JPWO2016181492A1 - 車両用表示制御装置および車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示制御装置および車両用表示装置 Download PDF

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Abstract

電源供給を受けていない場合、プロジェクタ(100)から表示コンテンツが投影されないので、ユーザには機械式メータ(110)が見える。電源供給を受けている場合、プロジェクタから表示コンテンツが投影され、指針画像(103)、目盛画像(104)および枠画像(105)が機械式メータ上に重なって見える。

Description

この発明は、メータを表示する車両用表示制御装置および車両用表示装置に関するものである。
コンピュータ・グラフィックス技術を用いて仮想的にメータを描画し、自動車の運転席の前面に搭載された液晶ディスプレイ等に表示する車両用コンビネーションメータが提案されている。コンピュータ・グラフィックス技術を用いてメータを描画することで、ソフトウエアの変更によりメータのデザインを容易に変更できるため、自由度が高く、斬新なデザインのメータを提示できる。
例えば、特許文献1に係る車両用表示装置は、車両の車室内に配置された表示部と、車両に装備された計測手段による計測値を表示する仮想的な立体の計器の画像を表示部において表示するように制御する表示制御部とを備えている。表示制御部は、仮想空間内に仮想的な計器を配置し、仮想光源から仮想的な光を照射して、計器の枠部に反射光または陰影を形成させて、それを仮想視点から見た立体的な画像を表示させることが可能である。
また、例えば特許文献2に係る表示装置は、表示部として、ユーザの前方側で平面状を成して対面する平面部と、平面部の周囲からユーザ側に向けてすり鉢状に拡がるすり鉢状面とを備えている。制御部が車速などの基本的な情報を平面部に表示し、その他の情報をすり鉢状面に表示することにより、ユーザは、その他の情報があたかも平面部から手前側における円錐状の3次元空間に漂っているかのごとく、立体的なイメージをもって見ることができる。
特開2011−121544号公報 特開2014−83921号公報
しかしながら、上記のような従来の表示装置は、液晶ディスプレイまたはプロジェクタなど、表示の際に電力を必要とする機器のみでメータを表現しているため、車両からの電力供給を受けられない場合には機械式メータのような実物の立体感を再現できない。一方、機械式メータのみでは、デザインの変更が容易ではない。
そのため、電力供給を受けられない場合でも立体的なメータ表示ができ、かつ、電力供給を受けられる場合にはメータのデザインを容易に変更するという要求を同時に満たすことができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電源供給を受けられない場合でもメータの立体感を表現可能、かつ、電源供給を受けられる場合にはメータのデザインを容易に変更可能とすることを目的とする。
この発明に係る車両用表示制御装置は、車両の情報を取得する車両情報取得部と、機械的に動作する指針を有する機械式メータから指針の角度を取得する針角度取得部と、車両情報取得部で取得した情報を用いて、機械式メータを含む表示領域に表示する表示コンテンツを生成する表示コンテンツ生成部と、針角度取得部で取得した指針の角度に基づいて、表示コンテンツ生成部で生成した表示コンテンツの指針が存在する指針領域に指針画像を描画する表示コンテンツ加工部と、表示コンテンツ加工部で加工した表示コンテンツをプロジェクタから投影させて表示領域に表示させる表示制御部とを備えるものである。
この発明によれば、プロジェクタから機械式メータを含む表示領域へ表示コンテンツを投影させるようにしたので、電源供給を受けられない場合でも機械式メータにより立体感を表現でき、かつ、電源供給を受けられる場合には表示コンテンツの変更により表示領域のデザインを容易に変更できる。
この発明の実施の形態1に係る車両用表示装置の概要を説明する図である。 実施の形態1に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。 指針領域Aと表示領域Bの一例を示す図であり、図3(a)は機械式メータの側面図、図3(b)は正面図である。 実施の形態1の表示コンテンツ生成部が生成する表示コンテンツの例を示す図である。 実施の形態1の表示コンテンツ生成部が生成する表示コンテンツの別の例を示す図である。 実施の形態1においてユーザから見た機械式メータの見た目を示す図であり、実際の指針より大きい指針領域が設定された表示コンテンツの例である。 実施の形態1においてユーザから見た機械式メータの見た目を示す図であり、実際の指針より小さい指針領域が設定された表示コンテンツの例である。 実施の形態1においてユーザから見た機械式メータの見た目を示す図であり、実際の指針より大きい指針領域に指針の残像が描画された表示コンテンツの例である。 実施の形態1においてユーザから見た機械式メータの見た目を示す図であり、実際の指針より大きい指針領域が指針の影が描画された表示コンテンツの例である。 実施の形態1においてユーザから見たインストルメントパネルの見た目を示す図である。 実施の形態1の車両用表示制御装置の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1の車両用表示制御装置の動作を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る車両用表示制御装置のハードウエア構成図である。 この発明の実施の形態2に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態3においてユーザから見たインストルメントパネルの見た目を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態4においてユーザから見た機械式メータの見た目を示す図であり、指針画像の歪みを示す。 実施の形態4の機械式メータの上面図と歪み補正に用いる補正テーブルの例を示す図である。 