JPWO2016170877A1 - 冷媒蒸発器 - Google Patents

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Abstract

冷媒蒸発器は、積層された複数のコア用チューブ(111)を有する熱交換コア部(11)と、冷媒入口部(12a)から内部に流入した冷媒を複数のコア用チューブへ分配する分配部(12)と、分配部の内部に配置され、自らの内部を冷媒が流れ、冷媒流れの下流端(42)が分配部の内部に位置する分配用チューブ(40)とを備える。分配部の内部には、分配用チューブの周囲であって、分配用チューブの下流端よりも冷媒入口部に近い側に位置する第1空間(12b)と、分配用チューブの下流端よりも冷媒入口部から遠い側に位置する第2空間(12c)とがある。分配部においては、冷媒が冷媒入口部から第1空間に流入するとともに、冷媒が冷媒入口部から分配用チューブの内部を経由して第2空間に流入する。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年4月24日に出願された日本特許出願番号2015−089525号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本発明は、被冷却流体から吸熱して冷媒を蒸発させることで、被冷却流体を冷却する冷媒蒸発器に関するものである。
従来、この冷媒蒸発器は、熱交換を行う熱交換コア部と、熱交換コア部に冷媒を分配する分配部とを備えている。熱交換コア部は、積層された複数のコア用チューブを有している。熱交換コア部は、複数のコア用チューブの内部を流れる冷媒と複数のコア用チューブの外部を流れる被冷却流体との間で熱交換を行う部分である。分配部は、複数のコア用チューブの積層方向に延伸しており、複数のコア用チューブと連通している。分配部は、冷媒入口部を有し、冷媒入口部から流入した冷媒を複数のコア用チューブへ分配する(例えば、特許文献1参照)。
特許第4124136号公報
ところで、上記した分配部を備える冷媒蒸発器では、冷媒入口部から分配部の内部に流入する冷媒の流速に関わらず、分配部から複数のコア用チューブのそれぞれへ分配される冷媒の気液混合割合を均一にすることが困難である。
すなわち、高熱負荷時では、熱交換に必要な冷媒流量が多いことから、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が高くなる。分配部に流入する冷媒の流速が高くなるほど、液相冷媒が、分配部内部を冷媒入口部から遠い領域に向かって流れる傾向がある。このため、複数のコア用チューブのそれぞれに分配される冷媒は、冷媒入口部から遠いチューブほど、冷媒全体に対する液相冷媒の割合が大きくなる。
一方、低熱負荷時では、熱交換に必要な冷媒流量が少ないことから、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が低くなる。分配部に流入する冷媒の流速が低くなるほど、液相冷媒が、分配部内部の冷媒入口部から遠い領域まで届かなくなる傾向がある。このため、複数のコア用チューブのそれぞれに分配される冷媒は、冷媒入口部から遠いチューブほど、冷媒全体に対する液相冷媒の割合が小さくなる。
本開示は、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が低い場合であっても、複数のチューブのそれぞれに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる冷媒蒸発器を提供することを第1の目的とする。
また、本開示は、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、複数のチューブのそれぞれに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる冷媒蒸発器を提供することを第2の目的とする。
本開示の1つの観点によれば、
冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器は、
積層された複数のコア用チューブを有し、複数のコア用チューブの内部を流れる冷媒と複数のコア用チューブの外部を流れる被冷却流体との間で熱交換を行う熱交換コア部と、
複数のコア用チューブの積層方向に延伸するとともに、冷媒入口部を有し、冷媒入口部から内部に流入した冷媒を複数のコア用チューブへ分配する分配部と、
分配部の内部に配置され、自らの内部を冷媒が流れ、冷媒流れの下流端が分配部の内部に位置する分配用チューブとを備え、
前記複数のコア用チューブのそれぞれの端部と、前記分配用チューブとは、前記分配部の内部全体の同一空間に位置し、
分配部の内部には、分配用チューブの周囲であって、分配用チューブの下流端よりも冷媒入口部に近い側に位置する第1空間と、分配用チューブの下流端よりも冷媒入口部から遠い側に位置する第2空間とがあり、
分配部においては、冷媒が冷媒入口部から第1空間に流入するとともに、冷媒が冷媒入口部から分配用チューブの内部を経由して第2空間に流入する。
これによれば、気液混合割合が同じ冷媒を、分配部の内部の冷媒入口部に近い空間と冷媒入口部から遠い空間のそれぞれに分配することができる。このため、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が低い場合であっても、分配用チューブが配置されていない場合と比較して、複数のコア用チューブに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
本開示の別の観点によれば、分配用チューブは、第1空間の冷媒流れを旋回流とするとともに、第2空間の冷媒流れを旋回流とする構造を有する。
これによれば、第1空間の冷媒の旋回流によって、第1空間の全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。さらに、第2空間の冷媒の旋回流によって、第2空間の全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。このため、複数のチューブのそれぞれに分配される冷媒の気液混合割合をより均一に近づけることができる。
本開示のさらに別の観点によれば、
冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器は、
積層された複数のコア用チューブを有し、複数のコア用チューブの内部を流れる冷媒と複数のコア用チューブの外部を流れる被冷却流体との間で熱交換を行う熱交換コア部と、
複数のコア用チューブの積層方向に延伸するとともに、冷媒入口部を有し、冷媒入口部から内部に流入した冷媒を複数のコア用チューブへ分配する分配部と、
分配部の内部に配置され、自らの内部を冷媒が流れ、冷媒流れの下流端が分配部の内部に位置する分配用チューブとを備え、
分配部の内部には、分配用チューブの周囲であって、分配用チューブの下流端よりも冷媒入口部に近い側に位置する第1空間と、分配用チューブの下流端よりも冷媒入口部から遠い側に位置する第2空間とがあり、
分配部においては、冷媒が冷媒入口部から第1空間に流入するとともに、冷媒が冷媒入口部から分配用チューブの内部を経由して第2空間に流入し、
分配用チューブは、第1空間の冷媒流れを旋回流とするとともに、第2空間の冷媒流れを旋回流とする構造を有する。
これによれば、気液混合割合が同じ冷媒を、分配部の内部の冷媒入口部に近い空間と冷媒入口部から遠い空間のそれぞれに分配することができる。このため、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が低い場合であっても、分配用チューブが配置されていない場合と比較して、複数のコア用チューブに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
さらに、第1空間の冷媒の旋回流によって、第1空間の全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。第2空間の冷媒の旋回流によって、第2空間の全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。このため、複数のチューブのそれぞれに分配される冷媒の気液混合割合をより均一に近づけることができる。
本開示のさらに別の観点によれば、分配部は、第1空間と第2空間とを仕切る仕切部材を有し、仕切部材には、分配用チューブが貫通して配置される貫通孔が形成されている。
これによれば、第1空間と第2空間とが区画されているので、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が高い場合に、第1空間に流入した液相冷媒が第2空間へ流出することを防ぐことができる。このため、分配用チューブが配置されていない場合と比較して、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が高い場合においても、複数のチューブに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
