JPWO2015178057A1 - 洗浄方法、洗濯機 - Google Patents

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Abstract

洗浄力に優れ、洗いむらの少ない洗浄を行う方法では、洗濯槽内に収容された洗濯物の量を検知する(S3)。この検知量に応じて洗濯運転のための洗濯水の基準水量に対し、予め設定された水量比に基づく低水量の洗濯水を供給する(S5−S7)。その後、洗濯槽内に設けられた撹拌翼を所定周期で正反転駆動することで、洗剤濃度が高い洗濯水(高濃度洗浄液)で泡立て、この泡を含む高濃度洗浄液で洗濯物の洗浄を行う(S8)。この泡立て、および洗浄を同一の洗濯槽内で行った後、上記基準水量となるように洗濯水を供給し(S12−S14)、洗い(S15)、すすぎ(S16)、脱水(S17)の洗濯運転を実行する。前記低水量の洗濯水の供給前に、洗濯槽(30)内に収容された洗濯物の量が、予め設定された容量より超過した場合(S4)、前記洗濯運転へと推移させる。

Description

本発明は、洗浄力を向上する洗浄方法、及びその方法を実施する洗濯機に関する。
従来の全自動洗濯機において、洗浄力を向上するための方法として、洗濯槽内の水流を最適化し、衣類に与える機械力を強化する方法が一般的である。そのため、水流を最適化するために洗濯槽内に回転可能に設けられている撹拌翼(パルセータ)の形状、回転速度、正反転の切換え制御等を工夫するなどしている。
これとは別の方法として、洗剤濃度が高い洗浄液を用い、その洗浄液を洗濯物に浸透させ、高濃度洗浄液による化学力を利用することで洗浄力を上げる方法が試みられている。その方法の一例として、特許文献1によれば洗濯槽と、該洗濯槽を内包する外槽の間で洗剤を含む高濃度の洗浄液を泡立て、外槽に別途設けられた循環経路を介して、洗濯槽の上方から収容された洗濯物に泡立てた洗浄液を供給する。これにより洗濯物に高濃度の洗浄液を浸透させる工程を、通常の洗濯工程前に実施する洗濯機が開示されている。
これとは別に、特許文献2によれば、生成した高濃度の洗浄液を循環ポンプと、循環経路を介して、洗濯槽の上方から洗濯物に高濃度洗浄液を旋回させて振りかける洗濯機が開示されている。この洗濯機においても洗剤が高濃度の洗浄液を用い、洗浄力を高めることが明記されている。
以上の洗濯機においては、洗濯物全体に高濃度の洗浄液を浸透させるために、別途専用の循環ポンプや、洗濯槽の側壁もしくは上部に、洗濯槽と外槽の間を高濃度の洗剤液が循環するための循環経路を設ける必要があった。
特開2006−260号公報 特許第4713392号公報
上記の機構を採用する場合には、部品や加工が増えることによるコストアップや信頼性の低下、しかも洗浄液を別途設けた専用の通路を通過させる必要がある。そのため、洗浄液のロス、つまり循環路と通すことで、その水路に高濃度の洗剤残りが生じ、これによる汚れが問題となる。
本発明の目的は、上記従来の課題を解決すると同時に、高濃度の洗浄液による泡立てを専用に行う機構、構造を特別に必要とせず、高い洗浄力を得る洗浄方法を提供することにある。
また、本発明の目的は、洗いむらの少ない洗浄を実現する洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の洗浄方法は、洗濯物の量(重量)が定格重量より少ないことを判定することで、洗濯物の量に応じた洗濯水の基準水量定格(基準水位)が決まる。この基準水量(水位)よりも少ない(低く)、かつ基準水量に対し所定の水量比となるような適正低水量の洗濯水を供給する。洗濯水が基準水量に対して適正低水量であることから、洗濯水に溶け込む洗剤濃度が高くなる。洗濯水は高濃度の洗剤を含む洗浄液となる。前記適正低水量の洗濯水を供給すれば、所定時間パルセータ(撹拌翼)を回転駆動し、高濃度洗浄液の泡を発生させる泡立て工程、および泡立った高濃度洗浄液での洗浄工程を洗濯物が収容される同一の洗濯槽内で同時に行う。この適正低水量での高濃度洗浄液による泡立て、および洗浄を実行中にアンバランス状態の検知を行う。アンバランス検知が行われると、前記適正低水量での高濃度洗浄液による泡立て工程、および洗浄工程を中止し、洗濯水を洗濯物の量に適した基準水位まで供給して、洗い、すすぎ、および脱水の各工程からなる洗濯運転を行う。
ここで洗濯物の定格重量とは、洗濯機の洗濯能力に応じて決まる最大量である。また基準水量とは、洗濯物の量に応じて洗いを行うために適した水量である。この水量の変更可能な洗濯機において、設定されている洗濯運転コースの洗い工程時の洗濯物の量に応じて決められる洗濯水の水量である。また、水量比とは、適正低水量と基準水量との比率である。一例としては、0.2〜0.6が良好となる。
以上本発明による洗浄方法によれば、アンバランス検知が行われなければ、洗濯水を貯水した洗濯槽の底部で撹拌翼が回転すると、撹拌翼の遠心力で回転軸周りに水流が形成される。基準水量よりも水量を少ない状態で、撹拌翼の正逆反転駆動を繰り返すことで、逆方向に流れようとする水流の衝突を起こし、水面を波立たせることで、泡立ちを起こすことができる。
また、基準水量よりも洗濯水の水量を少なくした場合では、投入された洗濯物が空気に接している面積を大きくすることができるため、洗濯水がさらに空気を取り込みやすくなり、泡立てを高める効果が得られる。
さらに、所定の水量比に設定することで、洗濯物全体を浸漬することのできる、高濃度な洗浄液を含む泡による洗浄環境を提供でき、洗浄力を高める効果がある。
また、基準水位よりも水量を少なくした場合では、洗濯物と洗浄液との重量比(浴比)が下がるため、洗濯物のもみやこすれといった機械力を高める効果が得られるため、洗浄力を高めることができる。
また、泡立てと洗浄を同時に、かつ同一洗濯槽内で行うことで、時間短縮が可能である。
本発明によれば、洗濯物の重量超過やアンバランスを検知すると、基準水位による洗い、すすぎ、脱水の洗濯運転の最初の洗い工程を実行することになり、安全かつスムーズな洗濯環境を提供できる。
また、本発明は、適正低水量で泡立て、及び洗浄の工程を同時に、かつ同一に洗濯槽内で実行後に、所定時間、洗濯物を泡立てた泡、および高濃度洗浄液に浸漬させる、つけ置き工程を実行することもできる。この工程を実行することで、洗濯物に泡を含む高濃度洗浄液が十分に浸透する。
前記つけ置き工程の後に、適正低水位より高い水位で洗い工程を実行するため、洗濯物の量に応じた基準水位になるように洗濯水の供給を行う。
また、本発明の洗濯機は、前記高濃度洗浄液による泡立て、この洗浄液で洗濯物の洗浄を行う工程を洗濯槽で行うために、洗濯槽内に設けられた撹拌翼を駆動する駆動部を回転制御する制御部を備えている。さらに、洗濯物の量を検知する布量検知手段を設け、この布量検知手段の出力に応じて洗い工程を行うための基準水量が決められる。前記制御部は、布量検知手段からの出力に基づき、前記基準水量に対し高濃度洗浄液での泡立て(泡の生成)を行うため、適正低水量を、水量比に基づき設定する。つまり、基準水量Pに水量比Prを乗じた適正低水量(Ps)を設定する。この適正低水量の洗濯水を供給することで、制御部は撹拌翼を正反転駆動する。
