JPWO2015125837A1 - 積層パネル - Google Patents

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Abstract

局所的に低強度や低剛性となる部位をなくし、応力集中を抑制して剛性及び強度を向上させることができる積層パネルを提供する。積層パネル(100)は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部(111)を有するコアパネル(110)と、コアパネル(110)を両面から挟む一対の面板(120,121,122)と、縦壁部(111)の端部(111a)から一方の面板(121)に沿って延びるように形成されたコアパネル(110)のフランジ(112)を一方の面板(121)との間で挟持する矩形断面部(130a)が配置された骨材(130)と、を備える。

Description

本発明は、積層パネルに関する。
大型の荷物、被介護者が乗った車椅子等を車両後部のスペースに搭載するために、車両後部開口から車両の後方にスロープを降ろすことが可能な車両がある。
特許文献1には、スライド可能に連結された複数のスロープ部を有し、展開状態で車両から地上にスロープを下ろし車椅子等の出し入れを可能にする車両用スロープ装置が記載されている。特許文献1に記載の車両用スロープ装置は、フロア部材をアルミニウム合金の押出加工により成形するものである。フロア部材を押出形成するためには、押出方向に沿ってスロープ本体を一定断面形状とする必要がある。
特許文献2には、外面側に金属性の平板、波板及び平板からなる積層構造体を配し、内面側に衝撃吸収能を有する板材を配したトラックのアオリが記載されている。
特開2003−226186号公報(図1) 実開昭58−188275号公報(図1)
特許文献1に記載の車両用スロープ装置は、フロア部材をアルミニウム合金の押出加工により成形する。この場合、フロア部材を押出形成するため、押出方向に沿ってスロープ本体を一定断面形状とする必要がある。そのため、例えばフロア部材を補強するためのリブ等を押出方向に沿って一定断面で形成する必要がある。
よって、フロア部材の押出方向の途中にリブを設けることができず、必要のない部位(例えば、押出方向の前部)にリブを形成しなければならない。
また、押出方向に交差する方向にリブを設けることができず、剛性及び強度を高める必要のある部位にリブを設けることができない。
特許文献2に記載の積層構造体を用いてスロープを構成すれば、特許文献1に記載の車両用スロープ装置のようにスロープ本体を押出成形しないため、重量及びコストを抑えることができるものと考えられる。
しかしながら、特許文献2に記載の装置は、トラックのアオリを用途として考案されており、必要な部位を補強するという課題がない。例えば、特許文献2に記載の積層構造体を補強してスロープに用いる際、波板の一部を切り欠いてコア材(骨材など)を介在させることが考えられる。しかし、波板を切り欠くことで、コア材とこのコア材の周縁部の波板との境界部分において強度及び剛性が低下してしまうという課題がある。
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたものであり、局所的に低強度や低剛性となる部位をなくし、応力集中を抑制して剛性及び強度を向上させることができる積層パネルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の端部からパネル面に沿って延びるように形成された平坦部とを有するコアパネルと、前記コアパネルを両面から挟む一対の面板と、前記面板の縁部に沿って配置され、前記コアパネルの前記平坦部を一方の前記面板との間で挟持する矩形断面部が配置された骨材と、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、コアパネルが骨材との境界部分においても存在することとなり、積層パネル全面にコアパネルを設けることができる。よって、局所的に低強度や低剛性となる部位をなくし、応力集中を抑制して積層パネルの剛性及び強度を向上させることができる。また、低強度や低剛性となる部位を補強するために積層パネルの端末を端末被覆部材(例えばレール)で挟持する場合、レールに延長部を設ける必要がない。このため、面材の面積を減少させることがなく、積層パネルを例えばスロープとして活用する場合において有効面積を最大限広くした荷台とすることができる。
前記骨材は、前記一対の面板の面に交差する方向に突出する形状で、かつ前記一対の面板の端末に突き当てて係止される突出部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、骨材の突出部を面板の端末に突き当てて係止することで、積層パネルの面板に対する骨材の位置決めをすることができ、組付け性を高めることができる。また、骨材を高い精度で位置決めすることができるようになり、剛性及び強度が要求される部位に、高い精度で骨材を配置することができる。
前記突出部の突出高さは、前記一対の面板の板厚よりも小さいことを特徴とする。
このような構成によれば、突出部が面板の板厚よりも厚いと、面板の表面側(コアパネルに対向する面と反対側の面)から突出してしまい、荷重を受けた際に面板ではなく突出部に先に荷重が入力されることとなる。これにより突出部に応力が集中してしまう。突出部を面板の板厚よりも小さく設定することで、突出部が面板の表面側に飛び出さないように設定し、荷重を面板で分散して受けることができ、応力集中を抑制することができる。また、積層パネルの端末をレールで挟持する場合にも突出部が邪魔にならないため、レールの挟持部によって面板を確実に挟持することができる。
前記骨材は、前記一対の面板の端末に配置され、前記矩形断面部から前記一対の面板の面に沿う方向に延びるとともに、前記一対の面板の端末から露出する露出部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、矩形断面部から露出する露出部に部品取付部を備えることで、種々部品を取り付けたり、あるいは積層パネル自体を車体部品等に取付けることができ、積層パネルの有用性を向上させることができる。
前記露出部は、部品が取り付けられる部品取付部又はヒンジ部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、露出部をヒンジ部とすることで、例えば積層パネルをスロープの荷台として使う際に、スロープに簡単にヒンジ部を設けることができ、積層パネルの有用性を向上させることができる。また、部品取付部を設けることで、積層パネルの部品を取り付けたり、積層パネルを車体等に取り付けることができる。
前記骨材の長手方向に沿って、前記ヒンジ部が互いに所定距離離間した位置で複数形成されるとともに、前記ヒンジ部の間に複数の凹部が形成され、一方の前記積層パネルの前記ヒンジ部が他方の前記積層パネルの前記凹部に嵌合することで、一方の前記積層パネルに対して他方の前記積層パネルがヒンジ回動可能に支持され、前記ヒンジ部の前記骨材から突出した先端部の断面形状が、湾曲断面形状に形成され、前記凹部の断面形状が、前記ヒンジ部の先端部を受容可能な湾曲断面形状に形成されることを特徴とする。
このような構成によれば、ヒンジ部と凹部の断面形状を湾曲断面形状とすることで、互いの隙間を小さくし、指や異物が挟みこまれることを抑制できる。
前記ヒンジ部と前記凹部との間に、異物混入防止手段を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、異物混入防止手段として、ゴム製のシール部材やブラシを備えることで、異物が混入することをより確実に防止することができる。
