JPWO2015019581A1 - 架橋剤及びフッ素含有芳香族化合物 - Google Patents

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Abstract

下記式(1)で表わされる化合物からなる架橋剤。(式(1)中、R1,R2,R3はそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のR1は同じでも異なってもよい。複数のR2は同じでも異なってもよい。複数のR3は同じでも異なってもよい。ただしR1,R2,R3の少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。mは2〜6の整数であり、lは0〜2の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)

Description

本発明は、架橋剤、架橋剤を含む組成物、架橋フルオロエラストマー、架橋フルオロエラストマーから得られる成形体、及びフッ素含有芳香族化合物に関する。
水蒸気は、プラント、機械、食品、医療等様々な産業において、発電用途のほか、除菌や洗浄等様々な用途で使用されている。ゴムOリング等のシール材は、これら水蒸気が流れる配管や装置に用いられ、水蒸気が外部に流出するのを防ぐ役割を果たしている。
近年発電プラントでは、発電効率の向上を狙って、水蒸気の温度を従来よりも上げる傾向にあり、これに伴い、シール材にも高温水蒸気性が求められるようになってきている。このようなケースでは、フッ素ゴムやパーフルオロゴム等の架橋フルオロエラストマー製のシール材が用いられる。ところが、これら架橋フルオロエラストマー製のシール材は、耐蒸気性が劣る場合があり、改善が求められている(例えば、特許文献1参照)。
架橋フルオロエラストマーの製造には架橋剤が用いられ、様々な架橋剤が知られている。例えば、トリアリルイソシアヌラート(TAIC)が一般的によく知られており(例えば、特許文献2〜6参照)、さらに、ジビニルベンゼン(例えば、特許文献2〜5参照)、ジビニルビフェニル(例えば、特許文献5参照)等が挙げられる。
しかしながら、架橋フルオロエラストマーの耐熱性と耐蒸気性を、さらに改善し得る新規な架橋剤が求められていた。
一方、特許文献6には、含フッ素エラストマーの原料モノマーとして、テトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテルが記載されている。
また、非特許文献1には、燃料電池分離膜として1,2,2−トリフルオロスチレン(パーフルオロビニルベンゼン)が記載されている。
特開2006−9010号公報 特開2009−242782号公報 特開平11−199743号公報 WO1998/036901号公報 特開2000−327846号公報 特開2012−211347号公報
A.Raghavanpillai,et al., J.Org.Chem.,2004,vol.69,pp.7083−7091
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであって、架橋フルオロエラストマーの耐熱性と耐蒸気性を改善し得る架橋剤、及び耐熱性と耐蒸気性が改善された架橋フルオロエラストマーを提供することをその目的の一つとする。
また、本発明は、架橋剤として使用できる新規なフッ素含有芳香族化合物を提供することをその目的の一つとする。
本発明の一態様によれば、下記式(1)で表わされる化合物からなる架橋剤が提供される。
Figure 2015019581
(式(1)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。mは2〜6の整数であり、lは0〜2の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
本発明の他の態様によれば、下記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物からなる架橋剤が提供される。
Figure 2015019581
(式(3)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。nは、それぞれ、1〜5の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
本発明の他の態様によれば、フルオロエラストマー、開始剤、及び上記架橋剤を含む組成物が提供される。
本発明の他の態様によれば、上記組成物を、架橋させた架橋フルオロエラストマーが提供される。
本発明の他の態様によれば、上記架橋フルオロエラストマーから得られる成形体が提供される。
本発明の他の態様によれば、下記式(1)で表わされる化合物が提供される。
Figure 2015019581
(式(1)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。mは2〜6の整数であり、lは0〜2の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
本発明の他の態様によれば、下記式(4)で表わされる化合物が提供される。
Figure 2015019581
