JP2009056436A - 沈殿槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面視形状が多角形の槽体でありながら、固形分の沈降分離特性に優れた沈殿槽を提供する。
【解決手段】原水はフィードウェル22内に供給され、主として槽体底面21eから槽体内壁面21a〜21dに沿って流れ、溢流堰25を溢流し、清澄水排出管26より排出される。原水は、内壁面21a〜21dに沿って流れる間に、傾斜板24a、24b同士の間を流れることにより、効率良く沈降分離処理がなされる。該内壁面21a〜21dの左半側を流れる原水は、左半側に配置された傾斜板24aによって内壁面の左右方向の中央側(辺央部)に案内され、右半側を流れる原水は、右半側に配置された傾斜板24bによって内壁面の辺央側に案内される。この結果、槽体21の隅角部に、辺央部よりも優勢な上昇流が生じて沈降分離特性が低下することが抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、原水を沈降分離処理するための沈殿槽(沈降分離装置)に係り、特に槽体の中央部に供給された原水の少なくとも一部が槽体の内壁面に沿って上昇して清澄水となり、この清澄水が溢流部から流出するよう構成された沈殿槽に関する。
沈降分離装置には、自然沈降分離装置、傾斜沈降分離装置、凝集沈殿分離装置などがある(水処理管理便覧,丸善株式会社,平成10年9月30日発行,第130頁表2・12参照)。
これらのうち、傾斜沈降分離装置は、沈降槽内に傾斜板や水平板を挿入したものであり、板の下面に清澄液が生成し、挿入面積分だけ沈降面積が多くなり、清澄液の生成速度が速くなるという原理を用いている。したがって、板の挿入面積に比例して分離面積を大きくすることができ、水面積負荷(m/mh)を小さくできるので、沈降速度の小さい粒子の分離が可能となる。
この傾斜板を備えた沈殿槽は、例えば、特開2005−185995号公報に記載されている。第7図及び第8図は、それぞれ同号公報の図1及び図2を示している。
同号公報の沈殿槽10にあっては、槽体11は円形であり、その中央部にフィードウェル12が設置されている。このフィードウェル12は上下両端が開放した円筒状であり、その上端部は槽体1内の水面位よりも上方に突出している。槽体11の中央底部には、沈降した固形分を集めて排出するためのピット状の排出部13が設けられている。槽体11の底部11aは、槽体11の内周壁面11bから中央に向って下り勾配となる円錐形状となっている。
この槽体11の内周壁面11bに多数の傾斜板14が設置されている。各傾斜板14は、略長方形の平板状であり、その一長側辺が内周壁面11bに固着されている。各傾斜板14同士の間隔は一定であり、各傾斜板14の傾斜角度θ(水平面に対する仰角)も同一である。内周壁面11bの上部に沿って溢流部としての溢流堰15が設けられている。
このように構成された沈殿槽10において、原水はフィードウェル12内に供給され、主として槽体底面11aから槽体内周壁面11bに沿って流れ、溢流堰15を溢流し、清澄水排出管16より排出される。この槽体内周壁面11bに沿って流れる間に、傾斜板14同士の間を流れることにより、効率良く沈降分離処理がなされる。沈降物は、内周壁面11bから槽体底面11aに沿って流れ、ピット状の排出部13に流れ込み、ここから槽体11外へ排出される。
水処理管理便覧,丸善株式会社,平成10年9月30日発行 特開2005−185995号公報
上記特開2005−185995号公報の沈殿槽10の槽体11は円形である。このため、フィードウェル12から供給された原水は、槽体11の内周壁面の全周にほぼ一様に達して上昇することになり、槽体11内には偏流が生じ難い。
しかしながら、第9図(a)のように、槽体11Aの平面視形状が四角形となっている沈殿槽10Aの場合、フィードウェル12Aからこの四角形の辺の中央までの距離と、フィードウェルからこの四角形の角部までの距離とが異なる。このため、図中に時計回り方向の矢印aと反時計回り方向の矢印bで示すように、フィードウェル12Aから供給された原水は、この四角形の辺の中央側(以下、辺央側ということがある。)から角部側すなわち槽体11Aのコーナー部に向って両側から流れ込み、該コーナー部に、辺央部よりも優勢な上昇流が生じることになる。これにより、コーナー部では原水中の固形分が十分に沈降分離されないようになり、生成される清澄液の水質が悪くなる。
