JPWO2016175128A1 - アリル置換ビスフェノール化合物の製造方法 - Google Patents

アリル置換ビスフェノール化合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、下記一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、下記一般式(II)で表されるホスフィン化合物の存在下で加熱転位反応させる工程、を備える、アリル置換ビスフェノール化合物の製造方法に関する。【化1】[式中、Aは、単結合、−SO2−、−S−、−O−、下記式(i−1)で表される2価の基、又は、−CY1Y2−で表される2価の基を示し(Y1及びY2は、それぞれ独立に、水素、炭素数6以下の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。)、B1及びB2は、それぞれ独立に、炭素数6以下の直鎖状、分岐状、若しくは環状のアルキル基、アリル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示し、n1及びn2は、それぞれ独立に、0〜2の整数を示す。【化2】【化3】[式中、R1、R2及びR3は、それぞれ独立に、炭素数6〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。]

Description

本発明は、アリル置換ビスフェノール化合物の製造方法に関する。
従来からアリル置換ビスフェノール化合物は、感熱記録材料の顕色剤、ポリマー添加剤等として有用な物質であり、さまざまな製造方法が試みられている。製造方法としては、例えば、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を加熱転位反応させて、アリル置換ビスフェノール化合物を製造する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン又はそのアルカリ金属塩と、アリルハライドとを反応させ、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物である4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンとし、次いで得られた4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンを加熱転位反応させることにより、アリル置換ビスフェノール化合物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを製造する方法が記載されている。
また、不純物の副生を抑制し、高収率でアリル置換ビスフェノール化合物を得ることを目的とした方法も検討されている。例えば、特許文献2には、アニリン誘導体等の塩基化合物存在下でクライゼン転位反応を行う方法が開示されている。特許文献3には、キレート剤存在下で加熱転位反応を行う方法等が開示されている。
特開昭60−169456号公報 特開平5−65240号公報 特開2005−075757号公報
しかしながら上記の製造方法では、一定の収率で目的物を得ることは可能であるが、反応で得られる反応生成物は黒色又は褐色に着色する傾向が強く見られ、着色性の不純物の副生を抑制するという点で満足できるものではなかった。そのため、反応生成物から脱色又は不純物の除去を行う場合、吸着剤等による脱色処理、有機溶剤を用いた再結晶による精製処理等を行う必要があり、工程の増加又は長期化等により経済的に不利になるといった課題があった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、高収率で、着色及び不純物の副生が抑制された高品質のアリル置換ビスフェノール化合物を製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、特定のホスフィン化合物存在下で加熱転位反応させることにより、着色及び不純物の副生が抑制され、高収率でアリル置換ビスフェノール化合物を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、下記一般式(II)で表されるホスフィン化合物の存在下で加熱転位反応させる工程、を備える、アリル置換ビスフェノール化合物の製造方法を提供する。
Figure 2016175128
[式中、Aは、単結合、−SO−、−S−、−O−、下記式(i−1)で表される2価の基、又は、−CY−で表される2価の基を示し(Y及びYは、それぞれ独立に、水素、炭素数6以下の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。)、B及びBは、それぞれ独立に、炭素数6以下の直鎖状、分岐状、若しくは環状のアルキル基、アリル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示し、n及びnは、それぞれ独立に、0〜2の整数を示す。
Figure 2016175128
Figure 2016175128
[式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数6〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。]
上記工程において、酸化防止剤を更に存在させることが好ましい。ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、上記特定のホスフィン化合物及び酸化防止剤の併存下で加熱転位反応させることにより、反応の進行に伴う反応生成物の着色を更に抑制することができる。
本発明によれば、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物の加熱転位反応時の着色及び不純物の副生を抑制することができ、高収率で、高品質のアリル置換ビスフェノール化合物を得ることができる製造方法を提供することができる。すなわち、本発明の製造方法により得られるアリル置換ビスフェノール化合物は、着色が少なく、後に続く脱色工程に用いる吸着剤の使用量を低減できたり、脱色工程そのものを省略したりすることができる。また、本発明の製造方法により得られるアリル置換ビスフェノール化合物は、不純物の含有量も少なく、反応生成物の精製工程をより簡便に行うことができ、目的物の製造ロスを減少させたり、製造時間を短縮したりすることが可能である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態のアリル置換ビスフェノール化合物の製造方法は、下記一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、下記一般式(II)で表されるホスフィン化合物の存在下で加熱転位反応させる工程、を備える。
