JPWO2015122280A1 - 位置指示器 - Google Patents

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Abstract

位置指示器のケースの防水及び防塵を実現する。位置指示器1aは、長手方向の一端に開口部2aを有する筒状のケース2と、一端が開口部2aと対向するようにケース2内に配置される棒状の芯体3と、ケース2内に配置され、芯体3の動きから筆圧を検出可能に構成される筆圧検出部4と、ケース2内に配置され、ケース2の外部に対して信号の送信を行う信号送信部と、ケース2の内面を周方向の全周にわたって覆い、かつ、芯体3の上記一端の近傍で開口部2aを塞ぐように配置される弾性部6とを備えることを特徴とする。

Description

本発明は位置指示器に関し、特に、位置検出装置に対してポインティング操作や文字及び図等の入力を行う位置指示器に関する。
板状の入力ユニットである位置検出装置と、電子ペンやカーソルなどの位置指示器とを含んで構成されるタッチ式の入力システムが知られている。位置検出装置によっては、単なる棒や人間の指を位置指示器として用いることができる場合もある。このような入力システムは、一般にはタブレットやデジタイザなどの名称で呼ばれ、パソコンやタブレット端末などのコンピュータに文字やイラストを入力する目的で広く利用されている。
位置検出装置は、マトリクス状に配置された複数の線状導体(以下、ループコイルを含む)を有しており、位置指示器の接近に伴ってこれらに発生する電圧又はその変化に基づいて、位置指示器の位置を検出可能に構成される。
位置検出装置が位置指示器の位置を検出するための具体的な仕組みとしては、静電方式や電磁誘導方式など各種のものが知られている。静電方式は、位置指示器と、位置検出装置内の線状導体との間に発生する静電容量を利用するものであり、線状導体ごとに電圧変化を検出する自己容量方式と、交差する線状導体間の電位差の変化を検出する相互容量方式とに細分化される。自己容量方式はさらに、位置検出装置側で線状導体に電圧を印加する方式と、位置指示器から信号を送信することによって線状導体に電圧を発生させる方式とに分類される。前者は、位置指示器が指などの信号を送信できないものである場合に利用され、後者は、位置指示器が信号を送信できるものである場合に利用される。一方、電磁誘導方式は、まず初めに位置検出装置から位置指示器に対し、線状導体を送信アンテナとして用いて電磁波を送信し、それを受けた位置指示器が送信する信号を、位置検出装置にて線状導体を受信アンテナとして用いて受信するというものである。電磁誘導方式における送信と受信は、時分割で行われる。
特許文献1には、電子ペンである位置指示器の例が開示されている。特許文献1にも示されるように、電子ペンである位置指示器は一般に、棒状の芯体と、この芯体の動きを利用して筆圧を検出する筆圧検出部と、信号を送信する信号送信部と、これらを収納するためのケースとを有して構成される。ケースの長手方向の一端には、指示部を突出させるための開口部が設けられる。
特許第5286609号公報
近年、上記入力システムの利用シーンが屋外にも広がってきており、それに伴って位置指示器に防水性及び防塵性が求められるようになっている。特許文献1に記載の位置指示器は、上述した開口部を外側からゴムキャップで覆うことによって、高い防水性及び防塵性を実現している。ゴムキャップには、芯体を貫通させるための貫通孔が設けられる。
本発明の目的のひとつは、特許文献1に記載の位置指示器とは異なる方式で、位置指示器のケースの防水及び防塵を実現できる位置指示器を提供することにある。
本発明による位置指示器は、長手方向の一端に第1の開口部を有する筒状のケースと、一端が前記第1の開口部と対向するように前記ケース内に配置される棒状の芯体と、前記ケース内に配置され、前記芯体の動きから筆圧を検出可能に構成される筆圧検出部と、前記ケース内に配置され、前記ケースの外部に対して信号の送信を行う信号送信部と、前記ケースの内面を周方向の全周にわたって覆い、かつ、前記芯体と前記第1の開口部の間に前記第1の開口部を塞ぐように配置される弾性部と備えることを特徴とする。
本発明によれば、ケースの内面を周方向の全周にわたって覆う弾性部によって第1の開口部が塞がれているので、水や塵が第1の開口部を通じてケース内に侵入することを防止できる。
本発明の第1の実施の形態による位置指示器1aを用いる電子機器200を示す図である。 (a)は、位置指示器1aの外観を示す斜視図であり、(b)は、ケース2を透過的に描いた位置指示器1aの外観を示す斜視図である。 (a)は、図2(b)を位置指示器1aの先端部分の近傍で拡大した図であり、(b)は、先端部分の近傍における位置指示器1aの断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例による位置指示器1aの先端部分近傍における断面図である。 (a)は、図2(b)を押下部9の近傍で拡大した図であり、(b)は、押下部9の近傍における位置指示器1aの断面図である。 押下部9の形成工程を説明するための説明図である。 (a)は、図2(b)を位置指示器1aの末端部分の近傍で拡大した図であり、(b)は、位置指示器1aの内部構成のうち部品保持部11及びその近傍にある構成を示す斜視図である。 図1に示した位置指示器1aの内部回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による位置指示器1bの先端部分近傍における断面図である。 (a)は、図9に示した位置指示器1bの内部回路を示す図であり、(b)は、(a)に示したコントローラ40の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の実施の形態の変形例による位置指示器の先端部分近傍における断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
