JP2018034521A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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治 吉田
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Abstract

【課題】ボールへの負荷変動を抑制して操舵フィーリングを向上し得るパワーステアリング装置を提供する。【解決手段】ナット側ボールねじ溝42aにおいて、第1、第2接続通路50,60の各他端側開口からナット側ボールねじ溝42bに沿った第1、第2所定範囲内の第1、第2領域に、該第1、第2領域に存在するボール43がナット41側から受ける入力荷重をラック軸7側へ伝達し、かつナット41の回転軸とナット側ボールねじ溝42bとの間の径方向距離(ラック軸心間距離)RLが第1、第2接続通路50,60の他端側開口に向かって漸次増大するように構成された第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2を設けた。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば自動車に適用され、ボールねじを介して伝達されるモータの回転力でもってラック軸の移動を補助するラックアシスト式のパワーステアリング装置に関する。
従来のラックアシスト式のパワーステアリング装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
すなわち、このボールねじは、ねじ軸とナットの内外周部に対向形成された1対のボールねじ溝間にチューブを介して循環する複数の転動体たるボールが介装されることにより構成され、前記ナットに設けられるボール入出孔と前記ボールねじ溝(ナット側ボールねじ溝)との接続部を拡径テーパ状に加工処理することにより、チューブとボールねじ溝との間におけるボールの円滑な移動を確保している。
特開2001−141019号公報
しかしながら、前記従来のボールねじでは、前記拡径テーパ処理部によってボールの移動は円滑になるものの、該拡径テーパ処理部の通過時にはボールは荷重を負担せず、該テーパ処理部の通過直後にボールが十分な荷重を負担することになる。すなわち、前記拡径テーパ処理部における無負荷状態から該拡径テーパ処理部通過後の負荷状態へと急激に移行することになるため、かかる急激な負荷変動によって操舵アシストトルクのトルク変動が大きくなり、これによって操舵フィーリングが悪化してしまうという問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであって、ボールへの負荷変動を抑制して操舵フィーリングを向上し得るパワーステアリング装置を提供するものである。
本発明は、とりわけ、前記ナット側ボールねじ溝において前記第1接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第1所定範囲内に設けられた第1領域であって、該第1領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ前記ナットの回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離が前記第1接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第1負荷遷移領域と、前記ナット側ボールねじ溝において前記第2接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第2所定範囲内に設けられた第2領域であって、該第2領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ前記ナットの回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離が前記第2接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第2負荷遷移領域と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、第1、第2負荷遷移領域を設けたことによって、ボールに作用する荷重が入口側では徐々に大きく、出口側では徐々に小さくなる結果、無負荷領域と負荷領域との間を出入りするボールの力の伝達を円滑化することができる。これにより、ボールねじ機構の作動時のトルク変動が抑制され、該トルク変動に起因するボールねじ機構の引っかかり感が抑制される結果、操舵フィーリングを向上させることができる。
本発明に係るパワーステアリング装置の略図である。 図1に示すモータユニット近傍の拡大断面図である。 図2のボールねじの平面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図3のC−C線断面図である。 図5に示すナット側ボールねじ溝の横断面図であって、(a)は図5のD−D線断面図、(b)は図5のE−E線断面図である。 図5に示す各領域のラック軸心間距離を表したグラフである。 ナット回転角−ナット入力トルクの関係を表したグラフである。 ナット回転角−ナットとボールの接触力の関係を表したグラフである。 ナット回転角−ナット入力トルクの関係を表したグラフであって、(a)は従来のボールねじ、(b)は本発明に係るボールねじに相当するグラフである。
以下、本発明に係るパワーステアリング装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、下記の実施形態では、当該パワーステアリング装置を自動車の操舵装置に適用したものを示している。
