JPWO2015129892A1 - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法と製造装置 - Google Patents

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Abstract

連続して搬送される基材上に連続的に簡便で自由度の高いパターンを形成することが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法と製造装置を提供する。基板上に陽極を形成する工程と、基板上に陽極取出電極と陰極取出電極を形成する工程と、陽極取出電極の上に絶縁層を形成する工程と、基板、陽極、陽極取出電極、陰極取出電極、絶縁層の上に有機発光層を形成する工程と、陰極取出電極上の有機発光層をレーザによって除去する工程と、有機発光層、陰極取出電極の上に陰極を形成する工程と、陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する工程と、基板、陽極取出電極、絶縁層、陰極取出電極の上の有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、陽極取出電極と陰極取出電極を基板上に露出させる工程とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であり、そのための製造装置である。

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法とその製造装置に関する。
現在の有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と記載することもある。)の主流は、ガラス基板上に発光素子を形成する形態である。ガラス基板上に有機EL素子を形成する場合は、枚葉のガラス基板を用いて、各種成膜装置間をロボット等で行き来して、各種機能性膜を積層することによって形成される。
近年、有機EL素子の薄膜、自発光という特徴から薄型化やフレキシブル化が試みられている。薄型基板を使用する場合、基板の剛性が低いため、既存のガラス基板等に貼り合わせて取扱性を向上させてから、有機EL素子を製造する方法が一般的である。薄型基板は一般に、連続シート状で製作されるため、ロール状に巻き取られた形態が一般的である。
一般に、ロール状での成膜加工は、機能性膜を全面に形成する場合に用いられており、連続的に加工できるため、効率が良く、生産性のよい加工方法として利用されている。そのため、有機EL素子を製造する場合でも、ロール状での成膜加工方法を適用することができれば、生産性が良いので、安価で、大量に製造することが可能となるため、従来から開発が進められている。
しかしながら、有機EL素子の場合には、パターン状に成膜することが必要である。また、複数の層構成において異なるマスクパターンを必要とする。枚葉方式では、複数のメタルマスクを位置調整(アライメント)して使用する。薄型基板の連続シートを用いて、搬送しながら、パターン状に成膜することに関しては、課題が多く、現在決め手になる方式が無いのが現状である。
特許文献1には、連続して搬送される支持体に同期して運動するパターン形成用マスクを使用して、パターン形成する方法が開示されている。特許文献2には、連続走行する帯状基材の上に、ワイヤー状マスクを移動させながら使用して、帯状のパターン薄膜を形成する方法が開示されている。
特許文献3には、有機EL素子をレーザアブレーション加工法を用いて微細パターン化する方法が開示されている。陰極/有機化合物層/陽極の構成まで形成した後に、陰極側からレーザビームの照射を行って、微細加工することを特徴としている。
特開2000−183500号公報 国際公開第2011/021622号 特開平8−222371号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、任意のパターン形状を形成することが可能であるが、多層成膜する場合に位置決め等が困難である。また、特許文献2に開示された方法では、搬送方向と直交する方向へのパターン形成が困難であり、パターン形状に制約がある。
特許文献3に開示された方法では、上記特許文献1および特許文献2のような制約はないが、陽極取出電極および陰極取出電極を特定のパターン形状で形成する方法については開示されていない。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものである。本発明の課題は、連続して搬送される基材上にパターン(形状、位置)成膜する際に、連続的に簡便で自由度の高いパターンを形成することが可能な有機EL素子の製造方法とその製造装置を提供することである。
本発明者らは、上記課題の解決策について検討を重ねたところ、有機EL素子の各層を形成する工程とレーザによってパターン形成する工程とを組み合わせることによって、上記課題を解決することが可能となることを見出した。
本発明は、以下のような構成を有している。
1.基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、前記陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程と、前記基板、前記陽極、前記陽極取出電極、前記陰極取出電極および前記絶縁層の上に有機発光層を形成する第4工程と、前記陰極取出電極上の一部の有機発光層および前記絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第5工程と、前記有機発光層、前記レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極および前記レーザによって有機発光層が除去された絶縁層の上に陰極を形成する第6工程と、前記陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第7工程と、前記基板、前記陽極取出電極、前記絶縁層および前記陰極取出電極の各一部の上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極を前記基板上に露出させる第8工程とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
2.前記第4工程から前記第7工程までを連続的に真空下で行い、前記第8工程を大気圧下で行うことを特徴とする前記1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
3.基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、前記陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程と、前記基板、前記陽極、前記陽極取出電極、前記陰極取出電極および前記絶縁層の上に有機発光層を形成する第4工程と、前記陰極取出電極上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第5工程と、前記有機発光層および前記レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極の上に陰極を形成する第6工程と、前記陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第7工程と、前記基板、前記陽極取出電極、前記絶縁層および前記陰極取出電極の各一部の上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極を前記基板上に露出させる第8工程とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
