JP2007229129A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーン拡張径の微調整を容易に行うことができるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【解決手段】遠位端及び近位端を有し、バルーンルーメンを備えるカテーテルチューブと、内部がバルーンルーメンと連通するようにカテーテルチューブの遠位端側に取り付けられたバルーンと、内部がバルーンルーメンを介してバルーンの内部と連通するようにカテーテルチューブの近位端側に取り付けられたバルーン圧力調整用バッグと、からなるバルーンカテーテル。
【選択図】図1

Description

本発明は、バルーンカテーテルに関し、さらに詳しくは、バルーン拡張径の微調整を容易に行うことができるバルーンカテーテルに関する。
近年、患者の治療や検査を行う目的で、カテーテルチューブとバルーンとを備えたバルーンカテーテルが多用されている。バルーンカテーテルの種類は多岐に及ぶが、例えば、胆石除去に用いられるバルーンカテーテルが知られている。
バルーンカテーテルを用いて胆管内に生じた結石、すなわち、胆石を体外に取り出して除去する際には、まず、バルーンを収縮させた状態のバルーンカテーテルを、内視鏡を介して胆管内に挿入して、バルーンを除去すべき胆石の位置より奥に位置させる。次いで、バルーンを膨張させてから、バルーンカテーテルを引き戻すと、バルーンで胆石を掻き出すようにして、胆管外に排出することができる。
このようにバルーンカテーテルを用いて胆石を除去する場合には、バルーンを拡張させる径(バルーン拡張径)を、出口であるファーター乳頭に向かって徐々に狭くなる胆管の内径にあわせて設定することが望まれている。そのため、胆石除去に用いられるバルーンカテーテルとしては、バルーン拡張径をある程度意図したように調整できるものが賞用されている。バルーン拡張径をある程度意図したように調整できるバルーンカテーテルとしては、例えば、特許文献1に記載されたバルーンカテーテルが知られている。この文献に記載されたバルーンカテーテルでは、バルーンを拡張させるために用いられるシリンジに、予め目印が付されており、その目印にあわせてシリンジのプランジャを操作することにより、バルーン拡張径を段階的に調整することが可能となっている。
しかしながら、このようなシリンジのプランジャでバルーン拡張径を操作するバルーンカテーテルでは、予めシリンジに付された目印によって段階的にバルーン拡張径を調整することできるものの、状況に応じたバルーン拡張径の微調整が困難であるという問題があった。胆石除去に用いられるバルーンカテーテルにおいて、状況に応じたバルーン拡張径の微調整が困難であると、胆管内で胆石がバルーンをすり抜けてしまい、胆石の掻き出しが行えないという問題が生じる場合がある。
特表2005−528143号公報
本発明は、上記の実情を鑑みて、バルーン拡張径の微調整を容易に行うことができるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、バルーンカテーテルのカテーテルチューブの近位端側に、バッグを取り付け、そのバッグを手で押圧することによりバルーン拡張径の調整を行えるようにすることで、バルーン拡張径の微調整を容易に行うことが可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、遠位端及び近位端を有し、バルーンルーメンを備えるカテーテルチューブと、内部がバルーンルーメンと連通するようにカテーテルチューブの遠位端側に取り付けられたバルーンと、内部がバルーンルーメンを介してバルーンの内部と連通するようにカテーテルチューブの近位端側に取り付けられたバルーン圧力調整用バッグと、からなるバルーンカテーテルが提供される。
上記のバルーンカテーテルでは、バルーンがゴム状弾性を有する材料で形成されてなり、圧力調整用バッグが実質的にゴム状弾性を有しない材料で形成されてなることが好ましい。
上記のバルーンカテーテルでは、バルーン圧力調整用バッグの容量が、バルーンの容量の1〜20倍であることが好ましい。
上記のバルーンカテーテルでは、バルーン圧力調整用バッグが、カテーテルチューブに対して着脱自在であることが好ましい。
