以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、スクリーニング装置10において用いられるプレート60の斜視図である。プレート60は、区画部材620と、板材630とを備えている。図1及び以下に述べる図2において、説明の便宜のため、プレート60を構成する板材630の第2面630bに垂直な方向をz軸方向とし、プレート60を構成する板材630の長辺に沿った方向をx軸方向とし、プレート60を構成する板材630の短辺に沿った方向をy軸方向とする。x軸、y軸、及びz軸は互いに直交し、直交座標系を構成している。
区画部材620は、第1面620aと、第2面620bとを有している。区画部材620の第1面620aは、xy平面に平行な面である。区画部材620の第2面620bは、xy平面に平行な面である。区画部材620の第1面620aは、区画部材620の第2面620bとはz軸方向において異なる位置に形成されている。区画部材620の第1面620aは、区画部材620の第2面620bと平行である。区画621は、第1面620aから第2面620bまでを貫通する貫通穴である。区画621は、略四角柱の形状をした空間である。ただし、区画621の形状は、これに限るものではなく、例えば円柱の形状であってもよい。
区画部材620は、隔壁622と、連結部624と、補強部626とを備えている。
隔壁622は、区画621を形成する部材である。区画部材620は、隔壁622によって形成された区画621を有している。
区画部材620は、第1隔壁622−1と、第2隔壁622−2と、第3隔壁622−3と、第4隔壁622−4と、第5隔壁622−5と、第6隔壁622−6と、第7隔壁622−7と、第8隔壁622−8と、第9隔壁622−9と、第10隔壁622−10と、第11隔壁622−11と、第12隔壁622−12と、第13隔壁622−13と、第14隔壁622−14と、第15隔壁622−15と、第16隔壁622−16と、第17隔壁622−17と、第18隔壁622−18と、第19隔壁622−19と、第20隔壁622−20と、第21隔壁622−21と、第22隔壁622−22と、第23隔壁622−23と、第24隔壁622−24とを隔壁622として含む。
よって、区画部材620は、第1隔壁622−1によって形成された区画621−1と、第2隔壁622−2によって形成された区画621−2と、第3隔壁622−3によって形成された区画621−3と、第4隔壁622−4によって形成された区画621−4と、第5隔壁622−5によって形成された区画621−5と、第6隔壁622−6によって形成された区画621−6と、第7隔壁622−7によって形成された区画621−7と、第8隔壁622−8によって形成された区画621−8と、第9隔壁622−9によって形成された区画621−9と、第10隔壁622−10によって形成された区画621−10と、第11隔壁622−11によって形成された区画621−11と、第12隔壁622−12によって形成された区画621−12と、第13隔壁622−13によって形成された区画621−13と、第14隔壁622−14によって形成された区画621−14と、第15隔壁622−15によって形成された区画621−15と、第16隔壁622−16によって形成された区画621−16と、第17隔壁622−17によって形成された区画621−17と、第18隔壁622−18によって形成された区画621−18と、第19隔壁622−19によって形成された区画621−19と、第20隔壁622−20によって形成された区画621−20と、第21隔壁622−21によって形成された区画621−21と、第22隔壁622−22によって形成された区画621−22と、第23隔壁622−23によって形成された区画621−23と、第24隔壁622−24によって形成された区画621−24との計24個の区画を区画621として有している。
区画621は、区画部材620において格子状に配列されている。一例として、区画621は、区画部材620の長辺方向に沿って複数配列され、区画部材620の短辺方向に沿って複数配列されている。すなわち、区画621は、x軸とy軸とに沿って格子状に配列されている。図1は、区画部材620の長辺方向において6列、区画部材620の短辺方向に沿って4行の計24個の区画が形成された区画部材620を示している。なお、図1では隔壁を24個有する区画部材、すなわち区画を24個有する区画部材を例に挙げて説明したが、区画部材620が有する隔壁の個数(区画の個数)は、これに限るものではない。なお、図1では隔壁が格子状に形成された区画部材620を例に挙げて説明したが、区画部材620における隔壁の配列(区画の配列)は、これに限るものでない。
隔壁622は、第1面622aと、第2面622bと、第3面622cと、第4面622dとを有している。
隔壁622の第1面622aは、xy平面に平行な面である。隔壁622の第1面622aは、区画部材620の第1面620aに含まれる。すなわち、隔壁622の第1面622aは、区画部材620の第1面620aとz軸方向において同じ位置に形成されている。隔壁622の第1面622aは、区画部材620を板材630に接合してプレート60を形成した場合、板材630の第2面630bと略平行な面である。
隔壁622の第2面622bは、xy平面に平行な面である。隔壁622の第2面622bは、隔壁622の第1面622aとはz軸方向において異なる位置に形成されている。隔壁622の第2面622bは、隔壁622の第1面622aと平行である。隔壁622の第1面622aは、区画部材620を板材630に接合してプレート60を形成した場合、隔壁622の第2面622bよりもz軸プラス方向側に位置する。隔壁622の第2面622bは、溶着により板材630と接合するための面である。後述する溶着部622fは、隔壁622の第2面622bを含む。
隔壁622の第3面622cは、隔壁622の第1面622aの外縁と隔壁622の第2面622bの外縁とに沿って形成される面である。隔壁622の第3面622cは、yz平面に平行な面と、zx平面に平行な面とを含む。隔壁622の第3面622cは、隔壁622の内壁面である。隔壁622の第3面622cは、区画621を規定する面である。
隔壁622の第4面622dは、隔壁622の第1面622aの外縁と隔壁622の第2面622bの外縁とに沿って形成される面である。隔壁622の第4面622dは、yz平面に平行な面と、zx平面に平行な面とを含む。隔壁622の第4面622dは、隔壁622の第3面622cとは反対側の面である。隔壁622の第4面622dは、隔壁622の外壁面である。
連結部624は、隔壁622を連結する部材である。一例として、連結部624は、第1隔壁622−1から第24隔壁622−24までの隔壁を連結する部材である。
第1隔壁622−1から第24隔壁622−24はそれぞれ、他の隔壁と連結部624により連結されている。一例として、第1隔壁622−1から第24隔壁622−24はそれぞれ、隣の隔壁と連結部624により連結されている。
一例として、第1隔壁622−1は、第2隔壁622−2と連結部624により連結されている。第1隔壁622−1は、第5隔壁622−5と連結部624により連結されている。よって、第1隔壁622−1は、第2隔壁622−2と第5隔壁622−5との2つの隔壁と連結部624により連結されている。
他の例として、第2隔壁622−2は、第1隔壁622−1と連結部624により連結されている。第2隔壁622−2は、第3隔壁622−3と連結部624により連結されている。第2隔壁622−2は、第6隔壁622−6と連結部624により連結されている。よって、第2隔壁622−2は、第1隔壁622−1と第3隔壁622−3と第6隔壁622−6との3つの隔壁と連結部624により連結されている。
他の例として、第6隔壁622−6は、第2隔壁622−2と連結部624により連結されている。第6隔壁622−6は、第5隔壁622−5と連結部624により連結されている。第6隔壁622−6は、第7隔壁622−7と連結部624により連結されている。第6隔壁622−6は、第10隔壁622−10と連結部624により連結されている。よって、第6隔壁622−6は、第2隔壁622−2と第5隔壁622−5と第7隔壁622−7と第10隔壁622−10との4つの隔壁と連結部624により連結されている。
一例として、第1隔壁622−1から第24隔壁622−24はそれぞれ、隣の隔壁に加えて、隣の隔壁以外の隔壁と連結部624により連結されている。一例として、第1隔壁622−1は、第2隔壁622−2から第24隔壁622−24までのいずれの隔壁とも連結部624により連結されている。このように、区画部材620は、複数の隔壁が連結部624によって連結されることで一体化され、区画621が形成されている。
連結部624は、第1面624aと、第2面624bとを有している。
連結部624の第1面624aは、xy平面に平行な面である。連結部624の第1面624aは、区画部材620の第1面620aに含まれる。すなわち、連結部624の第1面624aは、区画部材620の第1面620aとz軸方向において同じ位置に形成されている。連結部624の第1面624aは、区画部材620を板材630に接合してプレート60を形成した場合、板材630の第2面630bと略平行な面である。
連結部624の第2面624bは、xy平面に平行な面である。連結部624の第2面624bは、連結部624の第1面624aとはz軸方向において異なる位置に形成されている。連結部624の第2面624bは、連結部624の第1面624aと平行である。連結部624の第2面624bは、隔壁622の第2面622bとz軸方向において異なる位置に形成されている。一例として、連結部624の第2面624bは、z軸方向において隔壁622の第1面622aと隔壁622の第2面622bとの間に形成されている。
区画部材620において、隔壁622は、他の隔壁との間に空隙628を形成した状態で区画621を形成している。
第1隔壁622−1を例に挙げて説明する。
第1隔壁622−1の第4面622−1dは、第2隔壁622−2の第4面622−2dと離間している。第1隔壁622−1の第4面622−1dと第2隔壁622−2の第4面622−2dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第1隔壁622−1の第4面622−1dと第2隔壁622−2の第4面622−2dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第1隔壁622−1の第4面622−1dは、第5隔壁622−5の第4面622−5dと離間している。第1隔壁622−1の第4面622−1dと第5隔壁622−5の第4面622−5dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第1隔壁622−1の第4面622−1dと第5隔壁622−5の第4面622−5dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第1隔壁622−1の第4面622−1dは、第6隔壁622−6の第4面622−6dと離間している。第1隔壁622−1の第4面622−1dと第6隔壁622−6の第4面622−6dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第1隔壁622−1の第4面622−1dと第6隔壁622−6の第4面622−6dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第1隔壁622−1は、連結部624により連結されている第2隔壁622−2と第5隔壁622−5と第6隔壁622−6とのいずれの隔壁との間にも空隙628を形成した状態で、区画621−1を形成している。
第2隔壁622−2を例に挙げて説明する。
第2隔壁622−2の第4面622−2dは、第1隔壁622−1の第4面622−1dと離間している。第2隔壁622−2の第4面622−2dと第1隔壁622−1の第4面622−1dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第2隔壁622−2の第4面622−2dと第1隔壁622−1の第4面622−1dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第2隔壁622−2の第4面622−2dは、第3隔壁622−3の第4面622−3dと離間している。第2隔壁622−2の第4面622−2dと第3隔壁622−3の第4面622−3dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第2隔壁622−2の第4面622−2dと第3隔壁622−3の第4面622−3dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第2隔壁622−2の第4面622−2dは、第5隔壁622−5の第4面622−5dと離間している。第2隔壁622−2の第4面622−2dと第5隔壁622−5の第4面622−5dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第2隔壁622−2の第4面622−2dと第5隔壁622−5の第4面622−5dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第2隔壁622−2の第4面622−2dは、第6隔壁622−6の第4面622−6dと離間している。第2隔壁622−2の第4面622−2dと第6隔壁622−6の第4面622−6dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第2隔壁622−2の第4面622−2dと第6隔壁622−6の第4面622−6dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第2隔壁622−2の第4面622−2dは、第7隔壁622−7の第4面622−7dと離間している。第2隔壁622−2の第4面622−2dと第7隔壁622−7の第4面622−7dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第2隔壁622−2の第4面622−2dと第7隔壁622−7の第4面622−7dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第2隔壁622−2は、連結部624により連結されている第1隔壁622−1と第3隔壁622−3と第5隔壁622−5と第6隔壁622−6と第7隔壁622−7とのいずれの隔壁との間にも空隙628を形成した状態で、区画621−2を形成している。
第6隔壁622−6を例に挙げて説明する。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第1隔壁622−1の第4面622−1dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第1隔壁622−1の第4面622−1dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第1隔壁622−1の第4面622−1dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第2隔壁622−2の第4面622−2dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第2隔壁622−2の第4面622−2dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第2隔壁622−2の第4面622−2dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第3隔壁622−3の第4面622−3dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第3隔壁622−3の第4面622−3dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第3隔壁622−3の第4面622−3dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第5隔壁622−5の第4面622−5dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第5隔壁622−5の第4面622−5dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第5隔壁622−5の第4面622−5dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第7隔壁622−7の第4面622−7dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第7隔壁622−7の第4面622−7dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第7隔壁622−7の第4面622−7dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第9隔壁622−9の第4面622−9dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第9隔壁622−9の第4面622−9dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第9隔壁622−9の第4面622−9dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第10隔壁622−10の第4面622−10dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第10隔壁622−10の第4面622−10dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第10隔壁622−10の第4面622−10dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6の第4面622−6dは、第11隔壁622−11の第4面622−11dと離間している。第6隔壁622−6の第4面622−6dと第11隔壁622−11の第4面622−11dとは、連結部624が介在する分だけ離間している。すなわち、空隙628は、第6隔壁622−6の第4面622−6dと第11隔壁622−11の第4面622−11dと連結部624の第2面624bとで形成された空間を含む。
第6隔壁622−6は、連結部624により連結されている第1隔壁622−1と第2隔壁622−2と第3隔壁622−3と第5隔壁622−5と第7隔壁622−7と第9隔壁622−9と第10隔壁622−10と第11隔壁622−11とのいずれの隔壁との間にも空隙628を形成した状態で、区画621−6を形成している。
このように、空隙628は、一の隔壁と他の隔壁との間に形成された空間である。空隙628は、隔壁622と連結部624とによって囲まれた空間である。
補強部626は、区画部材620の機械的な強度を補う部材である。補強部材626は、区画部材620の外縁をなす部材である。補強部626は、区画部材620を構成している隔壁622のうち最外周に位置する隔壁と接続されている。補強部626は、最外周の隔壁にわたって延設されている。一例として、補強部626は、区画部材620の全周にわたって延設されている。図1において、補強部626は、第1隔壁622−1と第2隔壁622−2と第3隔壁622−3と第4隔壁622−4と第5隔壁622−5と第8隔壁622−8と第9隔壁622−9と第12隔壁622−12と第13隔壁622−3と第16隔壁622−16と第17隔壁622−17と第20隔壁622−20と第21隔壁622−21と第22隔壁622−22と第23隔壁622−23と第24隔壁622−24とに接続されている。なお、補強部626は、区画部材620の全周ではなく、例えば、矩形形状である区画部材620の1つの長辺又は短辺に沿って設けることもできる。このように、区画部材620の外縁部分は、補強部626により機械的強度が補強されている。
補強部626は、第1隔壁622−1と第2隔壁622−2と第3隔壁622−3と第4隔壁622−4と第5隔壁622−5と第8隔壁622−8と第9隔壁622−9と第12隔壁622−12と第13隔壁622−3と第16隔壁622−16と第17隔壁622−17と第20隔壁622−20と第21隔壁622−21と第22隔壁622−22と第23隔壁622−23と第24隔壁622−24とを連結する連結部材でもある。補強部626は、隔壁622を連結する連結部として機能する。
補強部626は、区画部材620における把持部材でもある。補強部626は、区画部材620を把持する際の把持部として機能する。
なお、区画部材620は、補強部626を有しない構成としてもよい。
