JP2003194833A - マイクロプレート搬送装置 - Google Patents

マイクロプレート搬送装置

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JP2003194833A JP2001397539A JP2001397539A JP2003194833A JP 2003194833 A JP2003194833 A JP 2003194833A JP 2001397539 A JP2001397539 A JP 2001397539A JP 2001397539 A JP2001397539 A JP 2001397539A JP 2003194833 A JP2003194833 A JP 2003194833A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロプレートにおけるプレート要素の嵌
め込み忘れを検知する。 【解決手段】 マイクロプレート102の搬送途中で、
そこに組み込まれたプレート要素104の有無を光学的
に検出し、その検出結果から、マイクロプレートの構成
の良否を判定する。分注に先だって、マイクロプレート
の構成の良否を判定するのが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロプレート搬
送装置に関し、特に複数のプレート要素が組み込まれる
マイクロプレートを搬送する装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】マイクロプレート(アッセ
イプレート)には多数のウエルが形成されている。各ウ
エル内にはサンプル(人体又は動物の血液や尿など)及
び試薬が分注され、そのウエル内でサンプルに対する試
薬処理がなされる。各ウエル内にあらかじめ最初の試薬
が固形の試薬層(固相)として形成されたマイクロプレ
ートもある。そのようなマイクロプレートを用いる場合
には、サンプルのウエル内への吐出を契機として試薬処
理が進行する。
【0003】一般に、試薬は非常に高価である。一方、
サンプルの個数如何によっては、マイクロプレートの全
ウエルを用いない場合もある。その場合、使用されない
ウエルについては試薬層が用いられず、無駄になってし
まうという問題がある。そこで、マイクロプレートを複
数の要素に分割し、サンプル数あるいは使用すべきウエ
ル数に応じて、必要な数の要素のみを枠体(フレーム)
内に嵌め込み、それによって必要個数分のウエルが形成
されたマイクロプレートを構成することが行われてい
る。ここで、その要素は、複数のウエルが一列形成され
たストリップ部材、あるいは、単一のウエルが形成され
たウエル部材などである。
【0004】しかし、枠体への嵌め込み作業は手作業に
よって行われるが、手作業ゆえに嵌め込み忘れが生じる
可能性がある。もし、一部の要素を嵌め込みを行わない
状態でマイクロプレートを搬送装置にセットすると、サ
ンプル分注の際にウエルが存在しない所にサンプルを吐
出してしまう可能性がある。
【0005】本発明の目的は、プレート要素の嵌め込み
忘れを検知できるようにすることにある。
【0006】本発明の目的は、マイクロプレートの構成
の良否を判定できるようにすることにある。
【0007】本発明の目的は、マイクロプレートを用い
た処理の信頼性を高めることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数のプレート要素が組み込まれてなる
マイクロプレートを搬送するマイクロプレート搬送装置
において、前記マイクロプレートを搬送する搬送機構
と、前記マイクロプレートの搬送経路上に設けられ、当
該マイクロプレートの枠体に組み込まれたプレート要素
を検出する検出器と、前記検出器の検出結果に基づい
て、前記マイクロプレートの構成の良否を判定する判定
部と、を含むことを特徴とする。
【0009】上記構成によれは、マイクロプレートの搬
送に際して、そこに組み込まれているプレート要素の有
無が検出される。よって、その検出結果を用いて、マイ
クロプレートの構成の良否を判定できる。マイクロプレ
ートが複数のプレート要素を有する場合には個別的に検
出を行うのが望ましいが、代表のプレート要素だけ検出
することもできる。マイクロプレートのプレート要素の
構成については別途情報を入手しておき、その情報と検
出結果とを照合して、構成の良否を判定できる。なお、
構成の良否を報知あるいは記録するようにしてもよい。
【0010】望ましくは、前記プレート要素は、複数の
ウエルが形成されたストリップ部材又は単一のウエルが
形成されたウエル部材である。
【0011】望ましくは、前記検出器は、前記マイクロ
プレートの下面側から光学的に前記プレート要素を検出
する光センサである。
【0012】望ましくは、前記光センサの光ビームは前
記プレート要素に形成されたウエルの底面中央に向けて
照射される。底面の形状には、平坦なもの、凸球面状の
ものなどがあるが、その中央に照射すれば、プレート要
素の有無について誤りなく判定を行える。
【0013】望ましくは、前記搬送経路上には分注位置
が設定され、前記検出器は前記搬送経路上における前記
分注位置の手前位置に設定される。このようにすれば、
分注の実行に先だってマイクロプレートの構成の良否を
判定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1には、本発明に係る酵素免疫反応測定
システムの全体的な構成が斜視図として示されている。
この酵素免疫反応測定システムは、人体や動物などから
