JPWO2015079548A1 - 空調システム - Google Patents

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Abstract

空調システム1は、空調空間を空調エリアA1、A2、A3毎に分担して空調する複数の室内機21、22、23と、複数の室内機21、22、23を制御する制御装置100と、を有し、複数の室内機21、22、23は、吹出方向毎に可変の風量で空調空気を吹き出すことが可能であり、制御装置100は、複数の室内機21、22、23の位置及び吹出方向の情報をあらかじめ記憶しており、複数の室内機21、22、23のいずれかが能力不足であり、かつ能力不足の室内機の空調エリアに人が存在すると判定した場合、他の室内機に、能力不足の室内機の空調エリアに向かう方向の風量を増加させるアシスト制御を実行する。

Description

本発明は、複数の空調機を備えた空調システムに関するものである。
特許文献1には、空気調和空間に複数の室内機が設けられた空気調和システムが開示されている。この空気調和システムでは、運転能力が不足する室内機がある場合、運転能力が不足する室内機と隣接する室内機のうち少なくとも1つを強制的に運転するようになっている。
特開2010−261617号公報
しかしながら、強制的に運転する室内機は、隣接する室内機の能力不足を補うために、通常時よりも高負荷設定で運転する必要がある。このため、高負荷運転となる室内機の空調エリアについては、過剰冷房又は過剰暖房により快適性が低下してしまうおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、能力不足の空調機の空調エリアの快適性を改善しつつ、当該空調エリアに隣接する空調エリアの過剰空調による快適性低下を抑制することができる空調システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空調システムは、空調空間を空調エリア毎に分担して空調する複数の空調機と、前記複数の空調機を制御する制御装置と、を有し、前記複数の空調機は、吹出方向毎に可変の風量で空調空気を吹き出すことが可能であり、前記制御装置は、前記複数の空調機の位置及び吹出方向の情報をあらかじめ記憶しており、前記複数の空調機のいずれかが能力不足であり、かつ能力不足の空調機の空調エリアに人が存在すると判定した場合、他の空調機に、前記能力不足の空調機の空調エリアに向かう方向の風量を増加させるアシスト制御を実行することを特徴とするものである。
本発明によれば、過剰空調の原因となるアシスト制御が、能力不足の空調機の空調エリアに人が存在する場合に実行されるため、当該空調エリアの快適性を改善できるアシスト制御を実行しつつ、必ずしも快適性を改善できないアシスト制御の実行を抑制することができる。したがって、能力不足の空調機の空調エリアの快適性を改善しつつ、当該空調エリアに隣接する空調エリアの過剰空調による快適性低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る空調システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムにおける室内機、空調エリア及び空調空間の平面的な位置関係の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムにおける制御装置及び各室内機の制御部の概略の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムにおけるアシスト運転の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムにおけるアシスト運転の別の例を示す概念図である。 本発明の実施の形態1に係る空調システムにおいて制御装置で実行されるアシスト運転開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空調システムにおいて制御装置で実行されるアシスト運転停止処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る空調システムについて説明する。図1は、本実施の形態に係る空調システム1の全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態に係る空調システム1は、室外機10と、室外機10に冷媒配管(液配管及びガス配管)を介して接続される複数の室内機21、22、23(本例では、3台の室内機のみを例示している。