JPWO2016084582A1 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016084582A1
JPWO2016084582A1 JP2016561479A JP2016561479A JPWO2016084582A1 JP WO2016084582 A1 JPWO2016084582 A1 JP WO2016084582A1 JP 2016561479 A JP2016561479 A JP 2016561479A JP 2016561479 A JP2016561479 A JP 2016561479A JP WO2016084582 A1 JPWO2016084582 A1 JP WO2016084582A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
amount
unit
adjustment
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016561479A
Other languages
English (en)
Inventor
田口 彰宏
彰宏 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Publication of JPWO2016084582A1 publication Critical patent/JPWO2016084582A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

容易な構成及び動作でノズル間におけるインクの吐出ムラの発生を抑えることの出来るインクジェット記録装置を提供する。インクジェット記録装置は、インクを吐出するノズル開口部をそれぞれ含む複数のノズルブロックと、各ノズルブロックに送液されるインクを貯留する貯留部(13)と、貯留部内のインク量に応じた物理量を計測する計測部(14)と、インクを吐出させる駆動部と、制御部と、を備え、制御部は、複数のノズルブロックのそれぞれについて、ノズルブロックに属するノズル開口部からインクを所定の延べ回数吐出させて、基準吐出回数当たりの貯留部からのインク流出量を計測部の計測結果に基づいて各々取得し、複数のノズルブロックそれぞれにおけるインク流出量の差異を縮小するように駆動部による複数のノズルブロック各々における駆動動作を調整する。

Description

この発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、複数のノズルが設けられ、当該ノズルのインク吐出口(ノズル開口部)から各々インクを吐出させて画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、各ノズルに供給されるインクに対して所定パターンで圧力を加えることで、当該パターンと圧力の大きさとに応じたインク量及び速度でインクが吐出される。吐出されたインクは、ノズル開口部に対向して配置された記録媒体上に着弾し、画像が形成される。
このとき、複数のノズル開口部から吐出されるインクの量が互いに異なると、形成される画像にムラが生じて画質が劣化する。そこで、従来、テスト画像を形成して当該テスト画像の濃度ムラを解消するように圧力パターンや圧力の大きさの調整がなされている。
ノズル開口部間のインク吐出量のばらつきは、インクの吐出不良などに応じてノズル単位で生じるだけではなく、記録ヘッドごとなどの駆動に係る構成単位で生じる場合がある。各記録ヘッドに対してインク吐出に係る圧力を供給するドライバー回路の特性の差異、各ヘッドの温度状態の違いや、駆動動作に対するインクの種類ごとの振る舞いの違いなどがある場合には、このような記録ヘッドなどの構成単位ごとに帯状にインクの吐出量のムラが生じるという問題がある。
これに対し、特許文献1では、各記録ヘッドからそれぞれ複数ステップの濃度でインクを吐出させたテストチャートを用い、隣り合って配置される記録ヘッドの当該隣り合う側の半分の領域に亘り連続的に濃度が変化するように各ノズル開口部から吐出されるインク量を変化させて調整する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ガラス基板上にインクを着弾させて白色干渉計により着弾インクの体積を直接測定することでインク吐出量のばらつきを検出する技術が開示されている。
特開2010−274552号公報 特開2010−119985号公報
しかしながら、従来の技術では、インクの吐出量を計数するための特殊な構成や装置を用いて濃度ムラを検出する必要が生じたり、調整の精度に応じた濃度ステップ数でテストチャートを生成する必要が生じて手間がかかり、また、記録媒体を浪費したりするという課題があった。
この発明の目的は、より容易な構成及び動作でノズル間におけるインクの吐出ムラの発生を抑えることの出来るインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
インクを吐出する一又は複数のノズル開口部をそれぞれ含む複数のノズルブロックと、
前記複数のノズルブロックに送液されるインクを貯留する貯留部と、
前記貯留部内のインク量に応じた物理量を計測する計測部と、
前記ノズル開口部からインクを吐出させる駆動部と、
インクの吐出に係る動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルブロックのそれぞれについて、当該ノズルブロックに属する前記ノズル開口部からインクを所定の延べ回数吐出させて、基準吐出回数当たりの前記貯留部からのインク流出量を前記計測部の計測結果に基づいて各々取得し、
前記複数のノズルブロックそれぞれにおける前記インク流出量の差異を縮小するように前記駆動部による前記複数のノズルブロック各々における駆動動作を調整する
