JPWO2015125963A1 - 天然鉱石粉末入りセラピー用オイル - Google Patents

天然鉱石粉末入りセラピー用オイル Download PDF

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Abstract

本発明の解決しようとする課題は、優れた温感効果を有するマッサージ用オイルを提供することである。解決手段は、ベースオイル及び鉱石粉末を含有するマッサージ用オイルであって、前記鉱石粉末として石英と、ケイ酸塩鉱物及び/又は玄武岩の粉末を含むことを特徴とする、マッサージ用オイルである。

Description

本発明は、手技によるマッサージを施術する際に被施術者の身体表面に塗布して用いるマッサージ用オイルに、天然鉱石粉末を混入することにより施術効果を高めることが出来る代替療法セラピーオイルと、そのオイル効能を高める施術法に関するものである。
施術者の手技によるマッサージは、被施術者の筋肉の緊張をほぐすことにより、肉体的・精神的な緊張緩和(リラクゼーション)、血行・リンパ流の促進、体内の老廃物排出の促進、新陳代謝の促進、精神的ストレスの開放といった効果が得られるものである。
この手技によるマッサージにオイルを用いることで、潤滑な施術ができ保湿効果が得られるほか、オイルが皮脂腺等から体内に浸潤し、さまざまな健康増進効果をもたらすものと考えられている。
しかし、昨今は、オイルマッサージ業界でも国際的に価格競争が進み、安価に生産できるオイルで施術することが増加傾向にあり、製造過程に至っても大量生産できる圧搾法が多く導入され、結果、植物油本来の効能を発揮できる良質のオイルの生産自体が減少傾向にある。
本発明は、それらの問題の解消の為にも、植物油に天然鉱石粉末を加える事で、植物油効能の劣化を補うと共に、相乗効果を齎し、更に自然治癒力を高めるマッサージオイルを発案し、セラピー業界からの自然回帰を願い発明された。
特に世界遺産に認定された富士山の玄武岩、北海道の一部でしか採取できない黒鉛珪石を含め、安全な方法で栽培され、製造された希少価値の高い良質のオーガニックコールドプレスオイルとの相乗効果で、結果の出せる高品質のマッサージオイルを国際的に広めることにより、持続可能な素材確保の必要性からも、オーガニックオイルの農地確保、雇用促進、経済の循環をも促すものとなることを期待するものである。
マッサージ用オイルは主に植物油からなり、揮発性のアロマオイルを混入したものを用いて香りによる施術効果向上を図ることが広く行われている。
特許文献1には、特に乳房マッサージに好適なマッサージ用オイルとして、食用または食品添加用の油剤、食用可溶化剤、多価アルコール、水を主成分とするゲル状のマッサージ用オイルが提案されている。油剤にはツバキ油、ホホバ油などの天然植物油、可溶化剤には各種のグリセリン脂肪酸エステル等を用い、さらにビタミン類、天然色素などが添加される。このような成分からなるマッサージ用オイルは、潤滑性を保持しながら経口摂取しても無害であり乳房マッサージ用に好適なものとされている。
特開2002−145803号公報
上記の通り、天然植物油と添加剤等からなるマッサージ用オイルは、マッサージの施術効果を高めるものとして一般的に利用されており、中でも、芳香性のアロマオイルを複数種類調合して様々な施術効果を謳ったマッサージ用オイルやマッサージ技法が広く普及している。
一方で、本発明者は、植物油との相乗効果を齎す天然鉱石粉末による遠赤外線効果、マイナスイオン効果や、天然鉱石に含まれるミネラル元素による健康増進効果等の施術効果が期待できるマッサージ用オイルの作製を模索してきた。
本発明の解決しようとする課題は、優れた温感効果を有するマッサージ用オイルを提供することを第1の課題とする。
また、好ましい形態では、植物油との相乗効果を齎す天然鉱石粉末による遠赤外線効果、マイナスイオン効果や、天然鉱石に含まれるミネラル元素による健康増進効果等の施術効果が期待できるマッサージ用オイルを提供することを本発明の解決しようとする第2の課題とする。
さらに、施術者の熟練度に依存せず、家庭でも質の高い施術を可能とするマッサージ用オイル並びに発明手技を提供することを第3の課題とする。
上記解決課題に鑑みて鋭意研究の結果、本発明者は、マッサージ用オイルへの添加物として、天然鉱石の持つ健康増進効果及び精神安定効果に着目し、特に黒鉛珪石、石英、玄武岩、ケイ酸塩鉱物等の遠赤外線効果、マイナスイオン効果や、これらの天然鉱石に含まれるミネラル元素による健康増進効果がベースオイルとの相乗効果によって、自然治癒力を増幅する施術効果をもたらし得るとの着想に基づき、実際の施術における実証を経て、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決する本発明は、ベースオイル及び鉱石粉末を含有するマッサージ用オイルであって、前記鉱石粉末として石英、並びにケイ酸塩鉱物及び/又は玄武岩の粉末を含むことを特徴とする、マッサージ用オイルである。
