JP2006197779A - 回転電機のステータ、その製造方法および製造装置 - Google Patents
回転電機のステータ、その製造方法および製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006197779A JP2006197779A JP2005009384A JP2005009384A JP2006197779A JP 2006197779 A JP2006197779 A JP 2006197779A JP 2005009384 A JP2005009384 A JP 2005009384A JP 2005009384 A JP2005009384 A JP 2005009384A JP 2006197779 A JP2006197779 A JP 2006197779A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- rotating electrical
- stator
- electrical machine
- tooth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
【課題】 渦電流による損失を抑制する。
【解決手段】 ステータは、ティース部120と、帯状の方向性電磁鋼板を巻き回し、径方向に環状に積層して形成されたヨーク部110とを含む。ヨーク部110の軸方向の長さは、ティース部120の軸方向の長さよりも長い。
【選択図】 図4
【解決手段】 ステータは、ティース部120と、帯状の方向性電磁鋼板を巻き回し、径方向に環状に積層して形成されたヨーク部110とを含む。ヨーク部110の軸方向の長さは、ティース部120の軸方向の長さよりも長い。
【選択図】 図4
Description
本発明は、回転電機のステータ、その製造方法および製造装置に関し、特に、回転電機の体格を小さくできる回転電機のステータ、その製造方法および製造装置に関する。
従来より、ヨーク部(バックヨーク部)の軸方向長さを、ティース部の軸方向長さよりも長くすることで、ヨーク部の断面積を確保して鎖交磁束を増やす技術が知られている。
特開2003−32924号公報(特許文献1)は、ヨーク部の軸方向長さをティース部の軸方向長さよりも長くしたステータを有する回転電機を開示する。特許文献1に記載の回転電機は、薄板状の電磁鋼板を軸方向に積層したティース部およびヨーク部を含む。ヨーク部の電磁鋼板の積層枚数は、ティース部の電磁鋼板の積層枚数よりも多い。
この公報に記載の回転電機によれば、ヨーク部の軸方向長さを長くすることにより、径方向の長さは同じであっても、ヨーク部の断面積を大きくできる。これにより鎖交磁束を増やし、回転電機の出力効率を高めることができる。すなわち、ヨーク部の軸方向長さを長くすることにより、ヨーク部の断面積は同じであっても、鎖交磁束を減らさないで径方向の長さを短くし、回転電機を小型化できる。
特開2003−32924号公報
しかしながら、上述の公報に記載の回転電機においては、小型化を可能であっても、電磁鋼板を軸方向に積層してヨーク部を形成しているため、渦電流による損失(鉄損)が大きいという問題点があった。すなわち、ティース部からヨーク部に流れた磁束は、ヨーク部内を軸方向に流れようとするが、このとき、磁束が電磁鋼板の表面(軸方向に垂直な面)を垂直に通過する。磁束が通過すると、右ネジの法則にしたがって、磁束を中心とした渦電流が発生する。この渦電流は電磁鋼板の表面内を流れる。電磁鋼板の表面内においては、その面積が比較的大きいため、渦電流に対する抵抗が小さく、渦電流が流れやすい。そのため、渦電流による損失(渦電流損)が大きくなる。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、渦電流による損失を抑制し、かつ、小型化が可能な回転電機のステータ、その製造方法および製造装置を提供することである。
第1の発明に係る回転電機のステータは、ティース部と、回転電機の回転軸方向における寸法がティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層したヨーク部とを含む。
第1の発明によれば、ヨーク部は、回転電機の回転軸方向における寸法がティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層して形成されている。ヨーク部の軸方向における寸法はティース部の長さよりも長いので、ヨーク部の断面積が同じであれば、ヨーク部の軸方向における寸法をティース部の長さとを等しくする場合に比べて、ヨーク部の直径を短くすることができる。これにより、鎖交磁束を確保しつつステータを小さくし、回転電機を小型化することができる。また、ヨーク部を構成する鋼板は、回転電機の径方向に積層して形成されているので、ヨーク部を軸方向に流れる磁束は、鋼板の断面(軸方向に垂直な断面であって、鋼板の厚み方向の断面)を垂直に通過する。この場合、渦電流は鋼板の断面内を流れる。鋼板の断面の面積(鋼板の厚み)は、鋼板の表面の面積に比べて小さいため、渦電流に対する抵抗が大きい。したがって、鋼板の断面内には渦電流が流れ難く、渦電流による損失を抑制することができる。その結果、電流による損失を抑制し、かつ、小型化が可能な回転電機のステータを提供することができる。
