JP2006304835A - 医療用バスケット型処置器具 - Google Patents

医療用バスケット型処置器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2006304835A
JP2006304835A JP2005127659A JP2005127659A JP2006304835A JP 2006304835 A JP2006304835 A JP 2006304835A JP 2005127659 A JP2005127659 A JP 2005127659A JP 2005127659 A JP2005127659 A JP 2005127659A JP 2006304835 A JP2006304835 A JP 2006304835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balloon
catheter tube
basket
lumen
treatment instrument
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005127659A
Other languages
English (en)
Inventor
Han Nishiyama
範 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP2005127659A priority Critical patent/JP2006304835A/ja
Publication of JP2006304835A publication Critical patent/JP2006304835A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Surgical Instruments (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract


【課題】 体内においてバスケット部を十分に拡開することが容易であり、異物をバスケット部によって捕捉しやすい医療用バスケット型処置器具を提供する。
【解決手段】 第1の管腔及び第2の管腔を備えるカテーテルチューブと、カテーテルチューブの第1の管腔に軸方向移動自在に挿入される操作ワイヤと、操作ワイヤの遠位端部に接続された、かご状のバスケット部と、を備えてなる医療用バスケット型処置器具であって、カテーテルチューブの遠位端から5〜80mmの位置に、伸縮性材料製の筒状体からなるバルーンが取り付けられていて、カテーテルチューブの第2の管腔を介して、バルーン膨張用流体を、カテーテルチューブの近位端側からバルーンの内部に送り込んで、バルーンを15mmを超える外径を有するまで膨張させることが可能となっている医療用バスケット型処置器具。
【選択図】 図2

Description

本発明は、体内に生じた結石等の異物を摘除したり、破砕したりするために用いられる医療用バスケット型処置器具に関し、より詳しくは、体内においてバスケット部を十分に拡開することが容易であり、異物をバスケット部によって捕捉しやすい医療用バスケット型処置器具に関する。
内視鏡と共に用いられ、胆管内の結石(胆石)などを除去する医療用器具として、たとえば、特許文献1や特許文献2に示される医療用バスケット型処置器具が知られている。
このようなバスケット型処置器具は、通常、カテーテルチューブ(シース)と、カテーテルチューブ内に軸方向移動自在に挿入される操作ワイヤと、操作ワイヤの遠位端部に接続されたバスケット部とから構成される。そして、このようなバスケット型処置器具を用いて胆石を体内から除去する場合は、まず、内部にバスケット部を収納した状態で、カテーテルチューブを内視鏡のチャネルを介して十二指腸の十二指腸乳頭から胆管内部に挿入する。次いで、近位端側(体外側)から操作ワイヤを操作することにより、カテーテルチューブの遠位端部からバスケット部を押し出し、バスケット部を拡開させ、その内部に胆石を取り込む。そして、そのまま体外までバスケット部を引き出すことで、胆石を摘除したり、操作ワイヤを近位端側に強く引くことで、胆石を破砕したりすることができる。
ところで、医療用バスケット型処置器具としては、特許文献3や特許文献4に記載されているような、十二指腸乳頭(ファーター乳頭)を拡張するためのバルーンを備える医療用バスケット型処置器具も知られている。この特許文献3や特許文献4に記載された医療用バスケット型処置器具によれば、バルーンによる十二指腸乳頭の拡張とバスケット部による胆石の把持の両方が行えるので、胆石の治療を簡便に行うことが可能である。
特開2001−258891号公報 特開2005−21195号公報 特開2001−149377号公報 特表2003−504144号公報
ところが、特許文献1〜4に記載されたような医療用バスケット型処置器具では、胆管内等の体内において、カテーテルチューブ(シース)内からバスケット部を突出させても、バスケット部が十分に拡開せず、胆石等の異物をバスケット部によって捕捉することが困難な場合があった。
