JPWO2015093132A1 - 医療装置 - Google Patents

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Abstract

超音波観測装置1は、押圧により内部の電源ユニット11のオン・オフを操作する主電源ボタン4と、主電源ボタン4の押圧に連動して主電源ボタン4の押圧方向とほぼ平行に移動可能な移動部材22と、移動部材22と当接するように電源ユニット11に設けられ、移動部材22の移動に伴って押圧されることにより電源ユニット11のオン・オフを切り替える内蔵電源スイッチ11aと、主電源ボタン4の押圧時に、主電源ボタン4の所定の移動量dを超える移動に対して、移動部材22の内蔵電源スイッチ11aとの当接部分の移動量が小さくなるように、当接部分の移動量を調整する移動量調整機構と、を有する。

Description

本発明は、医療装置に関し、特に、医療装置の外面に電源ボタンが設けられ、その電源ボタンの操作が筐体内部の電源ユニットの電源スイッチに伝わり、電源ユニットのオン・オフが行われる医療装置に関する。
近年、超音波診断装置、内視鏡用ビデオプロセッサ等の電子回路を用いた医療装置が広く実用化されている。このような医療装置は、半導体集積回路などを搭載した電子機器であり、電子回路を駆動するための電源部を内蔵している。
電源部は、ノイズ防止、漏れ電流防止などの観点からユニット化されている。また、内蔵電源部は、レイアウト上の観点から、医療装置内の背面側に設置される場合が多い。例えば、超音波診断装置の場合は、超音波内視鏡用コネクタが筐体前面のフロントパネルに配置されるため、内蔵電源部は、筐体内の背面側に配置される。また、医療装置の電源ボタンは、筐体のフロントパネルに配置される。
医療装置において内蔵電源部が筐体内の背面側に配置される場合、フロントパネルの電源ボタンの操作に連動して、筐体内の内蔵電源部の電源ボタンを操作するための機構が必要となる。例えば、特開平9−201366号公報及び特開2000−325292号公報内には、連結棒を用いて、医療装置のフロントパネルの電源ボタンがオン・オフされると、内蔵電源部のスイッチも連動してオン・オフされる構成が開示されている。
しかし、このような内蔵電源部の電源ボタンがフロントパネルの電源ボタンの操作に連動する構成の場合、フロントパネルの電源ボタンに、物がぶつかる等して、過大な外力が掛かると、フロントパネルの電源ボタンが破損するだけでなく、連動して動作する筐体内の内蔵電源部の電源スイッチも破損する虞がある。
内蔵電源部の電源スイッチも破損すると、電源ボタンだけでなく、内蔵電源部の修理あるいは交換が必要となり、医療装置の修理に要する時間が長くなるだけでなく、修理コストも高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、医療装置の外面に設けられた電源ボタンに過大な外力が加わっても内蔵電源部の電源スイッチの破損を防止することができる医療装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の医療装置は、前記医療装置の内部に配置された電源部と、前記医療装置の外面に設けられ、押圧により前記電源部のオン・オフを操作する電源ボタンと、前記電源ボタンの押圧に連動して前記電源ボタンの押圧方向とほぼ平行に移動可能な移動部材と、前記移動部材と当接するように前記電源部に設けられ、前記移動部材の移動に伴って押圧されることにより前記電源部のオン・オフを切り替えるスイッチと、 前記電源ボタンの押圧時に、前記電源ボタンの所定の移動量を超える移動に対して、前記移動部材の前記スイッチとの当接部分の移動量が小さくなるように、前記当接部分の移動量を調整する移動量調整機構と、を有する。
本発明の第1の実施の形態に関わる超音波観測装置の外観図である。 第1の実施の形態に関わる超音波観測装置内のレイアウトを示す平面図である。 第1の実施の形態に関わる、リンク機構15の動きを説明するための概念図である。 第1の実施の形態に関わる、リンク機構15の斜視図である。 第1の実施の形態に関わる、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15の斜視図である。 第1の実施の形態に関わる、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15の斜視図である。 第2の実施の形態に関わるリンク機構15Aの動きを説明するための概念図である。 第2の実施の形態に関わるリンク機構15Aの斜視図である。 第2の実施の形態に関わる、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15Aの斜視図である。 第2の実施の形態に関わる、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15Aの斜視図である。 第3の実施の形態に関わるリンク機構15Bの斜視図である。 第3の実施の形態に関わる、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15Bの斜視図である。 第3の実施の形態に関わる、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15Bの斜視図である。 第4の実施の形態に関わるリンク機構15Cの斜視図である。 図14とは異なる視点位置からみたときの、リンク機構15Cの一部の斜視図である。 第4の実施の形態に関わる、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15Cの斜視図である。 第4の実施の形態に関わる、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15Cの斜視図である。 変形例1に関わる超音波観測装置1の筐体2のリンク機構15の構成図である。 変形例1に関わる、保護部材71aが、主電源ボタン4の周囲の一部を囲むように筐体2の一部により形成されている場合の超音波観測装置1の筐体2のリンク機構15の構成図である。 変形例2に関わる超音波観測装置1の筐体2のリンク機構の動きを説明するための概念図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