なお、上記のバルーンカテーテルは、結石除去用バルーンカテーテルとして、好適に用いることができ、なかでも、胆石除去用バルーンカテーテルとして、特に好適に用いることができる。
また、本発明によれば、上記のバルーン圧力調整用バッグがカテーテルチューブに対して着脱自在であるバルーンカテーテルに用いられる、バルーン圧力調整用バッグが提供される。
本発明によれば、バルーン拡張径の微調整を容易に行うことができるバルーンカテーテルが提供される。
以下、本発明のバルーンカテーテルを、結石除去用バルーンカテーテルとして構成する場合について、図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明のバルーンカテーテルに係る一実施形態である結石除去用バルーンカテーテルを示す全体図である。図2は、図1に示す結石除去用バルーンカテーテルにおけるカテーテルチューブの遠位端部を示す拡大側面図である。図3は、本発明のバルーンカテーテルで用いられ得るバルーン圧力調整用バッグの変形例を示す図である。
図1に示す結石除去用バルーンカテーテル1は、カテーテルチューブ5と、バルーン2と、バルーン圧力調整用バッグ20とを、主な構成部材とするものであり、体内の結石を除去するために用いられるバルーンカテーテルである。
結石除去用バルーンカテーテル1のカテーテルチューブ5は、可撓性材料によって形成されたチューブであって、体内に挿入される側の遠位端を含む部分である遠位端部7と、その他端である近位端を含む部分である近位端部6とを有している。このカテーテルチューブ5の外径(遠位端部7の外径d1)は、通常、1.0〜3.0mmであり、全長は、通常、500〜2500mmである。また、カテーテルチューブ5の材料は、可撓性を有する材料であれば特に限定されないが、高分子材料であることが好ましく、なかでも、ポリアミド樹脂あるいはポリアミド系エラストマーであることが特に好ましい。
カテーテルチューブ5の内部には、図2に示すように、バルーンルーメン8と、造影剤ルーメン9と、ガイドワイヤルーメン10とが形成されている。バルーンルーメン8は、バルーン2を膨張させるために用いる空気等の流体をバルーン2内部に送るための流路となるルーメンであり、カテーテルチューブ5の近位端側から、カテーテルチューブ5の遠位端部7にバルーン2の内部に位置するように設けられた開口である流体導出口11まで貫通している。
造影剤ルーメン9は、結石の位置を確認する等の目的で、体内のX線造影を行う場合に、造影剤の流路として用いるルーメンである。この造影剤ルーメン9は、カテーテルチューブ5の近位端から、カテーテルチューブ5の遠位端部7の噴出口12まで貫通している。噴出口12は、バルーン2の外側、好ましくは、バルーン2より近位端側に位置するように設けられた開口である。また、ガイドワイヤルーメン10は、結石除去用バルーンカテーテル1をガイドワイヤに沿わせて体内に挿入する際に、ガイドワイヤを挿通させるルーメンであり、カテーテルチューブ5の近位端から遠位端まで貫通している。なお、カテーテルチューブ5において、造影剤ルーメン9及びガイドワイヤルーメン10は必ずしも設ける必要はなく、また、上記した機能以外の機能を有する他のルーメンを形成することも可能である。
バルーンルーメン8、造影剤ルーメン9及びガイドワイヤルーメン10の断面形状は、いずれも限定されず、それぞれをカテーテルチューブ5内に効率的に配置できる形状とすればよい。但し、ガイドワイヤルーメン10については、断面形状が円形であることが好ましい。また、バルーンルーメン8の断面積は、0.03〜0.3mm、造影剤ルーメン9の断面積は、0.08〜0.8mm、ガイドワイヤルーメン10の断面積は、0.5〜1.0mmであることがそれぞれ好ましい。
結石除去用バルーンカテーテル1においては、図1に示す実施形態のように、バルーン2を取り付けられるカテーテルチューブ5の遠位端部7が、近位端部6より細径であることが好ましい。このような態様であれば、カテーテルチューブ5の近位端部6の剛直性をある程度保ちながら、遠位端部7を細径にして柔軟にすることによって、結石除去用バルーンカテーテル1の操作性が向上するからである。この場合において、カテーテルチューブ5の遠位端部7の外径d1は、近位端部6の外径d2の50〜95%であることが好ましく、60〜90%であることが特に好ましい。
