JPWO2015056320A1 - 固体酸化物形燃料電池スタックアレイ - Google Patents

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Abstract

本明細書は、優れた出力特性を得ることができるSOFCの構造体及びその製造方法を提供する。本明細書はこのため、2以上のSOFCスタック10と、2以上のスタック0のそれぞれを収容してアレイ化するための2以上の収容部50と2以上の収容部50に連通する少なくとも1つのアノードガス流路60と2以上の収容部50に連通する少なくとも1つのカソードガス流路70とを備えるフレーム40と、を備え、2以上のスタック10とフレーム40とが2以上のスタック10が2以上の収容部50において収容された状態で一体化されている、SOFCスタックアレイを提供する。

Description

本明細書は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)のスタックを平面的に配列したSOFCスタックアレイに関する。
SOFCにおいて所定の出力特性を得るためには、セルの積層による直列接続による電圧の増大、あるいはセルの発電面積の大面積化による電流の増大が必要である。特に、発現面積の増大はコスト削減にも大きな影響を与えるため重要である。
セルの発電面積を大きくする方法として、1つのセルを大きくする方法と複数のセルを平面的に配列して並列接続する方法とがある。複数のセルを平面配列するのにあたり、これらを一体的に保持するためのフレームを用いる方法がある(特許文献1,2)。平面積層する場合にはフレームと各セルとの接続には、ガラス系のシールを用いることが一般的である。さらに、ネジ止め等の機械的な接続を用いる場合もある。また、フレームは、1つのセルを構成する各層、すなわち、アノード層、電解質層、カソード層、インターコネクタ層とのそれぞれに対するフレームが準備される。
特表2007−507834号公報 特開2007−329018号公報
しかしながら、平板のSOFCセル単体の発電面積を一定以上に増大させることは、熱膨張係数の制御が非常に困難である。セル自体は、異なる材料からなる層を複数重ねて構成されるため、各層の熱膨張係数の差がわずかであっても、セル面積が増大すると全体の歪みが大きくクラックが生じてしまうことがある。
一方、セルとフレームとを組み合わせようとする場合、ガラス等のシール剤が必要であるが、シール剤自体の耐久性が問題となり、SOFC自体の耐久性の低下が問題となる可能性がある。さらに、1つのセルに対して複数のフレームが必要となり、組立コストが増大してしまう。さらにまた、所定の電圧特性を得るためには、フレームにセルが接続された状態で積層してスタック化する必要が生じるが、構造の複雑化やコストの増大は免れない。
本明細書は、優れた出力特性を得ることができるSOFCの構造体及びその製造方法を提供する。
本発明者らは、SOFCセルを積層したSOFCスタックを平面的に配列してスタックアレイを構築することに着目した。すなわち、スタックにガスシール部を備えるようにするとともに、各スタックを一体的に保持するフレームを準備し、各セルにアノードガス流路とカソードガス流路を形成することなくこれらを一体化してスタックアレイとすることで、簡易な構成で直列接続及び並列接続のメリットを奏することができることを見出した。さらに、スタックとフレームとを一体焼結することでガラス製のシール剤を排除できることを見出した。本明細書の開示によれば、これらの知見に基づき以下の手段を提供する。
(1)固体酸化物形燃料電池セルを積層した2以上のスタックのアレイであって、
前記2以上のスタックと、
前記2以上のスタックのそれぞれを収容してアレイ化するための2以上の収容部と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路とを備えるフレームと、
を備え、
前記2以上のスタックと前記フレームとは、前記2以上のスタックが前記2以上の収容部において収容された状態で一体化されている、固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(2)前記2以上のスタックは、それぞれアノードガスシール部及びカソードガスシール部を備えている、(1)に記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(3)前記2以上のスタックと前記フレームは焼結により一体化されている、(1)又は(2)に記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(4)前記カソードガス流路は、前記2以上のスタックの少なくとも1つのスタックを構成する隣接する2以上のセルの2以上のカソードにカソードガスを供給するように前記2以上のセルの積層方向に沿って配置され、
前記アノードガス流路は、前記2以上のセルの2以上のアノードにアノードガスを供給するように前記2以上のセルの積層方向に沿って配置される、(1)〜(3)のいずれかにに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(5)前記少なくとも1つのカソードガス流路と前記少なくとも1つのアノードガス流路とは、カソードガスとアノードガスの流れ方向が、平面視で少なくとも一部が交差するように構成されている、(1)〜(4)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(6)前記2以上のスタックの少なくとも1つのスタックは、当該1つのスタック内にカソードガスシール部及びアノードガスシール部を備える、(1)〜(5)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(7)前記2以上のスタックは、各スタック内にカソードガスシール部及びアノードガスシール部を備える、(1)〜(6)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(8)前記フレームは、前記2以上のスタックに対してアノードガスを流通させる1つのアノードガス流路と前記2以上のスタックにカソードガスを流通させる1つのカソードガス流路とが形成されるように構成されている、(1)〜(7)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(9)前記フレームは、前記少なくとも1つのアノードガス流路のガス供給口とガス排出口とを備えるとともに、前記少なくとも1つのカソードガス流路のガス供給口とガス排出口とを備え、これらのガス供給口とガス排出口は、前記フレームの前記スタックの前記セルの積層方向の一方の端部において開口する、(1)〜(8)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(10)前記フレームは、セラミックス材料で構成される、(1)〜(9)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(11)前記セラミックス材料は、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ランタン系ペロブスカイト型酸化物及び希土類元素を固溶させたジルコニアからなる群から選択される1種又は2種以上を含む、(10)に記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(12)前記2以上のスタックは、セラミックス材料で構成されている、(1)〜(11)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(13)前記2以上のスタックは合計50cm2以上の発電面積を備える、(1)〜(12)のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
(14)固体酸化物形燃料電池セルを積層した2以上のスタックのアレイの製造方法であって、
前記2以上のスタックと、
前記2以上のスタックのそれぞれを収容する2以上の収容部と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路とを備えるフレームと、
を、前記2以上のスタックが前記2以上の収容部において収容された状態で組み合わせて固体酸化物形燃料電池スタックアレイを製造する、製造方法。
(15)前記2以上のスタックのそれぞれがカソードガスシール部及びカソードガスシール部を備えている、(14)に記載の製造方法。
(16)前記固体酸化物形燃料電池スタックアレイは、未焼結の前記2以上のスタック前駆体と未焼結の前記フレーム前駆体とを組み合わせて、共焼結するとともに一体化して製造する、(14)又は(15)に記載の製造方法。
(17)未焼結の前記フレーム前駆体に前記アノードガス流路及びカソードガス流路に対応する部位に焼結時に消失する消失材料を配置することで前記アノードガス流路及び前記カソードガス流路を製造する、(14)〜(16)のいずれかに記載の方法。
