JPWO2016002106A1 - 受信装置、受信方法及び受信プログラム - Google Patents

受信装置、受信方法及び受信プログラム Download PDF

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Abstract

ICI低減処理における複素乗算回数を削減し、またディジタル信号処理の量子化ビット制限による特性劣化の影響を軽減すること。受信装置において、複数のパスで無線信号を受信し、複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う拡張CP加算部(102)と、欠損したシンボルを加算した後の受信信号をフーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換するFFT(104−1及び104−2)と、を備える。

Description

本発明は、受信装置、受信方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関し、例えばOFDM受信装置、OFDM受信方法及びOFDM受信プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。
近年、各種無線通信システムに直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている。このOFDM方式は複数搬送波を用いた並列伝送により、シンボル長を長くできるため、周波数選択性を有するマルチパス通信路においても簡易な受信機構成にて受信信号を等化できる。
一般にOFDM方式では、マルチパス通信路間の遅延に対応するためにOFDMシンボル間にサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)を設ける。図10は、送信側のCP付加処理を説明する模式図である。送信側において、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)によりOFDMシンボル601を生成する。そして送信側において、OFDMシンボル601の末尾602をコピーしてCP603を生成し、OFDMシンボル601の直前に付加される。
通常、CP長はマルチパス通信路間の遅延広がりを考慮して設計される。しかし、遅延広がりがCP長を超過した場合、時間方向の前後のOFDMシンボルが干渉することにより、OFDMシンボル間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)および周波数方向のサブキャリアが干渉するサブキャリア間干渉(ICI:Inter Carrier Interference)が発生して受信特性が劣化する。
ISIは、受信側の高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行うOFDMシンボルの前後に配置されたOFDMシンボルがCP長を越えてFFT窓に漏れ込むことにより生じる干渉である。一方、ICIは、遅延広がりがCP長を越えることにより通信路行列が非巡回行列になり、FFTにて通信路行列が対角化されないことにより生じるサブキャリア間の干渉である。
上記問題を解決するための技術として、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び非特許文献1にて開示されている受信装置が知られている。例えば、非特許文献1では、CP長に相当するカード区間を越える遅延広がりが存在する環境下において、復号後信号を用いてISIレプリカおよびICIレプリカを生成した後、受信信号からISIレプリカおよびICIレプリカを減算する。
図11は、従来の受信装置の一例を示す図である。具体的には図11は、非特許文献1にて開示されている受信装置を説明のために簡略化したブロック図である。図11の非特許文献1にて開示されている受信装置は、ISI除去部701と、ICI除去部702と、最適検出フィルタ部703と、復号部704と、シンボルレプリカ生成部705と、ISIレプリカ生成部706と、ICIレプリカ生成部707から構成される。以降ではICI低減処理に関連するICIレプリカ生成部707とICI除去部702の構成について説明する。
ICIレプリカ生成部707は、シンボルレプリカ生成部705において生成されたシンボルレプリカと、送受信装置間の伝送路のインパルス応答であるチャネル推定値とを用い、ICIレプリカを生成する。具体的には、ICIレプリカ生成部707は、チャネル推定値から生成される通信路行列の非巡回行列およびフーリエ変換行列を行列乗算することにより、ICIチャネル行列を計算する。次にICIチャネル行列およびシンボルレプリカベクトルを乗算することにより、ICIレプリカを生成する。そして、ICIレプリカ生成部707は、ICIレプリカをICI除去部702に出力する。
ICI除去部702は、ISI除去部701においてISI除去された受信信号からICIレプリカを減算する。そして、ICI除去部702は、減算後の受信信号を最適検出フィルタ部703に出力する。なお、最適検出フィルタ部703は、FFT処理およびチャネル等化を同時に行う。
以上に説明したように非特許文献1に開示されている受信装置のICI低減処理では、周波数軸上においてサブキャリア毎にICIレプリカを計算し、ICIレプリカを受信信号から減算している。
特開2010−178273号公報 国際公開第2007/032497号 特開2005−79911号公報
S.Suyama,H.Suzuki,K.Fukawa,“A MIMO−OFDM Receiver Employing the Low−Complexity Turbo Equalization in Multipath Environments with Delay Difference Greater than the Guard Interval,”IEICE Trans. Commun.,vol.E88−B,no.1,Jan.2005.
非特許文献1に開示された技術では、ICIレプリカ生成部707において非巡回行列である通信路行列およびフーリエ変換行列との行列乗算を必要とするため、複素乗算回数が多く受信装置の複雑度が増大する。具体的には非特許文献1に開示された技術では、FFTポイント数をNとすると、ICI低減に必要な複素乗算回数の概算は数式(1)で表され、FFTポイント数が増えるに従って複素乗算回数が大幅に増大する。
Figure 2016002106
また、ICIチャネル行列の信号ダイナミックレンジが大きいため、ディジタル信号処理の量子化ビット制限による特性劣化が懸念される。
本発明の目的は、無線受信信号に対するフーリエ変換において演算回数を削減し、またCP長以上の遅延による受信特性の劣化を軽減する受信装置、受信方法及び受信プログラムを提供することにある。
本発明の受信装置は、複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う加算手段と、前記加算手段において、欠損したシンボルを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換するフーリエ変換手段と、を備えるようにした。
本発明の受信方法は、複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う加算行程と、前記加算行程において、欠損したシンボルを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換するフーリエ変換行程と、を備えるようにした。
本発明の非一時的なコンピュータ可読媒体は、複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う加算ステップと、前記加算ステップにおいて、欠損したシンボルを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換し、変換後の信号を出力するフーリエ変換ステップと、を備える受信プログラムを記憶するようにした。
本発明によれば、無線受信信号に対するフーリエ変換において演算回数を削減し、またCP長以上の遅延による受信特性の劣化を軽減することができる。
本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る拡張CPレプリカ生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1におけるOFDMシンボルレプリカ処理を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る受信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る拡張CPレプリカ生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1におけるマルチパスで受信した信号の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるマルチパスで受信した信号のOFDMシンボルの例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるマルチパスで受信した信号のチャネル推定値の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるCP区間外選択部111が選択したCP区間外チャネル推定値の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるチャネル畳み込み乗算部202によって畳み込み乗算された後の信号の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における拡張レプリカCP選択部203が選択した拡張CPレプリカ信号の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における拡張CPレプリカシフト部204によってシフトされた信号の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるFFT窓内の受信OFDMシンボルに欠損成分を補った信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る拡張CPレプリカ生成部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2におけるマルチパスで受信した信号の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2におけるマルチパスで受信した信号のOFDMシンボルの例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2におけるマルチパスで受信した信号のチャネル推定値の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2におけるCP区間外選択部111が選択したCP区間外チャネル推定値の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2におけるチャネル乗算部401によって畳み込み乗算された後の信号の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2における拡張CPレプリカとして選択された信号の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2における拡張CPレプリカシフト部403によってシフトされた信号の例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2における各パス成分を加算した信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2におけるFFT窓内の受信OFDMシンボルに欠損成分を補った信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 送信側のCP付加処理を説明する模式図である。 従来の受信装置の一例を示す図である。
本発明の実施の形態1.