すなわち、このパワーステアリング装置は、図1に示すように、その一端側がステアリングホイール1と一体回転可能に連係される入力軸2と、その一端側が図示外のトーションバーを介して入力軸2の他端側に相対回転可能に連結され、その他端側がラック・ピニオン機構4を介して転舵輪5L,5Rに連係される出力軸3と、入力軸2の外周側に配置され、この入力軸2と出力軸3の相対回転変位量に基づいて操舵トルクを検出するトルクセンサ6とこのトルクセンサ6や図示外の車速センサ等の検出結果に基づいて運転者の操舵トルクに応じた操舵アシストトルクを後述のラック軸7に付与するモータユニット30と、該モータユニット30の出力(回転力)を減速しつつ後述するラック軸7の軸方向移動力へと変換して伝達する伝達機構20と、から主として構成されている。
前記ラック・ピニオン機構4は、出力軸3の一端部の外周に形成された図外のピニオン歯と当該出力軸3の一端部にほぼ直交するように配置される転舵軸であるラック軸7の軸方向所定範囲に形成される図外のラック歯とが噛合してなるもので、出力軸3の回転方向に応じてラック軸7が軸方向に移動するようになっている。そして、ラック軸7の各端部はそれぞれタイロッド8,8及びナックルアーム9,9を介して転舵輪5R,5Lに連係されており、ラック軸7が軸方向に移動して各タイロッド8,8を介して各ナックルアーム9,9が引っ張られることで、転舵輪5R,5Lの向きが変更されるようになっている。
前記ラック軸7は、図1、図2に示すように、ラック・ピニオン機構4の収容に供する第1ギヤハウジング11と、前記伝達機構20の収容に供する第2ギヤハウジング12と、を一体的に構成してなるギヤハウジング10内に、軸方向移動自在に収容されている。なお、第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、第2ハウジング12の接合端部に突設された凸部12aを第1ギヤハウジング11の接合端部に穿設された凹部11aに嵌合させた状態で、ギヤハウジング10とモータユニット30とを締結する複数(本実施形態では3つ)のボルト13でもって、モータユニット30と共締め固定されている。
前記伝達機構20は、図2に示すように、後述する電動モータ31の出力軸31aの先端部外周に一体回転可能に設けられ、該出力軸31aの軸線L1を中心に回転する入力側プーリ21と、ラック軸7の外周に相対回転可能に設けられ、前記入力側プーリ21の回転力に基づいてラック軸7の軸線L2を中心に回転する出力側プーリ22と、該出力側プーリ22とラック軸7の間に介装され、前記出力側プーリ22の回転を減速しつつラック軸7の軸方向運動に変換するボールねじ40と、入力側プーリ21と出力側プーリ22とに跨って巻回され、入力側プーリ21の回転を出力側プーリ21へと伝達することで前記両プーリ21,22の同期回転に供するベルト23と、から主として構成され、前記両ギヤハウジング11,12の接合端部間に画成された伝達機構収容部14内に収容配置されている。
前記ボールねじ40は、図2〜図4に示すように、ラック軸7を包囲する筒状に形成され、該ラック軸7に対して相対回転自在に設けられたナット41と、ラック軸7の外周に設けられた螺旋状の軸側ボールねじ溝42aとナット41の内周に設けられた螺旋状のナット側ボールねじ溝42bとにより構成される所定のリード角を有するボール循環溝42と、該ボール循環溝42内にて転動可能に介装された複数のボール43と、前記ボール循環溝42の両端を繋いで該ボール循環溝42の両端部間におけるボール43の循環に供する筒状の接続部材であるチューブ44と、から主として構成されている。
前記ナット41は、軸方向一端部がボールベアリング24を介して第1ギヤハウジング11に回転自在に支持され、他端部の外周面に出力側プーリ22が嵌着固定されている。なお、前記ボールベアリング24は、ナット41と一体に構成された内輪24aと、第1ギヤハウジング11の内周面に圧入されると共にロックナット25によって締結された外輪24bと、前記内外輪24a,24b間に転動自在に介装された複数のボール24cと、から構成されている。
そして、前記両ボールねじ溝42a,42b及び前記内外輪24a,24b間には、それぞれ前記各ボール43,24cの転動に伴う摩擦の潤滑に供する所定のグリスが塗布されている。
また、前記ナット41には、図4〜図6に示すように、その軸方向一端側に、チューブ44の一端部が接続されてボール循環溝42にボール43を供給又は排出する第1接続通路50が、前記ボール循環溝42(ナット側ボールねじ溝42b)の一端部に開口するように貫通形成されている。また同様に、軸方向他端側にも、チューブ44の他端部が接続されてボール循環溝42からボール43を排出又は供給する第2接続通路60が、前記ボール循環溝42(ナット側ボールねじ溝42b)の他端部に開口するように貫通形成されている。
前記第1、第2接続通路50,60は、それぞれ一端側においてナット41の外周面に開口形成され、前記チューブ44の接続に供する第1大径部51及び第2大径部61と、該第1、第2大径部51,61から他端側へと向かってそれぞれ段差縮径状に形成され、ナット41の内周面(ナット側ボールねじ溝42b)に開口する第1小径部52及び第2小径部62と、を有し、前記第1大径部51と前記第1小径部52の間には第1段部53が、前記第2大径部61と前記第2小径部62の間には第2段部63が、それぞれ形成されている。なお、この第1、第2接続通路50,60及びチューブ44で構成される領域については、ナット41側の入力が作用せず、該ナット41側の入力をラック軸7へと伝達不能な無負荷領域NLとなっている。
前記ボール循環溝42は、中間部が、ボール43の直径とほぼ同径の一定の内径に設定され、ボール43を介してナット41側からの入力をラック軸7側へと十分に伝達可能な負荷領域MLとして構成されると共に、両端部側の所定範囲である第1所定範囲及び第2所定範囲が、前記無負荷領域NLと前記負荷領域MLとの間の移行領域であって、ナット41側からラック軸7側へと伝達される入力荷重が変化(増大又は減少)しうる第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2として構成されている。
