JPWO2015019587A1 - ブラシホルダ組立体、およびそのブラシホルダ組立体を備えた整流子モータ - Google Patents

ブラシホルダ組立体、およびそのブラシホルダ組立体を備えた整流子モータ Download PDF

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Abstract

本ブラシホルダ組立体は、絶縁性樹脂を円盤状に成形して形成され、外周側から内側に向けて形成された溝を含む一対のボックス固定部(34)を備えたブラシホルダ(31)において、ブラシボックス(45)にブラシが収納されたブラシボックス組立体をボックス固定部(34)に配置している。このブラシボックス組立体は、箱型の金属によって形成されるとともに、複数の取付足(47a)を有している。また、ブラシホルダのボックス固定部は、複数の取付孔(34h)を有している。そして、本ブラシホルダ組立体は、これら取付足をそれぞれ取付孔に挿入し、ブラシボックス組立体を固定した構成である。さらに、本発明のブラシホルダ組立体は、ブラシホルダと隙間(34s)を介して対面した構成としている。また、本発明の整流子モータは、上記ブラシホルダ組立体を備えている。

Description

本発明は、車載用などのブラシ付き整流子モータのブラシホルダ組立体、およびそのブラシホルダ組立体を備えた整流子モータに関する。
近年、車載用に使用されているブラシ付き整流子モータは、軽量化、薄型化、高効率化、長寿命化、高信頼性化、そして低コスト化が進んでいる中、低出力モータから高出力モータまで同様の要求が成されている。従来の技術において、ブラシ付き整流子モータのブラシ周りを覆う仕様は、ブラシ摺動溝を設けた絶縁樹脂製ブラケットにブラシ組立体を挿入するような手法(例えば、特許文献1参照)や、絶縁性樹脂のブラシホルダに金属のカバープレート47を圧入するか、金属ボックス一体型を用いたモータが知られている。
従来の技術において、絶縁性樹脂のブラシホルダに金属のカバープレート47を圧入する仕様では、絶縁性樹脂のブラシホルダの耐熱性に課題があった。すなわち、例えば、高出力モータのブラシの発熱により、ブラシホルダの樹脂壁が樹脂の耐熱温度を越えて、ブラシとブラシホルダの樹脂壁が固着し、不導通に至るというような課題を有していた。
また、金属ボックス一体型を用いた方法では、金属ボックスを固定するために平坦なブラシホルダの上に直付するため、絶縁性樹脂のブラシホルダに固定する部分を高くする必要があった。
実開昭63−58865号公報
本発明のブラシホルダ組立体は、絶縁性樹脂を円盤状に成形して形成され、外周側から内側に向けて形成された溝を含む一対のボックス固定部を備えたブラシホルダにおいて、ブラシボックスにブラシが収納されたブラシボックス組立体をボックス固定部に配置している。このブラシボックス組立体は、箱型の金属によって形成されるとともに、複数の取付足を有している。また、ブラシホルダのボックス固定部は、複数の取付孔を有している。そして、本ブラシホルダ組立体は、これら取付足をそれぞれ取付孔に挿入し、ブラシボックス組立体を固定した構成である。
さらに、本発明のブラシホルダ組立体は、ブラシホルダと隙間を介して対面した構成としている。
また、本発明の整流子モータは、上記ブラシホルダ組立体を備えている。
このように、ブラシホルダとブラシボックス組立体の間に、わずかな空間を設けて非接触にすることにより、高温となったブラシの熱を樹脂部に伝えにくくさせる断熱層が形成される。そして、形成された断熱層により、ブラシボックス組立体の付近の樹脂部を高温状態から保護することができる。さらに、ブラシとブラシホルダの樹脂壁とが固着するようなことも防ぐことができる。また、高温となるブラシに対しては、放熱性を向上させることもできる。
また、本発明の整流子モータは、上記ブラシホルダ組立体を備えている。
このように、本発明のブラシホルダ組立体および整流子モータは、ブラシボックス組立体と絶縁性樹脂のブラシホルダとの間は隙間設計にし、非接触にしている。このことから、放熱促進、ブラシホルダ・ブラシの温度上昇抑制に繋がる。さらに、金属のブラシボックス組立体を使用しているため、従来の樹脂製のブラシホルダに比べ、熱膨張が小さく、ブラシボックス組立体とブラシ間のクリアランスを小さく設計できる。そのため、音、振動の低減に効果的である。また、金属のブラシボックス仕様にすることによって放熱促進されるため、絶縁性樹脂のブラシホルダのグレードの低減(耐熱性を下げた樹脂の使用)によってコスト低減の役割を果たす事ができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体を備えた整流子モータの斜視組立図である。 図2は、同ブラシホルダ組立体を備えた整流子モータの製造フローを示すフローチャートである。 図3は、同ブラシホルダ組立体の構成図である。 図4は、同ブラシホルダ組立体におけるブラシの斜視図である。 図5は、同ブラシホルダ組立体におけるブラシホルダの構成図である。 図6は、同ブラシホルダ組立体におけるボックス固定部にブラシボックスを取り付けた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体を備えた整流子モータについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体を備えた整流子モータについて、概要を説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体30を備えた整流子モータ10の斜視組立図である。
