JP2021074920A - インクジェット記録装置及びインク送液制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインク送液制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイズを大型化せずに適切にインクの質を維持することのできるインクジェット記録装置及びインク送液制御方法を提供する。【解決手段】インクジェット記録装置(1)は、インクを吐出する記録ヘッド(22)と、記録ヘッド(22)へ供給するインクを貯留するインク貯留部(241)と、インク貯留部(241)から記録ヘッド(22)に供給されるインクを流す上流流路(24a)と、記録ヘッド(22)から排出されるインクを流す下流流路(24b)と、記録ヘッド(22)から排出されたインクが流入する下流インク室(245)と、を備える。下流流路(24b)は、下流インク室(245)を経由してインク貯留部(241)に連通する第1下流流路(24b1)と、下流インク室(245)を経由せずにインク貯留部(241)と連通する第2下流流路(24b2)とを含む。【選択図】図2

Description

この発明は、インクジェット記録装置及びインク送液制御方法に関する。
ノズルからインクを吐出させて画像などを記録するインクジェット記録装置がある。多数のノズルに対し、インクタンクからインク流路を介してインクをそれぞれ供給して各ノズルからインクが吐出可能とされる。しかしながら、インクを吐出しない状況が継続すると、インクが乾燥して粘度が上昇したり成分が分離したりして、その後インクを適正に吐出させることが困難になる場合がある。
これに対し、吐出されないインクを記録ヘッドからインクタンクに戻す循環流路を備えるインクジェット記録装置についての技術がある。特許文献1には、記録ヘッドの下流側、すなわち、インクタンクへの還流側のインク流路に連通するインク室の圧力を、上流側、すなわちインク供給側のインク流路に連通するインク室の圧力よりも低く定めることで、継続的なインクの循環を生じさせ、吐出されないインクの粘度変化や成分の分離などを抑制する技術が開示されている。
また、記録ヘッド内の気泡や夾雑物といった異物の排出を含むクリーニングなどのメンテナンス動作として、記録ヘッドの上流側で通常より高い圧力でインクを記録ヘッドに流入させて当該記録ヘッド内のインクを気泡や夾雑物共々流出させる技術がある。
特開2016−175186号公報
しかしながら、通常のインク循環速度と、メンテナンス時などのインク流出速度との間には大きな差があり、圧力差を生じさせるための下流側のインク室が小さいと、メンテナンス時に溢れてトラブルが生じる一方、メンテナンス時に対応して下流側のインク室を大きくすると、使用頻度などに比してインクジェット記録装置のサイズが大型化するという課題がある。
この発明の目的は、サイズを大型化せずに適切にインクの質を維持することのできるインクジェット記録装置及びインク送液制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
インクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留するインク貯留部と、
前記インク貯留部から前記記録ヘッドに供給されるインクを流す上流流路と、
前記記録ヘッドから排出されるインクを流す下流流路と、
前記記録ヘッドから排出されたインクが流入する下流インク室と、
を備え、
前記下流流路は、前記下流インク室を経由して前記インク貯留部に連通する第1経路と、前記下流インク室を経由せずに前記インク貯留部と連通する第2経路とを含む
ことを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記下流インク室は、前記記録ヘッドに対して負圧状態とされることで前記記録ヘッド内のインクを排出させることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記第1経路の開閉及び前記第2経路の開閉を切り替える流路選択部を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドに対して前記上流流路からインクを加圧供給する場合には、前記第1経路を閉止させ、前記第2経路を開放させるように前記流路選択部を動作させ、前記加圧供給をしない場合には、前記第1経路を開放させ、前記第2経路を閉止させるように前記流路選択部を動作させる選択制御部を備えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記上流流路の途中に位置する上流インク室と、
前記上流インク室のインク圧を調整する上流圧力調整部と、
前記上流圧力調整部を制御して前記上流インク室のインク圧を前記下流インク室のインク圧よりも高い状態に維持させて前記上流インク室から前記下流インク室へのインクの流れを生じさせる調整制御部と、
を備えることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4記載のインクジェット記録装置において、
前記上流流路の途中に位置する上流インク室と、
前記上流インク室のインク圧を調整する上流圧力調整部と、
前記上流圧力調整部を制御して前記上流インク室のインク圧を前記下流インク室のインク圧よりも高い状態に維持させて前記上流インク室から前記下流インク室へのインクの流れを生じさせる調整制御部と、
を備え、
前記上流インク室は、重力方向について前記記録ヘッドよりも低くかつ前記下流インク室よりも高く位置し、