初めに、図1〜図7を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による位置指示器1aについて説明する。
本実施の形態による位置指示器1aは、図1に示すようにペン形状の装置(電子ペン)であり、上述した入力システムとしての電子機器200の一部を構成している。電子機器200は、近年普及が進んでいるスマートフォン又はタブレット端末であり、図1に示すように、表示画面200Dを有するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置と、使用しないときの位置指示器1aを収納するための収納凹穴201を備えて構成される。また、表示画面200Dの裏側には、位置検出装置202が配置される。
位置検出装置202は、表示画面200D内における位置指示器1aの位置を検出可能に構成される。また、位置指示器1aから、表示画面200Dへの押し当て力(筆圧)などの各種情報を受信可能に構成される。電子機器200内のマイクロプロセッサ(不図示)は、こうして位置検出装置202が取得した位置及び各種情報に基づいて、表示画面200Dに対する表示処理を行う。本実施の形態では、位置検出装置202が位置指示器1aの位置を検出するための具体的な仕組みとして、上述した電磁誘導方式を用いる場合を例として説明する。ただし、本発明は、後述する第2の実施の形態にも示すように、静電方式などの他の方式にも適用可能である。
位置指示器1aは、図2(a)(b)に示すように、筒状のケース2の内部及び表面に各種の部品が配置された構造を有している。こうして配置される部品には、図2(b)及び図3(b)などに示すように、芯体3、筆圧検出部4、信号送受信部5、弾性部6、ペン先チップ7、フェライトコア8、押下部9、部品保持部11、基板13、スイッチ部14、コイル15、ツイストペアケーブル16、ケースキャップ部17などが含まれる。
ケース2には、図2(b)及び図5(b)などに示すように開口部2a〜2cが設けられる。以下、開口部2a〜2cに着目しつつ、位置指示器1aの内外に配置される上記各部品について説明する。
開口部2a(第1の開口部)はペン先チップ7を通すための開口であり、図2(a)及び図3(b)などに示すように、ケース2の長手方向の一端(図2(a)の左側に位置する端部。以下、「先端」と称する)に設けられる。ユーザが位置指示器1aを使う場合には、ペン先チップ7を表示画面200Dに当接させることになる。ケース2の先端付近の形状は、図2(a)に示すように先端に向かってすぼんだ形状とされているが、これは、位置指示器1aの形状をボールペンや鉛筆に似せ、それによって位置指示器1aのユーザにボールペンや鉛筆と同等の使用感を与えるための形状である。
ペン先チップ7は、図3(b)に示すように、円柱状の本体部7aと、本体部7aの一端に接続される円盤状の鍔部7bと、本体部7aの他端に接続される半球状の突端部7cとを有して構成される。本体部7aは、開口部2aを通過できる大きさに形成されており、図3(b)に示すように、開口部2aを通過するように配置される。一方、鍔部7bは、開口部2aを通過できない大きさに形成されており、円板の中心軸方向がケース2の中心軸と一致するように配置される。ペン先チップ7は、鍔部7bを有していることにより、ケース2からの脱落しないように構成されている。突端部7cは、シリコンゴムなどの相対的に柔らかい材料で構成されており、これによってユーザに快適な書き心地を与えている。一方、本体部7a及び鍔部7bは、硬質樹脂などの相対的に硬い材料で構成されている。これは、ペン先チップ7に表示画面200Dから与えられる作用力(筆圧)を、後述する芯体3に対して効率よく伝えるための構成である。
鍔部7bは、図3(b)に示すように、弾性部6と隣接して配置される。より具体的には、本体部7aと反対側の表面で、弾性部6と接着されている。そして鍔部7bには、この弾性部6を介して芯体3の一端が突き当てられている。芯体3は、一端が開口部2aと対向するようにケース2内に配置される棒状の部材であり、一端で弾性部6と接着され、他端で筆圧検出部4に接続されている。芯体3は、ペン先チップ7の本体部7a及び鍔部7bと同様の硬い材料によって構成され、一例として、金属と樹脂の混合材料によって構成される。
