<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図5によって説明する。本実施形態では、表示パネルとして液晶パネル11を備えた液晶表示装置(表示装置)10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、上下方向については、図4及び図5を基準とし、且つ同図上側を表側とするとともに同図下側を裏側とする。
液晶表示装置10は、全体として略円形状をなしており、図1に示すように、画像を表示可能な液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11に対して裏側に配されるとともに液晶パネル11に表示のための光を供給するバックライト装置(照明装置)12と、を少なくとも備えている。なお、図示は省略するが、液晶表示装置10に、バックライト装置12との間で液晶パネル11の外周端部を保持するベゼルが備わる構成とすることも可能である。本実施形態に係る液晶表示装置10は、例えば、携帯電話(スマートフォンなどを含む)、ノートパソコン(タブレット型ノートパソコンなどを含む)、携帯型情報端末(電子ブックやPDAなどを含む)、デジタルフォトフレーム、携帯型ゲーム機などの各種電子機器(図示せず)に用いられるのが好ましいものとされるが、必ずしもその限りではない。このため、液晶表示装置10を構成する液晶パネル11の画面サイズは、例えば、数インチ〜10数インチ程度とされ、一般的には小型または中小型に分類される大きさとされるのが好ましいものとされるが、必ずしもその限りではない。
まず、液晶パネル11について詳しく説明する。液晶パネル11は、図1に示すように、全体として平面視にて略円形状をなしている。液晶パネル11は、図4に示すように、ほぼ透明で優れた透光性を有するガラス製の一対の基板11a,11bと、両基板11a,11b間に介在し、電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(図示せず)と、を備え、両基板11a,11bが液晶層の厚さ分のギャップを維持した状態で図示しないシール剤によって貼り合わせられている。この液晶パネル11は、画面中央側に配されて画像が表示される略円形状の表示領域(アクティブエリア)AAと、画面外周側に配されて表示領域AAを取り囲む略円環状(略円形の枠状、ドーナツ状)をなすとともに画像が表示されない非表示領域(ノンアクティブエリア)NAAと、を有している。液晶パネル11は、バックライト装置12から供給される光を利用して表示領域AAに画像を表示することができ、その表側が出光側とされている。なお、両基板11a,11bの外面側には、それぞれ偏光板11c,11dが貼り付けられている。
液晶パネル11を構成する両基板11a,11bのうち表側(正面側)がCF基板11aとされ、裏側(背面側)がアレイ基板11bとされる。アレイ基板11bの表示領域AAにおける内面側(液晶層側、CF基板11aとの対向面側)には、スイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor:表示素子)及び画素電極が多数個マトリクス状(行列状)に並んで設けられるとともに、これらTFT及び画素電極の周りには、格子状をなすゲート配線及びソース配線が取り囲むようにして配設されている。ゲート配線及びソース配線には、画像に係る信号がドライバ(図示せず)によりそれぞれ供給されるようになっている。ゲート配線及びソース配線により囲まれた方形の領域に配された画素電極は、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム錫)或いはZnO(Zinc Oxide:酸化亜鉛)といった透明電極からなる。さらには、アレイ基板11bの表示領域AAにおける内面側には、各ゲート配線にゲート信号(走査信号)を供給することで、各TFTを順次に走査して選択的に駆動するゲート回路部(走査回路部)が設けられている。ゲート回路部は、TFTと同じ半導体膜(好ましくは酸化物半導体材料)をベースとしてアレイ基板11b上にモノリシックに形成されており、それによりTFTへの出力信号(ゲート信号)の供給を制御するための制御回路を有している。ゲート回路部は、表示領域AA内における所定の範囲に存在する各画素に、制御回路を構成する各種回路素子(制御回路用TFTなど)を分散して配置することで設けられている。このように、ゲート回路部を表示領域AA内に設けるようにすれば、仮にゲート回路部を非表示領域NAAに設けるようにした場合に比べると、非表示領域NAAの額縁幅を狭くすることができ、それにより液晶パネル11及び液晶表示装置10の狭額縁化を図ることができる。また、ゲート回路部が表示領域AA内に設けられることで、液晶パネル11の外形を設定する上で自由度が高いものとなる。一方、CF基板11aの表示領域AAにおける内面側には、各画素に対応した位置に多数個のカラーフィルタがマトリクス状に並んで設けられている。カラーフィルタは、R,G,Bの三色が交互に並ぶ配置とされる。各カラーフィルタ間には、混色を防ぐための遮光層(ブラックマトリクス)が形成されている。カラーフィルタ及び遮光層の表面には、アレイ基板11b側の画素電極と対向する対向電極が設けられている。また、両基板11a,11bの内面側には、液晶層に含まれる液晶分子を配向させるための配向膜(図示せず)がそれぞれ形成されている。
液晶パネル11を構成するCF基板11a及びアレイ基板11bは、図1及び図2に示すように、全体として略円形とされるそれぞれの外周縁部が部分的に直線状に切り欠かれることで、直線状縁部11a1,11b1を有しており、CF基板11aの方がアレイ基板11bよりも切り欠き幅が広いものとされる。従って、アレイ基板11bの直線状縁部11b1は、CF基板11aの直線状縁部11a1よりも径方向について外側に突き出す形で配されている。なお、CF基板11a及びアレイ基板11bにおいて切り欠かれる部分は、それぞれ弓形状をなしている。そして、アレイ基板11bの外周側部分である非表示領域NAAのうち、周方向について直線状縁部11b1の配置と整合する位置には、表示画像に係る各種信号を供給するためのフレキシブル基板(パネル接続フレキシブル基板)20が実装されるとともに、フレキシブル基板20に接続される図示しないパネル側端子部が設けられている。アレイ基板11bの非表示領域NAAにおけるフレキシブル基板20の実装領域及びパネル側端子部の形成領域は、平面視にてCF基板11aの直線状縁部11a1と、アレイ基板11bの直線状縁部11b1と、の間に挟み込まれた一定幅の帯状の領域とされる。パネル側端子部は、各直線状縁部11a1,11b1の延在方向に沿って並ぶとともに隣り合うもの同士が間隔を空けて配される複数の単位端子からなるものとされる。また、アレイ基板11bの非表示領域NAAには、パネル側端子部とソース配線とを接続する図示しないソース接続配線やパネル側端子部とゲート回路部とを接続する図示しないゲート接続配線などが設けられている。
フレキシブル基板(パネル接続フレキシブル基板)20は、図2及び図5に示すように、その一方の端部20aがアレイ基板11bの非表示領域NAA(詳しくは周方向について直線状縁部11b1と整合する位置)に、他方の端部20bがバックライト装置12の裏側に配されたパネル駆動基板21に、それぞれ接続されるよう、全体としてバックライト装置12の外側を通る形で折り返されている。フレキシブル基板20は、その幅方向が直線状縁部11b1の延在方向(X軸方向)と一致するとともに、その長さ方向が直線状縁部11b1の延在方向と直交する形でアレイ基板11bの上記位置に実装されている。フレキシブル基板20は、絶縁性及び可撓性を有する合成樹脂材料(例えばポリイミド系樹脂等)からなるフィルム状の基材と、基材上に配索形成される多数本の配線パターン(図示せず)と、基材における長さ方向についての両端部に設けられる一対のフレキシブル基板側端子部と、を少なくとも有している。なお、フレキシブル基板20の具体的な平面形状などの詳しい構成については、後に改めて説明する。
フレキシブル基板20の他方の端部20bに接続されるパネル駆動基板21は、図3及び図5に示すように、ガラス基板からなり、そのガラス基板上に実装されるドライバ(駆動制御部)22を有している。このうちのドライバ22は、液晶パネル11のソース配線に供給されるソース信号(データ信号、画像信号)を生成して出力するソース回路部(データ回路部)を有している。また、液晶パネル11の画素内に分散してゲートドライバを配置した場合には、そのゲートドライバを駆動するのに必要なゲートクロック等の制御信号を生成して出力するゲート制御信号回路部を有している。パネル駆動基板21には、中継フレキシブル基板(基板間接続フレキシブル基板)23を介してコントロール基板(パネル駆動基板)24からの各種信号が伝送されるようになっている。中継フレキシブル基板23は、その一端側がパネル駆動基板21に、他端側がコントロール基板24に、それぞれ接続されており、パネル駆動基板21とコントロール基板24とを中継接続している。コントロール基板24は、表示画像に係る各種信号を供給しており、パネル駆動基板21の一部分である。即ち、パネル駆動基板21とコントロール基板24を合わせて、パネル駆動基板21と呼ぶこともある。コントロール基板24は、リジッド(硬質)な紙フェノールまたはガラスエポキシ樹脂などからなる基板(PWB:Printed Wiring Board)と、上記基板上に実装される各種信号を出力する表示制御回路部を有している。このように、信号供給源であるコントロール基板24に有される表示制御回路部から出力される各種信号は、中継フレキシブル基板23、パネル駆動基板21、及びフレキシブル基板20を介して液晶パネル11へと伝送されるとともに、その各種信号に基づいて液晶パネル11の表示領域AA内のTFTが駆動されることで画像の表示が制御されるようになっている。
ここで、上記したように、液晶パネル11は、直線状縁部11a1,11b1とパネル側端子部とが互いに並行する構成とされているので、フレキシブル基板20における一方の端部20aをアレイ基板11bに実装するに際しての位置合わせの基準として、直線状縁部11a1,11b1を利用することが可能とされる。具体的には、例えば、実装されるフレキシブル基板20に有されるフレキシブル基板側端子部の、直線状縁部11a1,11b1に対する平行度が一定以上であれば、フレキシブル基板側端子部とパネル側端子部とが適切に位置合わせされることになることから、フレキシブル基板20の実装に際しては、図示しない位置決めピンをアレイ基板11bの直線状縁部11b1に当接させて液晶パネル11を固定化した状態でフレキシブル基板20をセットし、フレキシブル基板20のアレイ基板11b側の端縁と直線状縁部11a1,11b1との平行度を一定以上に確保した状態でフレキシブル基板20の実装を行うようにすれば、フレキシブル基板側端子部とパネル側端子部とが適切に位置合わせされた状態で接続される。
続いて、バックライト装置12の構成について説明する。バックライト装置12は、全体として液晶パネル11と同様に平面視にて略円形の略ブロック状をなしている。バックライト装置12は、図1及び図4に示すように、液晶パネル11側に向けて開口した略箱型をなすシャーシ(筐体)13と、光源である複数のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)17と、複数のLED17が実装されたLED基板(光源基板)18と、シャーシ13に対して表側に重ねられるとともにLED17からの光を導光する導光板14と、導光板14に対して表側(出光側)に重ねられるとともに導光板14からの出射光に光学作用を付与して液晶パネル11へと出射させるための複数の光学シート15と、シャーシ13と導光板14との間に挟み込まれる形で重ねられて導光板14側に向けて光を反射する反射シート16と、を少なくとも備える。このバックライト装置12は、LED17からの光を、導光板14、光学シート15、及び反射シート16の光学作用により面状の光に変換しつつシャーシ13の開口部位から表側の液晶パネル11に向けて出射するものとされる。つまり、バックライト装置12に対して表側が出光側とされる。以下、バックライト装置12の構成部品について順次に説明する。なお、各図面に示すZ軸方向は、導光板14、光学シート15、及び反射シート16の板面の法線方向と一致するとともに、シャーシ13、導光板14、光学シート15、及び反射シート16の重なり方向と一致している。
シャーシ13は、合成樹脂材料または金属材料からなり、図1及び図4に示すように、平面形状が略円形をなすとともに表側に向けて開口した略箱型(有底略円筒形)をなすことで、その内部にLED基板18、導光板14、光学シート15、及び反射シート16を収容するものとされる。シャーシ13は、全体として液晶パネル11などと同様に平面視にて(Z軸方向から視て)略円形状をなしている。シャーシ13は、略円形状とされる底壁部13aと、底壁部13aにおける外周端部から表側に向けて立ち上がる側壁部13bと、からなる。底壁部13aは、その板面が導光板14、光学シート15、反射シート16、及び液晶パネル11の各板面に並行しており、シャーシ13内に収容される導光板14、光学シート15、及び反射シート16を裏側から支持するものとされる。側壁部13bは、シャーシ13内に収容される導光板14、光学シート15、反射シート16、及びLED基板18(LED17)を外周側から取り囲む形で配されることで、全体として略円環状(略円形の枠状)をなしている。また、側壁部13bの先端部には、液晶パネル11をバックライト装置12に固定するためのパネル固定テープ19の外周端部における裏側の面が固着される。このパネル固定テープ19は、基材の両面が粘着面とされた両面テープとされており、側壁部13bと後述する光学シート15(具体的には後述する第2レンズシート15c)とに跨る形で両者と液晶パネル11とに固着される。
LED17は、図1及び図4に示すように、LED基板18の板面に固着される基板部上に半導体発光素子であるLEDチップ(LED素子)を樹脂材により封止した構成とされる。このLED17は、図示しないアノード端子及びカソード端子を有しており、これらの間に順バイアスとなる直流電流が流されることで、LEDチップが発光するようになっている。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が1種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色(例えば緑色、赤色、黄色など)を発光する蛍光体が分散配合されており、LED17全体としては概ね白色光を発するものとされる。このLED17は、LED基板18に対する実装面に隣接する側面が発光面17aとされる、いわゆる側面発光型とされている。このLED17の高さ寸法は、後述する導光板14の厚み寸法よりも小さなものとされており、具体的には例えば0.4mm程度とされる。このLED17における光軸は、発光面17aに対する法線方向に並行している。なお、ここで言う「光軸」とは、LED17からの発光光(配光分布)のうち発光強度が最も高い光の進行方向である。
LED基板18は、図1及び図4に示すように、絶縁材料(例えば例えばポリイミド系樹脂等)からなるとともに可撓性を有するフィルム状(シート状)をなしており、その板面がシャーシ13の底壁部13aなどの板面に並行していて、外形が略円形状をなしている。LED基板18は、導光板14、光学シート15、及び反射シート16の周方向に沿って延在する無端環状をなす基板本体18aと、基板本体18aから部分的に径方向に沿って外側に引き出される引き出し部18bと、から構成される。無端の円環状をなす基板本体18aは、その内径寸法が導光板14及び反射シート16の外径寸法よりも小さく且つ外径寸法が反射シート16の外径寸法と同等程度とされるとともに、導光板14の外周端部に対して表側に重なる形で配されている。基板本体18aは、その表側に重なる光学シート15(具体的には後述する拡散シート15a)に対して図示しない固着材を介して固着されている。この固着材としては、両面テープや接着剤を用いることができる。また、基板本体18aには、実装された各LED17に対して給電するための配線部(図示せず)が周方向に沿って延在する形でパターニングされている。なお、ここで言う「径方向」は、円形状または円環状をなすもの(液晶パネル11、導光板14、LED基板18など)の中心からの距離が変化する方向であるのに対し、「周方向」は、同中心からの距離が変化しない方向である。
