JP7421270B2 - 内視鏡用オーバーチューブ - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡が挿通される内腔を有する内視鏡用オーバーチューブに関する。
近時、細径内視鏡の開発が進んでおり、たとえば、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)に代えて、内視鏡の遠位端部を十二指腸乳頭を経て胆管内に挿入して、内視鏡が備えるカメラにより直接的に胆管内を観察し得るようになってきている。
ここで、胃・十二指腸から乳頭を経て胆管内に至る経路は、鋭角で逆行する箇所を有するため、内視鏡の先端部の偏向機能のみでは、その挿入が容易ではない。このため、遠位端部近傍にバルーンおよび側孔を有する内視鏡用オーバーチューブが提案されている(特許文献1,2参照)。これらのオーバーチューブは、内視鏡の遠位端部の一部を膨張したバルーンに押し当てて、内視鏡の遠位端部を乳頭内に誘導し易くしたものである。
しかしながら、内視鏡の遠位端部を膨張したバルーンに押し当てた際には、オーバーチューブに相当な力が作用するため、オーバーチューブが小腸側に押されて移動してしまう場合と胃内でたわみ先端が十二指腸から胃内へ抜けてしまい、乳頭への挿入の妨げとなる場合がある。これを抑制するためには、オーバーチューブの体外に配置される近位端側を術者の手で相応の力で引っ張る必要があり、円滑な手技の妨げとなる場合がある。
特開昭62-22623号公報 特開2011-131047号公報
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、内視鏡を用いた手技を円滑に行い得る内視鏡用オーバーチューブを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明に係る内視鏡用オーバーチューブは、体内に挿入される遠位端、体外に配置される近位端、および内視鏡が摺動可能に挿通される内腔を備えるチューブと、前記チューブの近位端側の外側に該チューブに沿って移動可能に取り付けられ、該チューブに沿う任意の位置で該チューブに固定可能なストッパ部材と、を有する。
本発明に係る内視鏡用オーバーチューブのチューブの内腔に内視鏡を挿通し、または単独(内視鏡を挿通しない状態)で、該チューブを生体(患者等)の体表の開口部(自然開口部もしくは切開部または該開口部にマウスピース等が挿入されている場合には該マウスピースの通孔から体内に挿入する。内視鏡のカメラまたは体外から透視された画像等を観察しながら、適切な長さだけ挿入されたならば、ストッパ部材をチューブの遠位端側にスライドさせて、該ストッパ部材を該開口部の周縁部(該開口部にマウスピース等が挿入されている場合には該マウスピース等の体外に配置される部分)に当接させた状態で、該ストッパ部材を該チューブに固定する。これにより、内視鏡の挿入等に伴いチューブを押し込む方向に力が作用した場合であっても、ストッパ部材が該開口部の周縁部に干渉(当接)して、それ以上押し込まれることが確実に防止される。したがって、オーバーチューブの体外に配置される近位端側を術者の手で相応の力で引っ張る等の作業の必要がなくなり、手技を円滑に行い得るようになる。
本発明に係る内視鏡用オーバーチューブにおいて、前記ストッパ部材は、前記チューブを外側から挟み込んで、該ストッパ部材を該チューブに固定する一対の把持部と、該把持部による挟み込みを解除して、該チューブに沿って該ストッパ部材をスライド可能とする固定解除手段と、を有することができる。チューブに固定されたストッパ部材を術者がスライドさせたい時に固定解除手段を操作することにより固定を解除させることができる。
この場合において、前記ストッパ部材は、前記把持部の一方を他方に対して近接するように付勢する付勢部材を有し、前記固定解除手段は、押圧されることにより前記付勢部材の付勢力に抗して前記把持部の一方を他方から離間させる被押圧部を有することができる。術者は任意に被押圧部を押圧することにより、チューブに対するストッパ部材の固定を解除することができる。
また、前記把持部を有する場合において、前記把持部の少なくとも一方を、前記チューブの外径と同じか僅かに大きい内径を有する円弧状とすることができる。これにより、チューブの外周により均一に把持力を作用させることができ、チューブの潰れを抑制することができる。
さらに、前記把持部を有する場合において、前記ストッパ部材は、前記把持部の一方を有する第1部材と、前記把持部の他方を有する第2部材と、を備え、前記把持部を、前記第1部材および前記第2部材の少なくとも一方に設けられた貫通穴であって前記チューブの外径と同じか僅かに大きい内径を有する該チューブが挿通される貫通穴の一部に設けることができる。これにより、ストッパ部材のチューブからの脱落を防止することができる。
