JPWO2016159227A1 - 発泡樹脂シートおよびこれを備える電気・電子機器 - Google Patents

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Abstract

本発明の発泡樹脂シート(X)は、発泡樹脂層(10)と表面層(20)とを含む積層構造を有する。表面層(20)は、表面粗さが1.0μm以上の露出面(21)を有し、且つ、フィラーを含有する。発泡樹脂層(10)は、例えばアクリル系樹脂を主剤として含む。表面層(20)は、例えばウレタン系樹脂を主剤として含む。本発明の電気・電子機器は、このような発泡樹脂シート(X)を備える。

Description

本発明は、衝撃吸収材として使用することのできる発泡樹脂シート、および、そのような発泡樹脂シートを備える電気・電子機器に関する。
近年、様々な技術分野において、薄いシートの形態をとる衝撃吸収材が利用されている。例えば、ディスプレイにタッチパネルを具備する携帯型機器の技術分野においては、タッチパネルやその付随部品の故障・破損を防止するために、機器内の所定箇所に衝撃吸収材(クッション材)を設けることが提案されている(例えば特許文献1,2)。このような衝撃吸収材は、例えば、発泡樹脂よりなる。
特開2011−205539号公報 特開2014−17718号公報
衝撃吸収材が内部に設けられる機器の薄型化に伴い、衝撃吸収材についても薄型化が求められる。発泡樹脂製の衝撃吸収材について薄型化を図る場合、薄い発泡樹脂体における衝撃吸収性を確保すべく、ガラス転移温度の低い樹脂材料を衝撃吸収材の構成材料として採用することが考えられる。しかしながら、ガラス転移温度の低い樹脂材料は一般に常温での粘着性が高い。衝撃吸収材における貼付け面(所定箇所に貼着することが予定されている表面)の粘着性が高いほど、当該衝撃吸収材は、機器への配設過程において、貼付け予定箇所以外の箇所に対する意図しない付着が生じやすくなり、取扱いが困難となる。
このような取扱い性の問題に対処すべく、薄い発泡樹脂体ないし衝撃吸収材の貼付け面上に、当該発泡樹脂体よりも低い粘着性を示す材料よりなる表層を設けることが考えられる。しかしながら、そのような表層が設けられた衝撃吸収材は、貼付け面の粘着性は相対的に低いものの、機器への配設過程において、貼付け予定箇所に対する位置合わせが困難な場合がある。貼付け予定箇所に対する貼り付けの前であって位置合わせの際、即ち、衝撃吸収材を貼付け予定箇所に面接触させつつ衝撃吸収材の位置をずらして位置合わせする際に、貼付け予定箇所と貼付け面の間に比較的大きな摩擦力が生ずる傾向があるためであると考えられる。発泡樹脂母体よりも粘着性の低い材料よりなる表層が貼付け面に設けられた衝撃吸収材であっても、位置合わせの点において、依然として取扱い性に関する問題が残る。
また、発泡樹脂母体よりも低い粘着性を示す材料よりなる表層ないし貼付け面を形成するために、例えば、樹脂製フィルムを発泡樹脂母体に貼り付けることが考えられる。しかしながら、表層が樹脂製フィルムよりなる衝撃吸収材は、表層ないし貼付け面の粘着性が比較的低いことから、貼付け予定箇所が表面凹凸形状を有する場合に当該凹凸形状に追従しにくい場合がある。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、良好な取扱い性を有するとともに優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適した発泡樹脂シート、および、これを備える電気・電子機器を提供することを、目的とする。
本発明の第1の側面によると、発泡樹脂シートが提供される。この発泡樹脂シートは、発泡樹脂層と表面層とを含む積層構造を有する。発泡樹脂層は、発泡した樹脂材料を主剤として含む層である。表面層は、表面粗さが1.0μm以上の露出面を有し、且つ、フィラーを含有する。本発明における表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)で表されたものとする。表面層の露出面は、本発泡樹脂シートの貼付け面(所定箇所に貼着することが予定されている表面)をなすことが可能であり、本発泡樹脂シートは、表面層側で所定箇所に貼り付けられて使用され得る。
本発泡樹脂シートは、発泡樹脂層とは別に表面層を有する。そのため、本発泡樹脂シートにおいては、粘着性が相対的に低い材料を表面層のために採用しつつ、ガラス転移温度が比較的低く従って粘着性が相対的に高くなるような樹脂材料を発泡樹脂層のために採用することが可能である。表面層は露出面ないし貼付け面を有するところ、貼付け面の粘着性とは独立して発泡樹脂層につき比較的低いガラス転移温度を設定可能な本発泡樹脂シートは、衝撃吸収性を確保しつつ薄型化を図るのに適する。すなわち、本発泡樹脂シートは、衝撃吸収性の高い薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。
そして、発泡樹脂層の粘着性とは独立して表面層の粘着性を設定可能な本発泡樹脂シートでは、機器への配設過程等で貼付け予定箇所以外の箇所に対する意図しない付着を抑制するように、表面層について構成材料を選択して低い粘着性を設定することが可能である。このような本発泡樹脂シートは、意図しない付着の抑制という点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を、実現するのに適する。
また、本発泡樹脂シートの表面層は、表面粗さが1.0μm以上の露出面ないし貼付け面を有する。このような構成においては、貼付け予定箇所に対する貼り付けの前であって位置合わせの際、即ち、本発泡樹脂シートを貼付け予定箇所に面接触させつつ位置合わせする際の、貼付け予定箇所と貼付け面の間に生ずる摩擦力が比較的小さい。貼付け予定箇所と貼付け面の間のいわゆる真実接触面積が比較的小さいからであると考えられる。そのため、本発泡樹脂シートは、機器への配設過程等において、貼付け予定箇所に対する位置合わせがしやすい。このような本発泡樹脂シートは、貼付け過程で位置合わせしやすいという点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を、実現するのに適する。
加えて、本発泡樹脂シートは、その表面層内にフィラーを含有する。表面層内のフィラーは、表面層がいわゆるバインダー成分等を含んで高分子組織を有する場合に当該高分子組織の連続性を阻む分断点として機能する。このような構成は、表面層を変形しやすくさせるのに好適である。そのため、本発泡樹脂シートは、貼付け予定箇所が表面凹凸形状を有する場合に当該凹凸形状に追従しやすくさせるのに好適である。このような本発泡樹脂シートは、優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。