(18)固体酸化物形燃料電池セルを積層した2以上のスタックのアレイのためのフレームであって、
前記フレームは、
前記2以上のスタックのそれぞれを収容してアレイ化するための2以上の収容部と、
前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、
前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路と、
を備える、フレーム。
本開示のSOFCスタックアレイの全体の概要を示す図である。 SOFCスタックアレイ内のスタックの一例の概略を示す図である。 フレームを構成する複数のフレーム層における断面の一例の概要を示す図である。 複数のフレーム層の一部の断面構造を示す図である。 複数のフレーム層の他の一部の断面構造を示す図である。 スタックにおけるアノードガスとカソードガスと流通方向を示す図である。
本明細書の開示は、SOFCスタックを平面的に配列したSOFCスタックアレイ及びその製造方法等に関する。本開示のSOFCスタックアレイによれば、SOFCのセルの積層体であるスタックがフレームによってアレイ化されている。スタック自体をアレイ化することでSOFCセルを簡易に直列接続するとともに並列接続とを可能となって出力特性を向上させることができる。
また、スタックがアノードガスシール部とカソードシール部を備えていると、スタックを構成するセルのアノード及びカソードとに対してそれぞれアノードガス流路及びカソードガス流路を形成することなく、収容部に収容されたスタック単位に対してアノードガス流路及びカソードガス流路を形成するだけで個々のセルに対してアノードガスとカソードガスを供給できる。このため、簡易なガス流路構成でSOFCセルを直列接続するとともに並列接続とを可能として出力特性を向上させることができる。
さらに、スタックとアレイとを一体焼結することにより、ガラスシール剤や機械的な固着部材を排除できる。
以下、本開示の実施形態につき適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、これらの図面は本開示を説明するための一例であって本開示を限定するものではない。
(SOFCスタックアレイ)
図1に示すように、本開示のスタックアレイ(以下、本スタックアレイともいう。)2は、2以上のスタック10と、フレーム40とを備えている。すなわち、本スタックアレイ2は、フレーム40内に、2以上のスタック10のアレイ(配列)を備えている。2以上のスタック12のアレイ形態は特に限定しない。例えば、行×列として、2×1、1×2、2×2、2×3、3×2等など、行及び列について2以上の適数個を配列してマトリックス状とすることができる。また、アレイ全体の平面形態、すなわち、配列された最も外側にある複数のスタック10によって形成される外縁形態も特に限定されないで、四角形状、円形状、楕円形状等任意の形態を採ることができる。
(スタック)
本スタックアレイ2におけるスタック10は、公知のSOFCの単セル12を、単セル12内におけるアノード層16、固体電解質層14及びカソード層18の積層方向に沿って単セル12を複数個積層して備える積層体とすることができる。複数の単セル12は、セパレータ20を介して積層される。
各スタック10の積層高さは一定であることが好ましいが、各スタック10の平面形態は同一であってもよいし異なっていてもよい。スタック10を構成する単セル12は、概して平板状であることが好ましい。単セル12、すなわち、スタック10の平面形態は特に限定しないで、方形状等の四角形状、円形状、あるいはリング状とすることができる。
スタック10における単セル12の積層数も特に限定しないが、2〜3層であってもよいが、4層以上が好ましく、より好ましくは6層以上であり、さらに好ましくは8層以上であり、一層好ましくは10層以上である。
(単セル)
図2に示すように、スタック10における単セル12は、上記のとおり、アノード層16、固体電解質層14及びカソード層18を備えることができる。スタック10が備える複数の単セル12の構成材料は、互いに異なっていてもよいが、好ましくは同一のアノード材料、カソード材料、セパレータ材料及び固体電解質材料で構成される。
(固体電解質層)
固体電解質層14は、スタック10の平面形態に近似した平面形態を有する平板状体に形成されている。平面形態は、スタック10の平面形態に依拠して、方形状、長方形状、円形状等の各種の形状を取ることができる。固体電解質層14の材料としては、SOFCに通常使用されるもとして公知のものを使用することができる。例えば、サマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物、ストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物などの酸化物イオン伝導性セラミックス材料が挙げられる。
固体電解質層14の熱膨張係数(20℃〜1000℃)は、10×10-6-1以上〜12×10-6-1以下であることが好ましい。この範囲であると、焼成の際にはく離や割れが生じにくいからである。スタック構造体の残留応力を考慮すると、より好ましくは、10.5×10-6-1以上11.5×10-6-1以下である。
固体電解質層14の厚みは特に限定されないが、1μm以上150μm以下とすることができる。この範囲であると、後述するアノード層16及びカソード層18ともに単セル12を構成し、さらにセパレータ14とともにスタック10を構成するとき、適切な機械的強度と発電特性を得ることができる。より好ましくは、1μm以上100μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上40μm以下であり、一層好ましくは1μm以上20μm以下である。
(アノード層)
アノード層16は、アノード16aを含有している。アノード16aを構成するアノード材料としては、特に限定しないで公知のSOFCにおいてアノード材料として用いられているものを用いることができる。例えば、金属触媒と酸化物イオン伝導体からなるセラミックス粉末材料との混合物又はその複合粉末が挙げられる。このとき用いられる金属触媒としては、ニッケル、鉄、コバルトや、貴金属(白金、ルテニウム、パラジウム等)等の還元性雰囲気中で安定であって水素酸化活性を有する材料を用いることができる。また、酸化物イオン伝導体としては、蛍石型構造又はペロブスカイト型構造を有するものを好ましく用いることができる。蛍石型構造を有するものとしては、例えばサマリウムやガドリニウム等をドープしたセリア系酸化物、スカンジウムやイットリウムを含むジルコニア系酸化物などを挙げることができる。また、ペロブスカイト型構造を有するものとしてはストロンチウムやマグネシウムをドープしたランタン・ガレード系酸化物が挙げられる。上記材料の中では、酸化物イオン伝導体とニッケルとの混合物で、アノード16aを形成することが好ましい。また、上述したセラミックス材料は、1種類を単独で又は2種類以上を混合して使用することができる。また、燃料極7は、金属触媒を単体で用いて構成することもできる。アノード層16も、固体電解質層14と同様、スタック10の平面形態に依存した平板状体に形成されている。
アノード16aの熱膨張係数(20℃〜1000℃)は、10×10-6-1以上〜12.5×10-6-1以下であることが好ましい。この範囲であると、固体電解質層14との界面ではく離がおきにくいからである。スタック10の残留応力を考慮すると、より好ましくは、10×10-6-1以上12×10-6-1以下である。また、あのード層16の厚みは特に限定されないが、1μm以上150μm以下とすることができる。この範囲であると、単セル12を構成し、さらにセパレータ20とともにスタック10を構成するとき、適切な機械的強度と発電特性を得ることができる。より好ましくは、1μm以上100μm以下であり、さらに好ましくは5μm以上40μm以下であり、一層好ましくは5μm以上20μm以下である。図2に示すアノード層16は、アノード16aのほかアノードガスシール部17を含んでいるが、当該シール部17については後述する。
(カソード層)
カソード層18は、カソード18aを含んでいる。カソード18aを構成するカソード材料としては、特に限定しないで公知の固体酸化物形燃料電池においてカソード材料として用いられているものを用いることができる。例えば、ペロブスカイト型構造等を有するCo,Fe,Ni,Cr又はMnなどからなる金属酸化物を用いることができる。具体的には(Sm,Sr)CoO3,(La,Sr)MnO3,(La,Sr)CoO3,(La,Sr)(Fe,Co)O3,(La,Sr)(Fe,Co,Ni)O3などの酸化物が挙げられ、好ましくは、(La,Sr)MnO3である。上述したセラミックス材料は、1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