ペン先チップ7は、開口部2aからケース2の長手方向に沿って芯体3の一端に向う方向の外力が加えられた場合に、ケース2の奥側に向かって移動するように構成される。この移動により、上記外力は、弾性部6を介して芯体3にも伝達される。芯体3もまた、上記外力が加えられた場合に、ケース2の奥側に向かって移動するように構成される。筆圧検出部4は、芯体3のこの動きを検出可能に構成されており、検出の結果に基づいて、上記外力の大きさ、すなわち筆圧を検出するように構成される。上記外力がなくなった場合のペン先チップ7及び芯体3は、弾性部6の弾力によって元の位置に戻される。
弾性部6は、ケース2の内面を周方向の全周にわたって覆い、かつ、芯体3と開口部2aの間に開口部2aを塞ぐように配置された弾性部材であり、図3(a)(b)に示すように、パッキン部6a、付勢部6b、及びホルダー部6cを有して構成される。弾性部6は、全体として見るとボウル状の形状をしており、パッキン部6aがボウルの縁部に、付勢部6bがボウルの底部にそれぞれ相当している。弾性部6の具体的な材料としては、例えばゴムや樹脂が好適に使用できる。
パッキン部6aは、ケース2の内面を周方向の全周にわたって覆うように構成されるリング状の部材である。より具体的には、ケース2の内面に周方向の全周にわたって密着するように構成される。このようなパッキン部6aの構成と、上述したボウル状とされている弾性部6の全体形状とにより、弾性部6は、開口部2aからケース2内に侵入した水や塵がさらに奥まで侵入することを防ぐ防水・防塵手段として機能する。
付勢部6bは、底面が平面形状とされたボウル状の部材であり、底面でペン先チップ7に当接している。また、ホルダー部6cは、一端でパッキン部6aの全周に接続し、他端で付勢部6bの縁部の全周に接続するリング状の部材である。これら各部の構成により、弾性部6は、上述した外力がペン先チップ7に加えられた場合に、該外力に対抗する方向にペン先チップ7を付勢する役割を果たす。また、特にホルダー部6cは、リングの中央に向かって縮もうとする力によって、ケース2内に配置される位置指示器1aの内部部品、具体的には芯体3の周囲を取り囲むように配置されるフェライトコア8(詳しくは後述する)を保持している。これにより、ホルダー部6cにより保持される内部部品(フェライトコア8)は、ケース2に対して固定される。
なお、図3にはホルダー部6cの内径が一定値である例を示しているが、図4に示すように、フェライトコア8の形状によっては、ホルダー部6cの一部分又は全部の内径を、開口部2a側からケース2の奥側にかけて徐々に拡大するように構成してもよい。
次に、開口部2b(第2の開口部)は押下部9を通すための開口であり、図5(b)に示すように、ケース2の長手方向の側面に設けられる。ケース2の長手方向の側面には、ケース2を貫通しない深さの穴である凹部2dも設けられており、開口部2bはこの凹部2dの底面の内側に設けられる。なお、ここでいう「内側」とは、開口部2bの縁部が、その全周にわたって、凹部2dの縁部より内側に入っていることをいう。凹部2dの平面的な形状は、図5(a)に示すように、角丸長方形とされている。
押下部9は、図5(a)(b)に示すように、ケース2の側面の外側に沿って配置される平面部9aと、平面部9aの下面(ケース2側の面)に配置される柱状部9bとを有して構成される。平面部9aと柱状部9bとは元は別体の部品であるが、両面テープ10(接着手段)によって互いに接着されることにより、一体の部品を構成している。平面部9aは、凹部2dより僅かに小さい平面形状を有しており、凹部2dに嵌め込まれている。上述した両面テープ10は平面部9aの下面の全体に貼り付けられており、これによって平面部9aは、柱状部9bとの接続部分を除く下面の全体で凹部2dの底面と接着されている。これに対し、柱状部9bはケース2に接着されておらず、したがって、開口部2b内を上下に移動可能とされている。
平面部9aの上面には、図5(a)(b)に示すように、突起部9aaが設けられる。この突起部9aaは、図5(a)に示すように、平面部9aの上面の内側に配置される。「内側」の意味は、上述した開口部2bの場合と同様である。柱状部9bは、平面的な形状及び配置に関して突起部9aaと同じ形状及び配置を有しており、したがって柱状部9bは、平面部9aの下面の内側に配置されている。
以上の押下部9の構成によれば、柱状部9bが平面部9aの下面の内側に配置されており、しかも、平面部9aが柱状部9bとの接続部分を除く下面の全体で凹部2dの底面と接着されていることから、水や塵は開口部2bを通じてケース2内に侵入することができない。したがって、以上で説明した押下部9及び両面テープ10の構成は、開口部2bを通じてケース2内に水や塵が侵入することを防ぐ防水・防塵手段として機能していると言える。
突起部9aaを含む平面部9aは相対的に弾性の高い部材によって構成され、柱状部9bは相対的に弾性の低い部材によって構成される。具体的な例では、平面部9aはシリコンゴムによって構成され、柱状部9bはABS樹脂などの硬質樹脂によって構成される。また、図5(b)に示すように、柱状部9bの下方にはスイッチ部14が配置される。スイッチ部14は、基板13の上に載置されており、押下されることによってオンオフを制御可能に構成される。さらに、上述したように、柱状部9bはケース2に接着されておらず、開口部2b内を上下に移動できる。したがって、ユーザが突起部9aaを押下すると、その押圧力が平面部9aを介して柱状部9bに伝達され、柱状部9bが下方に移動する。そして、それによってスイッチ部14が押下されるので、スイッチ部14のオンオフ状態を切り替えることが実現される。ユーザが突起部9aaを押下していない場合には、平面部9aの弾力によって柱状部9bが上方に移動するため、スイッチ部14は押下されていない状態となる。
