JPWO2015072366A1 - バスケット型把持鉗子 - Google Patents

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Abstract

本発明のバスケット型把持鉗子は、シースと、本体部と、操作部とを備え、前記本体部は、バスケット部と操作ワイヤとを備え、前記バスケット部は複数のバスケットワイヤと前記複数のバスケットワイヤに固定された遠位固定部材と、を備え、前記遠位固定部材は、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも一つである第一ワイヤが固定されたワイヤ固定部と、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも他の一つである第二ワイヤが前記ワイヤ固定部における前記第一ワイヤの固定強度よりも強固に固定された高強度固定部とを有する。

Description

本発明は、バスケット型把持鉗子に関する。本願は、2013年11月12日に、日本に出願された特願2013−233974号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、胆管等の体内の管路に挿入され、結石等の異物を回収するためのバスケット型把持鉗子が知られている(たとえば特許文献1,2,3参照)。
バスケット型把持鉗子は、複数のワイヤによって異物を保持する構造を有しているので、大きい異物を回収しようとした場合、異物を保持したままではバスケットが管路から抜去できなくなる場合がある。このような場合には一度保持した異物を管路内でバスケットから放出し、バスケット型把持鉗子だけでも抜去する必要がある。しかしこのようなケースでは異物が大きいため、一度異物を保持すると管路内では思うように異物をバスケット外に放出する事ができない可能性がある。たとえば、特許文献1,2,3に記載の複数のワイヤの間から異物が外れなくなると、バスケットを管路から抜去できなくなる。
この他、バスケットを構成する複数のワイヤに対して過大な負荷がかかると、複数のワイヤが束ねられた部分が破損してバスケットが壊れる場合がある。特許文献4には、バスケットの近位端が壊れる際に、複数のワイヤのうちの一つを、バスケットを進退移動させるための操作ワイヤにフック状に掛けておくことで、バスケットが操作ワイヤから完全に外れて脱落するのを防止できる構造が開示されている。
日本国特開平11−114070号公報 日本国特開2006−94876号公報 国際公開第2012/141213号公報 日本国実開平2−116411号公報
バスケット内に保持した異物が放出できなくなった場合に、バスケットを意図的に破壊して異物を取り出す方法が考えられる。しかし、特許文献4に開示された技術を用いると、破壊後に外れたワイヤをシース内に引き込めなくなる場合があり、その後の抜去動作において、外れたワイヤが生体組織に接触しないように慎重な操作が必要である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、バスケットを意図的に破壊してもバスケットの構成部品が脱落せず且つバスケットの引き戻しが容易なバスケット型把持鉗子を提供することである。
本発明の第一の態様に係るバスケット型把持鉗子は、シースと、遠位端と近位端とを有し前記シースに挿通された本体部と、前記シースに固定され前記本体部の近位端が配された操作部と、を備え、前記本体部は、前記本体部における前記遠位端側に配され異物を保持するためのバスケット部と、前記バスケット部の近位端側に配され前記バスケット部に固定された操作ワイヤと、を備え、前記バスケット部は、前記異物を内部に保持する籠状をなすように配された複数のバスケットワイヤと、前記バスケット部における遠位端部で前記複数のバスケットワイヤに固定された遠位固定部材と、を備え、前記遠位固定部材は、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも一つである第一ワイヤが固定されたワイヤ固定部と、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも他の一つである第二ワイヤが前記ワイヤ固定部における前記第一ワイヤの固定強度よりも強固に固定された高強度固定部とを有している。
本発明の第二の態様によれば、第一の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記遠位固定部材は、前記第一ワイヤが挿入される第一孔と、前記第一孔とは隔壁部を介して離間し前記第二ワイヤが挿入される第二孔と、を有してもよい。
本発明の第三の態様によれば、第一の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記ワイヤ固定部は、前記第一ワイヤと前記遠位固定部材とを接続する第一固定剤を有し、前記高強度固定部は、前記第二ワイヤと前記遠位固定部材とを接続し前記第一固定剤とは異なる第二固定剤をさらに有してもよい。
本発明の第四の態様によれば、第三の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記第一固定剤は接着剤であり前記第二固定剤はろう材若しくはハンダであってもよい。
本発明の第五の態様によれば、第三の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記第一固定剤はハンダであり、前記第二固定剤はろう材若しくは接着剤であってもよい。
本発明の第六の態様によれば、第二の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記高強度固定部は、前記第二ワイヤが係止される係止部をさらに有してもよい。
本発明の第七の態様によれば、第六の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記遠位固定部材は、互いに離間し前記遠位固定部材を貫通する2つの前記第二孔を有してもよく、前記第二ワイヤは、前記遠位固定部材の遠位端側にて折り返された折り返し部を有し、前記折り返し部の両端部が2つの前記第二孔の前記遠位端面の開口に挿通されて近位側に延びていてもよい。
本発明の第八の態様によれば、第六の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記第二ワイヤは、遠位端に設けられた大径ワイヤ部と、前記大径ワイヤ部の近位側に隣接して設けられ前記大径ワイヤ部よりも小径な基準径部と、前記大径ワイヤ部と前記基準径部との境界である段部と、を有し、前記第二孔は、前記遠位固定部材の遠位側に配され前記大径ワイヤ部が進退可能な寸法を有する大径孔部と、前記大径孔部の近位側に配され前記大径孔部と連通し前記大径ワイヤ部の外径よりも小径で前記基準径部が進退可能な寸法を有する小径孔部と、を有していてもよい。
本発明の第九の態様によれば、第二の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記第一孔は、前記第一ワイヤが挿入される第一凹部を有し、前記第二孔は、前記第二ワイヤが挿入される第二凹部を有し、前記第二凹部の遠位端は前記第一凹部の遠位端よりも前記遠位固定部材の遠位側に位置し、前記第二ワイヤと前記第二凹部との固定面積は前記第一ワイヤと前記第一凹部との固定面積より大きくてもよい。
本発明の第十の態様によれば、第一の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記バスケット部は、前記バスケット部の遠位端から前記バスケット部の近位側へ向かって延びるセンターワイヤをさらに有し、前記遠位固定部材は、前記バスケットワイヤに固定され前記バスケット部の遠位側に配された遠位第一固定部材と、前記高強度固定部を有し前記遠位第一固定部材の遠位側に配され複数の前記バスケットワイヤの一部のワイヤが前記高強度固定部に固定され且つ前記センターワイヤの遠位端に固定された遠位第二固定部材と、をさらに有してもよい。