第2の発明に係る回転電機のステータにおいては、第1の発明の構成に加え、ヨーク部は、ヨーク部の断面とティース部とが接合するように、ヨーク部の内周部に設けられた接合部を含む。
第2の発明によれば、ヨーク部の内周部に形成された接合部にティース部を接合させ、ヨーク部の断面(たとえば軸方向に平行な断面)とティース部とを接合させることができる。これにより、ティース部からヨーク部に流れる磁束が、ヨーク部の断面から流入する。そのため、磁束は、鋼板の断面に流入する。磁束の流れにともなって、鋼板の断面内を流れる渦電流が発生するが、鋼板の断面の面積は、鋼板の表面の面積に比べて小さいため、渦電流が流れにくい。その結果、渦電流による損失を抑制することができる。
第3の発明に係る回転電機のステータにおいては、第1または2の発明の構成に加え、ヨーク部は、鋼板を巻き回して、回転電機の径方向に積層したヨーク部である。
第3の発明によれば、ヨーク部は、鋼板を巻き回して、回転電機の径方向に積層して形成されている。これにより、鋼板を打抜かずに、回転電機の径方向に積層することができる。
第4の発明に係る回転電機のステータの製造方法は、ヨーク部とティース部とを分割して製造する方法である。この製造方法は、ティース部を形成するティース部形成ステップと、回転電機の回転軸方向における寸法がティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層してヨーク部を形成するヨーク部形成ステップと、ヨーク部とティース部とを接合する接合ステップとを含む。
第4の発明によれば、ティース部形成ステップにて、ティース部が形成され、ヨーク部形成ステップにて、ヨーク部は、回転電機の回転軸方向における寸法がティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層して形成される。このようにして製造された回転電機のヨーク部の軸方向における寸法はティース部の長さよりも長いので、ヨーク部の断面積が同じであれば、ヨーク部の軸方向における寸法をティース部の長さとを等しくする場合に比べて、ヨーク部の直径を短くすることができる。これにより、鎖交磁束を確保しつつステータを小さくし、回転電機を小型化することができる。また、ヨーク部を構成する鋼板は、回転電機の径方向に積層して形成されているので、ヨーク部を軸方向に流れる磁束は、鋼板の断面(軸方向に垂直な断面であって、鋼板の厚み方向の断面)を垂直に通過する。この場合、渦電流は鋼板の断面内を流れる。鋼板の断面の面積(鋼板の厚み)は、鋼板の表面の面積に比べて小さいため、渦電流に対する抵抗が大きい。したがって、鋼板の断面内には渦電流が流れ難く、渦電流による損失を抑制することができる。その結果、電流による損失を抑制し、かつ、小型化が可能な回転電機のステータの製造方法を提供することができる。
第5の発明に係る回転電機のステータの製造方法においては、第4の発明の構成に加え、ヨーク部形成ステップは、ヨーク部の断面とティース部とが接合するように、ヨーク部の内周部にティース部との接合部を形成するステップを含む。
第5の発明によれば、ヨーク部形成ステップにて、接合部が形成される。この接合部にティース部を接合させ、ヨーク部の断面(たとえば軸方向に平行な断面)とティース部とを接合させることができる。これにより、ティース部からヨーク部に流れる磁束が、ヨーク部の断面から流入する。そのため、磁束は、鋼板の断面に流入する。磁束の流れにともなって、渦電流が発生するが、鋼板の断面は、鋼板の表面に比べて面積が小さいため、渦電流が流れにくい。その結果、渦電流による損失を抑制することができる。
第6の発明に係る回転電機のステータの製造方法においては、第4または5の発明の構成に加え、ヨーク部形成ステップは、鋼板を巻き回して、回転電機の径方向に積層してヨーク部を形成するステップを含む。
第6の発明によれば、ヨーク部は、鋼板を巻き回して、回転電機の径方向に積層して形成されている。これにより、鋼板を打抜かずに、回転電機の径方向に積層することができる。
第7の発明に係る回転電機のステータの製造装置は、ヨーク部とティース部とを分割して製造する装置である。この製造装置は、ティース部を形成するためのティース部形成手段と、回転電機の回転軸方向における寸法がティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層してヨーク部を形成するためのヨーク部形成手段と、ヨーク部とティース部とを接合するための接合手段とを含む。