4.前記第4工程から前記第7工程までを連続的に真空下で行い、前記第8工程を大気圧下で行うことを特徴とする前記3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
5.基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、前記基板、前記陽極、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極の上に有機発光層を形成する第3工程と、前記陰極取出電極上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第4工程と、前記有機発光層および前記レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極の上に陰極を形成する第5工程と、前記陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第6工程と、前記基板、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極の各一部の上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極を前記基板上に露出させる第7工程とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
6.前記第3工程から前記第6工程までを連続的に真空下で行い、前記第7工程を大気圧下で行うことを特徴とする前記5に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
7.前記レーザによって除去する位置を位置情報による調整機構によって調整することを特徴とする前記1〜前記6のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
8.前記基板として長尺の基板を用いることを特徴とする前記1〜前記7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
9.基板上にパターン化された陽極を形成する装置と、前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する装置と、前記基板上に有機発光層を形成する装置と、前記有機発光層の一部をレーザによって除去する装置と、前記有機発光層の上に陰極を形成する装置と、前記基板上に封止層を形成する装置および前記基板上に保護層を形成する装置の少なくとも一方と、前記基板上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方の一部をレーザによって除去する装置とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造装置。
10.さらに、前記基板上に絶縁層を形成する装置を有していることを特徴とする前記9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造装置。
本発明の有機EL素子の製造方法および製造装置によると、連続して搬送される基材上にパターン成膜する際に、連続的に簡便で自由度の高いパターンを形成することができる。
本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の製造装置の模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の製造方法の各工程における模式的断面図である。 本発明の第2実施形態に係る有機EL素子の製造方法の各工程における模式的断面図である。 本発明の第3実施形態に係る有機EL素子の製造方法の各工程における模式的断面図である。 本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の模式的平面図およびその取出電極部分の模式的断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明するが、本発明は、以下に説明する実施形態に何ら制限されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で実施形態を任意に変更して実施することが可能である。
[第1実施形態]
(第1実施形態の有機EL素子の製造装置)
本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の製造装置は、基板上にパターン化された陽極を形成する装置と、基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する装置と、基板上に有機発光層を形成する装置と、有機発光層の一部をレーザによって除去する装置と、有機発光層の上に陰極を形成する装置と、基板上に封止層を形成する装置および基板上に保護層を形成する装置の少なくとも一方と、基板上の有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方の一部をレーザによって除去する装置とを有している。
第1実施形態の有機EL素子の製造装置の具体的な実施態様について、図1を用いて説明する。図1(a)〜図1(c)は、本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の製造装置の模式的断面図である。第1実施形態の有機EL素子の製造装置100は、長尺の基板を繰り出す装置を備えるチャンバ101と、基板上に有機発光層を形成する装置を備えるチャンバ102と、有機発光層の一部をレーザによって除去する装置を備えるチャンバ103と、有機発光層の上に陰極を形成する装置を備えるチャンバ104と、基板上に封止層を形成する装置を備えるチャンバ105と、基板上に保護層を形成する装置と得られた基板の巻き取り装置とを備えるチャンバ106と、基板上の有機発光層、陰極、封止層、保護層の一部をレーザによって除去する装置を備えるチャンバ107と、基板を断裁する装置を備えるチャンバ108とを有している。
ここで、後記する本発明の第1実施形態の有機EL素子の製造方法の第1工程から第3工程にかかわる、基板上にパターン化された陽極を形成する装置と、基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する装置と、基板上にパターン化された絶縁層を形成する装置とは図示されていない。これら3つの装置は、図1に示された装置の前段階に相当する装置である。
図1(a)のチャンバ105には、基板上に封止層を形成する装置、チャンバ106には、基板上に保護層を形成する装置の両者を図示した。実施態様によっては、チャンバ105の基板上に封止層を形成する装置だけを備えていてもよいし、チャンバ106の基板上に保護層を形成する装置だけを備えていてもよい。
