JPWO2016035476A1 - 端子台 - Google Patents

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Abstract

ケース部材の外側から、コイル側端子をインバータ側配線部材に接続できる端子台を実現する。端子台1は、ケース部材CSの外側から内側に向かって挿入された雄ネジ部材6が配置されるネジ挿入孔2と、コイル側端子9が挿入されるコイル端子挿入孔4と、雌ネジ保持部13と、を備える。第一端子8は、コイル端子挿入孔4とネジ挿入孔2との交差部14に配置され、雌ネジ保持部13は、交差部14よりも軸方向内側XIに形成され、雄ネジ部材が、第一端子8の貫通孔15及びコイル側端子9の貫通孔16を貫通し、雌ネジ部材5に螺合されることにより、コイル側端子9が第一端子8に固定される。

Description

ケース部材の内側に収容された電動機のコイル側の端子と、ケース部材の外側に配置されたインバータ側の配線部材とを接続するための端子台に関する。
特開2008−301572号公報(特許文献1)には、ケース部材の内側に収容された電動機のコイルとケース部材の外側に配置されたインバータとの電気的な接続経路に設けられた端子台が開示されている。この端子台は、コイル側の端子であるコイル側端子を、インバータ側の配線部材であるインバータ側配線部材に接続する。特許文献1の技術では、端子台は、ケース部材の内側に設けられている。このため、コイル側端子をインバータ側配線部材に固定する場合には、ケース部材の一部である着脱部(18)を取り外し、着脱部(18)を介して、ケース部材の外側から内側に工具を挿入し、ケース部材の内側に配置されたボルト等を締結する必要がある。つまり、特許文献1の技術では、電動機とインバータとを接続する配線部材が通る穴とは別に、ケース部材の内側で結線作業を行うための開口部(いわゆるサービスホール)を、ケース部材に設ける必要がある。また、この開口部を塞ぐ蓋部材を設ける必要もある。よって、工具を挿入可能な位置に開口部を設ける必要があるなど、ケース部材の形状を変更する必要が生じたり、レイアウトの制約条件が増加したりすると共に、ケース部材のサイズ、部品点数、重量及び作業工数が増加する。
特開2008−301572号公報
そこで、ケース部材の外側から、コイル側端子をインバータ側配線部材に接続できる端子台の実現が望まれる。
1つの態様として、上記に鑑みた、ケース部材の内側に収容された電動機のコイルと前記ケース部材の外側に配置されたインバータとの電気的な接続経路に設けられ、前記コイル側の端子であるコイル側端子を、前記インバータ側の配線部材であるインバータ側配線部材に接続するための端子台は、前記インバータ側配線部材と前記コイル側端子とを電気的に接続する接続部材と、前記接続部材の一方の端子である第一端子に前記コイル側端子を固定する締結部材と、前記接続部材を保持する端子台本体部と、を備え、前記締結部材は、雌ネジ部材と、前記雌ネジ部材に螺合される雄ネジ部材とを備え、前記端子台本体部は、前記ケース部材に取り付けられる取付部と、前記ケース部材の外側から内側に向かって挿入された前記雄ネジ部材が配置されるネジ挿入孔と、前記ケース部材の内側に配置され、前記コイル側端子が挿入されるコイル端子挿入孔と、前記雌ネジ部材を保持する雌ネジ保持部と、を備え、前記コイル端子挿入孔は、前記ネジ挿入孔に交差するように形成され、前記第一端子は、前記コイル端子挿入孔と前記ネジ挿入孔との交差部に配置され、前記ネジ挿入孔に配置された前記雄ネジ部材の回転軸心に平行な方向を軸方向とし、前記軸方向において前記ケース部材の内側に向かう方向側を軸方向内側とし、前記雌ネジ保持部は、前記ネジ挿入孔における、前記交差部よりも前記軸方向内側の部分に形成され、前記雄ネジ部材が、前記第一端子に設けられた貫通孔及び前記コイル側端子に設けられた貫通孔を貫通し、前記雌ネジ部材に螺合されることにより、前記コイル側端子が前記第一端子に固定される。
この構成によれば、第一端子に設けられた貫通孔及びコイル側端子に設けられた貫通孔を雄ネジ部材が貫通し、雌ネジ部材に螺合されることにより、コイル側端子が第一端子に固定される。そして、雄ネジ部材は、ケース部材の外側から内側に向かってネジ挿入孔に挿入される。即ち、この構成によれば、ケース部材の外側から、コイル側端子をインバータ側配線部材に接続できる端子台が実現される。従って、結線作業のために、特許文献1のような開口部(サービスホール)を、ケース部材に設ける必要がない。換言すれば、ケース部材に設ける必要があるのは、電動機とインバータとの間の配線部材を通す穴のみでよく、ケース部材の形状の自由度が増し、ケース部材の大型化や重量増加を招く可能性も減少する。
ケース部材に取り付けられた状態の端子台の断面図 ケース部材に取り付けられた状態の端子台の要部断面図 端子台の分解斜視図 蓋部材が端子台本体部に取り付けられていない状態で、端子台を軸方向外側に見た側面図 端子台の分解断面図
1.実施形態
以下、端子台1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、端子台1が取り付けられた駆動装置の断面図であり、図2は、ケース部材CSに取り付けられた状態の端子台1の断面図であり、図3は、端子台1の分解斜視図であり、図4は、蓋部材29が端子台本体部3に取り付けられていない状態で、端子台1を軸方向外側XOに見た側面図であり、図5は、端子台1の分解断面図である。
端子台1は、図1及び図2などに示すように、ケース部材CSの内側に収容された電動機MGのコイルCOとケース部材CSの外側に配置されたインバータINとの電気的な接続経路に設けられ、コイルCO側の端子であるコイル側端子9を、インバータIN側の配線部材であるインバータ側配線部材12に接続する。
端子台1は、インバータ側配線部材12とコイル側端子9とを電気的に接続する接続部材7と、接続部材7の一方の端子である第一端子8にコイル側端子9を固定する締結部材11と、接続部材7を保持する端子台本体部3と、を備えている。締結部材11は、雌ネジ部材5と、雌ネジ部材5に螺合される雄ネジ部材6とを備えている。
端子台本体部3は、ケース部材CSに取り付けられる取付部10と、ケース部材CSの外側から内側に向かって挿入された雄ネジ部材6が配置されるネジ挿入孔2と、ケース部材CSの内側に配置され、コイル側端子9が挿入されるコイル端子挿入孔4と、雌ネジ部材5を保持する雌ネジ保持部13と、を備えている。
コイル端子挿入孔4は、ネジ挿入孔2に交差するように形成されている。すなわち、コイル端子挿入孔4とネジ挿入孔2は交差し、互いに連通している。接続部材7の第一端子8は、コイル端子挿入孔4とネジ挿入孔2との交差部14に配置されている。雌ネジ保持部13は、ネジ挿入孔2における、交差部14よりも軸方向内側XIの部分に形成されている。
雄ネジ部材6が、第一端子8に設けられた貫通孔15及びコイル側端子9に設けられた貫通孔16を貫通し、雌ネジ部材5に螺合されることにより、コイル側端子9が第一端子8に固定される。これによって、第一端子8及びコイル側端子9を、雄ネジ部材6及び雌ネジ部材5により軸方向両側から挟み込み、接続することができる。
