JP2000325292A - 内視鏡用医療装置 - Google Patents

内視鏡用医療装置

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JP2000325292A
JP2000325292A JP11143279A JP14327999A JP2000325292A JP 2000325292 A JP2000325292 A JP 2000325292A JP 11143279 A JP11143279 A JP 11143279A JP 14327999 A JP14327999 A JP 14327999A JP 2000325292 A JP2000325292 A JP 2000325292A
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JP
Japan
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switch
door
connecting rod
mechanical switch
housing
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JP11143279A
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English (en)
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Mutsumi Oshima
睦巳 大島
Takashi Yamashita
隆司 山下
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、装置の駆動時には外部から扉を開け
て筐体の内部にアクセスすることが不用意にできないよ
うにして安全性を高めるようにした内視鏡用医療装置を
提供することにある。 【解決手段】本発明は、スイッチがオン状態の時に扉を
ロックするロック機構を設けることにより、装置の駆動
時には外部から扉を開けて筐体の内部にアクセスできな
いようにした内視鏡用医療装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内視鏡用周
辺装置に係わる、光源装置、ビデオプロセッサ、高周波
電源装置等の医療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡用周辺装置の従来例について図1
0を用いて説明する。内視鏡用周辺装置はその筐体1の
内部に多くの部品が設置される。部品としては、電源ユ
ニット2、制御基板3等があり、筐体1内における電源
の配線はそれらの部品を避けて配置される。1次の電源
回路の配線の流れは、電源コード4により筐体1の背面
(リアパネル)5の部分から装置内に至る部分であり、
この1次の電源回路の配線部分は筐体1の内部で配線材
6を用いてノイズフィルター7やブレーカー8等の電気
的な保護部品、及び電源スイッチ9を経由して電源ユニ
ット(スイッチングレギュレータ)2に至る。この電源
ユニット2の部分から2次の電源及び患者回路の電源と
して制御基板3等に分配される。上記電源スイッチ9
は、装置を始動させる時、ユーザーが最初に操作するの
で、装置の前面(フロントパネル)11に設置される。
【0003】通常、操作パネルや制御基板3等は、装置
の筐体1における前方部位に設置される為、電源ユニッ
ト2は、電源スイッチ9に近い装置内の前方部位には配
置することができず、装置内の後方部位に設置して取り
付けられる。したがって、1次回路電源の配線材6は必
ず筐体1の背面(リアパネル)5の部分から前面(フロ
ントパネル)11の部分まで横断し、さらに前面(フロ
ントパネル)11の部分から背面(リアパネル)5まで
横断するように往復することになる。
【0004】ところで、年々、コストの低減化を図るべ
く改善を行わなくてはならないことと、電磁波ノイズに
対しての規制が増々厳しくなっている現状では、上記従
来の1次回路電源に対する配線材6を用いる構造では対
応しきれない状況になってきた。
【0005】特に、従来の1次回路電源ではその配線が