本発明は、上記したような実情に鑑みてなされたものであり、体内においてバスケット部を十分に拡開することが容易であり、異物をバスケット部によって捕捉しやすい医療用バスケット型処置器具を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、医療用バスケット型処置器具のバスケット部が十分に拡開しない現象が、十分に拡開する前のバスケット部と体内内壁とが接触する場合に生じることをを突き止めた。そして、さらに鋭意検討を重ねた結果、医療用バスケット型処置器具のカテーテルチューブの特定の位置に、特定の外径を有するまで膨張される伸縮材料製のバルーンを取り付け、そのバルーンを膨張させることで、カテーテルチューブの遠位端部を体内内壁から離れた位置に位置させれば、十分に拡開する前のバスケット部が体内内壁に接触しなくなることを見出し、この知見に基づき本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば、第1の管腔及び第2の管腔を備えるカテーテルチューブと、該カテーテルチューブの第1の管腔に軸方向移動自在に挿入される操作ワイヤと、該操作ワイヤの遠位端部に接続された、かご状のバスケット部と、を備えてなり、前記バスケット部が、前記カテーテルチューブの第1の管腔内に引き込まれると収縮し、該第1の管腔から押し出されると拡開する医療用バスケット型処置器具であって、前記カテーテルチューブの遠位端から5〜80mmの位置に、伸縮性材料製の筒状体からなるバルーンが取り付けられていて、前記カテーテルチューブの第2の管腔を介して、バルーン膨張用流体を、該カテーテルチューブの近位端側から前記バルーンの内部に送り込んで、該バルーンを15mmを超える外径を有するまで膨張させることが可能となっている医療用バスケット型処置器具が提供される。
本発明によれば、バスケット部を拡開する際に備えられたバルーンを膨張させることによって、バスケット部が十分に拡開する前に体内内壁に接触することを防止することが可能となり、その結果、体内においてバスケット部を十分に拡開することが容易であり、異物をバスケット部によって捕捉しやすい医療用バスケット型処置器具が提供される。
以下、本発明の医療用バスケット型処置器具を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る医療用バスケット型処置器具の全体図である。図2は、図1に示す医療用バスケット型処置器具の遠位端側の部分を示す拡大図である。図3は、図1に示す医療用バスケット型処置器具を胆石の破砕に使用している状態を示す概略図である。
図1に示す実施形態の医療用バスケット型処置器具10は、主として内視鏡のチャネルを介して胆管内に挿入されて結石(胆石)を破砕するために用いられるものであり、軸方向に沿って操作ワイヤルーメン22(第1の管腔)及びバルーンルーメン24(第2の管腔)を有するカテーテルチューブ20と、カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22に軸方向移動自在に挿入される操作ワイヤ30と、操作ワイヤ30の遠位端部に接続されているかご状のバスケット部32と、カテーテルチューブ20の外周面上に取り付けられたバルーン40とを備えている。そして、この医療用バスケット型処置器具10のバスケット部32は、近位端側から操作ワイヤ30を操作して、操作ワイヤルーメン22内に引き込むと、かごが折り畳まれるように収縮し、操作ワイヤルーメン22内に収納されるようになっていて、また、その状態から操作ワイヤ30の操作により、操作ワイヤルーメン22から押し出されると引き込まれる前の形状に拡開するように構成されている。
図1に示す実施形態の医療用バスケット型処置器具10のカテーテルチューブ20は、中心軸方向に沿って、比較的大きな断面積を有する管腔である操作ワイヤルーメン22と、比較的小さな断面積を有する管腔であるバルーンルーメン24と、を有する管状体である。カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22は、操作ワイヤ30が挿通される管腔である。また、バルーンルーメン24は、後述するように、バルーン40を膨張させるためのバルーン膨張用流体を、カテーテルチューブ20の近位端側からバルーン40の内部に送り込むための流路として用いられる管腔である。本実施形態では、操作ワイヤルーメン22は、カテーテルチューブ20の近位端から遠位端まで貫通する管腔となっていて、バルーンルーメン24は、カテーテルチューブ20の近位端から、カテーテルチューブ20の側壁に設けられたバルーン膨張用開口26まで貫通する管腔となっている。
カテーテルチューブ20の外径は、特に限定されないが、通常、1〜5mmであり、カテーテルチューブ20の長さは、特に限定されないが、通常、500〜2500mmである。また、カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22は、その断面形状が円形であることが好ましく、その径は、0.5〜2.5mmであることが好ましい。カテーテルチューブ20のバルーンルーメン24は、その断面形状は特に限定されず、そのルーメン断面積は、通常、0.1〜3mmである。
