JPWO2016136514A1 - 内視鏡用オーバーチューブ及び医療システム - Google Patents

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Abstract

内視鏡用オーバーチューブは、内視鏡の挿入部を挿通するための第一ルーメン(3)が形成されたチューブ体と、第一ルーメン(3)内で挿入部の外面に接触可能であり第一ルーメン(3)に挿入部が位置決めされた状態となるように挿入部の外面に対する接触により挿入部を保持可能である形状変化可能な挟持部と、チューブ体に取り付けられた操作部(20)とを備え、操作部(20)は、第一ルーメン(3)の中心線と平行な線を回転中心としてチューブ体に対して回転動作が可能となるようにチューブ体の端部に接続され、内視鏡の挿入部がチューブ体の第一ルーメン(3)に対して挟持部により位置決めされる挟持状態と、挿入部が第一ルーメン内で進退及び回転可能な開放状態とを、回転動作によって切り替える。

Description

本発明は、内視鏡用オーバーチューブ及び医療システムに関する。
本願は、2015年2月26日に、日本に出願された特願2015−037288号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、内視鏡と共に使用されるオーバーチューブが知られている。
たとえば特許文献1は、膨張したバルーンの押圧力等により内視鏡の挿入部を保持するオーバーチューブを開示している。
また、特許文献2は、処置具に接するように配されたバルーンの大きさを調整することにより処置具の向きを調整することを開示している。特許文献2に開示されたバルーンは、内視鏡を通すための管路と処置具を通すための管路とが設けられた内視鏡カバー(内視鏡用オーバーチューブ)における、処置具を通すための管路に設けられている。
軟性の挿入部を備えた内視鏡と共に使用される内視鏡用オーバーチューブは、挿入部の湾曲変形と同様に湾曲できるように柔軟な構成となっている。また、消化管に挿入される内視鏡と共に使用される内視鏡用オーバーチューブは、患者の消化管の形状に倣って柔軟に湾曲可能であることにより、処置中の患者に対する負担を軽減する。
特開2011−010950号公報 特開2011−083487号公報
内視鏡用オーバーチューブは、内視鏡とともに体内に挿入されて使用される。内視鏡用オーバーチューブの使用時には、内視鏡の挿入部の中心線を回転中心として内視鏡の挿入部を回転させたり、内視鏡の挿入部を内視鏡用オーバーチューブとともに一体的に回転させたりしながら、処置対象部位に対して好適な位置関係となるように調整しながら処置が行われる。
柔軟に構成された内視鏡用オーバーチューブは、オーバーチューブを進退させたり回転させたりするための力により容易に変形してしまうことがある。この場合、体内に先端が挿入されたオーバーチューブを体外からの操作で移動させようとしてもその力が適切に先端まで伝達されないことがある。
上記の特許文献1に開示された技術によれば、バルーンを備えた内視鏡保持機構を使用することで、オーバーチューブが内視鏡を保持している状態と、オーバーチューブ内で内視鏡が移動可能な状態とを容易に切り替え可能である。しかしながら、上記の切り替えが必要となった時に、バルーンの伸縮を制御するための制御装置を操作してバルーンの伸縮状態を変更した後にオーバーチューブ又は内視鏡の操作に戻る必要がある。このため、上記の特許文献1に開示された技術では、オーバーチューブ及び内視鏡の頻繁な持ち替えを要し、また上記の状態の切り替え時の作業が直感的でない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、オーバーチューブによる内視鏡の保持及び開放の操作が容易且つ直感的な内視鏡用オーバーチューブを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、体内への挿入部を有する内視鏡とともに使用可能なオーバーチューブであって、前記挿入部を挿通するための第一ルーメンが形成されたチューブ体と、前記第一ルーメン内で前記挿入部の外面に接触可能であり前記第一ルーメンに前記挿入部が位置決めされた状態となるように前記挿入部の外面に対する接触により前記挿入部を保持可能である形状変化可能な挟持部と、前記第一ルーメンの中心線と平行な線を回転中心として前記チューブ体に対して回転動作が可能となるように前記チューブ体の端部に接続され、前記挿入部が前記第一ルーメンに対して前記挟持部により位置決めされる挟持状態と、前記挿入部が前記第一ルーメン内で進退及び回転可能な開放状態とを、前記回転動作によって切り替える操作部と、を備えていることを特徴とする内視鏡用オーバーチューブである。
前記挟持部は、前記第一ルーメンに固定された伸縮可能なバルーンと、前記バルーンの内部と連通され前記第一ルーメンに沿って前記操作部まで延びる吸排気管路と、気体を供給するためのポンプから前記気体を前記吸排気管路に供給するために前記操作部に設けられ前記吸排気管路に連通された供給管路と、前記吸排気管路から前記気体を開放するために前記操作部に設けられ前記吸排気管路に連通された排出管路とを備えていてもよく、前記操作部は、前記チューブ体に対して所定の角度差以上の回転角度差がついたときに前記排出管路を閉塞して前記排出管路からの前記気体の開放を制限する排気停止機構を備えていてもよい。
前記操作部は、前記吸排気管路,前記供給管路,及び前記排出管路のそれぞれの少なくとも一部が配されて前記チューブ体の前記端部に固定された固定部材と、前記排気停止機構を有し前記固定部材に対して前記回転動作が可能となるように前記固定部材に連結された回転部材と、前記固定部材と前記回転部材との相対位置が前記排出管路を開放状態とする所定の位置関係となるように前記固定部材に対して前記回転部材を付勢する付勢部材とを有していてもよい。
前記付勢部材は、弾性部材からなり前記排出管路を構成する弾性筒部材を有していてもよく、前記回転部材は、前記所定の角度差以上の角度差が前記固定部材に対して生じている時に前記弾性筒部材を圧迫することにより前記排出管路を閉塞させる押圧面を有していてもよい。
前記付勢部材は、前記固定部材と前記回転部材とを連結するバネ材からなっていてもよい。
前記バルーンは、前記チューブ体における前記端部とは反対の端側に配されていてもよい。
前記バルーンは、前記チューブ体における前記端部に配された第二バルーンを有していてもよい。
前記挟持部は、前記チューブ体の中心線方向において前記端部と反対側の端に配され前記挿入部の外周面に対して全周に亘って接触可能な環状の第一気密封止部と、前記チューブ体の中心線方向において前記端部に配され前記挿入部の外周面に対して全周に亘って接触可能な環状の第二気密封止部と、前記第一気密封止部と前記第二気密封止部との間において前記第一ルーメンの内面に開口されているとともに気体を吸引するポンプに接続可能な吸引管路と、前記吸引管路の中間部の一部において前記吸引管路に接続された外気導入管路とを備えていてもよく、前記操作部は、前記チューブ体に対して所定の角度差以上の回転角度差がついたときに前記外気導入管路を閉塞して前記外気導入管路からの前記気体の流入を制限する流入停止機構を備えていてもよい。
前記チューブ体は、前記第一ルーメンと平行に延びる第二ルーメンを有していてもよい。
本発明の別の態様は、上記態様の内視鏡用オーバーチューブと、前記第一ルーメンに挿通可能な挿入部を有する内視鏡と、前記ポンプとを備えていることを特徴とする医療システムである。
本発明によれば、内視鏡用オーバーチューブによる内視鏡の保持及び開放の操作が容易且つ直感的な内視鏡用オーバーチューブを提供することができる。