ここで、図6を参照しながら、押下部9の形成及び組み立ての方法について説明する。この方法では、まず初めに平面部9aと、平面部9aと同じ平面形状を有する両面テープ10とを形成する。そして、平面部9aの下面に両面テープ10を貼り、その状態で平面部9aの下面に柱状部9bを押し当てる。このとき、平面部9aと柱状部9bの平面的な位置関係が、凹部2dと開口部2bの平面的な位置関係と同じになるように注意する必要がある。こうして平面部9aの下面に押し当てられた柱状部9bは、両面テープ10によって平面部9aの下面と接着する。これにより、押下部9が形成される。その後、柱状部9bが開口部2bを通るようにしながら、凹部2d内に押下部9を嵌め込む。平面部9aの下面に両面テープ10が貼り付けられていることから、こうして嵌め込まれた押下部9は、柱状部9bとの接続部分を除く平面部9aの下面の全体で、凹部2dの底面と密着することになる。したがってこれ以降、開口部2bを通じてケース2内に水や塵が侵入することが防止される。
なお、本実施の形態では、平面部9aと柱状部9bとを別々に成型し、両面テープ10によってこれらを接着することにより、一部品としての押下部9を形成しているが、押下部9の全体を一体成型することとしてもよい。この場合の押下部9の材料としては、平面部9aと柱状部9bとを別々に成型した場合の平面部9aと同様の、弾性の高い部材を用いることが好ましい。
次に、開口部2c(第3の開口部)は、ケース2の内部に配置される位置指示器1aの部品(内部部品)をケース2内に挿入するための開口であり、図2(a)に示したように、ケース2の長手方向の他端(図2(a)の右側に位置する端部。以下、「末端」と称する)に設けられる。開口部2cには、図7(a)に示すように、位置指示器1aの内部に配置される部品(内部部品)を保持し、ケース2に対して固定するための部品保持部11が嵌合している。また、開口部2cの全体は、部品保持部11に嵌合するケースキャップ部17によって封じられている。
部品保持部11には、図7(b)に示すように、周方向の全周にわたる溝11aが設けられる。この溝11aには、Oリング12(密閉用部材)が嵌め込まれており、部品保持部11は、このOリング12によってケース2の内面とその周方向の全周にわたって密着している。これにより、Oリング12は、開口部2cからケース2内に侵入した水や塵がさらに奥まで侵入することを防ぐ防水・防塵手段として機能する。また、Oリング12は、部品保持部11をケース2に対して固定する役割も果たしている。
また、部品保持部11は、図7(a)(b)に示すように、開口部2c側の端部においてケースキャップ部17と接合されるとともに、その反対側の端部において基板13と接合される。上述したように、部品保持部11がOリング12によってケース2に対して固定されていることから、これにより、ケースキャップ部17及び基板13、さらには基板13上に形成される各種部品もケース2に対して固定される。なお、部品保持部11とケースキャップ部17を一体の部品として構成してもよい。
以上、開口部2a〜2cに着目しつつ、位置指示器1aの内外に配置される各種部品について説明した。次に、まだ説明していない残りの部品の構成等について説明する。
図3(b)に示すように、フェライトコア8は筒状の磁性体であり、筒の内部を芯体3が通過するように配置されている。コイル15は、フェライトコア8の周囲に巻回されたワイヤによって構成されるコイルであり、その中心を芯体3が通過するように配置される。コイル15は、ツイストペアケーブル16によって、基板13の上面に配置される信号送受信部5(図2(b)を参照)と接続される。
信号送受信部5(信号送信部)は、ケース2の外部にある位置検出装置202(図1を参照)との間で信号の送受信を行う回路ブロックである。具体的には、位置検出装置202から位置指示器1aに対して送られる信号をコイル15を介して受信する機能と、位置指示器1aから位置検出装置202に対して送る信号を生成し、コイル15を介して送信する機能とを有して構成される。送信と受信は、時分割で行われる。
信号送受信部5は、基板13上に形成される配線により筆圧検出部4及びスイッチ部14と接続されており、これらから、筆圧検出部4によって検出される筆圧を示す筆圧情報と、スイッチ部14のオンオフ状態を示すサイドスイッチ情報との供給を受けるよう構成される。信号送受信部5が上記のようにして送信する信号には、これら筆圧情報及びサイドスイッチ情報を示す信号や、位置検出装置202が位置指示器1aの位置を検出するために使用する位置検出用の連続信号などが含まれる。
信号送受信部5は、図8に示すように、コントローラ60、電源回路61、及び共振回路62を有して構成される。共振回路62は、上述したコイル15と、それぞれコイル15に並列に接続されたコンデンサ64及び可変容量コンデンサ65とから構成される。また、共振回路62には、スイッチ67を介してコンデンサ66が接続されている。
