JP5682649B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、整流子の整流子片間にコンデンサが接続されたアマチュアを備えた回転電機に関する。
従来のモータ(回転電機)は、火花放電を低減するために、チップコンデンサを回路基板に半田で半田付けし、この回路基板をコミュテータ(整流子)に半田で半田付けすることにより、コミュテータの隣接するセグメント(整流子片)同士をそれぞれチップコンデンサで接続するものであり、
回路基板の軸方向の表面にチップコンデンサを半田付けして、ロータ(アマチュア)のコミュテータの軸方向の一端側の外周付近に、前記回路基板を半田付けして固定するものであった(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−197754号公報
従来の回転電機は、回路基板を、整流子の軸方向の一端側の外周付近に配設している点においては、整流子の軸方向の側面にコンデンサを配設するような構成のものと比較して、回転電機の全長を比較的小型にできる構成のものとなっている。
しかしながら、コンデンサを回路基板に半田付けし、その回路基板を整流子に半田付けしているため、半田付けをする個所が多数であり組立性が悪く、高価であった。
また、半田を用いているため、温度が高くなるような回転電機においては、回路基板と整流子の間、コンデンサと回路基板の間の半田が溶融して、コンデンサの接続が不安定になって火花放電を低減できないなど、性能が低下する虞があった。
また、コンデンサは、回路基板に半田付けで取付されているだけであるため、半田が溶融した場合や、アマチュアの遠心力が大きくなると、半田、コンデンサおよび回路基板が、回転電機の内部で飛散して各部に損傷を与えたり、絶縁性や性能が低下するほか、飛散した物や損傷した物が、回転電機の空隙(エヤーギャップ)に入ると、アマチュアがロック(拘束)して、アマチュアが回転不能になる虞があるなど、回転電機の性能や信頼性が低下するなどの問題があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、回転電機の性能や信頼性が向上した小型の回転電機を得ることを目的としている。
この発明に係る回転電機においては、磁極を備えた固定子と、この固定子の内部で回転するアマチュアを備えた回転電機であって、アマチュアは、アマチュアコイルが接続され、その外径側には軸方向に傾斜した傾斜面を備えた接続部を有する整流子片を周方向に複数個配設して構成された整流子と、整流子片間に接続されるとともに、接続部の外径側であって、環状部材の内径側に配設されるコンデンサを備え、コンデンサの電極端子は、接続部の傾斜面と同方向に傾斜させた傾斜面を有しており、弾性部材によって接続部の外径側に押圧されて接続部と電気的に接続されているものである。
この発明によれば、回転電機の性能や信頼性が向上した小型の回転電機を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 図1の整流子付近の要部説明図である。 図2の要部断面図である。 図3の環状部材の平面図である。 図4の環状部材に弾性部材とコンデンサを組付けた平面図である。 整流子片間に接続されるコンデンサの配置を示す説明図である。 この発明の参考例1に係る整流子付近の要部説明図である。 この発明の実施の形態に係るコンデンサと均圧線の配置を示す説明図である。 この発明の参考例2に係る整流子付近の要部説明図である。 この発明の実施の形態に係る整流子付近の要部説明図である。
実施の形態1.