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記貯留部にインクを供給する供給部を備え、
前記制御部は、前記供給部によるインクの供給を停止した状態で、前記ノズル開口部からインクを吐出させ、前記計測部による計測結果に基づいて算出される前記貯留部内のインク減少量を前記インク流出量として取得する
ことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記インク流出量の差異が設定された範囲内に収まるように前記駆動部による前記駆動動作を調整することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記駆動動作の調整に係る設定値の設定調整量と、前記調整に応じた前記インク流出量の変化に係るインク調整量とを対応付けて記憶する調整量記憶部を備え、
前記制御部は、前記調整量記憶部を参照して、設定された前記インク調整量に応じた前記設定調整量を取得する
ことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載のインクジェット記録装置において、
前記駆動動作の調整に係る設定値の設定調整量を、当該調整がなされた前記ノズルブロックとそれぞれ対応付けて記憶する設定記憶部を備えることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記貯留部は、インクの吐出動作に係る当該インクの圧力変動に対するダンパーであることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記計測部は、前記貯留部内のインク量に応じた空気圧を計測する圧力センサーを備えることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
複数の記録ヘッドを備え、
前記複数のノズルブロックは、前記記録ヘッド単位で定められることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記駆動動作の調整を前記駆動部によりインクを吐出させる際に当該インクに印加される圧力に応じた駆動電圧の調整によって行うことを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記複数のノズルブロックそれぞれにおける前記インク流出量に基づいて、前記駆動動作の調整後におけるインク流出量を設定することを特徴としている。
本発明に従うと、インクジェット記録装置において、より容易な構成及び動作でノズル間におけるインクの吐出ムラの発生を抑えることが出来るという効果がある。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の全体構成を示す図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 画像形成部の記録媒体と対向する面(底面)を示す底面図である。 ダンパーの構造を説明する模式図である。 インクの吐出に伴うダンパー内の空気圧の変化の例を示す図である。 インク吐出量調整処理の制御手順を示すフローチャートである。 インク吐出量調整処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置の全体構成を示す図である。また、図2は、本実施形態のインクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、図1に示すように、搬送部11と、画像形成部12と、ダンパー13(貯留部)と、ダンパー計測部14(計測部)と、送液ポンプ15(供給部)と、サブタンク16と、供給弁17と、メインタンク18などを備えている。これらのうち、画像形成部12、ダンパー13、送液ポンプ15、サブタンク16、供給弁17及びメインタンク18は、インク流路Rを介して直列に繋がっている。また、画像形成部12からメインタンク18までの各構成は、複数色のインク(例えば、C、M、Y、K)についてそれぞれ並列に設けられる。
また、図2に示すように、インクジェット記録装置1は、制御部41と、記憶部42と、操作表示部43と、通信部44と、搬送駆動部21と、ヘッド駆動部22(駆動部)と、サブタンク計測部26と、バス45などを備える。
搬送部11は、搬送面上に配置された記録媒体Pを画像形成部12のインク吐出面と対向させながら搬送駆動部21の駆動動作により所定の速度で搬送する。搬送部11としては、特に限られないが、無端状ベルトや回転ドラムなどが用いられる。
画像形成部12は、複数のノズルを含み、インク吐出面に配列された当該複数のノズルの開口部(ノズル開口部)から、ヘッド駆動部22からの駆動信号に従ってインクを吐出させて当該インク吐出面に対向して搬送される記録媒体Pの表面に画像を形成する。ノズル開口部の配列及びインクの吐出に係る構成については、後述する。
画像形成部12においてこれら複数のノズル開口部から吐出されるインクは、メインタンク18に貯えられ、サブタンク16及びダンパー13を経て画像形成部12の各ノズルに供給される。メインタンク18内のインクは、供給弁17を介してメインタンク18より容量の小さいサブタンク16に送られる。供給弁17は、サブタンク計測部26によりサブタンク16内のインク貯留量が基準レベルを下回るごとに制御部41により供給弁17に信号が送られることで所定時間開放され、メインタンク18からサブタンク16に送液が可能となる。
サブタンク16のインクは、送液ポンプ15によりダンパー13に送られる。制御部41は、ダンパー13内のインク量が所定の範囲内となるようにダンパー計測部14の計測データに応じて適宜送液ポンプ15を動作させ、ダンパー13にインクを補充する。また、制御部41は、送液ポンプ15を動作させない状態で維持させることが出来る。