同様に、図1(b)のチャンバ107には、基板上の有機発光層、陰極、封止層、保護層の一部をレーザによって除去する装置を図示したが、上記チャンバ105、チャンバ106の装置の種類に合わせて、チャンバ107は、基板上の有機発光層、陰極、封止層の一部をレーザによって除去する装置を備えていてもよいし、基板上の有機発光層、陰極、保護層の一部をレーザによって除去する装置を備えていてもよい。
チャンバ101〜チャンバ108は、真空にすることができるものであり、必要に応じて、真空下または大気圧下で加工を行うことができる。後記するように、チャンバ101〜チャンバ106では、長尺の基板上に連続的に加工が施されるものであり、各チャンバを同一の温度・湿度・圧力・ガス環境下とすることが好ましく、特に真空下にあることが好ましい。またチャンバ107とチャンバ108は、加工の性質上、大気圧下にあることが好ましい。
チャンバ101において、長尺の基板1は巻き取りロール2から繰り出されて、チャンバ102〜チャンバ106に至るまで、連続的に各チャンバにおける加工が施されていく。各チャンバ間には、基板の搬送がスムーズに行われるように、緩衝装置が設けられていてもよい。
このように、長尺の基板1を用いることによって、チャンバ101の基板の繰り出し装置からチャンバ106の基板の巻き取り装置に至るまで、連続して流すことが可能である。そうすることで、ロールツーロール方式で生産性よく、有機EL素子を製造することができる。チャンバ106で各種加工後に巻き取られた巻き取りロール3は、チャンバ107において、基板上の有機発光層、陰極、封止層、保護層の一部をレーザによって除去する装置によって加工が施され、巻き取りロール4として巻き取られる。その後、チャンバ108において、レーザによって除去された箇所で基板は断裁されて、有機EL素子の製品5とすることができる。
(第1実施形態の有機EL素子の製造方法)
次に、第1実施形態の有機EL素子の製造方法について説明する。
第1実施形態の有機EL素子の製造方法は、基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程と、基板、陽極、陽極取出電極、陰極取出電極および絶縁層の上に有機発光層を形成する第4工程と、陰極取出電極上の一部の有機発光層および絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第5工程と、有機発光層、レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極およびレーザによって有機発光層が除去された絶縁層の上に陰極を形成する第6工程と、陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第7工程と、基板、陽極取出電極、絶縁層および陰極取出電極の各一部の上の、有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、陽極取出電極および陰極取出電極を基板上に露出させる第8工程と、第8工程で、レーザによって有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方が除去された基板の一部で基板を断裁して、閉じられた線形状の有機発光層を有する有機EL素子を形成する第9工程とを有している。
図2は、本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の製造方法の各工程における模式的断面図である。図2の(a)から(f)に至る各模式的断面図はそれぞれ、第1実施形態の有機EL素子の製造方法の第1工程から第6工程において行われる加工時の断面の形態を示したものである。図2の(g)と(h)の各模式的断面図はそれぞれ、第1実施形態の有機EL素子の製造方法の第7工程において行われる、封止層を形成する工程と保護層を形成する工程の断面の形態を示したものである。図2の(i)と(j)の各模式的断面図はそれぞれ、第1実施形態の有機EL素子の製造方法の第8工程と第9工程において行われる加工時の断面の形態を示したものである。
以下、各工程について説明する。
(第1工程)
第1工程は、基板上にパターン化された陽極を形成する工程である。図2(a)において、基板11上にパターン化された陽極12が図示されている。
基板11とは、有機EL素子を形成する際の基材となり得るものである。基板11の材料としては、例えば、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリアリレート、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、エチレン−環状オレフィン等のポリエチレン共重合体、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリエーテルイミド等のポリマー、有機無機ハイブリッド構造を有するシルセスキオキサンを基本骨格とした耐熱透明基材フィルム(製品名Sila−DEC、チッソ株式会社製)、更には前記ポリマーを2層以上積層して成る基材等を挙げることができる。
基板11の材料としては、コストや入手の容易性の点で、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)などが好ましく用いられる。また、光学的透明性、耐熱性、無機層との密着性の点においては、有機無機ハイブリッド構造を有するシルセスキオキサンを基本骨格とした耐熱透明フィルムが好ましく用いられる。
基板11の厚みは、取扱性や機械的強度の観点から、5〜500μmが好ましく、更に好ましくは25〜250μmである。
基板11は、大気中の酸素、水分を遮断する機能を有していることが好ましい。有機EL素子の場合、酸素、水分が内部に侵入することによって、発光性能の経時的な低下を招くことがある。そのため、有機EL素子をガスバリア層や封止材で密閉することによって、外界から遮断することが好ましい。そのため、基板11の少なくとも片方の表面にガスバリア層が形成されていることが好ましい。ガスバリア層は、有機系であっても無機系であってもよい。無機系のガスバリア層の材料としては、ケイ素、アルミニウム、チタン等の金属の金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、等がある。
陽極12は、有機発光層に正孔を供給(注入)する電極膜である。陽極12の材料の種類や物性は特に制限されず、任意に設定できる。例えば、陽極12は、仕事関数の大きい(4eV以上)材料、例えば、金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物等の電極材料で形成することが可能である。また、陽極12は、酸化インジウム錫(ITO)や酸化インジウム亜鉛等の光透過性を有する材料(透明電極)によって構成されていてもよい。このとき、有機発光層で発光された光は基板11側から取出されることが可能となる。
陽極12を形成する方法としては、ドライ成膜法とウエット成膜法とがある。ドライ(真空)成膜法には、蒸着法、スパッタリング法などがある。ドライ成膜法でパターンを形成する方法としては、メタルマスクによるパターン成膜やフォトレジスト、印刷などによるウエットエッチングやリフトオフなどの方法を用いることができる。
一方、ウエット成膜法としては、塗布法、インクジェット法などがある。これらの方法では、直接パターンを形成することが可能である。
ドライ成膜法の場合は、パターン精度や自由度、生産性などを考慮すると、ウエットエッチングやリフトオフを用いることが好ましい。一方、ウエット成膜法として、塗布法やインクジェット法が利用可能な場合は、直接パターンを描画することが可能であるため、さらに好ましい。