以下、室内機のことを「空調機」という場合がある)と、複数の室内機21、22、23毎に設けられた複数の人感センサ31、32、33と、少なくとも室内機21、22、23の監視及び制御を行う制御装置100と、を有している。制御装置100と室外機10及び室内機21、22、23との間は、信号線によって接続されている。また、制御装置100と人感センサ31、32、33との間は、室内機21、22、23を介して、又は直接、信号線によって接続されている。なお、制御装置100と、室外機10、室内機21、22、23及び人感センサ31、32、33との間は、有線での接続に代えて無線で接続してもよい。
室外機10は、例えば屋外に設置されるものである。室外機10には、冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機、冷暖切換用の四方弁及び室外熱交換器と、室外熱交換器に室外空気を送風する室外送風機と、が収容されている。
室内機21、22、23は、例えば屋内に設置され、所定の空調空間を空調エリア毎に分担して空調するものである。本例の室内機21、22、23は、4方向に吹出口を有する天井カセット型である。室内機21、22、23のそれぞれには、冷凍サイクルの一部を構成する膨張弁及び室内熱交換器と、室内熱交換器に空気を送風する室内送風機21a、22a、23a(図2参照)と、これらを制御するために制御装置100とは別に室内機21、22、23毎に設けられた制御部21c、22c、23cと、が収容されている。室内送風機21a、22a、23aは、例えば遠心式の送風機であり、回転数を制御することにより全体の風量を調節可能となっている。室内送風機21a、22a、23aにより送風された空気は、室内熱交換器を通過して空調空気(冷房空気又は暖房空気)となり、例えば4方向に設けられた吹出口から4方向(例えば、平面視で互いに直交する4方向)に吹き出される。室内機21の各吹出口には、制御部の制御により各吹出口の開度を互いに独立して調節可能なフラップ21b(図2参照)がそれぞれ設けられている。同様に、室内機22、23の各吹出口には、制御部の制御により各吹出口の開度を互いに独立して調節可能なフラップ22b、23bがそれぞれ設けられている。室内送風機21a、22a、23aの全体の風量調節と、フラップ21b、22b、23bによる各吹出口の開度調節とを組み合わせることにより、各室内機21、22、23は、吹出方向毎に可変の風量で空調空気を吹き出すことができる。また、各吹出口には、制御部の制御により左右方向(水平方向)の風向を所定の角度範囲で調節可能な風向板がそれぞれ設けられている。室内機21、22、23は、各吹出口から空調空気を吹き出すことにより、それぞれ分担する空調エリアを空調するようになっている。室内機21、22、23のそれぞれは、リモコン等を用いて操作可能となっていてもよい。
人感センサ31、32、33は、例えば、室内機21、22、23にそれぞれ設けられている。人感センサ31、32、33は、赤外線又は超音波等を用いて、所定の検知エリア内の人の存在を検知するセンサである。本例では、人感センサ31、32、33の検知エリアは、それぞれ室内機21、22、23の空調エリアとほぼ一致している。人感センサ31、32、33は、人の存在を検知した場合には、検知信号を各室内機21、22、23の制御部又は制御装置100に出力するようになっている。
制御装置100は、CPU、記憶部、入出力部等を備えたマイコンを有している。制御装置100の記憶部には、室内機21、22、23の位置、吹出方向及び能力等の情報が格納されている。これらの情報は、空調システム1を設置する際などにあらかじめ登録されている。室内機21、22、23の位置の情報は、手動で登録してもよいし、GPS等を用いた位置情報取得デバイスにより自動登録してもよい。制御装置100は、記憶部に格納された各情報に基づき、室内機21、22、23(又はその空調エリア)の位置関係を把握することができ、特定の室内機に隣接する室内機がどれかを認識することができる。制御装置100は、室内機21、22、23から入力された運転状態情報、人感センサ31、32、33から入力された検知信号等に基づき、室内機21、22、23の制御部に制御信号(例えば、後述するアシスト開始命令、アシスト停止命令)を出力するようになっている。なお、制御装置100の物理的な設置位置は任意である。すなわち、制御装置100は、室外機10に設けられていてもよいし、室内機21、22、23のいずれかに設けられていてもよいし、室外機10及び室内機21、22、23のいずれからも独立して設けられていてもよい。