ダンパー13は、一時的にサブタンク16よりも少量のインクを貯留し、記録ヘッド121〜124でインクに印加される圧力変動のインク流路Rの上流への遡及やこの圧力変動に応じたインクの逆流などを抑える。ダンパー13には、内部のインク量に応じた物理量を計測するためのダンパー計測部14が設けられている。
ダンパー13及びダンパー計測部14については、後に詳述する。
図3は、画像形成部12の記録媒体Pと対向する面(底面)を示す底面図である。
画像形成部12には、支持部材120に対して複数の記録ヘッド121〜124(ノズルブロック)が千鳥格子状に取付配置されている。記録ヘッド121〜124には、それぞれ同一数のノズルが設けられている。記録ヘッド121〜124の底面には、それぞれ同一パターンでこれらノズルの開口部(ノズル開口部)が記録媒体Pの搬送方向に垂直な幅方向に配列され、全ての記録ヘッド121〜124に設けられたノズル開口部が幅方向に均一の間隔で途切れなく配置されるように複数の記録ヘッド121〜124の相対配置が定められる。このとき、複数の記録ヘッド121〜124は、両端付近のノズル開口部が幅方向に隣接する記録ヘッドのノズル開口部と重複するように配置されることが可能である。
記録ヘッド121〜124には、各ノズル開口部からインクを吐出させるための圧力印加機構、例えば、インク流路を圧縮変形するための圧電素子がそれぞれ設けられており、形成画像のデータに従ってヘッド駆動部22から所定パターンで駆動電圧がこの圧力印加機構に供給されることで、当該所定パターンの種別に応じてインクの吐出可否が制御される。同色のインクを吐出する記録ヘッド121〜124に供給されるインクは、共通のダンパー13から分岐して送液される。
制御部41は、CPU411と、ROM412と、RAM413などを備える。
CPU411は、各種演算処理を行ってインクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。ROM412には、インクジェット記録装置1による画像形成や各種調整動作などに係る制御プログラムや初期設定データが記憶されている。これらの制御プログラムや初期設定データは、必要に応じてCPU411により読み出されて利用される。RAM413は、CPU411に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
記憶部42は、書き換え可能な各種設定データ、画像形成の各処理に係るステータス、エラー情報や、形成対象の画像データ及びそのジョブ設定データが記憶される。エラー情報には、別途周知の技術で検出された吐出不良を生じているノズルの位置情報が含まれる。記憶部42は、フラッシュメモリーやSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリーにより形成され、一部は、RAMなどの揮発性メモリーであっても良い。記憶部42には、吐出量調整テーブル421(調整量記憶部)と、吐出データ記憶部422(設定記憶部)とが含まれる。吐出量調整テーブル421は、ダンパー計測部14により計測された記録ヘッド121〜124の吐出量を均一化する際にインク吐出波形の変形量や吐出電圧の変更量といった調整量(設定調整量)とインク吐出量の変化量(インク調整量)との対応を参照するためのテーブルである。この調整量や変化量は、具体的な数量に限らず、比率(%表示)などであっても良い。また、この吐出量調整テーブル421は、異なる種類のインク、即ち、異なる色や異なる性質のインクについて、各々別個に設けられており、新たな種類のインクが用いられる場合には、外部から追加書き込み可能とすることが出来る。
吐出データ記憶部422は、上記参照設定された電圧パターンの変更状態(調整量)を記録ヘッド121〜124にそれぞれ対応付けて記憶する。吐出データ記憶部422に記憶された駆動電圧の調整量は、画像形成に係る処理時にCPU411によって読み出されてヘッド駆動部22から記録ヘッド121〜124へ供給される駆動信号の補正に用いられる。
操作表示部43は、例えば、タッチパネルとして用いられる表示画面とタッチセンサーとを備える。表示画面には、制御部41からの制御信号に基づいてステータス等の表示が行われると共に、ユーザーの操作を受け付けるメニューやコマンドが表示され、タッチセンサーによりユーザーによる表示画面へのタッチ操作を検出してその位置や操作種別を入力信号として制御部41に出力する。表示画面としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイが用いられる。また、操作表示部43には、この表示画面に加えて電源状態などのステータスを示すLED(Light Emitting Diode)ランプや主電源のオンオフ操作に係る押しボタンスイッチなどが含まれていても良い。
通信部44は、外部の電子機器、例えば、画像形成に係るジョブや画像データを出力するPC(Personal Computer)などとの接続を制御するインターフェイスやドライバーを備える。通信部44は、例えば、各種ネットワークボードやネットワークカードを備え、有線や無線によるLAN(Local Area Network)通信の通信規格に応じた通信制御処理を行って、制御部41からの制御信号やデータをパケット単位で外部に出力させたり、外部からの通信データを制御部41に入力させたりする。
バス45は、制御部41と他の各部との間を繋ぐ通信経路であり、データや制御信号が随時やり取りされる。
図4は、ダンパー13の構造を説明する模式図である。