(式(4)中、Aは、単結合、−O−、−S−、ヘテロ原子含有基、直鎖又は分枝のアルキレン基、シクロアルキレン基、又はアリーレン基であり、これらの基は一部又は全部がフッ素化されていてもよい。R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。nは、それぞれ、1〜5の整数である。ただし、Aが単結合で、R,R,Rがフッ素原子で、2つのnが1である化合物は除く。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
本発明の他の態様によれば、下記式(5)で表わされる化合物が提供される。
Figure 2015019581
(式(5)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。оは1又は0であり、qは、それぞれ、1〜3の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
本発明の他の態様によれば、300℃の飽和水蒸気に22時間晒した前後の、パーフルオロカーボン溶液に21〜25℃で72時間浸漬し、取り出した後の重量膨潤率の変化率が、70%以下である、架橋フルオロエラストマーが提供される。
本発明によれば、架橋フルオロエラストマーの耐熱性と耐蒸気性を改善し得る架橋剤、及び耐熱性と耐蒸気性が改善された架橋フルオロエラストマーを提供することができる。
また、本発明によれば、架橋剤として使用できる新規なフッ素含有芳香族化合物を提供することができる。
以下に、本発明の一実施形態について説明する。なお、本発明は、本実施形態に限られるものではない。
本発明の架橋剤の一形態は、下記式(1)で表わされる化合物からなる。
Figure 2015019581
上記式(1)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。フッ素原子を含む基として、例えば、フッ化アルキル基、又はフッ素原子又はフッ化アルキル基で置換されたアリール基が挙げられる。
アルキル基又はフッ化アルキル基のアルキル基は、直鎖でも分枝でもよく、炭素数は好ましくは1〜15(より好ましくは炭素数1〜6)である。
フッ化アルキル基は、アルキル基が一部又は全部フッ素化されていてよい。好ましくはパーフルオロアルキル基である。
アリール基の炭素数は好ましくは6〜18(より好ましくは炭素数6〜12)である。アリール基として、フェニル、ナフチル等が挙げられる。
アリール基の置換基は、フッ素原子、直鎖又は分枝のアルキル基、シクロアルキル基、又はアリール基等であり、これらの基は一部又は全部がフッ素化されていてもよい。直鎖又は分枝のアルキル基の炭素数は好ましくは1〜15(より好ましくは炭素数1〜6)である。シクロアルキル基の炭素数は好ましくは3〜8(より好ましくは炭素数3〜6)である。アリール基の炭素数は好ましくは6〜18(より好ましくは炭素数6〜12)である。
,R,Rは好ましくはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、又はフッ化アルキル基である。R,R,Rは好ましくは2以上がフッ素原子であり、より好ましくは全てフッ素原子である。
−CR=CR(含フッ素置換ビニル基)として以下の基を例示できる。m個の−CR=CRは同じでも異なってもよい。
Figure 2015019581
上記式(1)中、mは2,3,4,5,又は6であり、好ましくは2である。
上記式(1)中、lは0,1又は2である。好ましくは0である。
前記式(1)で表わされる化合物としては、下記式(2)、(6)及び(7)で表わされる化合物が挙げられる。
Figure 2015019581
上記式(2),(6),(7)中、R,R,R、mは上記と同様である。
上記式(2)中、mが2である場合、2つの−CR=CRは、オルト位、メタ位又はパラ位のいずれであってもよいが、パラ位であることが好ましい。
本発明の架橋剤の他の形態としては、下記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物からなる。この化合物において、式(3)に含まれるベンゼン環は、他の基又は環と結合してもよく、他の環と縮合していてもよい。
Figure 2015019581
上記式(3)中、R,R,Rは式(1)と同じである。nは、それぞれ、1,2,3,4又は5である。
前記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物のなかで好適なものとしては、下記式(4)で表わされる化合物が挙げられる。
Figure 2015019581
式(4)中、Aは、単結合、−O−、−S−、ヘテロ原子含有基、直鎖又は分枝のアルキレン基、シクロアルキレン基、又はアリーレン基であり、これらの基は一部又は全部がフッ素化されていてもよい。例えば、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基がフッ素化される。
直鎖又は分枝のアルキレン基の炭素数は好ましくは1〜15(より好ましくは炭素数1〜6)である。シクロアルキレン基の炭素数は好ましくは3〜8(より好ましくは炭素数3〜6)である。アリーレン基の炭素数は好ましくは炭素数が6〜18(より好ましくは炭素数6〜12)である。
前記アルキレン基として、メチレン基、エチレン基、プロピレン基等が例示できる。前記アリーレン基として、フェニレン、ナフタレニレン等が例示できる。
上記式(4)中、R,R,R、nは前記と同様である、
上記式(4)中、nが1である場合、Aと−CR=CRは、オルト位、メタ位又はパラ位のいずれであってもよいが、パラ位であることが好ましく、Aと2つの−CR=CRが、ともにパラ位であることがより好ましい。