第9図(b)の沈殿槽10Bは、第9図(a)の沈殿槽10Aの槽体11Aの内壁に、前記第8図(a)の傾斜板14のような、上部が右方となるように傾斜した傾斜板14Aを設置したものである。この沈殿槽10Bでは、図中に矢印aで示すように、フィードウェル12Aから供給された原水は、これら傾斜板14Aに案内されて時計回り方向に流れ易くなる。しかしながら、原水が槽体11Aのコーナー部に向って流れ込み、コーナー部での沈降分離特性が低下することは、第9図(a)の場合と同様である。
本発明は、平面視形状が多角形の槽体でありながら、固形分の沈降分離特性に優れた沈殿槽を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)の沈殿槽は、槽体の中央部に供給された原水の少なくとも一部が、該槽体の内壁面に沿って上昇し、該槽体上部の溢流部から清澄水となって流出する沈殿槽であって、該槽体の内壁面に沿って、鉛直方向に対し斜交方向に延在した傾斜板を設けた沈殿槽において、該槽体は、複数の平面状の内壁面が連なった、平面視形状が多角形のものであり、平面状の該内壁面の左半側に配置された傾斜板は、上部が右方となるように傾斜し、平面状の該内壁面の右半側に配置された傾斜板は、上部が左方となるように傾斜していることを特徴とするものである。
請求項2の沈殿槽は、請求項1において、前記内壁面の右半側に配置された傾斜板のうち最も左側に配置された傾斜板の上端は、該内壁面の左半側に配置された傾斜板のうち最も右側に配置された傾斜板の下方に位置していることを特徴とする。
請求項3の沈殿槽は、請求項1において、前記内壁面の左半側に配置された傾斜板のうち最も右側に配置された傾斜板の上端は、該内壁面の右半側に配置された傾斜板のうち最も左側に配置された傾斜板の下方に位置していることを特徴とする。
請求項4の沈殿槽は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記平面状内壁面同士が連なる槽体の隅角部には、該隅角部を挟んだ左側の内壁面の傾斜板の下端部と、右側の内壁面の傾斜板の下端部との少なくとも一方が配置されていることを特徴とする。
本発明の沈殿槽にあっては、槽体中央部に供給された原水の多くは、槽体底部に沿って槽体内壁面に向って流れ、次いで該内壁面に沿って上昇し、この間に固形分の沈降分離処理がなされ、清澄水が槽体上部の溢流部を溢流する。この槽体内壁面には傾斜板が設けられているので、この槽体内壁面に沿って水が上昇する間に効率よく沈降分離処理される。
本発明では、槽体は、複数の平面状の内壁面が連なった、平面視形状が多角形のものであり、平面状の該内壁面の左半側に配置された傾斜板は、上部が右方となるように傾斜し、平面状の前記内壁面の右半側に配置された傾斜板は、上部が左方となるように傾斜している。このため、槽体内壁面の左半側に向って流れた原水は、該左半側に配置された、上部が右方となるように傾斜した傾斜板に案内されて、右方に流れるようになる。また、槽体内壁面の右半側に向って流れた原水は、該右半側に配置された、上部が左方となるように傾斜した傾斜板に案内されて、左方に流れるようになる。この結果、内壁面の中央側から該多角形の隅角部に向って原水が流れ込むことが抑制されることになり、該隅角部の上昇流速が小さくなり、隅角部においても原水中の固形分が十分に沈降分離されるようになり、水質の良好な清澄液を生成することができる。
請求項2の通り、内壁面の右半側に配置された傾斜板のうち最も左側に配置された傾斜板の上端は、該内壁面の左半側に配置された傾斜板のうち最も右側に配置された傾斜板の下方に位置していてもよい。また、請求項3の通り、内壁面の左半側に配置された傾斜板のうち最も右側に配置された傾斜板の上端は、該内壁面の右半側に配置された傾斜板のうち最も左側に配置された傾斜板の下方に位置していてもよい。これらの場合、内壁面の辺央部に達した原水が、傾斜板に案内されずに該辺央部に沿って上昇することが防止される。これにより、該辺央部に部分的に優勢な上昇流が生じて該辺央部における沈降分離特性が低下することが抑制される。