前記上流圧力調整部は、前記上流インク室を大気に開放する大気開放弁と、インクを加圧する加圧部と、を備え、
前記調整制御部は、
前記加圧供給を行う場合には、前記上流圧力調整部に前記大気開放弁を閉止させるとともに前記加圧部を動作させて前記インクを加圧させ、
前記加圧供給を行わない場合には、前記上流圧力調整部に前記加圧部を停止させるとともに前記大気開放弁を開放させる
ことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドを複数備え、
前記上流インク室は、前記複数の記録ヘッドに各々対応して複数設けられ、
前記下流インク室は、2つ以上の前記記録ヘッドに対して共通に設けられている
ことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1経路の前記下流インク室と前記インク貯留部との間に位置する第1送液部と、
前記第1送液部を動作させて前記下流インク室内のインクを前記インク貯留部に送らせる循環制御部と
を備えることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のインクジェット記録装置において、
前記下流インク室内のインク量を検出する第1検出部を備え、
前記循環制御部は、前記第1検出部の検出結果に応じて前記第1送液部の動作有無を切り替える
ことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載のインクジェット記録装置において、
前記第1検出部は、前記下流インク室内に所定の基準インク量のインクがあるか否かを検出することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1経路の前記下流インク室と前記インク貯留部との間に位置する逆止弁を備えることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8〜10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記第1経路の前記第1送液部と前記インク貯留部との間に位置する逆止弁を備えることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項5〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク貯留部と前記上流インク室との間に位置する第2送液部と、
前記第2送液部の動作による前記インク貯留部から前記上流インク室へのインクの供給を制御する供給制御部と、
を備えることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13記載のインクジェット記録装置において、
前記上流インク室内のインク量を検出する第2検出部を備え、
前記供給制御部は、前記第2検出部の検出結果に応じて前記第2送液部の動作有無を切り替える
ことを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクは、温度に応じてゾル状態とゲル状態の間で相変化することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、
インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留するインク貯留部と、前記インク貯留部から前記記録ヘッドに供給されるインクを流す上流流路と、前記記録ヘッドから排出されるインクを流す下流流路と、前記記録ヘッドから排出されたインクが流入する下流インク室と、を備えるインクジェット記録装置のインク送液制御方法であって、
前記下流流路のうち前記下流インク室を経由して前記インク貯留部に連通する第1経路を閉止させかつ前記下流インク室を経由せずに前記インク貯留部と連通する第2経路を開放させるか、又は前記第1経路を開放させかつ前記第2経路を閉止させるかを選択する選択ステップを含むことを特徴とする。
本発明に従うと、サイズを大型化せずに適切にインクの質を維持することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 インク流路の構成を示す図である。 インク循環設定処理の制御手順を示すフローチャートである。 インク流路構成の変形例の概略を示す図である。 インク流路構成の他の変形例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のインクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部40(選択制御部、調整制御部、循環制御部、供給制御部)と、搬送駆動部41と、記録ヘッド22と、インク加熱部23と、インク供給部24と、通信部44と、操作受付部45と、表示部46などを備える。
制御部40は、CPU401(Central Processing Unit)と、記憶部402とを備え、インクジェット記録装置1の各種動作を統括制御する。制御対象のインクジェット記録装置1の動作には、インクの供給及び循環、画像記録動作及び記録ヘッド22のメンテナンス動作などが含まれる。CPU401は、各種演算を行って制御処理を実行する。記憶部402は、例えば、RAM(Random Access Memory)と不揮発性メモリーを含む。RAMは、CPU401に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。不揮発性メモリーは、各種制御プログラム及び設定データを記憶、保持する。不揮発性メモリーは、例えば、フラッシュメモリーであり、HDD(Hard Disk Drive)などが含まれてもよい。