採取された血液や尿などのサンプルに対して抗原抗体反
応測定を行うシステムであり、特に、大量のサンプルを
処理できるシステムである。
【0016】図1に示されるように、本実施形態に係る
酵素免疫反応測定システムは、前処理ユニット(開始分
注ユニット)10、第1反応処理ユニット12、第2反
応処理ユニット14、第3反応処理ユニット16、呈色
反応処理ユニット18及び測定処理ユニット20を有し
ている。前処理ユニット10を上流側として、そこから
下流側にかけて複数の処理工程が実行され、各処理工程
ごとにユニットが設けられている。ちなみに、Y方向は
後述するアッセイプレート(マイクロプレート)が流さ
れる搬送ライン方向であり、それに直交する水平方向と
してX方向が定義されている。各ユニットにおいては、
装置の前面側から、試薬容器の交換や試薬の補充などの
ようなメンテナンス作業がなされる。ちなみにZ方向は
垂直方向である。なお、前処理ユニット10において
は、必要に応じて、その裏面側から、そのようなメンテ
ナンス作業を行うこともできる。
【0017】図1には示されていないが、図示される各
種のユニットの他、本実施形態においては、最後のユニ
ットとして排出スタッカが設けられており、一連の処理
工程を経た後のアッセイプレートがその排出スタッカに
積み上げ収納される。また、各ユニット10〜20は、
図示されていない制御部によって制御されており、その
制御部としては例えばコンピュータなどを用いることが
できる。そのようなコンピュータは各ユニットとは別体
に設けられ、あるいはいずれかのユニット内に設けられ
る。
【0018】図1に示すシステム構成は一例であって、
酵素免疫反応測定を構成する各処理工程の内容に応じて
様々なシステム構成を採用することができる。
【0019】図2には、本実施形態に係る酵素免疫反応
測定に含まれる一連の工程がフローチャートとして示さ
れている。ちなみに、符号10Aは、図1に示した前処
理ユニット10が担当する工程を示しており、符号12
Aは、図1に示した第1反応処理ユニット12が担当す
る工程を示しており、符号14Aは、図1に示した第2
反応処理ユニット14が担当する工程を示しており、符
号16Aは、図1に示した第3反応処理ユニット16が
担当する工程を示しており、符号18Aは、図1に示し
た呈色反応処理ユニット18が担当する工程を示してお
り、符号20Aは、図1に示した測定処理ユニット20
が担当する工程を示している。また、符号22Aは、上
記の排出スタッカにおける動作を示している。
【0020】図2において、まずS101においては、
アッセイプレートに対して具体的には、アッセイプレー
トに形成された各ウエルに対して、サンプルが分注され
る。本実施形態においては、アッセイプレートにおける
各ウエルの底面にあらかじめ試薬の固相が形成されてお
り、各ウエルに対してサンプルを分注すると、その分注
タイミングをもって試薬反応が開始される。よって、こ
こで実行される前処理は反応開始分注に相当する。ちな
みに、分注される各サンプル(元検体)は、ユーザーに
よってセットされるマイクロプレートの各ウエル内に収
容されている。つまり、そのようなマイクロプレートの
各ウエルからサンプルが吸引され、その吸引されたサン
プルがアッセイプレートの1又は複数のウエルに吐出さ
れる(コピー分注)。全てのウエルに対するサンプルの
分注がなされたアッセイプレートは、前処理ユニット1
0から後続する各ユニットへ段階的に流される。なお、
このS101の工程を先頭の第1反応処理ユニット12
において実行させることも可能である。
【0021】S102〜S104の各工程は、第1反応
処理ユニット12において実行される。攪拌処理S10
2は、攪拌装置にアッセイプレートをセットし、そのア
ッセイプレート自体を周期的に水平運動させることによ
り、各ウエル内におけるサンプル及び試薬を攪拌するも
のである。インキュベーション処理S103は、インキ
ュベータ内にアッセイプレートを搬送、収容し、例えば
その状態で所定温度まで加温して所定時間放置すること
により試薬反応を促進する処理である。洗浄処理104
は、アッセイプレートの各ウエルについて洗浄液を利用
して洗浄を行うものであり、これによって試薬などが含
まれた残液が洗い流される。
【0022】S105〜S108は、第2反応処理ユニ
ット14によって実行されるものである。それらの各工
程S105〜S108と上述した第1反応処理ユニット
12における各工程S102〜S104とを対比する
と、大きく違うのは、第2反応処理ユニット14におい
ては分注処理S105が含まれているということであ
る。それ以外の各工程については、第1反応処理ユニッ
ト12における各工程と基本的に同一であるが、試薬に
ついては基本的に各反応工程ごとに異なるものが利用さ
れ、また攪拌やインキュベーション処理などについても
それぞれの工程ごとに定められた条件の下でその内容が
実行されている。
【0023】S109〜S112の各工程は、第3反応
処理ユニット16によって実施されるものである。それ
らの各工程は第2反応処理ユニット14における各工程
S105〜S108に相当している。ただし、上述のよ
うに試薬については別のものが利用され、また、各種の
処理条件についてはそれぞれ固有のものが設定されてい
る。
【0024】S113〜S115の各工程は、呈色反応
処理ユニット18によって実施されるものである。S1
13の分注処理では、アッセイプレートの各ウエル内に
呈色反応を行うための呈色反応試薬が分注される。攪拌
処理S114及びインキュべーション処理S115につ
いては、それぞれのユニット12,14,16において