Figure 2016175128
式中、Aは、単結合、−SO−、−S−、−O−、下記式(i−1)で表される2価の基、又は、−CY−で表される2価の基を示し(Y及びYは、それぞれ独立に、水素、炭素数6以下の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。)、B及びBは、それぞれ独立に、炭素数6以下の直鎖状、分岐状、若しくは環状のアルキル基、アリル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示し、n及びnは、それぞれ独立に、0〜2の整数を示す。
Figure 2016175128
Figure 2016175128
式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数6〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。
一般式(I)において、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制するという観点から、Aは−SO−又は−CY−であることが好ましく、−SO−であることがより好ましい。Aが−CY−である場合、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制するという観点から、Y及びYは、それぞれ独立に、水素又は炭素数6以下の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基であることが好ましく、炭素数6以下の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基であることがより好ましく、炭素数2以下の直鎖状のアルキル基であることが更に好ましい。
及びBは、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制するという観点から、それぞれ独立に、炭素数6以下のアルキル基若しくはアリル基であることが好ましい。n及びnは、反応生成物の収率をより向上させるという観点から、それぞれ独立に、0〜1であることが好ましく、0であることがより好ましい。B及びBの結合位は、反応生成物の収率をより向上させるという観点から、それぞれ独立に、アリルオキシ基に対して、オルト位又はパラ位ではないことが好ましく、オルト位ではないことがより好ましい。
本実施形態に係る一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物は、得ようとするアリル置換ビスフェノール化合物に合わせて適時選択することができる。例えば、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを製造する場合、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物としては4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンを選択することができる。
一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物の具体例としては、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジアリルオキシジフェニルメタン、2,2’−(4,4’−ジアリルオキシジフェニル)プロパン、3,3’−(4,4’−ジアリルオキシジフェニル)ペンタン、4,4’−ジアリルオキシビフェニル、4,4’−ジアリルオキシジフェニルエーテル、4,4’−ジアリルオキシジフェニルチオエーテル、1,1’−(4,4’−ジアリルオキシジフェニル)シクロヘキサン、2,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン、2,4’−ジアリルオキシジフェニルメタン、2,2’−(2,4’−ジアリルオキシジフェニル)プロパン、2,4’−ジアリルオキシビフェニル、2,4’−ジアリルオキシジフェニルエーテル、2,4’−ジアリルオキシジフェニルチオエーテル、1,1’−(2,4’−ジアリルオキシジフェニル)シクロヘキサン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン、2,2’−(3,3’−ジアリル−4,4’−ジアリルオキシジフェニル)プロパン、3,3’−メチル−4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン等が挙げられる。一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物としては、中でも、加熱転位反応を無溶剤条件で行う場合、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物自体が熱による分解を起こしにくいという観点から、例えば、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン、4,4’−ジアリルオキシジフェニルメタン、2,2’−(4,4’−ジアリルオキシジフェニル)プロパン、1,1’−(4,4’−ジアリルオキシジフェニル)シクロヘキサン、2,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンが好ましく、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン、2,2’−(4,4’−ジアリルオキシジフェニル)プロパンがより好ましい。
これらの一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物は、当業者であれば、入手可能な原料を用い、通常の反応を組み合わせて合成することができる。例えば、一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物は、対応するビスフェノール化合物とアリルハライドとを、アルカリ条件下で反応させる方法により容易に製造することができる。
本実施形態に係る一般式(II)で表されるホスフィン化合物は、一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物の加熱転位反応の系内に存在することにより、反応生成物の着色及び不純物の副生を抑制しながら、反応を進行させることができる。