前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、ボール43の半径とほぼ同径に設定された一定の深さを有する横断面ほぼ円弧状に形成された軸側ボールねじ溝42aと、ナット41の回転軸に相当するラック軸7の軸心L2からの径方向距離(以下、「ラック軸心間距離」という。)RLが第1、第2接続通路50,60の他端側開口に向かって漸次増大するような第1テーパ部45及び第2テーパ部46が形成されたナット側ボールねじ溝42bと、から構成されている。
また、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、第1、第2テーパ部45,46により構成された第1、第2所定範囲のうち負荷領域ML側の第1領域及び第2領域に形成され、少なくともナット41側から入力される荷重の一部をラック軸7側へ伝達可能に構成された第1負荷領域ML1及び第2負荷領域ML2と、残余の領域に形成され、ナット41側からの入力をラック軸7へ伝達不能に構成された第1無負荷領域NL1及び第2無負荷領域NL2と、によって構成され、第1、第2接続通路50,60の他端側開口からそれぞれ前記第1、第2無負荷領域NL1,NL2を通過した後に前記第1、第2負荷領域NL1,NL2を通過するようになっている。
なお、本実施形態では、本発明に係る負荷遷移領域として、上述のように、前記第1、第2負荷領域ML1,ML2と前記第1、第2無負荷領域NL1,NL2とによって構成したものを例示しているが、本発明に係る負荷遷移領域は、かかる態様のものには限定されない。すなわち、少なからずナット41側からの入力荷重の伝達が可能な前記第1、第2負荷領域ML1,ML2を含むものであれば、前記第1、第2無負荷領域NL1,NL2を含まず第1、第2接続通路50,60の他端側開口から直ちに前記第1、第2負荷領域ML1,ML2が始まるものであっても、本発明に係る負荷遷移領域に含まれる。
また、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、ナット41の回転軸に相当するラック軸7の軸心L2を中心とした角度が15度以上(本実施形態では45度に設定されている)となる範囲に形成され、該領域VL1,VL2内にボール43を同時に複数個収容可能に構成されている。そして、この第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2を構成する第1、第2テーパ部45,46は、図7に示すように、ナット側ボールねじ溝42bの横断面である円弧状面の形状が同一となるように、該円弧状面の曲率中心Pまでの距離(以下、「曲率中心距離」という。)RCのみを変化(具体的には径方向外側へXだけオフセット)させることにより構成され、この曲率中心距離RCは、ボール43の進行方向に沿って、すなわち前記ボール循環溝42のリード角に沿って漸次変化するようになっている(図4参照)。
ここで、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2のオフセット量については、図8に示すように、第1、第2接続通路50,60の他端側開口(無負荷領域NL)へと向かって線径的に増大するように設定されると共に、ナット41の回転軸に相当するラック軸7の軸心L2を中心とした角度1度に対して、該ラック軸7の軸心L2とナット側ボールねじ溝42bとの間の径方向距離の変化量に相当する前記オフセット量X(本実施形態では0.5μm)をボール43の直径D(本実施形態では5.55mm)で割った両者の比率が0.2%以下となるように設定されている。
こうして、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2においては、ラック軸心間距離RL(曲率中心距離RC)が第1、第2接続通路50,60側へと向かって漸次増大するように、換言すれば、ボール43との接触面積が第1、第2接続通路50,60側へと向かって漸次減少するように拡大形成された前記テーパ形状に基づき、第1、第2接続通路50,60側から進行するに伴いボール43との接触面積が漸次増大してボール43の伝達する前記荷重が漸次増大し、第1、第2接続通路50,60側へと退行するに伴いボール43との接触面積が漸次減少してボール43の伝達する前記荷重が漸次減少するようになっている。
また、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、当該各領域VL1,VL2における第1接続通路50側の端部からボール循環溝42を介して第2接続通路60側の端部に至る長さLが、ボール43の直径Dの非整数倍となるように形成されている。より具体的には、第1負荷遷移領域VL1の第1接続通路50側の端部からボール循環溝42を通じ第2負荷遷移領域VL2の第2接続通路60側の端部に至るまでの長さをL、ボール43の直径をD、ボール43の個数をnとしたとき、「D×(n+1/4)<L<D×(n+3/4)」を満たすように設定されている。
さらに、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2については、第1負荷遷移領域VL1の第1接続通路50側の端部と第2負荷遷移領域VL2の第2接続通路60側の端部とが、ナット41の回転角に相当するラック軸7の軸心L2を中心とした角度において一致することがないように構成されている。
前記チューブ44は、半割状に構成されたほぼ筒状を呈し、一端部の端面の全体が第1段部53との端面と当接するようにして第1大径部51に嵌挿されると共に、他端部の端面の全体が第2段部63と当接するようにして第2大径部61に嵌挿されている。かかる第1、第2段部53,63への当接によって、当該チューブ44を組み付ける際の挿入方向の位置決めが容易に行えるようになっている。