よって、本観点によれば、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、複数のチューブのそれぞれに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
また、本観点によれば、第1空間と第2空間とが区画されているので、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、第1空間を流れる液相冷媒と第2空間を流れる液相冷媒の流量比を一定に近づけることができる。すなわち、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、第1空間に流入する冷媒と第2空間に流入する冷媒の質量流量比を一定に近づけることができる。
本観点においては、複数のチューブに分配される冷媒の質量流量が均一となるように、第1空間から冷媒が分配されるコア用チューブの数と、第2空間から冷媒が分配されるコア用チューブの数との比に応じて、第1空間に流入する冷媒と第2空間に流入する冷媒の質量流量比を設定することが好ましい。これにより、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、複数のチューブに分配される冷媒の質量流量を均一に近づけることができる。
したがって、分配用チューブを、第1空間の冷媒流れを旋回流とするとともに、第2空間の冷媒流れを旋回流とする構造とし、さらに、第1空間に流入する冷媒と第2空間に流入する冷媒の質量流量比を上記のように設定することが好ましい。これにより、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、複数のチューブに分配される冷媒の質量流量をより均一に近づけることができる。
また、本開示のさらに別の観点によれば、
冷媒入口部は、分配部の延伸方向の端部に設けられており、
分配部は、第1空間と第2空間とを仕切る第1仕切部材を有するとともに、第1空間において、分配部の延伸方向に並ぶ第1分割空間と第2分割空間を仕切る第2仕切部材を有し、
第1、第2仕切部材には、それぞれ、分配用チューブが貫通して配置される貫通孔が形成されており、
分配用チューブは、内管と外管とを有する1本の二重管構造であり、
内管の内面と外面のそれぞれには、溝が螺旋状に形成されており、
外面の溝は、並行する第1溝と第2溝とを有して構成され、
外管には、第1溝と第1分割空間とを連通させる第1開口部と、第2溝と第2分割空間とを連通させる第2開口部とが形成されており、
分配部においては、内管と外管の間であって第1溝に流入した冷媒が第1開口部から第1分割空間に流入し、内管と外管の間であって第2溝に流入した冷媒が第2開口部から第2分割空間に流入し、内管に流入した冷媒が第2空間に流入する。
このように、本観点では、分配部の内部において、第1分割空間、第2分割空間、第2空間がそれぞれ区画されている。そして、第1溝に流入した冷媒が第1分割空間に流入し、第2溝に流入した冷媒が第2分割空間に流入し、内管に流入した冷媒が第2空間に流入するように構成されている。これにより、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速にかかわらず、第1分割空間、第2分割空間および第2空間のそれぞれに流入する冷媒の質量流量比を一定に近づけることができる。
さらに、冷媒が第1溝を流れることで、第1分割空間に冷媒の旋回流を形成でき、第1分割空間全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。同様に、冷媒が第2溝を流れることで、第2分割空間に冷媒の旋回流を形成でき、第2分割空間全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。また、冷媒が内管の内面の溝に沿って流れることで、第2空間に冷媒の旋回流を形成でき、第2空間全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
また、本観点においては、第1分割空間、第2分割空間および第2空間のそれぞれに流入する冷媒の質量流量比を、第1分割空間、第2分割空間および第2空間のそれぞれから分配されるコア用チューブの数の比に応じた質量流量比に設定することが好ましい。これにより、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速にかかわらず、複数のメインチューブに流入する冷媒の質量流量を均一に近づけることができる。
第1実施形態における冷媒蒸発器の斜視図である。 図1の冷媒蒸発器の分解斜視図である。 図1の冷媒蒸発器における第1タンク部およびその周辺部の断面図である。 第1実施形態における分配用チューブの一部を破断した側面図である。 図3中のV−V線矢視断面図である。 図3中のVI−VI線矢視断面図である。 第2実施形態における冷媒蒸発器の第1タンク部およびその周辺部の断面図である。 第2実施形態における分配用チューブの一部を破断した側面図である。 図7中のIX−IX線矢視断面図である。 図7中のX−X線矢視断面図である。 図7中のXI−XI線矢視断面図である。 第3実施形態における冷媒蒸発器の第1タンク部およびその周辺部の断面図である。 第3実施形態における分配用チューブの一部を破断した側面図である。 第4実施形態における冷媒蒸発器の分解斜視図である。 第5実施形態における冷媒蒸発器の分解斜視図である。 図15中の第1蒸発部の第2タンク部、第2蒸発部の第2タンク部および中間タンク部の斜視図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本実施形態の冷媒蒸発器は、車室内の温度を調整する車両用空調装置の蒸気圧縮式の冷凍サイクルに適用され、車室内へ送風する送風空気から吸熱して冷媒を蒸発させることで、送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。なお、本実施形態では、送風空気が「被冷却流体」に相当する。
冷凍サイクルは、周知の如く、冷媒蒸発器以外に、図示しない圧縮機、放熱器(例えば、凝縮器)、膨張弁等を備えおり、本実施形態では、放熱器と膨張弁との間に受液器を配置するレシーバサイクルとして構成されている。
図1、2に示すように、冷媒蒸発器1は、熱交換コア部11と、熱交換コア部11の両端側に配置された一対のタンク部12、13とを備えている。本実施形態では、一対のタンク部12、13は、上方側に配置された第1タンク部12と、下方側に配置された第2タンク部13とによって構成されている。
熱交換コア部11は、等間隔で積層された複数のメインチューブ111を有している。熱交換コア部11は、メインチューブ111の内部を流れる冷媒と、メインチューブ111の外部を流れる被冷却流体としての送風空気との間で熱交換を行う。熱交換コア部11は、図3に示すように、複数のフィン112も有しており、メインチューブ111とフィン112とが交互に積層された積層体で構成されている。なお、図1、2では、複数のフィンの図示を省略している。また、本実施形態では、メインチューブ111の長手方向が上下方向に一致しており、複数のメインチューブ111の積層方向が横方向(すなわち、左右方向)に一致している。
熱交換コア部11は、一のメインチューブ群で構成される第1コア部11aと、他のメインチューブ群で構成される第2コア部11bとを有している。第1コア部11aは、複数のメインチューブ111のうち後述する第1タンク部12の冷媒入口部12aに近い側の半分のメインチューブ群で構成されている。第2コア部11bは、複数のメインチューブ111のうち冷媒入口部12aから遠い側の半分のメインチューブ群で構成されている。
メインチューブ111は、熱交換コア部11を構成するコア用チューブであり、内部に冷媒が流れる冷媒通路を形成している。メインチューブ111は、その断面形状が一方向に延びた扁平形状である扁平チューブである。メインチューブ111は、その断面における一方向が送風空気の流れ方向Xに沿うように配置されている。メインチューブ111は、長手方向の一端側が第1タンク部12に接続されると共に、長手方向の他端側が第2タンク部13に接続されている。より具体的には、図3に示すように、複数のメインチューブ111のそれぞれの端部111aは、第1タンク部12の内部に位置している。端部111aは、メインチューブ111の内部を流れる冷媒の流れ方向でのメインチューブ111の端部である。
図3に示すフィン112は、薄板材を波状に曲げて成形したコルゲートフィンである。フィン112は、メインチューブ111における平坦な外面側に接合され、送風空気と冷媒との伝熱面積を拡大させるための熱交換促進手段を構成する。また、メインチューブ111とフィン112の積層体には、メインチューブ111の積層方向両端部に、熱交換コア部を補強するサイドプレート113が配置されている。
