JPWO2016052359A1 - 画像光投影用スクリーンおよび表示システム - Google Patents

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Abstract

画像光投影用スクリーン(10)は、主表面(12)上に、規則的かつ少なくとも画像表示領域(13)内において隙間なく2次元配列された複数の非周期レンズアレイユニット(11)を備え、前記非周期レンズアレイユニット(11)は各々、曲面形状のマイクロレンズであって、隙間なくかつ非周期に並べられたマイクロレンズの頂点を4個以上含むとともに、境界部分に位置するマイクロレンズの曲面形状の連続性が保たれる対称性を有するように構成されている。

Description

本発明は、画像光を投影するためのスクリーンである画像光投影用スクリーン、および該画像光投影用スクリーンを備えたリアプロジェクタやヘッドアップディスプレイ等の表示システムに関する。
レーザーダイオード等のコヒーレントな光を発する光源を用いて画像光を生成し、スクリーンへの投射を行う投射型表示装置として、背面投射型プロジェクタ(リアプロジェクタ)やヘッドアップディスプレイ(HUD)が知られている。これらはいずれも、生成した画像光を投影するための画像光投影用スクリーン、いわゆる透過型スクリーンを用いる。例えば、リアプロジェクタは、透過型スクリーンを用いて光源と対向する側から画像光を認識させる。また、例えば、HUDは、透過型スクリーンを透過した画像光をコンバイナーで反射させて画像光を認識させる。
ところで、人間がスクリーン上に投影される画像光を認識できるためには、スクリーンが、入射する光に対して一定レベルの散乱能を有している必要がある。
このため、透過型スクリーンの多くは、画像を映し出すスクリーンの表面に擦りガラスのようなランダムな凹凸形状を設けるなどして入射する画像光を拡散させている。
しかし、このような透過型スクリーンにレーザー光のようなコヒーレントな光が照射されると、スペックルパターンまたはスペックルノイズと呼ばれる、ランダム構造に起因したレーザー光の干渉模様が投影面上に発生し、クリアな画像を再現できない問題がある。
透過型スクリーンによるスペックルノイズを低減する技術として、例えば、特許文献1には、透光性基板の少なくとも片面に、複数の単位レンズが2次元的にマトリクス配列されたマイクロレンズアレイ部を設けた構成が記載されている。
また、特許文献2には、入射する光に対して互いに直交する2つの直線偏光成分に分割して射出する第1の領域および第2の領域を面内に不規則に複数形成したランダム位相差層を備えた透過型スクリーンが記載されている。
日本国特開2005−017919号公報 日本国特開2007−192989号公報
特許文献1に記載された透過型スクリーンは、曲面形状を利用して散乱能を付与する構造であるので、スクリーンに入射する画像光の偏光方向は限定されない。しかし、特許文献1に記載の透過型スクリーンは、周期構造を持つマイクロレンズアレイを設けているため、周期構造に起因した回折パターンやモアレが発生する問題がある。なお、回折パターンやモアレが発生してもクリアな画像を再現できない。
また、特許文献2に記載された透過型スクリーンは、ランダム位相差層が、直線偏光で入射する画像光の偏光方向に対して遅相軸が+45°もしくは−45°で傾斜するように配備されなければならない。換言すると、そのような角度関係になるよう、入射する画像光の偏光方向を制御しなければならない。このような入射光の偏光方向が限定される構成は、画像光を照射する側の表示装置または照射された画像光がスクリーンに到達するまでの光路中に偏光方向を制御する機能を追加しなければならず、好ましくない。
そこで、本発明は、入射する画像光の偏光方向が限定されない画像光投影用スクリーンであって、スペックルノイズだけでなく、回折パターンやモアレを含む画質品質を低下させる原因を低減できる画像光投影用スクリーンの提供を目的とする。また、本発明は、そのような画像光投影用スクリーンを備えた表示システムの提供を目的とする。
本発明による画像光投影用スクリーンは、主表面上に、規則的かつ少なくとも画像表示領域内において隙間なく2次元配列された複数の非周期レンズアレイユニットを備え、非周期レンズアレイユニットは各々、曲面形状のマイクロレンズであって、隙間なくかつ非周期に並べられたマイクロレンズの頂点を4個以上含むとともに、境界部分に位置するマイクロレンズの曲面形状の連続性が保たれる対称性を有していることを特徴とする。
また、本発明による表示システムは、コヒーレント光を発する光源と、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像光形成手段と、画像光を所定のスクリーン面に向けて拡大投影する投影光学系とを有する画像投影装置と、透過型スクリーンとを備え、透過型スクリーンが、上記記載の画像光投影用スクリーンであることを特徴とする。
本発明によれば、画像光の偏光方向を限定せずに、画質品質を低下させる原因を低減できる画像光投影用スクリーンおよび表示システムを提供できる。
図1は、第1の実施形態の画像光投影用スクリーンの例を示す模式図であって、(a)は、第1の実施形態の画像光投影用スクリーンの例を示す模式上面図であり、(b)は、非周期レンズアレイユニット11の例を示す模式上面図である。 図2は、非周期レンズアレイユニット11の模式図であって、(a)は、図1(b)に示す非周期レンズアレイユニット11の模式図であり、(b)は、非周期レンズアレイユニット11内におけるマイクロレンズのばらつき具合を説明するための説明図である。 図3は、六角形の非周期レンズアレイユニット11の標準ピッチの例を示す説明図であって、(a)は、L軸とV軸の捉え方の1例であり、(b)は(a)と異なるL軸とV軸の捉え方を示す例である。 図4は、非周期レンズアレイユニット11の配置例を示す説明図である。 図5は、非周期レンズアレイユニット11の表面形状の例を示す斜視図である。 図6は、非周期レンズアレイユニット11内におけるマイクロレンズ111の頂点の高さ位置の例を示す模式断面図である。 図7は、非周期レンズアレイユニット11内におけるマイクロレンズ111の曲率半径の例を示す模式断面図である。 図8は、散乱角を説明するための説明図であって、(a)は、画像光投影用スクリーンに入射する光と、散乱して透過する光の様子を示した模式図であり、(b)は、画像光投影用スクリーンと光軸とが交わる点を基点として(a)のA−A’の断面へ向かう光線が光軸となす角度を横軸にしたときの光強度分布を示す図である。 図9は、第2の実施形態の表示システムの例を示す模式図である。 図10は、表示システム1000のより詳細な構成例を示す構成図である。 図11は、表示システム1000の他の例を示す構成図である。 図12は、表示システム1000の他の例を示す模式断面図である。 図13は、表示システム1000cの光学系の例を示す説明図である。 図14は、表示システム1000cにおける本体装置の他の例を示す模式断面図である。 図15は、表示システム1000cにおける本体装置の他の例を示す模式断面図である。 図16は、第1の実施例の画像光投影用スクリーン10における非周期レンズアレイユニット11を示す模式上面図である。 図17は、第1の実施例における各マイクロレンズの頂点間の最近接距離をまとめて示す説明図である。
