JPWO2015137371A1 - アキュムレータ - Google Patents

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Abstract

液体膨張時における圧力変動吸収機構の部品点数を削減し、組立てを簡単にし、部品コストを低減させる。この目的を達成するため、アキュムレータは、ベローズキャップに設けられたシールホルダと、シールホルダによって保持されたプレート状のシールとを有する。シールホルダは内向きフランジ状の外周側係合部を備え、シールはシール本体の外周面に設けられるとともに外周側係合部に係合するゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部を備える。液室閉塞状態で液室内の液体が膨張したとき、外周側係合部が内周側係合部を弾性変形させつつシールはその両面における受圧面積の差により着座面に着座したままでベローズキャップが液圧およびガス圧が均衡する位置まで移動する。

Description

本発明は、蓄圧装置または脈圧減衰装置等として用いられるアキュムレータに関する。本発明のアキュムレータは例えば、自動車等車両における油圧配管等に用いられる。
本願発明者らは先に図9ないし図11に示すアキュムレータ51を提案しており、この先行技術に係るアキュムレータ51は以下のように構成されている(特許文献1参照)。
(i)すなわち図9に示すようにアキュムレータ51は、圧力配管に接続されるオイルポート53を備えたアキュムレータハウジング52と、ハウジング52内におけるオイルポート53より内側に配置されるとともに筒状部54a先端の端面部54bに液体出入口54cを設けたステー54と、ステー54の外周側に配置されるとともにオイルポート53に固定端を連結したベローズ55と、ベローズ55の遊動端に連結されたベローズキャップ56と、ベローズキャップ56におけるステー54側の面に設けられたガスケットホルダ57と、ガスケットホルダ57によりベローズ55の伸縮方向に相対移動可能な状態で保持された円盤状ガスケット58とを有し、ベローズ55の外周側にガス室59が設定されるとともにベローズ55の内周側に液室60が設定されている。
(ii)圧力配管の定常作動時、円盤状ガスケット58はベローズキャップ56とともにベローズ55の伸縮方向に移動し、液圧およびガス圧を均衡させる。
(iii)機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が極端に低下すると(いわゆるゼロダウン時)、図10に示すように円盤状ガスケット58はベローズキャップ56とともに移動してステー端面部54bの着座面54dに着座し、液室60を閉塞する。したがって閉塞された液室60内に一部の液体が閉じ込められて液圧およびガス圧の均衡状態が維持されるので、圧力不均衡によりベローズ55が破損するのが防止される。
(iv)上記ゼロダウン時であって液室60に閉じ込められた液体が雰囲気温度の上昇等により膨張すると、図11に示すように円盤状ガスケット58はその上下両面における受圧面積の差によりステー端面部54bの着座面54dに着座したままでベローズキャップ56が液圧およびガス圧が均衡する位置に向けて移動する。したがって液圧およびガス圧の均衡状態が依然として維持されるので、ベローズ55の破損が防止される。
(v)上記液体膨張時における圧力変動吸収機構としては、ガスケットホルダ57および円盤状ガスケット58のほかに、これらの間に円盤状ガスケット58をベローズキャップ56に向けて押し付ける方向に弾性付勢するウェーブスプリング61およびスプリングプレート62が介装されている。円盤状ガスケット58のベローズキャップ56側の面にはスペーサ部63が設けられており、上記ゼロダウン時、ベローズキャップ56はこのスペーサ部63に当接し、ガス室59に封入されたガスがその圧力(ガス圧)によりガスケット58をステー54に押し付けてシールさせている。尚、ベローズキャップ56とスペーサ部63との間に若干の隙間を有してゼロダウンする場合がある。そして何れにしてもこの状態から液室60に閉じ込められた液体が膨張すると、ベローズキャップ56がウェーブスプリング61を圧縮しながら液圧およびガス圧が均衡する位置に向けて移動する。
上記構成のアキュムレータ51は、上記したように圧力変動吸収機構を有しているので、ゼロダウン時であって液室60に閉じ込められた液体が膨張したときに液圧およびガス圧を依然として均衡させることができ、よってベローズ55の破損を防止することができるが、以下の点でなお改良の余地がある。
すなわち、上記したように圧力変動吸収機構がガスケットホルダ57および円盤状ガスケット58のほかにウェーブスプリング61およびスプリングプレート62を有しているため、部品点数が多く、組立てに手間がかかり、部品コストが高い。