ここで、軸方向Xは、ネジ挿入孔2に配置され、雌ネジ部材5に螺合された雄ネジ部材6の回転軸心Cに平行な方向である。なお、雄ネジ部材6の回転軸心Cは、雌ネジ保持部13に保持された雌ネジ部材5のネジ孔の軸心と一致している。軸方向内側XIは、軸方向Xにおいて、ケース部材CSの内側に向かう方向側であり、軸方向外側XOは、軸方向Xにおいて、ケース部材CSの外側に向かう方向側であり、軸方向内側XIとは反対方向側である。
コイル端子挿入孔4が延びる方向を孔延出方向Zとする。孔延出方向ZにおいてコイルCO側に向かう方向側を、孔延出方向第一側Z1とし、孔延出方向ZにおいてコイルCOとは反対側に向かう方向側であり、孔延出方向第一側Z1とは反対方向側を、孔延出方向第二側Z2とする。また、軸方向X及び孔延出方向Zと直交する方向を直交方向Yとする(図3参照)。
本実施形態では、端子台1は、3つのコイル側端子9を備えた三相交流式の電動機MGに対応した端子台であり、図3及び図4に示すように、3つの接続部材7及び締結部材11を備えている。また、端子台本体部3は、各締結部材11の雄ネジ部材6が挿入される3つのネジ挿入孔2と、各コイル側端子9が挿入される3つのコイル端子挿入孔4と、各締結部材11の雌ネジ部材5を保持する3つの雌ネジ保持部13と、を備えている。 本実施形態では、3つの雄ネジ部材6(ネジ挿入孔2)が互いに平行な状態で、直交方向Yに沿って一列に並べられていると共に、3つのコイル側端子9(コイル端子挿入孔4)が、3つの雄ネジ部材6の配設ピッチと同じピッチで、互いに平行な状態で直交方向Yに沿って一列に並べられている。よって、3つの雄ネジ部材6(ネジ挿入孔2)及びコイル側端子9(コイル端子挿入孔4)が一列に並べられている方向は、直交方向Yと一致している。
<ケース開口部23への取付け>
端子台1は、取付部10によりケース部材CSに取り付けられる。本実施形態では、図1、図2に示すように、取付部10は、ケース部材CSに形成された開口部であるケース開口部23に取り付けられると共に、ケース開口部23との間を密閉する密閉部(後述するシール部材25)を有している。よって、端子台1は、ケース開口部23を塞ぐようにケース部材CSに取り付けられる。
本実施形態では、図1に示すように、ケース部材CSは、電動機MGを収容する第一ケース部材CS1と、第一ケース部材CS1に連結される第二ケース部材CS2とを備えている。第一ケース部材CS1は、第二ケース部材CS2の孔延出方向第一側Z1に配置される。また、ケース部材CSは、第一ケース部材CS1に連結される第三ケース部材CS3を備えており、第三ケース部材CS3は、第一ケース部材CS1の孔延出方向第一側Z1に配置される。
第一ケース部材CS1と第二ケース部材CS2は、互いに連通する内側空間20を形成している。コイル側端子9は、内側空間20において、第一ケース部材CS1側から第二ケース部材CS2側に延びている。より詳細には、第一ケース部材CS1の内側に配置されたコイルCOからコイル接続導体35が、第二ケース部材CS2の内側まで孔延出方向第二側Z2に延びており、コイル接続導体35の孔延出方向第二側Z2の先端にコイル側端子9が取り付けられている。
インバータINは、第二ケース部材CS2と、第二ケース部材CS2の外側面に接合される収容室カバー部材21と、により囲まれたインバータ収容室22に収容されている。ケース開口部23は、第二ケース部材CS2におけるインバータ収容室22を形成する部分に形成されている。なお、本実施形態では、ケース部材CSは、図1に外形のみを示すように、車輪に電動機MGの駆動力を伝達する変速装置などの動力伝達装置36も収容している。
端子台本体部3は、ケース部材CSの内側に配置される部分を有する。少なくともコイル端子挿入孔4及び雌ネジ保持部13は、ケース部材CSの内側に配置される。そして、ケース部材CSの内側の内側空間20において、電動機MGのコイルCOから延びているコイル側端子9がコイル端子挿入孔4に挿入される。
ここで、ケース部材CSの内側とは、端子台1の取付部10がケース部材CSに取り付けられた状態で、ケース部材CSの内部に露出する部分又は領域を意味する。また、ケース部材CSの外側とは、端子台1の取付部10がケース部材CSに取り付けられた状態で、ケース部材CSの外部に露出する部分又は領域を意味する。なお、インバータ収容室22は、ケース部材CSの外側面48により囲まれて形成されているため、インバータ収容室22の内側空間は、ケース部材CSの外側である。
<ネジ挿入孔2>
ネジ挿入孔2には、ケース部材CSの外側から内側に向かって挿入された雄ネジ部材6が配置される。ネジ挿入孔2は、端子台本体部3内をケース部材CSの外側から内側に向かって、軸方向Xに延びており、ケース部材CSの外側と内側とを軸方向Xに連通する。本実施形態では、軸方向Xは、電動機MGの回転軸心Aと直交している。
本実施形態では、図2、図3及び図5に示すように、雄ネジ部材6は、外周面にネジ山が形成された円柱状の軸部42と、軸部42を回転させるねじ回し等の工具が嵌合される頭部43とを備えている。雄ネジ部材6は、図3に示すように、ケース部材CSの外側から内側に向かって、軸部42の先端からネジ挿入孔2に挿入される。このため、雄ネジ部材6がネジ挿入孔2に挿入された状態において、頭部43は、軸部42よりもケース部材CSの外側(軸方向外側XO)に配置され、頭部43における工具が嵌合する嵌合部(本例では、六角星形の凹部)が、ケース部材CSの外側を向いている。よって、ケース部材CSの外側から、ねじ回しを頭部43(嵌合部)に取付けて、雄ネジ部材6を回転させ、雌ネジ部材5に螺合させることができる。軸部42は、第一端子8の貫通孔15及びコイル側端子9の貫通孔16を軸方向内側XIに貫通するが、頭部43は、第一端子8の貫通孔15及びコイル側端子9の貫通孔16を貫通せずに、第一端子8及びコイル側端子9の軸方向外側XOに配置される。軸部42が雌ネジ部材5のネジ孔に螺合されると、頭部43の回転に応じて、雌ネジ部材5が軸方向移動空間17内を軸方向外側XOに移動する。これにより第一端子8及びコイル側端子9が、軸方向外側XOに配置された頭部43と、軸方向内側XIに配置された雌ネジ部材5とにより軸方向両側から挟まれて、コイル側端子9が第一端子8に固定される。このように、ケース部材CSの外側から、ネジ挿入孔2内の雄ネジ部材6を回転させることにより、雄ネジ部材6を雌ネジ部材5に螺合させて、コイル側端子9を第一端子8に固定させることができる。
<シール機構>
ケース部材CSの液密性を保ち、ケース部材CSの内側から外側に、潤滑油などが漏れないように、端子台1にはシール機構が備えられている。取付部10は、上述したように、ケース開口部23との間を密閉する密閉部を有している。本実施形態では、取付部10とケース部材CSとの間に、ケース開口部23の全周を囲む環状の弾性部材からなるシール部材25が設けられている。このシール部材25が密閉部に対応する。より詳細には、取付部10の外周面に、全周に亘って内側に窪む環状の溝が形成されており、当該環状の溝に、環状のシール部材25が嵌め込まれている。シール部材25の外周面が、ケース開口部23の内周面に接して、ケース開口部23の内周面と取付部10の外周面との間を密閉している。