また、前記チューブ44の一端部及び他端部には、第1、第2テーパ部45,46と対向する側に、第1、第2小径部52,62とボール循環溝42との間におけるボール43の移動を案内する第1案内部44a及び第2案内部44bが、第1、第2小径部52,62の各内端部開口から軸側ボールねじ溝42aに近接する位置まで延設されている。これら第1、第2案内部44a,44bは、舌片状を呈し、ボール循環溝42と連続するように構成され、ボール43の第1、第2小径部52側からボール循環溝42側への移動、又はボール循環溝42側から第1、第2小径部52,62側への移動を円滑化しうる曲面状に形成されている。
前記モータユニット30は、図2に示すように、出力軸31aが突設された軸方向一端側が第2ギヤハウジング12に支持固定され、入力側プーリ21を回転駆動することによって伝達機構20を介してラック軸7に操舵アシスト力を発生させる電動モータ31と、該電動モータ31の他端側に付設され、操舵トルクや車両速度等の所定パラメータに応じて前記電動モータ31を駆動制御する電子コントローラ32と、が一体的に構成されたものである。
以下、本実施形態に係る前記パワーステアリング装置の作用効果について、図5〜図11に基づき説明する。なお、図9はボールねじ機構におけるトルク変動を表したグラフであって、実線は本実施形態に係るボールねじを、破線は従来のボールねじをそれぞれ表している。また、図10は第1、第2テーパ部の勾配(ナット41の単位回転角あたりのラック軸心間距離RLの変化量)ΔRL別にボールが受ける荷重を表したグラフであり、実線は本実施形態と同様の5μmのもの、破線は10μmのもの、点線は15μmのもの、一点鎖線は3μmのものをそれぞれ表している。
まず、前記パワーステアリング装置におけるボールねじ40の作動の状態について説明すれば、図5に示すように、例えば無負荷領域NLであるチューブ44及び第1接続通路50を通過したボール43は、第1案内部44aによりボール循環溝42内へと導入され、第1負荷遷移領域VL1において、所定の第1無負荷領域NL1を通過した後、前記第1領域に形成された第1負荷領域ML1へと移行する。
すなわち、前記第1負荷遷移領域VL1では、前記第1無負荷領域NL1を通過した後、ナット側ボールねじ溝42bの第1テーパ部45のテーパ形状に基づいてボール循環溝42とボール43との接触面積が漸次増大していき、該接触面積の増大に伴いボール43によるナット41側からラック軸7側に伝達される荷重が漸次増大する。そして、この第1負荷遷移領域VL1の第1負荷領域ML1を通過した後、負荷領域MLへと移行することにより、ナット41側からの入力荷重をラック軸7側へ十分に伝達することとなる。
一方、前記ボール循環溝42の出口側においては、図6に示すように、前記負荷領域MLを通過したボール43は、第2負荷遷移領域VL2にてナット側ボールねじ溝42bの第2テーパ部46のテーパ形状に基づいてボール循環溝42とボール43との接触面積が漸次減少していき、該接触面積の減少に伴いボール43によるナット43側からラック軸7側に伝達される荷重が漸次減少する。そして、この第2負荷遷移領域VL2の第2負荷領域ML2を通過した後、同遷移領域VL2の第2無負荷領域NL2を通過したボール43は、第2案内部44bによって第2接続通路60内へと導出され、該第2接続通路60及びチューブ44により構成される無負荷領域NLへと移行することで、該無負荷領域NLを通過するまで、ナット41側からの入力荷重をラック軸7側へ伝達しないこととなる。
続いて、ボールねじ機構におけるトルク変動につき、従来のものと比較してみると、図9に示すように、従来は拡径テーパ処理部により構成される無負荷状態から負荷状態へ急激に移行する結果、ボールに作用する荷重が急激に変化して、該ボールねじ機構のトルク変動が大きくなってしまう(図中の破線参照)。これに対し、本実施形態に係るボールねじ40では、前述したように、ボール循環溝42(ナット側ボールねじ溝42b)の第1、第2接続通路50,60側の端部に第1、第2テーパ部45,46によって構成される第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2を設けたことで、ボール43に作用する荷重が入口側では徐々に大きくなると共に、出口側では徐々に小さくなる結果、無負荷領域NLと負荷領域MLとの間を出入りするボール43の力の伝達が円滑化され、ボールねじ40のトルク変動が抑制される。
また、かかるボールねじ40のトルク変動抑制作用につき、前記各テーパ部45,46の勾配毎の、すなわちナット41の単位回転角あたりのラック軸心間距離の変化量ΔRL毎のナット41とボール43との接触力を確認してみると、図10に示すように、前記ラック軸心間距離の変化量ΔRLが3μm〜10μmでは所望とする緩やかな勾配が得られる一方、当該ラック軸心間距離の変化量ΔRLが15μmでは前記各テーパ部45,46の勾配が大きく、前記トルク変動の抑制には不十分であることが確認された。換言すれば、この結果より、前記ボールねじ40のトルク変動を十分に抑制しうる基準として、前記ナット41の単位回転角あたりのラック軸心間距離の変化量ΔRLをボール43の直径Dで割った比率が0.2%以下となっていればよいことが確認された。
以上のように、本実施形態に係るパワーステアリング装置によれば、第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2を設けたことにより、ボール43に作用する荷重が入口側では徐々に大きくなると共に、出口側では徐々に小さくなる結果、無負荷領域NLと負荷領域MLとの間を出入りするボール43の力の伝達を円滑化することができる。これにより、ボールねじ40の作動時におけるトルク変動が抑制されて、該トルク変動に起因するボールねじ40の引っかかり感が抑制される結果、操舵フィーリングを向上させることができる。