実施の形態1を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下の各図において同一または相当部分には同一符号を付して説明する。
図1は、回転電機であるブラシ付モータの断面図であって、電動パワーステアリング装置用モータなどに用いられるものである。図2は、図1の整流子付近の要部説明図、図3は、図2の要部断面図、図4は、図3の環状部材の平面図、図5は、図4の環状部材に弾性部材とコンデンサを組付けた平面図、図6は、整流子片間に接続されるコンデンサの配置を示す説明図である。
図1は、ブラシ付モータ100(回転電機)であって、有底円筒状のヨーク10の内周面に、磁極である4個の永久磁石11が、樹脂製のホルダ12とともに固定されて固定子を構成している。
アマチュア20は、シャフト21に固定された整流子22およびコア24を備えており、コア24に備えた22個のスロットには、重巻で巻回されたアマチュアコイル23を有し、アマチュアコイル23の端部は、整流子22に備えた整流子片40の一端側(コア24の側)に接続されている。
ヨーク10と嵌合するハウジング30には、ブラシホルダが固定されており、ブラシホルダに保持された4個のブラシ33は、スプリング32によって外径側から軸心側に向かって付勢されて、ブラシ33は、整流子22の外周面(摺接部43)を摺接する。
ブラシ33は、外部リード線34を介して電源に接続されている。
コア24の外周面と永久磁石11の内周面との間には空隙を有しており、シャフト21の両端付近のベアリング13およびベアリング31によって、アマチュア20は回転自在に支持されている。
図2のように、整流子22は、周方向に複数個配設された整流子片40を、ベース樹脂41で一体成形したモールド整流子である。周方向に22個の整流子片40が配設され、それら整流子片40を保持(固定)するとともに、それら整流子片40の間を絶縁するベース樹脂41によって一体化されて構成されている。ベース樹脂41の内径側にシャフト21が圧入される。
整流子片40は、銅合金材で構成され、軸方向の一端側(コア24の側)にはフック42を、他端方向にはブラシ33が摺接する摺接部43を備えている。
爪状に形成されたフック42に係止されたアマチュアコイル23は、ヒュージングによって折曲されるフック42のアマチュアコイル23側の面42bによって、整流子片40の側に押圧され、図2のように、アマチュアコイル23は整流子片40と接続されている。
ヒュージング後のフック42の外径側の面(外周面)を、接続部44と称している。
なお、フック42および接続部44は、整流子片40と一体であって、それぞれ周方向に22個備えている。
図1のように、接続部44の軸方向の両側には、ブラシ33(ブラシホルダ)と、アマチュアコイル23が巻回されたコア24が配設されており、接続部44の外径側の空間部分に、コンデンサ70、弾性部材80、環状部材60が径方向に配設されている。
接続部44の外径側の空間部分に、コンデンサ70などを径方向に配設したため、整流子22の軸方向の側面にコンデンサ70などを配設するような構成のものと比較して、空いている空間部分を有効に活用することができて、ブラシ付モータ100(回転電機)を小型に構成することができる。
図2、図3のように、接続部44の外径側にはコンデンサ70と弾性部材80と環状部材60が配設されている。環状部材60の内径側に、弾性部材80とコンデンサ70が配設されている。
なお、軸心(シャフト21の中心)から径方向に遠ざかる側を外径側、近づく側を内径側としている。
環状部材60の内径側にコンデンサ70などが配設されているため、外径側に配設された環状部材60によって、アマチュア20の回転に伴う遠心力によるコンデンサ70などの飛散を効果的に防止できて、回転電機の性能や信頼性を向上することができる。
コンデンサ70の電極端子71は、弾性部材80によって接続部44の外径側の面に向かって押圧されて、その押圧力によって、電極端子71は接続部44と電気的に接続され、整流子片40同士がコンデンサ70で接続されている。
コンデンサ70の電極端子71を整流子片40(接続部44)に直接接続する構成であるため小型で、部品点数や接続個所が少なく安価に構成でき、また、コンデンサ70がアマチュアコイル23に近接して配設されているため、コンデンサ70の効果をより大きく得ることができて、性能も向上する。
