JPWO2015141023A1 - 送風装置 - Google Patents
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Abstract
吹出口からの風向範囲を拡大することができる送風装置を提供する。送風装置は、縁部で囲まれた吹出口の吹出面に対して略平行な軸回りに回動し、吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備える。風向調整板は、吹出面に対して略平行をなす閉状態及び吹出面に対して所要の傾斜をなす開状態の間で回動するようにしてある。送風装置は、閉状態で、吹出口の軸を間にして対向する縁部それぞれと風向調整板との間に隙間を設けてある。
Description
本発明は、吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備える送風装置に関する。
除湿機又は空気清浄機などの空気を吹き出す吹出口を備える送風装置は、例えば、部屋の乾燥や除菌、あるいは衣類の乾燥などを目的としており、吹出口からの風向きを調整するためのルーバを備えている(特許文献1〜5を参照)。
しかし、従来の除湿機や空気清浄機などは、床に置かれた状態で空気を上方に向けて吹き出すものが多い。また、ルーバを回転させて風向きを調整する製品も開発されているものの、空気の吸い込み、吹き出しの構造上、風向範囲は制限されている。さらに、ケーシング(筐体)内や吹出口の形状により風向範囲を広げることも考えられるが、吹出口を多数設けるなど複雑な構造となることが多い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、吹出口からの風向範囲を拡大することができる送風装置を提供することを目的とする。
本発明に係る送風装置は、吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備え、該風向調整板の中途に設けられた軸の回りに前記風向調整板を回動させる送風装置であって、前記風向調整板は、前記吹出口の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてあり、前記閉状態で、前記風向調整板の前記軸を間にする側縁の一部及び該一部に対応する他部それぞれと前記吹出口との間に隙間を設けてあることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、前記風向調整板により風向きを下方へ案内する案内部を、前記側縁の一部に設けてあることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、前記案内部は、前記閉状態で風向きを案内するようにしてあり、前記開状態で風向きを案内しないようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、前記風向調整板は、前記案内部を収容する収容部を備え、さらに、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記案内部を前記風向調整板から突出させ、前記開状態で前記案内部を前記収容部に収容すべく前記案内部を駆動する駆動部を備えることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、前記案内部は、前記風向調整板の前記側縁の一部に設けられたリブであり、さらに、該リブを遮蔽する遮蔽部と、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記リブを露出させ、前記開状態で前記リブを遮蔽すべく前記遮蔽部を駆動する駆動部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、吹出口からの風向範囲を拡大することができる。
(第1実施形態、第1実施例)
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の送風装置としての第1実施例の除湿機100の外観の一例を示す説明図である。以下の実施の形態では、送風装置の例として除湿機について説明するが、送風装置は、除湿機に限定されるものではなく、空気清浄機、エアコンなどの空調機、その他空気を吹出口から吹き出すことにより送風する装置も含むものとする。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の送風装置としての第1実施例の除湿機100の外観の一例を示す説明図である。以下の実施の形態では、送風装置の例として除湿機について説明するが、送風装置は、除湿機に限定されるものではなく、空気清浄機、エアコンなどの空調機、その他空気を吹出口から吹き出すことにより送風する装置も含むものとする。