本発明の第十一の態様によれば、第一の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記高強度固定部は、前記第二ワイヤが固定される第一高強度固定部と、前記複数のバスケットワイヤのうち前記第一ワイヤとも前記第二ワイヤとも異なる第三ワイヤが前記第一高強度固定部における固定強度よりも強固に固定された第二高強度固定部と、を有してもよい。
本発明によれば、バスケットを意図的に破壊してもバスケットの構成部品が脱落せず且つバスケットの引き戻しが容易なバスケット型把持鉗子を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るバスケット型把持鉗子を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係るバスケット型把持鉗子の本体部の遠位部分の正面図である。 本発明の第1実施形態に係るバスケット型把持鉗子の遠位部分を示す拡大図である。 図3のA−A線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係るバスケット型把持鉗子の作用を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るバスケット型把持鉗子の作用を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るバスケット型把持鉗子を示す図で、図3のA−A線と同様の線における断面図である。 本発明の第3実施形態に係るバスケット型把持鉗子の遠位部分を示す側面図である。 図8のB−B線における断面図である。 本発明の第4実施形態に係るバスケット型把持鉗子の遠位部分を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るバスケット型把持鉗子の遠位部分を示す部分断面図である。 本発明の第5実施形態に係るバスケット型把持鉗子の正面図である。 図12のC−C線における断面図である。 本発明の第6実施形態に係るバスケット型把持鉗子の遠位部分を示す図で、図12のC−C線と同様の線における断面図である。 図14のD−D線上における遠位固定部材の断面図である。 本発明の第7実施形態に係るバスケット型把持鉗子の遠位部分を示す部分断面図である。 図16のE−E線における断面図である。 図16のF−F線における断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るバスケット型把持鉗子について説明する。図1は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1を示す側面図である。図2は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1の正面図である。図3は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1の遠位部分を示す拡大図である。図4は、図3のA−A線における断面図である。
図1に示すように、バスケット型把持鉗子1は、シース2と、本体部3と、操作部15とを備える。
シース2は、柔軟性を有する筒部材である。シース2の外形寸法は、内視鏡の処置具チャンネルに対して進退自在に挿通可能な程度である。シース2の遠位端は、バスケット型把持鉗子1の使用時において後述するバスケット部4を畳むことができる程度の硬さを有する。また、シース2は、バスケット部4を畳む際にバスケット部4から受ける圧縮力に耐える強度と処置具チャンネルに追従して湾曲する柔軟性とを兼ね備える点から、金属線材がらせん状に巻回されたコイル等から構成されてもよい。
本体部3は、遠位端と近位端とを有しシース2に挿通された細長い部材である。
図1及び図3に示すように、本体部3は、バスケット部4と、操作ワイヤ9と、連結部材10とを備える。
図1及び図2に示すように、バスケット部4は、本体部3の遠位端側に配されている。バスケット部4は、異物を保持するために籠状に広がり、伸縮可能である。バスケット部4は、収縮状態では、シース2の内部に収容可能な略線状形状となる。
バスケット部4は、複数のバスケットワイヤ5と、複数のバスケットワイヤ5を籠状とするための固定部材6とを備える。
バスケットワイヤ5は、異物を内部に保持する籠状をなすように配された複数のワイヤ(第一ワイヤ5a及び第二ワイヤ5b)を備える。
第一ワイヤ5a及び第二ワイヤ5bは、いずれも弾性を有する線材であり、外力が掛かっていない状態では籠状に広がるように初期形状が設定されている。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、第一ワイヤ5aが遠位固定部材7のワイヤ固定部12に固定され、第二ワイヤ5bが遠位固定部材7の高強度固定部13に固定されている点で第一ワイヤ5aと第二ワイヤ5bとは相違する。第一ワイヤ5aと第二ワイヤ5bとの各々の材質及び形状は互いに同じでよい。
本実施形態では、互いに隣接する2本の第一ワイヤ5aと、互いに隣接する2本の第二ワイヤ5bとによってバスケットワイヤ5が構成されている。
図3に示す固定部材6は、遠位固定部材7と、近位固定部材8とを有する。遠位固定部材7は、バスケット部4の遠位側において各バスケットワイヤ5を束ねて固定する。近位固定部材8は、バスケット部4の近位側において各バスケットワイヤ5を束ねて固定する。本実施形態では、近位固定部材8は、バスケット部4と操作ワイヤ9とを連結する連結部材10を兼ねている。
図3及び図4に示すように、遠位固定部材7は、バスケット部4における遠位端側の端部で複数のバスケットワイヤ5に固定されている。遠位固定部材7は、遠位端部7aと、外周部7bと、孔部11とを有する略筒状の部材である。
遠位端部7aは、生体組織に接触した場合に生体組織に傷をつけないようにするために曲面を有して構成されている。
外周部7bは、遠位側から、大径部7g、段差部7d、及び小径部7eがこの順に形成されている。
大径部7gの外径は、シース2の内径よりも大きくシース2の外径に略等しく、遠位固定部材7がシース2の遠位端に係合している状態で、大径部7gの外面とシース2の外面とが略面一となるように大きさが定められている。段差部7dは、シース2の遠位端面に当接する面を有している。小径部7eは、シース2の内径と略同径若しくはシース2の内径よりも小さい。
孔部11は、第一ワイヤ5aが固定されたワイヤ固定部12と、第二ワイヤ5bが固定された高強度固定部13とを有する。本実施形態では、ワイヤ固定部12は、遠位固定部材7の内腔において第一ワイヤ5aが固定された領域である。高強度固定部13は、遠位固定部材7の内腔において第二ワイヤ5bが固定された領域である。
ワイヤ固定部12は、第一ワイヤ5aを第一固定剤である接着剤Aにより孔部11に固定する。接着剤Aは、たとえばエポキシ系接着剤Aである。
高強度固定部13は、ワイヤ固定部12に対する第一ワイヤ5aの固定強度よりも強固に第二ワイヤ5bを孔部11に固定する部位である。高強度固定部13は、第二固定剤であるソルダSにより第二ワイヤ5bを孔部11に固定する。ソルダSは、たとえば、ろう材S1やハンダS2などである。
本実施形態では、第二ワイヤ5bを孔部11に挿入してソルダSを用いて第二ワイヤ5bを孔部11の内面の一部に固定し、その後、第一ワイヤ5aを孔部11に挿入して接着剤Aを孔部11に充填することにより、単一の孔部11にワイヤ固定部12と高強度固定部13とをそれぞれ設けることができる。
図3に示す近位固定部材8は、筒状に形成され、遠位側からバスケットワイヤ5が挿入されることによって、各バスケットワイヤ5が束ねられる。近位固定部材8に対する各バスケットワイヤ5の固定方法は、溶接、カシメ、ろう付け、ハンダ付、接着など、遠位固定部材7とバスケットワイヤ5との固定方法に基づいて公知の方法を適宜選択できる。すなわち、本実施形態では、近位固定部材8とバスケットワイヤ5との固定強度は、遠位固定部材7におけるワイヤ固定部12とバスケットワイヤ5との固定強度より高い。
操作ワイヤ9は、バスケット部4の近位側に配されバスケット部4の近位固定部材8に固定されたワイヤである。