図1、2に示すように、第1タンク部12は、冷媒入口部12aを有しており、冷媒入口部12aから流入した冷媒を複数のメインチューブ111へ分配する分配部である。
第1タンク部12は、メインチューブ111の積層方向を長手方向として延伸するとともに、長手方向一端(すなわち、延伸方向一端)に開口部を有し、長手方向他端が閉塞された筒状部材で構成されている。この開口部が、冷媒入口部12aを構成している。第1タンク部12は、底部に形成された貫通孔に各メインチューブの上端側が挿入された状態で、各メインチューブ111と接合されている。このため、第1タンク部12は、その内部空間が各メインチューブ111と連通している。なお、第1タンク部12およびその周辺部の詳細な構造については後述する。
第2タンク部13は、複数のメインチューブ111から流出した冷媒が集合する集合部である。第2タンク部13は、冷媒出口部13aを有しており、第2タンク部13の内部で集合した冷媒を冷媒出口部13aから第2タンク部13の外部へ流出させる。
第2タンク部13は、第1タンク部12と同様に、メインチューブ111の積層方向を長手方向として延伸するとともに、長手方向一端に開口部を有し、長手方向他端が閉塞された筒状部材で構成されている。この開口部が、冷媒出口部13aを構成している。第2タンク部13は、天井部に形成された貫通孔に各メインチューブ111の下端側が挿入された状態で、各メインチューブ111と接合されている。このため、第2タンク部13は、その内部空間が各メインチューブ111と連通している。
また、第1タンク部12の冷媒入口部12aには、接続ブロック50を介して、膨張弁2が接続されている。膨張弁2の温度検出部2aが、第2タンク部13の冷媒出口部13aに接続された出口側冷媒配管に設置されている。膨張弁2の冷媒圧力検出通路2bが、出口側冷媒配管と連通している。
なお、冷媒蒸発器1および接続ブロック50は、アルミニウムや銅などの金属製である。冷媒蒸発器1の各構成部品同士や、冷媒蒸発器1と接続ブロック50がろう付けによって接合されている。
次に、図3、4、5、6を用いて、第1タンク部12の詳細について説明する。
図3に示すように、第1タンク部12の内部には、長手方向中央位置に1つの板状の仕切部材121が配置されている。この仕切部材121は、第1タンク部12の内部空間を、冷媒入口部12aに近い空間である第1室12bと冷媒入口部12aから遠い空間である第2室12cの2つの部屋に区画している。第1室12bには、第1コア部11aを構成する各メインチューブ111の端部111aが位置する。このため、第1室12bは、第1コア部11aを構成する各メインチューブ111と連通している。第2室12cには、第2コア部11bを構成する各メインチューブ111の端部111aが位置する。このため、第2室12cは、第2コア部11bを構成する各メインチューブ111と連通している。本実施形態では、第2室12cは、上下方向での幅が、冷媒入口部12aから遠ざかるにつれて徐々に小さくなるように、天井部が傾斜している。
さらに、第1タンク部12の内部には、分配用チューブ40が配置されている。換言すると、複数のメインチューブ111のそれぞれの端部111aと、分配用チューブ40とは、第1タンク部12の内部全体の同一空間12b、12cに位置する。分配用チューブ40は、第1タンク部12の長手方向に延びている。分配用チューブ40は、分配用チューブ40の中心線の位置が、第1タンク部12の第1室12bの流路断面の中心を通る中心線の位置と一致するように、配置されている。
また、分配用チューブ40の冷媒流れの上流端41は、冷媒入口部12aよりも冷媒流れ上流側の接続ブロック50の内部に位置している。
一方、分配用チューブ40の冷媒流れの下流端42は、第2室12c内に位置している。したがって、本実施形態では、第1室12bが、第1タンク部12の内部のうち、分配用チューブ40の周囲であって、分配用チューブ40の下流端42よりも冷媒入口部12aに近い側に位置する第1空間を構成している。また、第2室12cが、第1タンク部12の内部のうち、分配用チューブ40の下流端42よりも冷媒入口部12aから遠い側に位置する第2空間を構成している。
図4に示すように、分配用チューブ40は、1本のチューブ状部材(すなわち、筒状部材)の内面43と外面44のそれぞれに溝43a、44aが螺旋状に形成された中空螺旋型チューブである。換言すると、分配用チューブ40は、アルミニウムや銅等の金属製の円筒形状のチューブ状部材を多条ネジ形状に類似した形状に加工したものである。本実施形態では、外面44の溝44aによって、内面43に凸部43bが形成されており、内面43の溝43aによって外面44に凸部44bが形成されている。
また、本実施形態の分配用チューブ40は、内面43と外面44のどちらも、複数の溝43a、44aが並行して形成された多条螺旋溝形状を有している。溝が並行しているとは、隣り合う溝同士が繋がっていないことを意味する。具体的には、分配用チューブ40の内面43は、5つの溝43aが並行している5条螺旋溝形状を有している。同様に、分配用チューブ40の外面44は、5つの溝44aが並行している5条螺旋溝形状を有している。なお、分配用チューブ40の内面43と外面44は、隣り合う溝同士が繋がっている一条螺旋溝形状であってもよい。
また、本実施形態の分配用チューブ40は、上流端41から下流端42までの全長さ領域にわたって、内面43と外面44の両方に溝43a、44aが螺旋状に形成されている。
この分配用チューブ40の内側に冷媒が流れると、内面43の螺旋状の溝43aを流れる高比重の液冷媒の遠心力の作用によって、分配用チューブ40の内側に冷媒の旋回流が発生する。同様に、この分配用チューブ40の外側に冷媒が流れると、外面44の螺旋状の溝44aを流れる高比重の液冷媒の遠心力の作用によって、分配用チューブ40の外側に冷媒の旋回流が発生する。
図3に示すように、分配用チューブ40の上流端41は、接続ブロック50の冷媒流路50a内に位置している。接続ブロック50は、冷媒入口部12aの冷媒流れ上流側に接続され、内部に冷媒流路50aを形成する流路形成部材である。この冷媒流路50aは、その一端が膨張弁2の冷媒出口部2cに接続され、その他端が第1タンク部12の冷媒入口部12aに接続されている。分配用チューブ40は、接続ブロック50と同じ金属で構成されている。分配用チューブ40のうち接続ブロック50の内部に位置する領域45は、軸方向で所定の長さL1を有し、圧入嵌合およびろう付け等によって、接続ブロック50と接合されて固定されている。以下、この領域45を接合領域45と呼ぶ。
図5に示すように、接続ブロック50の冷媒流路50aの断面形状は、円形状であるのに対して、分配用チューブ40の外形の断面形状は、外面44の凸部44bの頂部と溝44aの底部とが周方向に交互に配置された波型形状である。そして、分配用チューブ40の外面44の凸部44bの頂部が、接続ブロック50の冷媒流路50aを構成する内面50bに接している。このため、接続ブロック50の冷媒流路50aは、分配用チューブ40の外側の外側流路40aと、分配用チューブ40の内側の内側流路40bとに分け隔てられている。外側流路40aは、分配用チューブ40の外面と接続ブロック50の内面50bとの間の隙間によって形成された冷媒流路である。
なお、本実施形態では、膨張弁2から流出の冷媒が、第1タンク部12の第1室12bと第2室12cの二手に、質量流量で等分量に分配される。これを実現するように、分配用チューブ40の接合領域45の軸方向長さL1、接続ブロック50の内部における外側流路40aの断面積と内側流路40bの断面積の比率および分配用チューブ40の全長L0が設定されている。
図3、6に示すように、仕切部材121の面の中心部には、分配用チューブ40が貫通して配置される貫通孔121aが形成されている。貫通孔121aの形状は、分配用チューブ40の外形の断面形状と同じである。このため、分配用チューブ40が貫通孔121aに挿入された状態では、分配用チューブ40と仕切部材121との間に隙間が形成されていない。分配用チューブ40と仕切部材121は、分配用チューブ40が貫通孔121aに挿入された状態で、ろう付け等によって接合されて固定されている。
次に、本実施形態の冷媒蒸発器1における冷媒流れについて、図2、3を用いて説明する。
図2中の矢印Aのように、膨張弁2から噴出した気液二相状態の冷媒は、接続ブロック50を介して、冷媒入口部12aから第1タンク部12の内部に流入する。このとき、図3中の矢印A1、A2のように、接続ブロック50の内部に流入した冷媒は、外側流路40aと内側流路40bの二手に質量流量で等分量に分かれて流入する。