区画部材620は、例えば樹脂で構成されている。一例として、区画部材620は、熱可塑性の樹脂で構成されている。区画部材620は、例えば透光性を有する部材である。一例として、区画部材620は、透明な部材である。区画部材620に用いる樹脂として、ポリメタクリル酸メチル樹脂(poly methyl methacrylate)等のアクリル樹脂(acrylic resin)、ポリカーボネート(polycarbonate(PC))、環状オレフィンコポリマー(cycloolefin copolymer(COC))、ポリスチレン(polystyrene(PS))等を例示することができる。
板材630は、板状の部材である。板材630は、第1面630aと第2面630bとを有している。板材630の第1面630aは、xy平面に平行な面である。板材630の第1面630aは、所望の平坦性を確保するために、例えば数ミクロンの面精度で研磨されている。
板材630の第2面630bは、xy平面に平行な面である。板材630の第2面630bは、板材630の第1面630aとはz軸方向において異なる位置に形成されている。板材630の第2面630bは、板材630の第1面630aと平行である。板材630の第1面630aは、板材630を区画部材620に接合した場合、板材630の第2面630bよりもzプラス方向側に位置する。板材630の第2面630bは、所望の平坦性を確保するために、例えば数ミクロンの面精度で研磨されている。板材630の第2面630bは、区画部材620を板材630に接合してプレート60を形成した場合、区画部材620の第1面620aと略平行な面である。
板材630は、例えば樹脂で構成されている。一例として、板材630は、熱可塑性の樹脂で構成されている。板材630は、例えば透光性を有する部材である。一例として、板材630は、透明な部材である。板材630に用いる樹脂として、ポリメタクリル酸メチル樹脂(poly methyl methacrylate)等のアクリル樹脂(acrylic resin)、ポリカーボネート(polycarbonate(PC))、環状オレフィンコポリマー(cycloolefin copolymer(COC))、ポリスチレン(polystyrene(PS))を例示することができる。
板材630は、区画部材620と接合されている。一例として、板材630の第1面630aは、区画部材620の第2面620bと接合されている。一例として、板材630の第1面630aは、区画部材620の第2面620b全体を覆うようにして、区画部材620の第2面620bと接合されている。区画部材620に構成されている区画621は、板材630の第1面630aによって区画部材620の第2面620b側から塞がれた状態で、区画部材620の第2面620bと板材630の第1面630aとが接合される。
区画部材620と板材630の接合方法として、溶着接合を例示することができる。この場合、区画部材620と板材630は、熱可塑性樹脂で構成される。区画部材620と板材630は、区画部材620の接合箇所と板材630の接合箇所とに融点まで加熱し圧力を加えることによって、相互に接合される。区画部材620と板材630を溶着により接合する場合は、区画部材620と板材630を接着剤を用いて接合する場合と比較して、望ましくない化学成分の溶出を抑制することができる。区画部材620と板材630を溶着により接合する場合は、区画部材620と板材630を接着剤で接合する場合と比較して、接合の安定度を高めることができる。区画部材620は、区画部材620の第2面620b全体で板材630と溶着されている。すなわち、区画部材620の第2面620bは、ウェル610を構成している隔壁622の第2面622b全面にわたって、板材630の第1面630aに溶着されている。隔壁622の第2面622b全面で溶着したことにより、プレート60には、ウェル610に収容された液状試料がウェル610から漏れ出さないようにする封止構造が形成されている。
区画部材620と板材630の溶着接合には、例えば超音波溶着を適用することができる。なお、区画部材620と板材630の溶着接合には、レーザ溶着や振動溶着等を適用してもよい。
区画部材620と板材630を溶着により接合する場合、区画部材620に用いる材料の融点は、板材630に用いる材料の融点と同じであることが望ましい。そのため、区画部材620に用いる材料は、板材630に用いる材料と同じであることが望ましい。
一例として、区画部材620の材料と板材630の材料とにはいずれも、ポリメタクリル酸メチル樹脂(poly methyl methacrylate)を用いることが挙げられる。
他の例として、区画部材620の材料と板材630の材料とにはいずれも、ポリカーボネート(polycarbonate(PC))を用いることが挙げられる。
他の例として、区画部材620の材料と板材630の材料とにはいずれも、環状オレフィンコポリマー(cycloolefin copolymer(COC))を用いることが挙げられる。
他の例として、区画部材620の材料と板材630の材料とにはいずれも、ポリスチレン(polystyrene(PS))を用いることが挙げられる。
区画部材620と板材630を溶着により接合する場合、区画部材620に用いる材料の融点は、板材630に用いる材料の融点に近いことが望ましい。
一例として、区画部材620の材料としてポリメタクリル酸メチル樹脂(poly methyl methacrylate)を用い、板材630の材料としてポリカーボネート(polycarbonate(PC))を用いることが挙げられる。
他の例として、区画部材620の材料としてポリカーボネート(polycarbonate(PC))を用い、板材630の材料としてポリメタクリル酸メチル樹脂(poly methyl methacrylate)を用いることが挙げられる。
プレート60は、区画部材620の隔壁622と板材630の第1面630aとにより形成されたウェル610を有している。板材630の第1面630aは、ウェル610の底面を構成している。ウェル610は、例えば液状の試料等を収容可能である。
プレート60は、第1ウェル610−1と、第2ウェル610−2と、第3ウェル610−3と、第4ウェル610−4と、第5ウェル610−5と、第6ウェル610−6と、第7ウェル610−7と、第8ウェル610−8と、第9ウェル610−9と、第10ウェル610−10と、第11ウェル610−11と、第12ウェル610−12と、第13ウェル610−13と、第14ウェル610−14と、第15ウェル610−15と、第16ウェル610−16と、第17ウェル610−17と、第18ウェル610−18と、第19ウェル610−19と、第20ウェル610−20と、第21ウェル610−21と、第22ウェル610−22と、第23ウェル610−23と、第24ウェル610−24とをウェル610として含む。
第1ウェル610−1は、第1隔壁622−1と板材630により形成されている。一例として、第1ウェル610−1は、第1隔壁622−1の第3面622−1cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第2ウェル610−2は、第2隔壁622−2と板材630により形成されている。一例として、第2ウェル610−2は、第2隔壁622−2の第3面622−2cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第3ウェル610−3は、第3隔壁622−3と板材630により形成されている。一例として、第3ウェル610−3は、第3隔壁622−3の第3面622−3cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第4ウェル610−4は、第4隔壁622−4と板材630により形成されている。一例として、第4ウェル610−4は、第4隔壁622−4の第3面622−4cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第5ウェル610−5は、第5隔壁622−5と板材630により形成されている。一例として、第5ウェル610−5は、第5隔壁622−5の第3面622−5cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第6ウェル610−6は、第6隔壁622−6と板材630により形成されている。一例として、第6ウェル610−6は、第6隔壁622−6の第3面622−6cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第7ウェル610−7は、第7隔壁622−7と板材630により形成されている。一例として、第7ウェル610−7は、第7隔壁622−7の第3面622−7cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第8ウェル610−8は、第8隔壁622−8と板材630により形成されている。一例として、第8ウェル610−8は、第8隔壁622−8の第3面622−8cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第9ウェル610−9は、第9隔壁622−9と板材630により形成されている。一例として、第9ウェル610−9は、第9隔壁622−9の第3面622−9cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第10ウェル610−10は、第10隔壁622−10と板材630により形成されている。一例として、第10ウェル610−10は、第10隔壁622−10の第3面622−10cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第11ウェル610−11は、第11隔壁622−11と板材630により形成されている。一例として、第11ウェル610−11は、第11隔壁622−11の第3面622−11cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第12ウェル610−12は、第12隔壁622−12と板材630により形成されている。一例として、第12ウェル610−12は、第12隔壁622−12の第3面622−12cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第13ウェル610−13は、第13隔壁622−13と板材630により形成されている。一例として、第13ウェル610−13は、第13隔壁622−13の第3面622−13cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第14ウェル610−14は、第14隔壁622−14と板材630により形成されている。一例として、第14ウェル610−14は、第14隔壁622−14の第3面622−14cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第15ウェル610−15は、第15隔壁622−15と板材630により形成されている。一例として、第15ウェル610−15は、第15隔壁622−15の第3面622−15cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第16ウェル610−16は、第16隔壁622−16と板材630により形成されている。一例として、第16ウェル610−16は、第16隔壁622−16の第3面622−16cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第17ウェル610−17は、第17隔壁622−17と板材630により形成されている。一例として、第17ウェル610−17は、第17隔壁622−17の第3面622−17cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第18ウェル610−18は、第18隔壁622−18と板材630により形成されている。一例として、第18ウェル610−18は、第18隔壁622−18の第3面622−18cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第19ウェル610−19は、第19隔壁622−19と板材630により形成されている。一例として、第19ウェル610−19は、第19隔壁622−19の第3面622−19cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第20ウェル610−20は、第20隔壁622−20と板材630により形成されている。一例として、第20ウェル610−20は、第20隔壁622−20の第3面622−20cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第21ウェル610−21は、第21隔壁622−21と板材630により形成されている。一例として、第21ウェル610−21は、第21隔壁622−21の第3面622−21cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第22ウェル610−22は、第22隔壁622−22と板材630により形成されている。一例として、第22ウェル610−22は、第22隔壁622−22の第3面622−22cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第23ウェル610−23は、第23隔壁622−23と板材630により形成されている。一例として、第23ウェル610−23は、第23隔壁622−23の第3面622−23cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
第24ウェル610−24は、第24隔壁622−24と板材630により形成されている。一例として、第24ウェル610−24は、第24隔壁622−24の第3面622−24cと板材630の第1面630aとにより形成されている。
図2は、プレート60の断面図である。図2は、図1の切断線A−Aに沿ってプレート60を切断した断面を示す。プレート60は、区画部材620の隔壁622と板材630とによって形成されたウェル610を有している。図2には、区画部材620の第1隔壁622−1と板材630の第1面630aとによって形成された第1ウェル610−1、区画部材620の第2隔壁622−2と板材630の第1面630aとによって形成された第2ウェル610−2、区画部材620の第3隔壁622−3と板材630の第1面630aとによって形成された第3ウェル610−3、及び区画部材620の第4隔壁622−4と板材630の第1面630aとによって形成された第4ウェル610−4の4つのウェルが示されている。隔壁622は、連結部624で連結されている。図2では、連結部624は、第1隔壁622−1と第2隔壁622−2の間、第2隔壁622−2と第3隔壁622−3の間、及び第3隔壁622−3と第4隔壁622−4の間に設けられている。一例として、隔壁622は、隔壁622のzプラス方向側の上端部622eにおいて、すなわち区画部材620の第1面620a側において、連結部624により連結されている。隔壁622は、連結部624よりも下方側(zマイナス方向側)において離隔している。区画部材620は、連結部624よりも下方側(zマイナス方向側)に空隙628を有している。区画部材620において、空隙628は、隔壁622と連結部624とによって囲まれた空間である。プレート60において、空隙628は、隔壁622と連結部624と板材630とによって囲まれた空間である。
空隙628が存在する場合における区画部材620の第2面620b側でのウェル610の相対位置の自由度は、空隙628が存在しない場合と比べて、高くなっている。すなわち、図2に示されるように、区画部材620は、隣り合う隔壁(例えば第1隔壁622−1と第2隔壁622−2)の間に設けられた連結部624を支点として、隣り合う2つのウェル(例えば第1ウェル610−1と第2ウェル610−2)が互いに離れる又は近付くように矢印Aの方向へ変位する自由度を持っている。
空隙628が形成されている区画部材620の剛性は、空隙628が形成されていない場合と比較して、低くなっている。そのため、区画部材620と板材630を接合する際に区画部材620を板材630に対して押圧しても、区画部材620自体が変形することにより、区画部材620からの押圧力が板材630に伝わりにくい。その結果、板材630に変形(例えば撓みや歪み)が生じることを抑制することができる。したがって、区画部材620と板材630を接合した後でも板材630を変形のない状態に保つことができる。これにより、プレート60では、ウェル610内の試料に対して良好な精度で光学測定を実施することが可能となる。
区画部材620の剛性は、例えば、空隙628の深さ(z方向における距離)や幅(y方向における距離)に応じて変化する。例えば、空隙628が深いほど連結部材624は薄く形成されることになるので、区画部材620の剛性は低くなる。空隙628の幅が広いほど隔壁622の離隔が大きくなるので、区画部材620の剛性は低くなる。
このように、隔壁と他の隔壁との間に空隙を形成した状態で区画を形成した区画部材を用いてプレートを構成したので、プレートの面精度が低下することを抑制できる。プレート上の試料に対して光学測定を行う場合、良好な精度で光学測定を行うことができる。
図3は、本発明の一実施形態に係るスクリーニング装置10の構成を模式的に示す図である。なお、説明の便宜のため、X軸、Y軸及びZ軸を定める。X軸、Y軸及びZ軸は、直交座標系である。X軸方向及びY軸方向はいずれも、水平方向である。Z軸方向は、鉛直方向である。スクリーニング装置10は、分注装置20と、洗浄・乾燥装置30と、検出装置40と、搬送装置50とを備えている。分注装置20、洗浄・乾燥装置30及び検出装置40は、分注装置20、洗浄・乾燥装置30、検出装置40の順でX軸方向に沿って配置されている。
分注装置20は、プレート60に対して分注するための装置である。分注装置20は、搬送機器210と、分注機器220と、制御機器230とを備えている。
搬送機器210は、プレート支持部211と、駆動部212とを備えている。プレート支持部211は、プレート60を支持する部材である。プレート支持部211は、例えばプレート60を載置するための載置台である。
駆動部212は、プレート支持部211を駆動する。一例として、駆動部212は、載置位置P1と受渡位置P3との間でプレート支持部211を駆動する。一例として、駆動部212は、載置位置P1から分注位置P2を経由して受渡位置P3までプレート支持部211をX軸に沿って駆動する。搬送機器210は、プレート60を搬送するための搬送ラインである。
分注機器220は、分注部221を備えている。分注部221は、例えばノズルを含んで形成されている。分注機器220は、検体を分注部221から分注する。分注部221には、プレート60に形成されたウェルと同数のノズルがプレート60に形成されたウェルと同様の配列で設けられている。4行6列で配列された24個のウェルが形成されたプレートを用いる場合、分注部221は、4行6列で配列された24個のノズルで構成する。これにより、分注機器220は、1つのプレート60の全ウェルに対して一括で分注を行うことができる。
なお、分注機器の構成は、これに限るものではない。ノズルがライン状に配列された分注機器を用いる場合、一列分のウェルに対して一括で分注を行い、順次、隣の列へと分注を進めていく方法をとることができる。ノズルを1つだけ有する分注機器を用いる場合、ウェルの1つ1つに順次分注を行っていく構成としてもよい。
制御機器230は、搬送機器210及び分注機器220それぞれの動作を制御する。
プレート60は、載置位置P1に用意される。一例として、プレート60は、載置位置P1に位置するプレート支持部211に例えば不図示のロボットにより載置される。これにより、プレート60は、載置位置P1でプレート支持部211により支持される。プレート60は、ウェルの開口が上方(Z軸プラス方向)へ向いた状態でプレート支持部211により支持される。ウェルの開口が上方(Z軸プラス方向)へ向いたプレート60を、プレート60が水平状態にあると呼ぶことがある。水平状態において、プレート60のx軸(図1及び図2参照)は図3に示されたY軸に一致し、プレート60のy軸(図1及び図2参照)は図3に示されたX軸に一致し、プレート60のz軸(図1及び図2参照)は図3に示されたZ軸に一致する。プレート60は、後述するバイオチップの第1面が図3に示されたXY平面と平行であるときが水平状態にあるということもできる。
載置位置P1でプレート支持部211によりプレート60が支持されたら、制御機器230は、プレート60を載置位置P1から分注位置P2まで移動し、プレート60を分注位置P2で停止するように駆動部212を制御する。駆動部212は、プレート60を載置位置P1から分注位置P2まで移動し、プレート60を分注位置P2で停止するようプレート支持部211を駆動する。一例として、駆動部212は、載置位置P1から分注位置P2までプレート60を水平状態のままX軸方向に沿って移動し、水平状態のままプレート60を分注位置P2に停止するようプレート支持部211を駆動する。これにより、プレート60は、水平状態で分注位置P2に位置することになる。