本発明の実施の形態1では、マルチパス通信路の遅延広がりがCP長を超過する環境下において、ISIおよびICIの影響を低減して復調を行う。一例として、本発明の実施の形態1は、伝送方式にOFDM、受信アンテナ数2本とした場合を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る受信装置の構成を示すブロック図である。図1において、受信装置10は、無線受信部100と、ISI除去部101と、拡張CP加算部102と、FFT窓タイミング決定部103と、FFT104−1及び104−2と、等化フィルタ部105と、復調部106と、復号部107と、シンボルレプリカ生成部108と、IFFT109と、ISIレプリカ生成部110と、CP区間外選択部111と、拡張CPレプリカ生成部112と、チャネル推定部113を備える。
無線受信部100は、アンテナを介して受信した受信信号に対して、ベースバンド(基底周波数帯域)周波数への変換、ローパスフィルタ、AGC(Auto Gain Control;自動利得制御)、及びA/D(Analog−to−Digital;アナログ/ディジタル)変換の各処理を行う。そして、無線受信部100は、処理後の受信信号をISI除去部101に出力する。
ISI除去部101は、ISIレプリカ生成部110から出力されたISIレプリカを用いて受信信号からISIを除去する。具体的にはISI除去部101は、受信信号からISIレプリカを減算して拡張CP加算部102へ出力する。
拡張CP加算部102は、複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う。具体的には、拡張CP加算部102は、拡張CPレプリカ生成部112から出力された拡張CPレプリカを用いて、ISI除去後の受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う。具体的には、拡張CP加算部102は、ISI除去後の受信信号に拡張CPレプリカを加算してFFT104−1及び104−2へ出力する。なお、初回等化時の場合、ISIレプリカおよび拡張CPレプリカが生成されないため、ISIレプリカおよび拡張CPレプリカを初期化してゼロに設定しても良い。
FFT窓タイミング決定部103は、拡張CP加算部102から拡張CP加算後の受信信号を参照し、FFT処理するタイミングを決定する。FFT窓タイミング決定部103は、決定したFFT処理するタイミングの情報をFFT104−1及び104−2、ISIレプリカ生成部110、CP区間外選択部111および拡張CPレプリカ生成部112へ出力する。なお、FFT処理するタイミングは、受信信号中のOFDMシンボルのCPを利用した自己相関方式や既知のリファレンス信号を利用した相互相関方式により求めることができる。
FFT104−1及び104−2は、拡張CP加算部102から出力された拡張CP加算後の受信信号を、FFT窓タイミング決定部103から出力されたFFT窓内のタイミングで高速フーリエ変換する。具体的には、FFT104−1及び104−2は、それぞれ受信アンテナ毎にFFT窓の先頭タイミングを開始位置とする高速フーリエ変換処理を行う。そして、FFT104−1及び104−2は、変換後の受信信号を等化フィルタ部105へ出力する。なお、FFTの代わりに離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を用いても良い。
等化フィルタ部105は、FFT104−1及び104−2から出力されたFFT後の受信信号を等化する。具体的には等化フィルタ部105は、受信アンテナ毎のFFT後信号を等化ウェイトに従って合成し、受信アンテナ合成後の等化後信号を得る。そして、等化フィルタ部105は、受信アンテナ合成後の等化後信号を復調部106へ出力する。等化ウェイトには、例えば受信信号電力対雑音電力比(SNR:Signal to Noise power Ratio)を最大化する等化ウェイトを用いても良い。そして、等化ウェイトの算出方法には、各種の従来技術の文献に記載されている方法が適用できる。
復調部106は、受信アンテナ合成後の等化後信号をビットごとの軟判定情報に変換する。そして、復調部106は、軟判定情報を復号部107へ出力する。
復号部107は、復調部106から出力された軟判定情報を誤り訂正復号する。そして、復号部107は、信頼度が向上した誤り訂正後の軟判定情報をシンボルレプリカ生成部108へ出力する。誤り訂正復号には例えば畳み込み復号やターボ復号が用いられる。なお、復号部107は、軟判定情報の代わりに硬判定情報である2値情報を出力しても良い。この場合、復号部107は、誤り訂正復号とともに、軟判定情報に対して予め設定した閾値を用いて2値判定を行うことが好適である。
シンボルレプリカ生成部108は、復号部107から出力された復号後の軟判定情報をソフトシンボルレプリカに変換する。そして、シンボルレプリカ生成部108は、ソフトシンボルレプリカをIFFT109へ出力する。
ソフトシンボルレプリカには、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(16 Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM(64 Quadrature Amplitude Modulation)が用いられる。また、軟判定情報からソフトシンボルレプリカへの変換方法は各種の従来技術文献に記載されている方法が適用できる。なお、シンボルレプリカ生成部108は、復号部107から硬判定情報である2値情報が入力された場合、ソフトシンボルレプリカの代わりにハードシンボルレプリカをIFFT109へ出力する。
IFFT109は、シンボルレプリカ生成部108から出力されたソフトシンボルレプリカ(またはハードシンボルレプリカ)を逆高速フーリエ変換処理してOFDMシンボルレプリカを生成する。そして、IFFT109は、OFDMシンボルレプリカをISIレプリカ生成部110および拡張CPレプリカ生成部112へ出力する。なお、IFFTの代わりに逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)を用いても良い。
ISIレプリカ生成部110は、IFFT109から出力されたOFDMシンボルレプリカと、FFT窓タイミング決定部103から出力されたFFT窓タイミングと、送受信装置間の通信路のインパルス応答であるチャネル推定値とを用い、ISIレプリカを生成する。具体的には、ISIレプリカ生成部110は、OFDMシンボルレプリカとチャネル推定値を畳み込み乗算し、FFT窓タイミングに基づいてISIレプリカを生成する。そして、ISIレプリカ生成部110は、ISIレプリカをISI除去部101へ出力する。ISIレプリカの生成方法は例えば非特許文献1に開示された方法により生成できる。
CP区間外選択部111は、FFT窓タイミング決定部103から出力されたFFT窓タイミングに基づいて、チャネル推定部113から出力されたチャネル推定値のうち、FFT窓内先頭のCP長に相当する区間から外れるチャネル推定値を選択する。そしてCP区間外選択部111は、選択したチャネル推定値、すなわちFFT窓内先頭のCP長に相当する区間から外れるチャネル推定値を拡張CPレプリカ生成部112へ出力する。