外側流路40aに流入した冷媒は、第1タンク部12の冷媒入口部12aから、分配用チューブ40の内部を経由せずに、第1タンク部12の第1室12bに直接流入する。このとき、外側流路40aを流れる冷媒は、分配用チューブ40の外面44の溝44aに沿って流れることで旋回流となり、旋回流の力を残したまま、第1室12bに流入する。また、第1室12bに流入した冷媒の一部が分配用チューブ40の外面44の溝44aに沿って流れる。このため、第1室12bに流入した冷媒は、図3中の矢印A3のように、分配用チューブ40の周囲を旋回する旋回流となって第1室12bを流れる。そして、第1室12bを流れる冷媒が、図2中の矢印B1のように、第1コア部11aを構成する複数のメインチューブ111に分配される。
一方、内側流路40bに流入した冷媒は、分配用チューブ40の内部を流れることで、冷媒入口部12aから第1タンク部12の内部に流入し、第1室12bを超えて、第1タンク部12の第2室12cに流入する。このとき、分配用チューブ40の内側流路40bを流れる冷媒は、内面43の溝43aに沿って流れることで、内面43の溝43aに沿って旋回する旋回流となり、旋回流の力を残したまま、第2室12cに流入する。このため、第2室12cに流入した冷媒は、図3中の矢印A4に示すように、旋回流となって第2室12c内を流れる。そして、第2室12cを流れる冷媒が、図2中の矢印B2のように、第2コア部11bを構成する複数のメインチューブ111に分配される。
このようにして、図2中の矢印B1および矢印B2のように、第1タンク部12から流出の冷媒が、第1コア部11aおよび第2コア部11bを流れる。そして、第1コア部11aから流出した冷媒および第2コア部11bから流出した冷媒が、第2タンク部13に流入して合流する。その後、図2中の矢印Cのように、第2タンク部13を流れる冷媒が冷媒出口部13aから流出する。
このように、本実施形態の冷媒蒸発器1は、熱交換コア部11の全体において上から下に向かう一方向に流れるIターン型の冷媒流れを有している。
次に、本実施形態の主な特徴について説明する。
(1)上述の通り、本実施形態では、第1タンク部12においては、接続ブロック50の内部の外側流路40aに流入した冷媒が、冷媒入口部12aから分配用チューブ40の内部を経由せずに第1室12bに流入するようになっている。さらに、接続ブロック50の内部の内側流路40bに流入した冷媒が、冷媒入口部12aから分配用チューブ40の内部を経由して、第2室12bに流入するようになっている。
これによれば、気液混合割合が同じ冷媒を、第1室12bと第2室12cに分配することができる。このため、分配用チューブ40が配置されていない場合と比較して、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速が低い場合であっても、複数のメインチューブ111に分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
(2)さらに、本実施形態では、第1タンク部12の内部が、仕切部材121によって第1室12bと第2室12cに区画されている。ただし、仕切部材121は、分配用チューブ40が貫通して配置される貫通孔121aを有している。
これによれば、第1室12bと第2室12cとが区画されているので、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速が高い場合に、第1室12bに流入した液相冷媒が第2室12cへ流出することを防ぐことができる。このため、分配用チューブ40が配置されていない場合と比較して、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速が高い場合においても、複数のメインチューブ111に分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
(3)さらに、本実施形態では、仕切部材121によって、第1タンク部12の内部を第1コア部11aと連通する第1室12bと、第2コア部11bと連通する第2室12cとに区画されている。第1コア部11aと第2コア部11bをそれぞれ構成するメインチューブ111の数は同じである。そして、第1室12bに流入する冷媒の質量流量と、第2室12cに流入する冷媒の質量流量とが同じ質量流量に設定されている。
このため、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速に関わらず、第1室12bを流れる液相冷媒の流量と、第2室12cを流れる液相冷媒の流量とを同一に近づけることができる。すなわち、第1室12bを流れる冷媒と第2室12cを流れる冷媒の質量流量比を50%ずつ(すなわち、1:1)の一定の比率に近づけることができる。
なお、本実施形態では、第1室12bから冷媒が分配されるメインチューブ111の数と、第2室12cから冷媒が分配されるメインチューブ111の数とが同じである。このため、第1室12bに流入する冷媒の質量流量と、第2室12cに流入する冷媒の質量流量とが同じ質量流量に設定されているが、設定の仕方はこの限りではない。
本実施形態と異なり、第1室12bから冷媒が分配されるメインチューブ111の数と、第2室12cから冷媒が分配されるメインチューブ111の数が異なる場合がある。この場合では、第1室12bから冷媒が分配されるメインチューブ111の数と、第2室12cから冷媒が分配されるメインチューブ111の数との比に応じて、第1室12bに流入する冷媒と第2室12cに流入する冷媒の質量流量比が設定される。これにより、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速に関わらず、第1室12bからメインチューブ111に流れるメインチューブ一本当たりの冷媒の質量流量と、第2室12cからメインチューブ111に流れるメインチューブ一本当たりの冷媒の質量流量を同一に近づけることができる。
(4)さらに、本実施形態の分配用チューブ40は、1本のチューブ状部材の内面43と外面44のそれぞれに溝43a、44aが螺旋状に形成されている。そして、第1タンク部12においては、第1タンク部12の内部に流入する冷媒の一部が、冷媒入口部12aから第1室12bに直接流入し、第1室12bに流入した冷媒が外面44の溝44aに沿って流れる。また、第1タンク部12の内部に流入する冷媒の残部が、分配用チューブ40の内部を流れる。
これによれば、第1室12bに流入した冷媒が分配用チューブ40の外面44の溝44aに沿って流れることで、第1室12bの冷媒流れを旋回流とすることができる。このため、第1室12bの内部では冷媒流れが分散され、冷媒の気液混合割合が第1室12bのどの位置でもほぼ同じとなる。すなわち、第1室12bの全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
同様に、分配用チューブ40の内部を流れる冷媒が内面43の溝43aに沿って流れることで、第2室12cの冷媒流れを旋回流とすることができる。このため、第2室12cの内部では冷媒流れが分散され、冷媒の気液混合割合が第2室12cのどの位置でもほぼ同じとなる。すなわち、第2室12cの全域にわたって冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる。
この結果、複数のメインチューブ111のそれぞれに分配される冷媒の気液混合割合を均一に近づけることができる
(5)さらに、本実施形態では、分配用チューブ40の冷媒流れの上流端41が、接続ブロック50の冷媒流路50a内に位置している。
これによれば、接続ブロック50の内部に流入した冷媒が、分配用チューブ40の外面44と接続ブロック50の内面50bとの間の隙間である外側流路40aを流れることで、第1室12bへ流入する前の冷媒流れを旋回流とすることができる。このため、第1室12bに形成される冷媒の旋回流の勢いを強めることができる。
上記した(1)−(5)により、本実施形態によれば、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速にかかわらず、第1タンク部12から複数のメインチューブ111のそれぞれに流入する冷媒の質量流量を均一に近づけることができる。すなわち、冷媒入口部12aから第1タンク部12に流入する冷媒の流速にかかわらず、熱交換コア部11の全体の冷媒ディストリビューションの均一化が可能となる。なお、複数のメインチューブ111のそれぞれに流入する冷媒の質量流量が均一であるとは、複数のメインチューブ111に流入する液相冷媒の流量が均一であって、複数のメインチューブ111に流入する冷媒の気液混合割合が均一であることを意味する。
ところで、分配用チューブ40を備えていない従来の冷媒蒸発器は、冷房性能が要求される定格の熱負荷条件下において、複数のメインチューブのそれぞれに流入する冷媒の質量流量が均一になるように、冷媒蒸発器を構成する各部品の形状および寸法の最適化がされている。