端子台1は、ネジ挿入孔2におけるケース部材CSの外側の開口部(以下、外側開口部44と称す)を覆って密閉する挿入孔カバー部材24を備えている。本実施形態では、ネジ挿入孔2の外側開口部44には、3つのネジ挿入孔2の間を直交方向Yに仕切る仕切部材が設けられておらず、直交方向Yに連通した1つの孔となっている。ネジ挿入孔2は、外側開口部44を形成するため、螺合後の雄ネジ部材6が内側に配置される部分よりも軸方向外側XO(ケース部材CSの外側)に延びている。本例では、ネジ挿入孔2は、取付部10よりも軸方向外側XO(ケース部材CSの外側)に延びており、当該延出部が、挿入孔カバー部材24が取り付けられる外側開口部44である。外側開口部44が、ケース部材CSよりも外側に突出しているので、外側開口部44への挿入孔カバー部材24の脱着が容易である。
挿入孔カバー部材24は、ネジ挿入孔2の外側開口部44の内周面に嵌合される。外側開口部44の内周面と、挿入孔カバー部材24の外周面との間に、外側開口部44の全周を囲む環状の弾性部材からなるシール部材30が設けられる。より詳細には、挿入孔カバー部材24の外周面に、全周に亘って内側に窪む環状の溝が形成されており、当該環状の溝に、環状のシール部材30が嵌め込まれている。シール部材30の外周面が、外側開口部44の内周面に接して、外側開口部44の内周面と挿入孔カバー部材24の外周面との間を密閉している。このように、ケース部材CSの内側と外側を連通するネジ挿入孔2の外側開口部44を、挿入孔カバー部材24により密閉し、ケース部材CSの液密性を保つことができる。図3に示すように、挿入孔カバー部材24の直交方向両側には、それぞれ軸方向内側XIに延びる引っ掛け部38が備えられている。引っ掛け部38が、端子台本体部3の直交方向両側に設けられた突出部41にそれぞれ引っ掛けられて、挿入孔カバー部材24が端子台本体部3に固定される。
<コイル端子挿入孔4>
コイル端子挿入孔4は、ネジ挿入孔2に交差するように形成されており、端子台本体部3内を軸方向Xに交差する孔延出方向Zに延びている。本実施形態では、ネジ挿入孔2の中心線(本例では、回転軸心Cに一致)と、コイル端子挿入孔4の中心線が交差している。孔延出方向Zは、軸方向Xに直交しており、電動機MGの回転軸心Aと平行な方向である。コイル端子挿入孔4は、端子台本体部3内をコイルCO側に向かう孔延出方向第一側Z1に延びており、孔延出方向第一側Z1に開口している。コイル端子挿入孔4の孔延出方向第一側Z1の開口端部には、孔延出方向第一側Z1に向かうに従って、断面積が次第に拡大する拡大部49が設けられている。この拡大部49により、コイル端子挿入孔4に対して、コイル側端子9を挿入し易くなっている。一方、コイル端子挿入孔4の孔延出方向第二側Z2は開口していない。このため、コイル端子挿入孔4から挿入されたコイル側端子9が孔延出方向第二側Z2の壁に当たると、コイル側端子9は、孔延出方向Zにおいて位置決めされる。この位置決めによって、コイル側端子9の貫通孔16がネジ挿入孔2との交差部14に配置されて、雄ネジ部材6を貫通させることができる。
また、コイル側端子9の貫通孔16の孔延出方向Zの幅は、雄ネジ部材6の軸部42の孔延出方向Zの幅(軸部42の外径)よりも長くなっている。本例では、図3に示すように、貫通孔16は、孔延出方向Zに長い長孔形状である。このため、コイル側端子9の位置が、孔延出方向Zに沿って多少変動しても、雄ネジ部材6の軸部42をコイル側端子9の貫通孔16に貫通させることができる。
<ケース部材CSの内側への延出>
本実施形態では、コイル端子挿入孔4は、図1及び図2に示すように、ケース部材CSの内側空間20においてコイルCOから延出しているコイル側端子9がそのまま挿入されるように、ケース部材CSの内側面45よりも内側(軸方向内側XI)に配置されている。これに伴い、雌ネジ保持部13も、ケース部材CSの内側面45よりも内側(軸方向内側XI)に配置されている。このため、コイル端子挿入孔4及び雌ネジ保持部13が形成されている端子台本体部3の部分(以下、内側配置部46と称す)は、ケース部材CSの内側面45よりも内側(軸方向内側XI)に配置されている。端子台本体部3(内側配置部46)は、図1から図4に示すように、軸方向Xに直交する断面の角が丸められた(孔延出方向Z及び直交方向Yに延びる当該断面の角が丸められた)直方体状に形成されている。端子台本体部3は、ケース部材CSに取り付けられる取付部10から、ケース部材CSの内側面45よりも内側に配置される内側配置部46まで、ケース部材CSの内側(軸方向内側XI)に延出している。
取付部10からコイル端子挿入孔4までの軸方向内側XIの延出長さは、コイルCOから延出しているコイル側端子9のケース部材CSの内側における位置や、ケース部材CSの壁の厚さに応じて設定されている。即ち、当該延出長さは、これら(コイルCO、コイル側端子9、ケース部材CS)の配置に適合している。
<接続部材7>
接続部材7の第一端子8は、コイル端子挿入孔4とネジ挿入孔2との交差部14に配置されている。第一端子8の貫通孔15の軸心は、雄ネジ部材6の回転軸心Cと一致している。第一端子8は、コイル端子挿入孔4内を孔延出方向Zに延びている。接続部材7は、図2に示すように、内部延出部26と外側延出部27とを備えている。内部延出部26は、コイル端子挿入孔4に配置された第一端子8から、端子台本体部3の内部をケース部材CSの外側に向かって延びる部分である。外側延出部27は、ケース部材CSの外側において内部延出部26から端子台本体部3の外側に突出し、インバータ側配線部材12に接続される部分である。
この構成によれば、接続部材7を、ケース部材CSの内側に配置される第一端子8から、ケース部材CSの外側に延ばして、ケース部材CSの外側に配置されるインバータ側配線部材12に接続することができる。また、接続部材7は、端子台本体部3の内部をケース部材CSの外側に向かって延びるので、ケース部材CSの内部を内側から外側に貫通する接続部材7の周囲を端子台本体部3により密閉して、ケース部材CSの液密性を保つことができる。本例では、接続部材7は、端子台本体部3にインサート形成されている。
本実施形態では、接続部材7は、第一端子8の孔延出方向第一側Z1の端部から、ネジ挿入孔2の孔延出方向第一側Z1に位置する端子台本体部3の内部を、軸方向外側XOに延びた後、ケース部材CSの外側を孔延出方向第一側Z1に延びている。
外側延出部27には、接続部材7の他方の端子である第二端子47が備えられており、インバータ側配線部材12が接続される。第二端子47に設けられた貫通孔及びインバータ側配線部材12の接続端子に設けられた貫通孔に、雄ネジ部材31が挿入され、雄ネジ部材31が雌ネジ部材32に螺合されることにより、第二端子47が、インバータ側配線部材12の接続端子に固定される。ここでは、雌ネジ部材32は、第二端子47に対して溶接等により一体的に固定されている。
