JPWO2015005349A1 - 細胞培養支持体、細胞培養装置、細胞培養キット、及び細胞シート - Google Patents
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Abstract
Description
シャーレやフラスコを用いて培養する場合、細胞の数が増えてコンフルエント状態になると、細胞の接触障害(コンタクトインヒビション)が生じる。それ以上培養を続けると細胞の状態が悪くなるので、コンフルエント状態の70%程度まで細胞が増えたら、細胞を継代、すなわち容器底面に接着した細胞を剥離し、新しい培養装置に移して培養するのが一般的である。特に増殖の速い細胞の場合、毎日継代しなければならないため手間がかかり、コストも非常に高くなる。
機械的な細胞シート剥離方法としては、流れを起こして流体力学的なせん断応力の効果で細胞シートを容器から剥離させる方法(例えば特許文献1)や、器具等を用いて力学的に細胞シートを剥離させる方法がある(例えば非特許文献3、4)。しかし、このような剥離操作は、細胞にダメージを与えるのみならず、細胞同士の接着も壊してしまうため、細胞シートの実用的価値が損なわれてしまう(例えば非特許文献3、4)。
化学的な細胞シート剥離方法としては、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)やコラーゲン分解酵素(コラーゲナーゼ)等のタンパク質分解酵素を作用させ、細胞と細胞培養支持体の結合を弱めて細胞シートを細胞培養支持体から剥離させる方法があげられる。しかし、これらのたんぱく質分解酵素の作用により細胞シートを形成する細胞同士の間の接着分子も分解されてしまう(例えば非特許文献3)。また、剥離に使われている一般的なタンパク分解酵素であるトリプシンは細胞毒性があることが明らかになっている(例えば非特許文献3、4)。よって、化学的な剥離を施した場合、細胞シートの破壊や品質の劣化による利用価値の低下が問題であった。
また、このような細胞シートによれば、細胞がコンフルエント状態になることがなく、細胞が増殖しても死細胞や状態の悪い細胞は細胞培養支持体から自然に脱落するので、継代を行わずに長期間培養維持できること、状態の良い生細胞のみからなる安全性の高い細胞シートが得られることを確認した。
さらに、平面状メッシュ構造の細胞培養支持体を、培養容器内に垂直(鉛直)に設置することにより、細胞同士が重なり合うことなく、単層のシートを得られることを見出し、このような効果は、培養液に流れを生じさせることでさらに高められることを確認した。
得られる細胞シートは、細胞同士が連携して十分な強度を有する一方、適度な柔軟性を有しているので、1枚又は複数枚積層して様々な形状に成形することができ、各種の研究や再生医療に用いることができることを確認し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
〔1〕細胞培養を行うための細胞培養支持体であって、平面状メッシュ構造を有し、前記メッシュ構造の開口部は、培養する1個の細胞が通過できる大きさである、細胞培養支持体;
〔2〕前記メッシュ構造の開口部の最小径は、播種時の細胞の最大径より大きい、上記〔1〕に記載の細胞培養支持体;
〔3〕前記メッシュ構造のフレーム部の幅は、前記細胞培養支持体に接着した状態の細胞の最大径の半分以下である、上記〔1〕又は〔2〕に記載の細胞培養支持体;
〔4〕前記細胞培養支持体の厚みは、前記細胞培養支持体に接着した状態の細胞の最大径より小さい、上記〔1〕から〔3〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体;
〔5〕前記メッシュ構造の開口部が、三角形、四角形、六角形、又は多角形である、上記〔1〕から〔4〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体;
〔6〕前記メッシュ構造は、形状的異方性を有する、上記〔1〕から〔5〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体;
〔7〕光硬化性樹脂、生体適合性材料、及び生体分解性材料からなる群より選択される少なくとも1つの材料を含む、上記〔1〕から〔6〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体;
