JPWO2016009559A1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle

Abstract

冷凍サイクル装置は、冷媒回路に接続された圧縮機11と、圧縮機11の吸入側の低圧圧力Psを検出する低圧圧力検出部13と、圧縮機11の吐出側の高圧圧力Pdを検出する高圧圧力検出部14と、低圧圧力Psと高圧圧力Pdとに基づいて、圧縮機11の制御を行う制御装置12と、を備え、制御装置12は、低圧圧力Psと高圧圧力Pdとの圧力比Prが、上限圧力比Bと下限圧力比Aとの間にあるときに、通常運転モードにて圧縮機11の制御を行い、圧力比Prが、上限圧力比Bと下限圧力比Aとの間にないときに、通常運転モードと比較して圧縮機の増速スピードが遅い延命運転モードにて圧縮機11の制御を行う。

Description

この発明は、冷凍サイクル装置に関するものである。
従来から、圧縮機の圧縮比に基づいて、圧縮機の制御を行う冷凍サイクル装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1の冷凍サイクル装置では、圧縮機の圧縮比が設定値以上であるときに、圧縮機の目標運転周波数を強制的に低減させることによって、圧縮機の保護を行っている。
特開平4−273949号公報(第4頁、図3)
しかしながら、特許文献1の冷凍サイクル装置では、圧縮機の圧縮比が設定値以上であるときに、圧縮機の運転周波数を単純に低減させていたため、圧縮機にストレスが掛かる場合がある。さらに、特許文献1の冷凍サイクル装置では、圧縮機の圧縮比が低下したときには、何らの保護を行っていないため、圧縮機の圧縮比が低下したときに、圧縮機にストレスが掛かる場合がある。このような圧縮機へのストレスは、圧縮機の品質を低下させ、更には圧縮機の破損に繋がる。
この発明は、上述のような課題を背景としてなされたものであり、圧縮機にストレスが掛かる異常状態および圧縮機にストレスが掛かるおそれがある異常予兆状態を検出し、異常状態または異常予兆状態が検出されたときに、圧縮機へのストレスが低減されるように圧縮機を適切に動作させて、圧縮機の品質低下および圧縮機の破損を抑制することができる冷凍サイクル装置を得ることを目的としている。
この発明に係る冷凍サイクル装置は、冷媒回路に接続された圧縮機と、圧縮機の吸入側の低圧圧力を検出する低圧圧力検出部と、圧縮機の吐出側の高圧圧力を検出する高圧圧力検出部と、低圧圧力と高圧圧力とに基づいて、圧縮機の制御を行う制御装置と、を備え、制御装置は、低圧圧力と高圧圧力との圧力比が、上限圧力比と下限圧力比との間にあるときに、通常運転モードにて圧縮機の制御を行い、圧力比が、上限圧力比と下限圧力比との間にないときに、通常運転モードと比較して圧縮機の増速スピードが遅い延命運転モードにて圧縮機の制御を行う。
この発明に係る冷凍サイクル装置では、低圧圧力と高圧圧力との圧力比が上限圧力比と下限圧力比との間にないときに、圧縮機の増速スピードが遅い延命運転モードで圧縮機を動作させているため、圧縮機へのストレスが低減されており、圧縮機の品質低下および圧縮機の破損のおそれが抑制されている。
この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路の一例を示す冷媒回路図である。 図1に記載の制御装置のブロック図である。 図1に記載の圧縮機の運転範囲の一例を示すグラフである。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その大きさおよび配置は、この発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の冷媒回路の一例を示す冷媒回路図である。この実施の形態に係る冷凍サイクル装置1は、例えば空調対象である室内の空調を行う空気調和機であり、熱源側ユニット10および負荷側ユニット20を備えている。
また、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置1は、制御装置12および報知装置25を備えている。制御装置12は、例えばCPUまたは専用の処理回路等を含んで構成されており、冷凍サイクル装置1の全体の制御を行うものである。制御装置12は、図1に示す例では、熱源側ユニット10に設置されているが、負荷側ユニット20に設置されていてもよい。また、制御装置12は、熱源側ユニット10および負荷側ユニット20とは別途に構成された外付タイプのものであってもよい。報知装置25は、制御装置12によって制御され、冷凍サイクル装置1の異常等を外部に報知するものである。報知装置25は、例えば音によって報知を行う警報器等の発音装置である。報知装置25は、この実施の形態の例では、熱源側ユニット10の側に設置されているが、負荷側ユニット20の側に設置されていてもよい。
熱源側ユニット10は、例えば室外に設置される室外機であり、圧縮機11、アキュムレータ15、熱源側熱交換器16および流路切替器17を備えている。負荷側ユニット20は、例えば空調対象である室内に設置される室内機であり、絞り装置21および負荷側熱交換器22を備えている。そして、冷凍サイクル装置1は、圧縮機11と、流路切替器17と、熱源側熱交換器16と、絞り装置21と、負荷側熱交換器22と、アキュムレータ15とで構成された冷凍サイクルを有する。
