JPWO2016035463A1 - 光学ガラス、光学ガラスを用いた光学素子、光学装置 - Google Patents

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Abstract

モールドプレス成形に適した光学ガラスを提供する。本発明の光学ガラスは、重量百分率で、B2O3:10〜25%、P2O5:30〜60%、Al2O3:0〜5%、Li2O:0.1〜10%、SrO:0〜15%、BaO:10〜50%、ZnO:0〜12%、Y2O3:0〜5%、Gd2O3:0〜5%、の各成分を含有し、かつ、La2O3を含有しないことを特徴とする。

Description

本発明は、モールドプレス成形に適した光学ガラスに関する。本発明は2014年9月5日に出願された日本国特許の出願番号2014−181697の優先権を主張し、文献の参照による織り込みが認められる指定国については、その出願に記載された内容は参照により本出願に織り込まれる。
近年、様々な撮像機器が開発されると共に、それに見合ったレンズを構成する光学ガラスについても、研究されてきている。中でもデジタルカメラをはじめとする光学機器の小型・軽量化、低コスト化が進められるなか、より少ない枚数で収差補正が可能な非球面レンズの重要性が高まっている。
しかしながら、非球面レンズはその複雑な形状のため、従来のような研磨加工が難しいという問題があった。そこで、金型にガラス材料(プリフォーム)を入れて加熱し、軟化させた後でプレスするモールドプレス成形と呼ばれる工法が採用されている。
ところが、モールドプレス成形ではプリフォームを軟化させて取り扱うため、原料のガラス転移温度(Tg)が高いほど、その品質管理や製造が難しくなる。具体的には、金型の劣化、加工時間の延長等が挙げられる。また、近年では、プリフォームの熱間成形(熔融したガラスを型に受けることで直接成形する技術)も採用されている。このような熱間成形では、ガラスの液相温度(Tl)が高いと成形中に失透が生じやすく、プリフォームの製造が困難になる。従ってこのようなモールドプレス成形用の光学ガラスとしては、比較的ガラス転移温度や液相温度の低いガラスが多く用いられている。
例えば、特許文献1には、モールドプレス成形用の光学ガラスが記載されている。しかしながら、従来の光学ガラスでは、ガラス転移温度を下げるためZnOを多量に含有しており、色収差補正に重要な低分散性に関して十分であるとはいえなかった。
特開2000−072474号公報
そこで本発明は、モールドプレス成形に適した光学ガラスを提供する。
本発明の第一の態様は、重量百分率で、B:10〜25%、P:30〜60%、Al:0〜5%、LiO:0.1〜10%、SrO:0〜15%、BaO:10〜50%、ZnO:0〜12%、Y:0〜5%、Gd:0〜5%、の各成分を含有し、かつ、Laを含有しない光学ガラスである。
本発明の第二の態様は、第一の態様の光学ガラスを用いた光学素子である。
本発明の第三の態様は、第二の態様の光学素子を備える光学装置である。
本実施形態は、リン酸塩系ガラスにおいて中屈折率・低分散の光学恒数と、モールドプレス成形に適したガラス転移温度(Tg)、及び液相温度(Tl)を有し、かつ、耐失透性に優れた光学ガラスである。
本実施形態におけるガラスの各成分の組成範囲及び特性範囲は、以下の通りである。なお、本明細書中において、特に断りがない場合は、各成分の含有量は全て酸化物換算組成のガラス全重量に対する重量%であるものとする。なお、ここでいう酸化物換算組成とは、本発明のガラス構成成分の原料として使用される酸化物、複合塩等が溶融時に全て分解されて酸化物に変化すると仮定し、当該酸化物の総重量を100重量%として、ガラス中に含有される各成分を表記した組成である。
はガラス形成酸化物として必須の成分であり、低分散性を付与し、ガラスの熔融性を高める効果がある。10%以下では所望の低分散性が得られず、ガラスの熔融性も悪くなる。一方、25%を超えるとガラス転移温度が上昇し、分散もかえって大きくしてしまうため、好ましい範囲は10〜25%である。10〜20%であるとさらに好ましく、10〜15%であると最も好ましい。
はガラス形成酸化物として必須の成分であり、ガラス転移温度、液相温度を低下させ、低分散性を付与する効果がある。しかし、30%未満では安定なガラスが得難く、60%以上であると目的の屈折率を得ることが困難になる。したがって、好ましい範囲は30〜60%である。35〜50%であるとさらに好ましく、40〜47%であると最も好ましい。