しかし、定格を外れた熱負荷条件下では、複数のメインチューブのそれぞれに流入する冷媒の質量流量が不均一となってしまう。定格よりも高熱負荷条件下では、熱交換に必要な冷媒流量が多いことから、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が高くなる。分配部に流入する冷媒の流速が高くなるほど、液相冷媒が、分配部内部を冷媒入口部から遠い領域に向かって流れる傾向がある。このため、複数のメインチューブのそれぞれに分配される冷媒は、冷媒入口部から遠いメインチューブほど、液相冷媒が多くなり、質量流量が大きくなってしまう。一方、定格よりも低熱負荷条件下では、熱交換に必要な冷媒流量が少ないことから、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速が低くなる。分配部に流入する冷媒の流速が低くなるほど、液相冷媒が、分配部内部の冷媒入口部から遠い領域まで届かなくなる傾向がある。このため、複数のメインチューブのそれぞれに分配される冷媒は、冷媒入口部から遠いメインチューブほど、液相冷媒が少なく、質量流量が小さくなってしまう。
このように従来の冷媒蒸発器では、冷媒入口部から分配部に流入する冷媒の流速に関わらず、分配部から複数のメインチューブのそれぞれへ分配される冷媒の質量流量を均一にすることが困難であった。このため、熱交換コア部で一番低い温度位置が定まらず、変動し易いため、フロスト防止の制御性が悪化したり、冷風吹出し温度のバラツキ幅が大きくなるため、温度コントロール性が悪化したりする。その結果、クールダウン時(すなわち、高熱負荷時)の最大冷房能力不足や、中間季節の消費動力効率低下、冬期(すなわち、低熱負荷時)の除湿量低下による車両窓曇り防止性能低下等の問題が生じる。さらに、運転席と助手席のそれぞれに向けて吹き出される吹出空気の温度を独立して制御する左右独立温度制御方式の車両用空調装置に用いられる冷媒蒸発器においては、熱交換コア部に通過風量が異なる部位が生じる。このため、複数のメインチューブのそれぞれへ分配される冷媒の質量流量が不均一となりやすいところ、より不均一となってしまう。
これに対して、本実施形態の冷媒蒸発器1によれば、第1タンク部12に流入する冷媒の流速にかかわらず、第1タンク部12から複数のメインチューブ111のそれぞれに流入する冷媒の質量流量を均一に近づけることができる。よって、これらの問題を解消することができる。
また、本実施形態の冷媒蒸発器1によれば、第1タンク部12の内部では冷媒流れが均一で力も分散するため、第1タンク部12の内壁に冷媒が衝突することによる振動や騒音の発生量を低減できる。また、本実施形態の冷媒蒸発器1では、分配用チューブ40として中空螺旋型チューブを用いている。この中空螺旋型チューブは、他の分野で一般的に使用されており、安い製造方法が確立されている。このため、本実施形態の冷媒蒸発器1によれば、冷媒蒸発器1の製造コストを従来品と同程度に抑えることができる。
(第2実施形態)
図7に示すように、本実施形態は、内管40と外管61とを有する二重管構造の分配用チューブ60を用いている点と、第1タンク部12の内部に複数の仕切部材121−125が配置されている点が、第1実施形態と異なっている。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
第1タンク部12の内部には、板状の複数の仕切部材が配置されている。複数の仕切部材は、第1タンク部12の内部空間を、第1タンク部12の長手方向に並ぶ複数の部屋に仕切っている。具体的には、5つの仕切部材121−125によって、第1タンク部12の内部空間が6つの部屋に仕切られている。6つの部屋は、冷媒入口部12aに近い側から順に、第1室12b1、第2室12b2、第3室12b3、第4室12b4、第5室12b5、先端室12cである。先端室12cは、第1タンク部12の冷媒入口部12aから最も遠い第1タンク部12の先端に位置する。
換言すると、第1タンク部12の内部における分配用チューブ60の周囲の空間であって、分配用チューブ60の外管61の下流端63よりも冷媒入口部12aに近い側に位置する空間が、仕切部材122−125によって、第1室12b1、第2室12b2、第3室12b3、第4室12b4、第5室12b5の5つの空間に分割されている。したがって、本実施形態では、第1室12b1、第2室12b2、第3室12b3、第4室12b4および第5室12b5が第1空間に対応し、先端室12cが第2空間に対応している。先端室12cを仕切る仕切部材121が第1仕切部材に対応している。また、本実施形態の第1室12b1と第2室12b2が、それぞれ、第1分割空間と第2分割空間に対応している。第1室12b1と第2室12b2とを仕切る仕切部材122が、第2仕切部材に対応している。
図7、8に示すように、分配用チューブ60の内管40は、第1実施形態の分配用チューブ40と同じ中空螺旋型チューブである。内管40の内面43および外面44は、5条螺旋溝形状を有している。このように、螺旋溝43a、44aの条数は、第1タンク部12の内部の分配用チューブ60の下流端63よりも冷媒入口部12a側の空間が分割された部屋の数に対応している。
第1実施形態と同様に、内管40の上流端41は、接続ブロック50の内部に位置している。このため、図9に示すように、接続ブロック50の冷媒流路50aは、分配用チューブ40の外側の外側流路40aと、分配用チューブ40の内側の内側流路40bとを有している。
また、内管40の下流端42は、第5室12b5と先端室12cを仕切る仕切部材121の貫通孔121aに位置している。図10に示すように、第1実施形態と同様に、分配用チューブ40が貫通孔121aに挿入された状態では、分配用チューブ40と仕切部材121との間に隙間が形成されていない。なお、内管40の下流端42は、先端室12c内に位置していてもよい。要するに、内管40の下流端42は、内管40から流出の冷媒が先端室12cへ流入可能な位置にあればよい。
外管61は、円筒形状である。外管61の内部に内管40が配置されている。外管61の冷媒流れ上流側の上流端62は、第1タンク部12の冷媒入口部12aの開口縁部に接している。外管61の冷媒流れ下流側の下流端63は、第5室12b5と先端室12cを仕切る仕切部材121に接している。このため、外管61は、第1−第5室12b1−12b5の区間において、内管40を覆っている。
図11に示すように、第1室12b1と第2室12b2とを仕切る仕切部材122には、外管61が貫通する貫通孔122aが形成されている。外管61は、この貫通孔122aを介して、仕切部材122を貫通して配置されている。外管61は、貫通孔122aに挿入された状態で、ろう付け等によって仕切部材122に固定されている。同様に、第2室12bと第3室12b3とを仕切る仕切部材123、第3室12b3と第4室12b4とを仕切る仕切部材124、第4室12b4と第5室12b5とを仕切る仕切部材125も、外管61が貫通する貫通孔が形成されている。これらの貫通孔を介して、外管61が仕切部材123−125を貫通している。
図7、8に示すように、外管61には、内管40の外面44の溝44aを流れる冷媒を第1−第5室12b1−12b5に流入させるために、第1−第5開口部64−68の5つの開口部が形成されている。
第1開口部64は、第1溝44a1に対向する部位に形成され、第1溝44a1と第1室12b1とを連通させている。第2開口部65は、第2溝44a2に対向する部位に形成され、第2溝44a2と第2室12b2とを連通させている。第3開口部66は、第3溝44a3に対向する部位に形成され、第3溝44a3と第3室12b3とを連通させている。第4開口部67は、第4溝44a4に対向する部位に形成され、第4溝44a4と第4室12b4とを連通させている。第5開口部68は、第5溝44a5に対向する部位に形成され、第5溝44a5と第5室12b5とを連通させている。なお、第1溝44a1−第5溝44a5は、並行しており、互いに独立した溝である。
このため、第1タンク部12においては、内管40と外管61の間の外側流路40aを冷媒が流れる。このとき、第1溝44a1を流れる冷媒が、第1開口部64から第1室12b1に流入する。これにより、第1室12b1に冷媒の旋回流が形成される。第2溝44a2を流れる冷媒が、第2開口部65から第2室12b2に流入する。これにより、第2室12b2に冷媒の旋回流が形成される。第3溝44a3を流れる冷媒が、第3開口部66から第3室12b3に流入する。これにより、第3室12b3に冷媒の旋回流が形成される。第4溝44a4を流れる冷媒が、第4開口部67から第4室12b4に流入する。これにより、第4室12b4に冷媒の旋回流が形成される。第5溝44a5を流れる冷媒が、第5開口部68から第5室12b5に流入する。これにより、第5室12b5に冷媒の旋回流が形成される。
また、内管40の内部の内側流路40bを流れる冷媒が、先端室12cに流入する。このとき、内管40の内部を流れる冷媒が内面43の溝43aに沿って流れることにより、第2室12b2に冷媒の旋回流が形成される。その後、各室12b1−12b5、12cから複数のメインチューブ111に冷媒が分配される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様の構成を有するので、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態においては、次の効果が得られる。
