JPWO2014203312A1 - 機関システムの冷却装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

機関システムの冷却系は、内燃機関の内部の機関冷却水路とターボチャージャ内部のタービン冷却水路とを有する、切替部は、冷却系の冷却水が機関冷却水路およびタービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、冷却系の冷却水が機関冷却水路およびタービン冷却水路のうち機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる。切替部が第1作動モードであり(S101:NO、S102:NO)、且つ機関運転状態に基づき算出された基本流量Q0(S105)が流量センサにより検出された実流量Q2(S106)と比較して判定量以上多いときに(S107:YES)、切替部が第2作動モードに切替えられる(S108)。

Description

本発明は、内燃機関とターボチャージャの排気タービンとを冷却する、機関システムの冷却装置及びその制御方法に関するものである。
従来、内燃機関を中心に構成される機関システムに、排気タービンを有するターボチャージャを設けることが多用されている。また、そうした機関システムに、内燃機関を冷却することに加えて、排気タービン(詳しくは、そのタービンハウジング)を冷却する冷却系を設けることが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の装置では、内燃機関の内部の機関冷却水路からタービンハウジング内部のタービン冷却水路に冷却水が流入する構造になっており、この冷却水による冷却によってタービンハウジングの温度が適温で維持される。
特開2008−267257号公報
ターボチャージャを備えた機関システムでは、その運転に伴って発生する熱応力の影響等により、タービンハウジングに亀裂が生じるおそれがある。この場合、亀裂からタービン冷却水路の外部に冷却水が漏れることによって冷却性能の低下を招くおそれがあるばかりか、亀裂から漏れた冷却水が内燃機関の排気通路に流入するようなことがあると、この冷却水によって排気浄化装置の早期劣化を招くおそれがある。
本発明の目的は、タービンハウジング内部のタービン冷却水路からの冷却水の漏れを抑えることのできる機関システムの冷却装置及びその制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、内燃機関とターボチャージャとを備える機関システムの冷却装置が提供される。同冷却装置は、前記内燃機関の内部に形成された機関冷却水路と前記ターボチャージャの排気タービンのハウジング内部に形成されたタービン冷却水路とを有して冷却水が循環する冷却系を備える。また、冷却装置は、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路のうち同機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる切替部を備える。さらに、冷却装置は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記タービン冷却水路に供給される冷却水量を推定する供給量推定部と、前記タービン冷却水路から流出する冷却水量を検出する流出量センサとを備える。そして、冷却装置は、切替部の作動モードが第1作動モードであり、且つ供給量推定部により推定した冷却水量が流出量センサにより検出した冷却水量と比較して予め定められた判定量以上多いときに、切替部を第2作動モードに切替える制御部を備える。
上記装置では、切替部の作動モードが第1作動モードである状態で冷却系から冷却水が漏れていないと仮定することにより、冷却系内における冷却水の流通状態を内燃機関の運転状態に基づいて把握することができるため、タービン冷却水路に供給される冷却水の量(基本流量)も内燃機関の運転状態に基づいて精度良く推定することができる。そして、タービン冷却水路の内部から外部に冷却水が漏れる異常(タービン漏れ異常)が生じると、その分だけタービン冷却水路から流出する冷却水の量が減少する。そのため、実際にタービン冷却水路から流出する冷却水の量(実流量)を流出量センサによって検出するとともに、この実流量を上記基本流量から減算することにより、タービン冷却水路から漏れる冷却水の量(漏れ量)を把握することができる。
上記装置によれば、そうした漏れ量に基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を判断することができ、タービン漏れ異常の発生を把握したときに切替部を第2作動モードに切替えることにより、タービン冷却水路への冷却水の流入を遮断するとともに、機関冷却水路には冷却水を循環させることができる。これによりタービンハウジング内部のタービン冷却水路からの冷却水の漏れを抑えることができる。
上記実流量は、タービン漏れ異常の発生時に減少することの他、機関冷却水路の内部から外部に冷却水が漏れる異常(機関漏れ異常)が生じたときにも減少する。そのためタービン漏れ異常の発生の有無を精度良く判定するためには、機関漏れ異常が発生していないことを確認した上で、基本流量と実流量とに基づくタービン漏れ異常の有無の判断を行うことが望ましい。
上記冷却装置において、前記機関冷却水路から冷却水が漏れる異常が発生していないことを検出する検出部を設けて、前記制御部による前記第2作動モードへの切替えを、前記検出部によって前記異常が発生していないことが検出されたことを条件として行うことができる。
こうした冷却装置によれば、機関漏れ異常が発生していないことを確認したうえで基本流量と実流量とに基づきタービン漏れ異常が発生したことを把握することができるため、その発生を精度良く把握することができる。
上記冷却装置は、前記機関冷却水路から流出する冷却水の温度を検出する温度センサを備えていてもよい。この場合、前記検出部は、前記温度センサにより検出した温度の上昇速度が判定速度以下で維持されるときには前記異常が発生していないことを検出する一方、前記上昇速度が前記判定速度を越えたときにはそれ以降において前記異常が発生していると検出することができる。
上記装置では、仮にタービン漏れ異常が生じていても、機関冷却水路からの冷却水の漏れがなく同冷却水の流量が十分に確保されていれば、内燃機関の温度は適正範囲内に抑えられて不要に高くなることはない。一方、機関漏れ異常が発生すると、機関冷却水路の内部を流れる冷却水の量が少なくなるために内燃機関の温度が上昇しやすくなり、その分だけ内燃機関の温度の上昇速度(単位時間あたりの上昇量)が高くなる。この場合には、機関温度の指標値である機関冷却水路から流出する冷却水の温度についても同様に、その上昇速度が高くなる。
上記装置によれば、温度センサによって検出した冷却水温度の上昇速度が判定速度以下で維持される場合には、内燃機関の温度の急上昇を招いていないことが分かるため、機関漏れ異常が発生していないと判断することができる。一方、温度センサによって検出した冷却水温度の上昇速度が判定速度を越えた場合には、内燃機関の温度の急上昇を招いたことが分かるため、機関漏れ異常が発生していると判断することができる。
また、上記課題を達成するために、内燃機関とターボチャージャとを備える機関システムの冷却装置の制御方法が提供される。前記冷却装置は、前記内燃機関の内部に形成された機関冷却水路と前記ターボチャージャの排気タービンのハウジング内部に形成されたタービン冷却水路とを有して冷却水が循環する冷却系を備えるとともに、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路のうち同機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる切替部と、を備える。前記制御方法は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記タービン冷却水路に供給される冷却水量を推定すること、前記タービン冷却水路から流出する冷却水量を検出すること、および、前記切替部の作動モードが前記第1作動モードであり、且つタービン冷却水路に供給される冷却水量が前記タービン冷却水路から流出する冷却水量と比較して予め定められた判定量以上多いときに、前記切替部を前記第2作動モードに切替えること、を備える。