本実施形態の医療用バスケット型処置器具10では、カテーテルチューブ20は、金属製コイルが樹脂で被覆されてなるコイルチューブ23と、そのコイルチューブ23内に挿通された樹脂製のバルーンルーメン用チューブ25とから構成されている。コイルチューブ23の側壁には、バルーン膨張用開口26を設けるための開口が設けられており、この開口の縁とバルーンルーメン用チューブ25の遠位端面とが融着や接着等の手段によって液密に接合されることによって、バルーン膨張用開口26が構成されている。
本発明の医療用バスケット型処置器具10において、カテーテルチューブ20は、図1に示す実施形態のように複数のチューブを複合させることにより構成してもよいし、少なくとも2つの管腔を有する一本のチューブにより構成してもよい。また、カテーテルチューブ20を複数のチューブにより構成する場合においては、図1に示す実施形態のように一つのチューブに他のチューブを挿通して構成することが好ましいが、複数のチューブを互い挿通せずに隣接させて構成することもできる。
カテーテルチューブ20は、可撓性を有する樹脂を用いて構成されることが好ましいが、本発明の医療用バスケット型処置器具10が異物の破砕を目的とするものである場合は、カテーテルチューブ20には一定以上の強度が求められ、カテーテルチューブ20が樹脂と補強用の金属とで構成されることが好ましい。カテーテルチューブ20を構成するために用いる樹脂は、特に限定されないが、フッ素樹脂が好ましい。また、カテーテルチューブ20を金属で補強する場合の形態としては、コイルチューブや、ブレードチューブが挙げられる。
本実施形態の医療用バスケット型処置器具10では、カテーテルチューブ20の遠位端部の外周面上に、先端パイプ27が嵌着してある。本発明の医療用バスケット型処置器具10が異物の破砕を目的とするものである場合は、このような金属パイプ27を設けてカテーテルチューブ20の遠位端部を補強することで、バスケット部32がカテーテルチューブ20の遠位端部に押し付けられて行われる異物の破砕を容易にすることができる。なお、先端パイプ27の材料としては、ステンレス鋼等の通常の金属を用いればよいが、例えば、白金、金、タングステン等の放射線不透過性金属を用いてもよい。先端パイプ27の材料として、放射線不透過性金属を用いる場合は、X線透視により先端パイプ27が造影されるので、体内に挿入したカテーテルチューブ20の遠位端部の位置を知ることが可能となる。
本実施形態の医療用バスケット型処置器具10では、図2に示すように、バルーン膨張用開口26が設けられた位置のカテーテルチューブ20の外周面に、伸縮性材料製の筒状体からなるバルーン40が取り付けられている。このバルーン40は、その遠位端近傍の内周面全周と近位端近傍の内周面全周とが、それぞれカテーテルチューブ20の外周面に対して、融着や接着等の手段により接合されていて、この両端の接合部分の間に位置するバルーン40にはたるみが生じないように取り付けられていて、バルーン40の内部(バルーン40の内周面とカテーテルチューブ20の外周面とで区画される領域)は、バルーン膨張用開口26以外の外部に対して液密となっている。このようにバルーン40が取り付けられていることにより、後述するように、バルーン膨張用流体がカテーテルチューブ20の近位端側からバルーンルーメン24及びバルーン膨張用開口26を介してバルーン40の内部に送り込まれると、図2に示すようにバルーン40が膨張する。なお、図1では、バルーン40が収縮した状態を示していて、図2では、バルーン40が膨張した状態を示している。
本発明の医療用バスケット型処置器具10においては、バルーン40は、カテーテルチューブ20の遠位端から5〜80mmの位置に取り付けられていることが必要であり、10〜30mmの位置に取り付けられていることが好ましい。バルーン40の位置が、カテーテルチューブ20の遠位端に近すぎると、膨張したバルーン40が、バスケット部32を拡開させる際の邪魔になるおそれがあり、また、バルーン40の位置が、カテーテルチューブ20の遠位端から遠すぎると、バルーン40を膨張させてもカテーテルチューブ20の遠位端部が体内内壁から十分に離れないおそれがあり、その結果、バスケット部32が十分に拡開される前に体内内壁に接触して、バスケット部32が十分に拡開されないおそれがある。なお、バルーン40が、カテーテルチューブ20の遠位端からXmmの位置に取り付けられているとは、バルーン40を膨張させた場合に最も外径が大きくなる部分が、カテーテルチューブ20の遠位端からXmmにあることを意図するものである。
また、本発明の医療用バスケット型処置器具10においては、バルーン40が15mmを超える外径を有するまで膨張させることが可能となっている必要があり、18mmを超える外径を有するまで膨張させることが可能となっていることが好ましい。バルーン40が、15mm以下の外径までしか膨張されないものであると、バルーン40を膨張させてもカテーテルチューブ20の遠位端部が体内内壁から十分に離れないおそれがあり、その結果、バスケット部32が十分に拡開される前に体内内壁に接触して、バスケット部32が十分に拡開されないおそれがある。