(超音波観測装置の構成)
図1は、本実施の形態に関わる超音波観測装置の外観図である。図2は、本実施の形態に関わる超音波観測装置内のレイアウトを示す平面図である。図1は、横置き状態の超音波観測装置を、フロントパネルに向かって右斜め上側から見た斜視図である。
本実施の形態では、医療装置の一例として、超音波観測装置を説明する。超音波観測装置は、超音波内視鏡システムの1つの構成要素である。超音波内視鏡システムは、超音波観測装置に加えて、例えば、超音波内視鏡と、内視鏡プロセッサと、光源装置とを含んで構成される。超音波観測装置は、超音波内視鏡によって得られた超音波画像信号から超音波観察画像を生成し、モニタに表示する処理を行う。
超音波観測装置1は、筐体2内に複数の回路部を有し、略直方体の外形形状を有する。超音波観測装置1のフロントパネル3には、電源ボタン4と、このフロントパネル3に形成された装置側コネクタ配置面5に、並んで配置された2つの異なるタイプのコネクタが接続される装置側コネクタユニット6,7の2つの接続部と、が設けられている。
この装置側コネクタ配置面5において、フロントパネル3に向かって左側に配置される装置側ユニットコネクタ6は、機械走査型の超音波医療機器の超音波コネクタと対を構成する、例えば、50芯タイプのプラグコネクタすなわちソケットである。フロントパネル3に向かって右側に配置される装置側コネクタユニット7は、電子走査型の超音波医療機器の超音波コネクタと対を構成する、例えば、150芯タイプのプラグコネクタすなわちソケットである。なお、筐体2の両側面には、ハンドル部8が設けられている。
図2に示すように、筐体2内には、電源ユニット11、装置側コネクタユニット6,7、基板12が設けられている。電源ユニット11は、医療装置である超音波観測装置1の内部に配置された電源部であり、筐体2の後面側に配置されている。装置側コネクタユニット6は、機械走査型の超音波医療機器の超音波コネクタ(図示せず)が接続される面がフロントパネル3上に配置されるように、筐体2の前面側に配設されている。装置側コネクタユニット7は、電子走査型の超音波医療機器の超音波コネクタ(図示せず)が接続される面がフロントパネル3上に配置されるように、筐体2の前面側に配置されている。
筐体2の前面側に配置された装置側コネクタユニット6,7と、筐体2の後面側に配置された電源ユニット11との間には、各種電子回路が搭載された基板12が配置されている。筐体2は、電源ボタン(以下、主電源ボタンという)4を前面に有する。電源ユニット11の電源スイッチ(以下、内蔵電源スイッチという)11aは、筐体2の前面側を向くように、電源ユニット11は、筐体2内に配置される。
筐体2の前面に設けられた主電源ボタン4と、内蔵電源である電源ユニット11の内蔵電源スイッチ11aとの間には、リンク機構15が設けられ、内蔵電源スイッチ11aが、主電源ボタン4の動作に連動して動作するように構成されている。すなわち、主電源ボタン4は、医療装置である超音波観測装置1の外面に設けられ、押圧により電源ユニット11のオン・オフを操作する電源ボタンである。そして、主電源ボタン4の操作が筐体2内部の電源ユニット11の内蔵電源スイッチ11aに伝わり、電源ユニット11のオン・オフが行われる。
以下に説明するように、リンク機構15は、主電源ボタン4に過大な外力が掛かったときに、内蔵電源である電源ユニット11の内蔵電源スイッチ11aに大きな外力がそのまま掛からないようにするための付勢部材が設けられている。
(リンク機構の構成)
次に、リンク機構15について、概念図である図3と、具体的な部材構成を示す図4から図6を用いて、説明する。図3は、リンク機構15の動きを説明するための概念図である。図4は、リンク機構15の斜視図である。図4は、主電源ボタン4が押されていない初期時の状態を示している。
主電源ボタン4の基端部は、リンク機構15の先端部に当接している。具体的には、主電源ボタン4は、基端側に延出する軸部4aを有し、軸部4aの基端部には、スイッチカラー4bが固定されている。スイッチカラー4bが、リンク機構15の先端部に当接している。
主電源ボタン4には、バネ部材4cが設けられており、軸部4aが、バネ部材4cに内挿されている。バネ部材4cは、筐体2とスイッチカラー4bの間に設けられている。具体的には、バネ部材4cの先端部は、内壁2aに当接し、バネ部材4cの基端部は、スイッチカラー4bの先端部に当接している。主電源ボタン4が押されていないときに、そのバネ部材4cは、スイッチカラー4bの先端部を押圧して、フロントパネル3側方向とは逆方向へ主電源ボタン4を付勢している。
電源ユニット11の内蔵電源スイッチ11aは、内部にバネ部材11a2を有し、バネ部材11a2は、電源ユニット11の前面側(主電源ボタン4側)方向へ操作子11a1を付勢している。操作子11a1は、移動部材22の基端部と当接している。すなわち、内蔵電源スイッチ11aは、移動部材22の基端部と当接するように電源ユニット11に設けられ、移動部材22の移動に伴って押圧されることにより電源ユニット11のオン・オフを切り替えるスイッチである。操作子11a1が押されないとき、バネ部材11a2の付勢力により操作子11a1が基準位置(押されていないときの位置)に位置するように、内蔵電源スイッチ11aは構成されている。
リンク機構15は、押圧部材21と、移動部材22と、圧縮コイルバネ23とを含む。
押圧部材21は、コの字状に折り曲げられた、例えば金属製の板状部材であり、先端側の折り曲げ部21aと、基端側の折り曲げ部21bを有している。押圧部材21の中央部21cには2つの開口部21dが形成されている。