ウェーブスプリング61の長さ分およびスプリングプレート62の厚み分ガスケットホルダ57を長くする必要があるため、ガスケットホルダ57がステー54と干渉する事態が起こり得る。そこでステー54の肩部に図示するような逃げのための段差部54eを設ける必要があり、このためステー54の形状および製造が複雑化されている。
また上記圧力変動吸収機構は、ゼロダウン時であって液室60に閉じ込められた液体が膨張したときには対応できるが、ゼロダウン時であって液室60に閉じ込められた液体が収縮したときには対応することができない。
特開2010−112431号公報
本発明は以上の点に鑑みて、上記先行技術対比で液体膨張時における圧力変動吸収機構の部品点数を削減し、組立てを簡単にし、部品コストを低減させることができるアキュムレータを提供することを目的とする。またこれに加えて、ゼロダウン時であって液室に閉じ込められた液体が膨張したときのみならず収縮したときにも対応することができ、液圧およびガス圧を均衡させることができるアキュムレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるアキュムレータは、圧力配管に接続されるオイルポートを備えたアキュムレータハウジングと、前記ハウジング内に配置されて前記ハウジング内の空間を前記オイルポートに連通する液室およびガスを封入したガス室に仕切るベローズおよびベローズキャップと、前記ベローズキャップに設けられたシールホルダと、前記シールホルダによって保持されたプレート状のシールと、を有し、前記シールホルダは、前記ベローズキャップに対する取付部と、内向きフランジ状の外周側係合部とを備え、前記シールは、前記外周側係合部の内径よりも小径のシール本体と、前記シール本体の外周面に設けられるとともに前記外周側係合部に係合するゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるアキュムレータは、上記した請求項1記載のアキュムレータにおいて、前記シールホルダは、前記外周側係合部のベローズキャップ側に同じく内向きフランジ状の第2外周側係合部を備え、前記シールは、前記内周側係合部が前記外周側係合部および前記第2外周側係合部間に配置され、前記シールおよび前記ベローズキャップ間に初期隙間が設定されたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるアキュムレータは、上記した請求項1または2記載のアキュムレータにおいて、前記内周側係合部は、前記シール本体よりも薄肉状に成形されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるアキュムレータは、上記した請求項1、2または3記載のアキュムレータにおいて、前記内周側係合部は、円周上複数に分割されていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明のアキュムレータにおいては、シールを構成するシール本体の外周面にゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部が設けられているため、この内周側係合部が上記先行技術におけるウェーブスプリングに代わってバネ手段として作用する。バネ手段はシールおよびベローズキャップを相対移動させ、作動後シールおよびベローズキャップを初動位置に復帰させるものである。したがって上記構成を備える本発明のアキュムレータによればシールホルダおよびシールを備える圧力変動吸収機構の構成からウェーブスプリングおよびスプリングプレートを省略することが可能とされる。
この内周側係合部は、シールホルダに備えられた内向きフランジ状の外周側係合部と組み合わされて以下のように作用する。
すなわち先ず、定常作動時、内周側係合部はあまり弾性変形することなくシールホルダの外周側係合部に係合している。したがってシールはシールホルダによって保持された状態でシールホルダおよびベローズキャップとともに移動する。尚このとき、シールはベローズキャップに接触しているが、シールおよびベローズキャップ間には少々の初期隙間を設定しても良い。
機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が極端に低下すると(いわゆるゼロダウン時)、シールがシールホルダおよびベローズキャップとともに移動して着座面に着座し、液室を閉塞する。このときベローズキャップはガス圧に押されるので、外周側係合部が内周側係合部から離れることになる。
上記ゼロダウン時であって液室に閉じ込められた液体が雰囲気温度の上昇等により膨張すると、シールはその上下両面における受圧面積の差により着座面に着座したままでシールホルダおよびベローズキャップが液圧およびガス圧が均衡する位置に向けて移動し、このときシールホルダおよびベローズキャップはシールホルダの外周側係合部がシールの内周側係合部を弾性変形させながら移動する。上記したようにシールおよびベローズキャップ間に初期隙間が設定されている場合にはシールホルダおよびベローズキャップが移動を開始すると外周側係合部が内周側係合部に接触し、接触後内周側係合部を弾性変形させながらシールホルダおよびベローズキャップが移動する。
