JP2002272677A - 湾曲圧排具 - Google Patents
湾曲圧排具Info
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Abstract
ける事が無く、広範囲に管腔臓器を圧排する事が実現で
き、かつ、安価な内視鏡案内管として機能する湾曲圧排
具を提供する事にある。 【解決手段】本発明は、内視鏡と組み合わせて用いられ
るものであって、体腔内に挿入される管状の挿入部2を
有し、この挿入部2の少なくとも一部に湾曲可能部を形
成し、この挿入部2の後端側に把持部4を設け、上記湾
曲可能部を湾曲させるための牽引ワイヤー5と、上記湾
曲可能部を任意の湾曲形状で維持するために上記牽引ワ
イヤー5を固定するワイヤー固定部6を具備した湾曲圧
排具である。
Description
せて用いられる湾曲圧排具に関する。
し、組織性状が柔軟なものである。従来の内視鏡下外科
手術においては、術野の展開やその周囲を処理する際に
複数本の鉗子を用いて、管腔臓器の圧排を行なってい
た。
先端が扇状に広がる鉗子で圧排を行なうようにしてい
る。この方式によると、把持鉗子などで管腔臓器を圧排
操作するよりも広範囲に行なえる事ができる。
腔内に挿入して管腔臓器を操作するようにしたマニピュ
レータも知られている。
の圧排具は把持鉗子等よりも広範囲に臓器を圧排する事
ができるが、胃や大腸などの組織全体に比べると圧排可
能な部分はごく一部でしかない。また、この圧排具はト
ラカール等を用いて経皮的に腹腔内に挿入されるため、
この圧排具専用の孔を体表壁に開けることが必要となる
という問題点があった。ちなみに、この圧排具を用いて
も管腔臓器を広範囲に圧排したい場合は、やはり、他の
複数本の把持鉗子などが必要となる。
作する方法として、上述した特開平6-197900号公報のマ
ニピュレータがあるが、このマニピュレータでは管腔内
を観察する手段が一体化されており、一般的に病院で使
用されている内視鏡が使用できない。よって、このマニ
ピュレータでは観察機能を備えている分だけコストが増
加し、新たに投資が必要となる。
であり、その目的とするところは、体表面に孔を設ける
事が無く、広範囲に管腔臓器を圧排する事が実現でき、
かつ、安価な内視鏡案内管として機能する湾曲圧排具を
提供する事にある。
内視鏡と組み合わせて用いられるものであって、体腔内
に挿入される管状の挿入部を有し、この挿入部の少なく
とも一部に湾曲可能部を形成した、内視鏡挿入部を挿通
する案内管と、この案内管の後端側に設けられた把持部
と、上記案内管の湾曲可能部を湾曲させるための牽引ワ
イヤーと、上記案内管の湾曲可能部を任意の湾曲形状で
維持するために上記牽引ワイヤーを固定するワイヤー固
定手段と、を具備した事を特徴とする湾曲圧排具であ
る。
可能部は蛇腹形状に形成した事を特徴とする、請求項1
に記載の湾曲圧排具である。
参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図
1は湾曲圧排具の構成を示すものであって、図1は湾曲
圧排具の全体を概略的に示す側面図である。
ており、挿入部2の先端には先端部3が設けられ、ま
た、挿入部2の後端には把持部4が設けられている。挿
入部2の内空(内孔)には牽引ワイヤー5が挿入されて
いる。挿入部2の手元端から導出した牽引ワイヤー5の
途中部分にはワイヤー固定部6が装着されている。牽引
ワイヤー5の手元端には操作リング7が設けられてい
る。
うに先端側が砲弾形状で閉じており、これよりも後端側
部分は等径の円筒形状となっている。また、先端部3の
後端部分には挿入部2の先端に挿入可能な結合部8を形
成しており、結合部8の内径は挿入部2の先端における
直管部9の外径に等しいか、それよりも僅かに大きく、
その径で先端側まで続いている。そして、先端部3の結
合部8を挿入部2の直管部9の外周に略密に被嵌し、両
者の嵌合面と先端部3の末端側周囲に接着剤10を塗布
し、先端部3を挿入部2の直管部9に接着固定するよう
にしている。
には牽引ワイヤー5の先端が挿通可能な固定孔11が形
成されている。固定孔11に牽引ワイヤー5の先端を差
し込み、接着剤12によって先端部3に接着固定してい
る。先端部3は少なくとも先端側砲弾形状部分が透明な
素材で作られたものである。
るテフロン(登録商標)やポリウレタンなどの柔軟な素
材から成るチューブ状のものであって、そのチューブ形
状は図2に示すように略全長にわたる中間部分が波形
状、いわゆる蛇腹管形状に形成されている。この挿入部
2が貫通した内空を有している事はいうまでもない。さ
らに、詳しく説明すると、挿入部2は上記蛇腹管形状の
湾曲可能な部分と、先端部3の直管部9と、把持部4と
の結合可能な直管部13とから成る。
能な大きさを有する。ここで、挿入部2は図9に示すよ
うに蛇腹管形状に形成した途中部位に任意の長さの直管
部14を設けたものでもよい。この直管部14の位置は
後述する処置対象部位に当たる部分である。
に、円筒形状をなしており、貫通した内空15を有す
る。内空15には軟性内視鏡の挿入部が挿通可能であ
る。上記把持部4の、上記挿入部2に続く側端部分には
挿入部2が挿入可能な結合部16を有し、その結合部1
6の内径は上記挿入部2の末端側の直管部13の外径よ
りも僅かに大きい。挿入部2の末端側の直管部13に上
記把持部4がほぼ密に装着され、そして、両者の嵌合面
間及び把持部4の端面に接着剤18を塗布する事により
両者が接着結合されている。把持部4の外面には滑り止
め加工が施されている。
通するように貫通して形成したワイヤー挿通孔17が設
けられている。先端部3の固定孔11とワイヤー挿通孔
17の位置は図2に示すように同じ位置にある。そし
て、牽引ワイヤー5は挿入部2の内空15を通り、把持
部4のワイヤ挿通孔17を経由してワイヤー固定部6に
挿入され、操作リング7に接続固定されている。操作リ
ング7は操作者の指が挿入できるようなリング形状のも
のであり、牽引ワイヤー挿通用の孔(図示せず)が形成さ
れている。
の構成について説明する。ワイヤー固定部6は管状部材
21と押しピン22と止めピン23が設けられており、