押圧部材21は、筐体2内に、支持部材31により支持されている。支持部材31は、筐体2に対して螺子で固定するための複数の開口部31aを有し、筐体2に固定される。さらに、支持部材31には、押圧部材21の2つの開口部21dに挿通される2つの螺子32の軸部が螺合する2つの螺子孔(図示せず)が形成されている。
図4に示すように、開口部21dは、主電源ボタン4が押し込まれたときに押圧部材21が移動する方向に沿った細長の形状を有している。主電源ボタン4の押し込み動作に伴って、押圧部材21が主電源ボタン4の移動方向に移動可能になるように、各螺子32の軸部は、複数のワッシャ33と開口部21dを介して、押圧部材21を固定せず移動可能になるように支持部材31の螺子孔に螺合して固定されている。
押圧部材21の基端側の折り曲げ部21bには、移動部材22が、圧縮コイルバネ23により所定の付勢力で付勢された状態で、主電源ボタン4の移動方向に沿って移動可能に設けられている。折り曲げ部21aが電源ボタン当接部であり、折り曲げ部21bは、移動部材配置部である。
主電源ボタン4が押されると、軸部4aは、筐体2の内部へ向かって移動し、折り曲げ部21aが基端側へ押す。押された押圧部材21は、基端側へ移動し、移動部材22も、押圧部材21の移動に伴って、基端側へ移動する。すなわち、移動部材22は、主電源ボタン4の押圧に連動して主電源ボタン4の押圧方向とほぼ平行に移動可能な部材である。
移動部材22は、例えば金属製の棒状の軸部22aと、軸部22aの基端側に形成された円板状のバネ受け部22bとを有する部材である。バネ受け部22bは、電源ユニット11の内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1を押すことができるように、内蔵電源スイッチ11aに対して配置されている。
軸部22aの先端側には、止め輪22cが固定されている。止め輪22cは、軸部22aの先端側部分に形成された周溝に嵌め込まれることによって軸部22aに固定されている。押圧部材21の折り曲げ部21bには、孔が形成されており、その孔に筒状部材24が固定されている。移動部材22の軸部22aは、軸方向に移動可能に、その筒状部材24に内挿されて、折り曲げ部21bの孔に挿通されている。
圧縮コイルバネ23は、弾性部材であるコイル状のバネ部材である。圧縮コイルバネ23は、移動部材22の軸部22aが圧縮コイルバネ23に内挿され、圧縮された状態で、折り曲げ部21bとバネ受け部22bの間に介装されている。軸部22aが挿通された筒状部材24を、コイル状の圧縮コイルバネ23に内挿して、バネ部材である圧縮コイルバネ23を圧縮した状態で、軸部22aに止め輪22cを装着することによって、圧縮コイルバネ23は、圧縮された状態で、折り曲げ部21bとバネ受け部22bの間に設けることができる。
(リンク機構の作用)
次に、リンク機構15の作用について説明する。
図3の状態Saは、図4の状態に対応し、筐体2の主電源ボタン4が押されていない初期時における、主電源ボタン4、押圧部材21、移動部材22及び内蔵電源スイッチ11aの状態を示す。主電源ボタン4が押されると、リンク機構15の状態は、状態Saから状態Sbへ変化する。主電源ボタン4が押し込まれて筐体2の内部へ向かって移動すると、主電源ボタン4の動きに応じて押圧部材21も移動する。
図3の状態Sbは、筐体2の主電源ボタン4が押し込まれて内蔵電源スイッチ11aがオンしたときにおける、主電源ボタン4、押圧部材21、移動部材22及び内蔵電源スイッチ11aの状態を示す。図5は、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15の斜視図である。
圧縮コイルバネ23の力量(すなわち、圧縮された圧縮コイルバネ23が押圧部材21を主電源ボタン4側へ付勢する力量)P2は、内蔵電源スイッチ11aをオンするために、主電源ボタン4が押される力量P1以上になるように、設定あるいは調整されている。圧縮コイルバネ23は、力量P2を超える力が掛かると、圧縮されて縮む。
また、内蔵電源スイッチ11aには、設計値として、許容耐圧力として許容力量P3が設定されている。従って、所定の条件下で許容力量P3を超える力量が内蔵電源スイッチ11aに掛かると、内蔵電源スイッチ11aは破損する虞がある。そして、圧縮コイルバネ23の力量(すなわち、圧縮された圧縮コイルバネ23が押圧部材21を主電源ボタン4側へ付勢する力量)P2は、許容力量P3以下になるように設定されている。
すなわち、P1,P2,P3は、次の式(1)を満たすように設定される。
P3≧P1−P2 ・・・(1)
P1,P2,P3が式(1)の条件を満たすことで、内蔵電源スイッチ11aは、オン・オフされるときに、破壊することはない。
ここで、例えば、標準規格などで定められている硬球落下試験において、硬球が主電源ボタン4に衝突した場合の衝撃力を想定してみると、重力加速度g、振り子の長さL(=1m)及び鉛直方向からの角度θ(=90度)とすると、鋼球が主電源ボタン4に衝突するときの速度が、4.43m/sで、鋼球の重さmを0.5kgとすると、衝突時の運動量は、2.22Nsとなる。
衝突時の時間は、出願人の過去の実験によれば、0.01秒から0.1秒であるので、上述したP1は、0.01秒の場合は、220Nであり、0.1秒の場合は、22.2Nとなる。誤差を考慮すれば、P1は、最大で250Nと想定される。よって、P1は、250N以下である。
内蔵電源スイッチ11aの許容力量P3は例えば150Nであるので、衝撃力が加わる時間を0.0148秒以上になるように、緩衝できれば、内蔵電源スイッチ11aは破壊されない。
ユーザが医療機器1の電源をオンするために主電源ボタン4を押すと、主電源ボタン4の移動量と同じ距離だけ、押圧部材21も移動する。これは、圧縮コイルバネ23の力量(すなわち付勢力)P2が主電源ボタン4が押される力量P1以上であるため、圧縮コイルバネ23は縮まないからである。よって、主電源ボタン4が押されると、押圧部材21により内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1が押し込まれて、内蔵電源スイッチ11aがオンとなる。