前記式(4)で表わされる化合物の具体例として、下記式(8)〜(10)で表わされる化合物が挙げられる。
Figure 2015019581
上記式中、R,R,Rは前記と同様である。tは好ましくは1〜15(より好ましくは炭素数1〜6)である。
上記式(3)で表わされる化合物の具体例として、以下のような化合物(架橋剤(a)〜(k))が挙げられる。
Figure 2015019581
Figure 2015019581
また、前記式(1)で表わされる化合物、又は前記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物として、下記式(5)で表わされる化合物が挙げられる。
Figure 2015019581
上記式(5)中、R,R,Rは上記と同じである。
上記式(5)中、оは1又は0であり、0であることが好ましい。
上記式(5)中、qはそれぞれ、1,2,3,4である。
前記式(5)で表わされる化合物の具体例として、下記式(11)で表わされる化合物及び下記式(12)で表わされる化合物が挙げられる。
Figure 2015019581
上記式(11),(12)中、R,R,R、qは前記と同様である。
上記式において、qが共に1のとき、2つの−CR=CRは互いに最も離れた位置にあると効率的に架橋でき好ましい。
上記式(1)〜(12)において、ベンゼン環の水素はそれぞれ独立して置換されていてもよい。置換基は、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、シクロアルキル基、フッ化シクロアルキル基、又は置換又は無置換のアリール基等である。フッ化アルキル基とフッ化シクロアルキル基は一部又は全部がフッ素化されていてもよい。
アルキル基は直鎖でも分枝でもよく、炭素数は好ましくは1〜15(より好ましくは炭素数1〜6)である。シクロアルキル基の炭素数は好ましくは3〜8(より好ましくは炭素数3〜6)である。アリール基の炭素数は好ましくは6〜18(より好ましくは炭素数6〜12)である。アリール基の置換基は前述したRと同じである。
前記アルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基等が例示できる。前記アリーレン基として、フェニレン、ナフタレニレン等が例示できる。
本発明の組成物は、上記の架橋剤、フルオロエラストマー及び開始剤を含有する。
架橋剤は、フルオロエラストマー100gに対して、好ましくは0.5〜30mmol、より好ましくは1〜15mmol、より好ましくは1.5〜13mmol、より好ましくは2〜10mmol、さらに好ましくは2.5〜8mmol添加する。添加量が多い程、耐蒸気性、耐熱性が改善される傾向が有る。ただし多すぎると硬くなる恐れが有る。
前記フルオロエラストマーは、パーフルオロエラストマーでもよく、また一部がフッ素化されているエラストマーでもよい。
例えば、以下のモノマー由来の繰返し単位を例示できる。1又は2以上のモノマー由来の繰返し単位を含むことができる。
CF=CH(ビニリデンフロライド)、
CF=CF(テトラフルオロエチレン)、
CF=CFCF(ヘキサフルオロプロピレン)、
CH=CH
CH=CHCH
本発明で用いるフルオロエラストマーは、架橋(硬化)の際のラジカルのアタック部位として、好ましくはヨウ素及び/又は臭素、より好ましくはヨウ素を含む。過酸化方法により硬化可能なパーフルオロエラストマーは、例えば特許文献1等に記載されている。
パーフルオロエラストマーは一般に、全ポリマー重量に関して0.001重量%〜5重量%、好ましくは0.01重量%〜2.5重量%でヨウ素を含む。ヨウ素原子は鎖に沿って及び/又は末端位に存在し得る。
パーフルオロエラストマーは、好ましくは末端位に、エチレンタイプの1つの不飽和を有するパーフッ素化オレフィン等のコポリマーから製造される。
コモノマーとして以下を例示できる。
・ CF=CFOR2f (パー)フルオロアルキルビニルエーテル類(PAVE)
(式中、R2fは炭素数1〜6の(パー)フルオロアルキル、例えばトリフルオロメチルまたはペンタフルオロプロピルである)
・ CF=CFOX (パー)フルオロオキシアルキルビニルエーテル類
(式中、Xは1以上のエーテル基を含む炭素数1〜12の(パー)フルオロオキシアルキル、例えばパーフルオロ−2−プロポキシプロピルである)
・ CFX=CXOCFOR’’ (I−B)
(式中、R’’は、炭素数2〜6直鎖又は分枝(パー)フルオロアルキル、炭素数5,6の環状(パー)フルオロアルキル、又は酸素原子1〜3個を含む炭素数2〜6の直鎖又は分枝(パー)フルオロオキシアルキルであり、XはF又はHである)
式(I−B)の(パー)フルオロビニルエーテル類は、好ましくは、以下の式で表わされる。
CFX=CXOCFOCFCFY (II−B)
(式中、Y=F、OCF;Xは上記で定義したとおりである)
下記式のパーフルオロビニルエーテル類がより好ましい。
CF=CFOCFOCFCF (MOVE1)
CF=CFOCFOCFCFOCF (MOVE2)
好ましいモノマー組成物として、以下を例示できる。
テトラフルオロエチレン(TFE) 50〜85モル%、PAVE 15〜50モル%;
TFE 50〜85モル%、MOVE 15〜50モル%。
フルオロエラストマーは、ビニリデンフルオライド由来のユニット、塩素及び/又は臭素を含んでもよい炭素数3〜8のフルオロオレフィン類、炭素数3〜8の非フッ化オレフィン類を含むこともできる。