内周側係合部はゴム状弾性体よりなり弾性変形するため、この内周側係合部に作用する負荷ないし圧力が除かれると弾性復帰する。したがってシールとシールホルダおよびベローズキャップは上記定常作動時の状態に復帰することになる。
以上のようにシールの内周側係合部はシールホルダの外周側係合部と組み合わされてバネ手段として作用し、液室に閉じ込められた液体が膨張する場合に対応可能とされる。
また、液室に閉じ込められた液体が膨張する場合のみならず収縮する場合にも対応させるには、シールホルダに外周側係合部を2箇所設け、この2箇所の外周側係合部に対し内周側係合部を組み合わせることが考えられる。この場合、2箇所の外周側係合部は、第1外周側係合部とこの第1外周側係合部よりもベローズキャップの近くに配置される第2外周側係合部とよりなり、この両外周側係合部の間にシールの内周側係合部が配置される。またシールおよびベローズキャップ間に初期隙間が必須として設定される。作動としては以下のようになる。
すなわち先ず、定常作動時、内周側係合部はあまり弾性変形することなくシールホルダの両外周側係合部の間に位置している。したがってシールはシールホルダによって保持された状態でシールホルダおよびベローズキャップとともに移動する。
機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が極端に低下すると(いわゆるゼロダウン時)、シールがシールホルダおよびベローズキャップとともに移動して着座面に着座し、液室を閉塞する。
上記ゼロダウン時であって液室に閉じ込められた液体が雰囲気温度の上昇等により膨張すると、シールはその上下両面における受圧面積の差により着座面に着座したままでシールホルダおよびベローズキャップが液圧およびガス圧が均衡する位置に向けて移動し、このときシールホルダおよびベローズキャップはシールホルダの第1外周側係合部がシールの内周側係合部を弾性変形させながら移動する。また、上記ゼロダウン時であって液室に閉じ込められた液体が雰囲気温度の低下等により収縮すると、シールはその上下両面における受圧面積の差により着座面に着座したままでシールホルダおよびベローズキャップが液圧およびガス圧が均衡する位置に向けて移動し、このときシールホルダおよびベローズキャップはシールホルダの第2外周側係合部がシールの内周側係合部を弾性変形させながら移動する。
内周側係合部はゴム状弾性体よりなり弾性変形するため、この内周側係合部に作用する負荷ないし圧力が除かれると弾性復帰する。したがってシールとシールホルダおよびベローズキャップは上記定常作動時の状態に復帰する。
以上のように内周側係合部は第1および第2外周側係合部と組み合わされてバネ手段として作用し、液室に閉じ込められた液体が膨張する場合および収縮する場合の双方に対し対応可能とされる。
内周側係合部はこれを薄くすると弾性変形しやすくなるので、シール本体よりも薄肉状に成形するのが好ましい。また、内周側係合部は環状であるよりも環状でないほうが弾性変形しやすいので、これを円周上複数に分割したものとするのが好ましい。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、シールを構成するシール本体の外周面にゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部が設けられているため、このゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部がシールホルダの外周側係合部と組み合わされてバネ手段として作用する。したがってシールホルダおよびシールを備える圧力吸収機構の構成からウェーブスプリングおよびスプリングプレートを省略することが可能とされる。したがって本発明所期の目的どおり圧力変動吸収機構の部品点数を削減し、組立てを簡単にし、部品コストを低減させることができる。またこれに加えて、シールの内周側係合部をシールホルダの第1および第2外周側係合部と組み合わせることにより液体が膨張したときのみならず収縮したときにも対応するアキュムレータを提供することができる。また、内周側係合部を薄肉状に成形したり円周上複数に分割したりすることにより内周側係合部が一層弾性変形しやすくなり、よって圧力変動を円滑に吸収する圧力変動吸収機構を提供することができる。
本発明の第1実施例に係るアキュムレータの断面図 同アキュムレータの要部拡大断面図 同アキュムレータに備えられるシールの底面図 同アキュムレータの作動状態を示す断面図 同アキュムレータに備えられるステーの他の例を示す断面図 本発明の第2実施例に係るアキュムレータの要部拡大断面図 同アキュムレータの作動状態を示す断面図 同アキュムレータの作動状態を示す断面図 従来例に係るアキュムレータの要部断面図 同アキュムレータの作動状態を示す断面図 同アキュムレータの作動状態を示す断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)シール外周部に突起形状部を設け、この突起形状部にシールホルダのL部が当接または若干の隙間をもって配置されている。フルードが膨張した場合、ベローズキャップが上方向に移動し始めると、シールホルダのL部がシール外周部の突起形状部を上方向に曲げることにより、フルード膨張分だけベローズキャップが上方向に移動する。また、シールホルダのL部がシールの突起形状部に当接しているので、シールが脱落することがない。