連結部材10は、バスケット部4と操作ワイヤ9とを固定するための筒状部材である。バスケット部4と連結部材10との固定強度は、バスケットワイヤ5とワイヤ固定部12との固定強度よりも高い。操作ワイヤ9と連結部材10との固定強度は、バスケットワイヤ5とワイヤ固定部12との固定強度よりも高い。本実施形態では、連結部材10と近位固定部材8とは一体に構成されている。
図1に示すように、操作部15は、シース2の近位端に固定され、本体部3の近位端が配されている。
操作部15は、操作本体16と、スライダ20とを備える。
操作本体16は、スライダ20が配される第一ポート17と、シース2の内腔に連通する第二ポート19とを備える。
第一ポート17は、シース2の中心線の延長線上に中心線を有する直線状の孔を有している。また、第一ポート17の中間部には、第二ポート19に連通する分岐が形成されている。また、第一ポート17は、後述するシャフト21に対して水密に接するOリング18を有する。
第二ポート19は、第一ポート17の中間部に連通しており、第一ポート17を介してシース2の内腔に連通可能である。第二ポート19は、シース2の遠位端から造影剤等の液体を吐出させる手技を行う目的で操作本体16に設けられている。
スライダ20は、シャフト21と、グリップ22とを備える。シャフト21は、操作ワイヤ9の近位端に固定されている。グリップ22は、シャフト21の近位端に固定されている。本実施形態では、操作者がグリップ22を把持してシャフト21を第一ポート17に対して進退させることにより、シース2の遠位端の開口からバスケット部4を出し入れすることができる。
次に、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1の作用について説明する。図5及び図6は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1の作用を説明するための図である。
図5に示すように、バスケット型把持鉗子1は、一般的なバスケット型医療用処置具と同様に、バスケット部4をシース2に収納した状態で内視鏡チャンネルを通じて患者体内の胆管等の管路に挿入される。スライダ20の前進操作により管路内でバスケット部4をシース2から突出させると、バスケットワイヤ5の弾性力によりバスケット部4が拡開する。拡開したバスケット部4内に結石等の異物Xを取り込んだ後、操作者がスライダ20を引くことで、バスケット部4の基端側がシース2に引き込まれてバスケット部4を縮径させることができる。この結果、異物Xをバスケット内にしっかりと保持する事ができる。その後、内視鏡とともにバスケット型把持鉗子1を患者体内から抜去し、異物Xを回収する。
バスケット部4内に異物Xを保持した状態でバスケット型把持鉗子1が管路から抜去できなくなった場合には、バスケット部4をシース2の遠位端の開口から完全に露出させてバスケットワイヤ5が最も広がった状態とすることで、バスケットワイヤ5の隙間から異物Xをバスケット外に放出することができる。しかし、バスケットワイヤ5が最も広がった状態でも異物Xが放出できない場合には、次の操作によってバスケット部4を意図的に破壊することができる。
本実施形態においてバスケット部4を破壊するためには、まず、バスケット型把持鉗子1の操作者が図1に示すスライダ20のグリップ22を近位側(手元側)へと移動させることにより、バスケット部4の近位端から漸次バスケット部4をシース2内に収容する(図5参照)。これにより、バスケット部4を構成する各バスケットワイヤ5は収縮する。各バスケットワイヤ5が近位側から収縮すると、バスケット部4内の異物Xはバスケット部4の近位側から遠位側へと押されて移動するか、バスケットワイヤ5の隙間においてバスケットワイヤ5と噛み合って動かなくなる。
操作者は、図1に示すスライダ20のグリップ22を近位側(手元側)へとさらに牽引する。操作者がスライダ20のグリップ22を近位側へとさらに牽引すると、各バスケットワイヤ5は近位側へと牽引される。このとき、バスケット部4内に異物Xがあるために、バスケット部4をシース2内に収容することができない状態となる。すなわち、スライダ20のグリップ22を近位側(手元側)へとさらに牽引することによって、バスケット部4において、シース2の遠位端が異物Xを遠位側へ押圧し、且つ各バスケットワイヤ5が操作ワイヤ9により近位側へ牽引される。すなわち、スライダ20のグリップ22を近位側(手元側)へとさらに牽引する力は、各バスケットワイヤ5を遠位固定部材7から引き抜く力となる。
各バスケットワイヤ5のうち、図4に示すワイヤ固定部12に固定された第一ワイヤ5aは、高強度固定部13に固定された第二ワイヤ5bよりも先に遠位固定部材7から外れる。これにより、バスケット部4はその遠位端において破壊され、図6に示すように、籠状であったバスケット部4は第一ワイヤ5aによって囲まれていた部分が解放された状態となる。
第一ワイヤ5aがワイヤ固定部12から外れた状態で操作ワイヤ9がさらに近位側へ牽引されると、高強度固定部13において固定状態が維持された第二ワイヤ5bは、第一ワイヤ5a側へと異物Xを移動させるように、シース2の遠位端の開口端部から力を受けて移動する。これにより、バスケット部4内にある異物Xは、第一ワイヤ5aと遠位固定部材7との固定が外れた部分からバスケット部4の外へと押し出される。
さらに、バスケット部4の外へと異物Xが押し出された後、第一ワイヤ5a及び第二ワイヤ5bは、シース2の内部に引き込まれる。そして、第二ワイヤ5bの遠位端に固定された遠位固定部材7は、シース2の遠位端の開口にはまり、シース2の遠位端に対する蓋となる。この状態では、第一ワイヤ5a及び第二ワイヤ5bは両方ともシース2内に引き込まれているので、第一ワイヤ5aの遠位端が生体組織に触れることがない。
バスケット部4が破壊され異物Xが放出されたバスケット型把持鉗子1は、内視鏡とともに体外へ引き出され、廃棄される。
従来のバスケット型医療用処置具において管路内でこの異物Xをバスケットから外すためには、破砕装置等を体内に導入して異物Xを破砕するなどの手当てが必要である。
しかしながら、バスケット内に保持された異物Xを管路内で放出するだけの目的で把持鉗子等を体内に導入するのは非効率である。
さらに、従来のバスケット型医療用処置具では、バスケットの近位側においてワイヤを固定する部材からワイヤが外れると、ワイヤの近位端が体内で近位側に向いた状態となる。そのため、バスケットを近位側へと引き戻してバスケットを体外に取り出す過程で、ワイヤの近位端が生体組織を傷つける可能性があり、外れたワイヤが生体組織等に接触しないように慎重な操作が必要である。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1は、バスケットを意図的に破壊する際に、バスケット部4の遠位端において各バスケットワイヤ5を固定する遠位固定部材7が、近位固定部材8よりも先に破壊されるので、バスケット部4の遠位側において籠の一部に開口を生じる。
遠位固定部材7には、バスケットワイヤ5に対する固定強度が互いに異なるワイヤ固定部12と高強度固定部13とが設けられている。そのため、操作者がワイヤ固定部12から第一ワイヤ5aが外れるように操作ワイヤ9を牽引することで、異物Xをバスケット部4の外へと押し出すのに十分な隙間が形成され、且つ遠位固定部材7は第二ワイヤ5bに保持される。このため、バスケット部4を意図的に破壊しても、遠位固定部材7等が体内に脱落しない。
また、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1では、バスケット部4を意図的に破壊する操作によって外れたバスケットワイヤ5は、バスケットワイヤ5の遠位端が遠位側に向いた状態で遠位固定部材7から外れて、近位端は近位固定部に固定された状態が保たれる。このため、バスケット部4を体外へ引き出す際に、バスケットワイヤ5の遠位端が生体組織に刺さりにくく、また、固定部材6から外れたバスケットワイヤ5をシース2内に容易に収容できる。
本実施形態では、上記の構成に代えて、下記の構成を備えてもよい。
本実施形態では、ワイヤ固定部12においては接着剤Aが使用され、高強度固定部13においてはソルダSが使用された例が示されているが、ワイヤ固定部12と高強度固定部13との各々における固定手段はこれに限られない。たとえば、ワイヤ固定部12に適用されるソルダSと高強度固定部13に適用されるソルダSとが、バスケットワイヤ5の材料に応じて、高強度固定部13においてワイヤ固定部12よりも固定強度が高くなるように選択されてよい。