開始剤は、通常使用されるものを使用できる。例えば、過酸化物、アゾ化合物等を例示できる。
開始剤は、フルオロエラストマー100gに対して、好ましくは0.3〜35mmol、より好ましくは1〜15mmol、さらに好ましくは1.5〜10mmol添加する。添加量が多い程、耐蒸気性、耐熱性が改善される傾向が有る。ただし多すぎるとスコーチや発泡する恐れが有る。
上記フルオロエラストマー組成物は、架橋補助剤を含んでいてもよい、
架橋補助剤としては、酸化亜鉛、活性アルミナ、酸化マグネシウム、第四級アンモニウム塩、第四級ホスホニウム塩、アミン等が挙げられる。架橋補助剤を含むことにより、架橋効率、耐熱性を向上できる。架橋補助剤は、フルオロエラストマー100gに対して、通常0.1〜10g添加する。
上記フルオロエラストマー組成物には、機械的強度を高める目的で充填剤を配合することができる。充填剤は、本発明の効果を損なわない限り、エラストマーの充填剤として一般的に知られているものを使用できる。例えば、カーボンブラック、シリカ、硫酸バリウム、二酸化チタン、半晶質フルオロポリマー、パーフルオロポリマーが挙げられる。
また、必要に応じて、増粘剤、顔料、カップリング剤、酸化防止剤、安定剤等を適量配合することも可能である。
本発明の組成物を架橋させて、架橋フルオロエラストマーが得られる。
一段階加熱の場合は、架橋条件は、100〜250℃で10分〜5時間加熱するのが好ましい。
二段階加熱の場合は、通常、一次架橋として、金型に原料を入れプレス加工しながら架橋する。1次架橋は、例えば、150〜200℃で5〜60分加熱する。その後、金型から外して、2次架橋する。2次架橋は、例えば、150〜300℃で1〜100時間加熱する。架橋は電気炉等を用いておこなうことができる。2次架橋で熱履歴を与えることにより、使用中の変形等を防ぐことができる。
架橋は、不活性ガス雰囲気又は大気中で行ってよい。
不活性ガスとして、窒素、ヘリウム、アルゴン等を用いることができ、窒素が好ましい。不活性ガス雰囲気下において、酸素濃度は、好ましくは、10ppm以下、より好ましくは、5ppm以下である。
本発明の製法で得られる架橋フルオロエラストマーは、シール材として使用でき、ガスケット又はシールリング等の成形体にして使用できる。
本発明の製法によれば、実施例に記載の方法で測定した、300℃の飽和水蒸気に22時間晒す前後の重量膨潤変化率が、70%以下である成形体が得られる。重量膨潤変化率は好ましくは65%以下、より好ましくは55%以下である。
<フッ素含有芳香族化合物の合成>
実施例1
架橋剤(a)(CF=CF−Ph−CF=CF)の合成
ドライアイスコンデンサーとセプタムを取り付けた500ml二口フラスコをAr置換し、脱水テトラヒドロフラン(THF)30mlに塩化亜鉛(ZnCl)を2.18g(16mmol)溶解させたTHF溶液を加えた。このZnCl/THF溶液を15℃まで冷却し、CFCHF 2ml(24mmol)を加えた。さらに10℃に冷却し、Lithium Diisopropylamide(ca. 20% in Tetrahydrofuran/Ethylbenzene/Heptane, ca. 1.5mol/L)22ml(33mmol)をシリンジを用いて加えた(針をCFCHF/ZnCl/THF溶液に浸し、徐々に添加した)。
15℃で1時間攪拌し、1,4−Diiodobenzene 1.430g(4.3mmol)とTetrakis(triphenylphosphine)palladium(0)175.3mg(0.152mmol)を加え、室温で24時間攪拌させた。その後、溶液が5〜10ml程度になるまで濃縮し、ペンタン・ヘキサン・ジエチルエーテル等を用いてデカンテーションにより目的の化合物を抽出した。抽出液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により単離し、目的の化合物(CF=CF−Ph−CF=CF)を透明液体で得た(Phはパラ−フェニレン基である)(0.19g、0.8mmol)。
19FNMR(CDCl):−98.5(dd,J=72.8,34.0Hz,2F),−113.5(dd,J=114.4,70.4Hz,2F),−178.2(dd,J=116.8,36.4Hz,2F)
1HNMR(CDCl):7.5(s,4H)
実施例2
架橋剤(h)(CF=CF−Ph−Ph−CF=CF)の合成
ドライアイスコンデンサーとセプタムを取り付けた500ml二口フラスコをAr置換し、脱水テトラヒドロフラン(THF)100mlに塩化亜鉛(ZnCl)を6.814g(50mmol)溶解させたTHF溶液を加えた。このZnCl/THF溶液を15℃まで冷却し、CFCHF 6ml(72mmol)を加えた。さらに10℃に冷却し、Lithium Diisopropylamide(ca. 20% in Tetrahydrofuran/Ethylbenzene/Heptane, ca. 1.5mol/L)66.7ml(100mmol)をシリンジを用いて加えた(針をCFCHF/ZnCl/THF溶液に浸し、溶かし込むようにして添加した)。
15℃で1時間攪拌し、4,4’−Diiodobiphenyl 5.684g(14mmol)とTetrakis(triphenylphosphine)palladium(0)566.2mg(0.49mmol)を加え、室温で24時間攪拌させた。その後、溶液が20ml程度になるまで濃縮し、ペンタン・ヘキサン・ジエチルエーテルを用いてデカンテーションにより目的の化合物を抽出した。抽出液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により高純度で分取し、ヘキサン・ペンタンを用いて再結晶により目的の化合物(CF=CF−Ph−Ph−CF=CF)を白色固体で得た(1.76g、5.6mmol)。
