JPWO2016117027A1 - 電気機器の管理支援装置、及び電気機器の管理支援方法 - Google Patents

電気機器の管理支援装置、及び電気機器の管理支援方法 Download PDF

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Abstract

電機機器のユーザの効率的な電気利用を支援する電気機器の管理支援装置、及び電気機器の管理支援方法を提供する。サーバ装置10(電気機器の管理支援装置)は、建物2に設置されている既設電気機器3の夫々について、夫々の消費電力の実績値と電気料金単価情報とに基づき、所定期間における電気使用料金Aを求め、既設電気機器3の夫々について、夫々の仕様と同等以上の仕様を備えた他の電気機器を選出し、既設電気機器3の夫々について、選出した他の電気機器に取り替えた場合における所定期間中の電気使用料金Bを、所定期間における夫々の消費電力の実績値、他の電気機器の仕様、及び電気料金単価情報に基づき求め、電気使用料金A及び電気使用料金Bに基づき、既設電気機器3の夫々について、選出した他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成する。

Description

この発明は、電気機器の管理支援装置、及び電気機器の管理支援方法に関する。
特許文献1には、ユーザが指定した省エネルギー機器導入の条件に合致するユーザの電気料金を低減するべく、省エネルギー診断システムが、DBに登録された情報から、ユーザの現用機器に相当する省エネルギー機器を検索し、検索された機器が省エネルギー機器導入条件(電気料金削減額、投資効果)に合致するか判断し、条件に合致する場合、省エネルギー機器導入における各電力会社別の電気料金を算出し、最も電気料金の削減額が大きい電力会社を選択することが記載されている。
特許文献2には、省エネルギー機器の初期コストを電気料金の支払いでもって行えるようにするべく、電気料金の計算・清算システムが、省エネルギー機器の初期コストの償還費用を記憶し、省エネルギー機器導入前の電気料金の平均値を記憶し、機器導入前と導入後の電気料金の差額を演算し、差額の分だけ償還費用記憶手段の記憶を更新し、償還が済むまでは機器導入前の電気料金の平均値をユーザに請求してユーザが電気料金と償還費用とを清算できるようにする一方、費用の償還後は導入後の電気料金をユーザに請求してユーザが電気料金を清算できるようにすることが記載されている。
特許文献3には、効率的な節電行動を促進可能とするべく、節電支援システムが、所定の需要家施設に関し推定した所定時間以内での予測消費電力量及び発電装置の予測発電量と、記憶部で保持する蓄電池の情報とに基づいて、該当需要家施設での予測消費電力量を予測発電量と併せて満たす、系統電源からの買電内容と、蓄電池から需要家施設への給電内容を推定し、電力需給予定を特定し、節電対象の電気設備の選択を入力部で受け、電力需給予定の条件下で推定した予測節電量による節電目標の達成度に応じた所定のアドバイスを出力部に表示することが記載されている。
特開2002−49723号公報 特開2010−205255号公報 特許第5568660号公報
昨今、東日本大震災の発生後の節電に対する国民意識の高まりを背景として、節電性能を高めた電気機器が続々と登場している。しかし例えば一般家庭に設置されている家電製品等の既設の電気機器を新製品等の他の機種に買い替えようとした場合、ユーザは様々な仕様を有する多数の電気機器の中からカタログ情報等に基づき節電効果や電気使用料金の削減効果の高い電気機器を選択するという煩雑な作業を強いられる。また電気料金には期間別の料金が設定されていることもあり、既設の電気機器の使用状況を考慮しつつ、買い替えるべき電気機器の優先順位や電気使用料金の削減効果を適切に判断することは必ずしも容易ではない。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、電機機器のユーザの効率的な電気利用を支援する電気機器の管理支援装置、及び電気機器の管理支援方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明のうちの一つは、電気機器の管理を支援する情報処理装置(電気機器の管理支援装置)であって、複数の電気機器について夫々の仕様を記憶し、既設の電気機器の夫々の消費電力の実績値を記憶し、電気料金単価情報を記憶し、前記既設の電気機器の夫々について、夫々の消費電力の実績値と前記電気料金単価情報とに基づき、所定期間における電気使用料金Aを求め、前記既設の電気機器の夫々について、前記仕様を記憶している電気機器の中から、夫々の仕様と同等以上の仕様を備えた他の電気機器を選出し、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における前記所定期間中の電気使用料金Bを、前記所定期間における夫々の消費電力の実績値、前記他の電気機器の仕様、及び前記電気料金単価情報に基づき求め、前記電気使用料金A及び前記電気使用料金Bに基づき、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成することとする。
