JP7310743B2 - 電動駆動ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、電動駆動ユニットに関し、より詳細には、車両の駆動に好適な電動駆動ユニットに関する。
特許文献1には、2つのモータジェネレータ(MG1、MG2)と電力制御ユニット(PCU)とを備える車両の電動駆動ユニットが開示されている。PCUは電力変換装置とも呼ばれる。MG1及びMG2はトランスアクスルケースに収容され、PCUはPCUケースに収容されている。より詳細には、特許文献1の図5、6には、MG1、MG2の端子とPCUの端子とが追加部品を介して接続される構造が開示されている。ここでいう追加部品は、トランスアクスルケース及びPCUケースにそれぞれ設けられた2つの端子台、各端子台にそれぞれ接続される2つのコネクタ、及び、各コネクタの間を繋ぐケーブルである。
特開2019-036436号公報
交流電動機と電力変換装置との電気的接続に関し、特許文献1の図5、6に記載の上述の構造によれば、部品点数が多くなるとともに上記の追加部品の存在が電動駆動ユニットの小型化を妨げることが懸念される。また、このような課題に鑑み、交流電動機と電力変換装置との電気的接続に関する構造において部品点数の削減及び省スペースを図る場合には、電力変換装置の部品交換性を低下させないことが望ましい。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、電力変換装置の部品交換性を良好としつつ部品点数の削減及び省スペースを実現可能に交流電動機と電力変換装置とが電気的に接続された電動駆動ユニットを提供することを目的とする。
本発明に係る電動駆動ユニットは、交流電動機と、電力変換装置と、電動機ケースと、を備える。
交流電動機は、ロータと、ステータと、多相交流における各相の電流が流れる複数本の第1端子とを有する多相の交流電動機である。電力変換装置は、複数本の第1端子に対応する複数本の第2端子を有する。電動機ケースは、交流電動機と電力変換装置との間を仕切る壁部を有し、交流電動機を収容する。
電力変換装置は、ロータの軸方向において交流電動機と部分的に重なるように上記壁部を介して電動機ケースに固定されている。
複数本の第1端子のそれぞれは、ステータから上記軸方向に沿って延びる第1延伸部と、第1端子の先端である第1締結部と、を含む。
複数本の第2端子のそれぞれは、上記軸方向において交流電動機と重なっていない部位にて、電力変換装置から交流電動機の径方向の内側に向かう方向である延伸方向に延びる第2延伸部と、第2端子の先端である第2締結部と、を含む。
第1締結部と第2締結部とは、締結具を介して互いに締結されている。
電動機ケースは、複数本の第2端子を通すために上記壁部に形成された連絡孔と、第1締結部及び第2締結部に対する締結具の挿入方向と平行な締結具の延長線上に位置する部位に形成されたサービスホールと、を含む。
交流電動機は三相の交流電動機であり、複数本の第1端子及び複数本の第2端子はそれぞれ3本である。
3本の第2端子が有する3本の第2延伸部は、延伸方向に延びる際に挿入方向に互いにオフセットされるように形成されている。
3本の第2端子が有する3つの第2締結部は、
3本の第2延伸部とともに挿入方向に互いにオフセットされ、
3つの第2締結部が挿入方向にオフセットされずに一列に並んで配置される例と比べて、3つの第2締結部の締結点ピッチが狭くなるように寄せ集められ、かつ、
3つの第2締結部の締結点が延伸方向に互いにオフセットされるように形成されている。
3本の第2端子のそれぞれにおいて連絡孔を通過している部位は、締結点ピッチが狭くなるように寄せ集められている第2延伸部の部位である。
サービスホールは円形である。
連絡孔は円形である
第1締結部と第2締結部とが軸方向に沿って並んで配置されていてもよい。そして、サービスホールは、上記軸方向における電動機ケースの端面に形成されていてもよい。
上記軸方向から電動機ケースを見たとき、サービスホールの少なくとも一部がステータと重なっていてもよい。
電動駆動ユニットは、複数本の第1締結部と締結具との間に介在し、かつ一体的に連結された連結ワッシャをさらに備えていてもよい。そして、第1締結部における電力変換装置の側の先端部は、第1締結部が第2締結部と締結されている状態において、先端部の先端位置が第2締結部から離れるように傾斜して形成されていてもよい。
本発明に係る電動駆動ユニットによれば、ロータの軸方向において交流電動機と重なっていない部位にて上記延伸方向に延びる複数本の第2端子(第2延伸部)が、ステータから上記軸方向に沿って延びる第1端子(第1延伸部)と締結されている。これにより、交流電動機と電力変換装置との電気的接続のために要するスペースを小さくでき、また、当該電気的接続のための部品点数を削減できる。また、本電動駆動ユニットによれば、第1端子と第2端子との締結を、交流電動機及び電力変換装置のそれぞれが電動機ケースに固定された状態でサービスホールを利用して行うことができる。このため、交流電動機を電動機ケースに固定したまま電力変換装置の部品交換が可能となる。このように、本電動駆動ユニットは、部品交換性においても優れている。