本発明の好ましい形態では、黒鉛珪石粉末を含有する。
本発明の好ましい形態では、前記鉱石粉末の粒子径が50μm以下である。
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記ベースオイルが、植物性オイル(好ましくは有機栽培低温圧搾工程で抽出されたもの)である。
本発明の好ましい形態では、前記ベースオイル1重量部に対する前記鉱石粉末の含有量が1重量部以下である。
本発明の好ましい形態では、真珠、シルク、金、白金の各種粉末からなる群から選ばれる1種又は2種以上を含有する。
また、本発明の好ましい実施の形態では、鉱石抽出エキスを含有する。
本発明は、マッサージ用オイルに、鎮痛効果をもたらす黒鉛珪石粉末、生命力増進効果や精神安定効果をもたらす石英粉末、温熱や摩擦を加えることでマイナスイオン効果を発揮し、微弱電流を放出するケイ酸塩鉱物粉末を混合し、アロマオイル同様、個々の体調に適切な割合で調合することにより、各材料の作用が相乗しながら心身の健康増進効果を与えるマッサージ用オイルとなっている。
また、本発明のマッサージ用オイルは、自然由来の材料から製造されるため、人体に直接適用しても副作用を起こすことなく自然治癒力を高める施術効果が得られる。
さらに、他の植物性物質(アロマオイルや植物性粉末、エキス)等を加える事により、より健康上の相乗効果をもたらすこともできる。
実施例3及び比較例1のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の背中の表面温度を、赤外線サーモグラフィを用いて測定した結果を示す。 実施例4及び比較例2のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の背中の表面温度を、赤外線サーモグラフィを用いて測定した結果を示す。 実施例4のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の背中全体の表面温度を、赤外線サーモグラフィを用いて測定した結果を示す。 実施例4及び比較例2のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の背中の表面温度を、赤外線サーモグラフィを用いて測定した結果を示す。 実施例3及び比較例3のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の足の表面温度を、赤外線サーモグラフィを用いて測定した結果を示す。 実施例3及び比較例4のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の足の表面温度を、赤外線サーモグラフィを用いて測定した結果を示す。
本発明におけるベースオイルとしては、マッサージに使用することができれば特に限定されず、動物性オイルであっても、植物性オイルであっても良い。
動物性オイルとしては、馬油、熊油、鹿油、エミューオイル、ラノリン、深海鮫スクワラン、ギーなどを例示することができる。
植物オイルとしては、ホホバオイル、セサミオイル、グレープシードオイル、アボカドオイル、アーモンドオイル、小麦伍芽油、マルラオイル、マカデミアナッツオイル、ココナッツオイル、アルガンオイル、椿油、杏仁油、ロージヒップオイル、セントジョーズワートオイル、オリーブオイル、ピーナッツオイル、及びキャスターオイルなどを好適に例示することができる。特にオーガニックコールドプレスオイルが好ましい。
キャリアオイル(ベースオイル)に関しては、個々のアレルギーや体質等、施術を受ける側の体調を考慮し配合することが好ましいが、本発明の研究では主に、オリーブオイル、ピーナッツオイル、キャスターオイルをブレンドし、各自の体調に合わせオイル比率や、粉末比率を配合し施術効果を臨床してきた。
オイルの種類によって、以下の効果があるとされている。オリーブオイルは体内に吸収されて筋肉の活動や粘膜の活動を刺激する効果がある。ピーナッツオイルは皮膚、筋肉、神経、腱に働きかけ、特に関節炎に効果がある。キャスターオイルは体内に吸収されて免疫系・神経系の機能を向上しリンパや血流の流れを活性化させるリシノール酸を含んでおり、肌の新陳代謝の活性化や体内の排毒、解毒効果を促すとされている。
また、キャスターオイルは、粘性が高いため一般的にオイルマッサージには適さないオイルとされているが、他種類のオイルと併用することにより、適度な圧で施術しやすくなるという効果をもたらし、さらには、密着度の高いオイルとなるためリラクゼーション効果が向上する。
本発明においては、ベースオイルとして、ピーナッツオイルとオリーブオイルとキャスターオイルを組み合わせて用いることが好ましい。