記録ヘッド22は、ノズルNを有し、当該ノズルNからインクを吐出して記録媒体に対して画像などを記録する記録動作を行う。記録ヘッド22は、ノズルNに加えてヘッド駆動部42と駆動素子221などを備える。
駆動素子221は、ヘッド駆動部42からの駆動信号に応じてノズルN内のインクに対して圧力変動を付与する動作を行うアクチュエーターである。駆動素子221は、特には限られないが、例えば、所定の電圧変化が印加されることで変形し、ノズルNからインクを吐出させるためにインクに対して圧力変動を付与する圧電素子である。ヘッド駆動部42は、画像データに応じて駆動素子221を動作させる駆動信号(所定パターンの電圧信号)を出力する。
搬送駆動部41は、記録ヘッド22によって画像が記録される対象の記録媒体を当該記録ヘッド22のノズルNに対して相対移動させる。ここでは、例えば、搬送駆動部41は、記録媒体が載置された搬送ドラム又は搬送ベルトを移動させるためのローラーを回転動作させる。
インク供給部24は、外部のインクタンク(メインタンク)から供給されたインクを適量ずつ記録ヘッド22に供給する。インク供給部24は、供給ポンプ242(第2送液部)と、送液ポンプと246(第1送液部)と、上流圧力調整部2432と、上流液量センサー2431(第2検出部)と、下流圧力調整部2452と、下流液量センサー2451(第1検出部)と、第1バルブ244と、第2バルブ248などを備える。インク供給部24におけるインクの流れ及び動作については後述する。
インク加熱部23は、記録ヘッド22に供給するインクを適切な温度範囲内となるように調整制御する。インク加熱部23は、ここでは、インクが流れる配管及び貯留部などを加熱することで間接的にインクを加熱する。適切な温度範囲は、インク及び部位によって異なるが、例えば、紫外線(UV)硬化型かつ温度によってゾル状態とゲル状態との間で相変化するインクである場合、メインタンクから供給されたインクを一度ゾル状態に相変化させたのち、送液中及びノズルNから吐出されて記録媒体に着弾するまでの間にゲル化せず、かつ記録媒体に着弾後に速やかにゲル化するように調節される。各部位の設定温度は、インクの種別によって切替可能であってもよく、また、インクと関係なくユーザーの入力操作に基づいて、直接設定されてもよい。
通信部44は、外部機器と所定の通信規格に従って行うデータ送受信などの通信を制御する。通信部44は、例えば、ネットワークカードを有し、LANを介しての通信、例えば、TCP/IPによる通信などの制御が可能となっている。また、通信部44は、CD−ROM、DVD、USBメモリースティックなどの可搬型記憶媒体から/にデータを読み書き可能な接続端子及びドライバーなどを備えていてもよい。
操作受付部45は、ユーザーなどの外部からの操作を受け付けて、入力信号として制御部40に出力する。操作受付部45は、例えば、表示部46の表示画面に重なって位置するタッチパネル、及び押しボタンスイッチなどを有する。
表示部46は、制御部40の制御に従って各種表示を行う。表示部46は、例えば、液晶画面といった表示画面と、LEDランプなどを有する。表示画面には、画像記録動作のメニュー、ステータス及び警告などが表示されてよい。また、LEDランプは、例えば、インクジェット記録装置1の主電源装置への電力供給の有無を示したり、警告の有無などを示したりしてよい。
次に、インクジェット記録装置1におけるインク流路について説明する。
図2は、インク流路の構成を示す図である。
図示略のメインタンクから供給されたインクは、インク貯留部241に貯留される。インク貯留部241内のインクは、上流流路24aを経て記録ヘッド22に供給される。また、記録ヘッド22から吐出されないインクは、下流流路24bを経て記録ヘッド22から排出されて、インク貯留部241に戻される。
上流流路24aの途中には、供給ポンプ242と、上流インク室243とが位置している。上流インク室243は、記録ヘッド22よりも重力方向について下側に位置(低い位置)しており、記録ヘッド22内のインクに対して負圧を与えて、インクの非吐出時にノズルNの開口からインクが漏出しないようにされている。上流インク室243には、上流圧力調整部2432が接続されており、上記負圧のほか、上流インク室243内のインク圧を変更させることができる。上流圧力調整部2432は、大気開放弁2432aを有し、上記の負圧は、例えば、当該大気開放弁2432aを開放して上流インク室243を大気開放することで与えられる。上流インク室243に正圧を与える場合には、例えば、大気開放弁2432aを閉止して加圧ポンプ又は供給ポンプ242(加圧部)などにより加圧すればよい(供給ポンプ242が本実施形態の上流圧力調整部に含まれてよい)。また、上流インク室243の内部には、上流液量センサー2431が設けられて、上流インク室243内のインク量を検出する。さらに、上流流路24aの途中には、夾雑物の通過を抑制するフィルターや、インク中の空気を除去する脱気部などがあってもよい。
供給ポンプ242は、インク貯留部241と上流インク室243との間に位置し、インク貯留部241から上流インク室243へインクを送る。供給ポンプ242は、上流液量センサー2431の計測結果に基づいて、上流インク室243の内部のインク量が適切に維持されるように間欠的又は継続的に動作されればよい。
下流流路24bは、第1バルブ244、下流インク室245、送液ポンプ246及び逆止弁247を介して(経由して)インク貯留部241に連通する第1下流流路24b1(第1経路)と、第2バルブ248を介して下流インク室245を経由せずに直接インク貯留部241に連通する第2下流流路24b2(第2経路)とを含む。第1バルブ244及び第2バルブ248が本実施形態のインクジェット記録装置1における流路選択部を構成する。