拡張CPレプリカ生成部112は、FFT窓タイミング決定部103から出力されたFFT窓タイミングに基づき、IFFT109から出力されたOFDMシンボルレプリカ、及びCP区間外選択部111から出力されたCP区間外チャネル推定値から拡張CPレプリカを生成する。そして、拡張CPレプリカ生成部112は、拡張CPレプリカを拡張CP加算部102へ出力する。
拡張CPレプリカはマルチパスによるFFT窓内の自OFDMシンボルの欠損成分に相当する信号である。この拡張CPレプリカを受信信号に加算することにより、通信路行列が巡回行列となり、FFT後に発生するICIを低減できる。拡張CPレプリカ生成部112の詳細な構成は後述の図2を用いて説明する。
チャネル推定部113は、受信信号中のリファレンス信号と、リファレンス信号レプリカを用いて、チャネル推定値を算出する。そして、チャネル推定部113は、チャネル推定値をISIレプリカ生成部110及びCP区間外選択部111へ出力する。なお、チャネル推定値は、例えば既知のリファレンス信号レプリカと受信リファレンス信号の相互相関処理により求めることができる。リファレンス信号レプリカは、シンボルレプリカ生成部で生成されたリファレンス信号に対応するレプリカを用いてもよい。また、リファレンス信号は、FFT104−1及び104−2でフーリエ変換されたリファレンス信号である。
このように本発明の実施の形態1では、マルチパスによるFFT窓内の自OFDMシンボルの欠損成分に相当する信号として拡張CPレプリカを生成し、この拡張CPレプリカを受信信号に加算している。
次に、この拡張CPレプリカを生成する詳細な構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る拡張CPレプリカ生成部の構成を示すブロック図である。図2に示す拡張CPレプリカ生成部112の構成は、全てのパスにおいてCPを付加する前のOFDMシンボルの先頭を示すパス先頭タイミングが、FFT窓タイミング以降に存在する場合に好適な例である。図2において、拡張CPレプリカ生成部112は、末尾削除部201と、チャネル畳み込み乗算部202と、拡張CPレプリカ選択部203と、拡張CPレプリカシフト部204とを備える。
末尾削除部201は、図1のIFFT109から出力されたOFDMシンボルレプリカのうち、CP長に相当する末尾の区間を削除する。そして、末尾削除部201は、末尾の区間を削除したOFDMシンボルレプリカをチャネル畳み込み乗算部202へ出力する。
末尾削除部201におけるOFDMシンボルレプリカの処理を図3に示す。図3は、本発明の実施の形態1におけるOFDMシンボルレプリカ処理を示す模式図である。末尾削除部201は、IFFT109から出力されるOFDMシンボルレプリカ301のうち、CP長に相当する末尾の区間を削除し、末尾を削除したOFDMシンボルレプリカ302を生成する。
図2に戻り、拡張CPレプリカ生成部の構成について説明する。チャネル畳み込み乗算部202は、末尾削除部201において末尾を削除したOFDMシンボルレプリカに、CP区間外選択部111から出力されたCP区間外チャネル推定値を畳み込み乗算する。そして、チャネル畳み込み乗算部202は、畳み込み乗算後の信号を拡張CPレプリカ選択部203へ出力する。
拡張CPレプリカ選択部203は、チャネル畳み込み乗算部202において畳み込み乗算された信号に対して、図1のFFT窓タイミング決定部103からFFT窓タイミングを用い、FFT窓の区間外となる信号を選択する。そして、拡張CPレプリカ選択部203は、選択されたFFT窓の区間外となる信号を拡張CPレプリカシフト部204へ出力する。
拡張CPレプリカシフト部204は、FFT窓区間外のCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号のうち、FFT窓後方に区間外となるCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号をFFT窓内の先頭のタイミングにシフトすることにより拡張CPレプリカを生成する。そして、拡張CPレプリカシフト部204は、拡張CPレプリカを拡張CP加算部102へ出力する。
OFDMベースの伝送方式はFFTベースのブロック伝送方式であるため、OFDMシンボルの末尾と先頭は連続した信号となる。したがって、拡張CPレプリカシフト部204は、拡張CPレプリカ加算後の受信信号がFFT窓内にて欠損しないようにCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号を同一OFDMシンボル内で巡回シフトさせる。
次に実施の形態1の受信装置の処理手順について説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る受信処理を示すフローチャートである。具体的には、図4は、実施の形態1の受信装置におけるISI除去、拡張CP加算及び復調の動作例を示したフローチャートである。図4のフローチャートはステップA01からA13により構成される。
FFT窓タイミング決定部103は、受信信号を参照してFFT窓タイミングを決定し、ステップA02に移行する(ステップA01)。
FFT104−1及び104−2は、FFT窓タイミングに基づいて受信信号をFFT処理し、ステップA03に移行する(ステップA02)。
等化フィルタ部105は、FFT処理した受信信号と等化ウェイトを乗算処理することにより受信アンテナ合成し、ステップA04に移行する(ステップA03)。
復調部106は、等化ウェイト乗算処理された等化後信号からビットごとの軟判定情報を生成し、ステップA05移行する(ステップA04)。
復号部107は、軟判定情報を誤り訂正復号処理して誤り訂正後の軟判定情報を生成し、ステップA06に移行する(ステップA05)。
ステップA06では、ステップA01からステップA13の繰り返し処理が所定回数を経過したか否かを判定し、繰り返し回数が所定回数を経過してない場合はステップA07に移行する。繰り返し回数が所定回数を経過した場合は処理を終了する。なお、送信信号に巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)が付加されている場合には、復号後の軟判定情報の硬判定結果を巡回冗長検査し、CRC結果がNGの場合にステップA07に移行し、CRC結果がOKの場合に処理を終了しても良い。
シンボルレプリカ生成部108では、誤り訂正後の軟判定情報からソフトシンボルレプリカを生成し、ステップA08に移行する(ステップA07)。
IFFT109では、ソフトシンボルレプリカをIFFT処理してOFDMシンボルレプリカを生成し、ステップA09に移行する(ステップA08)。
ISIレプリカ生成部110では、FFT窓タイミングに基づいてソフトシンボルレプリカとチャネル推定値からISIレプリカを生成し、ステップA10に移行する(ステップA09)。