複雑化し、組立性が悪く、また、EMC/EMI等の対
応が難しくなる虞があり、電磁波ノイズに対して不利と
なってしまう。
【0006】そこで、図11で示すような構造により、
できる限り1次の回路電源の配線を簡略化する工夫がな
される。これは、オン/オフを電気的に行う電源スイッ
チ9を装置内部の後方部位に位置させる一方、この電源
スイッチ9を装置前面(フロントパネル)11側から遠
隔的に操作するため、装置前面11に自由に往復する機
械的なスイッチ12を設け、この機械的なスイッチ12
と上記電源スイッチ9との間に設けた連結棒13を介し
て、機械的なスイッチ12の押し込み操作を上記電源ス
イッチ9に伝えるようにしたものである。
【0007】さらに、図12で示すような構造のものも
考えられる。この方式は、電源ユニット2、ノイズフィ
ルター7、ブレーカー8、電源スイッチ9等の電気部品
を一体化してしまうものであるが、そのユニット16の
他の構造は、図11で示す方式のものと同じ構造となっ
ている。
【0008】両スイッチ9,12を単なる連結棒13に
より連結して遠隔操作によりスイッチ操作を行う方式に
おいての、電源スイッチ9、機械的なスイッチ12、連
結棒13の関係が、図13の(a)と(b)において示
される。すなわち、機械的なスイッチ12は、装置前面
(フロントパネル)11の部分を挟むように固定され、
装置の前後方向に自由にスライド可能である。機械的な
スイッチ12のスライドストロークが連結棒13に伝わ
り、図13(a)から同図(b)に示すように電源スイ
ッチ9を押し込んで、スイッチのオン/オフ動作が行わ
れる。
【0009】ところで、内視鏡用光源装置などのよう
に、装置の外部から装置の内部にアクセスする扉が設け
られている場合は、扉の開閉と共にインターロックスイ
ッチがオン/オフし、装置が駆動している時に扉が開け
られてもインターロックスイッチがオフとなり、装置の
電源を切ることによって電気的な安全を確保している。
【0010】さらに、装置が駆動することによって内部
の温度が上昇している場合においても、電源がオン状態
で扉が開けられても同様な動作で電源が切れ、温度を下
げる方向へ導く構造となっている。
【0011】一方、装置の駆動時に内部に設置された部
品が高温となるものでは、インターロック機構による安
全性の確保に加え、扉に危険のシンボルマークを表示し
たり、取扱説明書に危険に対する注意事項を記載してい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡用光源装置など
の内視鏡用医療装置にあっては、電源がオン状態で扉が
開けられると、インターロックスイッチにより電気的な
安全を確保することができても、装置が動作することに
よって内部の温度が上昇し、これに伴って熱くなった内
蔵部品の部分が外へ露出してしまう場合がある。
【0013】本発明は、スイッチがオン状態の時に扉を
ロックするロック機構を設けることにより、装置の駆動
時には外部から扉を開けて筐体の内部にアクセスするこ
とが不用意にできないようにして安全性を高めるように
した内視鏡用医療装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
内部に少なくとも電気的部品を含む筐体と、上記筐体の
調整または内部の部品交換のために上記筐体に取り付け
られた開閉可能な開閉手段と、上記筐体の内部に設けら
れたスイッチ手段と、上記スイッチ手段を上記筐体の外
部から機械的に付勢してオン/オフするためのスイッチ
付勢手段と、上記スイッチ付勢手段がオン状態のときに
上記開閉手段をロックするために上記スイッチ付勢手段
に設けられたロック手段とを備えたことを特徴とする内
視鏡用医療装置である。
【0015】請求項2に係る発明は、内部に少なくとも
電気的部品を含む筐体と、上記筐体の調整または内部の
部品交換のために上記筐体に取り付けられた開閉可能な
開閉手段と、装置の内部に設けられた一次電源回路を開
閉する電源スイッチ手段と、装置の前後方向にスライド
可能な機械的なスイッチと、上記電源スイッチと機械的
なスイッチとを連結する連結棒とで装置前面の外装部か
ら電源スイッチのオン/オフを遠隔操作する装置におい