〔8〕弾性変形可能な材料で作製されている、上記〔1〕から〔6〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体;
〔9〕上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体を装着可能な細胞培養装置であって、
1又は2以上の前記細胞培養支持体を、培養液中に浮かせた状態で保持する部材を備える、細胞培養装置;
〔10〕上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体を装着可能な細胞培養装置であって、
1又は2以上の前記細胞培養支持体を、垂直に保持する部材を備える、細胞培養装置;
〔11〕さらに、培養液に流れを生じさせる部材を備える、上記〔9〕又は〔10〕に記載の細胞培養装置;
〔12〕上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体と、上記〔9〕から〔11〕のいずれか1項に記載の細胞培養装置とを含む、細胞培養キット;
〔13〕上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体に細胞を播種する工程と、
前記細胞を培養する工程と、を含む細胞シートの製造方法;
〔14〕前記細胞を播種する工程の前に、細胞接着促進材料で細胞培養支持体をコーティングする工程をさらに含む、上記〔13〕に記載の方法;
〔15〕前記細胞を培養する工程において、繰り返し応力を印加することにより、細胞機能の強化及び/又は細胞の分化の促進を行う、上記〔13〕又は〔14〕に記載の方法;
〔16〕予め、前記細胞培養支持体を変形させてから、細胞培養装置に設置する、上記〔13〕から〔15〕のいずれか1項に記載の方法;
〔17〕前記細胞を培養する工程において、1又は2以上の前記細胞培養支持体を細胞培養装置内に垂直に設置し、培養液に、細胞培養支持体の主面と平行な方向の流れを生じさせる、上記〔13〕から〔15〕のいずれか1項に記載の方法;
〔18〕前記細胞を培養する工程において、1又は2以上の前記細胞培養支持体を細胞培養装置内に浮かせた状態で水平に設置する、上記〔13〕から〔15〕のいずれか1項に記載の方法;
〔19〕前記細胞を培養する工程において、複数の細胞培養装置を細胞装置内に設置し、細胞の大量培養を行う、上記〔13〕から〔18〕のいずれか1項に記載の方法;
〔20〕上記〔1〕から〔8〕のいずれか1項に記載の細胞培養支持体を含む細胞シート;
〔21〕上記〔9〕から〔12〕のいずれか1項に記載の細胞培養装置、上記〔12〕に記載の細胞培養キット、又は上記〔13〕から〔20〕のいずれか1項に記載の細胞シートの製造方法を用いて製造された細胞シート;及び
〔22〕上記〔20〕又は〔21〕に記載の細胞シートを変形又は積層して構成された細胞構造体、
に関する。
また、容器の底面で細胞を培養して細胞のコロニーを形成するという従来の細胞培養方法では、コロニーの内側まで酸素・栄養等が回りにくく、細胞の状態が悪くなるという課題があった。これに対し、本発明に係る細胞培養支持体によれば、細胞シートの両面が培地に接していることから、どの細胞にも平等に酸素・栄養等がまわる。
さらに、本発明に係る細胞培養支持体で培養すると、細胞がコンフルエント状態になることがなく、また死細胞や状態の悪い細胞は細胞培養支持体から自然に脱落する。したがって、細胞に変化や劣化が生じることなく長期間培養し維持することができるとともに、高品質で安全性の高い細胞シートを得ることができる。
また、細胞がコンフルエント状態にならないことから継代の必要もないので手間がかからずコストも低下する。さらに、一つの容器の中で多数の細胞培養支持体を設置して細胞シートを作製することができるので、大量生産にも適する。
本発明に係る細胞培養支持体を垂直方向に設置し、任意で培養液に流れを生じさせることにより、単層の培養シートをより短時間で得ることもできる。
本発明に係る細胞シートは、積層、変形等して所望の形状に成形してもよく、また予め細胞培養支持体を要望の形状に変形させて(丸める、折り畳むなど)おいてからその裏表に細胞をまいてもよい。したがって、本発明に係る細胞シートの成形により、更に高次細胞構造体を作製でき、各種の研究や再生医療に有用である。