カテーテルチューブ5の遠位端部7を、近位端部6より細径にする手法は特に限定されないが遠位端部7と近位端部6との境界位置のカテーテルチューブ5を、遠位端側に向かって細くなるテーパー状にすることが好ましい。また、遠位端部7を、近位端部6より細径にする他の手法としては、遠位端部7と近位端部6との間に段差を設けることが挙げられる。
結石除去用バルーンカテーテル1のバルーン2は、カテーテルチューブ5の遠位端部に流体導出口11を覆うように取り付けられている。このバルーン2は、カテーテルチューブ5のバルーンルーメン8を介して、内部に流体が導入されることにより膨張されるようになっている。この膨張したバルーン2によって、結石を掻き出したり、押し出したりして、体内の結石の除去を行うことができる。
バルーン2を形成するための材料としては、ゴム状弾性を有する材料であることが好ましく、なかでも、100%モジュラス(JIS K 6251に準拠して測定した値)が、0.1〜10Mpaであるものが好ましく、1〜5Mpaであるものが特に好ましい。100%モジュラスが小さすぎると、バルーン2の強度が不足するおそれがあり、大きすぎると、バルーン2を十分な大きさに膨張できなくなるおそれがある。また、バルーン2を形成するために好適なゴム状弾性を有する材料の具体例としては、天然ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマー等が挙げられる。
図2に示すように、バルーン2は、全体として円筒状であり、その両端部はカテーテルチューブ5の外周面と接合されて、接合部4が形成されていて、その接合部4の間は、カテーテルチューブ5の外周面と接合されておらず、内部に空気などの流体が導入されることにより膨張する膨張部3となっている(図2において、外力を受けない状態の膨張部3は実線で示し、内部に流体が導入されて膨張した膨張部3’は一点鎖線で示してある)。このバルーン2の膨張部3の長さ(カテーテルチューブ5の軸方向に沿った長さ)は、5〜20mmが好ましく、肉厚は、0.10〜0.50mmであることが好ましい。また、このバルーン2の内径は、バルーン2が取り付けられている部分のカテーテルチューブ5の外径とほぼ等しくされることが好ましい。なお、本実施形態の結石除去用バルーンカテーテル1では、このバルーン2の膨張部3が、外力を受けない状態において、円筒形であるが、バルーン2をより大きな径に膨張させるために、カテーテルチューブ5の中心軸を回転軸としてカテーテルチューブ5の外方に向かって凸の曲線を回転させてなる回転体形状に形成することもできる。
バルーン2の膨張部3の両端側に位置する接合部4の長さは、0.5〜5mmであることが好ましい。なお、バルーン2の接合部4とカテーテルチューブ5の遠位端部7とを接合する手法は、特に限定されず、例えば、接着剤による接着、熱融着、溶剤による溶着、超音波溶着などを挙げることができる。
バルーン2を製造する方法は特に限定されず、公知の方法を用いればよいが、ディッピング成形法を用いることが好ましい。ディッピング成形法では、材料(通常、高分子材料である)と必要に応じて各種添加剤とを、それぞれ溶剤に溶解して溶液あるいは懸濁液とし、この溶液(懸濁液)に所望するバルーンの形状と略等しい外形を有する型を浸漬させて型の表面に溶液(懸濁液)を塗布し、溶剤を蒸発させて型の表面に被膜を形成させる。この浸漬と乾燥を繰り返すことにより所望の肉厚を有するバルーンを製膜することができる。なお、用いる材料の種類により、必要に応じて、製膜後、架橋を行う。
本実施形態の結石除去用バルーンカテーテル1におけるバルーン用枝管24は、その内腔がバルーンルーメン8と連通するように、カテーテルチューブ5の近位端側に接続されたチューブである。このバルーン用枝管24は、通常、高分子材料により形成され、その外径は、通常、1〜5mmであり、全長は、通常、50〜300である。また、バルーン用枝管24とカテーテルチューブ5との接続方法は、特に限定されないが、例えば、バルーン用枝管24の遠位端部をテーパー状に成形し、その外周面に接着剤を塗布して、その遠位端部をカテーテルチューブ5のバルーンルーメン8に挿入することにより、接着すればよい。