図1に示すように、整流子モータ10は、一方を開口した中空円筒形状のフレーム11と、フレーム11内に収納される回転子20と、フレーム11の開口を覆うように取り付けられるブラシホルダ組立体30とを備えて構成される。そして、回転子20は、両側に配置された一対の軸受12で回転自在に支持される。また、フレーム11の内周面にはマグネット(図示せず)が装着され、フレーム11の底面の軸受保持部(図示せず)には圧入固定された軸受12が装着されている。
このフレーム11の内周側に、回転子20が配置される。回転子20は、回転軸21と、整流子22と、電機子コア23と、巻線25とを備えている。電機子コア23は、積層した鋼板や鉄などで構成され、複数のスロット24を有する。巻線25が、これらスロット24に巻装収納されている。そして、回転軸21が、電機子コア23の中心を軸方向に貫通固定されている。また、この回転軸21に円筒状の整流子22が固定されている。整流子22は、金属片であるセグメント22sを円筒面に複数有しており、これらセグメント22sに、巻線25の端末が電気的に接続されている。
また、ブラシホルダ組立体30は、ブラシホルダ31と、電源端子部32と、電線33と、一対のブラシボックス組立体40とを備えている。
ブラシホルダ31は、絶縁性樹脂を円盤状に樹脂成形して形成されている。さらに、ブラシホルダ31には、ブラシボックス組立体40を配設するためのボックス固定部34や、外部から電源供給するための電源端子部32や、回転軸21の一端に圧入し固着された軸受12を保持するための軸受保持部36などが形成されている。このボックス固定部34に、ブラシ41を収納したブラシボックス組立体40が搭載されている。ここで、ブラシボックス組立体40は、図2にも示すように、ブラシボックス45にブラシ41とブラシバネ42を収納して構成される。さらに、ブラシ41に電源を供給するため、電線33によって電源端子部32の電源端子32sとブラシ41とが電気的に接続されている。
そして、両軸受12が回転軸21を回転自在に保持するように、フレーム11の開口にブラシホルダ組立体30を取り付けることにより、整流子モータ10が構成される。また、このように構成することで、ブラシホルダ組立体30に配設されたブラシボックス組立体40のブラシ41それぞれが、整流子22へと押圧された状態で接するように配置される。なお、組立工程の効率化を図るため、ブラシホルダ組立体30には、組立時においてブラシ41の突出を抑えるための保持部材39を設置している。この保持部材39は、例えば細長いピンである。
以上のような構成により、電源端子32sから、電線33、ブラシ41および整流子22のセグメント22sを介して、巻線25までが電気的に接続される。すなわち、電源端子32sに電源電圧を供給することで、ブラシ41から整流子22を介して、巻線25に駆動電流が流れる。そして、この駆動電流によって電機子コア23に磁気が生じ、固定子であるフレーム11内のマグネットとの間に回転力が発生して、回転子20が回転する。
次に、このような整流子モータ10の製造方法について、図2を用いて説明する。図2は、整流子モータ10の製造フローを示すフローチャートである。
まず、略金属箱であるブラシボックス45にブラシバネ42とともにブラシ41を収納したブラシボックス組立体40が作成される(S11)。作成されたブラシボックス組立体40は、ブラシホルダ31に形成されたボックス固定部34に取付けられる(S1)。次に、ブラシボックス組立体40が取り付けられたブラシホルダ31に対して、ブラシ41の突出を抑えるように、保持部材39が取り付けられる(S2)。さらに、電気的な部品の取り付けや、配線が行われてブラシホルダ組立体30が完成する(S3)。
回転子20は、別のアセンブリ工程で作成される(S21)。回転軸21の一端を、ブラシホルダ組立体30の回転軸用孔37に通し、この回転軸21の一端に軸受12を圧入固定し、この軸受12を軸受保持部36で保持することにより、回転子20は、ブラシホルダ組立体30へ取り付けられる(S4)。このとき、ブラシ41は、保持部材39によりブラシボックス組立体40内に保持されている。よって、回転子20に設けられた整流子22がブラシボックス組立体40の開口部と相対する場所へ位置するよう、一度の作業で、回転子20はブラシホルダ組立体30に取り付けられる。こうして、回転子20に設けられた整流子22がブラシボックス組立体40の開口部と相対する場所、すなわち、所定位置へ位置するよう、回転子20がブラシホルダ組立体30へ設置される。
回転子20が所定位置へ設置されると、保持部材39がブラシホルダ組立体30から取り出される(S5)。この結果、ブラシバネ42の付勢力により、ブラシ41が整流子22へと当接される。
