JPWO2015181871A1 - 移動観覧席 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動観覧席の使用方法に自由度を与えるとともに設置場所の床面の負荷を充分に減らすことにある。【解決手段】複数段の床台が全体的に階段状に展開する使用位置と上下方向に整列する収納位置との間で互いに連動して前後移動するとともに、使用位置から後退移動する際に後方に位置する床台から順に収納位置へ移動する移動観覧席において、前記使用位置で、前記複数段の床台のうちの使用休止床台をその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に整列するまで後退移動可能とするとともに、前記使用休止床台の1段下の使用する床台をその使用休止床台に対し前方に階段状にずれた相対位置で後退方向に掛合させ、前記使用位置からの、最上段の床台を停止させた状態での最下段の床台の後退移動に伴い、前記1段下の使用する床台と前記使用休止床台との前記後退方向の掛合を、前記収納位置に位置する前記1段上の使用する床台によって解除するものである。【選択図】図9

Description

この発明は、複数段の床台がそれらのうちの最下段の床台の進退移動に伴い、全体的に階段状に展開する使用位置(以下、「通常使用位置」という場合もある)と全体的に上下方向に整列する収納位置との間で互いに連動して前後移動するとともに、移動観覧席の設置場所の床面の負荷を減らすために、通常使用位置から収納位置へ後退移動する際に後方に位置する床台から順に収納位置へ移動する移動観覧席に関し、特には、階段状に展開するとともに一部の複数段の床台が上下方向に整列する使用位置(以下、「短縮使用位置」という場合もある)を選択可能な移動観覧席に関するものである。なお、この明細書において「前方」とは移動観覧席の階段状に展開した複数段の床台が順に低くなる方向、「後方」とは階段状に展開した複数段の床台が順に高くなる方向をいい、左右方向とはその前方を向いたときの左方および右方をいう。
複数段の床台がそれらのうちの最下段の床台の進退移動に伴い、全体的に階段状に展開する使用位置と全体的に上下方向に整列する収納位置との間で互いに連動して前後移動するとともに、移動観覧席の設置場所の床面の負荷を減らすために、使用位置から収納位置へ後退移動する際に後方に位置する床台から順に収納位置へ移動する移動観覧席としては従来、例えば本願出願人が先に特許文献1にて開示した移動観覧席が知られており、この移動観覧席は、複数段の床台と、各床台上にその長手方向に横並びに起倒可能に装着された座起立型の連結椅子と、各床台を水平状態で移動観覧席の前後方向に移動可能に支持するとともに床台同士を互いの掛合により連動させる脚部とを具え、脚部は、床台の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその床台から下方に延在する複数本の支柱と、それらの支柱の下端部に後端部付近をそれぞれ結合されて連結椅子の前後方向に延在する複数本の脚材と、それらの脚材にそれぞれ設けられた移動用ローラーとを有している。
そしてこの移動観覧席は、上記複数本の支柱の長さが床台毎に床台間の段差分ずつ異なるとともに、それら複数本の支柱の下端部がそれぞれ結合される脚材同士の間隔が最上段の床台から順に少しずつ狭まっていて、脚材同士が床台の長手方向に並ぶようになっていることから、ホール等の設置場所に設置した場合に、複数段の床台が、全体的に階段状に展開する使用位置と、設置場所の壁面の凹部内等で全体的に上下方向に整列する収納位置との間で移動することができ、使用位置から収納位置に移動する際には、連結椅子を倒して平坦な収納姿勢として床台間に収納する。
さらにこの移動観覧席は、使用位置で最後部に位置する最上段の床台を除いた各床台の脚部の支柱下端部に、前端部に鉤爪を持つとともに側部に外向きに突出したカム状の解除部を持つ掛合部材を上下方向揺動自在に設けるとともに、使用位置で最前部に位置する最下段の床台を除いた各床台の脚部の脚材前端部にストッパー部材を内向きに突設し、また上記最上段の床台の脚部の脚材に対し床台の長手方向で外側の位置で、設置場所の床面上に移動観覧席の前後方向に延在してその最上段の床台の脚部の前後移動を案内する固定部材を固設し、その固定部材の前端部にもストッパー部材を内向きに突設して、掛合および掛合解除手段を構成している。
これにより収納位置から使用位置への移動観覧席の前進移動時には、電動式の駆動手段等によって最下段の床台を前進移動させると、最下段の床台の前進移動中にその脚部の支柱下端部の掛合部材が、未だ停止中の下から2段目の床台の脚部の脚材前端部の相対的に後退するストッパー部材と前端部の鉤爪の下向き傾斜辺との摺接によりその鉤爪を持ち上げられ、そのストッパー部材が鉤爪を通過して最下段の床台の支柱下端部に当接すると、前端部の鉤爪が降下してそのストッパー部材と掛合する。その後、下から2段目の床台は脚部の脚材前端部のストッパー部材を最下段の床台の支柱下端部に押されて最下段の床台に対し階段状にずれた状態で最下段の床台と一緒に前進移動し、同様にして最上段の床台まで連動して前進移動し、最上段の床台の支柱下端部が固定部材前端部のストッパー部材と掛合すると、最下段から最上段までの複数段の床台全体が使用位置で停止する。
