JPWO2016098834A1 - ハニカムフィルタ及びハニカムフィルタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

ハニカム構造体10は、各入口流路(第1流路)70Hin及び各出口流路(第2流路)70Houtの断面積が軸方向に一定である中央隔壁10centと、中央隔壁10centから出口端面10Eoutに向かって、各入口流路70Hinの断面積が縮小され、かつ、各出口流路70Houtの断面積が拡大される、出口側傾斜隔壁10outとを有する。見かけの単位体積あたりの出口側傾斜隔壁10outに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量は、見かけの単位体積あたりの中央隔壁10centに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量よりも小さい。

Description

本発明は、ハニカムフィルタに関する。
従来より、プラグによる封口でなく、隔壁の変形、すなわち、封口対象の流路に隣接する流路の断面積を拡大するように端部の隔壁を傾斜させて封口対象の流路を封口したハニカム構造体が知られている。
特開2003−166410号公報 特開2003−49631号公報
ところで、このようなハニカム構造体は、プラグにより封口したハニカム構造体に比べて圧力損失が小さくなることが期待されるが、触媒又は触媒を担持する担体をハニカム構造体に保持させると、プラグにより封口したハニカム構造体と同様に圧力損失が大きくなってしまい、圧力損失の低減の効果が低くなることが判明した。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、触媒又は触媒を担持する担体を保持させてもなお、圧力損失低減効果の高いハニカムフィルタを提供することを目的とする。
本発明に係るハニカムフィルタは、一端面(入口)で開放されて他端面(出口)で閉じられた複数の第1流路(入口流路)、及び、前記一端面で閉じられて前記他端面で開放された複数の第2流路(出口流路)を形成する柱状で多孔質のハニカム構造体、及び、前記ハニカム構造体に保持された、触媒、又は、触媒を担持した担体を備える。
前記ハニカム構造体は、各前記第1流路及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定である中央隔壁と、前記中央隔壁から前記他端面に向かって、各前記第1流路の断面積が縮小され、かつ、各前記第2流路の断面積が拡大される、他端側傾斜隔壁と、を有する。
そして、見かけの単位体積あたりの前記他端側傾斜隔壁に保持された前記触媒又は前記触媒を担持した担体の質量は、見かけの単位体積あたりの前記中央隔壁に保持された前記触媒又は前記触媒を担持した担体の質量よりも小さい。
本発明によれば、触媒又は触媒を担持した担体をハニカム構造体に保持させることによる他端側傾斜隔壁の細孔の閉塞等を抑制できる。
ここで、前記ハニカム構造体は、さらに、前記中央隔壁から前記一端面に向かって、各前記第1流路の断面積が拡大され、かつ、各前記第2流路の断面積が縮小される、一端側傾斜隔壁を有することができる。
これにより、より一層の圧力損失の低減が可能である。
前記一端面はガスの入口側であり、前記他端面はガスの出口側であることができる。
また、複数の前記第1流路及び複数の前記第2流路の前記中央隔壁における断面形状は六角形であることができる。
本発明に係るハニカムフィルタの製造方法は、一端面(入口)が開放されて他端面(出口)が閉じられた複数の第1流路(入口流路)、及び、前記一端面が閉じられて前記他端面が開放された複数の第2流路(出口流路)を形成する柱状で多孔質のハニカム構造体に触媒又は触媒を担持した担体を保持させる工程を備える。
前記ハニカム構造体は、各前記第1流路及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定である中央隔壁と、前記中央隔壁から前記他端面に向かって、各前記第1流路の断面積が縮小され、かつ、各前記第2流路の断面積が拡大される、他端側傾斜隔壁と、を有する。