このときの主電源ボタン4の移動量は、押圧部材21の移動が開始される位置から、内蔵電源スイッチ11aがオンとなって内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1がそれ以上押せなくなる位置で押圧部材21の移動が停止する位置までの所定量の距離dである。
また、主電源ボタン4が押されなくなると、操作子11a1が、内蔵電源スイッチ11aの有する付勢力によって元の位置(すなわち押されていないときの位置)に戻ろうとするので、押圧部材21は、主電源ボタン4を押し戻す。その結果、主電源ボタン4等は、図3の状態Sb(図5)から状態Sa(図4)に戻る。
主電源ボタン4に物がぶつかる等して、主電源ボタン4に大きな衝撃力が加わると、主電源ボタン4は、状態Sbに示す位置を超えて、さらに筐体2の内部へ向かって移動する。そして、主電源ボタン4が状態Scに示すような位置に移動すると、押圧部材21も、同時に同じ方向に移動する。
すなわち、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かったとき、主電源ボタン4と押圧部材21は、上述した所定量の距離dを超えて、移動する。
図6は、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15の斜視図である。
リンク機構15は、主電源ボタン4に大きな力が掛かったときに、圧縮コイルバネ23が、その力を吸収して、内蔵電源スイッチ11aに許容耐圧力である許容力量P3を超える力が掛からないように構成されている。
状態がSaからScに変化するときの各部材の移動量を見てみると、まず状態がSaからSbに変化したときは、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1が押されていない状態から、操作子11a1を押し込んで内蔵電源スイッチ11aをオンする状態に変化する。
圧縮コイルバネ23は、状態Sbから状態Scに変化するとき、軸方向に圧縮される。図3に示すように、状態Saにおける、押圧部材21の折り曲げ部21bの基端面から移動部材22のバネ受け部22bの基端面までの長さをd1とし、状態Scにおける、押圧部材21の折り曲げ部21bの基端面から移動部材22のバネ受け部22bの基端面までの長さをd2とすると、圧縮コイルバネ23の圧縮量L2は、次の式(2)で示される。
L2=d1−d2 ・・・(2)
内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1の許容移動量をL1、圧縮コイルバネ23の圧縮量をL2、そして、主電源ボタン4の移動量をL3としたときに、L1,L2,L3は、次の式(3)を満たすように設定される。
L2≧L3−L1 ・・・(3)
L1,L2,L3が、式(3)を満たすことで、主電源ボタン4が押されたときに、内蔵電源スイッチ11aは破損することはない。
圧縮コイルバネ23の圧縮量L2は、移動部材22の移動調整量ということができる。
状態Sbでは、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1は、最も押し込まれており、それ以上押し込めない状態にある。
さらに、外部からの衝撃などにより、主電源ボタン4が状態Sbに示す位置よりもさらに筐体2の内部へ押し込まれると、押圧部材21は、主電源ボタン4のスイッチカラー4bにより、上述した所定量の距離dを超えて、筐体2の内部へさらに移動する。
状態Scは、主電源ボタン4が状態Sbに示す位置よりもさらに筐体2の内部へ押し込まれたときの状態を示している。
通常の操作時に、主電源ボタン4の移動量L3が、内蔵電源スイッチ11aの許容移動量L1以下であれば、内蔵電源スイッチ11aが破損することはない。例えば、内蔵電源スイッチ11aの許容移動量L1が3mmで、主電源ボタン4の移動量L3が3mm以内であれば、内蔵電源スイッチ11aが破損する虞はない。
しかし、主電源ボタン4に物がぶつかる等して、主電源ボタン4が押されて、主電源ボタン4の移動量L3が内蔵電源スイッチ11aの許容移動量L1を超えると、内蔵電源スイッチ11aが破損する虞がある。例えば、内蔵電源スイッチ11aの許容移動量L1が3mmで、主電源ボタン4の移動量L3が5mmであるとき、内蔵電源スイッチ11aには、2mmのさらなる移動量が加わるので、内蔵電源スイッチ11aは、破損する虞がある。
そこで、押圧部材21が上述した所定量の距離dを超えて筐体2の内部へ移動すると、リンク機構15は、圧縮コイルバネ23が圧縮されて、そのオーバーした移動量を吸収するようにして、内蔵電源スイッチ11aの破損を防いでいる。例えば、上記例であれば、主電源ボタン4の移動量L3が5mmであっても、圧縮コイルバネ23が圧縮されて、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1の移動量は、許容移動量L1を超えることはない。
すなわち、圧縮コイルバネ23は、主電源ボタン4の押圧時に、主電源ボタン4の所定の移動量dを超える移動に対して、移動部材22の内蔵電源スイッチ11aとの当接部分(移動部材22の基端部)の移動量が小さくなるように、移動部材22の基端部の移動量を調整する移動量調整機構を構成する。すなわち、移動量調整機構は、主電源ボタン4の移動量L3が所定量を超えると、圧縮コイルバネ23の付勢力に抗して圧縮コイルバネ23が圧縮されることにより、移動部材22の移動量を調整する。
よって、主電源ボタン4に衝撃力が加わって、内蔵電源スイッチ11aを許容移動量L1以上移動させるような主電源ボタン4の移動があっても、主電源ボタン4に加わった力量は、リンク機構15の圧縮コイルバネ23により緩衝される。その結果、内蔵電源スイッチ11aには許容力量P3を超える力量が掛からないようにして、内蔵電源スイッチ11aは破損しない。