本発明に係る細胞培養支持体は、平面状メッシュ構造を有し、メッシュ構造の各開口部が、培養する細胞が通過できる大きさであることを特徴とする。
本明細書において「細胞培養支持体」は、培養液中に設置するとその形状に沿って細胞が増殖する構造体をいう。本発明に係る細胞培養支持体では、従来のスキャフォールドのように細胞より面積の大きな足場に細胞が定着して増殖するのではなく、メッシュの開口部に細胞が自発的に伸展することを特徴とする。
本明細書においては、平面状メッシュ構造の開口部以外の部分を「フレーム」又は「フレーム部」と呼ぶ場合もある。
開口部の形状が2種以上ある場合、いずれかの開口部においてのみ、開口部の最少径が培養する細胞の播種時の最大径より大きくてもよいし、すべての開口部において、開口部の最少径が培養する細胞の播種時の最大径より大きくてもよい。
開口部の最小径が、細胞の最大径より大きい場合、細胞培養支持体を水平に置いてその上方から細胞を播種すると、フレーム部に定着する細胞もあり、フレームに接触せずに下に落ちる細胞もある。フレーム部に定着した細胞だけでは、当初は開口部が埋まらないが、細胞が開口中心に向かって自発的に伸展していく結果、細胞シートが形成される。
本明細書において、「フレーム部の幅」は、フレームの長さ方向に垂直な方向の幅を意味する。フレーム部の幅は、細胞の最大径の3分の1以下、4分の1以下、5分の1以下、あるいはそれ以下であってもよい。
本明細書において「単層の細胞シート」とは、細胞が略二次元に並び、隣り合った細胞同士が略隙間なく接着した構造体をいう。細胞シートが単層であるか否かは、例えば細胞核を染色し、細胞核がほぼ平面的に並んでいることによって確認することができる。全体として単層と認められる形状であればよく、一部の細胞が層状に重なっていてもよい。
細胞培養支持体の厚みは、細胞培養支持体に接着した状態の細胞の最大径より小さくてもよい。例えば、例えば1〜20μmとすることができ、2μm〜15μm、3μm〜10μm、4μm〜5μm等としてもよいがこれらに限定されない。支持体の厚みは、得られる細胞シートの用途に応じて決定してもよい。
光硬化性樹脂を用いれば、後述するようにフォトリソグラフィ法によって細胞培養支持体を作製することができる。光硬化性樹脂としては、例えば、アクリレート化合物、メタクリレート化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、チオール化合物、シリコーン系化合物などが挙げられる。これらの2種以上を組み合わせて用いてもよい。光硬化性樹脂の具体例としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、エトキシ化ビスフェノールAアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル変性脂環式エポキシド、2官能アルコールエーテル型エポキシド、アクリルシリコーン、アクリルジメチルシロキサン等が挙げられるがこれらに限定されない。
生体適合性材料としては、シリコーン、ポリエーテルブロックアミド(PEBAX)、ポリウレタン、シリコーン−ポリウレタン共重合体、セラミックス、コラーゲン、ヒドロキシアパタイト、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ゴアテックス(商標)などの超高分子量ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、その他生体由来材料などが挙げられるがこれらに限定されない。
本発明に係る細胞培養支持体は、生体適合性材料以外の材料で形成し、表面を生体適合性材料で処理したものであってもよい。
本発明に係る細胞培養支持体は、その構造、用途、材料等に応じて、当業者が公知の方法やそれに準ずる方法で適宜作製することができるが、一例として、フォトリソグラフィ法によって作製する方法が挙げられる。
フォトリソグラフィを用いる場合、例えば、図1に示す方法で製造することができる。