実施されたものと同様である。ただし、この呈色反応処
理ユニット18においては、洗浄処理は設けられていな
い。これは呈色反応結果をそのまま維持・保存するため
である。
【0025】S116〜S118の各工程は、測定処理
ユニット20によって実施されるものである。ここで、
分注処理S116は、アッセイプレートの各ウエル内に
反応停止試薬を分注するものである。攪拌処理S117
は、各ユニット12,14、16、18において実施さ
れたものと同様である。比色(測定)処理S118は、
呈色反応結果を光学的に測定する工程であり、これによ
って抗体抗原反応の結果を観察することが可能となる。
この測定処理ユニット20においては、洗浄処理は実施
されない。
【0026】S119においては、排出スタッカに測定
終了後の各アッセイプレートが積み上げられる。そして
一連の処理が完了する。
【0027】ところで、従来システムにおいては、上述
した各反応処理と同様の内容の処理が共通の処理装置に
よって実施されていた。すなわち、各反応処理工程にお
いて、分注処理は同一の分注装置によって実施され、こ
のことは、攪拌処理、インキュベーション処理及び洗浄
処理についても同様であった。これに対し、本実施形態
のシステムにおいては、それぞれの反応処理工程におい
て、それぞれの処理単位が専属の装置によって実施され
ており、各反応処理工程間において装置の競合は生じな
い。その結果、大量のサンプルを極めて効率的かつ迅速
に処理することが可能となる。
【0028】次に、図3を用いて、図2に示した酵素免
疫反応測定を構成する各工程を遂行する装置について説
明する。
【0029】前処理ユニット10は、プレート送り機構
30、分注機構32、ステージ送り機構34、プレート
要素検出器36、搬送ライン38などを有している。そ
れらについては後に図4〜図6などを用いて説明する。
【0030】第2及び第3反応処理ユニット14,16
は、搬送ライン40、第1ハンドリング機構42、分注
機構44、ステージ送り機構46、第2ハンドリング機
構48、攪拌機構50、インキュベータ52、第3ハン
ドリング機構56、洗浄機構58などを有している。ち
なみに、第1反応処理ユニット12は、それらの構成の
内で、第1ハンドリング機構42、分注機構44及びス
テージ送り機構46を除外したものに相当する。また、
呈色反応処理ユニット18は、それらの構成の内で、第
3ハンドリング機構56及び洗浄機構58を除外したも
のに相当する。第2及び第3反応処理ユニット14,1
6の詳細な構成については、後に図7〜図14などを用
いて説明する。
【0031】測定処理ユニット20は、搬送ライン6
0、第1ハンドリング機構62、分注機構64、ステー
ジ送り機構66、第4ハンドリング機構68、測定器7
0などを有している。ここで、第1ハンドリング機構6
2、分注機構64及びステージ送り機構66は、第2及
び第3反応処理ユニット14,16における第1ハンド
リング機構42、分注機構44及びステージ送り機構4
6に相当するものである。第4ハンドリング機構68
は、光学的な測定を行う測定器70に対してアッセイプ
レートを搬送するための機構であり、第2ハンドリング
機構48に類似した機構である。排出スタッカ22は、
上述したように各処理工程を経たアッセイプレートを積
み上げる装置である。
【0032】ホストコントローラ24は、例えばコンピ
ュータなどによって構成され、そのホストコントローラ
24には入力器26及び表示器28が接続されている。
ここで、入力器26を用いてユーザーはホストコントロ
ーラ24に対して各種の条件やデータを入力することが
できる。もちろん、外部のコンピュータからネットワー
クを介してそのようなデータをホストコントローラ24
へ与えることも可能である。
【0033】本実施形態において、ホストコントローラ
24は、スケジューラーとして機能しており、基本サイ
クル時間を例えば5分とし、その5分単位で各装置の処
理が遂行されるようにそれぞれの装置の動作制御を行っ
ている。但し、インキュベータ52においては、反応促
進処理にある程度の時間を要することから、数倍の基本
サイクル時間がそこに割り当てられる。本実施形態にお
いては、インキュベータ52が複数の収容室を有し、そ
れぞれの収容室に時間差をもって複数のアッセイプレー
トを収容し、そこにおいて反応促進処理(恒温処理)を
行うことができる。
【0034】ちなみに、サンプルによっては、図2に示
した全部の工程を実施することなく、一部の工程の実施
が省略される場合もある。ホストコントローラ24は、
そのようなサンプルごとの処理内容を考慮し、全体のタ
イムシーケンスを制御しており、特に、前処理ユニット
10におけるアッセイプレートへの分注タイミングを管
理している。
【0035】図3に示す構成から明らかなように、各ユ
ニット全体として、同一の処理内容を行う装置が重複し
て設けられており、それぞれが並列稼動することによっ
て各処理工程が円滑に実施されている。
【0036】次に、図4には、前処理ユニット10の具
体的な構成例が概念図として示されている。この前処理
ユニット10は、マイクロプレートからアッセイプレー
トへのサンプル分注に着目して、それをコピー分注ユニ
ットと称することもできる。
【0037】図4において、符号100は前処理ユニッ
トの前面を表している。またY方向は上述したようにア
ッセイプレートの主たる搬送方向である。これらは各図
において同じである。
【0038】プレート送り機構30は、第1送り機構7
2と第2送り機構74とからなる。第1送り機構72は