前記保持させる工程は、前記触媒又は前記担体を含む液を、前記ハニカム構造体の前記他端側傾斜隔壁に接触しないように、前記ハニカム構造体の前記中央隔壁に接触させる工程を含む。
本発明によれば、上記のハニカムフィルタを容易に製造することができる。
ここで、前記保持させる工程は、前記液を前記ハニカム構造体に接触させる前に、前記ハニカム構造体の前記他端側傾斜隔壁を保護層で被覆する工程を更に含むことができる。
本発明によれば、触媒又は触媒を担持した担体を保持させてもなお、圧力損失低減効果の高いハニカムフィルタが提供される。
図1は第1実施形態に係るハニカムフィルタ100の斜視図である。 図2は図1のハニカム構造体10の中央隔壁10centのII−II断面図である。 図3の(a)は、図1の入口(一端側)端面10Einの端面の拡大図、図3の(b)は図3の(a)のb−b断面図である。 図4の(a)は、図1の出口(他端側)端面10Eoutの端面の拡大図、図4の(b)は図4の(a)のb−b断面図である。 図5は、第1実施形態に係るハニカムフィルタの製造方法を示す模式図である。
図面を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。
(第1実施形態)
本実施形態に係るハニカムフィルタ100は、図1に示すような柱状で多孔質のハニカム構造体10及び当該ハニカム構造体10に保持された触媒又は触媒が担持された担体を備える。ハニカム構造体10は、入口端面(一端面)10Ein及び出口端面(他端面)10Eoutを有する。ハニカム構造体10は、入口端面10Einで開放されて出口端面10Eoutで閉じられた複数の入口流路(複数の第1流路)70Hin、及び、入口端面10Einで閉じられて出口端面10Eoutで開放された複数の出口流路(複数の第2流路)70Houtを形成する。また、ハニカム構造体10は、入口端面10Einを有する入口側傾斜隔壁(一端側傾斜隔壁)10in、出口端面10Eoutを有する出口側傾斜隔壁(他端側傾斜隔壁)10out、及び、これらの間にある中央隔壁10centを有する。
ハニカム構造体10の外径は、例えば、50〜250mmとすることができる。ハニカム構造体10の軸方向長さは、例えば、50〜300mmとすることができる。
図2は、ハニカム構造体10の中央隔壁10centの断面である。中央隔壁10centは、軸方向に沿って断面積がそれぞれ実質的に一定の多数の入口流路70Hin及び多数の出口流路70Houtを形成する。本実施形態では、中央隔壁10centにおいて、1つの入口流路70Hinが3つの他の入口流路70Hinと隣接し、かつ、3つの出口流路70Houtと隣接するように、入口流路70Hin及び出口流路70Houtが規則的に配置されている。1つの出口流路70Houtは6つの入口流路70Hinと隣接し、他の出口流路70Houtとは隣接しない。各流路は、合計6つの流路とそれぞれ隔壁を介して隣接している。中央隔壁10centにおいて、入口流路70Hin及び出口流路70Houtの断面形状は略六角形である。中央隔壁10centにおける、2つの流路を隔てる壁Wの厚みは、例えば、0.10〜0.35mmとすることができる。流路の密度は、例えば、150〜400cpsiとすることができる。
次に、図3の(a)及び(b)を参照して、入口側傾斜隔壁(一端側傾斜隔壁)10inの構造を示す。入口側傾斜隔壁10inは、中央隔壁10centから入口端面10Einに向かって、中央隔壁10centに比べて入口流路70Hinの断面積を徐々に拡大し、かつ、出口流路70Houtの断面積を徐々に縮小して閉じるように、入口流路70Hin及び出口流路70Houtの軸に対して傾斜している。具体的には、入口側傾斜隔壁10inは、中央隔壁10centから入口端面10Einに向かって、中央隔壁10centで略六角形である入口流路70Hinの断面積を徐々に拡大して入口端面10Einでは断面形状を三角形にし、かつ、入口端面10Einに到達する以前に出口流路70Houtの断面積を0とする。