実施形態1.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1(a)は、第1の実施形態の画像光投影用スクリーン10の例を示す模式上面図である。図1(a)に示す画像光投影用スクリーン10は、主表面12の少なくとも画像を表示する画像表示領域13を満たすように規則的に2次元配列された、複数の非周期レンズアレイユニット11を備えている。なお、平面領域、すなわち画像表示領域13を満たすとは、より具体的には、少なくとも該領域内において隙間がないことである。
また、図1(b)は、非周期レンズアレイユニット11の例を示す模式上面図である。なお、図1(b)において、グラデーション濃度は、各領域の高さ(または深さ)に対応している。図1(b)に示すように、1つの非周期レンズアレイユニット11は、隙間なくかつ非周期に並べられた、曲面形状のマイクロレンズ111の頂点を4個以上含む。換言すると、1つの非周期レンズアレイユニット11内には、少なくとも4つの曲面形状のマイクロレンズ111の頂点が、隙間なくかつ非周期に並んでいる。より具体的には、非周期レンズアレイユニット11内に平坦な領域がなく、かつ非周期レンズアレイユニット11内に含まれるマイクロレンズ111群に、マイクロレンズの頂点同士のうち最も近い距離である最近接距離が異なるものが1つ以上含まれていればよい。なお、異なるマイクロレンズ111の組み合わせ全ての最近接距離が異なっていれば更に好ましい。
また、非周期レンズアレイユニット11に含まれるマイクロレンズの頂点数は、周期構造による回折パターンやモアレを低減するため6個以上が好ましく、10個以上がより好ましい。また、該頂点数は、非周期構造によるスペックルノイズを低減するため100個以下が好ましく、50個以下がより好ましい。
図1(b)には、8個のマイクロレンズ111a,111b,111c,111d,111e,111f,111g,111hが、直交する二軸(図ではX軸およびY軸)に沿うように略2×4列に並べられた例が示されている。ただし、マイクロレンズ111各々の頂点間の距離は一定でなく、ばらつきを有している。なお、頂点間の距離とは、図1(b)でいうX−Y平面の平面視における頂点間の距離であり、奥行き方向(Z方向)は考慮しない。
また、図1(a)および図1(b)には、外縁の形状が四角形の非周期レンズアレイユニット11が示されているが、非周期レンズアレイユニット11の外縁の形状は、平面の領域を隙間なく埋めることができる形状であれば特に問わない。例えば、六角形であってもよい。また、四角形であっても、長方形に限らず正方形やひし形であってもよい。また、全体的には四角形や六角形であるが辺の形が波型など、辺が直線でないものも含まれる。また、非周期レンズアレイユニット11の外縁形状は、並進操作のみによって平面領域を満たす形状である四角形または六角形が好ましいが、回転操作や鏡映操作を含む対称操作によって平面領域を満たす形状(例えば、三角形や台形)であってもよい。
例えば、マイクロレンズ111間に隙間が生じていると、その部分は平坦な表面形状になるため、当該領域に照射した光は拡散されずに直進透過する。これを防止するためには、平坦な領域に対応して、透過光を遮蔽するブラックマスクなどを形成するなど、構造の複雑化および光量ロスを招くため、好ましくない。
また、図1(b)に示すように、非周期レンズアレイユニット11は、その外縁部分において、他の非周期レンズアレイユニット11に含まれるマイクロレンズ111の一部を含んでいてもよい。ただし、非周期レンズアレイユニット11を平面領域に隙間なく配置する条件として、非周期レンズアレイユニット11を2次元配列した際の境界部分において、マイクロレンズの曲面形状の連続性が保たれるよう、各辺上のマクロレンズアレイの配置に対称性を有している必要がある。ただし、非周期レンズアレイユニット11の境界とマイクロレンズの境界とが重なる部分についてはこの限りでない。なお、非周期レンズアレイユニット11の境界部分でレンズ形状の連続性が保たれていれば、その内側(ユニット内)はランダムにマイクロレンズ111を配置してもよい。
なお、当該画像光投影用スクリーン10を透過した先の光量分布のばらつきを抑制するために、非周期レンズアレイユニット11内のマイクロレンズ111の配置のばらつきは、一定の範囲に収まっているのが好ましい。
以下、平面配置におけるばらつきの程度を示す指標として、マイクロレンズの頂点間の最近接距離を用いて説明する。例えば、1つの非周期レンズアレイユニット11内に、15個のマイクロレンズの頂点が含まれているとする。このとき、各頂点間の最近接距離D1〜D15を計算し、それらの平均であるDaveに対して、マイクロレンズの各々の頂点間の最近接距離D1〜D15全てが±10%以内に含まれていると好ましい。すなわち、以下に示す条件式(1)を、n=1〜N(Nはユニット内に含まれるマイクロレンズの頂点数(N≧4))の全てで満たすのが好ましい。なお、条件式(1)および条件式(2)について、D1〜DNのうち、異なる値が1つ以上含まれていればよく、全て異なっていれば更に好ましい。
0.9×Dave≦Dn≦1.1×Dave ・・・(1)
例えば、上記の条件式(1)から大きく外れた場合、すなわちばらつきの程度が大きくなりすぎた場合、非周期性によるスペックルノイズが大きくなるため好ましくない。
なお、ばらつきに関する上記条件に関わらず、対称性を有し、かつ隙間がない(充填率100%)条件は満たされているものとする。なお、平均に対するずれ量は±5%以内がより好ましい。すなわち、以下に示す条件式(2)を、n=1〜N全てで満たすのがより好ましい。
0.95×Dave≦Dn≦1.05×Dave ・・・(2)
また、非周期レンズアレイユニット11内のマイクロレンズ111の配置のばらつきの程度は、次に示す標準ピッチを用いて評価してもよい。図2(a)は、図1(b)に示す非周期レンズアレイユニット11の模式図である。図2(a)において、網掛けは、各領域の高さ(または深さ)に対応している。また、太線の破線はマイクロレンズ111の境界を表している。また、黒丸はマイクロレンズ111の頂点位置を表している。