また使用位置から収納位置への移動観覧席の後退移動時には、上記駆動手段等によって最下段の床台を後退移動させると、先ず最下段から最上段までの複数段の床台全体が連動して後退移動し、これにより最後部に位置する最上段の床台が収納位置まで後退すると、固定部材前端部のストッパー部材に上から2段目の床台の脚部の支柱下端部の掛合部材の解除部の下向き傾斜辺が摺接し、その解除部と一緒に掛合部材の鉤爪が持ち上げられて上から2段目の床台の脚部が最上段の床台の脚部との掛合を解除され、これにより最上段の床台が収納位置で停止する一方で上から2段目の床台が後退移動を続け、上から2段目の床台が収納位置まで後退すると、最上段の床台の脚部の脚材前端部のストッパー部材に上から3段目の床台の脚部の支柱下端部の掛合部材の解除部の下向き傾斜辺が摺接し、その解除部と一緒に掛合部材の鉤爪が持ち上げられて上から3段目の床台の脚部が最上段の床台の脚部との掛合を解除され、これにより上から2段目の床台が収納位置で停止する一方で上から3段目の床台が後退移動を続けて収納位置まで後退し、同様にして最下段の床台まで順に収納位置へ後退移動し、最下段から最上段までの複数段の床台全体が収納位置で停止する。
特開2003−74203号公報
ところで、本願発明者は上記従来の移動観覧席についてさらに研究を進めたところ、以下の如き改良の余地を見出した。すなわち、上記従来の移動観覧席では、使用位置に位置して設置場所の床面の大部分を占有するか、収納位置に位置して床面を空けるかの何れかであって使用方法に自由度がないため、例えば必要に応じて中間の通路段等の使用休止床台をそれより下の床台と一緒の後退移動によってその上の床台と上下方向に整列させて重ねるとともにその使用休止床台よりも上方と下方の床台を階段状にずらして展開することで複数段の床台を短縮使用位置に配置して、設置場所に少人数の観覧席を設けるとともにその前方の床面を空けて演目等に利用可能にする、といった他の使用方法を選択することができないという不都合があった。
そしてこの不都合の解消のため、使用休止床台を支持する脚部の、それより1段上の床台の脚部と掛合する掛合部材を省略することも検討したが、使用休止床台の掛合部材を省略しただけでは、その使用休止床台がそれより下の床台と連動して後退移動する際に、その使用休止床台の1段上の床台の解除機能に起因して、先にその1段上の床台の下方で使用休止床台から最下段までの床台が順に掛合を解除されて上下方向に整列してしまい、その後に最上段の床台から順に後退位置へ移動することになるため、設置場所の床面の負荷を充分に減らすことができないという不都合があり、このことは、使用休止床台が最上段に近いほど、先に上下方向に整列する床台の数が多くなるため重大であった。
この発明は、上記従来の移動観覧席の課題を有利に解決するものであり、この発明の移動観覧席は、複数段の床台がそれらのうちの最下段の床台の進退移動に伴い、全体的に階段状に展開する使用位置と全体的に上下方向に整列する収納位置との間で互いに連動して前後移動するとともに、使用位置から収納位置へ後退移動する際に後方に位置する床台から順に収納位置へ移動する移動観覧席において、
前記全体的に階段状に展開する使用位置で、前記複数段の床台のうちの使用休止床台をその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に整列するまで後退移動可能とするとともに、前記複数段の床台のうちの前記使用休止床台の1段下の使用する床台をその使用休止床台に対し前方に階段状にずれた相対位置で後退方向に掛合させ、
前記全体的に階段状に展開する使用位置からの、最上段の床台を停止させた状態での最下段の床台の後退移動に伴い、前記1段下の使用する床台と前記使用休止床台との前記後退方向の掛合を、前記収納位置に位置する前記1段上の使用する床台によって解除するようにしたことを特徴とするものである。
この発明の移動観覧席にあっては、複数段の床台が全体的に階段状に展開する使用位置で、それら複数段の床台のうちの使用休止床台をその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に整列するまで後退移動可能とするとともに、それら複数段の床台のうちの前記使用休止床台の1段下の使用する床台をその使用休止床台に対し前方に階段状にずれた相対位置で後退方向に掛合させておき、その全体的に階段状に展開する使用位置からの、最上段の床台を停止させた状態での最下段の床台の後退移動に伴い、前記1段下の使用する床台と前記使用休止床台との前記後退方向の掛合を、前記収納位置に位置する前記1段上の使用する床台によって解除するようにしたことから、前記1段上の使用する床台が収納位置まで後退移動して前記1段下の使用する床台と前記使用休止床台との前記後退方向の掛合を解除するまでは、前記使用休止床台から最下段までの床台が階段状にずれたまま後退移動する。