圧縮機11は、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にするものである。圧縮機11は、容量可変型の圧縮機であり、例えばインバータ回路および圧縮機モータ等を含んで構成されたインバータ圧縮機である。圧縮機11は、制御装置12によって、その運転周波数が制御される。圧縮機11の吸入側には、圧縮機11の吸入側の低圧圧力Psを検出する低圧圧力検出部13が設置されており、圧縮機11の吐出側には、圧縮機11の吐出側の高圧圧力Pdを検出する高圧圧力検出部14が設置されている。また、圧縮機11には、圧縮機11の消費電流を検出する電流検出部24が設置されている。検出された低圧圧力Ps、高圧圧力Pdおよび消費電流は、制御装置12に入力される。
流路切替器17は、冷房運転もしくは暖房運転の切替に応じて、暖房流路と冷房流路との切替を行うものであって、例えば四方弁で構成されている。流路切替器17は、暖房運転時において、圧縮機11の吐出側と負荷側熱交換器22とを接続するとともに、熱源側熱交換器16とアキュムレータ15とを接続する。一方、流路切替器17は、冷房運転時において、圧縮機11の吐出側と熱源側熱交換器16とを接続するとともに、負荷側熱交換器22とアキュムレータ15とを接続する。なお、流路切替器17として四方弁を用いた場合について例示しているが、これに限らず例えば複数の二方弁等を組み合わせて構成してもよい。
熱源側熱交換器16は、冷媒と外気との間で熱交換を行うものである。熱源側熱交換器16の一方には絞り装置21が接続されており、他方には流路切替器17が接続されている。熱源側熱交換器16の近傍には、熱源側熱交換器16へ空気を導く熱源側送風機16aが設置されている。熱源側送風機16aは、例えばファンで構成されており、熱源側熱交換器16への送風を行うものである。
絞り装置21は、熱源側熱交換器16と負荷側熱交換器22との間に設けられており、流量を調整することによって冷媒の温度を調整するものである。この絞り装置21は、例えばLEV(リニア電子膨張弁)などに代表される絞り装置または開閉によって冷媒の流れのON/OFFを行う開閉弁等からなっている。
負荷側熱交換器22は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行うものである。負荷側熱交換器22の近傍には、負荷側熱交換器22へ空気を導く負荷側送風機22aが設置されている。負荷側送風機22aは、例えばファンで構成されており、負荷側熱交換器22への送風を行うものである。
アキュムレータ15は、圧縮機11の吸入側に設置され、過剰な冷媒を貯留するものである。なお、アキュムレータ15は、過剰な液冷媒を貯留できる容器であればよい。そして、圧縮機11はアキュムレータ15に貯留された冷媒のうちガス冷媒を吸引し圧縮するようになっている。
次に、冷房運転時の冷凍サイクル装置1の動作例について説明する。まず、冷媒が圧縮機11にて圧縮され、流路切替器17を介して熱源側熱交換器16へと流れる。熱源側熱交換器16に流入した冷媒は、空気に放熱し、絞り装置21において減圧される。絞り装置21で減圧された冷媒は、負荷側熱交換器22にて、空気から吸熱し、流路切替器17へと流れる。流路切替器17に流入した冷媒は、アキュムレータ15を経て圧縮機11へと吸入される。
図2は、図1に記載の制御装置のブロック図である。この実施の形態に係る制御装置12は、低圧圧力検出部13、高圧圧力検出部14および電流検出部24等からの入力に基づいて、圧縮機11および報知装置25等の制御を行う。制御装置12は、記憶部121、圧力比演算部122、圧力比判定部123、運転モード変更部124および報知判定部125を有する。記憶部121は、例えば不揮発性メモリであって、冷凍サイクル装置1の各種設定値等を記憶している。圧力比演算部122は、制御装置12に入力された高圧圧力Pdおよび低圧圧力Psから圧力比Prを演算するものである。圧力比判定部123は、圧力比Prが設定範囲内にあるか否かの判定を行うものである。運転モード変更部124は、圧力比Prに基づいて、圧縮機11の運転モードを変更するものである。この実施の形態に係る圧縮機11の運転モードは、通常運転モード、および通常運転モードと比較して圧縮機11の増速スピードが遅く設定された延命運転モードとを有する。ここで、増速スピードを遅くするとは、圧縮機11に入力する指令周波数を変更するのではなく、指令周波数までに達するスピードを遅くするということである。報知判定部125は、圧縮機11の動作状態に基づいて、報知装置25に報知を行わせるか否かの判定を行うものである。