これらの植物性オイルは、鉱石粉末と相性が良く皮膚への吸収性に優れており、効能が高まる。
天然鉱石の中でも最初に着目したのは、北海道でしか産出されず、古くから北海道の原住民族であるアイヌが鎮痛効果を認め『痛み取り石』として尊重してきた黒鉛珪石である。
黒鉛珪石は、遠赤外線効果が高く、体内に吸収されて鎮痛効果を発揮し凝りや痛みを解消し傷を癒す作用があるとされている。
黒鉛珪石を使用した健康関連商品は、昨今では既に多く流通されているが、本発明人は、マッサージ用オイルに混入することにより、よりダイレクトに皮膚に密着浸透し、鎮痛効果が増す事を発見した。
施術オイルに黒鉛珪石を少量配合したところ、凝りがほぐれやすくなり、痛みが強い部位に関しては、粉末を増量して配合したオイルを数分塗布した後に施術することで、通常のオイルでの施術より遥かに痛みを軽減し、より深部に渡る凝りの改善が見られた。
更に、『痛み取り石』である黒鉛珪石は、火傷や良性の腫瘍、骨折した際の腫れや痛みに絶大な効果があった。
発明人の家人が大腿部に真皮が剥がれる最大15センチ程度の火傷を負った際は、より密着度を高める為に、粘性の高いキャスターオイルに黒鉛珪石を多めに添加したものを塗布し数日カーゼで覆い湿布したところ、数分で痛みが取れた。念の為、一週間後に皮膚科を受診させたところ、医師が驚くほどの治癒効果が確認され火傷跡も全く残らなかった。更に50肩になった家人に対し、強張りの強い部分に塗布したところ、数か月腕が肩上迄上がらなかった状態が塗布後二分ほどで、頭上迄真っ直ぐに腕を痛みなく上げる事が出来た。
又、発明人の知人が夜間に小指を強打した際は、すぐに多めに配合したものを塗布したところ、全く腫れも痛みもなく翌朝を迎え、受診した結果骨折と診断され、医師に驚かれたとの感想が寄せられた。
乳房に良性の腫瘍が出来た発明人の知人は、多めに配合したオイルを二週間程、塗布し絆創膏で湿布しつづけたところ、医学的治療なしに腫瘍が消えたと報告があった。
良性腫瘍が消滅したとの報告は、他にも2件程あった。
発明者は更に、他鉱石粉末で更にリラクゼーション効果が得られるものを考慮に入れ、様々な粉末を試したところ、石英粉末がその効果が高いことを実感と被施術者の感想により確証した。
石英は、古くから人体生命力を活性化させ、細胞の再生力ともに免疫力を高め、体内に蓄積された毒素の排出を促すとされている。臨床の結果、石英を配合することにより、リラクゼーション効果が向上したとの感想が多く得られた。
しかし、深いリラクゼーション効果の結果、施術後にふらつきなどの感想を持つ被施術者もいた為、その後は他鉱石とのバランスで、その問題の解消に努め検証を重ねた結果、富士の玄武岩を混入したところ、目覚ましい改善が見られた。
様々な民族が古くからの伝統医療で、天然鉱石を用いているが、玄武岩の効能として謳われているのが、大地に呼応し地に足をつける精神強壮効果である。
玄武岩は、石英の副作用的部分を補い他鉱石との相乗効果のバランスを取るものと考えられる。玄武岩は殺菌力が強いという利点もある。
発明人は、玄武岩を使用する様になってからは、火傷やけがに使用する際も、黒鉛珪石に玄武岩や石英も配合することにした。火傷の際の痛み取りに加え、殺菌効果や浄化作用が加わり、より安全に、副作用のない天然物質のみの治療が可能になるものと考えられる。
尚、火傷に関しては、偶然火傷をおった発明人の家人や知人の延べ15名より、塗布後数分で痛みが消え、火傷跡も残らなかったとの報告を受けている。尚、キャスターオイルは、既に火傷に効果的であるとされているが、発明人の家人や友人の検証では、明らかにキャスターオイルのみで使用するよりも鉱石粉末入りの方がすぐに痛みを取り除いた。このことからキャスターオイルと天然鉱石の相乗効果が起こった結果と考えられる。
本発明の好ましい実施の形態では、ケイ酸塩鉱物を含有する。
未だ科学的には実証されていないが、ケイ酸塩鉱物、特に複雑な構造を有するトルマリン(電気石)は、自律神経失調症の改善、精神の安定、メニエール症の治療に効果があるとも言われている。更に摩擦や温熱を加えることにより、大量のマイナスイオンを発生するとされ、含有するマグネシウムには、細胞の活性化、筋肉の収縮や神経系統の調整をし、造血作用を促すとされ、実際にマッサージの効果を高めた。ケイ酸塩鉱物から発生する微弱電流も、血流やリンパ液の促進に効果を齎すものと考えられる。
本発明は、医薬品としてのものではないが、この様な結果から、将来的に副作用のない天然素材のみの医薬品が開発される事を、期待するとともにマッサージオイルに加えることで、従来の施術より効能豊かなオイルマッサージが浸透することを願う。
さらに、多民族の伝統療法の実績からも、上で説明した石英、玄武岩、ケイ酸塩鉱物及び黒鉛珪石以外の各種天然鉱石や、真珠粉末、シルク粉末、金箔、白金、植物性粉末、海藻類粉末、並びにそのエキス等を混入してもそれぞれ好適な健康増進効果が得られる。