前記露出部は、一方の前記面板から前記他方の面板に向けて傾斜する傾斜面部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、例えば積層パネルのスロープに用いる場合に、この傾斜面部によって積層パネルと接地面との間の段差を小さくして、被搭載物(例えば車椅子)の搭載性を向上させることができる。
前記一対の面板の端末を挟持する挟持部を有する端末被覆部材を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、積層パネルを介して骨材に伝達された荷重を、端末被覆部材(例えばレール)にも伝達させて荷重分散することができ、積層パネルの剛性及び強度を向上させることができる。
前記骨材は、前記一対の面板に対して接合、接着又は締結により結合されることを特徴とする。
このような構成によれば、骨材を面板に対して結合(接合、接着、締結を含む)することで、面板に対する骨材の位置ズレを抑制することができ、剛性及び強度が要求される部位に、骨材を固定することができる。
前記積層パネルの縁部に直交する方向において、前記骨材は、前記狭持部よりも突出して形成されることを特徴とする。
このような構成によれば、挟持部、骨材部、コアパネル乃至面板へ向けて、段階的に剛性を変化させることにより、応力を分散させることができ、局所的に集中する応力を小さくすることができる。
前記コアパネルの前記平坦部は、外力を受ける面板と反対側の面板である一方の前記面板と前記骨材の矩形断面部との間で挟持されることを特徴とする。
このような構成によれば、積層パネルに、面直交方向の荷重が入力されると、荷台となる面に圧縮応力が加わり、反対側の面には引張応力が加わる。面板は、一般的に圧縮応力よりも引張応力に対する耐力が低いため、コアパネルの平坦部(例えばフランジ)を引張応力が加わる面板と骨材との間に挟持することで、引張応力に対する耐力を向上させることができる。
本発明によれば、局所的に低強度や低剛性となる部位をなくし、応力集中を抑制して剛性及び強度を向上させることができる積層パネルを提供することができる。
本発明の実施形態に係る積層パネルが適用されたスロープを備える車両を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルが適用されたスロープの断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの構成を示す斜視図である。 図3のA−A矢視断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る積層パネルの比較例1の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る積層パネルの比較例2の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る積層パネルを正しく載置した場合の荷重の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る積層パネルを表裏を反対に載置した場合の荷重の説明図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の変形例を示す断面図である。 図8の要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材と面板との接合例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材と面板との接合例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部がヒンジ部である場合の積層パネルの組合せを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部がヒンジ部である場合の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部がヒンジ部である場合のヒンジ部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部が傾斜面部である場合の要部断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの比較例の積層パネルの骨材のヒンジ部の平面図、図16Bはその側面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの比較例の積層パネルの骨材のヒンジ部のである。 本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部がヒンジ部である場合のヒンジ部の斜視図である。 本実施形態の積層パネルの骨材のヒンジ部の平面図である。 本実施形態の積層パネルの骨材のヒンジ部の側面図である。 本実施形態の変形例の積層パネルの骨材のヒンジ部の平面図である。 本実施形態の変形例の積層パネルの骨材のヒンジ部の側面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの端末部補強構造を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの端末部補強構造を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの端末部補強構造を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの端末部補強構造を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの端末部補強構造を説明する断面図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの比較例A〜Eの積層パネルの負荷点における発生応力比を解析した結果を表にして示す図である。 本発明の実施形態に係る積層パネルの比較例A〜Eの積層パネルの負荷点における発生応力比を解析した結果のグラフである。
(実施形態)
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、本発明の実施形態では、「前」は車両の進行方向側、「後」は車両の後退方向側、「上」は鉛直上方側、「下」は鉛直下方側、「左右」は車幅方向側とする。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る積層パネルが適用されたスロープを備える車両1は、例えば、ワンボックスカーやステーションワゴンやハッチバック等である。車両本体2の後部には、ヒンジ部4で構成された跳ね上げ式のバックドア3が設けられている。なお、車両1は、車両本体2の後部にバックドア3を備えるものであれば、その種類及び形状等は特に限定されない。
図1に示すように、車両本体2の後部には、後面側にバックドア3によって開閉される車体後部開口5が形成されている。その車体後部開口5の上部左右両端のヒンジ部4にバックドア3の上端を回動自在に取り付けることによって、ヒンジ部4を中心として回動して、車体後部開口5を開閉するようになっている。
車両本体2の後部の車室内には、スロープ50が設けられている。スロープ50は、未使用時(図1破線参照)には、バックドア3近傍に立設した状態で収納され、使用時には、車体後部開口5から車両1の後方に倒されて展開される。なお、スロープ50は、未使用時(図1破線参照)には、車室側に倒されてリアフロア6上に載置された状態で収容されることも可能である。また、未使用時の立設された状態において、スロープ50は、図示しないロック装置によって車体後部開口5の左右側辺に固定可能である。