しかも、かかる第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、ナット側ボールねじ溝42bの底側の横断面積がほぼ同一となるように、すなわち該ナット側ボールねじ溝42bの底面の径方向位置を外側へとオフセットするかたちで形成され、ボール43の進行方向におけるナット側ボールねじ溝42bの幅方向寸法が変化しないように構成されていることから、無負荷領域NLから進入するボール43のふらつきが抑制され、該ボール43の円滑な移動の確保に供される。
また、かかる形状とすることにより、前記ナット側ボールねじ溝42bを切削する切削工具の送り量を制御するのみで前記各負荷遷移領域VL1,VL2を形成できるメリットがある。
さらに、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、ナット41の回転軸を中心とした角度が15度以上となる範囲に形成されていることで、ボール43に対する単位回転角あたりの荷重の変化量を十分に抑制することができ、前記操舵フィーリングの効果的な向上に供される。
加えて、上述の構成に伴い、第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2では、ボール43を同時に複数個収容できる構成となっていることで、該各遷移領域VL1,VL2内でのボール43の負荷の変化を複数個のボール43の負荷の変化の平均とすることができ、前記ボール43の負荷変動がさらに抑制されて、前記ボールねじ40の引っかかり感をより効果的に抑制できるメリットがある。
また、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、該各遷移領域VL1,VL2におけるラック軸心間距離RLがボール43の進行方向であるボール循環溝42のリード角に沿って漸次変化するように構成されているため、ボール43の移動に伴う荷重の変化をより滑らかにすることができる。
さらに、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2におけるラック軸心間距離RLの変化量につき、該各遷移領域VL1,VL2におけるナット41の単位回転角あたりのラック軸心間距離RLの変化量ΔRLをボール43の直径Dで割った比率が0.2%以下となるように構成されていることから、ボール43に作用する荷重の変化の十分な円滑化を図ることができる。
また、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2での、第1負荷遷移領域VL1の第1接続通路50側の端部からボール循環溝42を介して第2負荷遷移領域VL2の第2接続通路60側の端部に至るまでの長さLにつき、ボール43の直径Dの整数倍とした場合、図11(a)に示すように、該各遷移領域VL1,VL2にてボール43に負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとが一致してしまって、ボールねじ40の負荷変動が大きくなってしまう。
そこで、前記パワーステアリング装置では、第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2での第1負荷遷移領域VL1の第1接続通路50側の端部からボール循環溝42を介して第2負荷遷移領域VL2の第2接続通路60側の端部に至るまでの長さLがボール43の直径Dの非整数倍となるように構成したことから、図11(b)に示すように、該各負荷遷移領域VL1,VL2でのボール43への負荷のかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとをずらすことが可能となり、ボールねじ40の負荷変動が抑制される結果、操舵フィーリングのさらなる向上に供される。
なお、上記各負荷遷移領域VL1,VL2の構成にあたり、ボール43の直径をD、ボール43の個数をnとしたときの上記長さLが「D×(n+1/4)<L<D×(n+3/4)」を充足するように構成されていることから、ボールねじ40における負荷変動を効果的に抑制することが可能となっている。
さらに、前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2は、第1負荷遷移領域VL1の第1接続通路50側の端部と第2負荷遷移領域VL2の第2接続通路60側の端部とが、ナット41の回転軸を中心とした角度において一致しないように構成されていることから、チューブ44の接続が容易となると共に、無負荷領域NLの回転位置により負荷領域MLの有効巻数が変化することによるボールねじ40の負荷変動の発生を抑制することができる。
本発明は、前記実施形態に開示した構成に限定されるものではなく、例えば前記第1、第2負荷遷移領域VL1,VL2の形成範囲など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、適用するパワーステアリング装置の仕様等に応じて自由に変更することができる。
以下、前記実施形態から把握される特許請求の範囲に記載した以外の技術的思想について説明する。
(a)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、前記第1負荷遷移領域の前記第1接続通路側の端部から前記ボール循環溝を介して前記第2負荷遷移領域の前記第2接続通路側の端部に至る長さが、前記ボールの直径の非整数倍となるように設定されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
上記長さがボールの直径の整数倍である場合には両負荷遷移領域での負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとが一致してしまい、ボールねじ機構における負荷変動が大きくなって操舵フィーリングが悪化してしまう。
そこで、上記構成とすることにより、前記両負荷遷移領域での負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとをずらすことが可能となり、その結果、ボールねじ機構における負荷変動を抑制でき、操舵フィーリングのさらなる向上に供される。