第7の発明によれば、ティース部形成手段により、ティース部が形成され、ヨーク部形成手段により、ヨーク部は、回転電機の回転軸方向における寸法がティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層して形成される。このような製造装置を用いて製造された回転電機のヨーク部の軸方向における寸法はティース部の長さよりも長いので、ヨーク部の断面積が同じであれば、ヨーク部の軸方向における寸法をティース部の長さとを等しくする場合に比べて、ヨーク部の直径を短くすることができる。これにより、鎖交磁束を確保しつつステータを小さくし、回転電機を小型化することができる。また、ヨーク部を構成する鋼板は、回転電機の径方向に積層して形成されているので、ヨーク部を軸方向に流れる磁束は、鋼板の断面(軸方向に垂直な断面であって、鋼板の厚み方向の断面)を垂直に通過する。この場合、渦電流は鋼板の断面内を流れる。鋼板の断面の面積(鋼板の厚み)は、鋼板の表面の面積に比べて小さいため、渦電流に対する抵抗が大きい。したがって、鋼板の断面内には渦電流が流れ難く、渦電流による損失を抑制することができる。その結果、電流による損失を抑制し、かつ、小型化が可能な回転電機のステータの製造装置を提供することができる。
第8の発明に係る回転電機のステータの製造装置においては、第7の発明の構成に加え、ヨーク部形成手段は、ヨーク部の断面とティース部とが接合するように、ヨーク部の内周部にティース部との接合部を形成するための手段を含む。
第8の発明によれば、ヨーク部形成手段により、接合部が形成される。この接合部にティース部を接合させ、ヨーク部の断面(たとえば軸方向に平行な断面)とティース部とを接合させることができる。これにより、ティース部からヨーク部に流れる磁束が、ヨーク部の断面から流入する。そのため、磁束は、鋼板の断面に流入する。磁束の流れにともなって、鋼板の断面内を流れる渦電流が発生するが、鋼板の断面は、鋼板の表面に比べて面積が小さいため、渦電流が流れ難い。その結果、渦電流による損失を抑制することができる。
第9の発明に係る回転電機のステータの製造方法においては、第7または8の発明の構成に加え、ヨーク部形成手段は、鋼板を巻き回して、回転電機の径方向に積層してヨーク部を形成する手段を含む。
第9の発明によれば、ヨーク部は、鋼板を巻き回して、回転電機の径方向に積層して形成されている。これにより、鋼板を打抜かずに、回転電機の径方向に積層することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るステータについて説明する。ステータ100は、環状のヨーク部110と、ヨーク部110に挿入されたティース部120と、ティース部120に巻着されたコイル130とを含む。ステータ100の径方向で内方には回転自在に固定されたロータ140が設けられている。これらの部材により、回転電機が構成される。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るステータについて説明する。ステータ100は、環状のヨーク部110と、ヨーク部110に挿入されたティース部120と、ティース部120に巻着されたコイル130とを含む。ステータ100の径方向で内方には回転自在に固定されたロータ140が設けられている。これらの部材により、回転電機が構成される。
ヨーク部110は、ティース部120の外端部に周方向から当接する接合部112を含む。接合部112は、予め定められた間隔を空けて、複数形成されている。ヨーク部110は、磁化容易方向が周方向を向くように、方向性電磁鋼板を径方向に積層して形成されている。
ティース部120は、径方向を向き、外側に向かって先細り形状の櫛歯122を含む。櫛歯122は、接合部112と同じ数だけ設けられている。櫛歯122の外端部と接合部112とが当接する。各櫛歯122にコイル130が巻着されている。ティース部120は、磁化容易方向が径方向を向くように、方向性電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。
図2(A)〜(D)を参照して、本実施の形態に係るステータ100のヨーク部110の製造方法について説明する。
図2(A)に示すように、ヨーク部110は、帯状の方向性電磁鋼板114を用いて形成される。方向性電磁鋼板114は、その磁化容易方向と同じ方向に、送りローラ200により送られ、巻取り機202により巻き回されて(巻き取られて)、径方向に環状に積層される。したがって、方向性電磁鋼板114の磁化容易方向が周方向を向く。予め定められた長さだけ、方向性電磁鋼板114が巻き回されると、方向性電磁鋼板114が切断され、その端部が、スポット溶接などにより溶接される。なお、方向性電磁鋼板114の幅方向(ステータ100の軸方向)の長さは、ティース部120の軸方向の長さよりも長い。
方向性電磁鋼板114は、環状に積層されているため、方向性電磁鋼板114には歪が残留している。歪が残留していると、鉄損が増加する。この残留歪を取除き、鉄損の増加を抑制するため、方向性電磁鋼板114が焼鈍される。焼鈍後、積層された方向性電磁鋼板114は、たとえば熱硬化性の接着剤で満たされた容器に入れられる。これにより、積層された方向性電磁鋼板114の隙間に接着材が浸透し、方向性電磁鋼板114の間に接着材が介在させられる(接着材が含浸させられる)。
この状態で、図2(B)に示すように、積層された方向性電磁鋼板114が加熱機204により加熱され、方向性電磁鋼板114同士が接着されて、ヨーク部110が形成される。
ヨーク部110が形成されると、図2(C)に示すように、グラインダ205により、ヨーク部110の内周部がV字状に切除され、図2(D)に示すように、ヨーク部110の断面(軸方向に平行な断面)を露出させて、接合部112が形成される。この接合部112に、ティース部120の外端が接合される。