電極端子71を接続部44に押圧して構成しているため、コンデンサ70を半田などを用いずに接続できて組立工数を削減でき、また、半田などの熱によるコンデンサ70の劣化がなく性能も向上する。
半田による接続を併用する場合には、高温半田とし、もし半田が溶融した場合においても、接続部44の外径側に環状部材60を備えているので半田の飛散が抑制され、また、押圧力によってコンデンサ70が接続されているために、信頼性や性能も向上する。
アマチュアコイル23をヒュージングにより接続した後のフック42の表面(接続部44)に、コンデンサ70の電極端子71を押圧する構成であるため、コンデンサ70は、ヒュージング時(溶接時)の熱の影響を受けずコンデンサ70が劣化せず、また、アマチュアコイル23が接続された接続部44の外径側が押圧されているため、遠心力によるアマチュアコイル23の浮き上がりも防止ですることがきて、性能や信頼性を向上できる。
コンデンサ70は、略直方体形状であって、その両端面に電極端子71が形成されたチップコンデンサであって、図6のように、11個のコンデンサ70は、周方向に均等の位置に配設されている。
チップコンデンサの電極端子71を整流子片40に直接接続したので、リード線を備えたリード線付きコンデンサのようにリード線が無いために小型で、遠心力や振動によるリード線の断線に対する信頼性も向上できる。
コンデンサ70は、周方向に均等の位置に配設されているので、アマチュア20の回転バランスが良いため、回転電機の騒音を低減でき、性能が向上する。
図4は、環状部材60であって、電気絶縁性の樹脂で構成されており、その内径側にコンデンサ70の電極端子71が周方向の移動するのを規制する位置決め部61を一体に備えている。
位置決め部61は、コンデンサ70の外形と略同寸法の11個の凹部であって、凹部内に収納されたコンデンサ70が周方向に移動するのを簡単な構成で防止することができる。
環状部材60は、接続部44に対する環状部材60の周方向の移動を規制する回り止め部63を、環状部材60と一体に備えている。
回り止め部63は、周方向に隣接するフック42の間に配設される11個の凸部で構成されており、図3のように、回り止め部63(凸部)が接続部44の周方向の側面(フック42の周方向の側面)と当接して、環状部材60が周方向に移動するのを簡単な構成で防止することができる。
環状部材60は、接続部44に対する環状部材60の軸方向の移動を規制する抜け止め部65を環状部材60と一体に備えている。
抜け止め部65として、段部45の軸方向の面に当接する当接部65aと、フック42の周方向の側面の切削時に形成された整流子片40の内径側に窪んだ凹部46に係合する係合部65bとを備えている。
係合部65bは、環状部材60を軸方向に挿入する時に、外形方向に撓むことができる爪形状に形成されている。
環状部材60は、当接部65aによって、環状部材60がコア24の側に軸方向の移動をするのを防止し、係合部65bによって、環状部材60が摺接部43の側に軸方向の移動をするのを簡単な構成で防止することができる。
環状部材60に、当接部65aと係合部65bとを備えることで、環状部材60の軸方向の両側への移動を防止することができる。
弾性部材80は、ゴム材で構成され、その弾性力によって、コンデンサ70の電極端子71を接続部44の外径側に押し付けることで、コンデンサ70は、接続部44(整流子片40)と電気的に接続される。
弾性部材80を備えているので、簡単な構成で押圧することができるとともに、ヒュージング後の接続部44(フック42の外周面)の径方向寸法にばらつきがあった場合でも、弾性力によって寸法ばらつきを吸収できて、接続の信頼性が向上する。
回転電機1の種類や用途によっては、弾性部材80の付近の温度が高くなる場合があるが、その場合は、図7に示すような、金属材料で形成された爪状のバネ部材80aからなる弾性部材80を使用することで、熱によって弾性力が低下せず、接続の信頼性が向上する。
また、弾性部材80の付近の温度が低く、環状部材60に作用する遠心力も小さい場合には、環状部材60自体をゴム材で構成して、環状部材60に弾性部材80の機能を合わせ持たせることで、安価に構成できる。
なお、ゴム材が、コンデンサ70の両端面の電極端子71の間に渡って接触する場合には、電気絶縁性のゴム材を使用する。