19FNMR(CDCl):−99.5(dd,J=75.2,33.6Hz,2F),−114.3(dd,J=114.0,72.8Hz,2F),−177.6(dd,J=116.8,34.0Hz,2F)
1HNMR(CDCl):7.6(d,J=8.4Hz,4H),7.7(d,J=8.8Hz,4H)
実施例3
架橋剤(c)(CF=CF−Ph−C(CF−Ph−CF=CF)の合成
(1)I−Ph−C(CF−Ph−Iの合成
1000mlナスフラスコにSodium Nitrite 2.48g(36mmol)と蒸留水を350ml加え、0℃まで冷却した。この溶液に6M HCl 15mlを1.5ml/minのスピードで加えた。さらに、2,2−Bis(4−aminophenyl)hexafluoropropane 5.01g(15mmol)をN,N−Dimethylformamide 30mlに溶かした溶液を、2.5〜3ml/minのスピードで加え、0〜3℃の状態で30分攪拌した。その後Potassium Iodide 12.45g(75mmol)を蒸留水30mlに溶かした溶液を0〜3℃の状態でゆっくり滴下し、沈殿物が生成してきたらN,N−Dimethylformamideを適時加えた(最終的に250ml程度)。1時間0℃〜3℃の状態で攪拌したのち、室温にて12時間攪拌した。
反応後の溶液をエーテル500mlで抽出し、チオ硫酸ナトリウム水溶液100mlで数回洗浄し、さらに蒸留水で洗浄しN,N−Dimethylformamideを除去した。その後、溶液が5〜10ml程度になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により精製し、目的の化合物を白色針状結晶で20%の収率で得た。(1.6g、3mmol)
19FNMR(CDCl):−64.361(s,6F)
1HNMR(CDCl):7.1(d,J=8.4Hz,4H),7.7(d,J=8.8Hz,4H)
(2)CF=CF−Ph−C(CF−Ph−CF=CFの合成
ドライアイスコンデンサーとセプタムを取り付けた500ml二口フラスコをAr置換し、脱水テトラフドロフラン(THF)30mlに塩化亜鉛(ZnCl)を2.18g(16mmol)溶解させたTHF溶液を加えた。このZnCl/THF溶液を15℃まで冷却し、CFCHF 2ml(24mmol)を加えた。さらに10℃に冷却し、Lithium Diisopropylamide (ca. 20% in Tetrahydrofuran/Ethylbenzene/Heptane, ca. 1.5mol/L)22ml(33mmol)をシリンジを用いて加えた(針をCFCHF/ZnCl/THF溶液に浸し、徐々に添加した)。
15℃で1時間攪拌し、I−Ph−C(CF−Ph−I 2.391g(4.3mmol)とTetrakis(triphenylphosphine)palladium(0)175.3mg(0.152mmol)を加え、室温で24h攪拌させた。その後、溶液が5〜10ml程度になるまで濃縮し、ペンタン・ヘキサン・ジエチルエーテル等を用いてデカンテーションにより目的の化合物を抽出した。抽出液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により単離し、目的の化合物を粘性透明液体の状態で20%の収率で得た。(0.4g、0.86mmol)
19FNMR(CDCl):−64.2(s,6F),−98.1(dd,J=70.4,36.4Hz,2F),−113.2(dd,J=116.8,70.0Hz,2F),−178.8(dd,J=114.4,34.0Hz,2F)
1HNMR(CDCl):7.5(dd,J=18,8.8Hz,8H)
実施例4
架橋剤(d)(CF=CF−Ph−(CF−Ph−CF=CF)の合成
Figure 2015019581
(1)NH−Ph−(CF−Ph−NHの合成
4−Iodoaniline 2mmol、Cu粉末4mmol、ドデカフルオロ−1,6−ジヨードヘキサン1mmolをDMSO(ジメチルスルホキシド)に溶かし、窒素雰囲気、還流条件下、160℃で3時間加熱した。反応後の溶液をエーテルで抽出し、さらに蒸留水で洗浄した。その後、溶液が5〜10ml程度になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により精製した。
(2)I−Ph−(CF−Ph−Iの合成
1000mlナスフラスコにSodium Nitrite 36mmolと蒸留水を350ml加え、0℃まで冷却した。この溶液に6M HCl 15mlを1.5ml/minのスピードで加えた。さらに、NH−Ph−(CF−Ph−NH 15mmolをN,N−Dimethylformamide 30mlに溶かした溶液を、2.5〜3ml/minのスピードで加え、0〜3℃の状態で30分攪拌した。その後Potassium Iodide 75mmolを蒸留水30mlに溶かした溶液を0〜3℃の状態でゆっくり滴下し、沈殿物が生成してきたらN,N−Dimethylformamideを適時加えた(最終的に250ml程度)。1時間0℃〜3℃の状態で攪拌したのち、室温にて12時間攪拌した。