また、本発明の洗濯機は、前記布量検知手段にて検知した洗濯物の量に応じて撹拌翼の回転周期を、変えることができる。
本発明によれば、洗剤濃度が高い高濃度洗浄液を洗濯物に十分に浸透されることができ、洗浄力に優れ、しかも洗いむらが少ない洗浄方法、及び洗濯機を提供できる。
本発明における洗濯機の内部構造を示す断面図。 本発明の洗濯機の制御回路構成を示すブロック図。 本発明の洗濯機の制御手順、また本発明の洗浄方法による制御手順を説明するためのフローチャート。 本発明にかかる泡立ちの状態を説明するために洗濯槽内に生じる各種水流を模式的に示したもので、(a)は水量不足時の状態、(b)は本発明による適量の水量時の場合、(c)は洗濯運転において供給される基準水量の場合を示している。 図4における各水量での洗濯水、空気の出入り、等を説明する模式図であって、(a)は水量が少ない状態での模式図、(b)は本発明における適量の水量での模式図、(c)は洗濯運転時に供給される基準水量での模式図。 図4における各水量での発生した泡と供給される水量との関係を示した図であり、(a)は水量が少ない状態での泡および水量の関係を表したモデル図、(b)は本発明における水量が適用の状態での泡および水量の関係を表したモデル図、(c)は洗濯運転時に供給される基準水量および泡との関係を表したモデル図。 本発明において洗剤を含む洗浄液を泡立たせるために洗濯槽に設けられた撹拌翼(パルセータ)の回転周期と泡立ち状態を示す特性図であり、(a)は撹拌翼を回転させる反転周期を示すタイミングチャート、(b)はその時の泡立ち状態を示した特性図。 供給された洗濯水の量と泡立ち状態を示す特性図であり、(a)は水量と泡立ち状態を示す図、(b)は供給する水量と、その水位と泡立った全体の量とを示す図、(c)は供給される水量と洗剤濃度との関係を示す特性図。 泡立てを行う時間と、実際に泡立った状態を示す特性図。 本発明の洗浄力をさらに高める他の方法を示す特性図であり、泡立て後の洗濯物に高濃度洗浄液を浸透させる泡つけ置き時間と洗浄比の関係を示す特性図。 本発明における洗浄方法と従来での洗浄方法との洗浄比の偏差の関係を示す特性図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明にかかる洗濯機の一例を示す内部構造を示す断面図である。この図を参照に本発明における洗濯機の構成を説明する。
(洗濯機の構成)
図1に示すように洗濯機1は、縦型の全自動洗濯機であって、図面左側が前面、右側が背面となるように図示した。また図面の前面および奥側が両側面となっている。この洗濯機1は、金属又は合成樹脂製の外箱10を備えている。外箱10は、直方体形状もしくは円柱形状に成形され、その上面及び底面は開口部となっている。外箱10の上面開口部には、操作パネル(操作部)71等が設けられた合成樹脂製の上面板11が固定されている。外箱10の底面開口部には、合成樹脂製のベース(底台)112がネジで固定されている。ベース112の四隅には、外箱10を床の上に支えるための脚部113が設けられている。
上面板11には、ほぼ中央部に洗濯機1内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口11aが形成されている。洗濯物投入口11aには、開閉可能な上蓋15が設けられている。この上蓋15は、図1の右側(洗濯機奥側)に水平回動軸で上面板11に回動可能に軸支されている。上蓋15は、図示のように洗濯物投入口11aを上から覆った状態から左側(洗濯機前面)を上方へ回動させると、洗濯物投入口11aが開放され、洗濯物を投入、あるいは取出することができる。
外箱10の内部には、外側の水槽20と内側の洗濯槽30とが配置されている。水槽20は、振動等を吸収し揺れを抑制するための懸架部材であり、弾性部材を有するサスペンション部材21によって外箱10内部に水平面内で揺動可能に吊り下げ支持されている。サスペンション部材21は水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所(図面では都合により1個を図示)に配備され、水槽20を外箱10内で揺動できるように支持している。これにより、水槽20は弾性的に吊り下げ支持され、振動を和らげ、吸収するように支持されている。
また、脱水槽を兼ねる洗濯槽30は、水槽20の内側に水槽20と同心状に回転可能に配設されている。水槽20と洗濯槽30とは、共に上面が開口した円筒形のカップ形状を呈しており、各々の軸線が鉛直方向となっている。洗濯槽30は、上方に向かうにつれて緩やかに広がるテーパ形状を有している。この洗濯槽30の周壁にはその上部に環状に配置した複数個の脱水孔31を除き、液体を通すための開口部はない。即ち、洗濯槽30はいわゆる「孔なし」タイプに形成される。洗濯槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため洗濯槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする環状のバランサ32が装着される。
洗濯槽30の内部底面には、槽内で洗い水又は濯ぎ(すすぎ)水(ここでは「洗濯水」と称する)の流動を生じさせるための撹拌翼33(パルセータ)が回転可能に配置されている。パルセータ33の上面には、放射状に延びる突出した羽根33aが複数形成され、下面には、水流を発生させるために、それ自体公知のポンプアップ用羽根33bを有している。このポンプアップ用羽根33bは、例えば上面の羽根33aに対応した下面に設けられる。これに対応して、洗濯槽30内の一部に循環路4bが設けられ、ポンプアップ用羽根33bが回転させることで、洗濯槽30の底部から循環路4bを介して洗濯水が汲み上げられ、洗濯槽30の上部から洗濯槽30内へと供給される。その供給部位には図示しない、リントフィルタ等が設けられ、このフィルタを介して汲み上げられ洗濯水に含まれる繊維等の異物が取り除かれ循環供給される。
また水槽20の下面には、駆動部を構成する駆動ユニット40が装着されている。駆動ユニット40は、モータ41、モータ41の回転出力を伝達するベルト伝動機構42及びクラッチ・ブレーキ機構43を有している。クラッチ・ブレーキ機構43は、その中心部から脱水軸44と撹拌翼軸45とが上方に突出している。脱水軸44と撹拌翼軸45とは、脱水軸44が外側に配置され、撹拌翼軸45が内側に配置された二重軸構造となっている。脱水軸44は、下方から上方に向かって水槽20底面を貫き、洗濯槽30を支持している。撹拌翼軸45は、下方から上方に向かって水槽20を貫通し更に洗濯槽30の底面を貫き、撹拌翼33を支持している。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44と撹拌翼軸45の間には、各々、水漏れを防ぐためのシール部材が配置されている。