図1に示すように、除湿機100は、部屋の床などに設置することができ、除湿機本体70は、箱体をなす。除湿機本体70の上面には、天板71を有する。天板71の前側(除湿機100の前側、正面側)には、縁部41、42、43、44で囲まれ略矩形状の吹出口30を設けてある。また、吹出口30の近傍には、吹出口30の吹出面に対して略平行な軸回りに回動し、吹出口30からの風向きを調整する風向調整板としての前ルーバ10及び後ルーバ20を備える。なお、前ルーバ10及び後ルーバ20を纏めてルーバとも称する。また、天板71の後側(除湿機100の後側、背面側)には、前ルーバ10及び後ルーバ20の回動を操作する操作パネルを設けてある。
図2は第1実施例の除湿機100の内部構造の一例を示す側面図である。図2において、紙面の左側は除湿機100の前側(正面側)であり、紙面の右側は除湿機100の後側(背面側)である。図2に示すように、除湿機本体70の内部には、底部前側にコンプレッサ(圧縮機)54を設けてあり、底部後側には、ドレンタンク58を設けてある。ドレンタンク58の上方には、エバポレータ(蒸発器)56及びコンデンサ(凝縮器)57を配置してある。除湿機本体70の背面には、吸気口53を設けてあり、吸気口53の内側にはフィルタ55を配置してある。
吹出口30に連通する空気の流路には、吸気口53から吸気した空気を吹出口30の方へ送風する送風ファン51を設けてあり、送風ファン51の中央部には、送風ファン51を回転させるためのファンモータ52を設けてある。送風ファン51を回転することにより、空気を吹出口30の方へ向かって上方に送風することができる。
吹出口30の近傍には、吹出口30の吹出面33に対して略平行な軸11回りに回動する前ルーバ10、及び吹出面33に対して略平行な軸21回りに回動する後ルーバ20を配置してある。すなわち、前ルーバ10の中途に軸11を設けてあり、後ルーバ20の中途に軸21を設けてある。前ルーバ10及び後ルーバ20は、ルーバ駆動モータ50により回動することができる。前ルーバ10の下端は、縁部41の上端より高い位置に設けてある。
前ルーバ10及び後ルーバ20は、吹出面33に対して略平行をなしている。なお、吹出口30の縁部43、44が湾曲している場合、吹出面33は、天板71と同一平面、または水平面とすることができる。
前ルーバ10及び後ルーバ20が吹出面33に対して略平行をなしている状態を閉状態と称する。また、図2に示すように、前ルーバ10及び後ルーバ20が閉状態の場合、吹出口30の軸11、21を間にして対向する縁部41、42それぞれと前ルーバ10及び後ルーバ20との間に隙間31、32を設けてある。すなわち、吹出口30の閉状態で、前ルーバ10及び後ルーバ20の軸11、21を間にする側縁の一部及び当該一部に対応する他部それぞれと吹出口30との間に隙間31、32を設けてある。ここで、「軸を間にする」とは、前ルーバ10及び後ルーバ20が軸11、21の回りに回動する場合に、軸11、21を中心にして隙間31、32の開口度合が変化することを意味する。図2の例では、隙間31、32の間に、図2の紙面に垂直方向の軸11、21が位置している。すなわち、図2の紙面に垂直な軸11、21の左右に隙間31、32が設けられている。また、「一部に対応する他部」とは、例えば、軸11、21を中心にして相互に略線対称となる部分をいう。すなわち、前ルーバ10及び後ルーバ20の側縁の一部と他部とが、軸11、21を中心にして略線対称となっている。なお、略線対称とは、例えば、前ルーバ10の前方側縁の形状と、後ルーバ20の後方側縁の形状とが、同一である場合に限定されないという趣旨であり、例えば、一方が直線状であり、他方が曲線状であってもよいことを意味する。また、吹出口30の閉状態で、前ルーバ10と後ルーバ20との間には、前ルーバ10及び後ルーバ20それぞれの回動を妨げない程度の隙間があるが、当該隙間からはほとんど空気が吹き出さないようになっている。
すなわち、前ルーバ10が閉状態の場合、前ルーバ10の前方側縁と吹出口30の縁部41との間に隙間31を設けてある。また、後ルーバ20が閉状態の場合、後ルーバ20の後方側縁と吹出口30の縁部42との間に隙間32を設けてある。
図3は第1実施例の除湿機100のルーバが閉状態の場合の風向の一例を示す模式図である。上述のとおり、前ルーバ10及び後ルーバ20が閉状態の場合、前ルーバ10及び後ルーバ20は、吹出口30の吹出面33に略平行となる。また、前ルーバ10の前方側縁と吹出口30との間に隙間31があり、後ルーバ20の後方側縁と吹出口30との間に隙間32がある。すなわち、除湿機100の上面に吹出口30を設けた場合には、一方の隙間31は、除湿機100の前側(正面側)に位置し、他方の隙間32は、除湿機100の後側(背面側)に位置する。
したがって、図3の矢印で示すように、ルーバが閉状態では、除湿機100の前面に空気を吹き出すことができるとともに、除湿機100の後側にも吹き出すことができ、吹出口30からの風向範囲を拡大することができる。
図4は第1実施例の除湿機100のルーバが開状態の場合の内部構造の一例を示す側面図である。なお、内部構造は、図2の場合と同様であるので説明は省略する。図4に示すように、前ルーバ10及び後ルーバ20が開状態の場合には、前ルーバ10及び後ルーバ20は、吹出面33に対して所要の傾斜をなす。
