JPWO2015129313A1 - パワーステアリング装置及びパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法 - Google Patents
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Abstract
ボール循環溝42の一端側に開口形成される第1接続通路50の内端部において、該内端部の開口に沿う周方向範囲のうちボール循環溝42の他端側に開口形成される第2接続通路60に対して遠い側に、前記内端部開口へと向かって内径が漸次縮小する第1テーパ部54を設けると共に、第2接続通路60の内端部において、該内端部の開口に沿う周方向範囲のうち第1接続通路50に対して遠い側に、前記内端部開口へと向かって内径が漸次縮小する第2テーパ部64を設け、第1接続通路50及び第2接続通路60を、ナット41の回転方向における第1テーパ部54と第2テーパ部64の間の角度θ1が180度未満となるように構成した。
Description
本発明は、例えばベルトを介して伝達されるモータの回転力でもってラック軸の移動をアシストするラックアシスト式の操舵装置として用いられるパワーステアリング装置及びこれに用いるボールねじの製造方法に関する。
従来のラックアシスト式のパワーステアリング装置に用いられるボールねじとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
すなわち、このボールねじは、ねじ軸とナットの内外周部に対向形成された1対のボールねじ溝間にチューブを介して循環する複数の転動体たるボールが介装されることにより構成され、前記ナットに設けられるボール入出孔と前記ボールねじ溝(ナット側ボールねじ溝)との接続部を拡径テーパ状に加工処理することにより、チューブとボールねじ溝との間におけるボールの円滑な移動を確保している。
しかしながら、前記従来技術に係るボールねじでは、前記拡径テーパ処理部によってボールの移動は円滑になるものの、該拡径テーパ処理部ではボールの荷重を受けられないことから、該ボールの荷重負担領域(以下、「負荷領域」と略称する。)が狭められてしまうという問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、ボールの負荷領域を比較的広く確保しながらボールの円滑な移動を実現し得るパワーステアリング装置等を提供するものである。
本発明は、とりわけ、ボール循環溝の一端側に開口形成される第1接続通路の内端部において、該内端部の開口に沿う周方向範囲のうちボール循環溝の他端側に開口形成される第2接続通路に対して遠い側に、前記内端部開口に向かって内径が漸次縮小する第1テーパ部を設けると共に、前記第2接続通路の内端部において、該内端部の開口に沿う周方向範囲のうち前記第1接続通路に対して遠い側に、前記内端部開口に向かって内径が漸次縮小する第2テーパ部を設け、前記第1接続通路及び第2接続通路を、ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が180度未満となるように構成したことを特徴としている。
本発明によれば、第1テーパ部及び第2テーパ部を設けたことで、ボールの負荷領域を比較的大きく確保しつつ、第1、第2接続通路とボール循環溝の間におけるボールの移動の円滑化を図ることができる。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置及び該パワーステアリング装置用ボールねじの製造方法の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、下記の実施形態では、当該パワーステアリング装置等を自動車の操舵装置に適用したものを示している。
すなわち、このパワーステアリング装置は、図1に示すように、その一端側がステアリングホイール1と一体回転可能に連係される入力軸2と、その一端側が図示外のトーションバーを介して入力軸2の他端側に相対回転可能に連結され、その他端側がラック・ピニオン機構4を介して転舵輪5L,5Rに連係される出力軸3と、入力軸2の外周側に配置され、この入力軸2と出力軸3の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサ6とこのトルクセンサ6や図示外の車速センサ等の検出結果に基づいて運転者の操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを後述のラック軸7に付与するモータユニット30と、該モータユニット30の出力(回転力)を減速しつつ後述のラック軸7の軸方向移動力へと変換して伝達する伝達機構20と、から主として構成されている。
前記ラック・ピニオン機構4は、出力軸3の一端部の外周に形成された図外のピニオン歯と当該出力軸3の一端部にほぼ直交するように配置されるラック軸7の軸方向所定範囲に形成される図外のラック歯とが噛合してなるもので、出力軸3の回転方向に応じてラック軸7が軸方向に移動するようになっている。そして、ラック軸7の各端部はそれぞれタイロッド8,8及びナックルアーム9,9を介して転舵輪5R,5Lに連係されており、ラック軸7が軸方向へと移動して各タイロッド8,8を介して各ナックルアーム9,9が引っ張られることで、転舵輪5R,5Lの向きが変更されるようになっている。