実施の形態4の歪み補正部による歪み補正方法を説明する図であり、図20(a)は補正前の表示コンテンツ、図20(b)は補正テーブル、図20(c)は補正後の表示コンテンツを示す。 実施の形態4において補正テーブルの算出方法を説明する図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る車両用表示装置の概要を説明する図である。図1(a)と図1(d)に示すように、車両用表示装置は、例えば自動車の運転席前のダッシュボード102に設置されたプロジェクタ100、機械式メータ110、およびプロジェクタ100から機械式メータ110へ投影させる表示コンテンツを制御する車両用表示制御装置120を備えており、車両用メータとして用いられる。なお、プロジェクタ100の配置は図1の例に限定されるものではなく、ダッシュボード102の上または横に配置してもよい。また、例えば図1のプロジェクタ100の位置にミラーを配置し、プロジェクタ100はダッシュボード102に内蔵して映像をミラーで反射して機械式メータ110へ投影する構成にしてもよい。
図1(a)、図1(b)、および図1(c)は、車両用表示装置が車両から電源供給を受けていない場合の車両用表示装置の側面図、プロジェクタ100が投影する表示コンテンツ、および運転者等のユーザから見た機械式メータ110の見た目を示す。電源供給を受けていない場合、プロジェクタ100の電源はオフ状態であるため、プロジェクタ100から機械式メータ110へ表示コンテンツの映像が投影されず、ユーザには図1(c)に示すような機械式メータ110のみ見える。機械式メータ110には、軸111aを中心に回転する指針111が設置されているので、プロジェクタ100から表示コンテンツが投影されていなくとも立体的に見える。
図1(d)、図1(e)、および図1(f)は、車両用表示装置が車両から電源供給を受けている場合の車両用表示装置の側面図、プロジェクタ100が投影する表示コンテンツ、およびユーザから見た機械式メータ110の見た目を示す。電源供給を受けている場合、プロジェクタ100の電源はオン状態であるため、プロジェクタ100から機械式メータ110へ図1(e)に示すような表示コンテンツの映像が投影され、図1(f)に示すように機械式メータ110に表示コンテンツが重なって見える。なお、図1(f)では実際の指針111に対して表示コンテンツである指針画像103が重ねて投影されている。また、指針111の周囲に、表示コンテンツである円弧状の目盛画像104、および円環状の枠画像105が投影されている。表示コンテンツの画像を変更することにより、機械式メータ110のデザインを容易に変更できる。
これにより、車両用表示装置は、電源供給を受けられない場合でも機械式メータ110により立体感を表現でき、かつ、電源供給を受けられる場合には車両用表示制御装置120における表示コンテンツの変更によりデザインを容易に変更することができる。
図2は、実施の形態1に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態1に係る車両用表示装置は、プロジェクタ100、機械式メータ110および車両用表示制御装置120を備えている。
機械式メータ110は、図1(a)に示したような機械的に動作する指針111を有する。また機械式メータ110は、この指針111の動作を制御するために、車両情報取得部112、針角度算出部113、針用アクチュエータ制御部114および針用アクチュエータ115を備えている。
車両情報取得部112は、車両に搭載されている車両センサ101から車両の情報を取得し、針角度算出部113へ出力する。
針角度算出部113は、車両情報取得部112から受け取った車両の情報を用いて、機械式メータ110の指針111の角度の目標値を算出し、針用アクチュエータ制御部114へ出力する。
針用アクチュエータ制御部114は、針角度算出部113から指針111の角度を受け取り、指針111を現在の角度から受け取った角度へ回転させる回転量を算出し、この回転量だけ指針111を回転動作させるよう針用アクチュエータ115を制御する。
針用アクチュエータ115は、針用アクチュエータ制御部114の制御に従い、軸111aを中心に指針111を回転動作させる。針用アクチュエータ115は、例えばステッピングモータである。
車両センサ101は、車両に関する情報を機械式メータ110と車両用表示制御装置120へ出力するものであり、車両センサ101の情報は、機械式メータ110の指針111を動作させるため、および機械式メータ110に投影する表示コンテンツを生成するために用いられる。車両センサ101は、例えば、車両の車速を検出するセンサ、エンジンの回転数を検出するセンサ、エンジン冷却水の水温を検出するセンサ、燃料もしくはバッテリの残量を検出するセンサ、シフトレバーと連動した変速機のギヤ位置を検出するセンサ、または車両に接近する障害物を検出するセンサ等である。また、上記センサ以外の情報であってもよく、オートクルーズもしくはレーンキープアシスト等の運転モードの情報、エンジン油圧異常、ブレーキ異常、ドア異常、シートベルト未装着異常、方向指示器が指示する方向、ヘッドランプ点灯有無、ハイビーム点灯有無、またはフォグランプ点灯有無等の情報がある。さらに、上記センサ以外の情報として、車両に搭載されたナビゲーション装置の地図情報もしくは誘導案内情報、オーディオ装置の楽曲再生状態を示す情報、またはラジオ受信装置が受信中のラジオ番組の情報等でもよい。なお、自車両から得られる情報に限定されるものではなく、例えば路車間通信または車車間通信等により外部から得られる情報であってもよい。
例えば、車両用表示装置を速度計として用いる場合、車両情報取得部112は、車両センサ101である車速センサから車速の情報を取得し、針角度算出部113が車速に対応する指針111の角度を算出する。なお、指針111の角度と車速を示す目盛との対応関係は、針角度算出部113に予め定められているものとする。針用アクチュエータ制御部114は、針角度算出部113が算出した角度へ指針111を回転させる回転量を算出し、針用アクチュエータ115がこの回転量だけ指針111を回転動作させる。これにより、車両の速度に応じて指針111が回転する。