以上のように、本発明に係る電動駆動ユニットによれば、電力変換装置の部品交換性を良好としつつ、部品点数の削減及び省スペースを実現可能に交流電動機と電力変換装置とを電気的に接続することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る電動駆動ユニットの縦断面を概略的に表した図である。 図1に示す電動駆動ユニットの内部構造をサービスホールの側かつロータの軸方向から見た図である。 図1に示すステータ端子(第1端子)及びPCU端子(第2端子)のそれぞれの先端部の構成例を表した図である。 本発明の実施の形態2に係る電動駆動ユニットの内部構造をサービスホールの側かつロータの軸方向から見た図である。 図4に示すPCU端子を交流電動機の径方向外側から見た図である。 図4に示すPCU端子を交流電動機の径方向内側から見た図である。 本発明の実施の形態3に係る電動駆動ユニットにおける端子締結構造を説明するための図である。 実施の形態3に係る連結ワッシャを利用した端子構造の他の例を説明するための図である。 PCU(電力変換装置)を電動機ケースに組み付ける際の追加の課題について説明するための図である。 本発明の実施の形態4に係る電動駆動ユニットが備えるステータ端子の構成を説明するための図である。 実施の形態4の効果を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ただし、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略又は簡略する。また、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.実施の形態1
図1~図3を参照して、実施の形態1に係る電動駆動ユニット10について説明する。図1は、実施の形態1に係る電動駆動ユニット10の縦断面を概略的に表した図である。図2は、図1に示す電動駆動ユニット10の内部構造をサービスホール46の側かつロータ22の軸方向D1から見た図である。
1-1.電動駆動ユニット10の基本構成の例
電動駆動ユニット10は、一例として車両に搭載され、車両を駆動する。電動駆動ユニット10は、三相の交流電動機12と、電力変換装置14と、電動機ケース16とを備えている。
交流電動機(以下、単に「電動機」とも称する)12は、ロータ22と、その外周側に位置するステータ24と、3本のステータ端子26とを含む。ステータ24は、ステータコア24aと、ステータコア24aに巻き回された三相のステータコイル24bとを含む。ステータ24(ステータコア24a)は、電動機ケース16に固定されている。ロータ22はロータ軸22aを含む。ロータ軸22aは、電動機ケース16によって、ステータ24に対して回転自在に支持されている。
3本のステータ端子26の一端は、ステータコイル24bを構成する三相の3つのコイルにそれぞれ接続されており、3本のステータ端子26には、三相交流におけるU相、V相及びW相の電流がそれぞれ流れる。以下、各相のステータ端子26を個別に説明する際には、3本のステータ端子26を必要に応じてステータ端子26U、26V及び26W(図2参照)と称する。なお、三相の交流電動機12及び3本のステータ端子26は、本発明に係る「多相の交流電動機」及び「複数本の第1端子」の一例にそれぞれ相当する。また、本発明に係る「交流電動機」は、電動機としての機能のみを有していてもよいし、電動機としての機能とともに発電機としての機能を有するモータジェネレータとして構成されていてもよい。
電力変換装置14は、電動機12に供給される電力を制御するように構成されており、電力制御ユニット(PCU)とも呼ばれる。以下の説明では、電力変換装置14のことを、「PCU14」とも称する。PCU14は、パワー半導体モジュール等の電子部品からなるインバータを含む。換言すると、PCU14は、インバータ等の電子機器のアッセンブリである。
PCU14は、電動機12側の3本のステータ端子26に対応する3本のPCU端子28を有する。3本のPCU端子28は、より詳細には、PCU14に含まれるパワー半導体モジュールのU相、V相及びW相の出力端子に相当し、3本のPCU端子28を必要に応じてPCU端子28U、28V及び28W(図3参照)と称する。なお、3本のPCU端子28は、本発明に係る「複数本の第2端子」の一例に相当する。
電動機12は、電動機ケース16に収容されている。電動機ケース16の構造は特に限定されないが、図1に示す一例では、電動機ケース16は次のように構成されている。すなわち、電動機ケース16は、有底の筒状に形成された筒状ケース16aと、筒状ケース16aの開口端を塞ぐように筒状ケース16aに固定された板状カバー16bとによって構成されている。筒状ケース16aは、図2に示す角筒状に代え、例えば、円筒状に形成されていてもよい。
また、図1に示す例では、電動機ケース16は、電動機12を収容するモータ室16cとともに、PCU14を収容するPCU室16dを一体的に備えている。PCU14は、このPCU室16dに収容された状態で締結具(例えば、締結ボルト)30によって電動機ケース16に固定されている。この例では、PCU14を収容するケースは、PCU室16dを構成する筒状ケース16aの壁部と、当該壁部の開口を塞ぐPCUカバー32とによって構成されている。この例のように、PCU14(PCU14を構成する電子機器のアッセンブリ)は、電動機ケース16に直接的に締結されてもよい。或いは、他の例では、PCU14は、PCU14を収容する専用のPCUケースに収容され、このPCUケースを介して電動機ケースに締結されてもよい。