前ルーバ10及び後ルーバ20は、例えば、吹出面33に対して傾斜角が略0度から、所要の最大傾斜角(例えば、45度、60度など)の間で回動させることができる。
図5は第1実施例の除湿機100のルーバが開状態の場合の風向の一例を示す模式図である。図5に示すように、ルーバが開状態では、前ルーバ10及び後ルーバ20が吹出面33に対して所要の傾斜をなすので、例えば、矢印で示すように、除湿機100の上面に吹出口30を設けた場合には、空気を斜め上方方向に吹き出すことができる。また、後ルーバ20の後方側縁からの空気を斜め後ろ上方へ吹き出すことができる。また、前ルーバ10及び後ルーバ20を開状態と閉状態との間で回動させることにより、風を部屋全体に効率的に送り出すことができる。
(第2実施例)
図6は第2実施例の除湿機100のルーバの要部構成の一例を示す側面図である。図6に示すように、前ルーバ10及び後ルーバ20の内、前ルーバ10の前方側縁111に案内部としてのリブ12を設けてある。すなわち、リブ12を、吹出口30の対向する縁部41、42の一方(前側)の縁部41側の前ルーバ10側縁111に設けてある。リブ12は、前ルーバ10の前方側縁111に沿って斜め下方に立設してある。これにより、リブ12は、前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内することができる。なお、風向きを下方へ案内するとは、下方に限定されるものではなく、斜め下方へ案内する場合も含む。
図6は第2実施例の除湿機100のルーバの要部構成の一例を示す側面図である。図6に示すように、前ルーバ10及び後ルーバ20の内、前ルーバ10の前方側縁111に案内部としてのリブ12を設けてある。すなわち、リブ12を、吹出口30の対向する縁部41、42の一方(前側)の縁部41側の前ルーバ10側縁111に設けてある。リブ12は、前ルーバ10の前方側縁111に沿って斜め下方に立設してある。これにより、リブ12は、前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内することができる。なお、風向きを下方へ案内するとは、下方に限定されるものではなく、斜め下方へ案内する場合も含む。
図7は第2実施例の除湿機100のルーバが閉状態の場合の風向の一例を示す模式図であり、図8は第2実施例の除湿機100のルーバが開状態の場合の風向の一例を示す模式図である。図7の矢印に示すように、ルーバが閉状態の場合には、吹出口30から吹き出された空気は、前ルーバ10により吹出面33と略平行に風向きが変えられ、さらに案内部としてのリブ12により前ルーバ10に対して下方へ風向きが変えられるので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。これにより、除湿機100が置かれた床の方へ送風することができ床(例えば、カーペット、敷物など)の除湿を行うことができる。なお、前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内するとは、図7に例示したように、除湿機100を床等に設置した場合に、吹出口30から吹き出される空気が、前ルーバ10に当って、前ルーバ10よりも下方へ(すなわち、床の方へ)案内されることをいう。
また、図8の矢印に示すように、ルーバが開状態では、前ルーバ10及び後ルーバ20が吹出面33に対して所要の傾斜をなすので、除湿機100の上面に吹出口30を設けた場合には、空気を斜め上方方向に吹き出すことができる。また、後ルーバ20の後方側縁からの空気を斜め後ろ上方へ吹き出すことができる。
(第3実施例)
図9A及び図9Bは第3実施例の除湿機100の前ルーバ10の要部構成の一例を示す側面図である。図9Aは前ルーバ10が開状態の場合の構造を示し、図9Bは前ルーバ10が閉状態の場合の構造を示す。図9に示すように、前ルーバ10の前方側縁111に沿って、前ルーバ10に対して立設したリブ12を設けてある。なお、リブ12は、前ルーバ10に対して下方に風向きを案内することができるものであれば、適宜の形状とすることができる。前ルーバ10は、一面(下面側)が凹状をなし、案内部としての風向板13を収容する収容部101を形成してある。前ルーバ10の下面側には、風向板13の一部が入出するための開口を有した下板105を取り付けてある。
図9A及び図9Bは第3実施例の除湿機100の前ルーバ10の要部構成の一例を示す側面図である。図9Aは前ルーバ10が開状態の場合の構造を示し、図9Bは前ルーバ10が閉状態の場合の構造を示す。図9に示すように、前ルーバ10の前方側縁111に沿って、前ルーバ10に対して立設したリブ12を設けてある。なお、リブ12は、前ルーバ10に対して下方に風向きを案内することができるものであれば、適宜の形状とすることができる。前ルーバ10は、一面(下面側)が凹状をなし、案内部としての風向板13を収容する収容部101を形成してある。前ルーバ10の下面側には、風向板13の一部が入出するための開口を有した下板105を取り付けてある。
