JPWO2016006484A1 - 大型構造物の検査装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 加速電圧500kV〜30MVのX線源から、大型構造物にX線を照射する、照射機能と、上記大型構造物を透過したX線を、放射線検出器で検出する、検出機能と、を備える、大型構造物の検査装置であって、上記放射線検出器が、基板、該基板上に載置された隔壁、及び、該隔壁により区画されたセル内に充填された蛍光体層からなるシンチレータパネルを具備する、大型構造物の検査装置。
(2) 上記基板及び該基板上に載置された隔壁の反射率が、25〜85%である、上記(1)に記載の大型構造物の検査装置。
(3) 上記シンチレータパネルが、上記隔壁と上記蛍光体層との間に、反射層を有し、該反射層は、金属酸化物を含有する、上記(1)又は(2)に記載の大型構造物の検査装置。
(4) 上記反射層の平均厚さが、5〜50μmである、上記(3)に記載の大型構造物の検査装置。
(5) 上記金属酸化物が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化バリウム、酸化ビスマス及び酸化ガドリニウムからなる群から選ばれる化合物である、上記(3)又は(4)に記載の大型構造物の検査装置。
(6) 上記セルの上半部における上記反射層の平均厚さが、上記セルの下半部における上記反射層の平均厚さよりも大きい、上記(3)〜(5)のいずれかに記載の大型構造物の検査装置。
(7) 上記蛍光体層が、粒状の蛍光体を含有し、該蛍光体の平均一次粒子径が、1〜50μmである、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の大型構造物の検査装置。
(8) 上記シンチレータパネルが、上記隔壁と上記蛍光体層との間に、遮蔽層を有し、該遮蔽層は、金属からなる、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の大型構造物の検査装置。
(9) 上記隔壁の高さが、0.4mm以上である、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の大型構造物の検査装置。
(10) 上記蛍光体層が、組成及び/又は厚さが異なる複数の態様からなる、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の大型構造物の検査装置。
(11) X線吸収率が最大の上記蛍光体層におけるX線吸収率をP、X線吸収率が最小の上記蛍光体層におけるX線吸収率をQ、としたときに、P/Q≧1.5の関係を満たす、上記(1)〜(10)のいずれかに記載の大型構造物の検査装置。
アルカリ金属酸化物 : 2〜20質量%
酸化亜鉛 : 3〜10質量%
酸化ケイ素 : 20〜40質量%
酸化ホウ素 : 25〜40質量%
酸化アルミニウム : 10〜30質量%
アルカリ土類金属酸化物 : 5〜15質量%
ガラス粉末を含む無機粉末の粒子径は、粒度分布測定装置(例えば、MT3300;日機装株式会社製)を用いて測定をすることができる。より具体的には、水を満たした粒度分布測定装置の試料室に無機粉末を投入し、300秒間超音波処理を行ってから測定をすることができる。
感光性のガラス粉末含有ペーストの作製に用いた原料は次のとおりである。
感光性モノマーM−1 : トリメチロールプロパントリアクリレート
感光性モノマーM−2 : テトラプロピレングリコールジメタクリレート
感光性ポリマー : メタクリル酸/メタクリル酸メチル/スチレン=40/40/30の質量比からなる共重合体のカルボキシル基に対して0.4当量のグリシジルメタクリレートを付加反応させたもの(重量平均分子量43000;酸価100)
光重合開始剤 : 2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1(IC369;BASF社製)
重合禁止剤 : 1,6−ヘキサンジオール−ビス[(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート])
紫外線吸収剤溶液 : スダンIV(東京応化工業株式会社製)のγ−ブチロラクトン0.3質量%溶液
粘度調整剤 : フローノンEC121(共栄社化学社製)
溶媒 : γ−ブチロラクトン
低軟化点ガラス粉末:
SiO2 27質量%、B2O3 31質量%、ZnO 6質量%、Li2O 7質量%、MgO 2質量%、CaO 2質量%、BaO 2質量%、Al2O3 23質量%、屈折率(ng)1.56、ガラス軟化温度588℃、熱膨張係数70×10−7(K−1)、平均粒子径2.3μm
高軟化点ガラス粉末:
SiO2 30質量%、B2O3 31質量%、ZnO 6質量%、MgO 2質量%、CaO 2質量%、BaO 2質量%、Al2O3 27質量%、屈折率(ng)1.55、軟化温度790℃、熱膨張係数32×10−7(K−1)、平均粒子径2.3μm
(ガラス粉末含有ペーストの作製)
4質量部の感光性モノマーM−1、6質量部の感光性モノマーM−2、24質量部の感光性ポリマー、6質量部の光重合開始剤、0.2質量部の重合禁止剤及び12.8質量部の紫外線吸収剤溶液を、38質量部の溶媒に、温度80℃で加熱溶解した。得られた溶液を冷却した後、9質量部の粘度調整剤を添加して、有機溶液1を得た。得られた有機溶液1をガラス板に塗布して乾燥することにより得られた有機塗膜の屈折率(ng)は、1.555であった。
蛍光体1 : 平均粒子径10μmの、テルビウムをドープした酸硫化ガドリニウム
蛍光体2 : 平均粒子径2μmの、テルビウムをドープした酸硫化ガドリニウム
蛍光体3 : 平均粒子径5μmの、テルビウムをドープした酸硫化ガドリニウム
蛍光体4 : 平均粒子径30μmの、テルビウムをドープした酸硫化ガドリニウム
バインダー : 7cpエトセル(登録商標)(一般名:エチルセルロース;日進化成製)
溶媒 : テルピネオール
(蛍光体ペーストの作製)
85質量部の蛍光体1、3質量部のバインダー及び12質量部の溶媒を撹拌し、蛍光体ペースト1を得た。
金属酸化物1 : 平均粒子径0.25μmの酸化チタン
金属酸化物2 : 平均粒子径0.3μmの酸化ジルコニウム
金属酸化物3 : 平均粒子径0.2μmの酸化アルミニウム
金属酸化物4 : 平均粒子径0.5μmの酸化バリウム
金属酸化物5 : 平均粒子径0.5μmの酸化ガドリニウム
金属酸化物6 : 平均粒子径0.3μmの酸化ビスマス
金属酸化物7 : 平均粒子径0.25μmの酸化鉛
金属酸化物8 : 平均粒子径0.2μmの酸化コバルト
バインダー : 100cpエトセル(登録商標)(一般名:エチルセルロース;日進化成製)
溶媒 : テルピネオール
(反射層ペーストの作製)
1質量部のバインダーを、90質量部の有機溶媒に80℃で加熱溶解した有機溶液に、9質量部の金属酸化物1を添加して混練し、反射層ペースト1を得た。
基材として、125mm×125mm×0.7mmのソーダガラス板を用いた。基材の表面に、ガラス粉末含有ペーストを、乾燥後の厚さが所望の厚さになるようにダイコーターで塗布して乾燥し、ガラス粉末含有ペーストの塗布膜を得た。次に、所望のパターンに対応する開口部を有するフォトマスクを介して、ガラス粉末含有ペーストの塗布膜を、超高圧水銀灯を用いて露光した。露光後の塗布膜は、0.5質量%のエタノールアミン水溶液中で現像し、未露光部分を除去して、格子状の焼成前パターンを得た。得られた格子状の焼成前パターンを、空気中585℃で15分間焼成して、ガラスを主成分とする、格子状の隔壁を形成した。
分光測色計(CM−2600d;コニカミノルタ社製)を用い、波長530nmのSCI反射率を測定した。
シンチレータパネルと出力基板とを貼り合わせた放射線検出器を用いて、厚さ30cmの鉄筋コンクリートに対し、X線を一定時間照射した場合のX線透過検査を行い、得られた画像の明るさから輝度を、撮影された画像中に映った鉄筋の明瞭さから鮮鋭性を評価した。輝度及び鮮鋭性のいずれも目視による5段階評価とし、最良の場合をAと判定して、以下良好な順にB、C、D、Eと判定した。なお、鮮鋭性がEの場合には、本発明の大型構造物の検査装置を構成する放射線検出器としては、不適となる可能性が高い。
隔壁の形成操作において、ガラス粉末含有ペーストを、乾燥後の厚さが1.5mmになるように塗布した。露光には、ピッチ0.5mm、開口幅0.03mmの、格子状開口部を有するクロムマスクを用いた。得られた隔壁の空隙率は2.5%、隔壁の高さL1は1mm、隔壁の間隔L2は0.5mm、隔壁の底部幅L3は0.05mm、隔壁の頂部幅L4は0.03mmであった。また、得られた隔壁を形成した基材の反射率は15%であった。