また、図2(b)は、非周期レンズアレイユニット11内におけるマイクロレンズ111のばらつき具合を説明する図である。図2(b)において、1点鎖線は標準ピッチを表している。
ここで、標準ピッチは、非周期レンズアレイユニット11の、交差する関係にある任意の2つの軸方向(例えば、図中のU軸方向とV軸方向)の長さをそれぞれLu,Lvとして、Luをとった領域においてLuの軸方向である第1軸方向に略平行に少なくともM個以上のマイクロレンズの頂点を有し、Lvをとった領域においてLvの軸方向である第2軸方向に略平行に少なくともJ個以上のマイクロレンズの頂点を有する設計とした場合の、Lu/MおよびLv/Jに相当する。より具体的には、Lu/Mが第1の標準ピッチPuであり、Lv/Jが第2の標準ピッチPvである。なお、図2に示す例では、M=2、J=4である。
このような標準ピッチに基づいて、非周期レンズアレイユニット11内において、マイクロレンズ111の各々は、第1方向のプラス側およびマイナス側においてそれぞれ隣り合う2つのマイクロレンズの頂点間の第1方向上の距離Du1およびDu2がいずれも、第1の標準ピッチPuに対して±10%以内のずれ量であるとともにDu1≠Du2であり、かつ第2方向のプラス側およびマイナス側においてそれぞれ隣り合う2つのマイクロレンズの頂点間の第2方向上の距離Dv1およびDv2がいずれも、第2の標準ピッチPvに対して±10%以内のずれ量であるとともにDv1≠Dv2であると、好ましい。なお、ユニットの端に位置するために隣り合うマイクロレンズが1つしかない場合には、ユニットの対称性に基づき、非周期レンズアレイユニット11の境界を跨いだ先の当該マイクロレンズと隣り合う、他の非周期レンズアレイユニット11内のマイクロレンズの頂点との距離を用いればよい。
すなわち、非周期レンズアレイユニット11内において、マイクロレンズ111の各々が、以下に示す条件式群(3)を全て満たすのが好ましい。
0.9×Pu≦Du1≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Du2≦1.1×Pu
0.9×Pv≦Dv1≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dv2≦1.1×Pv
Du1≠Du2
Dv1≠Dv2
・・・(3)
ここで、Du1は、例えば当該マイクロレンズと略第1方向のプラス側に隣接しているマイクロレンズとの頂点間の第1方向上の距離であってもよい。また、Du2は、例えば当該マイクロレンズと略第1方向のマイナス側に隣接しているマイクロレンズとの頂点間の第1方向上の距離であってもよい。また、Dv1は、例えば当該マイクロレンズと略第2方向のプラス側に隣接している他のマイクロレンズとの頂点間の第2方向上の距離であってもよい。また、Dv2は、例えば当該マイクロレンズと略第2方向のマイナス側に隣接している他のマイクロレンズとの頂点間の第2方向上の距離であってもよい。
例えば、図2(b)に示すように、ある軸方向に沿って隣接している2つのマイクロレンズ111間の頂点間の距離をD{γ}{α}{β}と表記するものとする。なお、{γ}には軸方向を識別する符号(図2(b)の例では、UまたはV)が入る。また、{α}にはその軸方向のマイナス側にいるマイクロレンズ111を識別する符号(図2(b)の例では、マイクロレンズの符号111の末尾のアルファベット)が入る。また、{β}には、プラス側にいるマイクロレンズ111を識別する符号が入る。例えば、図2(b)に示す例において、V軸方向に隣接するマイクロレンズ111aとマイクロレンズ111bとの頂点間の距離はDvabと表記される。なお、当該表記法はユニットを跨ぐ場合も同様である。例えば、図2(b)に示す例において、V軸方向に隣接しているマイクロレンズ111dと他のユニットのマイクロレンズ111aとの頂点間の距離はDvdaと表記される。
上記の条件式群(3)を、例えば図2(b)に示す例に適用した場合には、以下に示す条件群(4)となる。換言すると、図2(b)に示される非周期レンズアレイユニット11の場合には、以下に示す条件式群(4)を全て満たすようにこれらマイクロレンズが配置されているのがより好ましい。
0.9×Pv≦Dvab≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dvbc≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dvcd≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dvda≦1.1×Pv
Dvab≠Dvbc
Dvbc≠Dvcd
Dvcd≠Dvda
0.9×Pv≦Dvef≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dvfg≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dvgh≦1.1×Pv
0.9×Pv≦Dvhe≦1.1×Pv
Dvef≠Dvfg
Dvfg≠Dvgh
Dvgh≠Dvhe
0.9×Pu≦Duae≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Dubf≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Ducg≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Dudh≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Duea≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Dufb≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Dugc≦1.1×Pu
0.9×Pu≦Duhd≦1.1×Pu
Duae≠Duea
Dubf≠Dufb
Ducg≠Dugc
Dudh≠Duhd
・・・(4)
なお、本例の場合も、ばらつきに関する上記条件に関わらず、対称性を有し、かつ隙間がない(充填率100%)条件は満たされているものとする。また、上記条件群(3)および(4)では、標準ピッチに対するずれ量が±10%以内を条件とする例を示したが、標準ピッチに対するずれ量も±5%以内がより好ましい。