陽極12のシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましい。更に膜厚は材料にもよるが、通常10〜1000nm、好ましくは10〜200nmの範囲で選ばれる。
(第2工程)
第2工程は、基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する工程である。図2(b)において、基板11上にパターン化された陽極取出電極13およびパターン化された陰極取出電極14が図示されている。
陽極取出電極13および陰極取出電極14はそれぞれ、有機EL素子の陽極および陰極を外部電源等に接続して、電圧を印加するときに用いられる。陽極取出電極13および陰極取出電極14の材料としては、Al、Cr、Mo、Ti、Ta、Cu、Ag、Auなどの金属材料とその合金類が一般的に利用される。陽極取出電極13および陰極取出電極14を形成する方法についても、上記陽極12と同様である。蒸着法、スパッタリング法、塗布法、インクジェット法等の公知の方法を適用することが可能である。パターンを形成する方法としては、第1工程に記載した方法と同様の方法を使用することができる。
(第3工程)
第3工程は、陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する工程である。図2(c)において、陽極取出電極13の一部の上にパターン化された絶縁層15が図示されている。
絶縁層15は、後記する陰極を形成した際に、陽極取出電極13と陰極とが短絡しないように設けられる層である。絶縁層15を構成する材料としては、SiO、Si、Al、TiO、SiOxCy、SiOxNy、などの無機材料や、フォトレジスト等の絶縁性の有機材料、等が挙げられる。絶縁層15を形成する方法については、上記陽極12と同様である。蒸着法、スパッタリング法、塗布法、インクジェット法等の公知の方法を適用することが可能である。パターンを形成する方法としては、第1工程に記載した方法と同様の方法を使用することができる。
(第4工程)
第4工程は、基板、陽極、陽極取出電極、陰極取出電極および絶縁層の上に有機発光層を形成する工程である。図2(d)において、基板11、陽極12、陽極取出電極13、陰極取出電極14および絶縁層15の上に有機発光層16が図示されている。
有機発光層16は、陽極から直接、又は陽極から正孔輸送層等を介して注入される正孔と、陰極から直接、又は陰極から電子輸送層等を介して注入される電子とが、再結合することによって発光する層である。なお、発光する部分は、発光層の内部であってもよいし、発光層とそれに隣接する層との間の界面であってもよい。
有機発光層16は、ホスト化合物(ホスト材料)と、発光材料(発光ドーパント化合物)とを含む有機発光性材料で形成することが好ましい。有機発光層16をこのように構成すると、含有させる発光材料の種類等を適宜調整することによって任意の発光色を得ることができる。有機発光層16に含まれる発光材料としては、例えば、燐光発光材料(燐光性化合物、燐光発光性化合物)、蛍光発光材料等を用いることができる。なお、有機発光層16には、一種類の発光材料を含有させてもよいし、発光極大波長が互いに異なる複数種の発光材料を含有させてもよい。具体的な発光材料については、公知の材料から適宜選択して使用することができる。
有機発光層16を形成する方法については、上記第1工程の場合と同様であるが、有機発光材料の層を形成する方法としては、蒸着法が一般的に使用される。図1(a)のチャンバ102では、蒸着法によって有機発光層16を形成する装置が記載されている。
有機発光層16に加えて、必要に応じて、電子輸送層、正孔輸送層、正孔阻止層、電子阻止層、電子注入層(陰極バッファー層)、正孔注入層(陽極バッファー層)等の層を適宜形成することができる。このような各層の具体的な内容については、公知の知見から適宜選択して適用することができる。これらの各層を形成する方法としては、蒸着法が一般的に使用される。
(第5工程)
第5工程は、陰極取出電極上の一部の有機発光層および絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去する工程である。図2(e)において、陰極取出電極14上の一部の有機発光層16および絶縁層15上の一部の有機発光層16がレーザによって除去されて、それぞれ17bおよび17aと記載された箇所が図示されている。
有機発光層16は、基本的に有機化合物を主成分としている。そのため、高温に加熱することによって、有機化合物は熱分解されて、揮発し、飛散させることができる。陰極取出電極14上の一部の有機発光層16および絶縁層15上の一部の有機発光層16を高温に加熱して除去することによって、当該陰極取出電極14の一部と当該絶縁層15の一部は外界に露出されることとなる。その後、次工程で陰極をその上に形成することが可能となる。
有機発光層16の一部を高温に加熱して除去する手段として、レーザを用いる。レーザは指向性や収束性に優れており、特定の微細な部分のみに照射して、当該微細部分のみを高温に加熱することが可能である。
レーザによる加工には、熱加工と非熱加工とがある。熱加工は、レーザ光が固体材料の表面で吸収されて熱に変換され、その熱エネルギーで材料を溶融しながら行う加工のことである。熱的な作用を起こしやすい赤外線レーザが使用される。一方、非熱加工は、レーザアブレーション加工とも呼ばれるものであり、大気圧下でかなりの高温でしか溶融しない材料でもレーザ光が吸収された箇所を瞬時に溶融させ、蒸発、飛散させる加工のことである。加工内容に応じて赤外線レーザ、紫外線レーザ、パルスレーザ等が使用される。
本実施形態においては、加工部周辺への熱損傷が少なく、真空下でも大気圧下でも蒸発、飛散させて、有機化合物を除去することが可能であることから、レーザアブレーション加工が好ましい。
本実施形態において用いるレーザの波長は、有機層に対しエネルギー吸収される観点から、300〜700nmのものが好ましいが、これに限定されるものではない。
また、本実施形態において用いるレーザとしては、出力、周波数、デューティー比等で加工条件が広範囲にとれるパルスレーザが好ましく用いられる。
レーザの媒体による分類としては、固体レーザ、液体レーザ、ガスレーザ、半導体レーザ等があるが、高速かつ低熱ダメージとの観点から、固体レーザーまたはガスレーザーが好ましい。固体レーザとしては、ルビーレーザ、YAGレーザ、サファイアレーザ、チタンサファイアレーザ等を使用することが可能であり、特にYVOレーザが好ましい。またガスレーザとしては、COレーザ、ヘリウムネオンレーザ、アルゴンイオンレーザ、エキシマレーザ等を使用することが可能であり、特にエキシマレーザが好ましい。
このようなレーザによって除去する方法では、有機発光層16は瞬時に溶融し、蒸発、飛散される。熱分解されたものは低分子物質となるため、遠方まで飛散させることができ、真空ポンプ等を用いて、系内から除去・廃棄することが容易である。
図1(a)のチャンバ103には、真空下で有機発光層の一部をレーザによって除去する装置が記載されている。
本実施形態においては、レーザによって除去する位置を位置情報による調整機構によって調整することによって、レーザによって除去する有機発光層のパターン(形状、位置)を高い自由度で形成することができる。第5工程において、除去の対象となる、陰極取出電極上の一部の有機発光層および絶縁層上の一部の有機発光層の形状・位置を、レーザの照射条件を適宜調整することによって、種々変えることが可能である。その結果、有機発光層のパターンを高い自由度と精度で形成することができる。