共振回路62は、位置検出装置202から送信される特定の周波数の電磁波に対して、共振するよう構成される。これにより共振回路62は、コントローラ60に対し、位置検出装置202が送信した信号を供給するよう構成される。また、コントローラ60は、共振回路62を通じ、共振によって発生した誘導電力を利用して、信号を送信するよう構成される。コントローラ60は、こうして送信する信号を、上述した筆圧情報やサイドスイッチ情報を含めて変調する機能を有している。これにより、信号送受信部5から位置検出装置202への情報の送信が実現される。
以上説明したように、本実施の形態による位置指示器1aによれば、ケース2の内面を周方向の全周にわたって覆う弾性部6によって開口部2aが塞がれ、押下部9の一部である平面部9a及びその下面に貼り付けられた両面テープ10によって開口部2bが塞がれ、部品保持部11とケース2の内面とを密閉するOリング12によって開口部2cが塞がれているので、開口部2a〜2cを通じて水や塵がケース2内に侵入することが効果的に防止されている。
次に、図9及び図10を参照しながら、本発明の第2の実施の形態による位置指示器1bについて説明する。
本実施の形態による位置指示器1bは、静電方式による位置検出に対応している点で、電磁誘導方式による位置検出に対応している位置指示器1aと異なっている。静電方式に対応する位置指示器1bは、位置検出装置からの信号の受信を行わない。したがって、図9に示すように、図3(b)に示した位置指示器1aの構成とは異なり、位置指示器1bにはコイル15及びフェライトコア8が設けられない。したがって、弾性部6のホルダー部6cは、特に何かを保持する構成とはなっていない。また、位置指示器1bには、信号送受信部5に代え、受信機能のない信号送信部(不図示)が設けられる。この信号送信部による信号の送信は、コイル15を通じてではなく、アンテナとしての芯体3を通じて行われる。したがって、位置指示器1bの芯体3は、アンテナの材料に適した金属材料等によって構成される。
その他の点では、位置指示器1bは、位置指示器1aと同じ構成を有している。したがって、位置指示器1bの開口部2a〜2cは、位置指示器1aの場合と同様にそれぞれ対応する部材によって塞がれており、その結果として位置指示器1bにおいても、開口部2a〜2cを通じて水や塵がケース2内に侵入することが効果的に防止されている。
以下、図10(a)(b)を参照しながら、芯体3をアンテナとして用いて信号を送信するための位置指示器1bの構成について、詳しく説明する。
位置指示器1bは、図10(a)に示すように、コントローラ40、電圧変換回路41、ダイオード42、コンデンサ43〜46、抵抗素子47、発振子50、及び充電用端子53を有して構成される。これらはいずれも、上述した基板13(図3(b)を参照)上に配置される。
コントローラ40は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むプロセッサであり、発振子50が生成するクロック信号に同期し、かつROM内に記憶されるプログラムの記述に従って動作するよう構成される。クロック信号の周期は、例えば60μ秒である。コントローラ40には、発振子50に接続される端子の他に、電源端子Vcc、接地端子GND、及び制御端子P1〜P5が設けられる。
コントローラ40は、図10(b)に示すように、機能的に、固有ID記憶部40a、情報取得部40b、発振制御部40c、及び発振器40dを有して構成される。これらのうち情報取得部40b、発振制御部40c、及び発振器40dは、上述した信号送信部を構成している。また、情報取得部40bは、コンデンサ45及び抵抗素子47とともに、筆圧検出部4(図3(b)を参照)としての役割も担っている。
図10(a)に示すように、コントローラ40の電源端子Vccには、電圧変換回路41を介してコンデンサ43が接続される。コンデンサ43は、位置指示器1bの電源としての役割を担う電気二重層コンデンサであり、陽極が電圧変換回路41の入力端に接続され、陰極が接地された構成を有している。電圧変換回路41はDCDCコンバータであり、コンデンサ43の両端電圧をコントローラ40の定格電圧に変換する役割を果たす。
コンデンサ43の陽極は、ダイオード42を介して、充電用端子53にも接続される。充電用端子53はプラス側とマイナス側の2端子からなり、コンデンサ43の陽極に接続されるのはプラス側の端子である。マイナス側の端子は、位置指示器1b内で接地される。充電用端子53は電源供給装置が接続される端子であり、充電用端子53に電源供給装置が接続された状態においては、コンデンサ43の充電が実行される。電源供給装置としては、ケース2内に収納可能なサイズの電池等(不図示)を用いることが好適である。
電源端子Vccと接地端子GNDの間には、コンデンサ44が接続される。コンデンサ44は、電圧変換回路41からコントローラ40に供給される電源電圧を安定させるために設けているもので、具体的には、数十〜数百μF程度のアルミ電界コンデンサとすることが好適である。