前記ラック軸7は、図1、図2に示すように、ラック・ピニオン機構4の収容に供する第1ギヤハウジング11と、前記伝達機構20の収容に供する第2ギヤハウジング12と、を一体的に構成してなるギヤハウジング10内に、軸方向移動自在に収容されている。なお、第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、第2ハウジング12の接合端部に突設された凸部12aを第1ギヤハウジング11の接合端部に穿設された凹部11aに嵌合させた状態で、ギヤハウジング10とモータユニット30とを締結する複数(本実施形態では3つ)のボルト13でもって、モータユニット30と共締め固定されている。
前記伝達機構20は、図2に示すように、後述する電動モータ31の出力軸31aの先端部外周に一体回転可能に設けられ、該出力軸31aの軸線L1を中心に回転する入力側プーリ21と、ラック軸7の外周に相対回転可能に設けられ、前記入力側プーリ21の回転力に基づいてラック軸7の軸線L2を中心に回転する出力側プーリ22と、該出力側プーリ22とラック軸7の間に介装され、前記出力側プーリ22の回転を減速しつつラック軸7の軸方向運動に変換するボールねじ40と、入力側プーリ21と出力側プーリ22とに跨って巻回され、入力側プーリ21の回転を出力側プーリ21へと伝達することで前記両プーリ21,22の同期回転に供するベルト23と、から主として構成され、前記両ギヤハウジング11,12の接合端部間に画成された伝達機構収容部14内に収容配置されている。
前記ボールねじ40は、図2〜図4に示すように、ラック軸7を包囲する筒状に形成され、該ラック軸7に対して相対回転自在に設けられたナット41と、ラック軸7の外周に設けられた螺旋状の軸側ボールねじ溝42aとナット41の内周に設けられた螺旋状のナット側ボールねじ溝42bとにより構成されるボール循環溝42と、該ボール循環溝42内にて転動可能に介装された複数のボール43と、前記ボール循環溝42の両端を繋いで該ボール循環溝42の両端部間におけるボール43の循環に供する筒状の接続部材であるチューブ44と、から主として構成されている。
前記ナット41は、軸方向一端部がボールベアリング24を介して第1ギヤハウジング11に回転自在に支持され、他端部の外周面に出力側プーリ22が嵌着固定されている。なお、前記ボールベアリング24は、ナット41と一体に構成された内輪24aと、第1ギヤハウジング11の内周面に圧入されると共にロックナット25によって締結された外輪24bと、前記内外輪24a,24b間に転動自在に介装された複数のボール24cと、から構成されている。
そして、前記両ボールねじ溝42a,42b及び前記内外輪24a,24b間には、それぞれ前記各ボール43,24cの転動に伴う摩擦の潤滑に供する所定のグリスが塗布されている。
また、前記ナット41には、図4、図5に示すように、その軸方向一端側に、チューブ44の一端部が接続されてボール循環溝42にボール43を供給又は排出する第1接続通路50が、前記ボール循環溝42(ナット側ボールねじ溝42b)の一端部に開口するように貫通形成されている。同様に、軸方向他端側にも、具体的な図示については省略するものの、チューブ44の他端部が接続されてボール循環溝42からボール43を排出又は供給する第2接続通路60が、前記ボール循環溝42(ナット側ボールねじ溝42b)の他端部に開口するように貫通形成されている。
前記第1、第2接続通路50,60は、それぞれナット41の外周面に開口形成され、チューブ44の接続に供する第1大径部51及び第2大径部61と、該第1、第2大径部51,61から内方へ向かってそれぞれ段差縮径状に一定の内径でもって形成され、ナット41の内周面(ナット側ボールねじ溝42b)に開口する第1同径部52及び第2同径部62と、を有し、前記第1大径部51と前記第1同径部52の間には第1段部53が、前記第2大径部61と前記第2同径部62の間には第2段部63が、それぞれ形成されている。そして、前記第1接続通路50と前記第2接続通路60とは、ナット41の回転方向における後述の第1テーパ部54と第2テーパ部64との間の角度θ1が90度以上かつ180度未満となるように構成されている(図6参照)。
また、前記第1同径部52の内端部には、軸側ボールねじ溝42a側の開口縁に沿う周方向範囲のうち第2同径部62に対して遠い側に、軸側ボールねじ溝42a側に向けて内径が漸次縮小する第1テーパ部54が設けられている。同様に、前記第2同径部62の内端部にも、軸側ボールねじ溝42a側の開口縁に沿う周方向範囲のうち第1同径部52に対して遠い側に、軸側ボールねじ溝42a側に向けて内径が漸次縮小する第2テーパ部64が設けられている。そして、かかる構成により、ナット41の回転軸における第1、第2テーパ部54,64の内面と軸側ボールねじ溝42aの外面との間の距離Sが、ボール循環溝42側からチューブ44側に向かって漸次増大するようになっている。なお、前記第1、第2テーパ部54,64のテーパ角θ2は、120度未満に設定されている(図6参照)。
ここで、前記第1、第2テーパ部54,64を含む第1、第2接続通路50,60はいずれも、ナット41外周側より挿入される前記各テーパ部54,64に沿った先細り状のテーパ加工部72bを先端部に有するテーパ加工用ドリル72でもって機械加工を行うことにより形成される(図7、図8参照)。なお、かかる両接続通路50,60の具体的な加工方法については、ボールねじ40の製造方法として後に詳述する。