以上のように、本実施の形態によれば、医療装置の筐体に設けられた電源ボタンに過大な外力が加わっても内蔵電源部の電源ボタンの破損を防止することができる医療装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、内蔵電源スイッチ11aに許容力量P3を超える力量が掛からないようにするために、リンク機構が圧縮コイルバネ23を用いているが、本実施の形態では、リンク機構は、板バネを用いている。
以下の説明において、第1の実施の形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
図7は、本実施の形態のリンク機構15Aの動きを説明するための概念図である。図8は、リンク機構15Aの斜視図である。図8は、主電源ボタン4が押されていない初期時の状態を示している。図9は、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15Aの斜視図である。図10は、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15Aの斜視図である。
なお、図8〜図10では、押圧部材21の基端部21b1は、折り曲げられておらず、板バネ41の先端側が折り曲げられて、押圧部材21の基端部21b1に螺子42で固定されている。
本実施の形態において、リンク機構15Aは、押圧部材21と、板バネ41とを含む。付勢部材としての板バネ41の基端部は、U字形状を有している。板バネ41の一端は、押圧部材21に螺子42によって螺子止めされており、U字形状の他端は、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1に当接している。板バネ41は、所定の力量の付勢力を有する付勢部材である。
板バネ41は、第1の実施の形態の移動部材22と圧縮コイルバネ23の両方の作用を発揮する。板バネ41は、弾性領域で使用される移動部材である。板バネ41の基端部が、内蔵電源スイッチ11aとの当接部分である。本実施の形態のリンク機構15Aの作用は、第1の実施の形態のリンク機構15の作用と同じである。
押圧部材21が上述した所定量の距離dを超えて筐体2の内部へ移動すると、リンク機構15Aの板バネ41が圧縮されて、そのオーバーした移動量を吸収するようにして、内蔵電源スイッチ11aの破損を防ぐようにしている。図10に示すように、主電源ボタン4の押圧時に、主電源ボタン4の所定の移動量dを超える移動に対して、板バネ41の内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1との当接部分の移動量が小さくなるように、板バネ41が、当接部分の移動量を調整する移動量調整機構を構成する。すなわち、主電源ボタン4の移動量L3が所定量を超えると、板バネ41の付勢力に抗して板バネ41が圧縮されることにより、板バネ41の操作子11a1との当接部分の移動量を調整する。
すなわち、板バネ41は、状態Sbから状態Scに変化するとき、軸方向に圧縮される。図7に示すように、状態Saにおける、押圧部材21の折り曲げ部21bの基端面から移動部材22のバネ受け部22bの基端面までの長さをd1とし、状態Scにおける、押圧部材21の折り曲げ部21bの基端面から移動部材22のバネ受け部22bの基端面までの長さをd2とすると、板バネ41の圧縮量L2は、上述した式(2)で示される。
そして、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1の許容移動量をL1、移動調整量としての板バネ41の圧縮量をL2、そして、主電源ボタン4の移動量をL3としたときに、L1,L2,L3が、上述した式(3)を満たすことで、主電源ボタン4が押されたときに、内蔵電源スイッチ11aは破損することはない。
よって、主電源ボタン4に衝撃力が加わって、内蔵電源スイッチ11aを許容移動量L1以上移動させるような主電源ボタン4の移動があっても、主電源ボタン4に加わった力量は、リンク機構15Aの板バネ41により緩衝される。その結果、内蔵電源スイッチ11aには許容力量P3を超える力量が掛からないようにして、内蔵電源スイッチ11aは破損しない。
以上のように、本実施の形態によれば、医療装置の筐体に設けられた電源ボタンに過大な外力が加わっても内蔵電源部の電源ボタンの破損を防止することができる医療装置を提供することができる。
なお、上述して説明では、板バネ41は、弾性領域で使用されるが、内蔵電源スイッチ11aを破壊から保護できるのであれば、板バネ41は、永久変形可能な状態で使用してもよい。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、内蔵電源スイッチ11aに許容力量P3を超える力量が掛からないようにするために、リンク機構が圧縮コイルバネ23を用いているが、本実施の形態では、リンク機構は、捻りコイルバネを用いている。
以下の説明において、第1と第2の実施の形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
図11は、本実施の形態のリンク機構15Bの斜視図である。図11は、主電源ボタン4が押されていない初期時の状態を示している。図12は、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15Bの斜視図である。図13は、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15Bの斜視図である。
本実施の形態において、リンク機構15Bは、押圧部材21と、捻りコイルバネ51と、回動部材53とを含む。押圧部材21の基端部21b2に固定された金属製の軸部材52が、捻りコイルバネ51に内挿されている。捻りコイルバネ51は、所定の力量の付勢力を有する付勢部材である。図11に示すように、押圧部材21の基端部の一部が折り曲げられ、その折り曲げ部21b2aに、軸部材52が、軸部材52の軸方向が、主電源ボタン4の押し込み方向に直交する方向となるように、固定されている。