(b)前記(a)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域の前記第1接続通路側の端部から前記ボール循環溝を介して前記第2負荷遷移領域の前記第2接続通路側の端部に至るまでの長さをL、前記ボールの直径をD、前記ボールの個数をnとしたとき、前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、
式:D×(n+1/4)<L<D×(n+3/4)
を充足するように形成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、ボールねじ機構における負荷変動を効果的に抑制することができる。
(c)請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、前記第1負荷遷移領域の前記第1接続通路側の端部と前記第2負荷遷移領域の前記第2接続通路側の端部とが、前記ナットの回転軸を中心とした角度において一致しないように形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、上記の両端部を一致させないことで、接続部材の接続が容易となる。
また、一方で、無負荷領域の回転位置によって負荷領域の有効巻数が変化し、ボールねじ機構における負荷変動が発生するおそれがあるが、前記第1、第2負荷遷移領域の形成によって当該負荷変動を抑制することができる。
(d)請求項7に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、それぞれ前記ボールを同時に複数個収容できる範囲に形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、ボールに作用する負荷が変化する第1、第2負荷遷移領域にボールを同時に複数個収容可能に構成したことにより、該各領域内におけるボールの負荷の変化を複数個のボールの負荷の変化の平均とすることができ、該ボールの負荷変動が抑制される。これにより、前記ボールねじ機構の引っかかり感をより効果的に抑制することができる。
(e)請求項7に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、それぞれ前記ナットの回転軸を中心とした角度が15度以上となる範囲に形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、上記各負荷遷移領域を15度以上の範囲に形成することにより、ボールに対する単位回転角あたりの荷重変化量を十分に抑制することができる。
(f)請求項7に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域では、前記ナット側ボールねじ溝の底側の横断面形状がほぼ同一となるように形成され、
前記第2負荷遷移領域では、前記ナット側ボールねじ溝の底側の横断面形状がほぼ同一となるように形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、ボールの進行方向におけるナット側ボールねじ溝の幅方向寸法が変化しないため、無負荷領域から進入するボールのふらつきを抑制し、該ボールの円滑な移動の確保に供される。
また、かかる形状とすることで、ナット側ボールねじ溝を切削する切削工具の送り量を制御するのみで負荷遷移領域を形成できるメリットがある。
(g)請求項7に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、前記第1負荷遷移領域の前記第1接続通路側の端部から前記ボール循環溝を介して前記第2負荷遷移領域の前記第2接続通路側の端部に至る長さが、前記ボールの直径の非整数倍となるように設定されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
上記長さがボールの直径の整数倍である場合には両負荷遷移領域での負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとが一致してしまい、ボールねじ機構における負荷変動が大きくなって操舵フィーリングが悪化してしまう。
そこで、上記構成とすることにより、前記両負荷遷移領域での負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとをずらすことが可能となり、その結果、ボールねじ機構における負荷変動を抑制でき、操舵フィーリングのさらなる向上に供される。
(h)前記(g)に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域の前記第1接続通路側の端部から前記ボール循環溝を介して前記第2負荷遷移領域の前記第2接続通路側の端部に至るまでの長さをL、前記ボールの直径をD、前記ボールの個数をnとしたとき、前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、
式:D×(n+1/4)<L<D×(n+3/4)
を充足するように形成されていることを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、ボールねじ機構における負荷変動を効果的に抑制することができる。
(i)請求項8に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、それぞれ前記ボールを同時に複数個収容できる範囲に形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、ボールに作用する負荷が変化する第1、第2負荷遷移領域にボールを同時に複数個収容可能に構成したことにより、該各領域内におけるボールの負荷の変化を複数個のボールの負荷の変化の平均とすることができ、該ボールの負荷変動が抑制される。これにより、前記ボールねじ機構の引っかかり感をより効果的に抑制することができる。