以上のように、本発泡樹脂シートは、良好な取扱い性を有するとともに優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに、適するのである。
好ましくは、表面層の露出面は、ポリエチレンテレフタレート製の試験面に対して8cm2の面積で面接触した状態において試験面に向けての50gの荷重下で当該試験面に平行に300mm/minの速度で引っ張られたときに生ずる応力として定義される摩擦力が、10kN/m2以下であり、好ましくは2.0kN/m2以下である。このような構成の本発泡樹脂シートは、貼付け過程で位置合わせしやすいという点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を実現するうえで、好適である。
好ましくは、表面層の露出面の表面粗さは1.5μm以上である。このような構成は、上記の摩擦力について例えば2.0kN/m2以下を実現するうえで好適であり、従って、当該構成を有する本発泡樹脂シートは、貼付け過程で位置合わせしやすいという点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を実現するうえで、好適である。
好ましくは、表面層の露出面の表面粗さは10μm以下である。このような構成は、表面層の厚さの均一化に資する。被着体に貼着することとなる表面層の厚さが均一であるほど、被着体に対する当該表面層ないしその露出面の接着信頼性は高い傾向にある。
好ましくは、本発泡樹脂シートは、動的粘弾性測定における角振動数1rad/sでの損失弾性率と貯蔵弾性率との比率である損失正接(tanδ)が−50〜50℃の範囲にピークトップを有する。ピークトップの強度は、好ましくは0.2以上である。これらの構成は、本発泡樹脂シートにおいて衝撃吸収性を確保しつつ薄型化を図るうえで好適である。
好ましくは、発泡樹脂層に含まれる気泡の平均セル径は10〜150μmである。発泡樹脂層内の平均セル径が10μm以上であるという構成は、発泡樹脂層について高い衝撃吸収性を実現するのに適する。発泡樹脂層内の平均セル径が150μm以下であるという構成は、発泡樹脂層について充分な圧縮回復性を実現するのに適する。
好ましくは、発泡樹脂層の厚さは30〜200μmである。発泡樹脂層の厚さが30μm以上であるという構成は、発泡樹脂層内の気泡の分散の均一性を実現するうえで好適である。発泡樹脂層内で気泡の分散が均一であることは、発泡樹脂層について高い衝撃吸収性を実現するのに資する。発泡樹脂層の厚さが200μm以下であるという構成は、発泡樹脂層ひいては本発泡樹脂シートの薄型化に資する。
好ましくは、発泡樹脂層に含まれる気泡の平均セル径と発泡樹脂層の厚さとの比(前者/後者)は0.2〜0.9である。このような構成は、発泡樹脂層について高い衝撃吸収性を実現するうえで好適である。
好ましくは、発泡樹脂層の見掛け密度は0.2〜0.7g/cm3である。発泡樹脂層の見掛け密度が0.2g/cm3以上であるという構成は、発泡樹脂層について充分な強度を実現するのに適する。発泡樹脂層の見掛け密度が0.7g/cm3以下であるという構成は、発泡樹脂層について高い衝撃吸収性を実現するのに適する。
好ましくは、発泡樹脂層は、アクリル系樹脂を主剤として含む。このような構成は、衝撃吸収性の高い薄層衝撃吸収材を実現するうえで好適である。
好ましくは、表面層は、ウレタン系樹脂を主剤として含む。好ましくは、フィラーは、カーボンブラックおよび/または酸化チタンである。これらの構成は、本発泡樹脂シートにおいて、上述の良好な取扱い性とともに上述の優れた追従性を実現するうえで好適である。
好ましくは、発泡樹脂層と表面層とは接している。すなわち、発泡樹脂層および表面層は直接的に接した積層構造をなすのが好ましい。発泡樹脂層および表面層の間に他の層が介在しないこのような構成によると、所定の基材上に例えば印刷法によって形成された表面層を表面粘着性の高い発泡樹脂層に対して転写する工程を経て、本発泡樹脂シートを適切に製造することが可能である。
本発明の第2の側面によると、本発明の第1の側面に係る発泡樹脂シートを備える電気・電子機器が提供される。本電気・電子機器は、例えば、ディスプレイユニットと、当該ディスプレイユニットに貼り合わされている上記発泡樹脂シートとを備える。本電気・電子機器は、良好な取扱い性を有するとともに優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を備える電気・電子機器を実現するのに適する。
本発明の一の実施形態に係る発泡樹脂シートの部分断面模式図である。 本発明の一の実施形態に係る電気・電子機器の概略断面図である。 追従性評価に係る観察箇所を模式的に表す図である。
図1は、本発明の一の実施形態に係る発泡樹脂シートXの部分断面模式図である。発泡樹脂シートXは、発泡樹脂層10と表面層20とを含む積層構造を有する。発泡樹脂層10は、発泡した樹脂材料を主剤として含む層であり、第1面11および第2面12を有する。主剤とは、構成成分中で最も大きな質量割合を占める成分とする。表面層20は、発泡樹脂層10の第1面11の側に設けられており、露出面21を有する。表面層20の露出面21は、発泡樹脂シートXの貼付け面(所定箇所に貼着することが予定されている表面)をなすことが可能であり、発泡樹脂シートXは、表面層20側で所定箇所に貼り付けられて使用され得る。
発泡樹脂層10は、発泡樹脂シートXにおいて衝撃吸収機能を発揮するための部位であって、樹脂材料を含んでなり、連続気泡構造、独立気泡構造、または半連続半独立気泡構造を有する(気泡構造については図示略)。発泡樹脂層10を構成するための樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂、ゴム、およびウレタン系樹脂が挙げられる。発泡樹脂層10を構成材料として、一種類の樹脂材料を用いてもよいし、二種類以上の樹脂材料を用いてもよい。
アクリル系樹脂は、分子内に少なくとも一つのアクリロイル基またはメタクリロイル基を有するアクリル系モノマーに由来するアクリル系モノマーユニットを主たるモノマーユニットとして含む樹脂とする。以下では、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」および/または「メタクリル」(即ち、「アクリル」、「メタクリル」、または、「アクリル」と「メタクリル」の両方)を表す。