本発明に係る内視鏡用オーバーチューブにおいて、前記チューブの遠位端近傍に内部に流体が供給されることにより膨張するバルーンを設けることができる。これにより、内視鏡の先端部の側部をバルーンに押し当てて、該バルーンの反力を利用して該先端部の進行方向を調整する際に、比較的に大きい押圧力がバルーンを介してチューブに作用した場合であっても、チューブが押し込まれることが抑制され、手技を円滑に行い得る。
前記チューブの前記バルーンよりも近位端側近傍の側壁に内外に貫通する、内視鏡が通過可能な側孔を設け、前記バルーンを前記側孔側に偏心して膨張する偏心バルーンとすることができる。これにより、チューブを管腔内に挿入した際に、偏心して膨張したバルーンによって、チューブが該管腔の内壁の一方の側に近づき、チューブの側孔が存する部分と該管腔の内壁の他方の側との間に比較的に大きな空間を画成することができる。このため、内視鏡の先端部を側孔から突出させて、バルーンの反力を利用して該先端部の進行方向を調整する際に、管腔の内壁の目標位置に向けて比較的に小さい曲率で内視鏡を湾曲させることができ、手技を容易化し得る。
図1Aは、本発明の実施形態の内視鏡用オーバーチューブを示す全体図である。 図1Bは、図1AのIb―Ib線に沿った断面図である。 図1Cは、図1AのIc―Ic線に沿った断面図である。 図1Dは、図1Aおよび図1Bのバルーン用チューブを省略して、メインチューブの管壁内にバルーン用ルーメンを形成した場合を示す断面図である。 図2Aは、図1Aの内視鏡用オーバーチューブのストッパ部材の構成を分解して示す正面図である。 図2Bは、図2Aのストッパ部材の蓋部材を示す平面図である。 図2Cは、図2Aのストッパ部材の蓋部材を取り外した状態を示す平面図であり、固定解除部材を押圧せずに、ストッパ部材をチューブに固定する場合を示す図である。 図2Dは、図2Aのストッパ部材の蓋部材を取り外した状態を示す平面図であり、固定解除部材を押圧して、ストッパ部材のチューブに対する固定を解除する場合を示す図である。 図3Aは、図1Aに示した内視鏡用オーバーチューブを用いて、内視鏡を経口・経十二指腸乳頭的に胆管に挿入する手技の一例を説明するための図であり、人体の頭部の一部を示す断面図である。 図3Bは、図1Aに示した内視鏡用オーバーチューブを用いて、内視鏡を経口・経十二指腸乳頭的に胆管に挿入する手技の一例を説明するための図であり、十二指腸および胆管の一部を示す断面図である。 図4Aは、本発明の他の実施形態の内視鏡用オーバーチューブのストッパ部材の構成を分解して示す正面図である。 図4Bは、図4Aのストッパ部材の平面図である。 図4Cは、図4Aのストッパ部材の蓋部材を取り外した状態を示す平面図であり、ストッパ部材のチューブに対する固定を解除する場合を示す図である。 図4Dは、図4Aのストッパ部材の蓋部材を取り外した状態を示す平面図であり、ストッパ部材をチューブに固定する場合を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。内視鏡用オーバーチューブは、内視鏡の体腔内への挿入を補助するために用いられる医療用補助器具であり、本発明に係る内視鏡用オーバーチューブは、内視鏡を用いた各種の手技に用いることができるが、以下では、一例として、細径内視鏡を経十二指腸乳頭的に胆管内に挿入する場合を例として説明する。
ここで、細径内視鏡は、遠位端部を経十二指腸乳頭的に胆管内に直接挿入できる内視鏡であり、その具体例としては、経鼻用内視鏡として販売されている細径内視鏡を挙げることができる。なお、一般的な経口用内視鏡の外径(シャフト径)は、10~14mmであるのに対して、経鼻用内視鏡として販売されている細径内視鏡の外径(シャフト径)は、4.9~5.9mmである。なお、本実施形態では、細径内視鏡を経口的に用いる場合を例として説明する。
まず、図1A~図1Cを参照する。本実施形態の内視鏡用オーバーチューブ1は、メインチューブ(チューブ)2と、バルーン3と、バルーン用チューブ4と、ストッパ部材5とを概略備えて構成されている。
メインチューブ2は、体内に挿入される遠位端と、体外に配置される近位端と、内視鏡が摺動可能に挿通される内腔2aを有する長尺の部材である。メインチューブ2の内腔2aの近位端は内視鏡を導入するための開口となっており、内腔2aの遠位端は、内視鏡を導出するための開口となっている。メインチューブ2の外径は、7~14mmの範囲内で設定することができ、内径は、6~13mmの範囲内で設定することができる。メインチューブ2の全長は、700~1800mm程度である。