本発明の第1実施形態の内視鏡用オーバーチューブを含む医療システムを示す全体図である。 同内視鏡用オーバーチューブの斜視図である。 同内視鏡用オーバーチューブの断面図である。 同内視鏡用オーバーチューブの先端部分の斜視図である。 同内視鏡用オーバーチューブの操作部の背面図である。 図3のA−A線における断面図である。 同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための図である。 同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための図である。 同実施形態の変形例の構成を示す断面図である。 同実施形態の他の変形例の構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す断面図である。 本発明の第3実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す平面図である。 図12のB−B線における断面図である。 同内視鏡用オーバーチューブの操作部の一部を示す斜視図である。 同内視鏡用オーバーチューブの操作部の一部を示す部分断面図である。 同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための模式図である。 同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための模式図である。 本発明の第4実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す斜視図である。 本発明の第5実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す断面図である。 図19のC−C線における断面図である。 同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブを含む医療システムを示す全体図である。図2は、同内視鏡用オーバーチューブの斜視図である。図3は、同内視鏡用オーバーチューブの断面図である。図4は、同内視鏡用オーバーチューブの先端部分の斜視図である。図5は、同内視鏡用オーバーチューブの操作部の背面図である。図6は、図3のA−A線における断面図である。
図1及び図2に示す本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1は、体内への挿入部101を有する内視鏡100とともに使用可能なオーバーチューブである。本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1と共に使用される内視鏡100の構成は特に限定されない。
内視鏡用オーバーチューブ1は、チューブ体2と、挟持部10と、操作部20とを備えている。また、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1は、操作部20に対して着脱可能な処置具ガイドチューブ6をさらに備えている。
図3に示すように、チューブ体2は、第一ルーメン3と、第二ルーメン4と、第三ルーメン5とが形成された柔軟な筒状部材である。チューブ体2の材質は、例えばチューブ体2が消化管内に挿入されたときに、消化管の湾曲形状に容易に倣って湾曲可能となる程度の硬さの材質であってよい。
第一ルーメン3は、内視鏡100の挿入部101を挿通するためのルーメンである。第一ルーメン3は、チューブ体2の中心線と平行な中心線を有する。第一ルーメン3の内径は、内視鏡用オーバーチューブ1と共に使用される内視鏡100の挿入部101の外径寸法に対応して、第一ルーメン3に対して内視鏡100の挿入部101が進退及び回転自在となる程度の大きさとされている。
第二ルーメン4は、第一ルーメン3と平行に延びている。第二ルーメン4は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1と共に使用される医療用処置具110を挿通するためのルーメンである。
本実施形態では、複数の医療用処置具110(図1参照)を挿入することができるように、第二ルーメン4が複数(図4に符号4A,4Bで示す)設けられている。
第三ルーメン5は、後述するバルーン11を膨張させるための気体が流れる吸排気管路12の一部を構成するルーメンである。第三ルーメン5は、チューブ体2の先端2a近傍において第一ルーメン3の内面に開口された先端開口5aを有している。第三ルーメン5の先端開口5aは、バルーン11の内部と連通している。第三ルーメン5において、先端開口5aと反対側の開口である基端開口5bは、後述する固定部材21の第三孔24に連通している。
図1から図3までに示す処置具ガイドチューブ6は、チューブ体2の第二ルーメン4と連通する延長ルーメン7が形成された柔軟又は硬質な筒状部材である。処置具ガイドチューブ6は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1を使用した処置の際に使用されるマニピュレータシステム111までチューブ体2の第二ルーメン4を延長する。なお、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1は処置具ガイドチューブ6を有していなくてもよい。
図3に示す挟持部10は、バルーン11と、吸排気管路12と、供給管路13と、排出管路14とを有している。
バルーン11は、チューブ体2の先端2a近傍において第一ルーメン3内に固定されている。バルーン11は、第一ルーメン3の内面に一部が固定された中空の袋状をなす弾性部材であり、形状変化可能である。バルーン11の内部に気体が供給されることにより、バルーン11は膨張可能である。膨張しているバルーン11の内部の気体が外部へ開放されると、バルーン11は収縮状態となる。
バルーン11は、バルーン11自身の膨張により、バルーン11が第一ルーメン3の中心線に近づく方向へ移動可能である。バルーン11は、伸縮可能であることにより、第一ルーメン3の内径よりも細い狭窄部を第一ルーメン3内に生じさせたり、第一ルーメン3の内径と略同径で内視鏡100の挿入部101を進退及び回転自在に挿通させる環状部を第一ルーメン3内に生じさせたりすることができる。
吸排気管路12は、バルーン11の内部と連通され第一ルーメン3に沿って操作部20まで延びる管路である。吸排気管路12は、チューブ体2に形成された上記の第三ルーメン5と、後述する操作部20の固定部材21に形成された第三孔24とからなる。
供給管路13は、気体を供給するための送気ポンプ30から気体を吸排気管路12に供給するために後述する操作部20に設けられた管路である。供給管路13は、吸排気管路12を構成する第三孔24に、後述する固定部材21の中で連通している。供給管路13は、後述する回転部材25に形成された供給側開口部28を通じて操作部20の外面から突出している。
排出管路14は、吸排気管路12から気体を開放するために操作部20に設けられた管路である。排出管路14は、吸排気管路12を構成する第三孔24に対して、後述する固定部材21の中で連通している。排出管路14は、後述する回転部材25に形成された排出側開口部29を通じて操作部20の外面から突出している。排出管路14は、固定部材21に固定された弾性筒部材16を有している。本実施形態では、排出管路14は、固定部材21に形成された第三孔24から分岐された分岐管路15と、この孔に連通するように固定部材21に固定された弾性筒部材16とによって構成されている。