入口端面10Einにおいて、拡大された入口流路70Hinを形成する各三角形の頂点が出口流路70Houtの中心に到達し、これにより、出口流路70Houtが封口されている。入口側傾斜隔壁10inの軸方向長さHinは、例えば、20mm以下とすることができる。入口側傾斜隔壁10inにおける、2つの流路を隔てる板状部分の厚みは、例えば、0.10〜0.35mmとすることができる。この厚みは、中央隔壁10centにおける隔壁の厚みに対して±10%以内の厚みであることができる。
次に、図4の(a)及び(b)を参照して、出口側傾斜隔壁(他端側傾斜隔壁)10outの構造を示す。出口側傾斜隔壁10outは、中央隔壁10centから出口端面10Eoutに向かって、中央隔壁10centに比べて出口流路70Houtの断面積を徐々に拡大し、かつ、入口流路70Hinの断面積を徐々に縮小して閉じるように、入口流路70Hin及び出口流路70Houtの軸に対して傾斜している。具体的には、出口側傾斜隔壁10outは、中央隔壁10centから出口端面10Eoutに向かって、中央隔壁10centで略六角形である出口流路70Houtの断面積をそれぞれ辺の部分が角になるような六角形に徐々に拡大し、かつ、出口端面10Eoutに到達する以前に出口流路70Houtの断面積を0とする。出口端面10Eoutにおいて、拡大された出口流路70Houtの各六角形の頂点が入口流路70Hinの中央付近に到達し、これにより、入口流路70Hinが封口されている。出口側傾斜隔壁10outの軸方向長さHoutは、例えば、1〜20mmとすることができる。出口側傾斜隔壁10outにおける、2つの流路を隔てる板状部分の厚みは、例えば、0.10〜0.35mmとすることができる。この厚みは、中央隔壁10centにおける隔壁の厚みに対して±10%以内の厚みであることができる。
入口端面10Einにおける開口率は、出口端面10Eoutにおける開口率よりも大きくすることができる。
ハニカム構造体10の材料は多孔質セラミックであり、ガスが通過できる一方煤などの粒子を捕集できる空孔を有する。セラミックの例は、チタン酸アルミニウム、炭化ケイ素、コージェライトである。チタン酸アルミニウムは、マグネシウムやケイ素などを含むことができる。
触媒の例は、Pt、Pd、Rh、銀、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅からなる群より選択される少なくとも1つの金属元素を含む触媒、又は、ゼオライト粒子からなる触媒である。触媒の粒径は、例えば、1nm〜10μmとすることができる。
触媒は、ハニカム構造体10の表面に直接保持されても良いが、ハニカム構造体に保持された担体に担持されていてもよい。担体は、助触媒として機能する場合もある。
担体の例は、アルミナ、シリカ、マグネシア、チタニア、ジルコニア、セリア、La、BaO、ゼオライト等の酸化物、あるいは、これらの内の1種以上を含む複合酸化物の粒子である。担体の粒径は、例えば、0.1〜100μmとすることができる。
特に、本実施形態においては、見かけの単位体積あたりの出口側傾斜隔壁10outに保持された、触媒又は触媒を担持した担体の質量Moutが、見かけの単位体積あたりの中央隔壁10centに保持された、触媒又は触媒を担持した担体の質量Mcentよりも低い。好ましくは、Mout/Mcent≦0.7であり、より好ましくは、Mout/Mcent≦0.5である。ここで、出口側傾斜隔壁の見かけの体積とは、出口側傾斜隔壁10outの非流路部(隔壁部)及び流路部(入口流路及び出口流路)の合計体積である。また、中央隔壁の見かけの体積とは、中央隔壁の非流路部(隔壁部)及び流路部(入口流路及び出口流路)の合計体積である。
また、見かけの単位体積あたりの入口側傾斜隔壁10inに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量Minは、見かけの単位体積あたりの中央隔壁10centに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量Mcentよりも高くしてもよいし、質量Mcent以下であってもよい。