上記制御方法において、前記機関冷却水路から冷却水が漏れる異常が発生していないことを検出するようにしたうえで、前記切替部を前記第2作動モードに切替える条件に、前記異常が発生していないことが検出されたことを含むことができる。
機関システムの冷却装置の第1実施形態の概略構成を示す略図。 同第1実施形態の冷却系の概略構成を示す略図。 冷却系の各部における冷却水の流量を概念的に示す概念図。 異常判定処理の実行手順を示すフローチャート。 切替処理の実行手順を示すフローチャート。 機関システムの冷却装置の第2実施形態の概略構成を示す略図。 コンプレッサの断面構造を示す断面図。 機関システムの冷却装置の第3実施形態の概略構成を示す略図。 他の実施形態の異常判定処理の実行手順を示すフローチャート。 他の実施形態の異常判定処理の実行手順を示すフローチャート。 他の実施形態の異常判定処理の実行手順を示すフローチャート。 他の実施形態の切替処理の実行手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、機関システムの冷却装置の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の機関システムは内燃機関10を中心に構成されている。内燃機関10には吸気通路11内の吸入空気を圧送して過給するためのターボチャージャ20が設けられている。詳しくは、内燃機関10の吸気通路11にターボチャージャ20のコンプレッサ21が取り付けられ、排気通路12にターボチャージャ20の排気タービン22が取り付けられている。このターボチャージャ20は、コンプレッサ21の内部に設けられたコンプレッサホイール21Aと排気タービン22の内部に設けられたタービンホイール22Aとが連結された排気駆動式のものである。排気通路12の上記排気タービン22より排気流れ方向下流側には、排気を浄化するための排気浄化装置13が取り付けられている。
排気タービン22のタービンハウジング23には、排気通路12における上記タービンホイール22Aより排気流れ方向上流側の部分と下流側の部分とを連通する連通路24が形成されている。また、タービンハウジング23には、上記連通路24を通じた排気の流れが許容される状態と遮断される状態とを切り換えるためのウェイストゲートバルブ25が取り付けられている。このウェイストゲートバルブ25が開弁されると、排気の一部が、上記連通路24を通じてタービンホイール22Aを迂回するように同タービンホイール22Aの下流側へと流れるようになる。
図2に示すように、本実施形態の機関システムには、内燃機関10とターボチャージャ20のタービンハウジング23とを冷却するための冷却系30が設けられている。この冷却系30には、内燃機関10のクランクシャフト15(図1参照)により駆動されるタイプのウォータポンプ31が設けられている。内燃機関10の運転に伴いウォータポンプ31が作動すると、冷却系30の内部に充填された冷却水が強制循環される。
内燃機関10の内部には機関冷却水路32が形成されており、タービンハウジング23の内部にはタービン冷却水路33が形成されている。上記冷却系30では、これら機関冷却水路32およびタービン冷却水路33の内部を冷却水が通過する。冷却系30において冷却水が循環する経路は、機関冷却水路32およびタービン冷却水路33の他に、ラジエータ34、冷却水通路35,36、およびバイパス水路37を備えている。
ラジエータ34は、内部を通過する冷却水を外気との熱交換を通じて冷却するための熱交換器である。冷却水通路35は機関冷却水路32から流出する冷却水をラジエータ34に導くための通路であり、この冷却水通路35の途中にはタービン冷却水路33が取り付けられている。冷却水通路36はラジエータ34を通過した後の冷却水を機関冷却水路32に戻すための通路である。バイパス水路37はラジエータ34を迂回するように、冷却水通路35のタービン冷却水路33より冷却水流れ方向下流側の部分と冷却水通路36とを連通する通路である。
上記バイパス水路37と冷却水通路36との合流部分にはサーモスタット弁38が設けられている。サーモスタット弁38は、同サーモスタット弁38に接触する冷却水の温度に応じて開度が変化するように構成されている。このサーモスタット弁38の開度変化によって冷却水通路36およびバイパス水路37の通路断面積が変更され、これによりラジエータ34に流入する冷却水の量が調節されるようになっている。
冷却水通路35には、タービン冷却水路33を迂回して延びる迂回通路40が取り付けられている。また、この迂回通路40が冷却水通路35から分岐する部分には第1切替弁41が設けられており、同迂回通路40が冷却水通路35に合流する部分には第2切替弁42が設けられている。第1切替弁41および第2切替弁42は切替部として機能し、その作動状態が、以下の「第1作動モード」および「第2作動モード」のいずれかに選択的に切替えられるようになっている。
第1作動モード: 迂回通路40への冷却水の流入が禁止されるとともに、タービン冷却水路33への冷却水の流入が許容される。すなわち、機関冷却水路32が冷却水流れ方向上流側になるとともにタービン冷却水路33が冷却水流れ方向下流側になる態様で、それら機関冷却水路32およびタービン冷却水路33が直列に接続され、それによって、冷却系30の冷却水が機関冷却水路32からタービン冷却水路33に直列に流れることが許容される。
第2作動モード: タービン冷却水路33への冷却水の流入が禁止されるとともに、迂回通路40への冷却水の流入が許容される。すなわち、冷却系30の冷却水が、機関冷却水路32およびタービン冷却水路33のうち同機関冷却水路32のみを流れることが許容される。
本実施形態の装置は、例えばマイクロコンピュータを有して構成される電子制御装置14を備えている。この電子制御装置14には、内燃機関10の運転状態を検出するための各種センサの検出信号が取り込まれている。
各種センサとしては、例えばクランクシャフト15の回転速度(機関回転速度NE)を検出するためのクランクセンサや、吸気通路11を通過する吸入空気の量(吸入空気量GA)を検出するための吸気量センサが設けられている。その他、機関冷却水路32から流出する冷却水の温度(THW)を検出するための温度センサ16や、タービン冷却水路33から流出する冷却水の量(実流量VW)を検出するための流量センサ17なども設けられている。なお温度センサ16は内燃機関10の機関冷却水路32における上記冷却水通路35との接続部分の近傍に取り付けられている。また上記流量センサ17は、冷却水通路35の排気タービン22と第2切替弁42との間の部分に取り付けられている。本実施形態では上記流量センサ17が流出量センサに相当する。
電子制御装置14は、各種センサの検出信号をもとに各種の演算を行い、その演算結果に基づいて燃料噴射制御や、ウェイストゲートバルブ25の作動制御、第1切替弁41および第2切替弁42の作動制御などといった各種制御を実行する。本実施形態では、電子制御装置14が検出部、供給量推定部、並びに制御部として機能する。
上記機関システムでは、内燃機関10の運転に伴い発生する熱応力の影響などにより、タービンハウジング23に亀裂が生じるおそれがある。この場合、亀裂からタービン冷却水路33の外部に冷却水が漏れることによって冷却性能の低下を招くおそれがあるばかりか、亀裂から漏れた冷却水が内燃機関10の排気通路12に流入するようなことがあると、次のような不都合を招くおそれもある。排気通路12内における冷却水の蒸発によって排気圧力が急上昇し、これに起因して吸入空気量が減少して、内燃機関10の出力トルクの低下を招くおそれがある。また、排気通路12内で蒸発した水分が排気浄化装置13を通過するようになるため、この水分によって排気浄化装置13が腐食したり割れが生じたりするなど、排気浄化装置13の早期劣化を招くおそれがある。
図3に、冷却系30の各部における冷却水の流量を概念的に示す。