また、別のアセンブリ工程により、フレーム11内に軸受12とマグネット(図示せず)が取り付けられる(S31)。この状態でフレーム11は、ブラシホルダ組立体30へ取り付けられる(S6)。このような流れの作業により、本実施の形態における整流子モータ10が作成される(S7)。
次に、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体30の詳細な構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体30の構成図である。図3に示すように、ブラシホルダ組立体30は、ブラシホルダ31にブラシボックス組立体40など各種の部品を搭載して構成されている。
まず、ブラシホルダ31には、外周側から内側に向けて一対のボックス固定部34が形成されている。このボックス固定部34に、それぞれブラシボックス組立体40が配設される。図3では、ブラシボックス組立体40の一方(図中の右側)を、図6にも示しているカバープレート47の一部を切欠いた状態で示し、他方(図中の左側)を、カバープレート47を施した状態で示している。図3に示すように、ブラシボックス組立体40は、ブラシボックス45内にブラシ41とブラシバネ42とを収納して構成される。また、ブラシボックス組立体40は、整流子22と相対する位置である内周側に、開口部43を有する。ブラシボックス組立体40は、回転軸21と直交する回転子20の径方向に沿って、回転子20と対向して配設される。そして、ブラシボックス組立体40内に収納しているブラシ41は、径方向に沿って移動可能である。ブラシ41は、開口部43を介して整流子22と接触摺動する。ブラシ41は、直方体形状をなす。
また、弾性部材であるブラシバネ42も、ブラシボックス組立体40内に配設されている。ブラシバネ42は、ブラシボックス45内において、径方向に沿ってブラシ41を整流子22に対して押圧するように配設される。弾性部材は、ブラシ41を押圧すれば、適度な弾性力を有するものであれば、他の部材でもよい。
図4は、本発明の実施の形態におけるブラシ41の斜視図である。ブラシ41は、径方向Rに沿って設けられる側面50と、整流子22と摺動接触する摺動面51と、ブラシバネ42の弾性力を受ける背面53とを有する。ブラシ41は、摺動面51の周囲を面取りした面取り部52を有する。ブラシ41は、ブラシバネ42により、方向F1へ押圧される。
また、図4に示すように、ブラシ41は、側面50にピグテール33pを有する。ピグテール33pは、銅線を編む等して束ねた電線であり、柔軟性を有する。ブラシ41に接続されたピグテール33pは、ブラシ41へ駆動電流を供給する電線33の一部を構成している。
また、ブラシホルダ31には、外部から電源供給するための電源端子部32が形成されている。この電源端子部32の電源端子32sに対して、整流子モータ10外から、正負の駆動電圧が印加される。電源端子32sに駆動電圧が印加されると、上述したように巻線25に駆動電流が流れる。図3に示す本実施の形態の構成では、正側の電源端子32sに接続した一方の電線33、ブラシホルダ31の樹脂内部に設けた内部電線33iを経由し、ピグテール33pを通って一方のブラシ41へと駆動電流が導かれる。ブラシバネ42により、整流子22へ押圧されたブラシ41を介して、駆動電流は整流子22へ供給される。さらに、整流子22を経て他方のブラシ41へ流されてきた駆動電流は、他方のピグテール33p、内部電線33i、電線33を介して負側の電源端子32sへ導かれる。
次に、ブラシボックス組立体40およびこのブラシボックス組立体40を取り付けるボックス固定部34の詳細について説明する。
図5は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ31の構成図である。上述したように、ブラシホルダ31には、樹脂成形によって、ブラシボックス組立体40を配設するためのボックス固定部34や、電源端子部32や、軸受12を保持するための軸受保持部36などが形成されている。
図5に示すように、ボックス固定部34は、互いに対面する一対の固定用壁部34wと、固定用壁部34wに挟まれるように外周側から内側に向けて形成された溝である溝部34nと、複数の取付孔34hとを備えている。このようなボックス固定部34が、ブラシホルダ31上に一対形成されている。ブラシボックス組立体40は、取付孔34hを利用して、溝部34nに配置されるように、ブラシホルダ31に取り付けられる。ブラシボックス組立体40を溝部34nに配置するため、ブラシボックス45は、概略、溝部34nより少し小さい形状の箱型の金属によって形成されている。また、ピグテール33pを引き出すために、ボックス固定部34の一方の固定用壁部34wの側面に、ブラシ41のピグテール33pの通路用溝34pを形成している。
図6は、本発明の実施の形態におけるボックス固定部34にブラシボックス45を取り付けた状態を示す図である。図6では、煩雑さを避けるため、ブラシボックス45にブラシ41等を収納していない状態を示しているが、実際には、ブラシ41等を収納したブラシボックス組立体40が図6のような形態で取り付けられる。
図6に示すように、絶縁性樹脂で成形されているブラシホルダ31に、ブラシボックス45を収納できる溝部34nを設け、そこに金属によって形成されたブラシボックス45を配置している。さらに、ブラシホルダ31とブラシボックス45間に、わずかな空間である隙間部34sを設け非接触にしている。