(第6工程)
第6工程は、有機発光層、レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極およびレーザによって有機発光層が除去された絶縁層の上に陰極を形成する工程である。図2(f)において、有機発光層16、レーザによって有機発光層16が除去された陰極取出電極14およびレーザによって有機発光層16が除去された絶縁層15の上に陰極18が図示されている。
陰極18は、発光層に電子を供給(注入)する電極である。陰極を構成する材料は特に制限されないが、通常は、仕事関数の小さい(4eV以下)材料、例えば、金属(電子注入性金属)、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物等の電極材料で形成される。
陰極18を形成する方法については、蒸着法が一般的に使用される。図1(a)のチャンバ104では、蒸着法によって陰極14を形成する装置が記載されている。
陰極18は、陽極と同様に、光透過性を有する電極材料で形成することが可能である。この場合、例えば1nm以上20nm以下の膜厚になるように陰極形成用電極材料からなる金属膜を形成した後、この金属膜上に、陽極12で説明した導電性透明材料からなる膜を形成することにより、透明又は半透明の陰極を形成することができる。このとき、有機発光層16で発光された光は基板11の反対側から取出されることが可能となる。
(第7工程)
第7工程は、陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する工程である。第7工程では、陰極の上に、封止層のみを形成する方法、保護層のみを形成する方法、封止層と保護層の両者を形成する方法の3つの方法のうち、いずれの方法を適用してもよい。
図2(g)において、陰極18の上に封止層19を形成することが図示されている。図2(h)において、封止層19の上に保護層20を形成することが図示されている。第7工程において、封止層および保護層の両者を形成するときは通常、まず封止層19を形成してから、その上に保護層20を形成することが好ましい。
封止層19は、外部環境から有機発光層16を遮断・保護するためのものである。封止層19は、水蒸気や酸素に対するガスバリア性を有している。
封止層19を構成する材料としては、例えば、例えば、SiO、Si、Al、TiO、SiOxCy、SiOxNy、などの無機材料が使用される。
封止層19を形成する方法についても、蒸着法、スパッタリング法、CVD法、イオンプレーティング法等の公知の方法を適用することが可能である。図1(a)のチャンバ105では、スパッタリング法によって封止層19を形成する装置が記載されている。
保護層20は、封止層19上に設置し、内部の有機EL素子を外部の物理的な外力から保護する層である。
保護層20を構成する材料としては、例えば、例えば、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルスルホン等の熱可塑性樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等の硬化性樹脂が挙げられる。さらに、保護層20は、大気中の酸素、水分を遮断する機能を有していることが好ましい。すなわち、保護層20の少なくとも片方の表面にガスバリア層が形成されていることが好ましい。ガスバリア層は、有機系であっても無機系であってもよい。無機系のガスバリア層の材料としては、ケイ素、アルミニウム、チタン等の金属の金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、等がある。こうしたガスバリア層を備えた保護層20であれば、封止層19がない構成を取ることも可能である。
さらに、これらの樹脂からなる層を封止層等に密着させるために、接着層を設けて、ラミネートする方法を取ることもできる。接着層を構成する材料としては、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれも使用することができる。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、シリコーン樹脂系、ユリア樹脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、レゾルシノール樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂系、ポリウレタン樹脂系等の熱硬化性樹脂が挙げられる。光硬化性樹脂としては、例えば、エステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、メラミンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート等の各種アクリレート、又はウレタンポリエステル等の樹脂を用いたラジカル系光硬化性樹脂、エポキシ、ビニルエーテル等の樹脂を用いたカチオン系光硬化性樹脂、等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、アイオノマー等の使用が可能である。
保護層20を形成する方法については、ラミネート法等の公知の方法を適用することが可能である。図1(a)のチャンバ106では、ラミネート法によって保護層20を形成する装置が記載されている。
第4工程から第7工程までは、長尺の基板を用いることによって、連続して加工することが可能である。そのため、各工程を行う装置を備えたチャンバを連結させて、ロールツーロール方式で生産性よく、有機EL素子を製造することができる。また、蒸着法やスパッタリング法等の気相法を用いることが好ましいため、第4工程から第7工程までは、真空下で行うことが好ましい。
(第8工程)
第8工程は、基板、陽極取出電極、絶縁層および陰極取出電極の各一部の上の、有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、陽極取出電極および陰極取出電極を基板上に露出させる工程である。図2(i)において、基板11、陽極取出電極13、絶縁層15および陰極取出電極14の各一部の上の、有機発光層16、陰極18、封止層19および保護層20の少なくとも一方がレーザによって除去されて、陽極取出電極13および陰極取出電極14が基板上に露出し、それぞれ21aおよび21bと記載された箇所が図示されている。
第8工程において、陽極取出電極13の一部および陰極取出電極14の一部の周辺付近の有機発光層16、陰極18、封止層19および保護層20の少なくとも一方をレーザによって高温に加熱して除去することによって、当該陽極取出電極13の一部および陰極取出電極14の一部は外界に露出されることとなる。そのため、次の第9工程で有機EL素子を断裁した後、個々の有機EL素子を実際に発光させる場合に、外部の電源等と有機EL素子の各電極とを接続することが容易となる。
レーザによって除去する方法の具体的な内容については、前記第5工程において説明した内容と同様であるので、その説明を省略する。
一般に、有機発光層はレーザによって飛散させ易い。そのため、当該有機発光層の上に存在する封止層および保護層も同時に飛散させることができる。但し、レーザによって除去されるものには、高分子量の保護層が含まれる場合があるため、レーザの照射の条件は除去させる対象物に応じて適宜調整することが好ましい。