CP区間外選択部111は、チャネル推定値のうち、FFT窓内先頭のCP区間を外れるチャネル推定値を選択し、ステップA11に移行する(ステップA10)。チャネル推定値が繰り返し処理ごとに更新される場合は、繰り返し処理ごとにステップA10を実行してCP区間外チャネル推定値を更新しても良い。一方、チャネル推定値が繰り返し処理ごとに更新されない場合は、初回等化時にステップA10を実行し、繰り返し1回目以降はステップA10をスキップしてステップA11に移行しても良い。
拡張CPレプリカ生成部112では、FFT窓タイミングに基づいてソフトシンボルレプリカとCP区間外チャネル推定値から拡張CPレプリカを生成し、ステップA12に移行する(ステップA11)。
ISI除去部101では、受信信号からISIレプリカを減算し、ステップA13に移行する(ステップA12)。
拡張CP加算部102では、受信信号に拡張CPレプリカを加算し、ステップA01に移行する(ステップA13)。
次に拡張CPレプリカ生成処理の詳細な動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る拡張CPレプリカ生成処理を示すフローチャートである。具体的には図5は、図4の拡張CPレプリカ生成処理(ステップA11)の詳細な動作例を示したフローチャートである。図5のフローチャートはステップB01からB04により構成される。
末尾削除部201は、OFDMシンボルレプリカのうち、CP長に相当する末尾の区間を削除し、ステップB02に移行する(ステップB01)。
チャネル畳み込み乗算部202は、末尾を削除したOFDMシンボルレプリカおよびCP区間外チャネル推定値を畳み込み乗算し、ステップB03に移行する(ステップB02)。
拡張CPレプリカ選択部203は、CP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号のうち、FFT窓の区間外成分を選択し、ステップB04に移行する(ステップB03)。
拡張CPレプリカシフト部204は、FFT窓の区間外成分の選択後信号をシフトさせて拡張CPレプリカを生成する(ステップB04)。
次に図6A−6Hを用いて、実施の形態1の信号処理について説明する。図6A−6Hは、図1記載の受信装置のCP区間外選択部111および拡張CPレプリカ生成部112におけるOFDMシンボルレプリカから拡張CPレプリカを生成するまでの一連の処理内容を示している。具体的には、図6A−6Hは、CP付加前OFDMシンボルの先頭を示すパス先頭タイミングがFFT窓タイミング以降に存在する場合における信号処理結果のイメージを示している。
図6Aは、マルチパスで受信した信号の一例を示す模式図である。図6Bは、マルチパスで受信した信号のOFDMシンボルの例を示す模式図である。図6Cは、マルチパスで受信した信号のチャネル推定値の例を示す模式図である。図6Dは、CP区間外選択部111が選択したCP区間外チャネル推定値の例を示す模式図である。図6Eは、チャネル畳み込み乗算部202によって畳み込み乗算された後の信号の例を示す模式図である。図6Fは、拡張レプリカCP選択部203が選択した拡張CPレプリカ信号の例を示す模式図である。図6Gは、拡張CPレプリカシフト部204によってシフトされた信号の例を示す模式図である。図6Hは、FFT窓内の受信OFDMシンボルに欠損成分を補った信号の一例を示す図である。
図6Aにおいて、パスP、P、PおよびPは、通信路の違いによる遅延差により、異なるタイミングで受信した信号を示している。図6Aでは、縦軸を利得、横軸を各パスで受信した信号の時間差として示している。各パスは、各CPの先頭のタイミングと、利得として表される。
図6BはパスP、P、PおよびPから構成されるマルチパス通信路を通過した受信OFDMシンボルと各パスのパス先頭タイミングの関係を示している。図6Aと同様に図6B−6Hにおいて横軸は各パスで受信した信号の時間差を表している。図6B−6Hにおいて、パスPのCPを除いたシンボルの先頭のタイミングを基準tとして示す。同様に、パスPのCPを除いたシンボルの先頭のタイミングはt、パスPのCPを除いたシンボルの先頭のタイミングはt、パスPのCPを除いたシンボルの先頭のタイミングはt、で示される。また、CP生成元を含めたパスPのシンボルの最後尾はtで示される。
図6C及び6Dでは、縦軸を利得、横軸を各パスで受信した信号の時間差として示している。各チャネル推定値は、各パスのシンボルの先頭のタイミングと、利得として表される。図6Cに示すように、FFT窓はtからtまでである。FFT104−1及び104−2は、このFFT窓単位で、複数のパスのシンボルに対してフーリエ変換を行う。
本発明では、フーリエ変換を行う前に、処理タイミングの基準からCP長以上にタイミングの異なるパスの信号に対して自らのシンボルレプリカを巡回シフトさせて信号に加算する処理を行う。具体的には、実施の形態1の発明では、フーリエ変換を行う前に、CP長さより遅延して受信したパスの信号に対して自らのシンボルレプリカを巡回シフトさせて信号に加算する処理を行う。
CP区間外選択部111は、パスP、P、PおよびPから構成されるチャネル推定値のうち、FFT窓内先頭のCP区間から外れるパスPおよびPから構成されるチャネル推定値を選択する。すなわち、図6CにおいてパスP、P、PおよびPのうち、一番先頭のパスPのシンボルの先頭タイミングtからCP長だけ後のtまでのタイミングにあるパスP及びPは、CP長さ以内の遅延が発生しているパスである。他方、tから後のパスは、CP長さより大きな遅延が発生しているパスである。
そして、FFT窓はtからtまでであるので、CP区間外選択部111は、tからtまでのタイミングにあるパスをCP長さより大きな遅延が発生しているパスとして選択する。図6Cにおいては、パスPおよびPがtからtまでのタイミングにあるパス、すなわちCP長さより大きな遅延が発生しているパスである。したがって、CP区間外選択部111は、パスPおよびPのチャネル推定値をCP区間外チャネル推定値として選択する。図6Dは選択したCP区間外チャネル推定値の例である。
チャネル畳み込み乗算部202は、CP長に相当する末尾を削除したOFDMシンボルレプリカとCP区間外チャネル推定値を畳み込み乗算してCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号を生成する。OFDMシンボルレプリカにCP区間外チャネル推定値を乗算することにより、CP長より長く遅延して受信したパスに対応する信号が生成される。図6Eは、CP区間外チャネル推定値をOFDMシンボルレプリカに畳み込み乗算した後の信号、すなわちCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号を示す図である。
実施の形態1では、マルチパスで受信した信号のOFDMシンボルにおいて、遅延によりCPで補えない部分を補う。すなわち、拡張CPレプリカ選択部203は、CP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号のうち、FFT窓の区間外成分を選択し、拡張CPレプリカ選択後信号を生成する。図6Eを用いて説明すると、FFT窓の最後尾であるt以降の部分の信号を選択することになる。図6Fは、選択後の信号の例を示す図である。
