JPWO2015146181A1 - 沈殿漕 - Google Patents

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Abstract

流入管及び当該流入管の下方においてプレートを有する沈殿槽において、汚泥の巻き上げを生じることなく、槽壁面での原水の上昇速度を低減させ、当該原水の滞留時間を増大させて処理水の水質を向上させる。実施形態の沈殿槽は、槽体と、前記槽体の中央部において、前記槽体の壁面と平行となるように配設され、前記槽体内に原水を供給するための流入管12と、前記流入管12の下方に配設された複数のプレート131,132,133からなる原水分配機構13とを具える。前記複数のプレートには、最下端に位置するプレート133を除いて、前記流入管12の軸を中心とした開口部131A,132Aが形成されており、当該開口部の大きさが上側のプレートから下側のプレートに向かうにつれて順次狭小化している。

Description

本発明の実施形態は、沈殿槽に関する。
昨今、工業の発達や人口の増加により水資源の有効利用が求められている。そのためには、工業廃水などの廃水の再利用が非常に重要である。これらを達成するためには水の浄化、すなわち水中から他の物質を分離することが必要である。
液体から微小な浮遊物質(ss)を分離する方法の一つとして沈降分離法がある。沈降分離法において浮遊物質の分離効率を向上させるためには、長方形あるいは円形の沈殿槽において、低速で均一な上昇流を発生させることが重要となる。そのため、フィードウェルから下降させた原水を上向流とし、沈殿槽上部から溢流する形式の沈殿槽が開発されている(特許文献1等参照)。
一方、このような沈殿槽においては、沈殿槽下部から流出した原水を均一な上昇流に変える機構が必要となる。簡易な方法として、フィードウェル下方に構造体を設置し、水の流れを変えるものが一般的に用いられている(特許文献2等参照)。具体的には、フィードウェル下方にプレートを配設し、当該プレートにより、原水がプレート上面で衝突噴流を形成し、水平方向に流出するようにする。その後、主流は槽壁面で上昇流を形成し、傾斜板を通過して流出する。
この方法では、原水流出角度が水平方向であるため、沈殿槽底部の汚泥巻上げが発生しにくく、処理水水質を向上させる効果が得られると同時に、原水流出部をより低い位置に設定し、槽高さの低減を可能にする効果が得られる。また、主流が槽壁面付近を通るため、槽壁面付近にのみ設置した傾斜板がより大きな効果を与え、浮遊物質のリークを抑制する。
しかしながら、プレート上面での衝突噴流は、プレート近傍での局所的な高速流を形成してしまう。その結果、槽壁面での上昇流速が高速化し、実質的滞留時間を減少させてしまい処理水の水質を悪化させてしまうという問題がある。
また、沈殿槽底部付近の高速な噴流は周囲の流体を引き込む特性を持つため、沈殿槽底部の汚泥の巻き上げが発生しやすい。この衝突噴流速度は、フィードウェル下端とプレートの距離が一定以上離隔している場合には、処理流量とフィードウェル径によってのみ決定されるので、槽の直径、処理流量に合わせて流速を細かく調節することが不可能となっている。特に、流速を低下させるにはフィードウェルを大口径化させることが必要となるが、フィードウェルの外側に存在する分離面積の縮小につながるため、効果的な対策とは言えない。
特開平10−165714号公報 特開2006−281059号公報
本発明が解決しようとする課題は、流入管及び当該流入管の下方においてプレートを有する沈殿槽において、汚泥の巻き上げを生じることなく、槽壁面での原水の上昇速度を低減させ、当該原水の滞留時間を増大させて処理水の水質を向上させることである。
実施形態の沈殿槽は、槽体と、前記槽体の中央部において、前記槽体の壁面と平行となるように配設され、前記槽体内に原水を供給するための流入管と、前記流入管の下方に配設された複数のプレートからなる原水分配機構とを具える。前記複数のプレートには、最下端に位置するプレートを除いて、前記流入管の軸を中心とした開口部が形成されており、当該開口部の大きさが上側のプレートから下側のプレートに向かうにつれて順次狭小化している。