カソード18aの熱膨張係数(20℃〜1000℃)は、10×10-6-1以上〜15×10-6-1以下であることが好ましい。この範囲であると、固体電解質層14との界面ではく離がおきにくいからである。スタック10の残留応力を考慮すると、より好ましくは、10×10-6-1以上12×10-6-1以下である。カソード層18の厚みは特に限定されないが、1μm以上150μm以下とすることができる。この範囲であると、単セル2を構成し、さらにセパレータ20とともにスタック10を構成するとき、適切な機械的強度と発電特性を得ることができる。より好ましくは、1μm以上100μm以下であり、さらに好ましくは5μm以上40μm以下であり、一層好ましくは5μm以上20μm以下である。図2に示すカソード層18は、カソード18aのほかカソードガスシール部19を含んでいるが、当該シール部19については後述する。
以上の固体電解質4、空気極層6及び燃料極層8の厚みは、いずれも1μm以上150μm以下であることが好ましい。これらの要素がいずれもこの範囲の厚みであると、これらの焼成時及び使用時における熱膨張収縮特性の相違を調整することに大きく制限されないでこれらを一体化して単セルを形成できる。こうした一体性のある単セルを形成できるため、この単セルを積層するスタック構造体において容易に強度を確保することができる。より好ましくは、いずれの要素も1μm以上100μm以下である。さらに好ましくは、いずれの要素もが40μm以下であり、一層好ましくは20μm以下である。なお、本明細書において、平均粒子径は、例えば、JISR1619にしたがって計測することができる。
(セパレータ)
スタック10においては、複数の単セル2がセパレータ20で互いに分離された状態で積層されている。セパレータ20は、固体電解質層14、アノード層16及びカソード層18と同様にして積層可能な平板状であることが好ましい。このような平板状セパレータは、作製が容易であるしスタック10を得るための積層工程も複雑化しないからである。セパレータ20の材料としては、SOFCのセパレータとして公知の各種導電性材料を用いることができる。例えば、ステンレス系の金属材料のほか、ランタンクロマイト系の金属セラミックス材料を使用することができる。
後述するように、スタック10を得るには、単セル12の各構成要素とセパレータ20とを一括して焼成、これらを共焼結することが好ましい。かかる態様においては、セパレータ20が比較的低温で焼結するセラミックス材料であることが好ましい。こうしたセラミックス材料としては、焼結性を向上させるために、例えば、ランタンクロム系酸化物(LaCrO3)、ランタンストロンチウムクロム系酸化物(La(1-x)SrxCrO3,0<x≦0.5)などのランタン−クロム系ペロブスカイト型酸化物,又はこうしたランタン−クロム系ペロブスカイト型酸化物と希土類元素を固溶させたジルコニアとを含むセラミックスを用いることが好ましい。希土類固溶ジルコニア(一般式(1−x)ZrO2・xY23、式中Yは希土類元素を表し、0.02≦x≦0.20である。)を含んで焼成することで、従来に比べて低温でランタン−クロム系ペロブスカイト型酸化物を緻密に焼結できる。この結果、セル構成要素を共焼結可能な1400℃以下程度の温度で、セパレータを緻密化することができる。なお、こうしたランタン−クロム系ペロブスカイト型酸化物には、他の金属元素が固溶されていてもよい。
希土類固溶ジルコニアにおける希土類としては、イットリウム(Y)、スカンジウム(Sc)、イッテルビウム(Yb)、セリウム(Ce)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)等が挙げられるが、好ましくは、イットリウム(Y)、スカンジウム(Sc)、イッテルビウム(Yb)であり、より好ましくは、イットリウム(Y)である。希土類固溶ジルコニア(一般式(1−x)ZrO2・xY23、式中Yは希土類元素を表す。)におけるxは、好ましくは0.02以上0.20以下であり、より好ましくは0.02以上0.1以下である。
セパレータ20の熱膨張係数(20℃〜1000℃)は、8×10-6-1以上〜12×10-6-1以下であることが好ましい。この範囲であると、アノード層16又はカソード層18とのはく離を抑えることができるからである。スタック10の残留応力を考慮すると、より好ましくは、9.5×10-6-1以上11.5×10-6-1以下である。セパレータ14の厚みは特に限定されないが、1μm以上200μm以下とすることができる。この範囲であると、単セル12間を分離するように積層してスタック構造体20を構成するとき、適切な機械的強度と発電特性を得ることができる。好ましくは10μm以上50μm以下であり、より好ましくは10μm以上40μm以下である。
単セルの各構成要素とセパレータ14とは、それぞれの層の厚みが100μm以下であることが好ましい。
スタック10内における単セル12は、直列接続されることができる。特に図示はしないが、スタック10における単セル12の直列接続は適宜集電体を配することで実施することができる。
(ガスシール部)
アノード16a及びカソード18aに対しては、それぞれアノードガス及びカソードガスを選択的に供給するためのアノードガスシール部17及びカソードガスシール部19が必要である。こうしたガスシール部は、スタック10自体が備えていてもよいし、後述するフレーム40をガスシールすべき部位に、必要に応じてガラス等のシール剤を介して当接又は固着させることでガスシール部17、19を形成してもよい。
ガスシール部は、好ましくは、図2に示すように、2以上のスタック10のうち、少なくとも1つのスタック10は、内包するアノード層16及びカソード層18におけるアノード16a及びカソード18aに対してアノードガス及びカソードガスをそれぞれ選択的に供給するために、アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19をそれぞれ備えていることが好ましい。より好ましくは全てのスタック10がこうしたアノードガスシール部17及びカソードガスシール部19を備えている。こうすることで、スタック12をアレイ化した際、アノード16a及びカソード18aにそれぞれ必要なガスを供給するためのフレーム40等におけるガス流路形態を簡素化することができる。
なお、本明細書において、アノードガスシール部17は、アノード16aに対して形成したガスシール部であって、当該シール部17によりカソードガスのアノード16aに対する流通を阻止するものである。したがって、アノードガスシール部17の形成によって当該シール部17以外の部分がアノードガス流通領域(供給領域及び排出領域)となっている。カソード18とカソードガスシール部18aとの関係も同様である。
アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19のアノード16a及びカソード18aに対する形成位置は、アノード16a及びカソード18aに対して設定されるガス供給形態によって適宜決定される。
アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、スタック10の外周面の所定の領域に形成されていることが好ましい。すなわち、スタック10を構成する全ての単セル12において、アノードガスシール部17は周面上の2つの所定領域をアノードガス供給領域とアノードガス排出領域となるように形成することが好ましい。また、スタック10を構成する全ての単セル12において、カソードガスシール部19は周面上の2つの所定領域をカソードガス供給領域とカソードガス排出領域となるように形成することが好ましい。
例えば、平面形態が方形状の単セル12の場合、スタック10においてアノード16aの互いに対向する一対の辺に対してアノードガスシール部17を備えることができ、カソード18aにおいて対向する残余の一対の辺に対してカソードガスシール部18を備えることができる。
アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、スタック10に含まれる全てのアノード16a及びカソード18aに対して適切にガスシール性が確保されていれば、どのような形態で単セル12、ひいてはスタック10に対して備えられていてもよい。例えば、アノード層16、固体電解質14及びカソード層18を積層してなる単セル12において、単セル12に側面に露出されたアノード16a及びカソード18aの側面に対してガラス材料やセラミックス材料からなる緻密質の公知のシール材料を付与して形成してもよい。好ましくはアノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、いずれも、ガスシール性を確保できる緻密質である。
アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、単セル12のアノード層16内及びカソード層18内にそれぞれアノード16a及びカソード18aに隣接するように備えるようにしてもよい。すなわち、スタック10の外周面に膨出しない状態でこれらシール部17、19を備えるようにしてもよい。こうすることで、単セル12及びスタック10の一体性が向上し、耐久性に優れたスタック10を得ることができるとともに、フレーム40との共焼結に適した構成とすることができる。また、スタック10の外部にシール部位が膨出されないため、フレーム40との一体化において、確実に簡易にガス流路を構築することができる。