また、図2(b)には、非周期レンズアレイユニット11の外縁形状が、長方形(内角が90度)の場合に、2辺と平行な軸を標準ピッチの第1軸および第2軸とする例が示されているが、ユニット内のマイクロレンズの配列方向でもある第1軸と第2軸とは、交差する関係であればよく、直交軸でなくてもよい。また、必ずしも非周期レンズアレイユニットの辺と平行でなくてもよい。図3(a)、図3(b)は、非周期レンズアレイユニット11の外縁形状が六角形の場合の標準ピッチの例を示す説明図であり、図3(a)と図3(b)は、U軸とV軸の与え方が異なる例である。上記で示した各種条件は、六角形の場合も同様である。
また、図2に示すように、交差する関係にある2つの軸方向である第1軸方向および第2軸方向の各々に略平行にマイクロレンズ111を並ばせる場合、非周期レンズアレイユニット11が1つの軸方向において有する頂点数は2個以上10個以下が好ましい。例えば、一方の軸方向において頂点数が1個しかない場合、図2(b)の例でいうとM=1の場合、非周期レンズアレイユニット11内は、非周期ではあるが1×4列のマイクロレンズの組み合わせしかなくなる。そのため、そのような非周期レンズアレイユニット11が周期的に繰り返されると、その軸方向(例えば、U軸方向)における周期性が強くなりすぎて好ましくない。なお、周期性が強くなりすぎると、周期構造による回折パターンやモアレが強く出るおそれがある。その一方で、1つの軸方向における頂点数が多すぎると、ユニット全体に含まれる頂点数も多くなって、非周期性が強くなりスペックルノイズが目立つおそれがあるため好ましくない。上述したように、非周期レンズアレイユニット11全体に含まれるレンズアレイの頂点数が100個以下となる目安として、1つの軸方向において有する頂点数は10個以下が好ましい。
また、図1(b)および図2(a)に示す例では、非周期レンズアレイユニット11内でのマイクロレンズの配列の様子がよくわかるようにマイクロレンズの境界位置付近に非周期レンズアレイユニット11の境界位置が定められているが、ユニットの境界位置はこの限りではない。例えば、1種の非周期レンズアレイユニット11が画像表示領域において周期的に配列される、すなわち繰り返し構造である場合、図4に示すように複数通りの境界位置の設定が可能である。図4において、非周期レンズアレイユニット11aは、図1(b)に示した非周期レンズアレイユニット11と同じ構造になるよう境界位置を設定した例である。また、非周期レンズアレイユニット11bは、それとは違う境界位置を設定した例である。図4に示す例では、どこで区切っても全体構成は変わらない。
なお、本実施形態の画像光投影用スクリーン10は、画像表示領域が、非周期かつ隙間なく並ぶマイクロレンズの組の繰り返し構造を有しているとも言える。例えば、図4に示す例の場合、画像表示領域をなす2辺に平行な軸方向(X軸方向およびY軸方向)に非周期かつ隙間なく並べられた2×4列のマイクロレンズの組の繰り返し構造を有している。
また、図5は、非周期レンズアレイユニット11の表面形状の例を示す斜視図である。図5には、非周期に並べられた略2×4列の凹型のマイクロレンズを1つの単位とする非周期レンズアレイユニット11が2×3列に配列された領域の表面形状の一例が示されている。図5に示すように、本実施形態の画像光投影用スクリーン10は、非周期レンズアレイユニット11内において、マイクロレンズ111の各々の頂点の高さが一致していないことが好ましい。より具体的には、非周期レンズアレイユニット11内に含まれるマイクロレンズ111群に、マイクロレンズの頂点の高さが異なるものが1つ以上含まれていることが好ましい。ここで、マイクロレンズの頂点の高さは、非周期レンズアレイユニット11に対して設定される基準平面から当該マイクロレンズの頂点までの高さ方向の距離(高さまたは深さ)とする。なお、全て異なっていれば更に好ましい。基準平面は、例えば、画像表示領域の最小二乗平面が認識可能であれば当該最小二乗平面が好ましい。また、最小二乗平面が認識困難である場合には、3つの非周期レンズアレイユニット11の最も高い点(凹型であればマイクロレンズ間の境界部分のどこか、凸型であればいずれかのマイクロレンズの頂点)を結んでできる平面を、基準平面としてもよい。
高さ方向においても、マイクロレンズ間のばらつきは一定の範囲内に収まっているのが好ましい。
以下、高さ方向におけるばらつきの程度を示す指標として、マイクロレンズ111の各々の頂点の高さの差分Δhを用いて説明する。図6は、非周期レンズアレイユニット11内におけるマイクロレンズ111の頂点の高さ位置の例を示す模式断面図である。図6に示すように、非周期レンズアレイユニット11内において、マイクロレンズ111の各々の組み合わせにおける頂点の高さの差分Δhの最大量を最大差分Δhmaxと定義する。本実施形態の非周期レンズアレイユニット11は、この最大差分Δhmaxの光路長(屈折率n×Δhmax)が、1λ以上が好ましい。ここで、λは入射光の波長を表す。
対象波長が1つでない場合は、入射する光の波長のうち予め定めた波長に対して上記の条件を満たせばよい。例えば、可視光であれば緑波長として、532nmまたは530nm帯(より具体的には510nm〜550nm)を設計波長にするといったように、中心波長または中心波長近傍の所定幅(例えば、10nm)の波長帯を対象にしてもよい。
最大差分Δhmaxの光路長が1λより小さいと回折パターンが発生しやすくなるおそれがある。なお、最大差分Δhmaxは、非周期レンズアレイユニット11内に含まれるマイクロレンズ111群における最も高い頂点の高さ(例えば、図中のhmax)と最も低い頂点の高さ(例えば、図中のhmin)の差分ということもできる。
また、図7に示すように、マイクロレンズ111の各々は、曲率半径Rが略一致している方が好ましい。図7に示す例では、R1≒R2≒R3≒R4≒R5≒R6が好ましい。より具体的には、マイクロレンズ111の各々の曲率半径Rの平均であるRaveに対して、マイクロレンズ111の各々の曲率半径Rがすべて±20%の範囲内であれば好ましく、±10%の範囲内であればさらに好ましい。すなわち、ユニット内に全ての含まれるマイクロレンズの曲率半径Rn、ただし、n=1〜N(Nはユニット内に含まれるマイクロレンズの頂点数(N≧4))が、以下に示す条件式(5)を満たすと好ましく、以下に示す条件式(6)を満たすとさらに好ましい。各マイクロレンズの曲面形状が散乱角に影響を及ぼすため、マイクロレンズ毎に曲率半径が異なるとマイクロレンズ毎に散乱角が異なり、画像表示領域に散乱角分布が発生する。入射ビームに対する散乱角は入射ビーム中の各マイクロレンズによる散乱光の重ね合わせとなるため、曲率半径が同じマイクロレンズを用いることで、出射光束の光量分布の制御がしやすくなる。例えば、散乱角中の光量を画像表示領域中心からの角度によらず均一にするといった制御がしやすくなる。