第1の実施形態における沈殿槽の概略構成を示す断面図である。 図1に示す沈殿槽の流入管下部の近傍の領域を示す拡大図である。 第2の実施形態における沈殿槽の概略構成を示す断面図である。 図3に示す沈殿槽(槽体)の周回方向に配設された複数の傾斜板を槽体内の中央部から見た場合の一部拡大図である。 図3に示す沈殿槽(槽体)の周回方向に配設された複数の傾斜板を上方から見た場合の一部拡大図である。 第3の実施形態における沈殿槽の概略構成を示す断面図である。 図6に示す沈殿槽の流入管下部の近傍の領域を示す拡大図である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における沈殿槽の概略構成を示す断面図であり、図2は、図1に示す沈殿槽の流入管下部の近傍の領域を示す拡大図である。
図1に示すように、本実施形態の沈殿槽10は、槽体11と、槽体11の中央部において、槽体11の壁面11Aと平行となるように配設された流入管12と、流入管12の下方に配設された原水分配機構13とを有する。すなわち、流入管12の軸は、槽体11の軸と一致するように配設されている。
槽体11を平面視したときの槽体の壁面の外形形状(図中、装置の上方あるいは下方から見た場合の形状)は円形状であってもよいし、正方形あるいは長方形などの矩形状であってもよい。さらに、五角形以上の多角形状であってもよい。したがって、槽体11本体の立体形状は円柱状又は多角柱状である。
なお、後述するように槽体11内では原水を均等に流れるようにすることがフロックを効率的に沈殿させることができる点で好ましいため、円形状であれば真円、多角形状であれば正多角形、の外形形状とすることがより好ましい。
また、槽体の底部は、沈殿物を沈殿させ、効率的に回収できるように、形状底部中央が凹んだ形状であることが好ましい。このように凹んだ形状としては、円錐状または多角錐状を上下逆さにした形状で底部中央が錐体の頂点であり最下部となるような形状がより好ましい。そして、この槽体の底部の最下部には、槽体11の外部に沈殿物を排出できるよう排出口11Bが設けられている。
また、槽体11の大きさは処理すべき原水の量に応じて任意に調整することができる。この槽体11の大きさとしては、例えば、容量が20〜530m、内径が3〜15m、高さが2〜4m、のものが例示できる。
流入管12は、槽体11の中央部において、槽体11の壁面と平行になるように配設され、この流入管12から供給される原水は、流入管12から槽体11の軸方向下方に沿って槽体11内に供給される。すなわち、流入管12は槽体11の平面視したときの壁面の外形形状においては、その槽体11の外形形状の中心部に位置し、槽体11の底部に向かって原水を供給するように設けられる。
さらに、この流入管12は、槽体11の高さ方向においては、その中央部分よりも低い位置に設けられることが好ましい。中央部分よりも低い位置に設けることで、後述する原水の分散、分散後の上昇流の形成を十分に行うことができる。
また、流入管12の径は、原水の供給量にも係ってくるものであり、槽体11の大きさ等により適宜選択すればよい。この径としては、例えば、槽体11の内径に対して0.1〜0.4倍の内径を有する配管が好ましい。
流入管12には、外部より原水を供給するための原水供給管14が接続されており、その流入管12の中心部には、掻寄シャフト15が配設されている。掻寄シャフト15は、図示しない駆動機構により、図1中槽体11の上方中央部の矢印で示す方向に回転するように構成されている。また、掻寄シャフト15は、その下方に位置する支持板16に連結されており、支持板16には下方(槽体11の底部)に向けて複数の掻寄板17が垂設されている。
掻寄シャフト15、支持板16及び掻寄板17は掻寄機構を構成し、以下に説明するように、原水処理後の沈殿物を槽体11の底部中央に位置する排出口11Bに掻寄せ、当該排出口11Bより槽体11の外部に沈殿物を排出できるように構成されている。
また、槽体11の上方には溢流堰18及び排出管19が配設されている。
原水分配機構13は、供給管12から供給される原水を水平方向に分散させるものであり、均等に分散させる構成とすることが好ましい。図2には、この原水分配機構13の一例を示した。図2に示すように、原水分配機構13は、その外形が互いに同じ大きさの円形状の第1のプレート131、同じく円形状の第2のプレート132、同じく円形状の第3のプレート133から構成されており、第1のプレート131には第1の開口部131Aが形成され、第2のプレート132には第2の開口部132Aが形成され、それぞれ円環状となっている。なお、第1の開口部131Aの直径は第1の開口部132Aの直径よりも大きく、これら開口部は流入管12の軸、すなわち掻寄シャフト15を中心として同心円状に形成されている。