図2は、空調システム1における室内機21、22、23、空調エリアA1、A2、A3及び空調空間の平面的な位置関係の例を示す図である。図2では、室内機21、22、23の概略の構成を併せて示している。室内機21、22、23がそれぞれ空調するエリアである空調エリアA1、A2、A3は、室内機21、22、23の位置、吹出方向、能力、及び室内の空調負荷等に基づいて、例えば制御装置100により決定される。空調エリアA1、A2、A3は、明確には決定されない概念的なものであってもよい。図2に示すように、室内機21の図中右方に隣接して室内機22が配置されており、室内機22のさらに図中右方に隣接して室内機23が配置されている。正確には、室内機21の空調エリアA1に隣接して室内機22の空調エリアA2が配置されており、室内機22の空調エリアA2に隣接して室内機23の空調エリアA3が配置されている。
本例では、室内機21、22、23のそれぞれは、互いに直交する4方向に放射状に空調空気を吹き出すようになっている(図2では、室内機21の吹出方向を白抜き太矢印で例示している)。このため、空調エリアA1、A2、A3は、それぞれ室内機21、22、23を中心とした円形状の領域となっている。また、本例では、室内機21、22、23はいずれも同一の能力を有している。このため、空調エリアA1、A2、A3の平面的な面積はほぼ同一となっている。隣接する室内機21、22の空調エリアA1、A2は、一部で重なっており、隣接する室内機22、23の空調エリアA2、A3は、一部で重なっている。これは、各空調エリアA1、A2、A3が、隣接する空調エリアの室内機の影響を受けることを表している。空調空間のほぼ全域は、空調エリアA1、A2、A3を含む複数の空調エリアでカバーされるようになっている。なお、本例では室内機21、22、23(空調エリアA1、A2、A3)が一次元的に配列しているが、二次元的に配列してももちろんよいし、例えば、吹出し高さの異なる天井カセット型、壁掛け型、床置き型等の室内機を組み合わせることによって三次元的に配列していてもよい。
図3は、制御装置100及び各室内機の制御部の概略の機能ブロックを示す図である。図3では、室内機21、22のみを例示しており、制御装置100と室内機21、22の制御部21c、22cとの間でやり取りされる情報の例を併せて示している。図3に示すように、制御装置100は、室内機21、22の運転状態情報を管理する運転状態管理機能部101、室内機21、22の位置、吹出方向及び能力等の情報を記憶する室内機情報記憶部102等を有している。室内機21、22の制御部21c、22cのそれぞれは、フラップ21b、22bにより各吹出口の開度を調節するフラップ制御機能部41、室内送風機21a、22aにより全体の風量を調節する風量制御機能部42、人感センサ31、32により検知エリア(空調エリア)内の人の存在を検知する人感センサ検知機能部43等をそれぞれ有している。
制御装置100は、各室内機21、22から定期的に運転状態情報を取得している(図3の(1))。運転状態情報には、例えば、設定温度、室内温度(空調エリア内温度)、風量、風向、セーブ運転状態等の情報が含まれている。設定温度は、室内機21、22、23毎に設定されている。室内温度は、室内機21、22、23にそれぞれ設けられた温度センサにより検出される各室内機周辺の温度や吸込温度である。また、本例では、制御装置100と人感センサ31、32、33との間が各室内機21、22、23を介して接続されているため、人感センサ31、32、33の検知情報(人の存在情報)も運転状態情報に含まれている。ここで、室内機22は運転能力不足の状態にあるものとする。運転能力不足の状態とは、空調負荷に対して空調能力が不足している状態のことであり、室内温度がいつまで経っても設定温度に近づかない状態のことである。空調負荷に対して十分な空調能力が室内機にある場合には、運転を継続することによって室内温度が設定温度に近づく。しかし、室内機のフィルタ目詰まり等の異常発生時(空調能力の低下)、又は室内に存在する人や発熱体などの影響(空調負荷の増加)により、能力不足となる場合が存在する。一方、室内機21はセーブ運転中であるものとする。セーブ運転とは、室内温度が設定温度に近づいた定常状態における能力を落とした運転のことである。