なお、図1に示す例では、電動駆動ユニット10は、減速機18をも一体的に備えている。この例では、電動機12のロータ22のロータ軸22aは、減速機18及び車両の駆動軸20と同軸上に配置されている。より詳細には、ロータ軸22aは、減速機18を介して駆動軸20と連結されており、駆動軸20とは直接的には接触していない。すなわち、電動機12から出力されるトルクは、減速機18によって増大された後に駆動軸20に伝達される。この例のように電動機12のロータ軸22aの内部に駆動軸20が挿入されていると、減速機18の潤滑に用いられたオイルを電動機12の冷却に用いることができる。しかしながら、本発明に係る「電動駆動ユニット」は、このような例のように減速機を一体的に備えたものに限られない。
1-2.交流電動機及び電力変換装置の端子構造
以下の説明では、上述の図1、2とともに図3が参照される。図3は、図1に示すステータ端子26及びPCU端子28のそれぞれの先端部の構成例を表した図である。
3本のステータ端子26のそれぞれは、ステータ24からロータ軸22aの軸方向D1に沿って延びる延伸部26aと、延伸部26aに続く部位であってステータ端子26の先端である締結部26bとを含む。より詳細には、延伸部26aは、図1に示すように、軸方向D1において減速機18の反対側に位置する電動機ケース16の端面16eに向けて、ステータコイル24bにおける減速機18と反対側の部位から軸方向D1に沿って延びるように形成されている。
付け加えると、図1に示す一例では、ステータ端子26は、延伸部26aにおいて軸方向D1に沿って直線的に延びた後に、延伸部26aに続く締結部26bが軸方向D1を向くように曲がっている。なお、このように延伸部26aがストレート形状を有することは、ステータ端子26の長さの短縮において望ましいが、延伸部26aは軸方向D1に沿って延びていれば、必ずしも完全なストレート形状に限られない。
ステータ端子26の延伸部26aは、金属製(典型的には銅製)の動力線である。延伸部26aの具体例は、エナメルで被覆され、かつ適切に剛性が確保された銅製の棒であり、延伸部26aの断面形状は例えば四角又は円である。このような例に代え、延伸部26aは、例えば、絶縁部材によって被覆され、かつ形状の変形が制限された銅製のケーブルによって構成されてもよい。
ステータ端子26の締結部26b(26bU、26bV、26bW)は、金属製(典型的には銅製)で板状に形成されている。図1に示す例では、締結部26bは、銅製の棒である延伸部26aと連続して(すなわち、一体的に)形成されている。また、延伸部26aが上述のように銅製のケーブルによって構成された例では、締結部26bは、かしめ又は溶接等の手法でステータ端子26の先端に結合された端子金具として形成されていてもよい(例えば、後述の図4に示す構成がこれに該当)。なお、ステータ端子26の延伸部26a及び締結部26bは、本発明に係る「第1延伸部」及び「第1締結部」の一例にそれぞれ相当する。
PCU14は、電動機12が図1に示すように電動機ケース16(モータ室16c)内に収容されている状態で、電動機ケース16に固定される。図1に示すように、PCU14は、軸方向D1において電動機12と部分的に重なるように電動機ケース16に固定されている。換言すると、PCU14は、軸方向D1において電動機12と重なっていない部位14aを有する。この部位14aは、軸方向D1においてステータ24に対してステータ端子26の側(すなわち、減速機18と反対側)にある。
3本のPCU端子28のそれぞれは、延伸部28aと締結部28bとを含む。ここで、PCU24から(より詳細には、その内部のパワー半導体モジュールから)電動機12の径方向の内側に向かう方向を「延伸方向D2」と称する。各延伸部28aは、図1に示すように、軸方向D1において電動機12と重なっていない部位14aにて、延伸方向D2に延びるように形成されている。図3に示すPCU端子28の一例では、この延伸方向D2は、PCU端子28の長さ方向と同じであり、また、軸方向D1と直交している。
付け加えると、各延伸部28aは、PCU14の底面(電動機12と対向する側のPCU14の表面)14bから電動機12の側に向けて延びている。締結部28bは、延伸部26aに続く部位であってPCU端子28の先端である。特に、図3に示す一例では、各PCU端子28は、各延伸部28a及びこれに続く締結部28bは、電動機12の側に向けて途中で曲がらずに延伸方向D2に沿って直線的に延びている。図3中の締結点ピッチP1は、後述の実施の形態2との比較のために後に説明される。