ここで、図1を参照して、スロープ50の詳細について説明する。図1に示すように、スロープ50は、2段式スライドスロープであり、車体側端部が車両本体2の後部の車体後部開口5の下辺に対して回動可能に取り付けられた第一スロープ51と、第一スロープ51の展開時上面に対してスライド可能に設けられた第二スロープ52と、を備える。
第一スロープ51は、下段のスロープであり、スロープ本体であるプレート51aと、プレート51aの左右側辺に設けられたレール51b,51bと、を備える。第二スロープ52は、上段のスロープであり、スロープ本体であるプレート52aと、プレート52aの左右側辺に設けられたレール52b,52bと、を備える。
図2に示すように、レール52bの外側に形成された凸部52b1は、第一スロープ51のレール51bに形成された凹部51b1にスライド可能に嵌合されている。なお、スロープ50を構成する積層パネル100の構成については図3及び図4により後記する。
利用者は、使用時には、車両1の背面のバックドア3を開け、スロープ50の第一スロープ51及び第二スロープ52を車両後方に順次スライドした後に展開して路面等に据え置くようにする。スロープ50を展開した状態で、スロープ50は、所定の傾斜角の坂を構成する。
本発明は、スロープ50を構成する積層パネル100の端末部補強構造に特徴がある。このため、図2のレール52b,52bの構造には限定されない。また、レール51b,51bにおいては、レール51b,51bの内側、すなわちプレート51a,51aの端部を挟み込む、プレート51a,51aの挟持部分が本発明に関与し、スロープ50の外側のスライド構造部分は本発明に直接関与しない。したがって、以下の説明において、スロープ50の外側のスライド構造部分を除いた断面視コ字形状の端末被覆部材140を例に採り説明する。
図3及び図4に示すように、積層パネル100は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111と、縦壁部111の端部111aからパネル面に沿って延びるように形成されたフランジ112(請求項1に記載の平坦部)とを有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、コアパネル110のフランジ112を一方の面板121(120)との間で挟持する矩形断面部130aが配置された骨材130と、を主に備える。すなわち、他方の面板122(120)側から見ると、積層パネル100は、コアパネル110のフランジ112と他方の面板122との間に、矩形断面部130aを有する骨材130を配置した構成となっている。
また、積層パネル100の端末は、端末被覆部材140の挟持部142に挟持されて、当該端部が補強される。
積層パネル100は、例えばスロープ50(図1参照)の第二スロープ52に用いることができる。
<コアパネル>
コアパネル110は、例えばアルミ合金冷間プレス材からなる。コアパネル110は、一対の面板120(121,122)に対して交差方向に延びる縦壁部111と、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成され、面板121に当接されるフランジ112(平坦部)と、一方の面板121に沿って延びるように形成された第1平坦部113と、縦壁部111の一端同士と第1平坦部113とを繋ぐ第1折返し部111bと、他方の面板122に沿って延びるように形成された第2平坦部114と、縦壁部111の他端同士と第2平坦部114とを繋ぐ第2折返し部111cと、を備える。
すなわち、コアパネル110は、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成された平坦部を構成するフランジ112と、第1折返し部111bから一方の面板121に沿って延びるように形成された第1平坦部113と、第2折返し部111cから他方の面板122に沿って延びるように形成された第2平坦部114と、を備え、図4に示すように、縦壁部111と第1平坦部113と第2平坦部114の部分が、断面視で台形形状が連続する波板となっている。
なお、上記アルミ合金は、非熱処理系又は熱処理系のいずれでもよい。非熱処理系の場合は、製造のまま、あるいは圧延、押出し、引抜きなどの冷間加工によって強度を得る。また、熱処理系の場合は、焼入れ、焼き戻しなどによって強度を得る。この場合、接着剤加熱硬化時のベークハードニング(Bake Hardening)を活用すると効果的である。
コアパネル110について、より詳細に説明する。コアパネル110は、アルミ合金冷間プレス材を冷間プレス加工して形成される。すなわち、コアパネル110は、平板なアルミ合金冷間プレス材を縦壁部111の端部111a、第1折返し部111b及び第2折返し部111cを起点にして折り曲げ、面板120に対して交差方向に折り返すようにプレス加工する。これにより、積層パネル100の上下端部に延出する傾斜部となる縦壁部111と、積層パネル100の左右端部において骨材130と面板120(121,122)とで挟み込まれるフランジ112と、積層パネル100の幅方向において面板120を面で支える第1平坦部113及び第2平坦部114と、が形成される。
積層パネル100の上下方向に延出する縦壁部111が形成されることで、積層パネル100の上下方向の剛性及び強度を向上させることができる。また、コアパネル110の左右端部にフランジ112が形成されることで、フランジ112を骨材130と一方の面板121とで挟み込むことができる。
なお、コアパネル110は、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成された平坦部(本実施形態では、フランジ112)を備えるものであれば、どのような構造でもよい。例えば、上記縦壁部111は、積層パネル100の左右方向(幅方向)に延出するものでよく、また、積層パネル100の上下方向(幅方向と直交する方向)に延出するものでよい。また、上下方向と左右方向を組み合わせた、いわゆる格子形状構造やハニカム構造でもよい。さらに、複数の縦稜線と横稜線とを所定の入れ子構成にしたような異形断面構造であってもよい。
<面板>
面板120は、例えばアルミ合金板材からなる。面板120は、コアパネル110を下面から挟む一方の面板121と、コアパネル110を上面から挟む他方の面板122と、からなる。一方の面板121と他方の面板122とは、積層パネル100の左右方向(幅方向)の形状及び寸法が同じであればよく、上下方向の長さや厚さ、材質などは互いに異なるものでもよい。但し、一方の面板121と他方の面板122とを同一部材とすると、調達コストの低減と作業性の向上が期待できる。
<骨材>
骨材130は、積層パネル100の対応部位を補強するための補強部材である。骨材130は、一対の面板120(121,122)の間に、コアパネル110のフランジ112を一方の面板121との間で挟持するように配置される。より具体的には、骨材130は、フランジ112と他方の面板122との間に配置されて、一対の面板120(121,122)に対して結合される。
なお、本発明の「結合」とは、接着、締結、又は接合のいずれかを含む概念である。図10により後記する。
本実施形態では、骨材130は、矩形断面部130aを有し、矩形断面部130aと一方の面板121との間でコアパネル110のフランジ112を挟持し、接着剤150を介して結合する。