前記チューブ44は、筒状を呈し、一端部が第1段部53と当接するようにして第1大径部51に嵌挿され、他端部が第2段部63と当接するようにして第2大径部61に嵌挿されている。かかる第1、第2段部53,63への当接によって、チューブ44を組み付ける際の挿入方向の位置決めが容易に行えるようになっている。
また、前記チューブ44の一端部及び他端部には、第1、第2テーパ部54,64と対向する側に、第1、第2同径部52,62とボール循環溝42との間におけるボール43の移動を案内する第1案内部44a及び第2案内部44bが、第1、第2同径部52,62の各内端部開口から軸側ボールねじ溝42aに近接する位置まで延設されている。これら第1、第2案内部44a,44bは、舌片状を呈し、ボール循環溝42と連続するように構成され、ボール43の第1同径部52からボール循環溝42側の移動、又はボール循環溝42から第2同径部62側の移動を円滑化しうる曲面状に形成されている。
前記モータユニット30は、図2に示すように、出力軸31aが突設された軸方向一端側が第2ギヤハウジング12に支持固定され、入力側プーリ21を回転駆動することによって伝達機構20を介してラック軸7に操舵アシスト力を発生させる電動モータ31と、該電動モータ31の他端側に付設され、操舵トルクや車両速度等の所定パラメータに応じて前記電動モータ31を駆動制御する電子コントローラ32と、が一体的に構成されたものである。
以下、前記ボールねじ40の製造方法について、図4、図7及び図8に基づいて説明する。
まず、図7に示すように、前記ナット41の一端部外周側から、通路加工用ドリル71でもって、第1大径部51と第1同径部52の下穴とを同時に穿設する。具体的には、前記通路加工用ドリル71をナット41外周側より単一の方向に沿って軸方向移動させて、該ドリル71の先端側に有する小径刃71bでもって第1同径部52の下穴を穿設しながら、基端側に有する大径刃71aでもって第1大径部51を形成する。同様に、ナット41の他端側においても、前記通路加工用ドリル71を一方向に軸方向移動させ、第2大径部61と第2同径部62の下穴とを同時に穿設する。
続いて、前記第1、第2大径部51,61等を加工した後、図8に示すように、前記第1接続通路50の第1大径部51側から、該第1大径部51の中心に沿ってテーパ加工用ドリル72を軸方向移動させて、該ドリル72の直線部72aでもって第1、第2同径部52,62を形成しながら、該ドリル72の先端部に有するテーパ加工部72bでもって第1テーパ部54を形成することによって、第1接続通路50を貫通形成する。同様に、第2接続通路60側においても、第2大径部61側から該第2大径部61の中心に沿って前記テーパ加工用ドリル72を軸方向移動させて第2同径部62及び第2テーパ部64を形成することにより、第2接続通路60を貫通形成する。
その後、図4に示すように、かかる機械加工により形成されたナット41の第1、第2接続通路50,60のうち第1、第2大径部51,61にチューブ44の一端部及び他端部をそれぞれ第1、第2段部53,63に当接するまで嵌挿して固定することにより、前記ボールねじ40の組立が完了する。
以下、本実施形態に係るパワーステアリング装置の特異な作用効果について、図5、図9及び図10に基づき、従来技術及び他の比較例と対比しながら説明する。
第1、第2接続通路50,60を形成するにあたって、図9に示す従来技術として例示した第1比較例のように両接続通路50,60とボール循環溝42の各境界部を拡径テーパ加工部Tにより滑らかに繋げたり、図10に示す第2比較例のように第1、第2接続通路50,60をそれぞれボール循環溝42の外周側に寄せて形成したりした場合には、各図にて矢印で示すように、ボール43の負荷領域が狭められてしまう問題があった。
これに対し、本実施形態では、図5に示すように、前記第1、第2接続通路50,60の内端部に、それぞれナット側ボールねじ溝42bとの開口に向けて内径が漸次縮小する第1、第2テーパ部54,64を設ける構成としたことから、前記ボール43の負荷領域を比較的長く確保しながら、第1、第2接続通路50,60とボール循環溝42の間におけるボール43の移動の円滑化を図ることができる。その結果、前記パワーステアリング装置の良好な操舵感を確保することが可能となっている。
しかも、前記第1、第2テーパ部54,64については、ナット41の回転方向における当該各テーパ部54,64の内面と軸側ボールねじ溝42aの外面との距離がボール循環溝42側からチューブ44側に向けて漸次増大する構成となっているため、ボール43の進行方向の変化が円滑なものとなって、より滑らかな操舵感の実現に供される。
また、前記第1、第2テーパ部54,64を設けるに際して、ナット41の回転方向における第1テーパ部54と第2テーパ部64の間の前記角度θ1が180度未満となるように構成したことで、図11に示す前記両テーパ部54,64間の角度θ1が180度以上の場合に比べて、前記ボール43の負荷領域を一層長く確保することが可能となっている。
さらに、前記両テーパ部54,64間の角度を90度以上となるように設定したことで、第1、第2接続通路50,60とボール循環溝42との相対角を抑制し、該各接続通路50,60とボール循環溝42の間におけるボール43の移動のさらなる円滑化に供される。