スタッカ76、第1搬送路78及びスタッカ80を有し
ている。すなわち、スタッカ76には複数枚のマイクロ
プレートが積層収納され、そのスタッカ76からホスト
コントローラ24によって選択されたマイクロプレート
が搬送路78に順次送り出される。そして、分注エリア
98Bにおいて、そのマイクロプレートに対してサンプ
ルの吸引が段階的に行われ、サンプルの吸引がなされた
後のマイクロプレートがスタッカ80によって積層収納
される。ちなみに、第1ラベルリーダー77は、各マイ
クロプレートの側面に貼付けられたバーコードラベルを
光学的に読み取るための装置である。
【0039】第2送り機構74は、スタッカ82、第2
搬送路84を有している。スタッカ82には複数枚の未
使用のアッセイプレートがセットされる。そして、そこ
から1枚ずつアッセイプレートが第2搬送路84へ送り
出される。
【0040】その途中における分注エリア98Bにおい
ては、各ウエル内にサンプルが吐出される。第2ラベル
リーダー83はアッセイプレートの側面に貼付けられた
バーコードラベルを光学的に読み取るための装置であ
る。
【0041】第1搬送路78及び第2搬送路84の途中
には、図3に示したプレート要素検出器36をなすセン
サ36A,36Bがそれぞれ設けられている。それらの
センサはそれぞれの上方を通過する物体の有無を検知す
るセンサである。
【0042】搬送ライン38は、分注完了後のアッセイ
プレートを次の第1反応処理ユニット12へ送り出す機
構である。
【0043】ステージ送り機構34は、この構成例にお
いて第1送り機構86と第2送り機構88とからなる。
それぞれの送り機構86,88は、ステージ90を図に
おいてX方向にスライド運動させる機構である。ここ
で、そのX方向の内で中央部すなわちノズル移動経路9
8付近が装着エリア98Aであり、その装着エリア98
AからX方向の両端に外れたエリアが退避エリアであ
る。各ステージ90上には1又は複数のチップラック9
2がセットされており、各チップラック92には複数本
のノズルチップ(ディスポーザブルチップ)が保持され
ている。そして、第1送り機構86及び第2送り機構8
8のそれぞれの作用により、ノズル移動経路98の直下
に装着対象となるチップ列が位置決めされることにな
る。
【0044】分注機構32は、ノズル基部を搬送する搬
送機構94とノズル列96とによって構成されている。
ノズル列96はY方向に並んだ例えば8固のノズルによ
って構成される。搬送機構94はノズル基部をノズル移
動経路98に沿ってすなわちY方向に往復運動させるた
めの機構である。
【0045】各ノズルは、金属製のノズル基部とその先
端に装着されるノズルチップとによって構成される。最
初に、ノズル基部の列が装着エリア98Aに位置決めさ
れ、ノズル基部の列を下方へ移動させることによって、
ノズルチップの列がノズル基部の列に装着される。すな
わち、これによって8本のノズルが構成される。その
後、ノズル列96は、分注エリア98Bに搬送され、ま
ず最初に第1送り機構72によって位置決めされたマイ
クロプレートに対して吸引動作が実行される。具体的に
は、マイクロプレートの特定のウエル列に対して吸引が
実行される。一方、第2送り機構74によって、アッセ
イプレートが分注エリア98B内に位置決めされ、吸引
後のノズル列96がそのアッセイプレートの上方に位置
決めされ、そこからノズル列を下方に引き下ろして、各
ノズルからのサンプルが各ウエル内に吐出される。その
後、図示されていないチップ取り外し機構によって各ノ
ズル基部からノズルチップが取り外され、再び上記同様
の工程が繰り返されることになる。その場合において、
ステージ送り機構34及びプレート送り機構30は、ノ
ズル移動経路98の直下に、対象となるチップ列あるい
はウエル列が位置決めされるように、ステップ送り動作
を行っている。
【0046】図5には、上述したアッセイプレート10
2の構成例が示されている。図5において、紙面左上方
向がプレート送り方向として示されている。
【0047】フレームとしての枠体103には、複数の
プレート要素104がはめ込まれている。このプレート
要素104は、Y方向に整列した複数のウエル106を
有するものであり、図5に示すプレート要素104はス
トリップである。複数のプレート要素104はX方向に
整列している。図5に示す例では、各ウエル106の底
面には試薬層としての固相が形成されている。仮に、こ
のようなストリップ分割の構成を採用しない場合、全ウ
エルを使用しない時に、その使用しないウエルについて
は高価な試薬が無駄になってしまう。しかしながら、こ
のようなストリップ分割の構成を採用することによっ
て、必要個数のストリップのみを枠体103に組み込
み、そして酵素免疫反応測定を行える。このことは公知
である。
【0048】しかし、枠体103への各プレート要素1
04のはめ込みは通常手作業によって行われるため、必
要なプレート要素104がはめ込まれないまま前処理ユ
ニット10に誤ってセットされてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態においては、図4に示したように搬
送路84にセンサ36Bが設けられている。そのセンサ
36Bが形成する光ビーム106によって物体検知を行
い、その結果に基づいてプレート要素の有無の判定を行
っている。これは、マイクロプレートについても同様で
あり、搬送路78上にはセンサ36Aが設けられてお
り、そのセンサ36Aが形成する光ビーム106によっ
て、プレート要素の有無の判定を行っている。
【0049】ここで、光ビーム106の照射ポイント