PCU端子28の延伸部28a(28aU、28aV、28aW)及び締結部28b(28bU、28bV、28bW)は、金属製(典型的には銅製)であり、図3に示すように連続して(一体的に)板状に形成されている。付け加えると、本実施形態では、各PCU端子28は、一列に並び、かつ、PCU24(パワー半導体モジュール)側の基端からその先端(締結部28b)まで直線的に延びるように形成されている。また、本実施形態では、3本のPCU端子28は、樹脂製の1つの(共通の)保護部材34とともに設けられている。この保護部材34は、ステータ端子26と締結される側の表面を除く各PCU端子28の周囲を埋めるように形成されている。ただし、3本のPCU端子28は、このような保護部材34を伴わずに配置されていてもよい。なお、PCU端子28の延伸部28a及び締結部28bは、本発明に係る「第2延伸部」及び「第2締結部」の一例にそれぞれ相当する。
また、電動機ケース16は、モータ室16cとPCU室16dとの間を仕切る壁部(隔壁)16fを備えている。この壁部16fには、3本のPCU端子28を通すための連絡孔36が形成されている。このような連絡孔36の形状は、特に限定されないが、一例として後述のサービスホール46と同様に、丸みを帯びた長方形を有している。電動駆動ユニット10は、この連絡孔36における壁部16fとPCU端子28との隙間を埋めるためのシール部材38を備えている。これは、上述のように電動機12の冷却のためにモータ室16c内に導入されたオイルがPCU室16d内に流入することを防ぐためである。このため、モータ室16c内でオイルを使用しない他の電動駆動ユニットの例では、シール部材の設置は必ずしも要しない。
ステータ端子26の各相の締結部26bは、締結具(例えば、締結ボルト40(図1参照))を介して、同じ相のPCU端子28の締結部28bと締結される。具体的には、図3に示すように、各相の締結部26b及び締結部28bには、締結ボルト40が挿入される締結孔42及び44がそれぞれ形成されている。また、PCU端子28を覆う保護部材34には、締結ボルト40を固定するためのねじ穴(図示省略)が形成されている。なお、保護部材34を備えない例では、締結ボルト40を固定するためのナットが締結部28bの背面側に溶接等の手法で設けられてもよいし、或いは、締結部28bの締結孔44にねじ加工が施されてもよい。
電動機ケース16は、ステータ端子26とPCU端子28とを締結するための作業に用いられるサービスホール46を備えている。サービスホール46は、締結部26b及び28bに対する締結ボルト40の挿入方向D3と平行な締結ボルト40の延長線L1上に位置する電動機ケース16の部位に形成されている。サービスホール46は、作業時を除き、ホールキャップ48によって塞がれている。
より詳細には、本実施形態では、締結ボルト40の挿入方向D3は、図1に示すように軸方向D1と同じである。すなわち、本実施形態では、締結ボルト40(締結具)の延長線L1は、軸方向D1における電動機ケース16の端面16eに向けて延びており、したがって、サービスホール46は端面16eに形成されている。サービスホール46の形状は、特に限定されないが、一例として丸みを帯びた長方形である。付け加えると、軸方向D1から電動機ケース16を見たとき、サービスホール46の一部(大部分)は、図2に示すようにステータ24と重なっている。なお、サービスホール46は、その全体が軸方向D1から見てステータ24と重なるように形成されていてもよい。
さらに、本実施形態では、図1に示すように、ステータ端子26の締結部26bとPCU端子28の締結部28bとが軸方向D1に沿って並んで配置されている。より詳細には、図1に示す配置例では、ステータ端子26の締結部26bがPCU端子28の締結部28bよりも締結ボルト40に近くなる順番で締結部26b、28bが軸方向D1に沿って並んでいる。
1-3.効果
以上説明したように、本実施形態の電動駆動ユニット10によれば、軸方向D1において電動機12と重なっていない部位14aにてPCU24から延伸方向D2に(すなわち、電動機12の径方向の内側に向けて)延びる3本のPCU端子28(延伸部26a)が、ステータ24から軸方向D1に沿って延びるステータ端子26(延伸部26a)と締結されている。より詳細には、PCU端子28がステータ端子26と直接的に(追加部品を介さずに)締結されている。これにより、電動機12とPCU14との電気的接続のために要するスペースを小さくでき、また、当該電気的接続のための部品点数を削減できる。また、電動駆動ユニット10によれば、ステータ端子26とPCU端子28との締結を、電動機12及びPCU14のそれぞれが電動機ケース16に固定された状態でサービスホール46を利用して行うことができる。このため、電動機12を電動機ケース16に固定したままPCU14の交換(より詳細には、PCU14を構成する電子部品のアッセンブリでの交換、又は個々の部品(例えば、パワー半導体モジュール)の交換)が可能となる。このように、電動駆動ユニット10は、部品交換性においても優れている。
以上のように、本実施形態の電動駆動ユニット10によれば、電力変換装置(PCU)14の部品交換性を良好としつつ、部品点数の削減及び省スペースを実現可能に交流電動機12と電力変換装置14とを電気的に接続することが可能となる。