実施例1と同様に隔壁を形成した基材を作製した。該基材を真空印刷機にセットし、反射層ペースト9を印刷してセル内に反射層ペーストをフル充填した。その後90℃で60分間乾燥し、基板及び隔壁の表面に反射層を形成した。反射層の平均厚さは2μm、反射層形成後の基板の反射率は20%であった。その後、実施例1と同様に蛍光体ペーストを充填してシンチレータパネル2を得た後、出力基板にアライメントしてから貼り合わせ、放射線検出器2を得た。放射線検出器2の輝度はC、鮮鋭性はCであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト10を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器3を得た。反射層の平均厚さは5μm、反射層形成後の基板の反射率は25%、放射線検出器3の輝度はC、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト1を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器4を得た。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は60%、放射線検出器4の輝度はB、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト12を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器5を得た。反射層の平均厚さは50μm、反射層形成後の基板の反射率は85%、放射線検出器5の輝度はB、鮮鋭性はCであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト13を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器5を得た。反射層の平均厚さは80μm、反射層形成後の基板の反射率は90%、放射線検出器5の輝度はCであり、良好であった。また、鮮鋭性はDであり、比較的良好であった。
隔壁の形成において、露光にピッチ0.2mm、開口幅0.02mmの、格子状開口部を有するクロムマスクを用いた以外は、実施例4と同様にしてシンチレータパネル7を得た。得られた隔壁の空隙率は2%、隔壁の高さL1は1mm、隔壁の間隔L2は0.2mm、隔壁の底部幅L3は0.04mm、隔壁の頂部幅L4は0.02mmであった。また、反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は40%であった。
隔壁の形成において、露光にピッチ1mm、開口幅0.04mmの、格子状開口部を有するクロムマスクを用いた以外は、実施例4と同様にしてシンチレータパネル8を得た。得られた隔壁の空隙率は3%、隔壁の高さL1は1mm、隔壁の間隔L2は1mm、隔壁の底部幅L3は0.08mm、隔壁の頂部幅L4は0.04mmであった。また、反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は70%であった。
実施例4と同様に格子状の隔壁を形成した基材に、アルミニウムをスパッタして遮蔽層を形成した。遮蔽層の平均厚さは1μmであった。その後、実施例4と同様に、反射層を形成し、蛍光体ペーストを充填し、出力基板に貼り合わせて放射線検出器9を得た。反射層の平均厚さは20μm、隔壁を形成した基材の反射率は45%、放射線検出器9の輝度はC、鮮鋭性はAであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト11を用いた以外は、実施例9と同様にして放射線検出器10を得た。反射層の平均厚さは30μm、反射層形成後の基板の反射率は55%、放射線検出器10の輝度はB、鮮鋭性はAであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト12を用いた以外は、実施例9と同様にして放射線検出器11を得た。反射層の平均厚さは50μm、反射層形成後の基板の反射率は65%、放射線検出器11の輝度はC、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト13を用いた以外は、実施例9と同様にして放射線検出器12を得た。反射層の平均厚さは80μm、反射層形成後の基板の反射率は65%、放射線検出器12の輝度はC、鮮鋭性はCであり、いずれも良好であった。