このように本発明の電気機器の管理支援装置は、既設の電気機器の所定期間における夫々の消費電力の実績値、電気機器の仕様、及び電気料金単価情報に基づき、既設の電気機器を他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成するので、ユーザは既設の電気機器を他の電気機器に交換した場合における電気使用料金の削減効果を容易に把握することができ、電機機器の取り替えをスムーズかつ適切に行うことができる。また本装置を用いてユーザに節電効果の高い電気機器への取り替えを促すことができ、ユーザの効率的な電気利用を支援することができる。
本発明のうちの他の一つは、上記電気機器の管理支援装置であって、前記情報処理装置は、前記電気使用料金の削減効果の高い順に、前記既設の電気機器と当該電気機器と取り替える前記他の電気機器との組合せを整列した情報を生成して出力することとする。
本発明によれば、ユーザは、電気使用料金の削減効果の高い、既設の電気機器と当該電気機器と取り替える他の電気機器との組合せを容易に把握することができる。
本発明のうちの他の一つは、上記電気機器の管理支援装置であって、前記情報処理装置は、前記電気使用料金Aから前記電気使用料金Bを引いた差額が予め設定された閾値料金を超えているか否かに基づき、電気使用料金の削減効果の有無を判定することとする。
本発明のうちの他の一つは、上記電気機器の管理支援装置であって、前記仕様は、電気機器の定格消費電力を示す情報を含むこととする。
本発明のうちの他の一つは、上記電気機器の管理支援装置であって、前記情報処理装置は、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における前記所定期間における電気使用料金を、前記所定期間における夫々の消費電力に、前記既設の電気機器の定格消費電力に対する前記他の電気機器の定格消費電力の比、及び前記電気料金単価情報から取得される電気料金単価を乗算することにより求めることとする。
本発明のうちの他の一つは、上記電気機器の管理支援装置であって、前記電気料金単価情報は、期間ごとに設定された電気料金単価を示す情報を含むこととする。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、電機機器のユーザの効率的な電気利用を支援することができる。
電気機器管理支援システム1の概略的な構成を示す図である。 サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。 サーバ装置10が備える機能、及びサーバ装置10が記憶するデータを示す図である。 既設電気機器管理TBL351の一例である。 電気機器情報TBL352の一例である。 電気料金単価情報TBL353の一例である。 消費電力実績値TBL354の一例である。 取替候補リスト355の一例である。 情報端末30のハードウェア構成を示す図である。 情報端末30の機能を示す図である。 取替候補リスト生成出力処理S1100を説明するフローチャートである。 取替候補リスト表示画面1200の一例である。
以下、図面とともに本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1に本発明の一実施形態として説明する電気機器管理支援システム1の概略的な構成を示している。同図に示すように、家電機器管理支援システム1は、当該システムが適用される建物2(住宅やオフィス等)に設置されている複数の既設電気機器3(家電機器等)、建物2に敷設され既設電気機器3に電力を供給する複数の屋内配線4、引込線5から供給される電力を屋内配線4に分配する分電盤6、各屋内配線4を流れる電流を計測する電流計7、サーバ装置10(電気機器管理支援装置)、及び情報端末30等を含んで構成されている。尚、同図に示す既設電気機器3は一例に過ぎず、既設電気機器3は他の種類の電気機器であってもよい。建物2には同種の既設電気機器3が設置されていてもよい。電流計7は電力量計であってもよい。