なお、車両用表示装置は、速度計の他、エンジン回転数を示す回転計、エンジン冷却水の水温を示す水温計、または燃料の残量を示す燃料計等として用いてもよい。
以下では、車両用表示装置を速度計として用いる場合を例に挙げて説明する。
図3に、指針領域Aと表示領域Bの一例を示す。図3(a)は機械式メータ110の側面図、図3(b)は機械式メータ110の正面図である。
指針領域Aは、指針111のユーザ側を向いた面であり、図3(b)に斜線で示す。指針領域Aは、実際の指針111に追従する。また、指針領域Aの大きさは可変とし、実際の指針111の大きさと同じでもよいし、大きくてもよいし、小さくてもよい。指針領域Aの大きさの変更については後述する。指針領域Aには、表示コンテンツのうちの指針画像103が投影される。
表示領域Bは、機械式メータ110のユーザ側を向いた面であり、少なくとも指針111を表現した指針画像103が投影される可能性がある領域、つまり指針領域Aが設定される可能性がある指針表示領域Cを含む。なお、表示領域Bは、機械式メータ110のユーザ側を向いた面だけでなく、この機械式メータ110が設置されているダッシュボード102のインストルメントパネルを含んでもよい。表示領域Bには、表示コンテンツである目盛画像104および枠画像105等が投影される。
車両用表示制御装置120は、機械式メータ110に投影する表示コンテンツを生成してプロジェクタ100へ出力するものであり、針角度取得部121、車両情報取得部122、表示コンテンツ生成部123、表示コンテンツ加工部124および表示制御部125を備える。なお、プロジェクタ100と車両用表示制御装置120とを一体に構成してもよいし、図1(a)に示したように別体で構成してもよい。
針角度取得部121は、機械式メータ110の針角度算出部113から、軸111aを中心に回転する指針111の角度の目標値を取得し、表示コンテンツ加工部124へ出力する。
車両情報取得部122は、車両に搭載されている車両センサ101から車両の情報を取得し、表示コンテンツ生成部123へ出力する。
表示コンテンツ生成部123は、車両情報取得部122から受け取った車両の情報を用いて、機械式メータ110の指針111を含む表示領域Bに表示する表示コンテンツを生成し、表示コンテンツ加工部124へ出力する。
ここで、図4と図5を用いて、表示コンテンツ生成部123による表示コンテンツの生成例を説明する。
例えば、車両用表示装置を速度計として用いる場合、表示コンテンツ生成部123は、速度計の目盛を表現した目盛画像104と、速度計の枠を表現した枠画像105とを配置した表示コンテンツを生成する。この表示コンテンツを図4に示す。速度計の表示コンテンツとなる目盛画像104および枠画像105は、表示コンテンツ生成部123に予め定められていているものとする。
また、速度計に他の計器を組み合わせてコンビネーションメータにする場合、表示領域Bに他の計器の画像を配置してもよい。図5では、機械式の速度計の表示領域Bに燃料計を画像として表示する場合の表示コンテンツを示す。この場合、表示コンテンツ生成部123は、車両情報取得部122から現在の燃料残量を示す情報を受け取り、バッテリ残量計画像106を生成する。その際、表示コンテンツ生成部123は、バッテリ残量計画像106を表示領域Bの予め定められた位置に配置する。また、表示コンテンツ生成部123は、バッテリ残量計画像106に目盛画像104または枠画像105が重ならないよう、目盛画像104と枠画像105を小さくした目盛画像104aと枠画像105aを配置する。
なお、表示領域Bに画像として表示する計器は、バッテリ残量計の他、回転計または水温計等としてもよい。また、計器ではなく、ギヤ位置、運転モード、障害物検知、エンジン油圧異常等の警告、地図情報、楽曲再生状態、ラジオ番組情報等を表す画像でもよい。
表示コンテンツ加工部124は、針角度取得部121から受け取った指針111の角度に基づいて、表示コンテンツ生成部123から受け取った表示コンテンツのうちの実際の指針111が存在する指針領域Aに指針画像103を描画し、表示制御部125へ出力する。
表示制御部125は、表示コンテンツ加工部124から受け取った表示コンテンツをプロジェクタ100へ出力し、プロジェクタ100から機械式メータ110へ表示コンテンツの映像を投影させて表示させる。
ここで、表示コンテンツ加工部124による表示コンテンツの加工例を説明する。
例えば、車両用表示装置を速度計として用いる場合、表示コンテンツ加工部124は、目盛画像104と枠画像105からなる表示コンテンツを表示コンテンツ生成部123から受け取る。また、表示コンテンツ加工部124は、針角度取得部121から受け取った指針111の角度に基づいて、表示領域Bのうちの指針111が存在する指針領域Aを設定する。そして表示コンテンツ加工部124は、表示コンテンツである目盛画像104と枠画像105のうちの指針領域Aとして設定した部分を予め定められた色で塗りつぶす等して、指針画像103を描画する。つまり、表示コンテンツのうち、予め定められた色で塗りつぶされた指針領域Aが、実際の指針111に投影される指針画像103となる。
なお、表示コンテンツ加工部124に予め定められた色とは、何色でもよく、指針領域Aとそれ以外の領域とを区別して指針111を強調できる色であればよい。また、予め定められた色とは一色でも多色でもよく、グラデーション等の演出がなされてもよい。
また、表示コンテンツ加工部124は、指針111の角度に基づいて指針領域Aを設定する際、実際の指針111より大きな面積にしてもよい。これにより、指針111を大きく見せることができ、太い指針または長い指針などを演出できる。反対に、指針領域Aを実際の指針111より小さな面積にしてもよい。これにより、指針111を小さく見せることができ、細い指針または短い指針などを演出できる。
図6は、ユーザから見た機械式メータ110の見た目を示し、実際の指針111より大きい指針領域Aが設定された表示コンテンツの例である。実際の指針111より大きい指針領域Aを塗りつぶした指針画像103が指針111に投影されるため、実際より太く長い指針を演出できる。例えば、表示コンテンツ加工部124は、表示コンテンツ生成部123を介して車両情報取得部122から車速の情報を受け取り、車速が予め定められた閾値を超えた場合に速度計の指針領域Aを大きくしたり、車速が大きくなるほど指針領域Aを大きくしたりして、スピードが出ているときに指針111が目立つよう演出する。
