JPWO2016052067A1 - ニッケル粒子の製造方法 - Google Patents
ニッケル粒子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2016052067A1 JPWO2016052067A1 JP2016551672A JP2016551672A JPWO2016052067A1 JP WO2016052067 A1 JPWO2016052067 A1 JP WO2016052067A1 JP 2016551672 A JP2016551672 A JP 2016551672A JP 2016551672 A JP2016551672 A JP 2016551672A JP WO2016052067 A1 JPWO2016052067 A1 JP WO2016052067A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nickel
- particles
- heating
- nickel particles
- aliphatic primary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F1/00—Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
- B22F1/10—Metallic powder containing lubricating or binding agents; Metallic powder containing organic material
- B22F1/102—Metallic powder coated with organic material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F1/00—Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F1/00—Metallic powder; Treatment of metallic powder, e.g. to facilitate working or to improve properties
- B22F1/10—Metallic powder containing lubricating or binding agents; Metallic powder containing organic material
- B22F1/105—Metallic powder containing lubricating or binding agents; Metallic powder containing organic material containing inorganic lubricating or binding agents, e.g. metal salts
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F9/00—Making metallic powder or suspensions thereof
- B22F9/16—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes
- B22F9/18—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds
- B22F9/24—Making metallic powder or suspensions thereof using chemical processes with reduction of metal compounds starting from liquid metal compounds, e.g. solutions
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B13/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing conductors or cables
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
- B22F2301/00—Metallic composition of the powder or its coating
- B22F2301/15—Nickel or cobalt
Abstract
Description
I)少なくともカルボン酸ニッケルを含む金属塩と、脂肪族1級モノアミンと、を混合し、加熱することによって種粒子を形成する工程、
II)ニッケル塩と、脂肪族1級モノアミンと、を混合し、加熱することによって、ニッケル塩を有機アミンに溶解させたニッケル錯体溶液を準備する工程、
III)前記種粒子と前記ニッケル錯体溶液とを混合して混合液を得る工程、
IV)前記混合液中のニッケルイオンを加熱還元し、前記種粒子を核として金属ニッケルを析出・成長させてニッケル粒子を形成する工程、
を備えることを特徴とする。
工程Iでは、少なくともカルボン酸ニッケルを含む金属塩と、脂肪族1級モノアミンと、を混合し、加熱することによって種粒子を形成する。種粒子は、工程IVにおいて、ニッケル粒子の成長の核として機能するものである。
工程Iで用いるカルボン酸ニッケルとしては、例えば、還元過程での解離温度(分解温度)が比較的低いギ酸ニッケル、酢酸ニッケルなどを用いることが好ましい。カルボン酸ニッケルは、無水物であってもよく、また水和物であってもよい。なお、カルボン酸ニッケルに代えて、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、炭酸ニッケル、水酸化ニッケル等の無機塩を用いることも考えられるが、無機塩の場合、解離(分解)が高温であるため、還元過程で高温での加熱が必要であり好ましくない。また、Ni(acac)2(β−ジケトナト錯体)、ステアリン酸イオン等の有機配位子により構成されるニッケル塩を用いることも考えられるが、これらのニッケル塩を用いると、原料コストが高くなり好ましくない。