第1下流流路24b1を開閉する第1バルブ244は、ノーマリーオープンであり、通常の使用状態では、この第1下流流路24b1にインクが流れる。下流インク室245は、記録ヘッド22及び上流インク室243よりも重力方向について下側(低い位置)に位置しており、負圧状態とされて、上流インク室243内のインクとの圧力差に従って記録ヘッド22で吐出されないインクが上流インク室243から下流インク室245へ流れる。下流インク室245には、下流圧力調整部2452が接続されており、下流インク室245内のインク圧を変更させることができる。下流圧力調整部2452の構成は、上流圧力調整部2432と同一であってもよい。また、下流インク室245内には下流液量センサー2451が設けられており、下流インク室245内のインク量を検出する。
送液ポンプ246は、下流インク室245とインク貯留部241との間に位置し、下流インク室245のインクをインク貯留部241へ送液して戻す。逆止弁247は、インク貯留部241から負圧の下流インク室245へインクが逆流するのを防ぐ。逆止弁247は、送液ポンプ246が動作している間のみ送液ポンプ246の動作により生じたインク流の圧力に応じて開放され、インクをインク貯留部241へ流入可能なものであってもよい。
第2下流流路24b2を開閉する第2バルブ248は、ノーマリークローズであり、通常の使用状態では、この第2下流流路24b2にはインクが流れない。第2バルブ248が開放された場合には、インクが下流インク室245を経由せずに直接インク貯留部241に戻される。
上流インク室243及び下流インク室245に貯留可能なインク量は、インク貯留部241に貯留可能なインク量よりもはるかに少ない。
また、インク貯留部241、記録ヘッド22、上流流路24a及び下流流路24b、並びにこれら上流流路24a及び下流流路24bの途中に位置する各構成は、発熱部231(加熱部材)により囲われて適宜な温度に維持される。発熱部231は、一体構成である必要はなく、例えば、インク貯留部241と他の部位とで異なる発熱部材及び/又は加熱部材により異なる温度となるように制御されてよい。
次に、インクの流れの制御動作について説明する。
通常時、すなわち、画像記録動作に伴うノズルNからのインク吐出時、及び画像記録動作が中断され又は終了した待機時などには、上述のように第1バルブ244が開放されており、また、上流圧力調整部2432及び下流圧力調整部2452は、高さ方向の位置関係に応じた負圧をインクに与える。これにより、インク貯留部241から上流インク室243に供給されたインクは、上流インク室243と下流インク室245の圧力差に応じて上流インク室243から記録ヘッド22へ流れ、また、記録ヘッド22から下流インク室245へ流れる。この流速は、ノズルNからのインクの吐出に悪影響を与えない程度に十分遅くてよい。記録ヘッド22内を通過中のインクは、ノズルNからのインク吐出に応じて各ノズルNに供給され、残りが記録ヘッド22から下流インク室245へ流出することになる。
制御部40は、上流液量センサー2431の検出結果に応じて供給ポンプ242の動作有無を切替制御し、安定して所定量のインクが上流インク室243内にあるように維持される。
制御部40は、下流液量センサー2451の検出結果に応じて送液ポンプ246の動作有無を切替制御し、送液ポンプ246により下流インク室245内のインクをインク貯留部241に送液して戻すことで、下流インク室245内のインク量を安定して適切な設定量に維持する。
特には限られないが、ここでは、上流液量センサー2431及び下流液量センサー2451は、いずれも所定の基準量(基準インク量)のインクの有無を検出して結果を制御部40に出力する。基準量より上流インク室243のインク量が少ない場合には、供給ポンプ242の動作を開始させて、基準量に増加するまでインク貯留部241から上流インク室243へインクを供給する。基準量より下流インク室245のインク量が少ない場合には、送液ポンプ246の動作を停止させて、記録ヘッド22から流入するインク量により基準量に増加するまで下流インク室245からインクを流出させない。供給ポンプ242及び送液ポンプ246の動作は、各々対応する検出センサーの検出結果に応じて独立に制御されてよい。これにより、上流インク室243及び下流インク室245内のインク量は、基準量を挟んで狭い範囲で増減するので、安定して液量が維持される。
一方、記録ヘッド22及び/又はインク流路のメンテナンス動作時には、第1バルブ244(第1下流流路24b1)が閉止され、第2バルブ248(第2下流流路24b2)が開放される。メンテナンス動作としては、例えば、インクを加圧して通常より速い速度でインクを循環させたり(加圧供給)、ノズルNからインクを排出させたりすることで、インク流路やノズルN内の気泡及び夾雑物を外部に排出させたりインク貯留部241に放出したりする動作が含まれる。インクの加圧は、例えば、供給ポンプ242を動作させることで行われる。
メンテナンス動作時(インクの加圧供給、排出時)に第2バルブ248が開放されることで、インクは下流インク室245へ送られない。大気開放されていたり圧力調節用のポンプにつながっていたりする下流インク室245は、低い位置にあるうえにサイズが小さいので、インク流量が非常に大きくなると容易にあふれるといった問題が生じやすい。このように、メンテナンス専用のバイパス流路により直接インク貯留部241へ戻すことが可能とされることで、下流インク室245を大きくせずとも上記トラブルの発生を防ぐことができる。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置1で実行されるインク循環設定処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