骨材130は、例えば中空のアルミ合金押出材からなる角パイプである。骨材130は、中実であってもよく、また矩形断面はどのような断面形状でもよい。また、骨材130は、積層パネル100の対応部位を補強するものであるため、当該対応部位に応じた配置、形状及び長さを有している。
<接着剤>
図4に示すように、積層パネル100は、コアパネル110と一対の面板120(121,122)と骨材130とが接着剤150により接合(接着)され、一体化される。具体的には、積層パネル100は、骨材130の断面部130aとコアパネル110のフランジ112の上面との間、フランジ112の底面と一方の面板121との間、コアパネル110の第1平坦部113と一方の面板121との間、骨材130と他方の面板122との間、コアパネル110の第2平坦部114と他方の面板122との間がそれぞれ接着剤150により接合される。
<レール>
本実施形態では、積層パネル100の端末を被覆する端末被覆部材の一例として端末被覆部材140を用いている。端末被覆部材140は、積層パネル100を一定方向に走らせるための棒状の部材であり、積層パネル100の端末を補強する機能に加え、当該端部の端面及び角部を保護する保護部材として機能する。
積層パネル100の端末は、端末被覆部材である端末被覆部材140の挟持部142に挟持される。
本実施形態では、端末被覆部材として端末被覆部材140を用いることで、例えばスロープ50(図1参照)に用いることができる。積層パネル100をスロープ50(図1参照)として用いる場合、端末被覆部材140は、スライド部の一部を構成している。例えば、積層パネル100が、第二スロープ52(図1参照)に用いられる場合、積層パネル100が、スロープ本体であるプレート52aに対応し、端末被覆部材140が、プレート52aの左右側辺に設けられたレール52b,52bに対応する。
図3及び図4に示すように、端末被覆部材140は、積層パネル100の端末(一対の面板120及び骨材130の端部)が当接する溝部141と、積層パネル100の端末を挟持する挟持部142と、を有する。端末被覆部材140は、積層パネル100の縁部に沿って配置される。図3及び図4の場合、端末被覆部材140は、積層パネル100の左右の縁部に沿って配置される(図3及び図4では、積層パネル100の左側のみに配置した例を示している)。積層パネル100の端末は、端末被覆部材140の溝部141に当接するまで挟持部142内に嵌挿され、端末被覆部材140の挟持部142によって挟持される。積層パネル100にとって、端末被覆部材140は、嵌合相手である。
積層パネル100の縁部に沿って配置されるとともに積層パネル100の端末部を挟持する挟持部142を有する端末被覆部材140を備えることで、積層パネル100を介して骨材130に伝達された荷重を、端末被覆部材140にも伝達させて荷重分散することができ、積層パネル100の剛性及び強度を向上させることができる。
以下、上述のように構成された積層パネル100の作用効果について説明する。
[本実施形態と比較例との対比]
まず、本実施形態に係る積層パネルの比較例について説明する。
図5Aに示すように、比較例1の積層構造体100Aは、コア材である波板110Aと、波板110Aを両面(上下面)から挟む一対の面板120(121,122)と、積層構造体100Aを補強する骨材130と、を備える。骨材130は、波板110Aの一部(骨材130を配置するための部分)を切り欠いた切欠き部110A1に配置されている。
しかし、比較例1では、骨材130を波板110Aの切欠き部110A1に配置しているので、図5Aの破線丸印aに示すように、切欠き部110A1と骨材130との間は、一方の面板121のみが存在し、低強度や低剛性となっている。すなわち、図5Aの破線丸印aに示す部分では、切欠き部110A1と骨材130との間は、一方の面板121のみが存在し、積層構造体100Aの全体的な補強に寄与しないばかりか却って切欠き部110A1と骨材130との間で剪断的な応力が集中して変形の起点となってしまうおそれがある。
これを避けようとして、図5Bに示すように、端末被覆部材140Aの挟持部142Aをより長くする構造が考えられる。図5Bに示す比較例2の積層構造体100Bは、積層構造体100Bの端部が端末被覆部材140Aの挟持部142Aに挟持されている。端末被覆部材140Aの挟持部142Aは、図5Aの端末被覆部材140の挟持部142より長く、切欠き部110A1と骨材130間を覆うように面板120の内側に延出している。
比較例2は、図5Bの破線丸印bに示すように、積層構造体100Bの端部を挟持する端末被覆部材140Aの挟持部142Aを延長しているので、図5Aの破線丸印aに示す応力集中する部位を補強することができる。しかし、面板120(121,122)の挟持部142Aで挟まれていない部位(すなわち、面板120の有効使用領域)の面積が小さくなってしまい、積層構造体100B積層パネル100をスロープ50として使う場合には、荷台となる部分の有効面積が減少してしまう。
本実施形態に係る積層パネル100は、図3及び図4に示すように、一対の面板120(121,122)の間に骨材130を配置するとともに、コアパネル110のフランジ112を、骨材130と一方の面板121との間で挟み込むように構成した。すなわち、コアパネル110のフランジ112が、骨材130の矩形断面部130aの底部まで回り込むように敷設されている。これにより、コアパネル110と骨材130との境界部分においても、コアパネル110が存在する(換言すれば、積層パネル100の幅方向においてコアパネル110と骨材130との境界部分に間隙がない)。つまり、積層パネル100の幅方向全面に亘ってコアパネル110を設けることができる。また、図示は省略するが、コアパネル110のフランジ112を、骨材130の矩形断面部130aと一方の面板121との間で挟み込むように構成することにより、積層パネル100の幅方向と直交する全面に亘ってコアパネル110を設けることができる。
よって、本実施形態に係る積層パネル100は、比較例1(図5A)に比べて局所的に低強度や低剛性となる部位をなくすことができ、応力集中を抑制して積層パネル100の剛性及び強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係る積層パネル100は、比較例2(図5B)のように低強度や低剛性となる部位を補強するために、端末被覆部材140の挟持部142をパネル中心方向に延長する必要がないため、面板120の有効使用領域の面積を減少させることがない。本実施形態に係る積層パネル100をスロープ50として活用する場合において、面板120の有効使用領域を最大限広くした荷台とすることができる。
[骨材とフランジの配置]
本実施形態に係る積層パネル100は、一対の面板120(121,122)で挟んだコアパネル110にフランジ112を設け、このフランジ112と他方の面板122との間に骨材130の矩形断面部130aを配置している。積層パネル100は、被搭載物を搭載可能とするパネル(例えば図1に示すスロープ50を構成するパネル)に適用する場合、被搭載物の搭載面にかかる力に対して図6に示すような圧縮応力及び引張応力が発生する。このため、本実施形態では、積層パネル100を載置する際、表面と裏面とが区別して使用される。
まず、図6Aに示すように、積層パネル100の被搭載物が搭載される面(面板521側)に、コアパネル110のフランジ112が配置されるように積層パネル100を載置した場合について説明する。図6Aの場合、本実施形態に係る積層パネル100を、表面と裏面を逆に裏返して載置した場合に相当する。