弾性筒部材16は、後述する回転部材25に形成された排出側開口部29の開口端部と固定部材21との間に挟みこまれることにより図7に示すように圧迫されて弾性変形可能な材質からなる弾性部材である。本実施形態の弾性筒部材16は、回転部材25と固定部材21との相対回転によって圧迫されることにより、弾性筒部材16の内腔を閉塞可能である。また、固定部材21に対する回転部材25の回転操作の力を緩めると、弾性筒部材16自身の復元力により、固定部材21に対して回転部材25が押し返されることにより、弾性筒部材16の内腔が初期の開いた状態まで復元する。弾性筒部材16の内腔が初期の開いた状態では、吸排気管路12及び供給管路13から排出管路14を通じて気体が排出可能となるように弾性筒部材16が排出管路14を開放状態としている。
本実施形態では、排出管路14の一部を構成する弾性筒部材16は、固定部材21と回転部材25との相対位置が排出管路14を開放状態とする所定の位置関係となるように固定部材21に対して回転部材25を付勢する付勢部材として機能する。
上記のバルーン11,吸排気管路12,供給管路13,及び排出管路14を備えた本実施形態の挟持部10は、第一ルーメン3内で挿入部101の外面にバルーン11が接触可能である。本実施形態の挟持部10は、第一ルーメン3に挿入部101が位置決めされた状態となるように、挿入部101の外面に対するバルーン11の接触により挿入部101を保持することができる。
図3,図5,及び図6に示す操作部20は、固定部材21と、回転部材25とを有している。
固定部材21は、チューブ体2の基端部2bに固定されている。上記の吸排気管路12の一部と、供給管路13及び排出管路14が、固定部材21に配されている。チューブ体2の周方向に沿うように外周面に形成された環状の被係合部21aが、固定部材21に形成されている。この被係合部21aには回転部材25が係合可能である。
固定部材21は、第一ルーメン3に連通する第一孔22と、第二ルーメン4に連通する第二孔23と、第三ルーメン5に連通する第三孔24とを有する。
第三孔24は、固定部材21の内部でT字状に分岐されている。吸排気管路12と、供給管路13と、排出管路14とは、第三孔24により固定部材21内で互いに連通している。
なお、固定部材21はチューブ体2と一体成型されていてもよい。固定部材21の第一孔22は、チューブ体2に形成された第一ルーメン3とともに、内視鏡100の挿入部101を挿通するためのルーメンとなる。
回転部材25は、固定部材21に対して回転動作が可能となるように固定部材21に連結された略筒状の部材である。回転部材25は、固定部材21の被係合部21aに係合するように固定部材21に連結されている。これにより、回転部材25はチューブ体2の中心線を回転中心として固定部材21に対して回転可能である。本実施形態の回転部材25は、固定部材21を介してチューブ体2に連結されている。固定部材21に対する回転部材25の回転可能範囲は、排出管路14を構成する弾性筒部材16が回転部材25と接触することにより所定の範囲に制限されている。なお、固定部材21に対する回転部材25の回転可能範囲を規定するための構造が固定部材21又は回転部材25に設けられていてもよい。
回転部材25は、第一ルーメン3及び第二ルーメン4に対してそれぞれ連通する第一連通路26及び第二連通路27と、供給管路13が挿通されるように外壁を貫通して形成された供給側開口部28と、排出管路14が挿通されるように外壁を貫通して形成された排出側開口部29とを有する。
第一連通路26及び第二連通路27は、チューブ体2の中心線方向から見たときに固定部材21の第一孔22及び第二孔23に重ならない大きさ及び形状を有している。すなわち、第一連通路26及び第二連通路27は、固定部材21に対する回転部材25の回転動作可能範囲に対応して、チューブ体2の周方向に長い湾曲形状の長円形の連通路である。
図6に示すように、供給側開口部28は、長穴形状を有している。供給側開口部28の大きさは、固定部材21に対する回転部材25の回転可能範囲内で回転部材25が回転しても、回転部材25が供給管路13に接触しない程度である。
図6及び図7に示すように、排出側開口部29は、固定部材21に対して回転部材25が所定の角度差以上の角度差を有して回転した位置関係にあるときに、弾性筒部材16に対して接触するような大きさの丸穴又は長穴形状を有している。排出側開口部29の内面は、弾性筒部材16を圧迫するために弾性筒部材16を押圧可能な押圧面29aとなっている。
本実施形態では、回転部材25と弾性筒部材16とによって、排出管路14からの排気を停止させる排気停止機構が構成されている。排気停止機構は、固定部材21に対する回転部材25の回転動作によって、排出管路14からの排気が可能な状態と、排出管路14からの排気が不能な状態とを切り替えることができる。回転部材25の押圧面29aは、所定の角度差以上の角度差が前記固定部材21に対して生じている時に前記弾性筒部材16を圧迫することにより前記排出管路14を閉塞させる。これにより、排気停止機構は、チューブ体2に対して所定の角度差以上の角度差がついたときに排出管路14を閉塞して排出管路14からの気体の開放を制限する。
このように、本実施形態の操作部20は、挿入部101が第一ルーメン3に対して挟持部10により位置決めされる挟持状態と、挿入部101が第一ルーメン3内で進退及び回転可能な開放状態とを、操作部20における固定部材21に対する回転部材25の回転動作によって切り替えることができる。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1の作用について説明する。図7及び図8は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための図である。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1の使用時には、図6に示すように供給管路13に送気ポンプ30が取り付けられる。送気ポンプ30の構成は、内視鏡100に取り付けられる公知の送気ポンプと同様であってよい。本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1が内視鏡100と共に使用される場合には、内視鏡100に取り付けられて使用される送気ポンプに加えて、内視鏡用オーバーチューブ1用に別の送気ポンプ30が取り付けられる。
また、内視鏡用オーバーチューブ1は、処置対象に対応して好適な公知の医療用処置具110と共に使用可能である。内視鏡用オーバーチューブ1に取り付けて使用される医療用処置具110は、医療用オーバーチューブの第二ルーメン4に挿入されることにより、第一ルーメン3に挿入される内視鏡100の撮像視野内で処置を行うことができる。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1と、上記の内視鏡100,送気ポンプ30,及び医療用処置具110が組み合わされることによって、医療システムが構成される。この医療システムの使用時には、送気ポンプ30は常時駆動され、供給管路13には気体が常時供給されている。