まず電子線描画、レーザ線描画、写真印刷等の方法によりフォトマスクの表面にメッシュ構造を描く。フォトマスクの表面に犠牲層となるゼラチンをスピンコーティングにより塗布した後(1)、光硬化性樹脂をスピンコーティングする(2)。その後、光硬化性樹脂の種類等に合わせて適宜加熱、露光、現像を行って光硬化性樹脂をパターニングし(3)、熱湯中でゼラチンを溶かすことにより(5)、光硬化性樹脂薄膜によって形成された細胞培養支持体を得ることができる。
得られた細胞培養支持体は、周囲を補強することによって、細胞の培養に加え、移動や成形などの操作もしやすくなる。細胞培養支持体を補強する方法としては、例えばカプトンテープなどを周囲に貼る方法が挙げられる(4)。
図1の方法は、特に、フレーム部の幅が1μmより小さい場合や、フレーム部の幅を高精度に成形したい場合に有効である。
本発明は、本発明に係る細胞培養支持体を用いて細胞を培養するための細胞培養装置も包含する。
一態様において、本発明に係る細胞培養装置は、細胞培養支持体を培養液中に浮かせた状態で保持する手段を備えることを特徴とする。
本明細書において「培養液中に浮かせた状態で」とは、細胞培養支持体の両面が、細胞培養装置の内壁や底面に接触しておらず、両面とも培養液と十分に接触できる状態をいう。細胞培養支持体は、細胞培養装置内において、水平に設置しても垂直に設置してもよい。
本発明は、細胞培養支持体と細胞培養装置を備える細胞培養キットも包含する。かかるキットは、その他、粉末培地、培養液、細胞接着を促す材料(後述)、希釈用緩衝液等、使用説明書等を備えていてもよい。
本発明は、本発明に係る細胞培養支持体を用いて細胞シートを製造する方法も包含する。
本発明に係る細胞シートの製造方法は、細胞培養装置に細胞培養支持体に細胞を播種する工程と、細胞を培養する工程とを含む。本発明に係る細胞培養装置を用いる場合は、細胞を播種する工程に先立って、細胞培養装置に細胞培養支持体を設置する。
細胞培養装置に細胞培養支持体を設置する工程に先立ち、細胞培養装置及び細胞培養支持体は、適宜滅菌しておくことが好ましい。また細胞培養支持体を設置する前に、細胞培養装置には、細胞培養支持体を浸漬できる程度に培養液を満たしておく。培養液は細胞の種類に合わせて、当業者が適宜選択、調製することができる。培養液その他の材料もオートクレーブまたはろ過により滅菌するとよい。
培養の温度や環境も細胞の種類に応じて、適宜決定すればよい。
このとき、細胞培養支持体を垂直に置くと、一様な単層の細胞シートをより短時間で得ることができる。
培養液の流れは、細胞を培養する工程の間、継続して生じさせてもよく、断続的に生じさせてもよい。例えば、細胞を播種してからしばらくは流れを起こさずに静置し、その後断続的に(例えば、5〜20時間ごとに)、流れを起こしてもよい。
本発明は、本発明に係る細胞シートの製造方法によって製造された細胞シートと、これを利用して製造される細胞構造体も包含する。
本発明に係る細胞シートは、細胞培養支持体を内包する。かかる細胞シートは、容器から剥離する工程を経ずに作製されるため、剥離によるダメージを受けず、また死細胞や劣化した細胞は製造過程で自動的に脱落するので、状態のよい細胞のみで形成されており、品質及び安全性が高い。また、保存性にも優れ、輸送もしやすい。
また、細胞シートは極性を持たないので、少なくとも1面に異種の細胞を播種して増幅させ、異種細胞の結合面を有する高次細胞構造体を製造することもできる。かかる構造体は、各種基礎研究及び再生医療に有用であり、例えば医薬品候補のスクリーニング等に用いることもできる。
また、細胞シートを積層したり、細胞シート状で別の種類の細胞を培養したりすることもでき、かかるシートで細胞構造体を作製し、体内の組織や器官を模したモデルや病態モデルとすることも可能である。
図8は、2層に積層した平面状細胞シートをマイクロ流体デバイス600中に設置し、肺胞等の生体モデルを作製する例を示している。チェンバー601を備え、上下にマイクロチャネル602および603を備えたマイクロ流体デバイス600は、顕微鏡観察のできる透明な材料(例えばジメチルポリシロキサン(PDMS:Polydymethylsiloxane))により作製することができる。PDMSによるチェンバーの作製は一般的に知られる微細加工技術を用いることができる。具体的には光硬化樹脂SU−8より作製したモールドに十分に脱気したPDMS溶体を流し込み、120℃で15分加熱して固めてからモールドから剥離すればよい。
ボンディングは細胞シート500が上下マイクロチャネルを仕切るように設置してから行った。