プレート支持部211により支持されたプレート60が分注位置P2で停止したら、制御機器230は、プレート60に対して分注を行うように分注機器220を制御する。分注機器220は、検体を分注部221から分注する。これにより、プレート60は、検体がウェルに分注される。
検体がウェルに分注されたら、制御機器230は、プレート60を分注位置P2から受渡位置P3まで移動し、プレート60を受渡位置P3で停止するように駆動部212を制御する。駆動部212は、プレート60を分注位置P2から受渡位置P3まで移動し、プレート60を受渡位置P3で停止するようプレート支持部211を駆動する。一例として、駆動部212は、プレート60を分注位置P2から受渡位置P3まで水平状態のままX軸方向に沿って移動し、水平状態のままプレート60を受渡位置P3に停止するようプレート支持部を駆動する。これにより、プレート60は、水平状態で受渡位置P3に位置することになる。
このように、プレート60は、載置位置P1から分注位置P2を経由して受渡位置P3までの間、プレート支持部211により水平状態に支持されてX軸方向に沿って移動する。
受渡位置P3でプレート支持部211により支持されているプレート60は、搬送装置50により洗浄・乾燥装置30へ搬送される。プレート支持部211は、支持していたプレート60を搬送装置50に受渡位置P3で受け渡すことになる。
制御機器230は、分注機器220により検体がプレート60に分注されてからプレート60が搬送装置50に受け渡されるまでの間に、プレート支持部211を揺動するように駆動部212を制御してもよい。駆動部212は、分注機器220により検体がプレート60に分注されてからプレート60が搬送装置50に受け渡されるまでの間に、プレート支持部211を揺動する。一例として、駆動部212は、分注位置P2を中心としてプレート支持部211を揺動する。プレート60のウェルの底面には、バイオチップが支持されている。バイオチップは、基材と、生体分子とを備えている。基材は、例えば板状の部材である。生体分子(プローブ)は、検体に含まれ得る標的分子(ターゲット)(以下、標的という)と特異的に反応する。生体分子は、基材の表面(第1面)に固定されている。バイオチップは、マイクロアレイと呼ぶ場合がある。バイオチップは、生体分子が固定されている面(第1面)とは反対側の表面(第2面)でプレート60(ウェルの底面)により支持されている。一例として、バイオチップとプレート60(ウェルの底面)は、接着剤や両面テープ等により接着されることで固定されている。駆動部212がプレート支持部211を揺動させることで、バイオチップに固定された生体分子と検体内の標的との反応が促進する。
プレート支持部211により支持されたプレート60へ熱を加える加熱機器を分注装置20が備えている場合、制御機器230は、分注機器220により検体がプレート60に分注されてからプレート60が搬送装置50に受け渡されるまでの間に、プレート支持部211を加熱するように加熱機器を制御してもよい。加熱機器は、バイオチップに固定された生体分子と検体内の標的との反応が好適に進行する温度となるようにプレート60を加熱する。
洗浄・乾燥装置30は、分注後のプレート60を、検出装置40での検出処理に備えて洗浄処理及び乾燥処理を行うための装置である。洗浄・乾燥装置30は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、搬送機器330と、制御機器340と、収容機器350と、廃液収集機器360とを備えている。洗浄・乾燥装置30の詳しい構成については後で述べる。
検出装置40は、洗浄処理及び乾燥処理がなされたバイオチップに対して生体分子と標的との親和性を検出する装置である。検出装置40は、撮像機器410と、載置機器420とを備えている。
撮像機器410は、光源と、光学系と、撮像素子とを有している。光源は、プレート60上のバイオチップを照明する。光学系は、バイオチップからの光を撮像素子へ結像する。撮像素子は、光学系によって結像した光に応じた電荷を発生してバイオチップの画像データを生成する。載置機器420は、プレート60を載置するための機器である。載置機器420は、例えばステージ(載置台)である。
プレート60は、搬送装置50によって洗浄・乾燥装置30から検出装置40へ搬送される。一例として、プレート60は、搬送装置50によって検出装置40の載置機器420に載置される。プレート60は、載置機器420において、水平状態で載置される。撮像機器410は、載置機器420上に水平状態で載置されたプレート60を撮像して、バイオチップの画像データを生成する。
検出装置40による生体分子と標的との親和性の検出は、例えば、バイオチップの生体分子が発する蛍光を撮像機器410で撮像することによって行うことができる。バイオチップの生体分子は、検体中の標的と特異的に反応した箇所のみが、光源からの光を照射した時に蛍光を発する。よって、バイオチップを撮像して得られた画像データに基づく蛍光画像は、標的と反応した生体分子に対応する位置が蛍光により明るくなった画像となる。蛍光画像(蛍光の位置と明るさ)を画像解析することによって、検体中の標的がバイオチップ上のどの生体分子に対して親和性を有しているかを検出することができる。例えば、検出装置40は、親和性の検出としてバイオチップから得られる蛍光を検出する。
図4は、洗浄・乾燥装置30の構成を模式的に示す図である。洗浄・乾燥装置30は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、搬送機器330と、制御機器340と、収容機器350と、廃液収集機器360とを備えている。
洗浄機器310は、プレート60を洗浄するための機器である。洗浄機器310は、プレート60に対して洗浄処理を行う。
洗浄機器310は、洗浄液供給部311と、洗浄液ノズル312とを備えている。洗浄液ノズル312は、第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fと、第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lと、第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rと、第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xと、第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dと、第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jと、第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとを含む。
洗浄液供給部311は、本体311aと、洗浄液供給管311bとを有している。
本体311aは、洗浄液を溜める容器311cを含んでいる。
洗浄液供給管311bは、第1の洗浄液供給管311dと、第2の洗浄液供給管311eと、第3の洗浄液供給管311fと、第4の洗浄液供給管311gと、第5の洗浄液供給管311hと、第6の洗浄液供給管311iと、第7の洗浄液供給管311jとを含んでいる。
第1の洗浄液供給管311dは、容器311cと接続している。第1の洗浄液供給管311dは、第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第1の洗浄液供給管311dは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第2の洗浄液供給管311eは、容器311cと接続している。第2の洗浄液供給管311eは、第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第2の洗浄液供給管311eは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第3の洗浄液供給管311fは、容器311cと接続している。第3の洗浄液供給管311fは、第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第3の洗浄液供給管311fは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第4の洗浄液供給管311gは、容器311cと接続している。第4の洗浄液供給管311gは、第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第4の洗浄液供給管311gは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第5の洗浄液供給管311hは、容器311cと接続している。第5の洗浄液供給管311hは、第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第5の洗浄液供給管311hは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第6の洗浄液供給管311iは、容器311cと接続している。第6の洗浄液供給管311iは、第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第6の洗浄液供給管311iは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第7の洗浄液供給管311jは、容器311cと接続している。第7の洗浄液供給管311jは、第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとのそれぞれに、容器311cに溜められた洗浄液を供給する管である。第7の洗浄液供給管311jは、本体311aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第1の洗浄液供給管311dと、第2の洗浄液供給管311eと、第3の洗浄液供給管311fと、第4の洗浄液供給管311gとは、鉛直方向に沿って配置されている。第1の洗浄液供給管311dと、第2の洗浄液供給管311eと、第3の洗浄液供給管311fと、第4の洗浄液供給管311gとは、Z軸方向に沿って配置されている。
第5の洗浄液供給管311hと、第6の洗浄液供給管311iと、第7の洗浄液供給管311jとは、鉛直方向に沿って配置されている。第5の洗浄液供給管311hと、第6の洗浄液供給管311iと、第7の洗浄液供給管311jとは、Z軸方向に沿って配置されている。
第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fと、第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lと、第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rと、第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xと、第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dと、第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jと、第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液を吐出するための部材である。
第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fとはいずれも、第1の洗浄液供給管311dと接続している。第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fとはいずれも、X軸方向において、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312PよりもX軸マイナス方向に配置されている。第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fとは、Y軸方向に沿って第1の洗浄液供給管311dに配置されている。第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fとはいずれも、例えばX軸プラス方向に向いた状態で第1の洗浄液供給管311dに固定されている。これにより、第1の洗浄液ノズル312aと、第2の洗浄液ノズル312bと、第3の洗浄液ノズル312cと、第4の洗浄液ノズル312dと、第5の洗浄液ノズル312eと、第6の洗浄液ノズル312fとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸プラス方向に向けて吐出することができる。
第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lとはいずれも、第2の洗浄液供給管311eと接続している。第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lとはいずれも、X軸方向において、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312PよりもX軸マイナス方向に配置されている。第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lとは、Y軸方向に沿って第2の洗浄液供給管311eに配置されている。第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lとはいずれも、例えばX軸プラス方向に向いた状態で第2の洗浄液供給管311eに固定されている。これにより、第7の洗浄液ノズル312gと、第8の洗浄液ノズル312hと、第9の洗浄液ノズル312iと、第10の洗浄液ノズル312jと、第11の洗浄液ノズル312kと、第12の洗浄液ノズル312lとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸プラス方向に向けて吐出することができる。
第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rとはいずれも、第3の洗浄液供給管311fと接続している。第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rとはいずれも、X軸方向において、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312PよりもX軸マイナス方向に配置されている。第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rとは、Y軸方向に沿って第3の洗浄液供給管311fに配置されている。第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rとはいずれも、例えばX軸プラス方向に向いた状態で第3の洗浄液供給管311fに固定されている。これにより、第13の洗浄液ノズル312mと、第14の洗浄液ノズル312nと、第15の洗浄液ノズル312oと、第16の洗浄液ノズル312pと、第17の洗浄液ノズル312qと、第18の洗浄液ノズル312rとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸プラス方向に向けて吐出することができる。
第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xとはいずれも、第4の洗浄液供給管311gと接続している。第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xとはいずれも、X軸方向において、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312PよりもX軸マイナス方向に配置されている。第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xとは、Y軸方向に沿って第4の洗浄液供給管311gに配置されている。第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xとはいずれも、例えばX軸プラス方向に向いた状態で第4の洗浄液供給管311gに固定されている。これにより、第19の洗浄液ノズル312sと、第20の洗浄液ノズル312tと、第21の洗浄液ノズル312uと、第22の洗浄液ノズル312vと、第23の洗浄液ノズル312wと、第24の洗浄液ノズル312xとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸プラス方向に向けて吐出することができる。
第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dとはいずれも、第5の洗浄液供給管311hと接続している。第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dとはいずれも、X軸方向において、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xよりもX軸プラス方向に配置されている。第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dとは、Y軸方向に沿って第5の洗浄液供給管311hに配置されている。第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dとはいずれも、例えばX軸マイナス方向に向いた状態で第5の洗浄液供給管311hに固定されている。これにより、第25の洗浄液ノズル312yと、第26の洗浄液ノズル312zと、第27の洗浄液ノズル312Aと、第28の洗浄液ノズル312Bと、第29の洗浄液ノズル312Cと、第30の洗浄液ノズル312Dとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸マイナス方向に向けて吐出することができる。
第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jとはいずれも、第6の洗浄液供給管311iと接続している。第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jとはいずれも、X軸方向において、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xよりもX軸プラス方向に配置されている。第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jとは、Y軸方向に沿って第6の洗浄液供給管311iに配置されている。第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jとはいずれも、例えばX軸マイナス方向に向いた状態で第6の洗浄液供給管311iに固定されている。これにより、第31の洗浄液ノズル312Eと、第32の洗浄液ノズル312Fと、第33の洗浄液ノズル312Gと、第34の洗浄液ノズル312Hと、第35の洗浄液ノズル312Iと、第36の洗浄液ノズル312Jとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸マイナス方向に向けて吐出することができる。
第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとはいずれも、第7の洗浄液供給管311jと接続している。第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとはいずれも、X軸方向において、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xよりもX軸プラス方向に配置されている。第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとは、Y軸方向に沿って第7の洗浄液供給管311jに配置されている。第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとはいずれも、例えばX軸マイナス方向に向いた状態で第7の洗浄液供給管311jに固定されている。これにより、第37の洗浄液ノズル312Kと、第38の洗浄液ノズル312Lと、第39の洗浄液ノズル312Mと、第40の洗浄液ノズル312Nと、第41の洗浄液ノズル312Oと、第42の洗浄液ノズル312Pとはいずれも、容器311cに溜められた洗浄液をX軸マイナス方向に向けて吐出することができる。