メインチューブ2の材料としては、可撓性を有する材料であれば特に限定されないが、高分子材料であることが好ましく、なかでも、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーンゴム、ポリオレフィン、フッ素樹脂、ポリエーテルイミド、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーのいずれかであることが特に好ましい。
メインチューブ2の遠位端近傍部分(バルーン3の近位端側の部分)には、内腔2aからメインチューブ2の側壁を貫通して外部に開口する側孔2bが形成されている。側孔2bは、内視鏡の先端部を適宜に偏向させつつ、該先端部が通過し得るように形成されている。
メインチューブ2の近位端近傍部分には、メインチューブ2を体腔内に挿入する際に、術者が手で持って容易に操作(押し引き)し得るように、持ち手部21が取り付けられている。持ち手部21は、遠位端側および近位端側にそれぞれ鍔部を有する略円柱状であり、中央に貫通する貫通孔にメインチューブ2の近位端近傍部分が挿入されて接着等により固定されている。
バルーン3は、バルーン用チューブ4を介して内部に流体(本実施形態では、空気とする)が供給(注入)されることにより膨張し、反対に排出(吸引)されることにより収縮するものであり、メインチューブ2の遠位端近傍部分を囲んで覆うように取り付けられている。
本実施形態では、バルーン3は、メインチューブ2の軸心に対して一方の側に偏心して膨らむ偏心バルーンであり、側孔2bが開口する側に偏心して膨らむように設けられている。より具体的には、バルーン3の最大膨らみ部と側孔2bとの周方向位置を略一致させている。このように構成することにより、側孔2bを十二指腸乳頭側を指向させた状態で、バルーン3を膨らませた際に、側孔2bが十二指腸乳頭から遠ざけられ易くなるので、その部分に比較的に広い空間を画成することが可能であり、内視鏡の先端部を十二指腸乳頭から胆管内に挿入する際の内視鏡の湾曲の曲率を小さくすることができ、内視鏡の挿入がし易くなる。
側孔2bの遠位端とバルーン3の近位端との間の距離(寸法)Lは、1~22mmの範囲内とすることが好ましい。側孔2bの位置がバルーン3の近位端に近すぎると、内視鏡の先端部を側孔2bから押し出す際に、膨張したバルーン3が邪魔になるおそれがある。これと逆に、側孔2bの位置がバルーン3の近位端から遠すぎると、内視鏡の先端部の側部(偏向部または該偏向部よりも近位端側の部分)を膨張させたバルーン3の適切な位置に押し当てることができず、バルーン3による内視鏡の誘導を適切に行えない場合がある。
本実施形態ではバルーン3は、伸縮性材料から形成されている。バルーン3を形成する伸縮性材料としては、100%モジュラス(JIS K 6251に準拠して測定した値)が、0.1~10MPaであるものが好ましく、1~5MPaであるものが特に好ましい。100%モジュラスが小さすぎると、バルーン3の強度が不足するおそれがあり、大きすぎると、バルーン3を十分な大きさに膨張できなくなるおそれがある。また、バルーン3を形成するために好適な伸縮性材料の具体例としては、ポリウレタンエラストマー、天然ゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
バルーン3は収縮した状態で全体として略円筒状であり、両端部がメインチューブ2の外周面と接合された接合部3a,3bとなっていて、その両端の接合部3a,3bの間には、メインチューブ2と接合されておらず、内部に流体が供給されることにより膨張する膨張部3cが形成されている。なお、バルーン3の接合部3a,3bとメインチューブ2とを接合する手法は、たとえば、接着剤による接着、熱融着、溶剤による溶着、超音波融着、高周波融着などを挙げることができる。
バルーン3(膨張部3c)の膨張時における外径は内部に供給する流体の圧力によって変動し得るが、十二指腸内の乳頭よりも奥側(小腸側)において、膨らんだバルーンが十二指腸の内壁に圧接して、ある程度のアンカリング効果を果たせるように、少なくとも20mm以上の外径に膨張可能であることが好ましい。また、バルーン3における膨張部3cの長さ(メインチューブ2の軸方向に沿った長さ)は、10~50mmが好ましい。
本実施形態では、バルーン3をメインチューブ2の軸心に対して偏心して膨らませるため、図1Cに示すように、バルーン3の偏心して膨らませたい側(側孔2bの存在する側)と反対側の部分である厚肉部3dの肉厚(膜厚)をその余の部分よりも厚くしている。これにより、バルーン3内に流体が導入された際には、バルーン3が、側孔2bの周方向位置と略同じ側に最大膨らみ部を有するように膨張する。バルーン3の厚肉部3d以外の部分の肉厚は、0.02~0.50mmであることが好ましく、厚肉部3dの肉厚は、0.05~1.0mmであることが好ましい。