従って、この発明の移動観覧席によれば、通常使用位置から、最上段の床台を停止させた状態で最下段の床台を後退移動させることで、使用休止床台がその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に重なるとともにその使用休止床台よりも上と下の段の床台が階段状に展開するので、複数段の床台を短縮使用位置に展開することができる。
そしてこの短縮展開位置から最上段の床台の停止状態を解除して、その階段状に展開した複数段の床台を最下段の床台の後退駆動により全体的に後退移動させると、最上段の床台から順に収納位置で停止するとともにその床台の1段下の床台との掛合を解除され、これにより使用休止床台の1段上の使用する床台が収納位置まで後退移動して、使用休止床台の1段下の使用する床台とその使用休止床台との後退方向の掛合を解除すると、使用休止床台の1段下の使用する床台から最下段の床台までの階段状に展開した床台が後退移動して使用休止床台の1段下の使用する床台から最下段の床台まで順に収容位置で停止する。
従ってこの発明の移動観覧席によれば、使用休止床台がそれより下の床台と連動して後退移動しても、先にその使用休止床台の1段上の床台の下方でその使用休止床台から最下段までの床台が順に掛合を解除されて上下方向に整列してしまい、その後に最上段の床台から順に後退位置へ移動するということがないので、設置場所の床面の負荷を充分に減らすことができる。
なお、この発明の移動観覧席においては、前記複数の床台を各々水平状態で移動観覧席の前後方向に移動可能に支持する脚部を具え、
前記複数の床台の脚部が、前記使用休止床台を除いて、1段上の床台の脚部と掛合してその1段上の床台を当該床台に対し階段状にずれた相対位置のまま後退移動方向に連動させる掛合部材を有し、
前記使用休止床台の1段下の使用する床台を除いて前記掛合部材に、2段上の床台の脚部と左右方向に整列する位置かまたは収納位置まで後退移動するとその掛合部材の、前記1段上の床台の脚部との掛合を解除する通常掛合解除部を設け、
前記使用休止床台の1段下の使用する床台の前記掛合部材に、前記使用休止床台の段数に応じた3段以上上の床台の脚部と左右方向に整列する位置または収納位置まで後退移動するとその掛合部材の、前記使用休止床台の脚部との掛合を解除する重ね部掛合解除部を設けることとすると、好ましい。
このようにすれば、複数段の床台が階段状に展開した使用位置で最下段の床台を後退駆動すると、使用休止床台には、1段上の床台の脚部と掛合してその1段上の床台を当該床台に対し階段状にずれた相対位置のまま後退移動方向に連動させる掛合部材がないため、使用休止床台よりも上の段の床台が階段状に展開して使用位置で停止したまま、使用休止床台から最下段までの床台が階段状に展開した状態で後退移動し、使用休止床台がそれより1段上の床台の下でその床台と上下方向に整列したときに、最下段の床台の後退駆動を停止させれば、使用休止床台がその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に重なるとともにその使用休止床台よりも上と下の段の床台が階段状に展開した状態を生じさせることができる。
そしてこの状態から、最上段の床台の後退移動を可能にするとともに最下段の床台を後退駆動すると、使用休止床台の1段下の使用する床台を除いて各床台を支持する脚部が、2段上の床台の脚部と左右方向に整列する位置かまたは収納位置まで後退移動することで、その床台の脚部の掛合部材に設けた通常掛合解除部が1段上の床台の脚部との掛合を解除することから、それらの床台が最上段から順に収容位置で停止し、これにより使用休止床台よりも1段上の床台の脚部がその収容位置で、先ず1段または複数段の使用休止床台の脚部と左右方向に整列し、さらに使用休止床台の1段下の使用する床台の脚部と左右方向に整列すると、その1段下の使用する床台の脚部の掛合部材に設けた重ね部掛合解除部がその掛合部材の、使用休止床台の脚部との掛合を解除するので、使用休止床台よりも下の全ての床台が順に収用位置で停止する。
従って上記構成によれば、通常掛合解除部と機能の異なる重ね部掛合解除部を設ける簡易な構成によって、使用休止床台の1段上の床台の下方で、その使用休止床台から最下段までの床台が順に掛合を解除されて上下方向に整列してしまうという不都合を防止することができる。
そしてこの発明の移動観覧席においては、前記各脚部が、移動観覧席の前後方向へ延在する脚材を有し、
前記通常掛合解除部および前記重ね部掛合解除部が、前記脚材の前端部に設けられた駆動部材によって駆動されて前記掛合を解除されると、好ましい。
このようにすれば、前記通常掛合解除部を、その通常掛合解除部を持つ床台よりも2段上の床台の脚部の脚材の前端部に設けられた駆動部材によって駆動されるようにする一方、前記重ね部掛合解除部を、その重ね部掛合解除部を持つ床台よりも3段以上上の床台の脚部の脚材の前端部に設けられた駆動部材によって駆動されるようにすれば足りるので、互いに機能が異なる通常掛合解除部と重ね部掛合解除部とを容易に構成することができる。
