JPWO2016072299A1 - 電機子の積層鉄心と電機子 - Google Patents

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Abstract

電機子(10)の積層鉄心(41)を構成する内側積層鉄心(41a)は、第一鉄心片ティース部(30a)と第一鉄心片ティース部(30a)の内周側の先端部の周方向両端部Nを、周方向に円環状に連結する連結部(30b)とを有する環状鉄心片(30)と、2つの環状鉄心片(30)の第一鉄心片ティース部(30a)の間に積層され、第一鉄心片ティース部(30a)と同形状である第二鉄心片ティース部(31a)及び第二鉄心片ティース部(31a)の内周側先端から周方向両側に突出したツバ部(31b)とからなる鉄心片(31)とを備え、鉄心片(31)は、周方向に隣り合う鉄心片(31)と分離されており、連結部(30b)は、径方向に均一な幅yを有し、ツバ部(31b)の根元部Nは、径方向の幅yを有し、ツバ部(31b)の先端部Sは、yより小さい幅xを有する。

Description

この発明は、回転電機に用いられる電機子の積層鉄心と電機子に関するものである。
近年、電動機や発電機などの回転電機において、高効率で低振動な回転電機が求められている。低振動の回転電機を実現するための1つの方法として、電機子の積層鉄心のスロット開口幅を狭める方法がある。スロットの開口幅を狭めると、電機子の突極を減らして、これを用いる回転電機の振動を抑制することができる。
しかしながら、隣り合うティースの先端を近づけすぎると回転子を経由せずに固定子内で循環する漏れ磁束が増加し、回転電機の出力が低下する。この課題に対し、特許文献1に係る発明では、鉄心のティース先端のツバ部を連結し、ティース部とバックヨーク部を分割した内外分割コアを用いて電機子の突極を減らし、かつ、連結部の幅を薄くすることで連結部の磁気抵抗を増加させて上述の漏れ磁束を低減している。
また、特許文献2に係る発明では、ティース先端を繋げたコアを部分的に配置し、隣り合うティースと接続されていないティースを混在させて漏れ磁束を低減していた。
特開2003−88007号公報 特表2005−516574号公報
しかしながら、特許文献1に記載の積層鉄心は、積層鉄心を構成する鉄心片の一部を薄肉に押し潰す工程を加えるため、潰した時に周方向に鉄心片の伸びが発生し、内側積層鉄心の径の拡大やティースの周方向ピッチのズレが発生するという課題があった。また、特許文献2に記載の積層鉄心では、連結部に軸方向に対して斜めに設けたスリットによって連結部が細くなるため、コイルを挿入する時や、ハンドリング中に積層鉄心の変形や連結部の破断が生じるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、ティース先端から隣り合うティースに循環する漏れ磁束を低減でき、回転電機の震動を抑制できる電機子の積層鉄心と電機子を提供することを目的とする。
この発明に係る電機子の積層鉄心は、
環状ヨーク部としての外側鉄心と、前記環状ヨーク部の内周面に、軸方向に、等間隔に配置された嵌合部に嵌合され、前記嵌合部から径方向内側に突出する複数の積層ティースを有する内側積層鉄心とからなる電機子の積層鉄心において、
前記内側積層鉄心は、
第一鉄心片ティース部と、隣り合う前記第一鉄心片ティース部の内周側の先端部の周方向両端部を周方向に円環状に連結する連結部とを有する環状鉄心片と、
2つの前記環状鉄心片の前記第一鉄心片ティース部の間に積層され、前記第一鉄心片ティース部と同形状である第二鉄心片ティース部及び前記第二鉄心片ティース部の内周側先端から周方向両側に突出したツバ部とからなる鉄心片とを備え、
前記鉄心片は、周方向に隣り合う前記鉄心片と分離されており、
前記連結部は、径方向に均一な幅yを有し、
前記ツバ部の根元部は、径方向の幅yを有し、
前記ツバ部の先端部は、yより小さい幅xを有するものである。
また、この発明に係る電機子は、前記外側鉄心の内周面と前記内側積層鉄心の隣り合う積層ティースとの間に構成されるスロット内に絶縁被覆された複数のコイルを備えるものである。
この発明に係る電機子の積層鉄心と電機子によれば、隣り合うティース間の連結部の径方向幅を環状鉄心片の全周に渡って太く均一にできるので、連結部の剛性が上がりコイル挿入時やハンドリング時のコアの変形を抑制できる。
また、隣り合う鉄心片ティース部と連結されていない鉄心片ティース部から、周方向に突出するティースのツバ部を、周方向の先端部に向かって細くすることにより、隣り合う積層ティース間を循環する漏れ磁束を抑制できる高性能な電機子の積層鉄心と電機子を提供することができる。