て、装置前面に設置した機械的なスイッチと、この機械
的なスイッチを装置後方へ付勢する弾性部材と、上記機
械的なスイッチの進退を伝える連結棒に装置の外部から
アクセスする扉をロックする機構とを備えたことを特徴
とする内視鏡用医療装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
を参照して本発明の第1実施形態に係る内視鏡用医療装
置について説明する。図1はその要部の説明図である。
同図1中での符号20は、医療装置の筐体(本体)にお
ける前面外装部(フロントパネル)を示すものであり、
この前面外装部20には機械的なスイッチ21が設けら
れている。この機械的なスイッチ21は装置前面におけ
る前面外装部20の一部を貫通する軸部22を有してな
り、この軸部22の前端には太い径の操作釦23を設
け、軸部22の後端に僅かに太い径の抜け止め部41を
形成し、この抜け止め部41の後端にはさらに太い径の
ばね受け部42を形成したものである。
【0017】操作釦23と抜け止め部41の間に前面外
装部20における壁部の一部分を挟むように位置させる
ことにより、この機械的なスイッチのオン/オフ操作を
行う際の装置の前後方向へのストロークを規制する。こ
の際のストロークはスイッチのオン/オフ操作を行うに
必要な動き以上の動き(ガタ)を有するように設定され
る。また、操作釦23は、略、装置の前後方向への移動
のみが可能な状態に組み付けられる。
【0018】また、操作釦23とばね受け部42の間に
おいて、上記抜け止め部41の外周には、コイルばねの
弾性部材43が装着される。そして、機械的なスイッチ
21は、装置の前後方向へ全体的に移動が可能であると
共に、上記弾性部材43の弾性付勢力によって外装背面
(リアパネル)25の方へ常時付勢されている。しか
し、上記弾性部材43が機械的なスイッチ21を付勢す
る力は、後述の電源スイッチ27の操作子28が連結棒
26(後述)を押し戻す力に比べて弱く設定している。
【0019】また、この機械的なスイッチ21と同軸上
で、そのばね受け部42と先端が接することが可能なよ
うに連結棒26が直線的に配置されている。連結棒26
の後端には電源スイッチ27の操作子28が対向してい
る。この筐体の内部に設置されるスイッチ手段としての
電源スイッチ27は、筐体の外部に設けられた機械的な
スイッチ21により上記連結棒26を介してオン/オフ
操作されるようになっている。
【0020】この場合、上記電源スイッチ27は、機械
的なスイッチ21により操作子28が一度押し込まれる
と、オンの状態になり、機械的なスイッチ21から手を
離すと、そのオンの状態を維持しながら、操作子28が
僅かに戻る。また、機械的なスイッチ21により操作子
28を再び押すと、機械的なスイッチ21はオフの状態
になり、操作子8は大きく突き出して復帰する。つま
り、電源スイッチ27は、いわゆるオルタネートタイプ
のスイッチが用いられる。
【0021】また、連結棒26の後方端部には、フック
29が設けられている。連結棒26に設けられたフック
29は、図2で示すように、医療装置の筐体の外装に形
成した開口(図示せず)に設けられた扉31に設けた係
合用孔32に嵌まり込んで係合し、その扉31が開かな
いようにロックする手段を構成する。上記扉31は、上
記装置の調整またはその筐体の内部に設置された部品の
交換のために上記筐体に形成された開口を開閉する開閉
手段を構成する。
【0022】これらによって、機械的なスイッチ21
は、全体的に装置の前後方向への移動が自由であり、そ
して、操作釦23を押し込むことにより、スライドスト
ロークが連結棒26に伝わり、図1(a)から(b)で
示すように、連結棒26を介して電源スイッチ27の操
作子28を押し込んで、その電源スイッチ27をオンす
ることができる。これと同時に連結棒26に設けたフッ
ク29が、図2に示すように装置外装の扉31の係合用
孔32に所定の位置で嵌合し、その扉31が開かないよ
うにロックする。
【0023】ここで、機械的なスイッチ21がオンの状
態の間、弾性部材43により筐体の外装背面(リアパネ
ル)25の方へ向けて付勢されているので、フック29
が扉31に引っかかった状態を確実に維持し、扉31が