0.8×Rave≦Rn≦1.2×Rave ・・・(5)
0.9×Rave≦Rn≦1.1×Rave ・・・(6)
また、マイクロレンズ111は、全て凸型であってもよく、マイクロレンズ111の表面形状は、球面であってもよいし、放物面や楕円関数で表される非球面であってもよい。また、上述した最大差分Δhmaxの上限としては、出射光束の光量分布の制御がしやすく、例えば、散乱角中の光量を画像表示領域中心からの角度によらず均一にするといった制御がしやすくなるため、Raveの10%以内が好ましい。すなわち、以下に示す条件式(7)を満たすと好ましい。
0.1×Rave≧Δhmax ・・・(7)
また、非周期レンズアレイユニット11内におけるマイクロレンズ111の平均ピッチPに相当する指標として、上記のDave、または標準ピッチPuおよびPvを適用できる。以下、これらの値を各々Pとおくと、Pは、表示画素の対応する辺の長さの2倍以下が好ましく、1倍以下であればより好ましく、スペックルノイズ抑制の関係から1/10以上が好ましく、1/5以上がより好ましい。なお、対応する辺の長さは、Daveであれば対角の長さとし、PuおよびPvであれば同じ軸方向の長さとすればよい。平均ピッチPが大きすぎると解像度が低下するからである。例えば、HUD用の画像光投影用スクリーンであれば、好適な表示画素は50μm〜200μm程度の画素サイズである。上記のように、平均ピッチは、表示画素の対応する辺の長さの2倍以下が好ましい。よって、平均ピッチPの上限は100μm(50μmの表示画素に対応)〜400μm(200μmの表示画素に対応)の範囲に設定されることが好ましい。また、特にHUD用の画像光投影用スクリーンであれば、平均ピッチPの上限は50μm〜200μmの範囲に設定されることがより好ましい。さらに、HUD用の画像光投影用スクリーンであれば、平均ピッチPの下限は、5μm〜20μmの範囲に設定されることが好ましく、10μm〜40μmの範囲に設定されることがより好ましい。また、平均ピッチPは、Raveとの間で、以下の条件式(8)を満たすと、散乱角を40°以下とできる。
ave/P≧0.9 ・・・(8)
既に説明したように、人間がスクリーン上に投影される画像光を認識できるためには、スクリーンの光学特性として、入射する光に対して一定レベルの散乱能を有している必要がある。また、スクリーンは、リアプロジェクタに用いられる場合などは、スクリーン上に映像を結像させるためおよび視野角を広げるために、特に垂直方向および左右方向に映像光をある程度(所定角度以上)拡散させることが要求される。なお、必要とされる散乱能はアプリケーションごとに異なる。例えば、ヘッドアップディスプレイ用途であれば散乱角は10°〜40°が好ましい。また、例えば、リアプロジェクタ用途であれば、散乱角は100°以上が好ましい。また、散乱角中の光量が角度によらず均一になる方が、スクリーンを見る角度によらず画像の明るさが変わらないため好ましい。すなわち、視野角を広げられるため、好ましい。また、スクリーンの視野角に応じて水平方向の散乱角と垂直方向の散乱角は同じでなくてもよい。
なお、散乱角は、当該画像光投影用スクリーン10を透過した光の強度分布について半値全幅(FWHM)を満たす角度で定義される。散乱角については具体的に、図8(a)および図8(b)を用いて説明する。図8(a)は、本実施形態の画像光投影用スクリーン10に入射する光と、散乱して透過する光の様子を示した模式図であり、画像光投影用スクリーン10から十分に離れた距離Lにおいて、入射する光の直進方向と直交する断面A−A’を示す。なお、距離L[mm]は、画像光投影用スクリーン10の厚さを無視できる程度の距離である。図8(b)は、画像光投影用スクリーン10と光軸とが交わる点を基点としてA−A’の断面へ向かう光線が光軸となす角度を横軸にしたときの光強度分布を示す図である。ここで、光強度の半値全幅となる角度を散乱角θ[°]とし、散乱角θとなるA−A’の断面の拡散領域をW[mm]とすると、散乱角θと距離Lは、tan(θ/2)=W/2Lで与えられる。
当該画像光投影用スクリーン10から出射される散乱光により形成される所定の投影面上での所望の散乱角中の光量分布が、中心点の光量に対して±20%以内であると、均一化でき好ましい。したがって、画像光投影用スクリーン10からの出射光束がそのような光量分布となるように、マイクロレンズの曲率半径が設計されるのが好ましい。
また、非周期レンズアレイユニット11の周期は、表示画素の対角の長さの10倍以下が好ましく、5倍以下がより好ましい。大きすぎると、周期構造による利点が抑えられてランダム構造に起因した干渉模様が生じるおそれがあるためである。
また、マイクロレンズ111は、透光性を有するガラスや樹脂等により構成されていればよい。ガラス表面にレンズ形状を形成する方法としては、ウェットエッチングや、グレースケール露光やレジストリフローによりレンズ形状のレジストパターンを形成後、ガラス表面をドライエッチングする方法、成形型等によるプレス成形する方法が挙げられる。また、樹脂によるレンズ形状の形成方法として射出成形やガラス基板などの表面にインプリント等が挙げられる。さらに、画像光投影用スクリーン10のマイクロレンズ表面および裏面に入射光の反射を抑制するため、誘電体多層膜等の反射防止膜を形成してもよい。
以上のように、本実施形態の画像光投影用スクリーン10は、非周期構造を有するマイクロレンズアレイを周期的に配列した構成となっているため、ランダム構造に起因するスペックルノイズを抑制しつつ、周期構造に起因する回折パターンやモアレを低減でき、その結果、画質の低下をより抑制できる。
スペックルノイズは、非周期な散乱板によるランダムな干渉により発生するぎらつきが原因である。そこで、非周期レンズアレイユニット11の各マイクロレンズの非周期性、より具体的には、2次元配置および/または高さ方向におけるばらつきの程度を、±10%以内に抑制しながら、非周期レンズアレイユニット11を周期的に配置することにより、非周期起因となるスペックルノイズを低減できる。また、回折パターンやモアレは周期性に伴う規則的な干渉により発生するが、各非周期レンズアレイユニット11内に各マイクロレンズが非周期性をもって配置されていることから、規則性が崩れて回折パターンやモアレも低減できる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図9は、本実施形態の表示システムの例を示す模式図である。図9に示す表示システム1000は、画像投影装置100と、画像光投影用スクリーン10とを備える。なお、画像光投影用スクリーン10は、第1の実施形態の画像光投影用スクリーン10と同様でよい。