この発明の実施の形態1に係る電機子の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の積層鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の内側積層鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の内側積層鉄心の同一の積層を構成する鉄心片の平面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の内側積層鉄心の要部拡大平面図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の外側鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の鉄心嵌合工程を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電機子の要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係る鉄心片のツバ部の変形例である。 この発明の実施の形態1に係る鉄心片のツバ部の変形例である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の内側積層鉄心斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る電機子の内側積層鉄心の腰部拡大平面図である。 この発明の実施の形態3に係る電機子の内側積層鉄心の斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る電機子の内側積層鉄心の同一の積層を構成する鉄心片の平面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る電機子の積層鉄心および電機子について図を用いて説明する。本明細書中で、「周方向」、「径方向」、「軸方向」、「内側」、「外側」、「内周」、「外周」というときは、回転電機の電機子の「周方向」、「径方向」、「軸方向」、「内側」、「外側」、「内周」、「外周」をいうものとする。
図1は、回転電機の電機子10の斜視図である。
電機子10は、積層鉄心41と、積層鉄心41に装着されたコイル20と、コイル20と積層鉄心41とを電気的に絶縁するスロットセル42とを備えている。
図2は、積層鉄心41の斜視図である。
積層鉄心41は、図に示すように、内側積層鉄心41aと外側鉄心41bとで構成され、内側積層鉄心41aの積層ティース43のティース分割部47を外側鉄心41bの嵌合部48に軸方向から圧入して構成されている。内側積層鉄心41aの隣り合う積層ティース43と、外側鉄心41bの内周面とで囲まれる部分は、コイル20が収納されるスロット46である。
図3(a)は、内側積層鉄心41aの斜視図である。
図3(b)は、内側積層鉄心41aの一部拡大斜視図である。
図4(a)は、内側積層鉄心41aの同一の積層を構成する環状鉄心片30の平面図である。
図4(b)は、内側積層鉄心41aの同一の積層を構成する複数の鉄心片31の配置を示す平面図である。
内側積層鉄心41aは、図3(b)に示すように、磁性体の鋼板からなる環状鉄心片30と鉄心片31とから構成されている。
図5(a)は、環状鉄心片30の一部拡大平面図である。
図5(b)は、鉄心片31の拡大平面図である。
図5(c)は、図5(a)、図5(b)に示した環状鉄心片30と鉄心片31とを積層して構成した内側積層鉄心41aの要部拡大平面図である。
図5(c)において、一番上に、実線で描かれている環状鉄心片30が積層されているものである。また、図5(c)において、破線で示した部分が、環状鉄心片30の下に積層されている隣り合う鉄心片31であり、破線で示した引き出し線も下層の鉄心片31の各部を指している。隣り合うツバ部31bは、接触せず、所定の開口幅dをもって周方向に離れている。
図4(a)、図5(a)に示すように、環状鉄心片30は、放射状に配設された複数の鉄心片ティース部30a(第一鉄心片ティース部)の内周側先端の周方向両端部Nを、連結部30bで周方向に円環状に接続されている。
一方、図4(b)、図5(b)に示す鉄心片31は、環状鉄心片30の鉄心片ティース部30aと同形状の鉄心片ティース部31a(第二鉄心片ティース部)と、鉄心片ティース部31aの内周側先端の根元部Nから周方向両側に突出したツバ部31bからなる。図4(b)では、複数の鉄心片31を放射状に配置した状態を示している。
なお、本実施の形態において、鉄心片ティース部30aの周方向両端部Nと、鉄心片ティース部31aの根元部Nとは、積層方向において、同一箇所を示すものである。