開かないようにする。
【0024】また、機械的なスイッチ21を予め前面外
装部(フロントパネル)20に取り付け、ばね受け部4
2の端面で連結棒26を押し込む構造であるから、機械
的なスイッチ21と連結棒26が分離することができ、
機械的なスイッチ21の位置精度を高める必要がなくな
る。
【0025】(第2実施形態)図3を参照して本発明の
第2実施形態に係る内視鏡用医療装置について説明す
る。図3はその要部の説明図である。この第2実施形態
での機械的なスイッチ21では、その軸部22の後端部
に僅かに太い径の抜け止め部41を形成し、抜け止め部
41の後端にはさらに太い径のばね受け部42を形成し
ている。そして、操作釦23と抜け止め部41の段部端
面との間における軸部22の部分を前面外装部20にお
ける壁部の一部分に移動自在に貫通させる。そして、操
作釦23と抜け止め部41の間で機械的なスイッチ21
のオン/オフ操作時の動きを規制し、オン/オフ操作を
行う以上のガタを有するように組み付けられる。
【0026】また、操作釦23とばね受け部42の間に
おいて、上記抜け止め部41の外周には、コイルばねの
弾性部材43が装着される。そして、機械的なスイッチ
21は、装置の前後方向へ全体的に移動が可能であると
共に、上記弾性部材43の弾性付勢力によって外装背面
(リアパネル)25の方へ常時付勢されている。
【0027】しかし、上記弾性部材43が機械的なスイ
ッチ21を付勢する力は、上記電源スイッチ27の操作
子28が連結棒26を押し戻す力に比べて弱く設定して
いる。
【0028】また、機械的なスイッチ21の操作ボタン
23および電源スイッチ27の操作子28はそれぞれ連
結棒26側に向けて逆向きに付勢されるので、いずれも
連結棒26に常に接触しており、それらの間に隙間(ガ
タ)がない状態に維持される。従って、機械的なスイッ
チ21により連結棒26を介して電源スイッチ27を操
作する際のガタがなく、安定した操作ストロークが得ら
れる。
【0029】この実施形態の場合にも、第1実施形態の
場合と同様に、電源スイッチ27は、機械的なスイッチ
21により操作子28が一度押されると、オンの状態に
なり、機械的なスイッチ21から手を離すと、そのオン
の状態を維持しながら、操作子28が僅かに戻る。ま
た、機械的なスイッチ21により操作子28を再び押す
と、電源スイッチ27はオフの状態になり、操作子28
は大きく突き出して復帰する。つまり、電源スイッチ2
7は、いわゆるオルタネートタイプのスイッチが用いら
れる。また、第1実施形態の場合と同様に、機械的なス
イッチ21により電源スイッチ27がオンの状態に操作
されたとき、そのオンの状態にある限る扉31はロック
されるようになっている。
【0030】さらに、この実施形態では、機械的なスイ
ッチ21の移動ストロークを伝達する連結部材が複数設
けられている。ここでは、第1連結棒45と、その第1
連結棒45のストロークを伝える第2連結棒46とが設
けられている。第1連結棒45はその中間部を、支点4
7で回転する回転連結棒48に対して、支点49にて連
結する。第2連結棒46の前端は支点50にて回転連結
棒48に対して連結される。第1連結棒45の支点49
は回転連結棒48に対して第2連結棒46の支点50よ
りも回動先端側に位置しているため、第1連結棒45の
ストロークの方が第2連結棒46のストロークより大き
い。第1連結棒45と第2連結棒46はいずれも装置の
前後に向かって略直線的にスライド可能なように図示し
ないガイド手段によってガイドされるようになってい
る。そして、回転連結棒48を介して一緒に前後に移動
し、前述した第1実施形態の場合と同様に電源スイッチ
27をオン/オフ操作するようになっている。
【0031】一方、第2連結棒46には、前述した第1
実施形態の場合と同様のフック29が設けられている。
このフック29も医療装置の本体における外装(パネ
ル)に設けられた扉31に形成された係合用孔32に嵌
まり込んで係合し、その扉31が開かないようにロック
するようになっている(図2を参照)。
【0032】このオン操作を行った時、弾性部材43に
よって付勢された機械的なスイッチ21の部材によって