電圧変換回路41は、コンデンサ44の両端電圧に応じて、降圧動作と昇圧動作のいずれかを行うように構成される。つまり、コンデンサ44の両端電圧の最大電圧はコントローラ40の定格電圧を上回る値に設計されており、したがって、コンデンサ44が十分に充電されている状態においては、コンデンサ44の両端電圧はコントローラ40の定格電圧を上回っている。そこで、この場合における電圧変換回路41は、電源端子Vccに供給される電圧がコントローラ40の定格電圧となるように、降圧動作を行う。一方、コンデンサ44の充電が不足している場合にはコンデンサ44の両端電圧がコントローラ40の定格電圧を下回る場合があり、そのような場合の電圧変換回路41は、電源端子Vccに供給される電圧がコントローラ40の定格電圧となるように、昇圧動作を行う。
電圧変換回路41は、コントローラ40の制御端子P1,P2にも接続される。コントローラ40が、制御端子P1を通じて電圧変換回路41に対し所定の制御信号を供給すると、電圧変換回路41は、コンデンサ44の両端電圧を検出して、その電圧値を示す信号を制御端子P2へ出力する。
コントローラ40の情報取得部40bは、こうして制御端子P2に供給された信号に基づいてコンデンサ44の充電が必要か否かを判定し、その結果を示す充電要求情報を生成するよう構成される。充電要求情報は、充電が必要である場合に1、必要でない場合に0となる1ビットの情報である。
制御端子P3は、コンデンサ45及び抵抗素子47のそれぞれを介して、接地端に接続される。コンデンサ45は、芯体3と連結された可変容量コンデンサであり、位置指示器1bを表示画面200D(図1を参照)に押し当てた際に表示画面200Dからペン先チップ7(図9を参照)に与えられる作用力(筆圧)に応じて、その容量が変化するように構成される。
コントローラ40の情報取得部40bは、制御端子P3の電圧状態から、上述した筆圧を示す筆圧情報を取得するよう構成される。この取得は、位置指示器1bの信号送信部が、上述した位置検出用の連続信号を送信している間に行われる。
具体的に説明すると、情報取得部40bはまず、信号送信部が連続信号の送信を開始した直後から所定時間にわたって、制御端子P3の電位を電源電位とする。電源電位は、例えば1.5Vである。この動作は、その時点での筆圧を検出するためのものである。つまり、この動作によりコンデンサ45には電荷が蓄積されることになるが、その蓄積量は、その時点でのコンデンサ45の容量に応じて変化する。上述したように、コンデンサ45の容量は筆圧に応じて変化するので、コンデンサ45に蓄積された電荷の量は筆圧を反映したものとなる。
次いで、情報取得部40bは、制御端子P3をハイインピーダンス状態とする。これにより、コンデンサ45に蓄積された電荷が抵抗素子47を介して放電される。情報取得部40bは、この放電の結果、制御端子P3の電位が電源電位1.5Vの半分の電位0.75Vに達するまでの経過時間を測定する。こうして測定された経過時間は、コンデンサ45の容量が大きいほど長い時間となる。したがって、情報取得部40bは、測定された経過時間から筆圧情報を取得することができる。こうして取得される筆圧情報は、10〜12ビットの情報となる。
制御端子P4は、スイッチ部14を介して、接地端に接続される。上述したように、スイッチ部14のオンオフ状態は、ユーザによる押下部9(図5(a)(b)を参照)の押下によって制御される。コントローラ40の情報取得部40bは、制御端子P4の電圧状態からスイッチ部14のオンオフ状態を判定し、その結果に基づいて、スイッチ部14のオンオフ状態を示すサイドスイッチ情報を生成するよう構成される。本実施の形態ではスイッチ部14が1個のみであるので、サイドスイッチ情報は1ビットの情報となる。なお、位置指示器1bに複数のスイッチ部14を設けることとしてもよく、その場合には、スイッチ部14ごとに上述した防水・防塵手段を設ける必要がある。
制御端子P5は、コンデンサ46を介して芯体3に接続される。また、芯体3の周囲に位置するケース2は、接地されている。
コントローラ40の固有ID記憶部40aは、当該位置指示器1bに予め付与された固有IDを記憶している。固有IDは、他の位置指示器1bに与えられたものとは異なる当該位置指示器1bに固有の情報であり、例えば、位置指示器1bの個体番号、位置指示器1bの所有者識別コード(電子ペンの所有者に割り当てられるユーザIDなど)、位置指示器1bの種類、製造者番号などを含んで構成される。固有IDのサイズは、一例では51ビットである。固有ID記憶部40aに記憶される固有IDは、情報取得部40bによって取得される。
コントローラ40の発振制御部40cは、発振器40dの動作を制御することにより、発振器40dに2値ASK(Amplitude Shift Keying)による変調信号を出力させる回路である。発振器40dは、所定周波数の正弦波信号を生成し、制御端子P5に出力するように構成されている。発振制御部40cは、このような発振器40dの出力を、情報取得部40bが取得した各種情報(固有ID、充電要求情報、筆圧情報、サイドスイッチ情報)に基づいて、オン又はオフのいずれかに制御する。これにより、制御端子P5から出力される信号は、2値ASK(Amplitude Shift Keying)によって変調された信号となる。