制御装置100は、各室内機21、22から取得した運転状態情報に基づき、室内機21、22の運転状態を把握する。例えば、室内機22が運転能力不足の状態であることは、室内機22の設定温度及び室内温度等の情報(例えば、設定温度と室内温度との差)に基づき判定できる。また、室内機21がセーブ運転中であることは、室内機21のセーブ運転状態の情報に基づき判定できる。制御装置100は、室内機22が運転能力不足の状態にあること、及び後述する各種条件(空調エリアA2に人が存在すること等)を満たしていることに基づき、能力不足の室内機22の空調エリアA2に対して制御の補完を行うアシスト制御(他の室内機(例えば、空調エリアA2に隣接する室内機)にアシスト運転を行わせる制御)を実行する。すなわち、制御装置100は、能力不足の室内機22に隣接する室内機21を、アシスト運転を行わせる室内機(以下、「アシスト室内機」という場合がある)として特定し、室内機21にアシスト開始命令を送信する(図3の(2))。アシスト室内機となる条件には、例えば、当該室内機自身が能力不足でないことが含まれている。本例では室内機21はセーブ運転中であるため、この条件を満たしている。室内機21に送信されるアシスト開始命令には、吹出風量を増加させるべき方向(当該室内機21から見た能力不足の室内機22の空調エリアA2の方向。以下、「アシスト方向」という場合がある)の情報が含まれている。
アシスト開始命令を受信した室内機21は、アシスト開始命令に含まれるアシスト方向の情報に基づいて、特定方向のフラップ21bの開度を増加させて特定方向の風量を増加させるアシスト運転を行う(図3の(3))。
図4は、アシスト運転の例を示す概念図である。図4では、各方向への吹出風量を白抜き太矢印の長さで表現している。室内機22は能力不足であり、室内機22に隣接する室内機21、23(いずれもセーブ運転中)にアシスト開始命令が送信されたものとする。アシスト開始命令を受信した室内機21、23は、アシスト方向の情報に基づいて、特定方向の風量を増加させるアシスト運転を行う。例えば室内機21は、能力不足の室内機22の空調エリアA2の方向(図4では右方向)の吹出口からの風量を大風量(強風)に増加させており、その他の3方向の吹出口からの風量は小風量(弱風)のまま維持している。室内機23は、空調エリアA2の方向(図4では左方向)の吹出口からの風量を大風量に増加させており、その他の3方向の吹出口からの風量は小風量のまま維持している。このような運転は、室内機21、23において、例えば、室内送風機21a、23aの送風量を増加させるとともに、フラップ21b、23bの調節により空調エリアA2側の吹出口の開度を増加させ、それ以外の吹出口の開度を減少させることによって実現できる。なお、図4に示す例では、室内機21、23の1つの吹出口の正面に空調エリアA2が存在するため、当該吹出口からの吹出風量を増加させるだけでアシスト運転を行うことができる。
図5は、アシスト運転の別の例を示す概念図である。図5に示す例では、室内機21、22、23(空調エリアA1、A2、A3)の位置関係が変更されており、室内機22(空調エリアA2)は、室内機21、23の吹出口に対して正面ではなく斜めの位置に存在している。この場合、アシスト運転を行う室内機21、23では、図5に示すように、空調エリアA2側の吹出口からの風量を増加させるとともに、風向板の調節により吹出方向(風向)を併せて変更するようにしてもよい。
以上のようなアシスト運転は、能力不足の空調エリアの快適性を向上し得るものであるが、能力不足の空調エリアに人が存在しない場合には、人にとっての快適性を向上することはできず、エネルギーの無駄になってしまう場合がある。したがって、本実施の形態では、制御装置100は、人感センサ31、32、33によって得られる人の存在情報に基づき、アシスト運転を実行するか否かを判定する。
また、アシスト運転は、能力不足の室内機の負荷を補うために、アシスト室内機の運転負荷を増加させるものである。このため、当該室内機の空調エリアのうち吹出風量が増加する部分のみ、過剰空調(過剰冷房又は過剰暖房)となり、当該部分の快適性が低下してしまうおそれがある。よって、アシスト運転は、長時間連続して実行せずに、所定の時間間隔で断続的に実行するようにしてもよい。ただし、当該室内機の空調エリアに人が存在しない場合には、アシスト運転を長時間連続して実行しても人にとっての快適性を低下させるおそれはない。したがって、本実施の形態では、制御装置100は、人感センサ31、32、33によって得られる人の存在情報に基づき、アシスト運転の実行を停止するか否かを判定する。これにより、制御装置100は、アシスト室内機の空調エリアに人が存在しない場合には、連続してアシスト運転を実行させる。また、制御装置100は、アシスト室内機の空調エリアに人が存在する場合には、当該空調エリアで過剰空調が行われているか否かを判定し、その判定結果に基づいて断続的にアシスト運転を実行させる。