バルーン40を形成する材料としては、伸縮性を有する材料であれば特に限定されないが、100%モジュラス(JIS K 6251に準拠して測定した値)が、0.1〜10MPaであるものが好ましく、1〜5MPaであるものが特に好ましい。バルーン40が、非伸縮性材料や100%モジュラスが大きすぎる材料で構成されていると、バルーン40を十分な大きさに膨張させるために、バルーン40の径を、取り付けられるカテーテルチューブ20の外径よりも予め大きくする必要が生じ、収縮時のバルーン40にたるみが生じるので、カテーテルチューブ20を内視鏡のチャネル等に挿入する際に邪魔になるおそれがある。なお、本発明の医療用バスケット型処置器具10では、バルーン40を乳頭等の拡張に用いる必要はないので、バルーン40を比較的小さな100%モジュラスを有する材料で構成することができるが、この材料の100%モジュラスがあまりに小さすぎると、バルーン40の強度が不足するおそれがある。バルーン40を形成するために好適な伸縮性材料の具体例としては、天然ゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンエラストマー等が挙げられる。
バルーン40の形状(外力を受けない状態における形状)は、筒状体であれば特に限定されないが、取り付けられるカテーテルチューブ20の外径と実質的に等しい内径を有する円筒形状であることが好ましく、また、バルーン40の長さ(膨張可能な部分のカテーテルチューブ20の軸方向に沿った長さ)は、5〜25mmが好ましく、肉厚は、0.05〜1.0mmであることが好ましい。
本発明の医療用バスケット型処置器具10では、カテーテルチューブ20を体内に挿入した後バルーン40を膨張させることにより、カテーテルチューブ20の遠位端部を体内内壁から離れた位置に位置させることができるので、その状態で操作ワイヤ30を操作して、バスケット部32を操作ワイヤルーメン22から押し出し、バスケット部32を拡開させることにより、バスケット部32が、完全に拡開するまで体内内壁に接触しにくく、その結果、バスケット部32を十分に拡開させることが容易となる。
図2に示す本実施形態の医療用バスケット型処置器具10では、バスケット部32は、4本のワイヤ33(線材)から形成されていて、そのワイヤ33の遠位端部は、先端チップ34により結束されている。また、ワイヤ33の近位端部は、結束部37において、銀ロー溶接などの溶接法等ににより結束され、その結束部37において操作ワイヤ30に接合されている。
バスケット部32を構成するワイヤ33は、カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22の遠位端に形成してある開口部から飛び出した状態で、半径方向外方に弾力により膨らむように、各ワイヤ33には、内方折曲部35および外方折曲部36が形成してあり、ワイヤ33全体でかご状のバスケット部32に形成されている。その結果、ワイヤ33間の隙間を介して、図3に示すようにバスケット部32内に胆石等の異物76を捕捉することが可能になっている。このバスケット部32は、操作ワイヤルーメン22の内部に引き込まれた状態では、折り畳まれて、収縮するように弾性変形可能になっている。
操作ワイヤ30は、バスケット部32を構成するワイヤ33を長手方向に延長することにより構成しても良いが、これらのワイヤ33とは全く別のワイヤにより構成しても良い。操作ワイヤ30は、その近位端側に作用する操作力をバスケット部32まで伝達し、カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22内に折り畳まれて収縮した状態で収納されたバスケット部32を操作ワイヤルーメン22の遠位端の開口から外部に送り出すことが可能な程度の剛性を有している。また、この操作ワイヤ30は、バスケット部32の外径が縮む力を利用して胆石や結石などの異物を破壊する力を伝達できる程度の引張強度を有している。
バスケット部32を構成するワイヤ33及び操作ワイヤ30は、たとえば線径が0.1mm〜1.5mmの金属製ワイヤで構成してある。これらのワイヤの材質としては、たとえばニッケルチタン合金、ステンレス、金、銀、白金、ニッケル、鉄、チタン、アルミ、スズ、亜鉛、タングステンなどが例示される。また、バスケット部32を構成するためのワイヤ33の本数は、特に限定されないが、2〜10本であることが好ましい。
図1に示す実施形態の医療用バスケット型処置器具10では、操作ワイヤ30の近位端側の部分には、操作ワイヤ30を覆うようにしてリードパイプ60が溶接等の手段により接合されている。このリードパイプ60は、ステンレス鋼などにより構成されていて、操作ワイヤ30の剛性を増し、操作ワイヤ30を介したバスケット部32の操作を容易にする機能を果たしている。
図1に示す実施形態の医療用バスケット型処置器具10において、カテーテルチューブ20のに接続されているコネクタハブ50は、内腔を有する部材であり、その内腔と外部とを連通する3つの開口(操作ワイヤ挿通口52、造影剤注入口54及びバルーン膨張流体注入口56)を有している。操作ワイヤ挿通口52及び造影剤注入口54は、共に、カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22(コイルチューブ23の管腔)と連通しており、一方、バルーン膨張流体注入口56は、カテーテルチューブ20のバルーンルーメン24(バルーンルーメン用チューブ25の管腔)と連通している。