続いて、本実施形態に係るハニカムフィルタの作用を説明する。このような入口側傾斜隔壁10in及び出口側傾斜隔壁10outを有するハニカムフィルタ100は、プラグにより流路を封口するハニカムフィルタ100に比べて、低い初期圧力損失を有することができる。しかしながら、本発明者らによれば、出口側傾斜隔壁10outの空孔が触媒又は触媒を担持した担体により閉塞あるいは狭められると、圧力損失の低減効果が減殺されやすいことが判明した。本実施形態にかかるハニカムフィルタ100によれば、フィルタの見かけの単位体積あたりの出口側傾斜隔壁10outに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量が、フィルタの見かけの単位体積あたりの中央隔壁10centに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量よりも低い。これにより、フィルタの圧力損失に大きく寄与する出口側傾斜隔壁の空孔に対する触媒や担体による閉塞や狭隘化を抑えて、出口側傾斜隔壁10outによる圧力損失低減効果を十分に発揮させることができ、したがって、ハニカムフィルタ100の初期圧力損失を抑制することができる。
このフィルタにおいては、出口側傾斜隔壁10outの通気度を、中央隔壁10cent及び入口側傾斜隔壁10inに比べて小さくすることも可能である。
続いて、このようなハニカムフィルタの製造方法を説明する。まず、セラミック原料を押出成形機により押出成形して、中央隔壁10centと同じ断面形状を有するハニカム成形体を製造する。このハニカム成形体は、未封口の入口流路70Hin及び未封口の出口流路70Houtをそれぞれ貫通した状態で有する。
セラミック原料の組成は、焼成後に多孔質のセラミックを与える物であればよい。例えば、セラミック原料と、有機バインダと、造孔剤と、溶媒と、必要に応じて添加される添加物を含むことができる。
セラミック原料は、セラミックを構成する元素を含有する粉末である。バインダは、有機バインダであることができ、メチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロースなどのセルロース類;ポリビニルアルコールなどのアルコール類;リグニンスルホン酸塩を例示できる。添加物としては、例えば、潤滑剤および可塑剤、分散剤が挙げられる。
続いて、図5に示すように、得られた未焼成のハニカム成形体100’の入口端面10Einにおいて、入口側傾斜隔壁10inを形成する。具体的には、三角錐形状の多数の突起410aを有する封口用治具400を用意する。そして、各突起410aが入口流路70Hin内に入るように、封口用治具400を移動させる。これにより、入口流路70Hinの隔壁が変形され、流路の断面積が拡大される一方、出口流路70Houtの断面積が縮小される。そして、最終的には、図3の(a)及び(b)に示すように、入口流路70Hinの断面形状は三角形となり、出口流路70Houtで隔壁同士が完全に圧着し、出口流路70Houtは封止される。すなわち、出口流路70Houtは入口端面10Einにおいて閉じられる。なお、封口用治具400に対して振動や超音波を与えても良い。
次に、同様に、出口端面10Eoutに出口側傾斜隔壁10outを形成する。出口流路70Houtに挿入する封口用治具の突起は、六角錐形状とすることができる。その後、必要に応じて乾燥した後、両端面を封止されたハニカム成形体100’を焼成してハニカム構造体を得る。
続いて、見かけの単位体積あたりの出口側傾斜隔壁10outに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量が、見かけの単位体積あたりの中央隔壁10centに保持された触媒又は触媒を担持した担体の質量よりも小さくなるように、ハニカム構造体10に触媒又は触媒を担持した担体を保持させる。