このインク循環設定処理は、記録ヘッド22へのインク供給時に開始されて、継続的に実行される。
制御部40(CPU401)は、上流圧力調整部2432及び下流圧力調整部2452を制御して、上流インク室243及び下流インク室245をそれぞれ大気圧(待機開放状態)に設定する(ステップS101)。制御部40は、第1バルブ244を開放させ、第2バルブ248を閉止させる(ステップS102)。
制御部40は、上流液量センサー2431の検出結果を取得し、供給ポンプ242の動作有無を定めて制御する(ステップS103)。制御部40は、下流液量センサー2451の検出結果を取得し、送液ポンプ246の動作有無を定めて制御する(ステップS104)。
制御部40は、メンテナンスを実行するか否かを判別する(ステップS105)。メンテナンスの実行は、画像記録動作の途中で定期的に、画像記録動作が中断されたタイミングで自動的に、及び/又は操作受付部45が受け付けた所定の入力操作に基づいて行われる。メンテナンスを実行しないと判別された場合には(ステップS105で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS103に戻る。
メンテナンスを実行すると判別された場合には(ステップS105で“YES”)、制御部40は、供給ポンプ242及び送液ポンプ246の動作を停止させる(ステップS106)。制御部40は、上流圧力調整部2432及び下流圧力調整部2452に制御信号を出力して、大気開放弁2432aなどを閉止させるなどにより大気開放状態を中止させる(ステップS107)。
制御部40は、第1バルブ244を閉止させ、第2バルブ248を開放させる(ステップS108)。制御部40は、メンテナンスの実行に応じて供給ポンプ242の動作を再開させ、また、供給ポンプ242などによりインクに加圧動作(正圧)を行わせる(ステップS109)。所定時間が経過するなどによりメンテナンス動作が終わると、制御部40は、供給ポンプ242の動作を停止させ、上流圧力調整部2432による加圧動作を停止させる(ステップS110)。それから、制御部40の処理は、ステップS103に戻る。
以上の各処理のうちステップS102、S108などが本実施形態のインク送液制御方法の選択ステップを構成する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクを吐出する記録ヘッド22と、記録ヘッド22へ供給するインクを貯留するインク貯留部241と、インク貯留部241から記録ヘッド22に供給されるインクを流す上流流路24aと、記録ヘッド22から排出されるインクを流す下流流路24bと、記録ヘッド22から排出されたインクが流入する下流インク室245と、を備える。下流流路24bは、下流インク室245を経由してインク貯留部241に連通する第1下流流路24b1と、下流インク室245を経由せずにインク貯留部241と連通する第2下流流路24b2とを含む。
このように、下流インク室245を経由しないバイパス流路を有する構成とすることで、インク流量が多い場合には当該バイパス流路を経由してインクをインク貯留部241に直接戻すことが可能である。したがって、インクジェット記録装置1では、下流インク室245を大型化せずともインク流量によらず適切にインクを循環させて、吐出するインクの質を維持することができる。
また、下流インク室245は、記録ヘッド22に対して負圧状態とされることで記録ヘッド22内のインクを排出させる。すなわち、下流インク室245を負圧の発生に必要なサイズに小型化することができるので、メンテナンス動作を考慮しても場所を取らずに済み、インクジェット記録装置1のサイズを必要以上に大型にしない。
また、インクジェット記録装置1は、第1下流流路24b1の開閉及び第2下流流路24b2の開閉を切り替える流路選択部としての第1バルブ244及び第2バルブ248を備える。これにより、インク流量に応じて不要な経路を閉止することができるので、効果的にインク流を生じさせることができる。
また、インクジェット記録装置1は、制御部40を備え、制御部40は、流路選択部として、記録ヘッド22に対して上流流路24aからインクを加圧供給する場合には、第1下流流路24b1を閉止させ、第2下流流路24b2を開放させるように流路選択部を動作させ、加圧供給をしない場合には、第1下流流路24b1を開放させ、第2下流流路24b2を閉止させるように流路選択部を動作させる。すなわち、通常の動作時や待機時などにゆっくりインクを循環させればよい場合には、第1下流流路24b1を経て下流インク室245の負圧に応じてインクを循環させ、上流側から加圧して大きい流量のインクを循環させる場合には、第2下流流路24b2を経て直接インク貯留部241にインクを戻す。これにより、下流インク室245に大量のインクが流れてインク漏れが生じるなどのトラブルの発生を抑制することができる。
また、インクジェット記録装置1は、上流流路24aの途中に位置する上流インク室243と、上流インク室243のインク圧を調整する上流圧力調整部2432と、を備える。制御部40は、調整制御部として、上流圧力調整部2432を制御して上流インク室243のインク圧を下流インク室245のインク圧よりも高い状態に維持させて上流インク室243から下流インク室245へのインクの流れを生じさせる。