本実施形態の結石除去用バルーンカテーテル1では、バルーン用枝管24の近位端側に、三方活栓23が接続されている。この三方活栓23のバルーン用枝管24が接続されたポート以外の2つのポートには、結石除去用バルーンカテーテル1のバルーン2に空気などの流体を送って膨張させるためのシリンジ25や、バルーン拡張径の微調整を行うためのバルーン圧力調整用バッグ20を着脱自在に接続することができる。
図1に示す本実施形態の結石除去用バルーンカテーテル1に設けられたバルーン圧力調整用バッグ20には、内腔がバルーン圧力調整用バッグ20の内部と連通するように、一端がバルーン圧力調整用バッグ20に接続された接続管21と、接続管21の他端に接続され、三方活栓23と着脱自在に接続されるコネクタ22が設けられている。
バルーン圧力調整用バッグ20は、内部がバルーンルーメン8を介してバルーン2の内部と連通するようにカテーテルチューブ5の近位端側に取り付けられる袋状体である。このバルーン圧力調整用バッグ20は、これを掌で握った状態で握力を調整することにより、バルーン2の内部とバルーン圧力調整用バッグ20の内部との間で流体のやり取りをさせることで、バルーン2内部の流体の圧力(もしくは量)を調整し、バルーン2の拡張径を調整するために用いられる。このようにバルーン圧力調整用バッグ20を用いれば、バルーン圧力調整用バッグ20内の流体の微妙な調整が可能である握力に基づいてバルーン2の拡張径を調整できるので、バルーン拡張径の微調整が可能となる。しかも、片手のみでバルーン2の拡張径が調整できるので、バルーン拡張径の微調整をしながら、他の操作等を行うことも可能となる。
バルーン圧力調整用バッグ20を形成するための材料は、特に限定されないが、実質的にゴム状弾性を有しない材料であることが好ましい。ここで、実質的にゴム状弾性を有しないとは、常温以外の領域でゴム状弾性を示すような材料であっても、常温でゴム状弾性を有するものではない限り、ゴム状弾性を有しないものと扱うことを意図するものである。バルーン圧力調整用バッグ20を形成するための材料がゴム状弾性を有する材料であると、バルーン2を収縮させるために、バルーン圧力調整用バッグ20に流体を送り込む際に、バルーン圧力調整用バッグ20内の流体が多くなると、バルーン圧力調整用バッグ20内の圧力が高くなってしまい、バルーン2との間で流体のやり取りができなくなるおそれが生じ、また、膨張したバルーン圧力調整用バッグ20を握ったときの感触が柔らかくなりすぎて、バルーン拡張径の微調整が困難となるおそれも生じる。バルーン圧力調整用バッグ20の材料と好ましいものとしては、実質的にゴム状弾性を有しない合成樹脂が挙げられ、より具体的には、ポリ塩化ビニルなどの塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリアミド11やポリアミド12やポリアミド・ポリエーテルブロック共重合体などのアミド系樹脂などが挙げられる。
バルーン圧力調整用バッグ20の容量は、特に限定されないが、バルーン2の容量の1〜20倍であることが好ましく、1〜10倍であることがより好ましく、1〜5倍であることが特に好ましい。バルーン圧力調整用バッグ20の容量が、バルーン2の容量に対して大きすぎると、バルーン2内部の流体をバルーン圧力調整用バッグ20に送っても、バルーン圧力調整用バッグ20が十分に膨張しないため、バルーン拡張径の微調整が困難となる。また、バルーン圧力調整用バッグ20の容量が、バルーン2の容量に対して小さすぎると、バルーン2を十分に収縮させることができなかったり、バルーン圧力調整用バッグ20が破裂したりする等の問題が生じる可能性がある。ここで、バルーン圧力調整用バッグの容量とは、バルーン圧力調整用バッグの内部を1気圧(外部と等しい気圧)とした場合に、バルーン圧力調整用バッグ内に封入することができる気体の体積の最大値であるものとする。また、バルーンの容量については、バルーンがゴム弾性を有する材料で形成されることが多いために一義的に定めることが困難であるので、バルーンカテーテルの製造者によって設定される呼び容量(バルーンを膨張させる際にバルーンに送り込むことが許容される1気圧の気体の体積を基準とする最大値)を基準とするものとする。但し、バルーンの呼び容量が設定されていない場合は、そのバルーンを破裂(カテーテルチューブとバルーンとの接合が外れて流体が漏れる場合を含む)させるために必要な1気圧気体の体積の半分を、バルーンの容量であるとする。