各切替弁41,42が第1作動モードである状態で冷却系30から冷却水が漏れていないと仮定した場合に、タービン冷却水路33に供給される冷却水の量(基本流量[図3中のQ0])は、機関冷却水路32を通過する冷却水の量とほぼ等しく、ウォータポンプ31による冷却水の圧送量とほぼ等しい。ウォータポンプ31の冷却水圧送量は、内燃機関10の運転状態(例えば機関負荷KL、機関回転速度NE、冷却水温度THW)に基づいて精度良く推定することができる。そのため、上記基本流量Q0も、内燃機関10の運転状態に基づき精度良く推定することができる。
また、タービン冷却水路33の内部から外部に冷却水が漏れる異常(タービン漏れ異常)が生じると、タービン冷却水路33の通過後に冷却水通路35に流出する冷却水の量が少なくなる。そのため、タービン冷却水路33の内部から外部に漏れる冷却水の量(漏れ量[図3中のQ1(=Q0−Q2)])は、実際にタービン冷却水路33から冷却水通路35に流出する冷却水の量(実流量[図3中のQ2])を流量センサ17によって検出するとともに、この実流量Q2を上記基本流量Q0から減算することにより、把握することができる。そして、この漏れ量Q1に基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を判断することが可能になる。
ただし実流量Q2は、タービン漏れ異常の発生時に減少することの他、機関冷却水路32の内部から外部に冷却水が漏れる異常(機関漏れ異常)が生じたときにも減少する。そのためタービン漏れ異常の発生の有無を適正に判定するためには、機関漏れ異常が発生していないことを確認した上で、上記基本流量Q0と実流量Q2とに基づくタービン漏れ異常の有無の判断を行うことが望ましい。
この点をふまえて、本実施形態では、基本流量Q0と実流量Q2とに基づいてタービン漏れ異常の有無を判断する際に、機関漏れ異常が発生していないことを検出するようにしている。これにより、機関漏れ異常が発生していないことを確認したうえで基本流量Q0と実流量Q2とに基づきタービン漏れ異常が発生したことを把握することができるため、同タービン漏れ異常の発生を精度良く把握することができる。
ここで、機関冷却水路32はタービン冷却水路33より冷却水流れ方向上流側に設けられているため、仮にタービン漏れ異常が生じていたとしても、機関漏れ異常が生じておらず機関冷却水路32を通過する冷却水の流量が十分に確保されていれば、内燃機関10の温度は適正範囲内に抑えられて不要に高くなることはない。このことから、内燃機関10の温度が低く抑えられていることをもって、機関漏れ異常が生じておらず、同内燃機関10が適正に冷却されていると判断することができる。
一方、機関漏れ異常が発生すると、機関冷却水路32の内部を流れる冷却水の量が少なくなるために内燃機関10の温度が上昇しやすくなり、その分だけ内燃機関10の温度の上昇速度(単位時間あたりの上昇量)が高くなる。そして、この場合には内燃機関10の温度の指標値である機関冷却水路32から冷却水通路35に流出する冷却水の温度についても同様に、その上昇速度が高くなる。
この点をふまえて本実施形態では、温度センサ16により検出した冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下で維持されるときには機関漏れ異常が発生していないことを検出する一方、冷却水温度THWの上昇速度が上記判定速度を越えたときにはそれ以降において機関漏れ異常が発生していると検出するようにしている。本実施形態によれば、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下で維持される場合に、内燃機関10の温度の急上昇を招いていないことが分かるため、機関漏れ異常が発生していないと判断することができる。しかも、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度を越えた場合に、内燃機関10の温度の急上昇を招いたことが分かるため、機関漏れ異常が発生していると判断することができる。なお本実施形態の装置では、機関漏れ異常の発生時における冷却水温度THWの上昇速度が各種の実験やシミュレーションの結果に基づき予め求められ、同速度をもとに上記機関漏れ異常の発生に伴う内燃機関10の温度の急上昇を的確に捉えることの可能な上記判定速度が定められて電子制御装置14に記憶されている。
本実施形態において、機関漏れ異常が発生していないことを検出したときには、前記漏れ量Q1(=基本流量Q0−実流量Q2)に応じて第1切替弁41および第2切替弁42が操作される。具体的には、上記漏れ量Q1が判定量未満であるときにはタービン漏れ異常の発生が検出されずに、各切替弁41,42が第1作動モードのままで保持される。このとき、機関冷却水路32およびタービン冷却水路33に冷却水が循環して、内燃機関10およびタービンハウジング23が共に冷却される。なお本実施形態では、タービン漏れ異常の発生時における基本流量Q0と実流量Q2との差が各種の実験やシミュレーションの結果から予め求められ、同差に基づいてタービン漏れ異常が発生していることを早期に且つ精度良く判定することの可能な判定量が定められて電子制御装置14に記憶されている。
一方、上記漏れ量Q1が判定量以上であるときにはタービン漏れ異常が発生している可能性があるとして、各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられる。このとき、タービン冷却水路33への冷却水の流入が遮断されて、機関冷却水路32のみに冷却水が流入および循環するようになる。これにより、内燃機関10を冷却する機能を維持しつつ、タービン冷却水路33の内部から外部への冷却水の漏れを抑えることができるようになる。しかも、機関冷却水路32内の冷却水の不足を招くことや、排気通路12内における冷却水の蒸発によって吸入空気量GAがごく少なくなることを抑えることができるため、内燃機関10の運転機能を維持することができる。そのため、駆動源として車両に搭載される機関システムである場合には、同車両を退避走行させて整備工場に運ぶことができるようになる。
以下、冷却系30の異常発生の有無を判定する処理(異常判定処理)の実行手順と、その判定結果に応じて各切替弁41,42の作動モードを切替える処理(切替処理)の実行手順とを詳しく説明する。
ここでは先ず、異常判定処理の実行手順について、図4を参照しつつ説明する。図4は異常判定処理の実行手順を示すフローチャートであり、このフローチャートに示される一連の処理は所定周期毎の割り込み処理として、電子制御装置14により実行される。
図4に示すように、この処理では先ず、機関異常フラグおよびタービン異常フラグが共にオフ操作されていることを条件に(ステップS101:NO)、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下であるか否かが判断される(ステップS102)。
そして、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度より高いときには(ステップS102:NO)、機関冷却水路32からの冷却水の漏れが生じている可能性が高いとして、機関異常フラグがオン操作された後(ステップS103)、本処理は一旦終了される。こうして機関異常フラグがオン操作されると、その後においては(ステップS101:YES)、ステップS102〜ステップS112の処理が実行されない。そして、機関漏れ異常の発生時に見合う内燃機関10の運転制御が実行される。
一方、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下であるときには(ステップS102:YES)、機関漏れ異常が発生していない可能性が高いとして、内燃機関10の運転状態(機関負荷KL、機関回転速度NEおよび冷却水温度THW)に基づいて基本流量Q0が算出される(ステップS104)。また流量センサ17によって実流量Q2が検出される(ステップS105)。本実施形態では、機関負荷KL、機関回転速度NEおよび冷却水温度THWにより定まる機関運転状態と基本流量Q0との関係が各種の実験やシミュレーションの結果をもとに予め求められて電子制御装置14に記憶されている。ステップS104の処理では、この関係に基づき基本流量Q0が算出される。なお本実施形態では、機関負荷KLとして、吸入空気量GAを機関回転速度NEで除算した値(=GA/NE)が用いられる。機関負荷KLとしては、吸入空気量GAや燃料噴射量などを用いることもできる。