2質量部のバインダー(100cPエトセル)を、60質量部の有機溶媒(テルピネオール)に80℃で加熱溶解した有機溶液に、38質量部のタングステン粉末(粒径1μm)を添加して混練し、X線吸収層ペーストを得た。実施例4と同様にして格子状の隔壁を形成した基材を、真空印刷機にセットし、X線吸収層ペーストを印刷してセル内にX線吸収層ペーストをフル充填した。その後、90℃で60分乾燥し、基板及び隔壁の表面にX線吸収層を形成した。X線吸収層の平均厚さは10μmであった。その後、実施例4と同様に、反射層を形成し、蛍光体ペーストを充填し、出力基板に貼り合わせて放射線検出器12を得た。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は40%、放射線検出器13の輝度はC、鮮鋭性はAであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト2を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器14を得た。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は55%、放射線検出器14の輝度はB、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト3を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器15を得た。反射層の平均厚さは25μm、反射層形成後の基板の反射率は40%、放射線検出器15の輝度はC、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト4を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器16を得た。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は45%、放射線検出器16の輝度はB、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト5を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器17を得た。反射層の平均厚さは15μm、反射層形成後の基板の反射率は55%、放射線検出器17の輝度はB、鮮鋭性はAであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト6を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器18を得た。反射層の平均厚さは15μm、反射層形成後の基板の反射率は30%、放射線検出器18の輝度はC、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト7を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器19を得た。反射層の平均厚さは15μm、反射層形成後の基板の反射率は20%、放射線検出器19の輝度はDであり、比較的良好であった。また、鮮鋭性はBであり、良好であった。
反射層ペーストとして反射層ペースト8を用いた以外は、実施例2と同様にして放射線検出器20を得た。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は5%、放射線検出器20の輝度はEであったが、鮮鋭性はBであり、良好であった。
蛍光体ペーストとして蛍光体ペースト2を用いた以外は、実施例9と同様にして放射線検出器21を得た。蛍光体の平均一次粒子径は2μmであった。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は45%、放射線検出器21の輝度はDであり、比較的良好であった。また、鮮鋭性はAであり、良好であった。
蛍光体ペーストとして蛍光体ペースト3を用いた以外は、実施例9と同様にして放射線検出器22を得た。蛍光体の平均一次粒子径は5μmであった。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は45%、放射線検出器22の輝度はC、鮮鋭性はAであり、いずれも良好であった。
蛍光体ペーストとして蛍光体ペースト4を用いた以外は、実施例9と同様にして放射線検出器23を得た。蛍光体の平均一次粒子径は30μmであった。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は45%、放射線検出器23の輝度はB、鮮鋭性はAであり、いずれも良好であった。
