JPH1086222A - 中空成形品の製造方法 - Google Patents
中空成形品の製造方法Info
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Abstract
とのできる中空成形品の製造方法を提供する。 【解決手段】 中空部内表面に凹凸からなる受け部を設
けた中空押出基材と中空部内表面に当接する部分に凹凸
を付与した嵌合部を有する支持材とからなり、中空押出
基材の受け部に支持材の嵌合部を嵌合させる。
Description
材、ドアパネル又は内壁断熱材などに使用される中空成
形品の製造方法に係り、詳しくは中空部の補強、端部の
幅調整が容易に行うことのできる中空成形品の製造方法
に関する。
品、特に幅広の棚板材、壁材、床材又は内壁断熱材等の
中空成形品は各種様々な寸法規格があり、それに対応し
た寸法品が要求されている。ここで、上記成形品は、主
に生産性の点より押出成形により生産されているため、
それぞれの寸法品に対して、それに対応する幅を持つ金
型を各々製作して押出成形することとなる。また、別の
各種寸法品を製造する方法としては、図2及び図3に示
されるとおり、生産された成形品(22)を押出方向に
所望幅寸法に切断し、切断面に蓋部材(9)を接着し、
幅調整を行う方法がある。
て、各種寸法の金型を作成し、各幅寸法品を製造する方
法であるが、押出成形の金型は非常に高価なものであ
り、又容易単純に製作できるものではない。さらに、押
出成形作業における金型交換作業は非常に手間のかかる
煩雑な作業である。したがって、各寸法全ての金型を作
成することは全く現実的でない。
することにより、所望寸法の中空成形品を作成する方法
であるが、蓋部材の接着面積が非常に小さいため接着強
度が弱く、外れることが多い。また、接着時における仮
固定が容易でないため、位置決めが困難である。
補強のため、複数の補強リブをつけることが多い。しか
し、一旦成形した後に補強リブをつけることは非常に困
難であり、成形後に厚み方向により荷重の掛かる部分に
使用しようとしても、中空部の強度不足で使用できない
状況が発生する。そこで、本発明は上記課題を解決し、
幅寸法調整容易かつ押出成形後においても中空部の補強
が容易である中空成形品を提供するものである。
の製造方法について鋭意検討を重ねた結果、中空部内表
面に凹凸による受け部を設けた中空押出基材と嵌合部を
有する支持材とを組み合わせることにより、前記課題で
ある幅寸法の調整が容易となること及び中空部の補強が
容易となることを見出し、本発明を完成した。
法は、中空部内表面に凹凸からなる受け部を有する中空
押出基材と、連結部及び中空部内表面に当接する部分に
凹凸を付与した嵌合部を有する支持材とからなり、中空
押出基材の受け部に支持材の嵌合部を嵌合させることを
特徴とする。
ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合樹脂(ABS樹脂)、ポリカーボネート
樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂等を1軸又は2軸押出機により押出成形したもの
が使用される。強度、成形性等からすれば非結晶性樹脂
が好ましく、特にポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、及
び当該樹脂の表層にアクリル樹脂を付けた2層品が好ま
しい。通常樹脂部分の厚みは4mm〜16mm程度であ
る。幅方向の長さは300mm〜1000mm程度のも
のが多く、その範囲で種々の製品が製造される。例え
ば、300mmと700mmの幅が必要な場合には10
00mmの押出成形品を切断して作成すればよい。この
ように幅の広いものを製造すればそれを押出方向に切断
することにより、1の金型で2種以上の製品が効率よく
製造できる。なお、その際には成形品押出方向側面は開
口状態となる。中空成形品には通常中空部分に押出成形
時に補強リブを付ける。補強リブの間隔は用途によって
大幅に異なるが、たとえば樹脂厚み7mmの中空ドアパ
ネルであれば60mm間隔ぐらいで補強リブが設けられ
ている。なお、成形品の総厚みとしては、20mm〜9
0mm程度のものが一般的に製造される。
表面に凹凸からなる受け部が設けられる。本受け部は支
持材の位置決めに非常に有効であり、かつ支持材の仮止
め的機能をも持っている。受け部の凹凸は特にその形状
が限定されるものではなく、前記位置決め機能を有せば
よい。押出成形における成形性を考慮すれば、凹凸にお
ける山部分と谷部分の高さが0.5mm〜4mmぐらい
が好ましい。
出基材と同様の樹脂からなる押出成形品、射出成形品等
が挙げられる。なお、中空押出基材と同様の樹脂である
ことが好ましいが、異なる樹脂であってもなんら差し支
えない。支持材は、位置決め効果を発揮させる嵌合部及
び補強リブ的役割を有する連結部を有している。嵌合部
には受け部の凹凸と同様の凹凸が設けられる。これによ
り位置決め効果が発揮されるのである。なお、凹凸は位
置決め効果が発揮されるならば、凹凸の形状が受け部の