図6は、制御装置100で実行されるアシスト運転開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6に示すアシスト運転開始処理は、空調システム1の運転中に所定の時間間隔で繰り返し実行される。
まず、制御装置100は、各室内機21、22、23から運転状態情報を取得する(ステップS101)。各室内機21、22、23は、運転状態情報を定期的に制御装置100に送信するようにしてもよいし、制御装置100からの要求信号に基づいて運転状態情報を制御装置100に送信するようにしてもよい。また、制御装置100は、室外機10から圧縮機の稼働状況情報等を取得する。
次に、制御装置100は、監視対象としている全ての室内機から運転状態情報を取得したか否かを判定する(ステップS102)。全ての室内機から運転状態情報を取得した場合にはステップS103の処理に移行し、それ以外の場合にはステップS101に戻り、継続して運転状態情報を取得する。
ステップS103では、制御装置100は、各室内機21、22、23から得られた運転状態情報に基づき、能力不足となっている室内機があるか否かを判定する(ステップS103、S104)。この判定は、各室内機21、22、23の設定温度と室内温度との差に基づいて行ってもよいし、室外機10から取得した圧縮機の稼働状況情報に基づいて行ってもよい。これは、設定温度と室内温度の差が小さい場合には、圧縮機は動作せずにセーブ運転状態となることを利用したものである。能力不足の室内機が存在すると判定した場合には、ステップS105の処理に移行する。一方、能力不足の室内機が存在しないと判定した場合には、そのままアシスト運転開始処理を終了する。これは、能力不足の室内機が存在しない場合には、アシスト運転を実行する必要がないためである。
ステップS105では、制御装置100は、能力不足の空調エリアに人が存在するか否かを判定する(ステップS105、S106)。この判定は、能力不足の室内機からの人の存在情報に基づいて行う。能力不足の空調エリアに人が存在すると判定した場合には、ステップS107の処理に移行する。一方、能力不足の空調エリアに人が存在しないと判定した場合には、そのままアシスト運転開始処理を終了する。これは、能力不足の空調エリアに人が存在しない場合には、アシスト運転を実行しても快適性を向上できないためである。
ステップS107では、制御装置100は、アシスト運転を行わせるアシスト室内機、及びアシスト方向を特定する。アシスト室内機は、能力不足の空調エリアに隣接する室内機のうち、自身が能力不足でない室内機から1台又は複数台を選択する。アシスト方向は、能力不足の空調エリアと各アシスト室内機の位置関係に基づいて、アシスト室内機毎に求める。
次に、制御装置100は、各アシスト室内機に対して、アシスト方向の情報を含むアシスト開始命令を送信する(ステップS108)。
アシスト開始命令を受信した室内機は、アシスト方向の情報に基づいてアシスト運転を実行する。すなわち、当該室内機は、能力不足の空調エリアに向かう方向の吹出風量を増加させる運転を行う。
図7は、制御装置100で実行されるアシスト運転停止処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7に示すアシスト運転停止処理は、アシスト運転開始処理と共に、空調システム1の運転中に所定の時間間隔で繰り返し実行される。
まず、制御装置100は、いずれかの室内機でアシスト運転を実行中であるか否か(すなわち、アシスト制御を実行中であるか否か)を判定する(ステップS201)。アシスト制御を実行中であると判定した場合にはステップS202の処理に移行し、アシスト制御を実行中でないと判定した場合にはアシスト運転停止処理を終了する。
ステップS202では、制御装置100は、能力不足の空調エリア(アシスト運転によりアシストされている空調エリア)に人が存在するか否かを判定する(ステップS202、S203)。能力不足の空調エリアに人が存在すると判定した場合にはステップS204の処理に移行し、能力不足の空調エリアに人が存在しないと判定した場合にはステップS208の処理に移行する。