内視鏡用オーバーチューブ1は、たとえば図1に示すように患者の肛門などの自然開口から患者の消化管内へと、内視鏡100とともに、あるいは内視鏡100に先行して、挿入される。消化管内に挿入される内視鏡100は一般的に、複雑に湾曲している消化管を通じて処置対象部位まで内視鏡100の挿入部101を案内するための、内視鏡100の操作により挿入部101の一部を能動的に湾曲させたり、挿入部101をその中心線回りに回転させたりすることができる。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1は、内視鏡100の挿入部101の能動的な湾曲や挿入部101の回転などに対して内視鏡100オーバーチューブが追従して湾曲したり回転したりすることが求められる場合がある。また、内視鏡用オーバーチューブ1は、内視鏡100の挿入部101の回転に対して内視鏡用オーバーチューブ1が追従せずにとどまることや、内視鏡100の挿入部101は回転せずに内視鏡用オーバーチューブ1だけが内視鏡100に対して回転することなどが求められる場合などもある。
まず、内視鏡100の挿入部101と本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1とが相対回転可能である状態(開放状態)について説明する。
本実施形態における開放状態とは、バルーン11(図3参照)が内視鏡100の挿入部101の外周面を挟持していないことにより第一ルーメン3に対して内視鏡100の挿入部101が位置決めされない状態である。すなわち、本実施形態における開放状態とは、バルーン11が収縮している状態である。バルーン11が収縮している状態とは、バルーン11の内部に気体が供給されずにバルーン11自身の収縮力によりバルーン11から気体が外部に開放された状態である。操作者が固定部材21に対して回転部材25を動作させる力をかけていない場合では内視鏡用オーバーチューブ1は開放状態となっている。
次に、内視鏡100の挿入部101と本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1とが一体的に回転可能となるように挟持部10が内視鏡100の挿入部101を挟持する状態(挟持状態)について説明する。
内視鏡100の挿入部101と本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1とを一体的に回転させるために操作者が行う操作として、内視鏡100の挿入部101と内視鏡用オーバーチューブ1の操作部20との両方を保持して同時に回転させるという操作(図7参照)は直感的な操作である。
本実施形態では、内視鏡用オーバーチューブ1に対する内視鏡100の挿入部101の入口は、内視鏡用オーバーチューブ1の操作部20の基端部分に開口し第一ルーメン3に連通する部分(第一連通路26)である。内視鏡100を操作する操作者は、内視鏡100の挿入部101を把持して挿入部101の進退や回転などを操作している。そして、操作部20とともに内視鏡用オーバーチューブ1も回転させる必要が生じると、操作者が内視鏡100の挿入部101を把持している位置から最も近い位置にある内視鏡用オーバーチューブ1の部材、すなわち本実施形態では回転部材25、を操作者が挿入部101と共に把持して内視鏡用オーバーチューブ1を回転させようとする(図1参照)。
図7に示すように回転部材25を操作者が回転させると、回転部材25は、固定部材21に対して回転する。この段階では、チューブ体2は回転していない。固定部材21に対して回転部材25が回転することにより、排出管路14を構成する弾性筒部材16が回転部材25の押圧面29aに圧迫される。弾性筒部材16が圧迫されると、弾性筒部材16が潰れることにより排出管路14は閉塞する。
排出管路14が閉塞した状態では、図8に示すように、常時送気状態にある送気ポンプ30からの気体は供給管路13を通じて吸排気管路12へと送気され、さらにバルーン11内へと押し込まれる。これによりバルーン11の膨張が始まる。バルーン11が膨張すると、バルーン11は第一ルーメン3内の内視鏡100の挿入部101の外周面に接触し、さらに挿入部101の外周面を押圧する。バルーン11の膨張時にバルーン11は挿入部101の外周面に密着するので、バルーン11が膨張している状態では、内視鏡100の挿入部101は第一ルーメン3に対して位置決めされた状態で保持される。このように、膨張状態にあるバルーン11は、内視鏡100の挿入部101を挟持することができる。
操作部20において、内視鏡100の挿入部101及び内視鏡用オーバーチューブ1の回転部材25を操作者が把持して図7に示すように回転させている状態では、排出管路14は閉塞され続け、また内視鏡100の挿入部101は操作者から伝わる力により回転動作する。
図8に示すように、内視鏡100の挿入部101は、手元側における回転操作に対する先端側の回転追従性の高い構成を有しているので、操作者による操作に応じて第一ルーメン3内で回転しようとする。ここで本実施形態の挟持状態では第一ルーメン3の先端近傍においてバルーン11が内視鏡100の挿入部101を挟持しているので、挿入部101の先端の回転によりチューブ体2の先端2a部分も一体的に回転する。
すなわち、本実施形態では、操作者が回転部材25を回転させる力は、チューブ体2の基端部2b部分からチューブ体2を通じてチューブ体2の先端2a部分を回転させる力ではなく、チューブ体2の先端2a部分において内視鏡100の挿入部101とチューブ体2とを位置決め状態で連結するために利用される。そして、内視鏡100の挿入部101と内視鏡用オーバーチューブ1とを一体的に回転させる力は、操作者が内視鏡100の挿入部101を回転させる力が挿入部101の基端から挿入部101の先端におけるバルーン11との接触部分を介して内視鏡用オーバーチューブ1の先端に伝わる。
操作者が回転部材25に対する操作をやめると、弾性筒部材16の復元力により、排出管路14の閉塞は解消される。これにより、内視鏡用オーバーチューブ1は上記の開放状態となりバルーン11は収縮して第一ルーメン3内で内視鏡100の挿入部101が進退自在且つ回転自在となる。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1によれば、内視鏡用オーバーチューブ1のチューブ体2の中心線を回転中心として内視鏡用オーバーチューブ1を回転させるような操作を操作部20の回転部材25に対して行うことにより、内視鏡用オーバーチューブ1の挟持部10(本実施形態ではバルーン11)が内視鏡100の挿入部101の先端近傍の外周面を挟持する。その結果、内視鏡用オーバーチューブ1と内視鏡100の挿入部101とを片手に持って両方とも回転させる操作により、内視鏡100の挿入部101の先端と内視鏡用オーバーチューブ1の先端とが一体に回転する。
また、内視鏡用オーバーチューブ1の操作部20の回転部材25に操作者が触れずに内視鏡100の挿入部101を操作者が回転させたときは、内視鏡用オーバーチューブ1の挟持部10(本実施形態ではバルーン11)が内視鏡100の挿入部101の外周面を挟持していないので、内視鏡用オーバーチューブ1の第一ルーメン3内で内視鏡100の挿入部101が操作者による操作に応じて第一ルーメン3に対して自在に回転可能である。
すなわち、本実施形態では、内視鏡用オーバーチューブ1のチューブ体2が、チューブ体2の基端の回転に対する先端の回転追従性を考慮した硬さを有していなくてもよく、たとえば消化管の湾曲形状に対応して容易に変形する柔軟な材質でもよい。このような柔軟な材質からなるチューブ体2であっても、本実施形態では内視鏡100の挿入部101とともに一体的に回転させることができる。
また、本実施形態では、内視鏡100の挿入部101と内視鏡用オーバーチューブ1とを一体的に回転させた後に上記の開放状態で挿入部101だけ元に戻すことによって、内視鏡100の挿入部101を回転させずに内視鏡用オーバーチューブ1だけを回転させたのと同じ結果を得ることができる。