加えて、前記各テーパ部54,64のテーパ角を120度未満となるように設定したことから、第1、第2接続通路50,60とボール循環溝42との間におけるボール43の移動をより一層円滑化できるメリットがある。
また、図9に示す前記従来技術のように、第1、第2接続通路50,60とボール循環溝42とを拡径テーパ部Tによって形成する場合、該拡径テーパ部Tについては、第1、第2接続通路50,60とは全く別々に加工する必要があり、ボールねじ40の生産性の低下を招来してしまう問題があった。
これに対して、本実施形態に係る前記ボールねじ40のように、第1、第2テーパ部54,64を、ナット側ボールねじ溝42bに向かって漸次縮径するように形成したことにより、特にワークであるナット41の姿勢等を変更することなく、前記通路加工用ドリル71による第1、第2大径部51,61及び第1、第2同径部52,62の加工後、該通路加工用ドリル71と同じ軸線上で前記テーパ加工用ドリル72を軸方向移動するのみで当該第1、第2テーパ部54,64を形成することができるため、ボールねじ40の生産性の低下を招来してしまうおそれもない。
換言すれば、本実施形態の場合、前記第1、第2テーパ部54,64を含む第1、第2接続通路50,60全体を上記ドリル加工のみでもって形成できることから、該第1、第2接続通路50,60を容易かつ高精度に形成することができる。
とりわけ、前記第1、第2同径部52,62及び第1、第2テーパ部54,64については、単一の前記テーパ加工用ドリル72でもって同時加工できるため、前記ボールねじ40の生産性低下を抑制すると共に、良好な加工作業性を確保できるメリットもある。
さらに、前記第1、第2段部53,63についても、前記通路加工用ドリル71でもって第1、第2大径部51,61を形成する際に、当該ドリル71の大径刃71aの先端面により同時加工できることから、前記ボールねじ40の加工性をより良好なものとすることができる。
また、前記第1、第2接続通路50,60においては、それぞれ内径が前記チューブ44の内径とほぼ同一の一定の内径を有する第1、第2同径部52,62が設けられていることで、当該第1、第2接続通路50,60内におけるボール43の滑らかな移動が確保されている。
そのうえ、前記チューブ44の嵌挿部分については、該チューブ44の肉厚分だけ拡径してなる第1、第2大径部51,61として構成し、その間に第1、第2段部53,63を設けたことにより、前記チューブ44の取付にあたっては、該チューブ44の各端部を第1、第2段部53,63にそれぞれ当接するまで嵌挿すればよいため、該チューブ44の位置決めを容易に行えるメリットもある。
また、前記チューブ44についても、前記各端部の第1、第2テーパ部54,64と対向する側に、前記各接続通路50,60の内端部開口から軸側ボールねじ溝42aに近接する位置まで延出する第1案内部44a及び第2案内部44bを設けたことにより、第1、第2接続通路50,60とボール循環溝42の間におけるボール43の一層円滑な移動の実現に供される。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばナット側ボールねじ溝42bの周方向における第1、第2接続通路50,60の開口位置など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、適用するボールねじ40やパワーステアリング装置の仕様等に応じて自由に変更することができる。
以下、前記実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項6に記載のパワーステアリング装置において、
前記接続部材の一端部には、前記第1テーパ部と対向するかたちで前記第1接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第1案内部が設けられると共に
前記接続部材の他端部には、前記第2テーパ部と対向するかたちで前記第2接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第2案内部が設けられていることを特徴とするパワーステアリング装置。
前記接続部材の一端部には、前記第1テーパ部と対向するかたちで前記第1接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第1案内部が設けられると共に
前記接続部材の他端部には、前記第2テーパ部と対向するかたちで前記第2接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第2案内部が設けられていることを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、接続通路からボール潤滑溝内へのボールの案内が可能となるため、該ボールのより円滑な移動の実現に供される。
(b)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、それぞれテーパ角が120度未満となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。