凹凸と異なってもよく、生産性、コスト、必要強度を考
慮して決定すれば良い。
け部と支持材の嵌合部とを嵌合させることにより製造さ
れる。嵌合方法は特に限定的なものではなく、中空押出
基材の押出方向側面に支持材を嵌合させるならば、側面
側より支持材を押し込み嵌合させれば良く、また、中空
押出基材の中空部内面に支持材を嵌合させるならば、押
出方向から挿入して嵌合させれば良い。なお、支持材を
押出方向側面に嵌合させる場合には、支持材の嵌合部を
中空押出基材に押し込むこととなるので、支持材、特に
嵌合部に弾力性を持たせたほうがよい。その方法として
は嵌合部を軟質塩ビ、連結部を硬質塩ビとし同時押出成
形することが例示される。さらには、側面の場合には、
幅調整機能、補強機能と共にサイドキャップ的機能を有
し、外観部分になる場合があるので、表面に印刷、加飾
等により模様を施すことも良い。
しつつ説明する。
て、ポリ塩化ビニル樹脂を用い、2軸押出機を用いて成
形する。成形材中空部内表面にあたる部分における成形
金型の出口付近には、山部分と谷部分の高さ1mmの凹
凸を設ける。これにより成形後の押出基材の中空部内表
面に凹凸よりなる受け部(3)が付与される。押出基材
の大きさは、長さ1800mm、幅400mm、樹脂部
分の厚み7mm、総高さ40mmであり、補強リブ
(8)の間隔は、側面から1本目の補強リブまでの間隔
は約55〜56mm、それ以外の補強リブは60mm間
隔である。押出成形後に1側面から35mmの部分で押
出方向に切断し、一端が開口した中空押出基材(2)を
得る。
0mmの連結部(5)及び連結部1側面上端から6mm
及び下端から6mmの部分に略垂直に突出する厚み4m
m、長さ20mmの嵌合部(6)2本を有し、長手方向
の長さ1800mmの部材を使用する。なお、嵌合部
(6)には、その中空押出基材の中空部内表面に位置す
る部分に、山部分と谷部分の高さ0.8mmの凹凸
(7)を設けている。材質はポリ塩化ビニル樹脂製で押
出成形にて製造する。
(4)を用い、支持材を中空押出基材側面側より押し込
むことにより、該基材(2)の受け部(3)と支持材
(4)の嵌合部(6)とを嵌合し、中空成形品(1)を
製造する。なお、この時、より嵌合を強固なものとする
ため、支持材嵌合部の凹凸面に接着剤(図示せず)を塗
布しておく。この場合、特別な仮固定をしなくとも支持
材(4)は嵌合により仮固定でき、また接着面積が広い
ため強固に固定できる。
の他の実施例が示されている。この実施例においては、
上記図4の実施例の中空押出品の未切断品、すなわち押
出方向の側面が未開口のものを中空押出基材(12)と
して使用する。支持材(14)としては、上部及び下部
に嵌合部(16)を有し、当該両嵌合部(16)をつな
ぐ部分として連結部(15)を有する部材を使用する。
上部嵌合部の上面及び下部嵌合部の下面には、山部分と
谷部分の高さ0.8mmの凹凸(17)を設ける。以上
の中空押出基材(12)と支持材(14)を用い、両部
材を嵌合する。嵌合方法は、支持材(14)を押出方向
側から、中空部分に挿入し受け部(13)と嵌合部(1
6)とを嵌合する。なお、前記と同様に接着剤を嵌合部
(16)に塗布しておく。
れば、従来の中空成形品に比較して、幅寸法調整が容易
であり生産性が向上する。また、所望部分に補強を行う
ことも容易である。
略図
略図
図
Claims (3)
- 【請求項1】 中空部内表面に凹凸からなる受け部を有
する中空押出基材と、連結部及び中空部内表面に当接す
る部分に凹凸を付与した嵌合部を有する支持材とからな
り、中空押出基材の受け部に支持材の嵌合部を嵌合させ
ることを特徴とする中空成形品の製造方法。 - 【請求項2】 支持材の嵌合部が中空押出基材の押出方
向側面に嵌合されていることを特徴とする請求項1記載
の中空成形品の製造方法。 - 【請求項3】 支持材の嵌合部が中空押出基材の中空部
内面に嵌合されていることを特徴とする請求項1記載又
は2記載の中空成形品の製造方法。
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Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004174974A (ja) * | 2002-11-28 | 2004-06-24 | Tokai Kogyo Co Ltd | 長尺材の製造方法 |
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WO2015125837A1 (ja) * | 2014-02-19 | 2015-08-27 | 本田技研工業株式会社 | 積層パネル |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP26560996A patent/JP3910238B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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