また、本実施形態では、排出管路14を構成する弾性筒部材16を閉塞することによりバルーン11内に気体を供給する状態に切り替えるので、バルーン11を膨張させる必要が生じたときに送気ポンプ30の駆動を開始するよりもバルーン11を素早く膨張させることができる。これは、送気ポンプ30の駆動を開始してから送気ポンプ30が十分な気体の供給ができる状態になるまでの立ち上がり時間が不要となることや、常時駆動されている送気ポンプ30から供給された気体が排出管路14から抜ける際の気体の抵抗によりバルーン11が常に僅かに与圧されていることや、排出管路14を閉塞させたときに供給管路13から排出管路14へと流れる気体の慣性によりバルーン11内が直ちに加圧されることなどによる。
(変形例1−1)
上記実施形態の変形例について説明する。図9は、本変形例の構成を示す断面図である。
図9に示すように、本変形例では、固定部材21と回転部材25とを連結するバネ材31(付勢部材)を有している。
バネ材31は、たとえば板状をなしており、固定部材21に固定されている。固定部材21に固定されたバネ材31は、回転部材25に対して接触可能である。
バネ材31は、第1実施形態に開示された弾性筒部材16が回転部材25の押圧面29aに圧迫されない位置を中立位置として、この中立位置となるように固定部材21に対して回転部材25を付勢する。
このような構成であっても上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
(変形例1−2)
上記実施形態の他の変形例について説明する。図10は、本変形例の構成を示す断面図である。
図10に示すように、本変形例では、上記第1実施形態に開示されたバルーン11が、複数の小型バルーン11Aによって構成されている。
複数の小型バルーン11Aは、第一ルーメン3の中心線方向に並べて設けられている。複数の小型バルーン11Aは、第三ルーメン5に連通されている。複数の小型バルーン11Aは、上記の第1実施形態と同様の気体の供給に応じてそれぞれ膨張可能である。本変形例では、複数の小型バルーン11Aの伸縮動作は互いに同期している。
本変形例では、複数の小型バルーン11Aが並べて設けられているので、これらの小型バルーン11Aが膨張した状態であっても、チューブ体2を柔軟に維持することができる。
なお、本変形例における小型バルーン11Aは上記第1実施形態のバルーン11と同じ大きさであってもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、第1実施形態に開示された構成要素と同様の構成要素には、第1実施形態と同一の符号が付され、重複する説明は省略される。図11は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す断面図である。
図11に示す本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ40は、チューブ体2の基端部2bに、第二バルーン41を有する。
第二バルーン41は、上記第1実施形態に開示された第三ルーメン5と連通している。第二バルーン41は、第1実施形態に開示されたバルーン11と同期して伸縮可能である。本実施形態の第二バルーン41は、固定部材21の第一孔22に一部または全部が固定されている。
本実施形態では、第二バルーン41が膨張することにより、内視鏡100の挿入部101のうち、内視鏡用オーバーチューブ40のチューブ体2の基端近傍に位置する部分で第二バルーン41により内視鏡100の挿入部101が挟持される。このため、本実施形態では、操作者が操作部20の回転部材25を回転させると、上記第1実施形態と同様にチューブ体2の先端2a部分でバルーン11により内視鏡100の挿入部101が挟持されて一体に回転可能となると共に、上記第1実施形態とは異なり、回転部材25に対する回転力が固定部材21及び第二バルーン41を介して内視鏡100の挿入部101に伝わることにより、回転部材25を回転させる力で内視鏡100の挿入部101を回転させることができる。本実施形態では、挿入部101と回転部材25とを必ず同時に把持して回転させる必要はなく、回転部材25を回転させることで挿入部101と内視鏡用オーバーチューブ40とを一体的に回転させることができる。
たとえば内視鏡100の挿入部101が細い場合、回転部材25と挿入部101との両方を把持して回転させようとしても挿入部101が、把持した手の中で滑ってしまう可能性が考えられるが、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ40では挿入部101を把持しなくても挿入部101と内視鏡用オーバーチューブ40を一体的に回転させることができるので操作が簡便である。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。図12は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す平面図である。図13は、図12のB−B線における断面図である。図14は、同内視鏡用オーバーチューブの操作部の一部を示す斜視図である。図15は、同内視鏡用オーバーチューブの操作部の一部を示す部分断面図である。図16は、同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための模式図である。図17は、同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための模式図である。
図12に示す本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ50は、上記第1実施形態に開示された操作部20とは構成が異なる操作部51を、操作部20に代えて備えている。また、本実施形態では、上記第1実施形態に開示された排出管路14とは構成が異なる排出管路57を、排出管路14に代えて有している。
図13に示すように、本実施形態における操作部51は、供給管路13が形成された固定部材21と、固定部材21に対して回転可能となるように固定部材21に連結された回転部材52とを有している。
図13及び図15に示すように、回転部材52は、固定部材21に形成された第三孔24(図14参照)を閉塞させる蓋部材53を有している。
図13及び図15に示す蓋部材53は、回転部材52に固定されている。蓋部材53は、回転部材52が固定部材21に対して回転動作をするのに対応して、回転部材52が固定部材21に対して所定の位置関係にあるときに固定部材21の第三孔24を塞ぎ、回転部材52が固定部材21に対して別の所定の位置関係にあるときに、固定部材21の第三孔24からの気体の開放を可能とする。なお、本実施形態では、第三孔24から開放された気体は、固定部材21と回転部材52との隙間を通じて排出管路57を介して操作部51の外に開放される。
また、本実施形態では、たとえば上記第1実施形態の変形例に開示された付勢部材(たとえばバネ材31)と同様の不図示の付勢部材により、固定部材21に対して回転部材52が所定の中立位置になるように付勢される。
蓋部材53が第三孔24を塞ぐ状態にある所定の位置関係とは、固定部材21に対して回転部材52が中立位置(図16参照)から所定の角度差を有して回転した位置関係(図17参照)である。図17に示すこの所定の位置関係は、内視鏡用オーバーチューブ50の基端側から先端側へ向かって見たときにおける時計回り(図17に符号A1で示す)に回転する角度差に対応する第一位置と、反時計回り(図17に符号A2で示す)に回転する角度差に対応する第二位置との両方を含む。