風向板13は、側面視がL字状をなし、支持板132及び支持板132の一端から略垂直に延設された突出板131を有する。支持板132の中央部には、駆動部としてのスプリング14が、前ルーバ10の収容部101に取り付けられている。スプリング14は、支持板132を付勢することにより、突出板131全体が収容部101に収容されるようになっている。
下板105には、略円柱状であって駆動部としてのピン15を摺動可能に挿通する挿通孔16を形成してある。ピン15は、支持板132の端部に当接するようにしてある。
図9Aに示すように、前ルーバ10が開状態の場合には、スプリング14の付勢力により支持板132の端部がピン15の一端(上端)を押し下げ、ピン15は、下板105の下方に突出している。また、突出板131は、収容部101に収容されている。なお、図9Aの状態で、ピン15は、挿通孔16から抜けないようにしてある。
図9Bに示すように、前ルーバ10が閉状態の場合には、ピン15の他端(下端)が後述の規制片45により規制され、ピン15が上方に持ち上げられる。これにより、支持板132の端部もピン15により上方に持ち上げられ、突出板131は、下板105から突出する。すなわち、案内部としての風向板13が前ルーバ10から下方に突出する。
図10は第3実施例の除湿機100のルーバが閉状態の場合の風向の一例を示す模式図であり、図11は第3実施例の除湿機100のルーバが開状態の場合の風向の一例を示す模式図である。図10の例では、ピン15は規制片45により規制され、上方に持ち上げられている。なお、規制片45は、例えば、縁部43、44付近の所要の位置に2箇所設けられている。一方、図11の例では、ピン15は規制片45から離隔しており、ピン15は下方へさらに突出している。
図10の矢印に示すように、ルーバが閉状態の場合には、吹出口30から吹き出された空気は、前ルーバ10により吹出面33と略平行に風向きが変えられ、さらに案内部としての風向板13(突出板131)により前ルーバ10に対して下方へ風向きが変えられるので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。これにより、除湿機100が置かれた床の方へ送風することができ床(例えば、カーペット、敷物など)の除湿を行うことができる。
また、図11の矢印に示すように、ルーバが開状態では、前ルーバ10及び後ルーバ20が吹出面33に対して所要の傾斜をなすので、除湿機100の上面に吹出口30を設けた場合には、空気を斜め上方方向に吹き出すことができる。また、後ルーバ20の後方側縁からの空気を斜め後ろ上方へ吹き出すことができる。
上述のように、第3実施例では、前ルーバ10は、風向板13を収容する収容部101を備える。スプリング14及びピン15は、前ルーバ10の回動に応動して、閉状態で風向板13を前ルーバ10から突出させ、開状態で風向板13を収容部101に収容すべく風向板13を駆動する。
すなわち、前ルーバ10が、吹出面33と略平行となる閉状態では、風向板13が、前ルーバ10から突出して、前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内するので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。一方、前ルーバ10が、吹出面33に対して傾斜する開状態では、風向板13が、収容部101に収容されるので、吹出口30から吹き出された空気を、前ルーバ10及び後ルーバ20の傾斜角度に応じた斜め上方へスムーズに吹き出すことができる。すなわち、空気を斜め上方に吹き出す場合に、空気の流れが風向板13により乱されることがない。
(第4実施例)
図12A及び図12Bは第4実施例の除湿機100の前ルーバ10の要部構成の一例を示す側面図である。図12Aは前ルーバ10が開状態の場合の構造を示し、図12Bは前ルーバ10が閉状態の場合の構造を示す。図12に示すように、前ルーバ10の前方側縁111に沿って、前ルーバ10に対して立設したリブ12を設けてある。なお、リブ12は、前ルーバ10に対して下方に風向きを案内することができるものであれば、適宜の形状とすることができる。前ルーバ10は、一面(下面側)が凹状をなし、遮蔽部としての遮蔽板17を収容する収容部101を形成してある。前ルーバ10の下面側には、遮蔽板17が入出するための開口を有した下板105を取り付けてある。
図12A及び図12Bは第4実施例の除湿機100の前ルーバ10の要部構成の一例を示す側面図である。図12Aは前ルーバ10が開状態の場合の構造を示し、図12Bは前ルーバ10が閉状態の場合の構造を示す。図12に示すように、前ルーバ10の前方側縁111に沿って、前ルーバ10に対して立設したリブ12を設けてある。なお、リブ12は、前ルーバ10に対して下方に風向きを案内することができるものであれば、適宜の形状とすることができる。前ルーバ10は、一面(下面側)が凹状をなし、遮蔽部としての遮蔽板17を収容する収容部101を形成してある。前ルーバ10の下面側には、遮蔽板17が入出するための開口を有した下板105を取り付けてある。