アクリル系樹脂をなすためのアクリル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロニトリル、および(メタ)アクリル酸イソボルニルが挙げられる。アクリル系樹脂をなすためのアクリル系モノマーとしては、更に、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、およびアクリル酸2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルや、(メタ)アクリルアミドおよびN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有アクリル系モノマー、N−ビニル−2−ピロリドン等の複素環含有ビニルモノマー、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等のヒドロキシル基含有アクリル系モノマーが挙げられる。アクリル系樹脂をなすためのモノマーとして、一種類のアクリル系モノマーを用いてもよいし、二種類以上のアクリル系モノマーを用いてもよい。
発泡樹脂層10をなすためのゴムは、天然ゴム、合成ゴムのいずれであってもよい。ゴムとして、例えば、ニトリルゴム(NBR)、メチルメタクリレート−ブタジエンゴム(MBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリルゴム(ACM、ANM)、ウレタンゴム(AU)、およびシリコーンゴムが挙げられる。これらのうち、ニトリルゴム(NBR)、メチルメタクリレート−ブタジエンゴム(MBR)、およびシリコーンゴムが好ましい。
発泡樹脂層10をなすためのウレタン系樹脂としては、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、およびポリエーテル系ポリウレタンが挙げられる。
発泡樹脂層10は上述のように気泡構造を有するところ、発泡樹脂層10に含まれる気泡に係る平均セル径について、その下限は、発泡樹脂層10について高い衝撃吸収性を実現するという観点から、好ましくは10μmであり、より好ましくは15μmであり、更に好ましくは20μmである。また、当該平均セル径の上限は、発泡樹脂層10について充分な圧縮回復性を実現するという観点から、好ましくは150μmであり、より好ましくは140μmであり、更に好ましくは130μmであり、特に好ましくは100μmである。平均セル径は、走査型電子顕微鏡(SEM)やデジタルマイクロスコープ等の顕微鏡装置を使用して求めることができる。例えば、まず、顕微鏡装置を使用して発泡樹脂層10の断面を観察し、当該断面内に気泡たるセルが20〜40点程度含まれる画像を撮影する。その後、当該画像内のセルについて、径が大きいセルから順に面積を20点以上測定し、画像解析によって当該測定面積に基づいて円の直径の平均値を算出する。
発泡樹脂層10の厚さについて、その下限は、発泡樹脂層10内の気泡の分散の均一性を実現するという観点から、好ましくは30μmであり、より好ましくは40μmであり、更に好ましくは50μmである。発泡樹脂層10内にて気泡の分散が均一であることは、発泡樹脂層10について高い衝撃吸収性を実現するうえで好ましい。発泡樹脂層10の厚さの上限は、発泡樹脂層10ひいては発泡樹脂シートXの薄型化の観点から、好ましくは200μmであり、より好ましくは150μmであり、更に好ましくは120μmであり、特に好ましくは100μmである。
発泡樹脂層10の見掛け密度について、その下限は、発泡樹脂層10について充分な強度を実現するという観点から、好ましくは0.2g/cm3であり、より好ましくは0.21g/cm3であり、更に好ましくは0.22g/cm3である。当該見掛け密度の上限は、発泡樹脂層10について高い衝撃吸収性を実現するという観点から、好ましくは0.7g/cm3であり、より好ましくは0.6g/cm3であり、更に好ましくは0.5g/cm3であり、特に好ましくは0.4g/cm3である。
発泡樹脂層10における平均セル径(μm)と厚さ(μm)の比(前者/後者)については、発泡樹脂層10について高い衝撃吸収性を実現するという観点から、0.2〜0.9の範囲にあるのが好ましく、より好ましくは0.25〜0.85の範囲、更に好ましくは0.3〜0.8の範囲にあるのが好ましい。
発泡樹脂体の衝撃吸収性は、平均セル径や見掛け密度に加えて、動的粘弾性測定における角振動数1rad/sでの損失弾性率と貯蔵弾性率の比率(前者/後者)である損失正接(tanδ)のピークトップの位置する温度にも影響を受け得る。発泡樹脂層10における前記損失正接(tanδ)のピークトップについては、−50〜50℃の範囲とすることが好ましい。発泡樹脂層10を主たる構造要素として含む発泡樹脂シートXにおける前記損失正接のピークトップについても、−50〜50℃の範囲とすることが好ましい。発泡樹脂体が薄いほど発泡樹脂体内の気泡は衝撃により潰れやすく、潰れた気泡は衝撃緩衝能を失うところ、発泡樹脂層10および発泡樹脂シートXの上記損失正接のピークトップが上記温度範囲にある場合、気泡が潰れた後でも、発泡樹脂層10の構成材料は衝撃を緩衝ないし吸収する機能を発揮し得る。損失正接のピークトップが存在する温度範囲の下限は、発泡樹脂層10ないし発泡樹脂シートXについて充分な圧縮回復性を実現するという観点から、好ましくは−40℃であり、より好ましくは−30℃であり、更に好ましくは−20℃である。当該温度範囲の上限は、発泡樹脂層10ないし発泡樹脂シートXについて高い柔軟性ないし高い衝撃吸収性を実現するという観点から、好ましくは40℃であり、より好ましくは30℃であり、更に好ましくは20℃である。また、発泡樹脂層10をなすための樹脂組成物を発泡させずに固化させた樹脂体の動的粘弾性測定における角振動数1rad/sでの損失弾性率と貯蔵弾性率の比率である損失正接(tanδ)のピークトップも、−50〜50℃の範囲にあるのが好ましい。損失正接のピークトップが2個以上存在する材料の場合、少なくとも一つのピークトップが上記温度範囲内にあることが好ましい。
上記損失正接のピークトップ強度(最大値)は、高い衝撃吸収性を実現するという観点から高い方が好ましく、例えば0.2以上であり、好ましくは0.3以上である。ピークトップ強度の上限値は、例えば2.0である。また、発泡樹脂層10をなすための樹脂組成物を発泡させずに固化させた樹脂体の−50〜50℃の範囲での損失正接(tanδ)のピークトップ強度も、衝撃吸収性の観点から高い方が好ましい。当該樹脂体における損失正接のピークトップ強度は、発泡樹脂層10における損失正接のピークトップ強度を発泡樹脂層10の見掛け密度で割った値に相当する。