蛍光体として、テルビウムをドープした酸硫化ガドリニウムの焼結体インゴットを、0.9×0.3×0.3mmの柱状直方体に機械加工し、各セルに1つずつ挿入して蛍光体層を形成した以外は、実施例9と同様にして放射線検出器24を得た。反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は45%、放射線検出器24の輝度はC、鮮鋭性はCであり、いずれも良好であった。
隔壁の形成において、ガラス粉末含有ペーストを乾燥後の厚さが3mmになるように塗布した以外は、実施例4と同様にして放射線検出器25を得た。得られた隔壁の空隙率は2.5%、隔壁の高さL1は2mm、隔壁の間隔L2は0.5mm、隔壁の底部幅L3は0.07mm、隔壁の頂部幅L4は0.03mmであった。また、反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は45%、放射線検出器25の輝度はA、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
隔壁の形成において、ガラス粉末含有ペーストを乾燥後の厚さが1mmになるように塗布した以外は、実施例4と同様にして放射線検出器26を得た。得られた隔壁の空隙率は2%、隔壁の高さL1は0.5mm、隔壁の間隔L2は0.5mm、隔壁の底部幅L3は0.04mm、隔壁の頂部幅L4は0.03mmであった。また、反射層の平均厚さは20μm、反射層形成後の基板の反射率は70%、放射線検出器26の輝度はC、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
隔壁の形成において、ガラス粉末含有ペーストを乾燥後の厚さが0.4mmになるように塗布した以外は、実施例4と同様にして放射線検出器27を得た。得られた隔壁の空隙率は1.5%、隔壁の高さL1は0.2mm、隔壁の間隔L2は0.5mm、隔壁の底部幅L3は0.03mm、隔壁の頂部幅L4は0.03mmであった。また、反射層の平均厚さは25μm、反射層形成後の基板の反射率は75%、放射線検出器27の輝度はD、鮮鋭性はDであり、隔壁が低いために輝度、鮮鋭性ともに若干低めであったが、いずれも比較的良好であった。
放射線検出器4について、輝度、鮮鋭性の評価において、加速電圧0.5MVのX線源を利用して評価した。輝度はD、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
蛍光体層の形成において、実施例2と同様に、格子状の隔壁及び反射層を形成した基板を真空印刷機にセットし、その上に、0.2mm四方の開口部がピッチ0.5mmの市松模様状に配列されたメタルマスクを配置し、メタルマスクの開口部と、隔壁により区画されたセルの開口部と、が一致するようにアライメントを行った後、蛍光体ペースト5を印刷し、対象セル内に蛍光体ペースト5をフル充填した。次に、メタルマスクを0.5mmシフトし、同様にアライメントを行なった後、蛍光体ペースト1を印刷し、対象セル内に蛍光体ペースト1をフル充填した。その後、150℃で60分乾燥して、互いに隣接するセル間で、蛍光体層の態様が異なる、図4の模式図と同様の態様のシンチレータパネル29を得た。蛍光体ペースト5を充填したセルのX線吸収率Qに対する蛍光体ペースト1を充填したセルのX線吸収率Pの比、P/Qは10であった。
実施例29において、蛍光体層の形成で、蛍光体ペースト5を印刷する際に用いるメタルマスクとして、0.2mm四方の開口部がピッチ2mmの格子状に配列されたメタルマスクを用いた。また、蛍光体ペースト1は、蛍光体ペースト5が充填されたセル以外のセルのみに印刷されるように設計したメタルマスクを用い、アライメントして充填した。その後、150℃で60分乾燥して、互いに隣接するセル間で、蛍光体層の態様が異なる、図5の模式図と同様の態様のシンチレータパネル30を得た。蛍光体ペースト5を充填したセルのX線吸収率Qに対する蛍光体ペースト1を充填したセルのX線吸収率Pの比、P/Qは10であった。
実施例30において、蛍光体ペースト5に代わり蛍光体ペースト6を用いた以外は同様に評価を行った。蛍光体ペースト6を充填したセルのX線吸収率Qに対する蛍光体ペースト1を充填したセルのX線吸収率Pの比、P/Qは2であった。輝度はC、鮮鋭性はBであり、いずれも良好であった。