具体的には、第一ワイヤ5aがステンレス鋼製である場合、第一ワイヤ5aとワイヤ固定部12との固定を行うソルダSとしてハンダS2が使用され、第二ワイヤ5bと高強度固定部13との固定を行うソルダSとしてろう材S1が使用されてもよい。
また、第一ワイヤ5aと第二ワイヤ5bとは互いに異なる材料からなっていてもよい。たとえば、第一ワイヤ5aをNT合金製としてハンダもしくは接着剤で固定、第二ワイヤ5bをステンレス鋼製としてロー付けで固定することで、高強度固定部13においてワイヤ固定部12よりも固定強度が高くなるようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態で説明した構成要素と形状あるいは機能の点で共通する構成要素には第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。図7は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Aを示す図で、図3のA−A線と同様の線における断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Aは、第1実施形態で説明した遠位固定部材7とは形状が異なる遠位固定部材7Aを備える。
遠位固定部材7Aは、第1実施形態で説明した遠位固定部材7と同様の外周部7bを有している。遠位固定部材7Aは、第1実施形態で説明した孔部11とは形状が異なる孔部11Aを備える。
孔部11Aは、ワイヤ固定部12Aと、高強度固定部13Aと、隔壁部23とを備える。すなわち、孔部11Aは、第一孔24と、第二孔25とを有する。第一孔24は、第一ワイヤ5aが挿入されるワイヤ固定部12Aである。第二孔25は、第一孔24とは隔壁部23を介して離間し第二ワイヤ5bが挿入される高強度固定部13Aである。
第一孔24は、バスケットワイヤ5を構成する複数のワイヤのうちの一部である第一ワイヤ5aが挿入される孔である。本実施形態の第一孔24は、遠位固定部材7Aを貫通する貫通孔である。第一孔24には、第一ワイヤ5aと遠位固定部材7Aとを固定するための接着剤Aが充填されている。第一孔24に充填される接着剤Aは、たとえばエポキシ系接着剤Aである。
第二孔25は、バスケットワイヤ5を構成する複数のワイヤのうち第一ワイヤ5a以外のワイヤが挿入される孔である。本実施形態の第二孔25は、遠位固定部材7Aを貫通する貫通孔である。第二孔25には、第二ワイヤ5bと遠位固定部材7Aとを固定するためのソルダSが充填されている。第二孔25に充填されるソルダSは、たとえばろう材S1やハンダS2である。
すなわち、本実施形態では、第一孔24における第一ワイヤ5aと遠位固定部材7Aとの固定強度よりも、第二孔25における第二ワイヤ5bと遠位固定部材7Aとの固定強度の方が高い。
隔壁部23は、第一孔24と第二孔25とを仕切る。遠位固定部材7Aに隔壁部23が設けられていることにより、たとえばソルダSを第二孔25に充填して第二孔25に第二ワイヤ5bを固定し、接着剤Aを第一孔24に充填して第一孔24に第一ワイヤ5aを固定するなど、各孔が独立しているので第1実施形態と比較して作業性に優れる。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Aは上記第1実施形態で説明したバスケット型把持鉗子1と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、上記第1,2実施形態で説明した構成要素と形状あるいは機能の点で共通する構成要素には第1,2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。図8は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Bの遠位部分を示す側面図である。図9は、図8のB−B線における断面図である。
図8及び図9に示すように、バスケット型把持鉗子1Bは、第1実施形態で説明したバスケット部4とは構成が異なるバスケット部4Bを備える。
バスケット部4Bは、第1実施形態で説明したバスケットワイヤ5と構成が異なるバスケットワイヤ5Bを備える。バスケット部4Bは、第1実施形態で説明した遠位固定部材7とは形状が異なる遠位固定部材7Bを備える。なお、本実施形態のバスケットワイヤ5Bは、第1実施形態で説明した近位固定部材8に第1実施形態と同様に固定されている。
バスケットワイヤ5Bは、第1実施形態で説明した第一ワイヤ5a及び第二ワイヤ5bと、第一ワイヤ5aとも前記第二ワイヤ5bとも異なる第三ワイヤ50とを備える。本実施形態のバスケット部4Bは、互いに隣接する2本の第一ワイヤ5aと、互いに隣接する2本の第二ワイヤ5bと、互いに隣接する2本の第三ワイヤ50とを備える。
第三ワイヤ50は、後述する第二高強度固定部13B2に固定される点で第二ワイヤ5bと構成が異なっている。第三ワイヤ50の材質及び形状は第二ワイヤ5bと同じでよい。
遠位固定部材7Bは、第1実施形態と同様の遠位端部7a及び外周部7bを有し、第1実施形態で説明した孔部11と構成が異なる孔部11Bを備える。
孔部11Bは、ワイヤ固定部12Bと、高強度固定部13Bと、隔壁部23Bとを備える。ワイヤ固定部12Bは、上記第2実施形態と同様に第一ワイヤ5aが固定されている。高強度固定部13Bは、第二ワイヤ5b及び第三ワイヤ50が固定されている。隔壁部23Bは、ワイヤ固定部12Bと高強度固定部13Bとを仕切る。
隔壁部23Bは、第一隔壁23Baと、第二隔壁23Bbとを備える。第一隔壁23Baは、ワイヤ固定部12Bと高強度固定部13Bとを仕切る。第二隔壁23Bbは、高強度固定部13Bを第一高強度固定部13B1と第二高強度固定部13B2とに仕切る。第一隔壁23Ba及び第二隔壁23Bbにより、遠位固定部材7Bは独立した3つの貫通孔を有する。これにより、接着剤AやソルダSのこれらの各貫通孔へ充填により各バスケットワイヤ5Bを容易に遠位固定部材7Bに対して固定することができる。
ワイヤ固定部12Bは、第2実施形態で説明した第一孔24と同様に、高強度固定部13Bとは独立した孔(第一孔24B)を有している。ワイヤ固定部12Bである第一孔24Bには、第一ワイヤ5aの遠位端が挿入されている。さらに、本実施形態では、第一孔24Bには、接着剤Aが充填されている。これにより、本実施形態では、第一孔24Bにおいて、第一ワイヤ5aと遠位固定部材7Bとは接着剤Aによって固定されている。接着剤Aは、たとえば第1,2実施形態と同様にエポキシ系接着剤Aである。
高強度固定部13Bは、第二ワイヤ5bが固定された第一高強度固定部13B1と、第三ワイヤ50が固定された第二高強度固定部13B2とを備える。
第一高強度固定部13B1は、第2実施形態で説明した第二孔25と同様に、ワイヤ固定部12Bとは独立した孔(第二孔25B1)を有している。第一高強度固定部13B1である第二孔25B1には、第二ワイヤ5bの遠位端が挿入されている。さらに、本実施形態では、第一高強度固定部13B1である第二孔25B1には、ソルダSが充填されている。これにより、本実施形態では、第一高強度固定部13B1である第二孔25B1において、第二ワイヤ5bと遠位固定部材7BとはソルダSによって固定されている。ソルダSは、第1,2実施形態と同様にたとえばろう材S1やハンダS2である。
第二高強度固定部13B2は、第一高強度固定部13B1における第二ワイヤ5bの固定強度よりも強固に第三ワイヤ50が固定された部位である。
第二高強度固定部13B2は、遠位固定部材7Bを貫通し第三ワイヤ50が挿通可能な大きさの貫通孔(第二孔25B2)を有している。第二高強度固定部13B2である第二孔25B2は、ワイヤ固定部12Bとは独立した孔である。