各電流計7は、通信手段8を介してサーバ装置10と通信可能に接続されている。通信手段8は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、LAN(無線又は有線)、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)、I2C(Inter-Integrated Circuit)、SPI((Serial Peripheral Interface)、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等である。
サーバ装置10は、インターネット50を介して情報提供装置60(Webサーバ等)と通信する。情報端末30は、サーバ装置10と無線通信又は有線通信を行う。情報提供装置60の運用主体は、例えば、既設電気機器3の製造メーカや建物2に電力を供給している電力会社などである。
サーバ装置10は、各電流計7から随時送られてくる電流値に基づき、屋内配線4に接続している既設電気機器3の消費電力を求めて記憶する。尚、説明の簡単のため、以下の説明では一つの屋内配線4に一つの既設電気機器3が接続されているものとする。サーバ装置10は、インターネット50を介して情報提供装置60から電気機器の仕様(既設電気機器3の仕様、既設電気機器3と同等以上の仕様を備えた電気機器(例えば、後継の電気機器(新製品)の仕様を含む。)を取得して記憶する。サーバ装置10は、電気使用料金を求める際に参照する電気料金単価情報を記憶している。サーバ装置10は、例えば、インターネット50を介して情報提供装置60から最新の電気料金単価情報を取得する。
サーバ装置10は、建物2に設置されている既設電気機器3の消費電力の実績値と電気料金単価情報とに基づき、所定期間(例えば1シーズン、一年等)における電気使用料金Aを求める。またサーバ装置10は、仕様を記憶している電気機器の中から、既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様の他の電気機器(例えば、既設電気機器3の後継の電気機器(新製品))を選出する。サーバ装置10は、既設電気機器3を、当該既設電気機器3について選出した他の電気機器に取り替えた場合における上記所定期間中の電気使用料金Bを、上記所定期間における消費電力の実績値、上記他の電気機器の仕様、及び上記電気料金単価情報に基づき求める。そしてサーバ装置10は、電気使用料金A及び電気使用料金Bに基づき、既設電気機器3の夫々について、選出した他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成する。以下、電気機器管理支援システム1のより具体的な構成について詳述する。
図2にサーバ装置10のハードウェア構成を示している。同図に示すように、サーバ装置10は、プロセッサ11、記憶装置12、入力装置13、出力装置14、及び通信装置15を備える。尚、サーバ装置10は、例えば、スマートメータやHEMSサーバ(HEMS:Home Energy Management System)として機能するものであってもよい。
プロセッサ11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を用いて構成されている。記憶装置12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non Volatile RAM)、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを記憶する。入力装置13は、情報の入力を行うユーザインタフェース(タッチパネル、キーパッド、キーボード、マウス等)である。出力装置14は、各種の情報をユーザに提供するユーザインタフェースであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、スピーカ、印字装置等である。通信装置15は、USB、LAN(無線又は有線)、UART、I2C、SPI、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等に対応したインタフェースであり、サーバ装置10と電流計7との間の通信、サーバ装置10と情報端末30との間の通信、サーバ装置10と情報提供装置60との間の通信を実現する。