コネクタハブ50の操作ワイヤ挿通口52は、操作ワイヤ30をカテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22に導くための入口として用いられる。また、コネクタハブ50の造影剤注入口54は、体内の異物の位置を確認するためにX線透視を行う際に、体内に造影剤を送り込むための注入口として用いられる。造影剤注入口54から注入された造影剤は、カテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22を介して、カテーテルチューブ20の遠位端開口から体内に放出される。コネクタハブ50のバルーン膨張流体注入口56は、バルーン40を膨張させるためのバルーン膨張用流体をバルーン40に送り込むための入口として用いられる。このバルーン膨張流体注入口56には、例えばシリンジが接続されることにより空気等の流体が注入され、その流体がカテーテルチューブ20のバルーンルーメン24及びバルーン膨張用開口26を介して、バルーン40内部に送り込まれる。
コネクタハブ50を形成するために用いる材料は特に限定されないが、コネクタハブ50がカテーテルチューブ20より高い剛性を有するように選定されることが好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアクリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体などの熱可塑性樹脂またはステンレス等の金属で形成される。また、コネクタハブ50は、操作者が片手で掴みやすい形状および大きさに成形されることが好ましい。
図1に示す実施形態の医療用バスケット型処置器具10では、カテーテルチューブ20とコネクタハブ50の接合部分を樹脂製の補強チューブ62で被覆してある。この補強チューブ62は、コネクタハブ50との接合部近傍でカテーテルチューブ20が折れ曲がってしまう現象を防止する機能を果たす。
次に、本実施形態に係る医療用バスケット型処置器具10の使用方法の一例として、医療用バスケット型処置器具10を内視鏡のチャネルを介して胆管内に挿入して、胆石を破砕する場合について説明する。まず、医療用バスケット型処置器具10を体内に挿入する際に用いる内視鏡80が、患者の十二指腸72の内部の十二指腸乳頭74の近くまで挿入される。次いで、その内視鏡80の近位端側から医療用バスケット型処置器具10のカテーテルチューブ20が、内視鏡80のチャネル内部に挿入される。この際、医療用バスケット型処置器具10のバルーン40は収縮した状態であり、バスケット部32は操作ワイヤルーメン22内に収納された状態である。
医療用バスケット型処置器具10のカテーテルチューブ20の遠位端側の部分が、内視鏡80のチャネルの遠位端側の開口から飛び出た状態となったら、その部分を乳頭74に挿通することで、胆管70内に挿入する。なお、乳頭74は必要に応じて、予めバルーンカテーテル等を用いて拡張しておいてもよい。その後、必要に応じて、図1に示す造影剤注入口54からカテーテルチューブ20の操作ワイヤルーメン22を通して、造影剤を胆管70内に流した上で、胆管70の内部をX線透視により観察し、バスケット部32により胆石76を捕捉しやすいようにカテーテルチューブ20の遠位端の位置を調整する。次いで、図1に示す流体注入口56からカテーテルチューブ20のバルーンルーメン24を通して、バルーン40の内部に空気を送り込んで、バルーン40を、その外周の全周が胆管70の内壁に接するまで(概ね外径が16mmとなる程度まで)膨張させる。このようにバルーン40を膨張させることにより、カテーテルチューブ20の遠位端部は、胆管70の内腔の中心部分に位置し、胆管70の内壁から離れた状態となる。
バルーン40を膨張させたら、図1に示すリードパイプ60を摘んで操作ワイヤ30を操作して、操作ワイヤ30を遠位端側に送り込むことにより、操作ワイヤルーメン22の遠位端開口からバスケット部32を飛び出させる。これにより、バスケット部32が拡開する。本実施形態のバスケット型処置器具10では、バルーン40を膨張させることにより、カテーテルチューブ20の遠位端部を胆管70の内壁から離れた状態とさせることができるので、バスケット部32が完全に拡開するまで、胆管70の内壁に接触しにくく、その結果、バスケット部32を十分に拡開させることが容易である。そして、この十分に拡開されたバスケット部32で破砕すべき胆石76を捕捉した後、ワイヤ駆動装置等を用いて操作ワイヤ30を近位端側に強く引けば、操作ワイヤルーメン22内に収納されて収縮しようとするバスケット部32で胆石76が圧迫されて、胆石76を破砕することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