(2)弾性体であるシール外周部に突起形状部を設ける。突起形状部は周上で一体であっても良いが、分割構造にして、より変形しやすくしても良い。また溝を設けたり、厚みの変化をつけたりなどして、さらに変形しやすい形状とすることも考えられる。
(3)シールホルダのL部はゴム部に当接することになるので、斜め形状、半円形状などで接触による摩擦抵抗の低減、擦り傷防止対策とする。
(4)フルード(バックアップフルード)が膨張した場合、ベローズキャップが上方向に移動し始めると、シールホルダのL部がシール外周部の突起形状部を上方向に曲げることにより、フルード膨張分だけベローズキャップが上方向に移動するが、シールホルダのL部がシールの突起形状部に当接しているので、シールが脱落することがない。
(5)フルードが収縮する場合には、シール外周部の突起形状部の下方にシールホルダのL部を設け、下方にもL部を設ける。下方のL部はシールが脱落するのを防ぐ目的である。ゼロダウン後にフルードが収縮してベローズキャップおよびシールホルダが下方向に移動を開始すると、上方のL部が突起形状部を下方向に曲げることによりベローズキャップが下方向に移動してフルード収縮量を吸収する。また、下方のL部はシールの脱落を防ぐ以外に、上述のようにフルードが膨張した際の吸収機能も有している。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例・・・
図1は、本発明の第1実施例に係るアキュムレータ11の全体断面を示し、その要部拡大断面が図2に示されている。
当該実施例に係るアキュムレータ11は、ベローズ17として金属ベローズを用いる金属ベローズ型アキュムレータであって、以下のように構成されている。
すなわち、図示しない圧力配管に接続されるオイルポート14を備えたアキュムレータハウジング12が設けられており、このハウジング12の内部にベローズ17およびベローズキャップ18が配置されてハウジング12の内部空間が高圧ガス(例えば窒素ガス)を封入するガス室19と、オイルポート14のポート穴14aに連通する液室20とに仕切られている。ハウジング12としては有底円筒状のシェル13と、このシェル13の開口部に固定(溶接)されたオイルポート14との組み合わせよりなるものが描かれているが、ハウジング12の部品割り構造は特に限定されるものではなく、例えばオイルポート14とシェル13は一体であっても良く、シェル13の底部はシェル13と別体のエンドカバーであっても良く、何れにしてもシェル13の底部またはこれに相当する部品に、ガス室19にガスを注入するためのガス注入口15が設けられ、ガス注入後、ガスプラグ16で閉じられている。
ベローズ17は、その固定端17aをハウジング12のポート側内面であるオイルポート14の内面に固定(溶接)するとともにその遊動端17bに円盤状のベローズキャップ18を固定(溶接)しており、よって当該アキュムレータ11はベローズ17の外周側にガス室19を設定するとともにベローズ17の内周側に液室20を設定する外ガスタイプのアキュムレータとされている。ベローズキャップ18の外周部にはハウジング12の内面に対しベローズ17およびベローズキャップ18が接触しないようガイド21が取り付けられているが、このガイド21はシール作用を奏するものではない。
ハウジング12内であってオイルポート14の内側にステー(内部台座)22が配置され、このステー22の外周側に上記ベローズ17が配置されている。ステー22は、筒状を呈する立ち上がり部22aの一端(上端)に段差部22bを介し径方向内方へ向けて端面部22cを一体成形したもので、立ち上がり部22aの他端(下端)をもってオイルポート14の内面に固定(溶接)されている。端面部22cの中央には液体出入口22dが設けられ、端面部22cのシール24側の面(上面)はシール24が接離自在に着座する着座面22eとされている。
ベローズキャップ18におけるオイルポート14側の面(下面)にシールホルダ23が固定されている。このシールホルダ23は、筒状を呈する取付部23aの一端(下端)に径方向内方へ向けて内向きフランジ状の外周側係合部23bを一体成形したもので、取付部23aの他端屈曲部(上端屈曲部)をもってベローズキャップ18におけるオイルポート14側の面に設けた凹部の周縁部に固定(嵌合)されている。