反射層ペースト12の印刷後の乾燥温度を160℃とした以外は、実施例5と同様にして放射線検出器32を得た。反射層の平均厚さは50μm、反射層形成後の基板の反射率は85%、放射線検出器32の輝度はB、鮮鋭性はBであり、放射線検出器5に比べ、鮮鋭性が向上した。
反射層ペースト13の印刷後の乾燥温度を160℃とした以外は、実施例12と同様にして放射線検出器33を得た。反射層の平均厚さは80μm、反射層形成後の基板の反射率は75%、放射線検出器33の輝度はC、鮮鋭性はBであり、放射線検出器12に比べ、鮮鋭性が向上した。
基材として、125mm×125mm×0.7mmのソーダガラス板を用いた。基材の表面に、蛍光体ペースト1を乾燥後の厚さが1.5mmになるようにダイコーターで塗布して乾燥し、シンチレータパネル2を得た。得られたシンチレータパネル2を、0.25mmピッチの解像度を有する出力基板に貼り合わせ、放射線検出器31を得た。放射線検出器31を用いて、厚さ30cmの鉄筋コンクリートに対し、加速電圧1MVのX線源からのX線を照射した場合のX線透過検査を行った。得られた画像の輝度はA、鮮鋭性はEであり、非常に鮮鋭性が低いものであった。
比較例1において、蛍光体層の乾燥後の厚さが1mmとなるように塗布して乾燥した以外は、比較例1と同様に評価を行った。得られた画像の輝度はA、鮮鋭性はEであり、非常に鮮鋭性が低いものであった。
比較例1において、蛍光体層の乾燥後の厚さが0.2mmとなるように塗布して乾燥した以外は、比較例1と同様に評価を行った。得られた画像の輝度はD、鮮鋭性はEであり、非常に鮮鋭性が低いものであった。
放射線検出器31について、輝度、鮮鋭性の評価において、加速電圧0.5MVのX線源を利用して評価した。得られた画像の輝度はC、鮮鋭性はEであり、非常に鮮鋭性が低いものであった。
放射線検出器4について、輝度、鮮鋭性の評価において、加速電圧0.2MVのX線源を利用して評価したが、画像が得られなかった。これはX線の透過性が低すぎて、コンクリートをX線が透過しなかったためと考えられる。
2 シンチレータパネル
3 出力基板
4 基板
5 隔壁
6 蛍光体層
7 隔膜層
8 光電変換層
9 出力層
10 基板
11 電源部
12 遮蔽層
13 反射層
Claims (11)
- 加速電圧500kV〜30MVのX線源から、大型構造物にX線を照射する、照射機能と、
前記大型構造物を透過したX線を、放射線検出器で検出する、検出機能と、を備える、大型構造物の検査装置であって、前記放射線検出器が、基板、該基板上に載置された隔壁、及び、該隔壁により区画されたセル内に充填された蛍光体層からなるシンチレータパネルを具備する、大型構造物の検査装置。 - 前記基板及び該基板上に載置された隔壁の反射率が、25〜85%である、請求項1記載の大型構造物の検査装置。
- 前記シンチレータパネルが、前記隔壁と前記蛍光体層との間に、反射層を有し、該反射層は、金属酸化物を含有する、請求項1又は2記載の大型構造物の検査装置。
- 前記反射層の平均厚さが、5〜50μmである、請求項3記載の大型構造物の検査装置。
- 前記金属酸化物が、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化バリウム、酸化ビスマス及び酸化ガドリニウムからなる群から選ばれる化合物である、請求項3又は4記載の大型構造物の検査装置。
- 前記セルの上半部における前記反射層の平均厚さが、前記セルの下半部における前記反射層の平均厚さよりも大きい、請求項3〜5のいずれか一項記載の大型構造物の検査装置。
- 前記蛍光体層が、粒状の蛍光体を含有し、該蛍光体の平均一次粒子径が、1〜50μmである、請求項1〜6のいずれか一項記載の大型構造物の検査装置。
- 前記シンチレータパネルが、前記隔壁と前記蛍光体層との間に、遮蔽層を有し、該遮蔽層は、金属を含有する、請求項1〜7のいずれか一項記載の大型構造物の検査装置。
- 前記隔壁の高さが、0.4〜50mmである、請求項1〜8のいずれか一項記載の大型構造物の検査装置。
- 前記蛍光体層が、組成及び/又は厚さが異なる複数の態様からなる、請求項1〜9のいずれか一項記載の大型構造物の検査装置。
- X線吸収率が最大の前記蛍光体層におけるX線吸収率をP、
X線吸収率が最小の前記蛍光体層におけるX線吸収率をQ、としたときに、
P/Q≧1.5の関係を満たす、請求項1〜10のいずれか一項記載の大型構造物の検査装置。
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