例えば、上述した実施形態の医療用バスケット型処置器具は、主として内視鏡のチャネルを介して用いられ、胆管内の結石の破砕を目的として構成されたもの(いわゆるクラッシャーカテーテル)であるが、他の部分に生じる結石等の異物の破砕あるいは摘除を目的として構成されても良く、その目的に応じて、構成を変化させてもよい。その一例としては、比較的小さな胆管内の結石を破砕することなく摘除することを目的としたもの(いわゆるバスケットカテーテル)が挙げられる。また、必ずしも、内視鏡のチャネルを介して用いられるものである必要はなく、例えば、経皮的に直接体内に挿入されて用いられるものであってもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る医療用バスケット型処置器具の全体図である。 図2は、図1に示す医療用バスケット型処置器具の遠位端側の部分を示す拡大図である。 図3は、図1に示す医療用バスケット型処置器具を胆石の破砕に使用している状態を示す概略図である。
符号の説明
10 医療用バスケット型処置器具
20 カテーテルチューブ
22 操作ワイヤルーメン
23 コイルチューブ
24 バルーンルーメン
25 バルーンルーメン用チューブ
26 バルーン膨張用開口
27 先端パイプ
30 操作ワイヤ
32 バスケット部
33 ワイヤ
34 先端チップ
35 内方折曲部
36 外方折曲部
37 結束部
40 バルーン
50 コネクタハブ
52 操作ワイヤ挿通口
54 造影剤注入口
56 バルーン膨張流体注入口
60 リードパイプ
62 補強チューブ
70 胆管
72 十二指腸
74 十二指腸乳頭
76 胆石
80 内視鏡

Claims (1)

  1. 第1の管腔及び第2の管腔を備えるカテーテルチューブと、該カテーテルチューブの第1の管腔に軸方向移動自在に挿入される操作ワイヤと、該操作ワイヤの遠位端部に接続された、かご状のバスケット部と、を備えてなり、前記バスケット部が、前記カテーテルチューブの第1の管腔内に引き込まれると収縮し、該第1の管腔から押し出されると拡開する医療用バスケット型処置器具であって、
    前記カテーテルチューブの遠位端から5〜80mmの位置に、伸縮性材料製の筒状体からなるバルーンが取り付けられていて、
    前記カテーテルチューブの第2の管腔を介して、バルーン膨張用流体を、該カテーテルチューブの近位端側から前記バルーンの内部に送り込んで、該バルーンを15mmを超える外径を有するまで膨張させることが可能となっている医療用バスケット型処置器具。
JP2005127659A 2005-04-26 2005-04-26 医療用バスケット型処置器具 Pending JP2006304835A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127659A JP2006304835A (ja) 2005-04-26 2005-04-26 医療用バスケット型処置器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005127659A JP2006304835A (ja) 2005-04-26 2005-04-26 医療用バスケット型処置器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006304835A true JP2006304835A (ja) 2006-11-09

Family

ID=37472434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005127659A Pending JP2006304835A (ja) 2005-04-26 2005-04-26 医療用バスケット型処置器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006304835A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104546143A (zh) * 2015-01-22 2015-04-29 赵正国 腹腔镜保胆取石支撑器
CN108577930A (zh) * 2018-02-09 2018-09-28 大连大学 带有球囊的杯状取石网篮
JP2019097597A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 株式会社カネカ バルーンカテーテルおよびその作動方法
CN111839665A (zh) * 2020-08-14 2020-10-30 上海市东方医院(同济大学附属东方医院) 带取石球囊的碎石网篮导管
KR20210142911A (ko) * 2020-05-19 2021-11-26 서울대학교산학협력단 심장사상충 제거장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53108694A (en) * 1977-02-11 1978-09-21 Beecher William H Device for removing foreign material from cavity of human body
JPS61293474A (ja) * 1985-04-25 1986-12-24 トマス・ジエイ・フオガテイ− 体腔から閉塞物体を移動および除去する装置
JP2000005189A (ja) * 1998-06-24 2000-01-11 Terumo Corp 異物除去用カテーテル