シールホルダ23の内周側にプレート状であってかつ円盤状を呈するシール24が保持されている。このシール24は、シールホルダ23の外周側係合部23bの内径よりも小径に設定されたシール本体24aと、このシール本体24aの外周面に設けられるとともにシールホルダ23の外周側係合部23bに係合するゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部(外周突起部とも称する)24bとを備え、このシール24の内周側係合部24bの外径がシールホルダ23の外周側係合部23bの内径よりも大径に設定され、シール24の内周側係合部24bがシールホルダ23の外周側係合部23bに係合することによりシール24がシールホルダ23から脱落することなくシールホルダ23によって保持されている。
シール本体24aは、金属または硬質樹脂等よりなる円盤状の剛性プレート25の表面にゴム状弾性体よりなる被覆部26を被着(加硫接着)したもので、この被覆部26によって、シール24のオイルポート14側の面(下面)に、ステー端面部22cの着座面22eに接離自在に着座して着座時に液体出入口22dを閉じ液室20を閉塞するシール部27が形成され、ベローズキャップ18側の面(上面)に、ベローズキャップ18に接離自在に当接して当接時にシール24およびベローズキャップ18間に圧力導入用間隙cを設定するスペーサ部28が形成されている。
尚、このように後者のスペーサ部28によってシール24およびベローズキャップ18間に間隙cを設定するのは、ゼロダウン時、液体が膨張したときに液体がシール24およびベローズキャップ18間に浸入しやすくするためである(スペーサ部28が設けられていないとゼロダウン時、シール24およびベローズキャップ18が密着した状態となり、密着した状態であると、液体が膨張したときに両者18,24の間に浸入しにくい。したがってシール24がステー22の着座面22eに着座したままの状態でベローズキャップ18のみが移動すると云う作動が生じにくくなる)。
シール部27は、所定の高さおよび径方向幅を有する環状の突起として形成され、環状であるので、ステー22の着座面22eに着座したときにシール作用を奏して液体出入口22dを閉じ液室20を閉塞する。一方、スペーサ部28は、所定の高さおよび径方向幅を有する環状の突起として形成されているが、円周上一部に切欠部(図示せず)が設けられ、よって環状のままではないので、ベローズキャップ18に当接してもシール作用を奏しない。したがってシール24がそのシール部27でステー22の着座面22eに着座した状態で、シール24におけるベローズキャップ18側の面(上面)の受圧面積はオイルポート14側の面(下面)の受圧面積よりも大きく設定されている。
シール24の内周側係合部24bは、シール本体24aの被覆部26と一体に成形されている。またシール24の内周側係合部24bは、シール本体24aよりも薄肉状に成形され、シール本体24aの剛性プレート25よりも薄肉状に成形され、シール本体24aの厚み方向略中央に配置されている。またシール24の内周側係合部24bは図3に示すように、円周上複数(図では12片)に分割され、互いに隣り合う分割片同士の間には液体が通過しやすい切欠部29が設けられている。
図2に示すようにシール24の内周側係合部24bがシールホルダ23の外周側係合部23bに接触し係合した状態で、シール24のスペーサ部28はベローズキャップ18に接触している。したがってシール24のスペーサ部28およびベローズキャップ18間に初期隙間は設定されていないが、上記したようにここには初期隙間を設定しても良い。
また、シールホルダ23およびシール24は、この2部品のみをもって圧力変動吸収機構を構成している。したがってこの圧力変動吸収機構に上記先行技術のようなウェーブスプリングやスプリングプレートは設けられていない。
つぎに、上記構成のアキュムレータ11の作動を説明する。
定常作動時・・・
アキュムレータ11は、オイルポート14において図示しない機器の圧力配管に接続されている。この機器の圧力配管の定常作動時において、シール24はシールホルダ23に保持された状態でシールホルダ23およびベローズキャップ18とともに移動することによりステー22の着座面22eから離れているので、ステー22の端面部22cに設けられた液体出入口22dは開いている。したがってこの液体出入口22dを通してオイルポート14のポート穴14aと液室20とが連通し、オイルポート14のポート穴14aから液室20へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップ18はシールホルダ23およびシール24とともに液圧およびガス圧が均衡するよう随時移動することが可能とされている。
ゼロダウン時・・・
上記定常作動時の状態から機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が略ゼロとなるまで極端に低下していわゆるゼロダウン状態になると、液室20内の液体がオイルポート14のポート穴14aから徐々に排出され、これに伴って図1および図2に示すようにベローズキャップ18がベローズ17の収縮方向へ移動する。ベローズキャップ18のステー22側の面にはシールホルダ23によってシール24が保持されているので、このシール24がそのシール部27でステー22の着座面22eに着座し、液体出入口22dが閉じられる。したがって液室20が閉塞され、液室20に一部の液体(バックアップフルード)が閉じ込められるので、液室20の更なる圧力低下が発生しなくなり、よってベローズ17内外で液圧およびガス圧が均衡する。したがってベローズ17の破損が防止される。