LED基板18の基板本体18aにおける表裏両板面のうち、裏側の板面には、図1及び図4に示すように、複数のLED17が実装されており、各LED17の各端子が半田付けされることで機械的接続及び電気的接続が図られている。LED17は、基板本体18aにおいてその周方向に沿って複数が円環状(環状で且つ曲線状)に並ぶとともに周方向について間隔を空けた形で配列されている。詳しくは、基板本体18aには、合計で12個のLED17が周方向について概ね等しい間隔を空けて配されており、周方向について隣り合うLED17の間の角度間隔が約30度程度とされている。このように、複数のLED17が周方向について等間隔に配列されているので、各LED17から導光板14に入射される光が周方向について均等化され、もってバックライト装置12の出射光に輝度ムラが生じ難くなっている。LED基板18の基板本体18aにおいて周方向について隣り合うLED17の間の距離は、基板本体18aの外形または内形の中心位置からLED17に至るまでの距離である半径を「r」とし、円周率を「π」とし、LED17の設置数を「n」としたとき、「2πr/n」によって近似的に求められる。各LED17は、基板本体18aの外形または内形の中心に関して点対称となる配置とされる。また、各LED17は、それぞれの発光面17aが全て導光板14の中心(基板本体18aの外形または内形の中心)を指向しており、各光軸が導光板14の中心にて交差するものとされる。
引き出し部18bは、図1に示すように、基板本体18aの外周縁部における所定の位置に連ねられており、基板本体18aから径方向に沿ってほぼ真っ直ぐに外側に向けて延在する形態とされている。引き出し部18bには、基板本体18aの配線部に連なる引き出し配線部(図示せず)が設けられている。また、引き出し部18bの延在方向についての先端部には、引き出し配線部に連なる端子部(図示せず)が露出する形で設けられている。この引き出し部18bは、シャーシ13の底壁部13aに部分的に形成された開口部(図示せず)を通してバックライト装置12の外部に引き出されている。この開口部を通された引き出し部18bは、シャーシ13の裏側に配置された図示しないLED駆動回路基板に接続されるようになっている。
導光板14は、図1,図4及び図5に示すように、合成樹脂製(例えばPMMAなどのアクリル樹脂製)とされるとともに、シャーシ13の底壁部13aと同様に平面視にて略円形状をなしており、その外径寸法がシャーシ13の底壁部13aよりも一回り小さなものとされる。つまり、導光板14は、LED基板18において円環状に並ぶLED17の配列に倣う外形を有している、と言える。導光板14は、シャーシ13内において側壁部13bによりその周りが取り囲まれた形で収容されるとともに、液晶パネル11及び光学シート15の直下位置に配されている。導光板14の外周端面は、LED17と対向状をなすLED対向部(光源対向部)と、LED17とは対向しないLED非対向部(光源非対向部)と、に区分されるが、このうちのLED対向部が、LED17からの光が直接的に入射される光入射面14aを構成している。これに対し、LED非対向部は、LED17からの光が直接的に入射されることが殆どない非入光面14dとされている。導光板14の外周端面には、その周方向について交互に光入射面14aと非入光面14dとが繰り返し並ぶ形で配されており、その間の周方向についての角度間隔はLED基板18において周方向について隣り合うLED17の間の角度間隔に準ずるものとなっている。また、光入射面14aは、導光板14の外周端面における周方向についての形成範囲が、LED17の幅寸法と概ね等しくされるとともに、非入光面14dの同形成範囲よりも狭いものとされる。また、この導光板14の厚み寸法は、既述したLED17の高さ寸法よりも大きなものとされており、具体的には例えば0.6mm程度とされる。なお、本実施形態では、LED非対向部のことを「非入光面14d」として説明しているが、光が全く入射しないことまでを意味するものではなく、例えば非入光面14dから一旦外側に漏れ出した光が側壁部13bによって反射されて戻された場合にはその戻される光が非入光面14dに入射する場合もあり得る。
一方、導光板14における表裏一対の板面のうち、表側(液晶パネル11側)を向いた板面は、図4に示すように、光を液晶パネル11に向けて出射させる光出射面14bとされている。これに対して、導光板14における裏側(反射シート16側、底壁部13a側)を向いた板面は、光出射面14bとは反対側の反対板面(反射シート側板面)14cとされている。このような構成によれば、LED17と導光板14との並び方向と、光学シート15(液晶パネル11)と導光板14との並び方向と、が互いに直交するものとされる。そして、導光板14は、各LED17から発せられた光を各光入射面14aから導入するとともに、その光を内部で伝播させつつ光学シート15側(表側、光出射側)へ向くよう立ち上げて表側の板面である光出射面14bから出射させる機能を有している。この導光板14の反対板面14cには、導光板14内の光を光出射面14bに向けて反射させることで光出射面14bから出射を促すための光反射部からなる光反射パターン(図示せず)が形成されている。この光反射パターンを構成する光反射部は、多数の光反射ドットからなるものとされており、その分布密度が光入射面14a(LED17)からの距離に応じて変化するものとされる。具体的には、光反射部を構成する光反射ドットの分布密度は、導光板14の径方向に関しては光入射面14aから遠ざかるほど高くなり、光入射面14aに近づくほど低くなる傾向であって導光板14の中心位置にて最も高くなり且つ導光板14の外周端位置にて最も低くなる。これに対し、光反射ドットの分布密度は、導光板14の周方向に関しては導光板14のうち非入光面14dの中央位置(隣り合う光入射面14aの中間位置)にて最も高くなり光入射面14aの中央位置(隣り合う非入光面14dの中間位置、LED17の発光面17aの垂線上)にて最も低くなるものとされる。このように光反射パターンの光学設計が最適化されることで、導光板14の光出射面14bからの出射光に係る輝度均一性が良好なものとなる。
光学シート15は、図1及び図4に示すように、導光板14と同様に平面視にて略円形状をなしており、その外径寸法が導光板14よりも僅かに大きなものとされる。光学シート15は、導光板14の光出射面14bの表側に載せられていて液晶パネル11と導光板14との間に介在して配されることで、導光板14からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル11に向けて出射させるものとされる。本実施形態に係る光学シート15は、1枚の拡散シート15aと、2枚のレンズシート15b,15c(第1レンズシート15b及び第2レンズシート15c)と、の合計3枚からなる。このうち、拡散シート15aは、ほぼ透明な合成樹脂製の基材中に光を拡散させるための拡散粒子を多数分散配合した構成とされている。拡散シート15aは、導光板14の真上に重ねられており、光学シート15の中で最も導光板14の近くに配されている。
2枚のレンズシート15b,15cは、図1及び図4に示すように、ほぼ透明な合成樹脂製の基材における一方の板面に多数の単位レンズを設けてなるものとされる。2枚のレンズシート15b,15cのうち、拡散シート15aの真上に重ねられるものが第1レンズシート15bとされ、その真上に重ねられるとともに最も液晶パネル11の近くに配されるものが第2レンズシート15cとされる。第1レンズシート15bは、同板面に並行する第1の方向に沿って延在する単位レンズを、第1の方向と直交する第2の方向に沿って多数並ぶ形で配置してなるものとされ、出射光には単位レンズの並び方向である第2の方向について選択的に集光作用(異方性集光作用)を付与するものとされる。第2レンズシート15cは、同板面に並行する第2の方向に沿って延在する単位レンズを、第2の方向と直交する第1の方向に沿って多数並ぶ形で配置してなるものとされ、出射光には単位レンズの並び方向である第1の方向について選択的に集光作用を付与するものとされる。このように、第1レンズシート15bと、第2レンズシート15cと、は、互いに単位レンズの延在方向及び並び方向がそれぞれ直交する関係となっている。また、第2レンズシート15cにおける外周端部には、パネル固定テープ19の裏側の面が固着される。なお、各図面に示すX軸方向は、第1レンズシート15bの単位レンズの延在方向(第1の方向)と一致するのに対し、Y軸方向は、第2レンズシート15cの単位レンズの延在方向(第2の方向)と一致するものとされており、特に図1では各レンズシート15b,15cの各単位レンズを、X軸方向またはY軸方向に並行するストライプ状の縞によって図示している。
反射シート16は、図1及び図4に示すように、導光板14のうち、裏側、つまり光出射面14bとは反対側の反対板面14cを覆う形で配されている。この反射シート16は、表面が光反射性に優れた白色を呈する合成樹脂製のシート材からなるものとされるので、導光板14内を伝播して反対板面14cから出射した光を表側(光出射面14b)に向けて効率的に立ち上げることができる。反射シート16は、導光板14及び光学シート15と同様に平面視にて略円形状をなしており、その外径寸法が導光板14よりも大きなものとされる。反射シート16は、その中央側の大部分が導光板14とシャーシ13の底壁部13aとの間に挟み込まれる形で配されている。反射シート16の外周端部は、導光板14の外周端面よりも外側に延出しており、特に光入射面14aからLED17側に延出する部分によりLED17からの光を効率的に反射して光入射面14aに入射させることができる。
ところで、近年では、液晶パネル11の表示領域AAにて表示される表示画像の高精細化が進行し、それに伴って表示領域AA内の配線数が増加する傾向にあることから、アレイ基板11bのパネル側端子部の形成範囲が広くなるとともにフレキシブル基板20の幅も広くなる傾向にある。このようになると、アレイ基板11bの非表示領域NAAにおけるパネル側端子部の形成領域及びフレキシブル基板20の実装領域も広くなることから、非表示領域NAAの額縁幅を広くせざるを得なくなるとともに、液晶パネル11及び液晶表示装置10の外形が大型化せざるを得なくなっていた。
そこで、本実施形態に係る液晶表示装置10では、液晶パネル11のアレイ基板11bの外周側部分である非表示領域NAAには、図2に示すように、その外周縁部に複数の直線状縁部11b1が設けられるとともに、周方向について各直線状縁部11b1と整合する形で複数のフレキシブル基板20が実装されるようになっている。本実施形態では、直線状縁部11b1の設置数と、フレキシブル基板20の実装数と、が同数となっており、具体的には2つ(偶数)となっている。このようにすれば、仮に直線状縁部及びフレキシブル基板を1つずつとした場合に比べると、各フレキシブル基板20の個々の幅を約半分と小さくすることができるとともに、各直線状縁部11b1の個々の長さを約半分と短くすることができる。これにより、液晶パネル11の外周側部分である非表示領域NAAの幅、つまり額縁幅を狭くすることができるので、液晶表示装置10の狭額縁化を図る上で好適とされるとともに大型化の抑制を図る上で好適となる。
具体的には、2つのフレキシブル基板20は、図2に示すように、液晶パネル11をY軸方向(ソース配線)に並行する第1中心線CL1によって半割する形で区分したとき、両側の領域に分散される形でそれぞれ実装されており、これら各フレキシブル基板20が接続される各パネル側端子部及び各直線状縁部11a1,11b1の配置も同様とされている。2つのフレキシブル基板20(各パネル側端子部及び各直線状縁部11a1,11b1)は、第1中心線CL1に関して線対称となる形で液晶パネル11に実装されている。言い換えると、第1中心線CL1は、線対称配置とされる2つのフレキシブル基板20における対称軸であるとともに、液晶パネル11の中心Cを通るものとされている。2つのフレキシブル基板20は、その幅方向についての中心同士がなす中心角が例えば約90°程度とされる。この中心角は、一方のフレキシブル基板20における幅方向についての中心と、他方のフレキシブル基板20における幅方向についての中心と、液晶パネル11の中心Cと、を結んで得られる角度のことである。このようにすれば、液晶パネル11の外周縁部のうち、各フレキシブル基板20が実装される各直線状縁部11a1,11b1における延在方向が互いに直交する関係となる。従って、例えば、各フレキシブル基板20を実装する際には、周方向についての配置が各フレキシブル基板20と整合する各直線状縁部20a1,20b1を利用することで、液晶パネル11を互いに直交する2方向について位置決めすることが可能となる。これにより、各フレキシブル基板20を高い位置精度でもって実装することができる。また、各フレキシブル基板20以外の部材を液晶パネル11に取り付ける際にも、各直線状縁部11a1,11b1を利用して高い位置決め精度などを得ることが可能である。その一方、2つのフレキシブル基板20は、液晶パネル11を、第1中心線CL1(Y軸方向)と直交してX軸方向に並行する第2中心線CL2によって半割する形で区分したとき、片側(図2に示す下側)の領域に集約される形で配されており、これら各フレキシブル基板20が接続される各パネル側端子部及び各直線状縁部11a1,11b1の配置も同様とされている。2つのフレキシブル基板20は、その並び方向が第2中心線CL2(X軸方向)に並行している、と言える。また、2つのフレキシブル基板20は、液晶パネル11の外周縁部のうち、第1中心線CL1と交わる位置(図2に示す下端位置)と、第2中心線CL2と交わる位置(図2に示す左右両端位置)と、の間の周方向についての略中央位置(略中間位置)に配されている、と言える。
ここで、フレキシブル基板20の詳しい平面形状について説明する。まず、フレキシブル基板20は、図2に示される展開状態から、同図の一点鎖線によって表される各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って複数回折り畳まれることで、図3に示される折り畳み状態となってバックライト装置12の裏側(背面側)にパネル駆動基板21やコントロール基板24などと共に収容されるようになっている。そして、展開状態とされたフレキシブル基板20は、図2に示すように、一方の端部(表示パネル側端部)20aから他方の端部(パネル駆動基板側端部)20bに至るまでの間の部分が複数回(実施形態1では3回)屈曲した平面形状を有している。このような構成により、2つのフレキシブル基板20は、他方の端部20bが共通のパネル駆動基板21にそれぞれ実装されるとともに、その共通のパネル駆動基板21から表示画像に係る信号が供給されるようになっている。仮に2つのフレキシブル基板20毎に個別に2つのパネル駆動基板を要するものに比べると、パネル駆動基板21の数が少なく済むから、低コスト化などを図る上で好適となる。しかも、2つのフレキシブル基板20は、一方の端部20aと他方の端部20bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状とされているから、その長さが長大化し難いものとなって配線抵抗の低減を図ることができるとともに、折り畳むことで容易にコンパクトに収容することが可能となる。
詳しくは、各フレキシブル基板20は、図2に示すように、展開状態において一方の端部20aよりも他方の端部20bがX軸方向(2つのフレキシブル基板20の並び方向)について第1中心線CL1側(内側、もう片方のフレキシブル基板20に近づく側)に配されるよう途中が屈曲した平面形状を有している。このような構成によれば、各フレキシブル基板20を折り畳む前の展開状態においてパネル駆動基板21に各他方の端部20bを容易に実装することができ、また各他方の端部20bがパネル駆動基板21において互いにより近づいた位置にて実装されるので、パネル駆動基板21の小型化を図る上でも好適とされる。しかも、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態が生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いが容易なものとなる。そして、各フレキシブル基板20における他方の端部20bは、互いに並行するとともにパネル駆動基板21における同一辺部に対して実装されている。このような構成により、パネル駆動基板21に対して2つのフレキシブル基板20における他方の端部20bを容易に実装することができるとともに、パネル駆動基板21を小型に保つ上でも好適とされる。
その上、各フレキシブル基板20は、図2に示すように、展開状態においてその全域がX軸方向について液晶パネル11の外形内に収まるよう途中が屈曲した平面形状を有している。このような構成によれば、各フレキシブル基板20は、展開状態においてX軸方向について液晶パネル11の外形外に突き出すことが避けられる。これにより、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態がより生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いがより容易なものとなる。