こうして生成された変調信号は、コンデンサ46を介して芯体3に供給される。なお、コンデンサ46は、変調信号から直流バイアス成分を除去するために設けられているものである。芯体3に到達した変調信号は電磁波として空中に送出され、図1に示した位置検出装置202によって受信されることになる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記各実施の形態では弾性部6をボウル状に成型していたが、防水・防塵を実現する観点からは、リング状のパッキン部の中央部分に膜状の弾性部材が張られている構成としてもよい。こうしても、開口部2aからケース2内に侵入した水や塵が、弾性部6を超えてさらに奥まで侵入することを防止することができる。
一方、図11に示すように、弾性部6の中央部分(平板状の付勢部6bの中央に相当する部分)に穴6dを形成するとともに、鍔部7aを除いて構成したペン先チップ7と芯体3とを一体として形成し、穴6dに芯体3を貫通させることとしてもよい。この場合、ペン先チップ7の直径を芯体3の直径より大きくすることでペン先チップ7と芯体3の結合部分に段差Sを設けるとともに、穴6dの縁に相当する弾性部6の一部をパッキン部6e(内側パッキン部)とし、さらに段差Sにこのパッキン部6eを当接させることが好適である。こうすることで、好適な防水・防塵を実現することができる。また、パッキン部6eの構成(具体的には直径、材質など)は、付勢部6bに付勢部としての機能を与えることができ、かつ、ペン先チップ7及び芯体3の脱落を防止できる程度に芯体3を強く保持できる(締め付けられる)よう、設定することが好適である。
1a,1b 位置指示器
2 ケース
2a〜2c ケースの開口部
2d ケース表面の凹部
3 芯体
4 筆圧検出部
5 信号送受信部
6 弾性部
6a,6e 弾性部のパッキン部
6b 弾性部の付勢部
6c 弾性部のホルダー部
6d 弾性部の穴
7 ペン先チップ
7a ペン先チップの本体部
7b ペン先チップの鍔部
7c ペン先チップの突端部
8 フェライトコア
9 押下部
9a 押下部の平面部
9aa 平面部の突起部
9b 押下部の柱状部
10 両面テープ
11 部品保持部
11a 部品保持部の溝
12 Oリング
13 基板
14 スイッチ部
15 コイル
16 ツイストペアケーブル
17 ケースキャップ部
40 コントローラ
40a 固有ID記憶部
40b 情報取得部
40c 発振制御部
40d 発振器
41 電圧変換回路
42 ダイオード
43〜46,64〜66 コンデンサ
47 抵抗素子
50 発振子
53 充電用端子
60 コントローラ
61 電源回路
62 共振回路
67 スイッチ
200 電子機器
200D 表示画面
201 収納凹穴
202 位置検出装置
GND 接地端子
P1〜P5 制御端子
S 段差
Vcc 電源端子
本実施の形態による位置指示器1aは、図1に示すようにペン形状の装置(電子ペン)であり、上述した入力システムとしての電子機器200の一部を構成している。電子機器200は、近年普及が進んでいるスマートフォン又はタブレット端末であり、図1に示すように、表示画面200Dを有するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置と、使用しないときの位置指示器1aを収納するための収納凹穴201を備えて構成される。また、表示画面200Dの裏側には、位置検出装置202が配置される。
ケース2には、図2(a)(b)及び図5(b)などに示すように開口部2a〜2cが設けられる。以下、開口部2a〜2cに着目しつつ、位置指示器1aの内外に配置される上記各部品について説明する。
電源端子Vccと接地端子GNDの間には、コンデンサ44が接続される。コンデンサ44は、電圧変換回路41からコントローラ40に供給される電源電圧を安定させるために設けているもので、具体的には、数十〜数百μF程度のアルミ電コンデンサとすることが好適である。
一方、図11に示すように、弾性部6の中央部分(平板状の付勢部6bの中央に相当する部分)に穴6dを形成するとともに、鍔部7bを除いて構成したペン先チップ7と芯体3とを一体として形成し、穴6dに芯体3を貫通させることとしてもよい。この場合、ペン先チップ7の直径を芯体3の直径より大きくすることでペン先チップ7と芯体3の結合部分に段差Sを設けるとともに、穴6dの縁に相当する弾性部6の一部をパッキン部6e(内側パッキン部)とし、さらに段差Sにこのパッキン部6eを当接させることが好適である。こうすることで、好適な防水・防塵を実現することができる。また、パッキン部6eの構成(具体的には直径、材質など)は、付勢部6bに付勢部としての機能を与えることができ、かつ、ペン先チップ7及び芯体3の脱落を防止できる程度に芯体3を強く保持できる(締め付けられる)よう、設定することが好適である。

Claims (16)

  1. 長手方向の一端に第1の開口部を有する筒状のケースと、
    一端が前記第1の開口部と対向するように前記ケース内に配置される棒状の芯体と、
    前記ケース内に配置され、前記芯体の動きから筆圧を検出可能に構成される筆圧検出部と、
    前記ケース内に配置され、前記ケースの外部に対して信号の送信を行う信号送信部と、
    前記ケースの内面を周方向の全周にわたって覆い、かつ、前記芯体の前記一端の近傍で前記第1の開口部を塞ぐように配置される弾性部と