また、レーザによって熱分解されるものは、第5工程の場合と比べて比較的分子量が高いものとなるため、飛散させて、系内から除去・廃棄することを容易とするために、大気圧下で行うことが好ましい。
第8工程において、除去する有機発光層16、陰極18、封止層19および保護層20の形状・位置を、レーザの照射条件を適宜調整することによって、種々変えることが可能である。その結果、パターン化された陽極取出電極13およびパターン化された陰極取出電極14のパターン(形状、位置)にかかわらず、露出させる陽極取出電極および陰極取出電極のパターンを高い自由度と精度で形成することができる。
また、本実施形態においては、レーザによって除去する位置を位置情報による調整機構によって調整することによって、有機発光層16、露出させる陽極取出電極13および陰極取出電極14のパターンの自由度と精度を高めることができる。
(第9工程)
第9工程は、第8工程で、レーザによって有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方が除去された基板の一部で基板を断裁して、閉じられた線形状の有機発光層を有する有機EL素子を形成する工程である。図2(j)において、有機発光層16、陰極18、封止層19および保護層20が除去された基板11の一部で基板11を断裁して、閉じられた線形状の有機発光層を有する有機EL素子が図示されている。得られた有機EL素子は、発光部Eと陽極取出電極部T1と陰極取出電極部T2とを有している。
基板を断裁する方法は、公知の方法を適宜選択して適用することができる。その際、断裁する位置を位置情報による調整機構によって調整することが好ましい。図1(c)のチャンバ108には、大気圧下で、上下のカッターによって基板を断裁する装置が記載されている。
図5(a)は、本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の模式的平面図である。図5(b)は、その陽極取出電極部A−Aの模式的断面図である。図5(c)は、その陰極取出電極部B−Bの模式的断面図である。L1とL2は、第8工程において、レーザによって除去された箇所を示している。
有機EL素子の陽極取出電極部L1と陰極取出電極部L2において、それぞれ露出している陽極取出電極13と陰極取出電極14に電圧を掛けることによって、閉じられた線形状の有機発光層を有する発光部Cが発光することとなる。
[第1実施形態の変形例]
第1実施形態は、長尺の基板を使用している。第1実施形態の変形例として、基板として枚葉式の基板を使用することができる。その場合には、第1実施形態の製造方法における第9工程はない。図1に示された各工程に相当するチャンバ102〜107を個々に切り離して、第1工程から第8工程の各工程を順に行うことによって、枚葉形態の有機EL素子を製造することができる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態の製造方法によると、第5工程と第8工程の2つの工程で、レーザによって除去を行うことによって、いずれか1つの工程でのみレーザによる除去を行う場合やレーザによる除去を全く行わない場合に比べて、より一層広い自由度で有機EL素子のパターンを形成することが可能となる。
また、長尺の基板を使用すると、ロールツーロール方式で連続的に、簡便で自由度の高いパターンを形成することが可能となり、生産性が高くなり、低コスト化が可能となる。
また、陽極、取出電極および絶縁層のパターン形成においては、マスク等によるパターン化が必要であるが、それ以降の複数の有機発光層等の形成工程、封止層形成工程および保護層形成工程では全面での成膜(ベタ成膜)や全面での貼り合わせを行うことができ、各工程でのパターン形成が不要であり、マスク等を用いないため、製造コストを少ないものとすることができる。
また、レーザによる除去加工の精度を高めることによって、有機発光層、陽極取出電極および陰極取出電極の形状や位置を微細で複雑に設置した有機EL素子を製造することが可能となる。
さらに、第5工程におけるレーザによる除去では、陰極形成前に有機発光層のみを除去するものであり、比較的分解し易い有機発光層だけの飛散であり、他の層への汚染が少なく、有機EL素子としての欠陥が起こりにくいものである。第8工程におけるレーザによる除去では、封止層や保護層を形成した後に行うものであり、飛散物によって有機発光層等が汚染されるおそれは少なく、有機EL素子としての性能に影響を与えるおそれは少ない。また、取出電極部を形成するために行われるものであり、大気圧下等の一般環境下で作業を行なうことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態の製造装置、製造方法、効果は、第1実施形態のそれらと多くの部分が共通している。そのため、主に、第1実施形態と異なる部分についてのみ以下に説明し、その他の内容は第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
(第2実施形態の有機EL素子の製造装置)
本発明の第2実施形態に係る有機EL素子の製造方法は、絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去することをしない以外は第1実施形態に係る有機EL素子の製造方法と同様である。したがって、第2実施形態の有機EL素子の製造装置は、第1実施形態の有機EL素子の製造装置と同様のものである。第2実施形態の有機EL素子の製造装置を構成する各装置は、第1実施形態の有機EL素子の製造装置と共通であるため、その説明を省略する。
(第2実施形態の有機EL素子の製造方法)
第2実施形態の有機EL素子の製造方法は、基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程と、基板、陽極、陽極取出電極、陰極取出電極および絶縁層の上に有機発光層を形成する第4工程と、陰極取出電極上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第5工程と、有機発光層およびレーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極の上に陰極を形成する第6工程と、陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第7工程と、基板、陽極取出電極、絶縁層および陰極取出電極の各一部の上の、有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、陽極取出電極および陰極取出電極を基板上に露出させる第8工程と、第8工程で、レーザによって有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方が除去された基板の一部で基板を断裁して、閉じられた線形状の有機発光層を有する有機EL素子を形成する第9工程とを有している。
