JP2022059506A - カテーテルシステム及びカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】カテーテルシステムの汎用性を向上できるようにする。【解決手段】カテーテル10、カテーテル10に収容可能なバルーンカテーテル50と、を備えるカテーテルシステム1において、カテーテル10は、バルーンカテーテル50を挿通可能な中空シャフト12と、中空シャフト12の先端に接続されたメッシュ部材11と、メッシュ部材11の先端に接続された先端チップ13と、を有し、先端チップ13は、バルーンカテーテル50の先端チップ90と係合可能な係合部131を有するように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、カテーテルとカテーテルに収容可能な医療用デバイスとを含むカテーテルシステム及びカテーテルに関する。
血管内における狭窄部位における血流を改善する医療器具として、例えば、血管内の狭窄部位を拡張するためにメッシュ状のブレーデッドワイヤ(スコアリング要素)を径方向に拡張するもの(例えば、特許文献1参照)が知られている。
他方、慢性完全閉塞病変(CTO:Chronic total occlusion)のような血管を閉塞する閉塞物は非常に硬いために上述のような医療器具では閉塞物を除去することが困難なケースが多く、このような場合に対して、例えば、カテーテルに対して閉塞病変を挟んで反対側から閉塞病変に対してガイドワイヤを挿通させ、そのガイドワイヤをカテーテルに備えたメッシュ状の拡張部により捕捉する技術が知られている。
特開2018-157914号公報
例えば、医療器具においては、使用目的等によってガイドワイヤを選択的に使用可能であることが要請される。しかしながら、特許文献1に記載のデバイスによると、デバイスの先端保護要素6がガイドワイヤWに固定された状態となっているので、デバイスを患者の体内から取り出さなければ、ガイドワイヤを変更することができないという問題がある。
また、特許文献1に記載のデバイスでは、例えば、手技中において必要なデバイスの性能や機能が変った場合には、デバイスを患者の体内から取り出して、他のデバイスに交換しなければならないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、その目的は、カテーテルの汎用性を向上することのできる技術を提供することにある。
かかる目的を達成するために、第1の観点に係るカテーテルシステムは、カテーテルと、前記カテーテルに収容可能な医療用デバイスとを備えるカテーテルシステムであって、前記カテーテルは、前記医療用デバイスを挿通可能な中空シャフトと、前記中空シャフトの先端に接続されたメッシュ部材と、前記メッシュ部材の先端に接続された先端チップと、を有し、前記先端チップは、前記医療用デバイスの先端部と係合可能な係合部を有する。
上記カテーテルシステムにおいて、前記医療デバイスの先端部は、外形が円柱形状であり、前記係合部の基端側には、前記医療用デバイスの前記先端部の外形形状に対応する開口が形成されていてもよい。
また、上記カテーテルシステムにおいて、前記医療用デバイスの先端部には、前記医療用デバイスの軸方向に延びる貫通孔が形成されており、前記先端チップには、前記先端部を前記係合部に係合させた場合に、前記先端部の貫通孔と連通する貫通孔が形成されていてもよい。
また、上記カテーテルシステムにおいて、前記医療用デバイスは、バルーンカテーテルであってもよい。
また、第2の観点に係るカテーテルは、医療用デバイスを収容可能なカテーテルであって、前記医療用デバイスを挿通可能な中空シャフトと、前記中空シャフトの先端に接続されたメッシュ部材と、前記メッシュ部材の先端に接続された先端チップと、を有し、前記先端チップは、前記医療用デバイスの先端部と係合可能な係合部を有する。
上記カテーテルにおいて、前記係合部には、貫通孔が形成されており、前記係合部の貫通孔は、前記基端側の内径よりも先端側の内径が短くてもよい。
本発明によると、カテーテルシステムの汎用性を向上することができる。
図1は、第1実施形態に係るカテーテルシステムの概略正面断面図である。 図2は、第1実施形態に係るカテーテルの概略正面断面図である。 図3は、第1実施形態に係るバルーンカテーテルの概略正面断面図である。 図4は、第1実施形態に係るカテーテルシステムの先端部分の構成図である。 図5は、第1実施形態に係るカテーテルのメッシュ部材が拡張した状態での概略正面図である。 図6は、第2実施形態に係るカテーテルシステムの先端部分の構成図である。 図7は、第3実施形態に係るカテーテルシステムの先端部分の構成図である。