単セル12内、すなわち、スタック10内にアノードガスシール部17及びカソードガスシール部19を備える場合、これらのシール部の配置形態及び材料組成は特に限定しないが、例えば、図2に示す単セル12形態及びスタック10の形態を採ることができる。このスタック構造によれば、シール部をスタック内に保持しつつかつ、特別な支持構造体を有さずに各層の積層化そのものによってスタック一体性及び強度が確保されている。
図2に示す単セル12及びスタック10におけるアノードシール部17及びカソードガスシール部19は、国際公開第WO2009/119771号に開示されるように、少なくとも熱膨張収縮特性に関してセパレータ20又は固体電解質14と均等であって、アノード16aの周縁部又はカソード18aの周縁部に一体化されるとともに、各シール部17、19は、隣接するセパレータ20及び固体電解質14に一体化されていることが好ましい。
こうしたスタック10によれば、アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19が熱膨張収縮特性に関してセパレータ又は固体電解質と均等であることとともに、上記形態を採ることにより、燃料ガスと空気ガスとの流通がシール部によって分離される。また、こうしたスタック10によれば、積層される複数の単セル12間にわたって、シール部17、19を介して一体化されたセパレータ20と固体電解質14との連続相が形成されるとともに、こうした連続相の間を充填するようにアノード16a及びカソード18aが存在される構造を採ることができる。このため、単セル12の構成要素、すなわち、固体電解質14、アノード16a及びカソード18aがいずれも薄膜であって単セル12自体において強度が確保されていなくても、積層によってスタック10とすることで容易に十分な機械的強度を確保することができる。すなわち、従来の電解質支持型、電極支持型などのように単セルにおいて機械的強度を確保するような単セル支持部を有していなくてもよく、単セルにおいて強度を確保するための各種制限も回避又は低減される。
また、こうしたスタック10によれば、熱膨張収縮特性に関し固体電解質14又はセパレータ20と均等であるガスシール部17、19を有しているため、上記した連続相の耐熱衝撃性は良好なものとなるほか、こうしたガスシール部17、19をアノード層16及びカソード層18の層内に備えるため、アノード16aやカソード18aと固体電解質14やセパレータ20との熱膨張収縮特性の相違を緩和して耐熱衝撃性を向上させることができる。
さらに、単セル12での機械的強度を確保するために固体電解質14、アノード16a及びカソード18aに要求される厚みに拘束されないため、内部抵抗や熱膨張係数を十分に考慮してこれらの厚みを設定することができる。このため、スタック10の内部抵抗を効果的に低減することができ、発電特性の向上が期待できる。また、スタック構造体の耐熱衝撃性を効果的に向上させることもできる。
アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、少なくとも熱膨張収縮特性に関してセパレータ14又は固体電解質4と均等に形成されている。こうすることで、セパレータ20で単セル12間を分離するときや単セル12を構成するとき、積層されるべき材料との熱膨張収縮特性の相違を回避して、一体性及び耐熱衝撃性に優れるスタック10を得ることができる。なお、熱膨張収縮特性とは、熱膨張係数を少なくとも包含するものである。また、熱膨張収縮特性に関し均等であるとは、SOFCの作製及び運転にあたってSOFCに付与される温度範囲において、セパレータ20又は固体電解質層14と同一又はスタック10の一体性を大きく阻害しない範囲である。なお、本発明者らの実験によれば、スタック10の一体性を大きく阻害しない程度に相違する範囲とは、セパレータ20又は固体電解質層14の熱膨張係数に対して0.85倍以上から1.18倍以下程度であることがわかっている。
アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19の熱膨張収縮特性は、セパレータ20及び固体電解質層14のいずれかと均等であればよい。いずれかと均等であれば、これらのシール部17、19とセパレータ20又は固体電解質層14との界面でのはく離が避けられるからである。なお、セパレータ20及び固体電解質層14の熱膨張係数によっては、シール部17、19の熱膨張収縮特性は、固体電解質層14及びセパレータ20の双方の熱膨張収縮特性と均等となりえる。このような態様が、スタック10の機械的強度及び耐熱衝撃性の向上の観点から最も好ましい。
シール部17、19は、好ましくはセパレータ14又は固体電解質4と同一の組成を有している。これらのいずれかと同一の組成であれば、いずれかと一体化されるとき、良好に一体化され、スタック構造体20の耐熱衝撃性を向上させるほか、機械的強度を向上させることができる。シール部17、19が、セパレータ20又は固体電解質層14と同一組成であるとき、こうしたシール部17、19は、セパレータ20又は固体電解質層14の一部を含んでいる、あるいは当該一部からなるということができる。すなわち、セパレータ20又は固体電解質層14がアノード層16のアノード16a以外の部分に及んだ部分によってシール部17が構成されているといえる。また、セパレータ20又は固体電解質層14がカソード層18のカソード18a以外の部分に及んだ部分によってシール部19が構成されているといえる。
例えば、図2に示すスタック10において、アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、固体電解質層14と同一組成とすることもできる。また、アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、セパレータ20と同一組成とすることもできる。さらに、アノードガスシール部17及びカソードガスシール部19は、それぞれ固体電解質層14及びセパレータ20と同一組成とすることもできるし、この逆であってもよい。固体電解質層14と同一組成とすることもできる。
なお、アノード16a及びカソード18aには、図2に示すように、内部にガス流通部を備えていてもよい。ガス流通部については、SOFCにおけるこれらガス流通部については公知の態様を適宜適用できる。
こうしたスタック10に対して、当業者に公知の適切な集電のための要素を付与することで最終的にスタック10として構成することができる。
以上説明したスタック10は、公知のSOFCの製造方法に準じて製造することができる。例えば、図2に示すスタック10は、特表2009−号公報に記載される工程で製造することができる。すなわち、固体電解質層14を焼成により形成する固体電解質材料シート又はセパレータ20を焼成により形成するセパレータ材料シートを準備し、このシート上に、アノード層16を焼成により形成するアノード極材料帯とアノードガスシール帯と積層したり、カソード層18を焼成により形成するカソード極材料帯とカソードガスシール帯とを積層すること、を繰り返して、未焼成のスタック前駆体を準備し、このスタック前駆体を焼成することによって得ることができる。スタック前駆体の焼成と同時に後述するフレーム40を一体化してフレームを共焼成することもできる。また、スタック前駆体は必要に応じて加圧して圧着されていてもよいし、仮焼成してもよい。
セラミックスの未焼成シートや帯状体は、常法に従って得ることができる。すなわち、適当なセラミックス材料を主成分として、さらにバインダー樹脂、有機溶媒などが適量加えたスラリーを、ナイフコート、ドクターブレードなどの塗工装置を用いたテープキャスト法などのキャスティングによるシート成形法を用いて得ることができる。得られたシートを、常法に従い、乾燥後、必要に応じて加熱処理することで積層に供する各種シート又は帯状体(シートの一部)を得ることができる。
特に、アノード材料帯とアノードガスシール材料帯とを備える未焼成シートやカソード材料帯とカソードガスシール材料帯とを備える未焼成シートは、ドクターブレードなどの塗工装置を使用してテープキャスティング法などのキャスティングによるシート成形法により得ることができる。すなわち、キャスティング方向に沿って異なる組成のスラリーが同時に排出されかつキャスティング後に異種のスラリー帯が混合することなく一体化されるようにして塗工するようにする。このとき、異なる帯を形成するためのスラリーの流動性を調整することでこのような異種組成帯の一体塗工が可能となる。こうして得られた塗工物を、常法に従い、乾燥し、必要に応じて加熱処理することで第2のシートを得ることができる。