図6Aの太矢印に示すように、面直交方向の荷重Fが入力されると、荷台となる面(面板521側)に圧縮応力が加わり、反対側の面(面板522側)には引張応力が加わる。面板は、一般的に圧縮応力よりも引張応力に対する耐力が低い。図6Aの場合、面板521に加わる圧縮応力よりも面板522に加わる引張応力に対してより脆弱である。具体的には、骨材130及びコアパネル110の第2平坦部114と面板522との接着剤150による接合部位以外の部位における面板522について、面板522単体で引張応力を引き受けることになり、変形や破断のおそれがある。なかでも、図6Aの破線丸印cに示すように、積層パネル100の端末の骨材130と面板522の接合部位と、隣り合うコアパネル110の第2平坦部114と面板522と接合部位との間の面板522については、引張応力をより強く受けることになり、変形や破断が懸念される。
そこで、本実施形態では、被搭載物を搭載可能とするパネルに積層パネル100を使用する場合、図6Bに示すように、積層パネル100の被搭載物が搭載される面(他方の面板122側)と反対側の面(一方の面板121側)に、コアパネル110のフランジ112が配置されるように積層パネル100を設置する。すなわち、コアパネル110のフランジ112が、積層パネル100の被搭載物が搭載される面と反対側の面板と骨材130の矩形断面部130aとの間に挟持されるように積層パネル100を載置する。
このように、本実施形態に係る積層パネル100は、コアパネル110のフランジ112を引張応力が加わる一方の面板121側とするとともに、かつフランジ112を骨材130の矩形断面部130aと一方の面板121の間に挟持することで、引張応力に対する耐力を向上させることができる。
なお、荷重(鉛直方向の力)を例に採り説明したため、積層パネル100の上面が荷台となる面とし、その裏面が引張応力が発生する面としているが、荷重には限定されない。すなわち、積層パネル100は、物体に作用する外力Fを受けて引張応力が発生する面が一方の面板121になるように載置されるものであればよい。例えば、本実施形態に係る積層パネル100が、下方から上方に向けて外力Fを受けるような用途に使用される場合、引張応力が発生する面(すなわち外方側の面板)が一方の面板121側となるよう積層パネル100を配置する。
以上説明したように、本実施形態に係る積層パネル100は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111を有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、縦壁部111の端部111aから一方の面板121に沿って延びるように形成されたコアパネル110のフランジ112を一方の面板121との間で挟持する矩形断面部130aが配置された骨材130と、備えることで、コアパネル110のフランジ112を、骨材130と一方の他方の面板122との間に介在させるよう構成した。
このような構成によれば、コアパネル110が骨材130との境界部分においても存在することとなり、積層パネル100全面にコアパネル110を設けることができる。よって、図5Aに示す比較例1に比べて、局所的に低強度や低剛性となる部位をなくし、応力集中を抑制して積層パネル100の剛性及び強度を向上させることができる。また、図5Bに示す比較例2のように、低強度や低剛性となる部位を補強するために、端末被覆部材140の延長部を設ける必要がない。このため、面材の面積を減少させることがなく、積層パネル100をスロープ50として活用する場合において最大限広くした荷台とすることができる。
[変形例]
<骨材:矩形ブロック部品>
次に、本実施形態に係る積層パネルの骨材の変形例について説明する。
図7に示す積層パネル101は、積層パネル100の周縁(ここでは左右両端)に配置された骨材131を備える。
骨材131は、複数個の矩形ブロック部品であり、各矩形ブロック部品からなる骨材131は、矩形断面部131aを有する。骨材131を有する積層パネル101は、図3及び図4に示す積層パネル100と同様に、骨材131の矩形断面部131aと一方の面板121との間でコアパネル110のフランジ112を挟み込み、接着剤(図示省略)を介して接合する。
<骨材:突出部>
図8に示す積層パネル102は、積層パネル100の周縁(ここでは左右両端)に配置された骨材132を備える。
骨材132は、コアパネル110のフランジ112と一方の面板121との間に矩形断面部132aと、矩形断面部132から一方の面板121の面に交差する方向に突出して面板121の端末に当接することで係止される突出部132b1と、矩形断面部132から他方の面板122の面に交差する方向に突出して面板122の端末に当接することで係止される突出部132bと、を備える。
骨材132を有する積層パネル102は、骨材130の矩形断面部131aと一方の面板121との間でコアパネル110のフランジ112を挟み込み、接着剤150を介して接合する。
突出部132b1は、突出部132b2よりも、骨材132の矩形断面部132aと一方の面板121との間でコアパネル110のフランジ112を挟み込む分だけ突出高さが長い。
骨材132の突出部132b,132bを一対の面板120(121,122)の端末に当接して係止することで、積層パネル102の一対の面板120(121,122)に対する骨材132の位置決めをすることができ、組付け性を高めることができる。また、骨材132を高い精度で位置決めすることができるようになり、剛性及び強度が要求される部位に、高い精度で骨材132を配置することができる。
<骨材:突出部の突出高さ>
図9の破線丸印dに示すように、骨材132の突出部132b,132bの突出高さは、それぞれ、一対の面板120(121,122)の板厚よりも小さく設定される。具体的には、骨材132の突出部132b1の突出高さは、一方の面板121の外表面までの長さよりも小さく設定される。このため、骨材132の突出部132bが、一方の面板121の外表面121aを超えて突出しないので、この突出部132bが端末被覆部材140の挟持部142の内壁に当接することはない。同様に、骨材132の突出部132bの突出高さは、他方の面板122の外表面までの長さよりも小さく設定される。このため、骨材132の突出部132bが、他方の面板122の外表面122aを超えて突出しないので、この突出部132bが端末被覆部材140の挟持部142の内壁に当接することはない。
ここで、骨材132の突出部132b,132bが一対の面板120(121,122)の板厚よりも厚いと、この面板120の表面側(コアパネル110に対向する面と反対側の面)から突出してしまい、荷重を受けた際に面板120ではなく突出部132b,132bに先に荷重が入力されることとなる。これにより突出部132b,132bに応力が集中してしまう。突出部132b,132bを面板120の板厚よりも小さく設定することで、突出部132b,132bが面板120の表面側に飛び出さないように設定し、荷重を面板で分散して受けることができ、応力集中を抑制することができる。
また、積層パネル102の端末を端末被覆部材140(図3参照)で挟持する場合にも突出部132b,132bが邪魔にならないため、端末被覆部材140の挟持部142によって面板120を確実に挟持することができる。
<骨材と面板の結合>
次に、骨材130と一対の面板120(121,122)との結合の例について説明する。本発明の「結合」とは、接着、締結、又は接合のいずれかを含む概念である。
図10は、摩擦撹拌接合(FSW:Friction Stir Welding)の例を説明する説明図である。