洗浄機器310において、X軸マイナス側に配置されている第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xと、X軸プラス側に配置されている第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pとの間の空間は、洗浄位置P6である。プレート60は、洗浄位置P6において洗浄される。例えば、プレート60は、洗浄位置P6において直立状態に支持されて洗浄される。直立状態とは、プレート60を構成する板材630の第2面630bがXY平面に垂直となった状態である。直立状態において、プレート60のx軸は図3に示されたY軸に一致し、プレート60のy軸は図3に示されたZ軸に一致し、プレート60のz軸は図3に示されたX軸に一致する。プレート60は、洗浄位置P6において、ウェルの開口がX軸マイナス方向へ向いた状態に支持される。あるいはまた、プレート60は、洗浄位置P6において、ウェルの開口がX軸プラス方向へ向いた状態に支持される。プレートは、バイオチップの第1面が図3に示されたYZ平面と平行であるときが直立状態にあるということもできる。洗浄液ノズル312は、洗浄位置P6に支持されたプレート60に対して、プレート60の両側から洗浄液を吐出する。一例として、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xは、プレート60のX軸マイナス側からX軸プラス方向へ向けて洗浄液を吐出し、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pは、プレート60のX軸プラス側からX軸マイナス方向へ向けて洗浄液を吐出する。これにより、プレート60は、X軸マイナス側とX軸プラス側の両面、すなわちX軸マイナス側の部位とX軸プラス側の部位とを含むプレート全体を、効果的に洗浄されることが可能である。
なお、洗浄液ノズル312は、X軸マイナス側に第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xのみを有し、X軸プラス側の第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pを省略した構成としてもよい。
洗浄液には、例えば脱イオン水(DIW)等の純水を用いるのが好ましい。また洗浄液を、バイオチップ上の生体分子が熱で変質しない程度の温度、例えば30℃程度の温度に温めて使用すれば、洗浄力を高めることができると共に、その後の乾燥処理の際に洗浄液が蒸発しやすく乾燥時間も短縮可能である。この場合、洗浄液供給部311は、通常の水道水を脱イオン処理して純水を製造し、これを30℃程度に加熱した上で洗浄液供給管311bを介して洗浄液ノズル312へ温水として供給するように構成される。
洗浄液ノズル312は、洗浄液供給部311からこのように供給される温水をそのまま洗浄液ノズル312から吐出するだけでなく、温水を窒素等の不活性ガスと混ぜて霧状(スプレー状)にして洗浄液ノズル312から噴射するように構成されてもよい。これにより水の使用量を減らすことができる。不活性ガスを用いるのは、バイオチップ上の生体分子の酸化を防止するためである。
乾燥機器320は、プレート60を乾燥するための機器である。乾燥機器320は、プレート60に対して乾燥処理を行う。
乾燥機器320は、送風部321と、送風口322とを備えている。送風口322は、第1の送風口322aと、第2の送風口322bと、第3の送風口322cと、第4の送風口322dとを含む。
送風部321は、本体321aと、送風管321bとを有している。
本体321aは、送風管321bを介して送風口322から風を送り出す。本体321aは、例えば、不活性ガスを送風口322から送風する。不活性ガスの一例は、窒素である。不活性ガスを用いることで、バイオチップ上の生体分子の酸化を防止することができる。本体321aは、送風口322から温風を送り出すように構成されてもよい。例えば、本体321aは、30℃〜40℃に温度設定された不活性ガスを送風口322から送風する。
送風管321bは、第1の送風管321cと、第2の送風管321dと、第3の送風管321eと、第4の送風管321fとを含んでいる。
第1の送風管321cは、本体321aと接続している。第1の送風管321cは、第1の送風口322aに本体321aからの風を供給する管である。第1の送風管321cは、本体321aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第2の送風管321dは、本体321aと接続している。第2の送風管321dは、第2の送風口322bに本体321aからの風を供給する管である。第2の送風管321dは、本体321aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第3の送風管321eは、本体321aと接続している。第3の送風管321eは、第3の送風口322cに本体321aからの風を供給する管である。第3の送風管321eは、本体321aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第4の送風管321fは、本体321aと接続している。第4の送風管321fは、第4の送風口322dに本体321aからの風を供給する管である。第4の送風管321fは、本体321aからY軸プラス方向へ延伸して設けられている。
第1の送風口322aは、Y軸方向に沿った開口である。開口のY軸方向長さは、例えばプレート60の短辺の長さよりも長い。第1の送風口322aは、第1の送風管321cと接続している。第1の送風口322aは、X軸方向において、第3の送風口322c及び第4の送風口322dよりもX軸マイナス方向に配置されている。第1の送風口322aは、例えばX軸プラス方向に向いた状態で第1の送風管321cに接続されている。これにより、第1の送風口322aは、X軸プラス方向に向けて風を吹き出すことができる。
第2の送風口322bは、Y軸方向に沿った開口である。開口のY軸方向長さは、例えばプレート60の短辺の長さよりも長い。第2の送風口322bは、第2の送風管321dと接続している。第2の送風口322bは、X軸方向において、第3の送風口322c及び第4の送風口322dよりもX軸マイナス方向に配置されている。第2の送風口322bは、例えばX軸プラス方向に向いた状態で第2の送風管321dに接続されている。これにより、第2の送風口322bは、X軸プラス方向に向けて風を吹き出すことができる。
第3の送風口322cは、Y軸方向に沿った開口である。開口のY軸方向長さは、例えばプレート60の短辺の長さよりも長い。第3の送風口322cは、第3の送風管321eと接続している。第3の送風口322cは、X軸方向において、第1の送風口322a及び第2の送風口322bよりもX軸プラス方向に配置されている。第3の送風口322cは、例えばX軸マイナス方向に向いた状態で第3の送風管321eに接続されている。これにより、第3の送風口322cは、X軸マイナス方向に向けて風を吹き出すことができる。
第4の送風口322dは、Y軸方向に沿った開口である。開口のY軸方向長さは、例えばプレート60の短辺の長さよりも長い。第4の送風口322dは、第4の送風管321fと接続している。第4の送風口322dは、X軸方向において、第1の送風口322a及び第2の送風口322bよりもX軸プラス方向に配置されている。第4の送風口322dは、例えばX軸マイナス方向に向いた状態で第4の送風管321fに接続されている。これにより、第4の送風口322dは、X軸マイナス方向に向けて風を吹き出すことができる。
乾燥機器320において、X軸マイナス側に配置されている第1の送風口322a及び第2の送風口322bと、X軸プラス側に配置されている第3の送風口322c及び第4の送風口322dとの間の空間は、乾燥位置P5である。プレート60は、乾燥位置P5において乾燥される。例えば、プレート60は、乾燥位置P5において直立状態に支持されて乾燥される。例えば、プレート60は、乾燥位置P5において、ウェルの開口がX軸マイナス方向へ向いた状態に支持される。送風口322は、乾燥位置P5に支持されたプレート60に対して、プレート60の両側から送風する。一例として、第1の送風口322a及び第2の送風口322bは、プレート60のX軸マイナス側からX軸プラス方向へ向けて送風し、第3の送風口322c及び第4の送風口322dは、プレート60のX軸プラス側からX軸マイナス方向へ向けて送風する。これにより、プレート60は、X軸マイナス側とX軸プラス側の両面、すなわちX軸マイナス側の部位とX軸プラス側の部位とを含むプレート全体を、効果的に乾燥されることが可能である。
なお、送風口322は、X軸マイナス側に第1の送風口322a及び第2の送風口322bのみを有し、X軸プラス側の第3の送風口322c及び第4の送風口322dを省略した構成としてもよい。
搬送機器330は、プレート支持部331と、駆動部332とを備えている。プレート支持部331は、プレート60を支持する部材である。駆動部332は、プレート支持部331を駆動する。一例として、駆動部332は、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6との間でプレート支持部331を駆動する。このように、搬送機器330は、プレート60を搬送するための搬送ラインである。
制御機器340は、洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330それぞれの動作を制御する。制御機器340による制御の詳細については、図5から図8を参照して後述する。
収容機器350は、洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330を収容する。収容機器350は、容器351と、扉352とを備えている。
容器351は、洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330を収容するための空間を形成する。容器351は、例えば箱型の形状を有する筐体である。洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330はいずれも、容器351により形成された内部空間に配置される。容器351は、開口351aと、排水口351bとを有している。
開口351aは、プレート60を容器351外部から容器351内部へ入れたり、プレート60を容器351内部から容器351外部へ出したりするための出入り口である。搬送装置50は、分注装置20から受け取ったプレート60を搬送機器330が有するプレート支持部331へ受け渡す場合や、搬送機器330が有するプレート支持部331により支持されたプレート60を受け取る場合に、開口351aを経由する。
排水口351bは、容器351内部の廃液を容器351外部へ排出するための開口である。洗浄機器310においてプレート60の洗浄に用いられた後の洗浄液は、廃液である。この廃液は、排水口351bを通って容器351外部へ排出される。
扉352は、開口351aを開けた状態である開状態と、開口351aを閉じた状態である閉状態とを取り得る。搬送装置50が分注装置20から受け取ったプレート60を搬送機器330が有するプレート支持部331へ受け渡す場合や、搬送機器330が有するプレート支持部331により支持されたプレート60を搬送装置50が受け取る場合は、扉352は、開状態にある。洗浄機器310がプレート60の洗浄を行っている場合や、乾燥機器320がプレート60の乾燥を行っている場合は、扉352は、閉状態にある。これにより、不活性ガスを有効に循環再利用することが可能となり、不活性ガスの使用量を減らすことができる。また、不活性ガスが容器351の内部空間から容器351の外部空間へ排出されることを抑制することができる。
なお、収容機器350内部の乾燥機器320の近傍には、送風口322から吹き出した不活性ガスを排気するための排気処理ユニット370が設置されてもよい。例えば、排気処理ユニット370(循環機構)は、排気中に含まれるゴミや異物を濾過し除去するためのフィルターを備えると共に、フィルターを通過後の排気すなわちきれいな不活性ガスを送風部321へ還流(循環)させるように構成される。
廃液収集機器360は、排水管361と、廃液貯蔵部362とを備えている。
排水管361は、排水口351bと廃液貯蔵部362とを接続する。一例として、排水管361は、容器351内部から排水口351bを介して排出された廃液を廃液貯蔵部362まで導くための管である。
廃液貯蔵部362は、排水管361により導かれた廃液を溜める容器である。廃液貯蔵部362は、例えば槽である。廃液貯蔵部362は、洗浄・乾燥装置30に対して交換可能に構成されている。
洗浄機器310は、乾燥機器320の下方に配置されている。洗浄機器310は、Z軸方向において乾燥機器320よりもZ軸マイナス側に配置されている。
洗浄液ノズル312は、送風口322の下方に配置されている。洗浄液ノズル312は、Z軸方向において送風口322よりもZ軸マイナス側に配置されている。
洗浄液供給部311は、送風部321の下方に配置されている。洗浄液供給部311は、Z軸方向において送風部321よりもZ軸マイナス側に配置されている。
洗浄機器310は、例えば、分注装置20の搬送機器210が配置されている高さよりも下方に配置されている。洗浄機器310は、例えば、Z軸方向において、分注装置20の搬送機器210が配置されている高さよりもZ軸マイナス側に配置されている。
洗浄機器310は、例えば、検出装置40の載置機器420が配置されている高さよりも下方に配置されている。洗浄機器310は、例えば、Z軸方向において、検出装置40の載置機器420が配置されている高さよりもZ軸マイナス側に配置されている。
乾燥機器320は、洗浄機器310の上方に配置されている。乾燥機器320は、Z軸方向において洗浄機器310よりもZ軸プラス側に配置されている。
送風口322は、洗浄液ノズル312の上方に配置されている。送風口322は、Z軸方向において洗浄液ノズル312よりもZ軸プラス側に配置されている。
送風部321は、洗浄液供給部311の上方に配置されている。送風部321は、Z軸方向において洗浄液供給部311よりもZ軸プラス側に配置されている。
乾燥機器320は、例えば、分注装置20の搬送機器210が配置されている高さよりも下方に配置されている。乾燥機器320は、例えば、Z軸方向において、分注装置20の搬送機器210が配置されている高さよりもZ軸マイナス側に配置されている。
乾燥機器320は、例えば、検出装置40の載置機器420が配置されている高さよりも下方に配置されている。乾燥機器320は、例えば、Z軸方向において、検出装置40の載置機器420が配置されている高さよりもZ軸マイナス側に配置されている。
分注後に分注装置20の受渡位置P3へ搬送されたプレート60は、搬送装置50のロボットアーム(不図示)によって把持され、洗浄・乾燥装置30へ受け渡される。このとき、搬送装置50のロボットアーム(回転動作部)は、分注装置20のプレート支持部211上に載置されているプレート60を水平状態で掴み取り、把持したプレート60を90°回転させて直立状態としてから、受渡位置P4において、洗浄・乾燥装置30の搬送機器330のプレート支持部331に当該直立状態のプレート60をセットする。例えば、プレート60は、水平状態からY軸を回転軸として時計回り又は反時計回りに90°回転して、直立状態とされる。
洗浄・乾燥装置30は、搬送機器330のプレート支持部331にセットされた直立状態のプレート60を、まず洗浄機器310の洗浄位置P6まで鉛直方向下方に(Z軸マイナス方向に)搬送して洗浄機器310において洗浄し、次に乾燥機器320の乾燥位置P5まで鉛直方向上方に(Z軸プラス方向に)搬送して乾燥機器320において乾燥する。プレート60は下方に搬送される際に一旦乾燥機器320を通過することになるが、この時には乾燥機器320は作動させない。プレート60は、搬送機器330によって直立状態に保持されたまま順次上記のように洗浄と乾燥を施され、その後、搬送機器330により洗浄・乾燥装置30の受渡位置P4へと搬送される。
図5は、制御機器340による洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330に対する制御を説明するための図である。
図5(a)は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、搬送機器330と、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6とのそれぞれの位置関係を模式的に示した図である。図5(a)において、洗浄機器310は、乾燥機器320の下方(Z軸マイナス側)に位置している。洗浄機器310は、その内部に洗浄位置P6を含んでいる。前述したように、洗浄位置P6は、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xと、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pとの間の空間である。洗浄位置P6は、プレート60が洗浄機器310内で洗浄される位置である。乾燥機器320は、その内部に乾燥位置P5を含んでいる。前述したように、乾燥位置P5は、第1の送風口322a及び第2の送風口322bと、第3の送風口322c及び第4の送風口322dとの間の空間である。乾燥位置P5は、プレート60が乾燥機器320内で乾燥される位置である。よって、洗浄位置P6は、乾燥位置P5の下方(Z軸マイナス側)に位置している。受渡位置P4は、搬送装置50が洗浄・乾燥装置30の搬送機器330との間でプレート60の受け渡しと受け取りを行う位置である。受渡位置P4は、乾燥位置P5の上方(Z軸プラス側)に位置している。このように、受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6は、上方から下方へ受渡位置P4、乾燥位置P5、洗浄位置P6の順に位置している。受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6は、Z軸に沿って一列に並んでいる。搬送機器330は、受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6それぞれにプレート60を搬送可能なように配置されている。前述したように、搬送機器330は、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6との間でプレート60を搬送する。
図5(b)は、プレート60が受渡位置P4にある状態を模式的に示している。プレート60は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時と、洗浄・乾燥後に洗浄・乾燥装置30の搬送機器330から搬送装置50へ受け渡される時に、受渡位置P4に位置する。受渡位置P4において、プレート60は、例えば直立状態に支持される。
図5(c)は、プレート60が乾燥位置P5にある状態を模式的に示している。乾燥位置P5は、搬送機器330によってプレート60が受渡位置P4と洗浄位置P6との間を移動する場合に経由する位置である。プレート60は、乾燥機器320において乾燥が施されている間に、乾燥位置P5に位置する。乾燥位置P5において、プレート60は、例えば直立状態に支持される。
図5(d)は、プレート60が洗浄位置P6にある状態を模式的に示している。洗浄位置P6は、搬送機器330によってプレート60が受渡位置P4から乾燥位置P5を経由して到着する位置である。プレート60は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、洗浄位置P6に位置する。洗浄位置P6において、プレート60は、例えば直立状態に支持される。
制御機器340は、プレート60が分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡されて、図5(b)の受渡位置P4にある状態において洗浄処理及び乾燥処理に関する制御を開始する。
まず、制御機器340は、プレート60を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、受渡位置P4にあるプレート60を、受渡位置P4から乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6まで搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、受渡位置P4にあるプレート60を、受渡位置P4から乾燥位置P5で停止することなく洗浄位置P6まで搬送するよう制御機器340を制御する。また、制御機器340は、プレート60が乾燥位置P5を通過する際に乾燥機器320が乾燥動作を行わないよう乾燥機器320を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を受渡位置P4から乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6まで搬送する。制御機器340の制御に応じて、乾燥機器320は、搬送機器330によりプレート60が受渡位置P4から乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6まで搬送する間において乾燥動作の停止状態を維持する。これにより、プレート60は、搬送機器330によって、受渡位置P4から乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6まで搬送される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、受渡位置P4から乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6まで搬送機器330により搬送される。乾燥機器320は、プレート60が乾燥機器320を通過するときにプレート60に対する乾燥処理を行わない。乾燥機器320は、プレート60が乾燥位置P5を通過するときにプレート60に対する乾燥処理は行わない。こうして、プレート60の位置は、図5(b)に示された受渡位置P4にある状態から、図5(c)に示された乾燥位置P5にある状態を経由して、図5(d)に示された洗浄位置P6にある状態へと遷移する。