第1タンク部12の内部空間を2つの部屋に区画した場合、1つの部屋に連通するメインチューブ111の本数が多いため、1つの部屋から各メインチューブ111へ分配される冷媒の質量流量に分配ばらつきが生じやすい。
これに対して、本実施形態では、第1タンク部12の内部空間を2つよりも多い数の部屋に区画している。これにより、1つの部屋に連通するメインチューブ111の本数が少なくなるため、1つの部屋から各メインチューブ111へ分配される冷媒の質量流量の分配ばらつきを小さくできる。この結果、本実施形態によれば、第1タンク部12から複数のメインチューブ111のそれぞれに流入する冷媒の質量流量をより均一に近づけることができる。
なお、本実施形態では、5つの仕切部材121−125によって、第1タンク部12の内部空間を6つの部屋に仕切っていたが、仕切部材および部屋の数は、任意に変更可能である。
(第3実施形態)
図12に示すように、本実施形態は、複数の細管が互いに螺旋状に巻き付けられた構造の分配用チューブ70を用いている点と、第1タンク部12の内部に複数の仕切部材121−123が配置されている点が、第1実施形態と異なっている。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
本実施形態では、3つの仕切部材121−123によって、第1タンク部12の内部空間が4つの部屋に仕切られている。4つの部屋は、冷媒入口部12aに近い側から順に、第1室12b1、第2室12b2、第3室12b3、先端室12cである。
換言すると、第1タンク部12の内部における分配用チューブ70の周囲の空間であって、分配用チューブ70の冷媒流れの下流端74bよりも冷媒入口部12aに近い側に位置する空間が、仕切部材122、123によって、第1室12b1、第2室12b2、第3室12b3の3つの空間に分割されている。
図12、13に示すように、分配用チューブ70は、第1チューブ71と、第2チューブ72と、第3チューブ73と、第4チューブ74の4本のチューブ(すなわち、細管)が互いにコイル状(すなわち、螺旋状)に巻き付けられた構造である。これら4本のチューブ71−74は、同じ太さの円筒形状であり、金属製である。
第1−第4チューブ71−74のそれぞれの冷媒流れの上流端71a−74aの位置は、分配用チューブ70の冷媒流れの上流端70aの位置と同じである。一方、第1−第4チューブ71−74のそれぞれの冷媒流れの下流端71b−74bの位置は、全て異なっている。
図12に示すように、分配用チューブ70の上流端70aは、接続ブロック50の内部に位置する。第1チューブ71の下流端71bは、第1室12b1に位置する。第2チューブ72の下流端72bは、第2室12b2に位置する。第3チューブ73の下流端73bは、第3室12b3に位置する。第4チューブ74の下流端74bは、先端室12cに位置する。なお、第4チューブ74の下流端74bが、分配用チューブ70の下流端でもある。
また、仕切部材121、122、123には、分配用チューブ70の外形に応じた貫通孔121a、122a、123aが形成されている。分配用チューブ70は、これらの貫通孔121a、122a、123aに挿入された状態で、仕切部材121、122、123に固定されている。
このため、本実施形態では、膨張弁2から噴出した冷媒が、接続ブロック50の内部において、分配用チューブ70に流入する。そして、冷媒が、各チューブ71−74に分配されて流れることで、冷媒入口部12aから第1タンク部12の内部に流入する。このとき、第1チューブ71を流れる冷媒が、第1チューブ71の下流端71bから第1室12b1に流入する。第2チューブ72を流れる冷媒が、第2チューブ72の下流端72bから第2室12b2に流入する。第3チューブ73を流れる冷媒が、第3チューブ73の下流端73bから第3室12b3に流入する。第4チューブ74を流れる冷媒が、第4チューブ74の下流端74bから先端室12cに流入する。その後、各室12b1−12b3、12cから複数のメインチューブ111に冷媒が分配される。
本実施形態では、螺旋状に巻き付けられた第1チューブ71、第2チューブ72、第3チューブ73および第4チューブ74を冷媒が流れる。このため、本実施形態においても、第1室12b1、第2室12b2、第3室12b3および先端室12cに、冷媒の旋回流を形成できる。よって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、第1チューブ71、第4チューブ74が、それぞれ、2本のチューブの一方と他方に対応している。また、第1−第3室12b1−12b3、先端室12cが、それぞれ、第1空間、第2空間に対応している。
また、本実施形態の分配用チューブ70は、4本のチューブ71−74が螺旋状に巻き付けられた構造であったが、分配用チューブ70を構成するチューブの本数は4本に限られない。分配用チューブ70を構成するチューブの本数は、第1タンク部12の内部空間が区画された部屋の数に応じた本数であれば、他の本数でもよい。
(第4実施形態)
本実施形態は、図14に示すように、冷媒蒸発器100が、被冷却流体の流れ方向を前後方向として、前後に並ぶ第1、第2蒸発部10、20を備え、第1、第2蒸発部10、20の熱交換コア部11、21において前後Uターン型の冷媒流れを有する点が、第1実施形態と異なる。
具体的には、本実施形態の冷媒蒸発器100は、第1蒸発部10および第2蒸発部20が、送風空気の流れ方向Xに対して直列に配置されている。第1蒸発部10および第2蒸発部20は、相対的に、第1蒸発部10が送風空気の流れ方向Xの下流側(すなわち、風下側)に配置され、第2蒸発部20が送風空気の流れ方向Xの上流側(すなわち、風上側)に配置されている。
第1蒸発部10は、第2タンク部13を除いて、第1実施形態の冷媒蒸発器1と同じ構造である。
第2蒸発部20は、第1タンク部22を除いて、基本的に第1実施形態の冷媒蒸発器1とほぼ同じ構造である。第2蒸発部20の上方側に配置した第2タンク部23は、第1実施形態の第2タンク部13を上下逆方向に配置したものである。第2蒸発部20の下方側に配置した第1タンク部22は第1蒸発部20の第2タンク部13と面対称の同じ構造である。
第2蒸発部20は、複数のメインチューブ211を積層して構成された熱交換コア部21と、複数のメインチューブ211の両端部に接続され、複数のメインチューブ211を流れる冷媒の集合あるいは分配を行う一対のタンク部22、23とを有している。一対のタンク部22、23は、下方側に配置された第1タンク部22と、上方側に配置された第2タンク部23とによって構成されている。メインチューブ211、熱交換コア部21、第1タンク部22、第2タンク部23が、第1実施形態の冷媒蒸発器1のメインチューブ111、熱交換コア部11、第1タンク部12、第2タンク部13に対応する。
本実施形態では、第1蒸発部10の第2タンク部13の側面に開口部13bが形成されており、第2蒸発部20の第1タンク部22の側面に開口部22aが形成されている。開口部13b、22aを介して、第1蒸発部10の第2タンク部13と第2蒸発部20の第1タンク部22とが連通している。第2蒸発部20の第2タンク部23の長手方向の端部に冷媒出口部23aが設けられている。
本実施形態の冷媒蒸発器100においては、第1実施形態の冷媒蒸発器1と同様に、図14中の矢印Aのように、膨張弁2から噴出した気液二相状態の冷媒が、接続ブロック50を介して、冷媒入口部12aから第1蒸発部10の第1タンク部12の内部に流入する。第1タンク部12の内部に流入した冷媒の一部は、図14中の矢印A1、A3のように、分配用チューブ40の外側を流れ、図14中の矢印B1のように、第1タンク部12から第1コア部11aに分配される。また、第1タンク部12の内部に流入した冷媒の他の一部は、図14中の矢印A2、A4のように、分配用チューブ40の内部を流れ、図14中の矢印B2のように、第2コア部11bに分配される。
そして、第1蒸発部10の第1タンク部12から流出した冷媒は、図14中の矢印B1および矢印B2のように、第1蒸発部10の熱交換コア部11を通過する。その後、冷媒は、図14中の矢印D1および矢印D2のように、第1蒸発部10の第2タンク部13から流出して、第2蒸発部20の第1タンク部22に流入する。第2蒸発部20の第1タンク部22に流入した冷媒は、図14中の矢印E1および矢印E2のように、第1蒸発部10の熱交換コア部11を通過する冷媒とは逆の上方向に向かって、第2蒸発部20の熱交換コア部21を通過する。その後、冷媒は、図14中の矢印Fのように、第2蒸発部20の第2タンク部23の冷媒出口部23aから流出する。