実施形態に係るカテーテルシステムについて図面を参照して説明するが、本発明は、当該図面に記載の実施形態にのみ限定されるものではない。また、各図面に示したカテーテルシステムの各構成の寸法は、実施内容の理解を容易にするために示した寸法であり、実際の寸法に対応するものではない。
なお、本明細書において、「ガイドワイヤ」とは、血管などの体腔内の術部に押し進められ、その術部にカテーテルを導くためや、閉塞物を穿通するために用いられる医療用のガイドワイヤを意味する。
また、本明細書において、「先端側」とは、カテーテルの長手方向に沿った方向(カテーテルの軸方向に沿う方向)であって、メッシュ部材に対する先端チップが位置する方向を意味する。また、「基端側」とは、カテーテルの長手方向に沿った方向に沿う方向であって、先端側と反対側の方向を意味する。また、「先端」とは、任意の部材または部位における先端側の端部、「基端」とは、任意の部材または部位における基端側の端部をそれぞれ示す。
また、本明細書において、「順行性ガイドワイヤ」とは、ガイドワイヤのうち、カテーテルに先立って血管中の閉塞部位などの術部に押し進められるガイドワイヤを意味し、「逆行性ガイドワイヤ」とは、ガイドワイヤのうち、例えば血管内をカテーテルの先端側からカテーテルに向かって進められるガイドワイヤを意味する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るカテーテルシステムの概略正面断面図である。図2は、第1実施形態に係るカテーテルの概略正面断面図である。図3は、第1実施形態に係るバルーンカテーテルの概略正面断面図である。図1乃至図3は、カテーテルシステムにおいて、メッシュ部材11及びバルーン60が縮径している状態を示している。
カテーテルシステム1は、例えば、狭窄部に存在する病変に割(切込み)を入れて狭窄部を拡張するためのカッティングバルーンカテーテル(スコアリングバルーンカテーテルともいう)である。カテーテルシステム1は、医療用デバイスの一例としてのバルーンカテーテル50と、バルーンカテーテル50の少なくとも一部を収容可能なカテーテル10とを含む。
カテーテル10は、概略的に、メッシュ部材11と、中空シャフト12と、先端チップ13と、コアワイヤ14とを備えている。
メッシュ部材11は、径方向に拡縮可能なチューブ状の部材である。メッシュ部材11は、後述するバルーンカテーテル50のバルーン60が径方向に拡張された場合に、バルーン60の拡張により面外変形して径外側へ膨出することで拡張し、周囲の病変に割を入れたり、或いは、先端チップ13が先端方向に移動できない状態において、コアワイヤ14によって中空シャフト12が先端側に押されたりした場合に、面外変形して径外側へ膨出することで拡張して、拡張したメッシュ部材11の開口mを介して逆行性ガイドワイヤW2(図5参照)をメッシュ部材11内に受け入れたりする。
本実施形態では、メッシュ部材11は、複数の第1素線111と複数の第2素線112とを有しており、これら第1素線111と第2素線112とが格子状に編まれて全体としてチューブ状になるように形成されている。メッシュ部材11は、編まれた隣り合う素線間に開口mが形成されており、拡張したときの拡大した開口mを通して逆行性ガイドワイヤを受け入れる。メッシュ部材11は、拡張させる力が加えられていない場合には、収縮した状態を維持する自己収縮型の部材であってもよい。メッシュ部材11を構成する各素線の先端部分は、先端チップ13に接合され、各素線の基端部分は、中空シャフト12に接合されている。なお、各素線111,112は、単線であってもよいし、複数の単線を撚り合わせた撚線であってもよい。
メッシュ部材11の各素線111,112を構成する材料としては、金属材料または樹脂材料を採用することができる。このような金属材料としては、例えば、SUS304などのステンレス鋼、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金等が挙げられる。このような樹脂材料としては、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられる。これらの材料の中で、強度および可撓性を向上させる観点から金属材料であってもよい。なお、第1素線111,112は、それぞれ同一の材料で形成されていてもよく、異なる材料で形成されていてもよい。
また、メッシュ部材11の各素線111,112を構成する材料としては、メッシュ部材11の視認性を向上させる観点から、放射線不透過性材料を含んでもよい。このような放射線不透過材料としては、例えば、金、白金、タングステン、またはこれらの元素を含む合金(例えば、白金ニッケル合金など)等が挙げられる。なお、放射線不透過性材料を、各素線111,112の表面にコートするようにしてもよい。