は、各ウエル106の底面106Aの中央部であるのが
望ましい。その理由は、アッセイプレート102のタイ
プによっては、その底面106Aが凸球面状に形成され
ており、光ビーム106の照射位置が中央からずれると
有効な反射を得られない可能性があるからである。
【0050】また、本実施形態においてはプレート要素
104としてストリップの検出を行ったが、各ウエルご
とに分割可能になっている場合には、ウエル部材ごとに
存在の有無を検知するようにしてもよい。
【0051】図6には、プレート送り機構30の構成例
が斜視図として示されている。プレート送り機構30
は、第1送り機構72及び第2送り機構74によって構
成されている。第1送り機構72は、第1駆動モータ7
2A及び第1案内機構72Bを有している。第1案内機
構72Bはマイクロプレートを図中左方(−X方向)に
搬送する機構であり、その途中には上方をマイクロプレ
ートが通過するセンサ36Aが設けられている。また、
第2送り機構74は、第1駆動モータ74Aと第2案内
機構74Bとを有している。第2案内機構74Bはアッ
セイプレート112を図中左方(−X方向)に搬送する
機構である。その途中にはセンサ36Bが設けられてい
る。
【0052】第1送り機構72及び第2送り機構74
は、プレート要素104ごとにステップ送りをしてい
る。
【0053】本実施形態においては、センサ36A,3
6Bは、図4に示したノズル移動経路98の直前に設定
されており、すなわち分注の直前ステップにおいてプレ
ート要素104の存在が確認されている。これによっ
て、プレート要素104が装着されていない場合に、誤
って分注がなされてしまうことを未然に防止することが
できる。
【0054】図15には、搬送対象の構成の良否を判定
するための動作がフローチャートとして示されている。
S201では、ホストコントローラ24(図3参照)に
登録された登録データを参照し、搬送対象すなわちマイ
クロプレートあるいはアッセイプレートを構成している
プレート要素が認識される。
【0055】S202では、上述したステップ送りの過
程において、センサ36Aまたは36Bによってプレー
ト要素の有無が検出される。S203では、登録データ
と検出結果とを照合し、そこで本来プレート要素がある
べきなのに存在していない場合には、S204でエラー
処理が実行される。一方、本来あるべきプレート要素が
実際に検出された場合には、S205において次のプレ
ート要素があるか否かが判断され、ある場合にはS20
2からの各工程が繰り返し実行される。すなわちステッ
プ送りに伴って各段階において検出及び照合が実行され
る。また、S206では、次のマイクロプレートあるい
はアッセイプレートが存在していれば、S201からの
各工程が繰り返し実行されることになる。図15に示し
た動作例においては、ホストコントローラ24に登録さ
れたデータに基づいて照合を行ったが、そのような照合
を行うことなく単にプレートの要素の有無を検知し、そ
れを表示するようにしてもよい。いずれにしても、上記
構成を採用することにより、プレート要素の構成が不良
が判定された場合には適切なエラー処理を実行し、誤っ
た分注などを未然に回避することができる。
【0056】次に、図7を用いて第2及び第3反応処理
ユニット14,16の具体的な構成例について説明す
る。
【0057】搬送ライン40はユニット内搬送ラインと
して機能するものであり、アッセイプレートをY方向に
段階的に搬送する。その搬送ライン40上には、分注の
ための第1停止位置、攪拌及びインキュベーションのた
めの第2停止位置及び洗浄のための第3停止位置が設定
されている。そしてそれぞれの位置において、第1ハン
ドリング機構42、第2ハンドリング機構48、第3ハ
ンドリング機構56によりアッセイプレートの搬送がな
される。
【0058】分注機構44は、ノズル基部を搬送する搬
送機構111とノズル列とによって構成されている。ノ
ズル列114は、本実施形態においてY方向に整列した
8本のノズルによって構成される。各ノズルはノズル基
部及びその先端に着脱自在に装着されるノズルチップに
よって構成される。搬送機構111は、X方向に伸長し
た2つのレール110A,110Bと、それらのレール
110A,110Bに跨ってX方向に往復駆動されるア
ーム112とを有している。これによりノズル列114
をX方向及び垂直方向に自在に搬送することができる。
レール110A,110Bに挟まれているエリアが装着
/吸引エリアである。その両側は退避エリアである。
【0059】ステージ送り機構46は、図においてY方
向にスライド運動する2つのステージを有している。各
ステージには、それぞれ複合ラック116が着脱自在に
セットされている。一方の複合ラック116が装着/吸
引エリアに位置決めされている状態では、他方の複合ラ
ック116が退避エリアに位置決めされている。複合ラ
ックの交換は退避エリアにおいて行うことができる。
【0060】装着/吸引エリアにおいて、ノズル基部の
列に対してノズルチップの列が装着され、それによって
ノズル列114が構成される。そのノズル列によって試
薬が吸引され、その試薬がアッセイプレートのウエル列
に対して吐出される。ここで、当然のこととして、ノズ
ル列のピッチはウエルのピッチに合わせられている。
【0061】図7において、ステージ送り機構46の中
央部分が装着/吸引エリアであり、その左側及び右側が
それぞれ退避エリアである。一方の複合ラック116が
装着/吸引エリアにおいて試薬やノズルチップが利用さ
れている場合には、他方の複合ラック116が退避エリ
アに位置決めされ、そのエリア上において、それが使用