このように、上流インク室243におけるインク圧を調整することで記録ヘッド22に供給されるインク流量が容易に適切に制御される。
また、上流インク室243は、重力方向について記録ヘッド22よりも低くかつ下流インク室245よりも高く位置し、上流圧力調整部2432は、上流インク室243を大気に開放する大気開放弁2432aと、インクを加圧する供給ポンプ242(上流圧力調整部2432とは別個の構成であってもよい)と、を備える。制御部40は、調整制御部として、加圧供給を行う場合には、上流圧力調整部2432に大気開放弁2432aを閉止させるとともに供給ポンプ242を動作させてインクを加圧させ、加圧供給を行わない場合には、供給ポンプ242を停止させる(上流インク室243のインク量減少分を除く)とともに大気開放弁2432aを開放させる。
このように、通常のインク循環には空気圧を利用することで電力消費を低減し、加圧供給時にはポンプで送液することで容易に安定したインク流量を維持することができる。
また、インクジェット記録装置1は、第1下流流路24b1の下流インク室245とインク貯留部241との間に位置する送液ポンプ246を備える。制御部40は、循環制御部として、送液ポンプ246を動作させて下流インク室245内のインクをインク貯留部241に送らせる。
このように、送液ポンプ246を用いて、特に負圧の下流インク室245に流入したインクを適切にインク貯留部241に戻すことで、適切に下流インク室245を負圧源として動作させつつインクを循環させ、記録ヘッド22内のインクの質を維持することができる。
また、インクジェット記録装置1は、下流インク室245内のインク量を検出する下流液量センサー2451を備える。制御部40は、循環制御部として、下流液量センサー2451の検出結果に応じて送液ポンプ246の動作有無を切り替える。
これにより、下流インク室245内のインク量を適正量に保ち、安定した負圧でインクを循環させることができる。
また、下流液量センサー2451は、下流インク室245内に所定の基準インク量のインクがあるか否かを検出する。すなわち、基準インク量の有無に応じて送液ポンプ246の動作有無が切り替えられるので、インク量が当該基準インク量の直近に維持される。これにより、単純なセンサーで下流インク室245内のインク量及び負圧の大きさを安定して維持することができる。
また、インクジェット記録装置1は、第1下流流路24b1の下流インク室245とインク貯留部241との間に位置する逆止弁247を備える。下流インク室245が負圧であることから、インク貯留部241からインクが逆流しやすいので、このように逆止弁247を設けることで、安定してインクを循環させてインクの質を維持することができる。
また、逆止弁247は、第1下流流路24b1の送液ポンプ246とインク貯留部241との間に位置する。すなわち、送液ポンプ246で送液されたインクが逆止弁247を通過してインク貯留部241に戻されるので、インクの循環量を安定して管理調整することができる。
また、インクジェット記録装置1は、インク貯留部241と上流インク室243との間に位置する供給ポンプ242を備え、制御部40は、供給制御部として、供給ポンプ242の動作によるインク貯留部241から上流インク室243へのインクの供給を制御する。これにより、上流インク室243のインク圧(記録ヘッド22に対する負圧)に基づくインクの供給を安定して行うことができる。
また、インクジェット記録装置1は、上流インク室243内のインク量を検出する上流液量センサー2431を備え、制御部40は、供給制御部として、上流液量センサー2431の検出結果に応じて供給ポンプ242の動作有無を切り替える。
これにより、上流インク室243のインク量を適量に維持するように供給ポンプ242を効率的に動作させることができる。また、これにより上流インク室243のインク量及び負圧の大きさを適切な値に維持することができる。
また、インクは、温度に応じてゾル状態とゲル状態の間で相変化する。このように温度や湿度(乾燥の度合)がインクの粘性に影響しやすいインクを吐出するインクジェット記録装置1が上記各構成を備えることで、インクの吐出異常などの発生を抑制し、安定して略均一にインクを吐出させることができる。
また、本実施形態のインクジェット記録装置1のインク送液制御方法は、下流流路24bのうち下流インク室245を経由してインク貯留部241に連通する第1下流流路24b1を閉止させかつ下流インク室245を経由せずにインク貯留部241と連通する第2下流流路24b2を開放させるか、又は第1下流流路24b1を開放させかつ第2下流流路24b2を閉止させるかを選択する選択ステップを含む。すなわち、インクの流量に応じて適切なインク排出経路を選択することができるので、下流インク室245を大きくせずとも状況に応じて適切にインクを循環させ、吐出されるインクの質を維持することができる。
なお、上記実施の形態では、1つの記録ヘッド22に対して上流インク室243及び下流インク室245がそれぞれ1つずつあるものとして説明したが、複数の記録ヘッド22を有する場合に、これらに対応する下流インク室245は、複数(2つ以上)の記録ヘッド22に対して共通であってもよい。
図4は、インク流路構成の変形例の概略を示す図である。ここでは、図2に示した制御部40及び制御部40からの信号線(点線)の記載を省略しているが、図2で信号線が延びていた構成と同一の構成には、信号線が延びている。