ブラシボックス45は、図6に示すように、ブラシ41を収納するU字型の断面を有したブラシケース46と、ブラシケース46の上部を覆うカバープレート47とを備えた構成である。
ブラシケース46は、底面部と底面部の両端から略直角方向に延びるそれぞれの側面部との3つの面で構成されている。ブラシケース46のこれら3つの面がブラシ41の摺動部となる。そして、さらに詳細には、ブラシケース46は、側面部の先端線上に取付ツメ46aが形成されている。図6では、各側面部に2つの取付ツメ46aを設けた一例を示している。さらに、ブラシケース46の一方の側面部には、ピグテール33pを引き出すための孔であるピグテール用孔46pが形成されている。
カバープレート47は、1枚の金属板である。そして、さらに詳細には、ブラシケース46の各取付ツメ46aに対して位置および大きさを合せて、複数の取付孔47hを形成している。さらに、カバープレート47は、両端から突出する複数の取付足47aが形成されている。図6では、一方の側に2つ、他方の側に1つの取付足47aを設けた一例を示している。
そして、ブラシボックス45は、金属からなるカバープレート47の2個以上の取付孔47hに、金属のブラシケース46の2個以上の取付ツメ46aを挿入し、折り曲げて固定する、すなわちカシメることで、形成されている。これにより、カバープレート47は、ブラシケース46の長手開口面となる一側面に配置され、ボックス固定部34の溝部34nを覆う。また、このようにして、ブラシケース46とカバープレート47とを一体化したブラシボックス45を形成している。本実施の形態では、このように、金属のカバープレート47に金属のブラシケース46を固定してブラシボックス45を形成することにより、ブラシ41の周りを金属で覆うことができるため、高温となったブラシ41の熱によってブラシ41とブラシホルダ31の樹脂壁とが固着することを、防ぐことが可能となった。
次に、ブラシホルダ31の溝部34nに、ブラシボックス45を収めるために、カバープレート47に複数の取付足47aを形成している。一方、ブラシホルダ31には、これら取付足47aの位置および大きさを合せて、取付孔34hが形成されている。そして、金属のカバープレート47の取付足47aを、ブラシホルダ31に形成した取付孔34hに圧入することで、ブラシホルダ31のボックス固定部34にブラシボックス45が取り付けられる。
本実施の形態では、この際、ブラシボックス45は、ブラシホルダ31の樹脂壁に接触しないように組み立てるような構成としている。すなわち、カバープレート47の取付足47aを取付孔34hにそれぞれ圧入したとき、ブラシボックス45の底面部と溝部34nとの間や、側面部と固定用壁部34wとの間が非接触で、隙間ができるように隙間部34sを設けた構成としている。本実施の形態では、このように、ブラシボックス組立体40の配置を隙間設計にしているため、ブラシ41を収納するブラシボックス組立体40に変形はなく、変形でブラシ41の摺動を阻害して信頼性を損なうようなこともない。そのため、従来の樹脂のみのブラシホルダに比べ、熱膨張が小さく、ブラシボックス組立体40とブラシ41間のクリアランスを小さく設計できるため、音、振動の低減に効果的である。
さらに、本実施の形態では、ブラシボックス組立体40の周囲に隙間部34sを設けた構成としているため、この隙間部34sが熱を伝えにくくさせる断熱層として機能し、ボックス固定部34付近の樹脂部を、高温の滞留から保護することができる。さらに、上述したように、高温となったブラシ41とボックス固定部34付近の樹脂壁とが固着することも防止できる。また、この隙間部34sを空気が流れやすい構造とすることで、ブラシ41やブラシボックス組立体40の放熱性を向上させることもできる。さらに、放熱促進されるため、ブラシホルダ31を構成する樹脂のグレードの低減(耐熱性を下げた樹脂の使用)によってコスト低減をすることが可能となる。
本発明は車載用のブラシ付きの整流子モータに有用である。
10 整流子モータ
11 フレーム
12 軸受
20 回転子
21 回転軸
22 整流子
22s セグメント
23 電機子コア
24 スロット
25 巻線
30 ブラシホルダ組立体
31 ブラシホルダ
32 電源端子部
32s 電源端子
33 電線
33i 内部電線
33p ピグテール
34 ボックス固定部
34h 取付孔
34n 溝部
34p 通路用溝
34s 隙間部
34w 固定用壁部
36 軸受保持部
37 回転軸用孔
39 保持部材
40 ブラシボックス組立体
41 ブラシ
42 ブラシバネ
43 開口部
45 ブラシボックス
46 ブラシケース
46a 取付ツメ
46p ピグテール用孔
47 カバープレート
47a 取付足
47h 取付孔
50 側面
51 摺動面
53 背面
本発明は、車載用などのブラシ付き整流子モータのブラシホルダ組立体、およびそのブラシホルダ組立体を備えた整流子モータに関する。