メインチューブ2の軸心に対する膨張部3cの膨張中心の偏心量は、膨張部3cの膨張半径に対して、好ましくは50~100%、さらに好ましくは75~100%である。なお、バルーン3は、その径方向断面において、円形に膨張する必要はなく、楕円形、その他の形状に膨張してもよい。
バルーン3を製造する方法は特に限定されず、伸縮性材料の製膜方法として公知の方法を用いればよいが、ディッピング成形法を用いることが好ましい。ここで、ディッピング成形法を用いて、上述のように膜厚差を有するバルーンを成膜する方法について概説する。まず、伸縮性材料と必要に応じて各種添加剤を溶剤に溶解して溶液あるいは懸濁液を準備する。また、所望するバルーンの形状と略等しい外形を有する型(マンドレル)を準備する。
型の厚肉部3dに対応する部分以外をマスクして、溶液(懸濁液)に浸漬させて型の表面に溶液(懸濁液)を塗布し、溶剤を蒸発させて型の表面に被膜を形成させる。この浸漬と乾燥を所望の肉厚(厚肉部3dの肉厚から厚肉部3d以外の部分の肉厚を際し引いた厚さ)となるまで繰り返す。次いで、マスクを除去して、厚肉部3dに対応する部分のみに膜が形成された型を、溶液(懸濁液)に浸漬させて型の表面に溶液(懸濁液)を塗布し、溶剤を蒸発させて型の表面に被膜を形成させる。この浸漬と乾燥を繰り返すことにより所望の肉厚となるまで繰り返す。これにより、所望の肉厚差を有するバルーンを製膜することができる。なお、伸縮性材料の種類により、必要に応じて、製膜後、架橋を行う。
バルーン3を偏心して膨張させる手法としては、このような肉厚(膜厚)に差をつけるもの以外であってもよく、たとえば均一な膜厚のバルーンの膨張を抑制したい側の部分に、外側からテープを貼り付け、あるいはバルーンの膜内に硬質な材料を埋設することにより、偏心して膨張するようにしてもよい。
バルーン用チューブ4は、メインチューブ2に概略沿って、メインチューブ2の外側に配置される長尺の部材であり、バルーン3を膨張させるための流体を流通させるための内腔4aを有している。バルーン用チューブ4の遠位端はバルーン3の膨張部3cの内側に至っており、バルーン用チューブ4の近位端には、シリンジを接続するためのポート41が取り付けられている。ポート41にシリンジを接続して、内腔4a内に流体を送り込むことによりバルーン3を膨張させ、あるいは流体を吸引することにより、バルーン3を収縮させることができる。
バルーン用チューブ4の外径は、1~3mmの範囲内で設定することができ、内径は、0.5~2.5mmの範囲内で設定することができる。バルーン用チューブ4の全長は、700~2000mm程度である。
バルーン用チューブ4の材料としては、可撓性を有する材料であれば特に限定されないが、高分子材料であることが好ましく、なかでも、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、シリコーンゴム、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、ポリエーテルイミド、ポリアミド系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマーであることが特に好ましい。
バルーン用チューブ4は、メインチューブ2に沿って配置され、適宜な間隔でテープ等を用いてメインチューブ2に固定することができる。
ストッパ部材5は、メインチューブ2の近位端側の外側にメインチューブ2に沿って移動可能に取り付けられ、メインチューブ2に沿う任意の位置でメインチューブ2に解除可能に固定可能な部材である。具体的には、ストッパ部材5は、図2A~図2Dに示すように、受部材(第1部材)51、蓋部材(第1部材)52、固定解除部材(固定解除手段、第2部材)53、および板バネ(付勢部材)54を概略備えている。
受部材51は、略円板状の部材であり、固定解除部材53をX方向にスライド可能に収容する-Z方向に凹陥した収容部51aを有している。受部材51の中央部(収容部51aの底部)にはZ方向に貫通する中央貫通穴(貫通穴)51bが形成されている。この中央貫通穴51bは、メインチューブ2が挿通された状態で摺動可能となるように、メインチューブ2の外径と同じか、これよりも僅かに大きい内径となっている。
受部材51の収容部51aのY方向の両側には、蓋部材52を取り付けるための+Z方向に突出する一対の突起部51cが形成されている。受部材51の収容部51aの内壁の+X方向側の一部には、Y方向に沿って溝51dが形成されており、この溝51dには、板バネ54の一端部が圧入固定されている。受部材51の収容部51aの内壁の-X方向側の一部には、収容部51aの内壁から-X方向の外側に貫通する貫通部51eが形成されている。