<雌ネジ保持部13の構成>
雌ネジ保持部13は、上記したように、ネジ挿入孔2における、交差部14よりも軸方向内側XIの部分に形成されている。本実施形態では、雌ネジ保持部13は、雌ネジ部材5の回転を規制する回転規制部18を備えている。この構成によれば、回転規制部18により雌ネジ部材5の回転が規制されているので、ケース部材CSの内側で工具等により雌ネジ部材5を保持する必要がなく、ケース部材CSの外側から雄ネジ部材6を回転させるだけで、雄ネジ部材6を雌ネジ部材5に螺合させることができる。
接続部材7の第一端子8は、上記したように、コイル端子挿入孔4とネジ挿入孔2との交差部14に配置される。本実施形態では、コイル側端子9は、コイル端子挿入孔4における、第一端子8よりも軸方向内側XIの空間に挿入されるように構成されている。雌ネジ保持部13は、雌ネジ部材5の軸方向Xの移動を許容する軸方向移動空間17を備えている。この構成によれば、コイル側端子9は、第一端子8と雌ネジ部材5との間の空間に挿入される。そして、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されるに従って、雌ネジ部材5が軸方向外側XOに移動し、第一端子8と雌ネジ部材5とによりコイル側端子9を軸方向両側から挟み込み、コイル側端子9を第一端子8に固定させることができる。雌ネジ保持部13は、締結部材11の軸方向Xの移動を一定範囲内に規制する軸方向移動規制部19を有している。
雌ネジ部材5は、軸方向Xに貫通するネジ孔を備えており、ネジ孔の内周面にネジ山が形成されている。また、雌ネジ部材5は、外周面に面取り加工がされた面取加工部34を備えている。この面取加工部34が雌ネジ保持部13の回転規制部18に嵌合して周方向の回転が規制される。本実施形態では、図2及び図3に示すように、雌ネジ部材5の軸方向外側XO側の部分は、円柱状に形成された円柱状部33であり、雌ネジ部材5の軸方向内側XIの部分が、図3及び図4に示されるように、円柱状部33よりも径が拡大した拡大部である。拡大部の外周面は、軸方向Xに平行な平面でカットされ、面取り加工がされた面取加工部34である。本実施形態では、面取加工部34は、軸方向Xに平行な八つの平面でカットされ、軸方向Xに直交する断面が八角形状になっている。雌ネジ保持部13の回転規制部18も、面取加工部34に対応して、軸方向Xに直交する断面が八角形状になっている。
本実施形態では、雌ネジ保持部13の軸方向外側XO側の部分は、円筒状の導入孔50を有している。この導入孔50には、雌ネジ部材5の円柱状部33が軸方向Xに貫通すると共に嵌合する。導入孔50により、雌ネジ保持部13とコイル端子挿入孔4とが連通する。導入孔50の中心線は、ネジ挿入孔2の中心線と一致している。導入孔50の軸方向長さは、円柱状部33の軸方向長さより短い。図5は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合する前の状態を示しており、図2は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合した後の状態を示している。雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されると、円柱状部33は、導入孔50を軸方向外側XOに移動してコイル端子挿入孔4の内側に突出し、円柱状部33の軸方向外側XO側の端面が、コイル側端子9に当接する。
雌ネジ保持部13の軸方向外側XO側の部分は、雌ネジ部材5の面取加工部34に合わせて面取り加工がされた回転規制部18である。本実施形態では、図4に示すように、回転規制部18は、導入孔50よりも内径が大きく、面取加工部34に対応した形状をしている。本実施形態では、回転規制部18は、面取加工部34に対応して、後述する係止部28が配置される配置空間39を除いて、軸方向Xに直交する断面が八角形状で、軸方向Xに延びる筒状になっている。なお、配置空間39が設けられる部分では、回転規制部18の軸方向Xに直交する断面の形状は、直交方向Y及び孔延出方向Zに平行な辺を有する四角形状(長方形状)になっている。回転規制部18に、面取加工部34が嵌合して、雌ネジ部材5の周方向の回転が規制される。図2及び図5に示すように、回転規制部18の軸方向Xの長さは、面取加工部34の軸方向Xの長さより長くされており、面取加工部34は、回転規制部18内を軸方向Xに移動可能に構成されている。
回転規制部18の軸方向外側XO側は、導入孔50との段差面により部分的に覆われており、回転規制部18の軸方向内側XIは、蓋部材29により覆われている。そのため、面取加工部34の軸方向Xの移動は、回転規制部18の軸方向長さの範囲内に規制されている。本実施形態では、蓋部材29、及び回転規制部18と導入孔50との段差面が軸方向移動規制部19を構成している。
図5(螺合前)及び図2(螺合後)に示すように、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されるに従い、面取加工部34は、回転規制部18内を軸方向外側XOに移動する。そして、図2に示すように、円柱状部33の軸方向外側XO側の端面がコイル側端子9に当接し、雄ネジ部材6の頭部43との間で第一端子8及びコイル側端子9を挟み込んだとき、面取加工部34と、回転規制部18と導入孔50との段差面との間には隙間が生じる。
<蓋部材29>
雌ネジ保持部13は、端子台本体部3の軸方向内側XIに開口するように形成されている。蓋部材29は、端子台本体部3の開口を覆うように、端子台本体部3の軸方向内側XIに取り付けられる。蓋部材29は、図2及び図3に示すように、端子台本体部3の軸方向内側XIの端面全体を覆うように、角が丸められた矩形板状に形成されている。蓋部材29の孔延出方向両側には、それぞれ軸方向外側XOに延びる引っ掛け部37が備えられている。引っ掛け部37が、端子台本体部3の孔延出方向両側に設けられた突出部40にそれぞれ引っ掛けられて、蓋部材29が端子台本体部3に固定される。
<雌ネジ部材5の係止機構>
図5に示すように、雌ネジ部材5は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されていない状態で、交差部14(コイル端子挿入孔4)に突出しないように、雌ネジ保持部13内に配置されている。この構成によれば、雌ネジ部材5がコイル端子挿入孔4に突出していないので、コイル側端子9をコイル端子挿入孔4に挿入し易くなる。