図5のように、環状部材60と弾性部材80とコンデンサ70とが組み立てられる。
図5のように予め組立てられた状態で、その中心付近に、図5の紙面の上方から、図1に記載されたアマチュア20が挿入される。
アマチュア20は、図1の紙面左側から軸方向に、シャフト21、整流子22、コア24(コア24には、アマチュアコイル23を備え、アマチュアコイル23の端部は整流子片40に接続されている。)を備えており、上記の図5の状態のものに対して、シャフト21の紙面左側からアマチュア20が挿入される。
このように挿入して組立てることで、環状部材60の回り止め部63は、周方向に隣接するフック42の間に配設され、環状部材60の爪形状の係合部65bは、段部45を径方向に乗り越えて凹部46と係合し、環状部材60の当接部65aは、段部45の軸方向の面に当接する。
このように組立てられて、コンデンサ70の電極端子71は、弾性部材80によって接続部44の外径側に押圧されて、接続部44と電気的に接続される。
このように、環状部材60は、接続部44の他端側(摺接部43の側)から挿入することができるように構成されてなっている。
図1のように、接続部44の直径は、コア24の直径よりも小さく、接続部44の外径側の空間部分に、図5に記載のコンデンサ70などを、接続部44の他端側から挿入して配設できる構成であるため、組立性が良く、装置を小型に構成できる。
また、コンデンサ70を備えないアマチュア20に対して、必要によって、上記のように接続部44の他端側から挿入して、コンデンサ70を追加で接続することができて、この場合はアマチュア20の共用化を図ることができる。
段部45を備えているため、当接部65aの内径寸法を摺接部43の外径寸法よりも大きく構成できて、環状部材60の挿入時に、当接部65aの内径によって摺接部43の面に損傷を与えないため、ブラシ騒音が悪化することもない。
なお、図5に記載された環状部材60と弾性部材80とコンデンサ70とを、電気絶縁性の樹脂によって一体成形して構成することで、予め一体化されているために組立性を向上することができる。
また、成形金型に、弾性部材80とコンデンサ70とを配設して、電気絶縁性の樹脂によって一体成形して、環状部材60を一体成形時に前記樹脂によって構成することで、予め環状部材60を備える必要がなく部品点数が減少し、環状部材60と弾性部材80とコンデンサ70とを予め組立てる必要もないため、組立性が良く、安価に構成できる。
図1、図2のように、接続部44の外径側は、図のように軸方向に傾斜(θ)した傾斜面44aを有しているため、接続部44の外径側にコンデンサ70の電極端子71を容易に挿入して配設することができて、組立性が向上する。
また、傾斜面44aを備えることで、コンデンサ70がコア24の側に抜け落ちることを防止でき、そのために、環状部材60が、コア24の側に移動するのを防止するための当接部65aを不要とすることができ、また、段部45も不要とできて、小型、安価に構成できる。
図1、図2のように、コンデンサ70の電極端子71は、接続部44の傾斜面44aと同方向に傾斜(θ)した傾斜面71aを有しており、接続部44の外径側に電極端子71を容易に挿入して配設できて、組立性が良い。
傾斜面44aと傾斜面71aの両者を備えることで、組立性がより向上し、また接続の信頼性が向上する。
フック42や電極端子71に予めスズメッキなどを施したり、接続部44と電極端子71の接触部分にコーティングを行なうことで、腐食などが抑制されて信頼性が向上する。
このように構成されたブラシ付モータ1の動作について説明する。ブラシ付モータ1に備えた外部リード線34が電源(駆動装置)に接続されており、外部リード線34に接続されたブラシ33が摺接する整流子片40を介して、アマチュアコイル23は通電される。アマチュアコイル23に通電されたアマチュア20と永久磁石11(磁極)との電磁作用によって回転力が発生し、シャフト21が回転する。この回転力によって、車両のステアリングの操舵力を補助することができる。
整流子片40間(整流子片40同士)にコンデンサ70を接続したので、ブラシ33の整流火花を低減できて、ブラシ33の寿命が向上し、整流火花によるノイズも低減することができる。
整流火花を低減できるため、銅量の多いブラシ33を使用することができて、高出力で小型のブラシ付モータ1とすることができる。
参考例1.