図3は、図1に記載の圧縮機の運転範囲の一例を示すグラフである。図3において、横軸のPsは圧縮機11の吸引側の低圧圧力を示し、縦軸のPdは圧縮機11の吐出側の高圧圧力を示している。Ps1は圧縮機11の下限低圧圧力値であり、Ps2は圧縮機11の上限低圧圧力値であり、Pd1は圧縮機11の下限高圧圧力値であり、Pd2は圧縮機11の上限高圧圧力値である。従来では、Ps1とPs2とPd1とPd2とで囲まれた圧縮機動作範囲の内側で、圧縮機を動作させるように制御を行うことが一般的であった。しかしながら、圧縮機動作範囲の内側で圧縮機を動作させている場合であっても、以下に説明するように、図3に記載の領域Xでは圧縮機にストレスが掛かる場合がある。そこで、この実施の形態では、運転範囲30の内側で、圧縮機11を動作させるように制御を行う。例えば、運転範囲30の内側では、圧縮機11を通常運転モードで動作させ、運転範囲30の外側では、低圧圧力Psおよび高圧圧力Pdを運転範囲30の側に近づけるように、圧縮機11の運転周波数を調整する。
運転範囲30は、境界線31〜境界線36で囲まれた範囲である。なお、図3では、境界線31〜境界線36は直線で記載されているが、これらの境界線は圧縮機11の仕様等によっては曲線であることもある。境界線31は下限低圧圧力値Ps1に対応し、境界線33は上限高圧圧力値Pd2に対応し、境界線35は上限低圧圧力値Ps2に対応している。境界線32および境界線36は、低圧圧力Psと高圧圧力Pdとの圧力比Prに関する境界線であり、境界線32は圧力比Prの上限である上限圧力比Bに対応し、境界線36は圧力比Prの下限である下限圧力比Aに対応している。この実施の形態に係る下限圧力比Aは例えば2であり、上限圧力比Bは例えば10である。なお、下限圧力比Aおよび上限圧力比Bは、圧縮機11の性能および使用環境等に合わせて、適宜設定されるものである。
圧力比Prが大きくなると、圧縮機11の吸引側の低圧圧力Psと吐出側の高圧圧力Pdとの圧力差が大きくなる。このときに、圧縮機11の軸には、大きいスラスト荷重が掛かる。また、低圧圧力Psと高圧圧力Pdとの圧力差が大きいときには、圧縮機モータの仕事量が増加しているため発熱を伴い、その発熱が圧縮機11の許容温度を超えてしまう場合がある。したがって、圧力比Prが大きい場合には、圧縮機11に異常が発生するおそれがある。そこで、この実施の形態では、圧力比Prが上限圧力比B以上の場合には、圧縮機11へのストレスを低減させるように、延命運転モードにて圧縮機11を動作させる。
また、圧力比Prが小さいときは、圧縮機11によって圧縮が行われているのにも関わらず、入力側の低圧圧力Psと出力側の高圧圧力Pdとの圧力差が小さいため、圧縮機11または冷凍サイクル装置1に異常が発生しているおそれがある。そこで、この実施の形態では、圧力比Prが下限圧力比A以下の場合には、圧縮機11および冷凍サイクル装置1へのストレスを低減させるように、延命運転モードにて圧縮機11を動作させる。
境界線34は、圧縮機11を駆動させる電流(インバータ電流)を制限することによって決まるものである。境界線34の外側では、圧縮機11が過負荷運転状態(高圧圧力Pd、低圧圧力Psが共に高い状態)にあるため、圧縮機11の運転範囲としては厳しい。そこで、この実施の形態では、圧縮機11の駆動電流を制限することによって、圧縮機11の動作に制限が掛かるようになっている。すなわち、圧縮機11の消費電流に基づく制御によって、境界線34の外側における圧縮機11の動作が制限されている。
この実施の形態では、運転範囲30の内側の運転領域40の内側で圧縮機11の運転が行われる。なお、運転範囲30に対する運転領域40のマージンは、圧縮機11の使用状況等によって、適宜設定されるものであり、圧縮機11の使用状況等によっては、マージンをなくしてもよい。すなわち、運転範囲30と運転領域40とは同一であってもよい。
次に、図4を用いて、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置1の動作の一例を説明する。図4は、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置の動作の一例を説明するフローチャートである。制御装置12は、以下で説明するように、冷凍サイクル装置1の制御を行う。まず、ステップS2にて、連続NG判定回数(延命運転の繰り返し回数)iを初期化(i=0)する。ステップS4にて、低圧圧力Psおよび高圧圧力Pdを取得する。なお、このときに、図2に示す記憶部121は、低圧圧力Psおよび高圧圧力Pdを記憶してもよい。
図4に示すステップS6にて、低圧圧力Psおよび高圧圧力Pdから圧力比Prを演算する(Pr=Pd/Ps)。ステップS8にて、圧力比Prが、下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にあるか否かを判定する。ステップS8で、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にない場合には、圧縮機11または冷凍サイクル装置1に異常が発生している可能性があるため、ステップS10にて、延命運転モードに設定する。ステップS12にて、連続NG判定回数iをカウントする(i=i+1)。
ステップS14にて、連続NG判定回数iが、第1報知判定回数Cよりも多くなった場合には、ステップS16にて、図1および図2に示す報知装置25が報知を行う。なお、第1報知判定回数Cは、圧縮機11の性能および使用環境等に合わせて、適宜設定されるものである。ステップS18にて、報知装置25からの報知を受けたサービスマン等が、圧縮機11および冷凍サイクル装置1の点検および保守を行う。