雌ネジ保持部13は、軸方向外側XOへの雌ネジ部材5の移動を抑制する係止部28を有している。係止部28の軸方向Xの保持力は、雌ネジ部材5の自重により雌ネジ部材5に作用し得る軸方向外側XO向きの力よりも大きく、雌ネジ部材5と雄ネジ部材6との螺合により雌ネジ部材5に作用する軸方向外側XO向きの力よりも小さい。このような保持力により、係止部28は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されていない状態では、雌ネジ部材5が軸方向外側XOに移動しないように雌ネジ部材5を係止する。一方、係止部28は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されることにより雌ネジ部材5に作用する軸方向外側XOへの力が所定値(保持力)よりも大きくなると、雌ネジ部材5の軸方向外側XOへの移動を許容する。よって、雄ネジ部材6を雌ネジ部材5に螺合させる前は、雌ネジ部材5がコイル端子挿入孔4側(軸方向外側XO)に突出しないように保持させることができるので、コイル側端子9をコイル端子挿入孔4に挿入し易くなる。
本実施形態では、係止部28は、径が拡大している面取加工部34を係止する係止爪であり、回転軸心Cの径方向内側に向けて尖った三角形状とされている。係止部28(係止爪)は、雌ネジ部材5が軸方向内側XIに移動した状態で、面取加工部34の軸方向外側XOに配置されるように形成されている。係止部28(係止爪)は、面取加工部34の孔延出方向第一側Z1及び孔延出方向第二側Z2に1つずつ備えられている。係止部28(係止爪)は、蓋部材29に備えられており、蓋部材29の軸方向外側XOの面から軸方向外側XOに突出している。
雌ネジ保持部13(回転規制部18)は、係止部28を配置するための配置空間39を備えている。配置空間39は、回転規制部18における軸方向内側XIの部分において、孔延出方向第一側Z1及び孔延出方向第二側Z2に広がった空間とされている。孔延出方向第一側Z1及び孔延出方向第二側Z2の配置空間39に、それぞれ係止部28が配置されている。
<第一端子8の配置>
接続部材7の第一端子8は、コイル端子挿入孔4の軸方向Xにおける中心部よりも軸方向外側XOに配置されている。このため、コイル端子挿入孔4における第一端子8よりも軸方向内側XIの空間を広げることができ、当該空間にコイル側端子9を挿入し易くなる。本実施形態では、第一端子8は、コイル端子挿入孔4の軸方向外側XOの端面に接するように、コイル端子挿入孔4において軸方向外側XOに寄って配置されている。このため、コイル端子挿入孔4における第一端子8よりも軸方向内側XIの空間を最大限に広げることができている。
本実施形態では、接続部材7は、上記したように、第一端子8の孔延出方向第一側Z1の端部から、ネジ挿入孔2の孔延出方向第一側Z1に位置する端子台本体部3の内部を、軸方向外側XO(ケース部材CSの外側)に延びた後、ケース部材CSの外側を孔延出方向第一側Z1に延びている。すなわち、接続部材7は、コイル側端子9が挿入されるコイル端子挿入孔4の開口側と同じ側である孔延出方向第一側Z1に、第一端子8から延びている。上記のように、コイル側端子9は、コイル端子挿入孔4における第一端子8よりも軸方向内側XIの空間に挿入される。従って、接続部材7を、第一端子8の孔延出方向第一側Z1の端部から軸方向外側XOに延ばしても、当該軸方向外側XOへの延出部により、コイル側端子9の挿入空間が塞がれることはない。このように、コイル側端子9が、コイル端子挿入孔4における第一端子8よりも軸方向内側XIの空間に挿入されるので、接続部材7の第一端子8からの延出方向の自由度を高めることができる。
<組付け工程>
端子台1は、雌ネジ保持部13に雌ネジ部材5が保持された状態で、ケース部材CSの外側から、ケース部材CSのケース開口部23に挿入され、取付部10によりケース部材CSに取り付けられる。本実施形態では、端子台1は、第二ケース部材CS2のケース開口部23に取り付けられる。また、蓋部材29の係止部28に雌ネジ部材5が係止されており、雌ネジ部材5は、雌ネジ保持部13の軸方向内側XIに寄って保持されている。
そして、コイル端子挿入孔4に、孔延出方向第一側Z1からコイル側端子9が挿入される。本実施形態では、電動機MGを内側に収容した第一ケース部材CS1が、孔延出方向第一側Z1から第二ケース部材CS2に固定される。この際、電動機MGから孔延出方向第二側Z2に延出しているコイル側端子9が、コイル端子挿入孔4に孔延出方向第一側Z1から挿入される。
その後、雄ネジ部材6が、ケース部材CSの外側からネジ挿入孔2に挿入され、第一端子8に設けられた貫通孔15及びコイル側端子9に設けられた貫通孔16を軸方向内側XIに貫通する。そして、ネジ挿入孔2に挿入された雄ネジ部材6が、ケース部材CSの外側からねじ回しなどの工具により回転されて雌ネジ部材5に螺合され、コイル側端子9が第一端子8に固定される。
その後、ネジ挿入孔2の外側開口部44に、挿入孔カバー部材24が取り付けられ、ネジ挿入孔2を密閉する。また、ケース部材CSの外側に延出した接続部材7の第二端子47に、インバータ側配線部材12が接続される。その後、第二ケース部材CS2の外側面に、収容室カバー部材21が接合されて、端子台1が収容室カバー部材21により覆われる。
〔その他の実施形態〕
以下、その他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態において、端子台1が取り付けられるケース部材CSが電動機MGに加えて変速装置などの動力伝達装置36を収容している場合を例として説明した。しかし、端子台1が取り付けられるケース部材CSの形態はこれに限定されない。すなわち、ケース部材CSが電動機MG以外に、変速装置などの動力伝達装置36を収容していなくてもよく、或いは他の装置を収容していてもよい。
(2)上記の実施形態において、3つの雄ネジ部材6(ネジ挿入孔2)が互いに平行な状態で、直交方向Yに沿って一列に並べられていると共に、3つのコイル側端子9(コイル端子挿入孔4)が、3つの雄ネジ部材6の配設ピッチと同じピッチで、互いに平行な状態で直交方向Yに沿って一列に並べられている場合を例として説明した。しかし、雄ネジ部材6(ネジ挿入孔2)の配列はこの態様に限定されない。すなわち、3つの雄ネジ部材6(ネジ挿入孔2)が互いに平行な状態で並べられていなくてもよく、或いは一列に並べられていなくてもよい。また、3つのコイル側端子9(コイル端子挿入孔4)が、互いに平行な状態で並べられていなくてもよく、或いは一列に並べられていなくてもよい。
(3)上記の実施形態において、端子台1は、三相交流式の電動機MGに対応した端子台とされており、3つの接続部材7及び締結部材11を備えている場合を例として説明した。しかし、接続部材7及び締結部材11の数は3つに限定されない。すなわち、端子台1は、コイル側端子9の数に合わせた数の接続部材7及び締結部材11を備えるとよい。
(4)上記の実施形態において、ケース部材CSは、電動機MGを収容する第一ケース部材CS1と、第一ケース部材CS1に連結される第二ケース部材CS2とを備え、取付部10は、第二ケース部材CS2におけるインバータ収容室22を形成する部分に形成されたケース開口部23に取り付けられている場合を例として説明した。しかし、ケース部材CSや取付部10の態様は、これに限定されない。すなわち、ケース部材CSは、任意の数のケース部材が連結されて構成されてもよく、取付部10は、ケース部材CSの任意の位置に設けられたケース開口部に取り付けられてもよい。