図10に示すように、接合の例として、骨材132を一対の面板120(121,122)に対して摩擦撹拌接合(FSW)により接合する。図10では、骨材132と一対の面板120(121,122)とコアパネル110のフランジ112との接着剤150による接着、かつFSW(図10の網掛け参照)を用いている。上記接着は、骨材132と一対の面板120(121,122)とコアパネル110のフランジ112との間に構造用接着剤150を介在させて接合する。
図11は、締結の例を説明する説明図である。
図11に示すように、骨材133は、コアパネル110のフランジ112と一方の面板121との間に矩形断面部133aと、矩形断面部133から一方の面板121の面に交差する方向に突出して面板121の端末に当接することで係止される突出部133bと、矩形断面部133から他方の面板122の面に交差する方向に突出して面板122の端末に当接することで係止される突出部133bと、骨材133の断面内に貫通する貫通孔133cと、を備える。
突出部133bは、突出部133bよりも、骨材133の矩形断面部133aと一方の面板121との間でコアパネル110のフランジ112を挟み込む分だけ突出高さが長い。
また、骨材133の貫通孔133cに対向する他方の面板122には、貫通孔122aが形成されている。なお、コアパネル110のフランジ112の長さは、骨材133の矩形断面部133の長さに対応している。
図11に示すように、まず、骨材133と一対の面板120(121,122)とコアパネル110のフランジ112とを接着剤150により接着する。そして、締結の例として、骨材133の貫通孔133cと他方の面板122の貫通孔122bに、ブラインドリベット等からなる締結具134を嵌挿し、締結具134により骨材133と他方の面板122とを締結する。
このように、骨材130を面板に対して結合(接合、接着、締結含む)することで、面板に対する骨材130の位置ズレを抑制することができ、剛性及び強度が要求される部位に、骨材130を固定することができる。
<骨材:露出部>
次に、骨材が一対の面板120(121,122)の端部から露出する例について説明する。骨材が一対の面板120(121,122)の端部から露出する例としては、例えば、(1)骨材が複数の積層パネル同士を回動自在に連結するヒンジ部を構成する場合、(2)骨材が一対の面板120(121,122)の端部に取り付ける傾斜板等の取付部品を構成する場合が挙げられる。
(1)骨材の露出部がヒンジ部を構成する場合
図12に示すように、積層パネル103,103は、面板120,120の上端部又は下端部から露出する骨材134,134を備える。骨材134,134は、後記するようにヒンジ部135を有し、積層パネル103,103は、ヒンジ部135を介して回動自在に連結される。上部の積層パネル103のヒンジ部135と下部の積層パネル103のヒンジ部135とは、ヒンジ部135同士が交互に組み合わされる。
図13には、図12に示す積層パネル103,103のうち、例えば図12の上部の積層パネル103が示されている。図13に示すように、積層パネル103は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111を有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、一対の面板120(121,122)の端部から露出する骨材134と、を主に備える。
骨材134は、例えば中空のパイプからなり、コアパネル110のフランジ112と他方の面板122との間に配置された矩形断面部134aと、一対の面板120(121,122)の面に沿う方向に延び、かつ一対の面板120(121,122)の端部から当該端部を覆うように露出する露出部134bと、を備える。面板120(121,122)の端部と露出部134bとの接合部分は、段差がないように形成される。
但し、図13に示す積層パネル103のコアパネル110は、図3及び図4に示す積層パネル100のコアパネル110と、波板の波目の整列方向が異なる。すなわち、図13に示す積層パネル103のコアパネル110は、縦壁部111と第1平坦部113と第2平坦部114の部分が、断面視で台形形状が連続する波板である点では、図3及び図4に示す積層パネル100のコアパネル110と同じであるが、図3及び図4に示す積層パネル100のコアパネル110の縦壁部111が上下方向(端末被覆部材140(図3参照)に沿う方向)であるのに対し、図13に示す積層パネル103のコアパネル110は、コアパネル110の縦壁部111が左右方向(端末被覆部材140に直交する幅方向)である点が異なる。
図14に示すように、骨材134の露出部134bは、積層パネル100が回動可能に軸支されるヒンジ部135を形成している。各ヒンジ部135は、互いに離間している。ヒンジ部135は、軸部材(図示省略)連通させる貫通孔135aが開孔されている。
以上の構成において、図12に示すように、上部の積層パネル103の骨材134の露出部134bであるヒンジ部135と、下部の積層パネル103の骨材134のヒンジ部135とを互いに組み合わし、組み合わせたヒンジ部135の貫通孔135aに軸部材(図示省略)連通させて、上部の積層パネル103と下部の積層パネル103とをヒンジ部135により回動自在に軸支する。
このように、骨材134の露出部134bがヒンジ部135であることで、例えば積層パネル100をスロープ50(図1参照)の荷台として使う際に、スロープ50に簡単にヒンジ部135を設けることができ、積層パネル100の有用性を向上させることができる。
また、図示は省略するが、骨材134の露出部134bは、ヒンジ部135に代えて電動ウインチ等の所定部品が取り付けられる部品取付部であってもよい。骨材134の露出部134bが部品取付部であることで、当該部品取付部に種々部品を取り付けたり、あるいは積層パネル103自体を車体部品等に取付けることができ、積層パネル100の有用性を向上させることができる。
なお、上記ヒンジ部135とヒンジ部135以外の部品取付部とを1つ以上備えてもよい。また、骨材134の露出部134aの配置は、どのような箇所でもよい。換言すれば、骨材134の露出部134aを所望の箇所に配置するために、骨材134とコアパネル110のフランジ112(図13参照)の構成を決定する。
(2)骨材の露出部が取付部品を構成する場合
図15に示すように、骨材136が一対の面板120(121,122)の端部に取り付ける傾斜板等の取付部品であってもよい。
図15に示す積層パネル104は、スロープ50(図1参照)の下段のスロープに適用される。積層パネル104は、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111を有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板120(121,122)と、一対の面板120(121,122)の端部から露出する骨材136と、を主に備える。
骨材136は、例えば中空のパイプからなり、コアパネル110のフランジ112と他方の面板122との間に配置された矩形断面部136aと、一方の面板121の面に沿う方向に延び、かつ一対の面板120(121,122)の端部から露出する露出部136bと、を備える。露出部136bは、他方の面板122の端部から外側に延びる平坦部136cと、露出部136bの先端部から他方の平坦部136cの端部まで傾斜した傾斜面部136dと、を備える。面板120(121,122)の端部と露出部136bとの接合部分は、段差がないように形成される。