ワイヤ固定部12B、第一高強度固定部13B1、及び第二高強度固定部13B2における各バスケットワイヤ5Bに対する固定手段は、第二高強度固定部13B2における第三ワイヤ50に対する固定強度が最も高く、続いて第一高強度固定部13B1における第二ワイヤ5bに対する固定強度が高く、続いてワイヤ固定部12Bにおける第一ワイヤ5aに対する固定強度が高いという順になるように、遠位固定部材7B及び各バスケットワイヤ5Bの材質の組み合わせに応じて選択される。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Bは、各バスケットワイヤ5Bを遠位固定部材7Bから引き抜くような力により、まず、ワイヤ固定部12Bから2本の第一ワイヤ5aが外れ、続いて、第一ワイヤ5aに隣接する2本の第二ワイヤ5bが第一高強度固定部13B1から外れる。第一ワイヤ5aと第二ワイヤ5bとが遠位固定部材7Bから外れることにより、6本のバスケットワイヤ5Bのうちの4本がバスケット部4Bの遠位端において開放されることにより、第1実施形態よりも大きな開口が生じる。
ワイヤ固定部12Bから2本の第一ワイヤ5aが外れ、2本の第二ワイヤ5bが第一高強度固定部13B1に固定された状態で異物Xの取り外しが可能であれば、2本の第二ワイヤ5bは第一高強度固定部13B1に固定された状態でもよい。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Bも上記第1実施形態で説明したバスケット型把持鉗子1と同様の効果を奏する。
本実施形態では、互いに隣接する第一ワイヤ5a、第二ワイヤ5bの各遠位端がこの順に遠位固定部材7Bから外れるので、バスケット部4Bの遠位部分においてバスケットワイヤ5がランダムに外れる場合と比較して、バスケット部4Bの遠位部分に大きな開口を生じさせて異物Xを外しやすくなるという効果を奏する。
なお、本実施形態において、6本のバスケットワイヤ5Bが、一本ずつ遠位固定部材7Bから抜けるように構成してもよい。たとえば、6本のバスケットワイヤ5Bに対して、バスケット部4Bの遠位側から近位側に向かってみたときに、バスケット部4Bの中央部を中心とする円弧に沿って6本のバスケットワイヤ5Bが一方向に順次外れるように構成してもよい。6本のバスケットワイヤ5Bのうち最も遠位固定部材7Bに対する固定強度が弱いバスケットワイヤ5Bを起点として漸次バスケット部4Bの開口が広がるように各バスケットワイヤ5Bが外れるように構成してもよい。このような構成は、バスケットワイヤ5Bが4本以上ある場合に、バスケット部4Bの遠位部分において大きな開口を生じさせることに寄与する。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、上記各実施形態で説明した構成要素と形状あるいは機能の点で共通する構成要素には上記各実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。図10は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Cの遠位部分を示す斜視図である。
図10に示すように、バスケット型把持鉗子1Cは、第1実施形態で説明したバスケット部4とは構成が異なるバスケット部4Cを備える。
バスケット部4Cは、第1実施形態で説明したバスケットワイヤ5及び遠位固定部材7と構成が異なるバスケットワイヤ5C及び遠位固定部材7Cを備える。
バスケットワイヤ5Cは、第1実施形態で説明した第一ワイヤ5aと同じ第一ワイヤ5aCと、第1実施形態で説明した第二ワイヤ5bと構成が異なる1本の第二ワイヤ5bCとを備える。
第二ワイヤ5bCは、近位固定部材8から遠位側へ延び、遠位固定部材7Cの遠位端において折り返し部26を有して近位固定部材8まで戻る一続きのワイヤである。第二ワイヤ5bCは、第一ワイヤ5aと同様に弾性を有し、伸縮可能な籠状形状の一部を構成する。
第一ワイヤ5aC及び第二ワイヤ5bCによって、本実施形態におけるバスケット部4Cが籠状に形成されている。
折り返し部26は、遠位固定部材7Cの遠位端面に係合するので、第二ワイヤ5bCを遠位固定部材7Cの近位側へ引き抜く力に抗する強度に関して、第一ワイヤ5aCよりも強固に、遠位固定部材7Cに対して第二ワイヤ5bCを固定することができる。
遠位固定部材7Cは、第1実施形態と同様に外周部7bと段差部7dとを備える。遠位固定部材7Cは、第1実施形態で説明した孔部11と構成が異なる孔部11Cを備える。
孔部11Cは、ワイヤ固定部12Cと、高強度固定部13Cとを有する。ワイヤ固定部12Cは、複数の第一ワイヤ5aCがそれぞれ固定される複数の貫通孔(第一貫通孔27及び第二貫通孔28)が形成されている。高強度固定部13Cは、第二ワイヤ5bCが固定される複数の貫通孔(第三貫通孔29及び第四貫通孔30)が形成されている。
本実施形態では、第一貫通孔27、第二貫通孔28、第三貫通孔29、及び第四貫通孔30は、互いに離間し、各々が遠位固定部材7Cを貫通している。
ワイヤ固定部12Cにおいて、第一貫通孔27に挿入された第一ワイヤ5aCと、第二貫通孔28に挿入された第一ワイヤ5aCとは、いずれも接着剤Aにより固定されている。
なお、ワイヤ固定部12Cに形成された貫通孔の数は、バスケットワイヤ5Cにおける第一ワイヤ5aCの数に応じて適宜増減されてよい。
高強度固定部13Cは、第一ワイヤ5aCと遠位固定部材7Cとの固定強度よりも強度が高い固定手段により第二ワイヤ5bCと遠位固定部材7Cとを固定する。高強度固定部13Cと第二ワイヤ5bCとは、第二ワイヤ5bCが遠位固定部材7Cの遠位端面に接して係合しているので、遠位固定部材7Cと第二ワイヤ5bCとのいずれかが破断するまでは分離しない。本実施形態では、遠位固定部材7Cの遠位端面において第三貫通孔29の遠位端の開口と第四貫通孔30の遠位端の開口との間に位置する部分は、高強度固定部13Cにおいて第二ワイヤ5bCが係止される係止部31Cである。すなわち、本実施形態においては、第一ワイヤ5aCと遠位固定部材7Cとの固定強度よりも固定強度が高い状態で第二ワイヤ5bCと遠位固定部材7Cとを固定する手段として、第二ワイヤ5bCの折り返し部26と、遠位固定部材7Cにおける係止部31Cと、が設けられている。
本実施形態では、遠位固定部材7Cと第二ワイヤ5bCとのいずれかが破断する強度は、第一ワイヤ5aCを第一貫通孔27あるいは第二貫通孔28に挿入して接着剤Aにより接着させる強度よりも高い。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Cの作用について説明する。
本実施形態では、高強度固定部13Cを構成する第三貫通孔29及び第四貫通孔30の遠位端側の開口同士を第二ワイヤ5bCの折り返し部26が繋いでいる。すなわち、第二ワイヤ5bCは、遠位固定部材7Cの遠位端面の遠位側で折り返されて、遠位固定部材7Cの遠位端面の第三貫通孔29及び第四貫通孔30の開口にそれぞれ挿通されている。さらに、第二ワイヤ5bCは、遠位固定部材7Cの遠位端面にて折り返されて第三貫通孔29及び第四貫通孔30を通って近位固定部材8まで延びている。
第二ワイヤ5bCと遠位固定部材7Cとの固定強度は、第一ワイヤ5aCと遠位固定部材7Cとの固定強度よりも高い。このため、本実施形態では、第一ワイヤ5aCと第二ワイヤ5bCとに、遠位固定部材7Cから第一ワイヤ5aC及び第二ワイヤ5bCを引き抜くような同等の外力が掛かった場合に、第一ワイヤ5aCの方が第二ワイヤ5bCよりも先に遠位固定部材7Cから外れる。その結果、第二ワイヤ5bCと遠位固定部材7Cとが固定状態を保ちながら異物Xをバスケット部4Cから取り外すための開口が生じる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、上記各実施形態で説明した構成要素と形状あるいは機能の点で共通する構成要素には上記各実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。図11は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Dの遠位部分を示す部分断面図である。図12は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Dの正面図である。図13は、図12のC−C線における断面図である。
図12に示すように、バスケット型把持鉗子1Dは、第1実施形態で説明したバスケット部4とは構成が異なるバスケット部4Dを備える。