一般式(II)において、R、R及びRは、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制するという観点から、それぞれ独立に、炭素数6〜8の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、又は炭素数6〜14のアリール基であることが好ましく、炭素数6〜14のアリール基であることがより好ましく、炭素数6〜8のアリール基であることが更に好ましい。
一般式(II)で表されるホスフィン化合物の具体例としては、トリフェニルホスフィン、トリ−n−オクチルホスフィン、トリ−p−トリルホスフィン、トリ−3,5−キシリルホスフィン、ジフェニルシクロヘキシルホスフィン、トリベンジルホスフィン等が挙げられる。これら上記一般式(II)で表されるホスフィン化合物は、1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
一般式(II)で表されるホスフィン化合物の配合量は、特に限定されることは無い。一般式(II)で表されるホスフィン化合物の配合量は、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることが好ましく、0.05〜5質量部であることがより好ましく、0.08〜2質量部であることが更に好ましい。
本実施形態としては、一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、一般式(II)で表されるホスフィン化合物の存在下で加熱転位反応させる工程において、酸化防止剤を更に存在させてもよい。酸化防止剤を用いる場合、反応の進行に伴う着色をより抑制できる傾向がある。
本実施形態に係る酸化防止剤は特に制限されるものではなく、一般的に使用されるものを用いることができる。酸化防止剤としては、例えば、ヒドロキノンモノメチルエーテル、ヒドロキノンモノエチルエーテル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等のフェノール系酸化防止剤、3,3’−チオジプロピオン酸ジドデシル、3,3’−チオジプロピオン酸ジテトラデシル、3,3’−チオジプロピオン酸ジオクタデシル等の硫黄系酸化防止剤、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸ジフェニルイソデシル、亜リン酸トリス(ノニルフェニル)等の上記一般式(II)で表されるホスフィン化合物を除くリン系酸化防止剤等が挙げられる。酸化防止剤としては、中でも、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、フェノール系酸化防止剤が好ましく、ヒドロキノンモノメチルエーテル、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエンがより好ましく、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエンが更に好ましい。これらの酸化防止剤は、1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
酸化防止剤の配合量は、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることが好ましく、0.05〜5質量部であることがより好ましく、0.08〜2質量部であることが更に好ましい。
本実施形態の製造方法において、反応工程にアルカリ性物質が存在すると、加熱転位反応により、不純物の副生が促進されてしまう傾向にある。アルカリ性物質が存在する要因としては、製造過程でのアルカリ性物質の残留、混入等が挙げられる。例えば、本実施形態に係る一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物は、アルカリ条件下で製造されることがあるため、精製及び洗浄を行ったとしても、原料中にアルカリ性物質が少なからず残留してしまう場合が考えられる。本発明の一実施形態では、反応工程におけるアルカリ性物質の存在による上記影響を避けることを目的として、反応工程に酸を添加して加熱転位反応を行ってもよい。反応工程に酸を添加することで、系内のアルカリ性物質が中和され、不純物副生がより抑制され、更に高収率でアリル置換ビスフェノール化合物を得られる傾向にある。アルカリ性物質としては、例えば、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物の製造における原料であるビスフェノール化合物若しくは中間物であるモノアリルエーテル化ビスフェノール化合物のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の塩等が挙げられる。
本実施形態に係る酸は特に制限されるものではなく、一般的に使用されるものを用いることができる。酸としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、亜リン酸、硝酸等の無機酸、蟻酸、酢酸、酪酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、安息香酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸等が挙げられる。酸としては、反応生成物の収率をより向上させ、不純物の副生をより抑制するという観点から、硫酸又はリン酸が好ましい。これらの酸は、1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
酸の配合量は、特に制限されるものではなく、当業者であれば適宜設計することができる。例えば、原料となるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物にアルカリ性物質が存在することが予め分かっている場合には、反応生成物の収率をより向上させ、不純物副生をより抑制させるという観点から、酸の配合量は、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物に含有されるアルカリ性物質に対して、0.5〜20モル当量であることが好ましく、0.9〜10モル当量であることがより好ましく、1〜3モル当量であることが更に好ましい。
本実施形態に係るジアリルエーテル化ビスフェノール化合物の加熱転位反応は、無溶媒条件で行ってもよく、有機溶媒中で行ってもよい。加熱転位反応は、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、無溶媒条件で行うことが好ましい。無溶媒条件での加熱転位反応とは、反応工程において、有機溶媒等を添加せずに、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を加熱により溶融させ、これを溶媒としてホスフィン化合物等を溶解し、加熱転位反応を行うものである。