あるいは、表示コンテンツ加工部124は、表示コンテンツ生成部123を介して車両情報取得部122から障害物検知または警告等の情報を受け取った場合に、速度計の指針領域Aを大きくして指針111が目立つよう演出し、ユーザに気づきを与えてもよい。
図7は、ユーザから見た機械式メータ110の見た目を示し、実際の指針111より小さい指針領域Aが設定された表示コンテンツの例である。実際の指針111より小さい指針領域Aを塗りつぶした指針画像103が指針111に投影されるため、実際より細く短い指針を演出できる。例えば、表示コンテンツ加工部124は、速度計とは関係ないバッテリ残量計画像106を表示する際、目盛画像104aと枠画像105aの大きさに合わせて指針領域Aを短くし、指針画像103がバッテリ残量計画像106を邪魔しないようにする。
図8は、ユーザから見た機械式メータ110の見た目を示し、実際の指針111より大きい指針領域Aが設定された表示コンテンツの例である。この例では、表示コンテンツ加工部124は、実際の指針111より大きく設定した指針領域Aに、指針を表す指針画像103だけでなく、指針の残像を表す残像画像103aを描画している。これにより、指針111の軌跡を表現できる。
図9は、ユーザから見た機械式メータ110の見た目を示し、実際の指針111より大きい指針領域Aが設定された表示コンテンツの例である。この例では、表示コンテンツ加工部124は、実際の指針111より大きく設定した指針領域Aに、指針を表す指針画像103だけでなく、指針の影を表す影画像103bを描画している。これにより、指針111の立体感を強調し、仮想的な光源から指針111を照らしたような演出ができる。なお、表示コンテンツ加工部124は、機械式メータ110に対して仮想的な光源の位置を設定し、機械式メータ110への光の当たり方を推定して、指針111の影の位置および大きさを算出し、影画像103bを生成すればよい。また、表示コンテンツ加工部124は、枠画像105などについても光の当たり方に応じた陰影または光沢などの演出を加えてもよい。
また、図示は省略するが、表示コンテンツ加工部124は、指針111の縁をぼかすような指針画像103を生成したり、指針111の厚みを表現するような指針画像103を生成したり、実際の指針111とは形状が異なる指針を描画した指針画像103を生成したりしてもよい。さらに、表示コンテンツ加工部124は、表示コンテンツ生成部123を介して車両情報取得部122から受け取った情報に基づいて指針領域Aを塗りつぶす色を変更してもよい。
なお、上記説明では、表示コンテンツ加工部124が、車両情報取得部122が車両センサ101から取得した情報を基に指針画像103の形態を変更する構成であったが、これに限定されるものではなく、例えばユーザからの指示を基に変更する構成にしてもよい。また、例えばユーザが予め、運転モードがオートクルーズの場合と、レーンキープアシストの場合と、ユーザ自身が運転する場合のそれぞれについて指針画像103の形態を表示コンテンツ加工部124に設定しておき、表示コンテンツ加工部124が運転モードに応じて指針画像103の形態を変更するといったことも可能である。
また、上記説明では、表示コンテンツ生成部123が目盛画像104等の大きさを変更する構成であったが、これに限定されるものではなく、表示コンテンツ加工部124が変更する構成にしてもよい。
ここで、図10を用いて、表示領域Bを機械式メータ110だけでなくその周辺のインストルメントパネル108まで拡大した場合の表示コンテンツの例を説明する。この図10においては、インストルメントパネル108に設定された表示領域Bに投影する表示コンテンツとして、目盛画像104、枠画像105、バッテリ残量計画像106および地図画像107が配置されている。
表示コンテンツ加工部124は、表示コンテンツ生成部123から図10(a)に示すような表示コンテンツを受け取り、指針111の角度に基づき指針画像103を描画する。
車速が変化して指針111の角度が変化することにより指針画像103が地図画像107から遠のいた場合、表示コンテンツ加工部124は、図10(b)に示すように地図画像107を大きくして、速度計の目盛画像104および枠画像105の上に重ねてもよい。地図画像107を大きくする際、地図の縮尺を変えずに表示する範囲を広げてもよいし、表示する範囲を変えずに地図の縮尺を大きくしてもよい。
次に、図11と図12のフローチャートを用いて、実施の形態1に係る車両用表示制御装置120の動作を説明する。なお、車両用表示制御装置120は、車両のエンジンがオンされて電源供給が開始されてから、エンジンがオフされて電源供給が停止されるまでの間、図11と図12のフローチャートに示された動作をそれぞれ繰り返す。
図11のフローチャートにおいて、車両情報取得部122は、車両センサ101から車両の情報を取得する(ステップST101)。表示コンテンツ生成部123は、車両情報取得部122で取得した情報を用いて、機械式メータ110の指針111を含む表示領域Bに表示する表示コンテンツを生成し、表示コンテンツ加工部124へ出力する(ステップST102)。
図12のフローチャートにおいて、針角度取得部121は、機械式メータ110の針角度算出部113から指針111の角度を取得し、表示コンテンツ加工部124へ出力する(ステップST111)。表示コンテンツ加工部124は、図11のフローチャートにおいて生成された表示コンテンツを表示コンテンツ生成部123から受け取り、針角度取得部121で取得した指針111の角度に基づく指針111が存在する指針領域Aに指針画像103を描画するよう、表示コンテンツ生成部123で生成した表示コンテンツを加工し、表示制御部125へ出力する(ステップST112)。表示制御部125は、表示コンテンツ加工部124で加工した表示コンテンツをプロジェクタ100から投影させて、機械式メータ110の表示領域Bに表示させる(ステップST113)。