請求項4の通り、平面状内壁面同士が連なる槽体の隅角部には、該隅角部を挟んだ左側の内壁面の傾斜板の下端部と、右側の内壁面の傾斜板の下端部との少なくとも一方が配置されていてもよい。この場合、槽体の隅角部に達した原水が、傾斜板に案内されずに該隅角部に沿って上昇することが防止される。これにより、該隅角部に優勢な上昇流が生じることがより確実に抑制される。
以下、本発明の好ましい形態について説明する。第1図は実施の形態に係る沈殿槽の縦断面図(第2図のI−I線断面図)、第2図は第1図のII−II線に沿う水平断面図、第3図は第2図のIII部分の拡大斜視図、第4図は内壁面21a、21cの正面図、第5図は内壁面21b、12dの正面図である。第6図は第4図、第5図とは別の実施の形態における内壁面21a〜21dの正面図である。
この実施の形態に係る沈殿槽20にあっては、槽体21は平面視形状が四角形であり、その中央部にフィードウェル22が設置されている。このフィードウェル22は上下両端が開放した円筒状であり、その上端部は槽体21内の水面位よりも上方に突出している。槽体21の中央底部には、沈降した固形分を集めて排出するためのピット状の排出部23が設けられている。
槽体21の底部21eは、槽体21の4つの平面状の内壁面21a〜21dから中央に向って下り勾配となる四角錐形状となっている。
これら内壁面21a〜21dの上部に沿って、溢流部としての溢流堰15が設けられている。
この槽体21の内壁面21a〜21dに、多数の傾斜板24a、24bが設置されている。各傾斜板24a、24bは、略長方形の平板状であり、その一長側辺が内壁面21a〜21dに固着されている。傾斜板24a、24bの板面は、該傾斜板が固着された内壁面と垂直である。傾斜板24a、24bの長手方向は鉛直方向に対し斜交方向となっている。
各内壁面21a〜21dの左半側の各傾斜板24aの傾斜角度θ(水平面に対する仰角)は、45゜〜80゜特に約55〜70゜程度が好適である。同様に、各内壁面21a〜21dの右半側の各傾斜板24bの傾斜角度θ(水平面に対する仰角)も、45゜〜80゜特に約55〜70゜程度が好適である。本実施の形態では、各傾斜板24は等間隔をおいて配置されている。
第3図及び第4図の通り、内壁面21aの左半側には、上部が右方となるように傾斜した傾斜板24aが間隔をあけて配置されており、右半側には、上部が左方となるように傾斜した傾斜板24bが間隔をあけて配置されている。傾斜板24a同士は平行であり、傾斜板24b同士も平行である。
この内壁面21a、21cの右半側の傾斜板24bのうち最も左側に配置された傾斜板24b(以下、傾斜板24Bということがある。)の上端は、左半側の傾斜板24aのうち最も右側に配置された傾斜板24a(以下、傾斜板24Aということがある。)の下方に位置している。
内壁面21a、21cにおいて最も右側に配置された傾斜板24bは、その下端が内壁面21aの右辺にまで延在している。従って、第3図に示す通り、この最右側の傾斜板24bの下端は、内壁面21aと内壁面21bとが連なる槽体21の隅角部に配置されることになる。
また、内壁面21a(又は21c)において最も左側に配置された傾斜板24aは、その下端が内壁面21a(又は21c)の左辺にまで延在している。従って、この最左側の傾斜板24aは、内壁面21aと内壁面21d(又は内壁面21cと内壁面21b)とが連なる槽体21の隅角部に配置されることになる。
第3図及び第5図の通り、内壁面21b(又は21d)にも、内壁面21a(又は21c)と同様にして傾斜板24a、24bが配置されている。
なお、内壁面21b、21dにおいては、最も左側に配置された傾斜板24a(以下、傾斜板24A’ということがある。)は、その下端が他の傾斜板24aよりも下方に長くなっており、内壁面21b、21dの左辺にまで延在している。また、最も右側に配置された傾斜板24b(以下、傾斜板24B’ということがある。)は、その下端が他の傾斜板24bよりも下方に長くなっており、内壁面21b、21dの右辺にまで延在している。