軸部材52には、回動部材53が軸部材52の軸回りに回動可能に設けられている。回動部材53は、板状部材をコの字状に折り曲げて形成された金属製の部材である。回動部材53は、先端側が半円形状を有する突起部53aを有している。突起部53aが操作子11a1との当接部分である。回動部材53は、軸部材52の軸回りに回動可能に設けられた移動部材である。
捻りコイルバネ51の一方の腕部51aは、押圧部材21に当接している。捻りコイルバネ51の他方の腕部51bは、回動部材53の一端に係合している。従って、主電源ボタン4が押されていないときに、突起部53aの先端部が内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1に当接するように、リンク機構15Bの各部材は、配置される。付勢部材としての捻りコイルバネ51が、第1の実施の形態の圧縮コイルバネ23と同様の作用を発揮する。本実施の形態のリンク機構15Bの作用は、第1の実施の形態のリンク機構15の作用と同じである。
すなわち、押圧部材21が上述した所定量の距離dを超えて筐体2の内部へ移動すると、リンク機構15Bの捻りコイルバネ51が圧縮されて曲げ応力を受け、そのオーバーした移動量を回動部材53の回動によって吸収するようにして、内蔵電源スイッチ11aの破損を防ぐようにしている。
具体的には、図12に示すように、押圧部材21が上述した所定量の距離dだけ移動するまでの間、捻りコイルバネ51の腕部51bが回動部材53に係合しているため、突起部53aの先端部が内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1を押す。
しかし、主電源ボタン4に衝撃力が加わって、内蔵電源スイッチ11aを許容移動量L1以上移動させるような主電源ボタン4の移動があっても、主電源ボタン4に加わった力量は、リンク機構15Bの捻りコイルバネ51により緩衝される。すなわち、図13に示すように、内蔵電源スイッチ11aを許容移動量L1以上移動させるような主電源ボタン4の移動があると、突起部53aが操作子11a1から押圧力を受けて捻りコイルバネ51が曲げモーメントを受ける。
捻りコイルバネ51と回動部材53が、移動量調整機構を構成し、主電源ボタン4の移動量が所定量を超えると、付勢力に抗して捻りコイルバネ51が捻られることにより、移動部材である回動部材53の操作子11a1との当接部分の移動量を調整する。すなわち、主電源ボタン4の移動量L3が所定量を超えると、捻りコイルバネ51の付勢力に抗して捻りコイルバネ51が捻られることにより、移動部材22の当接部分の移動量が調整される。
すなわち、捻りコイルバネ51は、第1及び第2の実施の形態の図3及び図7に示す状態Sbから状態Scに変化するとき、捻られる。図3及び図7に示した状態Saにおける、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さをd1とし、状態Scにおける、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さをd2とすると、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さの短縮量は、上述した式(2)のL2で示される。
そして、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1の許容移動量をL1、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さの短縮量(移動調整量)をL2、そして、主電源ボタン4の移動量をL3としたときに、L1,L2,L3が、上述した式(3)を満たすことで、主電源ボタン4が押されたときに、内蔵電源スイッチ11aは破損することはない。
よって、捻りコイルバネ51がこの曲げモーメントを受けることによって、回動部材53が回動し、その結果、内蔵電源スイッチ11aには許容力量P3を超える力量が掛からないようにして、内蔵電源スイッチ11aは破損しない。
以上のように、本実施の形態によれば、医療装置の筐体に設けられた電源ボタンに過大な外力が加わっても内蔵電源部の電源ボタンの破損を防止することができる医療装置を提供することができる。
(第4の実施の形態)
第1の実施の形態では、内蔵電源スイッチ11aに許容力量P3を超える力量が掛からないようにするために、リンク機構が圧縮コイルバネ23を用いているが、本実施の形態では、リンク機構は、引っ張りバネを用いている。
以下の説明において、第1から第3の実施の形態と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明は省略する。
図14は、本実施の形態のリンク機構15Cの斜視図である。図14は、主電源ボタン4が押されていない初期時の状態を示している。図15は、図14とは異なる視点位置からみたときの、リンク機構15Cの一部の斜視図である。図16は、主電源ボタン4が押されて、内蔵電源スイッチ11aのオン時におけるリンク機構15Cの斜視図である。図17は、主電源ボタン4に大きな過度な力が掛かった緩衝時のリンク機構15Cの斜視図である。
本実施の形態において、リンク機構15Cは、押圧部材21と、引っ張りバネ61と、回動部材53とを含む。引っ張りバネ61の一端は、回動部材53に固定された固定部材62に係合して固定され、引っ張りバネ61の他端は、押圧部材21に固定された固定部材63に係合して固定されている。
引っ張りバネ61は、図14と図15に示すように、主電源ボタン4が押されていない初期位置では、回動部材53に固定された固定部材62を先端側に引っ張っている。このとき、回動部材53の突起部53aは、操作子11a1に当接しているが、内蔵電源スイッチ11aを押し込まないように、リンク機構15Cの各部材は、配置される。付勢部材としての引っ張りバネ61が、第3の実施の形態の捻りコイルバネ51と同様の作用を発揮する。本実施の形態のリンク機構15Cの作用は、第1の実施の形態のリンク機構15の作用と同じである。