また、本実施形態では、ステータ端子26の締結部26bとPCU端子28の締結部28bとが軸方向D1に沿って並んで配置されている(図1参照)。付け加えると、これらの締結部26b、28bの締結孔42、44は軸方向D1を向いている(換言すると、締結ボルト40の挿入方向D3は軸方向D1と平行である)。そして、サービスホール46は、軸方向D1における電動機ケース16の端面16eに形成されている。このようなステータ端子26及びPCU端子28の具体的な形成例によれば、PCU14から電動機12に向けてPCU端子28を延ばした際に挿入方向D3が軸方向D1と平行となる向きでパワー半導体モジュールがPCU14内に配置された例(図1参照)において、PCU端子28の形状の複雑化を回避しつつ、PCU端子28をステータ端子26に締結できるようになる。
1-4.変形例
上述した実施の形態1の配置例(図1参照)では、ステータ端子26の締結部26bがPCU端子28の締結部28bよりも締結ボルト40に近くなる順番で締結部26b、28bが軸方向D1に沿って並んでいる。しかしながら、この配置例とは逆に、PCU端子28の締結部28bが締結部26bよりも締結ボルト40に近くなる順番で締結部26b、28bが軸方向D1に沿って並んで配置されるようにステータ端子が形成されていてもよい。
また、実施の形態1においては、締結ボルト40(締結具)の挿入方向D3は、図1に示すように軸方向D1と同じ(平行)とされている。このため、実施の形態1では、挿入方向D3に平行な締結ボルト40の延長線L1は、軸方向D1における電動機ケース16の端面16eに向けて延びており、したがって、サービスホール46は端面16eに形成されている。しかしながら、本発明に係る「締結具の挿入方向」は、必ずしも軸方向D1(ロータの軸方向)と同じでなくてもよい。すなわち、「挿入方向」は、例えば、軸方向D1と直交する方向(例えば、図2中の方向D4)であってもよい。したがって、サービスホールは、軸方向と同じでない「挿入方向」と平行な締結具の延長線上に位置する部位(例えば、図2中の側壁部16g)において電動機ケースに形成されていてもよい。
2.実施の形態2
次に、図4~図6を参照して、実施の形態2に係る電動駆動ユニット50について説明する。
2-1.端子構造
電動駆動ユニット50は、ステータ端子(第1端子)、PCU端子(第2端子)、サービスホール、及び、電動機とPCUとの間の連絡孔のそれぞれの形状において、上述した実施の形態1に係る電動駆動ユニット10と相違している。
図4は、実施の形態2に係る電動駆動ユニット50の内部構造をサービスホール68の側かつロータ22の軸方向D1から見た図である。図5は、図4に示すPCU端子58を電動機52の径方向外側(図4の上側)から見た図である。図6は、図5とは逆に、図4に示すPCU端子58を電動機52の径方向内側(図4の下側)から見た図である。
本実施形態の三相の交流電動機52は、ロータ22及びステータ24とともに、3本のステータ端子54(54U、54V、54W)を備えている。各ステータ端子54は、ステータ24から軸方向D1に沿って延びる延伸部(図示省略)と、ステータ端子54の先端である締結部54bとに加え、当該延伸部と締結部54bとを繋ぐ部位54cを備えている。なお、図5、6では、ステータ端子54の図示は省略されている。
一方、本実施形態の電力変換装置(PCU)56は、3本のPCU端子58(58U、58V、58W)を備えている。3本のPCU端子58が有する3本の延伸部58aは、延伸方向D2に(電動機52の径方向の内側に向けて)延びる際に、図4~図6に示すように、締結ボルト40(締結具)の挿入方向D3(図5参照)に互いにオフセットされ、かつその後に3つの締結部58bの締結点ピッチP2(P2a、P2b)が狭くなるように寄せ集められている。挿入方向D3は、換言すると、締結部58bの厚さ方向に相当する。
より詳細には、図5に示す例では、1本の延伸部58aVが、残りの延伸部58aU、58aWに対してオフセットされている。このような例に代え、3本の延伸部58aは、それらのそれぞれの挿入方向D3の位置が異なるように互いにオフセットされてもよい。そして、このようにオフセットされた後に、3本の延伸部58aは、3つの締結部58bの締結点ピッチP2(P2a、P2b)が、PCU端子28が直線的に延びる例(図3参照)の締結点ピッチP1と比べて狭くなるように寄せ集められている。
3本の延伸部58aは、上述のように寄せ集められつつ、さらに3つの締結部58bの締結点が電動機52の延伸方向D2に互いにオフセットされるように形成されている。より詳細には、図4に示す例では、3つの締結部58bの締結点のそれぞれの位置が延伸方向D2に互いにオフセットしているが、このような例に代え、1つの締結点が残りの2つの締結点に対して延伸方向D2にオフセットしていてもよい。
PCU端子58は、図4、6に示すように、実施の形態1のPCU端子28と同様に、保護部材60によって覆われている。また、保護部材60には、図6に示すように、締結ボルト(図示省略)を固定するためのねじ穴62が形成されている。
電動機ケース64は、各PCU端子58をPCU室16dからモータ室16cに通すための連絡孔66を備えている。そして、各PCU端子58は、図4に示すように、上述のように締結点ピッチP2が狭くなるように延伸部58aを寄せ集めながら延びている延伸部58aの部位において、連絡孔66を通過している。
電動機ケース64には、ステータ端子54とPCU端子28との締結作業のためのサービスホール68(図4参照)が形成されている。サービスホール68の形状は広く言えば特に限定されないが、本実施形態では、サービスホール68は図4に示すように円形である。なお、図4では、このサービスホール68を塞ぐホールキャップの図示は省略されている。