Alは、化学的耐久性を高めるのに有効な成分である。しかしながら過剰に導入すると熔解性や耐失透性が低下するだけでなく、低分散性も損なう。したがって、好ましい範囲は0〜5%である。0〜4%であるとさらに好ましく、0〜3%であると最も好ましい。
LiOは本実施形態の必須成分であり、ガラスの熔解性を向上させ、ガラス転移温度と液相温度を低下させるのに特に有効である。しかしながら10%を超えると耐失透性が低下し、安定なガラスが得られにくくなるため、その導入量は0.1〜10%とする。1〜8%であるとさらに好ましく、2〜6%であると最も好ましい。
MgOおよびCaOは屈折率の調整に有用な成分であるが、その導入量が多いとガラス転移温度が上昇してしまうため、それぞれ0〜4%、かつその合計も0〜4%となることが望ましい。
SrOはガラスの屈折率を高めるために有効な成分であるが、過剰な導入により液相温度を上昇させてしまうため、その導入量は0〜15%に設定される。1〜12%であるとさらに好ましく、3〜9%であると最も好ましい。
BaOは本実施形態の必須成分であり、ガラスの屈折率を高め、液相温度を低下させ、耐失透性を高めるために重要な成分である。10%以下では上記効果が十分でなく、50%を超えると低分散性を損ない、またガラス転移温度も上昇してしまうおそれがあるため、適切な範囲は10〜50%である。15〜40%であるとさらに好ましく、20〜35%であると最も好ましい。
NaO、KOもLiOと同様の効果を与えるが、屈折率を低下させるため、過剰に導入すると目的の屈折率が得られにくくなる。したがってNaO、KOについてはそれぞれの導入量が0〜8%に設定される。0〜4%であるとさらに好ましく、0〜3%であると最も好ましい。
ZnOは屈折率を高め、ガラス転移温度を下げる効果があるが、同時に分散を大きくしてしまう成分であるため、その添加量は0〜12%に設定される。0〜5%であるとさらに好ましく、0〜3%であると最も好ましい。
およびGdはSrO、BaOよりも屈折率を高める効果が高いが、導入量が多いと液相温度が急激に上昇し、ガラスが失透しやすくなるためその導入量はそれぞれ0〜5%に設定され、かつその合計量も0〜5%に設定される。それぞれ、もしくはその合計量が0〜4%であるとさらに好ましく、0〜3%であると特に好ましい。
また、LaはY、Gdと同様に屈折率を高める効果を有するが、液相温度を上昇させる効果が特に大きいため、導入しないことが望ましい。
なお、ガラスの脱泡を行うために脱泡剤としてSbを添加してもよい。その量は0〜1%の範囲とすることができる。また、上記成分に限らず、本実施形態の光学ガラスの効果が得られる範囲でその他成分を添加することもできる。
次に、本実施形態の光学ガラスの物性値について説明する。
レンズの薄型化の観点から、本実施形態のガラスとしては、高屈折率を有している(屈折率(nd)が大きい)ことが望ましい。しかしながら、一般的に、屈折率を高くすれば、アッベ数が低下する傾向にある。従って本実施形態のガラスでは、屈折率(nd)は1.56を下限、1.61を上限とした、1.56〜1.61の範囲とする。
レンズの色収差補正の観点から、本実施形態のガラスとしては、低分散性を有している(アッベ数(νd)が大きい)ことが望ましい。しかしながら、一般的に、アッベ数が大きければ屈折率が低下する傾向にある。また、70を超えるアッベ数を有するガラスを得るためにフッ素を添加する場合があるが、揮発性の高いフッ素を添加すると、その揮発によって組成に変動が生じやすくなり、ガラスの品質維持は困難となる。従って本実施形態のガラスでは、アッベ数(νd)は63を下限、70を上限とした、63〜70の範囲とする。
モールドプレス成形の観点から、本実施形態のガラスとしては、ガラス転移温度(Tg)は低いことが望ましい。低いガラス転移温度(Tg)は、ガラスの成形の容易性、金型の劣化抑制等の効果をもたらす。従って本実施形態のガラスでは、ガラス転移温度(Tg)は、530℃以下である。
一方、熱間プリフォーム成形の観点から、本実施形態のガラスとしては、液相温度(Tl)は低いことが望ましい。低い液相温度(Tl)は、熔融ガラスからプリフォームを直接成形する際、ガラスの失透を生じづらくさせ、成形性を向上させる。従って本実施形態のガラスでは、液相温度(Tl)は、1000℃以下である。
レンズの軽量化の観点から、本実施形態のガラスとしては、比重が小さいことが望ましい。従って、本実施形態のガラスでは、比重は3.5以下に設定される。