参考例1.を図7に基づいて説明する。図7は、整流子付近の要部説明図であり、参考例1.は、実施の形態1に対して、主に、整流子片40の形状が異なっている。
実施の形態1では、整流子片40にフック42を備えていたが、参考例1.では、整流子片40にライザ47を一体に備えている。ライザ47は、図7のように、摺接部43に対して、略直角方向で外径側に放射状に延びて構成されている。
周方向に隣接するライザ47の間は、ベース樹脂41によって絶縁されて一体化されている。
ライザ47は、フック42と同様に22個が周方向に配設され、その外周面から軸芯方向に向かってアマチュアコイル23が挿入されるコイル溝を備えている。
アマチュアコイル23が溶接などで接続されたライザ47の外径側の面(外周面)に接続部44を備えている。
接続部44の外径側には、実施の形態1と同様に、コンデンサ70、弾性部材80、環状部材60を備えており、実施の形態1と同様に軸方向から組立てすることができる。
環状部材60には、実施の形態1と同様の位置決め部61、当接部65aを一体に備えている。
環状部材60の回り止め部63は、上記コイル溝やライザ47に設けた凹部に係合する凸部で構成されており、環状部材60が周方向に移動するのを防止する。
環状部材60には、段部45の軸方向の反対側(コア24の側)の面に係合する係合部65cを備えており、係合部65cは、接続部44の外形方向に撓むことができる爪形状で形成されている。当接部65aと係合部65cとを備えることで、環状部材60はライザ47の両側を挟むように配設されて、環状部材60の軸方向の両側への移動が防止できる。
弾性部材80は、金属材料で形成されたバネ部材80aで構成されているため、弾性部材80の付近の温度が高くなる場合でも弾性力(押圧力)が低下せず、接続の信頼性が向上する。
実施の形態
実施の形態を図8に基づいて説明する。図8は、整流子片間に接続されたコンデンサと均圧線の配置を示す説明図である。実施の形態は、実施の形態1に対して、接続されるコンデンサ70の個数が異なっており、また、均圧線50を備えている。
実施の形態1では、コンデンサ70は11個であったが、実施の形態では、6個となっており、コンデンサ70は周方向(回転方向)に略均等の位置に配設されている。
整流子22の一端側(コア24の側)の側面には、同電位であるべき整流子片40同士が電気的に接続される均圧線50が11本配設されており、均圧線50は、180度離れた整流子片40同士を接続している。
均圧線50は、同電位であるべき整流子片40同士を接続するため、180度離れた整流子片40同士を接続しており、コンデンサ70の個数を、均圧線50の個数(本数)の略1/2として、180度反対側の位置には基本的にコンデンサ70を接続しないようにし、かつ、コンデンサ70を周方向に略均等の位置に配設することで、コンデンサ70の数が少なく安価で、実施の形態1の11個のコンデンサ70の場合と同程度の火花放電の低減効果を得ることができ、しかも、コンデンサ70は、周方向に略均等の位置に配設されているため、アマチュア20の回転時のアンバランス量が小さく、アマチュア20のアンバランスによる騒音も低減することができる。
なお、180度反対側のいずれにもコンデンサ70が接続されていない個所があるが、接続されていない個所が連続して存在しておらず、重巻であるため影響は少ない。
なお、実施の形態では、整流子片40の個数が22個、均圧線50の個数が11個、コンデンサ70の個数が6個の実施例を示したが、例えば、整流子片40の個数が24個、均圧線50の個数が12個の場合は、コンデンサ70の個数を6個として、コンデンサ70の個数は均圧線50の個数の1/2とし、コンデンサ70は、周方向に均等の位置に配設して構成することができて、上記効果を更に向上させることができる。
なお、上記4極24スロット24セグメントの場合は、4極22スロット22セグメントと比較して、トルクリップルの大きき大きくなる。
参考例2.