    を備えることを特徴とする位置指示器。
  2. 前記弾性部は、前記芯体の前記一端と前記第1の開口部との間に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  3. 前記第1の開口部を通過するように配置される本体部、及び、前記ケース内に配置される鍔部を有するペン先チップをさらに備え、
    前記鍔部は、前記第1の開口部を通過できない大きさに形成され、かつ、前記弾性部に隣接して配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載の位置指示器。
  4. 前記弾性部は、前記第1の開口部から前記ケースの長手方向に沿って前記芯体の一端に向う方向の外力が前記本体部に加えられた場合に、該外力に対抗する方向に前記ペン先チップを付勢するよう構成され、
    前記ペン先チップは、前記外力が前記本体部に加えられた場合に、前記弾性部を介して、該外力を前記芯体に伝達するよう構成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の位置指示器。
  5. 前記弾性部は、前記ケースの内面を周方向の全周にわたって覆うリング状のパッキン部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の位置指示器。
  6. 前記弾性部は、前記外力が前記本体部に加えられた場合に、該外力に対抗する方向に前記ペン先チップを付勢するための付勢部を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置指示器。
  7. 前記ケース内に配置される内部部品をさらに備え、
    前記弾性部は、前記内部部品を保持することによって前記内部部品を前記ケースに対して固定するホルダー部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の位置指示器。
  8. 前記ケース内に配置される内部部品をさらに備え、
    前記弾性部は、
    前記ケースの内面を周方向の全周にわたって覆うリング状のパッキン部と、
    前記第1の開口部から前記芯体の一端に向う方向の外力が前記本体部に加えられた場合に、該外力に対抗する方向に前記ペン先チップを付勢するための付勢部と、
    前記内部部品を保持することによって前記内部部品を前記ケースに対して固定するホルダー部とを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の位置指示器。
  9. 前記内部部品は、フェライトコアである
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の位置指示器。
  10. 一端で前記芯体との間に段差を形成しつつ前記芯体の前記一端と一体化し、かつ、前記第1の開口部を通過するように配置されるペン先チップをさらに備え、
    前記弾性部は、中央部分に穴を有し、
    前記弾性部のうち前記穴の縁に相当する一部は内側パッキン部を構成し、
    前記芯体は、前記穴を通過するように配置され、
    前記内側パッキン部は、前記段差に当接するように配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  11. 前記ケースの側面の外側に沿って配置される平面部、及び、該平面部の前記ケース側の表面の内側に配置される柱状部を有する押下部をさらに備え、
    前記ケースは、長手方向の側面に第2の開口部をさらに有し、
    前記平面部は、前記第2の開口部を通過できない大きさに形成され、
    前記柱状部は、前記第2の開口部を通過するように配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の位置指示器。
  12. 前記平面部は相対的に弾性の高い部材によって構成され、
    前記柱状部は相対的に弾性の低い部材によって構成される
    ことを特徴とする請求項11に記載の位置指示器。
  13. 前記平面部と前記ケースとを接着する接着手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の位置指示器。
  14. 前記接着手段は、前記平面部と前記柱状部の接着も行う
    をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の位置指示器。
  15. 前記ケースは、長手方向の他端に第3の開口部をさらに有し、
    前記位置指示器は、
    前記第3の開口部に嵌合する部品保持部と、
    前記部品保持部と前記ケースの内面とを密閉する密閉用部材とをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の位置指示器。
  16. 前記ケース内に配置される内部部品をさらに備え、
    前記部品保持部は、前記内部部品を保持することによって前記内部部品を前記ケースに対して固定する
    ことを特徴とする請求項15に記載の位置指示器。
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