そして、拡張CPレプリカシフト部204は、FFT窓後方の区間外成分をFFT窓内の先頭にシフトさせて拡張CPレプリカを生成する。図6Gは、シフト後の拡張CPレプリカ信号の例を示す図である。すなわち、拡張CPレプリカ信号は、FFT窓内を巡回シフトしている。具体的には、図6Gにおいて、パスP及びPの拡張CPレプリカ信号は、tのタイミングにシフトする。拡張CP加算部102は、巡回シフトした拡張CPレプリカ信号を受信OFDMシンボルに加算する。加算した結果を図6Hに示す。
図6Hは、FFT窓内の受信OFDMシンボルに欠損成分を補った信号の一例を示す図である。図6Hに示すように、パスPおよびPに対して巡回シフトした拡張CPレプリカ信号を加算することにより、CP長さより大きな遅延が発生していることによりFFT窓内で欠損しているシンボルを補うことができる。すなわち、図6Hにおいて、パスPではt0からt−CP長までのタイミングで欠損しているシンボルが補われている。同様に図6Hにおいて、パスPではt0からt−CP長までのタイミングで欠損しているシンボルが補われている。
なお、図2記載の拡張CPレプリカ生成部112内のチャネル畳み込み乗算部202では、末尾を削除したOFDMシンボルレプリカの全区間をCP区間外チャネル推定値と乗算する構成を例に挙げて説明したが、パスごとに所要とする拡張CPレプリカ選択後の信号区間のみをCP区間外チャネル推定値と乗算しても良い。
すなわち、図3に示す末尾を削除したOFDMシンボルレプリカの一部と図6Dに示すCP区間外チャネル推定値を畳み込み乗算することにより、拡張CPレプリカ選択せずに、図6Fに示す拡張CPレプリカ選択後信号を直接取得しても良い。この場合、チャネル畳み込み乗算部202の出力は拡張CPレプリカシフト部204へ出力され、拡張CPレプリカシフト部204は、チャネル畳み込み乗算部202から拡張CPレプリカ選択された信号を入力してFFT窓内の先頭にシフトさせる。これにより、末尾を削除したOFDMシンボルレプリカの全区間を畳み込み乗算する場合と比べてチャネル畳み込み乗算部の乗算回数を必要最小限に抑えることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる受信装置は、マルチパスによるFFT窓内の自OFDMシンボルの欠損成分に相当する信号として拡張CPレプリカを生成し、この拡張CPレプリカを受信信号に加算することにより、通信路行列が巡回行列となり、通信路の遅延広がりがCP長を越える環境下においてFFT後に発生するISIおよびICIを低減できる。また、本発明の実施の形態1にかかる受信装置は、ICI低減処理における複素乗算回数を削減し、またディジタル信号処理の量子化ビット制限による特性劣化の影響を軽減することができる。
具体的には、本発明の実施の形態1にかかる受信装置では、ICIを低減するために時間領域で拡張CPレプリカを生成して受信信号に加算することにより、通信路行列を巡回行列化する。これにより、ICI低減処理において行列数の多い行列乗算を必要とせず、複素乗算回数を削減できる。ここで、CP区間外チャネル推定値のパス数をL、パスlの拡張CPレプリカ選択後信号のサンプル数をそれぞれNi(Ni≦N)とすると、本発明の実施形態1の受信装置において、ICI低減処理に必要な複素乗算回数の概算は数式(2)で表される。数式(2)で表されるICI低減処理に必要な複素乗算回数の概算は、非特許文献1でICI低減処理に必要な複素乗算回数の概算である数式(1)と比べて少ない。
Figure 2016002106
また、非特許文献1に開示された受信装置では、ICI低減処理において周波数軸上で振幅変動の大きいサブキャリアの漏れ込み信号を取り扱う必要があった。これに対し、本発明の実施形態1の受信装置では、ICI低減処理において時間軸上のOFDMシンボル信号を取り扱うため、信号のダイナミックレンジが小さい。これにより、ディジタル信号処理の量子化ビット制限による特性劣化の影響を軽減できる。
本発明の実施の形態2.
本発明の実施の形態2は本発明の実施の形態1をベースにしており、CP付加前OFDMシンボルの先頭を示すパス先頭タイミングがFFT窓のタイミングより前方に存在する場合にも拡張CPレプリカ生成が可能な形態である。具体的には、本発明の実施の形態2の受信装置は、FFT窓タイミング決定部103と拡張CPレプリカ生成部112における処理が実施の形態1と異なる。図7は、本発明の実施の形態2に係る拡張CPレプリカ生成部の構成を示すブロック図である。図7において、拡張CPレプリカ生成部112は、末尾削除部201と、チャネル乗算部401と、拡張CPレプリカ選択部402と、拡張CPレプリカシフト部403と、パス加算部404とを備える。
末尾削除部201は、図1のIFFT109から出力されたOFDMシンボルレプリカのうち、CP長に相当する末尾の区間を削除する。そして、末尾削除部201は、末尾の区間を削除したOFDMシンボルレプリカをチャネル乗算部401へ出力する。末尾区間の削除については、図3に示す本発明の実施の形態1の処理と同様である。
チャネル乗算部401は、末尾削除部201において末尾の区間を削除したOFDMシンボルレプリカに、CP区間外選択部111から出力されたCP区間外チャネル推定値をパスごとに乗算する。そして、チャネル乗算部401は、乗算後の信号を拡張CPレプリカ選択部402へ出力する。
本発明の実施の形態2では、図1のFFT窓タイミング決定部103が、FFT窓タイミングに加えてCPを付加する前のOFDMシンボル先頭を示したパス先頭タイミングを測定して拡張CPレプリカ選択部402へ出力する。パス先頭タイミングは例えば受信信号と既知のリファレンス信号レプリカの相互相関処理により求めることができる。
拡張CPレプリカ選択部402は、チャネル乗算部401から出力されたパス毎のCP区間外チャネル推定値乗算後信号をFFT窓タイミングおよびパス先頭タイミングに基づき選択する。具体的には、拡張CPレプリカ選択部402は、パスごとのCP区間外チャネル推定値乗算後信号のうち、パス先頭タイミングがFFT窓タイミングより前方のパスは、FFT窓の区間内信号を選択して拡張CPレプリカシフト部403へ出力する。
一方、パスごとのCP区間外チャネル推定値乗算後信号のうち、パス先頭タイミングがFFT窓タイミング以降のパスは、本発明の実施形態1と同様に拡張CPレプリカ選択部402は、FFT窓の区間外信号を選択して拡張CPレプリカシフト部403へ出力する。
拡張CPレプリカシフト部403は、拡張CPレプリカ選択部402において選択された、パスごとの拡張CPレプリカ選択後信号のうち、パス先頭タイミングがFFT窓タイミング以降のパスのレプリカのみをFFT窓内の先頭にシフトする。そして、拡張CPレプリカシフト部403は、シフトしたレプリカ及びシフトしなかったレプリカをパス加算部404へ出力する。