第3図に示す通り、内壁面21aと内壁面21bとが連なる槽体21の隅角部において、内壁面21bの傾斜板24A’の下端は、内壁面21aの最右側の傾斜板24bよりも下方に位置している。同様に、槽体21の残る3つの隅角部においても、隅角部を挟んだ一方の側の傾斜板24A’、24B’の下端は、隅角部を挟んだ他方の側の傾斜板24b、24aよりも下方に位置している。
第3図〜第5図に示す実施の形態においては、各内壁面21a〜21dの左半側において、各傾斜板24a同士が鉛直方向で重なるように、各傾斜板24aの下側は、その左隣の傾斜板24aの下方に位置しているが、各傾斜板24a同士が鉛直方向で重ならないように、各傾斜板24aの下端を、その左隣の傾斜板24aの上端の鉛直下方よりも少し左方に位置するようにしてもよい。
同様に、第3図〜第5図に示す実施の形態においては、各内壁面21a〜21dの右半側において、各傾斜板24b同士が鉛直方向で重なるように、各傾斜板24bの下端は、その右隣の傾斜板24bの下方に位置しているが、各傾斜板24b同士が鉛直方向で重ならないように、各傾斜板24bの下端を、その右隣の傾斜板24aの上端の鉛直下方よりも少し右方に位置するようにしてもよい。
また、第4図及び第5図に示す実施の形態においては、内壁面21a、21cには傾斜板24A’及び24B’を配置せず、内壁面21b、21dには傾斜板24A’及び傾斜板24B’を配置しているが、第6図に示すように、総ての内壁面21a〜21dを傾斜板A’又は傾斜板24B’の一方を配置したものとしてもよい。
このように構成された沈殿槽20において、原水はフィードウェル22内に供給され、主として槽体底面21eから槽体内壁面21a〜21dに沿って流れ、溢流堰25を溢流し、清澄水排出管26より排出される。原水は、これら内壁面21a〜21dに沿って上方に流れる間に、傾斜板24a、24b同士の間を流れることにより、効率良く沈降分離処理がなされる。沈降物は、内壁面21a〜21dから槽体底面21eに沿って下方に流れ、ピット状の排出部23に流れ込み、ここから槽体21外へ排出される。
ここで、原水がこれら内壁面21a〜21dに沿って流れる間に、該内壁面21a〜21dの左半側を流れる原水は、左半側に配置された傾斜板24aによって内壁面の辺央側に案内される。また、該内壁面21a〜21dの右半側を流れる原水は、右半側に配置された傾斜板24bによって内壁面の辺央側に案内される。この結果、内壁面21a〜21dの隅角部に、辺央部よりも優勢な上昇流が生じることが抑制される。これにより、隅角部において、原水中の固形分が十分に沈降分離されるようになる。
また、この実施の形態では、傾斜板24aの下端は、その左隣の傾斜板24aの下方に位置している。このため、傾斜板24a同士の間に、傾斜板24aに案内されることなく原水が優勢に上昇してしまう部分が生じることがない。同様に、傾斜板24bの下端は、その右隣の傾斜板24bの下方に位置している。このため、傾斜板24b同士の間に、傾斜板24bに案内されることなく原水が優勢に上昇してしまう部分が生じることがない。これにより、原水中の固形分が十分に沈降分離されるようになる。
傾斜板24Aと傾斜板24Bは、上端の高さを異ならせ、傾斜板24Bの上端を傾斜板24Aから離隔させるようにして配置されている。このため、該傾斜板24A、24B同士の間に浮上物質が溜まることがない。また、傾斜板24Bの上端が傾斜板24Aの下方に位置するように配置されている。このため、傾斜板24A、24B同士の間に、傾斜板24A、24Bに案内されることなく原水が直通状に上昇してしまう部分が生じることがない。これにより、辺央部においても、原水中の固形分が十分に沈降分離されるようになる。この実施の形態では、傾斜板24Bの上端が傾斜板34Aの下方に位置するように配置されているが、傾斜板24Aと傾斜板24Bの関係を逆にして、傾斜板24Aの上端が傾斜板24Bの下方に位置するように配置してもよい。