第2実施形態の製造方法では、第1実施形態における第5工程において、陰極取出電極上の一部の有機発光層のみをレーザによって除去して、絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去することをしない。そのため、第6工程においては、絶縁層の上に陰極が形成されることはない。したがって、第8工程において、有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、陽極取出電極および陰極取出電極を基板上に露出させた際に、陽極取出電極上の絶縁層の上に存在する有機発光層の端部が外部に露出することとなる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る有機EL素子の製造方法の各工程における模式的断面図である。図3(a)〜(j)は、第1実施形態の場合の図2(a)〜(j)と同様に、第2実施形態の有機EL素子の製造方法の第1工程から第9工程に対応している。すなわち、図3の(a)から(f)に至る各模式的断面図はそれぞれ、第2実施形態の有機EL素子の製造方法の第1工程から第6工程において行われる加工時の断面の形態を示したものである。図3の(g)と(h)の各模式的断面図はそれぞれ、第2実施形態の有機EL素子の製造方法の第7工程において行われる、封止層を形成する工程と保護層を形成する工程の断面の形態を示したものである。図3の(i)と(j)の各模式的断面図はそれぞれ、第2実施形態の有機EL素子の製造方法の第8工程と第9工程において行われる加工時の断面の形態を示したものである。
図3(e)の模式的断面図において、陰極取出電極14上の一部の有機発光層16がレーザによって除去された箇所17は存在する。しかし、第1実施形態の図3(e)の模式的断面図における17aに相当する、絶縁層15上の一部の有機発光層16がレーザによって除去された箇所は存在しない。そのため、図3(f)の模式的断面図において、絶縁層15の上に陰極18が直接形成されることはない。したがって、図3(i)の模式的断面図のレーザによって除去された箇所21aにおいて、陽極取出電極上の絶縁層の上に存在する有機発光層の端部が外部に露出している。
第2実施形態の有機EL素子の模式的平面図は、図5(b)において、有機発光層16の端部が外部に露出したものとなる(不図示)。
第2実施形態においては、第5工程において、絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去することをしないため、パターンが簡略化され、レーザによる除去操作に要する時間が短縮されて、生産性が上昇するという効果がある。但し、上記したように、陽極取出電極上の絶縁層の上に存在する有機発光層の端部が外部に露出しているため、このことによって有機EL素子の耐久性能等が低下するようなことがあれば、封止剤によって端部を封止する等の措置を講じることが必要となる。
[第2実施形態の変形例]
第2実施形態は、長尺の基板を使用している。第2実施形態の変形例として、基板として枚葉式の基板を使用することができる。その場合には、第2実施形態の製造方法における第9工程はない。図1に示された各工程に相当するチャンバ102〜107を個々に切り離して、第1工程から第8工程の各工程を順に行うことによって、枚葉形態の有機EL素子を製造することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態の製造装置、製造方法、効果は、第1実施形態および第2実施形態のそれらと多くの部分が共通している。そのため、主に、第1実施形態および第2実施形態と異なる部分についてのみ以下に説明し、その他の内容は、第1実施形態および第2実施形態と同様であるので、それらの説明を省略する。
(第3実施形態の有機EL素子の製造装置)
本発明の第3実施形態に係る有機EL素子の製造方法は、陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する工程を有していない。そのため、第3実施形態の有機EL素子の製造装置は、基板上に絶縁層を形成する装置を有していない。このこと以外は、第1実施形態および第2実施形態の有機EL素子の製造装置と同様のものである。
(第3実施形態の有機EL素子の製造方法)
第3実施形態の有機EL素子の製造方法は、基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、基板、陽極、陽極取出電極および陰極取出電極の上に有機発光層を形成する第3工程と、陰極取出電極上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第4工程と、有機発光層およびレーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極の上に陰極を形成する第5工程と、陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第6工程と、基板、陽極取出電極および陰極取出電極の各一部の上の、有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、陽極取出電極および陰極取出電極を基板上に露出させる第7工程と、第7工程で、レーザによって有機発光層、陰極、封止層および保護層の少なくとも一方が除去された基板の一部で基板を断裁して、閉じられた線形状の有機発光層を有する有機EL素子を形成する第8工程とを有している。
第3工程から第6工程までは、長尺の基板を用いることによって、連続して加工することが可能である。そのため、各工程を行う装置を備えたチャンバを連結させて、ロールツーロール方式で生産性よく、有機EL素子を製造することができる。また、蒸着法やスパッタリング法等の気相法を用いることが好ましいため、第3工程から第6工程までは、真空下で行うことが好ましい。第7工程は、レーザによって熱分解されるものが比較的分子量が高いものとなるため、飛散させて、系内から除去・廃棄することを容易とするために、大気圧下で行うことが好ましい。
第3実施形態の製造方法は、第2実施形態における陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程に相当する工程を有していない。それ以外の工程は、第2実施形態と同様に行われる。そのため、第2実施形態の製造方法と比べて、工程数が1つ少ない。
図4は、本発明の第3実施形態に係る有機EL素子の製造方法の各工程における模式的断面図である。図4(a)と(b)の各模式的断面図はそれぞれ、第3実施形態の製造方法の第1工程と第2工程に対応している。図4には、第2実施形態の場合の図3(c)に相当する工程は存在しない。図4の(c)から(e)に至る各模式的断面図はそれぞれ、第3実施形態の製造方法の第3工程から第5工程において行われる加工時の断面の形態を示したものである。図4の(f)と(g)の各模式的断面図はそれぞれ、第3実施形態の製造方法の第6工程において行われる、封止層を形成する工程と保護層を形成する工程の断面の形態を示したものである。図4の(h)と(i)の各模式的断面図はそれぞれ、第3実施形態の製造方法の第7工程と第8工程において行われる加工時の断面の形態を示したものである。
第3実施形態の製造方法の第3工程において、有機発光層16が形成されるのは、基板、陽極、陽極取出電極および陰極取出電極の上である(図4(c)参照)。また、第4工程において、レーザによって除去されるのは、陰極取出電極上の一部の有機発光層のみである(図4(d)参照)。
第3実施形態の有機EL素子の模式的平面図は、図5(a)、(b)において、絶縁層15を有しないものである。また、図5(b)において、有機発光層16の端部が外部に露出したものとなる(不図示)。