こうした積層工程は、各シートを個別に作製した後に、それらを積層してもよいし、逐次下層のシートにシートを積層するようにしてもよい。また、積層順序も必要に応じて変更することができる。さらに、ガス流通部は、焼成時において消失する消失材料を用いることで形成することができる。こうした消失性材料は、スタック前駆体の取得方法は上記方法に限定されることな当業者は適宜変更することが可能である。
また、積層工程における積層順序は、スタック構造体を得られる範囲で任意に行うことができ、特に限定されない。例えば、第1のシートと第2のシートの積層は、順次行ってもよいし、部分的な積層体を作製した上で、これらの積層体同士を積層するようにしてもよい。
スタック前駆体は、焼成によりスタック10とすることができる。焼成にあたって、スタック前駆体を構成するセラミックス材料が少なくとも一部が焼結されて緻密質又は多孔質の所望の焼成体を得られるように実施することが好ましい。こうした焼成によって積層体を構成するシートが一体化されスタック10を一挙に得ることができる。好ましくは、セル構成要素及びセパレータの全てを共焼結させる。例えば、1250℃以上1550℃以下の温度で加熱処理することができ、好ましくは1300℃以上1500℃以下である。より好ましくは1300℃以上1400℃以下である。なお、空気中で焼成することができる。
既述したように、焼成はフレームと一体化した上で実施することもできる。こうした焼成については後段で詳述する。
なお、図2に示す形態では、スタック10は、全体がセラミックス材料で構成されているものとしたがこれに限定するものではなく、SOFCにおいて適用できる公知の金属材料及びガラス材料をスタック10、単セル12及びセパレータ20に適用することができる。
こうしてアレイ化されたスタック10の発電面積の合計は、50cm2以上であることが好ましい。この面積以上であると、例えば、家庭用発電機などを実現するための出力を有したスタックを少ない部品点数で構築できるからである。より好ましくは70cm2以上であり、さらに好ましくは80cm2以上であり、一層好ましくは90cm2であり、より一層好ましくは100cm2である。
(フレーム)
図1に示すように、本スタックアレイ2は、2以上のスタック10をアレイ化して保持するためのフレーム40を備えている。本スタックアレイ2では、2以上のスタックは、2以上のスタックが収容される収容部を備えるフレームの収容部に収容された状態で一体化されている。
フレーム40は、スタック10を収容する2以上の収容部50を備える固相42を備えている。実質的に固相42で全体が構成されていることが好ましい。フレーム40の固相42は、内部にアノードガス流路60及びカソードガス流路70を形成可能な程度に緻密質である。
フレーム40の固相材料は特に限定しないが、セラミックス材料であることが好ましい。セラミックス材料であると、スタック10との一体化に好適である。また、フレーム40を複数層の積層体として取得する場合において焼成により一体化できるため有利である。特にスタック10が実質的にセラミックス材料で構成されるときに有利である。さらに好ましくは、スタック10の熱膨張係数に対して一定範囲(例えば、固体電解質14の熱膨張係数に対して80〜120%程度)に合わせた熱膨張係数のセラミックス材料を用いることが好ましい。なお、熱膨張係数制御、一体性及びスタック10との一体化の観点から、フレーム40の固相材料は、フレーム40を積層体として取得する場合であっても、全体が同一の材料で構成されることが好ましい。
例えば、フレーム40の固相としてのセラミックス材料の熱膨張係数(20℃〜1000℃)は、8×10-6-1以上12×10-6-1以下であることが好ましい。この範囲であると、SOFC運転時及び一体化時においてスタック10との剥離を抑えることができるからである。また、フレーム40の残留応力を考慮すると、より好ましくは9.5×10-6-1以上11.5×10-6-1以下である。また、セラミックス材料は、スタック10間等の電気的短絡を防ぐために電気抵抗は106Ωm以上であることが好ましい。
フレーム40の固相としてのセラミックス材料は、上記した熱膨張係数やスタック10との焼結性のほか、絶縁性等も考慮して公知のセラミックス材料から適宜選択することができる。例えば、セラミックス材料としては、好ましくは、酸化チタン、ランタン系酸化合物物、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ランタン系ペロブスカイト型酸化物及び希土類元素を固溶させたジルコニアからなる群から選択される1種又は2種以上を含んでいる。より好ましくは、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ランタン系ペロブスカイト型酸化物及び希土類元素を固溶させたジルコニアからなる群から選択される1種又は2種以上を含んでいる。
(収容部)
フレーム40をスタック10の異なる高さ部位での断面を組み合わせた図を図3に示し、その詳細図を図4及び図5に示す。図1に示すように、フレーム40は、各スタック10を収容するための2以上の収容部50をアレイ形態に応じて備えている。収容部50は、スタック10を収容する大きさを備えた、少なくとも開口部を有して凹状に形成された凹部である。収容部50は、フレーム40を貫通して形成されていてもよい。
図1に示すように、収容部50は、スタック10を収容して、スタック10の上面がフレーム40の上面とほぼ同一平面となるように構成されていることが好ましい。こうすることで、アレイ2の積層や配置に好適であるほか、スタック10とフレーム40との一体性も向上される。また、収容部50がフレーム40を貫通する場合、スタック10の底面がフレーム40の底面とほぼ同一平面となるように構成されていることもまた、同様の理由から好ましい。
図4及び図5に示すように、収容部50は、各スタック10に応じた形状のキャビティ52を備えることができる。すなわち、収容部50は、スタック10の積層方向に沿う一部において、スタック10の外周面に当接し密着しうるキャビティ52を備えることができる。こうしたキャビティ52を備えることで、収容部50にスタック10を一体化して収容でき保持できる。また、共焼結による一体化が可能となる。こうしたキャビティ52は、概して、収容部40の最上部及び/又は最下部に備えられる。
フレーム40の収容部50の内壁面は、スタック10がガスシール部17、19を備えない場合において、スタック10に対してフレーム40の収容部の内壁面が直接あるいはシール材料を介して当接又は固着してシール機能を発揮させることができるように構成されていても良い。例えば、スタック10において露出される単セル12のアノード16a及びカソード18aのシールすべき部位に対して突出して固着するような凸状部を備えることができる。同様に、スタック10において露出される単セル12のカソード18aのシールすべき部位に対して突出して固着するような凸状部を備えることができる。
図4及び図5に示すように、収容部50は、こうしたキャビティ52に加え、スタック10における単セル12の積層方向に沿う方向の少なくとも一部においてスタック10の外周側に膨出したキャビティ54、56を備えることもできる。当該キャビティ54、56は、収容部50に収容されたスタック10に対してアノードガス流路60又はカソードガス流路70の一部として機能するようになっている。こうしたキャビティ54、56は、概して、収容部40の内側に備えられる。フレーム40は、さらに、こうした収容部50のキャビティ52、54、56に連通するアノードガス流路60とカソードガス流路70とを備えることができる。
(アノードガス流路)
図4及び図5に示すように、フレーム40は、少なくとも1つのアノードガス流路60を備えることができる。アノードガス流路60は、スタック10内のアノード16aにアノードガスを供給及び排出するための流路である。アノードガス流路60は図示しないアノードガス源に接続されており、所定温度のアノードガスが所定流量で供給されるようになっている。
アノードガス流路60は、2以上の収容部50に連通するように備えられている。より具体的には、収容部50に収容されるスタック10において露出されるアノードガス供給領域にアノードガスを供給し、アノードガス排出領域からアノードガスを排出するように備えられている。1つのアノードガス流路60は、フレーム40において1つのアノードガス供給口60aと1つのアノードガス排出口60bとを備えている。アノードガス流路60は、1つの流路60がフレーム40にある2以上の収容部50の全てに連通するように備えられていてもよいし、2以上の流路60が2以上の収容部50に連通するように備えられていてもよい。流路60構成を簡略化するには、1つの流路60が2以上の収容部50、好ましくは全ての収容部50に連通していることが好ましい。
1つのアノードガス流路60が2以上の収容部50に連通するように構成されているとき、アノードガス流路60は、2以上の収容部50にアノードガスを供給し排出するように適数個の流路を備えることができる。具体的には、アノードガス流路60は、供給口60aからアノード16aに至るアノードガス供給系とアノード16aから排出口60bに至るアノードガス排出系とを備えることができる。アノードガス流路60の平面パターンは、収容部50の配置形態や意図したアノードガスの流通パターン等に応じて適宜決定される。