脂肪族1級モノアミンは、ニッケルイオンとの錯体を形成できるものであれば、特に限定されず、常温で固体又は液体のものが使用できる。ここで、常温とは、20℃±15℃をいう。常温で液体の脂肪族1級モノアミンは、ニッケル錯体を形成する際の有機溶媒としても機能する。なお、常温で固体の脂肪族1級モノアミンであっても、加熱によって液体であるか、又は有機溶媒を用いて溶解するものであれば、特に問題はない。工程Iにおいて、2級アミンは立体障害が大きいため、ニッケル錯体の良好な形成を阻害するおそれがあり、3級アミンはニッケルイオンの還元能を有しないため、いずれも使用できない。また、ジアミンは、金属イオンの中でも特にニッケルイオンと形成した錯体の安定性が高く、その還元温度は高くなるため反応性が非常に低く、生成するニッケル粒子に歪が生じやすくなるため好ましくない。
脂肪族1級モノアミンは、有機溶媒として反応を進行させることができるが、均一溶液での反応をより効率的に進行させるために、工程Iにおいて、脂肪族1級モノアミンとは別の有機溶媒を新たに添加してもよい。使用できる有機溶媒としては、脂肪族1級モノアミンとニッケルイオンなどの金属イオンとの錯形成を阻害しないものであれば、特に限定するものではなく、例えば炭素数4〜30のエーテル系有機溶媒、炭素数7〜30の飽和又は不飽和の炭化水素系有機溶媒、炭素数8〜18のアルコール系有機溶媒等を使用することができる。また、マイクロ波照射による加熱条件下でも使用を可能とする観点から、使用する有機溶媒は、沸点が170℃以上のものを選択することが好ましく、より好ましくは200〜300℃の範囲内にあるものを選択することがよい。このような有機溶媒の具体例としては、例えばテトラエチレングリコール、n−オクチルエーテル、炭素数が20〜40の範囲内にあるポリアルファオレフィン等が挙げられる。
工程Iにおいて、種粒子を形成するための加熱方法は、特に制限されず、例えばオイルバスなどの熱媒体による加熱であっても、マイクロ波照射による加熱であってもよいが、マイクロ波照射による加熱が好ましい。マイクロ波照射による加熱は、均一加熱を可能とし、かつエネルギーを金属イオンに直接与えることができるため、急速加熱を行なうことができる。これにより、反応液全体を所望の温度に均一にすることができ、金属イオンの還元、核の形成、成長を溶液全体において同時に生じさせ、結果として粒子径分布の狭い単分散な種粒子を短時間で容易に製造することができる。マイクロ波の使用波長は、特に限定するものではなく、例えば2.45GHzである。
工程Iで得られる種粒子の走査型電子顕微鏡観察による平均粒子径D1は、例えば50nm以下が好ましく、10nm以上50nm以下の範囲内がより好ましい。種粒子の平均粒子径D1が10nm未満では、ハンドリング性が低下するとともに、凝集しやすくなって、核剤として用いた場合に、粒子径分布がシャープなニッケル粒子を安定的に製造することが難しくなる。一方、種粒子の平均粒子径D1が50nmを超えると、種粒子の段階での粒子径のばらつきが大きくなって、やはり、核剤として用いた場合に、粒子径分布がシャープなニッケル粒子を安定的に製造することが困難になる。
工程IIでは、ニッケル塩と、脂肪族1級モノアミンと、を混合し、加熱することによってニッケル塩を有機アミンに溶解させたニッケル錯体溶液を準備する。
工程IIにおいて、ニッケル塩の種類は特に限定されず、例えば水酸化ニッケル、塩化ニッケル、硝酸ニッケル、硫酸ニッケル、炭酸ニッケル、カルボン酸ニッケル、Ni(acac)2(β−ジケトナト錯体)、ステアリン酸ニッケル等が挙げられるが、この中でも、塩化ニッケル又はカルボン酸ニッケルが好ましく、還元過程での解離温度(分解温度)が比較的低いカルボン酸ニッケルを用いることが有利である。カルボン酸ニッケルは単独で用いてもよいし、他のニッケル塩と併用することもできる。また、カルボン酸ニッケルは、工程Iと同様のものを使用することができる。
工程IIにおいて、脂肪族1級モノアミンは、工程Iと同じものを使用することができる。
ニッケル錯体溶液中のニッケル濃度は、例えば2〜13重量%の範囲内とすることが好ましく、6〜12重量%の範囲内とすることがより好ましい。本実施の形態の製造方法では、種粒子を形成する工程Iと、種粒子からニッケル粒子を成長させる工程IVを区別する多段階の反応によって、一段階の合成法に比べ、ニッケル錯体溶液中のニッケルの濃度を高めることが可能であり、生産性を向上させることができる。一段階の合成法では、ニッケル濃度が10重量%を超えると、反応性が低下するとともに、粒子径の制御が難しくなる。
本工程は、工程Iで得た種粒子と、工程IIで得たニッケル錯体溶液とを混合して混合液を得る工程である。
D2=D1(1+Y/X)1/3 ・・・(1)
[ここで、式(1)において、D2はニッケル粒子の平均粒子径(単位;nm)であり、D1は種粒子の平均粒子径(単位;nm)であり、Yは混合液中のニッケル錯体中のニッケル量(単位;g)であり、Xは種粒子中のニッケル量(単位;g)である。]
工程IVは、工程IIIで得た混合液中のニッケルイオンを加熱還元し、前記種粒子を核として金属ニッケルを析出・成長させてニッケル粒子を形成する。
工程IVにおける加熱方法は、特に制限されず、例えばオイルバスなどの熱媒体による加熱であっても、マイクロ波照射による加熱であってもよいが、マイクロ波照射による加熱が好ましい。マイクロ波照射によるニッケル錯体の加熱は、ニッケル錯体の均一加熱を可能とし、かつエネルギーをニッケル錯体に直接与えることができるため、急速加熱を行なうことができる。これにより、反応液全体を所望の温度に均一にすることができ、ニッケル錯体(又はニッケルイオン)の還元と成長を溶液全体において同時に生じさせ、結果として粒子径分布の狭い単分散なニッケル粒子を短時間で容易に製造することができる。マイクロ波の使用波長は、特に限定するものではなく、例えば2.45GHzである。