第1連結棒45が押し込まれているので、その間、扉3
1をロックする状態に維持する。このように、扉31を
ロックした状態が、電源スイッチ27をオンにした時の
みになるようにしてあるので、扉31は機械的に開ける
ことができなくなる。
【0033】また、上記複数の連結棒45,46により
機械的なスイッチ21と電源スイッチ27を連結するよ
うにし、それぞれのスイッチ21,27のストロークに
合わせて最適なストロークに変換させることができる。
図3においての各矢印の長さは、その各部材のストロー
クの長さを示している。
【0034】第2連結棒46に設けたフック29が装置
外装の扉31の所定の位置に嵌合し、弾性部材43で付
勢することで、装置がオン状態の時にのみフック29が
扉31に引っかかった状態を維持し、扉31が開かない
ようにすることができる。
【0035】したがって、装置のスイッチ手段がオン状
態で、連結棒のロック部分が扉と嵌合し合うことによ
り、扉を開くことができなくなる。
【0036】また、機械的なスイッチを装置前面外装部
(フロントパネル)に取り付け、この機械的なスイッチ
の一方の端面で第一の連結棒を押す操作構造としたこと
で、フロントパネルの精度を上げることなく、機械的な
スイッチを容易且つ簡単に設置することが可能となる。
さらに、回転連結棒48の支点47と第1連結棒45の
支点49の間の距離より、回転連結棒48の支点47と
第2連結棒46の支点50の間の距離を短くすることに
より、機械的なスイッチ21のストロークが電源スイッ
チ27のストロークより大きくすることができる。
【0037】また、回転連結棒48に対して連結される
位置の差により、第2連結棒46のストロークが第1連
結棒45のストロークよりも小さいため、機械的なスイ
ッチ21の操作移動量が大きくなっているので、機械的
なスイッチ21を明確に移動操作し、オン状態の視認性
をよくすることができる。
【0038】(第3実施形態)図4を参照して本発明の
第3実施形態に係る内視鏡用医療装置について説明す
る。図4はその要部の説明図である。この第3実施形態
では上記第2実施形態での構成においての回転連結棒4
8の回動先端に支点51にてフック52の一端が連結さ
れる。第1連結棒45の後端とフック52の中間部が支
点54と55にてそれぞれ結合した第2回転連結棒56
を介して連結される。
【0039】そして、第1連結棒45、回転連結棒4
8、フック52および第2回転連結棒56により平行四
辺形リンク機構を構成する。このため、フック52は第
1連結棒45が動くとき、その第1連結棒45と同一の
向きに平行に移動し、第1連結棒45の移動量より大き
く移動するストローク変換機構を構成する。これは上記
ストローク変換機構に新たな連結棒と同等な形状のフッ
クを設置した場合の実施形態である。これらを構成する
リンク機構は図示していない装置のベースに設置され
る。
【0040】支点47と支点49との距離をa、支点4
7と支点50との距離をbとするとき、「a>(あるい
は<)b」とすることにより、「機械的なスイッチ21
のストローク>(あるいは<)電源スイッチ27のスト
ローク」にすることができる。尚、図3においての各矢
印の長さは、その各部材のストロークの長さを示してい
る。
【0041】上記実施形態と同様にフック52は、医療
装置の筐体における外装(パネル)に設けられた扉31
に形成された係合用孔32に嵌まり込んで係合し、その
扉31が開かないようにロックするようになっている。
第1連結棒45が弾性部材43によって付勢された機械
的なスイッチ21の部材によって押し込み付勢されてい
るので、扉31をロックする状態に維持する。また、こ
の実施形態においては、フック52が、機械的なスイッ
チ21および電源スイッチ27のストロークよりも大き
いので、そのロックが確実に行われる。
【0042】このロックした状態が、スイッチをオンに
した時のみになるとしておけば、扉31は機械的に開け
ることができなくなる。
【0043】また、機械的なスイッチ21と電源スイッ
チ27を上記複数の連結棒45,46の支点を移動する
ことにより、それぞれに適するストロークに変換させる
ことができる。
【0044】第2連結棒に設けたフック52が図2に示