近年、車載用に使用されているブラシ付き整流子モータは、軽量化、薄型化、高効率化、長寿命化、高信頼性化、そして低コスト化が進んでいる中、低出力モータから高出力モータまで同様の要求が成されている。従来の技術において、ブラシ付き整流子モータのブラシ周りを覆う仕様は、ブラシ摺動溝を設けた絶縁樹脂製ブラケットにブラシ組立体を挿入するような手法(例えば、特許文献1参照)や、絶縁性樹脂のブラシホルダに金属のカバープレート47を圧入するか、金属ボックス一体型を用いたモータが知られている。
従来の技術において、絶縁性樹脂のブラシホルダに金属のカバープレート47を圧入する仕様では、絶縁性樹脂のブラシホルダの耐熱性に課題があった。すなわち、例えば、高出力モータのブラシの発熱により、ブラシホルダの樹脂壁が樹脂の耐熱温度を越えて、ブラシとブラシホルダの樹脂壁が固着し、不導通に至るというような課題を有していた。
また、金属ボックス一体型を用いた方法では、金属ボックスを固定するために平坦なブラシホルダの上に直付するため、絶縁性樹脂のブラシホルダに固定する部分を高くする必要があった。
実開昭63−58865号公報
本発明のブラシホルダ組立体は、絶縁性樹脂を円盤状に成形して形成され、外周側から内側に向けて形成された溝を含む一対のボックス固定部を備えたブラシホルダにおいて、ブラシボックスにブラシが収納されたブラシボックス組立体をボックス固定部に配置している。このブラシボックス組立体は、箱型の金属によって形成されるとともに、複数の取付足を有している。また、ブラシホルダのボックス固定部は、複数の取付孔を有している。そして、本ブラシホルダ組立体は、これら取付足をそれぞれ取付孔に挿入し、ブラシボックス組立体を固定した構成である。
さらに、本発明のブラシホルダ組立体は、ブラシホルダと隙間を介して対面した構成としている。
また、本発明の整流子モータは、上記ブラシホルダ組立体を備えている。
このように、ブラシホルダとブラシボックス組立体の間に、わずかな空間を設けて非接触にすることにより、高温となったブラシの熱を樹脂部に伝えにくくさせる断熱層が形成される。そして、形成された断熱層により、ブラシボックス組立体の付近の樹脂部を高温状態から保護することができる。さらに、ブラシとブラシホルダの樹脂壁とが固着するようなことも防ぐことができる。また、高温となるブラシに対しては、放熱性を向上させることもできる。
また、本発明の整流子モータは、上記ブラシホルダ組立体を備えている。
このように、本発明のブラシホルダ組立体および整流子モータは、ブラシボックス組立体と絶縁性樹脂のブラシホルダとの間は隙間設計にし、非接触にしている。このことから、放熱促進、ブラシホルダ・ブラシの温度上昇抑制に繋がる。さらに、金属のブラシボックス組立体を使用しているため、従来の樹脂製のブラシホルダに比べ、熱膨張が小さく、ブラシボックス組立体とブラシ間のクリアランスを小さく設計できる。そのため、音、振動の低減に効果的である。また、金属のブラシボックス仕様にすることによって放熱促進されるため、絶縁性樹脂のブラシホルダのグレードの低減(耐熱性を下げた樹脂の使用)によってコスト低減の役割を果たす事ができる。
図1は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体を備えた整流子モータの斜視組立図である。 図2は、同ブラシホルダ組立体を備えた整流子モータの製造フローを示すフローチャートである。 図3は、同ブラシホルダ組立体の構成図である。 図4は、同ブラシホルダ組立体におけるブラシの斜視図である。 図5は、同ブラシホルダ組立体におけるブラシホルダの構成図である。 図6は、同ブラシホルダ組立体におけるボックス固定部にブラシボックスを取り付けた状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体を備えた整流子モータについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体を備えた整流子モータについて、概要を説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体30を備えた整流子モータ10の斜視組立図である。
図1に示すように、整流子モータ10は、一方を開口した中空円筒形状のフレーム11と、フレーム11内に収納される回転子20と、フレーム11の開口を覆うように取り付けられるブラシホルダ組立体30とを備えて構成される。そして、回転子20は、両側に配置された一対の軸受12で回転自在に支持される。また、フレーム11の内周面にはマグネット(図示せず)が装着され、フレーム11の底面の軸受保持部(図示せず)には圧入固定された軸受12が装着されている。
このフレーム11の内周側に、回転子20が配置される。回転子20は、回転軸21と、整流子22と、電機子コア23と、巻線25とを備えている。電機子コア23は、積層した鋼板や鉄などで構成され、複数のスロット24を有する。巻線25が、これらスロット24に巻装収納されている。そして、回転軸21が、電機子コア23の中心を軸方向に貫通固定されている。また、この回転軸21に円筒状の整流子22が固定されている。整流子22は、金属片であるセグメント22sを円筒面に複数有しており、これらセグメント22sに、巻線25の端末が電気的に接続されている。
また、ブラシホルダ組立体30は、ブラシホルダ31と、電源端子部32と、電線33と、一対のブラシボックス組立体40とを備えている。