そして、基本流量Q0から実流量Q2を減算した量(前記漏れ量Q1)が前記判定量以上であるか否かが判断される(ステップS106)。漏れ量Q1が判定量以上である場合には(ステップS106:YES)、タービン漏れ異常が発生している可能性が高いとして、異常フラグがオン操作されるとともに(ステップS107)、カウント値Cがインクリメントされる(ステップS108)。その後、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下であると判断され(ステップS102:YES)、且つ漏れ量Q1が所定量以上であると判断される度に(ステップS106:YES)、上記カウント値Cのインクリメントが実行される(ステップS108)。なお上記カウント値Cは、初期値が「0」であり、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下であり且つ漏れ量Q1が所定量以上である期間に応じた値になる。
そして本処理が繰り返し実行されて、カウント値Cが所定値より大きくなると(ステップS109:YES)、機関漏れ異常が発生していない可能性がごく高く、ステップS104〜ステップS107の処理でなされたタービン漏れ異常が発生しているとの判定結果の信頼性が高いとして、タービン異常フラグがオン操作される(ステップS110)。その後、本処理は一旦終了される。なお、タービン異常フラグのオン操作に併せて、警告灯を点灯させたり画像表示装置に異常発生を表示させたりして異常の発生を報知したり、タービン漏れ異常が発生した履歴を電子制御装置14に記憶させたりしてもよい。
一方、上記カウント値Cが所定値より大きくなる前に(ステップS109:NO)、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度より高くなると(ステップS102:NO)、機関漏れ異常が発生している可能性がごく高く、漏れ量Q1の増大が機関漏れ異常の影響である可能性が高いとして、機関異常フラグがオン操作される(ステップS103)。その後、本処理は一旦終了される。この場合には、機関漏れ異常の発生時に見合う内燃機関10の運転制御が実行される。
他方、上記カウント値Cが所定値より大きくなる前に(ステップS109:NO)、漏れ量Q1が判定量未満になると(ステップS106:NO)、タービン漏れ異常が発生している可能性が低いとして、異常フラグがオフ操作されるとともに(ステップS111)、カウント値Cが「0」にリセットされる(ステップS112)。その後、本処理は一旦終了される。
ここで、機関漏れ異常が発生すると、機関冷却水路32の冷却水流量が減少して内燃機関10を冷却する機能が低下するため、これに伴い内燃機関10の温度が上昇し、その結果冷却水温度THWが上昇するようになる。このことから明らかなように、機関漏れ異常が発生してから冷却水温度THWが上昇するまでに、若干の時間遅れがある。
そのため機関漏れ異常が発生しているのにもかかわらず冷却水温度THWが上昇していないときに、上記異常判定処理が実行されるようなことがあると、タービン漏れ異常の発生の有無の判定の精度が低くなってしまう。すなわち、このとき冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下で維持されていることをもって機関漏れ異常が発生していないと判断して(ステップS102:YES)、単にタービン漏れ異常の発生の有無の判定を実行すると(ステップS104〜ステップS106)、機関漏れ異常によって漏れ量Q1が多くなっているのにもかかわらず、タービン漏れ異常の発生によって漏れ量Q1が多くなっているとして、同タービン漏れ異常が発生していると誤って判定されるおそれがある。
タービン漏れ異常の発生の有無を精度よく判定するべく、一定期間にわたって冷却水温度THWの上昇速度が低いことを条件に機関漏れ異常が発生していないことを判定するようにすると、タービン漏れ異常の発生を検出するタイミングが遅くなってしまうため、これは好ましくない。
この点、本実施形態では、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下であるときに(ステップS102:YES)、タービン漏れ異常の発生の有無の判定が実行され(ステップS104〜ステップS106)、タービン漏れ異常が発生していると判断される場合には(ステップS106:YES)各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられる。そして、その後の所定期間にわたって冷却水温度THWの上昇速度が低いままで維持されたことをもって(ステップS109:YES)、機関漏れ異常が発生していないことを確認して、タービン漏れ異常の発生が確定される(ステップS110)。こうした処理を実行することにより、タービン漏れ異常への対処を迅速に行うとともに、同タービン漏れ異常の発生の有無を適正に判定することができるようになる。
なお上記所定期間(カウント値が「0」から所定値より大きい値になるまでの期間)としては、機関漏れ異常が発生したタイミングと内燃機関10の温度が急上昇するタイミングとのずれに起因するタービン漏れ異常発生の誤判定を的確に抑えることの可能な十分に長い期間が予め定められて、電子制御装置14に記憶されている。
次に、前記切替処理の実行手順について、図5を参照しつつ説明する。図5は上記切替処理の実行手順を示すフローチャートであり、このフローチャートに示される一連の処理は所定周期毎の割り込み処理として、電子制御装置14により実行される。
図5に示すように、この処理では、異常フラグおよびタービン異常フラグのいずれかがオン操作されている場合には(ステップS201:YES)、各切替弁41,42の作動モードが第2作動モードに切替えられる(ステップS202)。一方、異常フラグおよびタービン異常フラグが共にオフ操作されている場合には(ステップS201:NO)、各切替弁41,42の作動モードが第1作動モードのままで保持される(ステップS203)。このようにして異常フラグやタービン異常フラグの操作状態に応じて各切替弁41,42の作動モードが操作された後、本処理は一旦終了される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)各切替弁41,42の作動モードが第1作動モードであり、且つ基本流量Q0が実流量Q2より判定量以上多いときに、各切替弁41,42を第2作動モードに切替えるようにした。これにより、タービン冷却水路33への冷却水の流入が遮断されて、機関冷却水路32のみに冷却水が流入および循環するようになるため、内燃機関10を冷却する機能を維持しつつ、タービン冷却水路33の内部から外部への冷却水の漏れを抑えることができるようになる。
(2)各切替弁41,42の第2作動モードへの切替えを、機関漏れ異常が発生していないことが検出されたときに行うようにした。そのため、機関漏れ異常が発生していないことを確認したうえで基本流量Q0と実流量Q2とに基づきタービン漏れ異常が発生したことを把握することができるため、その発生を精度良く把握することができる。
(3)冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下で維持されるときに機関漏れ異常が発生していないことを検出する一方、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度を越えたときにそれ以降において機関漏れ異常が発生していると検出するようにした。これにより、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度以下で維持される場合には、内燃機関10の温度の急上昇を招いていないことが分かるため、機関漏れ異常が発生していないと判断することができる。しかも、冷却水温度THWの上昇速度が判定速度を越えた場合には、内燃機関10の温度の急上昇を招いたことが分かるため、機関漏れ異常が発生していると判断することができる。
(第2実施形態)