されるまで待機される。退避エリアの複合ラック116
は、必要に応じて、交換され、また、試薬やノズルチッ
プの補充を行える。システム全体を停止させることな
く、そのような作業を行えるという利点がある。
【0062】複合ラック116は容器ラック124及び
チップラック126を有している。それらについては後
に図8などを用いて詳述する。
【0063】図7において、攪拌装置50は載置された
アッセイプレートを水平方向に周期運動させることによ
り各ウエル内において試薬とサンプルとを攪拌する装置
である。インキュベータ(反応促進装置)52は、上下
方向に並んだ複数の収容室を有しており、各収容室内に
はそれぞれアッセイプレートが所定時間だけ収納され
る。そしてその収納状態で所定温度下において反応促進
処理がなされる。
【0064】第1ハンドリング機構42及び第3ハンド
リング機構56は、上方からアッセイプレートを複数の
フィンガあるいは爪部材によってつかむ機構である。そ
れに対し、第2ハンドリング機構48は、水平方向に伸
長した一対のアームによってアッセイプレートを挟んで
保持する機構である。これについては後に図12などを
用いて詳述する。
【0065】第2ハンドリング機構48は、第2停止位
置にあるアッセイプレートを保持し、それを最初に攪拌
装置50にセットし、攪拌終了後、アッセイプレートを
インキュベータ52に送り込む。反応促進処理が終了し
た後、アッセイプレートは第2ハンドリング機構48に
よってインキュベータ52から引き出され、第2停止位
置へ戻される。そして、その第2停止位置から第3停止
位置へ送られる。
【0066】第3ハンドリング機構56は、第3停止位
置と洗浄位置との間でアッセイプレートを搬送する機構
である。洗浄機構58は、本実施形態において、一度に
8個のウエルに対して洗浄を行うことができるように、
8個のノズルからなるノズル列を有しており、またその
ノズル列を搬送する機構を有している。
【0067】図8は、複合ラック116の上面図であ
る。図9は複合ラック116の斜視図である。
【0068】複合ラック116はステージ118に対し
て着脱自在にセットされるものである。このステージ1
18は複合ラック116のトレイとして機能し、図8に
おいて複合ラック116はステージ118にセットされ
ている。ステージ送り機構46は、例えばY方向に伸び
た2つのレール120A,120Bを有し、ステージ1
18をY方向に往復運動させる。
【0069】複合ラック116は容器ラック124及び
チップラック126を有している。容器ラック124
は、図9に示されるようにX方向に並んだ複数のスリッ
ト136を有しており、各スリット136には試薬容器
127が差込収容される。本実施形態においては、例え
ば15個の試薬容器をX方向に並べて配設することがで
きる。各試薬容器127に収容される試薬は基本的には
別の試薬であるが、同一の試薬であってもよい。
【0070】チップラック126はマトリクス状に形成
されたチップ孔アレイ128を有している。チップ孔ア
レイ128は多数のチップ孔131によって構成され
る。
【0071】ここで、ノズル列を構成するノズルの本数
nと、試薬容器127の個数mと、一定のマージンの数
k×n(但し、kは1以上の整数)とに基づいて、チッ
プ孔アレイ128が作製されている。すなわち、各試薬
ごとにノズル列を構成するノズルの本数分だけノズルチ
ップを消費し、チップ装着エラーなどの発生回数はマー
ジンの数以下であるという前提に基づくものである。具
体的には、n×(m+k)個のチップ孔が形成されてい
る。
【0072】チップ孔アレイ128は2つのサブアレイ
130に分離されており、スペースの活用が図られてい
る。図8において、サブアレイ130として、8個×1
0列のチップ孔が作製されている。試薬容器の個数は1
5であるので、本実施形態ではマージンは5回である。
【0073】また、容器ラック124の方がチップラッ
ク126よりも吐出エリアに近い側に設定されている。
分注対象となる試薬が切り替わるまでは、同じノズルチ
ップが繰り返し使用されるので、このような設定の方が
ノズルの移動量を全体として少なくできるからである。
また、複合ラック116のX方向の両端に取手137が
形成され、それらの取手137をもって複合ラック11
6を容易に交換することができる。つまり、本実施形態
の複合ラック116は、容器ラック124及びチップラ
ック126を一体的に形成したので、1つの交換作業に
よって2種類のラックを同時にセッティングすることが
でき、そのためのスライド機構も1つにすることができ
るという利点がある。
【0074】図10及び図11には、試薬容器127の
一例が示されている。図10(A)は試薬容器127の
正面図であり、図10(B)は試薬容器127の側面図
である。図11は試薬容器127の斜視図である。試薬
容器127は、ノズル列方向に伸長した形態を有してお
り、その開口幅W1はノズル列114の幅W2よりも大
きい。すなわちノズル列114の全体を試薬容器127
に差し込んで、試薬142の吸引を同時に行うことがで
きる。試薬容器127の底壁127Aは先細のテーパー
状に形成されており試薬142が少なくなった場合にお
いても、そのテーパー状の底面に集められる試薬142
を余すことなく吸引することが可能である。
【0075】図12は図7に示した第2ハンドリング機
構48の斜視図である。この第2ハンドリング機構48
は、一対のアーム142,144と、開閉駆動部148
と、ストッパ168と、アームベース146とを有して
おり、それらはアームベース146に連結された搬送機