(5)上記の実施形態において、コイル側端子9は、コイル端子挿入孔4における、第一端子8よりも軸方向内側XIの空間に挿入される場合を例として説明した。しかし、コイル側端子9は、コイル端子挿入孔4における、第一端子8よりも軸方向外側XOの空間に挿入されるように構成されてもよい。この場合は、雌ネジ保持部13は、雌ネジ部材5の軸方向Xの移動を許容する軸方向移動空間17を備えずに、雌ネジ部材5を軸方向Xに移動させないように構成されてもよい。
(6)上記の実施形態において、端子台1は、ネジ挿入孔2におけるケース部材CSの外側の開口部(外側開口部44)を覆って密閉する挿入孔カバー部材24を備える場合を例として説明した。しかし、端子台1は、挿入孔カバー部材24を備えていなくてもよい。この場合は、例えば、雄ネジ部材6が、雌ネジ部材5に螺合されることにより、雄ネジ部材6の頭部43などにより、ネジ挿入孔2に備えられた軸部42が貫通する貫通孔を塞ぎ密閉するように構成されてもよい。
(7)上記の実施形態において、接続部材7は、端子台本体部3の内部をケース部材CSの外側に向かって延びるように構成されている場合を例として説明した。しかし、接続部材7は、端子台本体部3の外部をケース部材CSの外側に向かって延びるように構成されてもよい。この場合は、例えば、接続部材7は、取付部10に設けられた密閉部の内部を、ケース部材CSの外側に向かって延びるように構成され、接続部材7の周囲の密閉性を保つように構成されてもよい。
(8)上記の実施形態において、ケース部材CSの液密性を保つため、挿入孔カバー部材24や取付部10の密閉部などが備えられている場合を例として説明した。しかし、ケース部材CSの内側と外側との間の密閉性を確保する必要がない場合は、挿入孔カバー部材24や取付部10の密閉部などが備えられなくてもよい。
(9)上記の実施形態において、雌ネジ部材5は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されていない状態で、交差部14に突出しないように、雌ネジ保持部13内に配置されている場合を例として説明した。しかし、雌ネジ部材5は、雄ネジ部材6が雌ネジ部材5に螺合されていない状態で、コイル側端子9が挿入可能な程度に、交差部14に突出するように配置されていてもよい。
(10)上記の実施形態において、接続部材7は、第一端子8の孔延出方向第一側Z1の端部から、ネジ挿入孔2の孔延出方向第一側Z1に位置する端子台本体部3の内部を、軸方向外側XOに延びた後、ケース部材CSの外側を孔延出方向第一側Z1に延びている場合を例として説明した。しかし、接続部材7の態様はこれに限定されない。例えば、接続部材7は、第一端子8の孔延出方向第二側Z2の端部から、ネジ挿入孔2の孔延出方向第二側Z2に位置する端子台本体部3の内部を、軸方向外側XOに延びた後、ケース部材CSの外側を孔延出方向第二側Z2に延びるように構成されてもよい。
(11)上記の実施形態において、係止部28は、係止爪により構成されている場合を例として説明した。しかし、係止部28は、雌ネジ部材5と雌ネジ保持部13との間に設けられたゴムなどの弾性部材により構成されてもよい。
2.実施形態の概要
以下、上記において説明した端子台(1)の概要について簡単に説明する。
1つの態様として、ケース部材(CS)の内側に収容された電動機(MG)のコイル(CO)とケース部材(CS)の外側に配置されたインバータ(IN)との電気的な接続経路に設けられ、コイル(CO)側の端子であるコイル側端子(9)を、インバータ(IN)側の配線部材であるインバータ側配線部材(12)に接続するための端子台(1)は、インバータ側配線部材(12)とコイル側端子(9)とを電気的に接続する接続部材(7)と、接続部材(7)の一方の端子である第一端子(8)にコイル側端子(9)を固定する締結部材(11)と、接続部材(7)を保持する端子台本体部(3)と、を備える。締結部材(11)は、雌ネジ部材(5)と、雌ネジ部材(5)に螺合される雄ネジ部材(6)とを備え、端子台本体部(3)は、ケース部材(CS)に取り付けられる取付部(10)と、ケース部材(CS)の外側から内側に向かって挿入された雄ネジ部材(6)が配置されるネジ挿入孔(2)と、ケース部材(CS)の内側に配置され、コイル側端子(9)が挿入されるコイル端子挿入孔(4)と、雌ネジ部材(5)を保持する雌ネジ保持部(13)と、を備え、コイル端子挿入孔(4)は、ネジ挿入孔(2)に交差するように形成され、第一端子(8)は、コイル端子挿入孔(4)とネジ挿入孔(2)との交差部(14)に配置され、ネジ挿入孔(2)に配置された雄ネジ部材(6)の回転軸心(C)に平行な方向を軸方向(X)とし、軸方向(X)においてケース部材(CS)の内側に向かう方向側を軸方向内側(XI)とし、雌ネジ保持部(13)は、ネジ挿入孔(2)における、交差部(14)よりも軸方向内側(XI)の部分に形成され、雄ネジ部材(6)が、第一端子(8)に設けられた貫通孔(15)及びコイル側端子(9)に設けられた貫通孔(16)を貫通し、雌ネジ部材(5)に螺合されることにより、コイル側端子(9)が第一端子(8)に固定される。
この構成によれば、第一端子(8)に設けられた貫通孔(15)及びコイル側端子(9)に設けられた貫通孔(16)を雄ネジ部材(6)が貫通し、雌ネジ部材(5)に螺合されることにより、コイル側端子(9)が第一端子(8)に固定される。そして、雄ネジ部材(6)は、ケース部材(CS)の外側から内側に向かってネジ挿入孔(2)に挿入される。即ち、この構成によれば、ケース部材(CS)の外側から、コイル側端子(9)をインバータ側配線部材(12)に接続できる端子台(1)が実現される。従って、結線作業のために、特許文献1のような開口部(サービスホール)を、ケース部材(CS)に設ける必要がない。換言すれば、ケース部材(CS)に設ける必要があるのは、電動機(MG)とインバータ(IN)との間の配線部材(12)を通す穴のみでよく、ケース部材(CS)の形状の自由度が増し、ケース部材(CS)の大型化や重量増加を招く可能性も減少する。
具体的には、このような構成により、雄ネジ部材(6)をケース部材(CS)の外側から内側に向かってネジ挿入孔(2)に挿入し、ケース部材(CS)の外側からねじ回し等の工具により、ネジ挿入孔(2)に挿入された雄ネジ部材(6)を回転させることにより、雄ネジ部材(6)が、ケース部材(CS)の内側において雌ネジ保持部(13)に保持された雌ネジ部材(5)に螺合される。これにより、コイル端子挿入孔(4)に挿入されたコイル側端子(9)を、インバータ側配線部材(12)に接続される接続部材(7)の第一端子(8)に固定させることができる。