また、連絡孔66の形状も広く言えば特に限定されないが、図5、6に示すように、本実施形態では、上述の連絡孔66も円形である。さらに、本実施形態では、実施の形態1と同様に、連絡孔66には、電動機ケース64とPCU端子58との隙間を埋めるためのシール部材70が設けられている。より詳細には、シール部材70の種類は特に限定されないが、ここでは、ゴム等の弾性材料を用いた埋め栓がシール部材70の一例として用いられている。
2-2.効果
サービスホールが大きいと、電動機ケースの強度低下が懸念され、また、サービスホールを塞ぐホールキャップのコスト増加も懸念される。また、電動機ケースを通過する位置におけるPCU端子のスペースが大きいことを理由に連絡孔が大きいと、同様に、電動機ケースの強度低下が懸念される。また、実施の形態2がそうであるように連絡孔を塞ぐシール部材を備える例では、連絡孔が大きいと、シール部材のコスト増加が懸念される。
上述の追加の課題に鑑み、本実施形態の電動駆動ユニット50によれば、3本のPCU端子58が有する3本の延伸部58aは、挿入方向D3(図5参照)に互いにオフセットされた後に3つの締結部58bの締結点ピッチP2が狭くなるように寄せ集められ、かつ、3つの締結部58bの締結点が電動機52の延伸方向D2(図4参照)に互いにオフセットされるように形成されている。このような構成によれば、実施の形態1のPCU端子28の例(図3参照)と比べて、3つの締結部58bの周りのスペース、及び連絡孔66を通過する位置における3本の延伸部58aのスペースを縮小できる。このことは、サービスホール68及び連絡孔66を小さくするうえで効果的である。そして、サービスホール68及び連絡孔66の小型化により、これらの存在に起因する電動機ケース64の強度低下を抑制しつつステータ端子54とPCU端子58との電気的な接続を実現できる。また、サービスホール68及び連絡孔66の小型化により、サービスホール68を塞ぐホールキャップ、及び連絡孔66を塞ぐシール部材70のコスト増加を抑制できる。
また、本実施形態では、サービスホール68及び連絡孔66は円形である。上述のようにPCU端子58を構成することによって3つの締結部58bの周りのスペース及び連絡孔66を通過する位置における3本の延伸部58aのスペースが縮小されると、図4、5から分かるように、サービスホール68及び連絡孔66の形状として円形を採用しながらこれらの孔68、66を好適に小型することが可能となる。そして、サービスホール68及び連絡孔66が円形であることで、ホールキャップ及びシール部材70の構造を簡素化でき、また、それらの製造及び組み付けが容易となる。このことも、電動駆動ユニット50のコスト低下に繋がる。
3.実施の形態3
次に、図7及び図8を参照して、実施の形態3に係る電動駆動ユニットについて説明する。
3-1.端子構造
図7は、実施の形態3に係る電動駆動ユニットにおける端子締結構造を説明するための図である。本実施形態に係る電動駆動ユニットは、連結ワッシャ80を追加的に備える点において、上述した実施の形態1に係る電動駆動ユニット10と相違している。
例えば実施の形態1の構成においてサービスホール46を利用してステータ端子26とPCU端子28とを締結する際、締結ボルト40の締結トルクがステータ端子26の締結部26bに対して締結部26bを回転させるように作用する。その結果、ステータ端子26(典型的には、締結部26bと延伸部26aとの結合部分)に応力が生じ、ステータ端子26が曲がってしまうことが懸念される。付け加えると、このような課題は、締結部26b毎に独立したワッシャを各締結部26bと締結ボルト40との間に介在させた例(図示省略)においても同様に生じる。その理由は、締結ボルト40の締結トルクが当該ワッシャとともに締結部26bを回転させるように作用するためである。
上述の追加の課題に鑑み、本実施形態では、図7に示すように、ステータ端子26の各締結部26b(第1締結部)と締結ボルト40(締結具)との間に連結ワッシャ80が介在している。連結ワッシャ80は、3つの締結部26bのそれぞれに対応する3つの金属製のワッシャ部80aと、これら3つのワッシャ部80aを一体的に連結させる樹脂部80bとによって構成されている。
上述した構成を有する連結ワッシャ80を伴うステータ端子26とPCU端子28との締結は、例えば次のように行うことができる。すなわち、まず、電動機12が電動機ケース16内に収容された後に、PCU14が電動機ケース16に固定される。その結果、各ステータ端子26の締結部26bが各PCU端子28の締結部28bと重なった状態が得られる。この状態において、作業者の手によって或いは組み付け用の補助具を利用して、連結ワッシャ80がサービスホール46内に挿入されたうえでステータ端子54と重ね合わされる。そのうえで、連結ワッシャ80を介在させた状態で、締結ボルト40によってステータ端子26とPCU端子28とが締結される。
3-2.効果