ダンパー13の一の側面には、端部が固定された可撓性のダンパー膜131が設けられている。当該ダンパー膜131の中央には、ダンパー13の内部でダンパー膜131に対向する壁面との間にコイルばね132が設けられている。コイルばね132は、伸縮量が限界点を超えない範囲においてその弾性定数に応じて外気圧とインクの液圧との差分に比例する長さの伸縮をする。ここでは、例えば、インクがダンパー13の容量一杯に満たされている場合でもコイルばね132が僅かに縮み、外気圧が、コイルばね132の伸びる力とインクの圧力と釣り合う。そして、インク量が減少するに連れてコイルばね132が更に縮み、コイルばね132の張力の上昇に応じてインクの液圧が低下していく。
ダンパー13の内部には、予め設定された量の気体(空気)が保持されており、ダンパー13の内部は、インク流路Rを除いて密封されている。インク流路Rの上流側は、インク又は送液ポンプ15で閉じており、下流側には、常にダンパー13内部及びインク流路R内のインクが空気層との間に存する。この気体は、インク量の増減に応じて圧縮/膨張する。
このように、ダンパー13内部のインクが常に外気圧以下(負圧)に保ちつつ、空気圧やばねの張力による緩衝でインクの逆流や意図しない吐出を防いでいる。
ダンパー計測部14は、ダンパー13内のインク量に応じて変化する物理量を計測する。CPU41は、計測された物理量をダンパー13内のインク量に換算して取得する。物理量としては、コイルばね132の長さ(ダンパー膜131の位置)、インク液面の位置やダンパー13内の空気圧などが挙げられる。ダンパー膜131の位置やインク液面の位置は、例えば、対向する所定の位置から光を照射し、その反射光の光路長を計測したり、ダンパー膜131の可動方向やインクの液面変化方向(重力方向)に目盛標識を設け、当該目盛を読み取ったりすることで計測が可能である。本実施形態のインクジェット記録装置1では、ダンパー計測部14として、ダンパー13内部のインク量の変化に応じた体積変化に伴って変化する空気圧を計測する圧力センサーが用いられている。上述のように、コイルばね132の伸縮に係る力とインクの圧力の和が外気圧となるので、インクが減少するにつれて、インクの圧力、即ち、空気圧も減少する。この物理量(空気圧)の計測精度が高いほど、少ないインク吐出量で、インクの延べ吐出回数(ショット数)と当該吐出量との関係が得られる。また、上述のように、コイルばね132の弾性定数に従って伸縮量が一次の変化をする範囲内で計測が行われるので、圧力の変化量からインクの減少量への換算が容易になされる。
図5は、インクの吐出に伴うダンパー13内の空気圧の変化例を示す図である。
横軸及び縦軸は、それぞれ、インクの吐出単位回数とダンパー計測部14で計測された空気圧(背圧)の減少量を示す。ここで、横軸のインク吐出単位回数における「1」は、1024ノズルからそれぞれ1回の吐出(1ショット)当たり約16plの吐出で合計6000ショット(約0.096ml)させた場合に相当する。
図5において、3種類の計測結果は、それぞれ、基準電圧で記録ヘッド121〜124を駆動してインクを吐出させた場合(○印)、基準電圧より5%高い駆動電圧で記録ヘッド121〜124を駆動してインクを吐出させた場合(△印)、及び基準電圧より10%高い駆動電圧で記録ヘッド121〜124を駆動してインクを吐出させた場合(□印)を示す。
計測される空気圧の減少量は、インクの吐出回数に略比例し、この減少率(3本の線の傾き)は、駆動電圧が高くなるに従って大きくなる。空気圧減少率と駆動電圧との関係は、予め検査されて吐出量調整テーブル421に記憶される。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1における各記録ヘッド121〜124からのインク吐出量の調整動作について説明する。
複数の記録ヘッド121〜124を有するインクジェット記録装置1では、各記録ヘッド121〜124の製造上の特性などにより、同一の駆動電圧や駆動波形が印加されても吐出されるインクの量が微妙に異なる場合がある。これらの吐出量の違いは、形成画像におけるムラの原因となるので、吐出量を揃える必要がある。この揃え方は、必ずしも厳密である必要はないが、ムラが視認されない範囲内(設定された範囲内)に吐出量の差が収められる(略均一とされる)必要がある。
図6は、インクジェット記録装置1で実行されるインク吐出量調整処理の制御部41による制御手順を示すフローチャートである。
このインク吐出量調整処理は、インクジェット記録装置1の出荷時、記録ヘッド121〜124の一部又は全部を交換した場合、供給されるインクが変更された場合などに、ユーザーの操作表示部43への入力操作や、インク包装の読み取り(例えば、バーコードなど)結果などに応じて起動される。
制御部41は、先ず、ダンパー13内のインク量を、圧力がインク量に比例して変化する範囲内のなるべく上限付近となるように送液ポンプ15を動作させる(ステップS101)。制御部41は、送液ポンプ15の動作を停止させる(ステップS102)。
制御部41は、一の記録ヘッドを選択し(ステップS103)、ダンパー13のインク量に係る計測値をダンパー計測部14から取得する(ステップS104)。制御部41は、選択した一の記録ヘッドから予め設定されたショット数(所定の延べ回数)のインクを吐出させる(ステップS105)。このとき、ショット数が等しければ、インクを吐出させるノズル開口部の数は限られないが、この数が多い方が動作時間を短くすることが出来る一方、インクの吐出不良が生じているノズル開口部は除外される必要がある。従って、例えば、全ノズル数の90〜95%程度のノズル開口部からインクを吐出させるように駆動制御することが出来る。また、吐出されたインクにより特定の画像が形成される必要はないので、吐出対象の記録媒体は、特には限られず、コストの低いものであって良い。また、搬送駆動部21による搬送部11の搬送速度は、通常より低速であっても良い。また、インクは、記録媒体の代わりにインクを受ける桶といった液受容器に対して吐出されても良い。この場合には、インクの吐出は、搬送部11を動作させずに記録ヘッド121〜124に対して桶を静止させた状態で行わせることが出来る。