また、アノードガス流路60は、収容部50に収容されるスタック10に包含される単セル12内の複数個のアノード16aにもアノードガスを供給し排出されるように構成されている。すなわち、アノードガス流路60は、積層される2以上の単セル12の2以上のアノード16aにアノードガスを供給し排出するように2以上のセルの積層方向(フレーム40の高さ方向)に沿って配置されるようになっている。より具体的には、アノードガスが、スタック10の全てのアノード16aのアノードガス供給部位からアノードガス排出部位から排出されるようになっている。こうしたアノードガス流路60の高さ方向におけるパターンも、収容部50の配置形態や意図したアノードガスの流通パターン等に応じて適宜決定される。図4及び図5に示すように、収容部50のキャビティ54を利用することで容易に高さ方向における流路を構築できる。
アノードガス流路60が備えるアノードガス供給口60a及びアノードガス排出口60aも、フレーム40において適宜設けることができる。フレーム40の上面、下面及び側面に開口するように設けることができる。例えば、図1に示すように、アノードガス供給口60a及びアノードガス排出口60bは、フレーム40の上面に対角状に備えることもできる。
図4及び図5に示す形態では、1つのアノードガス流路60が、アノードガス供給口60aとアノードガス排出口60bとを備えている。アノードガス供給口60aから導入されたアノードガスは、2つの収容部50に関する供給流路62aと排出流路62b、他の2つの収容部50に対する供給流路と62cと排出流路62dを備えて、最終的にアノードガス排出口60bから排出されるようになっている。
この形態においては、アノードガスは、スタック10の各アノード16aに対して図6の上段に示すA方向に流れるように構成されている。スタック10のアノード層16においては、アノードガスは、図6の中段に示すように、アノードガスシール部17が形成されていないアノードガス供給領域からアノードガス排出領域へと移動するようになっている。なお、収容部50に対するアノードガス流路の供給系と排出系の配置形態は、収容部50に収容されるスタック10におけるアノードガスシール部17の位置に応じて決定される。
図4及び図5に示すように、流路62a〜62dは、その一部が、キャビティ54に連通している。この結果、流路62a、62bは、流路64a、64b、66a、66b(これらはキャビティ54の一部でもある。)に連通し、流路62c、62dは、流路64c、64d、66c、66d(これらはキャビティ54の一部でもある。)に連通している。こうすることでスタック10内の全体にアノードガスを供給し排出できるようになっている。
図4及び図5に示す形態では、フレーム40の上部から導入されたアノードガスを、収容部40内のスタック10の各アノード16aをA方向に沿って流通させることができるとともに、スタック10の下方に向かって供給後A方向に沿って排出後、上方に向かって移動させ、最後にフレーム40の上部から排出するよう構成されている。
本スタック10は、アノードシール部17及びカソードシール部19を備えていることにより、収容部50においてキャビティ54を設けるだけで、スタック10に対するアノードガスの流通形態を高い自由度で設計できるほか、流路を簡易に構築できる。
(カソードガス流路)
図4及び図5に示すように、フレーム40は、少なくとも1つのカソードガス流路70を備えることができる。カソードガス流路70は、スタック10内のカソード17aにカソードガスを供給及び排出するための流路である。カソードガス流路70は図示しないカソードガス源に接続されており、所定温度のカソードガスが所定流量で供給されるようになっている。
カソードガス流路70は、2以上の収容部50に連通するように備えられている。より具体的には、収容部50に収容されるスタック10において露出されるカソードガス供給領域にカソードガスを供給しカソードガス排出領域にカソードガスを排出するように備えられている。1つのカソードガス流路70は、フレーム40において1つのカソードガス供給口と1つのアノードガス排出口を備えている。カソードガス流路70は、1つの流路70がフレーム40にある2以上の収容部50の全てに連通するように備えられていてもよいし、2以上の流路60で2以上の収容部50に連通するように備えられていてもよい。流路70の構成を簡略化するには、1つの流路70が2以上の収容部50、好ましくは全ての収容部50に連通していることが好ましい。
1つのカソードガス流路70が2以上の収容部50に連通するように構成されているとき、カソードガス流路70は、2以上の収容部50にカソードガスを供給し排出するように適数個の流路を備えることができる。具体的には、カソードガス流路70は、カソードガス供給系とカソードガス排出系とを備えることができる。カソードガス流路70の平面パターンは、収容部50の配置形態や意図したカソードガスの流通パターン等に応じて適宜決定される。
また、カソードガス流路70は、収容部50に収容されるスタック10に包含される単セル12内の複数個のカソード17aにもカソードガスを供給し排出するように構成されている。すなわち、カソードガス流路70は、積層される2以上の単セル12の2以上のカソード17aにカソードガスを供給するように2以上のセルの積層方向(フレーム40の高さ方向)に沿って配置されるようになっている。より具体的には、カソードガスが、スタック10の全てのカソード18aのカソードガス供給部位からカソードガス排出部位から排出されるようになっている。こうしたカソードガス流路の高さ方向におけるパターンも、収容部50の配置形態や意図したカソードガスの流通パターン等に応じて適宜決定される。図4及び図5に示すように、収容部50のキャビティ56を利用することで容易に高さ方向における流路を構築できる。
カソードガス流路70が備えるカソードガス供給口70a及びカソードガス排出口70aも、フレーム40において適宜設けることができる。フレーム40の上面、下面及び側面に開口するように設けることができる。例えば、図1に示すように、カソードガス供給口70a及びカソードガス排出口70bは、フレーム40の上面に対角状に備えることもできる。
図4及び図5に示す形態では、1つのカソードガス流路70が、カソードガス供給口70aとカソードガス排出口70bとを備えている。カソードガス供給口70aから導入されたカソードガスは、2つの収容部50に関する供給流路72aと排出流路72b、他の2つの収容部50に対する供給流路72cと排出流路72dを備えて、最終的にカソードガス排出口70bから排出されるようになっている。
この形態においては、カソードガスは、スタック10の各カソード86aに対して図6のB方向に流れるように構成されている。スタック10のカソード層18においては、カソードガスは、図6の下段に示すように、カソードガスシール部19が形成されていないカソードガス供給領域からカソードガス排出領域へと移動するようになっている。収容部50に対するカソードガス流路の供給系と排出系の配置形態は、収容部50に収容されるスタック10におけるカソードガスシール部19の位置に応じて決定される。
図4及び図5に示すように、流路72a〜72dは、その一部が、キャビティ52及び56に連通している。この結果、流路72a、72bは、流路74a、74b、76a、76b(キャビティ56の一部でもある。)に連通し、流路72c、72dは、流路74c、74d、76c、76d(キャビティ56の一部でもある。)に連通している。こうすることでスタック10内の全体にカソードガスを供給し排出できるようになっている。
図4及び図5に示す形態では、フレーム40の上部から導入されたカソードガスが、下方に向かって供給され、収容部50内のスタック10をB方向に沿って流通させることができるとともに、スタック10の上方に向かって供給してB方向に沿って排出後、さらに下方に向かって移動後に最後に上方に向かってさらに移動させて、最後にフレーム40の上部から排出するよう構成されている。
以上のように、スタック10がアノードシール部17及びカソードシール部19を備えていることにより、収容部50においてキャビティ56を設けるだけで、スタック10に対するカソードガスの流通形態を高い自由度で設計できるほか、流路を簡易に構築できる。
以上説明したように、フレーム40はその高さ方向において異なる断面構造及び平面構造を有している。このためフレーム40は、特徴ある構成を備える複数層の積層構造で構成されていることが好ましい。典型的には、異なる断面及び/又は平面構造の同一セラミックス材料からなる層の焼結一体化した積層体とすることができる。例えば、図4及び図5に示す形態によれば、5層の積層体としてフレーム40を構成することができる。