ここで、コイル端子挿入孔(4)は、ケース部材(CS)の内側に配置されているので、ケース部材(CS)の内側において電動機(MG)のコイル(CO)から延びているコイル側端子(9)を挿入することできる。また、コイル端子挿入孔(4)は、ネジ挿入孔(2)に交差するように形成されているので、ケース部材(CS)の外側から挿入された雄ネジ部材(6)を、コイル端子挿入孔(4)とネジ挿入孔(2)との交差部(14)に配置された、コイル側端子(9)の貫通孔(16)に挿入させることができる。また、接続部材(7)の第一端子(8)が、交差部(14)に配置されているので、ケース部材(CS)の外側から挿入された雄ネジ部材(6)を、第一端子(8)の貫通孔(15)に挿入させることができる。
また、雌ネジ保持部(13)は、ネジ挿入孔(2)における、交差部(14)よりも軸方向内側(XI)の部分に形成されているので、雌ネジ部材(5)は、交差部(14)に配置された第一端子(8)及びコイル側端子(9)よりも軸方向内側(XI)に配置される。そして、ケース部材(CS)の外側から挿入された雄ネジ部材(6)を、第一端子(8)の貫通孔(15)及びコイル側端子(9)の貫通孔(16)に対して軸方向内側(XI)に貫通させ、ケース部材(CS)の外側から雄ネジ部材(6)を雌ネジ部材(5)に螺合させることにより、第一端子(8)及びコイル側端子(9)を、雄ネジ部材(6)と雌ネジ部材(5)とにより軸方向両側から挟み、コイル側端子(9)を第一端子(8)に固定させることができる。よって、ケース部材(CS)の外側から、コイル側端子(9)を、インバータ側配線部材(12)に接続する接続部材(7)に接続することができる。
また、1つの態様として、コイル側端子(9)は、コイル端子挿入孔(4)における、第一端子(8)よりも軸方向内側(XI)の空間に挿入され、雌ネジ保持部(13)は、雌ネジ部材(5)の軸方向(X)の移動を許容する軸方向移動空間(17)と、雌ネジ部材(5)の回転を規制する回転規制部(18)と、を備えると好適である。
この構成によれば、回転規制部(18)により雌ネジ部材(5)の回転が規制されているので、ケース部材(CS)の内側で工具等により雌ネジ部材(5)を保持する必要がなく、ケース部材(CS)の外側から雄ネジ部材(6)を回転させるだけで、雄ネジ部材(6)を雌ネジ部材(5)に螺合させることができる。また、上記の構成によれば、コイル側端子(9)は、第一端子(8)と雌ネジ部材(5)との間の空間に挿入される。そして、雄ネジ部材(6)が雌ネジ部材(5)に螺合されるに従って、雌ネジ部材(5)を軸方向外側(XO)に移動させることができ、第一端子(8)と雌ネジ部材(5)とによりコイル側端子(9)を軸方向両側から挟み込み、コイル側端子(9)を第一端子(8)に固定させることができる。
また、1つの態様としては、雌ネジ保持部(13)は、雌ネジ部材(5)の軸方向(X)の移動を一定範囲内に規制する軸方向移動規制部(19)を有すると好適である。
この構成によれば、雌ネジ部材(5)が端子台本体部(3)から脱落することを抑制しつつ、雄ネジ部材(6)が雌ネジ部材(5)に螺合されるに従い、雌ネジ部材(5)を軸方向外側(XO)に移動させて、雄ネジ部材(6)と雌ネジ部材(5)により、第一端子(8)及びコイル側端子(9)を軸方向両側から挟み込み固定することができる。
また、1つの態様として、ケース部材(CS)は、電動機(MG)を収容する第一ケース部材(CS1)と、第一ケース部材(CS1)に連結される第二ケース部材(CS2)とを備え、第一ケース部材(CS1)と第二ケース部材(CS2)とは、互いに連通する内側空間(20)を形成し、インバータ(IN)は、第二ケース部材(CS2)と、第二ケース部材(CS2)の外側面に接合される収容室カバー部材(21)と、により囲まれたインバータ収容室(22)に収容され、取付部(10)は、第二ケース部材(CS2)におけるインバータ収容室(22)を形成する部分に形成されたケース開口部(23)に取り付けられ、コイル(CO)は、内側空間(20)において、第一ケース部材(CS1)側から第二ケース部材(CS2)側に延びていると好適である。
この構成によれば、電動機(MG)を収容した第一ケース部材(CS1)とは異なる第二ケース部材(CS2)にケース開口部(23)を設けて端子台1を取り付け、コイル側端子(9)を、ケース部材CSの外側に配置されたインバータ(IN)側に接続することができる。よって、電動機(MG)及び第一ケース部材(CS1)に対する、ケース開口部(23)の配置の自由度、及びインバータ(IN)の配置の自由度を高いものとすることができる。また、電動機(MG)を収容した第一ケース部材(CS1)を第二ケース部材(CS2)に連結する際に、電動機(MG)から延出しているコイル側端子(9)を、コイル端子挿入孔(4)に挿入することができ、端子台(1)の組付けを効率化することができる。
この場合、電動機(MG)から延出しているコイル側端子(9)の位置公差を大きくすることができる。ケース部材(CS)に作業用のサービスホールが設けられていない場合、コイル側端子(9)の位置の誤差が大きいと、端子台(1)とコイル側端子(9)との位置合わせが難しくなる可能性がある。しかし、本構成では、いわゆるナット構造(雌ネジ部材(6)及び雌ネジ保持部(13)の構造)によって誤差を吸収することができ、比較的大きな公差を許容しても確実な組み付けが可能となる。例えば、電動機(MG)のハウジングに端子台(1)が設けられる場合に比べて、電動機(MG)のケースに端子台(1)が設けられる場合には、そのような誤差が大きくなる可能性が高くなり、本構成は有効である。特に、電動機(1)をハウジングに固定した後、当該ハウジングとは別のケース(例えば車両等の駆動装置や駆動伝達装置のケースなど)に設けられた端子台(1)においてコイル側端子(9)を締結するような場合に、本構成は有効である。
また、1つの態様として、ネジ挿入孔(2)におけるケース部材(CS)の外側の開口部(44)を覆って密閉する挿入孔カバー部材(24)を更に備え、取付部(10)は、ケース部材(CS)に形成されたケース開口部(23)に取り付けられると共に、ケース開口部(23)との間を密閉する密閉部(25)を有し、接続部材(7)は、第一端子(8)から、端子台本体部(3)の内部をケース部材(CS)の外側に向かって延びる内部延出部(26)と、ケース部材(CS)の外側において内部延出部(26)から端子台本体部(3)の外側に突出し、インバータ側配線部材(12)に接続される外側延出部(27)と、を備えると好適である。
この構成によれば、ケース部材(CS)の内側と外側を連通するネジ挿入孔(2)の外側の開口部(44)を、挿入孔カバー部材(24)により密閉することができる。また、取付部(10)に備えられた密閉部(25)により、ケース開口部(23)と取付部(10)との間を密閉することができる。また、接続部材(7)は、端子台本体部(3)の内部をケース部材(CS)の外側に向かって延びるので、ケース部材(CS)の内部を内側から外側に貫通する接続部材(7)の周囲を端子台本体部(3)により密閉することができる。これらの密閉機構により、ケース部材CSの液密性を保つことができる。また、液密性を保ちながら、接続部材(7)を、ケース部材(CS)の内側に配置された第一端子(8)から、ケース部材(CS)の外側に延ばして、ケース部材(CS)の外側に配置されるインバータ側配線部材(12)に接続することができる。