なお、クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力で動作し、脱水軸44及び撹拌翼軸45の一方を択一的にモータ41に連結する。また、クラッチ・ブレーキ機構43は電磁力によって脱水軸44の回転にブレーキを掛けるとともに、ブレーキを解除する。
上面板11の洗濯機の背面側には、上面板11を遊貫して流入口12を設けてある。流入口12は、水道水を給水するため水道蛇口と連結具を介して連結されており、市水を供給できるようになっている。また、流入口12は、上面板11の下部に設けられ電磁的に開閉する給水弁13を介して給水管14に連接してある。また、給水弁13の下流側は、洗濯槽30の内部に臨む位置に配置された容器状の給水口50に接続されている。給水口50には、洗濯前にユーザが洗剤等を投入する収容部が設けられており、給水弁13を介して洗濯水が洗剤と共に洗濯槽30へと供給される構成となっている。なお、上記流入口12とは別に、風呂水を汲み上げ注水するための風呂水供給口が設けられている。風呂水は、風呂水ポンプが動作することで、風呂水を洗濯水として汲み上げ、上記給水管14とは別の経路を経由し洗剤ケース50へと供給される。
また、上面板11の前面側には、使用者が選択操作する操作キー71a、および操作されたキーに応じて点灯する表示部71bを有する操作部71が配置されている。この操作部71の操作状態に応じて上述した駆動ユニット40、後述する給水弁13及び排水弁(61)等を駆動制御する制御回路ユニット73が操作部71の下部に配置さている。さらに上面板11には、洗濯槽30に供給される水量を検知するための圧力センサ72、また水槽20の振動状態を検知するアンバランス検知手段を構成するセンサである安全スイッチ16が配置されている。
一方、洗濯槽30が脱水軸44に連結支持される底部中央部周囲に複数の排水孔46が形成されている。この排水孔46は、水槽20を含めた他の部分から水密に遮断して設けられた排水路60に連通されている。排水路60は、排水弁61を介して外箱10の外部に排水する排水ホース62に連通している。また、水槽20の最底部には脱水時に洗濯槽30の脱水孔31を介して流出する脱水を排水するための排水口22が設けられている。この排水口22は、排水ホース62に直接、脱水パイプ23を介して連通されている。
また洗濯槽30より排水弁61に至る排水路60には、洗濯槽30の貯水圧を空気圧に変換するエアートラップ63が、排水弁61に近接して設けられている。変換された前記空気圧は、外箱10に沿い、水槽を吊り下げるためのサスペンション21の一部に巻き付けられた導圧チューブ64を介し水量センサである上述した圧力センサ72に導入される。この導圧チューブ64は、可撓性であり変形可能である。この導圧チューブ64の一端は、エアートラップ63に接続され、他端が洗濯槽30に貯留される洗濯水の量を検出するための圧力センサ72に接続される。圧力センサ72は、その検出信号、つまり水位(洗濯水の水量)を制御回路ユニット73へ送る。
次に、図2を参照して洗濯機1の洗濯運転等を制御する制御回路ユニット73の構成について説明する。図2は洗濯機1の制御回路ユニット73の回路構成を示すブロック図である。洗濯機1の制御回路ユニット73には各部を制御するマイクロコンピュータからなる制御部80が設けられる。制御部80には、洗濯槽30、パルセータ33を回転させるためのモータ41、クラッチ・ブレーキ機構43のクラッチ43a、ブレーキ43b、水道水の供給を制御するための給水弁13、洗濯槽30内の洗濯水を排水するための排水弁61等が接続されている。また、乾燥機能を備える場合、図1には図示していないが、送風機51、ヒータ54等から構成される乾燥装置が、洗濯機内に設けられており、この送風機51、ヒータ54等が制御部80に制御対象として接続されている。
また制御部80には、操作部71、図1には図示していない上蓋の開閉を検知する蓋開閉センサ55、温度センサ56、湿度センサ57および本発明にかかる洗濯槽30に注水される水量を検知する水位(水量)センサ(圧力センサ)72等の検知信号を入力している。さらに、本発明にかかる安全スイッチ16が接続されている。なお、上記温度センサ56、及び湿度センサ57は、乾燥装置を構成するヒータ54、送風機51等を制御するために送風経路の適所に配置されている。安全スイッチ16は、外箱10に当接するような大きな水槽20の揺れを検知する。この安全スイッチ16とは別に、加速度センサ等を用いることもあり、これらに限定されるものでもない。要するに、洗濯槽30の高速回転時等で水槽20が大きく揺れるアンバランス状態を検知するものであればよく、安全のために設けられている。
上記蓋開閉センサ55は上蓋15の開閉状態を検知する。水位センサ72は洗濯槽30に供給される水位(水量)を検知する。温度センサ56は洗濯槽30の内部の温度を検知する。湿度センサ57は脱水槽30の内部の湿度を検知する。この温度センサ56、湿度センサ57は、乾燥運転する場合に用いられる。また安全スイッチ16は、水槽20の揺れを検知するもので、アンバランス状態で生じる異常な振動を検知する。
(本発明の第1の実施形態による洗濯機の洗浄方法、その制御動作)
以上のように構成された洗濯機の動作、特に洗浄方法における制御手順を説明する。図3は使用者によって選択された洗浄コースの手順を示すフローチャートである。本発明による洗浄コースとは、洗い、すすぎ、および脱水の各工程を実行する通常の洗濯運転を行う前に高濃度の洗剤による洗濯水を用い、泡立て、および高濃度の洗剤による洗濯水を用いての洗浄を行う工程を含むものであり、以下に説明する泡立て洗浄工程を行った後、通常の洗濯運転を行う。
まず、洗濯機1の上蓋15を開放し、洗濯物を洗濯槽30の中に投入し、使用者は運転コース等を、操作キー71aを適宜選択操作する(ステップS1)。その操作に応じて制御部80は、洗濯運転コースに応じて操作部71の表示部71bを表示させ、その制御を実行する。そして、操作部71に配置されているスタートキーが操作されることを確認(ステップS2)する。スタートキーが操作されたことが確認されれば、洗濯物の容量、つまり投入された洗濯物の全体量(重量)を検知する。この洗濯物の投入量の検知は周知のもので、例えばモータ41を駆動し、攪拌翼33を正転、反転させることで回転する加速度等を検出することで検出できる。これらは洗濯物の布量検出手段を構成する。