さらにこの発明の移動観覧席においては、前記複数の床台のうち最上段の床台を使用位置で停止状態に維持する最上段停止手段を具えることとすると、前記使用位置での上方の段の各床台の前後方向の揺れを防止して、観客に安定感を与えることができるので好ましい。
(a)および(b)は、この発明の移動観覧席の一実施形態を通常使用位置に展開した状態で示す平面図および側面図である。 上記通常使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図である。 上記通常使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を示す平面図である。 収納位置に位置した状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図である。 (a)は、上記収納位置に位置した状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を一部について代表で示す平面図であり、(b)は、上記収納位置に位置した状態での上記実施形態の移動観覧席を示す側面図である。 図3中のA部を拡大して示す平面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施形態の移動観覧席の複数の床台の脚部を横方向に整列した状態で示す正面図、平面図および側面図である。 (a)は、上記実施形態の移動観覧席における、通常掛合解除部を設ける掛合部材の鉤爪と1段上の床台の脚部のストッパー部材との掛合状態を示す分解斜視図、(b)は、掛合部材に設けられた通常掛合解除部を示す斜視図、(c)は、その通常掛合解除部が2段上の床台の脚部のストッパー部材で持ち上げられる状態を示す斜視図である。 (a)は、上記実施形態の移動観覧席における、重ね部掛合解除部を設ける掛合部材の鉤爪と1段上の床台の脚部のストッパー部材との掛合状態を示す分解斜視図、(b)は、掛合部材に設けられた重ね部掛合解除部を示す斜視図、(c)は、その通常掛合解除部が3段上の床台の脚部のストッパー部材で持ち上げられる状態を示す斜視図である。 短縮使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図である。 (a)は、上記短縮使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を一部について代表で示す平面図であり、(b)は、上記短縮使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席を示す側面図である。 上記短縮使用位置から上記収納位置への後退途中の状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図である。 (a)は、上記短縮使用位置から上記収納位置への後退途中の状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を一部について代表で示す平面図であり、(b)は、上記短縮使用位置から収納位置への後退途中の状態での上記実施形態の移動観覧席を示す側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1(a)および図1(b)は、この発明の移動観覧席の一実施形態を通常使用位置に展開した状態で示す平面図および側面図であり、図2は、上記通常使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図であり、図3は、上記通常使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を示す平面図である。また図4は、収納位置に位置した状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図であり、図5(a)は、上記収納位置に位置した状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を一部について代表で示す平面図であり、図5(b)は、上記収納位置に位置した状態での上記実施形態の移動観覧席を示す側面図である。
この実施形態の移動観覧席は、ホール等の設置場所の床面F上に設置されて使用されるもので、通路用床台1A(図1では上から8段目、図2では上から4段目)および最上段(最後部)床台1Bを含む複数段(図示例では14段)の床台1と、通路用床台1Aおよび最上段床台1Bを除いて各床台1上に1列ずつ横並びに配置された座起立型の連結椅子2と、各床台1を水平状態で前後方向に移動可能に支持するとともに床台1同士を互いの掛合により連動させる脚部3とを具えており、ここで、各床台1上の連結椅子2は、モーター駆動の図示しない椅子起倒装置を介して図1に示す起き上がった使用状態と前方に倒れた平坦な収納状態との間で起倒可能に床台1上に装着されている。