蓋部材52は、受部材51と略同一径の略円板状の部材であり、蓋部材52の中央部にはZ方向に貫通する中央貫通穴(貫通穴)52aが形成されている。この中央貫通穴52aは、受部材51の中央貫通穴51bに対応するように形成されており、メインチューブ2が挿通された状態で摺動可能となるように、受部材51の中央貫通穴51bと略同一の内径となっている。蓋部材52の中央貫通穴52aのY方向の両側には、受部材51の一対の突起部51cがそれぞれ嵌合する一対の嵌合穴52bが形成されている。蓋部材52の嵌合穴52bに受部材51の突起部51cをそれぞれ嵌合させることにより、蓋部材52を受部材51に取り付けることができる。なお、嵌合穴52bは、本実施形態では蓋部材52を貫通して形成されているが、貫通していなくてもよい。
固定解除部材53は、受部材51の収容部51aにX方向に沿ってスライド可能に遊嵌される本体部53aと、受部材51の貫通部51eにX方向に沿ってスライド可能に遊嵌される被押圧部53bとを互いに一体的に有している。被押圧部53bは、貫通部52eを貫通して外側に突出している。固定解除部材53の本体部53aには、X方向に延在する長円形であって、Z方向に貫通する貫通長穴53dが形成されている。貫通長穴53dの円弧(半円弧)部分の径は、受部材51の中央貫通穴51bおよび蓋部材52の中央貫通穴52aと略同一の径に設定されている。
固定解除部材53の本体部53aの+X方向側の端部は略二等辺三角形状に尖っており、該三角形の頂点部分(非付勢部53c)が、受部材51に固定された板バネ54に圧接している。これにより、固定解除部材53は外力が作用しない状態では、板バネ54の付勢力によって、-X方向に付勢されており、固定解除部材53の本体部53aの-X方向側の端面(押圧部53bの両側の部分)が、収容部51aの-X方向側の内面(貫通部51eの両側の部分)に圧接されるようになっている。
メインチューブ2が受部材51の中央貫通穴51b、蓋部材52の中央貫通穴52aおよび固定解除部材53の貫通長穴53dを挿通された状態では、受部材51の中央貫通穴51bおよび蓋部材52の中央貫通穴52aの-X方向の円弧(半円弧)部分が、メインチューブ2を挟み込んでストッパ部材5をメインチューブ2に固定する一対の把持部の一方として機能し、固定解除部材53の貫通長穴53dの+X方向側の円弧(半円弧)部分が一対の把持部の他方として機能する。これにより、付勢部材としての板バネ54の付勢力によって、固定解除部材53側の把持部が受部材51および蓋部材52側の把持部に近接するように付勢されて、これらの把持部によりメインチューブ2が挟み込まれて、ストッパ部材5がメインチューブ2に固定された状態となる。
この状態から、被押圧部53bの-X方向側の端面を、+X方向側に指で押圧して、固定解除部材53を板バネ54の付勢力に抗して押し込むと(+X方向にスライドさせると)、一対の把持部の一方が他方に対して離間して、該把持部による挟み込みを一時的に解除することができる。したがって、被押圧部53bの端面を押圧しつつ、ストッパ部材5をメインチューブ2に沿って移動させて、適宜な位置で押圧を解除することにより、ストッパ部材5の位置を任意に変更し、その位置で固定することができる。
次に、上述した内視鏡用オーバーチューブ1を用いて、内視鏡を口腔・十二指腸乳頭を経て胆管内に挿入する場合の手技について、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。まず、メインチューブ2の内腔2aに内視鏡6を挿通した状態(内視鏡6の先端部をメインチューブ2の内腔2aの遠位端の開口から突出させた状態)で、メインチューブ2を内視鏡6とともに、患者7の口腔7aから挿入し、内視鏡6のカメラ画像を観察しながら、内視鏡6の先端部の偏向機能を適宜に用いつつ、食道7b、胃(不図示)を経由して十二指腸7c内に挿入する。なお、ここでは、図3Aに示すように、患者の口腔7aに予めマウスピース8が装着されているものとし、これらをマウスピース8の通孔を介して挿入するものとする。
図3Bに示すように、メインチューブ2の遠位端部(バルーン3が設けられた部分)が十二指腸乳頭7dよりも奥側(小腸側)に到達したならば、メインチューブ2に装着されているストッパ部材5の被押圧部53bを押圧しつつ、ストッパ部材5を遠位端側に移動して、マウスピース8の鍔部に当接させた状態とする。この状態で、被押圧部53bに対する押圧を解除し、ストッパ部材5をメインチューブ2に固定する。
次いで、メインチューブ2の側孔2bが乳頭7d側を指向するようにメインチューブ2を適宜に回動させる。なお、この回動は、ストッパ部材5を適宜に位置調整してメインチューブ2に固定する前に行ってもよい。その後、ポート41に接続したシリンジを操作して、シリンジ内の流体(本実施形態では空気とする)をバルーン用チューブ4の内腔4aを介してバルーン3内に供給して、バルーン3を膨張させる。バルーン3は、側孔2b側に偏心して膨張するため、バルーン3の膨張に伴い、メインチューブ2の遠位端部は十二指腸7cの乳頭7dとは反対側に移動する。これにより、メインチューブ2の側孔2bと乳頭7dとの間の部分に比較的に広い空間を確保することができる。