工程IVで得られるニッケル粒子は、例えば球状、擬球状、長球状、立方体様、切頭四面体様、双角錐状、正八面体様、正十面体様、正二十面体様等の種々の形状であってよいが、例えばニッケル粒子を電子部品の電極に使用した場合の充填密度の向上という観点から、球状又は擬球状が好ましく、球状がより好ましい。ここで、ニッケル粒子の形状は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察することにより確認できる。
本実施の形態のニッケル粒子の製造方法において、従来の一段階の合成法に比べて、精度の高い粒子径の制御が可能となる理由は明らかではないが、以下のように考えれば合理的説明が可能になる。従来の一段階の合成法、すなわち核生成からニッケル粒子の成長までをワンポットで行う方法では、その反応系の環境因子(例えば、反応液の濃度、撹拌条件、水分、反応速度に影響を与える天然物原料に由来する微量の不純物や微量金属の存在など)が、ニッケル粒子の成長に大きく影響を与えることから、粒子径の制御が困難となる。一方、本実施の形態のニッケル粒子の製造方法では、反応系の環境因子の影響が出やすい工程Iにおいて、生成する種粒子は粒子径が小さいので、その分、粒子径のバラツキを低く抑えることができる。そして、ニッケル粒子を成長させる工程IVにおいては、反応系の環境因子よりも、種粒子のほうがニッケル粒子の成長に大きな影響を与える因子となるので、最終的に製造されるニッケル粒子の粒子径を高精度に制御できるものと考えられる。
SEM(走査型電子顕微鏡)により試料の写真を撮影して、その中から無作為に200個を抽出してそれぞれの粒子径について面積を求め、真球に換算したときの粒子径を個数基準として一次粒子の平均粒子径とした。また、CV値(変動係数)は、(標準偏差)÷(平均粒子径)によって算出した。なお、CV値が小さいほど、粒子径がより均一であることを示す。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
331gのオレイルアミンに2.45gのギ酸銅四水和物と21.9gのギ酸ニッケル二水和物を加え、窒素フロー下で120℃、20分加熱することでギ酸銅とギ酸ニッケルをオレイルアミンに溶解した。
6949gのオレイルアミンに2611gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で140℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、337gのニッケル粒子スラリー(1−A)を加え、撹拌後、マイクロ波を照射して225℃まで加熱し、その温度を15分間保持することによってニッケル粒子スラリー(1−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(1−C)を静置分離し、上澄み液を取り除いた後、トルエンとメタノールを用いてそれぞれ2回洗浄した後、60℃に維持される真空乾燥機で6時間乾燥してニッケル粒子(1−D)を調製した。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
実施例1におけるギ酸銅四水和物の使用量を0.61gに変更したこと以外、実施例1と同様にして、ギ酸銅とギ酸ニッケルをオレイルアミンに溶解した。
1977gのドデシルアミンに882gの酢酸ニッケル四水和物を加え、実施例1と同様にして、ニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、333gのニッケル粒子スラリー(2−A)を加え、実施例1と同様にして、ニッケル粒子スラリー(2−C)を得、トルエンとメタノールを用いて洗浄後、乾燥してニッケル粒子(2−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(2−D)の平均粒子径は141nm、CV値は0.14であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
実施例1における331gのオレイルアミンの代わりに、314gのドデシルアミンを使用したこと、並びにギ酸銅四水和物及びギ酸ニッケル二水和物の使用量をそれぞれ0.49g、43.8gに変更したこと以外、実施例1と同様にして、ギ酸銅とギ酸ニッケルをドデシルアミンに溶解した。
4028gのドデシルアミンに1797gの酢酸ニッケル四水和物を加え、実施例1と同様にして、ニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、332gのニッケル粒子スラリー(3−A)を加え、実施例1と同様にして、ニッケル粒子スラリー(3−C)を得、トルエンとメタノールを用いて洗浄後、乾燥してニッケル粒子(3−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(3−D)の平均粒子径は63nm、CV値は0.10であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
実施例1における331gのオレイルアミンの代わりに、297gのオクチルアミンを使用したこと、並びにギ酸銅四水和物及びギ酸ニッケル二水和物の使用量をそれぞれ0.98g、65.7gに変更したこと以外、実施例1と同様にして、ギ酸銅とギ酸ニッケルをオクチルアミンに溶解した。
1050gのオクチルアミンに636gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、337gのニッケル粒子スラリー(4−A)を加え、撹拌後、マイクロ波を照射して170℃まで加熱し、その温度を60分間保持することによってニッケル粒子スラリー(4−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(4−C)を実施例1と同様にして処理して、ニッケル粒子(4−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(4−D)の平均粒子径は30nm、CV値は0.13であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
実施例1におけるギ酸銅四水和物を使用しなかったこと以外、実施例1と同様にして、ギ酸ニッケルをオレイルアミンに溶解した。