反応後の溶液をエーテル500mlで抽出し、チオ硫酸ナトリウム水溶液100mlで数回洗浄し、さらに蒸留水で洗浄しN,N−Dimethylformamideを除去した。その後、溶液が5〜10ml程度になるまで濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により精製した。
(3)CF=CF−Ph−(CF−Ph−CF=CFの合成
ドライアイスコンデンサーとセプタムを取り付けた500ml二口フラスコをAr置換し、脱水テトラフドロフラン(THF)30mlに塩化亜鉛(ZnCl)を16mmol溶解させたTHF溶液を加えた。このZnCl/THF溶液を15℃まで冷却し、CFCHF 24mmolを加えた。さらに10℃に冷却し、Lithium Diisopropylamide (ca. 20% in Tetrahydrofuran/Ethylbenzene/Heptane, ca. 1.5mol/L)33mmolをシリンジを用いて加えた(針をCFCHF/ZnCl/THF溶液に浸し、徐々に添加した)。
15℃で1時間攪拌し、I−Ph−(CF−Ph−I 4.3mmolとTetrakis(triphenylphosphine)palladium(0) 0.152mmolを加え、室温で24h攪拌した。その後、溶液が5〜10ml程度になるまで濃縮し、ペンタン・ヘキサン・ジエチルエーテル等を用いてデカンテーションにより目的の化合物を抽出した。抽出液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン)により単離した。
融点:93℃
実施例5
架橋剤(f)(CFCF=CF−Ph−Ph−CF=CFCF)の合成
セプタムを取り付けた500ml二口フラスコをAr置換し、4,4’−Diiodobiphenyl 12.18g(30mmol)と脱水テトラヒドロフラン(THF)を350ml加え、−80℃で攪拌した。この懸濁液にn−Butyllithium(約15%ヘキサン溶液,約1.6mol/L) 42ml(70mmol)を、ゆっくりと滴下し、−50℃で30分攪拌することでLi−Ph−Ph−Liを調製した。
次に、ドライアイスコンデンサーとセプタムを取り付けた500ml二口フラスコをAr置換し、THF300mlを加えた。この溶液を−80℃まで冷却し、1,1,1,2,3,3−Hexafluoropropylene 11ml(90mmol)をバブリングしながら加えた。さらに先ほど調製したLi−Ph−Ph−Liをシリンジを用いて加え(針をHexafluoropropylene/THF溶液に浸し、溶かし込むようにして添加した)、−80℃で1h攪拌した。その後2時間かけて徐々に室温まで温度を上げ、一晩攪拌させた。
一晩攪拌させた溶液を20ml程度になるまで濃縮し、ヘキサンを用いてデカンテーションにより目的の化合物を抽出した。抽出液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、n−ヘキサン)により高純度で分取し、得られた結晶をヘキサンに溶かし、濃縮・再結晶(ペンタンで数回洗浄)することで目的の化合物(CFCF=CF−Ph−Ph−CF=CFCF)を白色結晶で30%の収率で得た。(4g、12mmol)
19FNMR(CDCl):−67.3(dd,J=23.2,10.4Hz,6F),−147.2(q,J=46.8,23.2Hz,1F),−147.2(q,J=46.8,23.6Hz,1F),−168.7(q,J=23.2,12.8Hz,1F),−169.0(q,J=23.6,10.4Hz,1F)
1HNMR(CDCl):7.78(dd,J=26,8.4Hz,8H)
融点:138℃
<架橋フルオロエラストマーの成形体の製造>
実施例6
PFR94(ソルベイ社製)(フルオロエラストマー)、パーヘキサ25B−40実施例6では(日油社製)(2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン)(開始剤)(フルオロエラストマー100gに対して、4)g(5.5mmol)、ZnO(堺化学工業社製)(架橋補助剤)(フルオロエラストマー100gに対して、3g)、活性アルミナKC−501(住友化学社製)(架橋補助剤)(フルオロエラストマー100gに対して、3g)、及び実施例1で製造した架橋剤(a)(フルオロエラストマー100gに対して、4.2mmоl)をオープンロールで混練した後、型に入れて170℃の温度で15分間熱処理して、プレス成形しながら1次架橋した。次いで、型から外して、大気中で、290℃で16時間熱処理(8時間かけて昇温した後)して、架橋フルオロエラストマーの成形体を得た。成形体の形状は円盤状(直径40mm、厚さ2mm)とOリング(線径3.53mm、内径24.99mm)とした。
実施例7
PFR94(ソルベイ社製)(フルオロエラストマー)、パーヘキサ25B(日油社製)(開始剤)(フルオロエラストマー100gに対して、1g(3.4mmol))、及び実施例2で製造した架橋剤(h)(フルオロエラストマー100gに対して、11.1mmоl)をオープンロールで混練した。その後、実施例6と同様の方法で成形体を得た。
比較例1
架橋剤(a)に代えて、フッ化ジエン(1,6−ジビニルパーフルオロヘキサン)(CH=CH−(CF−CH=CH)(東ソー・エフテック社製)(フルオロエラストマー100gに対して、4.2mmоl)を用いた以外、実施例6と同様にして、架橋フルオロエラストマーを製造し、成形体を得た。
比較例2