第3実施形態においては、第4工程において、陽極取出電極上の有機発光層をレーザによって除去することをしないため、パターンが簡略化され、レーザによる除去操作に要する時間が短縮される。また、第1実施形態や第2実施形態に存在するパターン化された絶縁層を形成する工程を有していないため、製造時間が短縮されて、生産性が上昇するという効果を有する。但し、陽極取出電極上の有機発光層の端部が外部に露出しているため、このことによって有機EL素子の耐久性能等が低下するようなことがあれば、封止剤によって端部を封止する等の措置を講じることが必要となる。
[第3実施形態の変形例]
第3実施形態は、長尺の基板を使用している。第3実施形態の変形例として、基板として枚葉式の基板を使用することができる。その場合には、第3実施形態の製造方法における第8工程はない。図1に示された各工程に相当するチャンバ102〜107を個々に切り離して、第1工程から第7工程の各工程を順に行うことによって、枚葉形態の有機EL素子を製造することができる。
11 基板
12 陽極
13 陽極取出電極
14 陰極取出電極
15 絶縁層
16 有機発光層
18 陰極
19 封止層
20 保護層
100 有機EL素子の製造装置

Claims (10)

  1. 基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、
    前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、
    前記陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程と、
    前記基板、前記陽極、前記陽極取出電極、前記陰極取出電極および前記絶縁層の上に有機発光層を形成する第4工程と、
    前記陰極取出電極上の一部の有機発光層および前記絶縁層上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第5工程と、
    前記有機発光層、前記レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極および前記レーザによって有機発光層が除去された絶縁層の上に陰極を形成する第6工程と、
    前記陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第7工程と、
    前記基板、前記陽極取出電極、前記絶縁層および前記陰極取出電極の各一部の上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極を前記基板上に露出させる第8工程と
    を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  2. 前記第4工程から前記第7工程までを連続的に真空下で行い、前記第8工程を大気圧下で行うことを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  3. 基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、
    前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、
    前記陽極取出電極の一部の上にパターン化された絶縁層を形成する第3工程と、
    前記基板、前記陽極、前記陽極取出電極、前記陰極取出電極および前記絶縁層の上に有機発光層を形成する第4工程と、
    前記陰極取出電極上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第5工程と、
    前記有機発光層および前記レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極の上に陰極を形成する第6工程と、
    前記陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第7工程と、
    前記基板、前記陽極取出電極、前記絶縁層および前記陰極取出電極の各一部の上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極を前記基板上に露出させる第8工程と
    を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 前記第4工程から前記第7工程までを連続的に真空下で行い、前記第8工程を大気圧下で行うことを特徴とする請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  5. 基板上にパターン化された陽極を形成する第1工程と、
    前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する第2工程と、
    前記基板、前記陽極、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極の上に有機発光層を形成する第3工程と、
    前記陰極取出電極上の一部の有機発光層をレーザによって除去する第4工程と、
    前記有機発光層および前記レーザによって有機発光層が除去された陰極取出電極の上に陰極を形成する第5工程と、
    前記陰極の上に封止層および保護層の少なくとも一方を形成する第6工程と、
    前記基板、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極の各一部の上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方をレーザによって除去して、前記陽極取出電極および前記陰極取出電極を前記基板上に露出させる第7工程と
    を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  6. 前記第3工程から前記第6工程までを連続的に真空下で行い、前記第7工程を大気圧下で行うことを特徴とする請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  7. 前記レーザによって除去する位置を位置情報による調整機構によって調整することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  8. 前記基板として長尺の基板を用いることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  9. 基板上にパターン化された陽極を形成する装置と、
    前記基板上にパターン化された陽極取出電極およびパターン化された陰極取出電極を形成する装置と、
    前記基板上に有機発光層を形成する装置と、
    前記有機発光層の一部をレーザによって除去する装置と、
    前記有機発光層の上に陰極を形成する装置と、
    前記基板上に封止層を形成する装置および前記基板上に保護層を形成する装置の少なくとも一方と、
    前記基板上の、前記有機発光層、前記陰極、前記封止層および前記保護層の少なくとも一方の一部をレーザによって除去する装置と
    を有する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造装置。
  10. さらに、前記基板上に絶縁層を形成する装置を有していることを特徴とする請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造装置。
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