なお、第1のプレート131、第2のプレート132および第3のプレート133の外径は、流入管12の直径以上とするもので、流入管12の直径の1〜3倍が好ましい。また、第1のプレート131に設けられる第1の開口部131Aの直径は、例えば流入管12の直径の0.7〜0.8倍とすることができ、第2のプレート132に設けられる第2の開口部132Aの直径は、流入管12の直径の0.5〜0.6倍とすることができる。したがって、第2の開口部132Aの直径は、第1の開口部131Aの直径よりも小さくなっている。このように、上方に位置するプレートから下方に位置するプレートに、順番に開口部の直径が小さくなるようにすることで、供給される原水の流束が外周側から順番に各プレートに衝突することとなる。プレートと衝突した原水は、外周側の水平方向に均等に分散される。また、この分散は、各プレートで段階的に行われるため、一度に衝突させて原水の流れを変更するのに比べ負荷が少なく、効率的に分散させることができる。
また、本実施形態において、第3のプレート133には開口部を形成していないが、第2の開口部132Aよりも小さい開口を形成することもできる。このとき第3のプレートに開口部を形成することで、プレートに衝突した原水は、外周側の水平方向に均等に分散され、各プレートで段階的に行われることで水平方向への分散を緩やかにする効果があるが、それでも処理水量が多い時など分散する際の流量が多くなってしまう際に下方向へ負荷を逃がすことができる。
これらの第1のプレート131、第2のプレート132および第3のプレート133は、図示していない保持部材によりそれぞれが所定の位置関係になるように保持、固定される。さらに、この原水分配機構13は、流入管12との位置関係も重要であり、それぞれ鉛直方向に中心(軸)が一致するように配置、固定される。したがって、この原水分配機構13は、流入管12に固定されることが好ましい。
上記した原水分配機構13は、3枚のプレートで構成されているが、プレートをそれ以上の枚数設けて、段階的に細かく原水を分散させるようにしてもよい。このとき、プレートの枚数は3〜5枚程度が好ましい。
なお、後述する沈殿処理方法において詳細に説明するが、この原水分配機構13により原水は水平方向に分散され、分散された原水は槽体の内壁面11Aと衝突して、上昇流と下降流に分かれる。ここで、槽体11内において、上昇流が生じる領域を沈殿分離部、下降流が生じる領域を汚泥滞留部とする。この沈殿分離部と汚泥滞留部は、原水分配機構13が設けられている位置の水平面により分かれ、該水平面よりも上方の領域が沈殿分離部、該水平面よりも下方の領域が汚泥滞留部ということもできる。
なお、沈殿槽10を構成する槽体11、流入管12、原水分配機構13等は任意の材料から構成することができ、腐食性の原水を取り扱う場合は、ステンレスやプラスチックなどの材料から構成することが好ましく、特に強度が要求されるような場合はステンレスから構成する。
次に、図1及び2に示す沈殿槽10を用いた原水の処理方法について説明する。
沈降性のある浮遊物質 (ss)を含む原水を、原水供給管14を通じて流入管12の上部に流入させると、当該原水は、流入管12の内部を一定流速で鉛直方向下方に下降して、流入管12の下方に位置する原水分配機構13に到達する。
このとき、流入管12の壁面12A付近を下降していた原水が、原水分配機構13の最上段に位置する第1のプレート131の外周面131Bに最初に衝突し、槽体11の壁面11Aに向けて水平に流出するようになる。次いで、流入管12の壁面12Aと流入管12の軸との中間付近を下降していた原水が原水分配機構13の中段に位置する第2のプレート132の外周面132Bに衝突し、槽体11の壁面11Aに向けて水平に流出するようになる。次いで、流入管12の軸付近を下降していた原水が、原水分配機構13の最下段に位置する第3のプレート133の主面133Bに衝突し、槽体11の壁面に向けて水平に流出する。
その後、第1のプレート131から槽体11の壁面11Aに到達した原水の一部は、槽体11の壁面11Aに沿って上昇し、同じく第2のプレート132から槽体11の壁面11Aに到達した原水の一部も槽体11の壁面11Aに沿って上昇する。さらに、第3のプレート133から槽体11の壁面11Aに到達した原水の一部も槽体11の壁面11Aに沿って上昇する。
このように、本実施形態の沈殿槽10では、従来と異なり、流入管12を下降してきた原水が、流入管12の下方に配設されたプレートに一度に衝突して水平方向に流出するのではなく、原水分配機構13を構成する複数のプレート131,132及び133によって垂直方向に分配され、異なる高さで段階的に水平方向に流出されるようになる。