ゼロダウン状態における液体膨張時・・・
図1および図2に示したゼロダウン状態すなわちシール24がステー22の着座面22eに着座して液室20が閉塞された状態で、雰囲気温度の上昇等によって液室20に閉じ込められた液体およびガス室19に封入されたガスが膨張すると、液体のほうがガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図4に示すように、この圧力差を受けてシールホルダ23およびベローズキャップ18がベローズ17の伸長方向へ向け液圧およびガス圧が均衡する位置まで移動する。したがって液圧およびガス圧の均衡状態が維持されるので、ベローズ17の破損が防止される。尚、この液体膨張時、シール24はその両面における受圧面積の差によりステー22の着座面22eに着座したままで移動しない。したがって液体出入口22dは閉じたままとされ、またシールホルダ23の外周側係合部23bがシール24の内周側係合部24bを斜め上方へ向け弾性変形させながらシールホルダ23およびベローズキャップ18が移動する。
ゼロダウン状態の解消時・・・
上記ゼロダウン状態が解消されてオイルポート14のポート穴14aから液体が流入すると、この液体の圧力がシール24に作用してシール24をステー22の着座面22eから離間させる。引きつづき液体は液体出入口22dから液室20に導入されるので、ベローズキャップ18に直接作用し、シールホルダ23およびベローズキャップ12をベローズ17の伸長方向へ向け液圧およびガス圧が均衡する位置まで移動させる。したがって初期状態に復することになる。
上記構成のアキュムレータ11によれば、ゼロダウン時に液室20に閉じ込められた液体およびガス室19に封入されたガスが膨張したときに膨張率の差で発生する圧力差を、シール24は移動せずシールホルダ23およびベローズキャップ18のみが移動することにより、低減させることが可能とされている。したがってベローズ17内外の圧力差によってベローズ17が破損するのを抑制することができ、よってベローズ17延いてはアキュムレータ11の耐久性を向上させることができる。
また、シール24を構成するシール本体24aの外周面にゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部24bが設けられているため、このゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部24bがシールホルダ23の外周側係合部23bと組み合わされることによりバネ手段として作用する。したがってシールホルダ23およびシール24を備える圧力吸収機構の構成からウェーブスプリングおよびスプリングプレートを省略することができ、よって圧力変動吸収機構の部品点数を削減し、組立てを簡単にし、部品コストを低減させることができる。
また、このようにウェーブスプリングおよびスプリングプレートが省略されると、シールホルダ23はその長さを減じることが可能され、ステー22と干渉しなくなる。したがってステー22として図5に示すように、段差部22bを有さず筒状の立ち上がり部22aの一端(上端)に直接、径方向内方へ向けて端面部22cを一体成形したものを使用することが可能とされ、よってステー22の形状および製造を簡素化することができる。
また、内周側係合部24bがシール本体24aより薄肉状に成形され、更にシール本体24aの剛性プレート25より薄肉状に成形されているため、この内周側係合部24bは弾性変形しやすいものである。また内周側係合部24bは円周上複数に分割されていることからしても弾性変形しやすいものである。したがってこのように弾性変形しやすい内周側係合部24bが外周側係合部23bと組み合わされているため、これら内周側係合部24bおよび外周側係合部23bの組み合わせを備える圧力変動吸収機構は、圧力変動を円滑に吸収することができるものである。
第2実施例・・・
図6ないし図8は、本発明の第2実施例に係るアキュムレータ11を示し、この第2実施例に係るアキュムレータ11は以下の点で上記第1実施例に係るアキュムレータ11と異なる構成を備えている。
すなわち図6に示すように、シールホルダ23の構成において、内向きフランジ状の外周側係合部(第1外周側係合部)23bのベローズキャップ18側(上側)に同じく内向きフランジ状の第2外周側係合部23cが設けられ、この両外周側係合部23b,23cの間にシール24の内周側係合部24bが配置されている。