図3にサーバ装置10の機能及びサーバ装置10が記憶するデータを示している。同図に示すように、サーバ装置10は、既設電気機器消費電力算出部310、既設電気機器電気使用量金算出部311、取替候補電気機器選出部312、取替候補電気機器電気使用料金算出部313、料金削減効果判定部314、取替候補リスト生成部315、及び取替候補リスト出力部316の各機能を備える。これらの機能は、プロセッサ11が、記憶装置12に格納されているプログラムを実行することにより、もしくはサーバ装置10が備えるASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現される。
また同図に示すように、サーバ装置10は、既設電気機器管理テーブル(以下、既設電気機器管理TBL351と称する。)、電気機器情報テーブル(以下、電気機器情報TBL352と称する。)、電気料金単価情報テーブル(以下、電気料金単価情報TBL353と称する。)、及び消費電力実績値テーブル(以下、消費電力実績値TBL354と称する。)、取替候補リスト355等のデータを記憶する。サーバ装置10は、これらのデータを、例えば、DBMS(DataBase Management System)によって実現されるデータベースに管理する。
上記機能のうち、既設電気機器消費電力算出部310は、電流計7から取得した電流値に基づき各既設電気機器3の消費電力(例えば、単位時間あたりの消費電力の平均値)を求めて消費電力実績値TBL354に登録する。
既設電気機器電気使用量金算出部311は、既設電気機器管理TBL351に登録されている既設電気機器3について、消費電力実績値TBL354と電気料金単価情報TBL353とに基づき、所定期間(例えば1年、1シーズン等)における電気使用料金Aを求める。
取替候補電気機器選出部312は、既設電気機器3について、電気機器情報TBL352に登録されている電気機器の中から、既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様を備えた他の電気機器(例えば、後継の電気機器(新製品))を選出する。
取替候補電気機器電気使用料金算出部313は、既設電気機器3を取替候補電気機器選出部312が選出した他の電気機器に取り替えた場合における上記所定期間中における電気使用料金Bを、上記所定期間における当該既設電気機器3の消費電力実績値TBL354、電気機器情報TBL352から取得される上記他の電気機器の仕様(例えば、定格消費電力)、及び電気料金単価情報TBL353に基づき求める。例えば、取替候補電気機器電気使用料金算出部313は、所定期間における既設電気機器3の消費電力に、既設電気機器3の定格消費電力に対する他の電気機器の定格消費電力の比、及び電気料金単価情報TBL353から取得される電気料金単価を乗算することにより電気使用料金Bを求める。
料金削減効果判定部314は、既設電気機器3を、取替候補電気機器選出部312が当該既設電気機器3について選出した他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す指標を電気使用料金Aと電気使用料金Bとに基づき算出し、算出した指標に基づき、既設電気機器3を他の電気機器に取り替えることによる電気使用料金の削減効果の有無を判定する。例えば、料金削減効果判定部314は、電気使用料金Aから電気使用料金Bを引いた差額を指標とし、上記指標が予め設定された閾値料金を超えているか否か(電気使用料金Bが電気使用料金Aよりも閾値料金(≧0)を超えて安くなっているか否か)に基づき、電気使用料金の削減効果の有無を判定する。
取替候補リスト生成部315は、料金削減効果判定部314が削減効果有りと判定した、既設電気機器3と当該既設電気機器3と取り替える他の電気機器との組み合わせを、取替候補リスト355に出力する。
取替候補リスト出力部316は、取替候補リスト355の内容を削減効果の順に整列した情報を出力する。
図4に既設電気機器管理TBL351の一例を示している。既設電気機器管理TBL351には、建物2に存在する既設電気機器3の情報が登録されている。既設電気機器管理TBL351の内容は、例えば、入力装置13や通信装置15を介して行われるユーザの手動設定により登録される。また例えば、サーバ装置10が既設電気機器3と無線方式又は有線方式で通信する機能を備えている場合、サーバ装置10は、建物2に設置されている既設電気機器3と通信することにより取得される情報を既設電気機器管理TBL351に自動登録する。また例えば、サーバ装置10は、既設電気機器管理TBL351の内容を「ECHONET Lite」(登録商標)等のHEMSの通信プロトコルによって取得する。
同図に示すように、既設電気機器管理TBL351は、機器ID411、型式412、及び種類413の各項目を含む複数のレコードで構成されている。各レコードは一つの既設電気機器3に対応している。