架橋剤(h)に代えて、フッ化ジエン(1,6−ジビニルパーフルオロヘキサン)(CH=CH−(CF−CH=CH)(東ソー・エフテック社製)(フルオロエラストマー100gに対して、4.2mmоl)を用いた以外、実施例7と同様にして、架橋フルオロエラストマーを製造し、成形体を得た。
比較例3
架橋剤(a)に代えて、TAIC(日本化成社製)(フルオロエラストマー100gに対して、4.2mmоl)を用いた以外、実施例6と同様にして、架橋フルオロエラストマーを製造し、成形体を得た。
評価例1
実施例6と比較例1,3で得られた円盤状成形体から、直径13mmの円盤を打ち抜き、この円盤について、以下の方法で乾熱320℃耐熱試験を行った。結果を表1に示す。
評価は、320℃のギヤーオーブンにて70時間又は92時間加熱した前後での重量変化率を測定して行った。また外観変化を観察して行った。重量変化率は、以下の式により、計算にて求めた。
Figure 2015019581
外観の評価について、変化が見られなかった場合を「変化なし」、溶解が観測されたが、形状には変化がなかった場合を「若干溶解」、溶解が観測され、形状に欠けが生じた場合を「溶解1」、溶解が観測され、内部が空洞化した場合を「溶解2」、及び溶解が観測され、形状を保持できなくなった場合を「溶解3」とした。
Figure 2015019581
評価例2
実施例6,7と比較例1,2で得られた円盤状成形体から、直径13mmの円盤を打ち抜き、この円盤について、温度を330℃、時間を22時間及び44時間とした以外、評価例1と同様にして耐熱試験を行った。結果を表2に示す。ここで表中の「−」は、22時間の評価で、成形体サンプルが溶解し、形状を保持できなくなったため試験を行わなかったことを意味する。
Figure 2015019581
評価例3
実施例6,7と比較例1,2で得られた円盤状成形体から、直径13mmの円盤を打ち抜き、この円盤について、以下の方法で耐蒸気性の評価を行った。結果を表3に示す。
(1)重量膨潤率の測定
まず、成形体について、耐蒸気試験(300℃)前の重量膨潤率を測定した。
各成形体を、パーフルオロカーボン溶液(フロリナートFC―3283(住友スリーエム社製))に、室温(21〜25℃)で、72時間浸漬させ、浸漬前後の重量膨潤率を、以下の式により、計算にて求めた。
Figure 2015019581
(2)耐蒸気試験(300℃)
続いて、各成形体について、耐蒸気試験(300℃)を行った。
各成形体を、300℃の飽和水蒸気に22時間晒した。
(3)耐蒸気試験(300℃)後の重量膨潤率の測定
上記耐蒸気試験(300℃)後の成形体を、(1)と同様に、パーフルオロカーボン溶液に、室温(21〜25℃)で、72時間浸漬し、耐蒸気試験(300℃)後の重量膨潤率を測定した。
耐蒸気試験(300℃)前後における変化率(%)を、(耐蒸気試験前の重量膨潤率)及び(耐蒸気試験後の重量膨潤率)を用いて、以下の式により算出した。
Figure 2015019581
また、耐蒸気試験(300℃)後に浸漬を行った各成形体の外観を観察した。結果を表3に示す。ここで、表中の「−」は、成形体サンプルが溶解したため、重量膨潤率が測定できなかったことを意味する。
Figure 2015019581
実施例8〜11
表4に示す成分を表4に示す量で用いてオープンロールで混練した他は、実施例6と同様の方法で成形体を得た。実施例8では、Oリング(線径3.53mm、内径24.99mm)を得た。実施例9〜11では、円盤(直径5mm、厚さ1mm)と、短冊(長さ20mm、幅10mm、厚さ1mm)を得た。
表4中、パーブチルPはα,α’−ジ(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン(日油社製)であり、パークミルDはジクミルパーオキサイド(日油社製)である。
表中の値は、開始剤はフルオロエラストマー100gに対する量(mmol)であり、架橋剤はフルオロエラストマー100gに対する量(mmоl)である。
Figure 2015019581
評価例4
実施例8は得られたOリングを10mm長さにカットした円弧状体、実施例9〜11は得られた円盤について、評価例2と同様にして耐熱試験を行った。結果を表5に示す。
Figure 2015019581
評価例5
実施例8は得られたOリング、実施例9〜11は得られた短冊について、評価例3と同様にして耐蒸気性の評価を行った。結果を表6に示す。
Figure 2015019581
本発明のフッ素含有芳香族化合物又は架橋剤はフルオロエラストマーの架橋剤として使用できる。本発明の架橋フルオロエラストマーは、耐熱性と耐蒸気性が求められるシール材料として利用できる。
上記に本発明の実施形態及び/又は実施例を幾つか詳細に説明したが、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施形態及び/又は実施例に多くの変更を加えることが容易である。従って、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
この明細書に記載の文献及び本願のパリ優先の基礎となる日本出願明細書の内容を全てここに援用する。

Claims (19)

  1. 下記式(1)で表わされる化合物からなる架橋剤。
    Figure 2015019581
    (式(1)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。mは2〜6の整数であり、lは0〜2の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  2. 前記式(1)で表わされる化合物が、下記式(2)で表わされる化合物である請求項1記載の架橋剤。