発泡樹脂層10ないし発泡樹脂シートXの上記損失正接のピークトップを上記温度範囲に設定するうえでは、ホモポリマーのTgが−10℃以上のモノマーと、ホモポリマーのTgが−10℃未満のモノマーとをモノマーユニットとして含む樹脂を発泡樹脂層10の主剤とするのが好ましい。例えばアクリル系樹脂を採用する場合、ホモポリマーのTgが−10℃以上のアクリル系モノマーと、ホモポリマーのTgが−10℃未満のアクリル系モノマーとを必須のモノマーユニットとして含むアクリル系樹脂により発泡樹脂層10を構成するのが好ましい。「ホモポリマーのTg」とは、「当該モノマーの単独重合体のガラス転移温度(Tg)」を意味し、具体的には、「Polymer Handbook」(第3版、John Wiley&Sons,Inc、1987年)に数値が挙げられている。この文献に記載されていないモノマーに係るホモポリマーのTgは、例えば、次の測定方法により得られる値をいう(特開2007−51271号公報参照)。まず、温度計、撹拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた反応器に、モノマー100重量部と、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.2重量部と、重合溶媒として酢酸エチル200重量部とを投入し、窒素ガスを導入しながら当該投入物を1時間撹拌する。このようにして重合系内の酸素を除去した後、63℃に昇温して10時間反応させる。次に、室温まで冷却し、固形分濃度33重量%のホモポリマー溶液を得る。次に、このホモポリマー溶液をセパレーター上に流延塗布した後に乾燥し、厚さ約2mmの試験サンプル(シート状のホモポリマー)を作製する。そして、この試験サンプルを直径7.9mmの円盤状に打ち抜き、パラレルプレートで挟み込み、粘弾性試験機(ARES,レオメトリックス社製)を使用して、周波数1Hzの剪断歪を与えながら、剪断モードにより粘弾性を測定する。測定に係る温度領域は−70〜150℃とし、測定に係る昇温速度は5℃/分とする。このような測定によって得られる損失正接(tanδ)のピークトップ温度をホモポリマーのTgとする。
ホモポリマーのTgが−10℃以上のアクリル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、および(メタ)アクリル酸イソボルニルが挙げられる。ホモポリマーのTgが−10℃以上のアクリル系モノマーとしては、更に、(メタ)アクリルアミド、およびN−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマーや、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸エチル等のホモポリマーのTgが−10℃以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、N−ビニル−2−ピロリドン等の複素環含有ビニルモノマー、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等のヒドロキシル基含有アクリル系モノマーが挙げられる。これらのうち、特に(メタ)アクリロニトリル(とりわけアクリロニトリル)が好ましい。ホモポリマーのTgが−10℃以上のモノマーとして(メタ)アクリロニトリル(とりわけアクリロニトリル)を発泡樹脂層構成用アクリル系樹脂の形成のために用いる場合、分子間相互作用が強いためか、発泡樹脂層10の損失正接について大きなピークトップ強度を得やすい。ホモポリマーのTgが−10℃以上のアクリル系モノマーとして、一種類のアクリル系モノマーを用いてもよいし、二種類以上のアクリル系モノマーを用いてもよい。
ホモポリマーのTgが−10℃未満のアクリル系モノマーとして、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、およびアクリル酸2−エチルヘキシル等のホモポリマーのTgが−10℃未満の(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどが挙げられる。これらのうち、特に、アクリル酸C2-8アルキルエステルが好ましい。ホモポリマーのTgが−10℃未満のアクリル系モノマーとして、一種類のアクリル系モノマーを用いてもよいし、二種類以上のアクリル系モノマーを用いてもよい。
アクリル系樹脂を形成するための全モノマー成分(モノマー成分全量)に対する、ホモポリマーのTgが−10℃以上のアクリル系モノマーの含有率は、例えば2〜30重量%である。また、アクリル系樹脂を形成するための全モノマー成分(モノマー成分全量)に対する、ホモポリマーのTgが−10℃未満のアクリル系モノマーの含有率は、例えば70〜98重量%である。
発泡樹脂層10は、上述のような樹脂材料のほか、必要に応じて、界面活性剤、架橋剤、増粘剤、防錆剤その他の添加物を含んでいてもよい。また、発泡樹脂層10は、衝撃吸収性を損なわない範囲内で、更に他の成分を含んでいてもよい。そのような他の成分としては、例えば、上記以外の樹脂成分や、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、ゲル化剤、硬化剤、可塑剤、充填剤、補強剤、発泡剤(重曹など)、マイクロカプセル(熱膨張性微小球等)、難燃剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤(顔料や染料など)、pH調整剤、溶剤(有機溶剤)、熱重合開始剤、光重合開始剤が挙げられる。
発泡樹脂シートXの表面層20は、上述のように露出面21を有し、且つ、フィラー(図示略)を含有する。表面層20の露出面21は、発泡樹脂シートXの貼付け面をなすことが可能であり、1.0〜10μmの表面粗さを有する。表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)で表されたものとする。露出面21の表面粗さの下限は、露出面21にて小さな摩擦係数を実現するという観点から、1.0μmであり、好ましくは1.5μm、より好ましくは3.0μm、更に好ましくは4.0μm、特に好ましくは4.5μmである。また、露出面21の表面粗さの上限は、表面層20の厚さの均一化の観点から10μmである。このような表面粗さを伴うことにより、露出面21は、ポリエチレンテレフタレート製の試験面に対して8cm2の面積で面接触した状態において当該試験面に向けての50gの荷重下で試験面に平行に300mm/minの速度で引っ張られたときに生ずる応力として定義される摩擦力が10kN/m2以下とされる。当該摩擦力は、好ましくは2.0kN/m2以下、より好ましくは1.5kN/m2以下、より好ましくは1.0kN/m2以下である。