各床台1は、図2に示すように、左右方向に水平に延在する貫材4と、その貫材4に後端部を支持されて貫材4の前方で左右方向に水平に延在する床材5とを有し、また、各脚部3は、貫材4の長手方向に間隔が空いた複数の部位に上端部をそれぞれ結合されてその貫材4から下方に延在する4本の支柱(図2では2本のみ示す)6と、それらの支柱6の下端部にそれぞれ結合されて前後方向に延在する2対で4本の脚材(図2では1対のみ示す)7と、それらの脚材7にそれぞれ設けられた複数の移動用ローラー8とを有している。
そしてこの実施形態の移動観覧席は、上記4本の支柱6の長さが床台1毎に床台1間の段差分ずつ異なるとともに、図3に示すように、4本の支柱6の下端部がそれぞれ結合される脚材7同士の間隔が各対の脚材7で、最も収納位置に近い最上段の床台1のものから順に少しずつ狭まっていて、脚材7同士が左右方向(図3では上下方向)に並ぶようになっており、各対の最も外側の脚材7の両外側の床面F上には、それらの脚材7に沿って前後方向へ延在する固定部材9が固定されていることから、設置場所の床面F上での複数段の床台1の前進移動および後退移動により、複数段の床台1が、図1〜図3に示すように互いに所定長さだけずれて全体的に階段状に展開し、連結椅子2が何れも観覧席として使用可能になる所定の通常使用位置と、図4、図5に示すように互いに上下方向に整列する、設置場所の壁面Wに設けられた凹部P内の所定の収納位置との間で進退移動することができる。
さらにこの実施形態の移動観覧席は、凹部P内の床面F上に図示しない2台の床台駆動装置を左右方向に並べて具えており、これらの床台駆動装置は各々、ブレーキ付きのモーターでドラムを正逆回転駆動し、ドラム上に巻かれた、各連結片に車輪を持つ帯状チェーンをそのドラムの正回転で繰り出す一方、そのドラムの逆回転で、帯状チェーンをドラム上に巻き取るように機能する。そしてそれらの帯状チェーンの先端部は各々、最前部に位置する最下段の床台1に連結されており、これにより2台の床台駆動装置は、最下段の床台1ひいては複数段の床台1の全体を進退移動させることができる。
図6は、図3中のA部を拡大して示す平面図であり、図7(a),図7(b)および図7(c)は、上記実施形態の移動観覧席の複数の床台の脚部を横方向に整列した状態で示す正面図、平面図および側面図である。また図8(a)は、上記実施形態の移動観覧席における、通常掛合解除部を設ける掛合部材の鉤爪と1段上の床台の脚部のストッパー部材との掛合状態を示す斜視図、図8(b)は、掛合部材に設けられた通常掛合解除部を示す斜視図、図8(c)は、その通常掛合解除部が2段上の床台の脚部のストッパー部材で持ち上げられる状態を示す斜視図であり、図9(a)は、上記実施形態の移動観覧席における、重ね部掛合解除部を設ける掛合部材の鉤爪と1段上の床台の脚部のストッパー部材との掛合状態を示す斜視図、図9(b)は、掛合部材に設けられた重ね部掛合解除部を示す斜視図、図9(c)は、その通常掛合解除部が3段上の床台の脚部のストッパー部材で持ち上げられる状態を示す斜視図である。
ここで、各床台1の脚材7の前端部の上面には、図示のように、横向きに各対の内側に突出して後述の如く駆動部材としても機能するストッパー部材10が固設されており、このストッパー部材10は、このストッパー部材10が先端部に設けられた脚材7を持つ床台1の1段下の床台1の前進移動時に、図6に示すように、当該脚材7がその1段下の床台1の、当該脚材7の内側(図6では上側)に隣接する脚材7に対し後方に所定距離だけ階段状にずれた状態で、その1段下の床台1の脚材7に結合された支柱6の下端部の前面と掛合してさらなるずれを制止し、このストッパー部材10が先端部に設けられた脚材7を持つ床台1をその1段下の床台1と一緒に前進移動させる。
なお、最上段の床台1は、所定の使用位置まで前進移動してその床台1の支柱6の下端部の前面と固定部材9の前端部に設けられたストッパー部材10とが掛合すると、固定部材9によってそれ以上の前進移動を制止される。
また、通路用床台1Aおよび最上段床台1Bを除いて各床台1を支持する脚部3の各対の支柱6の下端部外側面には、図7に示すように、掛合部材11が上下方向揺動自在に後部を軸支されており、この掛合部材11は、図7(c)中実線で示す下降した掛合位置でその前端部の鉤爪11aにより、支柱6の下端部の前面に隣接したストッパー部材10と後退方向に掛合して、このストッパー部材10が先端部に設けられた脚材7を持つ床台1をその1段下の床台1に対し後方に階段状にずれたままその1段下の床台1と一緒に後退移動させ、また図7(c)中仮想線で示す上昇した掛合解除位置で、その鉤爪11aと上記ストッパー部材10との掛合を解除して、その1段下の床台1が当該床台1と上下方向に整列するまで後退移動することを可能にする。
さらに、通路用床台1Aの1段下の床台1の掛合部材11を除き、各掛合部材11の側面には、図8(a),(b)に示すように、下向き傾斜面12aを持つ通常掛合解除部12が突設されており、上記掛合部材11が設けられた支柱6を結合された脚材7を持つ床台1の後退移動時に、図8(c)に示すように、当該脚材7がその脚材7を持つ床台1より2段上の床台1の、当該脚材7の外側(図7では下側)に間に1本脚材7を置いて隣接する脚材7に対し左右方向に整列する際に、この掛合部材11に突設された通常掛合解除部12の下向き傾斜面12aが、その2段上の床台1の脚材7の前端部に設けられたストッパー部材10と摺接して持ち上げられ、上述のように掛合部材11を掛合解除位置に上昇させて、掛合部材11の鉤爪11aと1段上の床台1のストッパー部材10との掛合を解除する。従ってストッパー部材10は掛合部材11を駆動する駆動部材としても機能する。