JP2001149377A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 把持具付拡張バルーンカテーテル
JP2003504144A (ja) * 1999-07-17 2003-02-04 ウイルソンークック メディカル インク. 患者の脈管から結石を取り出す装置
JP2003506141A (ja) * 1999-08-04 2003-02-18 ボストン サイエンティフィック リミテッド フィルタフラッシュシステムおよびその使用方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53108694A (en) * 1977-02-11 1978-09-21 Beecher William H Device for removing foreign material from cavity of human body
JPS61293474A (ja) * 1985-04-25 1986-12-24 トマス・ジエイ・フオガテイ− 体腔から閉塞物体を移動および除去する装置
JP2000005189A (ja) * 1998-06-24 2000-01-11 Terumo Corp 異物除去用カテーテル
JP2003504144A (ja) * 1999-07-17 2003-02-04 ウイルソンークック メディカル インク. 患者の脈管から結石を取り出す装置
JP2003506141A (ja) * 1999-08-04 2003-02-18 ボストン サイエンティフィック リミテッド フィルタフラッシュシステムおよびその使用方法
JP2001149377A (ja) * 1999-11-29 2001-06-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd 把持具付拡張バルーンカテーテル

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104546143A (zh) * 2015-01-22 2015-04-29 赵正国 腹腔镜保胆取石支撑器
JP2019097597A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 株式会社カネカ バルーンカテーテルおよびその作動方法
CN108577930A (zh) * 2018-02-09 2018-09-28 大连大学 带有球囊的杯状取石网篮
CN108577930B (zh) * 2018-02-09 2024-03-08 大连大学 带有球囊的杯状取石网篮
KR20210142911A (ko) * 2020-05-19 2021-11-26 서울대학교산학협력단 심장사상충 제거장치
KR102387469B1 (ko) * 2020-05-19 2022-04-15 서울대학교산학협력단 심장사상충 제거장치
CN111839665A (zh) * 2020-08-14 2020-10-30 上海市东方医院(同济大学附属东方医院) 带取石球囊的碎石网篮导管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10589064B2 (en) Balloon catheter
US11426192B2 (en) Catheter for removing foreign body in blood vessel
CA2681923A1 (en) Spiral balloon catheter
JP2011526529A (ja) バルーンカテーテルシステム及びその使用方法
CN108525105B (zh) 球囊导管
JP2011526530A (ja) 蛇腹式バルーンカテーテルシステム及びその使用方法
JP2010035951A (ja) カテーテル
WO2016143556A1 (ja) 内視鏡用処置具
JP2006304835A (ja) 医療用バスケット型処置器具
WO2017111164A1 (ja) 内視鏡用処置具
CN114599297A (zh) 除异物用球囊导管
JP2010057770A (ja) カテーテル組立体
JP2017113271A (ja) 内視鏡用処置具
JP5888755B2 (ja) カテーテル
JP2019170521A (ja) 医療用バスケット型処置器具
JP2016198355A (ja) 内視鏡用処置具
JP5500654B2 (ja) バルーンカテーテル
JP2007229129A (ja) バルーンカテーテル
JP2017176672A (ja) 医療用バスケット型処置器具およびその使用方法
JP3958086B2 (ja) 拡張バルーンカテーテル
JP2022040094A (ja) 可撓性の改善されたバルーンカテーテル
JP2022059506A (ja) カテーテルシステム及びカテーテル
JP4744005B2 (ja) カテーテル
JP4379226B2 (ja) 結石除去用バルーンカテーテル
US10092733B2 (en) Balloon catheter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110629