有機溶媒を用いる場合、用いる有機溶剤としては、反応温度において液状であり、原料であるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を溶解させることができ、且つ反応を阻害しないものであれば特に限定されない。有機溶媒は、反応温度との関係から160℃以上の沸点を有することが好ましく、180℃以上の沸点を有することがより好ましく、200℃以上の沸点を有することが更に好ましい。有機溶媒としては、飽和脂肪族炭化水素溶剤、不飽和炭化水素溶剤、芳香族炭化水素溶剤等の不活性非水溶性有機溶媒が好ましい。有機溶媒は、1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
飽和脂肪族炭化水素溶剤としては、直鎖状、分岐状又は環状の飽和脂肪族炭化水素のいずれでもよい。飽和脂肪族炭化水素溶剤の具体例としては、トリデカン、ヘキサデカン、オクタデカン、エイコサン、ドコサン、トリアコンタン、スクアラン、イソデカン、イソドデカン、イソトリデカン、イソヘキサデカン、シクロペンタン、シクロヘキサン等が挙げられる。飽和脂肪族炭化水素溶剤としては、一般的にパラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素又はナフテン系炭化水素と呼ばれる混合物を用いることもできる。飽和脂肪族炭化水素の市販品としては、IPソルベントシリーズ(商品名、出光興産株式会社製)、ダイアナフレシアシリーズ(商品名、出光興産株式会社製)等が挙げられる。
不飽和炭化水素溶剤としては、直鎖状、分岐状又は環状の不飽和炭化水素のいずれでもよい。不飽和脂肪族炭化水素溶剤の具体例としては、エイコセン、ヘンイコセン、ドコセン、トリコセン、スクアレン等が挙げられる。
芳香族炭化水素溶剤の具体例としては、n−ドデシルベンゼン、n−トリデシルベンゼン、n−テトラデシルベンゼン、n−ペンタデシルベンゼン、n−ヘキサデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン等が挙げられる。
上記のような有機溶媒は、単一成分を用いてもよく、複数の成分の混合物でもよく、市販されている鉱油、潤滑油、灯油、軽油といった一定の規格を持ったものの混合物を使用してもよい。有機溶媒としては、中でも、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、パラフィン系炭化水素又はイソパラフィン系炭化水素であることが好ましい。
本実施形態に係るアリル置換ビスフェノール化合物は、式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物と、式(II)で表されるホスフィン化合物と、を混合し、所定の温度に加熱することで製造することができる。本実施形態に係る製造方法において、酸化防止剤、酸、有機溶剤等を用いる場合は、これらを予め式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物及び式(II)で表されるホスフィン化合物とともに混合し、その後加熱すればよい。
加熱方法は、温度を制御できるものであれば特に限定されない。加熱方法としては、例えば、熱媒体、電熱ヒータ等を用いた熱伝導による加熱方法、マイクロ波反応装置等を用いたマイクロ波照射による加熱方法が挙げられる。これらの加熱方法は併用してもよい。
加熱転位反応の反応温度は、式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物が溶融又は溶解する温度以上であればよい。反応温度は、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、160〜220℃であることが好ましく、180〜210℃であることがより好ましく、200〜210℃であることが更に好ましい。
反応時間は、反応規模、反応温度、用いる材料の反応性等によって異なるため、当業者が適宜設定することができる。反応時間は、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、例えば、5〜36時間が好ましく、5.5〜18時間がより好ましく、6〜9時間が更に好ましい。
反応時の圧力条件は、常圧下であってもよく、減圧下であってもよく、加圧下であってもよい。圧力条件としては、特に限定されないが、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、常圧下又は加圧下であることが好ましい。
反応時の雰囲気は、空気中であってもよく、窒素、アルゴン等の不活性ガスで置換してもよい。雰囲気は、反応生成物の収率をより向上させ、着色及び不純物の副生をより抑制させるという観点から、不活性ガスで置換されていることが好ましい。
本実施形態の製造方法によれば、反応の進行に伴う着色を抑制しながら、目的物であるアリル置換ビスフェノール化合物を、好ましくは75%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上の高収率で製造することができる。
加熱転位反応後の反応生成物は、核磁気共鳴(NMR)、高速液体クロマトグラフィ法(HPLC)等の方法により、目的とするアリル置換ビスフェノール化合物であるかを確認することができる。
上記のようにして得られた反応生成物から、アルカリ抽出、溶剤抽出、洗浄、酸析、再結晶等の操作を行い、精製することにより、更に高純度のアリル置換ビスフェノール化合物を得ることができる。
以下、実施例を挙げて本発明について更に具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<反応生成物の収率の算出>
実施例及び比較例において、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンをHPLCに供し、これが検出されるピークのリテンションタイムを予め測定しておき、反応生成物をHPLCに供したときに、同じ時間で検出されるピークにより、目的物の有無を確認した。反応生成物の収率は、HPLCのチャートにおける全ピーク面積に対する目的物のピーク面積の百分率として示した。HPLCの測定は、以下の条件で行った。
(HPLCの測定条件)
カラム:Shim−pack HRC−ODS(内径4.6mm×長さ250mm、株式会社島津ジーエルシー製)
移動相:50%アセトニトリル水