フィラーを含有する表面層20をなすためのマトリックス樹脂材料ないしバインダー樹脂材料としては、例えば、ウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素メラミン系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノキシ系樹脂、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレートなど)、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン,スチレン−アクリロニトリル共重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−無水マレイン酸共重合体,アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂など)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、セルロース類(酢酸セルロース樹脂,エチルセルロース樹脂など)、およびポリアセタール等の樹脂(熱可塑性樹脂,熱硬化性樹脂,光硬化性樹脂など)が挙げられる。これらのうち、環境性の観点および電子機器の誤作動防止の観点から、ハロゲンや硫黄を含まない樹脂が好ましく、ウレタン系樹脂が特に好ましい。表面層20をなすためのマトリックス樹脂材料としては、一種類のバインダー樹脂を用いてもよいし、二種類以上のバインダー樹脂を用いてもよい。
表面層20に含有されるフィラーとしては、例えば、顔料その他の添加剤を用いることができる。そのような添加剤としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、酸化チタン、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、ペリレンブラック、フェライト、マグネタイト、酸化クロム、酸化鉄、二硫化モリブデン、クロム錯体などが挙げられる。これらのうち、コストおよび入手性の観点からはカーボンブラックが好ましい。また、粒径が安定して維持されるという理由から、酸化チタンも好ましい。一種類のフィラーを用いてもよいし、二種類以上のフィラーを用いてもよい。表面層20におけるフィラーの含有率は、例えば20〜60重量%である。表面層20のバインダー樹脂材料含有率が過剰となることを抑制して露出面21における上記の表面粗さを適切に実現するという観点から、当該フィラー含有率は20重量%以上であるのが好ましい。また、均質な表面層20を適切に設けるという観点から、当該フィラー含有率は60重量%以下であるのが好ましい。
発泡樹脂シートXは、例えば、発泡樹脂層10および表面層20を個別に形成した後に発泡樹脂層10に対して表面層20を転写することによって、製造することができる。
発泡樹脂シートXのための発泡樹脂層10は、上述の所定の樹脂材料を含む樹脂組成物を発泡成形に付すことにより形成することができる。発泡成形に付す樹脂組成物としては、樹脂材料を溶剤に溶解させた樹脂溶液を用いてもよいし、樹脂材料を含むエマルション(エマルション樹脂組成物)を用いてもよい。適切に気泡を形成するという観点からは、エマルション樹脂組成物を用いるのが好ましい。エマルション樹脂組成物としては、二種類以上のエマルションがブレンドされたものを用いてもよい。エマルションの固形分濃度は、成膜性の観点からは高い方が好ましく、例えば30重量%以上である。
発泡方法(気泡の形成方法)としては、物理的方法または化学的方法を採用することができる。物理的方法では、一般に、機械的撹拌によってガス成分が樹脂組成物に対して分散されて、気泡が形成される。化学的方法では、樹脂材料に添加されている発泡剤が熱分解して発生するガスにより、気泡が形成される。
良好な起泡化の観点からは、発泡樹脂層10は、エマルション樹脂組成物を機械的撹拌によって発泡させて起泡化させる工程を経て形成されるのが好ましい。起泡化のために使用できる装置としては、例えば、高速せん断方式の装置、振動方式の装置、および加圧ガス吐出方式の装置が挙げられる。気泡径の微細化や大容量作製の観点からは、高速せん断方式が好ましい。機械的撹拌によって起泡した際の気泡は、気体(ガス)がエマルション中に取り込まれたものである。ガスとしては、エマルションに対して不活性なガスを用いることができる。そのようなガスとしては、例えば、空気、窒素、および二酸化炭素が挙げられる。
発泡樹脂層10の形成においては、起泡工程の後、起泡化した樹脂組成物(例えばエマルション樹脂組成物)を基材上に塗布して乾燥させる(塗布乾燥工程)。基材としては、例えば、剥離処理したプラスチックフィルム(剥離処理したポリエチレンテレフタレートフィルム等)、プラスチックフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム等)、および熱伝導層が挙げられる。本工程は、基材上に塗布された気泡含有樹脂組成物(例えばエマルション樹脂組成物)を50℃以上125℃未満で乾燥する予備乾燥工程と、その後に125℃以上200℃以下で乾燥する本乾燥工程とを含むのが好ましい。予備乾燥工程と本乾燥工程を設けることにより、急激な温度上昇による気泡の合一化や破裂を防止できる。特に厚さの小さい発泡樹脂層10の形成においては、温度の急激な上昇により気泡の合一化や破裂が生じやすいため、予備乾燥工程を設ける意義は大きい。以上のようにして、発泡樹脂層10を形成することができる。
一方、発泡樹脂シートXのための表面層20は、例えば印刷法によって印刷層として形成することができる。具体的には、上述のバインダー樹脂、上述のフィラー、および所定の溶剤を含む組成物を、支持体上に塗布した後に乾燥させ、必要に応じて硬化させることによって、形成することができる。支持体において組成物が塗布される面(被塗布面)は、表面層20ないし露出面21にて上述の表面粗さを実現するための表面粗さを有する。支持体の被塗布面の表面粗さは、例えば1.0〜10.0μmである。本工程での組成物塗布方法としては、各種コーティング方法や、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、凸版印刷法、スクリーン印刷法が挙げられる。
発泡樹脂シートXの製造においては、上述のようにして形成された表面層20を発泡樹脂層10の表面に転写する。具体的には、まず、上述のようにして基材上に形成された発泡樹脂層10の第1面11に対し、上述のようにして支持体上に形成された表面層20を、張り合わせる。これにより、表面粘着性の高い発泡樹脂層10に対して表面層20が適切に転写される。例えば以上のようにして、発泡樹脂シートXを製造することができる。このように製造され得る発泡樹脂シートXについては、ロール状に巻回された状態で市場に流通させてもよい。支持体は、例えば発泡樹脂シートXの使用直前に、表面層20から剥離される。