したがって、原水分配機構13の各プレートの表面で局所的な高速流を形成してしまうことがなく、原水が槽体11の壁面11Aに沿って上昇する際の上昇流速が高速化することを抑制できる。結果として、原水の槽体11、すなわち沈殿槽10内での実質的滞留時間を向上させることができるので、浮遊物質を効果的に分離除去することができ、処理水の水質を悪化させてしまうという問題を回避することができる。
また、従来のように原水分配機構13の近傍で高速流を発生させることがないので、槽体11、すなわち沈殿槽10の底部の汚泥の巻き上げをも抑制することができる。したがって、処理水中に汚泥が混入するのを抑制することができ、処理水の清浄化を促進することができる。
さらに、流入管12の下部と原水分配機構13とが一定以上離隔している場合においても、原水分配機構13におけるプレートの数及び間隔、並びに開口部の大きさを適宜調節することによって、原水分配機構13から水平方向に分配する原水及び槽体11の壁面11Aに沿って上昇する原水の流速を細かく調節することができる。例えば、原水分配機構13におけるプレートの数及び間隔を増大させ、開口部の大きさを上方のプレートから下方のプレートに向かうにつれて順次狭小化するように、かつ、各プレートで水平方向に分配される原水量を調節すれば、槽体11、すなわち沈殿槽10の大きさ及び処理水量に応じて細かく上記流速を調節(低下させる)することができる。なお、各プレートで分配される原水量は同程度とすることが好ましい。
したがって、従来と異なり、流速を低下させるために流入管12を大口径化させる必要がないので、流入管12の外側に存在する分離面積の縮小といった問題も回避することができる。
原水分配機構13を構成する複数のプレート131,132及び133によって水平方向に分配され、当該水平方向に流出された後、槽体11の壁面11Aに沿って上昇した原水は処理水として溢流堰18を超え、排出管19より外部に排出される。
一方、沈殿槽10内で分離除去された浮遊物質は、例えば槽体11の底部、すなわち沈殿槽10の底部、に溜り、掻寄機構の掻寄シャフト15を図中矢印で示す方向に回転させることにより、掻寄板17によって底部中央に掻き寄せられる。そして、この沈殿した浮遊物質を排出口11Bより外部に排出する。
以上のような操作を経ることにより、沈殿槽10内に供給された浮遊物質を含む原水は沈降処理されて、浮遊物質が効率的に分離除去された処理水のみを沈殿槽10の排出管19から得ることができるようになる。
(第2の実施形態)
図3は、本実施形態における沈殿槽の概略構成を示す断面図であり、図4は、図3に示す沈殿槽(槽体)の周回方向に配設された複数の傾斜板を槽体内の中央部から見た場合の一部拡大図であり、図5は、図3に示す沈殿槽(槽体)の周回方向に配設された複数の傾斜板を上方から見た場合の一部拡大図である。
なお、図1及び図2に示す構成要素と類似あるいは同一の構成要素に関しては同一の符号を用いている。
本実施形態の沈殿槽20では、図3及び図5に示すように、第1の実施形態の沈殿槽10に対して、その周回方向に複数の傾斜板25が槽体11の壁面11Aに配設されている点が異なる。また、この傾斜板25の、槽体11の壁面11Aに接触、固定される領域が水平方向と角度θをなすようにして配設されている。
したがって、第1の実施形態で説明したように、沈降性のある浮遊物質を含む原水を、原水供給管14を通じて流入管12の上部に流入させた際に、流入管12の壁面12A付近を下降していた原水、流入管12の壁面12Aと流入管12の軸との中間付近を下降していた原水、及び流入管12の軸付近を下降していた原水が、それぞれ原水分配機構13の最上段に位置する第1のプレート131の外周面131B、原水分配機構13の中段に位置する第2のプレート132の外周面132B、及び原水分配機構13の最下段に位置する第3のプレート133の主面133Bに衝突する。そして、本実施形態においては、分配された原水が槽体11の壁面に向けて水平に流出させた後、槽体11の壁面11Aに沿って上昇する際に、当該原水は傾斜板25に衝突するようになる。
したがって、本実施形態によれば、原水分配機構13の各プレートの表面で局所的な高速流を形成することがない。さらに、原水が槽体11の壁面11Aに沿って上昇する際の上昇流速の高速化の抑制による実質的な滞留時間の増大に加えて、当該原水が傾斜板25に衝突するようになるので、原水中の浮遊物質をより効果的に分離除去することができ、処理水の水質を良好な状態に保持することができる。