次に、制御機器340は、プレート60を洗浄するよう洗浄機器310を制御する。また、制御機器340は、洗浄機器310の洗浄動作中にプレート60を洗浄位置P6に停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を洗浄位置P6に保持し、洗浄機器310は、プレート60を洗浄する。これにより、プレート60は、洗浄位置P6において洗浄機器310によって洗浄される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、洗浄位置P6において洗浄機器310によって洗浄される。この時点において、プレート60の位置は、図5(d)に示された洗浄位置P6にある状態を維持している。
次に、プレート60の洗浄が完了すると、制御機器340は、プレート60を上方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、洗浄位置P6にあるプレート60を、洗浄位置P6から乾燥位置P5まで搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を洗浄位置P6から乾燥位置P5まで搬送する。これにより、プレート60は、搬送機器330によって、洗浄位置P6から乾燥位置P5まで搬送される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、洗浄位置P6から乾燥位置P5まで搬送される。こうして、プレート60の位置は、図5(d)に示された洗浄位置P6にある状態から、図5(c)に示された乾燥位置P5にある状態へと遷移する。
次に、制御機器340は、プレート60を乾燥するよう乾燥機器320を制御する。また、制御機器340は、乾燥機器320の乾燥動作中にプレート60を乾燥位置P5に停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を乾燥位置P5に保持し、乾燥機器320は、プレート60を乾燥する。これにより、プレート60は、乾燥位置P5において乾燥機器320によって乾燥される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、乾燥位置P5において乾燥機器320によって乾燥される。この時点において、プレート60の位置は、図5(c)に示された乾燥位置P5にある状態を維持している。
次に、プレート60の乾燥が完了すると、制御機器340は、プレート60を上方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、乾燥位置P5にあるプレート60を、乾燥位置P5から受渡位置P4まで搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を乾燥位置P5から受渡位置P4まで搬送する。これにより、プレート60は、搬送機器330によって、乾燥位置P5から受渡位置P4まで搬送される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、乾燥位置P5から受渡位置P4まで搬送される。こうして、プレート60の位置は、図5(c)に示された乾燥位置P5にある状態から、図5(b)に示された受渡位置P4にある状態へと遷移する。
洗浄処理及び乾燥処理されて受渡位置P4へと戻ったプレート60は、搬送装置50に受け取られて、検出装置40へ搬送される。
図6は、制御機器340による洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330に対する制御の第1変形例を説明するための図である。
図6(a)は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、搬送機器330と、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6とのそれぞれの位置関係を模式的に示した図である。
洗浄機器310は、乾燥機器320の下方(Z軸マイナス側)に位置している。洗浄機器310は、その内部に洗浄位置P6を含んでいる。前述したように、洗浄位置P6は、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xと、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pとの間の空間である。洗浄位置P6は、第1洗浄位置P6aと、第2洗浄位置P6bとを含む。第1洗浄位置P6aは、洗浄位置P6のうちX軸マイナス側の空間である。第2洗浄位置P6bは、洗浄位置P6のうちX軸プラス側の空間である。第1洗浄位置P6aは、プレート60が洗浄機器310内で洗浄される位置である。
乾燥機器320は、その内部に乾燥位置P5を含んでいる。前述したように、乾燥位置P5は、第1の送風口322a及び第2の送風口322bと、第3の送風口322c及び第4の送風口322dとの間の空間である。乾燥位置P5は、第1乾燥位置P5aと、第2乾燥位置P5bとを含む。第1乾燥位置P5aは、乾燥位置P5のうちX軸マイナス側の空間である。第2乾燥位置P5bは、乾燥位置P5のうちX軸プラス側の空間である。第1乾燥位置P5aは、プレート60が受渡位置P4から洗浄位置P6へ搬送される途中に通過する位置である。第2乾燥位置P5bは、プレート60が乾燥機器320内で乾燥される位置である。
受渡位置P4は、搬送装置50が洗浄・乾燥装置30の搬送機器330との間でプレート60の受け渡しと受け取りを行う位置である。受渡位置P4は、第1受渡位置P4aと、第2受渡位置P4bとを含む。第1受渡位置P4aは、受渡位置P4のうちX軸マイナス側の空間である。第2受渡位置P4bは、受渡位置P4のうちX軸プラス側の空間である。第1受渡位置P4aは、搬送装置50が分注後のプレート60を洗浄・乾燥装置30の搬送機器330に受け渡す位置である。第2受渡位置P4bは、搬送装置50が洗浄・乾燥後のプレート60を受け取るためにプレート60が搬送される位置である。
洗浄位置P6は、乾燥位置P5の下方(Z軸マイナス側)に位置している。受渡位置P4は、乾燥位置P5の上方(Z軸プラス側)に位置している。受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6は、上方から下方へ受渡位置P4、乾燥位置P5、洗浄位置P6の順に位置している。受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6は、Z軸に沿って一列に並んでいる。第1受渡位置P4a、第1乾燥位置P5a及び第1洗浄位置P6aは、Z軸に沿って一列に並んでいる。第2受渡位置P4b、第2乾燥位置P5b及び第2洗浄位置P6bは、Z軸に沿って一列に並んでいる。
搬送機器330は、受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6それぞれにプレート60を搬送可能なように配置されている。前述したように、搬送機器330は、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6との間でプレート60を搬送する。一例として、搬送機器330は、プレート60を、第1受渡位置P4aから順次、第1乾燥位置P5a、第1洗浄位置P6a、第2洗浄位置P6b及び第2乾燥位置P5bを経由して、第2受渡位置P4bまで搬送する。搬送機器330は、プレート支持部331を2つ有している。搬送機器330の駆動部332は、2つのプレート支持部331を独立に駆動することが可能に構成されている。搬送機器330は、2つのプレート支持部331により、2枚のプレート60を並列で搬送することが可能である。
第1プレート60−1、第2プレート60−2及び第3プレート60−3を例に挙げて説明する。
第1プレート60−1は、第1プレート60−1、第2プレート60−2及び第3プレート60−3のうち、洗浄機器310による洗浄処理が最も早く行われるプレートである。第1プレート60−1は、第1プレート60−1、第2プレート60−2及び第3プレート60−3のうち、乾燥機器320による乾燥処理が最も早く行われるプレートである。第1プレート60−1は、第1プレート60−1、第2プレート60−2及び第3プレート60−3のうち、洗浄機器310による洗浄処理及び乾燥機器320による乾燥処理が最も早く行われるプレートである。第1プレート60−1は、洗浄機器310による洗浄処理及び乾燥機器320による乾燥処理が時間的に一番初めに行われるプレートである。
第2プレート60−2は、洗浄機器310による洗浄処理が第1プレート60−1の後に行われるプレートである。第2プレート60−2は、乾燥機器320による乾燥処理が第1プレート60−1の後に行われるプレートである。第2プレート60−2は、洗浄機器310による洗浄処理及び乾燥機器320による乾燥処理が第1プレート60−1の後に行われるプレートである。
第3プレート60−3は、洗浄機器310による洗浄処理が第2プレート60−2の後に行われるプレートである。第3プレート60−3は、乾燥機器320による乾燥処理が第2プレート60−2の後に行われるプレートである。第3プレート60−3は、洗浄機器310による洗浄処理及び乾燥機器320による乾燥処理が第2プレート60−2の後に行われるプレートである。
図6(b)は、第1プレート60−1が第1受渡位置P4aにある状態を示している。第1プレート60−1は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時に、第1受渡位置P4aに位置する。第1受渡位置P4aにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。
図6(c)は、第1プレート60−1が第1乾燥位置P5aにある状態を示している。第1プレート60−1は、搬送機器330によって第1受渡位置P4aから第1洗浄位置P6aへ搬送されていく途中に、第1乾燥位置P5aに位置する。第1乾燥位置P5aにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。
図6(d)は、第1プレート60−1が第1洗浄位置P6aにある状態を示している。第1プレート60−1は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、第1洗浄位置P6aに位置する。第1洗浄位置P6aにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。
図6(e)は、第1プレート60−1が第2洗浄位置P6bにあり、第2プレート60−2が第1受渡位置P4aにある状態を示している。第1プレート60−1は、洗浄後に搬送機器330によって第1洗浄位置P6aから搬送されて、第2洗浄位置P6bに位置する。第2洗浄位置P6bにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時に、第1受渡位置P4aに位置する。第1受渡位置P4aにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。
図6(f)は、第1プレート60−1が第2乾燥位置P5bにあり、第2プレート60−2が第1乾燥位置P5aにある状態を示している。第2プレート60−2は、搬送機器330によって第1受渡位置P4aから第1洗浄位置P6aへ搬送されていく途中に、第1乾燥位置P5aに位置する。第2プレート60−2が第1乾燥位置P5aに位置する際、第1プレート60−1は、第2乾燥位置P5bに位置する。第2乾燥位置P5bにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。第1乾燥位置P5aにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。
図6(g)は、第1プレート60−1が第2乾燥位置P5bにあり、第2プレート60−2が第1洗浄位置P6aにある状態を示している。第1プレート60−1は、乾燥機器320において乾燥を施されている間に、第2乾燥位置P5bに位置する。第2乾燥位置P5bにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、第1洗浄位置P6aに位置する。第1洗浄位置P6aにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。
図6(h)は、第1プレート60−1が第2受渡位置P4bにあり、第2プレート60−2が第2洗浄位置P6bにあり、第3プレート60−3が第1受渡位置P4aにある状態を示している。第1プレート60−1は、洗浄・乾燥後に洗浄・乾燥装置30の搬送機器330から搬送装置50へ受け渡される時に、第2受渡位置P4bに位置する。第2受渡位置P4bにおいて、プレート60は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、洗浄後に搬送機器330によって第1洗浄位置P6aから搬送されて、第2洗浄位置P6bに位置する。第2洗浄位置P6bにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。第3プレート60−3は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時に、第1受渡位置P4aに位置する。第1受渡位置P4aにおいて、第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持される。
制御機器340は、第1プレート60−1が分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡されて、図6(b)の第1受渡位置P4aにある状態において洗浄処理及び乾燥処理に関する制御を開始する。
まず、制御機器340は、第1プレート60−1を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第1受渡位置P4aにある第1プレート60−1を、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第1受渡位置P4aにある第1プレート60−1を、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aで停止することなく第1洗浄位置P6aまで搬送するよう搬送機器330を制御する。また、制御機器340は、第1プレート60−1が第1乾燥位置P5aを通過する際に乾燥機器320が乾燥動作を行わないよう乾燥機器320を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送する。制御機器340の制御に応じて、乾燥機器320は、搬送機器330により第1プレート60−1が第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送する間において乾燥動作の停止状態を維持する。これにより、第1プレート60−1は、搬送機器330によって、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送される。乾燥機器320は、第1プレート60−1が乾燥機器320を通過するときに第1プレート60−1に対する乾燥処理を行わない。乾燥機器320は、第1プレート60−1が第1乾燥位置P5aを通過するときに第1プレート60−1に対する乾燥処理を行わない。こうして、第1プレート60−1の位置は、図6(b)に示された第1受渡位置P4aにある状態から、図6(c)に示された第1乾燥位置P5aにある状態を経由して、図6(d)に示された第1洗浄位置P6aにある状態へと遷移する。
次に、制御機器340は、第1プレート60−1を洗浄するよう洗浄機器310を制御する。また、制御機器340は、洗浄機器310の洗浄動作中に第1プレート60−1を第1洗浄位置P6aに停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第1洗浄位置P6aに保持し、洗浄機器310は、第1プレート60−1を洗浄する。これにより、第1プレート60−1は、第1洗浄位置P6aにおいて洗浄機器310によって洗浄される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第1洗浄位置P6aにおいて洗浄機器310によって洗浄される。この時点において、第1プレート60−1の位置は、図6(d)に示された第1洗浄位置P6aにある状態を維持している。
次に、第1プレート60−1の洗浄が完了すると、制御機器340は、第1プレート60−1を第2方向に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第1洗浄位置P6aにある第1プレート60−1を、第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送する。これにより、第1プレート60−1は、搬送機器330によって、第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送される。また、搬送機器330は、分注後の第2プレート60−2を、第2受渡位置P4aにおいて搬送装置50から受け取る。こうして、第1プレート60−1及び第2プレート60−2の位置は、図6(e)に示されるように、第1プレート60−1が第2洗浄位置P6bにあり、第2プレート60−2が第1受渡位置P4aにある状態となる。
なお、洗浄機器310は、第2洗浄位置P6bへ搬送された第1プレート60−1に対して洗浄処理を行うようにしてもよい。例えば、洗浄機器310は、第1洗浄位置P6aにおいてのみ第1プレート60−1に対して洗浄処理を行ってもよいし、第2洗浄位置P6bにおいてのみ第1プレート60−1に対して洗浄処理をおこなってもよいし、第1洗浄位置P6aと第2洗浄位置P6bの両方において第1プレート60−1に対して洗浄処理を行ってもよい。第1洗浄位置P6aと第2洗浄位置P6bの両方において第1プレート60−1に対して洗浄処理を行う場合、第1プレート60−1が第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまで移動する間にも洗浄処理を行うようにしてもよい。
次に、制御機器340は、第1プレート60−1を上方に搬送し、第2プレート60−2を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340は、第1プレート60−1を上方に搬送するとともに第2プレート60−2を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第2洗浄位置P6bにある第1プレート60−1を第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送するとともに、第1受渡位置P4aにある第2プレート60−2を第1受渡位置P4aから第1洗浄位置P6aまで搬送するよう、搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送する。これにより、第1プレート60−1は、搬送機器330によって、第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送される。
また、制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第1受渡位置P4aから第1洗浄位置P6aまで搬送する。第1プレート60−1が第2乾燥位置P5bまで搬送された時点において、第2プレート60−2は、図6(f)に示されるように、目的地である第1洗浄位置P6aまでの行程の途中の、第1乾燥位置P5aにある。言い換えると、第2プレート60−2が目的地の第1洗浄位置P6aに到達する前に、第1プレート60−1は目的地の第2乾燥位置P5bに到達している。制御機器340は、第2プレート60−2が第1乾燥位置P5aを通過する際に乾燥機器320が乾燥動作を行わないよう、乾燥機器320を制御する。制御機器340の制御に応じて、乾燥機器320は、乾燥動作の停止状態を維持する。これにより、既に第1プレート60−1は目的地である第2乾燥位置P5bに到達しているが、第2プレート60−2が第1乾燥位置P5aを通過する際に、乾燥機器320の乾燥動作は行われない。すなわち、第1プレート60−1の乾燥は、一時的に待機される。第2プレート60−2は、搬送機器330によって更に下方に搬送され、図6(g)に示されるように、最終的に第1洗浄位置P6aに到達する。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第1受渡位置P4aから第1洗浄位置P6aまで搬送される。なお、第2プレート60−2が第1洗浄位置P6aに到達する前に、既に第2乾燥位置P5bに到達している第1プレート60−1に対する乾燥処理を開始するようにしてもよい。例えば、第2プレート60−2が第1乾燥位置P5aを完全に通過し終えた後であって第1洗浄位置P6aに到達する前に、制御機器340が、乾燥機器320に対して、第1プレート60−1を乾燥する制御を開始するようにしてもよい。