この場合、複数の記録ヘッド22に各々対応して複数設けられた上流インク室243によりインク圧を各々個別に設定可能となるので、複数の記録ヘッド22に対して各々別個に加圧してメンテナンス動作を行うことができる。メンテナンス動作が行われる記録ヘッド22に連通する第1バルブ244のみが閉止され、また、第2バルブ248が開放されて、当該記録ヘッド22から排出されるインクを直接インク貯留部241へ送る。その他の記録ヘッド22から排出されるインクは、通常通り、開放されている第1バルブ244から共通の下流インク室245へ送られる。
図5は、図2に示したインク流路構成の他の変形例である。
インクジェット記録装置1aでは、供給ポンプ242及び送液ポンプ246が省略されている。その他の構成は同一であり同一の符号を用いている。上記実施の形態では、供給ポンプ242及び送液ポンプ246を用いて上流インク室243へのインク供給及び下流インク室245からのインク排出を行うこととしたが、これら送液手段のうち少なくとも一方を利用せずにインクを循環させてもよい。
すなわち、上記変形例のインクジェット記録装置1では、記録ヘッド22を複数備え、上流インク室243は、複数の記録ヘッド22に各々対応して複数設けられ、下流インク室245は、2つ以上の記録ヘッド22に対して共通に設けられている。すなわち、上流インク室は、各記録ヘッド22に対して個別にインク流量を定めるのに対し、下流インク室245では、通常のインク循環時の負圧が1つ設定されればよいので、共通化することで当該下流インク室245が占める体積をより効率的に削減してインクジェット記録装置1をよりコンパクトな構造とすることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、第1バルブ244と第2バルブ248が排他的に開放されるものとして説明したが、切り替わり時などに同時に両方が開放される状態が排除される必要はない。また、第1下流流路24b1と第2下流流路24b2の流路抵抗などに応じて、流量が多い場合には優先的に第2下流流路24b2に流れるような構造とされていてもよい。反対に、通常では第1下流流路24b1に優先的に流入し、加圧供給時に閉止する第1バルブ244のみが設けられて、閉止時には第2下流流路24b2にインク流が変化する構成であってもよい。
また、第1バルブ244及び第2バルブ248は、自動で切替られるものに限られず、手動で切り替えが可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、上流インク室243と下流インク室245の圧力差で記録ヘッド22内のインクの流れを生じさせたが、このようなインクの流れを生じさせることが可能であれば、上流インク室243は必須ではない。また、大気圧に応じて圧力差を生じさせるものに限られない。密閉された各インク室内の空気圧を変更可能な構成(ポンプなど)を有し、当該空気圧に応じて圧力差を調整制御可能であってもよい。
また、上記実施の形態では、第1下流流路24b1において送液ポンプ246とインク貯留部241との間に逆止弁247が位置するものとして説明したが、これに限られなくてもよい。また、逆流しない構成であれば、例えば、送液ポンプ246の動作に応じたインクの流れに連動して開放される弁(圧力弁など)が設けられていてもよい。
また、上記実施の形態では、上流液量センサー2431及び下流液量センサー2451として、所定の基準インク量を検出するセンサーを例に挙げて説明したが、基準値が2種類設定、検出されるものであってもよく、当該2種類の基準値の間にインクが維持されるように供給ポンプ242及び送液ポンプ246の動作が制御されてもよい。あるいは、インク量が数値データとして出力される計測センサーであってもよい。
また、上記実施の形態では、ゾル状態とゲル状態との間で相変化するインクを用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限られず、インクの成分の沈降分離や水分の蒸発による濃度の変化などによる問題が生じ得る多様なインクを用いることが可能なインクジェット記録装置であってよい。
その他、上記実施の形態で示した構成、構造、配置や制御内容などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1、1a インクジェット記録装置
22 記録ヘッド
221 駆動素子
23 インク加熱部
231 発熱部
24 インク供給部
24a 上流流路
24b 下流流路
24b1 第1下流流路
24b2 第2下流流路
241 インク貯留部
242 供給ポンプ
243 上流インク室
2431 上流液量センサー
2432 上流圧力調整部
2432a 大気開放弁
245 下流インク室
2451 下流液量センサー
2452 下流圧力調整部
246 送液ポンプ
247 逆止弁
40 制御部
401 CPU
402 記憶部
41 搬送駆動部
42 ヘッド駆動部
44 通信部
45 操作受付部
46 表示部
N ノズル

Claims (16)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留するインク貯留部と、
    前記インク貯留部から前記記録ヘッドに供給されるインクを流す上流流路と、
    前記記録ヘッドから排出されるインクを流す下流流路と、
    前記記録ヘッドから排出されたインクが流入する下流インク室と、
    を備え、
    前記下流流路は、前記下流インク室を経由して前記インク貯留部に連通する第1経路と、前記下流インク室を経由せずに前記インク貯留部と連通する第2経路とを含む