遮蔽板17の中央部には、駆動部としての押圧部18を設けている。図12の例では、押圧部18は、半球状であるが、押圧部18の形状は、規制片45により押圧することができるものであれば、どのような形状でもよい。遮蔽板17の端部には、駆動部としてのスプリング19が、前ルーバ10の収容部101に取り付けられている。スプリング19は、遮蔽板17を付勢することにより、遮蔽板17と下板105とが、ほぼ同一平面状になるようにしてある。
図12Aに示すように、前ルーバ10が開状態の場合には、スプリング19の付勢力により遮蔽板17が、リブ12を隠し(遮蔽し)、遮蔽板17と下板105とが、ほぼ同一平面状になる。
図12Bに示すように、前ルーバ10が閉状態の場合には、押圧部18が規制片45により規制され、押圧部18が上方に持ち上げられる。これにより、遮蔽板17も端部を支点にして上方に持ち上げられる。これにより、リブ12が露出するようになる。
図13は第4実施例の除湿機100のルーバが閉状態の場合の風向の一例を示す模式図であり、図14は第4実施例の除湿機100のルーバが開状態の場合の風向の一例を示す模式図である。図13の例では、押圧部18は規制片45により規制され、上方に持ち上げられている。これにより、リブ12が露出する。なお、規制片45は、例えば、縁部43、44付近の所要の位置に2箇所設けられている。一方、図14の例では、押圧部18は規制片45から離隔しており、遮蔽板17はリブ12を覆う。
図13の矢印に示すように、ルーバが閉状態の場合には、吹出口30から吹き出された空気は、前ルーバ10により吹出面33と略平行に風向きが変えられ、さらに案内部としてのリブ12により前ルーバ10に対して下方へ風向きが変えられるので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。これにより、除湿機100が置かれた床の方へ送風することができ床(例えば、カーペット、敷物など)の除湿を行うことができる。
また、図14の矢印に示すように、ルーバが開状態では、前ルーバ10及び後ルーバ20が吹出面33に対して所要の傾斜をなすので、除湿機100の上面に吹出口30を設けた場合には、空気を斜め上方方向に吹き出すことができる。また、後ルーバ20の後方側縁からの空気を斜め後ろ上方へ吹き出すことができる。
上述のように、第4実施例では、案内部は、前ルーバ10の側縁111に設けられたリブ12である。遮蔽板17は、ルーバが閉状態でリブ12を露出させ、ルーバが開状態でリブ12を遮蔽する。押圧部18及びスプリング19は、前ルーバ10の回動に応動して、遮蔽板17を駆動する。
すなわち、前ルーバ10が、吹出面33と略平行となる閉状態では、案内部としてのリブ12が露出し、リブ12が前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内するので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。一方、前ルーバ10が、吹出面33に対して傾斜する開状態では、リブ12が遮蔽板17で遮蔽されるので、吹出口30から吹き出された空気を、前ルーバ10の傾斜角度に応じた斜め上方へスムーズに吹き出すことができる。すなわち、空気を斜め上方に吹き出す場合に、空気の流れが案内部により乱されることがない。
また、第3実施例及び第4実施例では、風向板13又はリブ12は、前ルーバ10の回動に応動して、閉状態で風向きを案内するようにしてあり、開状態で風向きを案内しないようにしてある。すなわち、前ルーバ10が、吹出面33と略平行となる閉状態では、風向板13又はリブ12が、前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内するので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。一方、前ルーバ10が、吹出面33に対して傾斜する開状態では、風向板13又はリブ12が、前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内しないので、吹出口30から吹き出された空気を、前ルーバ10の傾斜角度に応じた斜め上方へスムーズに吹き出すことができる。すなわち、空気を斜め上方に吹き出す場合に、空気の流れが風向板13又はリブ12により乱されることがない。
(第5実施例)
図15は第5実施例の除湿機100の前ルーバ10の要部構成の一例を示す側面図である。図15に示すように、前ルーバ10の下板105は、側縁111側に湾曲面102を有する。そして、前ルーバ10の側縁111側の厚みをd1、反対側の厚みをd2とすると、d1>d2となるようにしてある。
図15は第5実施例の除湿機100の前ルーバ10の要部構成の一例を示す側面図である。図15に示すように、前ルーバ10の下板105は、側縁111側に湾曲面102を有する。そして、前ルーバ10の側縁111側の厚みをd1、反対側の厚みをd2とすると、d1>d2となるようにしてある。