なお、図4に示す傾斜板25の、槽体11の壁面11Aに接触、固定される領域が水平方向となす角度θは、例えば45度〜80度とすることができる。また、その幅Lは、槽体11の半径の5〜30%とすることができ、その高さHは、槽体11の高さの10〜50%とすることができる。さらに、傾斜板25は矩形状の板状部材の他に、波型板状部材等、任意の形態とすることができる。
本実施形態の沈殿槽20におけるその他の特徴及び利点は、第1の実施形態の沈殿槽10と同様であるので、説明を省略する。
(第3の実施形態)
図6は、本実施形態における沈殿槽の概略構成を示す断面図であり、図7は、図6に示す沈殿槽の流入管下部の近傍の領域を示す拡大図である。
なお、図1及び図2に示す構成要素と類似あるいは同一の構成要素に関しては同一の符号を用いている。
本実施形態の沈殿槽30では、図6及び図7に示すように、第1の実施形態の沈殿槽10に対して、原水分配機構13を構成する複数のプレートの間隔を調整するためのプレート間隔制御機構35が配設されている点が異なる。プレート間隔制御機構35は、掻寄シャフト15の下端に配設された最下方に位置する第3のプレート133を固定するための固定治具351と、第3のプレート133の外周面であって、相対向する位置に配設された一対のねじ切りシャフト352とからなる。ねじ切りシャフト352の側面の全体、あるいは第1のプレート131及び第2プレート132を螺設する近傍領域には図示しないねじ山が形成されており、第1のプレート131及び第2のプレート132に穿設したねじ穴131C及び132Cと歯合するようになっている。
したがって、本実施形態では、第1のプレート131及び第2のプレート132をねじ切りシャフト352に螺設し、ねじ切りシャフト352を回転させることにより、これら第1のプレート131及び第2のプレート132間の相対位置、あるいは、これら第1のプレート131及び/又は第2のプレート132の、第3のプレート133との相対位置を制御できるようになる。結果として、本実施形態のプレート間隔制御機構35によれば、原水分配機構13を構成する3つのプレートの間隔を調整できるようになる。
すなわち、本実施形態の沈殿槽30では、原水分配機構13におけるプレートの間隔を増減できるので、槽体11、すなわち沈殿槽10の大きさ及び処理水量に応じて細かく上記流速を調節(低下させる)することができる。したがって、原水分配機構13から水平方向に分配する原水及び槽体11の壁面11Aに沿って上昇する原水の流速を細かく調節することができるので、流入管12の下部と原水分配機構13とが一定以上離隔している場合においても、流速を低下させるために流入管12を大口径化させる必要がなく、流入管12の外側に存在する分離面積の縮小といった問題を回避することができる。
本実施形態の沈殿槽30におけるその他の特徴及び利点は、第1の実施形態の沈殿槽10と同様であるので、説明を省略する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として掲示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,20,30 沈殿槽;11 槽体;11A 槽体の壁面;11B 槽体の排出口;12 流入管;13 原水分配機構;131 第1のプレート;132 第2のプレート;133 第3のプレート;14 原水供給管;15 掻寄シャフト;16 支持板;17 掻寄板;18 溢流堰;19 排出管;25 傾斜板;35 プレート間隔制御機構。

Claims (3)

  1. 槽体と、
    前記槽体の中央部において、前記槽体の壁面と平行となるように配設され、前記槽体内に原水を供給するための流入管と、
    前記流入管の下方に配設された複数のプレートからなる原水分配機構とを具え、
    前記複数のプレートには、最下端に位置するプレートを除いて、前記流入管の軸を中心とした開口部が形成されており、当該開口部の大きさが上側のプレートから下側のプレートに向かうにつれて順次狭小化していることを特徴とする、沈殿槽。
  2. 前記槽体の内壁面の周回方向に配設された複数の傾斜板を具えることを特徴とする、請求項1に記載の沈殿槽。
  3. 前記複数のプレートの、間隔を制御するために配設されたプレート間隔制御機構を具えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の沈殿槽。
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