以下、機関システムの冷却装置の第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図6に、本実施形態の機関システムの冷却装置の概略構成を示す。なお図6において、先の図1に示す第1実施形態の冷却装置と同一の構成については同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態の機関システムには、前記冷却水通路35における第1切替弁41およびタービン冷却水路33の間の部分と前記吸気通路11におけるコンプレッサ21より吸気流れ方向上流側の部分とを連通する通路50が取り付けられている。この通路50の途中には差圧弁51が取り付けられている。差圧弁51は、上記通路50における差圧弁51より上記冷却水通路35側の第1部分の圧力P1が、同通路50における差圧弁51より上記吸気通路11側の第2部分の圧力P2と比較して、所定圧力JPA以上高くなると([P1−P2]≧JPA)、開弁する構造になっている。なお差圧弁51は、冷却系30が正常に動作しており且つ冷却水温度THWが適正な温度範囲内に調整されているときには開弁しない一方、タービン漏れ異常が発生してタービン冷却水路33内の圧力が過度に高くなったときには開弁する。本実施形態では、そうした要件を満たす差圧弁51が採用されている。
以下、上記通路50と差圧弁51とを設けることによる作用について説明する。
タービン漏れ異常が発生して各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられると、タービン冷却水路33への冷却水の供給が停止するために、同タービン冷却水路33内の冷却水が滞留して加熱され続けるようになる。そして、これに伴う冷却水温度の上昇や冷却水の蒸発などによってタービン冷却水路33の内部圧力が高くなると、タービン冷却水路33から前記排気通路12への冷却水の漏れ量が多くなるおそれがある。この場合、排気圧力の上昇により吸入空気量GAがごく少なくなって内燃機関10を運転することができなくなったり、排気浄化装置13に多量の水分が供給されてその劣化の度合いが大きくなったりするおそれがある。
本実施形態の装置では、タービン漏れ異常が発生してタービン冷却水路33内の圧力が高くなると、上記通路50の第1部分の圧力が高くなって差圧弁51が開弁されるために、タービン冷却水路33内における冷却水の蒸発によって発生した蒸気が上記通路50を介して吸気通路11に排出されるようになる。こうした差圧弁51の作動を通じて、タービン冷却水路33の内部圧力の上昇を抑えることができるため、タービン冷却水路33から排気通路12への冷却水の漏れ量を少なくすることができ、内燃機関10の吸入空気量GAの減少や、排気浄化装置13の早期劣化を抑えることができる。
また本実施形態の装置では、吸気通路11の上記コンプレッサ21より吸気流れ方向上流側の部分に上記通路50が接続されており、同通路50を介して冷却水の蒸気が吸気通路11内に排出される。そのため、吸気通路11内に排出された冷却水の蒸気はコンプレッサ21を通過するようになる。
図7に示すように、ターボチャージャ20のコンプレッサ21はコンプレッサホイール21Aの回転によって吸入空気を圧送する構造であり、吸入空気はコンプレッサホイール21Aの周囲において渦巻き形状で延びるスクロール通路26を通過する。そのため、このスクロール通路26内を冷却水の蒸気を含む吸入空気が通過する際に、同スクロール通路26が吸入空気に含まれる水分を分離する遠心分離機として機能するようになる。そして、スクロール通路26の内部で吸入空気から分離された水分は同スクロール通路26の鉛直方向下方側の部分(図中にWで示す部分)に溜まるようになる。このように本実施形態の装置では、コンプレッサ21が吸入空気から水分を分離するための遠心分離機として機能するようになる。そのため、タービン漏れ異常の発生時に内燃機関10の吸気通路11に冷却水の蒸気が排出されるとはいえ、その蒸気中の水分が内燃機関10の燃焼室に供給されることを抑えることができ、燃焼室内への水分流入による内燃機関10での失火発生を抑えることができる。
さらに本実施形態の装置では、タービン漏れ異常が発生して異常フラグやタービン異常フラグがオン操作されたときに、各切替弁41,42を第2作動モードに切替えることに加えて、ウェイストゲートバルブ25が最大開度になるように駆動される。そのため、このときタービン冷却水路33から排気通路12内に漏れた冷却水が蒸発することによって排気圧力の急上昇を招くおそれがあるとはいえ、排気通路12内の圧力の上昇が抑えられるようになる。そのため、排気圧力の上昇による吸入空気量GAの減少を抑えることができ、内燃機関10の出力トルクの低下を抑えることができる。
(第3実施形態)
以下、機関システムの冷却装置の第3実施形態について、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図8に、本実施形態の機関システムの冷却装置の概略構成を示す。なお図8において、先の図1に示す第1実施形態の冷却装置や図6に示す第2実施形態の冷却装置と同一の構成については同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の機関システムには、前記冷却水通路35における第1切替弁41およびタービン冷却水路33の間の部分と前記排気通路12における排気タービン22および排気浄化装置13の間の部分とを連通する通路60が取り付けられている。この通路60の途中には差圧弁61が取り付けられている。差圧弁61は、上記通路60における差圧弁61より上記冷却水通路35側の第3部分の圧力P3が、同通路60における差圧弁61より上記排気通路12側の第4部分の圧力P4と比較して、所定圧力JPB以上高くなると([P3−P4]≧JPB)、開弁する構造になっている。なお差圧弁61は、冷却系30が正常に動作しており且つ冷却水温度THWが適正な温度範囲内に調整されているときには開弁しない一方、タービン漏れ異常が発生してタービン冷却水路33内の圧力が過度に高くなったときには開弁する。本実施形態では、そうした要件を満たす差圧弁61が採用されている。
また上記通路60には、差圧弁61より冷却水通路35側の第3部分に、同通路60を通過するガスに含まれる水分を分離するためのセパレータ62が取り付けられている。
以下、こうした通路60と差圧弁61とを設けることによる作用について説明する。
タービン漏れ異常が発生して各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられると、タービン冷却水路33への冷却水の供給が停止するために、同タービン冷却水路33内の冷却水が滞留して加熱され続けるようになる。そして、これに伴う冷却水温度THWの上昇や冷却水の蒸発などによってタービン冷却水路33の内部圧力が高くなると、タービン冷却水路33から前記排気通路12への冷却水の漏れ量が多くなるおそれがある。この場合、排気圧力の上昇により吸入空気量GAがごく少なくなって内燃機関10を運転することができなくなったり、多量の水分が供給されて排気浄化装置13に割れが生じたりするおそれがある。
本実施形態の装置では、タービン漏れ異常が発生してタービン冷却水路33内の圧力が高くなると、上記通路60の第3部分の圧力が高くなって差圧弁61が開弁されるため、タービン冷却水路33内における冷却水の蒸発によって発生した蒸気が上記通路60およびセパレータ62を介して排気通路12に排出されるようになる。この排気通路12への蒸気の排出は上記セパレータ62を介して行われるため、タービン冷却水路33から前記排気通路12に水分が流入する可能性があるとはいえ、セパレータ62によって分離される分だけ水分の流入量を少なくすることができ、内燃機関10の吸入空気量GAの減少や排気浄化装置13の割れ異常の発生などを抑えることができる。しかも、上記通路60を介して排気通路12に蒸気が排出されるため、タービン冷却水路33の内部圧力の上昇を抑えることができる。そのため、タービン冷却水路33に生じた亀裂を介して排気通路12に冷却水が漏れる場合にその漏れ量を少なくすることができる。
また本実施形態の装置では、タービン漏れ異常が発生して異常フラグやタービン異常フラグがオン操作されたときに、各切替弁41,42を第2作動モードに切替えることに加えて、ウェイストゲートバルブ25が最大開度になるように駆動される。これにより、このときタービン冷却水路33に生じた亀裂を介して排気通路12内に冷却水が漏れるとともに同冷却水が蒸発することによって排気圧力の急上昇を招くおそれがあるとはいえ、排気通路12内の圧力の上昇が抑えられるようになる。そのため、排気圧力の上昇による吸入空気量GAの減少を抑えることができ、内燃機関10の出力トルクの低下を抑えることができる。