なお、図15に示す積層パネル104のコアパネル110は、図13に示す積層パネル103のコアパネル110と同様に、コアパネル110の縦壁部111が左右方向(端末被覆部材140(図3参照)に直交する幅方向)のものを用いる。また、図15に示す積層パネル104は、スロープ50(図1参照)の下段のスロープ52(図1参照)に適用する場合、スロープ展開時に路面に接する積層パネル104の周縁(下縁)に傾斜面部136cを有する骨材136を、またスロープ50(図1参照)の上段のスロープ51側に組み合わされる積層パネル104の周縁(上縁)にヒンジ部135を有する骨材134を、それぞれ設ける態様でもよい。
積層パネル104は、例えばスロープ50(図1参照)に用いる場合に、この傾斜面部136cによって積層パネル104と接地面との間の段差を小さくして、被搭載物(車椅子)の搭載性を向上させることができる。
[ヒンジ部構造]
次に、積層パネルの骨材のヒンジ部の構造について説明する。
図16は、比較例の積層パネルの骨材のヒンジ部の説明図であり、図16Aはその平面図、図16Bはその側面図である。
図16に示すように、比較例の積層パネル1103,1103は、面板1120,1120の端部から露出する骨材1134,1134を備える。骨材1134,134は、ヒンジ部1135を有し、積層パネル1103,1103は、ヒンジ部1135を介して回動自在に連結される。一方の積層パネル1103のヒンジ部1135と他方の積層パネル1103のヒンジ部1135とは、ヒンジ部1135同士が交互に組み合わされる。組み合わせたヒンジ部1135の貫通孔1135aに軸部材(図示省略)連通させて、一方の積層パネル1103と他方の積層パネル1103とをヒンジ部1135により回動自在に軸支する。
しかしながら、比較例の積層パネル1103,1103のヒンジ構造では、図16の二点鎖線丸囲みに示すように、面板1120の端部と骨材1134の先端部との間に隙間が生じる。この隙間が大きい場合、隙間に指などを挟み込んだり、異物が混入する等の懸念がある。
図17は、本発明の実施形態に係る積層パネルの骨材の露出部がヒンジ部である場合のヒンジ部の斜視図である。骨材137を、前記図4の積層パネル100に用いた場合を例に採る。
図17に示すように、骨材137は、例えば中空のパイプからなり、コアパネル110(図4参照)のフランジ112(図4参照)と他方の面板122(図4参照)との間に配置された矩形断面部137aと、一対の面板120(図4参照)の面に沿う方向に延び、かつ一対の面板120の端部から当該端部を覆うように露出する露出部137bと、を備える。面板120の端部と露出部137bとの接合部分は、段差がないように形成される。
骨材137の露出部137bは、骨材137の長手方向に沿って互いに所定距離離間した位置で複数形成されたヒンジ部138と、各ヒンジ部138の間に形成された凹部139と、を有する。
ヒンジ部138は、一方の積層パネル100(図4参照)と他方の積層パネル100とを回動可能に軸支する。ヒンジ部138の先端部138aは、断面視して、外方に凸の湾曲断面形状に形成されている。ヒンジ部138には、軸部材(図示省略)連通させる貫通孔138bが開孔されている。
凹部139は、他方の積層パネル100に接合された骨材137から突出した各ヒンジ部138の先端部138aを受容可能な湾曲断面形状に形成されている。
図18は、本実施形態の積層パネルの骨材のヒンジ部の説明図であり、図18Aはその平面図、図18Bはその側面図である。
図18Aに示すように、本実施形態の積層パネル104,104は、面板120,120の端部から露出する骨材137,137を備える。図18に示すように、骨材137,137は、ヒンジ部138,138と、湾曲形状の凹部139と、を有する。一方の積層パネル104のヒンジ部138と他方の積層パネル104のヒンジ部138,138とを互いに組み合わし、組み合わせたヒンジ部138,138の貫通孔138aに軸部材(図示省略)連通させて、一方の積層パネル104と他方の積層パネル104とをヒンジ部138,138により回動自在に軸支する。
一方の積層パネル104のヒンジ部138が他方の積層パネル104のヒンジ部138と軸支されるとともに、他方の積層パネル104のヒンジ部138が一方の積層パネル104の凹部139に収容されることで、一方の積層パネル104に対して他方の積層パネル104がヒンジ回動可能に支持される。
また、本実施形態では、積層パネル104は、ヒンジ部138と凹部139との間に、異物混入防止手段を備える。この異物混入防止手段は、具体的には、図18Bに示すように、凹部139の端部に取り付けられたゴム製のシール部材160や異物掃き出し用のブラシ161である。ヒンジ部138と凹部139との間に、シール部材160やブラシ161を備えることで、ヒンジ部138と凹部139との間に異物が混入することをより確実に防止することができる。
<変形例>
図19は、変形例の積層パネルの骨材のヒンジ部の説明図であり、図19Aはその平面図、図19Bはその側面図である。
図19Aに示すように、本実施形態の積層パネル105,105は、面板120,120の端部から露出する骨材237,237を備える。骨材237は、一対の面板120の面に沿う方向に延び、かつ一対の面板120の端部から当該端部を覆うように露出する露出部237bを備える。露出部237bは、骨材237の長手方向に沿って互いに所定距離離間した位置で複数形成されたヒンジ部238と、各ヒンジ部238の間に形成された凹部239と、を有する。
ヒンジ部238は、一方の積層パネル105と他方の積層パネル105とを回動可能に軸支する。ヒンジ部238は、断面視して、半円形状に形成されている。ヒンジ部238には、軸部材(図示省略)連通させる貫通孔238bが開孔されている。
凹部239は、他方の積層パネル105に接合された骨材237から突出した各ヒンジ部238の半円形状の先端部を受容可能な湾曲断面形状に形成されている。
なお、この変形例において、図18Bの場合と同様に、積層パネル105が、ヒンジ部238と凹部239との間に異物混入防止手段を備える構成を採るものでもよい。
[積層パネルの端末部補強構造]
次に、積層パネルの端末部補強構造について説明する。
図20A〜Eは、本発明の実施形態に係る積層パネルの端末部補強構造を説明する断面図である。前記図4の積層パネル100の各部の寸法等を検討した場合を例に採る。なお、接着剤150の図示は省略している。また、積層パネル100の縁部及び端末被覆部材140は、ネジ151により締結されている。
まず、図20A〜Dに示すように、積層パネル100A〜100Dは、パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部111と、縦壁部111の端部111aからパネル面に沿って延びるように形成されたフランジ112とを有するコアパネル110と、コアパネル110を両面から挟む一対の面板121,122と、コアパネル110のフランジ112を一方の面板121との間で挟持する矩形断面部130aが配置された骨材130A〜130Dと、を備えている。また、積層パネル100A〜Dの端末は、端末被覆部材140の挟持部142に挟持されて、当該端部が補強される。
なお、図20Eに示す比較例Eの積層パネル100Eは、フランジ112が、一方の面板121と骨材130の矩形断面部130aとの間で挟持されていない。すなわち、比較例Eの積層パネル100Eは、本発明の積層パネルには該当しない。
図20A〜Eにおいて、寸法aは、端末被覆部材140の挟持部142の端面と骨材130A〜Eの矩形断面部130aの端面との間の距離(コアパネル110側を正にとる)である。また、負荷点xは、端末被覆部材140の挟持部142の端面から縦壁部111の端部111a(骨材130に近い側の端部111a)までの距離である。比較例A〜Eでは、負荷点xは、共通して14mmである。