ステップS14にて、連続NG判定回数iが、第1報知判定回数C以下である場合には、ステップS4に戻り、ステップS4〜ステップS8を実行する。ステップS8にて、圧力比Prが、下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にある場合には、ステップS20にて、通常運転モードに設定し、ステップS2に戻る。ステップS2にて、連続NG判定回数iを初期化(i=0)する。
上記のように、この実施の形態では、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にあるか否かを判定することで、従来では検出することが困難であった圧縮機11の異常および異常予兆を検出することができる。
さらに、この実施の形態では、圧縮機11または冷凍サイクル装置1に異常が発生し、または異常の予兆がある場合には、延命運転モードに設定される。延命運転モードでは、通常運転モードと比較して、圧縮機11の増速スピードが遅くなっており、圧縮機11の急峻な動作変更が行われないため、圧縮機11に掛かるストレスが低減されている。この実施の形態では、圧縮機11または冷凍サイクル装置1へのストレスが掛かりやすい状況で、圧縮機11が延命運転モードで動作されるため、圧縮機11および冷凍サイクル装置1の品質低下および破損のおそれが抑制されている。
さらに、この実施の形態では、延命運転が繰り返された場合に、報知装置25が報知を行うように構成されているため、報知装置25からの報知を受けたサービスマン等が、圧縮機11および冷凍サイクル装置1の点検および保守を行うことができる。このときに、この実施の形態では、圧縮機11が延命動作モードにて動作しているため、圧縮機11および冷凍サイクル装置1の動作停止のおそれが抑制されている。このため、この実施の形態によれば、仮に運転領域40を逸脱したような運転状態になった場合でも、冷凍サイクル装置1が直ちに停止することがないため、冷却対象の品質の低下等を抑制することができる。したがって、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置1は、冷却対象の温度上昇が問題となる、電算室に設置される空気調和機、冷蔵庫および冷凍庫等の用途に好適に適用することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の動作の一例を説明するフローチャートであり、図5を参照して実施の形態2の冷凍サイクル装置1の動作を説明する。なお、図5のフローチャートにおいて、図4のフローチャートと同一の部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図5のフローチャートが図4のフローチャートと異なる点は、図5のフローチャートでは、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にない総回数をカウントした総NG判定回数jが、第2報知判定回数Dよりも多くなった場合に、報知装置25が報知を行う点である。
図5に示すステップS2Aにて、総NG判定回数jを初期化(j=0)する。その後に、ステップS4〜ステップS12Aを実行し、ステップS12Aにて、総NG判定回数jをカウント(j=j+1)する。ステップS14Aにて、総NG判定回数jが、第2報知判定回数Dよりも多くなった場合には、ステップS16にて、報知装置25が報知を行う。なお、第2報知判定回数Dは、圧縮機11の性能および使用環境等に合わせて、適宜設定されるものである。ステップS14Aにて、総NG判定回数jが、第2報知判定回数D以下である場合には、ステップS4に戻り、ステップS4〜ステップS8を実行する。ステップS8にて、圧力比Prが、下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にある場合には、ステップS20Aにて、通常運転モードに設定し、ステップS4に戻る。
上記のように、この実施の形態では、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にない総回数をカウントした総NG判定回数jが、第2報知判定回数Dよりも多くなった場合に、報知装置25が報知を行うように構成されている。このため、この実施の形態では、例えば、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にある場合とない場合とを交互に繰り返すような異常状態等を検出することができる。
この発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々に改変することができる。すなわち、上記の実施の形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成に代替させてもよい。さらに、その配置について特に限定のない構成要件は、実施の形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