本実施形態の電動駆動ユニットによれば、以上説明した連結ワッシャ80の利用により、ステータ端子26の曲がりが生じないようにしつつ、ステータ端子26とPCU端子28との締結を行うことが可能となる。具体的には、例えば、締結の際、先に1組の締結部26b、28bのねじ穴に対して締結ボルト40を仮止めしておく。次いで、他の1組の締結部26b、28bの締結を完了させ、その後に残りの組の締結部26b、28bの締結を完了させる。このように、例えば1組の締結部26b、28bの仮止めをしておくことで、他の組の締結部26b、28bの締結を行う際に連結ワッシャ80が締結トルクによって回転しないようにすることができる。その結果として、ステータ端子26を回転させるように締結トルクが作用しないようにしつつ締結を行える。なお、締結手法は、この手法に限定されず、例えば、先に3本の締結ボルト40を仮止めした後に3組の締結部26b、28bの締結を所定の順序で完了させてもよい。
3-3.実施の形態3に関連する他の構成例
実施の形態3に係る連結ワッシャは、実施の形態1のステータ端子26に代え、実施の形態2のステータ端子54に対して組み合わされてもよい。具体的には、3つの締結部54b(図4参照)の各締結点の位置に合うように形成された連結ワッシャが用いられてもよい。
図8(A)及び図8(B)は、実施の形態3に係る連結ワッシャ80を利用した端子構造の他の例を説明するための図である。より詳細には、図8(B)は、図8(A)中のA-A線(締結孔の中心を通る線)でPCU端子28、連結ワッシャ80及びステータ端子82を切断して得られる断面図である。
図8(A)に示す例では、ステータ端子82は、締結部82b(82bU、82bV、82bW)を備えている。3つの締結部82bのうちの2つの締結部82bU及び82bWには、突起84及び86がそれぞれ形成されている。これらの突起84及び86は、図8(A)及び8(B)に示すように連結ワッシャ80を保持可能に形成され、かつ、締結ボルト40の締結トルクが連結ワッシャ80に作用した際に連結ワッシャ80の回転を妨げる位置に形成されている。
上述のように、ステータ端子82は、突起84及び86を利用して連結ワッシャ80を保持可能である。このため、連結ワッシャ80は、例えば、電動機12を電動機ケース16内に収容する際にステータ端子82に事前に組み付けられていてもよい。或いは、連結ワッシャ80は、電動機12が電動機ケース16内に収容され、かつ、その後にPCU14が電動機ケース16に固定された後に、サービスホール46を利用してステータ端子82に組み付けられてもよい。突起84及び86を有するステータ端子82の利用により、締結ボルト40の仮止めを必要とせずに、連結ワッシャ80を用いてステータ端子82の曲がりが生じないようにしつつ締結を行うことが可能となる。
なお、図8(A)に示す例では、ステータ端子82の側に突起84、86が設けられている。このような例に代え、同様の機能を有する突起がPCU端子28(保護部材34を含む)の側に設けられてもよい。
4.実施の形態4
次に、図9~図11を参照して、実施の形態4に係る電動駆動ユニットについて説明する。本実施形態に係る電動駆動ユニットは、ステータ端子の形状において、上述した実施の形態1に係る電動駆動ユニット10と相違している。
4-1.端子構造
図9は、PCU14を電動機ケース16に組み付ける際の追加の課題について説明するための図である。図9には、当該追加の課題の説明のために実施の形態1のステータ端子26が図示されている。PCU14を電動機ケース16に組み付ける時、PCU端子28の締結部28bをステータ端子26の締結部26bと重ねるために、PCU端子28が図9に示すように締結部26bに接近する。この際、図9に示すように、PCU端子28の先端が締結部26bと干渉する可能性がある。なお、このような干渉を避けるために締結部26bと締結部28bとの隙間(図9の左右方向の隙間)を大きく確保することが考えられる。しかしながら、この隙間を大きくすると、締結時にステータ端子26に曲がりが生じてしまうことが懸念される。
図10は、実施の形態4に係る電動駆動ユニットが備えるステータ端子90の構成を説明するための図である。上述の追加の課題に鑑み、本実施形態の電動駆動ユニットのステータ端子90は、次のように構成されている。
すなわち、ステータ端子90の締結部90bは、PCU14(図1参照)側の先端部90b1を有する。図10は、ステータ端子90の締結部90bがPCU端子28の締結部28bに締結されている状態を示している。先端部90b1は、図10に示す締結状態において、当該先端部90b1の先端位置が締結部28bから離れるように傾斜して形成されている。なお、このような先端部90b1の傾斜形状は、実施の形態2等の他の実施の形態に記載のステータ端子に設けられてもよい。
4-2.効果
図11は、実施の形態4の効果を説明するための図である。本実施形態の電動駆動ユニットによれば、PCU14側の先端部90b1が上述のように形成されたステータ端子90を備えることで、次のような効果が得られる。すなわち、図11に示すように、PCU14の組み付け時にPCU端子28が締結部90bと接触したとしても、先端部90b1の傾斜形状の作用により、締結ボルト40の挿入方向D3(軸方向D1)と平行な方向にステータ端子90を逃がすことができる。これにより、電動機ケース16へのPCU14の組み付け時に、PCU端子28との接触に起因するステータ端子90の曲がりの発生を抑制できる。