このステップS3においては、洗濯槽30に収容された洗濯物の全体量が布量検出手段にて検出されることで、制御部80は、その量に応じた最適な水位(水量)と、撹拌翼33の回転時間を求める。これは、以下に説明する本発明における泡立てのため水量と、撹拌翼33を回転駆動するための回転周期である。なお、制御部80は、検出した洗濯物の量に応じてステップS12以降の洗い、すすぎ、脱水の各工程を順次実行する洗濯運転を行う場合、洗濯物の量に応じた洗濯水の基準水量、またすすぎ時間、脱水時間等が自動的に設定される。ここで、基準水量とは、通常の洗濯運転での洗い工程において給水される適正な洗濯水の水量であり、洗濯物の量に応じた水量である。この基準水量は、洗濯物の量に関係なく、常に一定の量として決まったものではない。つまり、洗濯機1においては、洗い工程を実行する際に、洗濯物の汚れを落とすのに適正な水量が決められており、洗濯物の量に応じて可変となる。
ここで、ステップS4で、投入された洗濯物の全体量が、所定容量を超過しているか否かが判別される。この所定容量について説明する。
一般に、洗濯機1による洗濯物の洗濯可能な容量、つまり重量は洗濯槽30が収容できる量等で決められている。つまり洗濯機1の洗濯能力に応じて決められた重量である。そのため、洗濯機1で洗濯可能な最大の重量を定格重量(定格容量)としている。
この定格重量に対し、以下に説明する本発明による泡立てによる洗浄効果を高めるための所定容量としては、80%未満としている。しかし、洗濯物の油汚れ等がひどい場合には、十分な洗浄効果を得られないこともある。そのため、このような場合をも考慮し、好ましくは所定容量としては定格容量の50%未満に設定する。さらに、好ましくは以下に説明するが、30%未満とすることで洗浄効果を高めることが可能となる。
以上により、布量検出手段が定格重量に対し、所定容量以上の洗濯物を検出し、重量超過の場合には、後で説明するステップS12以降の通常の洗濯運転処理が実行される。これは、無駄に泡立て清浄を行う工程を避けると同時に、通常の洗濯運転に移ることで、安全かつスムーズな洗濯を実現することを可能としている。
上記布量検知手段が定格容量に対し、所定容量未満の洗濯物の容量を検知すると、制御部80は、給水弁13を開き、洗濯水の供給を行う(ステップS5)。この時、供給される水は、予め使用者が供給口50に投入した洗剤とともに、洗濯水として洗濯槽30に供給される。この供給される洗濯水の水量は、水位センサ72にて検知される。制御部80は、布量検出手段にて検出した洗濯物の容量に応じた適正低水量の洗濯水が供給されたかを判断する(ステップS6)。
以下に本発明における適正低水量について説明する。本発明の適正低水量は、一般的な洗濯運転時において、洗濯物の全体量に応じて供給される先に説明した洗濯水の基準水量を100%とし、その半分の50%程度を適量としている。この時の洗濯水の供給量が20%未満では、洗濯水の洗剤濃度は非常に高いものの、水量不足のため生成された泡、および高濃度応対の洗濯水である洗浄液(高濃度洗浄液)を洗濯物に十分に提供することができなくなる。そのため、洗濯物に高濃度洗浄液が十分に浸透せず、洗いむら等が生じる要因ともなり、洗浄効果が望めなくなる。また、洗濯水の量を100%程度とした場合、通常での洗濯運転となり、泡立てによる本発明における洗浄効果は、期待できない。
これに対し、本発明において洗浄効果を高めるために、洗濯水の量を基準水量に対して50%程度にすることで、洗浄効果を格段と高めている。つまり、洗濯水に含まれる洗剤濃度が高く、撹拌翼33を回転させることで高濃度洗浄液による泡立ちが向上し、以下に説明するが供給された洗濯水(適正量)と生成された泡との全体の嵩が洗濯物全体を覆い、洗濯物に十分に高濃度洗浄液を効果的に浸透されることが可能となる。
この適正低水量は、あくまでも一例であり、上述した洗濯水の供給量が20%以上、70%以下であればよく、より好ましくは30%〜50%の供給量が適量といえる。この点は、以下の動作説明により本発明の理解がより深まる。
以上、洗剤を含む洗濯水が適正量に達したことがステップS6で判断されれば、給水弁13が閉じられ、洗濯水の供給が停止(ステップS7)する。これにより、制御部80は、低水位での洗濯水の高濃度洗剤(高濃度洗浄液)による泡立て洗浄工程を実行(ステップS8)する。そのため、制御部80は、モータ41の動力をベルト伝動機構42、撹拌翼軸45を通じて撹拌翼33を回転させる。撹拌翼33は、所定の周期、かつ所定時間、右回転、左回転交互に切換え駆動される。撹拌翼33の動作に応じて、洗濯槽30内の洗濯物と高濃度状態での洗剤を含む洗濯水が撹拌され、洗剤濃度の高い洗濯水による泡立ちが促進され、洗濯物の洗浄効果が高められる。この泡立て、および洗浄を行う工程は、洗濯物を収容している洗濯槽30内で、かつ同時に実行される。
ステップS8における泡立て、および洗浄工程による泡が生成される状態について図4を参照して説明する。この図4は、洗濯槽30内に洗濯物を投入した状態で、洗剤を含む洗濯水を実線の水位に供給した状態を模式的に示している。また、撹拌翼33を回転させることで、表裏面の羽根33a、33bの遠心力の作用で洗濯水のそれぞれの方向への水流のそれぞれの速度成分をxyz、及びwで示す。符号wは、撹拌翼33の回転による回転速度の成分、符号xは回転円周方向への速度成分(半径方向)、yは回転方向の速度成分、zは回転面に対し垂直方向の速度成分をそれぞれ示している。また、撹拌翼33の回転方向が逆になれば、回転速度成分wの方向が逆になり、速度成分yが破線で示す方向に反転する。その他の速度成分x及びzの方向は、変化なし。
また図4の(a)は、先に説明したように20%未満における洗濯水の供給状態を、(c)は通常の洗濯運転時の洗い工程を行うための洗濯物の量に応じた洗濯水100%(基準水量)の供給状態、(b)は本発明における40%程度の洗濯水の供給状態を示す。
そこで、図4において、撹拌翼33が正逆反転することで、回転方向wの水流が正逆反転するため、互いの水流が衝突し、瞬間的に回転面に対し垂直方向の速度成分zが増大する。この際、速度成分zにより液面が乱れることにより、空気を取り込み、泡立ちが促進される。
以上のような洗濯水の水量において、(a)の場合には、撹拌翼33の回転による全体の水流のそれぞれの方向の水流が速くなる傾向にある。これに対し、(c)の場合には全体的に水流の速度が遅く、泡立ちが抑えられる。一方、本発明による(b)の場合には、洗濯水の洗剤濃度は、(a)に比べて多少低くはなるが、水流の速度は(c)比べれば格段と速く、(a)の場合と同様に泡立ちが促進される。しかも、洗濯水の量が多いこともあり、液面の乱れも激しく、泡立ちが非常に良くなる。
図4で示した洗濯水の水流の方向、及び速度による泡立ち状態について、図5を参照にさらに詳細に説明する。図5は、撹拌翼33を正反転駆動する生じ水流に基づく洗濯水の空気の取り入れ状態を示す模式図である。図5で示す矢印は、洗濯水の水流により、空気と接する状態の変化を示している。この図5は図4同様に供給される洗濯水の量を20%未満(a)、40%程度(b)、100%(c)を示す。