発泡樹脂シートXは、発泡樹脂層10とは別に表面層20を有する。そのため、発泡樹脂シートXにおいては、粘着性が相対的に低い材料を表面層20のために採用しつつ、ガラス転移温度が比較的低く従って粘着性が相対的に高くなるような樹脂材料を発泡樹脂層10のために採用することが可能である。表面層20は露出面21ないし貼付け面を有するところ、貼付け面の粘着性とは独立して発泡樹脂層10につき比較的低いガラス転移温度を設定可能な発泡樹脂シートXは、衝撃吸収性を確保しつつ薄型化を図るのに適する。すなわち、発泡樹脂シートXは、衝撃吸収性の高い薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。
そして、発泡樹脂層10の粘着性とは独立して表面層20の粘着性を設定可能な発泡樹脂シートXでは、機器への配設過程等で貼付け予定箇所以外への意図しない付着を抑制するように、表面層20につき構成材料を選択して低い粘着性を設定することが可能である。このような発泡樹脂シートXは、意図しない付着の抑制という点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を、実現するのに適する。
また、発泡樹脂シートXの表面層20は、表面粗さが1.0μm以上の露出面21ないし貼付け面を有する。このような構成においては、貼付け予定箇所に対する貼り付けの前であって位置合わせの際、即ち、発泡樹脂シートXを貼付け予定箇所に面接触させつつ位置合わせする際の、貼付け予定箇所と貼付け面の間に生ずる摩擦力が比較的小さい。貼付け予定箇所と貼付け面の間のいわゆる真実接触面積が比較的小さいからであると考えられる。そのため、発泡樹脂シートXは、機器への配設過程等において、貼付け予定箇所に対する位置合わせがしやすい。このような発泡樹脂シートXは、貼付け過程で位置合わせしやすいという点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を、実現するのに適する。
加えて、発泡樹脂シートXは、その表面層20内にフィラーを含有する。表面層20内のフィラーは、表面層20がいわゆるバインダー成分等を含んで高分子組織を有する場合に当該高分子組織の連続性を阻む分断点として機能する。このような構成は、表面層20を変形しやすくさせるのに好適である。そのため、発泡樹脂シートXは、貼付け予定箇所が表面凹凸形状を有する場合に当該凹凸形状に追従しやすくさせるのに好適である。このような発泡樹脂シートXは、優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。
以上のように、発泡樹脂シートXは、良好な取扱い性を有するとともに優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに、適するのである。
図2は、本発明の他の実施形態に係る電気・電子機器Yの概略断面図である。電気・電子機器Yは、携帯型機器として構成されたものであって、筐体31と、パネル32と、ディスプレイユニット33と、上述の発泡樹脂シートXとを備える。携帯型機器としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、およびタブレットPCを挙げることができる。筐体31は、パネル32、ディスプレイユニット33、発泡樹脂シートX、およびその他の各種部品(図示略)を内部に収容するための要素である。パネル32は、例えばタッチパネルとして構成されている。ディスプレイユニット33は、例えば、液晶ディスプレイ(liquid Crystal Display,LCD)、有機ELディスプレイ(有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ)、またはプラズマディスプレイとして機能するよう構成されたユニットであり、パネル32の側に画像を表示するように配されている。発泡樹脂シートXは、ディスプレイユニット33の背面(画像表示面とは反対の面)に接合されており、本実施形態では筐体31とディスプレイユニット33との間に挟まれている。また、発泡樹脂シートXは、上述の露出面21(図2では省略)の側でディスプレイユニット33に接合されている。このような電気・電子機器Yは、良好な取扱い性を有するとともに優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材(発泡樹脂シートX)を備える電気・電子機器を実現するのに適する。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限されるものではない。以下では、特に言及しない限り、含有量を表す「%」は重量%を意味し、配合部数(重量部)は全て固形分(不揮発分)換算の値である。
〔実施例1〕
発泡樹脂シートのための発泡樹脂層を次のように形成した。まず、アクリルエマルション溶液(固形分量55%,アクリル酸エチル−アクリル酸ブチル−アクリロニトリル共重合体[重量比45:48:7])100重量部と、脂肪酸アンモニウム系界面活性剤(ステアリン酸アンモニウムの水分散液,固形分量33%)2重量部と、カルボキシベタイン型両性界面活性剤(商品名:アモーゲンCB−H,第一工業製薬社製)2重量部と、オキサゾリン系架橋剤(商品名:エポクロスWS−500,日本触媒社製,固形分量39%)10重量部と、顔料たるカーボンブラック(商品名:NAF−5091,大日精化工業社製)1重量部と、ポリアクリル酸系増粘剤(アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体[アクリル酸20重量%],固形分量28.7%)0.6重量部とを、ディスパー(商品名:ロボミックス,プライミクス社製)を使用して撹拌混合して起泡化した。次に、こうして得られた発泡組成物(発泡組成物F)を、表面剥離処理が施されたPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(厚さ38μm,商品名:MRF♯38,三菱樹脂社製)上に塗布した。次に、当該PET上の発泡組成物Fの塗膜を、70℃で4.5分の予備乾燥工程と、140℃で4.5分の本乾燥工程とを経て、乾燥させた。以上のようにして、独立気泡構造を有する厚さ130μmの発泡樹脂層を形成した。
上述のようにして形成される発泡樹脂層の平均セル径は75μmであった。低真空走査電子顕微鏡(商品名:S−3400N型走査電子顕微鏡,日立ハイテクサイエンスシステムズ社製)により、発泡樹脂層断面の拡大画像を取り込み、画像解析を行うことにより、平均セル径(μm)を求めた。