パス加算部404は、拡張CPレプリカシフト部403から出力された、パスごとの拡張CPレプリカ信号をパス間で加算して拡張CPレプリカを生成する。そして、パス加算部404は、生成した拡張CPレプリカを拡張CP加算部102に出力する。
次に図8A−8Hを用いて、実施の形態2の信号処理について説明する。図8A−8Iは、図1記載の受信装置のCP区間外選択部111および拡張CPレプリカ生成部112の本発明の実施の形態2におけるOFDMシンボルレプリカから拡張CPレプリカを生成するまでの一連の処理内容を示した模式図である。また、図8A−8Iは、CP付加前OFDMシンボルの先頭を示すパス先頭タイミングがFFT窓タイミングよりも前になるパスが存在する場合の信号処理結果のイメージを示している。
図8Aは、マルチパスで受信した信号の一例を示す模式図である。図8Bは、マルチパスで受信した信号のOFDMシンボルの例を示す模式図である。図8Cは、マルチパスで受信した信号のチャネル推定値の例を示す模式図である。図8Dは、CP区間外選択部111が選択したCP区間外チャネル推定値の例を示す模式図である。図8Eは、チャネル乗算部401によって乗算された後の信号の例を示す模式図である。図8Fは、拡張CPレプリカとして選択された信号の例を示す模式図である。図8Hは、拡張CPレプリカシフト部403によってシフトされた信号の例を示す模式図である。図8Gは、各パス成分を加算した信号の一例を示す図である。図8Iは、FFT窓内の受信OFDMシンボルに欠損成分を補った信号の一例を示す図である。各信号は、各パスのCPの先頭のタイミングと、利得として表される。
図8Aにおいて、パスP、P、PおよびPは、通信路の違いによる遅延差により、異なるタイミングで受信した信号を示している。図6Aでは、縦軸を利得、横軸を各パスで受信した信号の時間差として示している。各パスは、各CPの先頭のタイミングと、利得として表される。
図8BはパスP、P、PおよびPから構成されるマルチパス通信路を通過した受信OFDMシンボルと各パスのパス先頭タイミングの関係を示している。図8A−8Hにおいて横軸は各パスで受信した信号の時間差を表している。図8A−8Hにおいて、パスPのシンボルの先頭のタイミングを基準tとして示す。そして、パスPのシンボルの先頭のタイミングはt、パスPのシンボルの先頭のタイミングはt、パスPのシンボルの先頭のタイミングはt、で示される。また、CPを含むパスPのシンボルの先頭タイミングはtで示される。また、CP生成元を除くパスPのシンボルの最後尾のタイミングはtで示される。なお、tはFFT窓の先頭、tはFFT窓の末尾を示す。
チャネル推定部113は、図8Bに示す各パスのチャネル推定を行い、図8Cのチャネル推定値を出力する。
そして、CP区間外選択部111は、図8CのパスP、P、PおよびPのチャネル推定値のうち、FFT窓内の先頭のCP区間から外れるパスP3、およびPから構成されるチャネル推定値を選択する。図8Dは、選択したCP区間外チャネル推定値の例である。図8C及び8Dにおいて、CP区間は、FFT窓の先頭のタイミングからCP長の区間である。なお、図8Cにおいて、チャネル推定値のパスPおよびPは、パス先頭タイミングがFFT窓タイミングより前にあるため、FFT窓内に折り返し成分としてパスPの後方に観測される。またパスP0及びパスP1のチャネル推定値はt0’及びt1’の位置に観測される。
チャネル乗算部401は、CP長に相当する末尾を削除したOFDMシンボルレプリカとCP区間外チャネル推定値を畳み込み乗算してCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号を生成する。OFDMシンボルレプリカにCP区間外チャネル推定値を乗算することにより、FFT窓の先頭のタイミングからCP長さより遅延して受信したパスの信号に対応するシンボルレプリカが生成される。図8Eは、CP区間外チャネル推定値をOFDMシンボルレプリカに畳み込み乗算した後の信号、すなわちCP区間外チャネル推定値畳み込み乗算後信号を示す図である。
実施の形態1では、マルチパスで受信した信号のOFDMシンボルにおいて、遅延によりCPで補えない部分を補っているが、実施の形態2では、加えて、シンボルの先頭がフーリエ変換窓より前のタイミングであるパスにおいて、フーリエ変換窓内で欠損している部分についても補う。
拡張CPレプリカ選択部402は、CP区間外チャネル推定値を乗算した後の信号のうち、パス先頭タイミングがFFT窓タイミングより前にあるパスに対して、FFT窓区間内にある成分のみを選択し、パス先頭タイミングがFFT窓タイミング以降にあるパスに対しては、FFT窓の区間外成分のみを選択して、拡張CPレプリカ選択後信号を生成する。図8Fは、選択後の信号の例を示す図である。
拡張CPレプリカシフト部403は、FFT窓の後方の区間外にある成分をFFT窓内の先頭にシフトさせる。
パス加算部404は、シフト後の各パス成分を加算する。図8Gは、各パス成分を加算した信号の一例を示す図である。
そして、拡張CP加算部102は、巡回シフトした拡張CPレプリカを受信OFDMシンボルに加算する。加算した結果を図8Hに示す。
図8Iは、FFT窓内の受信OFDMシンボルに欠損成分を補った信号の一例を示す図である。図8Iに示すように、FFT窓内で折り返したパスP、Pに対する拡張CPレプリカ、及びパスPに対して巡回シフトした拡張CPレプリカを加算することにより、CP長さより大きな遅延が発生していることによりFFT窓内で欠損しているシンボルを補うことができる。すなわち、図8Iにおいて、パスPではt’からtまでのタイミングで欠損しているシンボルが補われている。同様に図8Iにおいて、パスPではt’からtまでのタイミングで欠損しているシンボルが補われている。また、図8Iにおいて、パスPではtからt−CP長までのタイミングで欠損しているシンボルが補われている。
なお、チャネル乗算部401では、末尾を削除したOFDMシンボルレプリカの全区間をCP区間外チャネル推定値と乗算する構成を例に挙げて説明したが、実施の形態1と同様にパスごとに必要とする拡張CPレプリカ選択後の信号区間のみをCP区間外チャネル推定値と乗算しても良い。
すなわち、図3に示す末尾を削除したOFDMシンボルレプリカの一部と、図8Dに示すCP区間外チャネル推定値を乗算することにより、拡張CPレプリカ選択せずに、図8Fに示す拡張CPレプリカ選択後信号を直接取得しても良い。
この場合、チャネル乗算部401の出力は拡張CPレプリカシフト部403へ出力される。そして、拡張CPレプリカシフト部403は、拡張CPレプリカ選択された信号のシフト処理を行う。これらの処理により、末尾を削除したOFDMシンボルレプリカの全区間を乗算する場合と比べてチャネル乗算部の乗算回数を必要最小限に抑えることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2では、パス先頭タイミングがFFT窓より前に存在するパスがある場合においてもFFT窓内の欠損成分を補うことにより、通信路行列を巡回行列化でき、FFT後のICIを低減できる。
本発明の実施の形態3.