この一方、通路用床台1Aの1段下の床台1の掛合部材11の側面には、図9(a),(b)に示すように、下向き傾斜面13aを持つ重ね部掛合解除部13が突設されており、上記掛合部材11が設けられた支柱6を結合された脚材7を持つ通路用床台1Aの後退移動時に、図9(c)に示すように、当該脚材7がその脚材7を持つ床台1より3段上の床台1の、当該脚材7の外側に間に2本脚材7を置いて隣接する脚材7に対し左右方向に整列する際に、この掛合部材11に突設された重ね部掛合解除部13の下向き傾斜面13aが、その3段上の床台1の脚材7の前端部に設けられたストッパー部材10と摺接して持ち上げられ、上述のように掛合部材11を掛合解除位置に上昇させて、掛合部材11の鉤爪11aと1段上の床台1のストッパー部材10との掛合を解除する。
なお、最上段の1段下の床台1の掛合部材11は、その最上段の1段下の床台1の脚材7の前端が固定部材9の前端と左右方向に整列する際に、固定部材9の前端部に設けられたストッパー部材10によって持ち上げられて、掛合部材11の鉤爪11aと最上段の床台1のストッパー部材10との掛合を解除する。
さらにこの実施形態の移動観覧席は、図1(b)および図5(b)に示すように、凹部P内の壁面に最上段停止手段としての折曲リンクタイプの固定装置14を具えており、この固定装置14は、中央部の関節により上方に折曲可能にしたリンク部材と、そのリンク部材に対するロック部材の掛脱移動によりそのリンク部材を僅かに折曲した状態で固定するロックとそのリンク部材を大きく折曲可能にするロック解除とを行う電動式ロック機構とを有することで、図1(b)に示すように、ロックによりそのリンク部材を僅かに折曲した状態で固定して最上段の床台1を使用位置で停止状態に維持することができるとともに、図5(b)に示すように、ロック解除によりそのリンク部材を大きく折曲可能として最上段の床台1の収納位置までの後退移動を許容することができる。
図10は、短縮使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図であり、図11(a)は、上記短縮使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を一部について代表で示す平面図、図11(b)は、上記短縮使用位置に展開した状態での上記実施形態の移動観覧席を示す側面図である。また、図12は、上記短縮使用位置から上記収納位置への後退途中の状態での上記実施形態の移動観覧席を一部省略するとともに一部切り欠いて示す斜視図であり、図13(a)は、上記短縮使用位置から上記収納位置への後退途中の状態での上記実施形態の移動観覧席の各段の床台の脚部の配置状態を一部について代表で示す平面図、図13(b)は、上記短縮使用位置から収納位置への後退途中の状態での上記実施形態の移動観覧席を示す側面図である。
上述した構成を具えるこの実施形態の移動観覧席にあっては、複数段の床台1が全体的に階段状に展開する通常使用位置において、それら複数段の床台1のうちの使用休止床台とする通路用床台1Aの掛合部材11を省略することで通路用床台1Aを、その通路用床台1Aの1段上の使用する床台1に対し上下方向に整列するまで後退移動可能とするとともに、それら複数段の床台1のうちの通路用床台1Aの1段下の使用する床台1をその通路用床台1Aに対し前方に階段状にずれた相対位置で掛合部材11の鉤爪11aとストッパー部材10との掛合により後退方向に掛合させておき、その全体的に階段状に展開する使用位置からの、固定装置14で最上段の床台1を停止させた状態での上記床台駆動装置による最下段の床台1の後退移動に伴い、上記1段下の使用する床台1と通路用床台1Aとの後退方向の掛合を、通路用床台1Aの1段上の収納位置に位置する使用する床台1のストッパー部材10あるいは固定部材9のストッパー部材10によって解除するようにしたことから、上記1段上の使用する床台1が収納位置まで後退移動して上記1段下の使用する床台1と通路用床台1Aとの後退方向の掛合を解除するまでは、通路用床台1Aから最下段までの床台1が階段状にずれたまま後退移動する。
従って、この実施形態の移動観覧席によれば、最上段の床台1を停止させた状態とすることで、図10および図11に示すように、通路用床台1Aがその床台1の1段上の使用する床台1に対し上下方向に重なるとともにその通路用床台1Aよりも上と下の段の床台1が階段状に展開するので、複数段の床台1を、短縮使用位置に展開することができる。