第5実施例では、前ルーバ10が、吹出面33と略平行となる閉状態では、案内部としての湾曲面102が前ルーバ10に対して風向きを下方へ案内するので、除湿機100の前面の隙間31から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。
(第2実施形態、第6実施例)
上述の第1実施形態では、送風装置として除湿機を例に挙げて説明したが、送風装置は除湿機に限定されるものではない。また、送風装置は、床などに設置されるものに限定されない。
上述の第1実施形態では、送風装置として除湿機を例に挙げて説明したが、送風装置は除湿機に限定されるものではない。また、送風装置は、床などに設置されるものに限定されない。
図16は本実施の形態の送風装置としての第6実施例の空調機200の内部構造の一例を示す側面図である。空調機200は、例えば、エアコンであり、暖房、冷房、除湿、殺菌などの空気調和機能を備える。図16に示すように、空調機200は、部屋の壁などに設置され、前面に吹出口230を設けている。
下ルーバ210及び上ルーバ220は、吹出面233に対して略平行をなす閉状態及び吹出面233に対して所要の傾斜をなす開状態の間で回動するようにしてある。ルーバが開状態では、下ルーバ210及び上ルーバ220が吹出面233に対して所要の傾斜をなすので、空気を所要の方向に吹き出すことができる。
下ルーバ210及び上ルーバ220が閉状態では、吹出口230と下ルーバ210の下方側縁211との間に隙間231を設けてあり、吹出口230と上ルーバ220の上方側縁221との間に隙間232を設けてある。
また、閉状態では、下ルーバ210及び上ルーバ220が吹出面233に対して略平行をなすので、図16に示すように、前面に吹出口230を設けた場合には、一方の隙間231は、空調機200の下方に位置し、他方の隙間232は、空調機200の上方に位置する。
かかる構成により、閉状態では、空気を空調機200の下方及び上方に吹き出すことができるので、吹出口230からの風向範囲を拡大することができる。また、下ルーバ210及び上ルーバ220を開状態と閉状態との間で回動させることにより、風を部屋全体に効率的に送り出すことができる。
上述の実施の形態では、ルーバ(風向調整板)として、前ルーバ10及び後ルーバ20の2枚のルーバを備える構成であったが、ルーバの枚数は2枚に限定されるものではなく、3枚以上でもよく、1枚でもよい。すなわち、ルーバが、さらに分断されて、軸が3個以上ある場合であっても、上述の実施の形態と同様に、最前列のルーバの前方側縁と吹出口との間に隙間を設けるとともに、最後列のルーバの後方側縁と吹出口との間に隙間を設けることができる。
本発明の上述の各実施の形態で記載されている技術特徴は、お互いに組み合わせて新しい技術方案を形成することができる。
本実施の形態の送風装置は、吹出口(30)からの風向きを調整する風向調整板(10、20)を備え、該風向調整板の中途に設けられた軸(11、21)の回りに前記風向調整板を回動させる送風装置であって、前記風向調整板は、前記吹出口の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてあり、前記閉状態で、前記風向調整板の前記軸を間にする側縁の一部及び該一部に対応する他部それぞれと前記吹出口との間に隙間(31、32)を設けてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、風向調整板(10、20)は、吹出口(30)の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてある。開状態では、例えば、風向調整板が吹出口の吹出面に対して所要の傾斜をなすので、例えば、送風装置(100)の上面に吹出口を設けた場合には、空気を斜め上方方向に吹き出すことができる。閉状態で、風向調整板の軸(11、21)を間にする側縁の一部(111)及び当該一部に対応する他部それぞれと吹出口との間に隙間(31、32)を設けてある。閉状態では、例えば、風向調整板が吹出面に対して略平行をなすので、送風装置の上面に吹出口を設けた場合には、一方の隙間(31)は、送風装置の前側(正面側)に位置し、他方の隙間(32)は、送風装置の後側(背面側)に位置する。
かかる構成により、閉状態では、空気を送風装置の前面に吹き出すことができるとともに、送風装置の後側にも吹き出すことができ、吹出口からの風向範囲を拡大することができる。また、風向調整板を開状態と閉状態との間で回動させることにより、風を部屋全体に効率的に送り出すことができる。
本実施の形態の送風装置は、前記風向調整板(10)により風向きを下方へ案内する案内部(12、13、102)を、前記側縁の一部(111)に設けてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、風向調整板(10)により風向きを下方へ案内する案内部(12、13、102)を、風向調整板の側縁の一部(111)に設けてある。閉状態では、吹出口(30)から吹き出された空気は、風向調整板により吹出面(33)と略平行に風向きが変えられ、さらに案内部により風向調整板に対して風向きが下方へ変えられるので、送風装置の前面の隙間(31)から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。これにより、送風装置が置かれた床の除湿や除菌を行うことができる。