バスケット部4Dは、第1実施形態で説明したバスケットワイヤ5とは構成が異なるバスケットワイヤ5Dを備える。バスケット部4Dは、第1実施形態で説明した遠位固定部材7とは構成が異なる遠位固定部材7Dを備える。なお、本実施形態のバスケットワイヤ5Dは、近位固定部材8に対しては第1実施形態と同様に固定されている。また、本実施形態では、バスケットワイヤ5Dは近位固定部材8を貫通してさらに近位側まで延びており、近位固定部材8と別体として設けられた連結部材10に固定されている。本実施形態では、バスケット部4Dと操作ワイヤ9とは連結部材10により固定されている。
バスケットワイヤ5Dは、らせん状をなす第一ワイヤ5aD及び第二ワイヤ5bDを有する。本実施形態では、バスケットワイヤ5Dは、4本の第一ワイヤ5aDと4本の第二ワイヤ5bDとを有する。
第一ワイヤ5aDは、近位固定部材8と遠位固定部材7Dとを結ぶ直線を中心とするらせん状をなし、近位固定部材8と遠位固定部材7Dとの略中間部において最大径を有する略紡錘状をなすように近位固定部材8及び遠位固定部材7Dに固定されている。
第二ワイヤ5bDは、近位固定部材8と遠位固定部材7Dとを結ぶ直線を中心とするらせん状をなし、近位固定部材8と遠位固定部材7Dとの略中間部において最大径を有する略紡錘状をなすように近位固定部材8及び遠位固定部材7Dに固定されている。
さらに、図13に示すように、第二ワイヤ5bDは、大径ワイヤ部32と、基準径部33と、段部34とを有する。大径ワイヤ部32は、遠位端において基準径部33より相対的に大径である。基準径部33は、大径ワイヤ部32の近位側において第一ワイヤ5aの外径と同径である。段部34は、大径ワイヤ部32と基準径部33とを境界をなす。
第一ワイヤ5aDと第二ワイヤ5bDとは、いずれもニッケルチタン合金によって形成されており、所定のらせん形状を維持する超弾性を有する。
大径ワイヤ部32は、第二ワイヤ5bDの遠位端に設けられ、第二ワイヤ5bDにおいて、断面形状が扁平となるようにつぶされることによって基準径部33よりも最大外径が大きく形成された部位である。
基準径部33は、大径ワイヤ部32の最大外径よりも小さな径を有する断面円形の部位である。基準径部33は、大径ワイヤ部32の近位側に、大径ワイヤ部32に隣接して設けられている。基準径部33は、第一ワイヤ5aDと同様にバスケット部4Dにおいて略紡錘状の籠を形成し、異物Xを保持する機能を有する。
段部34は、遠位固定部材7Dに対して係止されることにより遠位固定部材7Dに第二ワイヤ5bDを強固に固定するために、第二ワイヤ5bDに形成されている。
図12に示すように、固定部材6Dにおける遠位固定部材7Dは、第1実施形態で説明した孔部11に代えて、本実施形態の第一ワイヤ5aD及び第二ワイヤ5bDが挿入される孔部11Dを有する。
孔部11Dは、ワイヤ固定部12Dと、高強度固定部13Dとを備える。ワイヤ固定部12Dは、上記第4実施形態と同様に各貫通孔に第一ワイヤ5aDがそれぞれ固定される。高強度固定部13Dは、第1実施形態で説明した高強度固定部13と異なり各貫通孔に第二ワイヤ5bDがそれぞれ固定される。
ワイヤ固定部12Dには、貫通孔(第一孔24D)が第一ワイヤ5aDの数に応じて形成されている。第一孔24Dは、第1実施形態と同様に接着剤A(図11参照)により第一ワイヤ5aDが固定される。本実施形態における複数の第一孔24Dは、遠位固定部材7Dを遠位端側から近位端側へ向かってみたときに、図12に示すように、周方向に互いに隙間を開けて並べて配置されている。各第一孔24Dは、互いに隣り合っている。
図12に示すように、高強度固定部13Dには、貫通孔(第二孔25D)が第二ワイヤ5bDの数に応じて形成されている。第二孔25Dは、第二ワイヤ5bDが固定される。本実施形態における複数の第二孔25Dは、遠位固定部材7Dを遠位端側から近位端側へ向かってみたときに、周方向に互いに隙間を開けて並べて配置されている。各第二孔25Dは、互いに隣り合っている。
高強度固定部13Dに形成された第二孔25Dは、各々、大径孔部35と、小径孔部36とを有する。大径孔部35は、第二ワイヤ5bDの大径ワイヤ部32が配される。小径孔部36は、大径孔部35の近位側に大径孔部35に隣接して配され第二ワイヤ5bDの基準径部33が挿入される。大径孔部35の小径孔部36との境界は段差が形成されている。小径孔部36は、第二ワイヤ5bDの基準径部33が進退可能な寸法であるが、第二ワイヤ5bDの大径ワイヤ部32は進入できない寸法を有している。大径孔部35と小径孔部36との境界にある段差は、本実施形態においては、第二ワイヤ5bDに形成された段部34が係止される係止部31Dである。
本実施形態では、遠位固定部材7Dの遠位側から近位側へ向かって、第二ワイヤ5bDが基準径部33側から挿入されることにより、大径ワイヤ部32と基準径部33との境界である段部34が小径孔部36の遠位端側の段に係止されるように構成されている。さらに、第二ワイヤ5bDが高強度固定部13Dに取り付けられた状態で、大径孔部35の遠位端部分に接着剤Aが充填され、第二ワイヤ5bDと高強度固定部13Dとは接着によっても固定される。
本実施形態では、ワイヤ固定部12Dと高強度固定部13Dとは各々が遠位固定部材7Dに形成された貫通孔である。ワイヤ固定部12Dと高強度固定部13Dとの間には、ワイヤ固定部12Dと高強度固定部13Dとを仕切る隔壁部23Dが形成されている。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Dも上記第1実施形態で説明したバスケット型把持鉗子1と同様の効果を奏する。
本実施形態では、バスケットワイヤ5Dである第一ワイヤ5aD及び第二ワイヤ5bDがいずれもニッケルチタン合金製であり、ろう付けによる遠位固定部材7Dへの固定が困難である。しかし、第一ワイヤ5aDが接着剤による接着力のみにより遠位固定部材7Dに固定されていることに対して、第二ワイヤ5bDは、接着剤に加えて、段部34による小径孔部36の遠位端面に対する係止により固定されていることで、第二ワイヤ5bよりも第一ワイヤ5aが先に外れるように構成されている。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態では、上記各実施形態で説明した構成要素と形状あるいは機能の点で共通する構成要素には上記各実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。図14は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Eの遠位部分を示す図で、図12のC−C線と同様の線における断面図である。図15は、図14のD−D線上における遠位固定部材7Eの断面図である。
図14に示すように、第1実施形態で説明したバスケット部4とは構成が異なるバスケット部4Eを備える。
バスケット部4Eは、第1実施形態で説明したバスケットワイヤ5とは構成が異なるバスケットワイヤ5Eを備える。すなわち、本実施形態では、バスケットワイヤ5Eは、第一ワイヤ5aEと、第二ワイヤ5bEとを備える。第一ワイヤ5aEは、第5実施形態で説明したバスケットワイヤ5Dと同様にらせん状をなす。第二ワイヤ5bEは、第5実施形態で説明した第二ワイヤ5bDよりも遠位部分において長い。バスケット部4Eは、第1実施形態で説明した遠位固定部材7に代えて遠位固定部材7Eを備える。遠位固定部材7Eは、本実施形態の第一ワイヤ5aE及び第二ワイヤ5bEの遠位端部分が固定される。
第二ワイヤ5bEは、バスケット部4Eにおいて籠状の中間部を構成する部分の形状は第一ワイヤ5aEと略同様であり、遠位端部分の長さのみ第一ワイヤ5aEよりも長い。
第一ワイヤ5aE及び第二ワイヤ5bEの各々の近位端部分は、第1実施形態で説明した近位固定部材8に対して第1実施形態と同様に固定されている。
図14及び図15に示すように、遠位固定部材7Eは、孔部11Eと、隔壁部23Eとを備える。孔部11Eは、第一ワイヤ5aEが固定されるワイヤ固定部12E(第一孔24E)と第二ワイヤ5bEが固定される高強度固定部13E(第二孔25E)とを備える。隔壁部23Eは、ワイヤ固定部12Eと高強度固定部13Eとを仕切る。