押しピン22の軸部22aは管状部材21を横切って貫
通しており、軸部22aの貫通した他端には上記止めピ
ン23の軸部23aが取り付けられている。押しピン2
2の円盤部22bと止めピン23の円盤部23bはいず
れも管状部材21の外に位置している。また、押しピン
22の軸部22aには管状部材21と円盤部22bの間
に介在したコイルばね24が巻装されている。押しピン
22はコイルばね24の弾性力によって押し上げられ、
円盤部22bを突き上げるようになっている。止めピン
23は押しピン22に追従して移動する。
1に挿通した牽引ワイヤー5を挿通する孔25が設けら
れている。孔25は図4(a)に示す通常の位置状態に
おいて管状部材21の内空26に位置しない位置に設け
られている。このため、孔25に挿通した牽引ワイヤー
5は管状部材21の壁部に押さえ付けられて係止固定さ
れるようになる。
部材21の壁に形成した孔27は軸部22aの径よりも
大きく、円盤部22bの径よりも小さい。止めピン23
も同様に形成されている。押しピン22を組み付ける場
合はコイルばね24内に押しピン22の軸部22aを挿
通し、押しピン22の軸部22aを管状部材21の孔2
7に差し込み、反対側から止めピン23の軸部23aを
差し込んで押しピン22の軸部22aに突き当て接着固
定する。このとき、押しピン22の軸部22aにある孔
25は管状部材21の内空26内に位置しないように設
定されることは前述した通りである。牽引ワイヤー5は
押しピン22の軸部22aにある孔25を経由して管状
部材21の内空26に挿通されている。
作用について説明する。湾曲圧排具1の挿入部2は蛇腹
管形状であるため、任意の部分に力が加わると、その点
で波形状が縮んでゆく。一方、力が加わった点の反対側
部分では波形状が伸びてゆく。このように力が挿入部2
に加わった任意のところで、適度に波形状が変形してゆ
く。つまり、挿入部2の変形は管状部の潰れや折れ、も
しくは構造的に欠損部を設けて、その部分のみが変形す
るといった変形様式ではない。また、手元側で軸方向に
力を加えたとき、挿入部2は構造的に欠損部を設けてい
ないので、手元側の力を損失することなく、先端側に伝
えることができる。
7を引っ張ると、牽引ワイヤー5が牽引される。把持部
4の外面は滑り止め加工が施されているので、操作リン
グ7を引っ張る操作をするとき、把持部4が滑る事は無
い。上記牽引ワイヤー5は先端部3に接着固定されてい
るので、挿入部2の全体が曲がり始める。このとき、先
端部3の固定孔11と把持部4のワイヤー挿通孔17は
同じ方向に位置しているため、図5(a)で示すA方
向、つまり上記ワイヤー挿通孔17が向いている方向へ
先端部3および挿入部2が曲がる。以下、これを湾曲方
向と呼ぶ。
ので、この湾曲方向側での波形状部分は縮んでゆき、湾
曲方向とは反対側の波形状部分は伸展する。よって、構
造的な欠損部を設けなくても、牽引ワイヤー5により積
極的な湾曲が可能となる。
て離すと、変化した波形状部分は元の状態に戻る方向に
力が働く。すなわち、縮んだ波形状部分は伸展してゆ
き、伸展していた波形状部分は縮んでゆく。
い場合はワイヤー固定部6を利用する。ワイヤー固定部
6は上記牽引ワイヤー5を牽引した状態で操作される。
通常、図4(a)に示すように、コイルばね24の復帰
力によって押しピン22の円盤部22bは管状部材21
の外側に離れたところに位置しており、一方、止めピン
23の円盤部23bは管状部材21の外側面に接触した
状態に止まっており、コイルばね24の復帰力によって
押しピン22が外れるような事はない。同時に、押しピ
ン22の軸部22aに設けられた孔25は管状部材21
の内空26よりも外側に位置している。そして、牽引ワ
イヤー5は管状部材21の内空26で軸部22aの孔2
5を経由して挿通されており、この軸部22aの孔25
と内空26の位置関係によってかみ込まれた状態、すな
わち、牽引ワイヤー5にワイヤー固定部6が固定された
状態となっている。
ヤー5に固定されているワイヤー固定部6も牽引方向
(図5(a)の符号「6'」で示す位置)に移動する。こ
のとき、押しピン22を指で押すと、押しピン22と管
状部材21間のコイルばね24が潰れ、押しピン22が
管状部材21の外面へ近づく。よって、軸部22aの孔
25が内空26内に移動して位置する(図4(b)参
照)。すると、それまで内空26と軸部22bの孔25
の間でかみ込まれていた牽引ワイヤー5は開放される事
になる。つまり、ワイヤー固定部6は牽引ワイヤー5の
他の位置に移動可能な状態になる。この状態で、ワイヤ
ー固定部6を把持部4のワイヤー挿通孔17近傍(図5
(b)の符号「6"」で示す位置)まで移動させる。
を離すと、コイルばね24の復帰力によって押しピン2
2は管状部材21の外面から離れる方向に動く。それと
同時に、軸部22aの孔25は内空26から管状部材2
1の外側方向へ移動して、内空26内に位置しなくな
る。よって、牽引ワイヤー5をかみ込んだ状態となり、
ワイヤー固定部6は牽引ワイヤー5をその場所に固定さ
れる(以下、ロック力と呼ぶ)。この固定状態で手を離
すと、挿入部2は蛇腹管形状の影響により、元の真っ直
ぐな状態に戻ろうとするが、ワイヤー固定部6がワイヤ
ー挿入孔17近傍に位置して牽引ワイヤー5に固定され
ているので、上記ロック力により牽引ワイヤー5が挿入
部2内に引き込まれようとしても、上記ワイヤー固定部
6とワイヤー挿入孔17のところで当接し、それ以上、
牽引ワイヤー5が上記挿入部2の内空15に引き込まれ
る事を防ぐ。つまり、挿入部2は曲がった形状を維持す
る事になる。
一部に直管部14を設けた場合の湾曲形状に関して説明
する。牽引ワイヤー5による牽引力は蛇腹管の部分で湾
曲する力として吸収され、直管部14ではほとんど湾曲
する力として作用しない。つまり、蛇腹管形状の湾曲可
能部分のみに積極的な湾曲が起こる。よって、挿入部2
は蛇腹管形状の部分だけが湾曲し、直管部14の部分は
その形状を維持した状態となる。
の使用方法について説明する。図6の(a)は腹腔内の
解剖図(小腸は記載していない。)である。本実施形態の
ものは胃や大腸および直腸等の管腔を有する臓器の処置