設定ショット数分のインクが吐出された後、制御部41は、再度ダンパー13内のインク量に係る計測値をダンパー計測部14から取得し(ステップS106)、吐出前のインク量との差分、即ち、当該設定ショット数(基準吐出回数)当たりのインク減少量(インク流出量)を算出する(ステップS107)。
制御部41は、全ての記録ヘッドが選択されたか否かを判別する(ステップS108)。未だ全ての記録ヘッドが選択されてはいない、即ち、選択されていない記録ヘッドがあると判別された場合には(ステップS108で“NO”)、制御部41の処理は、ステップS103に戻り、未だ選択されていない記録ヘッドが選択されてステップS103〜S108の処理が繰り返される。
なお、記録ヘッドの数が多い場合などで、全ての記録ヘッドにおけるインク減少量の算出が終わる前に、ダンパー13におけるインク量がインク量検出可能量の下限を下回る場合には、ステップS103〜S108のループ処理において、所定の頻度でステップS108の処理からステップS101の処理に戻る分岐を設定し、ダンパー13内のインク量を検出可能量内に保つ必要がある。
全ての記録ヘッドが選択されたと判別された場合には(ステップS108で“YES”)、制御部41は、吐出量調整テーブル421を参照しながら、各記録ヘッドからのインク吐出量に応じて、全記録ヘッドからのインクの吐出量が等しく(略均一に)なるように調整を行う(ステップS109)。具体的には、制御部41は、例えば、全記録ヘッドのインク減少量の平均値を算出し、当該平均値に揃える調整を行うことが出来る。また、単純な平均ではなく、予め基準範囲を定めておき、インク減少量が当該基準範囲内の記録ヘッドのみ、平均値の算出に用いても良い。或いは、予め一の記録ヘッドを基準ヘッドとして定め、制御部41は、この基準ヘッドにおけるインク減少量に合わせるように他の記録ヘッドの駆動電圧の調整を行うことも出来る。このとき、略均一の範囲として設定される範囲の定め方としては、例えば、定められた調整値に対する比率の上限及び下限などで定めることが出来る。この上限と下限の幅を狭くする場合には、ヘッド駆動部22や図示略の電力供給部などにおいて、より高精度に駆動電圧の調整が可能に構成されている必要がある。
インク減少量の調整量(インク調整量)に応じた駆動パラメーター(設定値)、即ち、ここでは、駆動電圧の基準電圧からの変化量(設定調整量)は、各記録ヘッド121〜124とそれぞれ対応付けて、吐出データ記憶部422に記憶される。
制御部41は、送液ポンプ15の動作可否をダンパー計測部14の計測値に応じた自動制御に切り替えるなどの調整終了動作を行い(ステップS110)、それから、インク吐出量調整処理を終了する。
以上のインク吐出量調整処理は、記録ヘッド間での吐出量の調整を行うものであるが、一又は複数の同数のノズルで構成されるノズルブロック間で吐出量の調整を行う際にも同様の処理を行うことが出来る。
このようなノズルブロックとしては、例えば、一の記録ヘッドが複数の異なる駆動部により駆動されたり、一の記録ヘッドに設けられたノズルが複数のインク吐出モジュールの組合せで形成されていたりする場合などが挙げられ、種々の条件に応じてそれぞれ別個にノズルブロックが定められても良い。また、ノズル1本ごとに別個にノズルブロックを定めて、ノズル開口部ごとの濃度ムラを抑えるのに本発明に係る技術を用いても良い。
図7は、インク吐出量調整処理の変形例を示すフローチャートである。
このインク吐出量調整処理では、上記実施の形態におけるステップS103、S105、S108、S109の処理がそれぞれステップS103a、S105a、S108a、S109aに置き換えられた点を除き同一であり、同一の処理内容については同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
制御部41は、送液ポンプを停止させると(ステップS102)、一のノズルブロックを選択し(ステップS103a)、ダンパー13のインク量に係る計測値をダンパー計測部14から取得した後に、選択されたノズルブロックから所定ショット数のインクを吐出させる(ステップS105a)。この場合にも、ショット数が設定された数であれば、インクを吐出させるノズルの数を問わないが、多い方が早く設定ショット数に到達する一方、吐出不良のノズルを吐出対象ノズルから除外する必要がある。
制御部41は、インクの減少量を算出(ステップS107)した後、全てのノズルブロックが選択されたか否かを判別し(ステップS108a)、未だ選択されていない場合には(ステップS108aで“NO”)、ステップS103aの処理に戻る一方、全て選択されたと判別された場合には(ステップS108aで“YES”)、各ノズルブロックにおけるインク減少量に応じて統一するインク減少量を定め、各ノズルブロックのノズル開口部からのインク吐出に係る駆動電圧の調整を行う(ステップS109a)。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクを吐出する一又は複数のノズル開口部をそれぞれ含む複数の記録ヘッド121〜124と、複数の記録ヘッド121〜124に送液されるインクを貯留するダンパー13と、ダンパー13内のインク量に応じた空気圧を計測するダンパー計測部14と、圧力印加機構に駆動電圧を供給することでノズル開口部からインクを吐出させるヘッド駆動部22と、インクの吐出に係る動作を制御する制御部41と、を備え、制御部41(CPU411)は、複数の記録ヘッド121〜124のそれぞれについて、これら記録ヘッド121〜124に属するノズルからインクを所定のショット数吐出させて、吐出に伴うダンパー13内のインク減少量をダンパー計測部14の計測結果から各々取得し、複数の記録ヘッド121〜124それぞれにおけるインク減少量の差異を縮小するようにヘッド駆動部22による複数の記録ヘッド121〜124各々における駆動動作を調整する。