各種天然鉱石は、昨今では日本でも岩盤浴やホットストーンセラピー、各種健康商品において、遠赤外線効果、マイナスイオン効果等で身体を芯から温めることにより自然治癒力を高める効果があるものとして広く認知されている。
更に、各種鉱石の持つミネラル成分等が傷を癒し、心身のバランスを取る作用を成すことも広く研究開発が進み証明されている。
本発明は、それらの天然鉱石を微粉末にしたものを植物性オイルに混入したマッサージオイルとし、手技による摩擦や圧が加わる事で、有効成分がよりダイレクトに皮膚から浸透し、直接的な健康増進効果が得られるものである。後述する実施例におけるモニターアンケートの結果でも、従来の岩盤浴やホットストーンセラピーに比べて、温感効果が長く得られたとの感想が得られている。
尚、本発明のマッサージ用オイルは、黒鉛珪石、石英粉末、玄武岩粉末、ケイ酸塩鉱物粉末に加えて、これらの鉱石の鉱石抽出エキスをさらに含んでいても良い。
ここで、鉱石抽出エキスとは、粉砕した鉱石を水又は水溶液もしくはオイルに含浸させ、その上清を回収することによって得ることができる。
本発明の好ましい実施の形態では、ベースオイル1重量部に対する前記鉱石粉末の含有量が1重量部以下である。
ベースオイルと鉱石粉末の比率を前記範囲とすることによって、マッサージ用オイルの使用性が向上する。
ベースオイルと鉱石粉末の重量比率は、前記範囲内であれば、被施術者の体質や体調、抱えている身体的な悩み、疾患に合わせて適宜調整することができる。
被施術者の状態が施術前から明らかなのであれば、施術当初より被施術者の体質や体調に合わせた重量比率に調整したマッサージ用オイルにより施術を行うこともできる。
以下、本発明のマッサージ用オイルにおける各成分の配合比率を例示する。
各材料の配合比率に関しては、植物性オイル総量と鉱石粉末総量の重量比が、好ましくは5:1〜5:3、より好ましくは5:1.5〜5:2.5となるものが施術に程よい潤滑性があり好ましい。
凝りが酷い場合や痛みの強い部位、または、火傷や傷に湿布する際は、鉱石粉末の配合比率を高め、前記重量比が好ましくは5:3〜5:5、より好ましくは5:4〜5:5、さらに好ましくは5:4.5〜5:5のオイルを使用する。
本発明の一実施形態としては、ベースオイル100重量部に対して、粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)の黒鉛珪石粉末粉末1〜100重量部、粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)の石英粉末1〜100重量部、粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)の玄武岩粉末1〜100重量部、及び粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)のケイ酸塩鉱物粉末1〜100重量部が配合されたマッサージ用オイルを例示することができる。
一般的な体質の被施術者により好適な配合割合は、オリーブオイル80重量部、ピーナッツオイル80重量部、キャスターオイル10〜80重量部の植物性オイルに、粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)の石英粉末1〜30重量部、粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)、ケイ酸塩鉱物粉末1〜30重量部及び粒径50μm以下(好ましくは10μm以下)の玄武岩粉末を1〜30重量部を例示することができる。
なお、本発明のマッサージ用オイルに含まれる各成分の配合比率は上述のものに限られないことは言うまでもない。
上述の通り本発明のマッサージ用オイルは、被施術者の状態や気温に合わせ、その配合比率を適宜調整しながら施術に用いることができる。つまり、被施術者の体質や体調、抱えている身体的な悩み、疾患を把握し、これらの問題の改善に寄与する成分の配合比率を高めたマッサージ用オイルを調製し、施術を行う。いずれの成分の配合比率を高めるかは、上で述べた各成分の効果・効能を参考に決定することができる。
本発明のマッサージ用オイルは各成分の相乗効果により、それぞれの成分を単独で配合したオイルよりも顕著に優れた効果・効能を発揮する。そのため、上述のように被施術者の状態に合わせて各成分の配合比率を高めることによって、非常に効果的に被施術者の身体的な苦痛や不安を取り除くことができる。
このような各材料の配合により、各々の作用が相乗しながら最大限の健康増進効果を得られることが経験的、実験的に確かめられている。
また、本発明における鉱石の粉末の粒径は肌に適用しても皮膚を痛めず、滑らかな施術ができる範囲として50μm以下が好ましく、より好ましくは20μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。