槽体21の4つの隅角部において、該隅角部を挟んだ左側の傾斜板24bの下端部が該隅角部まで延在しており、かつ、右側の内壁面の傾斜板24aの下端部も該隅角部まで延在している。このため、槽体21の隅角部に達した原水が、傾斜板24a、24bに案内されずに該隅角部に沿って上昇することが防止される。これにより、該隅角部に優勢に上昇流が生じることがより確実に抑制される。また、該隅角部を挟んだ左側の傾斜板24bと右側の傾斜板24bは、下端の高さを異ならせ、下端同士が接触しないようにして配置されている。このため、該傾斜板24a、24bの下端同士の間に沈積物が溜まることが抑制される。
なお、槽体は正方形であってもよく、長方形であってもよい。
本発明を特に限定するものではないが、傾斜板24a、24b(但し、傾斜板24A’、24B、24B’を除く)の鉛直方向の寸法は、内壁面21a〜21dの下端から溢流堰25で規制される水面までの高さの10〜90%特に40〜80%程度が好適である。傾斜板の槽体内壁面からの突出方向の幅員は、槽体の一辺の長さ(槽体が長方形である場合は、長辺と短辺との平均)の2〜30%特に5〜15%程度が好適である。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されない。
例えば、内壁面の最左側ないし最右側の傾斜板の下端と、該内壁面の左辺ないし右辺との間に若干の間隔をあけ、該間隔を通って沈積物が沈降し得るようにしてもよい。
上記実施の形態では槽体21は平面視形状が四角形であるが、三角形や五角形以上の多角形であってもよい。
本発明では、傾斜板24a、24b同士の間にラシヒリング形状の多孔質充填体を充填し、傾斜板同士の間の流路を細かく分割してもよい。
本発明では、槽体底面に沿って回転する集泥用レーキ装置を設けてもよい。
本発明は、排水処理のほか、各種プロセスでの沈殿槽にも用いることができる。
実施の形態に係る沈殿槽の縦断図である。 図1のII−II線に沿う水平断面図である。 図2のIII部分の拡大斜視図である。 図2の内壁面21a、21cの正面図である。 図2の内壁面21b、21dの正面図である。 図6(a)は傾斜板A’を配置した内壁面21a〜12dの正面図、図6(b)は傾斜板B’を配置した内壁面21a〜21dの正面図である。 従来の沈殿槽の縦断面図である。 図8(a)は図7のIIV−IIV線矢視図、図8(b)は同(a)のB−B線断面図である。 図9(a)は別の従来例の沈殿槽の縦断面図、同(b)はさらに別の従来例の沈殿槽の縦断面図である。
符号の説明
20 沈殿槽
21 槽体
21a〜21d 内壁面
22 フィードウェル
25 溢流堰
24a、24b 傾斜板
24A、24B 傾斜板
24A’、24B’ 傾斜板

Claims (4)

  1. 槽体の中央部に供給された原水の少なくとも一部が、該槽体の内壁面に沿って上昇し、該槽体上部の溢流部から清澄水となって流出する沈殿槽であって、該槽体の内壁面に沿って、鉛直方向に対し斜交方向に延在した傾斜板を設けた沈殿槽において、
    該槽体は、複数の平面状の内壁面が連なった、平面視形状が多角形のものであり、
    平面状の該内壁面の左半側に配置された傾斜板は、上部が右方となるように傾斜し、
    平面状の該内壁面の右半側に配置された傾斜板は、上部が左方となるように傾斜していることを特徴とする沈殿槽。
  2. 請求項1において、前記内壁面の右半側に配置された傾斜板のうち最も左側に配置された傾斜板の上端は、該内壁面の左半側に配置された傾斜板のうち最も右側に配置された傾斜板の下方に位置していることを特徴とする沈殿槽。
  3. 請求項1において、前記内壁面の左半側に配置された傾斜板のうち最も右側に配置された傾斜板の上端は、該内壁面の右半側に配置された傾斜板のうち最も左側に配置された傾斜板の下方に位置していることを特徴とする沈殿槽。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、前記平面状内壁面同士が連なる槽体の隅角部には、該隅角部を挟んだ左側の内壁面の傾斜板の下端部と、右側の内壁面の傾斜板の下端部との少なくとも一方が配置されていることを特徴とする沈殿槽。
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