すなわち、押圧部材21が上述した所定量の距離dを超えて筐体2の内部へ移動すると、回動部材53が引っ張りバネ61の付勢力に抗して軸部材52の軸回りに回動し、そのオーバーした移動量を吸収するようにして、内蔵電源スイッチ11aの破損を防ぐようにしている。
具体的には、図16に示すように、押圧部材21が上述した所定量の距離dだけ移動するまでの間、引っ張りバネ61が回動部材53に固定された固定部材62を引っ張っているため、突起部53aの先端部が内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1を押す。
しかし、主電源ボタン4に衝撃力が加わって、内蔵電源スイッチ11aを許容移動量L1以上移動させるような主電源ボタン4の移動があっても、主電源ボタン4に加わった力量は、リンク機構15Cの引っ張りバネ61により緩衝される。すなわち、引っ張りバネ61と回動部材53が、移動量調整機構を構成し、主電源ボタン4の移動量L3が所定量を超えると、付勢力に抗して引っ張りバネ61が引っ張られることにより、移動部材である回動部材53の操作子11a1との当接部分の移動量を調整する。
すなわち、引っ張りバネ61は、第1及び第2の実施の形態の図3及び図7に示す状態Sbから状態Scに変化するとき、引っ張られる。図3及び図7に示した状態Saにおける、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さをd1とし、状態Scにおける、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さをd2とすると、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さの短縮量は、上述した式(2)のL2で示される。
そして、内蔵電源スイッチ11aの操作子11a1の許容移動量をL1、押圧部材21の基端部21b2の基端面から突起部53aの基端部までの長さの短縮量(移動調整量)をL2、そして、主電源ボタン4の移動量をL3としたときに、L1,L2,L3が、上述した式(3)を満たすことで、主電源ボタン4が押されたときに、内蔵電源スイッチ11aは破損することはない。
図17に示すように、内蔵電源スイッチ11aを許容移動量L1以上移動させるような主電源ボタン4の移動があると、突起部53aが操作子11a1から押圧力を受けて引っ張りバネ61は、引っ張り応力を受ける。引っ張りバネ61がこの引っ張り応力を受けることによって、回動部材53が回動し、その結果、内蔵電源スイッチ11aには許容力量P3を超える力量が掛からないようにして、内蔵電源スイッチ11aは破損しない。
以上のように、本実施の形態によれば、医療装置の筐体に設けられた電源ボタンに過大な外力が加わっても内蔵電源部の電源ボタンの破損を防止することができる医療装置を提供することができる。
なお、上述した各実施の形態では、圧縮コイルバネ23、板バネ41等の弾性部材は、押圧部材21の基端側に配置されているが、押圧部材21の先端側に、あるいは分割された押圧部材の間に配置されていてもよい。
次に、上述した4つの実施の形態の変形例を説明する。なお、ここでは、第1の実施の形態に示した主電源ボタン4とリンク機構15の例で、各変形例を説明するが、以下に説明する各変形例は、第2から第4の実施の形態にも適用可能である。
(変形例1)
本変形例は、主電源ボタン4に保護部材を設けて、主電源ボタン4の移動量を規制して、内蔵電源スイッチ11aに掛かる衝撃力を緩和するようにした構成に関する。
図18は、変形例1に関わる超音波観測装置1の筐体2のリンク機構15の構成図である。正面から見ると円形の主電源ボタン4の周囲を囲むように、保護部材71が筐体2の表面に設けられている。保護部材71は、例えば、円環状の部材である。保護部材71の内径と厚さ(すなわち筐体2の外表面からの高さ)は、例えば、標準規格などで定められている硬球落下試験において、硬球72が主電源ボタン4に衝突したときに、主電源ボタン4の移動量が、上述した所定量d以下になるような内径と厚さを有する。なお、保護部材71は、外表面に突出するように形成された筐体2の一部であってもよい。
すなわち、保護部材71は、主電源ボタン4の近傍に設けられ、主電源ボタン4の押圧方向への移動量を規制する突起部である。このような構成によれば、上述した各実施の形態の超音波観測装置1において、内蔵電源スイッチ11aの破壊をさらに防止することができる。
なお、保護部材71の内径と厚さは、標準規格などで定められている硬球落下試験において、硬球72が主電源ボタン4に衝突したときに、主電源ボタン4の移動量が上述した所定量d以上であってもよい。
さらに、保護部材71は、主電源ボタン4の周囲の全部でなく、一部を囲むように形成されていてもよい。図19は、保護部材71aが、主電源ボタン4の周囲の一部を囲むように筐体2の一部により形成されている場合の超音波観測装置1の筐体2のリンク機構15の構成図である。
よって、本変形例によれば、内蔵電源スイッチ11aに掛かる衝撃力を緩和することができる。
なお、保護部材71、71aは、標準規格などで定められている硬球落下試験において、硬球72が主電源ボタン4に衝突したときに、硬球72の衝撃力をなどを100%緩衝するものでなくてもよく、例えば、衝突したときの衝撃力が働く作用時間を遅延することができれば、破壊されるような構成あるいは材質のものでもよい。
(変形例2)
本変形例は、押圧部材21の移動経路の途中に、係止部材を設けて、押圧部材21の移動量を規制して、内蔵電源スイッチ11aに掛かる衝撃力を緩和するようにした構成に関する。
図20は、変形例2に関わる超音波観測装置1の筐体2のリンク機構の動きを説明するための概念図である。