以上の実施形態によれば、例えば、スタック内におけるアノードガス流通パターンとカソードガス流通パターンとは、平面視で少なくとも一部が交差するように構成されていてもよい。少なくとも一部が交差するようにすることで、最小数のガス供給口及び排出口によって、配列した全てのスタック10にガス供給系とガス排出系とを接続できるというメリットがある。
また、フレーム40は、2以上のスタックにアノードガスを流通させる1つのアノードガス流路と2以上のスタックにカソードガスを流通させる1つのカソードガス流路とを備えることが好ましい。こうすることでアノードガス流路もカソードガス流路もいずれもその構成を簡略化することができる。
さらに、フレーム40は、1つのアノードガス流路のガス供給口とガス排出口と、1つのカソードガス流路のガス供給口とガス排出口とを、いずれもフレーム上面に備えることができる。こうすることで、アノードガス供給源及びカソードガス供給源とのモジュールを容易に構築することができる。
以上説明したスタック10とフレーム40とは、どのような形態で一体化されていてもよい。これらの一体化は、例えば、フレーム40の収容部50の内面とスタック10の外周面の少なくとも一部とを固着することによって実現されることができる。例えば、図4及び図5に示す形態では、キャビティ52の内周面とスタック10との外周面とが固着される。また、キャビティ54がキャビティ52の外周の一部から膨出されて形成されている場合には、キャビティ54が形成されていないキャビティ52の部分の内周面とスタック10の外周面が固着部となる。これらの固着形態は、ガラスシール剤によってもよいし、機械的な固着手段によってもよい。
スタック10とフレーム40とが、いずれもセラミックス材料であるとき等、両者を焼成により一体化することができる。一体性の向上の観点からは、焼成により固着部位を焼結させることが好ましい。より好ましくは、スタック10とフレーム40のセラミックス材料が焼成により共焼結してその結果、固着部位を介して一体化していることが好ましい。
以上、SOFCスタックアレイについて説明したが、本開示によれば、フレーム40もそれ自体有用である。ガスシール部を備えているスタックのアレイ化にフレーム40を用いることで、ガス流路構成を簡素化して、直列接続及び並列接続により出力特性に優れたSOFCスタックアレイを提供できる。なお、フレーム40については、以上の実施態様を適用することができる。
(SOFCスタックアレイの製造方法)
本開示のSOFCスタックアレイの製造方法は、それぞれアノードシール部及びカソードシール部を備える2以上のスタックと、2以上のスタックのそれぞれを収容する2以上の収容部と、2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路とを備えるフレームと、を、2以上のスタックが2以上の収容部において収容された状態で組み合わせてSOFCスタックアレイを製造する、製造方法とすることができる。この製造方法によれば、複雑な流路構造を伴うことなくセルを容易に直列接続及び並列接続して出力特性に優れたスタックアレイを製造できる。
本製造方法におけるスタック及びフレームの形態や及び材料等を含む各種実施態様として、既に説明したスタック及びフレームについての実施態様を任意の組合せで適用することができる。
2以上のスタックが2以上の収容部において収容された状態で組み合わせてSOFCスタックアレイを製造するのにあたって、種々の方法を採用することができる。既に説明したように、例えば、既に焼結ないし焼成されたスタック及びフレームをガラスシール剤あるいは公知の機械的固着手段を用いて一体化してもよい。
また、スタックとフレームとが、セラミックス材料で構成される場合、焼成又は焼結により一体化してもよい。この場合、既に焼成したあるいは焼結したスタックとフレームとを主として一体化のために焼成又は焼結する場合と、未焼成のスタック前駆体と未焼成のフレーム前駆体とをこれらの焼成又は焼結とともに一体化のために焼成又は焼結する場合(共焼結)とがある。工程の簡素化又は一体性向上の観点からは、スタック前駆体とフレーム前駆体とを共焼結することが好ましい。
以下、スタック前駆体とフレーム前駆体とを共焼結して一体化する方法について説明する。この方法は、例えば、以下に示すように、フレーム前駆体及びスタック前駆体を準備し、組み立てる組立工程と、熱処理工程と、を備えることができる。
(組立工程)
組立工程では、まず、スタック前駆体とフレーム前駆体とを準備する。スタック前駆体は、既に説明したように、単セルを構成する各層(アノード層、固体電解質層、カソード層及びセパレータ)のグリーンシートを作成し、これらを所定の順序で積層してスタック前駆体を得る。こうして得られるスタック前駆体は、本明細書で既に説明した本スタックアレイに好適なスタック(図3参照)の前駆体である。前駆体は剥離を防ぐために圧着することが望ましい。圧力は5MPa以上が望ましい。より好ましくは10MPa以上である。なお、グリーンシートは、テープキャスティング法、スクリーン印刷法、スプレー印刷法などで公知のセラミックスシートの製造方法を適宜適用して製造することができる。
一方、フレーム前駆体は、フレームにおける収容部、アノードガス流路、カソードガス流路、アノードガスの供給/排出口、カソードガスの供給/排出口等に対応する平面構造及び断面構造に応じて複数層の積層体として構成することが好ましい。この場合、フレームを構成する複数層のグリーンシートを準備し、これを積層してフレーム前駆体を得る。フレーム用のグリーンシートも、スタック用グリーンシートと同様、に適宜圧着することが好ましい。
フレーム前駆体を構成する各層のグリーンシートは、特徴的な平面構造及び断面構造を有することができる。特に、グリーンシートの断面構造として、フレームにおけるアノードガス流路とカソードガス流路に対応する部位には、有機物で構成される消失材をあらかじめ充填しておくことが好ましい。消失材は空気中で加熱した際に、熱分解で消失しやすい材料であることが好ましい。例えば、熱分解温度が、200℃以上450℃以下であることが好ましい。この範囲内にあると、セル構造を破壊するあるいは開口が大きく収縮することなく、ガス流路を構築できるからである。より好ましくは200℃以上420℃以下である。こうした消失材となる有機物としては、特に限定されないが、例えば、カーボンブラック、アクリル、ポリカーボネート、スターチ、ポリスチロール、ポリエチレン、セルロースが挙げられる。
こうした消失材は、グリーンシート作製時において予め所定位置に配置しておいてセラミックススラリー等を供給して消失材を含むグリーンシートを得ることができる。
こうして得られたスタック前駆体とフレーム前駆体とを、フレーム前駆体の収容部相当部位にスタック前駆体フレームを収容して組み合わせてスタックアレイの前駆体を得る。
(熱処理工程)
熱処理工程は、スタックアレイ前駆体を一括して焼成して共焼結させるように行うことが好ましい。これにより、一挙に、セラミックス材料で構成されるスタックとフレームが一体となった構造体を得ることができる。スタックとフレームは焼成により一体化して密着するため、ガラス系のシール剤を必要としない。焼成温度は、セラミックス材料の種類や焼結の程度にもよるが、例えば、1200℃以上1500℃以下の温度で加熱処理することができ、好ましくは1250℃以上1450℃以下である。より好ましくは1250℃以上1400℃以下である。なお、焼成は、空気などの酸化性雰囲気下で焼成してもよい。
また、熱処理工程は、昇温工程を含んで実施してもよい。昇温工程を実施するとき、500℃までの昇温工程を、50℃/時間以下の昇温速度で実施することが好ましい。50℃/時間を超えると、消失材の種類によっては、周囲の電極材料が速やかに浸透してしまって、流路形状等のキャビティが維持しにくくなるからである。より好ましくは、40℃/時間であり、さらに好ましくは30℃/時間である。500℃を超えると、消失材がほとんど消失し流路が形成されているため、500℃を超えれば、昇温速度を50℃/時間を超えて昇温することができる。
なお、スタック前駆体及びフレーム前駆体の双方及びいずれかは、必要に応じて未焼結ではあるが仮焼成されていてもよい。
以上説明した方法により、SOFCスタックアレイを取得することができる。SOFCスタックアレイに対しては、必要に応じて集電体などの導電部材の装着やガス源との接続等が実施される。
以上説明したように、本製造方法によれば、複雑な流路構造を伴うことなくセルを容易に直列接続及び並列接続して出力特性に優れたスタックアレイを簡易に製造できる。
なお、本開示によれば、フレーム前駆体及びフレームの製造方法も提供される。フレーム前駆体は、フレーム用グリーンシートの積層体である。なお、フレームは、既に説明したように焼結したものであってもよいし、仮焼成したものであってもよい。フレームの製造方法の実施形態としては、フレーム前駆体単独で、すなわち、スタック前駆体と組み合わせしない状態で焼成又は焼結してフレーム仮焼成体及びフレーム焼結体を得る形態が挙げられる。フレーム仮焼成体は、その後、スタック前駆体と組み合わせて最終的に共焼結させてもよい。また、フレーム焼結体は、スタックと組み合わせて公知のシール剤や固着手段で一体化してもよい。