このような本実施形態におけるガラスは、カメラや顕微鏡等の光学装置の備えるレンズ等の光学素子として好適である。
次に、本発明の実施例及び比較例について説明する。表1〜表5は、本発明の実施例に係る光学ガラスの組成を、表6〜8は、本発明の比較例に係る光学ガラスの組成を、屈折率(nd)、アッベ数(νd)、ガラス転移温度(Tg)、液相温度(Tl)、比重(Sg)の測定結果、及び、耐失透性の評価とともに示したものである。なお、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<光学ガラスの作製>
本発明の実施例及び比較例に係る光学ガラスは、以下の手順で作製した。まず、表1〜8に記載の化学組成(重量%)となるよう、酸化物、水酸化物、リン酸化合物(リン酸塩、正リン酸等)、炭酸塩、及び硝酸塩等のガラス原料を秤量した。次に、秤量した原料を混合して白金ルツボに投入し、1150〜1250℃の温度で1時間程度熔融し、攪拌均質化した。その後、適当な温度に下げてから金型等に鋳込み、徐冷することにより、各サンプルを得た。
<光学ガラスの測定>
(1)屈折率(nd)とアッベ数(νd)
表1〜8に記載の各サンプルの屈折率(nd)及びアッベ数(νd)は、屈折率測定器(カルニュー光学工業社製;「KPR−200」)を用いて測定及び算出した。なお、屈折率の値は、小数点以下第5位までとした。
(2)ガラス転移温度(Tg)
表1〜8に記載の各サンプルのガラス転移温度(Tg)は、示差熱・熱重量同時測定装置(ブルカー社製;「TG−DTA2000SA」)を用いて、毎分10℃の昇温速度で測定したDTA曲線から決定した。
(3)液相温度(Tl)
表1〜8に記載の各サンプルの液相温度(Tl)は、ガラスを700〜1100℃の温度勾配がついた失透試験炉内で18分間保持した後、倍率100倍の顕微鏡で結晶の有無を観察し、高温側から見て失透が生じない最低温度とした。
(4)比重(Sg)
表1〜8に記載の各サンプルの比重(Sg)は、サンプルの質量と、圧力101.325kPa(標準気圧)のもとにおける、それと同体積の4℃の純水の質量との比として表示し、JIS Z 8807(1976)「液中で秤量する測定方法」に準じた方法で測定した。
表1〜8に記載の各サンプルの耐失透性評価は、ガラス約20gを液相温度以上の温度(1150℃以上)で一定時間保持して熔融させた後、毎時200℃の降温速度でガラス転移温度以下の温度(300℃以下)まで冷却し、失透の有無を目視で確認した。
なお、「測定不可」との記載は、ガラスを製造した際に、ガラスの一部失透、泡の混入等によって測定(即ち、光学ガラスとしての使用)が不可能であったことを示すものである。また、「実施せず」との記載は、ガラスを製造した際に、ガラスの完全な失透により測定及び評価の必要性を生じなかったことを示す。
Figure 2016035463
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表1〜5から、本発明の実施例はいずれも1.56〜1.61の屈折率(nd)と63〜70のアッベ数(νd)、530℃以下のガラス転移温度(Tg)、1000℃以下の液相温度(Tl)を有していることがわかった。さらに、耐失透性評価の結果、いずれの組成においても失透は認められなかった。
(1)比較例1
Laが含まれる比較例1のガラスにおいては、ガラス転移温度(Tg)が539℃、液相温度(Tl)が1020℃と高く、また耐失透性評価において失透がみられた。
(2)比較例2
CaOが4%を超え、BaOが10%未満、ZnOが12%を超えて含まれる比較例2では、アッベ数(νd)が61.15と小さく、また耐失透性評価において失透が見られた。
(3)比較例3
Alが5%を超えて含まれる比較例3では、得られたガラスに一部失透がみられ、測定(光学ガラスとしての使用)は不可能であった。
(4)比較例4
SrOが15%を超えて含まれる比較例4では、液相温度(Tl)が1050℃と高く、また耐失透性評価において失透がみられた。
(5)比較例5
が25%を超えて含まれる比較例5では、耐失透性評価において失透がみられた。
(6)比較例6
Gdが5%を超えて含まれる比較例6では、液相温度(Tl)が1090℃と高かった。
(7)比較例7
LiOが10%を超えて含まれる比較例7では、得られたガラスが完全に失透していた。
(8)比較例8
が5%を超えて含まれる比較例8では、得られたガラスが完全に失透していた。
(9)比較例9