    Figure 2015019581
    (式(2)中、R,R,R、mは式(1)と同じである。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  3. 下記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物からなる架橋剤。
    Figure 2015019581
    (式(3)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。nは、それぞれ、1〜5の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  4. 前記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物が、下記式(4)で表わされる化合物である請求項3記載の架橋剤。
    Figure 2015019581
    (式(4)中、Aは、単結合、−O−、−S−、ヘテロ原子含有基、直鎖又は分枝のアルキレン基、シクロアルキレン基、又はアリーレン基であり、これらの基は一部又は全部がフッ素化されていてもよい。R,R,R、nは式(3)と同じである。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  5. 前記式(1)で表わされる化合物、又は前記式(3)で表わされる構造を2以上有する化合物が、下記式(5)で表わされる化合物である請求項1又は3記載の架橋剤。
    Figure 2015019581
    (式(5)中、R,R,Rは式(1)又は(3)と同じである。оは1又は0であり、qは、それぞれ、1〜3の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  6. ,R,Rのアリール基が、フェニル又はナフチルである請求項1〜5のいずれか記載の架橋剤。
  7. ,R,Rが、フッ素である請求項1〜6のいずれか記載の架橋剤。
  8. フルオロエラストマー、開始剤、及び請求項1〜7のいずれか記載の架橋剤を含む組成物。
  9. 前記フルオロエラストマーが、パーフルオロエラストマー又は一部フッ素化エラストマーである請求項8記載の組成物。
  10. 前記架橋剤が、前記フルオロエラストマー100gに対して、0.5〜30mmol含まれる請求項8又は9記載の組成物。
  11. 前記開始剤が、前記フルオロエラストマー100gに対して、0.3〜35mmol含まれる請求項8〜10のいずれか記載の組成物。
  12. 請求項8〜11のいずれか記載の組成物を架橋して得られた架橋フルオロエラストマー。
  13. 請求項12記載の架橋フルオロエラストマーから得られる成形体。
  14. シール材である請求項13記載の成形体。
  15. 下記式(1)で表わされる化合物。
    Figure 2015019581
    (式(1)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。mは2〜6の整数であり、lは0〜2の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  16. 前記式(1)で表わされる化合物が、下記式(2)で表わされる化合物である請求項15記載の化合物。
    Figure 2015019581
    (式(2)中、R,R,R、mは式(1)と同じである。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  17. 下記式(4)で表わされる化合物。
    Figure 2015019581
    (式(4)中、Aは、単結合、−O−、−S−、ヘテロ原子含有基、直鎖又は分枝のアルキレン基、シクロアルキレン基、又はアリーレン基であり、これらの基は一部又は全部がフッ素化されていてもよい。R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。nは、それぞれ、1〜5の整数である。ただし、Aが単結合で、R,R,Rがフッ素原子で、2つのnが1である化合物は除く。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  18. 下記式(5)で表わされる化合物。
    Figure 2015019581
    (式(5)中、R,R,Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、アルキル基、フッ化アルキル基、又は置換又は無置換のアリール基である。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。複数のRは同じでも異なってもよい。ただしR,R,Rの少なくとも1つはフッ素原子又はフッ素原子を含む基である。оは1又は0であり、qは、それぞれ、1〜3の整数である。ベンゼン環の水素は置換されていてもよい。)
  19. 300℃の飽和水蒸気に22時間晒した前後の、パーフルオロカーボン溶液に21〜25℃で72時間浸漬し、取り出した後の重量膨潤率の変化率が、70%以下である、架橋フルオロエラストマー。
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