画像投影装置100は、一般的な画像投影装置でよい。例えば、画像投影装置100は、光源と、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像光形成手段(例えば、ライトバルブ)と、形成された画像光を所定のスクリーン面に向けて拡大投影する投影光学系とを備えた、いわゆるプロジェクタであってもよい。また、プロジェクタは走査型であっても投影型であってもよい。
表示システム1000において、画像光投影用スクリーン10は、画像投影装置100の前面側(視聴者がいる側)に配され、背面側から投影された画像光を前面側に投影する。より具体的には、画像光投影用スクリーン10は、背面側から入射される画像光を、前面側に屈折拡散させながら射出する。
図10は、表示システム1000のより詳細な構成図の例である。図10に示す表示システム1000aは、走査型画像投影装置100aと画像光投影用スクリーン10とを備える。以下、画像光投影用スクリーン10を、単にスクリーン10という場合がある。
走査型画像投影装置100aは、スクリーン10の表示面に光を走査するための2Dスキャンミラー4と、2Dスキャンミラー4にコヒーレント光を導く光源光学系6とを備える。2Dスキャンミラー4に代わり、横方向に光を走査させる第1スキャンミラーと、縦方向に光を走査させる第2スキャンミラーとを備える構成であってもよい。
ここで、2Dスキャンミラー4は、MEMS技術により形成されるマイクロメカニカルミラーなどが小型化の点で有利である。また、上述の第1スキャンミラーと第2スキャンミラーにはガルバノミラーを用いてもよく、1つのミラーをガルバノミラー、他の1つのミラーをマイクロメカニカルミラーとしてもよい。
また、光源光学系6は、例えば、コヒーレント光を発する少なくとも1つの光源部1と、光源部1から出射された光を平行光に変換するコリメータレンズ2と、コリメータレンズ2から出射される平行光を2Dスキャンミラー4に導くダイクロイックミラー3とを有していてもよい。
図10に示される走査型画像投影装置100aでは、コヒーレント光を発する光源部1として、例えば半導体レーザーや固体レーザーなどによる、赤、緑、青の3色に対応するレーザー光源1−R,1−G,1−Bを備える。レーザー光源1−R,1−G,1−Bから出射された光は、それぞれコリメータレンズ2−R,2−G,2−Bによって略平行光となるように集光されて、ダイクロイックミラー3−R,3−G,3−Bに入射する。そして、ダイクロイックミラー3−R,3−G,3−Bによって合成され、3原色レーザー光となって2Dスキャンミラー4のミラー面に斜めに入射する。ここで、略平行光とはレーザー光の拡がり角が約2mrad以下であることをいう。
2Dスキャンミラー4で反射された光は、スクリーン10に到達する。このとき、2Dスキャンミラー4は、不図示のミラー制御手段によって駆動され、所定の走査周波数に応じて水平方向および垂直方向に回動される。この回動により、2Dスキャンミラー4における光の入射面の法線方向が入射するレーザー光の光軸に対して変化する。すると、この面で反射したレーザー光の光軸も回動されるごとに変化する。このようにして、2Dスキャンミラー4で反射したレーザー光がスクリーン面上を走査すなわち移動しながら所定の部分領域を照射して、スクリーン10のスクリーン面全体に所望の画像を表示させる。
また、画像投影装置100は、図10に示す構成に限られない。図11は、本実施形態の表示システム1000の他の例を示す構成図であって、走査型画像投影装置100aに代えて、走査型画像投影装置100bを備える点が図10に示した構成と異なる。
走査型画像投影装置100bは、スクリーン10の表示面に光を走査するための2Dスキャンミラー4と、コヒーレント光を発する少なくとも1つの光源部1を含む光源光学系6と、偏光ビームスプリッタ8と、入射する光の偏光方向を変化させる1/4波長板7とを備える。
走査型画像投影装置100bでは、光源光学系6から出射された直線偏光の光が、偏光ビームスプリッタ8で反射されて1/4波長板7を通過し、円偏光の光となって2Dスキャンミラー4のミラー面に入射する。
その後、2Dスキャンミラー4で反射された光が、再度1/4波長板7を通過することにより、直線偏波に変換され、偏光ビームスプリッタ8に入射したときの光と直交する偏光方向の光となって偏光ビームスプリッタ8を直進し、スクリーン10に到達する。
また、表示システム1000は、図12に示すようなHUDとして用いられる表示システム1000cであってもよい。
図12に示す表示システム1000cは、画像光を所定のスクリーン面に拡大投影する画像投影装置100と、画像投影装置100を収納する箱形状を有する外装筐体300と、画像投影装置100から出射される画像光を投影する透過型スクリーンとして画像光投影用スクリーン10と、コンバイナ200とを備える。
本例において、外装筐体300は、前面側(視認者側)に開口部301が形成されている。この構成において、画像光投影用スクリーン10は、外装筐体300の開口部301を介して露出し、背面側から投影された画像光を前面側に投影してもよい。なお、画像光投影用スクリーン10は必ずしも露出してなくてもよい(後述の図15参照)。すなわち、画像光投影用スクリーン10は、開口部301を含む光路中に備えられて投影してもよい。
コンバイナ200は、画像光投影用スクリーン10からの光の一部を反射して外光の一部を透過することにより画像と背景とを重ねて表示する。コンバイナ200の反射面は、凹面形状でもよい。コンバイナ200の反射面を凹面形状とすると、当該反射面が凹面ミラーとなって凸レンズと同様の働きをする。このような場合には、視認者201からは、コンバイナ200を通して画像(より具体的には、虚像202)が遠方に拡大して表示されているように見える(図13参照)。
図12に示す表示システム1000cでは、HUDの光源として画像投影装置100を有している。以下、外装筐体300および外装筐体300内の各要素を併せて本体装置と呼ぶ場合がある。
また、図14および図15は、表示システム1000cにおける本体装置の他の例を示す模式断面図である。図14に示すように、表示システム1000cは、本体装置の一要素として、画像投影装置100から出射される画像光を画像光投影用スクリーン10に導くミラー400を備えていてもよい。また、図15に示すように、表示システム1000cは、本体装置の一要素として、画像光投影用スクリーン10の前面側に、画像光投影用スクリーン10から出射される光線の方向を変えたり歪みを補正するためのフィールドレンズ500を備えていてもよい。また、図示省略しているが、この他にも、画像光投影用スクリーン10の背面側に、光を効率よく伝搬するためのレンズ等を備えていてもよい。
実施例1.