次に、図13を用いて、実施の形態1に係る車両用表示制御装置120のハードウエア構成を説明する。
針角度取得部121および車両情報取得部122は、受信装置1である。表示コンテンツ生成部123、表示コンテンツ加工部124および表示制御部125は、メモリ3に記憶されたプログラムを実行するプロセッサ2により、実現される。プロセッサ2は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)またはシステムLSI(Large Scale Integration)等の処理回路である。メモリ3には、上記プログラムの他、指針画像103、目盛画像104および枠画像105等の表示コンテンツの基になる情報が記憶されていてもよい。なお、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実行してもよい。
以上より、実施の形態1によれば、車両用表示制御装置120は、車両の情報を取得する車両情報取得部122と、機械的に動作する指針111を有する機械式メータ110から指針111の角度を取得する針角度取得部121と、車両情報取得部122で取得した情報を用いて機械式メータ110を含む表示領域Bに表示する表示コンテンツを生成する表示コンテンツ生成部123と、針角度取得部121で取得した指針111の角度に基づいて表示コンテンツ生成部123で生成した表示コンテンツの指針111が存在する指針領域Aに指針画像103を描画する表示コンテンツ加工部124と、表示コンテンツ加工部124で加工した表示コンテンツをプロジェクタ100から投影させて表示領域Bに表示させる表示制御部125とを備える構成にしたので、電源供給を受けられない場合でも機械式メータ110により立体感を表現でき、かつ、電源供給を受けられる場合には表示コンテンツの変更により表示領域Bのデザインを容易に変更することができる。
また、実施の形態1によれば、表示コンテンツ加工部124は、指針領域Aの大きさを指針111の大きさより大きく、または小さく設定するようにしたので、実際の指針111よりも太い指針、長い指針、細い指針、または短い指針等を演出でき、デザイン性を向上させることができる。
実施の形態2.
図14は、この発明の実施の形態2に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態2に係る車両用表示装置は、プロジェクタ100、機械式メータ110および車両用表示制御装置120を備えている。上記実施の形態1では図2に示したように機械式メータ110が車両情報取得部112と針角度算出部113と針用アクチュエータ制御部114とを備えて指針111の動作を制御していたが、本実施の形態2では車両用表示制御装置120が針制御部200を備えて指針111の動作を制御する。
実施の形態2の図14において、図2と同一または相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
実施の形態2の機械式メータ110は、指針111と針用アクチュエータ115を備えている。実施の形態2の車両用表示制御装置120は、車両情報取得部122、表示コンテンツ生成部123、表示コンテンツ加工部224、および表示制御部125に加え、針制御部200として針角度算出部113および針用アクチュエータ制御部114を備えている。針制御部200の機能は、図13に示したプロセッサ2がメモリ3に記憶されているプログラムを実行することにより、実現される。
針制御部200の針角度算出部113は、車両情報取得部122から受け取った車速等の情報を用いて、上記実施の形態1と同様に機械式メータ110の指針111の角度の目標値を算出し、針用アクチュエータ制御部114へ出力する。また、針角度算出部113は、算出した指針111の角度の目標値を、表示コンテンツ加工部224へ出力する。
表示コンテンツ加工部224は、針角度算出部113から受け取った指針111の角度を用いて、上記実施の形態1と同様に表示コンテンツ生成部123から受け取った表示コンテンツを加工する。
針制御部200の針用アクチュエータ制御部114は、上記実施の形態1と同様に、針角度算出部113から指針111の角度を受け取り、指針111を現在の角度から受け取った角度へ回転させる回転量を算出し、この回転量だけ指針111を回転動作させる指示を、針用アクチュエータ115へ出力する。
機械式メータ110の針用アクチュエータ115は、車両用表示制御装置120の針用アクチュエータ制御部114から受け取った指示に従い、指針111を回転動作させる。
実施の形態2に係る車両用表示制御装置120は、指針111の動作を制御する針制御部200を備えているため、機械式メータ110からの角度取得が不要になり、表示コンテンツ加工部224が直接角度を参照できる。
なお、図14の例では針用アクチュエータ115とプロジェクタ100と車両用表示制御装置120とを別体で構成しているが、針用アクチュエータ115またはプロジェクタ100を車両用表示制御装置120と一体に構成してもよい。
以上より、実施の形態2によれば、車両用表示制御装置120は、車両の情報を取得する車両情報取得部122と、車両情報取得部122で取得した情報を用いて機械式メータ110が有する機械的に動作する指針111の角度を算出し指針111の動作を制御する針制御部200と、車両情報取得部122で取得した情報を用いて機械式メータ110を含む表示領域Bに表示する表示コンテンツを生成する表示コンテンツ生成部123と、針制御部200で算出した指針111の角度に基づいて表示コンテンツ生成部123で生成した表示コンテンツの指針111が存在する指針領域Aに指針画像103を描画する表示コンテンツ加工部224と、表示コンテンツ加工部224で加工した表示コンテンツをプロジェクタ100から投影させて表示領域Bに表示させる表示制御部125とを備える構成にしたので、上記実施の形態1と同様に、電源供給を受けられない場合でも機械式メータ110により立体感を表現でき、かつ、電源供給を受けられる場合には表示コンテンツの変更により表示領域Bのデザインを容易に変更することができる。また、上記実施の形態1で必要だった機械式メータ110からの角度取得が不要になる。
実施の形態3.