そしてこの短縮展開位置から、固定装置14で最上段の床台1の停止状態を解除して、その階段状に展開した複数段の床台1を上記床台駆動装置による最下段の床台1の後退駆動により全体的に後退移動させると、図12および図13に示すように、先ず最後部に位置する最上段の床台1Bが収納位置で、固定部材9の中間部に内向きに設けられたもう一つのストッパー部材10と支柱6の下端部後面との当接により停止し、さらに最上段より下の床台1も順に収納位置で停止するとともに固定部材9または2段上の床台1のストッパー部材10による通常掛合解除部12の持ち上げによってその床台の1段下の床台との掛合を解除され、これにより通路用床台1Aの1段上の使用する床台1が収納位置まで後退移動して、2段上の床台1のストッパー部材10による重ね部掛合解除部13の持ち上げによって通路用床台1Aの1段下の使用する床台1とその通路用床台1Aとの後退方向の掛合を解除すると、通路用床台1Aの1段下の使用する床台1から最下段の床台1までの階段状に展開した床台1が後退移動して通路用床台1Aの1段下の使用する床台1から最下段の床台1まで順に収容位置で停止する。
従って、この実施形態の移動観覧席によれば、通路用床台1Aがそれより下の床台1と連動して後退移動しても、先にその通路用床台1Aの1段上の床台1の下方でその通路用床台1Aから最下段までの床台1が順に掛合を解除されて上下方向に整列してしまい、その後に最上段の床台1Bから順に後退位置へ移動するということがないので、設置場所の床面Fの負荷を充分に減らすことができる。
さらにこの実施形態の移動観覧席では、複数の床台1を各々水平状態で移動観覧席の前後方向に移動可能に支持する脚部3を具え、それら複数の床台1の脚部3が、通路用床台1Aを除いて、1段上の床台1の脚部3と掛合してその1段上の床台1を当該床台1に対し階段状にずれた相対位置のまま後退移動方向に連動させる掛合部材11を有し、通路用床台1Aの1段下の使用する床台1を除いて掛合部材11に、2段上の床台1の脚部3と左右方向に整列する位置かまたは収納位置まで後退移動するとその掛合部材11の、1段上の床台1の脚部3との掛合を解除する通常掛合解除部12を設け、また、通路用床台1Aの1段下の使用する床台1の掛合部材11に、通路用床台1Aの段数に応じたここでは3段上の床台1の脚部3と左右方向に整列する位置または収納位置まで後退移動するとその掛合部材11の、通路用床台1Aの脚部3との掛合を解除する重ね部掛合解除部13を設けていることから、複数段の床台1が階段状に展開した使用位置で最下段の床台1を後退駆動すると、通路用床台1Aには、1段上の床台1の脚部3と掛合してその1段上の床台1を当該通路用床台1Aに対し階段状にずれた相対位置のまま後退移動方向に連動させる掛合部材11がないため、通路用床台1Aよりも上の段の床台1が階段状に展開して使用位置で停止したまま、通路用床台1Aから最下段までの床台1が階段状に展開した状態で後退移動し、通路用床台1Aがそれより1段上の床台1の下でその床台1と上下方向に整列したときに最下段の床台1の後退駆動を停止させることで、複数段の床台1を、通路用床台1Aがその通路用床台1Aの1段上の使用する床台1に対し上下方向に重なるとともにその通路用床台1Aよりも上と下の段の床台1が階段状に展開した短縮使用位置に配置することができる。
そしてこの短縮使用位置から、最上段の床台1Bの後退移動を可能にするとともに最下段の床台1を後退駆動すると、通路用床台1Aの1段下の使用する床台1を除いて、各床台を支持する脚部3が2段上の床台1の脚部3と左右方向に整列する位置かまたは収納位置まで後退移動することで、その床台1の脚部3の掛合部材11に設けた通常掛合解除部12が1段上の床台1の脚部3との掛合を解除することから、それらの床台1が最上段から順に収容位置で停止し、これにより通路用床台1Aよりも1段上の床台1の脚部3がその収容位置で、先ずここでは1段の通路用床台1Aの脚部3と左右方向に整列し、さらに通路用床台1Aの1段下の使用する床台1の脚部3と左右方向に整列すると、その1段下の使用する床台1の脚部3の掛合部材11に設けた重ね部掛合解除部13がその掛合部材11の、通路用床台1Aの脚部3との掛合を解除するので、通路用床台1Aよりも下の全ての床台1が順に収用位置で停止する。
従ってこの実施形態の移動観覧席によれば、通常掛合解除部12と機能の異なる重ね部掛合解除部13を設ける簡易な構成によって、通路用床台1Aの1段上の床台1の下方でその通路用床台1Aから最下段までの床台1が順に掛合を解除されて上下方向に整列してしまうという不都合を防止することができる。
そしてこの実施形態の移動観覧席によれば、各脚部3が、移動観覧席の前後方向へ延在する脚材7を有し、通常掛合解除部12および重ね部掛合解除部13が、脚材7の前端部に設けられたストッパー部材10によって駆動されて、隣接する脚部3との掛合を解除されることから、通常掛合解除部12を、その通常掛合解除部12を持つ床台1よりも2段上の床台1の脚部3の脚材7の前端部に設けられたストッパー部材10によって駆動されるようにする一方、重ね部掛合解除部13を、その重ね部掛合解除部13を持つ床台1よりもここでは3段上の床台1の脚部3の脚材7の前端部に設けられたストッパー部材10によって駆動されるようにすれば足りるので、互いに機能が異なる通常掛合解除部12と重ね部掛合解除部13とを容易に構成することができる。