次に、本発明の第1の実施例を説明する。本例は、図1(a)に示される画像光投影用スクリーン10の例である。
本実施例の画像光投影用スクリーン10は、当該画像光投影用スクリーン10の辺に平行な直交する2軸方向(図1のX軸方向およびY軸方向)に略沿って非周期かつ隙間なく並べられた3×5列のマイクロレンズ111の組の繰り返し構造で満たされた画像表示領域を有する。図16は、本実施例の画像光投影用スクリーン10における非周期レンズアレイユニット11の一例を示す模式上面図である。図16においても、太線の破線はマイクロレンズ111の境界を表し、黒丸はマイクロレンズ111の頂点位置を表している。
図16に示すように、本実施例の非周期レンズアレイユニット11は、長方形であって、隙間なくかつ非周期に並べられた、曲面形状のマイクロレンズ111の頂点を15個含んでいる。図16に示す例では、15個のマイクロレンズ111a〜111oの頂点を含んでいる。本実施例における各マイクロレンズの頂点間の距離は、次の通りである。すなわち、上述した表記方法を用いて、X軸方向で、Dxab=Dxfg=Dxkl=104.9μm、Dxbc=Dxgh=Dxlm=94.9μm、Dxcd=Dxhi=Dx =102.4μm、Dxde=Dxij=Dxno=97.4μm、Dxea=Dx =Dxok=99.9μm、またY軸方向で、Dyaf=Dybg=Dych=Dy =Dyej=83.6μm、Dyfk=Dygl=Dyhm=Dyin=Dyjo=81.1μm、Dyka=Dylb=Dymc=Dynd=Dyoe=86.1μmである。図16に示す非周期レンズアレイユニット11内の各マイクロレンズの頂点間の最近接距離は、図17の通りである。また、他の具体的なパラメータの値は次の通りである。
・ユニットのサイズ:X軸方向の長さ=499.5μm(図16のLx)、Y軸方向の長さ=250.8μm(図16のLy)
・ユニット内のマイクロレンズの数:X軸方向の頂点数=5、Y軸方向の頂点数=3、合計15個
・ユニット内のマイクロレンズの頂点間の最近接距離の平均:Dave=81.9μm
・ユニット内のマイクロレンズの頂点間の最近接距離のばらつきの範囲:81.9μm±3%
・ユニット内のマイクロレンズの曲率半径の平均:Rave=104μm
・ユニット内のマイクロレンズの曲率半径のばらつきの範囲:104μm±15%
・ユニット内のマイクロレンズの頂点の高さの最大差分:Δhmax=5μm
なお、本例の画像光投影用スクリーン10の画像表示領域は、外縁形状が長方形の1種の非周期レンズアレイユニットの繰り返し構造によって満たされている。したがって、図16に示す非周期レンズアレイユニット11の配置はあくまで一例であり、ユニットをどこで区切っても全体構成は変わらない。
また、本実施例の画像光投影用スクリーン10は、次のようにして作製される。まず、屈折率n=1.53のガラス基板の一方の表面にウェットエッチング用のマスクとしてモリブデン膜を50nmの膜厚で形成する。次に、成膜したモリブデン膜の上に、レジストを塗布し、フォトリソグラフィ、エッチング加工により、図16に示す非周期レンズアレイユニット11の周期構造、すなわちX軸方向およびY軸方向に非周期かつ隙間なく並べられた3×5列のマイクロレンズの組の繰り返し構造に対応した開口部を有するモリブデンマスクパターンを形成する。
その後、ウェットエッチングによりガラス基板の片面で100μm分エッチングを行い、凹曲面部の曲率半径が100μmとなる画像光投影用スクリーン10を得る。
得られた画像光投影用スクリーン10に波長450nmの光を入射することにより約30°の散乱角が得られた。また、回折パターンが発生していないことから非周期性により規則的な干渉が抑制されていることが分かった。
比較例1.
次に、第1の実施例の第1の比較例を説明する。第1の比較例は、表面にランダムな凹凸構造を有する散乱板である。具体的には、ガラス基板の一方の表面を、サンドブラストで処理することにより得られた散乱板であって、ランダムな凸凹構造により約15°の散乱角となる特性を有する。
画像光投影用スクリーンを用いる表示システムにおいて、波長532nmのレーザ光に対して、画像光投影用スクリーンとして第1の実施例および第1の比較例を設置して投影される画像を確認する。第1の実施例の画像光投影用スクリーン10を用いた場合にはスペックルノイズによる画質の低下が抑制されており、第1の比較例の拡散板を用いた場合よりも良好な画質が得られた。
比較例2.