こうして、第1プレート60−1及び第2プレート60−2の位置は、図6(e)に示された状態から、図6(f)に示された状態を経由して、図6(g)に示された状態へと遷移する。
次に、制御機器340は、第1プレート60−1を乾燥するよう乾燥機器320を制御するとともに第2プレート60−2を洗浄するよう洗浄機器310を制御する。また、制御機器340は、乾燥機器320の乾燥動作中に第1プレート60−1を第2乾燥位置P5bに停止させ、洗浄機器310の洗浄動作中に第2プレート60−2を第1洗浄位置P6aに停止させておくよう、搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第2乾燥位置P5bに保持し、乾燥機器320は、第1プレート60−1を乾燥する。これにより、第1プレート60−1は、第2乾燥位置P5bにおいて乾燥機器320によって乾燥される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第2乾燥位置P5bにおいて乾燥機器320によって乾燥される。また、制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第1洗浄位置P6aに保持し、洗浄機器310は、第2プレート60−2を洗浄する。これにより、第2プレート60−2は、第1洗浄位置P6aにおいて洗浄機器310によって洗浄される。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第1洗浄位置P6aにおいて洗浄機器310によって洗浄される。この時点において、第1プレート60−1及び第2プレート60−2の位置は、図6(g)に示された状態を維持している。
次に、第1プレート60−1の乾燥及び第2プレート60−2の洗浄が完了すると、制御機器340は、第1プレート60−1を上方に搬送するとともに第2プレート60−2をプラスX軸方向に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第2乾燥位置P5bにある第1プレート60−1を第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで上方に搬送するとともに、第1洗浄位置P6aにある第2プレート60−2を第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送するよう、搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで搬送する。これにより、第1プレート60−1は、搬送機器330によって、第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで搬送される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで搬送される。また、制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送する。これにより、第2プレート60−2は、搬送機器330によって、第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送される。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第1洗浄位置P6aから第2洗浄位置P6bまでプラスX軸方向に搬送される。また、搬送機器330は、分注後の第3プレート60−3を、第1受渡位置P4aにおいて搬送装置50から受け取る。こうして、第1プレート60−1、第2プレート60−2及び第3プレート60−3の位置は、図6(h)に示された状態となる。
洗浄・乾燥されて第2受渡位置P4bへ搬送された第1プレート60−1は、搬送装置50に受け取られて、検出装置40へ搬送される。以降、第2プレート60−2及び第3プレート60−3に対して、第1プレート60−1及び第2プレート60−2と同様の動作が行われる。
図7は、制御機器340による洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330に対する制御の第2変形例を説明するための図である。
図7(a)は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、搬送機器330と、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6とのそれぞれの位置関係を示している。
洗浄機器310は、乾燥機器320の下方(Z軸マイナス側)に位置している。洗浄機器310は、その内部に洗浄位置P6を含んでいる。前述したように、洗浄位置P6は、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xと、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pとの間の空間である。洗浄位置P6は、第1洗浄位置P6aと、第2洗浄位置P6bとを含む。第1洗浄位置P6aは、洗浄位置P6のうちX軸マイナス側の空間である。第2洗浄位置P6bは、洗浄位置P6のうちX軸プラス側の空間である。第1洗浄位置P6aは、第1搬送ラインにおいてプレート60が洗浄される位置である。第2洗浄位置P6bは、第2搬送ラインにおいてプレート60が洗浄される位置である。
乾燥機器320は、その内部に乾燥位置P5を含んでいる。前述したように、乾燥位置P5は、第1の送風口322a及び第2の送風口322bと、第3の送風口322c及び第4の送風口322dとの間の空間である。乾燥位置P5は、第1乾燥位置P5aと、第2乾燥位置P5bとを含む。第1乾燥位置P5aは、乾燥位置P5のうちX軸マイナス側の空間である。第2乾燥位置P5bは、乾燥位置P5のうちX軸プラス側の空間である。第1乾燥位置P5aは、第1搬送ラインにおいてプレート60が乾燥される位置である。第2乾燥位置P5bは、第2搬送ラインにおいてプレート60が乾燥される位置である。
受渡位置P4は、搬送装置50が洗浄・乾燥装置30の搬送機器330との間でプレート60の受け渡しと受け取りを行う位置である。受渡位置P4は、第1受渡位置P4aと、第2受渡位置P4bとを含む。第1受渡位置P4aは、受渡位置P4のうちX軸マイナス側の空間である。第2受渡位置P4bは、受渡位置P4のうちX軸プラス側の空間である。第1受渡位置P4aは、第1搬送ラインにおいて搬送装置50がプレート60の受け渡しと受け取りを行う位置である。第2受渡位置P4bは、第2搬送ラインにおいて搬送装置50がプレート60の受け渡しと受け取りを行う位置である。
洗浄位置P6は、乾燥位置P5の下方(Z軸マイナス側)に位置している。受渡位置P4は、乾燥位置P5の上方(Z軸プラス側)に位置している。第1搬送ラインにおいて、第1受渡位置P4a、第1乾燥位置P5a及び第1洗浄位置P6aは、上方から下方へ第1受渡位置P4a、第1乾燥位置P5a、第1洗浄位置P6aの順に位置している。第1受渡位置P4a、第1乾燥位置P5a及び第1洗浄位置P6aは、Z軸に沿って一列に並んでいる。第2搬送ラインにおいて、第2受渡位置P4b、第2乾燥位置P5b及び第2洗浄位置P6bは、上方から下方へ第2受渡位置P4b、第2乾燥位置P5b、第2洗浄位置P6bの順に位置している。第2受渡位置P4b、第2乾燥位置P5b及び第2洗浄位置P6bは、Z軸に沿って一列に並んでいる。
搬送機器330は、受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6を含むように配置されている。前述したように、搬送機器330は、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6との間でプレート60を搬送する。より詳しくは、搬送機器330は、第1搬送ラインにおいて、プレート60を、第1受渡位置P4aと、第1乾燥位置P5aと、第1洗浄位置P6aとの間で搬送する。また、搬送機器330は、第2搬送ラインにおいて、プレート60を、第2受渡位置P4bと、第2乾燥位置P5bと、第2洗浄位置P6bとの間で搬送する。搬送機器330は、第1搬送ラインと第2搬送ラインにおいて、プレート支持部331をそれぞれ1つ有している。搬送機器330の駆動部332は、2つのプレート支持部331を独立に駆動することが可能に構成されている。搬送機器330は、第1搬送ラインと第2搬送ラインの2つのプレート支持部331により、2枚のプレート60を同時に搬送することが可能である。
図7(b)は、第1搬送ラインにおいて第1プレート60−1が第1乾燥位置P5aにあり、第2搬送ラインにおいて第2プレート60−2が第2洗浄位置P6bにある状態を示している。第1プレート60−1は、乾燥機器320において乾燥を施されている間に、第1乾燥位置P5aに位置する。第1乾燥位置P5aにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、第2洗浄位置P6bに位置する。第2洗浄位置P6bにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。
図7(c)は、第1搬送ラインにおいて第1プレート60−1が第1受渡位置P4aにあり、第2搬送ラインにおいて第2プレート60−2が第2乾燥位置P5bにある状態を示している。第1プレート60−1は、乾燥後に搬送機器330によって第1乾燥位置P5aから搬送されて、第1受渡位置P4aに位置する。第1受渡位置P4aにおいて、第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、洗浄後に搬送機器330によって第2洗浄位置P6bから搬送されて、第2乾燥位置P5bに位置する。第2乾燥位置P5bにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。
図7(d)は、第1搬送ラインにおいて第3プレート60−3が第1受渡位置P4aにあり、第2搬送ラインにおいて第2プレート60−2が第2乾燥位置P5bにある状態を示している。第3プレート60−3は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時に、第1受渡位置P4aに位置する。第1受渡位置P4aにおいて、第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持される。第3プレート60−3が第1受渡位置P4aに位置する際、第2プレート60−2は、第2乾燥位置P5bに位置する。
図7(e)は、第1搬送ラインにおいて第3プレート60−3が第1洗浄位置P6aにあり、第2搬送ラインにおいて第2プレート60−2が第2乾燥位置P5bにある状態を示している。第3プレート60−3は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、第1洗浄位置P6aに位置する。第1洗浄位置P6aにおいて、第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、乾燥機器320において乾燥を施されている間に、第2乾燥位置P5bに位置する。
図7(f)は、第1搬送ラインにおいて第3プレート60−3が第1乾燥位置P5aにあり、第2搬送ラインにおいて第2プレート60−2が第2受渡位置P4bにある状態を示している。第3プレート60−3は、洗浄後に搬送機器330によって第1洗浄位置P6aから搬送されて、第1乾燥位置P5aに位置する。第1乾燥位置P5aにおいて、第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持される。第2プレート60−2は、乾燥後に搬送機器330によって第2乾燥位置P5bから搬送されて、第2受渡位置P4bに位置する。第2受渡位置P4bにおいて、第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持される。
図7(g)は、第1搬送ラインにおいて第3プレート60−3が第1乾燥位置P5aにあり、第2搬送ラインにおいて第4プレート60−4が第2受渡位置P4bにある状態を示している。第4プレート60−4は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時に、第2受渡位置P4bに位置する。第2受渡位置P4bにおいて、第4プレート60−4は、例えば直立状態に支持される。第4プレート60−4が第2受渡位置P4bに位置する際、第3プレート60−3は、第1乾燥位置P5aに位置する。
図7(h)は、第1搬送ラインにおいて第3プレート60−3が第1乾燥位置P5aにあり、第2搬送ラインにおいて第4プレート60−4が第2洗浄位置P6bにある状態を示している。第3プレート60−3は、乾燥機器320において乾燥を施されている間に、第1乾燥位置P5aに位置する。第4プレート60−4は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、第2洗浄位置P6bに位置する。第2洗浄位置P6bにおいて、第4プレート60−4は、例えば直立状態に支持される。
制御機器340は、図7(b)に示された状態と図7(h)に示された状態との間で制御を繰り返す。便宜上、図7(b)に示された状態から、制御機器340の制御を説明する。
まず、制御機器340は、第1乾燥位置P5aにある第1プレート60−1を乾燥するよう乾燥機器320を制御する。また、制御機器340は、乾燥機器320の乾燥動作中に第1プレート60−1を第1乾燥位置P5aに停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第1乾燥位置P5aに保持し、乾燥機器320は、第1プレート60−1を乾燥する。これにより、第1プレート60−1は、第1乾燥位置P5aにおいて乾燥機器320によって乾燥される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第1乾燥位置P5aにおいて乾燥機器320によって乾燥される。さらに、制御機器340は、第2洗浄位置P6bにある第2プレート60−2を洗浄するよう洗浄機器310を制御する。また、制御機器340は、洗浄機器310の洗浄動作中に第2プレート60−2を第2洗浄位置P6bに停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第2洗浄位置P6bに保持し、洗浄機器310は、第2プレート60−2を洗浄する。これにより、第2プレート60−2は、第2洗浄位置P6bにおいて洗浄機器310によって洗浄される。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第2洗浄位置P6bにおいて洗浄機器310によって洗浄される。この時点において、第1プレート60−1及び第2プレート60−2の位置は、図7(b)に示された状態となっている。
次に、第1プレート60−1の乾燥及び第2プレート60−2の洗浄が完了すると、制御機器340は、第1プレート60−1を上方に搬送し、第2プレート60−2を上方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第1乾燥位置P5aにある第1プレート60−1を、第1乾燥位置P5aから第1受渡位置P4aまで上方に搬送するとともに、第2洗浄位置P6bにある第2プレート60−2を、第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで上方に搬送するよう、搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第1プレート60−1を第1乾燥位置P5aから第1受渡位置P4aまで搬送する。これにより、第1プレート60−1は、搬送機器330によって、第1乾燥位置P5aから第1受渡位置P4aまで搬送される。第1プレート60−1は、例えば直立状態に支持されたまま、第1乾燥位置P5aから第1受渡位置P4aまで搬送される。また、制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送する。これにより、第2プレート60−2は、搬送機器330によって、第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送される。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第2洗浄位置P6bから第2乾燥位置P5bまで搬送される。こうして、第1プレート60−1及び第2プレート60−2の位置は、図7(c)に示された状態に遷移する。
次に、第1受渡位置P4aへ搬送された第1プレート60−1は、搬送装置50に受け取られて、検出装置40へ搬送される。また、第1プレート60−1が搬送装置50に受け取られた後、搬送機器330は、分注後の第3プレート60−3を、第1受渡位置P4aにおいて搬送装置50から受け取る。これにより、第2プレート60−2及び第3プレート60−3の位置は、図7(d)に示された状態となる。
次に、制御機器340は、第3プレート60−3を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第1受渡位置P4aにある第3プレート60−3を、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送するよう搬送機器330を制御する。また、制御機器340は、第3プレート60−3が第1乾燥位置P5aを通過する際に乾燥機器320が乾燥動作を行わないよう乾燥機器320を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第3プレート60−3を第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送し、乾燥機器320は、乾燥動作の停止状態を維持する。これにより、第3プレート60−3は、搬送機器330によって、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送される。第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持されたまま、第1受渡位置P4aから第1乾燥位置P5aを経由して第1洗浄位置P6aまで搬送される。第1乾燥位置P5aを通過する際に、第2プレート60−2及び第3プレート60−3の乾燥は行われない。こうして、第2プレート60−2及び第3プレート60−3の位置は、図7(e)に示された状態に遷移する。
次に、制御機器340は、第2プレート60−2を乾燥するよう乾燥機器320を制御する。また、制御機器340は、乾燥機器320の乾燥動作中に第2プレート60−2を第2乾燥位置P5bに停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第2乾燥位置P5bに保持し、乾燥機器320は、第2プレート60−2を乾燥する。これにより、第2プレート60−2は、第2乾燥位置P5bにおいて乾燥機器320によって乾燥される。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第2乾燥位置P5bにおいて乾燥機器320によって乾燥される。さらに、制御機器340は、第3プレート60−3を洗浄するよう洗浄機器310を制御する。また、制御機器340は、洗浄機器310の洗浄動作中に第3プレート60−3を第1洗浄位置P6aに停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第3プレート60−3を第1洗浄位置P6aに保持し、洗浄機器310は、第3プレート60−3を洗浄する。これにより、第3プレート60−3は、第1洗浄位置P6aにおいて洗浄機器310によって洗浄される。第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持されたまま、第1洗浄位置P6aにおいて洗浄機器310によって洗浄される。この時点において、第2プレート60−2及び第3プレート60−3の位置は、図7(e)に示された状態を維持している。