ブラシホルダ31は、絶縁性樹脂を円盤状に樹脂成形して形成されている。さらに、ブラシホルダ31には、ブラシボックス組立体40を配設するためのボックス固定部34や、外部から電源供給するための電源端子部32や、回転軸21の一端に圧入し固着された軸受12を保持するための軸受保持部36などが形成されている。このボックス固定部34に、ブラシ41を収納したブラシボックス組立体40が搭載されている。ここで、ブラシボックス組立体40は、図2にも示すように、ブラシボックス45にブラシ41とブラシバネ42を収納して構成される。さらに、ブラシ41に電源を供給するため、電線33によって電源端子部32の電源端子32sとブラシ41とが電気的に接続されている。
そして、両軸受12が回転軸21を回転自在に保持するように、フレーム11の開口にブラシホルダ組立体30を取り付けることにより、整流子モータ10が構成される。また、このように構成することで、ブラシホルダ組立体30に配設されたブラシボックス組立体40のブラシ41それぞれが、整流子22へと押圧された状態で接するように配置される。なお、組立工程の効率化を図るため、ブラシホルダ組立体30には、組立時においてブラシ41の突出を抑えるための保持部材39を設置している。この保持部材39は、例えば細長いピンである。
以上のような構成により、電源端子32sから、電線33、ブラシ41および整流子22のセグメント22sを介して、巻線25までが電気的に接続される。すなわち、電源端子32sに電源電圧を供給することで、ブラシ41から整流子22を介して、巻線25に駆動電流が流れる。そして、この駆動電流によって電機子コア23に磁気が生じ、固定子であるフレーム11内のマグネットとの間に回転力が発生して、回転子20が回転する。
次に、このような整流子モータ10の製造方法について、図2を用いて説明する。図2は、整流子モータ10の製造フローを示すフローチャートである。
まず、略金属箱であるブラシボックス45にブラシバネ42とともにブラシ41を収納したブラシボックス組立体40が作成される(S11)。作成されたブラシボックス組立体40は、ブラシホルダ31に形成されたボックス固定部34に取付けられる(S1)。次に、ブラシボックス組立体40が取り付けられたブラシホルダ31に対して、ブラシ41の突出を抑えるように、保持部材39が取り付けられる(S2)。さらに、電気的な部品の取り付けや、配線が行われてブラシホルダ組立体30が完成する(S3)。
回転子20は、別のアセンブリ工程で作成される(S21)。回転軸21の一端を、ブラシホルダ組立体30の回転軸用孔37に通し、この回転軸21の一端に軸受12を圧入固定し、この軸受12を軸受保持部36で保持することにより、回転子20は、ブラシホルダ組立体30へ取り付けられる(S4)。このとき、ブラシ41は、保持部材39によりブラシボックス組立体40内に保持されている。よって、回転子20に設けられた整流子22がブラシボックス組立体40の開口部と相対する場所へ位置するよう、一度の作業で、回転子20はブラシホルダ組立体30に取り付けられる。こうして、回転子20に設けられた整流子22がブラシボックス組立体40の開口部と相対する場所、すなわち、所定位置へ位置するよう、回転子20がブラシホルダ組立体30へ設置される。
回転子20が所定位置へ設置されると、保持部材39がブラシホルダ組立体30から取り出される(S5)。この結果、ブラシバネ42の付勢力により、ブラシ41が整流子22へと当接される。
また、別のアセンブリ工程により、フレーム11内に軸受12とマグネット(図示せず)が取り付けられる(S31)。この状態でフレーム11は、ブラシホルダ組立体30へ取り付けられる(S6)。このような流れの作業により、本実施の形態における整流子モータ10が作成される(S7)。
次に、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体30の詳細な構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ組立体30の構成図である。図3に示すように、ブラシホルダ組立体30は、ブラシホルダ31にブラシボックス組立体40など各種の部品を搭載して構成されている。
まず、ブラシホルダ31には、外周側から内側に向けて一対のボックス固定部34が形成されている。このボックス固定部34に、それぞれブラシボックス組立体40が配設される。図3では、ブラシボックス組立体40の一方(図中の右側)を、図6にも示しているカバープレート47の一部を切欠いた状態で示し、他方(図中の左側)を、カバープレート47を施した状態で示している。図3に示すように、ブラシボックス組立体40は、ブラシボックス45内にブラシ41とブラシバネ42とを収納して構成される。また、ブラシボックス組立体40は、整流子22と相対する位置である内周側に、開口部43を有する。ブラシボックス組立体40は、回転軸21と直交する回転子20の径方向に沿って、回転子20と対向して配設される。そして、ブラシボックス組立体40内に収納しているブラシ41は、径方向に沿って移動可能である。ブラシ41は、開口部43を介して整流子22と接触摺動する。ブラシ41は、直方体形状をなす。