機器ID411には、既設電気機器3を一意に識別する識別子(以下、機器IDと称する。)が設定される。型式412には、既設電気機器3の型式を示す情報が設定される。種類412には、既設電気機器3の種類を示す情報が設定される。
図5に電気機器情報TBL352の一例を示している。電気機器情報TBL352には、メーカ等から提供される電気機器に関する情報(仕様情報、カタログ情報等)が登録されている。電気機器情報TBL352の内容は、例えば、サーバ装置10がインターネット50を介して情報提供装置60から取得する。また例えば、電気機器情報TBL352の内容は、入力装置13や通信装置15を介して行われるユーザの手動設定により登録される。
同図に示すように、電気機器情報TBL352は、型式511、種類512、メーカ名513、定格消費電力514、性能515、及び機能516の各項目を含む複数のレコードで構成されている。各レコードは一つの電気機器に対応している。
機器名511には、電気機器の型式を示す情報が設定される。種類512には、電気機器の種類を示す情報が設定される。メーカ名513には、電気機器の製造元の名称が設定される。定格消費電力514には、電気機器の定格消費電力が設定される。性能515には、電気機器の性能を示す情報が設定される。機能516には、電気機器が備える機能等の情報が設定される。
図6に電気料金単価情報TBL353の一例を示している。電気料金単価情報TBL353には、既設電気機器電気使用量金算出部311や取替候補電気機器電気使用料金算出部313が電気使用料金を算出する際に参照する、電気料金単価に関する情報が登録されている。電気料金単価情報TBL353の内容は、例えば、サーバ装置10がインターネット50を介して情報提供装置60から取得する。
同図において、使用時間帯611は対応する行の単価613が提供される時間帯であり、シーズン612は対応する行の単価613が適用されるシーズン(期間)であり、単価613は電気料金単価である。
図7に消費電力実績値TBL354の一例を示している。消費電力実績値TBL354には、建物2に設置されている各既設電気機器3の消費電力の実績値が管理されている。
同図において、測定日時711には、消費電力量を測定した日時が設定される。機器ID712には、既設電気機器3の機器IDが設定される。測定時間帯751は消費電力量を測定した時間帯を示す。消費電力量752には、対応する測定時間帯に測定された消費電力量の実績値が設定される。尚、同図には一日分の消費電力量の実績値しか示していないが、サーバ装置10は、例えば、建物2に設置されている各既設電気機器3についての過去(例えば、数ヶ月〜数年分)の消費電力量の実績値を記憶している。
図8に取替候補リスト355の一例を示している。取替候補リスト355には、既設電気機器3と当該既設電気機器3と取り替える他の電気機器の組み合わせが登録される。同図に示すように、取替候補リスト355は、既設電気機器の型式811、他の電気機器の形式812、及び電気使用量削減額813の各項目を有する複数のレコードで構成されている。
既設電気機器の形式811には、既設電気機器3の型式を示す情報が設定される。他の電気機器の形式812には、既設電機機器3と取り替える他の電気機器の型式を示す情報が設定される。電気使用量削減額813には、既設電気機器3を他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減額が設定される。
図9に情報端末30のハードウェア構成を示している。同図に示すように、情報端末30は、プロセッサ11、記憶装置12、入力装置13、出力装置14、及び通信装置15を備える。情報端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等である。
プロセッサ31は、例えば、CPUやMPUを用いて構成されている。記憶装置32は、RAM、ROM、NVRAM、ハードディスクドライブ、SSD等であり、プログラムやデータを記憶する。入力装置33は、情報の入力を行うユーザインタフェース(タッチパネル、キーパッド、キーボード、マウス等)である。出力装置34は、各種の情報をユーザに提供するユーザインタフェースであり、例えば、LCD、スピーカ、印字装置等である。通信装置35は、LAN(無線又は有線)、Bluetooth(登録商標)等に対応したインタフェースであり、サーバ装置10との間の通信を実現する。