洗濯水の量が少ない(a)及び(b)の場合、洗濯物が空気と接する面が多いため、洗濯物に流動する多くの洗濯水が空気を取り込み供給され、もしくは洗濯物を通過する洗濯水が多くなる。これに合わせて、洗濯槽30内に多くの泡が発生する。これに対し、(c)に示すように洗濯物の全てが洗濯水に浸かった状態では空気の取り込みがほとんどなく、洗濯水に溶け込んだ洗剤による洗浄が洗濯水の流動、洗濯物の動きによる洗浄が行われる。
図6は、図4及び図5で説明した洗剤を含む洗濯水を撹拌翼33の正反転駆動により撹拌し泡立てた状態で、泡立てた泡と、予め供給された洗濯水の量を合わせた状態を示す模式図である。この図に示すように、洗濯水の洗剤濃度が高い場合、つまり洗濯水が少ない場合には、多くの泡が発生し、その発生した泡を含めた全体の洗濯水(高濃度洗浄液)で、洗濯物を覆うことができる。
ここで、洗濯水の供給量が少ない(a)の場合、泡の量は多いものの、泡を含めた洗濯水に洗濯物が十分に覆われる(浸かる)ことはない。そのため、洗濯物に泡を含めた洗剤濃度が高い洗濯水が十分に浸透することができない。また洗濯水が多い(c)の場合、泡立ちが期待できず、洗剤濃度が低い洗濯水が洗濯物に浸透するだけである。
これに対し、本発明による洗濯水が少ない状態で適量を供給した(b)の場合、供給された洗濯水および十分に泡立った泡を含む全体の洗濯水で、洗濯物全体を覆う(浸ける)ことができ。そのため、洗剤濃度の高い洗濯水である高濃度洗浄液を十分に洗濯物に浸透させることができる。従って、ステップS15以降で行う洗い工程での洗濯運転では、洗濯物に万弁なく高濃度洗浄液が浸透しているため、洗いむらをなくし、以下に説明するように洗浄効果が格段と高められる。
続いて、撹拌翼33の回転と、その回転方向の切換え、その駆動時間等に基づく泡立ち状態について図7を参照して説明する。図7(a)は、撹拌翼33を回転駆動するモータ41の正転、及び反転時の駆動時間Taを示している。また正転から反転に切換えるための休止時間Tsを設ける。この休止時間Tsは、駆動時間Taより短い時間に設定しており、できるだけ短い時間に設定することが望まれる。つまり、切換える時間(休止時間)が短いことで、例えば正転時の水流とは反転する水流が急激に生じることで、空気を洗濯水が取り入れる効果が増し、泡立て効果か促進される。
一方、図7(b)に示すように、モータ41の回転時間Taを長くすることで、泡の量を増すことができる状態を示している。これはモータ41の回転時間Taを長くすることで、回転水流wの速度成分x、速度成分yが大きくなり、かつこれにより形成される垂直方向の速度成分zを大きくすることができる。これにより空気の取り込み量を増やすことができる。この場合、モータ41の回転時間Taは、0.2〜2.0(秒)が好ましい。つまり、Taを2.0(秒)を超えるように制御しても、泡立て状態がほぼ飽和しており、それ以上の泡立ちは期待できず、洗浄時間の無駄、及び電力消費の無駄にもなる。
また、Taを0.2(秒)より短くした場合には、十分な泡立ちが生じない。そのため、Taを0.2(秒)以上とし、さらに好ましくは1.0(秒)以上とすることで、泡立ち状態が飽和時の80%を超える。
なお、洗濯物の重量が増すほど、最適なモータ41の回転時間Taが、上述した範囲内で長くなるように設定される。そのため、本実施の形態では、布量検知手段により検知された信号に応じて、モータ41の回転時間を調整している。これにより、幅広い洗濯物重量にわたって適正低水位での高濃度泡立て洗浄を行うことを可能としている。
以上説明したように、ステップS8の「泡立て洗浄工程」において、制御部80は撹拌翼33を駆動する。これにより洗剤濃度が高い洗濯水による泡立ちが促進され、同時に洗濯物の洗浄が行われる。この時、制御部80は、撹拌翼33の駆動時間Ta、および休止時間Tsを含めて制御することで、図7(b)に示すように洗濯水の泡立てを良好に行うことができる。撹拌翼33をこのように駆動することで泡立ちを良好に行えるのも、先に説明したように洗濯物の量に応じた適正低水量の洗濯水の供給が最大の要件となる。
そこで、「泡立て洗浄工程」にて供給する洗濯水の適正低水量について以下に説明する。以下、適正低水量をPs、通常の洗濯運転時の洗濯物の量(重量)に応じて供給される洗濯水の基準水量をPとして説明する。また、適正低水量Psと基準水量Pとの水量比(Pr)は、以下の式1に示す。
Pr(水量比)=Ps(適正低水量)/P(基準水量) ・・・ (式1)
上記水量比Prに基づき、泡立ち状態を確認した特性図を図8に示す。図8(a)は、水量比Prに対し、実際に泡立てた状態での泡の量を示す。また図8(b)は、水量比Prに対し、供給した水量Psおよび泡立てた泡を含む全体の水位を示している。なお、図8(c)は、通常の洗濯運転時に供給される基準水量の洗濯水に溶け込む洗剤の濃度を1とした場合、水量比Prで供給した洗濯水に溶け込む洗剤濃度を示す。水量比が0.5の場合、洗剤濃度は2倍となる。水量比0.3の場合、洗剤濃度は3.33倍となる。
この図8に示すように、適正低水量で、洗剤濃度が高濃度での泡立て洗浄工程S8における適正低水量Psは、洗濯水の泡立ちに大きく影響し、ある水量までは水量が少ないほど泡立ちが良くなる傾向にある。ステップS8で供給する洗濯水の適正低水量Psは、投入されている洗濯物の量(重量)に基づき通常の洗濯、つまりステップS15での「洗い工程」において供給される洗濯水の基準水量(P)に対し、20〜70%(水量比Pr:0.2〜0.7)の水量が良好といえる。特に、下記の式1で示される水量比が0.2〜0.7の水量を設定することで、よく泡立てることが確認できた。
従って、ステップS8の工程において供給する洗濯水の適正低水量(Ps)は、下記式2の通り、基準水量Pに対して、20〜70%の範囲内で供給することが好適といえる。
Ps=Pr・P ・・・ (式2)
また、上記水量比Prは、図8(a)、(b)に示すように、0.3〜0.5が非常に良好であり、0.4前後が最適といえる。
以上説明したように本発明の洗濯機によれば、通常の洗濯運転である洗い工程を実行する前に、投入されている洗濯物の量が定格重量より少ない場合、上述した式2に従って、適正低水量Psの洗濯水を供給する。そしてステップS8において、洗剤濃度が高い洗濯水により泡立て、および洗浄工程を実行する。この時、撹拌翼33を図7(a)に示す周期で回転駆動する。この回転により、図4に示すように、初期水量が少ない場合には、同様の回転周期をもって回転翼33を回転させた水量の多い場合と比較して、強い水流を発生させることができる。そして、水面付近の図4に示す速度成分zを増大させることができるため、泡立ちを大きくすることができる。
また、図5に示すように、水量が少ない場合には、洗濯物が空気と接する面が多いため、洗濯物に給水された洗濯水、もしくは洗濯物を通過する洗濯水が、多くの空気と接し、また取り込むことができる。これにより、洗濯槽30内に多くの泡を発生させることができる。