この状態で、内視鏡6を一旦適宜に引き戻し、内視鏡6の先端部の偏向機能を用いて、該先端部を適宜に湾曲させつつ押し出すことにより、内視鏡6の先端部を側孔2bから突出させ、内視鏡6の先端部の側部をバルーン3に押し当てつつ、バルーン3による反力を利用して、内視鏡6の先端部を乳頭7d内に挿入し、さらに押し込むことにより、胆管7e内に挿入する。これにより、内視鏡6のカメラ画像で胆管7e内を直接的に観察することができ、たとえば除去すべき胆石がある場合には、内視鏡6の処置具案内管を介して、適宜な処置具を挿入して、該胆石を破砕ないし掻き出す等の手技を行うことができる。
本実施形態によれば、内視鏡6の先端部をバルーン3の反力を利用して乳頭7d内に誘導する際に、バルーン3を介して、メインチューブ2に小腸側に押し込む力が作用した場合であっても、適宜に位置調整されたストッパ部材5がマウスピース8に干渉(当接)することによって、メインチューブ2が押し込まれることが防止される。したがって、オーバーチューブ1の体外に配置される近位端側を術者の手で相応の力で引っ張る等の作業の必要がなくなり、手技を円滑に行い得るようになる。
なお、上述した実施形態では、バルーン3に流体を供給するため、バルーン用チューブ4をメインチューブ2とは別に独立して設けているが、たとえば図1Dに示すように、バルーン用チューブ4に代えて、メインチューブ2の管壁内にバルーン用ルーメン2cを形成して、バルーン用ルーメン2cを介してバルーン3内に流体を供給するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、バルーン3は伸縮性材料によって形成したものとしたが、バルーン3は非伸縮性材料で形成してもよい。バルーン3を非伸縮性材料で形成する場合は、膨張させる前のバルーン3の膜を複数の羽根を形成するように折り畳んで、その羽根をメインチューブ2に巻き付けた状態にして、内視鏡用オーバーチューブ1を体内管腔に挿入すればよい。バルーン3を非伸縮性材料で形成する場合に用いられる非伸縮性材料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリアミドエラストマーなどの非伸縮性の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
さらに、上述した実施形態では、バルーン3として、メインチューブ2の軸心に対して偏心して膨らむ偏心バルーンを例示したが、軸心に対して回転対称な膨張形状の通常のバルーンとしてもよい。ただし、偏心バルーンの方が比較的に大きな空間を画成することができ、内視鏡の先端部の湾曲の曲率を小さくし得るため有利であることは上述した通りである。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。ストッパ部材の構成が異なる点を除いて、上述した実施形態と同様であるので、重複する説明は省略し、ストッパ部材についてのみ説明する。すなわち、上述した実施形態のストッパ部材5に代えて、本他の実施形態では、図4A~図4Dに示すようなストッパ部材9を設けている。
ストッパ部材9は、図4A~図4Dに示すように、受部材(第1部材)91、蓋部材(第1部材)92、スイッチ部材(固定解除手段)93、および把持部材(第2部材)94を概略備えている。
受部材91は、略円板状の部材であり、把持部材94をX方向にスライド可能に収容する-Z方向に凹陥した把持部材収容部91aを有している。受部材91の中央部にはZ方向に貫通する中央貫通穴(貫通穴)91bが形成されている。この中央貫通穴91bは、メインチューブ2が挿通された状態で摺動可能となるように、メインチューブ2の外径と同じか、これよりも僅かに大きい内径となっている。
受部材91の中央貫通穴91bのY方向の両側および-X方向側には、蓋部材92を取り付けるための+Z方向に突出する3つの突起部91cが形成されている。受部材91の把持部材収容部91aの+X方向側の一部は、X方向に沿う溝91dとなっている。受部材91の把持部材収容部91a(溝91d)の-X方向側には、溝91dに連通し、受部材91の側部に開放されたスイッチ部材収容部91eが形成されている。