図10に情報端末30の機能を示している。同図に示すように、情報端末30は、操作入力受付部1011、通信処理部1012、及び情報出力部1013の各機能を備える。これらの機能は、プロセッサ31が、記憶装置32に格納されているプログラムを実行することにより、もしくは情報端末30が備えるASIC等のハードウェアにより実現される。尚、情報端末30の全部又は一部の機能をサーバ装置10において実現するようにしてもよい。
上記機能のうち、操作入力受付部1011は、入力装置33を介して行われるユーザの操作入力を受け付ける。通信処理部1012は、サーバ装置10と通信し、サーバ装置10との間で様々な情報を送受信する。情報出力部1013は、出力装置34に様々な情報を出力する。
=処理説明=
続いて、図11に示すフローチャートとともにサーバ装置10が行う処理(以下、取替候補リスト生成出力処理S1100と称する。)について説明する。取替候補リスト生成出力処理S1100は、例えば、ユーザが入力装置13に対して実行指示操作を行ったことや、サーバ装置10が情報端末30から実行指示を受信したことを契機として開始される。
同図に示すように、サーバ装置10は、まず既設電気機器管理TBL351から既設電気機器3を一つ選択する(S1111)。
続いてサーバ装置10は、選択した既設電気機器3に関する情報を電気機器情報TBL352から取得する(S1112)。
次にサーバ装置10は、選択した既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様を有する他の電気機器が電気機器情報TBL352に存在するか否かを判定する(S1113)。選択した既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様を有する他の電気機器が存在する場合(S1113:YES)、処理はS1114に進み、存在しない場合(S1113:NO)、処理はS1111に戻る。尚、サーバ装置10は、例えば、電気機器情報TBL352における、定格消費電力514、性能515、及び機能516のうちの少なくともいずれかを比較することにより電気機器の仕様を比較する。この場合、比較する仕様の項目ごとに重みづけを行い、既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様を有するか否かを複数の項目について総合的に判断するようにしてもよい。
S1114では、サーバ装置10は、選択した既設電気機器3の所定期間における電気使用料金Aを求める。
S1115では、サーバ装置10は、選択した既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様を有する他の電気機器を電気機器情報TBL352から取得する。
S1116では、サーバ装置10は、選択した他の電気機器の上記所定期間における電気使用料金Bを求める。
S1117では、サーバ装置10は、電気使用料金Aから電気使用料金Bを引いた差額を指標とし、上記指標が予め設定された閾値料金を超えているか否か(電気使用料金Bが電気使用料金Aよりも閾値料金(≧0)を超えて安くなっているか否か)に基づき、電気使用料金の削減効果の有無を判定する。電気使用料金の削減効果が有ると判定した場合(S1117:YES)、処理はS1118に進む。電気使用料金の削減効果が無いと判定した場合(S1117:No)、処理はS1119に進む。
S1118では、サーバ装置10は、選択中の既設電気機器3と選択中の他の電気機器との組み合わせを、S1117で求めた電気使用量の削減額(=電気使用料金A−電気使用料金B)とともに取替候補リスト355に登録する。
S1119では、サーバ装置10は、S1115において、選択した既設電気機器3の仕様と同等以上の仕様を有する他の電気機器を電気機器情報TBL352から全て選択済みか否かを判定する。全て選択済である場合(S1119:YES)、処理はS1120に進み、未選択のものが存在する場合(S1119:NO)、処理はS1115に戻る。
S1120では、サーバ装置10は、S1111において、既設電気機器管理TBL351から既設電気機器3を全て選択済みであるか否かを判定する。全ての既設電気機器3を選択済である場合(S1120:YES)、処理はS1121に進み、未選択のものが存在する場合(S1120:NO)、処理はS1111に戻る。
S1121では、サーバ装置10は、取替候補リスト355の内容を電気使用料金の削減効果の大きい順に整列する。
S1122では、サーバ装置10は、取替候補リスト355の内容を情報端末30に送信(もしくは出力装置14に出力)する。情報端末30は、取替候補リスト355の内容を受信すると、受信した内容を出力装置34に出力(例えば、取替候補リスト355の内容を記載した画面(以下、取替候補リスト表示画面1200と称する。)を表示)する。