次に、展開状態におけるフレキシブル基板20の平面形状をより具体的に説明する。フレキシブル基板20は、図2に示すように、一方の端部20aを有するとともに展開状態において直線状縁部11a1,11b1に対してほぼ垂直をなす形で延在する第1部分25と、展開状態において第1部分25に対して屈曲角度が45°となるようX軸方向(2つのフレキシブル基板20の並び方向)について第1中心線CL1側(内向き、もう片方のフレキシブル基板20に近づく向き)に屈曲される形で第1部分25に連なる第2部分26と、展開状態において第2部分26に対して屈曲角度が45°となるようX軸方向について第1中心線CL1側に屈曲される形で第2部分26に連なる第3部分27と、展開状態において第3部分27に対して屈曲角度が45°となるようX軸方向について第1中心線CL1側とは反対側(外向き、もう片方のフレキシブル基板20から遠ざかる向き)に屈曲される形で第3部分27に連なるとともに他方の端部20bを有する第4部分28と、を有している。つまり、フレキシブル基板20は、第1部分25に対する第2部分26の屈曲角度、第2部分26に対する第3部分27の屈曲角度、及び第3部分27に対する第4部分28の屈曲角度が全て同一とされており、その屈曲角度が、各フレキシブル基板20の幅方向についての中央同士と液晶パネル11の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「θ/2」となり、さらには「(180°−θ)/2」ともなっている。フレキシブル基板20は、第2部分26と他方の端部20bを有する第4部分28とが共に第1中心線CL1(Y軸方向)に並行する形で延在しているのに対し、第1部分25と第3部分27とが共に第1中心線CL1及び第2中心線CL2に対して斜め方向(それぞれ45°の角度をなす方向)に沿って延在している。特に、一方の端部20aを有する第1部分25は、液晶パネル11の中心Cから、液晶パネル11における直線状縁部11a1,11b1の幅方向についての中央位置へ向かう放射方向に沿って延在することで直線状縁部11a1,11b1に対してほぼ垂直をなしているのに対し、他方の端部20bを有する第4部分28は、第1部分25及び第2部分26よりもX軸方向について第1中心線CL1の近くに配されるとともに、パネル駆動基板21のうちのフレキシブル基板20の実装辺部(図2に示す上側の辺部)に対してほぼ垂直をなしている。なお、フレキシブル基板20を構成する各部分25〜28の範囲は、各部分25〜28において互いに並行する両外縁によって規定されている。
このような構成によれば、各フレキシブル基板20における第2部分26が展開状態において互いに並行する形で延在することになるので、展開状態において各フレキシブル基板20が並び方向について外向きに広がる態様となり難いものとなる。これにより、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態がより生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いがより容易なものとなる。そして、各フレキシブル基板20の各屈曲箇所における屈曲角度が全て同一とされるから、搬送時にフレキシブル基板20に引っ張り力などが作用した場合などにおいて特定の屈曲箇所に応力が作用し難いものとなる。これにより、各フレキシブル基板20に折り畳みなどに伴って破損などが生じ難いものとなる。
続いて、液晶パネル11の外周側部分(非表示領域NAA)において周方向について異なる位置に実装された状態における2つのフレキシブル基板20の関係性について説明する。2つのフレキシブル基板20は、図2に示すように、互いに並行する形でX軸方向について並ぶ第2部分26間の間隔が液晶パネル11の外径寸法より小さくされるとともに、互いに並行する形でX軸方向について並ぶ第4部分28間の間隔が上記した第2部分26間の間隔よりも小さなものとされる。ここで、第4部分28間の間隔と第2部分26間の間隔との差は、第2部分26に対する第3部分27の屈曲角度を「α」とし、第3部分27の長さ寸法を「L」としたとき、「2L・sinα」により表される。なお、第2部分26に対する第3部分27の屈曲角度である「α」は、各フレキシブル基板20の幅方向についての中央同士と液晶パネル11の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、「α=θ/2」により表される。これにより、2つのフレキシブル基板20における各第4部分28に有される各他方の端部20bが同一辺部に接続されるパネル駆動基板21は、そのX軸方向についての寸法が上記した第2部分26間の間隔とほぼ同じかそれよりも小さなものとされ、十分な小型化が図られている。2つのフレキシブル基板20は、各第2部分26の長さ寸法が、各フレキシブル基板20(各直線状縁部11a1,11b1)の幅方向についての中心同士を結ぶ弦CHの長さの半分より小さい大きさとされる(図3を参照)。ここで、各第2部分26の長さ寸法は、液晶パネル11の半径を「r」とし、フレキシブル基板20の幅方向についての中心と液晶パネル11の中心Cとを結ぶ線分と上記弦CHとがなす角度を「β」としたとき、「r・cosβ」よりも小さくなっている。なお、角度「β」は、各フレキシブル基板20の幅方向についての中央同士と液晶パネル11の中心Cがなす中心角を「θ」としたとき、「β=90°−(θ/2)」と表されるので、各第2部分26の長さ寸法は、r・cosβ=r・sin(θ/2)とも表せる。このような構成によれば、各フレキシブル基板20を折り畳んだ状態においてX軸方向に沿って延在する形で配される各第2部分26が第1中心線CL1を超えることがなくて互いに重なり合うことがないものとされる(図3を参照)。これにより、各フレキシブル基板20に伝送される信号が干渉し難いものとなり、鈍りなどの信号劣化を抑制することができる。また、2つのフレキシブル基板20は、第1中心線CL1に関して線対称となる形状とされている。
次に、各フレキシブル基板20の折り畳み方に関して詳しく説明する。各フレキシブル基板20は、図2に示される展開状態から3箇所の各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って山折りまたは谷折りされることで、図3に示される折り畳み状態となる。具体的には、各フレキシブル基板20は、図2に示すように、第1部分25が幅方向(直線状縁部11a1,11b1)に並行する第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされるとともに、第2部分26と第3部分27との境界部位がその境界線と一致する第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りまたは谷折りされ、さらには第3部分27が図2に示す下側(展開状態におけるパネル駆動基板21側、液晶パネル11の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分26側の部分に対して所定の角度をなす第3折り曲げ線FBL3に沿って谷折りまたは山折りされる形で折り畳まれている。第1折り曲げ線FBL1は、第1部分25のうち、アレイ基板11bの直線状縁部11b1と重なり合う位置またはそれより僅かに外寄りの位置に設定されており、それにより折り畳まれた状態では第1部分25が液晶パネル11の外形から僅かにしか出ない形で配される。フレキシブル基板20は、第1折り曲げ線FBL1に沿って折り畳まれると、第2部分26がX軸方向に並行する形で配される(図3を参照)。なお、ここで言う「山折り」とは、折り目が平面視にてその法線方向(Z軸方向)について手前側(図2に示す紙面手前側、表側)となる折り畳み方であるのに対し、「谷折り」とは、折り目が平面視にてその法線方向について奥行き側(図2に示す紙面奥行き側、裏側)となる折り畳み方である。
第2折り曲げ線FBL2は、第2部分26と第3部分27との境界位置に設定されているので、折り畳まれた状態で各フレキシブル基板20の第2部分26同士が重なり合うことが避けられるとともに、第2部分26とそれに連なる第3部分27とが互いに並行する形(平面視にて全域が重畳する形)で効率的に重ね合わせて収容される(図3を参照)。そして、第3折り曲げ線FBL3が、第3部分27における図2に示す下側(液晶パネル11の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分26側の部分に対してなす角度は、67.5°、つまり各フレキシブル基板20の幅方向についての中央同士と液晶パネル11の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、「{180°−(θ/2)}/2」とされている。これにより、各フレキシブル基板20が折り畳まれた状態では、第4部分28同士が並行し且つY軸方向に沿って延在する形で配されるので、第4部分28同士が重なり合うことがないものとされる(図3を参照)。以上により、2つのフレキシブル基板20は、折り畳みに伴ってバックライト装置12の裏側にコンパクトに収容されるとともに、互いに重なり合うことが避けられているので、各フレキシブル基板20に伝送される信号同士が干渉し難いものとなって鈍りなどの信号劣化を抑制することができる。
本実施形態は以上のような構造であり、続いて液晶表示装置10の製造過程におけるフレキシブル基板20に係る作用を説明する。液晶表示装置10の製造に際して、2つのフレキシブル基板20は、一方の端部20aが液晶パネル11に、他方の端部20bがパネル駆動基板21に、それぞれ接続(実装)された後に、各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って折り畳まれることで、パネル駆動基板21などと共にバックライト装置12の裏側に収容されるようになっている。
詳しくは、2つのフレキシブル基板20は、図2に示すように、例えば、第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされ、第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りされ、第3折り曲げ線FBL3に沿って谷折りされる形でそれぞれ折り畳まれる。各フレキシブル基板20は、第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされると、第1部分25がバックライト装置12における側方外部を通ってその裏側にまで折り返されるとともに(図5を参照)、第2部分26がバックライト装置12の裏側において互いに並行し且つX軸方向に並行する形で配される(図3を参照)。このとき、各フレキシブル基板20における第2部分26が互いに重なることがなく、第1中心線CL1を挟んでX軸方向について隣り合って配されることになる。各フレキシブル基板20は、第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りされると、第3部分27が第2部分26に対して表側に重なって第2部分26とバックライト装置12との間に挟み込まれるとともに(図5を参照)、第3部分27と第2部分26とが互いに並行する形で配されることになる(図3を参照)。そして、各フレキシブル基板20は、第3折り曲げ線FBL3に沿って谷折りされると、第3部分27が第2部分26とバックライト装置12との間で折り返されるとともに(図5を参照)、第4部分28同士が互いに並行し且つY軸方向に並行する形で配される(図3を参照)。以上により、2つのフレキシブル基板20は、図3及び図5に示すように、バックライト装置12の裏側にて互いに重なり合うことなく効率的に収容されるので、収容状態において応力などが作用し難くて接続信頼性が高いものとされるとともに、信号劣化が生じ難いので表示品位も優れる。また、各フレキシブル基板20において一方の端部20aから他方の端部20bに至るまでの経路が効率化されることでその長さが十分に短いものとなっており、それにより配線抵抗が十分に低くて信号劣化が生じ難いものともなっている。
なお、各フレキシブル基板20の折り畳みに際しては、上記と同様に第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りするのに対し、第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りするとともに第3折り曲げ線FBL3に沿って山折りするようにしてもよい。このように、各フレキシブル基板20を第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りすると、第2部分26が第3部分27に対して表側に重なって第3部分27とバックライト装置12との間に挟み込まれることになる。また、各フレキシブル基板20を第3折り曲げ線FBL3に沿って山折りすると、第3部分27が第2部分26に対して裏側に重なった状態で折り返されることになる。つまり、この折り畳み方では、第2部分26が折り返し状をなす第3部分27によって裏側から押さえられる形となる。
以上説明したように本実施形態の液晶表示装置(表示装置)10は、実質的に円形とされる外周縁部を部分的に直線状にしてなる直線状縁部11a1,11b1が複数設けられる液晶パネル(表示パネル)11と、液晶パネル11に表示画像に係る信号を供給するパネル駆動基板21と、一方の端部20aが液晶パネル11の非表示領域(外周側部分)NAAにて周方向について複数の直線状縁部11a1,11b1の配置と整合する形でそれぞれ実装されるのに対し、他方の端部20bがパネル駆動基板21にそれぞれ実装され、さらには一方の端部20aと他方の端部20bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状とされる複数のフレキシブル基板20と、を備える。
このようにすれば、複数のフレキシブル基板20における一方の端部20aが、液晶パネル11の外周縁部を部分的に直線状にしてなる複数の直線状縁部11a1,11b1における周方向についての配置に整合する形で液晶パネル11の非表示領域NAAにそれぞれ実装されているから、各フレキシブル基板20の個々の幅を小さくすることができるとともに、各直線状縁部11a1,11b1の個々の長さを短くすることができる。これにより、液晶パネル11の非表示領域NAAの幅、つまり額縁幅を狭くすることができるので、当該液晶表示装置10の狭額縁化を図る上で好適とされるとともに大型化の抑制を図る上で好適となる。また、フレキシブル基板20の実装に際しては、複数の直線状縁部11a1,11b1を利用して液晶パネル11に対する複数のフレキシブル基板20の位置決めを図ることが可能とされる。
その上で、複数のフレキシブル基板20は、他方の端部20bがパネル駆動基板21にそれぞれ実装されているから、複数のフレキシブル基板20に共通のパネル駆動基板21から表示画像に係る信号を供給することができる。仮に複数のフレキシブル基板20と同数のパネル駆動基板を要するものに比べると、パネル駆動基板21の数及びドライバ22の数が少なく済むから、低コスト化などを図る上で好適となる。しかも、複数のフレキシブル基板20は、一方の端部20aと他方の端部20bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状とされているから、その長さが長大化し難いものとなって配線抵抗の低減を図ることができるとともに、折り畳むことで容易にコンパクトに収容することが可能となる。なお、ここで言う「複数のフレキシブル基板20」には、物理的に分離・独立した複数のフレキシブル基板20が含まれるのは勿論のこと、一部同士が物理的に繋がり合う複数のフレキシブル基板20も含まれている。
また、複数のフレキシブル基板20は、他方の端部20bが互いに並行するとともにパネル駆動基板21における同一辺部に対して実装されている。このようにすれば、パネル駆動基板21に対して複数のフレキシブル基板20における他方の端部20bを容易に実装することができるとともに、各他方の端部20bとドライバ22を繋ぐパネル駆動基板21上の配線レイアウト長が短くなり、パネル駆動基板21を小型に保つ上で好適とされる。