図15は、この発明の実施の形態3に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態3に係る車両用表示装置は、プロジェクタ100、機械式メータ110、車両用表示制御装置120、およびメータ用アクチュエータ300を備えている。本実施の形態3では、メータ用アクチュエータ300が機械式メータ110の位置を移動させることができる。
実施の形態3の図15において、図2および図14と同一または相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
実施の形態3の車両用表示制御装置120は、メータ用アクチュエータ300を制御するメータ位置制御部301を備えている。メータ位置制御部301は、車両情報取得部122から車両の情報を受け取り、その情報に基づいて機械式メータ110の位置を判定し、機械式メータ110を現在の位置から判定した位置へ移動させる指示を、メータ用アクチュエータ300へ出力する。また、メータ位置制御部301から表示コンテンツ生成部323と表示コンテンツ加工部324へ、機械式メータ110の位置を示す情報を出力する。メータ位置制御部301の機能は、図13に示したプロセッサ2がメモリ3に記憶されているプログラムを実行することにより、実現される。
メータ用アクチュエータ300は、車両用表示制御装置120のメータ位置制御部301から受け取った指示に従い、機械式メータ110を移動させる。例えば、機械式メータ110または指針111のみをダッシュボード天板からインストルメントパネルへ吊り下げて取り付け、メータ用アクチュエータ300が吊り下げ部材を移動させることにより、機械式メータ110の位置を制御する。あるいは、インストルメントパネルに指針111の軸を通すスリットをあけ、メータ用アクチュエータ300がスリットに沿って指針111の軸を移動させることにより、機械式メータ110の位置を制御してもよい。機械式メータ110の移動方法は上記の例に限定されるものではない。
ここで、図16を用いて、機械式メータ110の位置を変更する例を説明する。16(a)と図16(b)は、ユーザから見た機械式メータ110の見た目を示しており、速度計である機械式メータ110−1と回転計である110−2の2つがインストルメントパネル108に設置されている。表示領域Bはインストルメントパネル108全体に設定されており、指針領域Aは指針111−1と指針111−2のそれぞれに対して個別に設定されるものとする。メータ位置制御部301は、車両情報取得部122から受け取った情報の中にナビゲーション装置からの地図情報が含まれていない場合、図16(a)に示すようにインストルメントパネル108の中央部に機械式メータ110−1,110−2を並べて配置するよう位置を制御する。他方、車両情報取得部122から受け取った情報の中にナビゲーション装置からの地図情報が含まれている場合、メータ位置制御部301は、図16(b)に示すようにインストルメントパネル108の左右両脇に機械式メータ110-1,110−2を移動させる。
表示コンテンツ生成部323は、メータ位置制御部301から機械式メータ110−1,110−2の位置を示す情報を受け取り、その位置に合わせて目盛画像104−1,104−2および枠画像105−1,105−2等を配置した表示コンテンツを生成する。また、表示コンテンツ生成部323は、車両情報取得部122から地図情報を受け取ると、地図画像107を生成して表示領域Bの予め定められた位置、つまり図16(b)の例では表示領域Bであるインストルメントパネル108の中央部に配置する。
表示コンテンツ加工部324は、表示コンテンツを加工する際、メータ位置制御部301から機械式メータ110−1,110−2の位置を示す情報を受け取ると共に、針角度算出部113から指針111−1,111−2の角度を示す情報を受け取る。表示コンテンツ加工部324は、受け取った位置と角度に基づいて、指針111−1の指針領域Aを設定して指針画像103−1を描画すると共に、指針111−2の指針領域Aを設定して指針画像103−2を描画する。
以上より、実施の形態3によれば、車両用表示制御装置120は、機械式メータ110の位置を移動させるメータ用アクチュエータ300を制御するメータ位置制御部301を備え、表示コンテンツ加工部324は、メータ位置制御部301から機械式メータ110の位置を取得し、この指針111の位置と針制御部200で算出した指針111の角度とに基づいて指針領域Aを設定する構成にしたので、デザイン性を向上させることができる。
実施の形態4.