中空シャフト12は、中空形状のシャフトであり、メッシュ部材11の基端に接続されている。中空シャフト12は、内部にバルーンカテーテル50等の医療用デバイスが挿通可能なルーメン121を有している。したがって、中空シャフト12の内径は、挿通される医療用デバイスの外径よりも大きくなっている。中空シャフト12の基端には、基端側に向かって開口する開口部122が形成されており、開口部122を介して医療用デバイスをカテーテル10に挿入したり、カテーテル10から排出したりすることが可能となっている。
中空シャフト12を構成する材料としては、中空シャフト12が血管内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していてもよく、樹脂材料、金属材料を採用することができる。中空シャフト12としては、柔軟性が求められるため、例えばポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料を採用してもよい。
中空シャフト12の基端側には、コアワイヤ14が接続されている。
コアワイヤ14は、先端が中空シャフト12の基端に接続され、基端が中空シャフト12の基端よりも基端側に位置するように延びている。コアワイヤ14は、手技時において、基端側が患者の体外に位置する長さとなっている。コアワイヤ14を操作することで、中空シャフト12を軸方向に進退させることができる。
コアワイヤ14を構成する材料としては、コアワイヤ14自身の切断を防止する観点から、十分な引張強度および剛性を有していてもよい。このような材料としては、例えば、SUS304などのステンレス鋼、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金などの金属材料等が挙げられる。
先端チップ13は、メッシュ部材11の先端に接続されている部材である。先端チップ13は、具体的には、カテーテル10が血管中を進行し易いように、先端側に向かって尖鋭状に形成されている。先端チップ13の基端側には、バルーンカテーテル50の後述する先端チップ90と係合することにより、バルーンカテーテル50の軸方向及び径方向の位置を画定する係合部131が設けられている。先端チップ13の形状については、後述する。
先端チップ13を構成する材料としては、カテーテル10が血管中を進行することから、柔軟性を有していてもよい。このような柔軟性と有する材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマーなどの樹脂材料等が挙げられる。
バルーンカテーテル50は、概略的に、バルーン60と、アウターシャフト70と、インナーシャフト80と、先端部の一例としての先端チップ90と、コネクタ100と、を備えている。
アウターシャフト70は、バルーン60の基端に接続された部材である。本実施形態では、アウターシャフト70は、先端がバルーン60の基端に接続された中空の先端側シャフト71と、先端が先端側シャフト71の基端に接続された中空の基端側シャフト73とを有している。
先端側シャフト71は、内部にインナーシャフト80が挿通されている。先端側シャフト71とインナーシャフト80との間には、バルーン60を拡縮するための液体(以下、「拡張液」ともいう)が流通する拡張ルーメン74が形成されている。拡張ルーメン74は、先端側シャフト71の内部のルーメンにおけるインナーシャフト80以外の部分である。
先端側シャフト71と基端側シャフト73とは、接続部72において、接続されている。先端側シャフト71の基端には、基端側に向かって開口する開口部75が形成されている。開口部75には、インナーシャフト80が接続され、その開口が後述するルーメン81と連通している。開口部75は、開口を介してガイドワイヤをバルーンカテーテル50内に挿通させたり、ガイドワイヤをバルーンカテーテル50の外部に排出させたりすることができる。
基端側シャフト73は、基端側にコネクタ100が接続されている。
先端側シャフト71および基端側シャフト73を構成する材料としては、体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましい。先端側シャフト71を構成する材料としては、例えば、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂など樹脂材料等を採用することができる。基端側シャフト73を構成する材料としては、例えば、先端側シャフト71よりも剛性の高い樹脂材料、ステンレス鋼(SUS304など)、超弾性合金(ニッケル-チタン合金など)などの金属材料等を採用することができる。