なお、本発明において粒径とは90%粒子径のことを言い、顕微鏡によって測定することができる。
本発明のマッサージ用オイルの使用方法は、特に限定されず、常法に従って使用することができる。しかし、以下に説明する手法に従って施術することによって、その効果を向上させることができる。
<本発明オイルの効能を高める技術的思想>(発明施術法)
本発明のマッサージ用オイルは、50℃程度に温めて使用することが好ましい。
このように温めて使用することによって、マイナスイオンや遠赤外線効果を高めると共に、皮膚への浸透性を高めることができ、また、リラクゼーション効果を高めることができる。
このように温めた本発明のマッサージ用オイルを、一般的なマッサージで用いられる量よりも多く肌に塗布し、ゆっくりと肌に馴染ませていき、温熱を維持する為にも徐々に摩擦や圧をくわえながら表層部の凝りをとっていく。
しばらく施術を続けると、深層部から凝りの塊が出現する。この段階で、天然鉱石粉末を濃厚に含むマッサージ用オイル(原液)をさらに塗布し、強めの圧を加える。深層部の凝りが取れたことを確認した後、ゆっくりとリンパの流れにそって、リラクゼーションを促す。
<原液>
ここで原液とは、1重量部のベースオイルに対して、1重量部を上限として天然鉱石粉末を添加した濃厚なオイルのことである。そして、本試験例において使用した原液に含まれる天然鉱石粉末は、粒径10μm以下の石英粉末、粒径10μm以下の玄武岩粉末、粒径10μm以下のケイ酸塩鉱物粉末、粒径10μm以下の黒鉛珪石粉末から選ばれる少なくとも1種である。どの天然鉱石を含む原液を使用するかは、天然鉱石の持つ効果・効能と被施術者の状態を照らし合わせながら決定する。
このように、使用する本発明のマッサージ用オイルの鉱石粉末の含有量を段階的に上昇させることによって、身体深部の凝りやリンパの滞りを改善することが安易となり、好転反応(副作用的反応)を低減させることができ、いわゆる揉み返しや数日だるくなるなどの症状の発生を抑制することができる。
また、本発明のマッサージ用オイルを上述の手順に従い施術を行えば、熟練度の低い施術者であっても深層部の懲りを知覚することができるという驚くべき効果を得ることができる。つまり、本発明のマッサージ用オイルを使用すれば、熟練度の低い施術者であっても家庭でも質の高い施術を行うことが可能となる。
本発明のマッサージ用オイルは、ベースオイルと鉱石粉末を、混錬機を用いて混合することにより製造することができる。
また、手で混合して製造する場合には、まず適量のベースオイル中に鉱石粉末を均一に分散させた後、手で混錬しながら徐々にベースオイルを追加し、鉱石粉末の含有量が好ましい範囲となるように調整しながら製造することが好ましい。
以下、添付図面を参照しながら、本発明のマッサージ用オイルの実施例を開示する。
本発明のマッサージ用オイルがもたらす健康増進効果を実証するため、実際にマッサージ用オイルを用いた手技によるマッサージの施術を行い、その施術によって被施術者の身体に現れる変化を観察した。
<1>製造例1(実施例1)
[本発明のマッサージ用オイル]
エクストラ・バージン・オリーブオイル90g、ピーナッツオイル90g、キャスターオイル10gを調合して植物性オイルからなるベースオイルを作製した。
このベースオイルに、10μm以下の石英粉末5g、粒径10μm以下の黒鉛珪石粉末1g、粒径10μm以下のケイ酸塩鉱物粉末2gを投入し混練して、本発明のマッサージ用オイル(実施例1)を得た。
<2>製造例2(実施例2)
[本発明のマッサージ用オイル]
エクストラ・バージン・オリーブオイル80g、ピーナッツオイル80g、キャスターオイル20gを調合して植物性オイルからなるベースオイルを作製した。
このベースオイルに、粒径10μm以下の石英粉末10g、粒径10μm以下の黒鉛珪石粉末1g、粒径10μm以下のケイ酸塩鉱物粉末5g、粒径10μm以下の玄武岩粉末5gを投入し混練して、本発明のマッサージ用オイル(実施例2)を得た。
[従来のマッサージ用オイル]
化学溶剤を用いないエクストラ・バージン・オリーブオイルを比較例1のマッサージ用オイルとして用意した。比較例1のオイルは、人肌程度に温めた状態で用いた。
<3>試験例1(主観的効果測定)
40人の被施術者に対して実施例1及び比較例1のマッサージ用オイルを用いて施術を行った。
なお、実施例1のマッサージ用オイルを用いた施術に関しては、被施術者の状態に応じて、被施術者の健康増進に寄与する効能を持つ各種天然鉱石を含有する原液を肌上に追加で塗布しながら行った。原液とは、天然鉱石粉末を濃厚に含有するオイルである。本試験例においては、植物性オイル1重量部に対して、1重量部を上限として天然鉱石粉末を含む原液を使用した。
施術後、実施例1及び比較例1のマッサージ用オイルを使用した施術について、被施術者に評価させた。評価は以下の3つの項目について、以下の基準により行った。結果は表1に示す。