すように装置外装の扉の所定の位置に嵌合し、弾性部材
43で付勢することで、装置がオン状態の時にフック5
2が扉31に引っかかった状態を維持し、扉31が開か
ないようにすることができる。
【0045】そして、上述した各実施形態の構造では冒
頭で述べたように、1次回路の配線材を削減し、電気的
なノイズの低減化が図れる。
【0046】次に、このような電気的なノイズを低減さ
せる効果を目的として、連結棒や電源スイッチが組み付
けられるシャーシや、その他の外観部品の取り付け構造
の例を以下に説明する。
【0047】まず、図5で示すものは筐体61の外観部
品及び一部の内部部品の取付け構造の概要を示す。同図
5において、そのシャーシ62の各端縁には、L字状に
曲形されたリブ63が設けられ、このリブ63を利用し
て基本的に他の外観部品が取り付けられている。
【0048】例えばフロントパネル64の取り付けにお
いては、そのフロントパネル64に設けた突起65がシ
ャーシ62の孔66に挿入することにより位置決めがな
され、フロントパネル64に設けられた爪67をシャー
シ62の四角孔68に通し、シャーシ62の爪挿入孔6
9に引っ掛けて固定される。さらに、フロントパネル6
4に設けたビス取付部70がシャーシ62の上部のリブ
63によって形成されたリブ取付部71にビス(図示せ
ず)を利用して固定される。図6はフロントパネル64
をシャーシ62に組み付けた状態を示し、図7はその部
分の断面図である。
【0049】一方、筐体61のトップカバー73は、図
5に示すシャーシ62の側面のリブ63に全て固定され
る。この時、シャーシ62の上部のリブ取付部71の先
端部分に形成した板状の第1嵌合部74と、トップカバ
ー73に設けた板状の第2嵌合部75が嵌合することに
より連結される。図8はこの状態の断面図である。
【0050】また、トップカバー73の後端にもリブ6
3が形成され、このリブ63はリアパネル76の上端縁
部に接合して取り付ける。これらにより、フロント側お
よびリア側部分の全周が金属部材で覆うことができる。
【0051】また、上記リアパネル76は、図5に示す
シャーシ62のリア側のリブ63にそのトップカバー7
3の端縁を接合して取り付けられる。さらに、上記リア
パネル76の側端縁にリブ78を設けておき、トップカ
バー73を装置の側面で、このリアパネルのリブ78に
固定することにより、リア側をより確実に全周を金属部
材で覆うようにすることができる。
【0052】また、図5で示すように、シャーシ62に
取り付けた内部部品79に対して直接にリアパネル76
を取り付けることも可能である。
【0053】そして、これら外装部品を全てL字状のシ
ャーシ62のリブ63に取り付けることにより、容易に
装置を箱状に金属で囲うことができ、シャーシ62をフ
ロント側にL字状にすることにより、従来からのフロン
トパネル取付板金が排除できると同時にフロントパネル
64側の各外装部品同士のシャーシ62の隙間を無くせ
るため、より電気的ノイズに有利となる。
【0054】また、電気的なノイズの影響を大きくする
ことなく、フロントパネル64の取付けが突起65によ
る容易な位置決めと、爪67を引っかける構造によって
容易に取り付けることができると共に、少ない締結固定
で実施することができる。
【0055】さらに、シャーシ62に取り付けた内部部
品79に直接外装を締結固定することで、内部部品79
の電気的ノイズを大地に導くことが可能であり、より電
気的ノイズに有利となる。
【0056】本発明は前述した各実施形態のものに限定
されるものではない。上記の説明によれば、少なくとも
以下に列記する事項及びそれらを任意に組み合わせた事
項のものが得られる。
【0057】<付記> 1.内部に少なくとも電気的部品を含む筐体と、上記筐
体の調整または内部の部品交換のために上記筐体に取り
付けられた開閉可能な開閉手段と、上記筐体の内部に設
けられたスイッチ手段と、上記スイッチ手段を上記筐体
の外部から機械的に付勢してオン/オフするためのスイ
ッチ付勢手段と、上記スイッチ付勢手段がオン状態のと
きに上記開閉手段をロックするために上記スイッチ付勢
手段に設けられたロック手段と、を備えたことを特徴と
する内視鏡用医療装置。