本実施の形態の送風装置は、前記案内部(12、13)は、前記閉状態で風向きを案内するようにしてあり、前記開状態で風向きを案内しないようにしてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、案内部(12、13)は、閉状態で風向きを案内するようにしてあり、開状態で風向きを案内しないようにしてある。すなわち、風向調整板(10)が、吹出面(33)と略平行となる閉状態では、案内部が、風向調整板に対して風向きを下方へ案内するので、送風装置の前面の隙間(31)から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。一方、風向調整板が、吹出面に対して傾斜する開状態では、案内部が、風向調整板に対して風向きを下方へ案内しないので、吹出口(30)から吹き出された空気を、風向調整板の傾斜角度に応じた斜め上方へスムーズに吹き出すことができる。すなわち、空気を斜め上方に吹き出す場合に、空気の流れが案内部により乱されることがない。
本実施の形態の送風装置は、前記風向調整板(10)は、前記案内部(13)を収容する収容部(101)を備え、さらに、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記案内部を前記風向調整板から突出させ、前記開状態で前記案内部を前記収容部に収容すべく前記案内部を駆動する駆動部(14、15)を備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、風向調整板(10)は、案内部(13)を収容する収容部(101)を備える。駆動部(14、15)は、風向調整板の回動に応動して、閉状態で案内部を風向調整板から突出させ、開状態で案内部を収容部に収容すべく案内部を駆動する。すなわち、風向調整板(10)が、吹出面(33)と略平行となる閉状態では、案内部(13)が、風向調整板から突出して、風向調整板に対して風向きを下方へ案内するので、送風装置の前面の隙間(31)から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。一方、風向調整板が、吹出面に対して傾斜する開状態では、案内部が、収容部に収容されるので、吹出口(30)から吹き出された空気を、風向調整板の傾斜角度に応じた斜め上方へスムーズに吹き出すことができる。すなわち、空気を斜め上方に吹き出す場合に、空気の流れが案内部により乱されることがない。
本実施の形態の送風装置は、前記案内部(12)は、前記風向調整板の前記側縁の一部(111)に設けられたリブであり、さらに、該リブを遮蔽する遮蔽部(17)と、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記リブを露出させ、前記開状態で前記リブを遮蔽すべく前記遮蔽部を駆動する駆動部(18、19)とを備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、案内部(12)は、風向調整板(10)の側縁の一部(111)に設けられたリブであり、リブを遮蔽する遮蔽部(17)を備える。そして、駆動部(18、19)は、風向調整板の回動に応動して、閉状態でリブを露出させ、開状態でリブを遮蔽する。すなわち、風向調整板(10)が、吹出面(33)と略平行となる閉状態では、案内部としてのリブ(12)が露出するため、風向調整板に対して風向きを下方へ案内するので、送風装置の前面の隙間(31)から吹き出された空気を、斜め下方に吹き出すことができる。一方、風向調整板が、吹出面に対して傾斜する開状態では、リブが遮蔽部で遮蔽されるので、吹出口(30)から吹き出された空気を、風向調整板の傾斜角度に応じた斜め上方へスムーズに吹き出すことができる。すなわち、空気を斜め上方に吹き出す場合に、空気の流れが案内部により乱されることがない。
10 前ルーバ(風向調整板)
11 軸
12 リブ(案内部)
13 風向板(案内部)
14、19 スプリング(駆動部)
15 ピン(駆動部)
16 挿通孔
17 遮蔽板(遮蔽部)
18 押圧部(駆動部)
20 後ルーバ(風向調整板)
21 軸
30、230 吹出口
31、32、231、232 隙間
33、233 吹出面
41、42 縁部
45 規制片
101 収容部
102 湾曲面(案内部)
105 下板
111、211 側縁(側縁の一部)
210 下ルーバ
220 上ルーバ
11 軸
12 リブ(案内部)
13 風向板(案内部)
14、19 スプリング(駆動部)
15 ピン(駆動部)
16 挿通孔
17 遮蔽板(遮蔽部)
18 押圧部(駆動部)
20 後ルーバ(風向調整板)
21 軸
30、230 吹出口
31、32、231、232 隙間
33、233 吹出面
41、42 縁部
45 規制片