(SOFCシステム)
また、本開示によれば、本開示のスタックアレイ2を備えるSOFCシステムも提供される。SOFCシステムは、さらに、燃料ガス改質装置、熱交換器及びタービン等、公知のSOFCシステムの要素を備えることができる。
以下、本開示を具体例を挙げて具体的に説明するが、本開示は以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例では、アノードとしてNi/8YSZのサーメット(Ni:8YSZ=80:20(モル比)、カソードとしてLa0.8Sr0.2MnO3(LSM)、電解質として8YSZ、セパレータとしてLa0.79Ca0.06Sr0.15CrOx(LCaSCr)を用いた。これらのスラリーをそれぞれ準備して、セパレータ用シート、固体電解質用シートをテープキャスト法によって厚さ20μmから80μmのグリーンシートに作製した。
また、カソード用のグリーンシートとして、カソード材料帯とその一端側にセパレータ材料からなるシール材料帯を有する厚さ20μmのグリーンシートを作製した。さらに、アノード用シートとして、アノード材料帯とその一端側にセパレータ材料からなるシール材料帯を有する厚さ20μmのグリーンシートを作製した。熱処理のときに起こるグリーンシートの収縮を均一にするために、スラリー濃度をそれぞれのシートについて調整した。こうして得られたセパレータ用グリーンシート、アノード用グリーンシート、固体電解質用シート,カソード用グリーンシートを5セル分積層して、合計の厚みが約2000μmのスタックの前駆体を準備した。なお、スタック前駆体は良好な一体性が確保できるように適度に加熱圧着した。
フレーム前駆体のために、3YSZを用いてスラリーを準備して図5に示すような5種類のフレーム用グリーンシートを準備し、積層して、合計の厚みが約2500μmのフレーム前駆体を準備した。なお、流路対応部位にはアクリル樹脂を配置した。なお、フレーム前駆体は良好な一体性が確保できるように、適度に加熱圧着した。
スタック前駆体とフレーム前駆体とを、フレーム前駆体における収容部にスタック前駆体が収まるようにして組み立てて、SOFCスタックアレイの前駆体を準備した。
ついで、このSOFCスタックアレイ前駆体を空気中で1350℃で焼成した。得られたSOFCスタックアレイはく一体化されており、層間剥離もなく極めて高い一体性のスタックとフレームとから構成されており、スタックとアレイとの固着部位は、焼結により固着して強固に一体化されている一方、ガス流路となるキャビティも形成されていた。また、フレームの固相部は95%以上の緻密性を有していた。得られたSOFCスタックアレイの厚みは約1.5mmであった。

Claims (18)

  1. 固体酸化物形燃料電池セルを積層した2以上のスタックのアレイであって、
    前記2以上のスタックと、
    前記2以上のスタックのそれぞれを収容してアレイ化するための2以上の収容部と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路とを備えるフレームと、
    を備え、
    前記2以上のスタックと前記フレームとは、前記2以上のスタックが前記2以上の収容部において収容された状態で一体化されている、固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  2. 前記2以上のスタックは、それぞれアノードガスシール部及びカソードガスシール部を備えている、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  3. 前記2以上のスタックと前記フレームは焼結により一体化されている、請求項1又は2に記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  4. 前記カソードガス流路は、前記2以上のスタックの少なくとも1つのスタックを構成する隣接する2以上のセルの2以上のカソードにカソードガスを供給するように前記2以上のセルの積層方向に沿って配置され、
    前記アノードガス流路は、前記2以上のセルの2以上のアノードにアノードガスを供給するように前記2以上のセルの積層方向に沿って配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  5. 前記少なくとも1つのカソードガス流路と前記少なくとも1つのアノードガス流路とは、カソードガスとアノードガスの流れ方向が、平面視で少なくとも一部が交差するように構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  6. 前記2以上のスタックの少なくとも1つのスタックは、当該1つのスタック内にカソードガスシール部及びアノードガスシール部を備える、請求項1〜5のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  7. 前記2以上のスタックは、各スタック内にカソードガスシール部及びアノードガスシール部を備える、請求項1〜6のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  8. 前記フレームは、前記2以上のスタックに対してアノードガスを流通させる1つのアノードガス流路と前記2以上のスタックにカソードガスを流通させる1つのカソードガス流路とが形成されるように構成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  9. 前記フレームは、前記少なくとも1つのアノードガス流路のガス供給口とガス排出口とを備えるとともに、前記少なくとも1つのカソードガス流路のガス供給口とガス排出口とを備え、これらのガス供給口とガス排出口は、前記フレームの前記スタックの前記セルの積層方向の一方の端部において開口する、請求項1〜8のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  10. 前記フレームは、セラミックス材料で構成される、請求項1〜9のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  11. 前記セラミックス材料は、酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ランタン系ペロブスカイト型酸化物及び希土類元素を固溶させたジルコニアからなる群から選択される1種又は2種以上を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  12. 前記2以上のスタックは、セラミックス材料で構成されている、請求項1〜11のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  13. 前記2以上のスタックは合計50cm2以上の発電面積を備える、請求項1〜12のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池スタックアレイ。
  14. 固体酸化物形燃料電池セルを積層した2以上のスタックのアレイの製造方法であって、
    前記2以上のスタックと、
    前記2以上のスタックのそれぞれを収容する2以上の収容部と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路とを備えるフレームと、
    を、前記2以上のスタックが前記2以上の収容部において収容された状態で組み合わせて固体酸化物形燃料電池スタックアレイを製造する、製造方法。
  15. 前記2以上のスタックのそれぞれがカソードガスシール部及びカソードガスシール部を備えている、請求項14に記載の製造方法。
  16. 前記固体酸化物形燃料電池スタックアレイは、未焼結の前記2以上のスタック前駆体と未焼結の前記フレーム前駆体とを組み合わせて、共焼結するとともに一体化して製造する、請求項14又は15に記載の製造方法。
  17. 未焼結の前記フレーム前駆体に前記アノードガス流路及びカソードガス流路に対応する部位に焼結時に消失する消失材料を配置することで前記アノードガス流路及び前記カソードガス流路を製造する、請求項14〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 固体酸化物形燃料電池セルを積層した2以上のスタックのアレイのためのフレームであって、
    前記フレームは、
    前記2以上のスタックのそれぞれを収容してアレイ化するための2以上の収容部と、
    前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのアノードガス流路と、
    前記2以上の収容部に連通する少なくとも1つのカソードガス流路と、
    を備える、フレーム。
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