【0058】2.内部に少なくとも電気的部品を含む筐
体と、上記筐体の調整または内部の部品交換のために上
記筐体に取り付けられた開閉可能な開閉手段と、装置の
内部に設けられた一次電源回路を開閉する電源スイッチ
手段と、装置の前後方向にスライド可能な機械的なスイ
ッチと、上記電源スイッチと機械的なスイッチとを連結
する連結棒とで装置前面の外装部から電源スイッチのオ
ン/オフを遠隔操作する装置において、装置前面に設置
した機械的なスイッチと、この機械的なスイッチを装置
後方へ付勢する弾性部材と、上記機械的なスイッチの進
退を伝える連結棒に装置の外部からアクセスする扉をロ
ックする機構と、を備えたことを特徴とする内視鏡用医
療装置。
【0059】3.装置内部の1次回路を開閉する電源ス
イッチと、装置前後方向にスライド可能な機械的なスイ
ッチと、電源スイッチと機械的なスイッチとを連結する
連結棒とで、装置前面の外装部(フロントパネル)から
電源のオン/オフを遠隔操作する装置において、装置前
面に設置した機械的なスイッチと、機械的なスイッチを
装置後方へ付勢する弾性部材と、機械的なスイッチの進
退を伝える連結棒に装置の外部からアクセスする扉をロ
ックする機構を備えたことを特徴とする内視鏡用医療装
置。
【0060】4.機械的なスイッチの進退を伝える第1
の連結棒と電源スイッチを進退させる第2の連結棒と
が、支点Aを持つ回転連結棒にそれぞれ支点Bと支点C
で連結され、支点Aから支点B及び支点Aから支点Cの
それぞれの支点間の距離が異なるように上記連結棒を構
成したことを特徴とする第3項に記載の内視鏡用医療装
置。
【0061】5.上記連結棒がスライドすることによ
り、新たに設けた連結棒が装置外装部の扉に嵌合するこ
とを特徴とする第3項に記載の内視鏡用医療装置。
【0062】(第4、5項に対する従来例)内視鏡用光
源装置のように電気的に大容量である場合、装置内部に
収納可能な形式の電源スイッチの種類はきわめて少な
く、しかも、このような装置の内部に収納して使用が可
能な電源スイッチにあっては、スイッチ操作のストロー
クが小さいものが多い。
【0063】このため、図10,11,12で示したよ
うに連結棒13が1本の真っ直ぐな棒であると、電源ス
イッチ9の移動量と、装置外装面から遠隔操作を行う機
械的なスイッチ12の移動量が同じとなり、機械的なス
イッチ12のオンの位置と、オフの位置にあまり差異が
ないものとなってしまう。
【0064】次に、電源スイッチ、機械的なスイッチ、
連結棒が一直線上に位置して配置されていない構造の従
来例について述べる。この種の構造の従来例として、特
開平9−201366号公報で開示されたものがある。
これは、複数の連結棒と比較的大きな回転板により方向
を変換する構造のものである。このため、連結棒の設置
後の位置を合わせる手段を持ち、組立の際にその位置合
わせ手段の調整を別途に行う必要がある。
【0065】この場合においても機械的なスイッチ(特
開平9−201366号公報のものでは遠隔スイッチの
操作部)と、電源スイッチとの変位量に変化はなく、ほ
ぼ同等の変化量である。
【0066】また、装置の表面から操作を行う機械的な
スイッチ(特開平9−201366号公報では遠隔スイ
ッチ操作部)を含め、全ての機構部品が本体側のシャー
シ部に設置固定されているため、機械的なスイッチと装
置の前面外装の孔との位置合わせの精度が高度なものと
なる。
【0067】また、内視鏡用光源装置のように電気的に
大容量である場合、装置内部に収納可能な電源スイッチ
には種類が少なく、しかも、この装置内部に収納可能な
電源スイッチはストロークのないものもが多く、特に図
10,11,12で示したように連結棒13が1本の真
っ直ぐな棒であると、装置外装面から遠隔操作を行う機
械的なスイッチ12のストロークが少なくなり、操作の
自覚性及びオン/オフ状態の視認性が悪くなる。
【0068】さらに、内視鏡用光源装置やビデオプロセ
ッサのフロントパネルには、スコープコネクタやスコー
プとつなぐケーブルのコネクタが存在するため、例えば
特開平9−201366号公報で示すように、フロント
パネルから顔を出す機械的なスイッチ12がシャーシ側
に設置固定されていると、この機械的なスイッチ12