また、複数のフレキシブル基板20は、展開状態において一方の端部20aよりも他方の端部20bが複数のフレキシブル基板20の並び方向について内側に配されるよう、一方の端部20aと他方の端部20bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状を有している。このようにすれば、複数のフレキシブル基板20を折り畳む前の展開状態においてパネル駆動基板21に各他方の端部20bを容易に実装することができ、また各他方の端部20bがパネル駆動基板21において互いにより近づいた位置にて実装されるので、パネル駆動基板21の小型化を図る上でも好適とされる。しかも、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態が生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いが容易なものとなる。
また、複数のフレキシブル基板20は、展開状態においてその全域が並び方向について液晶パネル11の外形内に収まるよう、一方の端部20aと他方の端部20bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状を有している。このようにすれば、複数のフレキシブル基板20は、展開状態において並び方向について液晶パネル11の外形外に突き出すことが避けられる。これにより、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態がより生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いがより容易なものとなる。
また、複数のフレキシブル基板20は、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル11の中心Cとがなす中心角をθとしたとき、一方の端部20aを有するとともに展開状態において直線状縁部11a1,11b1に対して垂直をなす形で延在する第1部分25と、展開状態において第1部分25に対して屈曲角度がθ/2となるよう並び方向について内向きに屈曲される形で第1部分25に連なる第2部分26と、展開状態において第2部分26に対して屈曲角度がθ/2となるよう並び方向について内向きに屈曲される形で第2部分26に連なる第3部分27と、展開状態において第3部分27に対して屈曲角度がθ/2となるよう並び方向について外向きに屈曲される形で第3部分27に連なるとともに他方の端部20bを有する第4部分28と、を有している。このようにすれば、複数のフレキシブル基板20における第2部分26が展開状態において互いに並行する形で延在することになるので、展開状態において各フレキシブル基板20が並び方向について外向きに広がる態様となり難いものとなる。これにより、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態がより生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いがより容易なものとなる。そして、複数のフレキシブル基板20の各屈曲箇所における屈曲角度が全て同一とされるから、搬送時にフレキシブル基板20に引っ張り力などが作用した場合などにおいて特定の屈曲箇所に応力が作用し難いものとなる。これにより、各フレキシブル基板20に折り畳みなどに伴って破損などが生じ難いものとなる。また、各フレキシブル基板20における他方の端部20bが展開状態において互いに並行する形となるから、パネル駆動基板21に対して容易に実装することができる。
また、複数のフレキシブル基板20は、第1部分25が直線状縁部11a1,11b1に並行する第1折り曲げ線(折り曲げ線)FBL1に沿って山折りされるとともに、第2部分26と第3部分27との境界部位がその第2折り曲げ線(境界線)FBL2に沿って山折りまたは谷折りされ、さらには第3部分27が展開状態における液晶パネル11の中心から遠い側の外縁のうち第2部分26側の部分に対して{180°−(θ/2)}/2の角度をなす第3折り曲げ線FBL3に沿って谷折りまたは山折りされる形で折り畳まれている。このように複数のフレキシブル基板20を折り畳むことで、パネル駆動基板21を液晶パネル11の背面側に収容することができる。折り畳まれた複数のフレキシブル基板20は、それぞれの第2部分26と第3部分27とが互いに重なり合う形でコンパクトに収容されるとともに、第2部分26の長さによっては各フレキシブル基板20が互いに重なり合うのを避けることができて各フレキシブル基板20に伝送される信号同士が干渉し難いものとなる。
また、複数のフレキシブル基板20は、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル11の中心Cとがなす中心角をθとしたとき、一方の端部20aを有するとともに展開状態において直線状縁部11a1,11b1に対して垂直をなす形で延在する第1部分25と、展開状態において第1部分25に対して屈曲角度がθ/2となるよう複数のフレキシブル基板20の並び方向について内向きに屈曲される形で第1部分25に連なる第2部分26と、を少なくとも有している。このようにすれば、複数のフレキシブル基板20における第2部分26同士が互いに並行する形で延在することになるので、各フレキシブル基板20を折り畳む前の展開状態において、各フレキシブル基板20が外向きに広がる態様となり難いものとなる。これにより、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板20が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態が生じ難くなるなど、液晶パネル11及び各フレキシブル基板20の取り扱いが容易なものとなる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図6または図7によって説明する。この実施形態2では、フレキシブル基板120の配置及び平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板120は、図6に示すように、その幅方向についての中央同士と液晶パネル111の中心Cとがなす中心角が60°となるよう液晶パネル111に対して実装されている。このようにすれば、液晶パネル11を各フレキシブル基板120の並び方向と直交する第1中心線CL1により2つの領域(半割領域)に区分したとき、その領域における上記並び方向についての中央位置と、液晶パネル111の外周側部分に実装された各フレキシブル基板120の幅方向の中央位置と、が上記並び方向についてほぼ一致することになる。従って、例えば液晶パネル111上の配線群を、各フレキシブル基板120における幅方向の中央位置を挟んだ一方側部分と他方側部分とにほぼ均等に接続することが可能となる。これにより、液晶パネル111の額縁幅を狭くすることができる。これに伴い、各フレキシブル基板120の平面形状は、次のようなものとなっている。すなわち、フレキシブル基板120は、第1部分125に対する第2部分126の屈曲角度と、第2部分126に対する第3部分127の屈曲角度と、第3部分127に対する第4部分128の屈曲角度と、がそれぞれ30°となるものとされる。これらの各屈曲角度は、各フレキシブル基板120の幅方向についての中央同士と液晶パネル111の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「θ/2」となっているものの、「(180°−θ)/2」とは異なるものとされる。従って、フレキシブル基板120は、展開状態では第2部分126及び第4部分128がそれぞれ互いに並行し且つY軸方向に並行する形で配されているものの、折り畳み状態では第2部分126がX軸方向及びY軸方向に対して傾いた方向に沿って延在するものとされる(図7を参照)。折り畳み状態において第2部分126は、図7に示すように、第1部分125との境界側から第3部分127との境界側に向けてY軸方向についてパネル駆動基板121に近づくよう延在している。
各フレキシブル基板120は、図6及び図7に示すように、各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って折り畳まれるが、このうちの第3折り曲げ線FBL3は、第3部分127における図6に示す下側(液晶パネル111の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分126側の部分に対してなす角度が、75°とされる。この角度は、各フレキシブル基板120の幅方向についての中央同士と液晶パネル111の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、「{180°−(θ/2)}/2」とされている。これにより、各フレキシブル基板120が折り畳まれた状態では、第4部分128同士が並行し且つY軸方向に沿って延在する形で配される(図7を参照)。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図8または図9によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1からフレキシブル基板220の配置及び平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板220は、図8に示すように、その幅方向についての中央同士と液晶パネル211の中心Cとがなす中心角が120°となるよう液晶パネル211に対して実装されている。これに伴い、各フレキシブル基板220の平面形状は、次のようなものとなっている。すなわち、フレキシブル基板220は、第1部分225に対する第2部分226の屈曲角度と、第2部分226に対する第3部分227の屈曲角度と、第3部分227に対する第4部分228の屈曲角度と、がそれぞれ60°となるものとされる。これらの各屈曲角度は、各フレキシブル基板220の幅方向についての中央同士と液晶パネル211の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「θ/2」となっているものの、「(180°−θ)/2」とは異なるものとされる。従って、フレキシブル基板220は、展開状態では第2部分226及び第4部分228がそれぞれ互いに並行し且つY軸方向に並行する形で配されているものの、折り畳み状態では第2部分226がX軸方向及びY軸方向に対して傾いた方向に沿って延在するものとされる(図9を参照)。折り畳み状態において第2部分226は、図9に示すように、第1部分225との境界側から第3部分227との境界側に向けてY軸方向についてパネル駆動基板221から離れるよう延在している。
各フレキシブル基板220は、図8及び図9に示すように、各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って折り畳まれるが、このうちの第3折り曲げ線FBL3は、第3部分227における図8に示す下側(液晶パネル211の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分226側の部分に対してなす角度が、60°とされる。この角度は、各フレキシブル基板220の幅方向についての中央同士と液晶パネル211の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、「{180°−(θ/2)}/2」とされている。これにより、各フレキシブル基板220が折り畳まれた状態では、第4部分228同士が並行し且つY軸方向に沿って延在する形で配される(図9を参照)。また、第3折り曲げ線FBL3は、Y軸方向に並行している。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図10または図11によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1からフレキシブル基板320の平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレキシブル基板320は、図10に示すように、展開状態において第1部分325に対してX軸方向(2つのフレキシブル基板320の並び方向)について内向きに屈曲する第2部分326の屈曲角度が45°とされているものの、第2部分326に対してX軸方向について内向きに屈曲する第3部分327の屈曲角度と、第3部分327に対してX軸方向について外向きに屈曲する第4部分328の屈曲角度と、がそれぞれ90°となるものとされる。従って、第2部分326及び第4部分328は、Y軸方向に沿って延在するのに対し、第3部分327は、X軸方向に沿って延在するものとされる。このうち、第1部分325に対する第2部分326の屈曲角度は、各フレキシブル基板320の幅方向についての中央同士と液晶パネル311の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに、「θ/2」となり且つ「(180°−θ)/2」、具体的には45°となっており、その作用及び効果は上記した実施形態1に記載した通りである。これに対し、第2部分326に対する第3部分327の屈曲角度と、第3部分327に対する第4部分328の屈曲角度と、は、いずれも直角とされているので、仮に本実施形態に係るフレキシブル基板320の全長が上記した実施形態1に記載したフレキシブル基板20の全長と同じだったときには、本実施形態に係るフレキシブル基板320の方が展開状態におけるY軸方向についての配置スペースが相対的に小さなものとなり、もってコンパクト化が図られる。第4部分328は、展開状態において第3部分327に対して液晶パネル311から離れる側(パネル駆動基板321に近づく側)に向けて直角に屈曲している、と言える。
次に、展開状態とされた2つのフレキシブル基板320の関係性について説明する。2つのフレキシブル基板320は、図10に示すように、互いに並行する形でX軸方向について並ぶ第2部分326間の間隔が液晶パネル311の外径寸法より小さくされるとともに、互いに並行する形でX軸方向について並ぶ第4部分328間の間隔が上記した第2部分326間の間隔よりも小さなものとされる。ここで、第4部分328間の間隔と第2部分326間の間隔との差は、第3部分327の長さ寸法(L)の2倍(2L)とほぼ等しいものとされる。
続いて、各フレキシブル基板320の折り畳み方に関して詳しく説明する。各フレキシブル基板320は、図10に示される展開状態から3箇所の各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って山折りまたは谷折りされることで、図11に示される折り畳み状態となる。具体的には、各フレキシブル基板320は、図10に示すように、第1部分325がその幅方向に並行する第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされるとともに、第2部分326がX軸方向についての外側(第1中心線CL1側とは反対側、もう片方のフレキシブル基板320側とは反対側、液晶パネル311の中心Cから遠い側)の外縁のうち第1部分325側の部分に対して所定の角度をなす第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りまたは山折りされ、さらには第3部分327が図10に示す下側(展開状態におけるパネル駆動基板321側、液晶パネル311の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分326側の部分に対して135°の角度をなす第3折り曲げ線FBL3に沿って山折りまたは谷折りされる形で折り畳まれている。
第2折り曲げ線FBL2は、各フレキシブル基板320の幅方向についての中央同士と液晶パネル311の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、第2部分326の外縁のうち第1部分325側の部分に対して「45°+θ/2」の角度をなしている。具体的には、本実施形態では、上記中心角が90°であるから、第2折り曲げ線FBL2は、第2部分326の上記外縁(即ち、フレキシブル基板320の信号配線の延在方向)に対して90°をなしている。これにより、上記した実施形態1のように第2部分26をその外縁(即ち、フレキシブル基板320の信号配線の延在方向)に対して直角以外の角度をなす第2折り曲げ線FBL2に沿って折り畳んだ場合に比べると、フレキシブル基板320に断線が生じ難いものとなる。フレキシブル基板320に断線が生じ難くなるので、フレキシブル基板320を折り畳む際に曲率半径を小さくすることができる。これにより、液晶表示装置310の信頼性向上や薄型化などを図る上で好適となる。また、各フレキシブル基板320が折り畳まれた状態では、第2部分326がX軸方向に並行する形で折り返されることになる。ここで、第2部分326における第2折り曲げ線FBL2の配置は、第1折り曲げ線FBL1から第2折り曲げ線FBL2に至るまでの距離が、各フレキシブル基板320の幅方向についての中心同士を結ぶ弦CHの長さの半分以下の大きさとなるよう設定されている。ここで、第1折り曲げ線FBL1から第2折り曲げ線FBL2に至るまでの距離は、液晶パネル311の半径を「r」とし、フレキシブル基板320の幅方向についての中心と液晶パネル11の中心Cとを結ぶ線分と上記弦CHとがなす角度を「β」としたとき、「r・cosβ」よりも小さくなっている。このような構成によれば、各フレキシブル基板320を折り畳んだ状態においてX軸方向に沿って延在する形で配される各第2部分326が第1中心線CL1を超えることがなくて互いに重なり合うことがないものとされる(図11を参照)。これにより、各フレキシブル基板320に伝送される信号が干渉し難いものとなり、鈍りなどの信号劣化を抑制することができる。