1918gのオクチルアミンに1526gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、335gのニッケル粒子スラリー(5−A)を加え、撹拌後、マイクロ波を照射して170℃まで加熱し、その温度を60分間保持することによってニッケル粒子スラリー(5−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(5−C)を実施例1と同様にして処理して、ニッケル粒子(5−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(5−D)の平均粒子径は112nm、CV値は0.15であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
実施例1における2.45gのギ酸銅四水和物の代わりに、0.036gの酢酸パラジウムを使用したこと以外、実施例1と同様にして、酢酸パラジウム及びギ酸ニッケルをオレイルアミンに溶解した。
1216gのオレイルアミンに543gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で140℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、334gのニッケル粒子スラリー(6−A)を加え、実施例1と同様にして、ニッケル粒子スラリー(6−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(6−C)を実施例1と同様にして処理して、ニッケル粒子(6−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(6−D)の平均粒子径は120nm、CV値は0.13であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
330gのオレイルアミンに29.7gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、20分加熱することで酢酸ニッケルをオレイルアミンに溶解した。
5092gのドデシルアミンに2670gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で140℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、336gのニッケル粒子スラリー(7−A)を加え、実施例1と同様にして、ニッケル粒子スラリー(7−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(7−C)を実施例1と同様に処理して、ニッケル粒子(7−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(7−D)の平均粒子径は85nm、CV値は0.11であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
307gのドデシルアミンに59.3gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、20分加熱することで酢酸ニッケルをドデシルアミンに溶解した。
2730gのオクチルアミンに1653gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、338gのニッケル粒子スラリー(8−A)を加え、撹拌後、マイクロ波を照射して170℃まで加熱し、その温度を60分間保持することによってニッケル粒子スラリー(8−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(8−C)を実施例1と同様にして処理して、ニッケル粒子(8−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(8−D)の平均粒子径は92nm、CV値は0.15であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
実施例8と同様にして、酢酸ニッケルをドデシルアミンに溶解した。
実施例8と同様にして、ニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、338gのニッケル粒子スラリー(9−A)を加え、実施例8と同様にして、ニッケル粒子スラリー(9−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(9−C)を実施例8と同様にして処理して、ニッケル粒子(9−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(9−D)の平均粒子径は41nm、CV値は0.13であった。
<工程I;第1のニッケル粒子の調製>
287gのオクチルアミンに0.29gの酢酸パラジウムと89.1gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、20分加熱することで酢酸パラジウムと酢酸ニッケルをオクチルアミンに溶解した。
1819gのオクチルアミンに954gの酢酸ニッケル四水和物を加え、窒素フロー下で120℃、4時間加熱することでニッケル錯体溶液を調製した。
上記のニッケル錯体溶液に、337gのニッケル粒子スラリー(10−A)を加え、撹拌後、マイクロ波を照射して170℃まで加熱し、その温度を60分間保持することによってニッケル粒子スラリー(10−C)を調製した。得られたニッケル粒子スラリー(10−C)を実施例1と同様に処理して、ニッケル粒子(10−D)を調製した。SEM写真の結果から、ニッケル粒子(10−D)の平均粒子径は77nm、CV値は0.14であった。
Claims (6)
- ニッケル粒子の製造方法であって、下記の工程I〜IV;
I)少なくともカルボン酸ニッケルを含む金属塩と、脂肪族1級モノアミンと、を混合し、加熱することによって種粒子を形成する工程、
II)ニッケル塩と、脂肪族1級モノアミンと、を混合し、加熱することによって、ニッケル塩を有機アミンに溶解させたニッケル錯体溶液を準備する工程、