次に、第1の実施例の第2の比較例を説明する。第2の比較例は、画像表示領域内に平坦な領域を有する、すなわちマイクロレンズの充填率が100%未満の画像光投影用スクリーンの例である。
本比較例では、第1の実施例と同様のモリブデンマスクパターンを用いてウェットエッチングによりガラス基板の片面で42μm分エッチングを行う。すると、X軸方向において隣接するレンズ曲面どうしがつながらず曲面を形成しない部分が約15μmの幅で残り、充填率が100%とならない画像光投影用スクリーンが形成される。なお、ユニット内マイクロレンズの曲率半径の平均は42μmとなる。
このような画像光投影用スクリーンを表示システムで用いると、レンズ面が形成されていない平坦な領域では、入射する光が散乱されず直進光として透過する。その結果、0°方向の光量が入射光量の約35%と非常に大きくなり、画像光を投影するスクリーンとしては不向きである。
本出願は、2014年9月30日出願の日本特許出願、特願2014−200987に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、画像光を投影するためのスクリーンおよび該スクリーンを用いる装置(表示システム)であれば、好適に適用可能である。
10 画像光投影用スクリーン
11、11a、11b 非周期レンズアレイユニット
111、111a、111b、111c、111d、111e、111f、111g、111h マイクロレンズ
12 主表面
13 画像表示領域
100 画像投影装置
100a、100b 走査型画像投影装置
1 光源部
1−R、1−G、1−B レーザー光源
2 コリメータレンズ
3 ダイクロイックミラー
4 2Dスキャンミラー
6 光源光学系
7 1/4波長板
8 偏光ビームスプリッタ
1000、1000a、1000b、1000c 表示システム
201 視認者
202 虚像
300 外装筐体
301 開口部
200 コンバイナ
400 ミラー
500 フィールドレンズ

Claims (15)

  1. 主表面上に、規則的かつ少なくとも画像表示領域内において隙間なく2次元配列された複数の非周期レンズアレイユニットを備え、
    前記非周期レンズアレイユニットは各々、曲面形状のマイクロレンズであって、隙間なくかつ非周期に並べられたマイクロレンズの頂点を4個以上含むとともに、境界部分に位置するマイクロレンズの曲面形状の連続性が保たれる対称性を有している
    ことを特徴とする画像光投影用スクリーン。
  2. 前記画像表示領域は、外縁形状が四角形または六角形の1種の非周期レンズアレイユニットの繰り返し構造によって満たされている
    請求項1に記載の画像光投影用スクリーン。
  3. 前記非周期レンズアレイユニットの各々において、当該非周期レンズアレイユニットに含まれるマイクロレンズの各々の頂点間の最近接距離をDn(ただし、n=1〜マイクロレンズの頂点数)、これらの平均をDaveとしたとき、各Dnが、0.9×Dave≦Dn≦1.1×Daveを満たす
    請求項1または請求項2に記載の画像光投影用スクリーン。
  4. 前記非周期レンズアレイユニットは各々、基準平面からレンズ曲面の頂点までの高さ方向の距離である頂点の高さが異なるマイクロレンズを含み、
    前記非周期レンズアレイユニットの各々において、各マイクロレンズ間の頂点の高さの差分の最大量である最大差分Δhmaxの光路長が、少なくとも一つの対象波長であるλ以上である
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  5. 前記マイクロレンズは、凹形状である
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  6. 前記マイクロレンズは、凸形状である
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  7. 前記非周期レンズアレイユニットの各々において、当該非周期レンズアレイユニットに含まれるマイクロレンズの各々の曲率半径をRn(ただし、n=1〜マイクロレンズの頂点数)、これらの平均をRaveとしたとき、各Rnが、0.8×Rave≦Rn≦1.2×Raveを満たす
    請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  8. 前記非周期レンズアレイユニットの各々において、当該非周期レンズアレイユニットに含まれるマイクロレンズの各々の曲率半径の平均をRaveとすると、各マイクロレンズ間の頂点の高さの差分の最大量である最大差分Δhmaxが、0.1×Rave≧Δh axを満たす
    請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  9. 前記非周期レンズアレイユニットに含まれるマイクロレンズの各々の頂点間の最近接距離の平均をDaveとしたとき、前記Daveが、表示画素の対角線の長さの2倍以下である
    請求項1から請求項8のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  10. 前記非周期レンズアレイユニットの、交差する関係の任意の2つの軸方向における長さをそれぞれLu,Lvとし、前記Luをとった領域において前記Luの軸方向である第1軸方向に沿って並ぶマイクロレンズの頂点の数をM、前記Lvをとった領域において前記Lvの軸方向である第2軸方向に沿って並ぶマイクロレンズの頂点の数をJとしたときのLu/Mを第1の標準ピッチPu、Lv/Jを第2の標準ピッチPvとするとき、前記第1の標準ピッチPuおよび前記第2の標準ピッチPvが、表示画素の対応する軸方向の長さの2倍以下である
    請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  11. 前記非周期レンズアレイユニットに含まれるマイクロレンズの各々の頂点間の最近接距離の平均をDaveとし、前記マイクロレンズの各々の曲率半径の平均をRaveとするとき、Rave/Dave≧0.9を満たす
    請求項1から請求項10のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  12. 前記非周期レンズアレイユニットの周期は、表示画素の対角の長さの10倍以下である
    請求項1から請求項11のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  13. 散乱角が10°〜40°の範囲である
    請求項1から請求項12のうちのいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーン。
  14. コヒーレント光を発する光源と、前記光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像光形成手段と、前記画像光を所定のスクリーン面に向けて拡大投影する投影光学系とを有する画像投影装置と、
    透過型スクリーンとを備え、
    前記透過型スクリーンが、請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像光投影用スクリーンである
    ことを特徴とする表示システム。
  15. ヘッドアップディスプレイであって、
    前記画像投影装置を収納する箱形状の外装筐体を備え、
    前記外装筐体は、前面側に開口部が形成されており、
    前記透過型スクリーンは、前記開口部を含む光路中に配されており、背面側から投影された前記画像光を前面側に投影する
    請求項14に記載の表示システム。
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