本発明は、上述した三相の交流電動機に代え、三相交流以外の多相交流における各相の電流が流れる複数本の第1端子を有する多相の交流電動機に適用されてもよい。
以上説明した各実施の形態に記載の例及び他の各変形例は、明示した組み合わせ以外にも可能な範囲内で適宜組み合わせてもよいし、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形してもよい。
10、50 電動駆動ユニット
12、52 交流電動機
14 電力変換装置(PCU)
16、64 電動機ケース
22 交流電動機のロータ
24 交流電動機のステータ
24a ステータコア
24b ステータコイル
26、54、82、90 ステータ端子(第1端子)
26a、54a ステータ端子の延伸部(第1延伸部)
26b、54b、82b、90b ステータ端子の締結部(第1締結部)
28、58 PCU端子(第2端子)
28a、58a PCU端子の延伸部(第2延伸部)
28b、58b PCU端子の締結部(第2締結部)
32 PCUカバー
34、60 保護部材
36、66 連絡孔
38、70 シール部材
40 締結ボルト
42、44 締結孔
46、68 サービスホール
48 ホールキャップ
80 連結ワッシャ
84、86 突起
90b1 ステータ端子の締結部の先端部

Claims (5)

  1. ロータと、ステータと、多相交流における各相の電流が流れる複数本の第1端子とを有する多相の交流電動機と、
    前記複数本の第1端子に対応する複数本の第2端子を有する電力変換装置と、
    前記交流電動機と前記電力変換装置との間を仕切る壁部を有し、前記交流電動機を収容する電動機ケースと、
    を備える電動駆動ユニットであって、
    前記電力変換装置は、前記ロータの軸方向において前記交流電動機と部分的に重なるように前記壁部を介して前記電動機ケースに固定され、
    前記複数本の第1端子のそれぞれは、
    前記ステータから前記軸方向に沿って延びる第1延伸部と、
    前記第1端子の先端である第1締結部と、
    を含み、
    前記複数本の第2端子のそれぞれは、
    前記軸方向において前記交流電動機と重なっていない部位にて、前記電力変換装置から前記交流電動機の径方向の内側に向かう方向である延伸方向に延びる第2延伸部と、
    前記第2端子の先端である第2締結部と、
    を含み、
    前記第1締結部と前記第2締結部とは、締結具を介して互いに締結されており、
    前記電動機ケースは、
    前記複数本の前記第2端子を通すために前記壁部に形成された連絡孔と、
    前記第1締結部及び前記第2締結部に対する前記締結具の挿入方向と平行な前記締結具の延長線上に位置する部位に形成されたサービスホールと、
    を含み、
    前記交流電動機は三相の交流電動機であり、前記複数本の第1端子及び前記複数本の第2端子はそれぞれ3本であり、
    3本の前記第2端子が有する3本の前記第2延伸部は、前記延伸方向に延びる際に前記挿入方向に互いにオフセットされるように形成されており、
    3本の前記第2端子が有する3つの前記第2締結部は、
    3本の前記第2延伸部とともに前記挿入方向に互いにオフセットされ、
    3つの前記第2締結部が前記挿入方向にオフセットされずに一列に並んで配置される例と比べて、3つの前記第2締結部の締結点ピッチが狭くなるように寄せ集められ、かつ、
    3つの前記第2締結部の締結点が前記延伸方向に互いにオフセットされるように形成されており、
    3本の前記第2端子のそれぞれにおいて前記連絡孔を通過している部位は、前記締結点ピッチが狭くなるように寄せ集められている前記第2延伸部の部位であり、
    前記サービスホールは円形であり、
    前記連絡孔は円形である
    ことを特徴とする電動駆動ユニット。
  2. 前記第1締結部と前記第2締結部とが前記軸方向に沿って並んで配置されており、
    前記サービスホールは、前記軸方向における前記電動機ケースの端面に形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電動駆動ユニット。
  3. 前記軸方向から前記電動機ケースを見たとき、前記サービスホールの少なくとも一部が前記ステータと重なっている
    ことを特徴とする請求項に記載の電動駆動ユニット。
  4. 前記電動駆動ユニットは、前記複数本の前記第1締結部と前記締結具との間に介在し、かつ一体的に連結された連結ワッシャをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1つに記載の電動駆動ユニット。
  5. 前記第1締結部における前記電力変換装置の側の先端部は、前記第1締結部が前記第2締結部と締結されている状態において、前記先端部の先端位置が前記第2締結部から離れるように傾斜して形成されている
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1つに記載の電動駆動ユニット。
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