本実施形態の冷媒蒸発器100では、第1、第2蒸発部10、20を備える冷媒蒸発器において、冷媒入口部12aから冷媒出口部23aの間の冷媒の流通距離ができるだけ短くされ、メインチューブ111、211の本数ができるだけ多くされている。さらに、本実施形態の冷媒蒸発器100では、熱交換コア部11、21と一対のタンク部12、13、22、23との間の冷媒の入出回数をできるだけ減らされている。これにより、冷媒蒸発器全体における冷媒流れの圧力損失が低減されており、冷房能力の向上が図られている。
そして、本実施形態の冷媒蒸発器100では、第1蒸発部10の第1タンク部12が、第1実施形態の冷媒蒸発器1の第1タンク部12と同じ構造を有している。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同じ効果が得られる。このように、前後Uターン型の冷媒流れを有する冷媒蒸発器に対しても、本開示の冷媒蒸発器の適用が可能である。なお、本実施形態では、第1蒸発部10の第1タンク部12の構造として、第1実施形態の第1タンク部12の構造を採用したが、第2、第3実施形態の第1タンク部12の構造を採用してもよい。
(第5実施形態)
本実施形態の冷媒蒸発器200は、図15に示すように、第1、第2蒸発部10、20の熱交換コア部11、21において、第4実施形態と同様の前後Uターン型の冷媒流れを有する点が第1実施形態の冷媒蒸発器100と異なる。さらに、本実施形態の冷媒蒸発器200は、第1蒸発部10の熱交換コア部11から流出した冷媒が第2蒸発部20の熱交換コア部21に流入する際に、第1、第2蒸発部10、20の熱交換コア部11、21を流れる冷媒が熱交換コア部11、21の幅方向で入れ替わる冷媒流れを有する点が第1実施形態の冷媒蒸発器100と異なる。なお、熱交換コア部11、21の幅方向とは、複数のメインチューブ111、211の積層方向である。
以下では、本実施形態の冷媒蒸発器200が、第4実施形態の冷媒蒸発器100と異なる点を中心に説明する。
本実施形態では、第1蒸発部10の熱交換コア部11は、複数のメインチューブ111のうち、一部のメインチューブ群で構成される第1コア部11aと、このチューブ群とは別のチューブ群で構成される第2コア部11bとを有している。第2蒸発部20の熱交換コア部21は、複数のメインチューブ211のうち、送風空気の流れ方向Xにおいて第1コア部11aの少なくとも一部と対向するメインチューブ群で構成される第3コア部21aと、送風空気の流れ方向において第2コア部11bの少なくとも一部と対向するメインチューブ群で構成される第4コア部21bとを有している。
本実施形態の冷媒蒸発器200では、第1コア部11aは、複数のメインチューブ111のうち冷媒入口部12aに近い側の半分のメインチューブ群で構成されている。第2コア部11bは、複数のメインチューブ111のうち冷媒入口部12aから遠い側の半分のメインチューブ群で構成されている。第3コア部21aは、複数のメインチューブ211のうち冷媒出口部23aに近い側の半分のメインチューブ群で構成されている。第4コア部21bは、複数のメインチューブ211のうち冷媒出口部23aから遠い側の半分のメインチューブ群で構成されている。
本実施形態の冷媒蒸発器200においては、第1実施形態の冷媒蒸発器1と同様に、図15中の矢印Aのように、冷媒入口部12aから第1タンク部12に冷媒が流入する。第1タンク部12の内部に流入した冷媒の一部は、図15中の矢印A1、A3のように、分配用チューブ40の外側を流れ、図15中の矢印B1のように、第1コア部11aに分配される。また、第1タンク部12の内部に流入した冷媒の他の一部は、図15中の矢印A2、A4のように、分配用チューブ40の内部を流れ、図15中の矢印B2のように、第2コア部11bに分配される。
その後、図15中の矢印D1、E2のように、第1コア部11aから流出の冷媒が第4コア部21bに流入するとともに、図15中の矢印D2、E1のように、第2コア部11bから流出の冷媒が第3コア部21aに流入する。その後、第3コア部21aおよび第4コア部21bから流出の冷媒が第2蒸発部20の第2タンク部23に流入し、図15中の矢印Fのように、冷媒出口部23aから流出する。
本実施形態の冷媒蒸発器200は、このような冷媒流れを有するために、第1蒸発部10の第2タンク部13および第2蒸発部20の第1タンク部22が、冷媒入替部としての中間タンク部80を介して連結されている。
第1蒸発部10の第2タンク部13は、1つの仕切部材131によって内部空間が、第2タンク部13の長手方向に並ぶ2つの空間に仕切られている。この2つの内部空間のうち第1コア部11aに連通する空間が、第1コア部11aからの冷媒を集合させる第1集合部132を構成している。この2つの内部空間のうち第2コア部11bに連通する空間が、第2コア部11bからの冷媒を集合させる第2集合部133を構成している。
第2蒸発部20の第1タンク部22は、1つの仕切部材221によって内部空間が、第1タンク部22の長手方向に並ぶ2つの空間に仕切られている。この2つの内部空間のうち第3コア部21aに連通する空間が、第3コア部21aに冷媒を分配させる第1分配部222を構成している。この2つの内部空間のうち第4コア部21bに連通する空間が、第4コア部21bに冷媒を分配させる第2分配部223を構成している。
中間タンク部80は、1つの仕切部材81によって内部空間が、中間タンク部80の長手方向に交差する方向(すなわち、図15では上下方向)に並ぶ2つの空間に仕切られている。この2つの内部空間の一方が、第1集合部132の冷媒を第2分配部223に導く第1通路82を構成している。この2つの内部空間の他方が、第2集合部133の冷媒を第1分配部222に導く第2通路83を構成している。
図示していないが、第1蒸発部10の第2タンク部13と中間タンク部80は接している。図16に示すように、第1集合部132と第1通路82は、第1蒸発部10の第2タンク部13に形成された開口部134と中間タンク部80に形成された開口部84を介して連通している。第2集合部133と第2通路83は、第1蒸発部10の第2タンク部13に形成された開口部135と中間タンク部80に形成された開口部85を介して連通している。
図示していないが、第2蒸発部20の第1タンク部22と中間タンク部80は接している。図16に示すように、第1分配部222と第2通路83は、第2蒸発部20の第1タンク部22に形成された開口部224と中間タンク部80に形成された開口部86を介して連通している。第2分配部223と第1通路82は、第2蒸発部20の第1タンク部22に形成された開口部225と中間タンク部80に形成された開口部87を介して連通している。
これにより、図15に示すように、第1コア部11aから流出の冷媒が、第1集合部132、第1通路82、第2分配部223を介して、第4コア部21bに流入する。第2コア部11bから流出の冷媒が、第2集合部133、第2通路83、第1分配部222を介して、第3コア部21aに流入する。
本実施形態においても、第1蒸発部10の第1タンク部12が、第1実施形態の冷媒蒸発器1の第1タンク部12と同じ構造を有している。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同じ効果が得られる。
さらに、本実施形態によれば、下記の効果を奏する。すなわち、前後Uターン型であって、第1、第2蒸発部の熱交換コア部を流れる冷媒が熱交換コア部の幅方向で入れ替わる冷媒流れを有する冷媒蒸発器は、冷媒蒸発器通過後の送風空気の温度分布の均一化を図ったものである。
しかし、この冷媒蒸発器であっても、左右独立温度制御方式の車両用空調装置に適用した場合に、冷媒蒸発器を通過する空気の風速分布が左右方向で偏ると、冷媒蒸発器全体における冷媒ディストリビューションが悪化してしまう。すなわち、複数のメインチューブに分配される冷媒の質量流量が不均一となってしまう。冷媒ディストリビューションが悪化すると、冷房能力不足や、冷房能力と消費動力の比である消費動力効率の低下を招いてしまう。
これに対して、本実施形態の冷媒蒸発器200では、第1蒸発部10の第1タンク部12の構造として、第1実施形態で説明した第1タンク部12の構造を採用している。これにより、風速分布の偏りに対しても、冷媒ディストリビューションの悪化を抑制でき、上記した問題を回避することができる。なお、本実施形態では、第1蒸発部10の第1タンク部12の構造として、第1実施形態の第1タンク部12の構造を採用したが、第2、第3実施形態の第1タンク部12の構造を採用してもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)第1実施形態の分配用チューブ40の断面形状は、図5に示す形状に限られない。分配用チューブ40が、チューブ状部材の内面43と外面44のそれぞれに溝43a、44aが螺旋状に形成された構造であれば、分配用チューブ40の断面形状は、他の形状であってもよい。第2実施形態の分配用チューブ60の内管40についても同様である。
(2)第1実施形態では、分配用チューブ40の上流端41が、冷媒入口部12aよりも冷媒流れ上流側の接続ブロック50の内部に位置していたが、分配用チューブ40の上流端41の位置はこれに限定されない。分配用チューブ40の内部に冷媒が流入可能であれば、分配用チューブ40の上流端41は、冷媒入口部12aや冷媒入口部12aよりも冷媒流れ下流側に位置してもよい。このことは、第2実施形態の内管40の上流端41や、第3実施形態の分配用チューブ70の上流端70aについても、同様である。