(j)請求項8に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、それぞれ前記ナットの回転軸を中心とした角度が15度以上となる範囲に形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
このように、上記各負荷遷移領域を15度以上の範囲に形成することにより、ボールに対する単位回転角あたりの荷重変化量を十分に抑制することができる。
(k)請求項8に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域では、前記ナット側ボールねじ溝の底側の横断面形状がほぼ同一となるように形成され、
前記第2負荷遷移領域では、前記ナット側ボールねじ溝の底側の横断面形状がほぼ同一となるように形成されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
かかる構成とすることで、ボールの進行方向におけるナット側ボールねじ溝の幅方向寸法が変化しないため、無負荷領域から進入するボールのふらつきを抑制し、該ボールの円滑な移動の確保に供される。
また、かかる形状とすることで、ナット側ボールねじ溝を切削する切削工具の送り量を制御するのみで負荷遷移領域を形成できるメリットがある。
(l)請求項8に記載のパワーステアリング装置において、
前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、前記第1負荷遷移領域の前記第1接続通路側の端部から前記ボール循環溝を介して前記第2負荷遷移領域の前記第2接続通路側の端部に至る長さが、前記ボールの直径の非整数倍となるように設定されたことを特徴とするパワーステアリング装置。
上記長さがボールの直径の整数倍である場合には両負荷遷移領域での負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとが一致してしまい、ボールねじ機構における負荷変動が大きくなって操舵フィーリングが悪化してしまう。
そこで、上記構成とすることにより、前記両負荷遷移領域での負荷がかかり始めるタイミングと抜け始めるタイミングとをずらすことが可能となり、その結果、ボールねじ機構における負荷変動を抑制でき、操舵フィーリングのさらなる向上に供される。
7…ラック軸(転舵軸)
31…電動モータ
40…ボールねじ
41…ナット
42…ボール循環溝
42a…軸側ボールねじ溝
42b…ナット側ボールねじ溝
43…ボール
44…チューブ(接続部材)
50…第1接続通路
60…第2接続通路
VL1…第1負荷遷移領域
VL2…第2負荷遷移領域

Claims (8)

  1. ステアリングホイールの回転に伴って軸方向移動することで転舵輪の転舵に供する転舵軸と、
    前記転舵軸を包囲するように筒状に形成され、該転舵軸に対し相対回転自在に設けられたナットと、
    前記転舵軸の外周に設けられた螺旋溝状の軸側ボールねじ溝と、前記ナットの内周に設けられた螺旋溝状のナット側ボールねじ溝とから構成されるボール循環溝と、
    前記ボール循環溝内において転動可能に介装された複数のボールと、
    一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の一端側に開口形成された第1接続通路と、
    一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の他端側に開口形成された第2接続通路と、
    前記第1接続通路と前記第2接続通路とを繋いで該両接続通路間のボールの循環に供する接続部材と、
    前記ナットを回転駆動することによって前記転舵軸に操舵力を付与する電動モータと、
    前記ナット側ボールねじ溝において前記第1接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第1所定範囲内に設けられた第1領域であって、該第1領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ前記ナットの回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離が前記第1接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第1負荷遷移領域と、
    前記ナット側ボールねじ溝において前記第2接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第2所定範囲内に設けられた第2領域であって、該第2領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ前記ナットの回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離が前記第2接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第2負荷遷移領域と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、それぞれ前記ボールを同時に複数個収容できる範囲に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記第1負荷遷移領域は、該第1負荷遷移領域における前記ナットの回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離が、前記ボールの進行方向に沿って漸次変化するように形成され、