に使用されるが、本実施例ではそのうちのS状結腸を切
除する手術の例である。S状結腸は図6の(a)に処置
部位と示した部位である。
を湾曲圧排具1の内空15に挿入しておく(図5(b)
を参照)。軟性内視鏡の先端を湾曲圧排具1の先端部3
の透明な素材から確認できる位置まで挿入しておく。
に挿入し、処置部位周囲を観察する。
部位まで挿入する(図6の(b)を参照)。このとき、上
記湾曲圧排具1の透明な先端部3ごしに軟性内視鏡で処
置部位を観察する事ができる。また、腹腔側では術者が
鉗子などで腸管を触診したり、腹腔鏡で観察したりして
湾曲圧排具1が挿入されてくる状態を知る事ができる。
湾曲圧排具1の挿入部2の湾曲可能部が蛇腹形状である
ので、湾曲圧排具1の挿入部2は腸管の走行に逆らわず
その形状に沿って適度に曲がって挿入されてゆく。ま
た、挿入部2は構造的な欠損部を設けていないので、手
元側の挿入力量を損失することなく、先端側に伝えるこ
とができる。よって、挿入時に腸管を意図せぬ方向に伸
展させることなく、また、強く刺激しない。
の位置(例えば、下行結腸近辺まで)に到達したら、軟性
内視鏡を抜去し、牽引ワイヤー5を牽引して挿入部2の
湾曲可能部分を湾曲させる(図6の(b)参照)。する
と、それまで腸管の走行に従っていた上記湾曲圧排具1
は適度な緊張を腸管や腸管膜周囲に与えて湾曲する事に
なる。
腸−S状結腸−下行結腸と解剖学的に分類されるが、肛
門から直腸の一部は筋肉内に位置しているので、可動に
制限が加わる。このほかの部分は腹腔内に位置してお
り、ある程度自由に可動できる。
部分は蛇腹管形状であるため、力が挿入部2に加わった
任意のところで、適度に波形状が変形してゆく。つま
り、湾曲圧排具1の挿入部2は、潰れたり、折れたりし
ないので、手元側の挿入力量を損失せずに先端部分まで
伝える事ができるようになっている。
を湾曲する操作を行なったとき、可動の制限が加わって
いる下部消化管に位置している挿入部2は湾曲せず、腹
腔内に位置している挿入部2のみ湾曲する事となる。
述のワイヤー固定部6を把持部4のワイヤー挿入孔17
近傍にスライド移動させ、ロック力によって牽引ワイヤ
ー5を固定する。これにより、牽引ワイヤー5が挿入部
2の内空15内に引き込まれる事を防ぎ、挿入部2の湾
曲形状を維持する事が可能となる。よって、腸管が湾曲
し、適度な緊張を周囲の組織に与えた状態を維持でき
る。
なう。電気メスなどで、腸管から腸管膜などを切離する
が、適度な緊張があるため、複数本の鉗子で組織を把持
しなくても容易に操作を行なう事が可能である。
張させ、その場所での処置が終了したら別の部分を処置
するため、腸管を持ち直す操作をしていた。しかし、こ
れでは別の部分の処置作業に速やかに移行する事ができ
なかった。また、腸管を持ち直すときに腸管の状態が変
化するため、切除ラインを一時的にしろ見失う場合が生
じていた。
範囲の腸管が湾曲され、安定した緊張を保つため、複数
の鉗子で腸管を持ち直す事がなく、処置の速さが向上す
る。さらに、腸管の状態が安定しているため、切除ライ
ンを一時的にしろ見失う事も無い。
したい、もしくは、腸管の背側を処置したい場合には、
上記湾曲圧排具1の湾曲形状を維持した状態で、把持部
4を持って上記挿入部2を、軸中心に回転させて対応す
る。すると、処置対象部位であるS状結腸は図6(c)
のように持ち上がった状態となる。ここで、湾曲圧排具
1の挿入部2は湾曲の為の構造的な欠損部がないので、
手元側の力を欠損部で損失する事が無く、先端部3まで
確実に伝える事が可能となる。よって、腸管や腸管膜に
脂肪の付いた比較的重量の有る症例でも、処置部位の腸
管を持ち上げる事が可能となる。
たい場合は、例えば、図8に示すように手術ベッド31
の脇に装着された、器具固定具32におけるアーム先端
の器具取付け部33に湾曲圧排具1の末端側部分を取り
付け固定する。この器具固定具32は先端側で湾曲圧排
具1を取り付けられるものであれば、術中、一般的に使
用されている開創器を固定する器具固定具でよい。この
ようにする事で、助手が常に湾曲圧排具1を保持してい
なくても良く、助手が他の手術器具の操作をする事が可
能となる。
状部の途中に直管部14を設けた湾曲圧排具1の場合、
直管部14は処置対象部、すなわち、S状結腸部に配さ
れるように設計されているため、処置を行なっているS
状結腸部は直線的な形状となる。この状態で腸管を持ち
上げる操作、すなわち、把持部4を回転させると、処置
したいS状結腸が真直ぐ腹壁方向に持ち上がり、さらに
処置が行ない易くなる。この状態で残りの腸管周囲と腸
管膜の処置を行なう。
定具32から開放し、ワイヤー固定部6の押しピン22
を押して、ワイヤー固定部6を操作リング7側にスライ
ドさせる。よって、牽引ワイヤー5で挿入部2に加えて
いた牽引力が解除され、湾曲圧排具1の湾曲形状が元に
戻る。また、腹腔側から湾曲の緊張が解除された事を確
認できたら湾曲圧排具1を抜去する。
置手順に従い、腸管を切除・切り取りし、腸管の断端同
士を吻合して処置は終了する。
使用される軟性内視鏡を用いて病変部を確認する事がで
きると同時に、広範囲に管腔臓器の操作が可能な湾曲圧
排具1を提供可能である。しかも、鉗子が複数本必要な
腸管の処置操作において、腸管操作に用いる鉗子の数を
減少し、腹壁に鉗子を挿通する為の傷を減ずる事が可能
となる。
て本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形
態は前述した第1の実施形態の変形例であり、その変形
点を中心に説明する。本実施形態の湾曲圧排具の変形点
は以下の通りである。
2の内空15と連通し、軟性内視鏡が挿通可能な貫通し
た孔を設けた事である。第2点は挿入部2の蛇腹形状部
の外周に薄肉チューブ35を配した事である。第3点は
軟性内視鏡が湾曲圧排具1の内空15に挿通されたと
き、気密が保たれるようにした事である。第4点は牽引
ワイヤー5の固定方法であり、第5点は牽引ワイヤー5
の挿通経路(支点を含む)についてのものである。
10の(a)(b)に示すように構成されている。湾曲
圧排具1の先端部3は挿入部2の直管部9の外周に密に