インナーシャフト80は、内部に、ガイドワイヤを挿通するためのガイドワイヤルーメン81が形成されている。インナーシャフト80は、基端側は、先端側シャフト71の開口部75に接続され、先端側は、先端チップ90が結合されている。インナーシャフト80を構成する材料としては、体腔内に挿通されることから、抗血栓性、可撓性および生体適合性を有していることが好ましい。インナーシャフト80を構成する材料としては、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂など樹脂材料等を採用することができる。
バルーン60は、収縮可能な部材である。バルーン60の先端部は、先端チップ90を介してインナーシャフト80に接合され、基端部は、アウターシャフト70の先端側シャフト71の先端の外周に接合されている。バルーン60の内部空間61、すなわち、バルーン60の内周、先端チップ90、先端側シャフト71の先端、及びインナーシャフト80の外周に囲まれた空間は、拡張ルーメン74と連通している。バルーン60の内部空間61に対して、拡張ルーメン74を介して拡張液が注入されると、バルーン60が径方向外側に膨らみ、例えば、バルーン60の外周面をメッシュ部材11の内周に押し当てて、メッシュ部材11を径方向外側に拡張させ、メッシュ部材11の周囲の病変に対して割を入れてより拡張させることができる。なお、バルーン60は、加熱溶着等によって、先端チップ90や先端側シャフト71に接合してもよい。また、バルーン60の先端部をインナーシャフト80の外周に直接接合してもよい。
バルーン60は、例えば、伸縮可能なシート状の部材で形成することができる。バルーン60を構成する材料としては、伸縮性、接合容易性、抗血栓性および生体適合性を有していることが好ましい。このような材料としては、例えば、シリコーン、ポリウレタンなど樹脂材料等が挙げられる。
先端チップ90は、バルーンカテーテル50の先端に設けられている部材である。本実施形態では、先端チップ90は、インナーシャフト80と結合されており、インナーシャフト80のガイドワイヤルーメン81と挿通する開口部91を有する。先端チップ90の先端の形状は、カテーテル10の先端チップ13の係合部131と係合可能な形状となっている。なお、先端チップ13の形状の詳細については、後述する。
先端チップ90を構成する材料としては、カテーテル10が血管中を進行することから、柔軟性を有していてもよい。このような柔軟性と有する材料としては、例えば、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマーなどの樹脂材料等が挙げられる。
コネクタ100は、アウターシャフト70の拡張ルーメン74を介して拡張液を出し入れする操作用の部位である。コネクタ100は、基端側シャフト73の基端に接続されており、拡張ルーメン74に相通し基端側に開口102を有する通孔101を備えている。
次に、カテーテル10の先端チップ13と、バルーンカテーテル50の先端チップ90との構成について詳細に説明する。
図4は、第1実施形態に係るカテーテルシステムの先端部分の構成図である。図4(A)は、カテーテル10の先端チップ13と、バルーンカテーテル50の先端チップ90とが分離されている状態を示し、図4(B)は、カテーテル10の先端チップ13と、バルーンカテーテル50の先端チップ90とが係合している状態を示している。
カテーテル10の先端チップ13の係合部131には、基端側から先端側に至る貫通孔が形成されている。係合部131の貫通孔の形状は、先端側の開口においては、直径が長さD1の円柱131aとなっており、基端側の開口においては、直径が長さD2の円柱131bとなっている。ここで、長さD1よりも長さD2が長くなっている。長さD1は、カテーテルシステム1として使用するガイドワイヤや、カテーテル10を単体として使用するガイドワイヤの外径よりも長ければよい。
一方、バルーンカテーテル50の先端チップ90は、先端チップ90の先端部が先端チップ13の係合部131の基端側に係合する形状(例えば、基端側の形状に対応する形状)となっており、具体的には、外径が長さD2であり、貫通孔91の内径が長さD3の円筒形状となっている。ここで、図4の例では、長さD3は、長さD1と同じになっている。なお、長さD3は、カテーテルシステム1として使用するガイドワイヤの外径よりも長ければよい。
このような先端チップ13と、先端チップ90とによると、カテーテル10とバルーンカテーテル50とを組み合わせた状態では、図4(B)に示すように、先端チップ90の先端部分が先端チップ13の係合部131と係合した状態となる。これにより、バルーンカテーテル50のカテーテル10に対する軸方向の位置と、径方向の位置とを画定することができる。
次に、カテーテルシステム1の使用態様について説明する。
まず、順行性ガイドワイヤW1(図示せず)を例えば血管内に挿入した後、血管に沿って狭窄部位まで押し進める。