本発明の実施の形態3は、DFT−Spread OFDM向け受信装置に適用し、ISI除去および拡張CP加算を行うと共に残留マルチパス干渉(MPI:Multi−Path Interference)を除去する場合を例に挙げて説明する。以降、本発明の実施の形態3の説明では、本発明の実施の形態1からの相違点のみ説明する。
図9は、本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態3は、マルチパス通信路の遅延広がりがCP長を超過する環境下において、ISI、ICIおよび残留MPIの影響を低減して復調を行う。本発明の実施の形態3は、伝送方式にDFT−Spread OFDM、受信アンテナ数2本とした場合を例に挙げて説明する。
本発明の実施の形態3にかかる受信装置50は、図1に記載の構成に加えて、残留MPI除去部501と、IDFT502と、DFT503と、残留MPIレプリカ生成部504とを備える。残留MPI除去部501と、IDFT502と、DFT503と、残留MPIレプリカ生成部504を除いた構成は本発明の実施の形態1または2と同一である。
等化フィルタ部105は、受信アンテナ毎のFFT後信号を等化ウェイトに従って合成することにより信号を等化する。そして、等化フィルタ部105は、等化後の信号を残留MPI除去部501へ出力する。DFT−Spread OFDMの場合、等化ウェイトには最小平均二乗誤差規範(MMSE:Minimum Mean Squared Error)ウェイトを使用することが好ましい。
残留MPI除去部501は、等化後の信号から残留MPIレプリカを減算して、等化後の信号から残留MPIを除去する。そして、残留MPI除去部501は、減算後の信号をIDFT502へ出力する。
なお、残留MPIは、MPIが完全に抑圧されずに等化フィルタ部105を通過するMPI成分のことを示す。OFDM伝送方式は変調シンボルがサブキャリアにマッピングされる。このため、通信路の周波数選択性に対してサブキャリア間隔が短く、残留MPIの影響が無視できる。これに対し、DFT−Spread OFDM伝送方式では、変調シンボルが複数サブキャリアに跨ってマッピングされるため、通信路の周波数選択性の影響を受けて等化フィルタ後信号に残留MPIが生じる。
IDFT502は、残留MPI除去された等化後信号をIDFT処理する。そしてIDFT502は、IDFT処理した信号を復調部106へ出力する。
復調部106は、IDFT処理された信号をビットごとの軟判定情報に変換する。そして、復調部106は、軟判定情報を復号部107へ出力する。
シンボルレプリカ生成部108は、復号後の軟判定情報をソフトシンボルレプリカに変換する。そしてシンボルレプリカ生成部108は、DFT503へ出力する。
DFT503は、シンボルレプリカをDFT処理してサブキャリアマッピング行う。そして、DFT503は、DFT処理されたシンボルレプリカをIFFT109及び残留MPIレプリカ生成部504へ出力する。
残留MPIレプリカ生成部504は、チャネル推定部103から出力されたチャネル推定値、および等化ウェイトを用いて等化後チャネル推定値を生成し、さらに等化後チャネル推定値およびシンボルレプリカを用いて等化フィルタ部105にて抑圧されないMPIの残留成分に相当するレプリカを生成する。そして、残留MPIレプリカ生成部504は、生成したレプリカを残留MPI除去部501へ出力する。残留MPIレプリカの生成方法は各種の従来技術文献に記載されている方法が適用できる。
IFFT109は、ソフトシンボルレプリカをIFFT処理してOFDMシンボルレプリカを生成する。そして、OFDMシンボルレプリカをISIレプリカ生成部110および拡張CPレプリカ生成部112へ出力する。
以上説明したように、本発明の実施の形態3によれば、DFT−Spread OFDM受信装置において、通信路の遅延広がりがCP長を越える環境下において発生するISIおよびICIを低減できる。さらに、等化フィルタにて除去されない残留MPIを除去できる。
一般に、ISIレプリカ、拡張CPレプリカの生成精度は残留MPIの影響により劣化するが、本発明の実施の形態3の残留MPI除去を適用することにより、ISIレプリカおよび拡張CPレプリカの生成精度を向上することができる。また、ISIレプリカおよび拡張CPレプリカの生成精度が向上することにより、残留MPIレプリカの生成精度も向上することができる。
このように、本発明の実施の形態3の受信装は、干渉除去の繰り返し処理を行うことにより、ISI、ICIおよび残留MPIを相互に除去でき、少ない繰り返し回数で良好な受信特性が得ることができる。
なお、本発明の実施の形態1〜3では、ISI除去部101の後段に拡張CP加算部102が配置される構成を例に説明したが、ISI除去部101の前段に拡張CP加算部102が配置されても良い。
また、本発明の実施の形態1〜3では、単一送信アンテナを想定した受信装置を例に説明したが、送信アンテナが2本以上を想定した受信装置の例にも適用することができる。
また、本発明の実施の形態1〜3の受信装置は、基地局装置、通信端末装置、無線中継装置、無線ルーターに適用することができる。
また、上記説明ではOFDM伝送方式の例について説明しているが、サイクリックプレフィックスを用いてマルチパスで伝送する方式であれば、いずれにも適用できる。例えば、サイクリックプレフィックスを用いたシングルキャリア無線通信システム、特にシングルキャリア−周波数分割多重方式に適用してもよい。
また、本発明の受信装置の各構成については、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアまたはソフトウェアで実施できる。また、処理の一部をソフトウェアで実施し、それ以外をハードウェアで実施することとしても良い。ソフトウェアで実施する際には、マイクロプロセッサ等の1つあるいは複数のCPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータシステムに機能ブロックの処理に関するプログラムを実行させればよい。これらのプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、DVD−R(DVD Recordable)、DVD−R DL(DVD−R Dual Layer)、DVD−RW(DVD ReWritable)、DVD−RAM、DVD+R、DVR+R DL、DVD+RW、BD−R(Blu−ray(登録商標) Disc Recordable)、BD−RE(Blu−ray Disc Rewritable)、BD−ROM、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
本発明は、OFDMベースの伝送方式向けの受信装置、方法であれば好適に適用可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年6月30日に出願された日本出願特願2014−134112を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 無線受信部
101 ISI除去部
102 拡張CP加算部
103 FFT窓タイミング決定部
104−1、104−2 FFT
105 等化フィルタ部
106 復調部
107 復号部
108 シンボルレプリカ生成部
109 IFFT
110 ISIレプリカ生成部
111 CP区間外チャネル推定値選択部
112 拡張CPレプリカ生成部
113 チャネル推定部
201 OFDMシンボルレプリカ末尾削除部
202 チャネル畳み込み乗算部
203 拡張CPレプリカ選択部
204 拡張CPレプリカシフト部
301 IFFT後のOFDMシンボルレプリカ
302 末尾削除後のOFDMシンボルレプリカ
401 チャネル乗算部
402 拡張CPレプリカ選択部