図3(A)ないし(D)を参照して、本実施の形態に係るステータ100のティース部120の製造方法について説明する。図3(A)に示すように、ティース部120は、帯状の方向性電磁鋼板124を用いて形成される。方向性電磁鋼板124の磁化容易方向と同じ方向に、送りローラ300により送られ、プレス機302により、方向性電磁鋼板124からティース形状体126が打抜かれる。なお、以下の説明において、ティース形状体とは、ティース部を形成する際、プレス機により打抜かれた後であって、ティース部が形成される前の帯状の部材を意味する。
ティース形状体126は、図3(B)に示すように、方向性電磁鋼板124の幅方向に伸び、櫛歯122が方向性電磁鋼板124の磁化容易方向(方向性電磁鋼板124の送り方向)を向くように打抜かれる。
図3(C)に示すように、方向性電磁鋼板124から打抜かれたティース形状体126が積層される。図3(D)に示すように、積層されたティース形状体126が、巻取り治具304に巻き取られ、端部同士が溶接されてティース部120が形成される。このとき、櫛歯122が径方向を向くため、ティース部120(櫛歯122)の磁化容易方向が径方向を向く。
ティース部120が形成されると、形成されたティース部120の各櫛歯122にコイル130が巻着される。コイル130が巻着されたティース部120は、ヨーク部110に挿入され、接合される。
ヨーク部110とティース部120とを接合すると、図4(A)に示すように、接合部112によりヨーク部110は、櫛歯122の径方向の外端部に、周方向から当接する。そのため、櫛歯122を径方向に通過する磁束が、ヨーク部110の周方向に流れ易い。ヨーク部110の周方向に磁束が流れると、図4(B)に示すように、渦電流が発生する。この渦電流は、方向性電磁鋼板の断面(軸方向に平行な断面)内を流れるが、方向性電磁鋼板は、薄い薄板であるため、渦電流が流れることができる面積が小さく、渦電流に対する電気抵抗が高い。そのため、渦電流が流れ難く、渦電流損(鉄損)の増加が抑制される。
図4(A)の破線の矢印で示すように、ティース部120からヨーク部110に流入した磁束は、ヨーク部110内を軸方向に流れ、方向性電磁鋼板の断面(軸方向に垂直な断面であって、方向性電磁鋼板の厚み方向の断面)を垂直に通過する。そのため、ヨーク部110内を軸方向に流れる磁束による渦電流は、方向性電磁鋼板の断面内を流れる。この場合、ヨーク部110を周方向に流れる磁束による渦電流と同様に、渦電流が流れ難く、渦電流による損失を抑制することができる。
図5(A)に示すように、ヨーク部110の軸方向の長さ(寸法)Bは、ティース部120の軸方向の長さAよりも長い。ヨーク部110の断面積は、図5(B)に示すように、ティース部120の軸方向の長さとヨーク部116の軸方向の長さとを等しくした場合のヨーク部116の断面積と同じである。したがって、図5(C)に示すように、ヨーク部110の直径は、ヨーク部116の直径よりも短い。そのため、ヨーク部110を流れる鎖交磁束を確保しつつ、回転電機の体格を、径方向において小型化することができる。
図6ないし図8を参照して、本実施の形態に係るステータ100の製造工程について説明する。
図6は、本実施の形態に係るステータ100のヨーク部110の製造工程を示すフローチャートである。ステップ(以下、ステップをSと略す)10にて、方向性電磁鋼板114が巻き回され、方向性電磁鋼板114が径方向に環状に積層される。S20にて、巻き回された方向性電磁鋼板の端部が溶接される。
S30にて、方向性電磁鋼板114の残留歪を取除くため、積層された方向性電磁鋼板114が焼鈍される。S40にて、積層された方向性電磁鋼板の間に熱可塑性の接着材を介在させるように、接着材が含浸させられる。S50にて、方向性電磁鋼板114が加熱され、方向性電磁鋼板114同士が接着されて、ヨーク部110が形成される。
図7は、本実施の形態に係るステータ100のティース部120の製造工程およびコイル130の巻着工程を示すフローチャートである。S100にて、方向性電磁鋼板124がプレスされ、ティース形状体126が打抜かれる。S110にて、打抜かれたティース形状体126が積層される。S111にて、積層されたティース形状体126が巻取り治具304に巻き取られ、端部同士が溶接されたティース部120が形成される。
S120にて、ティース部120の各櫛歯122にインシュレータ(図示せず)が挿入される。S130にて、インシュレータの上から各櫛歯122にコイル130が巻着される。本実施の形態においては、3本のノズルにより、3つの櫛歯122に同時にコイル130が巻着される。S140にて、隣合うコイル130の間に相間板(図示せず)がセットされる。
図8は、ヨーク部110とティース部120との組み付け工程を示すフローチャートである。S200にて、ヨーク部110にコイル130が巻着されたティース部120が挿入され、ヨーク部110とティース部120が接合される。