図15から図17までに示すように、蓋部材53の形状は、上記の第一位置に回転部材52があるときに第三孔24の内径よりも大径の円形をなす第一大径領域54と、上記の第二位置に回転部材52があるときに第三孔24の内径よりも大径の円形をなす第二大径領域55と、第一大径領域54と第二大径領域55とを繋ぐ小径領域56とを有する略8の字型である。小径領域56は、第三孔24の一部のみを塞ぐ形状とされることで、第三孔24から気体が排出されるのを制限しない領域である。蓋部材53の第一大径領域54と第二大径領域55とが小径領域56により繋がっているので、固定部材21に対して回転部材52が回転する際に蓋部材53が第三孔24に引っかからずに移動できる。
蓋部材53は、第三孔24に対して気密状態で接触可能とするために、例えばゴムなどの樹脂製である。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ50も、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。図18は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す斜視図である。
図18に示す本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ60は、第1実施形態に開示された挟持部10とは構成が異なる挟持部61を、挟持部10に代えて備えている。また、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ60は、第1実施形態に開示された操作部20とは構成が異なる操作部62を、操作部20に代えて備えている。
挟持部61において、上記第1実施形態に開示された吸排気管路12が操作部62から外部の送気ポンプ30まで引き出されている。操作部62の外に供給管路13及び排出管路14が配されている。
また、本実施形態では、排気停止機構として、排出管路14を構成する弾性筒部材16を圧迫して排出管路14を閉塞させるソレノイド66を有している。
操作部62は、第1実施形態に開示された固定部材21および回転部材52と同様に相対回転可能な固定部材63及び回転部材64と、固定部材21に対して中立位置から所定の角度差を有して回転部材52が回転した位置関係となった時にソレノイド66を動作させるスイッチ65を有している。スイッチ65はソレノイド66を駆動させるための信号のオンとオフとを切り替えるスイッチである。スイッチ65は、固定部材21に対して中立位置から所定の角度差を有して回転部材52が回転した位置関係となった時に押されてオンとなる。
本実施形態では、スイッチ65がソレノイド66を動作させている間は弾性筒部材16がソレノイド66により圧迫されることで排出管路14が閉塞状態となる。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ60も上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。図19は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す断面図である。図20は、図19のC−C線における断面図である。図21は、同内視鏡用オーバーチューブの作用を説明するための図である。
図19及び図20に示す本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70は、体内への挿入部101を有する内視鏡100とともに使用可能なオーバーチューブである。本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70と共に使用される内視鏡100の構成は特に限定されないが、後述する第一ルーメン3の内径に対応した外径を有する挿入部101を備えた内視鏡100であることが好ましい。
内視鏡用オーバーチューブ70は、チューブ体71と、挟持部75と、操作部20とを備えている。
チューブ体71は、第一ルーメン3と、第二ルーメン4と、第三ルーメン5とが形成された柔軟な筒状部材である。チューブ体71の材質は、例えばチューブ体71が消化管内に挿入されたときに、消化管の湾曲形状に容易に倣って湾曲可能となる程度の硬さの材質であってよい。また、本実施形態のチューブ体71は、第一ルーメン3内が陰圧状態とされたときにこの陰圧により第一ルーメン3が小径となるように変形できる程度に柔軟な構成を有している。
第一ルーメン3は、チューブ体71の中心線と平行な中心線を有するルーメンである。第一ルーメン3は内視鏡100の挿入部101を挿通するためのルーメンである。第一ルーメン3の内径は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70と共に使用される内視鏡100の挿入部101の外径寸法に対応して、第一ルーメン3に対して内視鏡100の挿入部101が進退及び回転自在となる程度の大きさとされている。
第一ルーメン3の内面から第一ルーメン3の中心線方向に向かって突出する環状の第一気密封止部72が、第一ルーメン3の先端部3aの内周面に形成されている。第一気密封止部72の内径は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70に取り付けられる対象となる内視鏡100の挿入部101の外径よりも小さい。すなわち、第一気密封止部72に内視鏡100の挿入部101が挿入されると、第一気密封止部72は、第一ルーメン3の内面と内視鏡100の挿入部101の外周面との間に生じる領域を、第一気密封止部72の基端側と先端側の二つの領域に気密状態を保って分離する。
第一ルーメン3の内面から第一ルーメン3の中心線へと向かう方向に向かって突出する環状の第二気密封止部73が、第一ルーメン3の中心線方向において第一気密封止部72よりも基端側に離間した位置に、形成されている。本実施形態の第二気密封止部73は、固定部材21の第一孔22に設けられている。第二気密封止部73の内径は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70に取り付けられる対象となる内視鏡100の挿入部101の外径よりも小さい。すなわち、第二気密封止部73に内視鏡100の挿入部101が挿入されると、第二気密封止部73は、第一ルーメン3の内面と挿入部101の外周面との間に生じる領域を、第二気密封止部73の基端側と先端側の二つの領域に気密状態を保って分離する。
第一気密封止部72と第二気密封止部73との両方に挿入部101が挿入されている状態では、第一気密封止部72と、第二気密封止部73と、第一ルーメン3の内周面と、挿入部101の外周面とによって、外部に対して気密状態で区画分けされた空間が生じる。以下、チューブ体71においてこの空間を規定する区画分けされた領域を挟持領域74という。第一気密封止部72と第二気密封止部73との間に位置する第一ルーメン3の内面は、詳細は後述するが上記の挟持領域74により規定される空間が減圧されたときに挿入部101の外面を挟持することで、上記第1実施形態に開示されたバルーン11と同様に第一ルーメン3に対して内視鏡100の挿入部101を位置決めして保持する。
第二ルーメン4は、第一ルーメン3と平行に延びている。第二ルーメン4は、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70と共に使用される医療用処置具110を挿通するためのルーメンである。