・評価項目1:リラクゼーション効果について
A:実施例1のオイルの方が圧倒的にリラクゼーションを深く感じた
B:実施例1のオイルの方が、リラクゼーション効果を感じた
C:比較例1のオイルとの差を感じなかった

・評価項目2:温感について
A:実施例1のオイルの方が、圧倒的に温感を得、温感が長く続いた
B:実施例1のオイルの方が、明らかに温感を感じた
C:比較例1のオイルとの差を感じなかった

・評価項目3:凝りや痛みの改善効果
A:実施例1のオイルの方が、凝りや痛みに非常に良く効いた
B:実施例1のオイルの方が、凝りや痛みに効いた
C:比較例1のオイルとの差を感じなかった
表1に示すように、ほぼすべての被施術者が比較例1のマッサージ用オイルを用いた施術と比較して、実施例1のマッサージ用オイルを使用した施術の方が、リラクゼーション効果、温感、そして凝りや痛みの改善効果に優れているとの評価をした。
この結果より、本発明のマッサージ用オイルは、リラクゼーション効果、温感、そして凝りや痛みの改善効果に優れていることが実証された。
<4>試験例2(施術者による評価)
実施例2のマッサージ用オイルを用いて8人のプロのオイルマッサージセラピストに施術を行わせ、以下の3つの項目について評価をさせた。なお、実施例2のマッサージ用オイルを用いた施術に際しても、試験例1と同様に、原液を肌上に追加で塗布しながら行った。評価基準は以下に示す。結果は表2に示す。

・評価項目1:一般オイルに比べ明らかに凝りがほぐれやすく施術しやすいと感じたか
A非常にそう思う Bそう思う Cややそう思う D全く感じなかった。

・評価項目2:自分自身がリラックスし、気持ちよく施術が出来たか
A非常にそう感じた Bそう感じた Cややそう感じた D 全く感じなかった

・評価項目3:自分自身の施術の疲れをカバーできると感じたか
A非常にそう思う Bそう思う Cややそう思う Dそう思わない。
表2に示す通り、実施例2のマッサージ用オイルを使用したプロのオイルマッサージセラピストは、何れの評価項目においても高い評価をしている。
この結果は、本発明のマッサージ用オイルは、施術者に効果的な施術を可能にさせ、また、被施術者自身に対してもリラックス効果と疲労軽減効果を発揮することを示している。
<5>試験例3(発汗促進作用の評価)
実施例2のマッサージ用オイルを常温のまま、ごく薄く塗布した状態で、汗をかきにくい体質の被験者14名を岩盤浴に入浴させ、実施例2のマッサージ用オイルの発汗促進作用について、以下の基準によって評価させた。結果は表3に示す。