バルーン圧力調整用バッグ20の形状は、袋状体であれば特に限定されないが、2枚のシートを張り合わせて構成された袋状体であることが好ましく、その外形(平面形状)は、略矩形であることが好ましい。
バルーン圧力調整用バッグ20の大きさは、バルーン圧力調整用バッグ20の容量等に応じて決定され、特に限定されないが、平面形状として、長さ30〜150mm、幅10〜50mmであることが好ましい。バルーン圧力調整用バッグ20が大きすぎたり、小さすぎたりすると、バルーン拡張径の微調整が困難となる場合がある。
図3には、バルーン圧力調整用バッグ20の変形例を示した。図3に示す変形例のように、バルーン圧力調整用バッグ20は膨張していない状態でも手で握り易い大きさとするために、大きさ調整用部材26を有するものであってもよい。大きさ調整用部材26は、バルーン圧力調整用バッグ20の内部に封入して設けてもよいし、バルーン圧力調整用バッグ20の外側に貼り付けて設けてもよいが、バルーン圧力調整用バッグ20の内部に封入して設けることが好ましい。大きさ調整用部材26の形態も、特に限定されないが、流体(好ましくは空気などの気体)を封入してある密封された袋状体であることが好ましい。また、大きさ調整用部材26の大きさは、握り易い大きさであればよいが、体積として、10〜100cmであることが好ましい。
大きさ調整用部材26を有するバルーン圧力調整用バッグ20の特に好ましいものとしては、図3に示すような、空気などの気体を封入した袋状体を、バルーン圧力調整用バッグ20の内部に封入して設けたものが挙げられる。
バルーン圧力調整用バッグ20は、図1に示す実施形態のように、カテーテルチューブ5に対して着脱自在であることが好ましい。バルーン圧力調整用バッグ20が、カテーテルチューブ5に対して着脱自在であれば、バルーン拡張径の微調整をする必要がないときには、カテーテルチューブ5からバルーン圧力調整用バッグ20を取り外せるので、バルーン圧力調整用バッグ20が結石除去用バルーンカテーテル1の操作の邪魔になることがない。なお、バルーン圧力調整用バッグ20が、カテーテルチューブ5に対して着脱自在であるとは、バルーン圧力調整用バッグ20がカテーテルチューブ5に対して直接着脱できることのみを意図するものではなく、図1に示す実施形態のように、接続管21、コネクタ22、三方活栓23などを介して、間接的に着脱できることを含む趣旨である。
本実施形態の結石除去用バルーンカテーテル1では、カテーテルチューブ5の近位端側に、さらに、造影剤用枝管14と、ガイドワイヤ用枝管16が接続されている。造影剤用枝管14は、その内腔が造影剤ルーメン9と連通するように、遠位端側がカテーテルチューブ5の近位端側に接続されたチューブであり、その近位端側には、造影剤用ハブ15が設けられている。この造影剤用ハブ15に造影剤を入れたシリンジ等を接続すれば、造影剤を、造影剤用枝管14を介してカテーテルチューブ5の造影剤ルーメン9に送り込めるようになっている。また、ガイドワイヤ用枝管16は、その内腔がガイドワイヤルーメン10と連通するように、遠位端側がカテーテルチューブ5の近位端側に接続されたチューブであり、その近位端側には、ガイドワイヤ用ハブ17が設けられている。ガイドワイヤルーメン10に挿通されたガイドワイヤの近位端部を、このガイドワイヤ用枝管16を介してカテーテルチューブ5の近位端部側に出すことができる。なお、造影剤用枝管14及びガイドワイヤ用枝管16の寸法は特に限定されず、また、これらとカテーテルチューブ5との接続方法は、バルーン用枝管24とカテーテルチューブ5との接続方法と同様にすればよい。また、造影剤用ハブ15及びガイドワイヤ用ハブ17の材質は、特に限定されないが、高分子材料を用いることが好ましい。
結石除去用バルーンカテーテル1のカバー13は、カテーテルチューブ5とバルーン用枝管24等との接続部を補強して保護するために、その接続部を覆うように設けられる。カバー13の形状は特に限定されないが、通常、箱型あるいは筒型である。カバー13の材質としては、特に限定されないが、高分子材料を用いることが好ましい。また、熱収縮チューブをカバー13として用いることも可能である。
次に、本実施形態の結石除去用バルーンカテーテル1の使用例として、胆管より胆石を除去する例について説明する。