101 収容部
102 湾曲面(案内部)
105 下板
111、211 側縁(側縁の一部)
210 下ルーバ
220 上ルーバ
本発明に係る送風装置は、吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備え、該風向調整板の中途に設けられた軸の回りに前記風向調整板を回動させる送風装置であって、前記風向調整板は、前記吹出口の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてあり、前記閉状態で、前記風向調整板の前記軸を間にする側縁の一部及び該一部に対応する他部それぞれと前記吹出口との間に隙間を設けてあり、前記風向調整板により風向きを下方へ案内する案内部を、前記側縁の一部に設けてあり、前記案内部は、前記閉状態で風向きを案内するようにしてあり、前記開状態で風向きを案内しないようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備え、該風向調整板の中途に設けられた軸の回りに前記風向調整板を回動させる送風装置であって、前記風向調整板は、前記吹出口の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてあり、前記閉状態で、前記風向調整板の前記軸を間にする側縁の一部及び該一部に対応する他部それぞれと前記吹出口との間に隙間を設けてあり、前記風向調整板により風向きを下方へ案内する案内部を、前記側縁の一部に設けてあり、前記風向調整板は、前記案内部を収容する収容部を備え、
さらに、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記案内部を前記風向調整板から突出させ、前記開状態で前記案内部を前記収容部に収容すべく前記案内部を駆動する駆動部を備えることを特徴とする。
さらに、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記案内部を前記風向調整板から突出させ、前記開状態で前記案内部を前記収容部に収容すべく前記案内部を駆動する駆動部を備えることを特徴とする。
本発明に係る送風装置は、吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備え、該風向調整板の中途に設けられた軸の回りに前記風向調整板を回動させる送風装置であって、前記風向調整板は、前記吹出口の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてあり、前記閉状態で、前記風向調整板の前記軸を間にする側縁の一部及び該一部に対応する他部それぞれと前記吹出口との間に隙間を設けてあり、前記風向調整板により風向きを下方へ案内する案内部を、前記側縁の一部に設けてあり、前記案内部は、前記風向調整板の前記側縁の一部に設けられたリブであり、さらに、該リブを遮蔽する遮蔽部と、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記リブを露出させ、前記開状態で前記リブを遮蔽すべく前記遮蔽部を駆動する駆動部とを備えることを特徴とする。
Claims (5)
- 吹出口からの風向きを調整する風向調整板を備え、該風向調整板の中途に設けられた軸の回りに前記風向調整板を回動させる送風装置であって、
前記風向調整板は、
前記吹出口の閉状態及び開状態の間で回動するようにしてあり、
前記閉状態で、前記風向調整板の前記軸を間にする側縁の一部及び該一部に対応する他部それぞれと前記吹出口との間に隙間を設けてあることを特徴とする送風装置。 - 前記風向調整板により風向きを下方へ案内する案内部を、前記側縁の一部に設けてあることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
- 前記案内部は、
前記閉状態で風向きを案内するようにしてあり、前記開状態で風向きを案内しないようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の送風装置。 - 前記風向調整板は、
前記案内部を収容する収容部を備え、
さらに、前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記案内部を前記風向調整板から突出させ、前記開状態で前記案内部を前記収容部に収容すべく前記案内部を駆動する駆動部を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の送風装置。 - 前記案内部は、
前記風向調整板の前記側縁の一部に設けられたリブであり、
さらに、該リブを遮蔽する遮蔽部と、
前記風向調整板の回動に応動して、前記閉状態で前記リブを露出させ、前記開状態で前記リブを遮蔽すべく前記遮蔽部を駆動する駆動部と
を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の送風装置。
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