前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、それぞれテーパ角が120度未満となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、接続通路とボール循環溝との間のボールの移動のさらなる円滑化に供される。
(c)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1接続通路及び第2接続通路は、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が90度以上となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。
前記第1接続通路及び第2接続通路は、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が90度以上となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、第1、第2接続通路とボール循環溝との相対角が抑制され、各接続通路とボール循環溝との間におけるボールの移動のさらなる円滑化に供される。
(d)請求項7に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記接続部材は、筒状に形成され、一端側が前記第1接続通路に、他端側が前記第2接続通路にそれぞれ嵌挿され、
前記第1接続通路は、前記接続部材の一端部と前記第1テーパ部との間に、前記第1接続通路の内径が変化しない第1同径部を有すると共に、
前記第2接続通路は、前記接続部材の他端部と前記第2テーパ部との間に、前記第2接続通路の内径が変化しない第2同径部を有することを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記接続部材は、筒状に形成され、一端側が前記第1接続通路に、他端側が前記第2接続通路にそれぞれ嵌挿され、
前記第1接続通路は、前記接続部材の一端部と前記第1テーパ部との間に、前記第1接続通路の内径が変化しない第1同径部を有すると共に、
前記第2接続通路は、前記接続部材の他端部と前記第2テーパ部との間に、前記第2接続通路の内径が変化しない第2同径部を有することを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、接続部材と各テーパ部の間の各接続通路におけるボールの移動の円滑化に供される。
(e)前記(d)に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記第1テーパ部及び第1同径部と前記第2テーパ部及び第2同径部とは、それぞれ単一のドリルでもって加工されることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記第1テーパ部及び第1同径部と前記第2テーパ部及び第2同径部とは、それぞれ単一のドリルでもって加工されることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、ボールねじの生産性の向上が図れる。
(f)前記(d)に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記第1テーパ部及び第1同径部と前記第2テーパ部及び第2同径部とは、それぞれドリルを同一回転軸上で移動させることによって形成されることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記第1テーパ部及び第1同径部と前記第2テーパ部及び第2同径部とは、それぞれドリルを同一回転軸上で移動させることによって形成されることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、一度のチャッキングで各テーパ部及び同径部の加工を行うことが可能となり、ボールねじの生産性の向上を図ることができる。
(g)前記(f)に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記第1接続通路は、前記第1同径部よりも前記一端側において該第1同径部よりも大径に形成された第1大径部を有し、
前記第2接続通路は、前記第2同径部よりも前記一端側において該第2同径部よりも大径に形成された第2大径部を有し、
前記第1大径部及び第2大径部は、それぞれドリル加工によって形成され、
前記接続部材は、一端部が前記第1同径部と前記第1大径部との間に形成される第1段部に当接すると共に、他端部が前記第2同径部と前記第2大径部との間に形成される第2段部に当接するように組み付けられたことを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記第1接続通路は、前記第1同径部よりも前記一端側において該第1同径部よりも大径に形成された第1大径部を有し、
前記第2接続通路は、前記第2同径部よりも前記一端側において該第2同径部よりも大径に形成された第2大径部を有し、
前記第1大径部及び第2大径部は、それぞれドリル加工によって形成され、