蓋部材92は、受部材91と略同一径の略円板状の部材であり、蓋部材92の中央部にはZ方向に貫通する中央貫通穴(貫通穴)92aが形成されている。この中央貫通穴92aは、受部材91の中央貫通穴91bに対応するように形成されており、メインチューブ2が挿通された状態で摺動可能となるように、受部材91の中央貫通穴91bと略同一の内径となっている。蓋部材92の中央貫通穴92aのY方向の両側および-X方向側には、受部材91の3つの突起部91cがそれぞれ嵌合する3つの嵌合穴92bが形成されている。蓋部材92の嵌合穴92bに受部材91の突起部91cをそれぞれ嵌合させることにより、蓋部材92を受部材91に取り付けることができる。なお、嵌合穴92bは、本他の実施形態では蓋部材92を貫通して形成されているが、貫通していなくてもよい。
また、蓋部材92の受部材91のスイッチ部材収容部91eに対応する部分の斜め下側の一部には、略楕円形状のZ方向に貫通する貫通部92cが形成されており、この貫通部92cの一部には、略+Y方向に凸となるように湾曲した略円弧状の板バネ部(付勢部材)92dが設けられている。板バネ部92dは、ここでは、蓋部材92の一部として一体形成されているものとするが、別部材として蓋部材92に取り付けてもよい。
スイッチ部材93は、受部材91のスイッチ部材収容部91eに設けられた+Z方向に突出する軸部材91fが回動可能に挿入される軸穴と、受部材91の側部から外側に向かって突出するように、固定用被押圧部93aおよび解除用被押圧部93bとを有している。また、スイッチ部材93には、蓋部材92の板バネ部92dに摺動可能に圧接するように、+Z方向に突出する略円柱状の被付勢部93cが一体的に設けられている。被付勢部93cは、板バネ部92dに対して相対的に、板バネ部92dの中央部よりも-X方向側に位置する場合には板バネ部92dから-X方向に付勢され、該中央部よりも+X方向側に位置する場合には板バネ部92dから+X方向に付勢されるようになっている。
把持部材94は、略円弧状に形成された円弧状部94aおよび略直線状に形成された直線状部94bを備える部材であり、直線状部94bが受部材91の把持部材収容部91aの溝91dにX方向に摺動可能に挿入配置されている。直線状部94bの円弧状部94aと反対側の端部の軸支部94cが、スイッチ部材93にZ軸周りに回動可能に軸支されている。円弧状部94aの内径は、受部材91の中央貫通穴91bおよび蓋部材92の中央貫通穴92aと略同一の径に設定されている。
図4Bおよび図4Cに示すように、スイッチ部材93の解除用被押圧部93bを押圧して、スイッチ部材93を同図において時計方向に回動させると、把持部材94を+X方向にスライドさせた状態となり、把持部材94の円弧状部94aは受部材91の中央貫通穴91bから待避した状態となる。このとき、スイッチ部材91の被付勢部93cが蓋部材92の板バネ部92dに対して-X方向寄りに位置しており、板バネ部92dから被付勢部93cを介して受ける付勢力によって、スイッチ部材93はその状態を維持するようになっている。
これと反対に、スイッチ部材93の固定用被押圧部93aを押圧して、スイッチ部材93を同図において反時計方向に回動させると、図4Dに示すように、把持部材94が-X方向にスライドされた状態となり、円弧状部94aが受部材91の中央貫通穴91b内に進出する。このとき、スイッチ部材93の被付勢部93cが蓋部材92の板バネ部92dに対して+X方向寄りに位置しており、板バネ部92dから被付勢部93cを介して受ける付勢力によって、スイッチ部材93はその状態を維持するようになっている。
すなわち、把持部材94は、解除用非押圧部93bが押圧された場合には、+X方向にスライドして、板バネ部92dによって+X方向に付勢され、反対に、固定用非押圧部93aが押圧された場合には、-X方向にスライドして、板バネ部92dによって-X方向に付勢されるようになっている。
スイッチ部材93の解除用非押圧部93bを押圧して固定を解除した状態とし、メインチューブ2が受部材91の中央貫通穴91bおよび蓋部材92の中央貫通穴92aを挿通させる。この状態で、スイッチ部材93の固定用非押圧部93aを指で押圧すると、受部材91の中央貫通穴91bおよび蓋部材92の中央貫通穴92aの-X方向の円弧(半円弧)部分が、メインチューブ2を挟み込んでストッパ部材9をメインチューブ2に固定する一対の把持部の一方として機能し、把持部材94の円弧状部94aの内面が一対の把持部の他方として機能する。これにより、付勢部材としての板バネ部92dの付勢力によって、把持部材94側の把持部が受部材91および蓋部材92側の把持部に近接するように付勢されて、これらの把持部によりメインチューブ2が挟み込まれて、ストッパ部材9がメインチューブ2に固定された状態となる。