次に、順行性ガイドワイヤW1が狭窄部位に到達した後、順行性ガイドワイヤW1の基端を、図1に示すようなカテーテル10とバルーンカテーテル50とが組み合わされた状態のカテーテルシステム1の先端チップ13及び先端チップ90の貫通孔に挿通させ、順行性ガイドワイヤW1をインナーシャフト80のガイドワイヤルーメン81を挿通させ、開口部75から外部に出た状態とする。
次に、順行性ガイドワイヤW1をガイドとしてカテーテルシステム1の先端を血管内にて狭窄部位まで押し進める。この際、メッシュ部材11は、縮径した状態で血管に挿入され、カテーテルシステム1のメッシュ部材11が狭窄部位に到達するまで縮径した状態が維持される。なお、カテーテル10とバルーンカテーテル50とが組み合わされた状態のカテーテルシステム1を狭窄部位まで推し進めるようにしていたが、カテーテル10と、バルーンカテーテル50とをそれぞれ別々に狭窄部位まで推し進め、患者の体内において、カテーテル10と、バルーンカテーテル50とを係合した状態にしてもよい。
カテーテルシステム1のメッシュ部材11が狭窄部位に到達した後、カテーテルシステム1に対して順行性ガイドワイヤW1を基端側に引っ張ることで順行性ガイドワイヤW1をカテーテルシステム1から引き抜く。なお、順行性ガイドワイヤW1をカテーテルシステム1から引き抜かなくてもよい。
その後、開口102から拡張ルーメン74を介して生理食塩水などの拡張液をバルーン60の内部空間61に供給することでバルーン60を拡張する。この際、拡張液の注入に伴い、バルーン60の外周がメッシュ部材11に当接してメッシュ部材11を径方向外側に拡張する。これにより、メッシュ部材11が血管内壁に当接して狭窄部の病変に割を入れて、狭窄部を拡張することができる。
なお、カテーテルシステム1を患者の体内に挿入した状態において、使用しているガイドワイヤを他のガイドワイヤに交換する必要が生じた場合においては、開口部75から出ているガイドワイヤを引き抜いて、交換するガイドワイヤを開口部75から挿入していくことで、ガイドワイヤをインナーシャフト80のガイドワイヤルーメン81、先端チップ90の貫通孔、先端チップ13の貫通孔を介して、カテーテルシステム1の先端よりも先端側に押し進めることができ、容易にガイドワイヤを交換することができる。
また、カテーテルシステム1は、狭窄部位の拡張の処置を行った後において、更に先端側の閉塞物が存在する部位(以下、「閉塞部位」ともいう)に対する処置を行う必要が場合には、次のように使用することができる。
すでに、ガイドワイヤを外部に引き抜いている場合には、ガイドワイヤを開口部75から挿入していくことで、ガイドワイヤをインナーシャフト80のガイドワイヤルーメン81、先端チップ90の貫通孔、先端チップ13の貫通孔を介して、カテーテルシステム1の先端よりも先端側に押し進める。なお、ガイドワイヤを引き抜いていなければ、この処理を省略することができる。
次に、カテーテルシステム1において、カテーテル10のコアワイヤ14を移動させないようにした状態で、バルーンカテーテル50を基端側に引っ張って移動させる。これにより、カテーテル10の先端チップ13に対して、バルーンカテーテル50の先端チップ90が基端側に移動することとなり、先端チップ90が先端チップ13の係合部131から外れて、カテーテル10とバルーンカテーテル50とが分離される。
この後、更にバルーンカテーテル50を基端側に引っ張ることにより、バルーンカテーテル50を患者の体内から取り出す。
次に、順行性ガイドワイヤW1を血管に沿って閉塞部位まで押し進める。
次に、順行性ガイドワイヤW1の先端が閉塞部位に到達した後、コアワイヤ14を押すことにより、順行性ガイドワイヤW1をガイドとしてカテーテル10の先端を血管内にて閉塞部位まで押し進める。
次に、カテーテル10の先端が閉塞部位に到達した後、カテーテル10のコアワイヤ14を更に先端側に押す。これにより、メッシュ部材11の先端と中空シャフト12の先端との間隔が狭まり、結果として、図5に示すように、メッシュ部材11が径外側に面外変形して拡径する。この際、メッシュ部材11の拡径に伴って開口mも拡張されるので、逆行性ガイドワイヤW2を受け入れやすい状態となる。
次に、図5に示すように、先端側から向かって来る逆行性ガイドワイヤW2をカテーテル10に受け入れる。逆行性ガイドワイヤW2は、拡張したメッシュ部材11の開口mを通してメッシュ部材11の内側の空間に受け入れられた後、中空シャフト12の内部に導かれる。これにより、逆行性ガイドワイヤW2をカテーテル10により適切に受け入れることができる。
また、カテーテルシステム1は、狭窄部位の拡張の処置の途中にバルーンカテーテル50の交換が必要となった場合や、狭窄部位の拡張の処置後に、バルーンカテーテル50を他の処置を行うデバイスに交換する必要がある場合等のように、既に使用しているバルーンカテーテル50を他の医療用デバイスに交換する場合においては、次のように使用することができる。なお、交換する他の医療用デバイスは、先端部の形状が、バルーンカテーテル50と同様なカテーテル10の先端チップ13の係合部131と係合する形状であるものとする。