第3折り曲げ線FBL3が、第3部分327における図2に示す下側(液晶パネル311の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分326側の部分に対してなす角度は、135°とされている。これにより、各フレキシブル基板320が折り畳まれた状態では、第3部分327のうち第3折り曲げ線FBL3を挟んで第4部分328に連なる側の部分がX軸方向に並行する形で延在するとともに、第4部分328同士が並行し且つY軸方向に沿って延在する形で配されるので、第4部分328同士が重なり合うことがないものとされる(図11を参照)。以上により、2つのフレキシブル基板320は、折り畳みに伴ってバックライト装置312の裏側にコンパクトに収容されるとともに、互いに重なり合うことが避けられているので、各フレキシブル基板320に伝送される信号同士が干渉し難いものとなって鈍りなどの信号劣化を抑制することができる。
本実施形態は以上のような構造であり、続いて液晶表示装置310の製造過程におけるフレキシブル基板320に係る作用を説明する。2つのフレキシブル基板320は、図10に示すように、例えば、第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされ、第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りされ、第3折り曲げ線FBL3に沿って山折りされる形でそれぞれ折り畳まれる。各フレキシブル基板320は、第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされると、第1部分325がバックライト装置312における側方外部を通ってその裏側にまで折り返されるとともに、第2部分326がバックライト装置312の裏側において互いに並行し且つX軸方向に並行する形で配される(図11を参照)。このとき、各フレキシブル基板320における第2部分326が互いに重なることがなく、第1中心線CL1を挟んでX軸方向について隣り合って配されることになる。各フレキシブル基板320は、第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りされると、第2部分326のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第3部分327側の部分が第1部分325側の部分に対して裏側に重なるよう、第2部分326が折り返される。このとき、第3部分327のうち第3折り曲げ線FBL3を挟んで第2部分326側の部分は、Y軸方向に並行する形で延在する。各フレキシブル基板320は、第3折り曲げ線FBL3に沿って山折りされると、図11に示すように、第3部分327のうち第3折り曲げ線FBL3を挟んで第4部分328側の部分が第2部分326側の部分に対して裏側に重なるとともにX軸方向に並行する形で延在するよう、第3部分327が折り返される。そして、第4部分328は、互いに並行し且つY軸方向に並行する形で配される。以上により、2つのフレキシブル基板320は、バックライト装置312の裏側にて互いに重なり合うことなく効率的に収容されるので、収容状態において応力などが作用し難くて接続信頼性が高いものとされるとともに、信号劣化が生じ難いので表示品位も優れる。
なお、各フレキシブル基板320の折り畳みに際しては、上記と同様に第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りするのに対し、第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りするとともに第3折り曲げ線FBL3に沿って谷折りするようにしてもよい。このように、各フレキシブル基板320を第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りすると、第2部分326のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第3部分327側の部分が第1部分325側の部分に対して表側(バックライト装置312側)に重なるよう、第2部分326が折り返されることになる。また、各フレキシブル基板320を第3折り曲げ線FBL3に沿って谷折りすると、第3部分327のうち第3折り曲げ線FBL3を挟んで第4部分328側の部分が第2部分326側の部分に対して表側に重なるとともにX軸方向に並行する形で延在するよう、第3部分327が折り返されることになる。
以上説明したように本実施形態によれば、複数のフレキシブル基板320は、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル311の中心Cとがなす中心角をθとしたとき、一方の端部320aを有するとともに展開状態において直線状縁部311a1,311b1に対して垂直をなす形で延在する第1部分325と、展開状態において第1部分325に対して屈曲角度がθ/2となるよう並び方向について内向きに屈曲される形で第1部分325に連なる第2部分326と、展開状態において第2部分326に対して屈曲角度が直角となるよう並び方向について内向きに屈曲される形で第2部分326に連なる第3部分327と、展開状態において第3部分327に対して屈曲角度が直角となるよう液晶パネル311から離れる側に向けて屈曲される形で第3部分327に連なるとともに他方の端部320bを有する第4部分328と、を有している。このようにすれば、複数のフレキシブル基板320における第2部分326が展開状態において互いに並行する形で延在することになるので、展開状態において各フレキシブル基板320が並び方向について外向きに広がる態様となり難いものとなる。これにより、例えば展開状態とされる各フレキシブル基板320が搬送時に他の部材に引っ掛かるなどといった事態がより生じ難くなるなど、液晶パネル311及び各フレキシブル基板320の取り扱いがより容易なものとなる。そして、複数のフレキシブル基板320における第2部分326に対する第3部分327の屈曲角度と、第3部分327に対する第4部分328の屈曲角度と、が共に直角とされているから、展開状態における各フレキシブル基板320の配置スペースがコンパクトなものとなる。また、各フレキシブル基板320における他方の端部320bが互いに並行する形となるから、パネル駆動基板321に対して容易に実装することができる。
また、複数のフレキシブル基板320は、第1部分325が直線状縁部311a1,311b1に並行する第1折り曲げ線(折り曲げ線)FBL1に沿って山折りされるとともに、第2部分326が並び方向についての外側(液晶パネル311の中心Cから遠い側)の外縁のうち第1部分325側の部分に対して(45°+θ/2)の角度をなす第2折り曲げ線(折り曲げ線)FBL2に沿って谷折りまたは山折りされ、さらには第3部分327が展開状態におけるパネル駆動基板321側(液晶パネル311の中心Cから遠い側)の外縁のうち第2部分326側の部分に対して135°の角度をなす第3折り曲げ線(折り曲げ線)FBL3に沿って、第2部分326側へ山折りまたは谷折りされる形で折り畳まれている。このように複数のフレキシブル基板320を折り畳むことで、パネル駆動基板321を液晶パネル311の背面側に収容することができる。折り畳まれた複数のフレキシブル基板320は、それぞれの第2部分326と第3部分327とが互いに重なり合う形でコンパクトに収容されるとともに、第2部分326の長さによっては各フレキシブル基板320が互いに重なり合うのを避けることができて各フレキシブル基板320に伝送される信号同士が干渉し難いものとなる。
また、複数のフレキシブル基板320は、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル311の中心Cとがなす中心角が90°とされるとともに、展開状態において第1部分325に対する第2部分326の屈曲角度が45°とされている。このようにすれば、第2部分326がその外縁に対して直角をなす第2折り曲げ線(折り曲げ線)FBL2に沿って谷折りまたは山折りされることになるから、仮に第2部分326をその外縁に対して直角以外の角度をなす折り曲げ線に沿って谷折りまたは山折りした場合に比べると、フレキシブル基板320に断線が生じ難いものとなる。フレキシブル基板320に断線が生じ難くなるので、フレキシブル基板320を折り畳む際に曲率半径を小さくすることができる。これにより、液晶表示装置310の信頼性向上や薄型化などを図る上で好適となる。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図12または図13によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態4からフレキシブル基板420の配置及び平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態4と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板420は、図12に示すように、その幅方向についての中央同士と液晶パネル411の中心Cとがなす中心角が60°となるよう液晶パネル411に対して実装されている。これに伴い、各フレキシブル基板420の平面形状は、次のようなものとなっている。すなわち、フレキシブル基板420は、第1部分425に対する第2部分426の屈曲角度が30°とされるのに対し、第2部分426に対する第3部分427の屈曲角度と、第3部分427に対する第4部分428の屈曲角度と、がそれぞれ90°とされている。第1部分425に対する第2部分426の屈曲角度は、各フレキシブル基板420の幅方向についての中央同士と液晶パネル411の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「θ/2」となっているものの、「(180°−θ)/2」とは異なるものとされる。従って、フレキシブル基板420は、展開状態では第2部分426及び第4部分428がそれぞれ互いに並行し且つY軸方向に並行する形で配されているものの、折り畳み状態では第2部分426がX軸方向及びY軸方向に対して傾いた方向に沿って延在するものとされる(図7を参照)。折り畳み状態において第2部分426は、図13に示すように、第1部分425との境界側から第3部分427との境界側に向けてY軸方向についてパネル駆動基板421に近づくよう延在している。
各フレキシブル基板420は、各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って折り畳まれるが、このうちの第2折り曲げ線FBL2は、図12に示すように、展開状態において第2部分426がX軸方向についての外側(液晶パネル411の中心Cから遠い側)の外縁のうち第1部分425側の部分に対してなす角度が75°とされる。この角度は、各フレキシブル基板420の幅方向についての中央同士と液晶パネル411の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、「45°+θ/2」とされている。これにより、各フレキシブル基板420が折り畳まれた状態では、図13に示すように、第2部分426のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第3部分427側の部分がX軸方向に並行する形で延在するものとされる。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図14または図15によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態4からフレキシブル基板520の配置及び平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態4と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板520は、図14に示すように、その幅方向についての中央同士と液晶パネル511の中心Cとがなす中心角が120°となるよう液晶パネル511に対して実装されている。これに伴い、各フレキシブル基板520の平面形状は、次のようなものとなっている。すなわち、フレキシブル基板520は、第1部分525に対する第2部分526の屈曲角度が60°とされるのに対し、第2部分526に対する第3部分527の屈曲角度と、第3部分427に対する第4部分528の屈曲角度と、がそれぞれ90°とされている。第1部分525に対する第2部分526の屈曲角度は、各フレキシブル基板520の幅方向についての中央同士と液晶パネル511の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「θ/2」となっているものの、「(180°−θ)/2」とは異なるものとされる。従って、フレキシブル基板520は、展開状態では第2部分526及び第4部分528がそれぞれ互いに並行し且つY軸方向に並行する形で配されているものの、折り畳み状態では第2部分526がX軸方向及びY軸方向に対して傾いた方向に沿って延在するものとされる(図15を参照)。折り畳み状態において第2部分526は、図15に示すように、第1部分525との境界側から第3部分527との境界側に向けてY軸方向についてパネル駆動基板521から離れるよう延在している。
各フレキシブル基板520は、各折り曲げ線FBL1〜FBL3に沿って折り畳まれるが、このうちの第2折り曲げ線FBL2は、図14に示すように、展開状態において第2部分526がX軸方向についての外側(液晶パネル511の中心Cから遠い側)の外縁のうち第1部分525側の部分に対してなす角度が105°とされる。この角度は、各フレキシブル基板520の幅方向についての中央同士と液晶パネル511の中心Cとがなす中心角を「θ」としたとき、「45°+θ/2」とされている。これにより、各フレキシブル基板520が折り畳まれた状態では、図15に示すように、第2部分526のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第3部分527側の部分がX軸方向に並行する形で延在するものとされる。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図16から図19によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態1からフレキシブル基板620の平面形状及びパネル駆動基板621に対する実装手順を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレキシブル基板620は、図16に示すように、展開状態において一方の端部620aよりも他方の端部620bがX軸方向(2つのフレキシブル基板620の並び方向)について外側、つまり第1中心線CL1側とは反対側に配されるよう、一方の端部620aと他方の端部620bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状を有している。このような構成によれば、2つのフレキシブル基板620を折り畳む前の展開状態において、各フレキシブル基板620における他方の端部620b同士が物理的に直接干渉し難いものとなる。そして、2つのフレキシブル基板620を折り畳んだ後の段階においてパネル駆動基板621に各他方の端部620bを実装する手順を採る場合に好適とされる。その際には、各フレキシブル基板620を折り畳んで他方の端部620bを一方の端部620aよりもX軸方向について内側、つまり第1中心線CL1側に配するのが好ましいものとされる。