図17は、この発明の実施の形態4に係る車両用表示装置の構成例を示すブロック図である。実施の形態4に係る車両用表示装置は、プロジェクタ100、機械式メータ110、車両用表示制御装置120、およびメータ用アクチュエータ300を備えている。
実施の形態4の図17において、図2、図14および図15と同一または相当する部分は、同一の符号を付し説明を省略する。
実施の形態4の車両用表示制御装置120は、機械式メータ110とプロジェクタ100との位置関係に基づいて表示コンテンツの歪みを補正する歪み補正部400と、歪み補正部400が歪み補正に用いる補正テーブルを記憶している補正テーブル記憶部401とを備えている。歪み補正部400は、表示コンテンツ加工部324から加工済みの表示コンテンツと、指針111の角度を示す情報を受け取り、指針111の角度に該当する補正テーブルを補正テーブル記憶部401から選択して、表示コンテンツの歪みを補正する。歪み補正部400の機能は、図13に示したプロセッサ2がメモリ3に記憶されているプログラムを実行することにより、実現される。補正テーブル記憶部401はメモリ3である。
図18〜図21を用いて、歪み補正部400による歪み補正方法を説明する。
図18(a)、図18(b)、および図18(c)は、ユーザから見た機械式メータ110の見た目を示す正面図、側面図、および上面図である。指針111は、機械式メータ110より高さhだけプロジェクタ100側に設置されているため、指針画像103を実際の指針111に投影した場合に歪み、指針111と指針画像103とがずれとして視認される場合がある。そこで、歪み補正部400が、指針画像103のピクセルを、補正テーブルに設定されている補正値だけ移動させることにより、歪みを補正する。
図19は、機械式メータ110の上面図であり、歪み補正部400により補正された表示コンテンツの投影面を太線で示す。また、指針111とその背後の機械式メータ110との境界部分に投影される表示コンテンツの横軸方向のピクセル列Pについて、補正テーブル記憶部401に記憶されている補正テーブルの例を示す。
図20(a)は、補正前の表示コンテンツの横軸方向のピクセル列を示し、指針画像103を太線、目盛画像104等の背景画像を細線で示す。また、ピクセル列PのピクセルP1〜P14の色を数字で示す。この例では、目盛画像104等の背景画像のピクセルの色を「0」としてある。図20(b)はピクセル列Pの補正テーブルの例である。図20(c)は、補正後のピクセル列とピクセルの色を示す。
ピクセル列PのピクセルP10〜P14は機械式メータ110に投影される部分であり、目盛画像104等の背景画像をそのまま使用すればよいため、補正値は「0」である。つまり、歪み補正部400はピクセルP10〜P14の歪み補正を行わない。
ピクセルP6〜P9は、補正前は指針111に投影する指針画像103に含まれているが、歪みにより、実際には機械式メータ110に投影される部分である。そのため、歪み補正部400は、補正テーブルの補正値を用いて、ピクセルP6〜P9に対して背景画像を引き伸ばす補正を行う。例えば、補正前の指針画像103においてピクセルP7は指針を表現する色「16」で塗りつぶされているが、このピクセルP7の補正値は「3.0」であるため、3ピクセル分右のピクセルP10の色「0」に補正される。
ピクセルP1〜P5は、指針111に投影される部分ではあるが、歪みにより、実際の投影位置が指針領域Aで想定されていた位置からずれる部分である。例えば、補正前の指針画像103においてピクセルP3は指針を表現する色「12」で塗りつぶされているが、このピクセルP3の補正値は「4.1」であるため、4.1ピクセル分右のピクセルP7,P8の色「16」「17」を混合した色「16.1」に補正される。
以上の歪み補正処理により、ピクセル列Pの歪みが補正され、プロジェクタ100から投影したときに実際の指針111とのずれが解消される。
図21に、補正テーブルの算出方法の例を説明する。図21は、機械式メータ110の上面図である。
図19と図20に示した補正テーブルのうち、指針111に投影されるピクセルP1〜P5の補正値は、式(1)により算出される。xは補正値、hは指針111が機械式メータ110からプロジェクタ100側へ飛び出ている高さ、θはプロジェクタ100から対象ピクセルへの入射角度である。事前に、式(1)によりピクセルP1〜P5のそれぞれの補正値が算出され、補正テーブル記憶部401に記憶される。
x=h×tanθ (1)
なお、上記では、歪み補正部400が表示コンテンツの横軸方向の歪み補正を実施する場合について説明したが、縦軸方向の歪み補正についても同様に実施すればよい。
また、図16に示したように機械式メータ110が移動する場合、機械式メータ110の位置ごと、かつその位置での指針111の角度ごとに補正値が異なるため、機械式メータ110の位置と機械式メータ110の角度との組み合わせに対応した補正テーブルを補正テーブル記憶部401に記憶させておく。歪み補正部400は、表示コンテンツ加工部324から受け取る機械式メータ110の位置および指針111の角度に該当する補正テーブルを補正テーブル記憶部401から選択して、表示コンテンツの歪みを補正する。
また、歪み補正部400は、指針111だけでなく、機械式メータ110に投影する表示コンテンツ全体の歪み補正についても同様に実施すればよい。図18に示したように、機械式メータ110が平面状であると、機械式メータ110の端へいくほどプロジェクタ100からの距離が大きくなり歪みが大きくなるので、この歪みを補正する補正テーブルを補正テーブル記憶部401に記憶させておき、歪み補正部400に補正を実施させればよい。