挿入可能であり、先端部3の先端は閉塞されず、開放し
た内空41が形成されていて、図11に示すように、内
空41に軟性内視鏡28の挿入部が貫通的に挿通可能な
構成になっている。
ている。また、図10(b)に示すように、先端部3の
末端側外周部分は薄肉チューブ42が被嵌する接合部4
3が設けられている。この接合部43には牽引ワイヤー
5を挿通可能な貫通孔44が設けられている。加えて、
先端部3の部材の材質は樹脂等の固い素材でも良いが、
例えば、ウレタンのような非常に柔軟性のある素材でも
良い。柔軟性の度合は力が加われば変形するが、それ以
外の場合には変形せず、内空41を維持している位の強
度である事が望ましい。
成は第1の実施形態と同じであるが、直管部9に牽引ワ
イヤー5が挿通可能な貫通孔45を有している点と、軟
性内視鏡28が挿通可能な内空41を有す点のみ異な
る。貫通孔45は先端部3の貫通孔44に対応する位置
に配されている。挿入部2は先端部3の内面にほぼ密に
挿入され、接着固定されている。
3側の貫通孔45の位置が対応するように両者を固定す
る。そして、図10(a)(b)に示すように、牽引ワ
イヤー5はこれらの貫通孔44,45の一方の組みのも
のに通され、挿入部2の内空41内を通り、もう一方の
組みの貫通孔44,45から外部へ挿通される。そし
て、外側の牽引ワイヤー5と縒って固定する。もちろ
ん、接着剤や溶接などで固定するようにしてもよい。
タン性の柔軟な素材からなる。薄肉チューブ42の内面
および外面には例えば、梨地状の滑り性の良い表面加工
が施されている。また、透明な素材でも良いが、遮光性
がある黒い素材のものでも良い。上記薄肉チューブ42
の後端側には牽引ワイヤー5が挿通可能な孔48が設け
られている。孔48の位置は先端側で上記牽引ワイヤー
5が固定されている位置とほぼ同じ位置に配されてい
る。
に被嵌した状態で接着固定されている。薄肉チューブ4
2の内面は梨地加工が施されているので、例えば、先端
部3と挿入部2を組み立てた状態で、薄肉チューブ42
を被せる場合、上記薄肉チューブ42が滑りやすいの
で、組み立てが容易である。
2との外結合部51と、挿入部2との内接合部52と、
後端内空53と、ワイヤー挿入孔55と、パイプ56と
の結合部57と、固定板58と、通過径としての通過内
口部59と、気密リング60からなる。
内径とほぼ同じである。薄肉チューブ42と把持部4は
薄肉チューブ42を外結合部51に被せて接着され、固
定している。一方、内結合部52は挿入部2の直管部1
3が挿入可能な内径を有する。上記直管部13と上記内
結合部52は接着され、固定している。
径は挿入部2の内径と同等以上であり、かつ、内結合部
52の内径よりも小さい。ワイヤー挿入孔55は外結合
部51よりも外側に位置する側と他の側面に位置する側
からなる(図10(c)を参照)。他の側面に位置する側
にはワイヤ挿入孔55の内径よりも大きな径の結合部5
7を有する。
位置を指示する指標54が設けられている。ワイヤー挿
入孔55の位置は牽引ワイヤー5と先端部3の固定位置
と同方向である。
を有し、かつ、内径はワイヤ挿入孔55の内径とほぼ同
じである。パイプ56は結合部57に挿入され、接着固
定されている。
は複数のスリット61が刻まれている(図10(e)も
のでは3つ)。スリット61の幅は牽引ワイヤー5の径
よりもわずかに小さい。また、固定板58のほぼ中心に
はパイプ56と結合するための孔が設けられ、この孔が
貫通して形成されている事は言うまでもない。
イプ56を挿入して接着固定されている。このとき、固
定板58は挿入部2の軸に対してほぼ垂直に配されてい
る。
て説明しておく。牽引ワイヤー5は先端側で固定された
後、図10(a)に示すように挿入部2と薄肉チューブ
42の間に配され、把持部4側へ延びている。図10
(c)に示すように把持部4側において牽引ワイヤー5
は薄肉チューブ42に設けた孔48から薄肉チューブ4
2の外側表面に出る。この後、把持部4のワイヤー挿入
孔55に挿通され、パイプ56内を通過して、固定板5
8の中心孔部分を通じて外部へ出る。
大きいので、両者間には段差が形成されている。気密リ
ング60の外径は上記後端内空53内に挿入可能な程度
であり、かつ、通過内口部59の径よりも大きい。ま
た、気密リング60の中心孔62は上記挿入部2の内径
よりも小さく、かつ内視鏡挿入部の外径よりも小さな径
の孔である。気密リング60の材質としては例えばポリ
ウレタンのような柔軟で伸縮する性質を有すものであ
る。気密リング60は後端内空53に挿入され、その後
端内空53の内端の段差部で止まり、この位置で接着固
定されている。
これと同時に使用する軟性内視鏡28の挿入部よりも短
いように設計される。
入部2の途中に支点63を設けるようにしても良い(図
12を参照)。この支点63を付設するため、挿入部2
の蛇腹管上に少なくとも2つの孔を形成し、一方の孔か
ら支点63を挿通し、他方の孔から外部に出し、支点6
3の端部と端部を接着などにより連結固定し、支点63
を取り付ける。支点63と挿入部2の蛇腹管の外面部と
の間には牽引ワイヤー5が挿通可能な程度の隙間が設け
られる。この隙間を利用して、牽引ワイヤー5が支点6
3内を通る事になる。
3に固定されている位置と同じ方向の蛇腹管上の位置に
設けられている。また、支点63の位置は先端部3から
ある程度距離が離れているが、挿入部2の中央よりも先
端側に位置した方が好ましい。支点63としては例えば
絹糸やワイヤーなどの糸素材からなる。
る。ここでは第1の実施形態との相違点を中心に説明す
る。
形態の場合と同様に挿入部2が湾曲する。本実施形態で
は挿入部2の外周に薄肉チューブ42が被さっており、
この薄肉チューブ42は柔軟な素材で出来ているため、
挿入部2の湾曲に追従して伸縮する。よって、挿入部2
の外面に形成される凹凸を薄肉チューブ42で保護し、
見かけ上、挿入部2の外面を平坦化する事ができる。よ
って、挿入部2の凹凸部で腸管内を刺激する事を防止で
き、かつ湾曲圧排具1の挿入および抜去をスムーズに行
なう事ができる。
挿入部2は元の真っ直ぐな状態に戻るが、このとき、薄