従って、光学検出装置を用いたり、濃度判定用のテスト画像を記録媒体上に形成させて撮像装置で読み取ったりさせる必要が無く、より容易な構成及び動作で精度を落とさずに異なる記録ヘッドのノズル間におけるインクの吐出ムラを低減することが出来る。
また、ダンパー13内のインクの減少量に応じて調整を行うので、各記録ヘッド121〜124に対して、それぞれ同一の計測開始位置(インク量)に合わせてから計測を行う必要がなく、従って、処理が簡略化されると共に読み取りオフセットの影響が出ない。更に、インク吐出前と吐出終了後にのみ計測を行えば良く、且つ、インク吐出のパターン設定及び制御なども不要であるので、インク吐出動作中の処理が簡略化される。
また、ダンパー13にインクを供給する送液ポンプ15を備え、制御部41は、送液ポンプ15によるインクの供給を停止した状態でノズル開口部からインクを吐出させ、ダンパー計測部14による計測結果に基づいて算出されるダンパー13内のインク減少量を取得するので、ダンパー13へのインクの供給量を考慮する必要なく容易に基準ショット数当たりのインク流出量を取得することが出来る。
また、制御部41は、ダンパー13のインク減少量の差異が設定された範囲内に収まるようにヘッド駆動部22による各記録ヘッド121〜124における駆動動作を調整するので、記録ヘッド121〜124の相対的な濃度さの補正により容易に発生を防ぎたいレベルの濃度ムラ以下で一様な画像を形成可能となる。
また、駆動動作の調整に係る設定値である駆動電圧値の設定調整量と、当該設定調整量に応じたインク減少量の調整量とを対応付けて記憶する吐出量調整テーブル421を備え、制御部41は、吐出量調整テーブル421を参照して、設定されたインク調整量に応じた設定調整量を取得する。従って、一回のインク減少量の計測で容易且つ速やかに記録ヘッド121〜124間で略同一なインク吐出量に調整を行うことが出来る。
また、計測されたインク減少量に基づいて決定された駆動動作の調整に係る設定値である駆動電圧の設定調整量を、当該調整がなされた記録ヘッド121〜124とそれぞれ対応付けて記憶する吐出データ記憶部422を備える。従って、一度得られた設定調整量を何度も読み出して利用することが出来るので、必要以上に繰返して調整に係る動作を行う必要が無い。
また、ダンパー13をインク減少量の計測に用いることで、既存の構成を有効に利用して追加構成に係るコスト上昇や手間の増加なしに容易にインク吐出量の微調整を行うことが出来る。
また、ダンパー13内のインク量を計測するダンパー計測部14として、当該ダンパー13内のインク量に応じた空気圧を計測する圧力センサーを備える。この圧力センサーとしては、ダンパー13内のインク量を一定範囲内に保つために従来用いられるものを利用することが出来るので、従来インクジェット記録装置1が備える構成を利用して更に効率的に記録ヘッド121〜124間の吐出インク量を略均一とすることが出来る。
また、インクジェット記録装置1は、複数の記録ヘッド121〜124を備え、これら複数の記録ヘッド121〜124は、前記記録ヘッド単位で定められる。従って、各記録ヘッドの製造に係る微妙な違いなどによる駆動電圧と実際のインク吐出量との対応関係の相対的なずれを適切に反映して記録ヘッドごとに濃度が異なることによる帯状のムラの発生を抑えることが出来る。
また、制御部41は、駆動動作の調整をヘッド駆動部22によりインクを吐出させる際にインクに印加される圧力に応じた駆動電圧の調整によって行うので、少ないパラメーター変更で容易且つ確実にインク吐出量を変化させることが出来る。
また、制御部41は、複数の記録ヘッド121〜124それぞれで計測、取得されたインク減少量に基づいて、これらの平均などにより略均一なインク減少量を設定するので、微調整段階において絶対値での調整が難しい場合でも、相対的に容易且つ確実に記録ヘッド121〜124間のインク吐出量の差を低減させて、帯状のムラの発生を抑えることが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、ダンパー13及びダンパー13内の空気圧を計測する圧力センサーを用いることで、通常のインクジェット記録装置1に備えられる構成をそのまま利用することとしたが、別途インクが貯留される構成が画像形成部12の手前に設けられ、また、当該構成内部のインク量変化又はこれに応じて変化する他の物理量が計測可能なセンサーが用いられても良い。
また、上記実施の形態では、駆動電圧を変更することでインクの吐出量を調整することとしたが、これに限られず、駆動波形、例えば、パルス波形の立ち上がり時間、立下がり時間や加圧時間と減圧時間の比などの少なくとも何れかを変更しても良い。
また、上記実施の形態では、複数の記録ヘッド121〜124に対して共通のダンパー13を経てインクが送液されることとしたが、各々別個にダンパーが設けられても良い。この場合、各ダンパーに設けられるダンパー計測部のキャリブレーションが正確になされている必要がある。
また、上記実施の形態では、ダンパー13にインクを供給するインクタンクとして、メインタンク18とサブタンク16を備えることとしたが、タンクの個数は任意であり、また、必要に応じて複数のインクタンクが並列に接続可能であっても良い。