前記接続部材は、一端部が前記第1同径部と前記第1大径部との間に形成される第1段部に当接すると共に、他端部が前記第2同径部と前記第2大径部との間に形成される第2段部に当接するように組み付けられたことを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、各接続通路における段部の加工性の向上が図れる。
(h)請求項7に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記第1テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第1テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されると共に、
前記第2テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第2テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記第1テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第1テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されると共に、
前記第2テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第2テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、接続通路とボール循環溝との間のボールの移動のさらなる円滑化に供される。
(i)前記(h)に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記接続部材の一端部には、前記第1テーパ部と対向するかたちで前記第1接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第1案内部が設けられると共に
前記接続部材の他端部には、前記第2テーパ部と対向するかたちで前記第2接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第2案内部が設けられていることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記接続部材の一端部には、前記第1テーパ部と対向するかたちで前記第1接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第1案内部が設けられると共に
前記接続部材の他端部には、前記第2テーパ部と対向するかたちで前記第2接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第2案内部が設けられていることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、接続通路からボール潤滑溝内へのボールの案内が可能となるため、該ボールのより円滑な移動の実現に供される。
(j)請求項7に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、それぞれテーパ角が120度未満となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、それぞれテーパ角が120度未満となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、接続通路とボール循環溝との間のボールの移動のさらなる円滑化に供される。
(k)請求項7に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法において、
前記第1接続通路及び第2接続通路は、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が90度以上となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
前記第1接続通路及び第2接続通路は、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が90度以上となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
かかる構成とすることで、第1、第2接続通路とボール循環溝との相対角が抑制され、各接続通路とボール循環溝との間におけるボールの移動のさらなる円滑化に供される。
7…ラック軸(転舵軸)
31…電動モータ
40…ボールねじ
41…ナット
42…ボール循環溝
42a…軸側ボールねじ溝
42b…ナット側ボールねじ溝
43…ボール
44…チューブ(接続部材)
50…第1接続通路
60…第2接続通路
54…第1テーパ部
64…第2テーパ部
31…電動モータ
40…ボールねじ
41…ナット
42…ボール循環溝
42a…軸側ボールねじ溝
42b…ナット側ボールねじ溝
43…ボール
44…チューブ(接続部材)
50…第1接続通路
60…第2接続通路
54…第1テーパ部
64…第2テーパ部
Claims (18)
- ステアリングホイールの回転に伴って軸方向移動することで転舵輪の転舵に供する転舵軸と、
前記転舵軸を包囲するように筒状に形成され、該転舵軸に対し相対回転自在に設けられたナットと、