肉チューブ42の伸びた部分も元の状態に戻ろうとして
収縮する。つまり、この挿入部2が真っ直ぐな状態に戻
ろうとする力に薄肉チューブ42の収縮力が加わるの
で、より積極的に元の(真っ直ぐな)状態に戻る事なり、
牽引ワイヤー5の解放後に挿入部2の一部が湾曲したま
まの状態である事を防止できる。よって、湾曲圧排具1
の腸管内からの抜去は行ない易くなる。
(a)(c)の如く、挿入部2の外側を通るように配さ
れているから上記牽引ワイヤー5を牽引すると、挿入部
2の外側方向に積極的に力が加わる事になり、第1の実
施形態よりも少ない力で挿入部2の湾曲が可能となる。
また、挿入部2の内空に上記経路を設ける必要がないの
で、例えば、軟性内視鏡28を上記湾曲圧排具1の内空
に挿通させるときに邪魔にならなず、スムーズに挿入す
る事が可能である。尚、薄肉チューブ42が挿入部2と
牽引ワイヤー5を覆っているため、挿入部2の外表面に
位置した、牽引ワイヤー5の凹凸で腸管内面に負担をか
ける事が無い。
を挿通した場合、挿入部2の湾曲形状が第1の実施形態
よりも若干変形したものとなる。つまり、先端側のワイ
ヤー固定端から支点63の間(図12で示すAの範囲)
と、支点63から末端側の間(図12で示すBの範囲)で
は挿入部2に加わる力(牽引ワイヤー5による湾曲力)が
異なる事になる。すなわち、まずはBの範囲で湾曲力が
加わり、ついで、Aの範囲で湾曲力が加わる事になるの
で、A間では湾曲力が低くなる。これにより、B間では
積極的に挿入部2が湾曲してゆく。A間でも挿入部2は
湾曲するが、B間より湾曲度合いが低い。よって、挿入
部2は先端側では湾曲度合いが低く、後端側では湾曲度
合が高い形状とする事ができる(図13を参照)。この形
状の効果に関しては後述する。
させた後、挿入部2の湾曲形状を維持したい場合には固
定板58を利用する。固定板58には複数のスリット6
1が設けられているので、牽引した牽引ワイヤー5をス
リット61に引っかける。一個所のスリット61のみに
引っかけても良いが、複数箇所のスリット61にわたっ
て引っかけると、牽引ワイヤー5の固定効果が大きい。
径よりもわずかに小さいように設計されているので、牽
引ワイヤー5を効果的に挟み込む事ができる。これによ
り、上記牽引ワイヤー5は固定板58に固定される事と
なり、挿入部2が元に戻ろうとする力によって、上記牽
引ワイヤー5が固定板58の中心の孔に引き込まれるこ
とを防ぐ。その結果、挿入部2の湾曲形状は維持され
る。
記スリット61に挟み込まれている牽引ワイヤー5を外
す事によって成す。
基本的な使用方法は第1の実施形態の場合と同じである
ので、異なる点のみ説明する。本実施形態でも第1の実
施形態と同様、病変部がS状結腸にある場合での使用例
である。
に挿入し、処置部位周囲を観察する。次に、軟性内視鏡
28を湾曲圧排具1に装着する。この装着作業は軟性内
視鏡28の先端を湾曲圧排具1の後端内空53に挿入
し、上記湾曲圧排具1を軟性内視鏡28の挿入部に沿わ
せて軟性内視鏡28の手元側までスライドさせる。軟性
内視鏡28の挿入部が後端内空53を通過すると、気密
リング60が適度に締め付け、軟性内視鏡28と湾曲圧
排具1の間での気密を保つ事になる。湾曲圧排具1の全
長は軟性内視鏡28の挿入部よりも短くなるように設計
されているので、湾曲圧排具1の先端から軟性内視鏡2
8の挿入部が外部に出る事となる(図11を参照)。
部部分の長さが10cm以上になるように湾曲圧排具1の
全長は設計されるのが好ましい。この湾曲圧排具1が装
着されている状態で、通常の内視鏡検査のように軟性内
視鏡28の挿入部先端を肛門に挿入する。軟性内視鏡2
8を押し進めて行くときは、腸管を膨らませて腸管の走
行に注意して行なう。軟性内視鏡28で病変部が確認で
きたら腹腔側の操作に移る。
事を硬性鏡で観察する事ができ、軟性内視鏡28の先端
の光が腸管壁から透過するので、病変部の位置を同定す
る事ができる。腹腔側でも病変部の位置が同定できたら
腸管の漿膜面側にクリップを打ち込んでマーキングす
る。
ら、軟性内視鏡28をガイドとして湾曲圧排具1を経肛
門的に病変部までスライドさせる。このとき、上記湾曲
圧排具1の先端外面は丸く加工されているので、腸管内
を傷つけずに挿入可能となる。
ューブ42で覆われているため、湾曲圧排具1の挿入部
2の凹凸や牽引ワイヤー5などで腸管内をいためる事も
無い。
視鏡28をガイドとして挿入されるため、解剖学的に複
雑に曲がった腸管内にスムーズに挿入する事ができ、挿
入時の腸管損傷などを防ぐ事ができる。
1は挿入されるが、軟性内視鏡28と上記湾曲圧排具1
の間は気密が保たれているため、挿入操作をしても腸管
が膨らんだ状態のまま挿入が可能となる。よって、軟性
内視鏡28の表面と腸管壁と間にはある程度距離がある
ので、この挿入操作を行なっても軟性内視鏡28と湾曲
圧排具1の間で腸管を挟み込む事がない。
た事は、腸管の外表面が変化するので、胸腔側からの観
察でそれを判断する事ができる。また、上記湾曲圧排具
1の薄肉チューブ42が遮光性の場合、軟性内視鏡28
から発する光を遮る事ができるので、より判断し易くな
る。
部周囲に到達できたら、軟性内視鏡28を抜去する。
ー5を牽引して上記圧排具1の挿入部2を湾曲させ、湾
曲形状を維持させる。この湾曲形状の維持は前述の固定
板58のスリット61に牽引ワイヤー5を挟み込んで
(引っかけて)行なう。
同じように湾曲圧排具1の挿入部2を回転させ、処置部
位を挙上して病変部周囲の腸管や腸管膜の処量を行なう
ことができる。ここで、挿入部2を回転させると、先端
側は支点となって、腸管が挙上される事になる。よっ
て、先端側に大きな力が加わる事になる。湾曲圧排具1
の先端外面は丸形状に加工されているため、この回転操
作における先端部3が腸管内面に与えるダメージをなく
す。加えて、先端部分の材質は外力によって適度に形状
が変形するので腸管に負担をかけない。
点63を設けたときの効果を説明する。支点63を設け
た場合、挿入部2は牽引ワイヤー5を牽引すると、図1
2のBの範囲がまずは湾曲してゆき、ついで、図12の
Aの範囲でも湾曲が行われる。しかしながら、前述の通
り、このAの範囲では湾曲度合いがBの範囲よりも低