次に、第2プレート60−2の乾燥及び第3プレート60−3の洗浄が完了すると、制御機器340は、第2プレート60−2を上方に搬送し、第3プレート60−3を上方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第2乾燥位置P5bにある第2プレート60−2を、第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで上方に搬送するとともに、第1洗浄位置P6aにある第3プレート60−3を、第1洗浄位置P6aから第1乾燥位置P5aまで上方に搬送するよう、搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第2プレート60−2を第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで搬送する。これにより、第2プレート60−2は、搬送機器330によって、第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで搬送される。第2プレート60−2は、例えば直立状態に支持されたまま、第2乾燥位置P5bから第2受渡位置P4bまで搬送される。また、制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第3プレート60−3を第1洗浄位置P6aから第1乾燥位置P5aまで搬送する。これにより、第3プレート60−3は、搬送機器330によって、第1洗浄位置P6aから第1乾燥位置P5aまで搬送される。第3プレート60−3は、例えば直立状態に支持されたまま、第1洗浄位置P6aから第1乾燥位置P5aまで搬送される。こうして、第2プレート60−2及び第3プレート60−3の位置は、図7(f)に示された状態に遷移する。
次に、第2受渡位置P4bへ搬送された第2プレート60−2は、搬送装置50に受け取られて、検出装置40へ搬送される。また、第2プレート60−2が搬送装置50に受け取られた後、搬送機器330は、分注後の第4プレート60−4を、第2受渡位置P4bにおいて搬送装置50から受け取る。これにより、第3プレート60−3及び第4プレート60−4の位置は、図7(g)に示された状態となる。
次に、制御機器340は、第4プレート60−4を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、第2受渡位置P4bにある第4プレート60−4を、第2受渡位置P4bから第2乾燥位置P5bを経由して第2洗浄位置P6bまで搬送するよう搬送機器330を制御する。また、制御機器340は、第4プレート60−4が第2乾燥位置P5bを通過する際に乾燥機器320が乾燥動作を行わないよう乾燥機器320を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、第4プレート60−4を第2受渡位置P4bから第2乾燥位置P5bを経由して第2洗浄位置P6bまで搬送し、乾燥機器320は、乾燥動作の停止状態を維持する。これにより、第4プレート60−4は、搬送機器330によって、第2受渡位置P4bから第2乾燥位置P5bを経由して第2洗浄位置P6bまで搬送される。第4プレート60−4は、例えば直立状態に支持されたまま、第2受渡位置P4bから第2乾燥位置P5bを経由して第2洗浄位置P6bまで搬送される。第2乾燥位置P5bを通過する際に、第3プレート60−3及び第4プレート60−4の乾燥は行われない。こうして、第3プレート60−3及び第4プレート60−4の位置は、図7(h)に示された状態に遷移する。
以降、第3プレート60−3及び第4プレート60−4に対して、第1プレート60−1及び第2プレート60−2と同様の動作が行われる。
図8は、制御機器340による洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330に対する制御の第3変形例を説明するための図である。
図8(a)は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、搬送機器330と、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6とのそれぞれの位置関係を示している。
洗浄位置P6は、受渡位置P4の下方(Z軸マイナス側)に位置している。乾燥位置P5は、受渡位置P4の上方(Z軸プラス側)に位置している。洗浄位置P6は、乾燥位置P5の下方(Z軸マイナス側)に位置している。受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6は、上方から下方へ乾燥位置P5、受渡位置P4、洗浄位置P6の順に位置している。受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6は、Z軸に沿って一列に並んでいる。
洗浄機器310は、その内部に洗浄位置P6を含んでいる。前述したように、洗浄位置P6は、第1の洗浄液ノズル312aから第24の洗浄液ノズル312xと、第25の洗浄液ノズル312yから第42の洗浄液ノズル312Pとの間の空間である。洗浄位置P6は、プレート60が洗浄機器310内で洗浄される位置である。乾燥機器320は、その内部に乾燥位置P5を含んでいる。前述したように、乾燥位置P5は、第1の送風口322a及び第2の送風口322bと、第3の送風口322c及び第4の送風口322dとの間の空間である。乾燥位置P5は、プレート60が乾燥機器320内で乾燥される位置である。受渡位置P4は、搬送装置50が洗浄・乾燥装置30の搬送機器330との間でプレート60の受け渡しと受け取りを行う位置である。搬送機器330は、受渡位置P4、乾燥位置P5及び洗浄位置P6を含むように配置されている。前述したように、搬送機器330は、受渡位置P4と、乾燥位置P5と、洗浄位置P6との間でプレート60を搬送する。
図8(b)は、プレート60が受渡位置P4にある状態を示している。プレート60は、分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡される時と、洗浄・乾燥後に洗浄・乾燥装置30の搬送機器330から搬送装置50へ受け渡される時と、搬送機器330によって洗浄位置P6から乾燥位置P5へ搬送されていく途中に、受渡位置P4に位置する。受渡位置P4において、プレート60は、例えば直立状態に支持される。
図8(c)は、プレート60が乾燥位置P5にある状態を示している。プレート60は、乾燥機器320において乾燥を施されている間に、乾燥位置P5に位置する。乾燥位置P5において、プレート60は、例えば直立状態に支持される。
図8(d)は、プレート60が洗浄位置P6にある状態を示している。プレート60は、洗浄機器310において洗浄を施されている間に、洗浄位置P6に位置する。洗浄位置P6において、プレート60は、例えば直立状態に支持される。
制御機器340は、プレート60が分注後に搬送装置50から洗浄・乾燥装置30の搬送機器330へ受け渡されて、図8(b)の受渡位置P4にある状態において制御を開始する。
まず、制御機器340は、プレート60を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、受渡位置P4にあるプレート60を、受渡位置P4から洗浄位置P6まで搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を受渡位置P4から洗浄位置P6まで搬送する。これにより、プレート60は、搬送機器330によって、受渡位置P4から洗浄位置P6まで搬送される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、受渡位置P4から洗浄位置P6まで搬送される。こうして、プレート60の位置は、図8(b)に示された受渡位置P4にある状態から、図8(d)に示された洗浄位置P6にある状態へと遷移する。
次に、制御機器340は、プレート60を洗浄するよう洗浄機器310を制御する。また、制御機器340は、洗浄機器310の洗浄動作中にプレート60を洗浄位置P6に停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を洗浄位置P6に保持し、洗浄機器310は、プレート60を洗浄する。これにより、プレート60は、洗浄位置P6において洗浄機器310によって洗浄される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、洗浄位置P6において洗浄機器310によって洗浄される。この時点において、プレート60の位置は、図8(d)に示された洗浄位置P6にある状態を維持している。
次に、プレート60の洗浄が完了すると、制御機器340は、プレート60を上方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、洗浄位置P6にあるプレート60を、洗浄位置P6から受渡位置P4を経由して乾燥位置P5まで搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を洗浄位置P6から受渡位置P4を経由して乾燥位置P5まで搬送する。これにより、プレート60は、搬送機器330によって、洗浄位置P6から受渡位置P4を経由して乾燥位置P5まで搬送される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、洗浄位置P6から受渡位置P4を経由して乾燥位置P5まで搬送される。こうして、プレート60の位置は、図8(d)に示された洗浄位置P6にある状態から、図8(b)に示された受渡位置P4にある状態を経由して、図8(c)に示された乾燥位置P5にある状態へと遷移する。
次に、制御機器340は、プレート60を乾燥するよう乾燥機器320を制御する。また、制御機器340は、乾燥機器320の乾燥動作中にプレート60を乾燥位置P5に停止させておくよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を乾燥位置P5に保持し、乾燥機器320は、プレート60を乾燥する。これにより、プレート60は、乾燥位置P5において乾燥機器320によって乾燥される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、乾燥位置P5において乾燥機器320によって乾燥される。この時点において、プレート60の位置は、図8(c)に示された乾燥位置P5にある状態を維持している。
次に、プレート60の乾燥が完了すると、制御機器340は、プレート60を下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。一例として、制御機器340は、乾燥位置P5にあるプレート60を、乾燥位置P5から受渡位置P4まで下方に搬送するよう搬送機器330を制御する。制御機器340の制御に応じて、搬送機器330は、プレート60を乾燥位置P5から受渡位置P4まで下方に搬送する。これにより、プレート60は、搬送機器330によって、乾燥位置P5から受渡位置P4まで下方に搬送される。プレート60は、例えば直立状態に支持されたまま、乾燥位置P5から受渡位置P4まで下方に搬送される。こうして、プレート60の位置は、図8(c)に示された乾燥位置P5にある状態から、図8(b)に示された受渡位置P4にある状態へと遷移する。
洗浄・乾燥されて受渡位置P4へと戻ったプレート60は、搬送装置50に受け取られて、検出装置40へ搬送される。
図9は、スクリーニング装置10によるスクリーニング方法を示すフローチャートである。
まず、分注装置20において分注工程が実施される(ステップS901)。例えば、スクリーニング装置10の操作者であるオペレータが、検査対象のプレート60を分注装置20の搬送機器210にセットし、スクリーニング装置10の動作を制御する制御用コンピュータ(不図示)に開始コマンドを入力することによって、分注工程が開始される。分注工程が開始されると、分注装置20は、制御用コンピュータの制御に従って、セットされたプレート60を搬送機器210で分注位置P2まで搬送し、プレート60の各ウェル内へ分注部221のノズルから検体を分注していく。分注後、搬送機器210はプレート60を受渡位置P3へ搬送する。
次に、洗浄・乾燥装置30において洗浄・乾燥工程が実施される(ステップS902)。この工程については後述する。
洗浄・乾燥工程が終わると、次に、検出装置40において検出工程が実施される(ステップS903)。検出装置40は、搬送装置50から洗浄・乾燥工程により洗浄・乾燥されたプレート60を受け取り、制御用コンピュータの制御に従ってプレート60上のバイオチップの測定を行う。一例として、検出装置40は、撮像機器410によってプレート60上の各バイオチップを撮像して、各バイオチップの画像データを生成する。そして、検出装置40は、画像データを解析することによって、バイオチップ上の生体分子と検体に含まれていた標的との親和性を検出する。この検査結果は、例えば、制御用コンピュータ内の記憶部に電子データとして記憶するようにすることができる。
図10は、洗浄・乾燥装置30における洗浄・乾燥工程を示すフローチャートである。図10は、制御機器340が図5に示された制御を行う場合の洗浄・乾燥工程を一例として示している。
まず、搬送装置50が、制御用コンピュータの制御に従ってロボットアームを駆動させることにより、分注装置20の搬送機器210上に水平状態で載置されている分注後のプレート60をロボットアームで掴み取り、把持したプレート60を90°回転させて直立状態とする(ステップS1001)。更に、搬送装置50は、制御用コンピュータの制御に従ってロボットアームを駆動させ、受渡位置P4においてその直立状態のプレート60を洗浄・乾燥装置30の搬送機器330にセットする。
次に、洗浄・乾燥装置30は、制御機器340の制御に従って搬送機器330を駆動させることにより第1搬送工程を実施し、搬送機器330にセットされたプレート60を洗浄機器310の洗浄位置P6まで搬送する(ステップS1002)。この第1搬送工程は、プレート60を、乾燥機器320の乾燥位置P5を通過して洗浄機器310の洗浄位置P6まで下方に搬送する下方搬送工程としてもよい。なお、この時、制御機器340は、プレート60が乾燥機器320の乾燥位置P5を一旦通過する際に洗浄前のプレート60に対して乾燥が行われないよう、乾燥機器320を駆動停止状態に制御する。
次に、洗浄・乾燥装置30は、制御機器340の制御に従って洗浄機器310を駆動させることにより、プレート60に対して洗浄工程を実施する(ステップS1003)。洗浄機器310は、洗浄液ノズル312から洗浄液を霧状にして噴射したり、又は間欠的に噴射したりする等、適宜の方法を用いてプレート60の洗浄を実施する。また、例えば、制御機器340は、洗浄機器310に対して洗浄液の噴射制御を行うのに併せて、プレート60を上下動させるように搬送機器330を制御することによって、洗浄液をプレート60全体に満遍無く行き渡らせて洗浄の残滓が生じないようにしてもよい。
次に、洗浄・乾燥装置30は、制御機器340の制御に従って搬送機器330を駆動させることにより第2搬送工程を実施し、洗浄後のプレート60を乾燥機器320の乾燥位置P5まで上方に搬送する(ステップS1004)。
次に、洗浄・乾燥装置30は、制御機器340の制御に従って乾燥機器320を駆動させることにより、プレート60に対して乾燥工程を実施する(ステップS1005)。乾燥完了後、制御機器340の制御に従って搬送機器330がプレート60を洗浄・乾燥装置30の受渡位置P4へと搬送する。
次に、搬送装置50が、制御用コンピュータの制御に従ってロボットアームを駆動させることにより、乾燥が完了して洗浄・乾燥装置30の搬送機器330により受渡位置P4に保持されているプレート60を直立状態で掴み取り、把持したプレート60を90°回転させて水平状態とする(ステップS1006)。
次に、搬送装置50は、制御用コンピュータの制御に従ってロボットアームを駆動させ、その水平状態のプレート60を検出装置40へ受け渡す(ステップS1007)。
本実施形態の洗浄・乾燥装置30によれば、洗浄機器310と乾燥機器320が上下方向の位置関係に配置されているので、洗浄機器310と乾燥機器320を設置するための空間を有効に利用することができる。
本実施形態の洗浄・乾燥装置30によれば、洗浄機器310と乾燥機器320を設置するための空間を有効に利用することができるとともに、プレートに対する洗浄及び乾燥を効率的に行うことができる。
以上説明した実施形態では、スクリーニング装置10は、洗浄・乾燥装置30を1つだけ備えた構成であったが、複数の洗浄・乾燥装置を備えるようにスクリーニング装置を構成してもよい。一例として、スクリーニング装置は、2つの洗浄・乾燥装置を備えるように構成されてもよい。また、複数の洗浄・乾燥装置を備えるのではなく、複数の洗浄機器を備えるようにスクリーニング装置を構成してもよい。一例として、スクリーニング装置は、2つの洗浄機器を備えるように構成されてもよい。
図11は、本発明の一実施形態に係る、2つの洗浄・乾燥装置を備えるスクリーニング装置11の構成を模式的に示す図である。なお、説明の便宜のため、X軸、Y軸及びZ軸を定める。X軸、Y軸及びZ軸は、直交座標系である。X軸方向及びY軸方向はいずれも、水平方向である。Z軸方向は、鉛直方向である。スクリーニング装置11は、分注装置20と、第1洗浄・乾燥装置31と、第2洗浄・乾燥装置32と、検出装置40と、搬送装置50とを備えている。分注装置20、第1洗浄・乾燥装置31、第2洗浄・乾燥装置32及び検出装置40は、分注装置20、第1洗浄・乾燥装置31、第2洗浄・乾燥装置32、検出装置40の順でX軸方向に沿って配置されている。
スクリーニング装置11は、まず分注装置20においてプレートに対して分注処理を行い、次に第1洗浄・乾燥装置31においてプレートに対して第1の洗浄・乾燥処理を行い、次に第2洗浄・乾燥装置32においてプレートに対して第2の洗浄・乾燥処理を行い、次に検出装置40においてプレートに対して検出処理を行うように構成されている。スクリーニング装置11において、プレートは、第1洗浄・乾燥装置31において第1の洗浄・乾燥処理を施された後、引き続き第2洗浄・乾燥装置32において第2の洗浄・乾燥処理を施される。
スクリーニング装置11において、搬送装置50は、分注処理後のプレートを分注装置20から第1洗浄・乾燥装置31へ搬送し、第1の洗浄・乾燥処理後のプレートを第1洗浄・乾燥装置31から第2洗浄・乾燥装置32へ搬送し、第2の洗浄・乾燥処理後のプレートを第2洗浄・乾燥装置32から検出装置40へ搬送するように構成されている。
スクリーニング装置11において、分注装置20及び検出装置40は、それぞれ、スクリーニング装置10の分注装置20及び検出装置40と同じ構成を有する。また、スクリーニング装置11において、第1洗浄・乾燥装置31及び第2洗浄・乾燥装置32は、いずれも、スクリーニング装置10の洗浄・乾燥装置30と同じ構成を有する。記載の簡略化のため、スクリーニング装置11における分注装置20、第1洗浄・乾燥装置31、第2洗浄・乾燥装置32及び検出装置40の具体的な構成についての説明は省略する。
第1洗浄・乾燥装置31の制御機器340は、プレートに対して第1の洗浄・乾燥処理が施されるよう、第1洗浄・乾燥装置31の洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330それぞれの動作を制御する。第1洗浄・乾燥装置31の制御機器340は、図5に示された制御方法、図6に示された制御方法、図7に示された制御方法及び図8に示された制御方法のうち、いずれの制御方法を用いて制御を行ってもよい。第2洗浄・乾燥装置32の制御機器340は、プレートに対して第2の洗浄・乾燥処理が施されるよう、第2洗浄・乾燥装置32の洗浄機器310、乾燥機器320及び搬送機器330それぞれの動作を制御する。第2洗浄・乾燥装置32の制御機器340は、図5に示された制御方法、図6に示された制御方法、図7に示された制御方法及び図8に示された制御方法のうち、いずれの制御方法を用いて制御を行ってもよい。第1洗浄・乾燥装置31の制御機器340が実施する制御方法と、第2洗浄・乾燥装置32の制御機器340が実施する制御方法とは、同じ制御方法であっても異なる制御方法であってもよい。一例として、第1洗浄・乾燥装置31の制御機器340と第2洗浄・乾燥装置32の制御機器340の両方が、図5に示された制御方法を用いて制御を行ってもよい。別の一例として、第1洗浄・乾燥装置31の制御機器340が図5に示された制御方法を用いて制御を行い、第2洗浄・乾燥装置32の制御機器340が図6、図7又は図8に示された制御方法を用いて制御を行ってもよい。
第1洗浄・乾燥装置31における第1の洗浄・乾燥処理と、第2洗浄・乾燥装置32における第2の洗浄・乾燥処理とは、同じ処理であっても異なる処理であってもよい。第1洗浄・乾燥装置31における第1の洗浄・乾燥処理と第2洗浄・乾燥装置32における第2の洗浄・乾燥処理とが異なる場合の一例は、第1洗浄・乾燥装置31の洗浄機器310における洗浄処理と、第2洗浄・乾燥装置32の洗浄機器310における洗浄処理とが異なる場合である。この場合の一例として、第1洗浄・乾燥装置31の洗浄機器310と第2洗浄・乾燥装置32の洗浄機器310は、異なる種類の液体を用いて洗浄処理を行うように構成されてもよい。例えば、第1洗浄・乾燥装置31の洗浄機器310は、洗浄液を用いて洗浄処理を行うように構成され、第2洗浄・乾燥装置32の洗浄機器310は、脱イオン水を用いて洗浄処理を行うように構成されてもよい。あるいはまた、別の一例として、第1洗浄・乾燥装置31の洗浄機器310と第2洗浄・乾燥装置32の洗浄機器310は、種類は同じであるが温度又は水量が異なる液体を用いて洗浄処理を行うように構成されてもよい。第1洗浄・乾燥装置31における第1の洗浄・乾燥処理と第2洗浄・乾燥装置32における第2の洗浄・乾燥処理とが異なる場合の他の一例は、第1洗浄・乾燥装置31の乾燥機器320における乾燥処理と、第2洗浄・乾燥装置32の乾燥機器320における乾燥処理とが異なる場合である。この場合の一例として、第1洗浄・乾燥装置31の乾燥機器320と第2洗浄・乾燥装置32の乾燥機器320は、異なる種類の不活性ガスを用いて乾燥処理を行うように構成されてもよい。あるいはまた、別の一例として、第1洗浄・乾燥装置31の乾燥機器320と第2洗浄・乾燥装置32の乾燥機器320は、種類は同じであるが温度又は風量が異なる不活性ガスを用いて乾燥処理を行うように構成されてもよい。更に、第1洗浄・乾燥装置31における第1の洗浄・乾燥処理と第2洗浄・乾燥装置32における第2の洗浄・乾燥処理とが異なる場合の別の一例として、第1洗浄・乾燥装置31の洗浄機器310における洗浄処理と、第2洗浄・乾燥装置32の洗浄機器310における洗浄処理とが異なるとともに、それに加えて、第1洗浄・乾燥装置31の乾燥機器320における乾燥処理と、第2洗浄・乾燥装置32の乾燥機器320における乾燥処理とが異なっていてもよい。