図12に取替候補リスト表示画面1200の一例を示す。同図に示すように、取替候補リスト表示画面1200は、取り替え推奨情報の表示欄1211、電気使用料金の削減効果(削減額)の表示欄1212、既設電気機器の情報の表示欄1213、既設電気機器についての取り替え候補の他の電気機器(取替推奨機器)のリストの表示欄1214、取り替え候補の他の電気機器(取替推奨機器)の情報の表示欄1215を有する。
取り替え推奨情報の表示欄1211には、取替候補リスト355の内容に基づく情報(取り替え推奨情報等)が表示される。電気使用料金の削減効果(削減額)の表示欄1212には、取替候補リスト355の内容(電気使用料金の削減効果の大きい順に整列された取替候補リスト355の既設電気機器3と電気使用料金の削減額)が表示される。既設電気機器3の情報の表示欄1213には、電気機器情報TBL352から取得される既設電気機器3の情報(仕様等)が表示される。既設電気機器3についての取り替え候補である他の電気機器(取替推奨機器)のリストの表示欄1214には、取り替え推奨情報の表示欄1211で選択されている既設電気機器3についての取り替え候補である他の電気機器のリストが表示される。取り替え候補である他の電気機器(取替推奨機器)の情報の表示欄1215には、電気機器情報TBL352から取得される、既設電気機器3についての取り替え候補である他の電気機器(取替推奨機器)のリストの表示欄1214で選択されている他の電気機器の情報(仕様等)が表示される。
ユーザは、取替候補リスト表示画面1200から、取り替え推奨情報、電気使用料金の削減効果(削減額)、既設電気機器3の情報(仕様等)、電気使用料金の削減効果順の大きい順に整列された既設電気機器3とこれと取り替える他の電気機器との組み合わせ、及び他の電気機器の情報(仕様等)等の情報を一覧的に把握することができる。そしてユーザは取替候補リスト表示画面1200を参照することで電気機器の取り換えを適切に行うことができる。
以上に説明したように、本実施形態の電気機器管理支援システム1によれば、既設電気機器3の所定期間における夫々の消費電力の実績値、各電気機器の仕様、及び電気料金単価情報に基づき、既設電気機器3を他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成するので、ユーザは既設電気機器3を他の電気機器に交換した場合における電気使用料金の削減効果を容易に把握することができ、既設電機機器3の取り替えをスムーズかつ適切に行うことができる。またユーザに節電効果の高い電気機器への取り替えを促すことができ、ユーザの効率的な電気利用を支援することができる。
ところで、以上の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1 電気機器管理支援システム、2 建物、3 既設電気機器、4 屋内配線、5 引込線、6 分電盤、7 電流計、8 通信手段、10 サーバ装置、30 情報端末、50 インターネット、60 情報提供装置、310 既設電気機器消費電力算出部、311 既設電気機器電気使用量金算出部、312 取替候補電気機器選出部、313 取替候補電気機器電気使用料金算出部、314 料金削減効果判定部、315 取替候補リスト生成部、316 取替候補リスト出力部、351 既設電気機器管理TBL、352 電気機器情報TBL、353 電気料金単価情報TBL、354 消費電力実績値TBL、355 取替候補リスト、1200 取替候補リスト表示画面



Claims (12)

  1. 電気機器の管理を支援する情報処理装置であって、
    複数の電気機器について夫々の仕様を記憶し、
    既設の電気機器の夫々の消費電力の実績値を記憶し、
    電気料金単価情報を記憶し、
    前記既設の電気機器の夫々について、夫々の消費電力の実績値と前記電気料金単価情報とに基づき、所定期間における電気使用料金Aを求め、
    前記既設の電気機器の夫々について、前記仕様を記憶している電気機器の中から、夫々の仕様と同等以上の仕様を備えた他の電気機器を選出し、
    前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における前記所定期間中の電気使用料金Bを、前記所定期間における夫々の消費電力の実績値、前記他の電気機器の仕様、及び前記電気料金単価情報に基づき求め、
    前記電気使用料金A及び前記電気使用料金Bに基づき、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成する
    電気機器の管理支援装置。