第三ルーメン5は、上記の挟持領域74により規定される空間を減圧するために気体が流れる吸排気管路12の一部を構成する。第三ルーメン5は、第一ルーメン3の第一気密封止部72と第二気密封止部73との間の内周面に開口された先端開口5aを有している。本実施形態では、第三ルーメン5は、チューブ体71の先端71a近傍において第一気密封止部72の基端側に僅かに離れた位置に先端開口5aを有している。第三ルーメン5の先端開口5aが第一ルーメン3の先端部3a近傍にあると、上記の挟持領域74における先端側から挟持領域74内の気体を排出することができる。なお、第三ルーメン5の先端開口5aの位置が第一気密封止部72から基端側に離れていてもよいし、先端開口5aが第二気密封止部73の近傍にあってもよい。第三ルーメン5の先端開口5aと反対側の開口である基端開口5bは、後述する固定部材21の第三孔24に連通している。
本実施形態の挟持部75は、上記の第一ルーメン3に構成される挟持領域74と、吸排気管路12と、吸引管路76と、流入管路77とを有している。
吸排気管路12は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、第1実施形態とは異なり、上記の挟持領域74により規定される空間を吸引により減圧するために気体が流れ、また、減圧状態となる吸引が解除されたときにチューブ体71の復元力により逆にこの空間内に流入する気体が流れる。
吸引管路76は、上記第1実施形態に開示された供給管路13と同一の構成を有しているが、送気ポンプ30が取り付けられることに代えて吸気ポンプ80が取り付けられる点が相違している。この吸気ポンプ80は、内視鏡用オーバーチューブ70の使用時には常時吸引をするようになっている。
流入管路77は、上記第1実施形態に開示された排出管路14と同一の構成を有しているが、吸引管路76から吸気ポンプ80が気体を吸引することにより、第1実施形態とは逆に気体を外部から流入させるようになっている。本実施形態の流入管路77は、上記第1実施形態に開示された弾性筒部材16を有している。上記第1実施形態と同様に、固定部材21に対する回転部材25の回転により弾性筒部材16を圧迫することができる。回転部材25による弾性筒部材16の圧迫は、流入管路77を閉塞させる。
本実施形態では、流入管路77の一部を構成する弾性筒部材16は、固定部材21と回転部材25との相対位置が流入管路77を開放状態とする所定の位置関係となるように固定部材21に対して回転部材25を付勢する付勢部材として機能する。
上記の挟持領域74(第一気密封止部72及び第二気密封止部73を含む),吸排気管路12,吸引管路76,及び流入管路77を備えた、本実施形態の挟持部75は、第一ルーメン3内で挿入部101の外面に挟持領域74の内周面が接触可能である。本実施形態の挟持部75は、第一ルーメン3に挿入部101が位置決めされた状態となるように、挿入部101の外面に対する第一ルーメン3の内周面の接触により挿入部101を保持することができる。本実施形態では、吸排気管路12を通じた吸引によって挟持部75が形状変化可能である。
操作部20は、第1実施形態に開示された固定部材21及び回転部材25を有している。操作部20は、第1実施形態に開示された供給管路13及び排気管路に代えて上記の吸引管路76及び流入管路77が配されている点のみ相違し、他は第1実施形態と同様である。
本実施形態では、回転部材25と弾性筒部材16とによって、流入管路77からの気体の流入を停止させる流入停止機構が構成されている。流入停止機構は、固定部材21に対する回転部材25の回転動作によって、流入管路77からの外気の流入が可能な状態と、流入管路77からの外気の流入が不能な状態とを切り替えることができる。回転部材25の押圧面29aは、所定の角度差以上の角度差が固定部材21に対して生じている時に前記弾性筒部材16を圧迫することにより流入管路77を閉塞させる。これにより、流入停止機構は、チューブ体71に対して所定の角度差以上の角度差がついたときに流入管路77を閉塞して流入管路77からの気体の流入を制限し、挟持領域74により規定される空間の減圧を開始する。
このように、本実施形態の操作部20は、挿入部101が第一ルーメン3に対して挟持部75により位置決めされる挟持状態と、挿入部101が第一ルーメン3内で進退及び回転可能な開放状態とを、操作部20における固定部材21に対する回転部材25の回転動作によって切り替えることができる。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70の作用について説明する。
図19に示す本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70の使用時には、図20に示すように吸引管路76に吸気ポンプ80が取り付けられている。吸気ポンプ80の構成は、内視鏡100に取り付けられる公知の吸気ポンプと同様であってよい。また、吸気ポンプ80は、第一ルーメン3内に入り込んだ体液等をトラップする構造となっていてもよい。本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70が内視鏡100と共に使用される場合には、内視鏡100に取り付けられて使用される吸気ポンプに加えて、内視鏡用オーバーチューブ70用に別の吸気ポンプ80が取り付けられる。
また、内視鏡用オーバーチューブ70は、第1実施形態と同様に医療用処置具110と共に使用可能である。
本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70と、上記の内視鏡100,吸気ポンプ80,及び医療用処置具110が組み合わされることによって、医療システムが構成される。この医療システムの使用時には、吸気ポンプ80は常時駆動され、吸引管路76からは気体が常時吸引されている。
内視鏡100の挿入部101と本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70とが相対回転可能である状態(開放状態)について説明する。
本実施形態における開放状態とは、上記の挟持領域74によって規定される空間が常圧(大気圧)であり第一ルーメン3の内周面が挿入部101の外周面を挟持していないことにより第一ルーメン3に対して挿入部101が位置決めされない状態である(図19参照)。すなわち、本実施形態における開放状態とは、チューブ体71自身の復元力により第一ルーメン3が挿入部101の外径よりも大きな初期の内径を維持している状態である。
次に、内視鏡100の挿入部101と本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70とが一体的に回転可能となるように挟持部75が挿入部101を挟持する状態(挟持状態)について説明する。
内視鏡100の挿入部101と本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70とを一体的に回転させるために操作者が行う操作は、第1実施形態と同様に操作者にとって直感的な操作である。
図20に示す回転部材25を固定部材21に対して操作者が把持して回転させると、回転部材25は、固定部材21に対して回転する。この段階では、チューブ体71は回転していない。固定部材21に対して回転部材25が回転することにより、流入管路77を構成する弾性筒部材16が回転部材25の押圧面29aにより圧迫される。弾性筒部材16が圧迫されると、弾性筒部材16が潰れることにより流入管路77は閉塞する。
流入管路77が閉塞した状態では、常時吸引状態にある吸気ポンプ80により、吸引管路76,吸排気管路12,及び挟持領域74の内部空間は減圧される。図21に示すように、挟持領域74により規定される空間が減圧されると、第一ルーメン3の内面が内視鏡100の挿入部101の外周面に接するように、チューブ体71が弾性変形する。これにより、内視鏡100の挿入部101は第一ルーメン3に対して位置決めされた状態で保持される。このように、減圧状態にある挟持領域74は、内視鏡100の挿入部101を挟持することができる。