さらにこの実施形態の移動観覧席によれば、複数の床台1のうち最上段の床台1Bを使用位置で停止状態に維持する固定装置14を具えていることから、使用位置での上方の段の各床台1の前後方向の揺れを防止して、観客に安定感を与えることができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、各床台1上には、連結椅子2に代えて独立した椅子を設けてもよく、あるいは通路用床台1Aも含めて、それら連結椅子2や独立した椅子を撤去可能に載置してもよい。
さらに、前記床台の数は、図示例では14段となっているが、所要に応じて適宜増減することができ、また、通路用床台1A等の使用休止床台の段数も、図示例では1段となっているが、所要に応じて重ねて、あるいは間に使用する床台を挟んで適宜増加させることができ、その配置も図示例の位置には限定されない。
さらに、移動観覧席の通常使用位置と収納使用位置と収納位置との間での各床台の移動方法は、ドラムの正逆回転で帯状チェーンを出し入れする上記実施形態の床台駆動装置によるものに限定されず、最下段の床台に自走装置を設ける構成等によっても良い。また、移動観覧席の通常使用位置や短縮使用位置での固定方法は、上記実施形態の折曲リンクタイプの固定装置14によるものに限定されず、掛脱可能な掛合手段で最上段の床台1Bの脚部3を床面Fに対して掛止する構成等によっても良い。
かくしてこの発明の移動観覧席によれば、通常使用位置から、最上段の床台を停止させた状態で最下段の床台を後退移動させることで、使用休止床台がその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に重なるとともにその使用休止床台よりも上と下の段の床台が階段状に展開するので、複数段の床台を短縮使用位置に展開することができ、しかも、使用休止床台がそれより下の床台と連動して後退移動しても、先にその使用休止床台の1段上の床台の下方でその使用休止床台から最下段までの床台が順に掛合を解除されて上下方向に整列してしまい、その後に最上段の床台から順に後退位置へ移動するということがないので、設置場所の床面の負荷を充分に減らすことができる。
1 床台
1A 通路用床台
1B 最上段の床台
2 連結椅子
3 脚部
4 貫材
5 床材
6 支柱
7 脚材
8 ローラー
9 固定部材
10 ストッパー部材
11 掛合部材
11a 鉤爪
12 通常掛合解除部
12a 下向き傾斜面
13 重ね部掛合解除部
13a 下向き傾斜面
14 固定装置
F 床面
P 凹部
W 壁面

Claims (4)

  1. 複数段の床台がそれらのうちの最下段の床台の進退移動に伴い、全体的に階段状に展開する使用位置と全体的に上下方向に整列する収納位置との間で互いに連動して前後移動するとともに、使用位置から収納位置へ後退移動する際に後方に位置する床台から順に収納位置へ移動する移動観覧席において、
    前記全体的に階段状に展開する使用位置で、前記複数段の床台のうちの使用休止床台をその床台の1段上の使用する床台に対し上下方向に整列するまで後退移動可能とするとともに、前記複数段の床台のうちの前記使用休止床台の1段下の使用する床台をその使用休止床台に対し前方に階段状にずれた相対位置で後退方向に掛合させ、
    前記全体的に階段状に展開する使用位置からの、最上段の床台を停止させた状態での最下段の床台の後退移動に伴い、前記1段下の使用する床台と前記使用休止床台との前記後退方向の掛合を、前記収納位置に位置する前記1段上の使用する床台によって解除するようにしたことを特徴とする移動観覧席。
  2. 前記複数の床台を各々水平状態で移動観覧席の前後方向に移動可能に支持する脚部を具え、
    前記複数の床台の脚部が、前記使用休止床台を除いて、1段上の床台の脚部と掛合してその1段上の床台を当該床台に対し階段状にずれた相対位置のまま後退移動方向に連動させる掛合部材を有し、
    前記使用休止床台の1段下の使用する床台を除いて前記掛合部材に、2段上の床台の脚部と左右方向に整列する位置かまたは収納位置まで後退移動するとその掛合部材の、前記1段上の床台の脚部との掛合を解除する通常掛合解除部を設け、
    前記使用休止床台の1段下の使用する床台の前記掛合部材に、前記使用休止床台の段数に応じた3段以上上の床台の脚部と左右方向に整列する位置または収納位置まで後退移動するとその掛合部材の、前記使用休止床台の脚部との掛合を解除する重ね部掛合解除部を設けたことを特徴とする、請求項1記載の移動観覧席。
  3. 前記各脚部が、移動観覧席の前後方向へ延在する脚材を有し、
    前記通常掛合解除部および前記重ね部掛合解除部が、前記脚材の前端部に設けられた駆動部材によって駆動されて前記掛合を解除されることを特徴とする、請求項2記載の移動観覧席。
  4. 前記複数の床台のうち最上段の床台を使用位置で停止状態に維持する最上段停止手段を具えることを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項記載の移動観覧席。
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