すでに、ガイドワイヤを外部に引き抜いている場合には、ガイドワイヤを開口部75から挿入していくことで、ガイドワイヤをインナーシャフト80のガイドワイヤルーメン81、先端チップ90の貫通孔、先端チップ13の貫通孔を介して、カテーテルシステム1の先端よりも先端側に押し進める。なお、ガイドワイヤを引き抜いていなければ、この処理を省略することができる。
次に、カテーテルシステム1において、カテーテル10のコアワイヤ14を移動させないようにした状態で、バルーンカテーテル50を基端側に引っ張って移動させる。これにより、カテーテル10の先端チップ13に対して、バルーンカテーテル50の先端チップ90が基端側に移動することとなり、先端チップ90が先端チップ13の係合部131から外れて、カテーテル10とバルーンカテーテル50とが分離される。
この後、更にバルーンカテーテル50を基端側に引っ張ることにより、バルーンカテーテル50を患者の体内から取り出す。
次に、ガイドワイヤの基端を、交換対象の医療用デバイスの先端チップの貫通孔に挿通させ、この医療用デバイスのガイドワイヤのポート(バルーンカテーテル50と同様な構成であれば、開口部75)から外部に出た状態とする。
次に、ガイドワイヤをガイドとして交換対象の医療用デバイスを先端に進め、交換対象の医療用デバイスの先端部が、カテーテル10の先端チップ13の係合部131と係合するまで進める。交換対象の医療用デバイスの先端がカテーテル10の先端チップ13の係合部131と係合することにより、カテーテル10と、交換対象の医療用デバイスとの軸方向の位置と、径方向の位置とを画定することができる。
これにより、以降において、交換対象の医療用デバイスを使用した処置が可能となる。このように、本実施形態に係るカテーテルシステム1によると、カテーテル10に収容されている医療用デバイスを容易且つ迅速に交換することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るカテーテルシステムについて説明する。なお、第2実施形態に係るカテーテルシステムは、第1実施形態に係るカテーテルシステムにおけるカテーテル10の先端チップ13に代えて、先端チップ132を備え、バルーンカテーテル50の先端チップ90に代えて、先端チップ92を備えるようにしたものである。
図6は、第2実施形態に係るカテーテルシステムの先端部分の構成図である。図6(A)は、カテーテル10の先端チップ132と、バルーンカテーテル50の先端チップ92とが分離されている状態を示し、図6(B)は、カテーテル10の先端チップ132と、バルーンカテーテル50の先端チップ92とが係合している状態を示している。
カテーテル10の先端チップ132の係合部133には、基端側から先端側に至る貫通孔が形成されている。係合部133の貫通孔の形状は、先端側の開口においては、直径が長さD4であり、基端側の開口においては、直径が長さD5である円錐台形状となっている。ここで、長さD4よりも長さD5が長くなっている。長さD4は、カテーテルシステム1として使用するガイドワイヤや、カテーテル10を単体として使用するガイドワイヤの外径よりも長ければよい。
一方、バルーンカテーテル50の先端チップ92は、先端チップ92の先端部が先端チップ132の係合部133に係合する形状となっている。具体的には、先端チップ92の先端部は、長さD5から係合部133と同様に先端側に行くほど外径が短くなる円錐台となっている。先端チップ92には、内径が長さD6の貫通孔93が形成されている。ここで、図6の例では、長さD6は、長さD4と同じになっている。なお、長さD6は、カテーテルシステム1として使用するガイドワイヤの外径よりも長ければよい。、
このような先端チップ132と、先端チップ92とによると、カテーテル10とバルーンカテーテル50とを組み合わせた状態では、図6(B)に示すように、先端チップ92の先端部分が先端チップ132の係合部133と係合した状態となる。これにより、バルーンカテーテル50のカテーテル10に対する軸方向の位置と、径方向の位置とを画定することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るカテーテルシステムについて説明する。なお、第3実施形態に係るカテーテルシステムは、第1実施形態に係るカテーテルシステムにおけるカテーテル10の先端チップ13に代えて、先端チップ134を備え、バルーンカテーテル50の先端チップ90に代えて、先端チップ94を備えるようにしたものである。