以上より、実施の形態4によれば、車両用表示制御装置120は、機械式メータ110とプロジェクタ100との位置関係に基づいて、表示コンテンツ加工部324で加工した表示コンテンツの歪みを補正する歪み補正部400を備える構成にしたので、デザイン性を向上させることができる。
なお、実施の形態4で説明した歪み補正部400と補正テーブル記憶部401を、上記実施の形態1,2に適用して、指針111の角度に応じて指針画像103の歪みを補正する構成にしてもよい。
上記実施の形態1〜4において、プロジェクタ100から機械式メータ110へ表示コンテンツの映像を投影すると、指針111の角度によっては機械式メータ110上に指針111の影が生じる。
この影を抑制するために、例えば、プロジェクタ100からの光を分光して、指針111の影ができる部分に照射する。または、指針111の裏面に発光ダイオードなどを設置してもよい。発光ダイオードの発光色を目盛画像104等の背景画像に合わせて変更すると、デザイン性が向上する。
あるいは、影ができにくくなるように、指針111を機械式メータ110に近づけて設置したり、指針111をプロジェクタ100の正面に設置したりしてもよい。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る車両用表示装置は、デザイン性を向上させたので、車両用コンビネーションメータなどに用いるのに適している。
1 受信装置、2 プロセッサ、3 メモリ、100 プロジェクタ、101 車両センサ、102 ダッシュボード、103,103−1,103−2 指針画像、103a 残像画像、103b 影画像、104,104a,104−1,104−2 目盛画像
105,105a,105−1,105−2 枠画像、106 バッテリ残量計画像、107 地図画像、108 インストルメントパネル、110,110−1,110−2 機械式メータ、111,111−1,111−2 指針、111a 軸、112 車両情報取得部、113 針角度算出部、114 針用アクチュエータ制御部、115 針用アクチュエータ、120 車両用表示制御装置、121 針角度取得部、122 車両情報取得部、123,323 表示コンテンツ生成部、124,224,324 表示コンテンツ加工部、125 表示制御部、200 針制御部、300 メータ用アクチュエータ、301 メータ位置制御部、400 歪み補正部、401 補正テーブル記憶部、A 指針領域、B 表示領域、C 指針表示領域、P ピクセル列、P1〜P14 ピクセル。

Claims (9)

  1. 車両の情報を取得する車両情報取得部と、
    機械的に動作する指針を有する機械式メータから前記指針の角度を取得する針角度取得部と、
    前記車両情報取得部で取得した情報を用いて、前記機械式メータを含む表示領域に表示する表示コンテンツを生成する表示コンテンツ生成部と、
    前記針角度取得部で取得した前記指針の角度に基づいて、前記表示コンテンツ生成部で生成した表示コンテンツの前記指針が存在する指針領域に指針画像を描画する表示コンテンツ加工部と、
    前記表示コンテンツ加工部で加工した表示コンテンツをプロジェクタから投影させて前記表示領域に表示させる表示制御部とを備える車両用表示制御装置。
  2. 車両の情報を取得する車両情報取得部と、
    前記車両情報取得部で取得した情報を用いて、機械式メータが有する機械的に動作する指針の角度を算出し、前記指針の動作を制御する針制御部と、
    前記車両情報取得部で取得した情報を用いて、前記機械式メータを含む表示領域に表示する表示コンテンツを生成する表示コンテンツ生成部と、
    前記針制御部で算出した前記指針の角度に基づいて、前記表示コンテンツ生成部で生成した表示コンテンツの前記指針が存在する指針領域に指針画像を描画する表示コンテンツ加工部と、
    前記表示コンテンツ加工部で加工した表示コンテンツをプロジェクタから投影させて前記表示領域に表示させる表示制御部とを備える車両用表示制御装置。
  3. 前記表示コンテンツ加工部は、前記指針領域の大きさを前記指針の実際の大きさより大きく、または小さく設定することを特徴とする請求項1記載の車両用表示制御装置。
  4. 前記表示コンテンツ加工部は、前記指針領域の大きさを前記指針の実際の大きさより大きく、または小さく設定することを特徴とする請求項2記載の車両用表示制御装置。
  5. 前記機械式メータの位置を移動させるアクチュエータを制御するメータ位置制御部を備え、
    前記表示コンテンツ加工部は、前記メータ位置制御部から前記機械式メータの位置を取得し、前記機械式メータの位置と前記針制御部で算出した前記指針の角度とに基づいて前記指針領域を設定することを特徴とする請求項2記載の車両用表示制御装置。
  6. 前記指針と前記プロジェクタとの位置関係に基づいて、前記表示コンテンツ加工部で加工した表示コンテンツの歪みを補正する歪み補正部を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用表示制御装置。
  7. 前記指針と前記プロジェクタとの位置関係に基づいて、前記表示コンテンツ加工部で加工した表示コンテンツの歪みを補正する歪み補正部を備えることを特徴とする請求項2記載の車両用表示制御装置。
  8. 請求項1記載の車両用表示制御装置と、
    前記車両用表示制御装置から受け取った表示コンテンツを、機械式メータを含む表示領域に投影するプロジェクタとを備えることを特徴とする車両用表示装置。
  9. 請求項2記載の車両用表示制御装置と、
    前記車両用表示制御装置から受け取った表示コンテンツを、機械式メータを含む表示領域に投影するプロジェクタとを備えることを特徴とする車両用表示装置。
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