前記転舵軸の外周に設けられた螺旋溝状の軸側ボールねじ溝と、前記ナットの内周に設けられた螺旋溝状のナット側ボールねじ溝と、によって構成されるボール循環溝と、
前記ボール循環溝内において転動可能に介装された複数のボールと、
一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の一端側に開口形成された第1接続通路と、
一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の他端側に開口形成された第2接続通路と、
前記第1接続通路と前記第2接続通路とを繋いで該両接続通路間のボールの循環に供する接続部材と、
前記ナットを回転駆動することによって前記転舵軸に操舵力を付与する電動モータと、
を備え、
前記第1接続通路は、その他端側開口に沿う周方向範囲のうち前記第2接続通路に対し遠い側に、前記他端側開口に向けて内径が漸次縮小する第1テーパ部を有し、
前記第2接続通路は、その他端側開口に沿う周方向範囲のうち前記第1接続通路に対し遠い側に、前記他端側開口に向けて内径が漸次縮小する第2テーパ部を有し、
前記第1接続通路及び第2接続通路が、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が180度未満となるように構成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。 - 前記第1接続通路及び第2接続通路は、共にドリル加工によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
- 前記第1接続通路及び第2接続通路は、共に前記ナットの外周側から内周側に向かって進むドリルによって形成され、
前記ドリルは、前記第1テーパ部及び第2テーパ部の各形状に沿った先細り状のテーパ加工部を先端側に有し、
前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、共に前記テーパ加工部によって形成されたことを特徴とする請求項2に記載のパワーステアリング装置。 - 前記接続部材は、筒状に形成され、一端側が前記第1接続通路に、他端側が前記第2接続通路にそれぞれ嵌挿され、
前記第1接続通路は、前記接続部材の一端部と前記第1テーパ部との間に、前記第1接続通路の内径が変化しない第1同径部を有すると共に、
前記第2接続通路は、前記接続部材の他端部と前記第2テーパ部との間に、前記第2接続通路の内径が変化しない第2同径部を有することを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。 - 前記第1接続通路は、前記第1同径部よりも前記一端側において該第1同径部よりも大径に形成された第1大径部を有し、
前記第2接続通路は、前記第2同径部よりも前記一端側において該第2同径部よりも大径に形成された第2大径部を有し、
前記接続部材は、一端部が前記第1同径部と前記第1大径部との間に形成される第1段部に当接すると共に、他端部が前記第2同径部と前記第2大径部との間に形成される第2段部に当接するように組み付けられたことを特徴とする請求項4に記載のパワーステアリング装置。 - 前記第1テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第1テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されると共に、
前記第2テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第2テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。 - 前記接続部材の一端部には、前記第1テーパ部と対向するかたちで前記第1接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第1案内部が設けられると共に
前記接続部材の他端部には、前記第2テーパ部と対向するかたちで前記第2接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第2案内部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のパワーステアリング装置。 - 前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、それぞれテーパ角が120度未満となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
- 前記第1接続通路及び第2接続通路は、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が90度以上となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
- ステアリングホイールの回転に伴って軸方向移動することで転舵輪の転舵に供する転舵軸と、
前記転舵軸を包囲するように筒状に形成され、該転舵軸に対し相対回転自在に設けられたナットと、
前記転舵軸の外周に設けられた螺旋溝状の軸側ボールねじ溝と、前記ナットの内周に設けられた螺旋溝状のナット側ボールねじ溝と、によって構成されるボール循環溝と、
前記ボール循環溝内において転動可能に介装された複数のボールと、