また、弾性部材であるブラシバネ42も、ブラシボックス組立体40内に配設されている。ブラシバネ42は、ブラシボックス45内において、径方向に沿ってブラシ41を整流子22に対して押圧するように配設される。弾性部材は、ブラシ41を押圧すれば、適度な弾性力を有するものであれば、他の部材でもよい。
図4は、本発明の実施の形態におけるブラシ41の斜視図である。ブラシ41は、径方向Rに沿って設けられる側面50と、整流子22と摺動接触する摺動面51と、ブラシバネ42の弾性力を受ける背面53とを有する。ブラシ41は、摺動面51の周囲を面取りした面取り部52を有する。ブラシ41は、ブラシバネ42により、方向F1へ押圧される。
また、図4に示すように、ブラシ41は、側面50にピグテール33pを有する。ピグテール33pは、銅線を編む等して束ねた電線であり、柔軟性を有する。ブラシ41に接続されたピグテール33pは、ブラシ41へ駆動電流を供給する電線33の一部を構成している。
また、ブラシホルダ31には、外部から電源供給するための電源端子部32が形成されている。この電源端子部32の電源端子32sに対して、整流子モータ10外から、正負の駆動電圧が印加される。電源端子32sに駆動電圧が印加されると、上述したように巻線25に駆動電流が流れる。図3に示す本実施の形態の構成では、正側の電源端子32sに接続した一方の電線33、ブラシホルダ31の樹脂内部に設けた内部電線33iを経由し、ピグテール33pを通って一方のブラシ41へと駆動電流が導かれる。ブラシバネ42により、整流子22へ押圧されたブラシ41を介して、駆動電流は整流子22へ供給される。さらに、整流子22を経て他方のブラシ41へ流されてきた駆動電流は、他方のピグテール33p、内部電線33i、電線33を介して負側の電源端子32sへ導かれる。
次に、ブラシボックス組立体40およびこのブラシボックス組立体40を取り付けるボックス固定部34の詳細について説明する。
図5は、本発明の実施の形態におけるブラシホルダ31の構成図である。上述したように、ブラシホルダ31には、樹脂成形によって、ブラシボックス組立体40を配設するためのボックス固定部34や、電源端子部32や、軸受12を保持するための軸受保持部36などが形成されている。
図5に示すように、ボックス固定部34は、互いに対面する一対の固定用壁部34wと、固定用壁部34wに挟まれるように外周側から内側に向けて形成された溝である溝部34nと、複数の取付孔34hとを備えている。このようなボックス固定部34が、ブラシホルダ31上に一対形成されている。ブラシボックス組立体40は、取付孔34hを利用して、溝部34nに配置されるように、ブラシホルダ31に取り付けられる。ブラシボックス組立体40を溝部34nに配置するため、ブラシボックス45は、概略、溝部34nより少し小さい形状の箱型の金属によって形成されている。また、ピグテール33pを引き出すために、ボックス固定部34の一方の固定用壁部34wの側面に、ブラシ41のピグテール33pの通路用溝34pを形成している。
図6は、本発明の実施の形態におけるボックス固定部34にブラシボックス45を取り付けた状態を示す図である。図6では、煩雑さを避けるため、ブラシボックス45にブラシ41等を収納していない状態を示しているが、実際には、ブラシ41等を収納したブラシボックス組立体40が図6のような形態で取り付けられる。
図6に示すように、絶縁性樹脂で成形されているブラシホルダ31に、ブラシボックス45を収納できる溝部34nを設け、そこに金属によって形成されたブラシボックス45を配置している。さらに、ブラシホルダ31とブラシボックス45間に、わずかな空間である隙間部34sを設け非接触にしている。
ブラシボックス45は、図6に示すように、ブラシ41を収納するU字型の断面を有したブラシケース46と、ブラシケース46の上部を覆うカバープレート47とを備えた構成である。
ブラシケース46は、底面部と底面部の両端から略直角方向に延びるそれぞれの側面部との3つの面で構成されている。ブラシケース46のこれら3つの面がブラシ41の摺動部となる。そして、さらに詳細には、ブラシケース46は、側面部の先端線上に取付ツメ46aが形成されている。図6では、各側面部に2つの取付ツメ46aを設けた一例を示している。さらに、ブラシケース46の一方の側面部には、ピグテール33pを引き出すための孔であるピグテール用孔46pが形成されている。
カバープレート47は、1枚の金属板である。そして、さらに詳細には、ブラシケース46の各取付ツメ46aに対して位置および大きさを合せて、複数の取付孔47hを形成している。さらに、カバープレート47は、両端から突出する複数の取付足47aが形成されている。図6では、一方の側に2つ、他方の側に1つの取付足47aを設けた一例を示している。
そして、ブラシボックス45は、金属からなるカバープレート47の2個以上の取付孔47hに、金属のブラシケース46の2個以上の取付ツメ46aを挿入し、折り曲げて固定する、すなわちカシメることで、形成されている。これにより、カバープレート47は、ブラシケース46の長手開口面となる一側面に配置され、ボックス固定部34の溝部34nを覆う。また、このようにして、ブラシケース46とカバープレート47とを一体化したブラシボックス45を形成している。本実施の形態では、このように、金属のカバープレート47に金属のブラシケース46を固定してブラシボックス45を形成することにより、ブラシ41の周りを金属で覆うことができるため、高温となったブラシ41の熱によってブラシ41とブラシホルダ31の樹脂壁とが固着することを、防ぐことが可能となった。