具体的には、触媒又は触媒を担持した担体を含む液、例えば、スラリーを、出口側傾斜隔壁10outに接触しないように、中央隔壁10centに接触させればよい。
例えば、ハニカム構造体の入口側傾斜隔壁10in及び中央隔壁10centのみが上記液に浸かり、出口側傾斜隔壁10outが液から露出するように、出口側傾斜隔壁10outが上向きとなるようにしてハニカム構造体10を液にディップする方法、ハニカム構造体の入口側傾斜隔壁10inが上になるように載置し、入口側傾斜隔壁10inに付着させた液を下向きエアブロー等で流下させ、エアブローの風量や流下時間を調節することにより、液が中央隔壁10centに達した後に出口側傾斜隔壁10outに付着しないようにする方法、出口側傾斜隔壁10outを最初に有機物(樹脂層等)を主成分とする保護層で被覆し、その後、液中へのディップや液の流下を行い、その後、大気中での加熱等により保護層を消失させる方法等がある。
触媒を担持していない担体をハニカム構造体に保持させた後、当該担体に触媒を担持させることもできる。この場合、触媒を担持していない担体を含む液を出口側傾斜隔壁10outに接触しないように中央隔壁10centに塗布し、その後、同様にして触媒を含有する液体をハニカム構造体に塗布すればよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず様々な変形態様が可能である。
例えば、入口流路及び出口流路の配置、すなわち1つの入口流路に隣接する出口流路の数及び1つの出口流路に隣接する入口流路の数も、上記実施形態に限定されない。なお、本明細書において、「2つの流路が隣接する」ことは、2つの流路が1つの隔壁を介して隔壁の厚み方向に隔てられることを意味することができる。
また、傾斜隔壁の形状も、中央隔壁から他端面に向かって、各入口流路の断面積が縮小され、かつ、各出口流路の断面積が拡大されるものであればよく、詳細な形状は、各流路の断面形状、流路の配置に応じて適宜変形できる。
また、流路の断面形状も特に上記実施形態に限定されず、四角形、八角形等の多角形、円形等が可能である。
また、上記実施形態のハニカム構造体10は、出口側だけでなく、入口側にも入口傾斜隔壁を有する構造であるが、入口端において入口流路がプラグにより封口されていて入口側傾斜隔壁を有さない構造でも実施は可能である。
さらに、フィルタの外形形状も円柱体でなくても良く、例えば、四角柱でもよい。セル密度は、例えば、200〜400cpsiとすることができる。
(参照例1)
触媒及び触媒を担持した担体を保持させていない、上記実施形態で示すような構造を有するコージェライト製の多孔質のハニカム構造体を用意した。外径は118.4mm、長さ91mm、セル密度は250cpsi、壁厚み10mil(0.25mm)、入口端の開口率43%、出口端の開口率30%、隔壁の空隙率58%、平均空孔径18μmであった。入口側傾斜隔壁及び出口側傾斜隔壁の軸方向長さはそれぞれ18mmとした。室温で600Nm/hの空気を供給した際の圧力損失は、4.73kPaであった。
(参照例2)
参照例1と同じハニカム構造体について、入口側傾斜隔壁のみに触媒を保持させた。具体的にはゼオライト粒子ZSM−5(触媒:平均粒径2.2μm)及び溶媒として水を含有する液を用意し、ディップ法により入口側傾斜隔壁のみに塗布し、乾燥させた。圧力損失は、4.91kPaであった。見かけの単位体積あたりの入口側傾斜隔壁に保持された前記触媒の質量を90g/L程度とした。
(参照例3)
参照例1と同じハニカム構造体に対して、出口側傾斜隔壁のみに触媒を保持させる以外は、参照例2と同様にした。圧力損失は、6.13kPaであった。
(参照例4)
参照例1と同じハニカム構造体に対して、入口側傾斜隔壁及び出口側傾斜隔壁のみに触媒を保持させる以外は、参照例2と同様にした。圧力損失は、6.64kPaであった。
(参照例5)
参照例1と同じハニカム構造体に対して、入口側傾斜隔壁、中央隔壁、及び、出口側傾斜隔壁の全てに触媒を保持させる以外は参照例2と同様とした。圧力損失は、9.47kPaであった。