参考例2.を図9に基づいて説明する。図9は、整流子付近の要部説明図であり、参考例2.は、実施の形態1に対して、主に、整流子片40(フック42)の形状が異なっている。
実施の形態1では、段部45を備えていたが、参考例2.では、段部45を備えておらず、また、接続部44の外径側は、軸方向に傾斜した傾斜面44aを有しておらず摺接部43の面と平行に構成されている。
接続部44の外径側には、コンデンサ70、環状部材60を備えており、実施の形態1と同様に軸方向から組立てすることができる。
環状部材60は、電気絶縁性のゴム材で構成されており、環状部材60は、弾性部材80の機能を兼ね備えているため、部品点数や組立工数が少なく安価に構成できる。
ゴム材の弾性力によって、フック42の外周面の寸法ばらつきも吸収することができる。
環状部材60の抜け止め部65は、フック42の摺接部43の側の先端部42aに当接する当接部65aであって、環状部材60がコア24の側に軸方向の移動するのを防止できる。
段部45を備えておらず、整流子22が小型で、アマチュア20の慣性モーメントを低減することができる。
接続部44の外径側には、傾斜面44aを備えていないが、環状部材60はゴム材で構成されているため、その弾性力によって容易に挿入することができる。
また、ゴム材で構成されているので、環状部材60を軸方向から組立するときに、摺接部43に損傷を与えず、ブラシの騒音の悪化もない。
実施の形態
実施の形態を図10に基づいて説明する。図10は、整流子付近の要部説明図であり、実施の形態は、実施の形態1に対して、主に、環状部材60の形状が異なっている。
実施の形態1では、段部45を備えていたが、実施の形態では、段部45を備えていない。また、環状部材60には、位置決め部61、回り止め部63、抜け止め部65を備えていない。更に、別部品としての弾性部材80も備えていない。
環状部材60は、リング形状の薄板鋼板であって、その表面に電気絶縁性の接着剤などを塗布したり、コンデンサ70との間に絶縁シートを介在させて構成されている。
コンデンサ70は、接続部44の外径側に接着剤などを用いて、接続部44と電極端子71の電気的な接続を阻害しないように仮止めしたり、治具を用いて位置決めして、図10(a)の矢印ように環状部材60を軸方向から挿入することで、図10(b)のように組立てられる。
半田を用いて、接続部44と電極端子71の仮止めを行なっても良い。
環状部材60の内周面は、図10のように軸方向に傾斜しており挿入が容易で、環状部材60の軸方向の挿入量(挿入位置)を変化させることによって、押圧力の大きさを調整(管理)することができ、寸法ばらつきを吸収することができる。
環状部材60は、金属材料で構成されているので温度や経年劣化に対しても優れており、薄板鋼板で構成されたリング状の環状部材60であるので、環状部材60自体の弾性力で、弾性部材80の機能を兼ね備えることができるとともに、温度や遠心力に対する強度も優れたものとできて、性能や信頼性が高く、構成が簡単で部品点数も少なく構成できる。
リング形状の環状部材60の内周面に、プレス加工などで凸部を形成することで、位置決め部61を備えることもできる。

上記各実施の形態において、同一構成の部分は同様の効果を奏するものである。
また、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なものである。
100 ブラシ付モータ(回転電機)、 11 磁極、 20 アマチュア、 22 整流子、 23 アマチュアコイル、 40 整流子片、 44 接続部、 44a 傾斜面、 50 均圧線、 60 環状部材、 61 位置決め部、 63 回り止め部、 65 抜け止め部、 70 コンデンサ、 71 電極端子、 71a 傾斜面、 80 弾性部材、 80a バネ部材。

Claims (9)

  1. 磁極を備えた固定子と、この固定子の内部で回転するアマチュアを備えた回転電機であって、前記アマチュアは、アマチュアコイルが接続され、その外径側には軸方向に傾斜した傾斜面を備えた接続部を有する整流子片を周方向に複数個配設して構成された整流子と、前記整流子片間に接続されるとともに、前記接続部の外径側であって、環状部材の内径側に配設されるコンデンサを備え、前記コンデンサの電極端子は、前記接続部の前記傾斜面と同方向に傾斜させた傾斜面を有しており、弾性部材によって前記接続部の外径側に押圧されて前記接続部と電気的に接続されていることを特徴とする回転電機。
  2. 環状部材は、コンデンサの電極端子の周方向の移動を規制する位置決め部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 環状部材は、接続部に対する周方向の移動を規制する回り止め部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の回転電機。
  4. 環状部材は、接続部に対する軸方向の移動を規制する抜け止め部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回転電機。
  5. 弾性部材は、金属材料で形成されたバネ部材であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の回転電機。
  6. 環状部材と弾性部材とコンデンサとは、電気絶縁性の樹脂によって一体成形されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の回転電機。
  7. コンデンサは、略直方体形状であって、電極端子が両端面に構成されたチップコンデンサであって、前記コンデンサは周方向に略均等の位置に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の回転電機。
  8. 環状部材は、接続部の他端側から挿入可能に構成されてなることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の回転電機。
  9. アマチュアは、同電位であるべき整流子片同士が電気的に接続される均圧線を備え、整流子片間に接続されるコンデンサの個数は、均圧線の個数の略1/2であって、前記コンデンサは周方向に略均等の位置に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の回転電機。
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