詳しくは、2つのフレキシブル基板620は、図16に示すように、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル611の中心Cとがなす中心角が90°となる形で一方の端部620aが液晶パネル611に実装されている。そして、フレキシブル基板620は、一方の端部620aを有するとともに展開状態において直線状縁部611a1,611b1に対してほぼ垂直をなす形で延在する第1部分625と、展開状態において第1部分625に対して屈曲角度が45°となるようX軸方向について内向き、つまり第1中心線CL1側(もう片方のフレキシブル基板620に近づく向き)に屈曲される形で第1部分625に連なる第2部分626と、展開状態において第2部分626に対して屈曲角度が90°(直角)となるようX軸方向について外側、つまり第1中心線CL1側とは反対側(もう片方のフレキシブル基板620から遠ざかる向き)に屈曲される形で第2部分626に連なるとともに他方の端部620bを有する第3部分627と、を有している。従って、フレキシブル基板620は、第1部分625に対する第2部分626の屈曲角度が、各フレキシブル基板620の幅方向についての中央同士と液晶パネル611の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「(180°−θ)/2」となり、さらには「θ/2」ともなっているのに対し、第2部分626に対する第3部分627の屈曲角度が直角となっている。フレキシブル基板620は、第2部分626が第1中心線CL1(Y軸方向)に並行する形で延在しているのに対し、第3部分627が第2中心線CL2(X軸方向)に並行する形で延在している。一方の端部620aが液晶パネル611に実装された2つのフレキシブル基板620は、展開状態において第3部分627が液晶パネル611の外形よりもX軸方向について外側にはみ出す形で配されるとともにその最外端位置に他方の端部620bが配されている。また、第2部分626の長さ寸法は、上記した実施形態1と同様に、液晶パネル611の半径を「r」とし、フレキシブル基板620の幅方向についての中心と液晶パネル611の中心Cとを結ぶ線分と上記弦CHとがなす角度を「β」としたとき、「r・cosβ」よりも小さくなっており、それにより折り畳み状態においてX軸方向に沿って延在する形で配される各第2部分626が第1中心線CL1を超えることがなくて互いに重なり合うことがないものとされる(図17を参照)。
次に、各フレキシブル基板620の折り畳み方に関して詳しく説明する。各フレキシブル基板620は、図16に示される展開状態から2箇所の各折り曲げ線FBL1,FBL2に沿って山折りまたは谷折りされることで、図17に示される第1の折り畳み状態となり、当該第1の折り畳み状態においてパネル駆動基板621に対する実装が行われるようになっている。そして、各フレキシブル基板620は、パネル駆動基板621に対する実装が完了した後に、第2折り曲げ線FBL2に沿う折り畳み状態を元に戻すことで、図18に示すように、第1折り曲げ線FBL1に沿って折り畳まれた第2の折り畳み状態となり、もってパネル駆動基板621などがバックライト装置612の裏側に収容されるようになっている。このように、第2の折り畳み状態では、各フレキシブル基板620における折り畳み回数が1回とされるので、折り畳みに伴う配線パターンへの物理的な負荷が軽減される。
具体的には、各フレキシブル基板620は、図16に示すように、第1部分625が幅方向(直線状縁部611a1,611b1)に並行する第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされるとともに、第3部分627がその外縁に対して直角をなす第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りまたは山折りされる形で折り畳まれて第1の折り畳み状態とされる(図17を参照)。第1折り曲げ線FBL1は、第1部分625のうち、アレイ基板611bの直線状縁部611b1と重なり合う位置またはそれより僅かに外寄りの位置に設定されており、それにより折り畳まれた状態では第1部分625が液晶パネル611の外形から僅かにしか出ない形で配される。フレキシブル基板620は、第1折り曲げ線FBL1に沿って折り畳まれると、図17に示すように、第2部分626がX軸方向に並行する形で配されるとともに、X軸方向について隣り合うもの同士が重なり合うことがないものとされる。このとき、第3部分627は、互いに並行し且つY軸方向に並行する形で延在するものとされる。第2折り曲げ線FBL2は、第3部分627の外縁に対して直角をなしていることから、第3部分627が第2折り曲げ線FBL2に沿って折り畳まれると、第3部分627が第2部分626に対して第2中心線CL2側(液晶パネル611の中心C側)とは反対側(図17に示す下側)に向けて延出することになる。このとき、第3部分627は、第1部分625及び第2部分626よりもX軸方向について第1中心線CL1の近くに配される。そして、第3部分627における延出先端位置に配される他方の端部620bは、第1の折り畳み状態においてパネル駆動基板621のうちのフレキシブル基板620の実装辺部(図17に示す上側の辺部)に対してほぼ垂直をなすとともに、液晶パネル611の外形から図17に示す下側にはみ出す形で配される。これにより、第1の折り畳み状態において他方の端部620bをパネル駆動基板621に対して実装するに際して、汎用的な圧着装置(実装装置)を用いて容易に実装を行うことができる。より詳しくは、圧着ツールの形状が直線状の形状をした汎用的な圧着装置を用いて、複数の他方の端部620bをパネル駆動基板621の一辺に対して一括して同時に実装する事が出来る。仮に実装に際して他方の端部が液晶パネル611の外形からはみ出さない構成とされた場合には、特殊な機構を備えた圧着装置を用いる必要が生じるため、そのような特殊な圧着装置を用意するためにコストが高くなるおそれがある。その点、上記のように実装に際して他方の端部620bが液晶パネル611の外形からはみ出す構成であれば、汎用的な圧着装置を用いて他方の端部620bを圧着(実装)することができ、特殊な機構を備えた圧着装置が不要となるので、コスト面で有利となる。
上記した第1の折り畳み状態から各フレキシブル基板620のうち、第2折り曲げ線FBL2に沿う第3部分627の折り畳みを元に戻した第2の折り畳み状態では、図18に示すように、第3部分627がY軸方向に並行するとともに第2部分626に対して第2中心線CL2側(図17に示す上側)に向けて延出することになる。ここで、第3部分627の長さ寸法は、第2の折り畳み状態においてパネル駆動基板621及びコントロール基板624などが液晶表示装置610の外形からはみ出すことがないような大きさに設定されている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いて液晶表示装置610の製造過程におけるフレキシブル基板620に係る作用を説明する。2つのフレキシブル基板620は、一方の端部620aがそれぞれ液晶パネル611に実装された後に、図16に示すように、例えば、第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされ、第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りされる形でそれぞれ折り畳まれる。各フレキシブル基板620は、第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされると、第1部分625がバックライト装置612における側方外部を通ってその裏側にまで折り返されるとともに、第2部分626がバックライト装置612の裏側において互いに並行し且つX軸方向に並行する形で配される(図17を参照)。このとき、各フレキシブル基板620における第2部分626が互いに重なることがなく、第1中心線CL1を挟んでX軸方向について隣り合って配されることになる。また、各フレキシブル基板620における第3部分627は、互いに並行し且つY軸方向に並行する形で第2部分626から第2中心線CL2側に向けて延出する。各フレキシブル基板620は、第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りされると、図17に示すように、第3部分627が第2部分626に対して表側に重なって第2部分626とバックライト装置612との間に挟み込まれるとともに、第3部分627のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第2部分626側とは反対側の部分が第2部分626に対して第2中心線CL2側とは反対側に向けて延出し、他方の端部620bが液晶パネル611の外形からはみ出した配置とされる。この第1の折り畳み状態において、各フレキシブル基板620の他方の端部620bがパネル駆動基板621における同一辺部に対して実装される。この実装に際しては、他方の端部620bが液晶パネル611の外形からはみ出しているので、汎用の実装装置を利用することが可能となっており、実装に係るコストの低廉化が図られている。
各フレキシブル基板620がパネル駆動基板621に実装された後、各フレキシブル基板620のうち第3部分627に係る折り畳みを元に戻して第2の折り畳み状態とする。具体的には、図18に示すように、第3部分627のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第2部分626側とは反対側の部分(他方の端部620bを含む)が、第3部分627のうち第2折り曲げ線FBL2を挟んで第2部分626側の部分に対して第2中心線CL2側に配されるようにしてその重なりを解消する。これに伴い、第3部分627の他方の端部620bに接続されたパネル駆動基板621などが、第2部分626に対して第2中心線CL2を挟んだ反対側に配されるとともに、液晶表示装置610の外形からはみ出ることがないよう収容される。なお、各フレキシブル基板620の折り畳みに際しては、上記と同様に第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りするのに対し、第2折り曲げ線FBL2に沿って山折りするようにしてもよい。
ところで、本実施形態では、各フレキシブル基板620をパネル駆動基板621に実装する際に、各フレキシブル基板620を第2折り曲げ線FBL2に沿って一旦折り畳み、実装が完了した後に、その折り畳みを解消して元に戻すようにしているため、上記した実施形態1〜6に比べると、各フレキシブル基板620の配線パターンに作用する物理的な負荷が相対的に大きく、断線などの不良の発生が懸念される。そこで、フレキシブル基板620を折り畳んで元に戻す作業を繰り返し行った場合に配線抵抗がどのように変化するかについて知見を得るべく、以下の比較実験を行った。この比較実験では、配線抵抗が約0.3Ωのフレキシブル基板620を実施例1とし、配線抵抗が約3.0Ωのフレキシブル基板620を実施例2とし、配線抵抗が約2.8Ωのフレキシブル基板620を実施例3としており、これら各フレキシブル基板620を所定の曲率半径を持つ金属棒に巻き付けることで折り返した後に元に戻す、といった曲げ伸ばし作業を繰り返し(10回)行い、曲げ伸ばし作業を行う度に配線抵抗を測定した。実施例1,2では、曲率半径が約0.5mmの金属棒を用いるのに対し、実施例3では、曲率半径が約0.75mmの金属棒を用いた。実施例1に係る実験は、3回行い、実施例2,3に係る実験は、2回行った。その実験結果は、図19に示される通りである。図19において、縦軸が配線抵抗(単位は「Ω」)を、横軸が曲げ伸ばし回数(単位は「回」)を、それぞれ表している。
比較実験の実験結果について説明する。図19によれば、実施例1〜3は、いずれも曲げ伸ばし回数が増加しても、配線抵抗が殆ど変化することがなく、曲げ伸ばしを10回程度繰り返す限りにおいては、断線などの不良が発生する可能性は極めて低いことが分かった。従って、本実施形態のように、各フレキシブル基板620をパネル駆動基板621に実装するに際して、一度曲げ伸ばし作業を行っても、配線パターンに断線などの不良が発生する可能性は極めて低く、十分に高い接続信頼性が得られる、と言える。
以上説明したように本実施形態によれば、複数のフレキシブル基板620は、展開状態において一方の端部620aよりも他方の端部620bが複数のフレキシブル基板620の並び方向について外側に配されるよう、一方の端部620aと他方の端部620bとを繋ぐ部分が屈曲した平面形状を有している。このようにすれば、複数のフレキシブル基板620を折り畳む前の展開状態において、各フレキシブル基板620における他方の端部620b同士が物理的に直接干渉し難いものとなる。そして、複数のフレキシブル基板620を折り畳んだ後の段階においてパネル駆動基板621に各他方の端部620bを実装する手順を採る場合に好適とされる。その際には、各フレキシブル基板620を折り畳んで他方の端部620bを一方の端部620aよりも並び方向について内側に配するのが好ましいものとされる。
また、複数のフレキシブル基板620は、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル611の中心Cとがなす中心角をθとしたとき、一方の端部620aを有するとともに展開状態において直線状縁部611a1,611b1に対して垂直をなす形で延在する第1部分625と、展開状態において第1部分625に対して屈曲角度が(180°−θ)/2となるよう並び方向について内向きに屈曲される形で第1部分625に連なる第2部分626と、展開状態において第2部分626に対して屈曲角度が直角となるよう並び方向について外向きに屈曲される形で第2部分626に連なるとともに他方の端部620bを有する第3部分627と、を有するとともに、第1部分25が直線状縁部611a1,611b1に並行する第1折り曲げ線(折り曲げ線)FBL1に沿って山折りされる形で折り畳まれている。このようにすれば、複数のフレキシブル基板620は、各第1部分625が直線状縁部611a1,611b1に並行する第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされる形で折り畳まれると、各第2部分626が互いに直線状に(X軸方向に沿って)延在する形で配されることになる。仮に各第2部分が互いに交差するよう延在する形で配される場合に比べると、各第2部分626をより狭いスペースに収めることができるので、よりコンパクトな収容を図ることができるとともに、各第2部分626の長さが短くなることで配線抵抗がより低いものとなる。しかも、各フレキシブル基板620における折り畳み回数が1回で済むので、折り畳みに伴う配線への物理的な負荷が軽減される。
また、複数のフレキシブル基板620は、他方の端部620bがパネル駆動基板621に実装される際に、第3部分627がその外縁に対して直角をなす第2折り曲げ線(折り曲げ線)FBL2に沿って谷折りまたは山折りされるとともに他方の端部620bが液晶パネル611の外形からはみ出す形で配されるよう構成されている。このようにすれば、複数のフレキシブル基板620における第3部分627をその外縁に対して直角をなす第2折り曲げ線FBL2に沿って谷折りまたは山折りすると、他方の端部620bが液晶パネル611の外形からはみ出すことになるので、汎用的な圧着装置(実装装置)を用いて他方の端部620bをパネル駆動基板621に対して容易に実装することができる。このように汎用的な圧着装置を用いて実装を行うことができるので、製造コストの低廉化を図る上で好適となる。他方の端部620bをパネル駆動基板621に対して実装した後に、折り畳んだ第3部分627を元に戻すことで、複数のフレキシブル基板620に接続されたパネル駆動基板621を液晶パネル611の外形内に収めることが可能とされる。