この状態から、スイッチ部材93の解除用被押圧部93bを指で押圧して、スイッチ部材93を板バネ部92dによる-X方向への付勢力に抗して時計方向に回動させると、把持部材94が+X方向にスライドして、把持部材94の円弧状部94aが待避(メインチューブ2から離間)して、該把持部による挟み込みを解除することができる。このとき、相対的にスイッチ部材93の被付勢部93cが板バネ部92dの中央部分を通過すると、板バネ部92dによる付勢力は、それまでの-X方向から+X方向へと切り替わり、その状態が維持される。したがって、スイッチ部材93に触れることなく、ストッパ部材9をメインチューブ2に沿って移動させて、適宜な位置で、スイッチ部材93の固定用非押圧部93aを押圧することにより、ストッパ部材9の位置を任意に変更し、その位置で固定することができる。
上述した実施形態のストッパ部材5では、メインチューブ2に対してストッパ部材5を移動させる際には、被押圧部53bを押圧した状態を維持しつつこれを行う必要があったが、本他の実施形態のストッパ部材9では、解除用被押圧部93bを押圧してメインチューブ2に対するストッパ部材9の固定を解除した後は、スイッチ部材93から手(指)を離しても、固定を解除した状態を維持することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上述した実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…内視鏡用オーバーチューブ
2…メインチューブ(チューブ)
2a…内腔
2b…側孔
21…持ち手部
3…バルーン
3a,3b…接合部
3c…膨張部
4…バルーン用チューブ
4a…内腔
41…ポート
5…ストッパ部材
51…受部材(第1部材)
51a…収容部
51b…中央貫通穴(把持部、貫通穴)
51c…突起部
51d…溝
51e…貫通部
52…蓋部材(第1部材)
52a…中央貫通穴(把持部、貫通穴)
52b…嵌合穴
53…固定解除部材(固定解除手段、第2部材)
53a…本体部
53b…被押圧部
53c…被付勢部
53d…貫通長穴(把持部)
54…板バネ(付勢部材)
6…内視鏡
7…患者
7a…口腔
7b…食道
7c…十二指腸
7d…十二指腸乳頭
7e…胆管
8…マウスピース
9…ストッパ部材
91…受部材(第1部材)
91a…把持部材収容部
91b…中央貫通穴(把持部、貫通穴)
91c…突起部
91d…溝
91e…スイッチ部材収容部
91f…軸部材
92…蓋部材(第1部材)
92a…中央貫通穴(把持部、貫通穴)
92b…嵌合穴
92c…貫通部
92d…板バネ部(付勢部材)
93…スイッチ部材(固定解除手段)
93a…固定用被押圧部
93b…解除用被押圧部(被押圧部)
93c…被付勢部
94…把持部材(第2部材)
94a…円弧状部(把持部)
94b…直線状部
94c…軸支部

Claims (3)

  1. 生体体内に挿入される遠位端、生体体外に配置される近位端、および内視鏡が摺動可能に挿通される内腔を備えるチューブと、
    前記チューブの近位端側の外側に該チューブに沿って移動可能に取り付けられ、該チューブに沿う任意の位置で該チューブに固定可能なストッパ部材と、を有し、
    前記ストッパ部材は、遠位端に平坦な面を有し、前記チューブに固定した状態で該チューブを挿入する生体の体表における開口部の周縁部または該開口部にマウスピースが挿入されている場合には該マウスピースの通孔の周縁部に対して前記平坦な面を当接させることにより該チューブがその位置からさらに押し込まれることを防止し、
    前記ストッパ部材は、前記チューブを外側から挟み込んで、該ストッパ部材を該チューブに固定する一対の把持部と、該把持部による挟み込みを解除して、該チューブに沿って該ストッパ部材をスライド可能とする固定解除手段と、を有し、
    前記ストッパ部材は、前記把持部の一方を他方に対して近接するように付勢する付勢部材を有し、前記固定解除手段は、押圧されることにより前記付勢部材の付勢力に抗して前記把持部の一方を他方から離間させる被押圧部を有し、
    前記ストッパ部材は、
    前記把持部の一方を有する第1部材と、
    前記把持部の他方を有する第2部材と、を備え、
    前記把持部を、前記第1部材および前記第2部材のそれぞれに設けられた貫通穴であって前記チューブの外径と同じか僅かに大きい内径を有する該チューブが挿通される貫通穴の一部に設けた内視鏡用オーバーチューブ。
  2. 前記チューブの遠位端近傍に内部に流体が供給されることにより膨張するバルーンを設けた請求項1に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
  3. 前記チューブの前記バルーンよりも近位端側近傍の側壁に内外に貫通する、内視鏡が通過可能な側孔を設け、前記バルーンを前記側孔側に偏心して膨張する偏心バルーンとした請求項に記載の内視鏡用オーバーチューブ。
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