図20Aに示すように、比較例Aは、積層パネル100Cの縁部に直交する方向において、骨材130Aが、端末被覆部材140の狭持部142の内側に内包されている。挟持部142の端面と骨材130Cの矩形断面部130aの端面との間の距離である寸法aは、−4mmである。
図20Bに示すように、比較例Bは、積層パネル100Bの縁部に直交する方向において、骨材130Bと端末被覆部材140の狭持部142の端面とが面一で形成されている。挟持部142の端面と骨材130Cの矩形断面部130aの端面との間の距離である寸法aは、0mmである。
図20Cに示すように、比較例Cは、積層パネル100Cの縁部に直交する方向において、骨材130Cが、端末被覆部材140の狭持部142よりも突出して形成されている。挟持部142の端面と骨材130Cの矩形断面部130aの端面との間の距離である寸法aは、10mmである。
図20Dに示すように、比較例Dは、積層パネル100Dの縁部に直交する方向において、骨材130Dが、端末被覆部材140の狭持部142よりも突出して形成されている。挟持部142の端面と骨材130Dの矩形断面部130aの端面との間の距離である寸法aは、10mmである。
図20Eに示すように、比較例Eは、積層パネル100Eの縁部に直交する方向において、骨材130Eが、端末被覆部材140の狭持部142よりも突出して形成されているものの、フランジ112が、一方の面板121と骨材130の矩形断面部130aとの間で挟持されていない。挟持部142の端面と骨材130Dの矩形断面部130aの端面との間の距離である寸法aは、6mmである。
図21は、比較例A〜Eの積層パネル100A〜100Eの負荷点xにおける発生応力比を解析した結果を表にして示す図、図22は、そのグラフである。
図21及び図22に示すように、比較例Dの積層パネル100Dが、発生応力比が最も小さく端末部補強に優れているベストモードであることが判明した。比較例Dの積層パネル100Dは、積層パネルの縁部に直交する方向において、骨材130Dが、狭持部142よりも突出して形成されるものである。挟持部142の端面と骨材130Dの矩形断面部130aの端面との間の距離である寸法aは、10mmである。
このように、ベストモードである積層パネル100Dは、挟持部142から骨材部(骨材130D)、コアパネル110、さらに面板121,122へ向けて、段階的に剛性を変化させる構成を採ることにより、応力を分散させることができ、局所的に集中する応力を小さくすることができる。
以上、本実施形態、変形例及び比較例について説明したが、本発明は前記実施形態、変形例及び比較例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態に係る積層パネルは、スロープには限定されない。また、スロープに適用する場合であってもスロープはスライド式又は回動式には限定されない。さらに、段数も任意であり、単板であってもよい。
1 車両
2 車両本体
3 バックドア
5 車体後部開口
6 リアフロア
50 スロープ
51 第一スロープ
52 第二スロープ
51b,51b,52b,52b レール
100,100A〜100D,101,102,104,105 積層パネル
110 コアパネル
111 縦壁部
111a 端部
111b 第1折返し部
111c 第2折返し部
110 コアパネル
112 フランジ(平坦部)
113 第1平坦部
114 第2平坦部
120 一対の面板
121 一方の面板
122 他方の面板
130,131,132,133,134,136 骨材
130a,131a,132a,133a,136a 矩形断面部
132b1,132b2 突出部
133c,135a 貫通孔
134a,134b,137b,237b 露出部
135,138,238 ヒンジ部
136c 傾斜面部
137,237 骨材
138a ヒンジ部の先端部
139,239 凹部
140 端末被覆部材
141 溝部
142 挟持部
150 接着剤
160 ゴム製のシール部材(異物混入防止手段)
161 ブラシ(異物混入防止手段)

Claims (12)

  1. パネル面に対して交差方向に延びる縦壁部と、当該縦壁部の端部からパネル面に沿って延びるように形成された平坦部とを有するコアパネルと、
    前記コアパネルを両面から挟む一対の面板と、
    前記面板の縁部に沿って配置され、前記コアパネルの前記平坦部を一方の前記面板との間で挟持する矩形断面部が配置された骨材と、
    を備えることを特徴とする積層パネル。
  2. 前記骨材は、前記一対の面板の面に交差する方向に突出する形状で、かつ前記一対の面板の端末に突き当てて係止される突出部を備える
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の積層パネル。
  3. 前記突出部の突出高さは、前記一対の面板の板厚よりも小さい
    ことを特徴とする請求の範囲第1項又は請求の範囲第2項に記載の積層パネル。
  4. 前記骨材は、前記一対の面板の端末に配置され、前記矩形断面部から前記一対の面板の面に沿う方向に延びるとともに、前記一対の面板の端末から露出する露出部を備える
    ことを特徴とする請求の範囲第1項乃至請求の範囲第3項のいずれか一項に記載の積層パネル。
  5. 前記露出部は、部品が取り付けられる部品取付部又はヒンジ部を備える
    ことを特徴とする請求の範囲第4項に記載の積層パネル。
  6. 前記骨材の長手方向に沿って、前記ヒンジ部が互いに所定距離離間した位置で複数形成されるとともに、前記ヒンジ部の間に複数の凹部が形成され、
    一方の前記積層パネルの前記ヒンジ部が他方の前記積層パネルの前記凹部に嵌合することで、一方の前記積層パネルに対して他方の前記積層パネルがヒンジ回動可能に支持され、
    前記ヒンジ部の前記骨材から突出した先端部の断面形状が、湾曲断面形状に形成され、
    前記凹部の断面形状が、前記ヒンジ部の先端部を受容可能な湾曲断面形状に形成される
    ことを特徴とする請求の範囲第5項に記載の積層パネル。
  7. 前記ヒンジ部と前記凹部との間に、異物混入防止手段を備えることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の積層パネル。
  8. 前記露出部は、一方の前記面板から前記他方の面板に向けて傾斜する傾斜面部を備える
    ことを特徴とする請求の範囲第4項に記載の積層パネル。
  9. 前記一対の面板の端末を挟持する挟持部を有する端末被覆部材を備える
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の積層パネル。
  10. 前記積層パネルの縁部に直交する方向において、前記骨材は、前記狭持部よりも突出して形成されることを特徴とする請求の範囲第9項に記載の積層パネル。
  11. 前記骨材は、前記一対の面板に対して接合、接着又は締結により結合される
    ことを特徴とする請求の範囲第1項乃至請求の範囲第10項のいずれか一項に記載の積層パネル。
  12. 前記コアパネルの前記平坦部は、外力を受ける面板と反対側の面板である一方の前記面板と前記骨材の矩形断面部との間で挟持される
    ことを特徴とする請求の範囲第1項乃至請求の範囲第11項のいずれか一項に記載の積層パネル。
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