まず、患者の口から十二指腸内の胆管出口(ファーター乳頭)近傍まで、内視鏡を挿入する。次いで、その内視鏡内にガイドワイヤを挿通し、そのガイドワイヤを、ファーター乳頭から胆管内に挿入する。そして、三方活栓23に何も接続していない状態の結石除去用バルーンカテーテル1を、ガイドワイヤルーメン10内にガイドワイヤを入れるようにして、ガイドワイヤに沿わせて胆管内に挿入する。
次いで、胆管の奥部まで、カテーテル1を押し進めてから、三方活栓23にシリンジ25を接続し、バルーンルーメン8を介して、バルーン2内に空気を送り込んで、バルーン2を膨張させる。次いで、他のシリンジ等により、造影剤用ハブ15、造影剤用枝管14、造影剤ルーメン9を介して、造影剤を噴出口12へ送り込んで、造影剤を噴出させて、胆管内のX線造影を行い、胆管及び胆石の様子を確認する。続いて、三方活栓23に、コネクタ22及び接続管21を介して、バルーン圧力調整用バッグ20を接続し、バルーン圧力調整用バッグ20を手で強く握った状態で、三方活栓23を操作し、バルーン2の内部とバルーン圧力調整用バッグ20の内部とが連通した状態とする。そして、X線造影により胆管内の状態を確認しつつ、バルーン圧力調整用バッグ20を握る力を徐々に弱くしながら、カテーテル1を引き戻すことによって、バルーン2の拡張径を、出口に向かって徐々に狭くなる胆管の内腔にあわせて、徐々に小さくしながら、バルーン2により胆石を掻き出すことができる。このとき、バルーン2の拡張径を、バルーン圧力調整用バッグ20の触覚を通じて感知することができるので、バルーン拡張径の微調整が容易であり、胆管内で胆石がバルーンをすり抜けるなどの問題が生じ難い。なお、ファーター乳頭を介して、胆管外に掻き出された胆石は、通常、自然に排出される。
このように、本発明のバルーンカテーテルは、体内管腔の形状に応じて、バルーン拡張径を微調整しながら用いられる結石除去用バルーンカテーテルとして好適に用いられ、特に、出口に近づくほど徐々に内腔が狭くなる胆管に適用される胆石除去用バルーンカテーテルとして好適に用いることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、上述した実施形態では、バルーンカテーテルが結石除去用バルーンカテーテル1である場合について述べたが、本発明のバルーンカテーテルは、バルーン拡張径を微調整して用いる必要がある他のバルーンカテーテルとすることもできる。
本発明のバルーンカテーテルに係る一実施形態である結石除去用バルーンカテーテルを示す全体図である。 図1に示す結石除去用バルーンカテーテルにおけるカテーテルチューブの遠位端部を示す拡大側面図である。 本発明のバルーンカテーテルで用いられ得るバルーン圧力調整用バッグの変形例を示す図である。
符号の説明
1 結石除去用バルーンカテーテル
2 バルーン
3 膨張部
4 接合部
5 カテーテルチューブ
6 近位端部
7 遠位端部
8 バルーンルーメン
9 造影剤ルーメン
10 ガイドワイヤルーメン
11 流体導出口
12 噴出口
13 カバー
14 造影剤用枝管
15 造影剤用ハブ
16 ガイドワイヤ用枝管
17 ガイドワイヤ用ハブ
20 バルーン圧力調整用バッグ
21 接続管
22 コネクタ
23 三方活栓
24 バルーン用枝管
25 シリンジ
26 大きさ調整用部材

Claims (5)

  1. 遠位端及び近位端を有し、バルーンルーメンを備えるカテーテルチューブと、内部がバルーンルーメンと連通するようにカテーテルチューブの遠位端側に取り付けられたバルーンと、内部がバルーンルーメンを介してバルーンの内部と連通するようにカテーテルチューブの近位端側に取り付けられたバルーン圧力調整用バッグと、からなるバルーンカテーテル。
  2. バルーンがゴム状弾性を有する材料で形成されてなり、圧力調整用バッグが実質的にゴム状弾性を有しない材料で形成されてなる請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. バルーン圧力調整用バッグの容量が、バルーンの容量の1〜20倍である請求項1又は2に記載のバルーンカテーテル。
  4. バルーン圧力調整用バッグが、カテーテルチューブに対して着脱自在である請求項1〜3のいずれかに記載のバルーンカテーテル。
  5. 請求項4に記載のバルーンカテーテルに用いられるバルーン圧力調整用バッグ。

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