構によってZ方向及びX方向に搬送される。ただし、当
該搬送機構については図示省略されている。
【0076】一対のアーム142,144は、アッセイ
プレートの左右端を挟んで保持するための部材である。
各アーム142,144はアーム本体150を有してい
る。アーム本体150の先端部150Aは丸みを帯びた
流線形状を有している。アーム本体150の基端部15
0Bに開閉駆動部148が取り付けられている。開閉駆
動部148の駆動軸148Aは2つの基端部150Bを
貫通しており、アーム本体150間の距離を可変させる
ことができる。すなわち、開閉駆動部148によって、
2つのアーム142,144を開閉運動させることがで
きる。
【0077】ただし、一対のアーム142,144がス
トッパ168の側面(外側面)に当接する間隔が最小間
隔とされ、それ以上、一対のアーム142,144の間
隔を狭めることはできない。
【0078】アームベース146には、上記のストッパ
168が設けられている。このストッパ168は、イン
キュベータの収容室内に各アーム142,144を差し
込んだ場合において、その収容室の出入口に当接する前
面168Aを有している。したがって、ストッパ168
をばねなどによって支持し、X方向に弾性付勢させても
よい。
【0079】アーム本体150には、金具152,15
4が設けられている。各金具152,154の下縁は内
側方向に屈曲しており、すなわち、保持されるアッセイ
プレートの下側に回り込む支持片152A,154Aが
形成されている。支持片152A,154Aは、アッセ
イプレートをその下側から支えるための部材である。支
持片152A,154Aの支えと、2つのアーム本体1
50の内側面150Cの挟み込みとの協働によってアッ
セイプレートがしっかりと保持される。
【0080】本実施形態においては、各金具152,1
54に、加わる荷重を検知するためのセンサ162,1
64が設けられている。すなわち各金具152,154
はスプリングなどの弾性部材160によって垂直方向に
若干可動するように支持されており、荷重が加わった場
合の金具152,154の動きが、マイクロスイッチな
どのセンサ162,164によって検知される。これに
よってそれらの金具152,154にマイクロプレート
が載せられたことを確実に検知することが可能となる。
もちろん、そのようなセンサは各種の可動部位に設けら
れているが、図12においてはそれらが図示省略されて
いる。
【0081】図13を用いて、第2ハンドリング機構4
8の作用を説明する。アッセイプレート102が第2ハ
ンドリング機構48によって保持される。
【0082】インキュベータ52は、上下方向に形成さ
れた複数の収容室170を有する。各収容室170にお
いては温度が一定に制御され、これによって反応促進の
ための恒温制御がなされている。各収容室170の前面
側には、扉172が設けられている。その扉172の上
縁にはヒンジ174が設けられ、そのヒンジ174を回
動中心として、扉172は揺動運動する。具体的には、
その扉172が垂直に垂れ下がった状態から、少なくと
も奥側には跳ね上げることができるように構成されてい
る。したがって、アッセイプレート102を2つのアー
ム本体150によって挟み込んだ状態で、それを収容室
170の手前側に位置決めし、それらのアーム本体15
0を水平方向に前進運動させることにより、扉172を
奥側に跳ね上げつつ、アッセイプレート102を収容室
170の内部に差し入れることが可能である。
【0083】先端部150Aは流線形状を有しているた
め、そこに扉172の前面が当接した場合、円滑にそれ
を奥側に跳ね上げることが可能である。そして跳ね上げ
られた扉172の下縁が上面150Eによって支持され
ることにより、その跳ね上げ状態が維持される。収容室
170内の所定位置まで進入した段階で、2つのアーム
が開かれ、その位置にアッセイプレート102が留置さ
れる。その後、その開いたアーム本体150が収容室1
70から引き出される。すると、今まで上面150Eに
よって支持されていた扉172は揺動運動をして垂直に
垂れ下がる。その結果、収容室170からの放熱を効果
的に防止することが可能である。
【0084】なお、収容室170内からアッセイプレー
ト102を取り出す場合には、2つのアーム本体150
が差し込まれて、2つのアーム本体150の間にアッセ
イプレート102が挟まれた後、収容室170から引き
出される。
【0085】したがって、収容室170の扉172を揺
動運動可能とし、第2ハンドリング機構48のアーム本
体150を差し込み可能とすることにより、一連のアー
ムの動きの中で、扉172の開閉運動を行わせることが
可能となる。
【0086】なお、ストッパ168の前面168Aが各
収容室170の出入口の外面に当接したときが、アッセ
イプレート102が留置される所定位置であるようにし
てもよい。
【0087】図14には第2ハンドリング機構48の変
形例が示されている。
【0088】搬送ライン40は、水平板としての支持板
176と、その左右端に巻回された一対の搬送ベルトと
によって構成されている。搬送ベルト178は、送り側
を示しており、搬送ベルト180は、帰り側を示してい
る。すなわち支持板176の上面より、搬送ベルト17
8の厚み分だけ少なくともアッセイプレート102は浮
き上がっている。しかも、アッセイプレート102には
その両端側にやや下方に突出した脚部が形成されてお
り、その結果、アッセイプレート102の下面側にはそ
の両端部を除いて支持板176の表面との間に隙間が形
成される。その隙間に支持片152,154が差し込ま
れる。