ステップS204では、制御装置100は、アシスト室内機の空調エリア(アシスト側の空調エリア)に人が存在するか否かを判定する(ステップS204、S205)。アシスト側の空調エリアに人が存在すると判定した場合には、ステップS206の処理に移行する。一方、アシスト側の空調エリアに人が存在しないと判定した場合には、そのままアシスト運転停止処理を終了する。これは、アシスト側の空調エリアに人が存在しない場合には、アシスト運転を継続しても過剰空調による快適性の低下が生じないためである。このとき、制御装置100は、アシスト運転中の室内機に対して、アシスト運転継続命令を送信するようにしてもよい。
ステップS206では、制御装置100は、アシスト側の空調エリアで過剰空調が行われているか否かを判定する(ステップS206、S207)。この判定は、例えば、室外機10から取得した圧縮機の稼働状況情報と、アシスト室内機から取得した設定温度及び室内温度の情報とに基づいて行う。すなわち、冷房運転時において、圧縮機が動作しており、かつアシスト側の空調エリアの室内温度が設定温度よりも低い場合には、過剰冷房が行われていると判定する。また、暖房運転時において、圧縮機が動作しており、かつアシスト側の空調エリアの室内温度が設定温度よりも高い場合には、過剰暖房が行われていると判定する。アシスト側の空調エリアで過剰空調が行われていると判定した場合には、ステップS208の処理に移行する。一方、アシスト側の空調エリアで過剰空調が行われていないと判定した場合には、そのままアシスト運転停止処理を終了する。これは、アシスト側の空調エリアで過剰空調が行われていない場合には、アシスト運転を継続しても快適性の低下が生じないためである。このとき、制御装置100は、アシスト運転中の室内機に対して、アシスト運転継続命令を送信するようにしてもよい。
ステップS208では、制御装置100は、アシスト運転を実行中の室内機に対して、アシスト停止命令を送信する。これは、能力不足の空調エリアに人が存在しない場合(ステップS203のNO判定)には、アシスト運転を実行しても快適性を向上できないためである。また、アシスト側の空調エリアに人が存在するにも関わらず当該空調エリアで過剰空調が行われている場合(ステップS207のYES判定)には、アシスト運転を継続することにより快適性の低下が生じるためである。
アシスト停止命令を受信した室内機は、アシスト運転を停止する制御を行う。アシスト運転を一旦停止した室内機は、停止してから所定時間が経過するまでアシスト運転を再開しないようにしてもよい。これは、アシスト運転の開始動作及び停止動作が短時間で繰り返されてしまうのを防ぐためである。
図6及び図7に示す処理により、アシスト側の空調エリアで過剰空調となってしまうアシスト運転は、長時間連続して実行されることなく、所定の時間間隔で断続的に行われることになる。なお、アシスト運転の実行間隔(例えば、最長連続実行時間、最短連続停止時間など)は、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る空調システム1は、空調空間を空調エリアA1、A2、A3毎に分担して空調する複数の室内機21、22、23(空調機)と、複数の室内機21、22、23を制御する制御装置100と、を有し、複数の室内機21、22、23は、吹出方向毎に可変の風量で空調空気を吹き出すことが可能であり、制御装置100は、複数の室内機21、22、23の位置及び吹出方向の情報をあらかじめ記憶しており、複数の室内機21、22、23のいずれかが能力不足であり、かつ能力不足の室内機の空調エリアに人が存在すると判定した場合、他の室内機(例えば、当該空調エリアに隣接する室内機)に、能力不足の室内機の空調エリアに向かう方向の風量を増加させるアシスト制御を実行するものである。
この構成によれば、過剰空調の原因となるアシスト制御が、能力不足の室内機の空調エリアに人が存在する場合に実行されるため、当該空調エリアの快適性を改善できるアシスト制御を実行しつつ、必ずしも快適性を改善できないアシスト制御の実行を抑制することができる。したがって、能力不足の室内機の空調エリアの快適性を改善しつつ、当該空調エリアに隣接する空調エリアの過剰空調による快適性低下を抑制することができる。また、快適性を改善できないアシスト制御の実行を抑制することにより、快適性を低下させずに省エネルギー化を実現することができる。
その他の実施の形態.