一方、図6(a)および図8(b)に示すように、水位が低すぎる場合(適正低水量Psよりも少ない場合)には、泡と洗濯水の合計の体積が少なくなってしまう。この場合、ある程度の泡立ちが起きているものの、水量が少なすぎるため、図6(a)に示すように、泡を含めた洗濯水が洗濯物全体を浸漬させるに十分な体積を稼ぐことができない。このような状態では、洗濯物に泡を含めた洗濯水が均一に浸透することができず、洗浄不足や洗浄のばらつき(洗いむら)を引き起こしてしまう。
よって、泡立ちが起こりやすく、高濃度で、かつ洗濯物全体を浸漬しうる泡を含む洗濯水を提供するための低水位高濃度泡立て洗浄工程(S8)の実行時に、ステップS5〜S7で供給する洗濯水の適正低水量Psは、通常洗濯運転時の基準水量(P)に対し、水量比で0.2〜0.7の範囲が望ましく、0.3〜0.6の範囲で供給することがより好ましい。
また、水位を基準水量Pの定格水位よりも低くすることで、浴比が下がり、洗濯物のこすれやもみが増され、洗濯物に通常よりも大きな機械力を与えることができる。これによる物理的作用の向上により、洗濯物の汚れを落ちやすくすることができる。
図9は、ステップS8における工程での時間特性を示す。図9に示すように泡立て洗浄工程S8の時間に対し、泡立ちが緩やかに上昇する傾向にある。ただし、泡立ちは6分を経過することから、ほぼ一定となっている。そのため、泡立て洗浄工程の時間Tcは2〜8分の間に設定することが好ましい。この洗浄工程S8を実行することで洗濯時間全体が長くなる傾向にある。そのため、このステップS8の時間を短くすることで洗濯時間が長くなるのを抑制することが望ましい。
図9において、泡立ち状態は、約6分程度で安定し、7分程度でほぼ飽和状態となる。また、約3分程度でほぼ飽和状態に近くなる。そのため、この泡立て洗浄工程の洗浄時間Tcは、約7分もしくは6分以下で、約3分以上とすることがより好ましい。従って、ステップS8は、上記3〜7分といった所定時間Tcに設定されており、この時間が経過すれば終了する。
ステップS8の洗浄工程での所定時間(洗浄時間Tc)を経過した否かが、ステップS10で判別される。また、ステップS8を継続して実行中、ステップS9にてアンバランス検知が行われる。このアンバランス検知は、先に説明したように安全スイッチ16が水槽20の大きな揺れを検知する信号を出力することで、制御部80は、アンバランスが生じているものとして、一端撹拌翼33の駆動を停止する。なお、加速度センサを用いてアンバランス検知を行うこともできる。つまり、泡立ち洗浄工程においては、先に説明したように洗濯槽30を回転することなく、撹拌翼33を図7(a)で説明したように回転駆動している。この時の洗濯槽30の揺れは、洗濯槽を高速回転させる脱水時の場合のアンバランスでの揺れと比較すれば、小さい。その小さい揺れの中で、予め設定されている揺れを検知すれば、アンバランス状態であるとすることもできる。
以上のようにして、アンバランスを検知した場合、後で詳述する通常の洗濯運転を実行するために給水弁13を開き、基準水量Pとなるように洗濯水を供給する。その供給を完了すれば、ステップS15の洗い工程に移る。このようにすることで、安全かつスムーズな洗濯を実現することを可能としている。
ステップS9によるアンバランス状態が検知されなれければ、泡立て洗浄工程が予め設定された所定時間Tc継続して実行される。この所定時間Tcが経過すれば、泡立った高濃度の泡を含む洗濯水に予め設定された時間、洗濯物を付け置く、泡つけ置き工程が実行される(ステップS11)。この泡つけ置き工程は、泡に含まれる高濃度の洗浄液を洗濯物全体に浸透させることができる。そのため、高い洗浄力を確保できるとともに、洗いむらを少なくすることができる。なお、このつけ置き時間中は、洗濯槽30や撹拌翼33を停止した状態にしてもよいが、早く浸透させるためには、泡立て洗浄工程(S8)で回転させる速度よりも低い、低速度で撹拌翼33、または洗濯槽30を回転させるようにしてもよい。
図10は、泡つけ置き工程S11の実行時間と、洗濯物の汚れ落ちの程度を示す特性図である。図10において縦軸は、通常の洗濯運転時の洗浄に対する洗浄比の増加率を示しており、泡つけ置き工程S11の時間を変えた際のデータを示している。これによると、つけ置き時間0分、つまりステップS8の工程を実行後に、ステップS12以降の処理を行っても、通常の洗濯運転による洗浄に比べ、洗浄力が上がることがわかる。これは、上記のように低水位、高濃度の泡洗浄を行ったことの効果である。
また、図10のように、洗浄比の増加率はつけ置き時間とともに増加することから、高濃度洗浄液の泡につけ置くことで、さらに洗浄性能を向上させることができることがわかる。これは、洗剤濃度が高い高濃度洗浄液およびその泡を含めた洗濯水を含んだ泡が、洗濯物全体に万弁なく接していることで、洗濯物の汚れに高濃度洗浄液が浸透し、汚れが落ちやすい状態にすることができているためである。この図10に示すように、つけ置き時間(Tc)は10分程度で飽和状態となる。また、洗浄比が120%を超えることで充分な洗浄が望めるため、付け置き時間Tdを5分以上とすることが好ましい。従って、つけ置き時間Tdは5〜105分で定常となることから、つけ置き時間は5〜105分に設定することが好ましい。
以上説明した「泡つけ置き工程」が完了(設定時間Td)後、制御部80は通常の洗濯運転、つまり洗濯コースを実行する。制御部80は、まず給水を開始(S12)するために、給水弁13を開く。これにより給水される洗濯水が基準水量Pに達するのを水位センサ72が検知したかを否かが判断(S13)される。洗濯物の量に応じた基準水量Pまで洗濯水が給水されたことが確認されれば、制御部80は給水弁13を閉じ、洗濯運転の最初の「洗い工程」を実行(S15)する。そのため、制御部80は、モータ41を駆動し、撹拌翼33を所定時間毎に正反転させ、洗濯物の量に応じて設定される時間「洗い工程」による洗浄処理を実行する。
「洗い工程」を完了すれば、制御部80は、「すすぎ工程」を実行(S16)し、この工程を完了すれば、「脱水工程」を実行(S17)し、洗濯運転を終了させる。また、「脱水工程」の後に、乾燥コースが選択操作されていれば、乾燥工程が実行される。
以上説明した洗濯運転が完了することで洗濯物が洗浄され、脱水される。この時の洗濯物の汚れ落ちの偏差を示す特性図を図11に示す。図11に示すように、適正低水量で高濃度洗浄液による泡立て洗浄工程S8および泡つけ置き洗浄工程S11を行うことで、通常の洗濯運転に比べ、洗浄力の偏差を向上させることができることがわかる。これは、高濃度の洗浄液で洗い、かつ高濃度洗浄液を含む泡で所定時間つけ置くことで、衣類に高濃度の洗浄液を十分に浸透させることができ、汚れを万弁なく落としやすい状態にしているためである。これは、先に説明したように所定の水量比に設定することで、図5(b)のように高濃度洗浄液からなる泡で、衣類全体を浸漬できることから可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、高濃度洗浄液により高い洗浄力を確保するとともに、洗いむらを少なくすることができる。