A:非常に気持ちよく発汗し、着衣後も冷めにくかった。
B:普段より発汗したのを明らかに感じた。
C:若干多めの発汗がみられた。
D:通常と変化を感じなかった。
表3に示す通り、実施例2のマッサージ用オイルを塗布した状態の被験者が岩盤浴に入浴したところ、何れの被験者であっても、いつもより多く発汗することが確認された。
この結果は、本発明のマッサージ用オイルが発汗促進作用を有していることを示している。
<6>製造例3(実施例3)
化学溶剤を用いない低温圧搾工程で抽出されたエクストラ・バージン・オリーブオイル40g、ピーナッツオイル40g、キャスターオイル20gを調合してベースオイルを作製した。
このベースオイルに、粒径10μm以下の石英粉末5g、粒径10μm以下のケイ酸塩鉱物粉末2.5g、粒径10μm以下の玄武岩2.5gを投入し混練して、実施例3のマッサージ用オイルを得た。
<7>試験例4(客観的効果測定)
被施術者の背中に実施例3のマッサージ用オイルを使用し、試験例1と同様、原液を併用しながら施術を行った。また、その翌日に被施術者の背中に比較例1のマッサージ用オイルを使用し、施術を行った。
実施例3のオイルと比較例1のオイルによる施術は同等の圧や摩擦で行った。
NDTアドヴァンス社製の赤外線サーモグラフィ(型番:TI160)を用いて、実施例3を用いて行った施術と、比較例1のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の背中の表面温度を測定した。測定は、施術前、20分間の施術を行った直後、施術終了から15分後、30分後、1時間後において行った。
結果を図1に示す。ただし、画像はグレースケール処理をしており、原画像はカラー画像である。
図1に示す通り、比較例1のマッサージ用オイルを使用して施術を行うと、施術直後に背中の表面温度が若干上昇することが観察されたが、施術15分後には温度が低下し、30分後には施術前と同程度までに低下した。
一方、実施例3のマッサージ用オイルを使用して施術を行うと、施術直後には背中の表面温度の著しい上昇が観察された。そして、施術1時間後までも背中の表面温度が高く維持されていることが観察された。
この結果は、原液を併用しながら本発明のオイルを使用して施術を行うことにより、体を温め、この状態を維持する顕著な効果が得られることを示している。
<8>製造例5(実施例4)
化学溶剤を用いない低温圧搾工程で抽出されたエクストラパージン・オリーブオイル100g、ピーナッツオイル100g、キャスターオイル80gを調合してベースオイルを作製した。
このベースオイルに、粒径10μm以下の石英粉末15g、粒径10μm以下の玄武岩粉末10g、粒径10μm以下のケイ酸塩鉱物粉末10gを投入し混練して、実施例4のマッサージ用オイルを得た。
[従来のマッサージ用オイル]
比較例2としてホホバ、オリーブ、セサミオイルを配合する一般的なマッサージ用オイルを用意した。比較例2のマッサージ用オイルは、人肌程度に温めて用いた。
<9>試験例5(客観的効果測定)
被施術者の背中を満遍なくマッサージした。
比較例2のマッサージ用オイルを背中右側に、実施例4のマッサージ用オイルを背中左側に使用した。
施術者
全ての施術を本発明者が行った。
被施術者
下記の表4に示す10名の被施術者に対して同一の施術を行った。
FLIR Systems Inc.社製の赤外線サーモグラフィ(型番:FLIRi7)を用いて被施術者の背中の表面温度を測定した。
測定は、オイル塗布前に1回、オイル塗布後に1回、そして施術開始から約30秒〜約3分の短時間の間に1〜3回行った。
図2に、各被施術者のサーモグラフィ測定画像を示す。但し、画像はグレースケール処理をしており、原画像はカラー画像である。
各測定画像から明らかなように、本発明のマッサージ用オイルを塗布して施術を開始してから約30秒から約3分という早い段階から温度が上昇し、概ね背中左側が右側よりも温度が高い状態となっている。
この結果は、本発明のマッサージ用オイルが顕著な速効性のある温熱効果を発揮することを示している。
上で述べたサーモグラフィ測定の終了後、実施例4のマッサージ用オイルを背中全体に塗布し施術を行った。
このように、本発明のマッサージ用オイルを使用し施術を継続した被施術者の背中を同様にサーモグラフィによって測定した。No.5の35才女性とNo.9の48才女性の結果を図3に示す。
図3に示すように、上述の手法にしたがって、本発明のオイルを用いた施術を行うことにより、被施術者の身体全体を顕著なまでに温める効果を得られることが実証された。
<10>試験例6(客観的効果測定)
黒鉛珪石を加えた形態の本発明のマッサージ用オイルの効果を検証するために、以下の試験を行った。
施術者
全ての施術を本発明者が行った。
被施術者
・28才男性(胃潰蕩、慢性胃炎、ヘルニア、膵臓炎を患っていた)
・58才男性
(1)28才男性に対する施術
比較例3のマッサージ用オイルを背中右側に、実施例4のマッサージ用オイルを背中左側に使用して施術を行った。
なお、比較例2のオイルを使用した施術は一般的な手法により行った一方、実施例4を使用した施術においては、黒鉛珪石粉末を含有する原液を施術10分後に背中全体に塗付して行った。原液を塗付してからの施術は約7分間行った。
(2)58才男性に対する施術
実施例4のマッサージオイルを用い施術の開始から10分後に、背中右上に原液を塗付し、強めの摩擦や圧を加え施術を行った。原液を塗付してからの施術は2分間行った。
FLIR Systems Inc.社製の赤外線サーモグラフィ(型番:FLIRi7)を用いて被施術者の背中の表面温度を測定した。
(1)の28才男性の測定のタイミングは、オイル塗布前、オイル塗布後、施術開始から10分後、原液を用いた施術開始から5分後、原液を用いた施術の終了直後とした。
(2)の58才男性の測定のタイミングは、施術開始から10分後、原液を添加した直後、原液を用いた施術の終了後とした。
結果は図4に示す。
図4に、被施術者のサーモグラフィ測定画像を示す。但し、画像はグレースケール処理をしており、原画像はカラー画像である。
各測定画像から明らかなように、(1)及び(2)の被施術者の何れにおいても、実施例3のマッサージ用オイルを塗布した肌の表面の温度が上昇することが確認できる。
そして黒鉛珪石を含む原液を添加した直後から、(1)の9施術者においては背中全体が、(2)の被施術者においては背中右上部分が、さらに表面温度が上昇していることが確認できる。
これらの結果は、石英、玄武岩、ケイ酸塩鉱物に加えて黒鉛珪石を含む本発明のマッサージ用オイルは、特に体を温める効果に優れていることを示している。
この結果は、石英及び玄武岩、ケイ酸塩鉱物に加えて黒鉛珪石を含むマッサージ用オイルを使用することにより、体を温める効果が著しく向上することを示している。
<11>試験例7(主観的効果測定)
試験例5及び6において施術を受けた12名の被施術者に施術効果についてのアンケートを行った結果、下記のような回答が得られた。
表5に示すように、全ての被施術者が、マッサージの施術により、リラクゼーション効果、凝りの解消、温感効果を感じたと回答した。
また、表6に示すように、被施術者の背中の左右に塗られた2種類のマッサージ用オイルによる施術効果の違いについては、全ての被施術者が、本発明のオイルを塗った部分において、リラクゼーション効果、凝りの解消、温感効果をより高く感じたと回答した。
また、アンケート自由解答欄では、下記のような回答が得られている。
・施術効果について
凝りがほぐれた 4名
浮腫みが解消された 2名
痛みが緩和された 6名
翌日まで温感が継続した 8名
便秘が解消した 4名
身体が軽く感じた 2名
肌がしっとりなめらかになった 2名
皮膚の痔みが軽減された 1名