Laを含む比較例9では、液相温度(Tl)が1060℃と高く、また耐失透性評価において失透が見られた。
(10)比較例10
BaOが50%を超えて含まれる比較例10では、得られたガラスが完全に失透していた。
(11)比較例11
が60%を超えて含まれる比較例11では、耐失透性評価において失透がみられた。またガラス中に気泡が混入し、光学ガラスとしての使用は不可能であった。
(12)比較例12
Laを含む比較例12では、ガラス転移温度(Tg)が542℃、液相温度(Tl)が1040℃と高く、また耐失透性評価において失透が見られた。
(13)比較例13
が30%未満である比較例13では、耐失透性評価において失透がみられた。
(14)比較例14
が10%未満である比較例14では、耐失透性評価において失透がみられた。
(15)比較例15
LiOが含まれない比較例15では、ガラス転移温度(Tg)が565℃と高く、また耐失透性評価において失透が見られた。
(16)比較例16
BaOが10%未満である比較例16では、耐失透性評価において失透がみられた。
(17)比較例17
が30%未満である比較例17では、耐失透性評価において失透がみられた。
(18)比較例18
が10%未満である比較例18では、液相温度(Tl)が1010℃と高く、また耐失透性評価において失透がみられた。
(19)比較例19
LiOを含まない比較例19では、耐失透性評価において失透がみられた。
(20)比較例20
BaOが10%未満である比較例20では、液相温度(Tl)が1030℃と高く、また耐失透性評価において失透がみられた。
以上、本実施例のリン酸塩系ガラスは、屈折率(nd)が1.56〜1.61、アッベ数(νd)が63〜70の範囲の光学恒数に加え、モールドプレス成形に適した低いガラス転移温度(Tg)、を有し、さらに液相温度(Tl)が低く、耐失透性にも優れていた。これは、色収差補正に適し、モールドプレス成形や熱間プリフォーム成形において極めて有用であることを示す。一方で、各比較例では、サンプルが得られた際に、又は耐失透性評価の際に失透がみられ、また、液相温度(Tl)が高い場合が多かった。これは即ち、モールドプレス成形や熱間プリフォーム成形においては安定性を欠き、適さないものであることを示していた。

Claims (11)

  1. 重量百分率で、
    :10〜25%、
    :30〜60%、
    Al:0〜5%、
    LiO:0.1〜10%
    SrO:0〜15%、
    BaO:10〜50%、
    ZnO:0〜12%、
    :0〜5%、
    Gd:0〜5%、
    の各成分を含有し、かつ、
    Laを含有しない
    ことを特徴とする光学ガラス。
  2. 重量百分率で、
    MgO:0〜4%、
    CaO:0〜4%、
    の各成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の光学ガラス。
  3. 重量百分率で、MgOとCaOの合計が4%以下であることを特徴とする請求項2に記載の光学ガラス。
  4. 重量百分率で、
    NaO:0〜8%、
    O:0〜8%、
    の各成分を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光学ガラス。
  5. とGdの合計が5%以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光学ガラス。
  6. 屈折率(nd)が1.56〜1.61の範囲、かつ、アッベ数(νd)が63〜70の範囲にある、請求項1〜5の何れか一項に記載の光学ガラス。
  7. ガラス転移温度(Tg)が530℃以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  8. 液相温度(Tl)が1000℃以下である、請求項1〜7の何れか一項に記載の光学ガラス。
  9. 液相温度以上の温度から毎時200℃の降温速度でガラス転移温度以下の温度まで冷却した際に、失透が発生しない請求項1〜8の何れか一項に記載の光学ガラス。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の光学ガラスを用いた光学素子。
  11. 請求項10に記載の光学素子を備える光学装置。
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