上述のようにして形成される発泡樹脂層の見掛け密度は0.28g/cm3であった。見掛け密度は、次のようにして求めた。まず、100mm×100mmの打抜き刃型にて発泡樹脂層を打抜き、打抜いた試料の寸法を測定した。次に、測定端子の直径(φ)が20mmである1/100ダイヤルゲージにて厚さを測定した。これらの値から発泡樹脂層の体積を算出した。一方、発泡樹脂層の重量を最小目盛り0.01g以上の上皿天秤にて測定した。測定された重量および算出された上記体積から、発泡樹脂層の見掛け密度(g/cm3)を算出した。
上述のようにして形成される発泡樹脂層の初期弾性率は1.15N/mm2であった。初期弾性率(N/mm2)は、23℃環境下において引張速度300mm/minでの引張試験における10%歪み時の傾きから算出した。
一方、セパレーター(ポリエチレン製,厚さ25μm)上に表面層が形成されたものを用意した。セパレーターにおいて表面層が形成されている面は、表面層の表面(発泡樹脂シートの表面層にて露出面をなすこととなる面)に4.0μm以上の表面粗さを生じさせるための表面粗さ5.2μmを有する。セパレーターのこの表面粗さは、セパレーター成形用の鋳型の表面にサンドブラスト法によって不規則的に形成された表面凹凸に起因して生じたものである。表面層は、このようなセパレーター上に印刷法によって形成されたものであって、バインダー成分たるウレタン系樹脂とフィラーたるカーボンブラックとを含む厚さ1μmの印刷層である。
そして、PETフィルム上の発泡樹脂層(粘着性を有する)と、PEセパレーター上の表面層とを貼り合わせ、発泡樹脂層に表面層を転写した。以上のようにして、実施例1の発泡樹脂シートを作製した。
〔実施例2〕
セパレーター(ポリエチレン製,厚さ25μm)上に表面層が形成されたものを用意した。セパレーターにおいて表面層が形成されている面は、表面層の表面(発泡樹脂シートの表面層にて露出面をなすこととなる面)に4.0μm以上の表面粗さを生じさせるための表面粗さ4.5μmを有する。セパレーターのこの表面粗さは、セパレーター成形用の鋳型の表面にレーザー微細溝加工によって規則的に形成された表面凹凸に起因して生じたものである。表面層は、このようなセパレーター上に印刷法によって形成されたものであって、バインダー成分たるウレタン系樹脂とフィラーたるカーボンブラックおよび酸化チタン(平均粒径1μm)とを含む平均厚さ1μmの印刷層である。そして、このようなPEセパレーター上の表面層を実施例1に係る表面層に代えて用いた以外は実施例1と同様にして、PETフィルム上の発泡樹脂層に表面層を転写し、実施例2の発泡樹脂シートを作製した。
〔実施例3〕
セパレーター(ポリエチレン製,厚さ50μm,商品名:PE−50−SU−C1,フジコー社製)上に表面層が形成されたものを用意した。セパレーターにおいて表面層が形成されている面の表面粗さは1.6μmである。表面層は、セパレーター上に印刷法によって形成されたものであって、バインダー成分たるウレタン系樹脂およびフィラーたるカーボンブラックを実施例1と同様に含む厚さ1μmの印刷層である。そして、このようなPEセパレーター上の表面層を実施例1に係る表面層に代えて用いた以外は実施例1と同様にして、PETフィルム上の発泡樹脂層に表面層を転写し、実施例3の発泡樹脂シートを作製した。
〔実施例4〕
セパレーター(ポリエチレンテレフタレート製,厚さ50μm,商品名:PET−50−SU−C1,フジコー社製)上に表面層が形成されたものを用意した。セパレーターにおいて表面層が形成されている面の表面粗さは1.2μmである。表面層は、セパレーター上に印刷法によって形成されたものであって、バインダー成分たるウレタン系樹脂およびフィラーたるカーボンブラックを実施例1と同様に含む厚さ1μmの印刷層である。そして、この印刷層付きセパレーターの印刷層上に上述の発泡組成物Fを塗布した。次に、発泡組成物Fの塗膜を、70℃で4.5分の予備乾燥工程と、140℃で4.5分の本乾燥工程とを経て、乾燥させた。以上のようにして、実施例4の発泡樹脂シートを作製した。
〔比較例1〕
実施例1に関して上述したPETフィルム上の発泡樹脂層に対してポリエチレン製の表面平滑なセパレーター(厚さ25μm,商品名:PE−25−SU-C1,フジコー社製)を張り合わせ、比較例1の発泡樹脂シートを作製した。
〔比較例2〕
表面が平滑なセパレーター(ポリエチレンテレフタレート製,厚さ50μm)上に表面層が形成されたものを用意した。表面層は、PETフィルム(厚さ4.5μm,商品名:商品名:PET−4.5,フジコー社製)を前記のセパレーターに貼り合わせることによって形成されたものである。そして、このPETフィルム付きセパレーターのPETフィルム上に上述の発泡組成物Fを塗布した。次に、発泡組成物Fの塗膜を、70℃で4.5分の予備乾燥工程と、140℃で4.5分の本乾燥工程とを経て、乾燥させた。以上のようにして、比較例2の発泡樹脂シートを作製した。
[測定および評価]
以下の測定および評価を行った。測定結果および評価結果については、表1内に掲げる。
〈表面粗さ〉
実施例1〜4および比較例1,2の各発泡樹脂シートの表面層の露出面について、共焦点レーザー顕微鏡(OLS−4000,オリンパス社製)を使用して、倍率10倍で測定した粗さ曲線に基づき平均表面粗さ(Ra)を算出した。
〈再剥離性試験〉
実施例1〜4および比較例1,2の発泡樹脂シートのそれぞれについて、発泡樹脂シートから切り出したサンプルシート(100mm×100mmの正方形)をガラス板上に貼りつけ測定試料とした。水平に置いた測定試料に2kgローラーを一往復させてガラス板とサンプルシートとを圧着させた。30分間の放置の後、常温(23℃)下で180度方向にサンプルシートを剥離した。剥離後のサンプルシートに形状変化が生じなかった場合を良好(◎)と評価し、剥離後のサンプルシートにおいてシート辺に沿った方向に10%未満の形状変化が生じた場合を許容可(○)と評価し、剥離後のサンプルシートにおいてシート辺に沿った方向に10%以上の形状変化が生じた場合を不良(×)と評価した。
〈摩擦力〉
実施例1〜4および比較例1,2の発泡樹脂シートのそれぞれについて、万能引張圧縮試験機(商品名:TCM−1kNB,ミネベア社製)を使用して、摩擦力を測定した。具体的には、まず、ポリエチレンテレフタレート製の摩擦力試験面上に、発泡樹脂シートから切り出された8cm2のサンプルシートを、サンプルシートの表面層が当該試験面に面接触する態様で載置した。次に、載置されたサンプルシートの発泡樹脂層上に50gのおもりを載せて固定した。そして、このおもりを水平方向に300mm/minの速度で引っ張り、その時にかかる応力(kN/m2)を測定した。
〈追従性〉