III)前記種粒子と前記ニッケル錯体溶液とを混合して混合液を得る工程、
IV)前記混合液中のニッケルイオンを加熱還元し、前記種粒子を核として金属ニッケルを析出・成長させてニッケル粒子を形成する工程、
を備えることを特徴とするニッケル粒子の製造方法。 - 走査型電子顕微鏡観察による、前記種粒子の平均粒子径D1が10nm以上50nm以下の範囲内であり、前記ニッケル粒子の平均粒子径D2が20nm以上150nm以下の範囲内であり、かつ、8≧D2/D1である請求項1のニッケル粒子の製造方法。
- 前記種粒子の粒子径の変動係数CV1及び前記ニッケル粒子の粒子径の変動係数CV2がいずれも0.2以下であり、その比(CV1/CV2)が0.7以上1.3以内の範囲内である請求項1又は2に記載のニッケル粒子の製造方法。
- 前記工程IIで用いる前記脂肪族1級モノアミンは、炭素数が6以上20以下の範囲内である請求項1から3のいずれか1項に記載のニッケル粒子の製造方法。
- 前記金属塩が、カルボン酸ニッケルと、銅、銀、金、白金及びパラジウムから選ばれる1種以上の金属の塩と、を含む請求項1から4のいずれか1項に記載のニッケル粒子の製造方法。
- 前記工程I及び前記工程IVの加熱をマイクロ波によって行う請求項1から5のいずれか1項に記載のニッケル粒子の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014199998 | 2014-09-30 | ||
JP2014199998 | 2014-09-30 | ||
PCT/JP2015/075027 WO2016052067A1 (ja) | 2014-09-30 | 2015-09-03 | ニッケル粒子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2016052067A1 true JPWO2016052067A1 (ja) | 2017-07-20 |
JP6608378B2 JP6608378B2 (ja) | 2019-11-20 |
Family
ID=55630111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016551672A Active JP6608378B2 (ja) | 2014-09-30 | 2015-09-03 | ニッケル粒子の製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6608378B2 (ja) |
KR (1) | KR102314912B1 (ja) |
CN (1) | CN106715010B (ja) |
TW (1) | TWI648409B (ja) |
WO (1) | WO2016052067A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022156863A (ja) | 2021-03-31 | 2022-10-14 | 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 | ニッケルナノ粒子、その製造方法、ペースト材料及び積層セラミックコンデンサ |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10317022A (ja) * | 1997-05-22 | 1998-12-02 | Daiken Kagaku Kogyo Kk | 金属微粒子粉末の製造方法 |
JP2010037647A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Samsung Electro Mechanics Co Ltd | ニッケルナノ粒子の製造方法 |
WO2011115214A1 (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-22 | 新日鐵化学株式会社 | ニッケル-コバルトナノ粒子およびその製造方法 |
WO2011115213A1 (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-22 | 新日鐵化学株式会社 | ニッケルナノ粒子の製造方法 |
JP2013114775A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd | 分散性ニッケル微粒子組成物 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007009275A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Mitsui Mining & Smelting Co Ltd | ニッケル粒子の製造方法及びその製造方法により得られたニッケル粒子並びにそのニッケル粒子を用いた導電性ペースト |
US20090148600A1 (en) * | 2007-12-05 | 2009-06-11 | Xerox Corporation | Metal Nanoparticles Stabilized With a Carboxylic Acid-Organoamine Complex |
CN103429369B (zh) * | 2011-03-17 | 2015-06-24 | 新日铁住金化学株式会社 | 复合镍纳米粒子的制造方法 |
JP6095422B2 (ja) * | 2012-04-04 | 2017-03-15 | 新日鉄住金化学株式会社 | ニッケル粒子及びその製造方法 |
US9620786B2 (en) * | 2012-04-23 | 2017-04-11 | Lg Chem, Ltd. | Method for fabricating core-shell particles and core-shell particles fabricated by the method |
-
2015
- 2015-09-03 CN CN201580051045.4A patent/CN106715010B/zh active Active