シールホルダ23は、筒状を呈する取付部23aの一端(下端)に径方向内方へ向けて内向きフランジ状の外周側係合部23bを一体成形するとともに外周側係合部23bのベローズキャップ18側(上側)に同じく内向きフランジ状の第2外周側係合部23cを一体成形したもので、取付部23aの他端屈曲部(上端屈曲部)をもってベローズキャップ18におけるオイルポート14側の面に設けた凹部の周縁部に固定(嵌合)されている。外周側係合部23bおよび第2外周側係合部23cはプレス加工などにより舌片状のものが円周上交互に設けられている。
また、シール24およびベローズキャップ18間に初期隙間cが設定されている。その他の構成は上記第1実施例と同じとされている。
つぎに、上記構成のアキュムレータ11の作動を説明する。
定常作動時・・・
アキュムレータ11は、オイルポート14において図示しない機器の圧力配管に接続されている。この機器の圧力配管の定常作動時において、シール24はシールホルダ23に保持された状態でシールホルダ23およびベローズキャップ18とともに移動することによりステー22の着座面22eから離れているので、ステー22の端面部22cに設けられた液体出入口22dは開いている。したがってこの液体出入口22dを通してオイルポート14のポート穴14aと液室20とが連通し、オイルポート14のポート穴14aから液室20へそのときどきの圧力を備えた液体が随時導入されるので、ベローズキャップ18はシールホルダ23およびシール24とともに液圧およびガス圧が均衡するよう随時移動することが可能とされている。
ゼロダウン時・・・
上記定常作動時の状態から機器の運転が停止する等して圧力配管の圧力が略ゼロとなるまで極端に低下していわゆるゼロダウン状態になると、液室20内の液体がオイルポート14のポート穴14aから徐々に排出され、これに伴ってベローズキャップ18がベローズ17の収縮方向へ移動する。ベローズキャップ18のステー22側の面にはシール24が保持されているので、このシール24が図6に示すようにそのシール部27でステー22の着座面22eに着座し、液体出入口22dが閉じられる。したがって液室20が閉塞され、液室20に一部の液体が閉じ込められるので、液室20の更なる圧力低下が発生しなくなり、よってベローズ17内外で液圧およびガス圧が均衡する。したがってベローズ17の破損が防止される。
ゼロダウン状態における液体膨張時・・・
上記ゼロダウン状態すなわちシール24がステー22の着座面22eに着座して液室20が閉塞された状態で、雰囲気温度の上昇等によって液室20に閉じ込められた液体およびガス室19に封入されたガスが膨張すると、液体のほうがガスよりも圧力の上昇度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図7に示すように、この圧力差を受けてシールホルダ23およびベローズキャップ18がベローズ17の伸長方向へ向け液圧およびガス圧が均衡する位置まで移動する。したがって液圧およびガス圧の均衡状態が維持されるので、ベローズ17の破損が防止される。尚、この液体膨張時、シール24はその両面における受圧面積の差によりステー22の着座面22eに着座したままで移動しない。したがって液体出入口17dは閉じたままとされ、またシールホルダ23の外周側係合部23bがシール24の内周側係合部24bを図示するように斜め上方へ向け弾性変形させながらシールホルダ23およびベローズキャップ18が移動する。
ゼロダウン状態における液体収縮時・・・
また、上記ゼロダウン状態すなわちシール24がステー22の着座面22eに着座して液室20が閉塞された状態で、雰囲気温度の低下等によって液室20に閉じ込められた液体およびガス室19に封入されたガスが収縮すると、液体のほうがガスよりも圧力の低下度合いが大きいので、圧力差が発生する。すると図8に示すように、この圧力差を受けてシールホルダ23およびベローズキャップ18がベローズ17の収縮方向へ向け液圧およびガス圧が均衡する位置まで移動する。したがって液圧およびガス圧の均衡状態が維持されるので、ベローズ17の破損が防止される。尚、この液体収縮時、シール24はその両面における受圧面積の差によりステー22の着座面22eに着座したままで移動しない。したがって液体出入口17dは閉じたままとされ、またシールホルダ23の第2外周側係合部23cがシール24の内周側係合部24bを図示するように斜め下方へ向け弾性変形させながらシールホルダ23およびベローズキャップ18が移動する。
ゼロダウン状態の解消時・・・
上記ゼロダウン状態が解消されてオイルポート14のポート穴14aから液体が流入すると、この液体の圧力がシール24に作用してシール24をステー22の着座面22eから離間させる。引きつづき液体は液体出入口22dから液室20に導入されるので、ベローズキャップ18に直接作用し、シールホルダ23およびベローズキャップ12をベローズ17の伸長方向へ向け液圧およびガス圧が均衡する位置まで移動させる。したがって初期状態に復することになる。