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、4方向に吹出口を有する室内機を例に挙げたが、本発明は、1〜3方向又は5方向以上に吹出口を有する室内機にも適用できる。
また、上記実施の形態では、天井カセット型の室内機を例に挙げたが、他の構成の室内機にも適用できる。
また、上記実施の形態では、冷暖切換型の空調システムを例に挙げたが、本発明は、冷房専用又は暖房専用の空調システムにも適用できる。
また、上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 空調システム、10 室外機、21、22、23 室内機(空調機)、21a、22a、23a 室内送風機、21b、22b、23b フラップ、21c、22c、23c 制御部、31、32、33 人感センサ、41 フラップ制御機能部、42 風量制御機能部、43 人感センサ検知機能部、100 制御装置、101 運転状態管理機能部、102 室内機情報記憶部、A1、A2、A3 空調エリア。
本発明に係る空調システムは、空調空間を空調エリア毎に分担して空調する複数の空調機と、前記複数の空調機毎に設けられ、人の存在を検知する複数の人感センサと、前記複数の空調機を制御する制御装置と、を有し、前記複数の空調機は、吹出方向毎に可変の風量で空調空気を吹き出すことが可能であり、前記制御装置は、前記複数の空調機の位置及び吹出方向の情報をあらかじめ記憶しており、前記複数の空調機のいずれかが能力不足であり、かつ、前記人感センサからの検知信号に基づいて能力不足の空調機の空調エリアに人が存在すると判定した場合、他の空調機に、前記能力不足の空調機の空調エリアに向かう方向の風量を増加させるアシスト制御を実行し、前記能力不足の空調機の空調エリアに人が存在しないと判定した場合には、前記アシスト制御を実行しないことを特徴とするものである。

Claims (8)

  1. 空調空間を空調エリア毎に分担して空調する複数の空調機と、
    前記複数の空調機を制御する制御装置と、を有し、
    前記複数の空調機は、吹出方向毎に可変の風量で空調空気を吹き出すことが可能であり、
    前記制御装置は、
    前記複数の空調機の位置及び吹出方向の情報をあらかじめ記憶しており、
    前記複数の空調機のいずれかが能力不足であり、かつ能力不足の空調機の空調エリアに人が存在すると判定した場合、
    他の空調機に、前記能力不足の空調機の空調エリアに向かう方向の風量を増加させるアシスト制御を実行することを特徴とする空調システム。
  2. 前記複数の空調機は、吹出方向毎に吹出口の開度を調節可能なフラップと、全体の風量を調節可能なファンと、をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記制御装置は、前記能力不足の空調機の空調エリアに人が存在しないと判定した場合には、前記アシスト制御を実行しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記制御装置は、前記アシスト制御の実行中に前記他の空調機の空調エリアで過剰空調が行われていると判定した場合には、前記アシスト制御を停止することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空調システム。
  5. 前記制御装置は、前記アシスト制御の実行中に前記他の空調機の空調エリアで過剰空調が行われており、かつ前記他の空調機の空調エリアに人が存在すると判定した場合には、前記アシスト制御を停止することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空調システム。
  6. 前記制御装置は、前記アシスト制御を断続的に実行することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の空調システム。
  7. 前記複数の空調機は、吹出方向毎に左右方向の風向を調節可能であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の空調システム。
  8. 前記複数の空調機は、特定方向の風量のみを変化させることが可能であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の空調システム。
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