鉄心片31は、1つずつバラバラで連結されていない。環状鉄心片30の鉄心片ティース部30a及び鉄心片31には、カシメ部44aが設けられている。
図3(b)に示すように、環状鉄心片30のそれぞれの鉄心片ティース部30aの上に、鉄心片31の鉄心片ティース部31aを重ねてカシメ部44a同士をカシメ、これを所定の複数層積層する。その後、積層された鉄心片31の上に再度、環状鉄心片30を積層してカシメ、これらの一連の積層工程を繰り返して内側積層鉄心41aを構成する。
こうして、内側積層鉄心41aは、1つの環状鉄心片30のみで構成される積層と、複数の鉄心片31のみで構成される積層とを有する。
図5(a)、図5(c)に示すように、環状鉄心片30の連結部30bの径方向の幅は、周方向に均一なyである。
一方、図5(b)、図5(c)に示すように、鉄心片31のツバ部31bの径方向の幅は、鉄心片31の鉄心片ティース部31aの内周側先端の根元部Nではyである。そして、ツバ部31bの径方向の幅は、根元部Nから周方向の先端部Sに向かって直線状に次第に小さくなり、周方向の先端部Sではxとなる。なお、ツバ部31bの根元部Nの径方向の幅は、環状鉄心片30の連結部30bの径方向の幅と同じyである。ツバ部31bの外周部は根元部Nから先端部Sに向かって直線状である。
図6は、外側鉄心41bの斜視図である。
外側鉄心41bは、磁性体の鋼板からなる環状鉄心片32で構成されている。この環状鉄心片32を軸方向に積層してカシメ部44bでカシメることで、外側鉄心41bが形成される。外側鉄心41bは、内側積層鉄心41aの外周側に嵌合され、内側積層鉄心41aの各積層ティース43を磁気的に接続する環状ヨーク部となる。
なお、外側鉄心41bは、複数の枚数の環状鉄心片32を積層して形成するものに限られるものではなく、一枚の厚みを有する環状鉄心片にて構成するものでもよい。
外側鉄心41bの内周面には、軸方向に、等間隔に配置された嵌合部48が設けられている。そして、内側積層鉄心41aの外周面であるティース分割部47を、この嵌合部48に嵌合することにより、内側積層鉄心41aのティース分割部47と嵌合部48とが磁気的に接続される。
図7は、コイル20を装着した内側積層鉄心41aを外側鉄心41bに嵌合する鉄心嵌合工程を示す斜視図である。
まず、内側積層鉄心41aのスロット46に、絶縁用のスロットセル42を取り付けたコイル20を挿入する。そして、内側積層鉄心41aに対して、外側鉄心41bを軸方向に相対移動させる。そして、内側積層鉄心41aのティース分割部47と外側鉄心41bの嵌合部48とを嵌合して、図1に示す電機子10を得る。
図8は、電機子10の要部断面図である。環状鉄心片30の部分で電機子10を軸方向に垂直に切断した図である。
コイル20は、スロットセル42を介して、スロット46内に保持されていて、コイル20の内周側の端部は、連結部30bによって保持される構成となっている。このような構成とすることにより、コイル20が内側積層鉄心41aのスロット46内から内側へ飛び出すことを防止し、環状ヨーク部である外側鉄心41bや積層ティース43にコイル20を密着させることができるため、電機子10の放熱性を向上することができる。
また、連結部30bは、径方向の幅yを均一に有しているため剛性が高い。これにより、コイル20の挿入時や、内側積層鉄心41aのハンドリング時に生じやすい変形を抑制できる。
次に、ツバ部31bの周方向の先端部Sにおける径方向の幅xを、根元部N及び連結部30bの径方向の幅yよりも小さく形成している理由について説明する。
電機子の内周側にロータを設けた回転電機において、ツバ部のロータに近い内周側を通る磁束は、ロータに流れる。しかし、ロータから遠いツバ部の外周側を通る磁束は、隣の積層ティースとの距離が近いため、漏れ磁束となってしまう。そこで、本実施の形態では、ツバ部31bの周方向の先端部Sにおける径方向の幅xを根元部N及び連結部30bの径方向の幅yよりも小さくすることによって漏れ磁束を低減している。
更に、このようにyをxより大きくすることで、連結部30bの断面係数が上がる。これにより、内側積層鉄心41aの製造中やハンドリング中における径方向への変形を抑制し、積層鉄心41の品質を確保することができる。
図9、図10は、ツバ部の変形例である。
これまで説明したツバ部31bは、根元部Nから周方向の先端部Sまで、次第に径方向の幅が狭くなるように、平面図で見た時に直線的に周方向の幅が減少する形状となっていた。
これに対して、図9のツバ部31b2は、根元部Nでは連結部30bと同じ幅で周方向に突出しているが、周方向の先端部の外周側の角を面取りした面取り部34を設けている。
面取り部34を設ける構成とすることで、ツバ部31b2は、根元部Nから周方向に所定の長さL3分、径方向の幅yを備える箇所を有している。これにより、ツバ部31b2の根元部N側の剛性を向上することができる。さらに、根元部Nにおける磁気飽和を緩和して、高トルクを得ることができる。