403 拡張CPレプリカシフト部
404 パス加算部
501 残留MPI除去部
502 IDFT
503 DFT
504 残留MPIレプリカ生成部

Claims (9)

  1. 複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う加算手段と、
    前記加算手段において、欠損したシンボルを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換するフーリエ変換手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 複数のパスで受信した受信信号のチャネル推定値のうち、フーリエ変換窓の先頭タイミングからサイクリックプレフィックス長以上にタイミングが遅延したチャネル推定値を選択するCP区間外選択手段と、
    受信信号のシンボルレプリカ及び前記CP区間外選択手段が選択したチャネル推定値からレプリカを生成し、フーリエ変換窓内に巡回シフトする拡張CPレプリカ生成手段と、を備え、
    前記加算手段は、前記CPレプリカ生成手段において生成及び巡回シフトした前記レプリカを前記受信信号に加算し、
    前記フーリエ変換手段は、前記レプリカを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記拡張CPレプリカ生成手段は、
    前記シンボルレプリカの末尾からCP長分を削除する末尾削除手段と、
    前記CP区間外選択手段で選択されたチャネル推定値と、末尾を削除した前記シンボルレプリカとを、畳み込み乗算する畳み込み乗算手段と、
    前記畳み込み乗算手段で得られた信号のうち、フーリエ変換窓の区間外の信号の部分を選択する拡張CPレプリカ選択手段と、
    前記拡張CPレプリカ選択手段で、選択された部分の信号を前記フーリエ変換窓の先頭タイミングにシフトする、拡張CPレプリカシフト手段と、を備え、
    前記加算手段は、前記拡張CPレプリカシフト手段においてシフトした信号を前記受信信号に加算することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記フーリエ変換手段において、フーリエ変換した受信信号をチャネル等化する等化フィルタ手段と、
    前記チャネル等化した受信信号をビット単位で軟判定し、軟判定情報を得る復調手段と、
    前記軟判定情報を誤り訂正復号する復号手段と、
    復号後の軟判定情報からシンボルレプリカを生成するシンボルレプリカ生成手段と、
    前記シンボルレプリカを逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、を備え、
    前記末尾削除手段は、逆フーリエ変換した前記シンボルレプリカの末尾からCP長分を削除することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記受信信号に対してフーリエ変換を行うフーリエ変換窓のタイミングを決定する窓タイミング決定手段を備え、
    前記拡張CPレプリカ生成手段は、
    前記シンボルレプリカの末尾からCP長分を削除する末尾削除手段と、
    前記CP区間外選択手段で選択されたチャネル推定値と、末尾を削除した前記シンボルレプリカとを、チャネルパス単位で乗算する乗算手段と、
    サイクリックプレフィックスを除いた受信信号のシンボルのパスの先頭タイミングと、前記フーリエ変換窓のタイミングとを比較し、
    前記パスの先頭のタイミングが前記フーリエ変換窓のタイミングより前方のチャネルパスに対して前記乗算手段から出力される乗算後の信号のうち、前記フーリエ変換窓内の信号を選択し、
    前記パスの先頭のタイミングが前記フーリエ変換窓のタイミング以降のチャネルパスに対して前記乗算手段から出力される乗算後の信号のうち、前記フーリエ変換窓の区間外信号を選択する拡張CPレプリカ選択手段と、
    前記拡張CPレプリカ選択手段から出力されるチャネルパスごとに選択された信号に対して、前記パスの先頭タイミングが前記フーリエ変換窓のタイミング以降にあるチャネルパスの前記選択された信号のみを前記フーリエ変換窓内の先頭タイミングにシフトする拡張CPレプリカシフト手段と、
    前記拡張CPレプリカシフト手段から出力されるチャネルパスごとの拡張CPレプリカシフト後信号をチャネルパス間で加算するパス加算手段を前記乗算手段で得られた信号のうち、フーリエ変換窓の区間外の信号の部分を選択する拡張CPレプリカ選択手段と、
    前記拡張CPレプリカ選択手段で、選択された部分の信号を前記フーリエ変換窓の先頭タイミングにシフトする、拡張CPレプリカシフト手段と、
    前記拡張CPレプリカシフト手段においてシフトされた信号をチャネルパス単位で加算するパス加算手段と、を備え、
    前記加算手段は、前記パス加算手段において加算された信号を前記受信信号に加算し、
    前記フーリエ変換手段は、加算後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  6. 前記乗算手段は、前記フーリエ変換窓の区間外信号のチャネル推定値と、チャネルパスごとに同一または異なる区間の1つ以上の末尾削除後のOFDMシンボルレプリカの一部と、を乗算し、
    前記拡張CPレプリカシフト手段は、前記パスの先頭タイミングが前記フーリエ変換窓のタイミング以降にあるチャネルパスにおいて、前記乗算手段で得られた信号を前記フーリエ変換窓内の先頭位置にシフトすることを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記フーリエ変換手段においてフーリエ変換された信号をチャネル等化する等化フィルタ手段と、
    残留マルチパス干渉成分のレプリカを生成する残留マルチパス干渉レプリカ生成手段と、
    前記残留マルチパス干渉成分のレプリカを用いて、前記チャネル等化された信号から残留マルチパス干渉成分を除去する残留マルチパス干渉除去手段と、
    残留マルチパス干渉除去後の等化後信号を逆フーリエ変換する逆フーリエ変換手段と、
    逆フーリエ変換後信号をビット単位で軟判定情報に変換する復調手段と、
    前記軟判定情報を誤り訂正復号する復号手段と、
    前記誤り訂正復号した軟判定情報を用いてシンボルレプリカ生成するシンボルレプリカ生成手段と、
    前記シンボルレプリカをフーリエ変換する第2フーリエ変換手段と、を備え、
    前記残留マルチパス干渉レプリカ生成手段は、シンボルレプリカをフーリエ変換した信号を用いて前記残留マルチパス干渉成分のレプリカを生成することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  8. 複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う加算行程と、
    前記加算行程において、欠損したシンボルを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換するフーリエ変換行程と、
    を備えることを特徴とする受信方法。
  9. 複数のパスで受信した受信信号に対して、フーリエ変換窓内で欠損したシンボルを補う加算ステップと、
    前記加算ステップにおいて、欠損したシンボルを加算した後の受信信号を前記フーリエ変換窓の範囲でフーリエ変換し、変換後の信号を出力するフーリエ変換ステップと、
    を備えることを特徴とする受信プログラムを記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体。
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