カラム温度:40℃
流量:1.0mL/min
検出器:SPD−10Avp(株式会社島津製作所製)
検出波長:UV(254nm)
試料濃度:反応生成物/移動相=25mg/25mL
<反応生成物の着色の確認>
実施例及び比較例において、加熱転位反応時の着色については、反応直後の溶融又は溶解状態の反応生成物の色を室内の3波長形昼白色蛍光灯の直下で目視により判定した。以下に着色の判定基準を示す。
(判定基準)
良 A:白色〜黄白色
B:黄色
C:褐色
劣 D:黒色
<原料中に含まれるアルカリ性物質濃度の測定>
原料に用いた4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンに残存するアルカリ性物質の濃度(ppm、重量比)は、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン30gをジメチルスルホキシド450gに溶解し、20mmol/L塩酸10mLを添加した後、20mmol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和滴定し、ブランクテストと比較し、残存するアルカリ性物質の濃度を水酸化ナトリウムの重量に換算することで測定した。測定の結果、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホンに残存するアルカリ性物質の濃度は50ppmだった。
(実施例1)
四ツ口フラスコに、4,4’−ジアリルオキシジフェニルスルホン250g、トリフェニルホスフィン0.5gを仕込み、窒素気流下、205〜210℃で7時間加熱転位反応した。反応終了後、温度を185℃まで冷却し、反応生成物を金属製の容器に取り出し、そのまま室温まで冷却した。得られた反応生成物を所定の濃度に希釈し、HPLCにて分析したところ、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が87.2%であった。溶融状態の反応生成物の色は黄色であった。
(実施例2)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が89.2%であった。溶融状態の反応生成物の色は白色〜黄白色であった。
(実施例3)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が90.9%であった。溶融状態の反応生成物の色は白色〜黄白色であった。
(実施例4)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が92.2%であった。溶融状態の反応生成物の色は白色〜黄白色であった。
(実施例5)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が82.3%であった。溶融状態の反応生成物の色は黄色であった。
(実施例6)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が77.0%であった。溶融状態の反応生成物の色は白色〜黄白色であった。
(比較例1)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が0.2%であった。溶融状態の反応生成物の色は褐色であった。
(比較例2)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が92.2%であった。溶融状態の反応生成物の色は黒色であった。
(比較例3)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が82.8%であった。溶融状態の反応生成物の色は褐色であった。
(比較例4)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が6.2%であった。溶融状態の反応生成物の色は褐色であった。
(比較例5)
表1記載の組成で原料を仕込んだこと以外は、実施例1と同様の条件で反応し、反応生成物をHPLCで分析した。その結果、目的物である3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンの収率が3.9%であった。溶融状態の反応生成物の色は黒色であった。
Figure 2016175128
表1の結果から、本発明の製造方法によれば、ジアリルエーテル化ビスフェノール化合物の加熱転位反応時の着色及び不純物の副生を抑制することができるため、高品質のアリル置換ビスフェノール化合物を高収率で得ることができることが明らかである。
本発明の製造方法により高収率で得られるアリル置換ビスフェノール化合物は着色が少なく、後に続く脱色工程に用いる吸着剤の使用量を低減できたり、脱色工程そのものを行わなかったりすることができる。また、本発明に係るアリル置換ビスフェノール化合物は、不純物の含有も少なく、精製工程を簡便に行うことができ、目的物の製造ロス及び製造時間を減少させることができる。つまり従来方法と比較して、簡単でかつ容易にアリル置換ビスフェノール化合物を製造することができる。

Claims (2)

  1. 下記一般式(I)で表されるジアリルエーテル化ビスフェノール化合物を、下記一般式(II)で表されるホスフィン化合物の存在下で加熱転位反応させる工程、を備える、アリル置換ビスフェノール化合物の製造方法。
    Figure 2016175128
    [式中、Aは、単結合、−SO−、−S−、−O−、下記式(i−1)で表される2価の基、又は、−CY−で表される2価の基を示し(Y及びYは、それぞれ独立に、水素、炭素数6以下の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。)、B及びBは、それぞれ独立に、炭素数6以下の直鎖状、分岐状、若しくは環状のアルキル基、アリル基、フェニル基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示し、n及びnは、それぞれ独立に、0〜2の整数を示す。
    Figure 2016175128
    Figure 2016175128
    [式中、R、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数6〜10の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基、又は、炭素数7若しくは8のアラルキル基を示す。]
  2. 前記工程において、酸化防止剤を更に存在させる、請求項1記載の製造方法。
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