スクリーニング装置11において、第1洗浄・乾燥装置31と第2洗浄・乾燥装置32は、同時に、それぞれ第1の洗浄・乾燥処理と第2の洗浄・乾燥処理を実施してもよい。すなわち、スクリーニング装置11において、第1洗浄・乾燥装置31による第1の洗浄・乾燥処理と、第2洗浄・乾燥装置32による第2の洗浄・乾燥処理とが並列で実行されるようにしてもよい。
一例として、第1プレートが、まず、第1洗浄・乾燥装置31において第1の洗浄・乾燥処理を施され、それに引き続いて、第2洗浄・乾燥装置32において第2の洗浄・乾燥処理を施される。第1プレートが第2洗浄・乾燥装置32において第2の洗浄・乾燥処理を施されるのと同時に、第2プレートが、第1洗浄・乾燥装置31において第1の洗浄・乾燥処理を施される。すなわち、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による第2の洗浄・乾燥処理と、第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による第1の洗浄・乾燥処理とは、並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による洗浄処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による洗浄処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による乾燥処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による乾燥処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による洗浄処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による洗浄処理とが並列で実行され、且つ、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による乾燥処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による乾燥処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による洗浄処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による乾燥処理とが並列で実行される。一例として、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による乾燥処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による洗浄処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による洗浄処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による洗浄処理及び乾燥処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による乾燥処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による洗浄処理及び乾燥処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による洗浄処理及び乾燥処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による洗浄処理とが並列で実行される。一例として、スクリーニング装置11において、第1プレートに対する第2洗浄・乾燥装置32による洗浄処理及び乾燥処理と第2プレートに対する第1洗浄・乾燥装置31による乾燥処理とが並列で実行される。
なお、第2プレートは、第1プレートの後に洗浄・乾燥処理されるプレートである。例えば、第1プレートを、スクリーニング装置11において処理される複数のプレートのうちn番目に洗浄・乾燥処理されるプレートとすると、第2プレートは、n+1番目以降に洗浄・乾燥処理されるプレートである。例えば、第2プレートは、n+1番目に洗浄・乾燥処理されるプレートであってもよいし、n+2番目に洗浄・乾燥処理されるプレートであってもよいし、n+3番目に洗浄・乾燥処理されるプレートであってもよい。第2プレートは、第1洗浄・乾燥装置31において第1の洗浄・乾燥処理を施された後、第1プレートと同様に、第2洗浄・乾燥装置32において第2の洗浄・乾燥処理を施される。
図12は、本発明の一実施形態に係る、2つの洗浄機器を備えるスクリーニング装置12の構成を模式的に示す図である。なお、説明の便宜のため、X軸、Y軸及びZ軸を定める。X軸、Y軸及びZ軸は、直交座標系である。X軸方向及びY軸方向はいずれも、水平方向である。Z軸方向は、鉛直方向である。スクリーニング装置12は、分注装置20と、第1洗浄機器310−1と、洗浄・乾燥装置30と、検出装置40と、搬送装置50とを備えている。洗浄・乾燥装置30は、洗浄機器310(図12に関する説明では、第2洗浄機器310−2と称する)と、乾燥機器320と、搬送機器330と、制御機器340とを備えている。分注装置20、第1洗浄機器310−1、洗浄・乾燥装置30及び検出装置40は、分注装置20、第1洗浄機器310−1、洗浄・乾燥装置30、検出装置40の順でX軸方向に沿って配置されている。
スクリーニング装置12は、まず分注装置20においてプレートに対して分注処理を行い、次に第1洗浄機器310−1においてプレートに対して第1の洗浄処理を行い、次に洗浄・乾燥装置30においてプレートに対して第2の洗浄処理と乾燥処理を行い、次に検出装置40においてプレートに対して検出処理を行うように構成されている。スクリーニング装置12において、プレートは、第1洗浄機器310−1において第1の洗浄処理を施された後、引き続き洗浄・乾燥装置30において第2の洗浄処理と乾燥処理を施される。
スクリーニング装置12において、搬送装置50は、分注処理後のプレートを分注装置20から第1洗浄機器310−1へ搬送し、第1の洗浄処理後のプレートを第1洗浄機器310−1から洗浄・乾燥装置30へ搬送し、第2の洗浄処理及び乾燥処理後のプレートを洗浄・乾燥装置30から検出装置40へ搬送するように構成されている。
スクリーニング装置12において、分注装置20、洗浄・乾燥装置30及び検出装置40は、それぞれ、スクリーニング装置10の分注装置20、洗浄・乾燥装置30及び検出装置40と同じ構成を有する。また、スクリーニング装置12において、第1洗浄機器310−1は、洗浄・乾燥装置30の一要素である洗浄機器310と同じ構成を有する。すなわち、スクリーニング装置12において、第1洗浄機器310−1は、第2洗浄機器310−2と同じ構成を有する。記載の簡略化のため、スクリーニング装置12における分注装置20、第1洗浄機器310−1、洗浄・乾燥装置30及び検出装置40の具体的な構成についての説明は省略する。
第1洗浄機器310−1における第1の洗浄処理と、洗浄・乾燥装置30の第2洗浄機器310−2における第2の洗浄処理とは、同じ処理であっても異なる処理であってもよい。第1洗浄機器310−1における第1の洗浄処理と第2洗浄機器310−2における第2の洗浄処理とが異なる場合の一例として、第1洗浄機器310−1と第2洗浄機器310−2は、異なる種類の液体を用いて洗浄処理を行うように構成されてもよい。例えば、第1洗浄機器310−1は、洗浄液を用いて洗浄処理を行うように構成され、第2洗浄機器310−2は、脱イオン水を用いて洗浄処理を行うように構成されてもよい。あるいはまた、別の一例として、第1洗浄機器310−1と第2洗浄機器310−2は、種類は同じであるが温度又は水量が異なる液体を用いて洗浄処理を行うように構成されてもよい。
スクリーニング装置12において、第1洗浄機器310−1が第1の洗浄処理を実施するのと同時に、洗浄・乾燥装置30が第2の洗浄処理又は乾燥処理を実施してもよい。すなわち、スクリーニング装置12において、第1洗浄機器310−1による第1の洗浄処理と、洗浄・乾燥装置30による第2の洗浄処理又は乾燥処理とが並列で実行されるようにしてもよい。
一例として、第1プレートが、まず、第1洗浄機器310−1において第1の洗浄処理を施され、それに引き続いて、洗浄・乾燥装置30の第2洗浄機器310−2において第2の洗浄処理を施される。第1プレートが第2洗浄機器310−2において第2の洗浄処理を施されるのと同時に、第2プレートが、第1洗浄機器310−1において第1の洗浄処理を施される。すなわち、スクリーニング装置12において、第1プレートに対する第2洗浄機器310−2による第2の洗浄処理と、第2プレートに対する第1洗浄機器310−1による第1の洗浄処理とは、並列で実行される。あるいはまた、別の一例として、第1プレートが、洗浄・乾燥装置30の第2洗浄機器310−2において第2の洗浄処理を施された後に、洗浄・乾燥装置30の乾燥機器320において乾燥処理を施される。第1プレートが乾燥機器320において乾燥処理を施されるのと同時に、第2プレートが、第1洗浄機器310−1において第1の洗浄処理を施される。すなわち、スクリーニング装置12において、第1プレートに対する乾燥機器320による乾燥処理と、第2プレートに対する第1洗浄機器310−1による第1の洗浄処理とは、並列で実行される。あるいはまた、別の一例として、スクリーニング装置12において、第1プレートに対する洗浄機器310−2による第2の洗浄処理及び乾燥機器320による乾燥処理はいずれも、第2プレートに対する第1洗浄機器310−1による第1の洗浄処理と並列で実行される。
なお、第2プレートは、第1プレートの後に洗浄・乾燥処理されるプレートである。例えば、第1プレートを、スクリーニング装置12において処理される複数のプレートのうちn番目に洗浄・乾燥処理されるプレートとすると、第2プレートは、n+1番目以降に洗浄・乾燥処理されるプレートである。例えば、第2プレートは、n+1番目に洗浄・乾燥処理されるプレートであってもよいし、n+2番目に洗浄・乾燥処理されるプレートであってもよいし、n+3番目に洗浄・乾燥処理されるプレートであってもよい。第2プレートは、第1洗浄機器310−1において第1の洗浄処理を施された後、第1プレートと同様に、洗浄・乾燥装置30において第2の洗浄処理と乾燥処理を施される。
前述した実施形態に係るスクリーニング装置10は、分注装置20に設けられた搬送機器210と、洗浄・乾燥装置30に設けられた搬送機器330と、検出装置40に設けられた載置機器420と、搬送装置50とを使用してプレートを搬送するように構成されていたが、このように搬送用の複数の機器又は装置を備えるのではなく、一続きの連続した搬送ラインを有する一体的に構成された搬送装置を備えるようにスクリーニング装置を構成してもよい。
図13は、本発明の一実施形態に係る、一続きの連続した搬送ラインを有する一体的に構成された搬送装置55を備えたスクリーニング装置13の構成を模式的に示す図である。なお、説明の便宜のため、X軸、Y軸及びZ軸を定める。X軸、Y軸及びZ軸は、直交座標系である。X軸方向及びY軸方向はいずれも、水平方向である。Z軸方向は、鉛直方向である。スクリーニング装置13は、分注装置21と、洗浄・乾燥装置33と、検出装置41と、搬送装置55とを備えている。分注装置21、洗浄・乾燥装置33及び検出装置41は、分注装置21、洗浄・乾燥装置33、検出装置41の順でX軸方向に沿って配置されている。
スクリーニング装置13において、分注装置21は、分注機器220と、制御機器230とを備えている。分注装置21の分注機器220及び制御機器230は、それぞれ、スクリーニング装置10における分注装置20の分注機器220及び制御機器230と同じ構成・機能を有する。スクリーニング装置13の分注装置21は、分注装置20が備えていた搬送機器210を備えていない。その代わりに、分注装置21の内部には、搬送装置55の一部分が配置されている。スクリーニング装置13の分注装置21において、プレートは、搬送装置55によって搬送される。分注装置21の内部において搬送装置55がプレートを搬送する経路は、分注装置20の搬送機器210がプレートを搬送するのと同じ経路である。
スクリーニング装置13において、洗浄・乾燥装置33は、洗浄機器310と、乾燥機器320と、制御機器340とを備えている。洗浄・乾燥装置33の洗浄機器310、乾燥機器320及び制御機器340は、それぞれ、スクリーニング装置10における洗浄・乾燥装置30の洗浄機器310、乾燥機器320及び制御機器340と同じ構成・機能を有する。スクリーニング装置13の洗浄・乾燥装置33は、洗浄・乾燥装置30が備えていた搬送機器330を備えていない。その代わりに、洗浄・乾燥装置33の内部には、搬送装置55の一部分が配置されている。スクリーニング装置13の洗浄・乾燥装置33において、プレートは、搬送装置55によって搬送される。洗浄・乾燥装置33の内部において搬送装置55がプレートを搬送する経路は、洗浄・乾燥装置30の搬送機器330がプレートを搬送するのと同じ経路である。
スクリーニング装置13において、検出装置41は、撮像機器410を備えている。検出装置41の撮像機器410は、スクリーニング装置10における検出装置40の撮像機器410と同じ構成・機能を有する。スクリーニング装置13の検出装置41は、検出装置40が備えていた載置機器420を備えていない。その代わりに、検出装置41の内部には、搬送装置55の一部分が配置されている。スクリーニング装置13の検出装置41において、プレートは、搬送装置55によって所定の撮像位置まで搬送される。
スクリーニング装置13において、搬送装置55は、一続きの連続した搬送ライン56を有している。搬送ライン56は、プレートが搬送される搬送路である。一例として、搬送装置55は、一続きの連続したレールと、当該レール上を移動可能なロボットアームとを備える。プレートは、ロボットアームに把持された状態で、ロボットアームとともにレールに沿って連続的に移動すなわち搬送される。この場合、当該レールが搬送ライン56に対応する。搬送ライン56は、水平部分56aと垂直部分56bを含んでいる。搬送ライン56の水平部分56aは、分注装置21の内部の初期位置P1から、検出装置41の内部の撮像位置P7までにわたって、水平方向に連続的に延在している。搬送ライン56の垂直部分56bは、搬送ライン56の水平部分56a上の1点(中間位置P4とする)から、洗浄・乾燥装置33の内部の乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6までにわたって、垂直方向に連続的に延在している。なお、図13では、搬送ライン56の垂直部分56bが1本の直線で描かれており、これは、洗浄・乾燥装置33が前述した図5の制御方法に従って動作する場合に対応する。しかしながら、洗浄・乾燥装置33が前述した図6、図7又は図8の制御方法に従って動作するように、搬送ライン56の垂直部分56bが構成されてもよい。
スクリーニング装置13において、分注装置21、洗浄・乾燥装置33及び検出装置41は、搬送装置55を共有している。分注装置21と洗浄・乾燥装置33の間におけるプレートの搬送と、洗浄・乾燥装置33と検出装置41の間におけるプレートの搬送とは、共通の搬送装置55で行われる。搬送装置55は、分注装置21と洗浄・乾燥装置33の間においてプレートを搬送する装置と、洗浄・乾燥装置33と検出装置41の間においてプレートを搬送する装置とを兼ねている。
スクリーニング装置13におけるプレートの搬送の動きを説明する。プレートの搬送は、分注装置21の内部の初期位置P1から開始される。一例として、初期位置P1におけるプレートの向きは、水平状態である。まず搬送装置55は、プレートを初期位置P1から分注位置P2まで搬送ライン56に沿って水平方向に搬送する。プレートは、分注位置P2において分注処理される。分注処理が終わると、搬送装置55は、プレートを分注装置21内部の分注位置P2から洗浄・乾燥装置33上部の中間位置P4まで搬送ライン56に沿って水平方向に搬送する。一例として、プレートは中間位置P4において水平状態から直立状態へと回転される。搬送装置55は、更に、プレートを中間位置P4から洗浄・乾燥装置33の内部の乾燥位置P5を経由して洗浄位置P6まで搬送ライン56に沿って垂直方向に搬送する。プレートは、洗浄位置P6において洗浄処理される。洗浄処理が終わると、搬送装置55は、プレートを洗浄位置P6から乾燥位置P5まで搬送ライン56に沿って垂直方向に搬送する。プレートは、乾燥位置P5において乾燥処理される。乾燥処理が終わると、搬送装置55は、プレートを乾燥位置P5から中間位置P4まで搬送ライン56に沿って垂直方向に搬送する。一例として、プレートは中間位置P4において直立状態から水平状態へと回転される。搬送装置55は、更に、プレートを中間位置P4から検出装置41の内部の撮像位置P7まで搬送ライン56に沿って水平方向に搬送する。プレートは、撮像位置P7において検出処理される。このように、プレートは、搬送装置55によって、初期位置P1から順次、分注位置P2、中間位置P4、乾燥位置P5、洗浄位置P6、乾燥位置P5、中間位置P4を経由して撮像位置P7へと、一続きの連続した搬送ライン56に沿って搬送される。スクリーニング装置13において、分注装置21、洗浄・乾燥装置33及び検出装置41は、搬送装置55を共有している。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更が可能である。
プレートは、洗浄位置において直立状態に支持されて洗浄機器により洗浄される例を示したが、これに限るものではない。プレートは、洗浄位置において水平状態に支持されて洗浄機器により洗浄されてもよいし、洗浄位置において直立状態及び水平状態のいずれの状態でもない傾斜状態に支持されて洗浄機器により洗浄されてもよい。一例として、傾斜状態は、プレートのx軸(図1及び図2参照)がY軸(図3から図8、図11から図13参照)に一致し、プレート60のy軸(図1及び図2参照)がX軸及びZ軸(図3から図8、図11から図13参照)のいずれとも一致せず、プレート60のz軸(図1及び図2参照)がX軸及びZ軸(図3から図8、図11から図13参照)のいずれとも一致しない。一例として、傾斜状態は、ウェルの開口がX軸方向及びZ軸方向(図3から図8、図11から図13参照)のいずれにも向いていない。
洗浄位置におけるプレート60の向きは、載置位置におけるプレートの向きと同じであってもよいし異なっていてもよい。洗浄位置におけるプレートの向きは、分注位置におけるプレートの向きと同じであってもよいし異なっていてもよい。洗浄位置におけるプレートの向きは、受渡位置におけるプレートの向きと同じであってもよいし異なっていてもよい。
プレートは、乾燥位置において直立状態に支持されて乾燥機器により乾燥される例を示したが、これに限るものではない。プレートは、乾燥位置において水平状態に支持されて乾燥機器により乾燥されてもよいし、乾燥位置において直立状態及び水平状態のいずれの状態でもない傾斜状態に支持されて乾燥機器により乾燥されてもよい。一例として、傾斜状態は、プレートのx軸(図1及び図2参照)がY軸(図3から図8、図11から図13参照)に一致し、プレートのy軸(図1及び図2参照)がX軸及びZ軸(図3から図8、図11から図13参照)のいずれとも一致せず、プレートのz軸(図1及び図2参照)がX軸及びZ軸(図3から図8、図11から図13参照)のいずれとも一致しない。一例として、傾斜状態は、ウェルの開口がX軸方向及びZ軸方向(図3から図8、図11から図13参照)のいずれにも向いていない。
乾燥位置におけるプレートの向きは、載置位置におけるプレートの向きと同じであってもよいし異なっていてもよい。乾燥位置におけるプレートの向きは、分注位置におけるプレートの向きと同じであってもよいし異なっていてもよい。乾燥位置におけるプレートの向きは、受渡位置におけるプレートの向きと同じであってもよいし異なっていてもよい。
洗浄位置においてプレートが傾斜状態に支持されて洗浄され且つ乾燥位置においてプレートが傾斜状態に支持されて乾燥される場合、プレートは、傾斜状態に支持されたまま洗浄位置と乾燥位置との間を搬送機器により搬送されるようにしてもよい。