マイクロチャネル602および603は、例えば、奥行4mm〜8mm、チャネル高さ100μm〜200μm、そして長手方向の長さ2〜3cmとすることができる。
肺胞は胚の基礎ユニットであり、呼吸の際、酸素を血液に取り込み、逆に二酸化炭素を血液から排出する、重要な器官である。肺胞の構成は、血管の外側にあり空気に触れている肺上皮細胞と血管の内側にあり血液にさらされている血管内皮細胞からなる。
別の方法では、別の細胞培養支持体を用いてそれぞれの細胞の細胞シートをまず作製し、次に張り合わせて2層の細胞シートを作製しても良い。
細胞培養支持体を、フォトリソグラフィ法を用いて作製した。まず、東京大学VDECの電子線描画装置を用い、電子線描画によりフォトマスクブランクに正方形のメッシュパターンを描いた。その後、4インチのシリコンウェハーの表面上に犠牲層となるゼラチンをスピンコーティングにより塗布した。続いて、ゼラチンの上に光硬化性樹脂SU−8を、厚みが2μmとなるようにスピンコーティングした。その後、65℃で1分、95℃で2分と段階的に加熱しソフトベークを行い、次に露光及び現像を行った。その後、メッシュパターンの周囲に厚み75μmのカプトンテープを貼って補強し(4)、次にウェハーを80℃の熱湯に浸してゼラチンを溶かし、ウェハー上に形成されたSU−8薄膜を回収し、細胞培養支持体を得た。
得られた細胞培養支持体の画像を図2に示す。
同様に三角形状、六角形状のメッシュ構造の細胞培養支持体も作製した。メッシュ領域は直径4mmの円とし、周囲を50μmのカプトンテープで補強した。
細胞培養支持体は、まずフィブロネクチン溶液(濃度50〜100μg/mL)に1時間浸してコーティングした。
次に、図3Aに示すように、容器10に吊るし用基材101を設置した細胞培養装置を用意し、厚み50μmのカプトンテープ102で補強された細胞培養支持体100を、培養液11中に浮かせた状態でに設置した。
続いて、細胞培養支持体100の上に、矢印301の方向で、培養液11に予め懸濁した付着性細胞として、マウス胎児線維芽細胞(MEF)、ヒト胎児肺線維芽細胞(TIG120)、又はマウス胚性幹細胞(ES細胞)を載せるように播種した。
容器10には、一般的に用いられる培養ディッシュを用いた。細胞培養液には、Dulbecco's Modified Eagle Mediumに牛胎児血清(Fetal Bovine Serum、FBS)を10%加えたものを用いた。
細胞培養支持体100に細胞を播種した直後の概念図を図3Bに示す。
細胞は37℃、5%CO2環境で培養した。
細胞21は、まず細胞培養支持体のフレーム部に付着するが、徐々に伸展し、細胞シートを形成した。形成された細胞シートの概念図を図4に示す。細胞培養支持体100のメッシュ間隔は、細胞21の最大径のおよそ3倍程度であるが、細胞はメッシュの開口部に自発的に伸展し、接触した細胞同士が連結して、細胞シート22を形成した。
図5に、MEF細胞が伸展して細胞培養支持体の開口部が埋められ、細胞シートが形成される様子を示す。図5の左側のパネルは細胞の播種から18時間40分後、右側のパネルは58時間20分後である。左側のパネルでは、メッシュの開口部が細胞で埋まっていなかったが、右側のパネルではかなりの開口部が細胞で埋まっていることが観察された。
細胞培養支持体100の開口部を細胞21が満遍なく伸展し、細胞シート22が形成された。図6Bでは、細胞核23とアクチン細胞骨格構造24が観察された。細胞核の局在から、細胞シートは略単層で均一に伸展した細胞群によって形成されていることがわかった。
また、細胞骨格構造が横方向に伸びている様子から、細胞シートには細胞の配向性があることが確認された。
上記「細胞の培養、細胞シートの形成1」に記載したとおり、図3Aの方法でES細胞を培養して細胞シートを作製することが可能である。但し、この工程では、ES細胞を播種してから130時間で細胞シートが形成されるが、できあがったシートを長期的に維持しようとすると、細胞分裂でできた余分な細胞が段々積もってくる。この様子を図11に示す。
そこで、余分な細胞を落として単層な細胞シートを得るための対策として、細胞培養支持体を垂直に置いた状態で細胞シートを作製した。結果を図12に示す。