S210にて、コイル130から、U相、V相およびW相の3相の導線を外部に引出すための結線処理と、それらの中性点を結合するための結線処理を行なう。S220にて、コイル130から引出された導線の端部に、端子を結合する。S230にて、樹脂モールドおよびワニスのいずれかにより、ステータ100全体を固め、ヨーク部110、ティース部120およびコイル130を固定する。
以上のように、本実施の形態に係るステータのヨーク部の軸方向の長さは、ティース部の軸方向の長さよりも長い。これにより、ヨーク部の断面積が同じであれば、ヨーク部の軸方向の長さとティース部の軸方向の長さとを等しくする場合に比べて、ヨーク部の直径を短くすることができる。その結果、鎖交磁束を確保しつつステータを小さくし、回転電機を小型化することができる。
また、ヨーク部は、帯状の方向性電磁鋼板を巻き回し、径方向に環状に積層して形成される。これにより、ヨーク部を軸方向に流れる磁束は、鋼板の断面(軸方向に垂直な断面)を垂直に通過する。そのため、渦電流は方向性電磁鋼板の断面内を流れる。方向性電磁鋼板の断面は、方向性電磁鋼板の表面に比べて面積が小さいため、渦電流に対する抵抗が大きい。したがって、方向性電磁鋼板の断面内には渦電流が流れ難く、渦電流による損失を抑制することができる。
<第2の実施の形態>
図9を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態においては、方向性電磁鋼板の幅方向に伸びたティース形状体を打抜き、ティース形状体を積層して巻き取って、ティース部を形成していたが、本実施の形態においては、無方向性電磁鋼板の長手方向に伸びたティース形状体を連続して打抜き、ティース形状体をらせん状に巻き回して積層している。その他のハードウェア構成、処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図9を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態においては、方向性電磁鋼板の幅方向に伸びたティース形状体を打抜き、ティース形状体を積層して巻き取って、ティース部を形成していたが、本実施の形態においては、無方向性電磁鋼板の長手方向に伸びたティース形状体を連続して打抜き、ティース形状体をらせん状に巻き回して積層している。その他のハードウェア構成、処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図9に示すように、ティース形状体127は、無方向性電磁鋼板128から打抜かれる。ティース形状体127は、無方向性電磁鋼板128の長手方向に伸びている。1つの無方向性電磁鋼板から、2つのティース形状体127が打抜かれる。打抜かれたティース形状体127は、巻取り治具306により、らせん状に巻き回されて積層され、ティース部120が形成される。
このようにしてティース部120を形成しても、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態>
図10を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態においては、方向性電磁鋼板からティース形状体のみを打抜いていたが、本実施の形態においては、無方向性電磁鋼板からティース形状体とロータ形状体とを打抜く。なお、以下の説明において、ロータ形状体とは、ロータを形成する際、プレス機により打抜かれた後であって、ロータが形成される前の環状の部材を意味する。
図10を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。前述の第1の実施の形態においては、方向性電磁鋼板からティース形状体のみを打抜いていたが、本実施の形態においては、無方向性電磁鋼板からティース形状体とロータ形状体とを打抜く。なお、以下の説明において、ロータ形状体とは、ロータを形成する際、プレス機により打抜かれた後であって、ロータが形成される前の環状の部材を意味する。
その他のハードウェア構成、処理フローについては前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図10に示すように、ティース形状体129とロータ形状体142とが、一枚の無方向性電磁鋼板128から打抜かれる。ティース形状体129は環状に打抜かれ、径方向の内方に円形の孔を有する。このティース形状体129を軸方向に積層して、ティース部120が形成される。
ロータ形状体142はティース形状体129の径方向で内側に位置する無方向性電磁鋼板128から打抜かれる。このロータ形状体142を軸方向に積層して、ロータ140が形成される。
以上のように、本実施の形態においては、ティース形状体の径方向で内側に位置する無方向性電磁鋼板から、ロータ形状体が打抜かれる。ティース部120の内側にはロータ140が設けられるため、ティース形状体を環状に打抜く際には、ティース形状体の径方向の内側を打抜き、孔を設けなければならないが、本実施の形態においては、ティース形状体の径方向で内方に位置する無方向性電磁鋼板、すなわち、ティース形状体にとって不要な方向性電磁鋼板からロータ形状体を打抜く。これにより、歩留りを良くすることができる。また、ティース形状体を打抜くとともにロータ形状体を打抜くことができるため、製造工程を簡略化し、生産性を向上することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 ステータ、110 ヨーク部、112 接合部、114,124 方向性電磁鋼板、120 ティース部、122 櫛歯、126,127,129 ティース形状体、128 無方向性電磁鋼板、130 コイル、140 ロータ、142 ロータ形状体、200 ローラ、202 巻取り機、204 加熱機、300 ローラ、302 プレス機、304,306 巻取り治具。