と、スコープコネクタあるいはスコープとつなぐケーブ
ルのコネクタの2ケ所に対して、一遍にフロントパネル
の孔と位置合わせが必要となり、構造的に不都合なもの
となる。
【0069】この場合、フロントパネルの孔は、機械的
なスイッチ12と、スコープコネクタあるいはスコープ
とつなぐケーブルのコネクタの位置精度を吸収するため
に、かなり大き目にする必要があり、隙間などが生じて
見栄えの良くないものになることも考えられる。
【0070】第4、5項によれば、連結棒にロック機構
を設けるだけで、装置駆動時には外部から扉を開けてア
クセスが不用意にできないようにして安全性を高める。
【0071】また、オン/オフ動作のストロークの少な
い電源スイッチを用いても、装置前面(フロントパネ
ル)の機械的なスイッチのストロークに影響することな
く、安定したストロークを維持し、装置外部から見た機
械的なスイッチの視認性を向上し、見栄えを良くする。
【0072】さらに機械的なスイッチを設置する構造を
採用しても、従来のフロントパネルの精度で作ることが
でき、機械的なスイッチとフロントパネルの孔部分との
位置合わせを簡略化し組立性を向上させる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
イッチがオン状態の時に扉をロックするロック機構を設
けることにより、装置駆動状態では扉が開かないように
でき、より安全性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡用医療装置の要部の
説明図。
【図2】第1実施形態に係る内視鏡用医療装置の扉の斜
視図。
【図3】第2実施形態に係る内視鏡用医療装置の要部の
説明図。
【図4】第3実施形態に係る内視鏡用医療装置の要部の
説明図。
【図5】筐体の外観部品及び一部の内部部品の取付け構
造の概要を示す展開状態の斜視図。
【図6】同じく筐体の外観部品及び一部の内部部品の取
付け構造の一部を示す組立て状態の斜視図。
【図7】同じく筐体の外観部品の取付け構造の一部を示
す組立て状態の断面図。
【図8】同じく筐体の外観部品の取付け構造の一部を示
す組立て状態の断面図。
【図9】同じく筐体の外観部品の取付け構造の一部を示
す組立て状態の斜視図。
【図10】従来例の内視鏡用周辺装置の説明図。
【図11】他の従来例の内視鏡用周辺装置の説明図。
【図12】さらに他の従来例の内視鏡用周辺装置の説明
図。
【図13】上記従来例の内視鏡用周辺装置の連結棒を用
いた例の動作説明図。
【符号の説明】
20…前面外装部、21…機械的なスイッチ、26…連
結棒、27…電源スイッチ、29…フック、31…扉。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に少なくとも電気的部品を含む筐体
    と、 上記筐体の調整または内部の部品交換のために上記筐体
    に取り付けられた開閉可能な開閉手段と、 上記筐体の内部に設けられたスイッチ手段と、 上記スイッチ手段を上記筐体の外部から機械的に付勢し
    てオン/オフするためのスイッチ付勢手段と、 上記スイッチ付勢手段がオン状態のときに上記開閉手段
    をロックするために上記スイッチ付勢手段に設けられた
    ロック手段と、 を備えたことを特徴とする内視鏡用医療装置。
  2. 【請求項2】内部に少なくとも電気的部品を含む筐体
    と、 上記筐体の調整または内部の部品交換のために上記筐体
    に取り付けられた開閉可能な開閉手段と、 装置の内部に設けられた一次電源回路を開閉する電源ス
    イッチ手段と、 装置の前後方向にスライド可能な機械的なスイッチと、 上記電源スイッチと機械的なスイッチとを連結する連結
    棒とで装置前面の外装部から電源スイッチのオン/オフ
    を遠隔操作する装置において、 装置前面に設置した機械的なスイッチと、 この機械的なスイッチを装置後方へ付勢する弾性部材
    と、 上記機械的なスイッチの進退を伝える連結棒に装置の外
    部からアクセスする扉をロックする機構と、 を備えたことを特徴とする内視鏡用医療装置。
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