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第2実施形態または第3実施形態において、異常フラグやタービン異常フラグがオン操作されたときに、ウェイストゲートバルブ25を全開開度になるように駆動しなくてもよい。すなわち、このとき内燃機関10の運転状態に応じてウェイストゲートバルブ25の開度制御を実行することができる。
・各実施形態において、機関漏れ異常が発生してから冷却水温度THWが上昇するまでの時間遅れに起因する誤判定が適正に抑えられるのであれば、異常判定処理(図4)のステップS107〜ステップS109、ステップS111、およびステップS112の処理を省略してもよい。
・各実施形態において、タービン漏れ異常の発生が検知されないときに(図4のステップS106:NO)、流量センサ17によって検出された実流量Q2を、このときの内燃機関10の運転状態に適した基本流量Q0として学習するようにしてもよい。こうした装置によれば、基本流量Q0を実態に即した値にすることが可能になるため、基本流量Q0と実流量Q2との比較に基づくタービン漏れ異常の判定を精度良く行うことができる。
・各実施形態において、「基本流量Q0が実流量Q2より判定量以上多いこと」といった条件が満たされることに加えて(図4のステップS106:YES)、「実流量Q2の単位時間あたりの減少量が判定値以上であること」といった条件が満たされるときに、異常フラグをオン操作してもよい(ステップS107)。そして、これにより各切替弁41,42を第2作動モードに切替えるようにしてもよい。ここで、タービン漏れ異常が発生すると、その発生直後において実流量Q2が急速に減少する。上記装置によれば、そうした実流量Q2の急減が生じたことをタービン漏れ異常の発生を判定する条件にすることができる。そのため、冷却系30の経時変化に伴って実流量Q2が徐々に減少する場合に、タービン漏れ異常が発生したと誤って判断されることを回避することができ、タービン漏れ異常の発生を精度良く判定することができるようになる。
・各実施形態において、基本流量Q0の算出に用いる算出パラメータとして、機関負荷KLや機関回転速度NE、冷却水温度THWを採用することに限らず、冷却系30内における冷却水の流量と関連する値であれば、任意の値を採用することができる。上記算出パラメータとしては、例えば吸気温度やアクセル操作量、車両走行速度などを採用することができる。
・各実施形態において、機関漏れ異常が発生していないことを検出する方法は、機関冷却水路32からの冷却水の漏れに起因する冷却性能の低下によって内燃機関10の温度が過度に高くなっていること、あるいは過度に高くなる可能性が高いことを判断することができる検出方法であれば、任意の検出方法を採用することができる。そうした検出方法としては、例えば以下の(検出方法1)〜(検出方法3)が考えられる。なお以下の(検出方法1)や(検出方法2)における判定温度としては、内燃機関10のオーバーヒートを判定するための温度などを設定することができる。
(検出方法1)冷却水温度THWが判定温度以上であるときには機関漏れ異常が発生していることを検出する一方、冷却水温度THWが判定温度未満であるときには機関漏れ異常が発生してないと検出する。
(検出方法2)内燃機関10の温度を検出する温度センサを設け、同温度センサにより検出される内燃機関10の温度が判定温度以上であるときには機関漏れ異常が発生していることを検出する一方、同内燃機関10の温度が判定温度未満であるときには機関漏れ異常が発生してないと検出する。
(検出方法3)内燃機関10におけるノッキングの発生頻度が所定値以上であるときに機関漏れ異常が発生していることを検出する一方、ノッキングの発生頻度が所定値未満であるときには機関漏れ異常が発生していないと検出する。
・各実施形態において、機関漏れ異常が発生していないことを検出することに合わせて、冷却水温度THWを検出するための温度センサ16に異常が生じていないことを周知の方法で検出するようにしてもよい。こうした装置によれば、温度センサ16の異常によって機関漏れ異常が発生していると誤って判断されることを回避することができるため、機関漏れ異常が発生していないことを正確に把握することができるようになる。
・各実施形態において、タービン漏れ異常の発生の有無の把握に用いる冷却水量として、冷却水の流量そのものを用いることに代えて、冷却水量の指標値である冷却水圧力を用いるようにしてもよい。ここで、各切替弁41,42が第1作動モードである状態で冷却系30から冷却水が漏れていないと仮定した場合に、タービン冷却水路33に供給される冷却水の圧力(基本圧力)は、機関冷却水路32を通過する冷却水の圧力とほぼ等しい。機関冷却水路32を通過する冷却水の圧力は、内燃機関10の運転状態に基づいて精度良く推定することができる。そのため、上記基本圧力も、内燃機関10の運転状態に基づいて精度良く推定することができる。また、タービン漏れ異常が生じると、タービン冷却水路33の通過後に冷却水通路35に流出する冷却水の圧力(実圧力)が低くなる。そのため、圧力センサによって検出した実圧力が上記基本圧力より所定圧力以上低くなっていることをもって、タービン漏れ異常が発生していることを把握することができる。
上記装置では、例えば次のようにしてタービン漏れ異常の有無を把握することができる。すなわち、冷却水の圧力を検出するための圧力センサを、流量センサ17に代えて、冷却水通路35の排気タービン22と第2切替弁42との間の部分に取り付ける。この圧力センサはタービン冷却水路33における冷却水流出口の近傍に取り付けることもできる。この装置では、圧力センサが流出量センサに相当する。
図9に変形例の異常判定処理の実行手順を示す。なお図9において、先の図4に示す異常判定処理と同一の処理については同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。図9に示すように、異常判定処理において機関漏れ異常が発生していないことが検出されると(図4のステップS102:YES)、内燃機関10の運転状態に基づいて上記基本圧力が算出されるとともに(図9のステップS304)、上記圧力センサによって上記実圧力が検出される(ステップS305)。そして、基本圧力が実圧力より判定圧以上高いときに(ステップS306:YES)、タービン漏れ異常が発生している可能性が高いとして、異常フラグがオン操作される(ステップS107)。一方、基本圧力と実圧力との差(=基本圧力−実圧力)が判定圧未満であるときには(ステップS306:NO)、ステップS111以降の処理が実行される。
・各実施形態では、冷却水の流量に基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を把握するようにしたが、排気圧力や排気流量に基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を把握することもできる。タービン冷却水路33から冷却水が漏れると、これに伴う冷却系30の冷却性能の低下によってターボチャージャ20の過給性能が低下して、内燃機関10の排気圧力が低下したり排気流量が減少したりする。また、タービン冷却水路33から排気通路12に冷却水が漏れた場合に、その冷却水が排気通路12内で蒸発して同排気通路12の内部圧力(排気圧力)が高くなったり排気通路12内を流れるガス流量(排気流量)が多くなったりする。これに対して、タービン冷却水路33から冷却水が漏れていないと仮定した場合における内燃機関10の排気圧力(基本排気圧力)や排気流量(基本排気流量)は、同内燃機関10の運転状態(機関負荷KLや機関回転速度NE)に基づいて精度良く推定することができる。そのため、圧力センサによって検出した実際の排気圧力(実排気圧力)が上記基本排気圧力より第1所定圧力以上高くなっていること、あるいは第2所定圧力以上低くなっていることをもってタービン漏れ異常が発生していることを把握することができる。また、流量センサによって検出した実際の排気流量(実排気流量)が上記基本排気流量より第1所定量以上多くなっていること、あるいは第2所定量以上少なくなっていることをもってタービン漏れ異常が発生していることを把握することができる。