播種から45時間後と140時間後の様子を図14に示す。図14Aは、播種から45時間後の様子であり、図14B及びCは140時間後の様子である。図14B及びCに示されるとおり、細胞が積もった部分がなく,、一様で単層の細胞シートを得ることができた。
Claims (22)
- 細胞培養を行うための細胞培養支持体であって、平面状メッシュ構造を有し、前記メッシュ構造の開口部は、培養する1個の細胞が通過できる大きさである、細胞培養支持体。
- 前記メッシュ構造の開口部の最小径は、播種時の細胞の最大径より大きい、請求項1に記載の細胞培養支持体。
- 前記メッシュ構造のフレーム部の幅は、前記細胞培養支持体に接着した状態の細胞の最大径の半分以下である、請求項1又は2に記載の細胞培養支持体。
- 前記細胞培養支持体の厚みは、前記細胞培養支持体に接着した状態の細胞の最大径より小さい、請求項1から3のいずれか1項に記載の細胞培養支持体。
- 前記メッシュ構造の開口部が、三角形、四角形、六角形、又は多角形である、請求項1から4のいずれか1項に記載の細胞培養支持体。
- 前記メッシュ構造は、形状的異方性を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の細胞培養支持体。
- 光硬化性樹脂、生体適合性材料、及び生体分解性材料からなる群より選択される少なくとも1つの材料を含む、請求項1から6のいずれか1項に記載の細胞培養支持体。
- 弾性変形可能な材料で作製されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の細胞培養支持体。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の細胞培養支持体を装着可能な細胞培養装置であって、
1又は2以上の前記細胞培養支持体を、培養液中に浮かせた状態で保持する部材を備える、細胞培養装置。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の細胞培養支持体を装着可能な細胞培養装置であって、
1又は2以上の前記細胞培養支持体を、垂直に保持する部材を備える、細胞培養装置。 - さらに、培養液に流れを生じさせる部材を備える、請求項9又は10に記載の細胞培養装置。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の細胞培養支持体と、請求項9から11のいずれか1項に記載の細胞培養装置とを含む、細胞培養キット。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の細胞培養支持体に細胞を播種する工程と、
前記細胞を培養する工程と、を含む細胞シートの製造方法。 - 前記細胞を播種する工程の前に、細胞接着促進材料で細胞培養支持体をコーティングする工程をさらに含む、請求項13に記載の方法。
- 前記細胞を培養する工程において、繰り返し応力を印加することにより、細胞機能の強化及び/又は細胞の分化の促進を行う、請求項13又は14に記載の方法。
- 予め、前記細胞培養支持体を変形させてから、細胞培養装置に設置する、請求項13から15のいずれか1項に記載の方法。
- 前記細胞を培養する工程において、1又は2以上の前記細胞培養支持体を細胞培養装置内に垂直に設置し、培養液に、細胞培養支持体の主面と平行な方向の流れを生じさせる、請求項13から15のいずれか1項に記載の方法。
- 前記細胞を培養する工程において、1又は2以上の前記細胞培養支持体を細胞培養装置内に浮かせた状態で水平に設置する、請求項13から15のいずれか1項に記載の方法。
- 前記細胞を培養する工程において、複数の細胞培養装置を細胞装置内に設置し、細胞の大量培養を行う、請求項13から18のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1から8のいずれか1項に記載の細胞培養支持体を含む細胞シート。
- 請求項9から12のいずれか1項に記載の細胞培養装置、請求項12に記載の細胞培養キット、又は請求項13から20のいずれか1項に記載の細胞シートの製造方法を用いて製造された細胞シート。
- 請求項20又は21に記載の細胞シートを変形又は積層して構成された細胞構造体。
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