(参照例6)
傾斜隔壁により封口するのではなく、プラグにより封口する以外は参照例1と同様とした。触媒を保持させていない。圧力損失は、6.04kPaであった。
(実施例1)
入口側隔壁及び中央隔壁のみに触媒を保持させる以外は参照例2と同様とした。圧力損失は、6.06kPaであった。
参照例1〜4の比較により、出口側隔壁に触媒を保持させると圧力損失が高くなりやすいことがわかる。なお、参照例2〜4は、ハニカム構造体の中央隔壁以外の部分にしか触媒を保持していないため、触媒としての性能が不十分な状態である。実施例1では、中央隔壁に担体を保持させつつ、参照例5に比べて圧力損失の大きな低減が実現された。
結果を表1に示す。
Figure 2016098834
70Hin…入口流路(第1流路)、70Hout…出口流路(第2流路)、10…ハニカム構造体、10cent…中央隔壁、10out…出口側傾斜隔壁(他端側傾斜隔壁)、10in…入口側傾斜隔壁(一端側傾斜隔壁)、10Ein…入口端面(一端面)、10Eout…出口端面(他端面)、100…ハニカムフィルタ、400…封口用治具、410a…突起、Hin…入口側傾斜隔壁10inの軸方向長さ、Hout…出口側傾斜隔壁10outの軸方向長さ、W…壁。

Claims (6)

  1. 一端面で開放されて他端面で閉じられた複数の第1流路、及び、前記一端面で閉じられて前記他端面で開放された複数の第2流路を形成する柱状で多孔質のハニカム構造体、及び、
    前記ハニカム構造体に保持された、触媒、又は、触媒を担持した担体を備え、
    前記ハニカム構造体は、
    各前記第1流路及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定である中央隔壁と、
    前記中央隔壁から前記他端面に向かって、各前記第1流路の断面積が縮小され、かつ、各前記第2流路の断面積が拡大される、他端側傾斜隔壁と、を有し、
    見かけの単位体積あたりの前記他端側傾斜隔壁に保持された前記触媒又は前記触媒を担持した担体の質量は、見かけの単位体積あたりの前記中央隔壁に保持された前記触媒又は前記触媒を担持した担体の質量よりも小さい、ハニカムフィルタ。
  2. 前記ハニカム構造体は、さらに、前記中央隔壁から前記一端面に向かって、各前記第1流路の断面積が拡大され、かつ、各前記第2流路の断面積が縮小される、一端側傾斜隔壁を有する、請求項1記載のハニカムフィルタ。
  3. 前記一端面はガスの入口側であり、前記他端面はガスの出口側である、請求項1又は2記載のハニカムフィルタ。
  4. 複数の前記第1流路及び複数の前記第2流路の前記中央隔壁における断面形状は六角形である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のハニカムフィルタ。
  5. 一端面が開放されて他端面が閉じられた複数の第1流路、及び、前記一端面が閉じられて前記他端面が開放された複数の第2流路を形成する柱状で多孔質のハニカム構造体に触媒又は触媒を担持した担体を保持させる工程を備えるハニカムフィルタの製造方法であって、
    前記ハニカム構造体は、各前記第1流路及び各前記第2流路の断面積が軸方向に一定である中央隔壁と、
    前記中央隔壁から前記他端面に向かって、各前記第1流路の断面積が縮小され、かつ、各前記第2流路の断面積が拡大される、他端側傾斜隔壁と、を有し、
    前記保持させる工程は、前記触媒又は前記触媒を担持した担体を含む液を、前記ハニカム構造体の前記他端側傾斜隔壁に接触しないように、前記ハニカム構造体の前記中央隔壁に接触させる工程を含む、ハニカムフィルタの製造方法。
  6. 前記保持させる工程は、前記液を前記ハニカム構造体に接触させる前に、前記ハニカム構造体の前記他端側傾斜隔壁を保護層で被覆する工程を更に含む、請求項5記載の方法。
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