    前記第2負荷遷移領域は、該第2負荷遷移領域における前記ナットの回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離が、前記ボールの進行方向に沿って漸次変化するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  4. 前記第1負荷遷移領域は、前記ナットの回転軸を中心とした角度1度に対し、前記ナット回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離の変化量を前記ボールの直径で割った比率が0.2%以下となるように形成され、
    前記第2負荷遷移領域は、前記ナットの回転軸を中心とした角度1度に対し、前記ナット回転軸と前記ナット側ボールねじ溝との間の径方向距離の変化量を前記ボールの直径で割った比率が0.2%以下となるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  5. 前記第1負荷遷移領域及び前記第2負荷遷移領域は、それぞれ前記ナットの回転軸を中心とした角度が15度以上となる範囲に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  6. 前記第1負荷遷移領域では、前記ナット側ボールねじ溝の底側の横断面形状がほぼ同一となるように形成され、
    前記第2負荷遷移領域では、前記ナット側ボールねじ溝の底側の横断面形状がほぼ同一となるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  7. ステアリングホイールの回転に伴って軸方向移動することで転舵輪の転舵に供する転舵軸と、
    前記転舵軸を包囲するように筒状に形成され、該転舵軸に対し相対回転自在に設けられたナットと、
    前記転舵軸の外周に設けられた螺旋溝状の軸側ボールねじ溝と、前記ナットの内周に設けられた螺旋溝状のナット側ボールねじ溝とから構成されるボール循環溝と、
    前記ボール循環溝内において転動可能に介装された複数のボールと、
    一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の一端側に開口形成された第1接続通路と、
    一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の他端側に開口形成された第2接続通路と、
    前記第1接続通路と前記第2接続通路とを繋いで該両接続通路間のボールの循環に供する接続部材と、
    前記ナットを回転駆動することによって前記転舵軸に操舵力を付与する電動モータと、
    前記ナット側ボールねじ溝において前記第1接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第1所定範囲内に設けられた第1領域であって、該第1領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ該伝達する前記荷重の大きさが前記第1接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第1負荷遷移領域と、
    前記ナット側ボールねじ溝において前記第2接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第2所定範囲内に設けられた第2領域であって、該第2領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ該伝達する前記荷重の大きさが前記第2接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第2負荷遷移領域と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
  8. ステアリングホイールの回転に伴って軸方向移動することで転舵輪の転舵に供する転舵軸と、
    前記転舵軸を包囲するように筒状に形成され、該転舵軸に対し相対回転自在に設けられたナットと、
    前記転舵軸の外周に設けられた螺旋溝状の軸側ボールねじ溝と、前記ナットの内周に設けられた螺旋溝状のナット側ボールねじ溝とから構成されるボール循環溝と、
    前記ボール循環溝内において転動可能に介装された複数のボールと、
    一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の一端側に開口形成された第1接続通路と、
    一端側が前記ナットの外周面に開口形成され、他端側が前記ナットの内周面であって前記ボール循環溝の他端側に開口形成された第2接続通路と、
    前記第1接続通路と前記第2接続通路とを繋いで該両接続通路間のボールの循環に供する接続部材と、
    前記ナットを回転駆動することによって前記転舵軸に操舵力を付与する電動モータと、
    前記ナット側ボールねじ溝において前記第1接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第1所定範囲内に設けられた第1領域であって、該第1領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ前記ナット側ボールねじ溝と前記ボールとの接触面積又は前記転舵軸側ボールねじ溝と前記ボールとの接触面積が前記第1接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第1負荷遷移領域と、
    前記ナット側ボールねじ溝において前記第2接続通路の他端側開口から前記ナット側ボールねじ溝に沿った第2所定範囲内に設けられた第2領域であって、該第2領域内に存在する前記ボールが前記ナットから受ける荷重を前記転舵軸側へと伝達し、かつ前記ナット側ボールねじ溝と前記ボールとの接触面積又は前記転舵軸側ボールねじ溝と前記ボールとの接触面積が前記第2接続通路の他端側開口に向かって漸次増大するように形成された第2負荷遷移領域と、
    を備えたことを特徴とするパワーステアリング装置。
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