また、複数のフレキシブル基板620は、それらの幅方向についての中央同士と液晶パネル611の中心Cとがなす中心角をθとしたとき、一方の端部620aを有するとともに展開状態において直線状縁部611a1,611b1に対して垂直をなす形で延在する第1部分625と、展開状態において第1部分625に対して屈曲角度が(180°−θ)/2となるよう複数のフレキシブル基板620の並び方向について内向きに屈曲される形で第1部分625に連なる第2部分626と、を少なくとも有するとともに、少なくとも第1部分625が直線状縁部611a1,611b1に並行する第1折り曲げ線(折り曲げ線)FBL1に沿って山折りされる形で折り畳まれている。このようにすれば、複数のフレキシブル基板620は、少なくとも各第1部分625が直線状縁部611a1,611b1に並行する第1折り曲げ線FBL1に沿って山折りされる形で折り畳まれると、各第2部分626が互いに直線状に延在する形で配されることになる。仮に各第2部分が互いに交差するよう延在する形で配される場合に比べると、各第2部分626をより狭いスペースに収めることができるので、よりコンパクトな収容を図ることができるとともに、各第2部分626の長さが短くなることで配線抵抗がより低いものとなる。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図20または図21によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態7からフレキシブル基板720の配置及び平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態7と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板720は、図20に示すように、その幅方向についての中央同士と液晶パネル711の中心Cとがなす中心角が60°となるよう液晶パネル711に対して実装されている。これに伴い、各フレキシブル基板720の平面形状は、次のようなものとなっている。すなわち、フレキシブル基板720は、第1部分725に対する第2部分726の屈曲角度が60°とされるのに対し、第2部分726に対する第3部分727の屈曲角度が実施形態7と同じ90°とされている。第1部分725に対する第2部分726の屈曲角度は、各フレキシブル基板720の幅方向についての中央同士と液晶パネル711の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「(180°−θ)/2」となっているものの、「θ/2」とは異なるものとされる。従って、フレキシブル基板720は、展開状態では第2部分726が第1部分725に対してX軸方向(2つのフレキシブル基板720の並び方向)について内向き、つまり第1中心線CL1側(もう片方のフレキシブル基板720に近づく向き)に屈曲されている。一方、フレキシブル基板720は、第1折り曲げ線FBL1に沿って折り畳まれると、図21に示すように、第2部分726がX軸方向に並行する形で延在するとともに第3部分727がY軸方向に並行する形で延在するものとされる。なお、フレキシブル基板720における各折り曲げ線FBL1,FBL2の平面配置(外縁に対する角度など)は、上記した実施形態7と同様である。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図22または図23によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態7からフレキシブル基板820の配置及び平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態7と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
2つのフレキシブル基板820は、図22に示すように、その幅方向についての中央同士と液晶パネル811の中心Cとがなす中心角が120°となるよう液晶パネル811に対して実装されている。これに伴い、各フレキシブル基板820の平面形状は、次のようなものとなっている。すなわち、フレキシブル基板820は、第1部分825に対する第2部分826の屈曲角度が30°とされるのに対し、第2部分826に対する第3部分827の屈曲角度が実施形態7と同じ90°とされている。第1部分825に対する第2部分826の屈曲角度は、各フレキシブル基板820の幅方向についての中央同士と液晶パネル811の中心Cとがなす中心角を「θ」としたときに「(180°−θ)/2」となっているものの、「θ/2」とは異なるものとされる。従って、フレキシブル基板820は、展開状態では第2部分826が第1部分825に対してX軸方向(2つのフレキシブル基板820の並び方向)について外向き、つまり第1中心線CL1側とは反対側(もう片方のフレキシブル基板820から遠ざかる向き)に屈曲されている。一方、フレキシブル基板820は、第1折り曲げ線FBL1に沿って折り畳まれると、図23に示すように、第2部分826がX軸方向に並行する形で延在するとともに第3部分827がY軸方向に並行する形で延在するものとされる。なお、フレキシブル基板820における各折り曲げ線FBL1,FBL2の平面配置(外縁に対する角度など)は、上記した実施形態7と同様である。
<実施形態10>
本発明の実施形態10を図24によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態1からフレキシブル基板920の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板920は、図24に示すように、一部同士が繋がり合う構成となっている。具体的には、2つのフレキシブル基板920は、パネル駆動基板921に接続される他方の端部920bを有する第4部分928同士が相互に連なることで一体化されている。従って、2つのフレキシブル基板920は、液晶パネル911に対してはそれぞれの一方の端部920aが個別に実装されるものの、パネル駆動基板921に対しては共通化された他方の端部920bが一括して実装されるようになっている。これにより、パネル駆動基板921に対して2つのフレキシブル基板920の接続する際の実装回数を減らすことができ、スループットの短縮、及び製造コストの低廉化を図る上で好適となる。
以上説明したように本実施形態によれば、複数のフレキシブル基板920は、他方の端部920bが互いに連なるとともに、パネル駆動基板921に対して一括して実装されている。このようにすれば、複数のフレキシブル基板920をパネル駆動基板921に接続する際の実装回数を減らすことができ、スループットの短縮、及び製造コストの低廉化を図る上で好適となる。
<実施形態11>
本発明の実施形態11を図25によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態4からフレキシブル基板1020の構造を、実施形態10と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態4,10と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板1020は、図25に示すように、パネル駆動基板1021に接続される他方の端部1020bを有する第4部分1028同士が相互に連なることで一体化されている。これにより、上記した実施形態10と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態12>
本発明の実施形態12を図26によって説明する。この実施形態12では、上記した実施形態1からフレキシブル基板1120の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板1120は、図26に示すように、フィルム状の基材上にドライバ1122がそれぞれ実装された構成となっている。ドライバ1122は、フレキシブル基板1120のうち第4部分1128上に直接実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態1に記載したパネル駆動基板21及び中継フレキシブル基板23(図2を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1120の他方の端部1120bがコントロール基板1124における同一辺部に対して直接実装されている。このような構成によれば、部品点数が削減されるとともに実装回数が削減されるので、低コスト化を図る上でより好適とされる。
<実施形態13>
本発明の実施形態13を図27によって説明する。この実施形態13では、上記した実施形態4からフレキシブル基板1220の構造を、実施形態12と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態4,12と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板1220は、図27に示すように、フィルム状の基材上にドライバ1222がそれぞれ実装された構成となっている。ドライバ1222は、フレキシブル基板1220のうち第4部分1228上に直接実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態4に記載したパネル駆動基板321及び中継フレキシブル基板(図10を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1220の他方の端部1220bがコントロール基板1224における同一辺部に対して直接実装されている。これにより、上記した実施形態12と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態14>
本発明の実施形態14を図28によって説明する。この実施形態14では、上記した実施形態7からフレキシブル基板1320の構造を、実施形態12と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態7,12と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板1320は、図28に示すように、フィルム状の基材上にドライバ1322がそれぞれ実装された構成となっている。ドライバ1322は、フレキシブル基板1320のうち第3部分1327上に直接実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態7に記載したパネル駆動基板621及び中継フレキシブル基板(図18を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1320の他方の端部1320bがコントロール基板(図示せず)における同一辺部に対して直接実装されている。これにより、上記した実施形態12と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態15>
本発明の実施形態15を図29によって説明する。この実施形態15では、上記した実施形態10からフレキシブル基板1420の構造を、実施形態12のように変更したものを示す。なお、上記した実施形態10,12と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板1420は、図29に示すように、相互に連ねられた第4部分1428上にドライバ1422が直接実装された構成となっている。ドライバ1422は、2つフレキシブル基板1420における第4部分1428の間に跨る形で実装されることで、共通化されている。これにより、上記した実施形態12と同様の作用及び効果が得られるのに加えて、ドライバ1422の実装数が削減されるので、フレキシブル基板1420に係る製造コストをより低廉化することができる。
<実施形態16>
本発明の実施形態16を図30によって説明する。この実施形態16では、上記した実施形態11からフレキシブル基板1520の構造を、実施形態15と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態11,15と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る2つのフレキシブル基板1520は、図30に示すように、相互に連ねられた第4部分1528上にドライバ1522が直接実装された構成となっている。ドライバ1522は、2つフレキシブル基板1520における第4部分1528の間に跨る形で実装されることで、共通化されている。これにより、上記した実施形態15と同様の作用及び効果が得られる。
<実施形態17>
本発明の実施形態17を図31によって説明する。この実施形態17では、上記した実施形態1から液晶パネル1611の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶パネル1611には、図31に示すように、アレイ基板1611bにドライバ1622が実装された構成となっている。ドライバ1622は、アレイ基板1611bの非表示領域NAAのうち、自身の直線状縁部1611b1と、CF基板1611a側の直線状縁部1611a1との間に挟まれた領域において直接的にCOG(Chip On Glass)実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態1に記載したパネル駆動基板21及び中継フレキシブル基板23(図2を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1620の他方の端部1620bがコントロール基板1624における同一辺部に対して直接実装されている。このような構成によれば、部品点数が削減されるとともに実装回数が削減されるので、低コスト化を図る上でより好適とされる。
<実施形態18>
本発明の実施形態18を図32によって説明する。この実施形態18では、上記した実施形態4から液晶パネル1711の構造を、実施形態17と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態4,17と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶パネル1711には、図32に示すように、アレイ基板1711bにドライバ1722が実装された構成となっている。ドライバ1722は、アレイ基板1711bの非表示領域NAAのうち、自身の直線状縁部1711b1と、CF基板1711a側の直線状縁部1711a1との間に挟まれた領域において直接的にCOG実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態4に記載したパネル駆動基板321及び中継フレキシブル基板(図10を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1720の他方の端部1720bがコントロール基板1724における同一辺部に対して直接実装されている。これにより、上記した実施形態17と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態19>
本発明の実施形態19を図33によって説明する。この実施形態19では、上記した実施形態7から液晶パネル1811の構造を、実施形態17と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態7,17と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶パネル1811には、図33に示すように、アレイ基板1711bにドライバ1822が実装された構成となっている。ドライバ1822は、アレイ基板1811bの非表示領域NAAのうち、自身の直線状縁部1811b1と、CF基板1811a側の直線状縁部1811a1との間に挟まれた領域において直接的にCOG実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態7に記載したパネル駆動基板621及び中継フレキシブル基板(図18を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1820の他方の端部1820bがコントロール基板(図示せず)における同一辺部に対して直接実装されている。これにより、上記した実施形態17と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態20>
本発明の実施形態20を図34によって説明する。この実施形態20では、上記した実施形態10から液晶パネル1911の構造を、実施形態17と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態10,17と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶パネル1911には、図34に示すように、アレイ基板1911bにドライバ1922が実装された構成となっている。ドライバ1922は、アレイ基板1911bの非表示領域NAAのうち、自身の直線状縁部1911b1と、CF基板1911a側の直線状縁部1911a1との間に挟まれた領域において直接的にCOG実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態10に記載したパネル駆動基板921及び中継フレキシブル基板(図24を参照)が省略されており、各フレキシブル基板1920における共通化された他方の端部1920bがコントロール基板1924における同一辺部に対して直接、一括して実装されている。これにより、上記した実施形態17と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態21>