い。処置したい部位、つまり、Aの範囲に相当する腸管
の部分は支点63が無い場合の湾曲形状と比べて、緩や
かな形状となる(図13を参照)。よって、この形状で挿
入部2を回転させると、腸管部は支点を設けていない湾
曲圧排具1の場合よりも広範囲に挙上される事になる。
つまり、広範囲に腸管や腸管膜の処置を行ない易くな
る。
実施形態と同様である。処置が終了したら、第1の実施
形態の場合と同様、湾曲圧排具1の湾曲形状を解除す
る。その解除方法は固定板58のスリット61に挟み込
んだ牽引ワイヤー5を取り外す事によって成す。湾曲形
状が解除されたら湾曲圧排具1を抜去する。この後は通
常の腹腔鏡下S状結腸切除の処置手順に従い、腸管を切
除・切り取りをし、腸管の断端同士を吻合して処置は終
了する。
をガイドとして挿入可能であり、かつ軟性内視鏡28と
湾曲圧排具1との間の気密が保たれているので、確実、
かつ容易に目的とする部位に湾曲圧排具1を挿入可能と
なる。また、湾曲圧排具1の挿入部2に支点を設け、牽
引ワイヤー5の挿通経路とする事で、第1の実施形態の
場合よりも広範囲に腸管を挙上できるようになる。
して第3の実施形態について説明する。本実施形態は前
述した第2の実施形態の変形例である。このため、変形
点を中心に説明する。本実施形態の湾曲圧排具1は特に
牽引ワイヤー5の挿通経路・支点の位置・薄肉チューブ
42の肉厚の点で第2の実施形態と相違する。
の挿入部2の蛇腹管形状部上に少なくとも2つの支点6
3a,63bが設けられている。牽引ワイヤー5は2つ
の支点63a,63bを通り導かれている。牽引ワイヤ
ー5の先端は先端部3の貫通孔44に固定されている。
2つの支点63a,63bはワイヤー先端を固定した位
置から離れ、一方の支点63bはワイヤー先端固定位置
から図14(a)に示す「ア」の距離だけ離れて設けら
れている。他方の支点63bは一方の支点63aから図
14(b)に示す「イ」の距離だけ離れて設けられてい
る。図14(b)は挿入部2を後端側から見た図である
(図14中AーA矢視図)。
の位置関係をさらに詳しく説明する。支点63aの周方
向の位置は牽引ワイヤー5が固定されている位置に対し
て反対側にあり、支点63bの周方向の位置は上記牽引
ワイヤー5が固定されている位置に対して後端側から見
て反時計回りに略45°〜90°の範囲内に配されている。
本実施形態では90°位置にある。
施形態の使用方法で説明する人体の部位においては時計
回りの位置側に配されていてもよいが、反時計回りに設
けられる方が好ましい。上記距離「ア」は任意な距離で
もよいが、本実施形態の人体の部位においては約10cm
前後とした方が好ましい。
さらに詳しく説明する。この支点63aの周方向の位置
は牽引ワイヤー5が固定されている上記固定位置に対し
て反時計回りに略略135°〜180°の範囲内に配されてい
る。図で示す本実施形態では180°の位置にある。尚、
この支点63aの周方向は前述の支点63bと同様、時
計周りでもよいが、反時計周りに設けられる方が好まし
い。また、上記距離「イ」は任意である。また、前述し
た2つの支点63a,63bにおいて、周方向と距離関
係の説明は後で詳しく説明する。
挿入部2の構成に支点63a,63bが挿通可能な少な
くとも2つの孔を蛇腹管上に有する。この孔位置は前述
の支点63の位置と同じである。支点63a,63bと
しては例えば、絹糸やワイヤーなどの糸素材からなる。
支点63a,63bは上記蛇腹管状の一方の孔から挿通
され、他方から外部に出し、素材の端部と端部を接着等
により固定する事によって取り付けている。
の間に牽引ワイヤー5が挿通可能な程度の隙間が設けら
れる。この隙間を利用して、牽引ワイヤー5が支点63
a,63bを通過する事となる。
湾曲圧排具1の先端部3に固定されている。牽引ワイヤ
ー5の挿通経路は上記支点63bを通過した後、支点6
3aを通過し、把持部4のワイヤー挿入孔55へと続
く。
である。つまり、先端側の牽引ワイヤー5の先端が固定
されている位置と、牽引ワイヤー5の後端側を操作する
位置の関係は180°となる。
のみが異なり、その他の構成は同じである。ここで、図
15を用いて薄肉チューブ42の肉厚に関して説明す
る。本実施形態の薄肉チューブ42は図15(a)に示
すように一体成形されており、先端側での肉厚t1と末端
側での肉厚t2はt1<t2の関係となっている。
ューブ42の硬度が違うチューブ素材42a,42bを
接着して連結した構成のものとしてもよい。また、同一
素材で肉厚の違いを利用して硬度を変化させたものを接
着して構成したものでもよい。この接着はいわゆる熱溶
着で行なった方が接合部の肉厚増加を防ぐ上で好まし
い。このとき、肉厚の関係はt1<t2とすると、チューブ
素材42aはt1であり、チューブ素材42bはt2とな
る。
置について説明する。図15(a)に示すように、一体
成形されている薄肉チューブ42の場合には肉厚が薄い
側、つまり、t1の範囲は先端から支点63aまでの範囲
が好ましい。
ューブ42の硬度(もしくは肉厚)が違う場合、硬度の低
い(もしくは肉厚が薄いt1)のものが、先端から支点63
bの範囲と支点63aを中心に前後数cm(図15のR)
の範囲に配され、これよりも硬度の高い(もしくは肉厚
が厚いt2)のものは残りの部位に配される。ここで、R
部の長さはRの部分が被覆する挿入部2が湾曲可能な程
度の長さに設計されている。
る。ここでは前述した第2の実施形態との相違点のみ説
明する。牽引ワイヤー5を牽引すると、第2実施形態の
場合のように挿入部2が湾曲するが、湾曲形状は第2の
実施形態に比べて大きく異なる。
図14(c)に示すように先端から支点63b近傍まで
の挿入部2の部分は挿入部中心軸Yに対して先端側が距
離ア'だけずれる。このずれる距離ア'は挿入部先端から
支点63bまでの距離アに比例する。先端からの距離ア
が長いと、湾曲した時にずれる距離ア'も長くなる。こ
の湾曲操作は牽引ワイヤー5が固定されている貫通孔4
5を挿入部2の下方に位置した状態で上記牽引ワイヤー
5の牽引が行われる。すると、図14(c)に示すよう
に、後端側から見て先端側は右側にずれる事となる。こ