以下、排気圧力に基づきタービン漏れ異常の発生の有無を把握する装置について具体的に説明する。この装置では、排気通路12における排気タービン22より排気流れ方向下流側の部分に排気圧力を検出するための圧力センサが取り付けられる。この圧力センサは、排気通路12における上記排気タービン22より排気流れ方向上流側の部分に取り付けてもよい。
図10に変形例の異常判定処理の実行手順を示す。なお図10において、先の図4に示す異常判定処理と同一の処理については同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。図10に示すように、異常判定処理において機関漏れ異常が発生していないことが検出されると(図4のステップS102:YES)、内燃機関10の運転状態に基づいて上記基本排気圧力が算出されるとともに(図10のステップS404)、上記圧力センサによって実排気圧力が検出される(ステップS405)。そして、実排気圧力と基本排気圧力との差(=実排気圧力−基本排気圧力)が第1判定圧力以上であるときや第2判定圧力以下であるときに(ステップS406:NO)、タービン漏れ異常が発生している可能性が高いとして、異常フラグがオン操作される(ステップS107)。一方、実排気圧力と基本排気圧力との差が第1判定圧力より低く且つ第2判定圧力より高いときには(ステップS406:YES)、ステップS111以降の処理が実行される。
・各実施形態では、冷却水の流量に基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を把握するようにしたが、吸気通路11の内部圧力(いわゆる吸気圧力)や吸入空気量GAに基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を把握するようにしてもよい。タービン冷却水路33から冷却水が漏れると、これに伴う冷却系30の冷却性能の低下によってターボチャージャ20の過給性能が低下して、吸気圧力が低下したり吸入空気量GAが減少したりする。また、タービン冷却水路33から排気通路12に冷却水が漏れた場合に、この冷却水が排気通路12内で蒸発して排気圧力が高くなる。これにより、燃焼室から排気通路12に排出される排気の量が減少して、同燃焼室内に吸入される空気の量が減少したり吸気圧力が高くなったりする。これに対して、タービン冷却水路33から冷却水が漏れていないと仮定した場合における内燃機関10の吸気圧力(基本吸気圧力)や吸入空気量(基本吸気量)は、同内燃機関10の運転状態(機関回転速度NEなど)に基づいて精度良く推定することができる。そのため、圧力センサによって検出した実際の吸気圧力(実吸気圧力)が上記基本吸気圧力より第3所定圧力以上高くなっていること、あるいは第4所定圧力以上低くなっていることをもってタービン漏れ異常が発生していることを把握することができる。また、吸気量センサによって検出した実際の吸入空気量GAが上記基本吸気量より第3所定量以上多くなっていること、あるいは第4所定量以上少なくなっていることをもってタービン漏れ異常が発生していることを把握することができる。
以下、吸気圧力に基づきタービン漏れ異常の発生の有無を把握する装置について具体的に説明する。この装置では、吸気通路11におけるコンプレッサ21より吸気流れ方向下流側の部分に吸気圧力を検出するための圧力センサが設けられる。
図11に変形例の異常判定処理の実行手順を示す。なお図11において、先の図4に示す異常判定処理と同一の処理については同一の符号を付して示し、その詳細な説明を省略する。図11に示すように、異常判定処理において機関漏れ異常が発生していないことが検出されると(図4のステップS102:YES)、内燃機関10の運転状態に基づいて上記基本吸気圧力が算出されるとともに(図11のステップS504)、上記圧力センサによって実吸気圧力が検出される(ステップS505)。そして、実吸気圧力と基本吸気圧力との差(=実吸気圧力−基本吸気圧力)が第3判定圧力以上であるときや第4判定圧力以下であるときには(ステップS506:NO)、タービン漏れ異常が発生している可能性が高いとして、異常フラグがオン操作される(ステップS107)。一方、実吸気圧力と基本吸気圧力との差が第3判定圧力より低く且つ第4判定圧力より高いときには(ステップS506:YES)、ステップS111以降の処理が実行される。
・各実施形態では、冷却水の流量に基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を把握するようにしたが、排気圧力および排気流量の一方と、吸気圧力および吸入空気量の一方とに基づいてタービン漏れ異常の発生の有無を把握するようにしてもよい。
・各実施形態では、異常フラグやタービン異常フラグのオン操作時に各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられる。これに加えて、以下の(条件1)および(条件2)が共に満たされるときにも、各切替弁41,42を第2作動モードに切替えるようにしてもよい。
(条件1)内燃機関10が暖機運転中であること。具体的には、冷却水温度THWが所定温度未満であること。
(条件2)排気温度が所定温度より低いこと。
排気タービン22が設けられた機関システムは、排気系の熱容量が大きいために、内燃機関10の始動後において排気浄化装置13の温度が上昇し難く、これが排気浄化装置13による排気浄化機能の向上を妨げる一因になる。また上記各実施形態では、排気タービン22のタービンハウジング23が冷却水によって冷却される構造であるため、機関始動後の排気浄化装置13の温度上昇速度が遅くなり易い。
上記装置によれば、内燃機関10の暖機中、すなわち排気浄化装置13の温度が低いときに、冷却系30や排気タービン22に過熱による異常を生じさせない程度に排気温度が低いときには、各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられてタービン冷却水路33への冷却水の供給が停止される。これにより、排気タービン22の通過に際して排気が冷却される度合いを小さくすることができるため、排気温度の低下を抑えて排気浄化装置13の温度を早期に上昇させることができ、同排気浄化装置13による排気浄化性能を向上させることができる。なお、上記排気温度としては、排気通路12に設けた温度センサによって検出した値を用いることの他、内燃機関10の運転状態(機関負荷KLや機関回転速度NE)に基づいて推定した値を用いることもできる。
図12に、変形例の切替処理の実行手順を示す。図12に示すように、この処理では、異常フラグやタービン異常フラグがオン操作されているときには(ステップS201:YES)、各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられる(ステップS202)。一方、異常フラグおよびタービン異常フラグが共にオフ操作されているときには(ステップS201:NO)、上記(条件1)および(条件2)が共に満たされるか否かが判断される(ステップS601)。そして、(条件1)および(条件2)が共に満たされるときには(ステップS601:YES)、各切替弁41,42が第2作動モードに切替えられる(ステップS202)。一方、(条件1)および(条件2)の一方でも満たされないときには(ステップS601:NO)、各切替弁41,42が第1作動モードに操作される(ステップS203)。
・上記各実施形態に記載の冷却装置は、機関冷却水路32とタービン冷却水路33とが直接に接続された冷却装置に限らず、機関冷却水路とタービン冷却水路と機関冷却系とが並列に接続された冷却装置にも適用することができる。上記装置では、各切替弁41,42が第1作動モードである状態で冷却系から冷却水が漏れていないと仮定することにより、冷却系内における冷却水の流通状態を内燃機関10の運転状態に基づいて把握することができるため、タービン冷却水路に供給される冷却水の量(基本流量)も内燃機関10の運転状態に基づいて精度良く推定することができる。そのため、タービン冷却水路から流出する冷却水量(実流量)を流出量センサにより検出して上記基本流量と比較することにより、タービン漏れ異常の発生の有無を判断することができる。