また、上記実施の形態では、送液ポンプ15の動作を停止させ、サブタンク16からのインク供給を中止させてダンパー13内のインクの減少量を計測したが、当該停止時間に応じた時間内でのサブタンク16からダンパー13へのインク供給量(インク流入量)を計測可能な場合には、ダンパー13へのインク流入量とダンパー13内のインク減少量とによりダンパー13からのインク流出量を算出しても良い。また、単一のインクタンクが貯留部を兼ねる場合(当該インクタンクがインク流路の最上流である場合)には、単純に当該単一のインクタンクからのインク流出量を計測すれば良い。
また、上記実施の形態では、各記録ヘッド121〜124が同数のノズルを有することとしたが、ノズル数が記録ヘッド間で異なっていても良い。また、インクジェット記録装置1は、幅方向全体に亘ってノズルが配列されたシングルパス方式のものに限られず、画像形成部12がキャリッジ上で幅方向に移動しながら幅方向全体に亘ってインクを吐出させて画像を形成するものであっても良い。
また、インク減少量を計測する際のショット数(インク吐出の延べ回数)が等しければ、例えば、各記録ヘッド121〜124でインク吐出不良を生じているノズルの数にそれぞれ応じて、実際にインクを吐出するノズル開口部の数が記録ヘッド121〜124の間で異なっていても良い。
更に、記録ヘッド121〜124で各々設定ショット数(吐出に係る所定の延べ回数)が異なる場合であっても、記録ヘッド121〜124間で延べ吐出回数を共通の基準となるショット数(基準吐出回数)に揃えた場合の当該基準吐出回数当たりのインク減少量を算出することでインク吐出量のムラの調整に用いることが出来る。基準吐出回数は、必要に応じてインク減少量の計測精度や設定調整量の設定精度などを考慮しながら任意の値に定められる。
また、上記実施の形態では、記録ヘッド121〜124からのインク吐出に係る基準吐出回数当たりのインク減少量が略均一になる範囲として設定された範囲内に当該インク減少量を収めるように駆動動作の調整を行ったが、本発明は、インクジェット記録装置1の使用者の画像形成目的や用途に応じて必要な範囲が設定されて、又は具体的な設定が行われずに記録ヘッド121〜124間でのインク減少量の差を相対的に縮小する調整が行われれば足りる。
また、上記実施の形態では、吐出量調整テーブル421を参照することで一度のインク減少量の計測により調整が行われることとしたが、高精度に調整を行う場合や、吐出量調整テーブル421に保持されていない新たなインクが用いられた場合などには、調整を行った後に再度インク減少量の計測を行い、確認及び再度の調整を繰り返しても良い。
その他、上記実施の形態で示した具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
この発明は、インクジェット記録装置に利用することが出来る。
1 インクジェット記録装置
11 搬送部
12 画像形成部
120 支持部材
121〜124 記録ヘッド
13 ダンパー
131 ダンパー膜
132 コイルばね
14 ダンパー計測部
15 送液ポンプ
16 サブタンク
17 供給弁
18 メインタンク
21 搬送駆動部
22 ヘッド駆動部
26 サブタンク計測部
41 制御部
42 記憶部
421 吐出量調整テーブル
422 吐出データ記憶部
43 操作表示部
44 通信部
45 バス

Claims (10)

  1. インクを吐出する一又は複数のノズル開口部をそれぞれ含む複数のノズルブロックと、
    前記複数のノズルブロックに送液されるインクを貯留する貯留部と、
    前記貯留部内のインク量に応じた物理量を計測する計測部と、
    前記ノズル開口部からインクを吐出させる駆動部と、
    インクの吐出に係る動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のノズルブロックのそれぞれについて、当該ノズルブロックに属する前記ノズル開口部からインクを所定の延べ回数吐出させて、基準吐出回数当たりの前記貯留部からのインク流出量を前記計測部の計測結果に基づいて各々取得し、
    前記複数のノズルブロックそれぞれにおける前記インク流出量の差異を縮小するように前記駆動部による前記複数のノズルブロック各々における駆動動作を調整する
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記貯留部にインクを供給する供給部を備え、
    前記制御部は、前記供給部によるインクの供給を停止した状態で、前記ノズル開口部からインクを吐出させ、前記計測部による計測結果に基づいて算出される前記貯留部内のインク減少量を前記インク流出量として取得する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御部は、前記インク流出量の差異が設定された範囲内に収まるように前記駆動部による前記駆動動作を調整することを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記駆動動作の調整に係る設定値の設定調整量と、前記調整に応じた前記インク流出量の変化に係るインク調整量とを対応付けて記憶する調整量記憶部を備え、
    前記制御部は、前記調整量記憶部を参照して、設定された前記インク調整量に応じた前記設定調整量を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記駆動動作の調整に係る設定値の設定調整量を、当該調整がなされた前記ノズルブロックとそれぞれ対応付けて記憶する設定記憶部を備えることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記貯留部は、インクの吐出動作に係る当該インクの圧力変動に対するダンパーであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記計測部は、前記貯留部内のインク量に応じた空気圧を計測する圧力センサーを備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 複数の記録ヘッドを備え、