係止部材73は、筐体2に対して固定された部材であり、主電源ボタン4に対するオン・オフ操作においては、押圧部材21とは当接しないが、主電源ボタン4が所定の移動量d以上押し込まれたときに、押圧部材21とは当接する位置に配置される。すなわち、係止部材73は、超音波観測装置1内に設けられ、押圧部材21の押圧方向への移動量を規制する。
このような構成によれば、上述した各実施の形態及び変形例1の超音波観測装置1において、内蔵電源スイッチ11aの破壊をさらに防止することができる。
以上のように、上述した各実施の形態及び各変形例によれば、医療装置の筐体に設けられた電源ボタンに過大な外力が加わっても内蔵電源部の電源ボタンの破損を防止することができる医療装置を提供することができる。
なお、上述した各実施の形態及び各変形例では、医療機器の例として、超音波観測装置を説明したが、超音波観測装置以外の他の医療機器においても、本発明は適用可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本出願は、2013年12月16日に日本国に出願された特願2013−259181号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。
本発明の一態様の医療装置は、筐体を有する医療装置であって、前記医療装置の内部に配置された電源部と、前記筐体の外面に設けられ、押圧により前記電源部のオン・オフを操作する電源ボタンと、前記電源ボタンの押圧に連動して移動可能な移動部材と、前記移動部材と当接するように前記電源部に設けられ、前記移動部材の移動に伴って押圧されることにより前記電源部のオン・オフを切り替えるスイッチと、 前記電源ボタンの押圧時に、前記電源ボタンの所定の移動量を超える移動に対して、前記移動部材の前記スイッチとの当接部分の移動量が小さくなるように、前記当接部分の移動量を調整する移動量調整機構と、を有する。

Claims (15)

  1. 医療装置であって、
    前記医療装置の内部に配置された電源部と、
    前記医療装置の外面に設けられ、押圧により前記電源部のオン・オフを操作する電源ボタンと、
    前記電源ボタンの押圧に連動して前記電源ボタンの押圧方向とほぼ平行に移動可能な移動部材と、
    前記移動部材と当接するように前記電源部に設けられ、前記移動部材の移動に伴って押圧されることにより前記電源部のオン・オフを切り替えるスイッチと、
    前記電源ボタンの押圧時に、前記電源ボタンの所定の移動量を超える移動に対して、前記移動部材の前記スイッチとの当接部分の移動量が小さくなるように、前記当接部分の移動量を調整する移動量調整機構と、
    を有することを特徴とする医療装置。
  2. 押圧される前記スイッチの操作子の許容移動量をL1、前記移動部材の移動調整量をL2、前記電源ボタンの押圧時の移動量をL3としたとき、前記移動量調整機構は、L2≧L3−L1を満足するように、前記移動部材の移動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記移動量調整機構は、所定の力量の付勢力を有する付勢部材を有し、前記電源ボタンの移動量が所定量を超えると、前記付勢力に抗して前記付勢部材が圧縮されることにより、前記移動部材の移動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  4. 前記付勢部材は、圧縮コイルバネであることを特徴とする請求項3に記載の医療装置。
  5. 前記移動部材は、所定の力量の付勢力を有する付勢部材であり、前記電源ボタンの移動量が所定量を超えると、前記付勢力に抗して前記付勢部材が圧縮されることにより、前記移動部材の前記当接部分の移動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  6. 前記付勢部材は、板バネであることを特徴とする請求項5に記載の医療装置。
  7. 前記移動量調整機構は、所定の力量の付勢力を有する付勢部材を有し、前記電源ボタンの移動量が所定量を超えると、前記付勢力に抗して前記付勢部材が捻られることにより、前記移動部材の前記当接部分の移動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  8. 前記付勢部材は、捻りコイルバネであることを特徴とする請求項7に記載の医療装置。
  9. 前記移動量調整機構は、所定の力量の付勢力を有する付勢部材を有し、前記電源ボタンの移動量が所定量を超えると、前記付勢力に抗して前記付勢部材が引っ張られることにより、前記移動部材の前記当接部分の移動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  10. 前記付勢部材は、引っ張りコイルバネであることを特徴とする請求項9に記載の医療装置。
  11. 前記電源ボタンの押圧時の押圧力をP1、前記付勢部材の前記所定の力量をP2、前記スイッチの許容耐圧力をP3としたとき、前記付勢部材は、P3≧P1−P2を満足するように、前記スイッチへの押圧力を変化させることを特徴とする請求項3に記載の医療装置。
  12. 前記電源ボタンと前記移動部材の間に介装された押圧部材を有することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  13. 前記医療装置内に設けられ、前記押圧部材の前記押圧方向への移動量を規制する係止部材を有することを特徴とする請求項12に記載の医療装置。
  14. 前記電源ボタンの近傍に設けられ、前記電源ボタンの前記押圧方向への移動量を規制する突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  15. 前記電源ボタンの押圧時の押圧力は、250N以下であることを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
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