また、図10のツバ部31b3は、根元部Nは、連結部30bと同じ幅で周方向に突出しているが、周方向の先端部S2の外周側の角にフィレットを付けたR部35を設けている。このツバ部31b3も、根元部Nから周方向に所定の長さL4分、径方向の幅yを備える箇所を有している。これにより、上記ツバ部31b2と同様の効果を奏し、ツバ部31b3の根元部N側における剛性を向上させ、高トルクを得ることができる。
これらのツバ部31b2、31a3のような形状であってもツバ部31bと同様の効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る電機子の積層鉄心41と電機子10によれば、環状鉄心片30を使用する積層以外の積層箇所では、隣り合う積層ティース43を構成する鉄心片31は接触せず、また、積層ティース43の内周側先端から周方向に突出するツバ部31bは、根元部Nから周方向の先端部S、S2に向かって径方向の幅が小さくなるので、隣り合う積層ティース43間に流れる漏れ磁束を低減することができる。
また、積層鉄心41の軸方向に対して、所定の複数層の積層ごとに、鉄心片ティース部30aを連結する連結部30bを有する環状鉄心片30を備えている。これにより、コイル20と積層鉄心41との密着性を確保でき、コイル20が、スロット46から内側に飛び出すこともない。
また、連結部30bを有する環状鉄心片30と連結部を有しない鉄心片31との材料を同じ板材とすることで、順送り加工を行う金型内で、環状鉄心片30と鉄心片31とを同じ板材から抜き出すことができる。これにより、積層カシメ工程により環状鉄心片30と鉄心片31とを積層方向に同一金型内で結合することができるため、電機子の積層鉄心と電機子の生産性を向上することができる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る電機子の積層鉄心と電機子について図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図11は、内側積層鉄心241aの斜視図である。
図12は、内側積層鉄心241aの要部拡大平面図である。
本実施の形態では、鉄心片231のツバ部231bの外周面に、径方向の幅を急激に小さくする段部36を設けている。ツバ部231bは、段部36を挟んで、ツバ部231bの周方向の先端側の径方向幅の小さい薄肉部T1と、根元側の厚肉部T2とに分かれる。なお、環状鉄心片30は実施の形態1と同じ物である。ツバ部231bの根元部N及び連結部30bの幅yは、連結部30bによってコイル20の内周側を保持できるように、コイル20の径方向の幅に応じて調節している。さらに、ツバ部231bの周方向の先端部S3における径方向の幅x2よりも大きい。
本発明の実施の形態2に係る電機子の積層鉄心と電機子によれば、ツバ部231bの外周部は、根元部Nからツバ部231bの先端部S3までの間に段部36を有し、ツバ部231bの周方向の先端側を更に小さくしている。そのため、磁束密度が高くなる高負荷時に薄肉部T1の先端部S3の磁束が飽和して透磁率が低くなる。これにより、積層ティース243に流れる磁束が隣の積層ティース243に伝わる漏れ磁束が減少する。よって、本発明に係る電機子の積層鉄心と電機子を使用する回転電機の最大出力を増加させることができる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3に係る電機子の積層鉄心と電機子について図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図13(a)は、内側積層鉄心341aの斜視図である。
図13(b)は、内側積層鉄心341aの一部拡大斜視図である。
図14(a)は、内側積層鉄心341aの同一の積層を構成する環状鉄心片30の平面図である。
図14(b)は、内側積層鉄心341aの同一の積層を構成する複数の鉄心片331(第一鉄心片)の配置を示す平面図である。
鉄心片331は、鉄心片ティース部331aの内周側先端から周方向に突出する2つのツバ部331b1とツバ部331b2とを有し、それぞれのツバ部331b1、331b2の周方向の長さは異なる。ツバ部331b2の根元部Nからの、長さL1の方が、ツバ部331b1の根元部Nからの長さL2より長い。
図14(b)に示すように、同一の積層を構成する鉄心片は、全て同じ種類の鉄心片331を用いる。
図14(c)は、内側積層鉄心341aの同一の積層を構成する複数の鉄心片332(第二鉄心片)の配置を示す平面図である。