【0089】この図14に示す変形例では、アーム本体
150の内側面150Cに押さえ板182が設けられ
る。この押さえ板182は、支持片152,154上に
アッセイプレート102が載せられた場合において、そ
のアッセイプレート102の上面レベルに合わせた高さ
に形成されている。この押さえ板182は、アッセイプ
レート102の上方への逃げを防止するものである。す
なわち、この変形例は、アッセイプレート102の保持
をさらに確実にするためのものである。
【0090】なお、第1反応処理ユニット12及び呈色
反応処理ユニット18は、第2及び第3反応処理ユニッ
ト14,16の全体構成のうち、第1ハンドリング機構
42,分注機構44,ステージ送り機構46を除いた構
成であるので、その説明を省略する。また、測定処理ユ
ニット20は、測定器を除いて、各構成要素が第2及び
第3ユニット14,16で説明した構成要素に類似する
ため、その説明を省略する。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、プレート要素の有無を
確認し、サンプル処理の信頼性を高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る酵素免疫反応測定システムの全
体構成を示す概略的な外観図である。
【図2】 酵素免疫反応測定における一連の工程を示す
フローチャートである。
【図3】 本発明に係る酵素免疫反応測定システムの全
体構成を示すブロック図である。
【図4】 前処理ユニットの構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】 アッセイプレート(マイクロプレート)の一
例を示す斜視図である。
【図6】 前処理ユニットに設けられるプレート送り機
構の一例を示す斜視図である。
【図7】 反応処理ユニットの構成例を示すブロック図
である。
【図8】 複合ラックの一例を示す上面図である。
【図9】 ステージにセットされる複合ラックの一例を
示す斜視図である。
【図10】 複合ラックに保持される試薬容器の一例を
示す図である。
【図11】 試薬容器の一例を示す斜視図である。
【図12】 反応処理ユニットに設けられる第2ハンド
リング機構の構成例を示す斜視図である。
【図13】 第2ハンドリング機構の動作例を説明する
ための図である。
【図14】 第2ハンドリング機構の変形例を説明する
ための図である。
【図15】 プレート要素検出時の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 前処理ユニット、12 第1反応処理ユニット、
14 第2反応処理ユニット、16 第3反応処理ユニ
ット、18 呈色反応処理ユニット、20 測定処理ユ
ニット、24 ホストコントローラ、30 プレート送
り機構、32,44,64 分注機構、34,46,6
6 ステージ送り機構、36 プレート要素検出器、3
8,40,60 搬送ライン、42,62 第1ハンド
リング機構、48 第2ハンドリング機構(一対のアー
ムを利用したハンドリング装置)、52 インキュベー
タ、56 第3ハンドリング機構、58 洗浄機構、6
8第4ハンドリング機構、102 アッセイプレート
(マイクロプレート)、116 複合ラック、142,
144 アーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G058 BB15 CC00 CC02 CC12 CD12 CD21 CD23 ED18 FB02 GA02 4B029 AA08 AA23 BB01 BB15 BB20 CC01 CC02 CC03 CC08 GA06 GA08 GB10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプレート要素が組み込まれてなる
    マイクロプレートを搬送するマイクロプレート搬送装置
    において、 前記マイクロプレートを搬送する搬送機構と、 前記マイクロプレートの搬送経路上に設けられ、当該マ
    イクロプレートの枠体に組み込まれたプレート要素を検
    出する検出器と、 前記検出器の検出結果に基づいて、前記マイクロプレー
    トの構成の良否を判定する判定部と、 を含むことを特徴とするマイクロプレート搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記プレート要素は、複数のウエルが形成されたストリ
    ップ部材又は単一のウエルが形成されたウエル部材であ
    ることを特徴とするマイクロプレート搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記検出器は、前記マイクロプレートの下面側から光学
    的に前記プレート要素を検出する光センサであることを
    特徴とするマイクロプレート搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記光センサの光ビームは前記プレート要素に形成され
    たウエルの底面中央に向けて照射されることを特徴とす
    るマイクロプレート搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記搬送経路上には分注位置が設定され、 前記検出器は前記搬送経路上における前記分注位置の手
    前位置に設定されたことを特徴とするマイクロプレート
    搬送装置。
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