遠位固定部材7Eにおける孔部11Eは、第一ワイヤ5aE及び第二ワイヤ5bEの各々に対して形成された貫通孔である。第一ワイヤ5aEが固定される第一孔24Eと第二ワイヤ5bEが固定される第二孔25Eとの間には隔壁部23Eが形成されている。
ワイヤ固定部12Eは、第一凹部37と、第一流路38とを備える。第一凹部37は、第一ワイヤ5aEが近位側から挿入される。第一流路38は、第一凹部37に連通し遠位固定部材7Eの遠位端面に開口されている。
第一凹部37は、第一ワイヤ5aEの遠位端が所定の深さまで近位側から遠位側へ向かって挿入される凹部である。第一凹部37は、第一ワイヤ5aEの外径に対して僅かにクリアランスを有して大径である。
第一流路38は、第一凹部37に第一ワイヤ5aEを固定するための接着剤Aの余剰分を排出するための流路である。
高強度固定部13Eは、第二凹部39と、第二流路40とを備える。第二凹部39は、第二ワイヤ5bEが近位側から挿入される。第二流路40は、第二凹部39に連通し遠位固定部材7Eの遠位端面に開口されている。
第二凹部39の遠位端は、第一凹部37の遠位端よりも遠位側に位置している。このため、第二凹部39への第二ワイヤ5bEの挿入深さは、第一凹部37への第一ワイヤ5aEの挿入深さよりも深い。
第二流路40は、第二凹部39に第二ワイヤ5bEを固定するための接着剤Aの余剰分を排出するための流路である。
本実施形態では、第一ワイヤ5aEと第二ワイヤ5bEとは、いずれも接着剤Aによって遠位固定部材7Eに固定される。第二ワイヤ5bEは、第一ワイヤ5aEと比較して広い面積で第一凹部37の内面に接しており、第一ワイヤ5aEよりも全体としての固定強度が高い。このため、第一ワイヤ5aEを遠位固定部材7Eから引き抜く力と第二ワイヤ5bEを遠位固定部材7Eから引き抜く力とが操作ワイヤ9から同時にかかった場合、第二ワイヤ5bEよりも第一ワイヤ5aEが先に遠位固定部材7Eから抜ける。
これにより、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Eは、上記第1実施形態のバスケット型把持鉗子1と同様の効果を奏する。
本実施形態では、第一ワイヤ5aEと第二ワイヤ5bEとに対して同種の固定方法を採用できるので、バスケット型把持鉗子1Eは、第1実施形態のバスケット型把持鉗子1と比較してこの点においては製造効率に優れる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態では、上記各実施形態で説明した構成要素と形状あるいは機能の点で共通する構成要素には上記各実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略することがある。図16は、本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Fの遠位部分を示す部分断面図である。図17は、図16のE−E線における断面図である。図18は、図16のF−F線における断面図である。
図16に示すように、バスケット型把持鉗子1Fは、第1実施形態で説明したバスケット部4とは構成が異なるバスケット部4Fを備える。
バスケット部4Fは、第1実施形態で説明したバスケットワイヤ5に代えて、第5実施形態で説明したバスケットワイヤ5Dと同様にらせん状のバスケットワイヤ5Fを備える。
バスケットワイヤ5Fは、第5実施形態で説明した第一ワイヤ5aDと同様の第一ワイヤ5aFと、第5実施形態で説明した第二ワイヤ5bDと遠位端部分の構成が異なる第二ワイヤ5bFとを備える。
第一ワイヤ5aFの遠位端は、後述する遠位第一固定部材41に接着剤Aによって固定されている。
第二ワイヤ5bFの遠位端は、後述する遠位第一固定部材41及び遠位第二固定部材42にソルダSによって固定されている。
図16に示すように、固定部材6Fは、第1実施形態で説明した近位固定部材8と、第1実施形態で説明した遠位固定部材7とは構成が異なる遠位固定部材7Fとを備える。
本実施形態の近位固定部材8は、上記の第一ワイヤ5aF及び第二ワイヤ5bFの各々の基端を上記第1実施形態と同様に固定する。
遠位固定部材7Fは、遠位第一固定部材41と、遠位第二固定部材42とを備える。遠位第一固定部材41は、バスケット部4Fの遠位側に配されている。遠位第二固定部材42は、遠位第一固定部材41のさらに遠位側に配されている。
図17に示すように、遠位第一固定部材41は、バスケットワイヤ5Fを構成する第一ワイヤ5aFと第二ワイヤ5bFとの各々に固定される。遠位第一固定部材41は、ワイヤ固定部12Fと、高強度固定部13Faと、隔壁部23Fとを備える。ワイヤ固定部12Fは、第一ワイヤ5aFが挿入される。高強度固定部13Faは、第二ワイヤ5bFが挿入される。隔壁部23Fは、ワイヤ固定部12Fと高強度固定部13Faとを仕切る。隔壁部23Fにより、遠位第一固定部材41の孔部11Fは、ワイヤ固定部12Fを構成する第一孔24Fと、高強度固定部13Faを構成する第二孔25Fとに仕切られている。
ワイヤ固定部12Fには、第一ワイヤ5aFが接着剤Aによって固定されている。
高強度固定部13Faには、第二ワイヤ5bFがソルダSによって固定されている。
遠位第一固定部材41は、第1実施形態と同様に、隔壁部23Fを有さず単一の孔が形成された構造でもよい。
図18に示すように、遠位第二固定部材42は、バスケットワイヤ5Fのうち第二ワイヤ5bFが固定される高強度固定部13Fbを有している。遠位第二固定部材42には、遠位第一固定部材41の高強度固定部13Faを通ってさらに遠位側に延びている第二ワイヤ5bFの遠位端がソルダSにより固定されている。
また、本実施形態では、図16及び図18に示すように、遠位第二固定部材42に、センターワイヤ43の遠位端が固定されている。
図16に示すように、センターワイヤ43は、バスケット部4Fの遠位端からバスケット部4Fの近位側へ向かって延びている。センターワイヤ43の近位端は、シース2内に配されている。センターワイヤ43は、らせん状の第一ワイヤ5aFと第二ワイヤ5bFとの各々が略紡錘状をなすように第一ワイヤ5aF及び第二ワイヤ5bFの遠位端において第一ワイヤ5aF及び第二ワイヤ5bFを支える部材である。
遠位第二固定部材42と第二ワイヤ5bFとの固定強度は、第二ワイヤ5bFと遠位第一固定部材41との固定強度と同等以上である。
すなわち、本実施形態では、遠位第一固定部材41と遠位第二固定部材42とは、ワイヤ固定部12に対する第一ワイヤ5aFの固定よりも強固に第二ワイヤ5bFを固定する高強度固定部13Fを有する。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Fは、操作ワイヤ9が近位側へと牽引される力によって第一ワイヤ5aFと第二ワイヤ5bFとが遠位第一固定部材41から引き抜かれる力を受けると、第二ワイヤ5bFよりも先に第一ワイヤ5aFが遠位第一固定部材41から引き抜かれてバスケット部4Fの遠位部分に異物Xを取り外すための開口が生じる。このとき、第二ワイヤ5bFと遠位第一固定部材41と遠位第二固定部材42とセンターワイヤ43とは一体につながり、第一ワイヤ5aFは近位固定部材8に固定された状態を保つ。このため、第一ワイヤ5aFが遠位第一固定部材41から外れたときに体内に脱落する部材はない。
本実施形態に係るバスケット型把持鉗子1Fも上記第1実施形態で説明したバスケット型把持鉗子1と同様の効果を奏する。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各実施形態における構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。
バスケットを意図的に破壊してもバスケットの構成部品が脱落せず且つバスケットの引き戻しが容易なバスケット型把持鉗子を提供することができる。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F バスケット型把持鉗子
2 シース
3 本体部
4,4B,4C,4D,4E,4F バスケット部
5,5B,5C,5D,5E,5F バスケットワイヤ
5a,5aC,5aD,5aE,5aF 第一ワイヤ
5b、5bC,5bD,5bE,5bF 第二ワイヤ