実施例1〜4および比較例1,2の発泡樹脂シートのそれぞれについて、次のように追従性評価を行った。まず、平行に離隔する一対のスペーサーをガラス板上に固定することによって、ガラス板表面に段差形状を設けた。このとき、各スペーサーの端部がガラス板の縁端と面一となるようにスペーサーを配した(この縁端について後述の観察がなされる)。次に、発泡樹脂シートの表面層がガラス板に面接触する態様で、一対のスペーサーを覆うようにガラス板上に発泡樹脂シートを載置した。次に、ガラス板上の発泡樹脂シートの上に更に別のガラス板を載置した後、ガラス板間に荷重をかけた。この後、前記縁端において発泡樹脂シートの追従性を観察した。ガラス板上のスペーサー箇所に例えば図3(a)に模式的に表されるように空隙が見られなかった場合を良好(○)と評価し、ガラス板上のスペーサー箇所に例えば図3(b)に模式的に表されるように空隙Gが見られた場合を不良(×)と評価した。図3では、ガラス板41上にスペーサー42が設けられており、ガラス板41とガラス板43の間に発泡樹脂シート44が挟持されている。
〈動的粘弾性〉
実施例1〜4の発泡樹脂シートのそれぞれにおける表面層付き発泡樹脂層について、粘弾性測定装置(商品名:ARES 2KFRTN1−FCO,TA Instruments Japan社製)を使用して、フィルム引張り測定モードにて、角振動数1rad/sで温度分散性試験を行い、その際の損失弾性率と貯蔵弾性率の比率である損失正接(tanδ)のピークトップの温度(℃)と強度(最大値)を測定した。実施例1〜4の各発泡樹脂シートの表面層付き発泡樹脂層は、損失正接のピークトップを−8℃に有した。そのピークトップ強度(最大値)は0.35であった。また、各発泡樹脂シートについて、表面層付き発泡樹脂層の見掛け密度が発泡樹脂層の上記の見掛け密度0.28g/cm3に等しいとみなして当該見掛け密度0.28g/cm3で前記ピークトップ強度0.35を割った値は、1.25である。
[評価]
実施例1〜4の発泡樹脂シートは、いずれも、上述の再剥離性試験にて良好または許容可と評価される。これは、再剥離の際に過度に変形してしまうほど実施例1〜4の発泡樹脂シートが表面層側で粘着するのではない、ことを意味する。したがって、実施例1〜4の発泡樹脂シートは、意図しない付着の抑制という点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。また、実施例1〜4の発泡樹脂シートは、いずれも、上述の摩擦力測定にて生じさせる摩擦力が10kN/m2未満であって比較的に小さい。したがって、実施例1〜4の発泡樹脂シートは、貼付け過程で位置合わせしやすいという点で良好な取扱い性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。加えて、実施例1〜4の発泡樹脂シートは、いずれも、上述の追従性試験にて良好と評価される。したがって、実施例1〜4の発泡樹脂シートは、優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。以上のように、実施例1〜4の発泡樹脂シートは、良好な取扱い性を有するとともに優れた追従性を有する薄層衝撃吸収材を実現するのに適する。
Figure 2016159227
X 発泡樹脂シート
10 発泡樹脂層
20 表面層
21 露出面
Y 電気・電子機器

Claims (16)

  1. 発泡樹脂層と、表面粗さが1.0μm以上の露出面を有し且つフィラーを含有する表面層と、を含む積層構造を有する、発泡樹脂シート。
  2. 前記露出面は、ポリエチレンテレフタレート製の試験面に対して8cm2の面積で面接触した状態において前記試験面に向けての50gの荷重下で当該試験面に平行に300mm/minの速度で引っ張られたときに生ずる応力として定義される摩擦力が、10kN/m2以下である、請求項1に記載の発泡樹脂シート。
  3. 前記摩擦力は2.0kN/m2以下である、請求項2に記載の発泡樹脂シート。
  4. 前記表面粗さは1.5μm以上である、請求項1から3のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  5. 前記表面粗さは10μm以下である、請求項1から4のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  6. 動的粘弾性測定における角振動数1rad/sでの損失弾性率と貯蔵弾性率との比率である損失正接(tanδ)が−50〜50℃の範囲にピークトップを有する、請求項1から5のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  7. 前記ピークトップの強度は0.2以上である、請求項6に記載の発泡樹脂シート。
  8. 前記発泡樹脂層に含まれる気泡の平均セル径は10〜150μmである、請求項1から7のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  9. 前記発泡樹脂層の厚さは30〜200μmである、請求項1から8のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  10. 前記発泡樹脂層に含まれる気泡の平均セル径と前記発泡樹脂層の厚さとの比(前者/後者)は0.2〜0.9である、請求項1から9のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  11. 前記発泡樹脂層の見掛け密度は0.2〜0.7g/cm3である、請求項1から10のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  12. 前記発泡樹脂層は、アクリル系樹脂を主剤として含む、請求項1から11のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  13. 前記表面層は、ウレタン系樹脂を主剤として含む、請求項1から12のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  14. 前記フィラーは、カーボンブラックおよび/または酸化チタンである、請求項1から13のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  15. 前記発泡樹脂層と前記表面層とは接している、請求項1から14のいずれか一つに記載の発泡樹脂シート。
  16. 請求項1から15のいずれか一つに記載の発泡樹脂シートを備える電気・電子機器。
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