(3)上記各実施形態では、冷媒入口部12aが第1タンク部12の長手方向の端部に配置されていたが、第1タンク部12の長手方向の端部以外の部位に、冷媒入口部12aが配置されていてもよい。例えば、第1タンク部の長手方向中央部に冷媒入口部が配置されていてもよい。この場合、第1タンク部のうち冷媒入口部と冷媒入口部から最も遠い部位の間の範囲において、上記各実施形態の第1タンク部12の内部構造が採用されていればよい。これにより、各実施形態と同様の効果が得られる。
(4)上記各実施形態では、第1タンク部12の内部空間が、仕切部材によって区画されていたが、仕切部材によって区画されていなくてもよい。この場合であっても、第1実施形態で説明した(1)の効果が得られる。
(5)上記各実施形態では、第1タンク部12の長手方向の全域が分配部を構成していたが、第1タンク部12の長手方向の一部が分配部を構成する場合においても、本開示の冷媒蒸発器の適用が可能である。
(6)上記各実施形態では、第1タンク部12が、熱交換コア部11の上側に位置していたが、熱交換コア部11の下側に位置していてもよい。また、上記各実施形態では、第1タンク部12が、上下方向に直交する横方向に延びるように配置されていたが、上下方向に延びるように配置されてもよい。
(7)上記各実施形態では、本開示の冷媒蒸発器を車両用空調装置の冷凍サイクルに適用する例について説明したが、これに限らず、例えば、給湯機等に用いられる冷凍サイクルに適用しても良い。
(8)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。

Claims (11)

  1. 冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器であって、
    積層された複数のコア用チューブ(111)を有し、前記複数のコア用チューブの内部を流れる冷媒と前記複数のコア用チューブの外部を流れる被冷却流体との間で熱交換を行う熱交換コア部(11)と、
    前記複数のコア用チューブの積層方向に延伸するとともに、冷媒入口部(12a)を有し、前記冷媒入口部から内部に流入した冷媒を前記複数のコア用チューブへ分配する分配部(12)と、
    前記分配部の内部に配置され、自らの内部を冷媒が流れ、冷媒流れの下流端(42、63、74b)が前記分配部の内部に位置する分配用チューブ(40、60、70)とを備え、
    前記複数のコア用チューブのそれぞれの端部(111a)と、前記分配用チューブとは、前記分配部の内部全体の同一空間(12b、12c)に位置し、
    前記分配部の内部には、前記分配用チューブの周囲であって、前記分配用チューブの前記下流端よりも前記冷媒入口部に近い側に位置する第1空間(12b、12b1、12b2、12b3、12b4、12b5)と、前記分配用チューブの前記下流端よりも前記冷媒入口部から遠い側に位置する第2空間(12c)とがあり、
    前記分配部においては、冷媒が前記冷媒入口部から前記第1空間に流入するとともに、冷媒が前記冷媒入口部から前記分配用チューブの内部を経由して前記第2空間に流入する冷媒蒸発器。
  2. 前記分配用チューブは、前記第1空間の冷媒流れを旋回流とするとともに、前記第2空間の冷媒流れを旋回流とする構造を有する請求項1に記載の冷媒蒸発器。
  3. 冷媒を蒸発させる冷媒蒸発器であって、
    積層された複数のコア用チューブ(111)を有し、前記複数のコア用チューブの内部を流れる冷媒と前記複数のコア用チューブの外部を流れる被冷却流体との間で熱交換を行う熱交換コア部(11)と、
    前記複数のコア用チューブの積層方向に延伸するとともに、冷媒入口部(12a)を有し、前記冷媒入口部から内部に流入した冷媒を前記複数のコア用チューブへ分配する分配部(12)と、
    前記分配部の内部に配置され、自らの内部を冷媒が流れ、冷媒流れの下流端(42、63、74b)が前記分配部の内部に位置する分配用チューブ(40、60、70)とを備え、
    前記分配部の内部には、前記分配用チューブの周囲であって、前記分配用チューブの前記下流端よりも前記冷媒入口部に近い側に位置する第1空間(12b、12b1、12b2、12b3、12b4、12b5)と、前記分配用チューブの前記下流端よりも前記冷媒入口部から遠い側に位置する第2空間(12c)とがあり、
    前記分配部においては、冷媒が前記冷媒入口部から前記第1空間に流入するとともに、冷媒が前記冷媒入口部から前記分配用チューブの内部を経由して前記第2空間に流入し、
    前記分配用チューブは、前記第1空間の冷媒流れを旋回流とするとともに、前記第2空間の冷媒流れを旋回流とする構造を有する冷媒蒸発器。
  4. 前記分配用チューブ(40)は、1本のチューブ状部材の内面(43)と外面(44)のそれぞれに溝(43a、44a)が螺旋状に形成されており、
    前記分配部においては、冷媒が前記冷媒入口部から前記第1空間に直接流入し、前記第1空間に流入した冷媒が前記外面の溝に沿って流れる請求項2または3に記載の冷媒蒸発器。
  5. 前記冷媒入口部の冷媒流れ上流側に接続され、内部に冷媒流路(50a)を形成する流路形成部材(50)を備え、
    前記分配用チューブの冷媒流れの上流端(41)は、前記冷媒流路内に位置する請求項4に記載の冷媒蒸発器。
  6. 前記分配用チューブ(70)は、少なくとも2本のチューブ(71、74)が互いに螺旋状に巻き付けられた構造であり、
    前記分配部においては、冷媒が前記冷媒入口部から前記2本のチューブの一方(71)を経由して前記第1空間に流入するとともに、冷媒が前記冷媒入口部から前記2本のチューブの他方(74)を経由して前記第2空間に流入する請求項2または3に記載の冷媒蒸発器。
  7. 前記分配用チューブ(60)は、内管(40)と外管(61)とを有する二重管構造であり
    前記内管は、内面(43)と外面(44)のそれぞれに溝(43a、44a)が螺旋状に形成されており、
    前記外管には、前記第1空間に位置する部位に開口部(64、65、66、67、68)が形成されており、
    前記分配部においては、前記内管と前記外管の間に流入した冷媒が前記開口部から前記第1空間に流入し、前記内管に流入した冷媒が前記第2空間に流入する請求項2または3に記載の冷媒蒸発器。
  8. 前記分配部は、前記第1空間と前記第2空間とを仕切る仕切部材(121)を有し、
    前記仕切部材には、前記分配用チューブが貫通して配置される貫通孔(121a)が形成されている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の冷媒蒸発器。
  9. 前記第1空間に流入する冷媒と前記第2空間に流入する冷媒との質量流量比が、前記第1空間から冷媒が分配される前記コア用チューブの数と前記第2空間から冷媒が分配される前記コア用チューブの数との比に応じた質量流量比に設定されている請求項8に記載の冷媒蒸発器。
  10. 前記冷媒入口部は、前記分配部の延伸方向の端部に設けられており、
    前記分配部は、前記第1空間と前記第2空間とを仕切る第1仕切部材(121)を有するとともに、前記第1空間において、前記分配部の延伸方向に並ぶ第1分割空間(12b1)と第2分割空間(12b2)を仕切る第2仕切部材(122)を有し、
    前記第1、第2仕切部材には、それぞれ、前記分配用チューブが貫通して配置される貫通孔(121a、122a)が形成されており、
    前記分配用チューブ(60)は、内管(40)と外管(61)とを有する1本の二重管構造であり、
    前記内管の内面(43)と外面(44)のそれぞれには、溝(43a、44a)が螺旋状に形成されており、
    前記外面の溝は、並行する第1溝(44a1)と第2溝(44a2)とを有して構成され、
    前記外管には、前記第1溝と前記第1分割空間とを連通させる第1開口部(64)と、前記第2溝と前記第2分割空間とを連通させる第2開口部(65)とが形成されており、
    前記分配部においては、前記内管と前記外管の間であって前記第1溝に流入した冷媒が前記第1開口部から前記第1分割空間に流入し、前記内管と前記外管の間であって前記第2溝に流入した冷媒が前記第2開口部から前記第2分割空間に流入し、前記内管に流入した冷媒が前記第2空間に流入する請求項2または3に記載の冷媒蒸発器。
  11. 前記第1分割空間、前記第2分割空間および前記第2空間のそれぞれに流入する冷媒の質量流量比が、前記第1分割空間、前記第2分割空間および前記第2空間のそれぞれから分配される前記コア用チューブの数の比に応じた質量流量比に設定されている請求項10に記載の冷媒蒸発器。
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