Claims (9)
- 回転電機のステータであって、
ティース部と、
前記回転電機の回転軸方向における寸法が前記ティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、前記回転電機の径方向に積層したヨーク部とを含む、回転電機のステータ。 - 前記ヨーク部は、前記ヨーク部の断面と前記ティース部とが接合するように、前記ヨーク部の内周部に設けられた接合部を含む、請求項1に記載の回転電機のステータ。
- 前記ヨーク部は、前記鋼板を巻き回して、前記回転電機の径方向に積層したヨーク部である、請求項1または2に記載の回転電機のステータ。
- ヨーク部とティース部とを分割して製造する回転電機のステータの製造方法であって、
前記ティース部を形成するティース部形成ステップと、
前記回転電機の回転軸方向における寸法が前記ティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層して前記ヨーク部を形成するヨーク部形成ステップと、
前記ヨーク部と前記ティース部とを接合する接合ステップとを含む、ステータの製造方法。 - 前記ヨーク部形成ステップは、前記ヨーク部の断面と前記ティース部とが接合するように、前記ヨーク部の内周部に前記ティース部との接合部を形成するステップを含む、請求項4に記載のステータの製造方法。
- 前記ヨーク部形成ステップは、前記鋼板を巻き回して、前記回転電機の径方向に積層して前記ヨーク部を形成するステップを含む、請求項4または5に記載の回転電機のステータの製造方法。
- ヨーク部とティース部とを分割して製造する回転電機のステータの製造装置であって、
前記ティース部を形成するためのティース部形成手段と、
前記回転電機の回転軸方向における寸法が前記ティース部の長さよりも長い帯状の鋼板を、回転電機の径方向に積層して前記ヨーク部を形成するためのヨーク部形成手段と、
前記ヨーク部と前記ティース部とを接合するための接合手段とを含む、ステータの製造装置。 - 前記ヨーク部形成手段は、前記ヨーク部の断面と前記ティース部とが接合するように、前記ヨーク部の内周部に前記ティース部との接合部を形成するための手段を含む、請求項7に記載のステータの製造装置。
- 前記ヨーク部形成手段は、前記鋼板を巻き回して、前記回転電機の径方向に積層して前記ヨーク部を形成する手段を含む、請求項7または8に記載の回転電機のステータの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005009384A JP2006197779A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 回転電機のステータ、その製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2005009384A JP2006197779A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 回転電機のステータ、その製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2006197779A true JP2006197779A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36803385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005009384A Withdrawn JP2006197779A (ja) | 2005-01-17 | 2005-01-17 | 回転電機のステータ、その製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2006197779A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008228527A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Yaskawa Electric Corp | ステータ鉄心と電動機のステータおよび電動機 |
| JP2011244673A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | Ihi Corp | 分割型ステータ |
| CN104600882A (zh) * | 2015-01-21 | 2015-05-06 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 定子铁芯和具有其的压缩机 |