れは後端側から見て先端側支点63bが、牽引ワイヤー
5の先端を固定している位置に対して反時計方向に45°
〜90°の位置である事による。
後端側から見て上方に湾曲する事になる。これは支点6
3aが牽引ワイヤー5の先端を固定している位置に対し
て上方に位置している事による。以上より、本湾曲圧排
具1は一つの牽引ワイヤー5で湾曲形状とその挙上を同
時に行なう事が可能となる。
す薄肉チューブ42が装着されているので、前述の湾曲
挙動に大きく影響する。例えば、図15(a)に示すよ
うな一体成形の薄肉チューブ42を被せた場合では肉厚
の薄い範囲は先端側から支点63bまでなので、薄肉チ
ューブ42がこの範囲に与える影響は少ない。つまり、
挿入部2の湾曲形状に沿って薄肉チューブ42は変形す
る。また、支点63aから後端側では肉厚が厚くなって
いる(t2)の範囲であるため、先端側よりは湾曲し難くな
っている。よって、牽引ワイヤー5による湾曲操作を行
なった場合、挿入部2は後端側では薄肉チューブ42の
影響で湾曲しにくいため、薄肉チューブ42の影響を受
けない先端側から積極的に湾曲する事になる。つまり、
後端側による牽引力の損失を防ぐ。もっとも湾曲させた
い先端側(先端部から支点63aまで)の範囲を湾曲させ
る事が可能となる。
2を被せた場合、図15(a)に示すような薄肉チュー
ブ42を使用した場合に比べ、さらに積極的に先端側が
湾曲し、且つ挙上する事になる。先端から支点63bと
支点63aの前後数cmの範囲に位置する肉厚t1の薄肉チ
ューブ42aの部位では上記薄肉チューブ42aの影響
を挿入部2が受けないので良く湾曲する。一方、残りの
部位の挿入部2の部分は肉厚t2の薄肉チューブ42bの
影響で、他の部位よりも湾曲がし難くなっている。つま
り、薄肉チューブ42bの部位での牽引力の損失を防
ぎ、積極的に薄肉チューブ42aの部位で湾曲させる事
ができる。また、先端側の薄肉チューブ42bに位置す
る挿入部2の部分は湾曲しにくくなっているので、図4
(c)のイ'部のように先端側の湾曲形状部を積極的に
挙上するようになる。
ブ42を構成する事により、湾曲させたい部分は積極的
に湾曲させ、挙上させたい部分は積極的に挙上させる事
が可能となる。
イヤー5を用いて湾曲形状と挙上を同時に行なう事を説
明したが、図16に示すような構成の湾曲圧排具でも可
能である。ただし、この場合、支点の構成のみが異な
り、湾曲形状が前述と異なる。
3は図17(b)に示すように管状部材71からなり、
管状部材71は半円形状の様相を呈している。この管状
部材71の直径は挿入部2の蛇腹管形状の谷間に収まる
程度のものである。この半円形状の管状部材71の端部
にはそれぞれ牽引ワイヤー5を出し入れ挿通する、挿通
孔72a,72bが設けられている。挿通孔72a,7
2bそれぞれの孔の位置は図16(b)に示すように、
同一軸上(Z軸)にあり、例えば、挿通孔72aは挿通孔
72bから180°の位置にある。挿通孔72a,72b
の孔の向きはそれぞれ反対方向を向いている。
離に配される。挿入部2上に配される支点63の位置は
図14の支点63aの位置と略同じである。この支点6
3は図16(a)に示すように挿入部2の外周に接着固
定される。このときの挿通孔72a,72bの位置は上
下に位置する。
部2の変化は次の通りである。牽引ワイヤー5を牽引す
ると、先端部3から挿通孔72aまでは、挿入部2の軸
上(Y軸)で湾曲する。また、挿通孔72bから後端側で
は挿入部2がZ軸方向に挙上する。
2の湾曲と挙上を同時に行なう構成を説明したが、図1
7および図18に示すように湾曲用の牽引ワイヤー5a
と挙上用の牽引ワイヤー5bを構成しても良い。この場
合、牽引ワイヤー5a,5bの位置は図18に示すよう
にする。
ー5a,5bを個別的に固定するための、ワイヤー固定
部81a,81bを各々設ける必要がある。図18
(b)の、図18(a)中AーA矢視図において、黒丸
が湾曲用の牽引ワイヤー5aの位置であり、白丸が挙上
用の牽引ワイヤー5bの位置である。尚、挙上用の牽引
ワイヤー5bの位置は必要に応じて、破線で示す位置に
あってもよい。挿入部2における牽引ワイヤー5aの固
定位置は前述の先端部3と同じ位置であるが、牽引ワイ
ヤー5bは前述の支点63a近傍の位置である。
基本的な使用方法は前述した第2の実施形態と同じであ
り、湾曲したときの形状のみが異なる。本実施形態も第
2の実施形態の場合と同様、病変部がS状結腸にある場
合での使用例である。
ーキングを行い、軟性内視鏡をガイドとして湾曲圧排具
1を経肛門的に病変部までスライドし、軟性内視鏡を抜
去した後から作用について説明する。軟性内視鏡を抜去
した後、牽引ワイヤー5aを牽引して上記湾曲圧排具1
の挿入部2を湾曲させ、湾曲形状を維持させる。湾曲形
状は後端側から見て、先端が右側にずれて湾曲したア'
部と、このア'部を上方に挙上するイ'部と、ほとんど変
化しないウ'部のようになる(図14(c)を参照)。
対応を説明する。ア'部は図6(a)で説明すると、処
置部位のところに配される。イ'部は直腸とS上結腸の
移行部に配される。ウ'部は直腸の部位に配される。つ
まり、図6(c)のような状態で処置部位が上方に挙上
された状態になる。よって、湾曲圧排具1の挿入部2を
湾曲させた後に回転運動を加えなくても、S状結腸部を
挙上する事ができる。また、S状結腸を自然な形で挙上
する事が可能である。
入部2の場合では図16(b)におけるX軸方向の変化
が無い(つまり、先端側が右側にずれない)。この状態
で、湾曲圧排具1の先端部3が挙上される事になる。す
ると、前述の図14における支点構成の場合よりもS状
結腸は中心側に移動した状態で挙上し、湾曲する事にな
る。
理が終了していない状態ではS状結腸は略解剖通り、内
視鏡視野方向に挙上する。腸管膜や周囲組織の剥離処理
が進行してゆくと、S状結腸は湾曲圧排具1の挿入部2
の湾曲形状に従う。つまり、S状結腸は略中心側に移動
して挙上し、湾曲した状態となり、S状結腸の裏側が観
察できるようになる。
結腸の裏側(図6(c)参照)を観察する場合、湾曲圧排
具1の挿入部2を回転(把持部4を回転)させて挙上した