(第2の実施形態)
以上説明した第1の実施形態によれば、図3に示した洗濯運転の制御フローにおいて、ステップS11の「泡つけ置き工程」を含めた洗濯運転を実行するようにしている。この工程を実行することで、図10に示すように洗浄比が向上する。また、「洗い工程(S15)」における洗い時間は、洗濯物の量に設定されている。従って、つけ置き時間Tdを、例えば10分に設定した場合、制御部80は「洗い工程」による時間を、洗濯物の量に応じて設定される洗い時間(Te)よりも少ない時間で行うようにしてもよい。
つまり、洗濯物には洗剤濃度の高い泡を含む高濃度洗浄液が十分に浸透しているため、上記時間Teよりも短い時間でも洗濯物の汚れを落とす効果が助長されるため、上記洗い時間(Te)を短い時間としても差し支えない。
これにより、「泡つけ置き工程」を実行する時間を含む全体の洗濯運転の時間が長くなるのを抑制することができる。
(第3の実施形態)
この第3の実施形態は、第1の実施形態において説明した図3のステップS11の「泡つけ置き工程」を省き、直接ステップS12の基準水量になるように給水開始を行う。これにより、つけ置き工程による処理時間がなくなり、ステップS8の「泡立て洗浄工程」の処理時間を含め、洗濯運転を完了するまでの全体の処理時間が長くなるのを抑制することができる。
この場合、ステップS16の「洗い工程」における洗い時間Teを、第2の実施形態で説明したように短く設定することも可能である。先に説明したように洗濯物には、ステップS12の高濃度の洗剤による泡立てにより、この泡立てた泡を含む高濃度の洗剤を含む洗濯水、つまり高濃度洗浄液が十分に浸透している。そのため、洗い工程の時間を短くしても、洗いむらを解消して汚れをまんべんなく落とすことができる。この洗い時間Teは、洗濯物の量に応じて予め設定される時間であり、この洗い時間Teよりも短い時間が設定される。
(第4の実施形態)
本発明にかかる洗濯機1は、図1で説明したように洗濯槽30には、一部に循環路4bが設けられている。この循環路4bには、洗濯槽30の内壁面の一部に桶形状のカバー4aが取付けられ、洗濯槽の内壁面との間に形成された空間が循環路4bとなる構成である。この循環路4bの下部(下端)は、撹拌翼33のポンプアップ用羽根33bに対応しており、上部には吐出口が形成されている。
撹拌翼33が回転すれば、撹拌翼33の下面の洗濯水がポンプアップ用羽根33bにて洗濯槽30の壁面へと遠心力の作用を受けて押し出され、循環路4bを上昇する。上昇した洗濯水は、循環路4bの上部の吐出口から洗濯槽30内へと送り出される。この循環路4bを上昇する洗濯水は、洗濯槽30内に収容されている上部から洗濯物に降りかかる。
従って、洗剤が溶けた一部の洗濯水が撹拌翼33の回転により洗濯物の上部から循環路4bを経由して供給される。洗濯水には高濃度状態の洗剤が含まれており洗濯物に上部から降り注がれる。そのため、高濃度の洗浄液が洗濯物に浸透される。また、この循環により、泡立ち効果も促進され、この泡が洗濯物に浸透することにもなる。
上記循環路4bは本発明において特別に設けられたものでなく、洗濯水の一部を循環させるために設けられているものである。従って、構造が特別複雑になるものではなく、高濃度泡立て洗浄工程S8において説明した、泡立て作用と共に、洗剤濃度の高い洗濯水(高濃度洗浄液)が、洗濯物に浸透する作用が助長されることにもなる。
以上のことから、高濃度洗浄液を洗濯物に十分に浸透するため先に説明したように洗浄効果がさらに高まり、汚れを落とす効果がより高められる。
なお、上記循環路4bの吐出口の部分には、洗濯水に含まれる糸くず等を取り除くリントフィルタ等が設けられている。
本発明の洗濯槽30は、先に説明したように「孔なし」タイプで、洗濯槽30の上部、つまりバランサ32付近に設けられている脱水孔31が設けられている。そのため、適正低水量(Ps)を供給し、泡立て工程を行う場合、洗濯槽30内で実行される。また、洗剤濃度の高い洗浄液は、洗濯槽30内に貯留され、水槽20側には漏えいすることもない。そのため、同一槽内で泡立て洗浄が同時に行われ、その生成された泡、洗浄液が水槽20へと漏えいしない。
以上のことから、生成された泡、また高濃度洗浄液は無駄なく洗濯物へと供給され、浸透される作用がより高められる。また、循環路4bは洗濯槽30内で洗浄液が循環されるため、洗浄液、および泡が洗濯物へと効率よく循環供給される。そのため、洗浄液を含めて高濃度の泡が洗濯物に十分に浸透し、これよる洗浄力を高める効果が助長されることにもなる。
(第5の実施形態)
次に第5の実施形態として上述に説明した第1の実施形態で説明した洗濯機(1)による洗浄方法を、図2及び図3等を参照に説明する。
まず、本発明の洗浄方法は、洗濯槽(30)内に収容(投入)された洗濯物の量を検知する(S3)。この検知は、先に説明したように周知の手段を用いればよい。例えば、洗濯物を収容した洗濯槽を駆動手段である例えばモータ(41)を回転させるときに供給される電力、つまり電流に基づき検知可能である。この検知手段でなく、洗濯槽(30)を内包している水槽(20)を弾性的に懸架支持するサスペンション部材(21)に重量センサ等を設けることで、収容される洗濯物の量(重量)を検知できる。
収容された洗濯物の量が検出されることで、この洗濯物の量に応じて通常の洗い、すすぎ、および脱水の各工程を含む洗濯運転を実行するための洗濯水の基準水量(P)が決まる。この基準水量(P)に対し、式2にて所定の水量比(Pr)を乗算した適正低水量(Ps)が設定される。この適正低水量の設定と同時に、洗濯物の量に応じて撹拌翼(33)の正反転駆動する周期Ta、Tsを設定される。
通常、洗濯機(1)は、該洗濯機の洗濯能力に応じて洗濯物が洗濯できる最大の定格容量(定格重量)が決まる。この定格容量よりも小さく設定されている所定量を、検知された洗濯物の量が超えるのかが比較(S4)される。超えない場合には以下に説明する洗浄処理が実行される。これは、以下に説明する第1のステップを実行する前に行われる。もし洗濯物の量が超過していると判断されれば、以下の第1のステップを行わずに、後述する通常の洗濯運転ステップの処理へと推移させる。
洗濯物の量が超過していない場合、この洗濯物の量に応じて上述に説明したように設定される適正低水量(Ps)の洗濯水の供給量が制御される。これが本発明の第1のステップであり、図3のステップS3〜S7がそれに相当し、これは制御部80にて制御されることになる。供給される洗濯水は、洗濯物の量に応じて投入される洗剤が混在される。この時、水量が基準水量よりも少ない適正低水量であるため、洗剤濃度が高い洗濯水となる。