例えば、上記の説明では、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にない場合に、延命運転モードで圧縮機11を動作させる例についての説明を行ったが、低圧圧力Psまたは高圧圧力Pdが運転範囲30の内側にないときに延命運転モードで圧縮機11を動作させてもよい。また、低圧圧力Psおよび高圧圧力Pdが、下限低圧圧力値Ps1と上限低圧圧力値Ps2と下限高圧圧力値Pd1と上限高圧圧力値Pd2とで囲まれた圧縮機動作範囲にあるときに、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にあるか否かの判定を行って、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にないときに、延命運転モードで圧縮機11を動作させてもよい。
また、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせて、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にない連続回数をカウントした連続NG判定回数iが第1報知判定回数Cよりも多くなったとき、または、圧力比Prが下限圧力比Aと上限圧力比Bとの間にない総回数をカウントした総NG判定回数jが第2報知判定回数Dよりも多くなったときに、報知装置25が報知を行ってもよい。
さらにまた、上記の説明では、報知装置25が警報器等の発音装置である例に関する説明を行ったが、報知装置25は、例えばパソコン等の計算機に報知(伝達)を行うものであってもよい。サービスマン等は、パソコン等の計算機を通じて報知装置25からの報知を受けることができる。
1 冷凍サイクル装置、10 熱源側ユニット、11 圧縮機、12 制御装置、13 低圧圧力検出部、14 高圧圧力検出部、15 アキュムレータ、16 熱源側熱交換器、16a 熱源側送風機、17 流路切替器、20 負荷側ユニット、21 絞り装置、22 負荷側熱交換器、22a 負荷側送風機、24 電流検出部、25 報知装置、30 運転範囲、31 境界線、32 境界線、33 境界線、34 境界線、35 境界線、36 境界線、40 運転領域、121 記憶部、122 圧力比演算部、123 圧力比判定部、124 運転モード変更部、125 報知判定部、A 下限圧力比、B 上限圧力比、C 第1報知判定回数、D 第2報知判定回数、Pd 高圧圧力、Pd1 下限高圧圧力値、Pd2 上限高圧圧力値、Pr 圧力比、Ps 低圧圧力、Ps1 下限低圧圧力値、Ps2 上限低圧圧力値、i 連続NG判定回数、j 総NG判定回数。

Claims (5)

  1. 冷媒回路に接続された圧縮機と、
    前記圧縮機の吸入側の低圧圧力を検出する低圧圧力検出部と、
    前記圧縮機の吐出側の高圧圧力を検出する高圧圧力検出部と、
    前記低圧圧力と前記高圧圧力とに基づいて、前記圧縮機の制御を行う制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記低圧圧力と前記高圧圧力との圧力比が、上限圧力比と下限圧力比との間にあるときに、通常運転モードにて前記圧縮機の制御を行い、
    前記圧力比が、前記上限圧力比と前記下限圧力比との間にないときに、前記通常運転モードと比較して前記圧縮機の増速スピードが遅い延命運転モードにて前記圧縮機の制御を行う、
    冷凍サイクル装置。
  2. 報知を行う報知手段をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記圧力比が前記上限圧力比と前記下限圧力比との間にない連続回数をカウントした連続NG判定回数、または、前記圧力比が前記上限圧力比と前記下限圧力比との間にない総回数をカウントした総NG判定回数に基づいて、前記報知手段に報知を行わせる制御を行う、
    請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御装置は、前記報知を行った後に、前記延命運転モードにて前記圧縮機の制御を行う、
    請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記制御装置は、前記低圧圧力が上限低圧圧力と下限低圧圧力との間にあり、且つ前記高圧圧力が上限高圧圧力と下限高圧圧力との間にある場合に、前記圧力比の判定を行い、
    前記圧力比が、前記上限圧力比と前記下限圧力比との間にないときに、前記延命運転モードにて前記圧縮機の制御を行う、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記制御装置は、前記低圧圧力と前記高圧圧力とが運転範囲の内側にあるときに、前記通常運転モードにて前記圧縮機の制御を行い、
    前記運転範囲は、前記低圧圧力が上限低圧圧力と下限低圧圧力との間にあり、前記高圧圧力が上限高圧圧力と下限高圧圧力との間にあり、前記圧力比が前記上限圧力比と前記下限圧力比との間にあり、且つ前記圧縮機の駆動電流によって制限された範囲である、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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