    前記複数のノズルブロックは、前記記録ヘッド単位で定められることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記制御部は、前記駆動動作の調整を前記駆動部によりインクを吐出させる際に当該インクに印加される圧力に応じた駆動電圧の調整によって行うことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記制御部は、前記複数のノズルブロックそれぞれにおける前記インク流出量に基づいて、前記駆動動作の調整後におけるインク流出量を設定することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
JP2016561479A 2014-11-26 2015-11-06 インクジェット記録装置 Pending JPWO2016084582A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238750 2014-11-26
JP2014238750 2014-11-26
PCT/JP2015/081291 WO2016084582A1 (ja) 2014-11-26 2015-11-06 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2016084582A1 true JPWO2016084582A1 (ja) 2017-09-07

Family

ID=56074152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016561479A Pending JPWO2016084582A1 (ja) 2014-11-26 2015-11-06 インクジェット記録装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2016084582A1 (ja)
WO (1) WO2016084582A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022091414A1 (ja) * 2020-11-02 2022-05-05 株式会社Screenホールディングス 印刷装置における調整方法および印刷装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001180009A (ja) * 1999-12-28 2001-07-03 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2005034999A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェットプリンタ
JP2008094012A (ja) * 2006-10-13 2008-04-24 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
JP5167861B2 (ja) * 2008-02-27 2013-03-21 コニカミノルタホールディングス株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016084582A1 (ja) 2016-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101397307B1 (ko) 프린터의 메니스커스 압력 정밀 조절장치 및 방법
US9421787B2 (en) Abnormality sensing method for pressure sensor, and liquid discharge device
EP3033233B1 (en) Printhead alignment correction
JPWO2016009941A1 (ja) インクジェット記録装置
US9643425B2 (en) Liquid discharge apparatus
JP6993791B2 (ja) インプリント装置
EP3053745B1 (en) Inkjet printer
WO2016084582A1 (ja) インクジェット記録装置
JP2008055781A (ja) 画像形成装置
JP2014200975A (ja) 液体吐出装置及び残量情報取得方法
KR100846783B1 (ko) 불량기판 검출장치 및 방법
JP6394347B2 (ja) 液体噴射装置
JP2017177643A (ja) インクジェット記録装置およびインク消費量補正方法、ならびにインクジェット記録装置の制御方法
JP2007192760A (ja) 液体重量測定方法及び液体重量測定装置
JP7214403B2 (ja) 静電容量センサ、及び、印刷装置
JP2021074920A (ja) インクジェット記録装置及びインク送液制御方法
JP2020001312A (ja) 画像記録装置
JP2017047682A (ja) 液体吐出装置
JP7363346B2 (ja) 画像形成装置
JP2008213231A (ja) インクジェットプリンタ
US20210078341A1 (en) Ink-jet printing apparatus, print control method, and program
JP7110988B2 (ja) 記録部のメンテナンス方法及びインクジェット記録装置
JP5465977B2 (ja) 画像記録装置及び画像記録装置の制御方法
JP2023085652A (ja) 液体吐出装置
WO2019167624A1 (ja) インクジェット印刷装置およびインクジェット印刷装置におけるインク残量検出方法