この第1のステップが完了すれば、洗剤濃度が高い洗濯水である高濃度洗浄液による泡立てが行われる。これと同時に同一の洗濯槽内で洗濯物の高濃度洗浄液による洗浄が実行設定される。つまり泡立て洗浄工程(S9)が実行される。これが本発明の第2のステップである。
この泡立て洗浄工程を行う時間(Tc)は、図9の特性図に示したように、8分以内、好ましくは3分〜6分に設定される。例えば、4分間、撹拌翼33の正反転による回転駆動が決められた周期(Ta、Ts)で行われる。洗濯水を貯水した洗濯槽の底部で撹拌翼が回転すると、撹拌翼の遠心力で回転軸周りに図4で示したように各種の水流が形成される。基準水量よりも水量を少ない図4(b)に示す状態で、撹拌翼の正逆反転駆動を繰り返すことで、逆方向に流れようとする水流とが衝突し、水面を大きく波立たせることで、泡が生成される。
また、基準水量よりも洗濯水の水量を少なくした場合では、投入された洗濯物が空気に接している面積を大きくすることができるため、洗濯水がさらに空気を取り込みやすくなり、泡立てを高める効果が得られる。
この第2のステップを実行している期間内で、アンバランス状態か否かが確認される(S9)。もし、アンバランス検知が行われると、泡立て洗浄工程(S8)を中止し、洗濯物の量に応じた基準水量(P)の給水が実行される(S12〜S14)。この給水が完了すれば、洗い工程、すすぎ工程、および脱水工程を含む洗濯運転(洗濯コース)ステップ(S12〜S17の処理)が開始される。これは、アンバランス状態で第2のステップを行うことなく、洗濯運転が実行されることで、無駄に高濃度洗浄液による泡立て、洗浄を行うことなく、安全かつスムーズな洗濯を行うことである。つまり、アンバランス状態であれば、洗濯水の正常に撹拌処理できず、洗濯機の揺れによる不安定な動作が継続するのを防止する。そのため、安全性を確保し、通常の洗濯運転を行うことができる。
以上、アンバランス検知が行われなければ、設定された4分間が経過(S10)すると、第2のステップの処理を完了する。また、本発明の洗浄方法として、この第2のステップ後に次の工程として泡立て洗浄工程で生成された泡、及び高濃度洗浄液を含む洗濯水に、洗濯物を決められた時間浸漬させる泡つけ置き工程を行う第3のステップを実行することもできる。
第3のステップは、洗濯物を生成された泡、および高濃度洗浄液に「つけ置く」工程である。この「つけ置き工程」は、洗濯物が泡、および高濃度洗浄液を均等に、十分に浸透させるために行う処理である。この「つけ置き工程」の実行時間(Td)は、図10の特性図で示しているように、10分以内、好ましく8分以内が設定される。この設定時間が経過することで、次に洗濯運転ステップの処理が実行される。
なお、図10に示すように、このつけ置き工程を実行せずとも、本発明の洗浄方法を実行することなく通常の洗濯運転(コース)を行った場合と比べても110%を超える十分な洗浄効果が望める。そのため、つけ置き工程(S11)を省き、通常の洗濯運転を実行するために基準水量での洗い工程(S15)を実行するために、洗濯水を基準水量(P)供給する。これにより、全体の洗濯運転時間が長くなるのを抑制できる。
洗濯運転ステップは、洗い工程、すすぎ工程、および脱水工程を含んだ、通常の洗濯処理である。そこで、洗濯水が基準水量に供給された状態で、洗い工程が実行される。この処理により、洗濯物には十分に高濃度洗浄液、およびその泡が十分に万弁なく浸透しているため、洗いむらをなくし、高濃度洗浄液による洗浄力が十分に行われる。そのため、第3のステップを経ることで、図10に示すように120%を超える洗浄比を望める。また、第3のステップが省かれても、110%を超え、120%程度の洗浄比が望める。
1 洗濯機
4b 循環路
10 外箱
13 給水弁
16 安全スイッチ(アンバランス検知手段)
20 水槽
30 洗濯槽(脱水兼用)
33 撹拌翼
33a 羽根
33b ポンプアップ用羽根
40 駆動ユニット
41 モータ
72 圧力センサ(水位センサ)
80 制御部

Claims (5)

  1. 洗濯槽(30)内に収容された洗濯物の量に応じ供給される洗濯水の基準水量に対し、予め設定された水量比に基づく低水量の洗濯水を供給する第1のステップ(S5−S7)、
    前記第1のステップ(S5−S7)後、前記洗濯槽(30)内に設けられている撹拌翼(33)を所定周期で正反転駆動することで、前記洗濯槽(30)に供給された洗剤を含む洗濯水である高濃度洗浄液による泡立ちを発生させ、発生した泡を含む高濃度洗浄液による洗浄を同一の前記洗濯槽(30)内で同時に行う第2のステップ(S8)、
    前記第2のステップ(S8)を設定された時間継続した後、洗濯物の量に応じた前記基準水量の洗濯水を供給し(S12−S14)、洗濯物の洗い(S15)、すすぎ(S16)、脱水(S17)の各工程を実行する洗濯ステップ(S12−S17)、
    前記第1のステップ(S5−S7)を実行する前に、前記洗濯槽(30)内に収容された洗濯物の量が、予め設定された容量に対し超過した場合(S4)、前記洗濯ステップへと推移させる洗浄方法。
  2. 前記第2のステップ(S8)後、一定時間泡立てた泡、および高濃度洗浄液で収容された洗濯物をつけ置く第3のステップ(S11)を有し、
    前記第3のステップ(S11)後に、前記洗濯ステップ(S12−S17)へと推移させる請求項1記載の洗浄方法。
  3. 前記第2のステップ(S8)を実行中に洗濯槽(30)内に収容された洗濯物のアンバランス状態を検知すれば(S9)、前記第2のステップ(S8)を中止し前記洗濯ステップへと推移させる請求項1または2記載の洗浄方法。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかの項に記載の洗浄方法を実行するための制御部(80)を備えた洗濯機(1)であって、
    前記洗濯機は、
    前記洗濯槽(30)に収容された洗濯物の量を検知する検知手段、
    前記洗濯槽(30)に洗濯水を供給する給水弁(13)、および
    前記撹拌翼(33)を正反転駆動する駆動部(40)、を備え、
    前記制御部(80)は、前記第1のステップ(S5−S7)にて給水弁を開閉制御することで検知手段で検知された洗濯物の量に応じて洗濯水の供給を低水量で制御し、前記第2のステップ(S8)にて前記撹拌翼(33)を所定周期で正反転駆動するために前記駆動部(40)を制御し、前記洗濯ステップ(S12−S17)にて洗濯物の洗い、すすぎ、脱水の各工程を実行制御してなる洗濯機。
  5. 前記洗濯槽(30)には、前記撹拌翼(33)の回転により少なくとも該撹拌翼(33)の下部の洗濯水を汲み上げ前記洗濯槽(30)の上部から洗濯水を供給する循環路(4b)を備えてなる請求項4記載の洗濯機。
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