・従来のマッサージ用オイルとの違いについて
より温感を感じた 9名
より感触(滑らかさなど)が良かった 4名
以上の結果は、本発明のマッサージ用オイルは、リラクゼーション効果、凝りの解消、温感効果、浮腫みの解消効果、痛みの緩和効果、便秘の解消効果、肌質の改善効果、痒みの軽減効果などに優れていることを示している。
これらの報告からも明らかなように、本発明のマッサージ用オイルは体を温めるだけではなく、様々な疾患を治癒する作用を有し、上述のような顕著な健康増進効果が実現された。これは、ベースオイルである植物性オイル、そして天然鉱石の相乗効果によるものであろうと考察される。
<12>製造例6
エクストラ・バージン・オリーブオイル100gのベースオイルに、ケイ酸塩鉱物粉末10gを投入し混練して、本発明のマッサージ用オイル(比較例3)を得た。また、このベースオイルに、粒径10μm以下の玄武岩10gを投入し混練して、本発明のマッサージ用オイル(比較例4)を得た。
<13>試験例8(客観的効果測定)
被施術者の右足に実施例3のマッサージ用オイル、左足に比較例3のマッサージ用オイルを使用し、施術を行った。また、別の被施術者の左足に実施例3のマッサージ用オイル、右足に比較例4のマッサージ用オイルを使用し、施術を行った。実施例3のオイルと比較例3及び4のオイルによる施術は同一の手法で同一の条件のもと行った。
NDTアドヴァンス社製の赤外線サーモグラフィ(型番:TI160)を用いて、実施例3及び比較例1のオイルを使用して施術を行った際の被施術者の足の表面温度を測定した。測定は、20分間の施術を行った直後、施術終了から30分後において行った。
結果を図5及び6に示す。ただし、画像はグレースケール処理をしており、原画像はカラー画像である。
図5に示す通り、比較例3のマッサージ用オイルを使用して施術を行うと、施術直後足の表面温度が若干上昇することが観察されたが、施術30分後には施術前と同程度までに低下した。
一方、実施例3のマッサージ用オイルを使用して施術を行うと、施術直後には足の表面温度の著しい上昇が観察された。そして、施術30分後までも足の表面温度が高く維持されていること観察された。
また、図6に示す通り、比較例4のマッサージ用オイルを使用して施術を行うと、施術直後足の表面温度が若干上昇することが観察されたが、施術30分後には施術前と同程度までに低下した。
一方、実施例3のマッサージ用オイルを使用して施術を行うと、施術直後には足の表面温度の著しい上昇が観察された。そして、施術30分後までも足の表面温度が高く維持されていること観察された。
図5及び図6に示した結果は、ケイ酸塩鉱物や玄武岩を単独でベースオイルに添加して調製したマッサージ用オイルでは、体を温めこれを維持する効果が弱いが、石英、ケイ酸塩鉱物及び玄武岩を含む本発明のマッサージ用オイルは、それぞれの鉱石の相乗効果によって非常に優れた効果を発揮することを示している。
以上、本発明のマッサージ用オイルについて、具体的な実施の形態を示して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上記各実施形態における材料の採取・調合・調製の工程に様々な変更・改良を加えることが可能である。
本発明はマッサージ用オイルに応用することができる。

Claims (7)

  1. ベースオイル及び鉱石粉末を含有するマッサージ用オイルであって、前記鉱石粉末として石英、並びにケイ酸塩鉱物及び/又は玄武岩の粉末を含むことを特徴とする、マッサージ用オイル。
  2. 前記鉱石粉末として黒鉛珪石の粉末を含有することを特徴とする、請求項1に記載のマッサージ用オイル。
  3. 前記鉱石粉末の粒子径が50μm以下であることを特徴とする、請求項1又は2の何れか一項に記載のマッサージ用オイル。
  4. 前記ベースオイルが植物性オイルであることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載のマッサージ用オイル。
  5. 前記ベースオイル1重量部に対する前記鉱石粉末の含有量が1重量部以下であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のマッサージ用オイル。
  6. 真珠粉末、シルク粉末、金箔、白金からなる群から選ばれる1種又は2種以上を含有する、請求項1〜5の何れか一項に記載のマッサージ用オイル。
  7. 鉱石抽出エキスを含有することを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載のマッサージ用オイル。
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