5c 第三ワイヤ
6,6D,6F 固定部材
7,7A,7B,7C,7D,7E,7F 遠位固定部材
7a 遠位端部
7b 外周部
7g 大径部
7d 段差部
7e 小径部
8 近位固定部材
9 操作ワイヤ
10 連結部材
11,11A,11B,11C,11D,11E 孔部
12,12A,12B,12C,12D,12E,12F ワイヤ固定部
13,13A,13B,13C,13D,13E,13F,13Fa、13Fb 高強度固定部
13B1 第一高強度固定部
13B2 第二高強度固定部
15 操作部
16 操作本体
17 第一ポート
18 Oリング
19 第二ポート
20 スライダ
21 シャフト
22 グリップ
23 隔壁部
23B 隔壁部
23Ba 第一隔壁
23Bb 第二隔壁
23D 隔壁部
23E 隔壁部
23F 隔壁部
24、24B、24D、24E、24F 第一孔
25、25B1、25B2、25D、25E、25F 第二孔
26 折り返し部
27 第一貫通孔
28 第二貫通孔
29 第三貫通孔
30 第四貫通孔
31C 係止部
31D 係止部
32 大径ワイヤ部
33 基準径部
34 段部
35 大径孔部
36 小径孔部
37 第一凹部
38 第一流路
39 第二凹部
40 第二流路
41 第一固定部材
42 第二固定部材
43 センターワイヤ
S1 ろう材
S2 ハンダ
本発明の第一の態様に係るバスケット型把持鉗子は、シースと、遠位端と近位端とを有し前記シースに挿通された本体部と、前記シースに固定され前記本体部の近位端が配された操作部と、を備え、前記本体部は、前記本体部における前記遠位端側に配され異物を保持するためのバスケット部と、前記バスケット部の近位端側に配され前記バスケット部に固定された操作ワイヤと、を備え、前記バスケット部は、前記異物を内部に保持する籠状をなすように配された複数のバスケットワイヤと、前記バスケット部における遠位端部で前記複数のバスケットワイヤに固定された遠位固定部材と、を備え、前記遠位固定部材は、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも一つである第一ワイヤが固定されたワイヤ固定部と、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも他の一つである第二ワイヤが前記ワイヤ固定部における前記第一ワイヤの固定強度よりも強固に固定された高強度固定部とを有し、前記バスケット部は、前記バスケット部の遠位端から前記バスケット部の近位側へ向かって延びるセンターワイヤをさらに有し、前記遠位固定部材は、前記バスケットワイヤに固定され前記バスケット部の遠位側に配された遠位第一固定部材と、前記高強度固定部を有し前記遠位第一固定部材の遠位側に配され複数の前記バスケットワイヤの一部のワイヤが前記高強度固定部に固定され且つ前記センターワイヤの遠位端に固定された遠位第二固定部材と、をさらに有している。
本発明の第十の態様によれば、第一の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記高強度固定部は、前記第二ワイヤが固定される第一高強度固定部と、前記複数のバスケットワイヤのうち前記第一ワイヤとも前記第二ワイヤとも異なる第三ワイヤが前記第一高強度固定部における固定強度よりも強固に固定された第二高強度固定部と、を有してもよい。
本発明の第二の態様によれば、第一の態様に係るバスケット型把持鉗子では、前記遠位第一固定部材は、前記第一ワイヤが挿入される第一孔と、前記第一孔とは隔壁部を介して離間し前記第二ワイヤが挿入される第二孔と、を有してもよい。

Claims (11)

  1. シースと、
    遠位端と近位端とを有し前記シースに挿通された本体部と、
    前記シースに固定され前記本体部の近位端が配された操作部と、
    を備え、
    前記本体部は、
    前記本体部における前記遠位端側に配され異物を保持するためのバスケット部と、
    前記バスケット部の近位端側に配され前記バスケット部に固定された操作ワイヤと、
    を備え、
    前記バスケット部は、
    前記異物を内部に保持する籠状をなすように配された複数のバスケットワイヤと、
    前記バスケット部における遠位端部で前記複数のバスケットワイヤに固定された遠位固定部材と、
    を備え、
    前記遠位固定部材は、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも一つである第一ワイヤが固定されたワイヤ固定部と、前記複数のバスケットワイヤの少なくとも他の一つである第二ワイヤが前記ワイヤ固定部における前記第一ワイヤの固定強度よりも強固に固定された高強度固定部とを有する
    バスケット型把持鉗子。
  2. 前記遠位固定部材は、
    前記第一ワイヤが挿入される第一孔と、
    前記第一孔とは隔壁部を介して離間し前記第二ワイヤが挿入される第二孔と、
    を有する請求項1に記載のバスケット型把持鉗子。
  3. 前記ワイヤ固定部は、前記第一ワイヤと前記遠位固定部材とを接続する第一固定剤を有し、
    前記高強度固定部は、前記第二ワイヤと前記遠位固定部材とを接続し前記第一固定剤とは異なる第二固定剤を有する請求項1に記載のバスケット型把持鉗子。
  4. 前記第一固定剤は接着剤であり前記第二固定剤はろう材若しくはハンダである請求項3に記載のバスケット型把持鉗子。
  5. 前記第一固定剤はハンダであり、前記第二固定剤はろう材若しくは接着剤である請求項3に記載のバスケット型把持鉗子。
  6. 前記高強度固定部は、前記第二ワイヤが係止される係止部をさらに有する請求項2に記載のバスケット型把持鉗子。
  7. 前記遠位固定部材は、互いに離間し前記遠位固定部材を貫通する2つの前記第二孔を有し、
    前記第二ワイヤは、
    前記遠位固定部材の遠位端側にて折り返された折り返し部を有し、
    前記折り返し部の両端部が2つの前記第二孔の前記遠位端面の開口に挿通されて近位側に延びている請求項6に記載のバスケット型把持鉗子。
  8. 前記第二ワイヤは、
    遠位端に設けられた大径ワイヤ部と、
    前記大径ワイヤ部の近位側に隣接して設けられ前記大径ワイヤ部よりも小径な基準径部と、
    前記大径ワイヤ部と前記基準径部との境界である段部と、
    を有し、
    前記第二孔は、
    前記遠位固定部材の遠位側に配され前記大径ワイヤ部が進退可能な寸法を有する大径孔部と、
    前記大径孔部の近位側に配され前記大径孔部と連通し前記大径ワイヤ部の外径よりも小径で前記基準径部が進退可能な寸法を有する小径孔部と、を有する請求項6に記載のバスケット型把持鉗子。
  9. 前記第一孔は、前記第一ワイヤが挿入される第一凹部を有し、
    前記第二孔は、前記第二ワイヤが挿入される第二凹部を有し、
    前記第二凹部の遠位端は前記第一凹部の遠位端よりも前記遠位固定部材の遠位側に位置し、
    前記第二ワイヤと前記第二凹部との固定面積は前記第一ワイヤと前記第一凹部との固定面積より大きい請求項2に記載のバスケット型把持鉗子。
  10. 前記バスケット部は、前記バスケット部の遠位端から前記バスケット部の近位側へ向かって延びるセンターワイヤをさらに有し、
    前記遠位固定部材は、
    前記バスケットワイヤに固定され前記バスケット部の遠位側に配された遠位第一固定部材と、
    前記高強度固定部を有し前記遠位第一固定部材の遠位側に配され複数の前記バスケットワイヤの一部のワイヤが前記高強度固定部に固定され且つ前記センターワイヤの遠位端に固定された遠位第二固定部材と、
    をさらに有する請求項1に記載のバスケット型把持鉗子。
  11. 前記高強度固定部は、
    前記第二ワイヤが固定される第一高強度固定部と、
    前記複数のバスケットワイヤのうち前記第一ワイヤとも前記第二ワイヤとも異なる第三ワイヤが前記第一高強度固定部における固定強度よりも強固に固定された第二高強度固定部と、
    を有する請求項1に記載のバスケット型把持鉗子。
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