本発明の実施形態21を図35によって説明する。この実施形態21では、上記した実施形態11から液晶パネル2011の構造を、実施形態17と同様に変更したものを示す。なお、上記した実施形態11,17と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶パネル2011には、図35に示すように、アレイ基板2011bにドライバ2022が実装された構成となっている。ドライバ2022は、アレイ基板2011bの非表示領域NAAのうち、自身の直線状縁部2011b1と、CF基板2011a側の直線状縁部2011a1との間に挟まれた領域において直接的にCOG実装されている。従って、本実施形態では、上記した実施形態11に記載したパネル駆動基板1021及び中継フレキシブル基板(図25を参照)が省略されており、各フレキシブル基板2020における共通化された他方の端部2020bがコントロール基板2024における同一辺部に対して直接、一括して実装されている。これにより、上記した実施形態17と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態22>
本発明の実施形態22を図36によって説明する。この実施形態22では、上記した実施形態3から液晶パネル2111の平面形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態3と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る液晶パネル2111は、図36に示すように、その平面形状が横長な略楕円形状をなしている。このような構成であっても、上記した実施形態3と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態23>
本発明の実施形態23を図37または図38によって説明する。この実施形態23では、上記した実施形態1からフレキシブル基板2220の設置数を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレキシブル基板2220は、図37に示すように、合計で4つが液晶パネル2211に実装されており、第1中心線CL1と直交する第2中心線CL2によって区分される一方(図37の下側)の半割領域に配される2つの第1フレキシブル基板2220Aと、他方(図37の上側)の半割領域に配される2つの第2フレキシブル基板2220Bと、から構成されている。これら2つずつの第1フレキシブル基板2220A及び第2フレキシブル基板2220Bは、第1中心線CL1を挟んだ両側に分散して配されている。つまり、合計で4つのフレキシブル基板2220は、互いに直交する2本の中心線CL1,CL2によって区分される4つの領域にそれぞれ個別に配されている、と言える。2つずつの第1フレキシブル基板2220A及び第2フレキシブル基板2220Bは、第2中心線CL2に関して線対称となる位置に配されている。従って、液晶パネル2211の外周縁部を部分的に切り欠いて形成される直線状縁部2211b1は、合計で4つ設けられるとともに、その周方向についての配置が、2つずつの第1フレキシブル基板2220A及び第2フレキシブル基板2220Bと整合していて第2中心線CL2に関して対称となる配置となっている。
さらには、パネル駆動基板2221及び中継フレキシブル基板2223は、図37に示すように、2つの第1フレキシブル基板2220Aにおける他方の端部2220bに接続される第1パネル駆動基板2221A及び第1中継フレキシブル基板2223Aと、2つの第2フレキシブル基板2220Bにおける他方の端部2220bに接続される第2パネル駆動基板2221B及び第2中継フレキシブル基板2223Bと、から構成されている。また、ドライバ2222は、第1パネル駆動基板2221Aに実装される第1ドライバ2222Aと、第2パネル駆動基板2221Bに実装される第2ドライバ2222Bと、から構成される。そして、第1中継フレキシブル基板2223Aと第2中継フレキシブル基板2223Bとは、図38に示すように、コントロール基板2224における一対の長辺側の縁部に対してそれぞれ接続されるようになっている。つまり、コントロール基板2224は、第1中継フレキシブル基板2223Aと第2中継フレキシブル基板2223Bとで共通化されており、第1パネル駆動基板2221A及び第1フレキシブル基板2220Aに信号を供給するとともに、第2パネル駆動基板2221B及び第2フレキシブル基板2220Bにも信号を供給するものとされる。このような構成であっても、上記した実施形態1と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本実施形態に記載した構成、つまり上記した実施形態1よりもフレキシブル基板2220の設置数を多くした構成を、その他の実施形態2〜22に適宜に組み合わせることが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、フレキシブル基板における第1部分に対する第2部分の屈曲角度が「θ/2」と「(180°−θ)/2」とのいずれか一方または両方とされた場合を示したが、これら以外にも第1部分に対する第2部分の屈曲角度を適宜に変更することが可能である。
(2)上記した実施形態1〜6,10〜13,15〜18,20〜22では、フレキシブル基板における第2部分に対する第3部分の屈曲角度と、第3部分に対する第4部分の屈曲角度と、が等しくなる構成を例示したが、第2部分に対する第3部分の屈曲角度と、第3部分に対する第4部分の屈曲角度と、が異なる構成を採ることも可能である。
(3)上記した実施形態1〜6,10〜13,15〜18,20〜22では、フレキシブル基板の屈曲箇所が3箇所とされた上で、展開状態において他方の端部がパネル駆動基板などに実装される構成を例示したが、フレキシブル基板の屈曲箇所を2箇所以下(1箇所を含む)とした上で、展開状態において他方の端部がパネル駆動基板などに実装される構成を採ることも可能である。逆に、フレキシブル基板の屈曲箇所を4箇所以上とした上で、展開状態において他方の端部がパネル駆動基板などに実装される構成を採ることも可能である。
(4)上記した実施形態1〜3,10,12,15,17,20,22では、フレキシブル基板における各屈曲箇所における屈曲角度が全て等しくなる場合を示したが、例えば、第1部分に対する第2部分の屈曲角度と、第2部分に対する第3部分の屈曲角度と、を等しくし且つその値を、第3部分に対する第4部分の屈曲角度とは異ならせることも可能である。また、フレキシブル基板における各屈曲箇所における屈曲角度を全て異ならせることも可能である。
(5)上記した実施形態4〜6,11,13,16,18,21では、フレキシブル基板における第2部分に対する第3部分の屈曲角度と、第3部分に対する第4部分の屈曲角度と、が共に90°で第1部分に対する第2部分の屈曲角度(「θ/2」)とは異なる角度とされた場合を示したが、第2部分に対する第3部分の屈曲角度と、第3部分に対する第4部分の屈曲角度と、を共に鋭角(90°より小さい角度)にするとともに、第1部分に対する第2部分の屈曲角度(「θ/2」)とは異なる角度とするようにしても構わない。
(6)上記した実施形態2,3,5,6では、フレキシブル基板における第1部分に対する第2部分の屈曲角度が「θ/2」となって「(180°−θ)/2」とはならない構成とした上で、第3部分が第2部分に対して2つのフレキシブル基板の並び方向について内向きに屈曲される構成を例示したが、例えば、フレキシブル基板における第1部分に対する第2部分の屈曲角度が「θ/2」となって「(180°−θ)/2」とはならない構成とした上で、実施形態7などのように、第3部分が第2部分に対して2つのフレキシブル基板の並び方向について外向きに屈曲される構成を採ることも可能である。その場合は、実施形態7などと同様に、第3部分がパネル駆動基板などに対して実装される他方の端部を有する構成とするのが好ましい。
(7)上記した実施形態8,9,14,19では、フレキシブル基板における第1部分に対する第2部分の屈曲角度が「(180°−θ)/2」となって「θ/2」とはならない構成とした上で、第3部分が第2部分に対して2つのフレキシブル基板の並び方向について外向きに屈曲される構成を例示したが、例えば、フレキシブル基板における第1部分に対する第2部分の屈曲角度が「(180°−θ)/2」となって「θ/2」とはならない構成とした上で、実施形態1,4などのように、第3部分が第2部分に対して2つのフレキシブル基板の並び方向について内向きに屈曲される構成を採ることも可能である。その場合は、実施形態1,4などと同様に、第3部分に対して2つのフレキシブル基板の並び方向について外向きに屈曲される第4部分を設けるようにするのが好ましい。
(8)上記した実施形態7〜9,14,19では、フレキシブル基板における第2部分に対する第3部分の屈曲角度が90°とされる構成を例示したが、第2部分に対する第3部分の屈曲角度を鋭角または鈍角にすることも可能である。この場合、各フレキシブル基板の各他方の端部は、コントロール基板における同一辺部に対して直接、一括して実装されるのではなく、コントロール基板の複数の辺に対して、別々に実装される。
(9)上記した各実施形態以外にも、フレキシブル基板における各折り曲げ線の具体的な平面配置やフレキシブル基板の各部分の外縁に対してなす角度などは適宜に変更することが可能である。
(10)上記した各実施形態では、フレキシブル基板における折り畳み箇所の数(折り曲げ線の数)が2つまたは3つとされた場合を示したが、フレキシブル基板における折り畳み箇所の具体的な数は、1つまたは4つ以上に変更することが可能である。
(11)上記した各実施形態では、2つのフレキシブル基板が第1中心線に関して線対称となる配置とされた場合を例示したが、2つのフレキシブル基板が第1中心線に関して非線対称となる配置とされるものにも本発明は適用可能である。
(12)上記した各実施形態では、2つのフレキシブル基板が第1中心線に関して線対称となる平面形状とされた場合を例示したが、2つのフレキシブル基板が第1中心線に関して非線対称となる平面形状とされるものにも本発明は適用可能である。
(13)上記した各実施形態では、2つのフレキシブル基板が第1中心線に対して両側に分散して配される場合を示したが、2つのフレキシブル基板が第1中心線に対して片側に集約して配される構成を採ることも可能である。
(14)上記した各実施形態では、2つのフレキシブル基板が第2中心線に対して片側に集約して配される場合を示したが、2つのフレキシブル基板が第2中心線に対して両側に分散して配される構成を採ることも可能である。
(15)上記した各実施形態では、フレキシブル基板の実装数が2つとされた場合を示したが、フレキシブル基板の実装数を3つ以上にすることも可能である。
(16)上記した各実施形態では、フレキシブル基板が折り畳まれる際にバックライト装置の側方外部を通ってバックライト装置の裏側に配される構成を例示したが、例えばバックライト装置の構成部品に開口や切り欠きを形成し、それら開口や切り欠きを通ってフレキシブル基板がバックライト装置の内部を貫通する形で折り畳まれてバックライト装置の裏側に配される構成を採ることも可能である。
(17)上記した各実施形態では、液晶パネルのアレイ基板における表示領域にゲート回路部をモノリシックに設けるようにした場合を示したが、アレイ基板における非表示領域にゲート回路部をモノリシックに設けるようにすることも可能である。
(18)上記した実施形態22では、横長な楕円形状とされる液晶パネルを用いた場合を例示したが、縦長な楕円形状とされる液晶パネルを用いることも可能である。
(19)上記した実施形態22に記載したような楕円形状の液晶パネルに、実施形態2〜21に記載した構成を組み合わせることも可能である。
(20)上記した各実施形態では、液晶パネルの外形及び表示領域が共に略円形状または略楕円形状とされる場合を示したが、液晶パネルの外形は略円形状または略楕円形状とされるものの、表示領域が方形などの多角形とされる構成にも本発明は適用可能である。また、液晶パネルの外形が略円形状(略楕円形状)であるのに対し、表示領域が略楕円形状(略円形状)とされる構成でも構わない。
(21)上記した各実施形態以外にも、バックライト装置を構成する導光板の厚みやLEDの高さなどの具体的な数値は適宜に変更可能である。
(22)上記した各実施形態では、TFTを構成する半導体膜の材料として酸化物半導体材料を示したが、その具体的な材料としては、例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)を含むIn−Ga−Zn−O系半導体(酸化インジウムガリウム亜鉛)を用いるのが好ましい。ここで、In−Ga−Zn−O系半導体は、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)の三元系酸化物であって、In、Ga及びZnの割合(組成比)は特に限定されず、例えばIn:Ga:Zn=2:2:1、In:Ga:Zn=1:1:1、In:Ga:Zn=1:1:2等を含む。このうち、In、GaおよびZnを1:1:1の割合で含むIn−Ga−Zn−O系半導体を用いるのが特に好ましい。このような酸化物半導体(In−Ga−Zn−O系半導体)は、アモルファスでもよいが、好ましくは結晶質部分を含む結晶性を有するものとされる。結晶性を有する酸化物半導体としては、例えば、c軸が層面に概ね垂直に配向した結晶質In−Ga−Zn−O系半導体が好ましい。このような酸化物半導体(In−Ga−Zn−O系半導体)の結晶構造は、例えば、特開2012−134475号公報に開示されている。参考のために、特開2012−134475号公報の開示内容の全てを本明細書に援用する。
(23)上記した各実施形態では、TFTを構成する半導体膜が酸化物半導体材料からなる場合を例示したが、それ以外にも、例えばポリシリコン(多結晶化されたシリコン(多結晶シリコン)の一種であるCGシリコン(Continuous Grain Silicon))やアモルファスシリコンを半導体膜の材料として用いることも可能である。
(24)上記した各実施形態では、LED基板を光学シート(拡散シート)に固着させる場合を示したが、LED基板を光学シートに固着させないようにすることも可能である。
(25)上記した各実施形態では、LED基板が導光板に対して表側に重なる形で配される構成のものを例示したが、LED基板が導光板及び反射シートに対して裏側に重なる形で配される構成のものにも本発明は適用可能である。その場合、LED基板における表側の板面にLEDが実装されることになる。
(26)上記した各実施形態では、LEDが側面発光型とされる場合を例示したが、頂面発光型のLEDを用いることも可能である。また、LED基板において周方向に沿って並ぶLED間の間隔については、全てが等しくなくてもよく、LEDが不等間隔に配列されていても構わない。また、LED基板に実装されるLEDの数や周方向について隣り合うLEDの間の間隔などは適宜に変更可能である。
(27)上記した各実施形態では、LED基板がフィルム状の基材からなるものを例示したが、LED基板の基材が一定の厚みを有する板状をなす構成とすることも可能である。
(28)上記した各実施形態では、光源としてLEDを例示したが、光源として有機ELなどを用いるようにしてもよい。
(29)上記した各実施形態では、液晶パネルが有するカラーフィルタの着色部をR,G,Bの3色としたものを例示したが、着色部を4色以上とすることも可能である。
(30)上記した各実施形態以外にも、タッチパネル、視差バリアパネル、カバーガラスなどを備えた液晶表示装置にも本発明は適用可能である。
(31)上記した各実施形態では、透過型の液晶表示装置を例示したが、それ以外にも半透過型の液晶表示装置にも本発明は適用可能である。
(32)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(33)上記した各実施形態では、液晶パネルにおけるアレイ基板側に画素電極が配されるとともにCF基板側に対向電極が配されるものを示したが、アレイ基板側に画素電極と対向電極とが共に配される構成の液晶パネルを用いることも可能である。このような液晶パネルは、好ましくはIPS(In-Plane Switching)モードやFFS(Fringe Field Switching)モードとされる。
(34)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた場合を示したが、例えば、バックライト装置からの光を利用して画像を表示するMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)表示パネルを用いることも可能である。このMEMS表示パネルは、表示画素を構成する微小な機械式シャッタが多数個マトリクス状に平面配置されてなり、各機械式シャッタの開閉を個別に制御することで、表示画素毎にバックライト装置からの光に係る透過光量を調整し、もって所定の階調の画像を表示することができる。