| US20170288476A1 (en) * | 2014-09-19 | 2017-10-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Electric machine with low magnetic slot leakage |
-
2005
- 2005-01-17 JP JP2005009384A patent/JP2006197779A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008228527A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Yaskawa Electric Corp | ステータ鉄心と電動機のステータおよび電動機 |
| JP2011244673A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | Ihi Corp | 分割型ステータ |
| US20170288476A1 (en) * | 2014-09-19 | 2017-10-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Electric machine with low magnetic slot leakage |
| US10236730B2 (en) * | 2014-09-19 | 2019-03-19 | Siemens Aktiengesellschaft | Electric machine with low magnetic slot leakage |
| CN104600882A (zh) * | 2015-01-21 | 2015-05-06 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 定子铁芯和具有其的压缩机 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6633212B2 (ja) | 積層鉄心、積層鉄心の製造方法、および積層鉄心を用いた電機子 | |
| JP5217704B2 (ja) | 回転電機の固定子の製造装置および固定子の製造方法 | |
| US11652374B2 (en) | Rotary electrical machine with stator core having powder bodies within holes | |
| JP4938389B2 (ja) | 積層コアおよびステータ | |
| CN111033980A (zh) | 分割铁芯连结体及电枢的制造方法 | |
| JP4771107B1 (ja) | 回転電機、回転電機の製造方法、および風力発電システム | |
| WO2006028179A1 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
| US7911108B2 (en) | Stator of electric rotating machine | |
| JP4502041B2 (ja) | 回転電機の固定子およびその製造方法 | |
| JP6509373B2 (ja) | コアシート、分割積層コアおよび固定子並びに分割積層コアの製造方法 | |
| JP6633171B1 (ja) | 積層コア、固定子および回転子 | |
| JP2000333388A (ja) | 固定子 | |
| JP5309674B2 (ja) | 固定子コイルの製造方法 | |
| JP5329059B2 (ja) | ステータおよびステータの製造方法 | |
| JP2012217279A (ja) | 回転電機用ステータコア、回転電機、および、回転電機用ステータコアの製造方法 | |
| JP6292312B2 (ja) | 回転機及び回転機の製造方法 | |
| JP5175126B2 (ja) | 回転電機用ロータ及び回転電機 | |
| WO2014136145A1 (ja) | 回転電機のステータ鉄心及び回転電機並びにその製造方法 | |
| JP2005184925A (ja) | ステータの製造方法、その方法により製造されたステータを有する回転電機およびステータの製造装置 | |
| US12614959B2 (en) | Armature winding and method for manufacturing same | |
| JP4568639B2 (ja) | ステータ | |
| JP4657661B2 (ja) | 積層固定子鉄心の製造方法 | |
| JP5341328B2 (ja) | ステータ | |
| JP5521642B2 (ja) | 回転電機の電機子、および、その電機子の製造方法 | |
| JP2006304484A (ja) | ステータおよびその製造方法ならびに回転電機 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080401 |