上記構成を備えるアキュムレータによれば、第1実施例と同じ効果を発揮するほか、シール24の内周側係合部24bがシールホルダ23の第1および第2外周側係合部23b,23cの双方に組み合わされているため、液室20に閉じ込められた液体が膨張したときのみならず収縮したときにも圧力変動を吸収することができる。
更にまた、上記第1および第2実施例に共通するところとして、アキュムレータ11は以下の構成を備えるものであっても良い。
シール24の内周側係合部24bにおけるベローズキャップ18側の面(上面)または/およびオイルポート14側の面(下面)に環状の、または円周方向に延びる溝(凹み)を設けることにより、内周側係合部24bを一層弾性変形しやすくする。上記第1実施例では図2に示すように、内周側係合部24bにおけるベローズキャップ18側の面(上面)に溝30が設けられており、第2実施例では図6に示すように、内周側係合部24bにおけるベローズキャップ18側の面(上面)およびオイルポート14側の面(下面)にそれぞれ溝30が設けられている。
また、シールホルダ23の外周側係合部23bにおけるベローズキャップ18側の面(上面)または/および第2外周側係合部23cにおけるオイルポート14側の面(下面)に断面円弧形の凸形状または円錐面状の斜面形状を設けることにより、内周側係合部24bとの接触時における摩擦抵抗を低減させ、また内周側係合部24bに擦り傷が付くのを防止する。上記第1実施例では図2に示すように、外周側係合部23bにおけるベローズキャップ18側の面(上面)に断面円弧形の凸形状31が設けられており、第2実施例では図6に示すように、外周側係合部23bにおけるベローズキャップ18側の面(上面)および第2外周側係合部23cにおけるオイルポート14側の面(下面)にそれぞれ斜面形状32が設けられている。
膨張または収縮した液体がシールホルダ23の外周側と内周側とを流動しやすくするためにシールホルダ23に穴や溝などよりなる流路を設けても良い。
また、上記第2実施例では図6に示すように、シールホルダ23の第1および第2外周側係合部23b,23c間の間隔がシール24の内周側係合部24bの厚みより大きく設定されることによりここにも初期隙間が設定されているが、この初期隙間は設定されなくても良い。
また、上記第1および第2実施例ではアキュムレータ11を、ベローズ17の外周側にガス室19を設定するとともにベローズ17の内周側に液室20を設定する外ガスタイプのアキュムレータとしたが、アキュムレータ11のタイプとしては反対に、ベローズ17の内周側にガス室19を設定するとともにベローズ17の外周側に液室20を設定する内ガスタイプのアキュムレータであっても良い。
更にまた、ベローズ17がハウジング12の天井部から吊設される構造の場合、ステー22が省略されることがある。この場合には、オイルポート14の内面(シール24側の面(上面))が着座面とされることもある。
11 アキュムレータ
12 ハウジング
13 シェル
14 オイルポート
17 ベローズ
18 ベローズキャップ
19 ガス室
20 液室
22 ステー
22a 立ち上がり部
22b 段差部
22c 端面部
22d 液体出入口
22e 着座面
23 シールホルダ
23a 取付部
23b 外周側係合部
23c 第2外周側係合部
24 シール
24a シール本体
24b 内周側係合部
25 剛性プレート
26 被覆部
27シール部
28 スペーサ部
29 切欠部
30 溝
31 凸形状
32 斜面形状

Claims (4)

  1. 圧力配管に接続されるオイルポートを備えたアキュムレータハウジングと、前記ハウジング内に配置されて前記ハウジング内の空間を前記オイルポートに連通する液室およびガスを封入したガス室に仕切るベローズおよびベローズキャップと、前記ベローズキャップに設けられたシールホルダと、前記シールホルダによって保持されたプレート状のシールと、を有し、
    前記シールホルダは、前記ベローズキャップに対する取付部と、内向きフランジ状の外周側係合部とを備え、
    前記シールは、前記外周側係合部の内径よりも小径のシール本体と、前記シール本体の外周面に設けられるとともに前記外周側係合部に係合するゴム状弾性体よりなる外向き突起状の内周側係合部とを備えたことを特徴とするアキュムレータ。
  2. 請求項1記載のアキュムレータにおいて、
    前記シールホルダは、前記外周側係合部のベローズキャップ側に同じく内向きフランジ状の第2外周側係合部を備え、
    前記シールは、前記内周側係合部が前記外周側係合部および前記第2外周側係合部間に配置され、
    前記シールおよび前記ベローズキャップ間に初期隙間が設定されたことを特徴とするアキュムレータ。
  3. 請求項1または2記載のアキュムレータにおいて、
    前記内周側係合部は、前記シール本体よりも薄肉状に成形されていることを特徴とするアキュムレータ。
  4. 請求項1、2または3記載のアキュムレータにおいて、
    前記内周側係合部は、円周上複数に分割されていることを特徴とするアキュムレータ。
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