図7は、第3実施形態に係るカテーテルシステムの先端部分の構成図である。図7(A)は、カテーテル10の先端チップ134と、バルーンカテーテル50の先端チップ94とが分離されている状態を示し、図7(B)は、カテーテル10の先端チップ134と、バルーンカテーテル50の先端チップ94とが係合している状態を示している。
カテーテル10の先端チップ134の係合部135には、基端側から先端側に至る貫通孔が形成されている。係合部135の貫通孔の形状は、先端側の開口においては、直径が長さD7の円柱135aであり、基端側の開口においては、直径が長さD8から長さD7まで減少する円錐台135bである。ここで、長さD7よりも長さD8が長くなっている。長さD7は、カテーテルシステム1として使用するガイドワイヤや、カテーテル10を単体として使用するガイドワイヤの外径よりも長ければよい。
一方、バルーンカテーテル50の先端チップ94は、先端チップ94の先端部(先端の一部)が先端チップ134の係合部135に係合する形状となっており、具体的には、先端チップ94の先端部は、長さD8から長さD7まで係合部133と同様に先端に行くほど外径が短くなる円錐台である。先端チップ94には、内径が長さD9の貫通孔が形成されている。ここで、図7の例では、長さD9は、長さD7と同じになっている。なお、長さD9は、カテーテルシステム1として使用するガイドワイヤの外径よりも長ければよい。
このような先端チップ134と、先端チップ94とによると、カテーテル10とバルーンカテーテル50とを組み合わせた状態では、図7(B)に示すように、先端チップ94の先端部分が先端チップ134の係合部135と係合した状態となる。これにより、バルーンカテーテル50のカテーテル10に対する軸方向の位置と、径方向の位置とを画定することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上述した実施形態においては、カテーテル10に収容する医療用デバイスとして、主に、バルーンカテーテルを例に説明していたが、本発明はこれに限られず、内視鏡等の他の医療用デバイスであってもよく、要は、先端部がカテーテル10の係合部に係合する形状を有する医療用デバイスであればよい。
1 カテーテルシステム
10 カテーテル
11 メッシュ部材
12 中空シャフト
13,132,134 先端チップ
14 コアワイヤ
50 バルーンカテーテル
60 バルーン
70 アウターシャフト
80 インナーシャフト
90,92,94 先端チップ
100 コネクタ
131,133,135 係合部

Claims (6)

  1. カテーテルと、前記カテーテルに収容可能な医療用デバイスとを備えるカテーテルシステムであって、
    前記カテーテルは、
    前記医療用デバイスを挿通可能な中空シャフトと、
    前記中空シャフトの先端に接続されたメッシュ部材と、
    前記メッシュ部材の先端に接続された先端チップと、を有し、
    前記先端チップは、前記医療用デバイスの先端部と係合可能な係合部を有する
    カテーテルシステム。
  2. 前記医療デバイスの先端部は、外形形状が円柱形状であり、
    前記係合部の基端側には、前記医療用デバイスの前記先端部の外形形状に対応する開口が形成されている請求項1に記載のカテーテルシステム。
  3. 前記医療用デバイスの先端部には、前記医療用デバイスの軸方向に延びる貫通孔が形成されており、
    前記先端チップには、前記先端部を前記係合部に係合させた場合に、前記先端部の貫通孔と連通する貫通孔が形成されている
    請求項2に記載のカテーテルシステム。
  4. 前記医療用医療デバイスは、
    バルーンカテーテルである
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカテーテルシステム。
  5. 医療用デバイスを収容可能なカテーテルであって、
    前記医療用デバイスを挿通可能な中空シャフトと、
    前記中空シャフトの先端に接続されたメッシュ部材と、
    前記メッシュ部材の先端に接続された先端チップと、を有し、
    前記先端チップは、前記医療用デバイスの先端部と係合可能な係合部を有する
    カテーテル。
  6. 前記係合部には、貫通孔が形成されており、
    前記係合部の貫通孔は、基端側の内径よりも先端側の内径が短い
    請求項5に記載のカテーテル。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116115889A (zh) * 2023-01-04 2023-05-16 健源医疗科技(无锡)有限公司 刻痕结构及介入治疗装置

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