鉄心片332は、鉄心片ティース部332aの内周側先端から周方向に突出する2つのツバ部332b1とツバ部332b2とを有し、それぞれのツバ部332b1、332b2の周方向の長さは異なる。ツバ部332b1の根元部Nからの、長さL1の方が、ツバ部332b2の根元部Nからの長さL2より長い。
図14(c)に示すように、同一の積層を構成する鉄心片は、全て同じ種類の鉄心片332を用いる。
こうして、内側積層鉄心341aは、1つの環状鉄心片30のみで構成される積層と、複数の鉄心片331のみで構成される積層と、複数の鉄心片332のみで構成される積層とを有する。
鉄心片331と鉄心片332は、一方を裏返せば、カシメ部の344a、344bの突出方向が違うだけで同じ外形形状となる。
図13(a)、図13(b)の紙面上方から見て、一番上の環状鉄心片30と、二番目の環状鉄心片30の間の積層には、時計回り方向に長いツバ部331b2を有する鉄心片331が所定の複数層積層されている。そして、二番目の環状鉄心片30と三番目の環状鉄心片30との間の積層には、反時計回り方向に長いツバ部332b1を有する鉄心片332が所定の複数層積層されている。同様に環状鉄心片30に挟まれた積層において、鉄心片331と鉄心片332が所定の複数層(枚数)ずつ交互に積層されている。
本発明の実施の形態3に係る電機子の積層鉄心と電機子によれば、積層ティース343を構成する周方向に連結されていない鉄心片331、332は、周方向に長さの異なる長短2種類のツバ部を備えている。そして、鉄心片331と鉄心片332の長い方のツバ部332b1、331b2が周方向に対して逆方向に存在する構成とし、これを所定の複数層(枚数)ずつ、交互に積層している。そのため、トルク脈動を抑えるスキューの効果を発揮できる。これにより、本実施の形態に係る電機子の積層鉄心と電機子を用いる回転電機の振動、騒音を抑制することができる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (8)

  1. 環状ヨーク部としての外側鉄心と、前記環状ヨーク部の内周面に、軸方向に、等間隔に配置された嵌合部に嵌合され、前記嵌合部から径方向内側に突出する複数の積層ティースを有する内側積層鉄心とからなる電機子の積層鉄心において、
    前記内側積層鉄心は、
    第一鉄心片ティース部と、隣り合う前記第一鉄心片ティース部の内周側の先端部の周方向両端部を周方向に円環状に連結する連結部とを有する環状鉄心片と、
    2つの前記環状鉄心片の前記第一鉄心片ティース部の間に積層され、前記第一鉄心片ティース部と同形状である第二鉄心片ティース部及び前記第二鉄心片ティース部の内周側先端から周方向両側に突出したツバ部とからなる鉄心片とを備え、
    前記鉄心片は、周方向に隣り合う前記鉄心片と分離されており、
    前記連結部は、径方向に均一な幅yを有し、
    前記ツバ部の根元部は、径方向の幅yを有し、
    前記ツバ部の先端部は、yより小さい幅xを有する電機子の積層鉄心。
  2. 前記ツバ部の外周部は、前記ツバ部の前記根元部から前記ツバ部の前記先端部まで、直線状である請求項1に記載の電機子の積層鉄心。
  3. 前記ツバ部は、前記根元部から周方向に所定の長さ、径方向の幅yを備える箇所を有する請求項1に記載の電機子の積層鉄心。
  4. 前記ツバ部の先端の外周側は、円弧状のR部を有する請求項1又は請求項3に記載の電機子の積層鉄心。
  5. 前記ツバ部の外周部は、前記根元部から前記ツバ部の前記先端部までの間に、前記ツバ部の径方向の幅が小さくなる段部を有する請求項1に記載の電機子の積層鉄心。
  6. 前記鉄心片は、前記第二鉄心片ティース部の内周側先端から周方向両側に突出する2つの前記ツバ部の周方向の長さがそれぞれ異なる第一鉄心片と第二鉄心片の二種類が存在し、
    同一の積層を構成する前記鉄心片の種類は全て同じであり、
    前記第二鉄心片は、前記第一鉄心片の表裏を反転させた形状と同一形状を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電機子の積層鉄心。
  7. 2つの前記環状鉄心片の間に積層される前記鉄心片は、所定の複数層を備え、
    前記所定の複数層の全ての前記鉄心片は、前記第一鉄心片又は前記第二鉄心片のいずれか一方であり、1つの前記環状鉄心片を挟んで積層される前記鉄心片は前記種類が異なる請求項6に記載の電機子の積層鉄心。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電機子の積層鉄心と、前記外側鉄心の内周面と前記内側積層鉄心の隣り合う積層ティースとの間に構成されるスロット内に絶縁被覆された複数のコイルとを備える電機子。
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