  2. 請求項1に記載の電気機器の管理支援装置であって、
    前記情報処理装置は、前記電気使用料金の削減効果の高い順に、前記既設の電気機器と当該電気機器と取り替える前記他の電気機器との組合せを整列した情報を生成して出力する
    電気機器の管理支援装置。
  3. 請求項2に記載の電気機器の管理支援装置であって、
    前記情報処理装置は、前記電気使用料金Aから前記電気使用料金Bを引いた差額が予め設定された閾値料金を超えているか否かに基づき、電気使用料金の削減効果の有無を判定する
    電気機器の管理支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気機器の管理支援装置であって、
    前記仕様は、電気機器の定格消費電力を示す情報を含む
    電気機器の管理支援装置。
  5. 請求項4に記載の電気機器の管理支援装置であって、
    前記情報処理装置は、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における前記所定期間における電気使用料金を、前記所定期間における夫々の消費電力に、前記既設の電気機器の定格消費電力に対する前記他の電気機器の定格消費電力の比、及び前記電気料金単価情報から取得される電気料金単価を乗算することにより求める
    電気機器の管理支援装置。
  6. 請求項1又は2に記載の電気機器の管理支援装置であって、
    前記電気料金単価情報は、期間ごとに設定された電気料金単価を示す情報を含む
    電気機器の管理支援装置。
  7. 電気機器の管理を支援する方法であって、
    情報処理装置が、
    複数の電気機器について夫々の仕様を記憶するステップ、
    既設の電気機器の夫々の消費電力の実績値を記憶するステップ、
    電気料金単価情報を記憶するステップ、
    前記既設の電気機器の夫々について、夫々の消費電力の実績値と前記電気料金単価情報とに基づき、所定期間における電気使用料金Aを求めるステップ、
    前記既設の電気機器の夫々について、前記仕様を記憶している電気機器の中から、夫々の仕様と同等以上の仕様を備えた他の電気機器を選出するステップ、
    前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における前記所定期間中の電気使用料金Bを、前記所定期間における夫々の消費電力の実績値、前記他の電気機器の仕様、及び前記電気料金単価情報に基づき求めるステップ、
    前記電気使用料金A及び前記電気使用料金Bに基づき、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における電気使用料金の削減効果を示す情報を生成するステップ
    を実行する、電気機器の管理支援方法。
  8. 請求項7に記載の電気機器の管理支援方法であって、
    前記情報処理装置が、前記電気使用料金の削減効果の高い順に、前記既設の電気機器と当該電気機器と取り替える前記他の電気機器との組合せを整列した情報を生成して出力するステップを更に実行する、電気機器の管理支援方法。
  9. 請求項8に記載の電気機器の管理支援方法であって、
    前記情報処理装置が、前記電気使用料金Aから前記電気使用料金Bを引いた差額が予め設定された閾値料金を超えているか否かに基づき、電気使用料金の削減効果の有無を判定するステップを更に実行する、電気機器の管理支援方法。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の電気機器の管理支援方法であって、
    前記仕様は、電気機器の定格消費電力を示す情報を含む
    電気機器の管理支援方法。
  11. 請求項10に記載の電気機器の管理支援方法であって、
    前記情報処理装置が、前記既設の電気機器の夫々について、前記選出した他の電気機器に取り替えた場合における前記所定期間における電気使用料金を、前記所定期間における夫々の消費電力に、前記既設の電気機器の定格消費電力に対する前記他の電気機器の定格消費電力の比、及び前記電気料金単価情報から取得される電気料金単価を乗算することにより求める
    電気機器の管理支援方法。
  12. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の電気機器の管理支援方法であって、
    前記電気料金単価情報は、期間ごとに設定された電気料金単価を示す情報を含む
    電気機器の管理支援方法。
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