次に、ブラシホルダ31の溝部34nに、ブラシボックス45を収めるために、カバープレート47に複数の取付足47aを形成している。一方、ブラシホルダ31には、これら取付足47aの位置および大きさを合せて、取付孔34hが形成されている。そして、金属のカバープレート47の取付足47aを、ブラシホルダ31に形成した取付孔34hに圧入することで、ブラシホルダ31のボックス固定部34にブラシボックス45が取り付けられる。
本実施の形態では、この際、ブラシボックス45は、ブラシホルダ31の樹脂壁に接触しないように組み立てるような構成としている。すなわち、カバープレート47の取付足47aを取付孔34hにそれぞれ圧入したとき、ブラシボックス45の底面部と溝部34nとの間や、側面部と固定用壁部34wとの間が非接触で、隙間ができるように隙間部34sを設けた構成としている。本実施の形態では、このように、ブラシボックス組立体40の配置を隙間設計にしているため、ブラシ41を収納するブラシボックス組立体40に変形はなく、変形でブラシ41の摺動を阻害して信頼性を損なうようなこともない。そのため、従来の樹脂のみのブラシホルダに比べ、熱膨張が小さく、ブラシボックス組立体40とブラシ41間のクリアランスを小さく設計できるため、音、振動の低減に効果的である。
さらに、本実施の形態では、ブラシボックス組立体40の周囲に隙間部34sを設けた構成としているため、この隙間部34sが熱を伝えにくくさせる断熱層として機能し、ボックス固定部34付近の樹脂部を、高温の滞留から保護することができる。さらに、上述したように、高温となったブラシ41とボックス固定部34付近の樹脂壁とが固着することも防止できる。また、この隙間部34sを空気が流れやすい構造とすることで、ブラシ41やブラシボックス組立体40の放熱性を向上させることもできる。さらに、放熱促進されるため、ブラシホルダ31を構成する樹脂のグレードの低減(耐熱性を下げた樹脂の使用)によってコスト低減をすることが可能となる。
本発明は車載用のブラシ付きの整流子モータに有用である。
10 整流子モータ
11 フレーム
12 軸受
20 回転子
21 回転軸
22 整流子
22s セグメント
23 電機子コア
24 スロット
25 巻線
30 ブラシホルダ組立体
31 ブラシホルダ
32 電源端子部
32s 電源端子
33 電線
33i 内部電線
33p ピグテール
34 ボックス固定部
34h 取付孔
34n 溝部
34p 通路用溝
34s 隙間部
34w 固定用壁部
36 軸受保持部
37 回転軸用孔
39 保持部材
40 ブラシボックス組立体
41 ブラシ
42 ブラシバネ
43 開口部
45 ブラシボックス
46 ブラシケース
46a 取付ツメ
46p ピグテール用孔
47 カバープレート
47a 取付足
47h 取付孔
50 側面
51 摺動面
53 背面

Claims (5)

  1. 絶縁性樹脂を円盤状に成形して形成され、外周側から内側に向けて形成された溝を含む一対のボックス固定部を備えたブラシホルダにおいて、ブラシボックスにブラシが収納されたブラシボックス組立体を前記ボックス固定部に配置したブラシホルダ組立体であって、
    前記ブラシボックス組立体は、箱型の金属によって形成されるとともに、複数の取付足を有し、
    前記ブラシホルダの前記ボックス固定部は、一対の固定用壁部と、前記固定用壁部に挟まれて形成された前記溝と、複数の取付孔とを有し、
    前記取付足をそれぞれ前記取付孔に挿入し、前記ブラシボックス組立体を固定していることを特徴とするブラシホルダ組立体。
  2. 前記ブラシボックス組立体は、前記ブラシホルダと隙間を介して対面していることを特徴とする請求項1に記載のブラシホルダ組立体。
  3. 前記ボックス固定部の一方の前記固定用壁部の側面に、前記ブラシのピグテールの通路用溝を形成したことを特徴とする請求項1に記載のブラシホルダ組立体。
  4. 前記ブラシボックス組立体は、
    前記ブラシと、
    前記ブラシを押圧するためのブラシバネと、
    前記ブラシの摺動部の一側面に配置され、前記ボックス固定部の前記溝を覆う金属のカバープレートと、
    U字型の断面を有し、前記ブラシを収納する金属のブラシケースとを備え、
    前記カバープレートと前記ブラシケースとは、複数のカシメにより一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシホルダ組立体。
  5. 回転軸と整流子とを有し、前記回転軸を回転中心として回動する回転子と、
    固定子を保持し、前記回転子を内部に保持するフレームと、
    前記フレームの開口側に配置される請求項1から4のいずれか一項に記載のブラシホルダ組立体とを備えたことを特徴とする整流子モータ。
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