S状結腸を内視鏡視野方向側に倒す操作が必要となる
が、図16の支点構成にするとそれが不要となる。
について説明する。図7(a)は胃の解剖図(肝臓は挙
上している)である。胃に病変がある場合、病変部ごと
胃組織を切除する、所謂、胃切除術が行われる。このと
き、胃を周囲組織から剥離して受働可能としなければな
らない。さらに、胃の裏側に位置する血管周囲やリンパ
節の処置などを行なう必要がある。
子を用いて組織を挙上しなければならない。このような
場合、湾曲圧排具1を使用する。
すように胃を観察する事ができる。この状態で、経口的
に湾曲圧排具1を挿入する。そして第2の実施形態の場
合と同様、軟性内視鏡に湾曲圧排具1を装着し、軟性内
視鏡をガイドとして湾曲圧排具1を挿入してもよいが、
例えば、胃の手術の時に使用される、胃管(胃の内容物
を吸引する管)をガイドとして湾曲圧排具1を挿入して
もよい。この胃管をガイドとする場合、湾曲圧排具1は
胃管に装着される。
挿入して、大網などの胃周囲組織の剥離操作を行なう。
胃の裏側の処置を行いたい場合、牽引ワイヤー5を牽引
して湾曲圧排具1の挿入部2を湾曲させる。このとき、
胃内のガスを吸引した状態で行なう方が好ましい。ガス
の吸引は軟性内視競もしくは胃管を用いて行なう。湾曲
圧排具1の挿入部2を湾曲するときは、挿入部2内に軟
性内視鏡や胃管などが無い状態で行なう事が好ましい。
曲した場合、把持部4から見て右側に湾曲挙上する事に
なる。すると、虚脱した胃は図7(b)のように持ち上
がる。よって、胃の裏側のリンパ節や血管周囲の処置を
する作業が容易となる。図16の支点構成の場合にも胃
を持ち上げる事ができる。
操作で湾曲圧排具1の挿入部2を湾曲および挙上する事
ができ、容易かつ、安定した管腔臓器の操作を行なう事
が可能となる。また、別の管腔臓器にも一種類の湾曲圧
排具1で対応する事ができる。
れるものではなく、他の形態にも適用が可能である。
挙する事項および以下に列挙した事項のものを任意に組
み合わせた事項のものが得られる。
であって、体腔内に挿入される管状の挿入部を有し、こ
の挿入部の少なくとも一部に湾曲可能部を形成した、内
視鏡挿入部を挿通する案内管と、この案内管の後端側に
設けられた把持部と、上記案内管の湾曲可能部を湾曲さ
せるための牽引ワイヤーと、上記案内管の湾曲可能部を
任意の湾曲形状で維持するために上記牽引ワイヤーを固
定するワイヤー固定手段と、を具備した事を特徴とする
湾曲圧排具。
先端側に、内視鏡が突出可能な開口部を有する。
湾曲させるための第1牽引ワイヤーと、この第1牽引ワ
イヤーによる湾曲方向に対して、湾曲可能部の一部を垂
直方向に湾曲させる、第2牽引ワイヤーとを有する。
は把持部に設けたスリットに牽引ワイヤーを引っかける
事によって成す。 3.付記項1において、牽引ワイヤーの挿通経路が挿入
部の外側を通り、追従性の良い、薄肉チューブを挿入部
の外側に有す。 4.付記項3において、薄肉チューブは部位によって肉
厚が違う。
な案内管の内空と、この内空に内視鏡を挿入したときに
気密が保てる気密手段を有す。 6.付記項3において、牽引ワイヤーが挿通可能な支点
を有す。
定する、固定端と、固定端に対して、挿入部の45°〜90
°の範囲に周上に位置する、第1の支点と固定端と90°
から180°の範囲に位置する、第2の支点からなり、ワ
イヤーの挿通経路が上記第1の支点と第2の支点を通過
するものであり、固定端と第1の支点と第2の支点の間
はある程度距離を有す。 8.付記項1において、蛇腹管の一部に直管部を設け
た。 9.付記項4において、先端側では肉厚が薄く、後端側
では肉厚が厚い、チューブとした。
固定する、固定端と、固定端に対して、挿入部の周上0
°範囲に位置する、第1の支点と固定端に対して、挿入
部の周上180°の範囲に位置する、第2の支点からな
り、ワイヤーの挿通経路が上記第1の支点と第2の支点
を通過するものであり、固定端と第1の支点と第2の支
点は、挿入部の軸に垂直な同一面上に位置する。 11.付記項6において、第1の支点と第2の支点の間
の一部に肉厚が厚いチューブを配す。
範囲に管腔臓器を圧排する事が可能となるので、内視鏡
下外科手術が簡便になる。体表面に圧排専用の孔を設け
る事が無いので、術後に患者が感ずる痛みを軽減する事
ができ、また、早期に離床する事ができる。さらに、病
院で既に所有している、軟性内視鏡が使用可能であり、
かつ、簡単な構成とする事ができるので、手術にかかる
費用を抑える事が可能となる。
を概略的に示す側面図。
部の拡大した縦断面図、(c)は上記ワイヤー固定部の
平面図。
状態の斜視図。
部を設けた湾曲圧排具の説明図。
圧排具の挿入部の縦断面図、(b)はその先端部付近の
平面図、(c)は上記湾曲圧排具の把持部の縦断面図、
(d)は気密リングの正面図、(e)は上記湾曲圧排具
の把持部の斜視図。
軟性内視鏡を挿通した状態の斜視図。
平面図。
湾曲する際の作用の説明図。
圧排具の挿入部の先端部付近の平面図、(b)は(a)
中のA矢視図、(c)は上記湾曲圧排具の湾曲作用の説
明図。
薄肉チューブの縦断面図。
変形例を示す挿入部の側面図、(b)は上記変形例の支
点の形状説明図、(c)は上記湾曲圧排具の挿入部を湾
曲した状態の説明図。
部を設けた形態の湾曲圧排具の把持部の斜視図。
明図、(b)は(a)中A−A矢視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 内視鏡と組み合わせて用いられるもので
あって、 体腔内に挿入される管状の挿入部を有し、この挿入部の
少なくとも一部に湾曲可能部を形成した、内視鏡挿入部
を挿通する案内管と、 この案内管の後端側に設けられた把持部と、 上記案内管の湾曲可能部を湾曲させるための牽引ワイヤ
ーと、 上記案内管の湾曲可能部を任意の湾曲形状で維持するた
めに上記牽引ワイヤーを固定するワイヤー固定手段と、 を具備した事を特徴とする湾曲圧排具。 - 【請求項2】 上記案内管の湾曲可能部は蛇腹形状に形
成した事を特徴とする請求項1に記載の湾曲圧排具。
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