一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の一端側に開口形成された第1接続通路と、
一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の他端側に開口形成された第2接続通路と、
前記第1接続通路と前記第2接続通路とを繋いで該両接続通路間のボールの循環に供する接続部材と、
前記ナットを回転駆動することによって前記転舵軸に操舵力を付与する電動モータと、
を備えたパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法であって、
先端側に向けて縮径するテーパ状のドリルでもって前記第1接続通路を加工することにより、該第1接続通路の前記他端側に、該他端側の開口に向かって内径が漸次縮小する第1テーパ部を形成する第1工程と、
先端側に向けて縮径するテーパ状のドリルでもって前記第2接続通路を加工することにより、該第2接続通路の前記他端側に、該他端側の開口に向かって内径が漸次縮小する第2テーパ部を形成する第2工程と、
を有し、
前記第1接続通路及び第2接続通路を、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が180度未満となるように形成することを特徴とするパワーステアリング装置用ボールねじ溝の製造方法。 - 前記接続部材は、筒状に形成され、一端側が前記第1接続通路に、他端側が前記第2接続通路にそれぞれ嵌挿され、
前記第1接続通路は、前記接続部材の一端部と前記第1テーパ部との間に、前記第1接続通路の内径が変化しない第1同径部を有すると共に、
前記第2接続通路は、前記接続部材の他端部と前記第2テーパ部との間に、前記第2接続通路の内径が変化しない第2同径部を有することを特徴とする請求項10に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。 - 前記第1テーパ部及び第1同径部と前記第2テーパ部及び第2同径部とは、それぞれ単一のドリルでもって加工されることを特徴とする請求項11に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
- 前記第1テーパ部及び第1同径部と前記第2テーパ部及び第2同径部とは、それぞれドリルを同一回転軸上で移動させることによって形成されることを特徴とする請求項11に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
- 前記第1接続通路は、前記第1同径部よりも前記一端側において該第1同径部よりも大径に形成された第1大径部を有し、
前記第2接続通路は、前記第2同径部よりも前記一端側において該第2同径部よりも大径に形成された第2大径部を有し、
前記第1大径部及び第2大径部は、それぞれドリル加工によって形成され、
前記接続部材は、一端部が前記第1同径部と前記第1大径部との間に形成される第1段部に当接すると共に、他端部が前記第2同径部と前記第2大径部との間に形成される第2段部に当接するように組み付けられたことを特徴とする請求項13に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。 - 前記第1テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第1テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されると共に、
前記第2テーパ部は、前記ナットの回転軸の径方向における前記第2テーパ部と前記軸側ボールねじ溝の外周面との間の長さが、前記ボール循環溝側から前記接続部材側に向けて漸次増大するように形成されたことを特徴とする請求項10に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。 - 前記接続部材の一端部には、前記第1テーパ部と対向するかたちで前記第1接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第1案内部が設けられると共に
前記接続部材の他端部には、前記第2テーパ部と対向するかたちで前記第2接続通路の他端側開口から前記軸側ボールねじ溝に接近する第2案内部が設けられていることを特徴とする請求項15に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。 - 前記第1テーパ部及び第2テーパ部は、それぞれテーパ角が120度未満となるように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
- 前記第1接続通路及び第2接続通路は、前記ナットの回転方向における前記第1テーパ部と前記第2テーパ部の間の角度が90度以上となるように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のパワーステアリング装置用ボールねじの製造方法。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170321 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170919 |