また、1つの態様として、コイル側端子(9)は、コイル端子挿入孔(4)における、第一端子(8)よりも軸方向内側(XI)の空間に挿入され、雌ネジ部材(5)は、雄ネジ部材(6)が雌ネジ部材(5)に螺合されていない状態で、交差部(14)に突出しないように、雌ネジ保持部(13)内に配置されていると好適である。
この構成によれば、雌ネジ部材(5)がコイル端子挿入孔(4)に突出していないので、コイル側端子(9)をコイル端子挿入孔(4)に挿入し易くなる。従って、コイル側端子(9)の位置ずれも許容される。
また、1つの態様として、雌ネジ保持部(13)は、軸方向内側(XI)とは反対方向側である軸方向外側(XO)への雌ネジ部材(5)の移動を抑制する係止部(28)を有し、係止部(28)は、雌ネジ部材(5)の自重により雌ネジ部材(5)に作用し得る軸方向外側(XO)向きの力よりも大きく、雌ネジ部材(5)と雄ネジ部材(6)との螺合により雌ネジ部材(5)に作用する軸方向外側(XO)向きの力よりも小さい軸方向(X)の保持力を生じさせると好適である。
この構成によれば、雄ネジ部材(6)を雌ネジ部材(5)に螺合させる前は、係止部(28)により、雌ネジ部材(5)がコイル端子挿入孔(4)側に突出しないように保持させることができるので、コイル側端子(9)をコイル端子挿入孔(4)に挿入し易くなる。従って、コイル側端子(9)の位置ずれも許容される。
1 :端子台
2 :ネジ挿入孔
3 :端子台本体部
4 :コイル端子挿入孔
5 :雌ネジ部材
6 :雄ネジ部材
7 :接続部材
8 :接続部材の第一端子
9 :コイル側端子
10 :取付部
11 :締結部材
12 :インバータ側配線部材
13 :雌ネジ保持部
14 :交差部
15 :第一端子の貫通孔
16 :コイル側端子の貫通孔
17 :軸方向移動空間
18 :回転規制部
19 :軸方向移動規制部
20 :ケース部材の内側空間
21 :収容室カバー部材
22 :インバータ収容室
23 :ケース開口部
24 :挿入孔カバー部材
25 :密閉部
28 :係止部
29 :蓋部材
42 :雄ネジ部材の軸部
43 :雄ネジ部材の頭部
44 :ネジ挿入孔の外側の開口部
A :電動機の回転軸心
C :雄ネジ部材の回転軸心
CO :コイル
CS :ケース部材
CS1 :第一ケース部材
CS2 :第二ケース部材
IN :インバータ
MG :電動機
X :軸方向
XI :軸方向内側
XO :軸方向外側
Y :直交方向
Z :孔延出方向
Z1 :孔延出方向第一側
Z2 :孔延出方向第二側

Claims (7)

  1. ケース部材の内側に収容された電動機のコイルと前記ケース部材の外側に配置されたインバータとの電気的な接続経路に設けられ、前記コイル側の端子であるコイル側端子を、前記インバータ側の配線部材であるインバータ側配線部材に接続するための端子台であって、
    前記インバータ側配線部材と前記コイル側端子とを電気的に接続する接続部材と、前記接続部材の一方の端子である第一端子に前記コイル側端子を固定する締結部材と、前記接続部材を保持する端子台本体部と、を備え、
    前記締結部材は、雌ネジ部材と、前記雌ネジ部材に螺合される雄ネジ部材とを備え、
    前記端子台本体部は、前記ケース部材に取り付けられる取付部と、前記ケース部材の外側から内側に向かって挿入された前記雄ネジ部材が配置されるネジ挿入孔と、前記ケース部材の内側に配置され、前記コイル側端子が挿入されるコイル端子挿入孔と、前記雌ネジ部材を保持する雌ネジ保持部と、を備え、
    前記コイル端子挿入孔は、前記ネジ挿入孔に交差するように形成され、
    前記第一端子は、前記コイル端子挿入孔と前記ネジ挿入孔との交差部に配置され、
    前記ネジ挿入孔に配置された前記雄ネジ部材の回転軸心に平行な方向を軸方向とし、前記軸方向において前記ケース部材の内側に向かう方向側を軸方向内側とし、
    前記雌ネジ保持部は、前記ネジ挿入孔における、前記交差部よりも前記軸方向内側の部分に形成され、
    前記雄ネジ部材が、前記第一端子に設けられた貫通孔及び前記コイル側端子に設けられた貫通孔を貫通し、前記雌ネジ部材に螺合されることにより、前記コイル側端子が前記第一端子に固定される端子台。
  2. 前記コイル側端子は、前記コイル端子挿入孔における、前記第一端子よりも前記軸方向内側の空間に挿入され、
    前記雌ネジ保持部は、前記雌ネジ部材の前記軸方向の移動を許容する軸方向移動空間と、前記雌ネジ部材の回転を規制する回転規制部と、を備える請求項1に記載の端子台。
  3. 前記雌ネジ保持部は、前記雌ネジ部材の前記軸方向の移動を一定範囲内に規制する軸方向移動規制部を有する請求項1又は2に記載の端子台。
  4. 前記ケース部材は、前記電動機を収容する第一ケース部材と、前記第一ケース部材に連結される第二ケース部材とを備え、前記第一ケース部材と前記第二ケース部材とは、互いに連通する内側空間を形成し、
    前記インバータは、前記第二ケース部材と前記第二ケース部材の外側面に接合される収容室カバー部材とにより囲まれたインバータ収容室に収容され、
    前記取付部は、前記第二ケース部材における前記インバータ収容室を形成する部分に形成されたケース開口部に取り付けられ、
    前記コイル側端子は、前記内側空間において、前記第一ケース部材側から前記第二ケース部材側に延びている請求項1から3のいずれか一項に記載の端子台。
  5. 前記ネジ挿入孔における前記ケース部材の外側の開口部を覆って密閉する挿入孔カバー部材を更に備え、
    前記取付部は、前記ケース部材に形成されたケース開口部に取り付けられると共に、前記ケース開口部との間を密閉する密閉部を有し、
    前記接続部材は、前記第一端子から、前記端子台本体部の内部を前記ケース部材の外側に向かって延びる内部延出部と、前記ケース部材の外側において前記内部延出部から前記端子台本体部の外側に突出し、前記インバータ側配線部材に接続される外側延出部と、を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の端子台。
  6. 前記コイル側端子は、前記コイル端子挿入孔における、前記第一端子よりも前記軸方向内側の空間に挿入され、
    前記雌ネジ部材は、前記雄ネジ部材が前記雌ネジ部材に螺合されていない状態で、前記交差部に突出しないように、前記雌ネジ保持部内に配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載の端子台。
  7. 前記雌ネジ保持部は、前記軸方向内側とは反対方向側である軸方向外側への前記雌ネジ部材の移動を抑制する係止部を有し、
    前記係止部は、前記雌ネジ部材の自重により前記雌ネジ部材に作用し得る前記軸方向外側向きの力よりも大きく、前記雌ネジ部材と前記雄ネジ部材との螺合により前記雌ネジ部材に作用する前記軸方向外側向きの力よりも小さい前記軸方向の保持力を生じさせる請求項6に記載の端子台。
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