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記下流インク室は、前記記録ヘッドに対して負圧状態とされることで前記記録ヘッド内のインクを排出させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1経路の開閉及び前記第2経路の開閉を切り替える流路選択部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドに対して前記上流流路からインクを加圧供給する場合には、前記第1経路を閉止させ、前記第2経路を開放させるように前記流路選択部を動作させ、前記加圧供給をしない場合には、前記第1経路を開放させ、前記第2経路を閉止させるように前記流路選択部を動作させる選択制御部を備えることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記上流流路の途中に位置する上流インク室と、
    前記上流インク室のインク圧を調整する上流圧力調整部と、
    前記上流圧力調整部を制御して前記上流インク室のインク圧を前記下流インク室のインク圧よりも高い状態に維持させて前記上流インク室から前記下流インク室へのインクの流れを生じさせる調整制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記上流流路の途中に位置する上流インク室と、
    前記上流インク室のインク圧を調整する上流圧力調整部と、
    前記上流圧力調整部を制御して前記上流インク室のインク圧を前記下流インク室のインク圧よりも高い状態に維持させて前記上流インク室から前記下流インク室へのインクの流れを生じさせる調整制御部と、
    を備え、
    前記上流インク室は、重力方向について前記記録ヘッドよりも低くかつ前記下流インク室よりも高く位置し、
    前記上流圧力調整部は、前記上流インク室を大気に開放する大気開放弁と、インクを加圧する加圧部と、を備え、
    前記調整制御部は、
    前記加圧供給を行う場合には、前記上流圧力調整部に前記大気開放弁を閉止させるとともに前記加圧部を動作させて前記インクを加圧させ、
    前記加圧供給を行わない場合には、前記上流圧力調整部に前記加圧部を停止させるとともに前記大気開放弁を開放させる
    ことを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記記録ヘッドを複数備え、
    前記上流インク室は、前記複数の記録ヘッドに各々対応して複数設けられ、
    前記下流インク室は、2つ以上の前記記録ヘッドに対して共通に設けられている
    ことを特徴とする請求項5又は6記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第1経路の前記下流インク室と前記インク貯留部との間に位置する第1送液部と、
    前記第1送液部を動作させて前記下流インク室内のインクを前記インク貯留部に送らせる循環制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記下流インク室内のインク量を検出する第1検出部を備え、
    前記循環制御部は、前記第1検出部の検出結果に応じて前記第1送液部の動作有無を切り替える
    ことを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記第1検出部は、前記下流インク室内に所定の基準インク量のインクがあるか否かを検出することを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記第1経路の前記下流インク室と前記インク貯留部との間に位置する逆止弁を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記第1経路の前記第1送液部と前記インク貯留部との間に位置する逆止弁を備えることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記インク貯留部と前記上流インク室との間に位置する第2送液部と、
    前記第2送液部の動作による前記インク貯留部から前記上流インク室へのインクの供給を制御する供給制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記上流インク室内のインク量を検出する第2検出部を備え、
    前記供給制御部は、前記第2検出部の検出結果に応じて前記第2送液部の動作有無を切り替える
    ことを特徴とする請求項13記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記インクは、温度に応じてゾル状態とゲル状態の間で相変化することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  16. インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドへ供給するインクを貯留するインク貯留部と、前記インク貯留部から前記記録ヘッドに供給されるインクを流す上流流路と、前記記録ヘッドから排出されるインクを流す下流流路と、前記記録ヘッドから排出されたインクが流入する下流インク室と、を備えるインクジェット記録装置のインク送液制御方法であって、
    前記下流流路のうち前記下流インク室を経由して前記インク貯留部に連通する第1経路を閉止させかつ前記下流インク室を経由せずに前記インク貯留部と連通する第2経路を開放させるか、又は前記第1経路を開放させかつ前記第2経路を閉止させるかを選択する選択ステップを含むことを特徴とするインク送液制御方法。
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