10…内燃機関、11…吸気通路、12…排気通路、13…排気浄化装置、14…電子制御装置、15…クランクシャフト、16…温度センサ、17…流量センサ、20…ターボチャージャ、21…コンプレッサ、21A…コンプレッサホイール、22…排気タービン、22A…タービンホイール、23…タービンハウジング、24…連通路、25…ウェイストゲートバルブ、26…スクロール通路、30…冷却系、31…ウォータポンプ、32…機関冷却水路、33…タービン冷却水路、34…ラジエータ、35…冷却水通路、36…冷却水通路、37…バイパス水路、38…サーモスタット弁、40…迂回通路、41…第1切替弁、42…第2切替弁、50…通路、51…差圧弁、60…通路、61…差圧弁、62…セパレータ。
上記課題を解決するために、内燃機関とターボチャージャとを備える機関システムの冷却装置が提供される。同冷却装置は、前記内燃機関の内部に形成された機関冷却水路と前記ターボチャージャの排気タービンのハウジング内部に形成されたタービン冷却水路とを有して冷却水が循環する冷却系を備える。また、冷却装置は、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路のうち同機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる切替部を備える。さらに、冷却装置は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記タービン冷却水路に供給される冷却水量を推定する供給量推定部と、前記タービン冷却水路から流出する冷却水量を検出する流出量センサとを備える。そして、冷却装置は、切替部の作動モードが第1作動モードであり、且つ供給量推定部により推定した冷却水量が流出量センサにより検出した冷却水量と比較して予め定められた判定量以上多いときに、前記タービン冷却水路から冷却水が漏れるタービン漏れ異常が発生していると判断して切替部を第2作動モードに切替える制御部を備える。
上記冷却装置において、前記機関冷却水路から冷却水が漏れる機関漏れ異常が発生していないことを検出する検出部を設けて、前記制御部による前記第2作動モードへの切替えを、前記タービン漏れ異常が発生していると判断され、且つ、前記検出部によって前記機関漏れ異常が発生していないことが検出されたことを条件として行うことができる。
上記冷却装置は、前記機関冷却水路から流出する冷却水の温度を検出する温度センサを備えていてもよい。この場合、前記検出部は、前記温度センサにより検出した温度の上昇速度が判定速度以下で維持されるときには前記機関漏れ異常が発生していないことを検出する一方、前記上昇速度が前記判定速度を越えたときにはそれ以降において前記機関漏れ異常が発生していると検出することができる。
また、上記課題を達成するために、内燃機関とターボチャージャとを備える機関システムの冷却装置の制御方法が提供される。前記冷却装置は、前記内燃機関の内部に形成された機関冷却水路と前記ターボチャージャの排気タービンのハウジング内部に形成されたタービン冷却水路とを有して冷却水が循環する冷却系を備えるとともに、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路のうち同機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる切替部と、を備える。前記制御方法は、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記タービン冷却水路に供給される冷却水量を推定すること、前記タービン冷却水路から流出する冷却水量を検出すること、および、前記切替部の作動モードが前記第1作動モードであり、且つタービン冷却水路に供給される冷却水量が前記タービン冷却水路から流出する冷却水量と比較して予め定められた判定量以上多いときに、前記タービン冷却水路から冷却水が漏れるタービン漏れ異常が発生していると判断して前記切替部を前記第2作動モードに切替えること、を備える。
上記制御方法において、前記機関冷却水路から冷却水が漏れる機関漏れ異常が発生していないことを検出すること、を備え、前記切替部における前記第2作動モードへの切替え前記タービン漏れ異常が発生していると判断され、且つ、前記機関漏れ異常が発生していないことが検出されたことを条件に行うことができる。

Claims (5)

  1. 内燃機関とターボチャージャとを備える機関システムの冷却装置であって、同冷却装置は、
    前記内燃機関の内部に形成された機関冷却水路と前記ターボチャージャの排気タービンのハウジング内部に形成されたタービン冷却水路とを有して冷却水が循環する冷却系と、
    前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路のうち同機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる切替部と、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて前記タービン冷却水路に供給される冷却水量を推定する供給量推定部と、
    前記タービン冷却水路から流出する冷却水量を検出する流出量センサと、
    前記切替部の作動モードが前記第1作動モードであり、且つ前記供給量推定部により推定した冷却水量が前記流出量センサにより検出した冷却水量と比較して予め定められた判定量以上多いときに、前記切替部を前記第2作動モードに切替える制御部と、を備える機関システムの冷却装置。
  2. 請求項1に記載の機関システムの冷却装置において、
    当該装置は、前記機関冷却水路から冷却水が漏れる異常が発生していないことを検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記第2作動モードへの切替えを、前記検出部によって前記異常が発生していないことが検出されたことを条件として行う
    機関システムの冷却装置。
  3. 請求項2に記載の機関システムの冷却装置において、
    当該冷却装置は、前記機関冷却水路から流出する冷却水の温度を検出する温度センサを備え、
    前記検出部は、前記温度センサにより検出した温度の上昇速度が判定速度以下で維持されるときに前記異常が発生していないことを検出する一方、前記上昇速度が前記判定速度を越えたときにはそれ以降において前記異常が発生していると検出する
    機関システムの冷却装置。
  4. 内燃機関とターボチャージャとを備える機関システムの冷却装置の制御方法であって、前記冷却装置は、
    前記内燃機関の内部に形成された機関冷却水路と前記ターボチャージャの排気タービンのハウジング内部に形成されたタービン冷却水路とを有して冷却水が循環する冷却系と、
    前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路に流れることを許容する第1作動モードと、前記冷却系の冷却水が前記機関冷却水路および前記タービン冷却水路のうち同機関冷却水路のみを流れることを許容する第2作動モードとの何れかに選択的に切替えられる切替部と、を備え、前記制御方法は、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて前記タービン冷却水路に供給される冷却水量を推定すること、
    前記タービン冷却水路から流出する冷却水量を検出すること、および
    前記切替部の作動モードが前記第1作動モードであり、且つタービン冷却水路に供給される冷却水量が前記タービン冷却水路から流出する冷却水量と比較して予め定められた判定量以上多いときに、前記切替部を前記第2作動モードに切替えること、を備える制御方法。
  5. 請求項4に記載の制御方法において、
    前記制御方法は、前記機関冷却水路から冷却水が漏れる異常が発生していないことを検出すること、を備え、
    前記切替部を前記第2作動モードに切替える条件が、前記異常が発生していないことが検出されたことを含む、制御方法。
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