図20に示す回転部材25に対する操作を操作者がやめると、弾性筒部材16の復元力により、流入管路77の閉塞は解消される。これにより、内視鏡用オーバーチューブ70は上記の開放状態となりチューブ体71は初期の形状に復元して第一ルーメン3内で内視鏡100の挿入部101が進退自在且つ回転自在となる。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ70によれば、内視鏡用オーバーチューブ70のチューブ体71の中心線を回転中心として内視鏡用オーバーチューブ70を回転させるような操作を操作部20の回転部材25に対して行うことにより、内視鏡用オーバーチューブ70の挟持部75(本実施形態では挟持領域74における第一ルーメン3の内面)が内視鏡100の挿入部101の先端近傍の外周面を保持する。その結果、内視鏡用オーバーチューブ70と内視鏡100の挿入部101とを片手に持って両方とも回転させる操作により、内視鏡100の挿入部101の先端と内視鏡用オーバーチューブ70の先端とが一体に回転する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述の各実施形態及び変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
本発明は、内視鏡用オーバーチューブ及び医療システムに利用できる。
1,40,50,60,70 内視鏡用オーバーチューブ
2,71 チューブ体
3 第一ルーメン
4 第二ルーメン
5 第三ルーメン
6 処置具ガイドチューブ
7 延長ルーメン
10,61,75 挟持部
11 バルーン
11A 小型バルーン
12 吸排気管路
13 供給管路
14,57 排出管路
15 分岐管路
16 弾性筒部材
20,51,62 操作部
21,63 固定部材
21a 被係合部(溝)
22 第一孔
23 第二孔
24 第三孔
25,52,64 回転部材
26 第一連通路
27 第二連通路
28 供給側開口部
29 排出側開口部
29a 押圧面
30 送気ポンプ
31 バネ材
41 第二バルーン
53 蓋部材
54 第一大径領域
55 第二大径領域
56 小径領域
65 スイッチ
66 ソレノイド
72 第一気密封止部
73 第二気密封止部
74 挟持領域
76 吸引管路
77 流入管路
80 吸気ポンプ
100 内視鏡
101 挿入部
110 医療用処置具

Claims (10)

  1. 体内への挿入部を有する内視鏡とともに使用可能なオーバーチューブであって、
    前記挿入部を挿通するための第一ルーメンが形成されたチューブ体と、
    前記第一ルーメン内で前記挿入部の外面に接触可能であり前記第一ルーメンに前記挿入部が位置決めされた状態となるように前記挿入部の外面に対する接触により前記挿入部を保持可能である形状変化可能な挟持部と、
    前記第一ルーメンの中心線と平行な線を回転中心として前記チューブ体に対して回転動作が可能となるように前記チューブ体の端部に接続され、前記挿入部が前記第一ルーメンに対して前記挟持部により位置決めされる挟持状態と、前記挿入部が前記第一ルーメン内で進退及び回転可能な開放状態とを、前記回転動作によって切り替える操作部と、
    を備えていることを特徴とする内視鏡用オーバーチューブ。
  2. 前記挟持部は、
    前記第一ルーメンに固定された伸縮可能なバルーンと、
    前記バルーンの内部と連通され前記第一ルーメンに沿って前記操作部まで延びる吸排気管路と、
    気体を供給するためのポンプから前記気体を前記吸排気管路に供給するために前記操作部に設けられ前記吸排気管路に連通された供給管路と、
    前記吸排気管路から前記気体を開放するために前記操作部に設けられ前記吸排気管路に連通された排出管路と、
    を備え、
    前記操作部は、前記チューブ体に対して所定の角度差以上の回転角度差がついたときに前記排出管路を閉塞して前記排出管路からの前記気体の開放を制限する排気停止機構を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  3. 前記操作部は、
    前記吸排気管路,前記供給管路,及び前記排出管路のそれぞれの少なくとも一部が配されて前記チューブ体の前記端部に固定された固定部材と、
    前記排気停止機構を有し前記固定部材に対して前記回転動作が可能となるように前記固定部材に連結された回転部材と、
    前記固定部材と前記回転部材との相対位置が前記排出管路を開放状態とする所定の位置関係となるように前記固定部材に対して前記回転部材を付勢する付勢部材と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  4. 前記付勢部材は、弾性部材からなり前記排出管路を構成する弾性筒部材を有し、
    前記回転部材は、前記所定の角度差以上の角度差が前記固定部材に対して生じている時に前記弾性筒部材を圧迫することにより前記排出管路を閉塞させる押圧面を有する
    請求項3に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  5. 前記付勢部材は、前記固定部材と前記回転部材とを連結するバネ材からなる
    請求項3に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  6. 前記バルーンは、前記チューブ体における前記端部とは反対の端側に配されていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  7. 前記バルーンは、前記チューブ体における前記端部に配された第二バルーンを有する請求項6に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  8. 前記挟持部は、
    前記チューブ体の中心線方向において前記端部と反対側の端に配され前記挿入部の外周面に対して全周に亘って接触可能な環状の第一気密封止部と、
    前記チューブ体の中心線方向において前記端部に配され前記挿入部の外周面に対して全周に亘って接触可能な環状の第二気密封止部と、
    前記第一気密封止部と前記第二気密封止部との間において前記第一ルーメンの内面に開口されているとともに気体を吸引するポンプに接続可能な吸引管路と、
    前記吸引管路の中間部の一部において前記吸引管路に接続された外気導入管路と、
    を備え、
    前記操作部は、前記チューブ体に対して所定の角度差以上の回転角度差がついたときに前記外気導入管路を閉塞して前記外気導入管路からの前記気体の流入を制限する流入停止機構を備えている
    請求項1に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  9. 前記チューブ体は、前記第一ルーメンと平行に延びる第二ルーメンを有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  10. 請求項2から8のいずれか一項に記載の内視鏡用オーバーチューブと、
    前記第一ルーメンに挿通可能な挿入部を有する内視鏡と、
    前記ポンプと、
    を備えていることを特徴とする医療システム。
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