- 2015-09-03 KR KR1020177004960A patent/KR102314912B1/ko active IP Right Grant
- 2015-09-03 WO PCT/JP2015/075027 patent/WO2016052067A1/ja active Application Filing
- 2015-09-03 JP JP2016551672A patent/JP6608378B2/ja active Active
- 2015-09-10 TW TW104129856A patent/TWI648409B/zh active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10317022A (ja) * | 1997-05-22 | 1998-12-02 | Daiken Kagaku Kogyo Kk | 金属微粒子粉末の製造方法 |
JP2010037647A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Samsung Electro Mechanics Co Ltd | ニッケルナノ粒子の製造方法 |
WO2011115214A1 (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-22 | 新日鐵化学株式会社 | ニッケル-コバルトナノ粒子およびその製造方法 |
WO2011115213A1 (ja) * | 2010-03-17 | 2011-09-22 | 新日鐵化学株式会社 | ニッケルナノ粒子の製造方法 |
JP2013114775A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Nippon Steel & Sumikin Chemical Co Ltd | 分散性ニッケル微粒子組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20170061659A (ko) | 2017-06-05 |
JP6608378B2 (ja) | 2019-11-20 |
CN106715010A (zh) | 2017-05-24 |
TWI648409B (zh) | 2019-01-21 |
CN106715010B (zh) | 2019-03-15 |
WO2016052067A1 (ja) | 2016-04-07 |
KR102314912B1 (ko) | 2021-10-19 |
TW201612328A (en) | 2016-04-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6274444B2 (ja) | 銅粉末の製造方法 | |
JP5068614B2 (ja) | マイクロ波を用いた銅ナノ粒子の製造方法 | |
JP4344001B2 (ja) | 微小銀粒子含有組成物、その製造方法、微小銀粒子の製造方法および微小銀粒子を有するペースト | |
KR101671049B1 (ko) | 니켈-코발트 나노 입자 및 그 제조 방법 | |
WO2011115213A1 (ja) | ニッケルナノ粒子の製造方法 | |
WO2015129781A1 (ja) | 金属ナノワイヤー形成用組成物、金属ナノワイヤー及びその製造方法 | |
JP2011214143A (ja) | ニッケルナノ粒子の製造方法 | |
JP5818318B2 (ja) | ニッケルナノ粒子の製造方法 | |
JP5831967B2 (ja) | 複合ニッケルナノ粒子及びその製造方法 | |
JP6494338B2 (ja) | ニッケル粒子の製造方法 | |
JP6608378B2 (ja) | ニッケル粒子の製造方法 | |
JP6539520B2 (ja) | ニッケル微粒子含有組成物及びその製造方法 | |
JP2011214142A (ja) | ニッケルナノ粒子の製造方法 | |
JP5906245B2 (ja) | 分散剤及び分散性金属ナノ粒子組成物 | |
JP2011214144A (ja) | 金属複合ニッケルナノ粒子の製造方法 | |
JP6603031B2 (ja) | ニッケル粒子及びその製造方法 | |
JP2013043157A (ja) | 分散剤及び分散性金属ナノ粒子組成物 | |
JP6644053B2 (ja) | ニッケル粒子、その製造方法及び導電性ペースト | |
KR20170019157A (ko) | 저온 소성용 구리 나노잉크 제조를 위한 구리 나노 입자 제조방법 | |
JP2013108141A (ja) | 金属微粒子組成物及びその製造方法 | |
JP2013043158A (ja) | 分散剤及び分散性金属ナノ粒子組成物 | |
JP2013043159A (ja) | 分散剤及び分散性金属ナノ粒子組成物 | |
JP2013043160A (ja) | 分散剤及び分散性金属ナノ粒子組成物 | |
JP6558750B2 (ja) | ニッケル微粒子含有組成物及びその製造方法 | |
Sinduja et al. | Synthesis of Nickel Nanoparticles and Characterization by Thermal Decomposition of Ni (2, 4-di-ClPhAc) 2 (N2H4) 1.5? H2O |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180820 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191001 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191023 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6608378 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |